JP2004170564A - フェルール及びその端面研磨方法 - Google Patents

フェルール及びその端面研磨方法 Download PDF

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Koji Minami
浩二 皆見
Junji Taira
淳司 平
Akira Nagase
亮 長瀬
秀一 ▲柳▼
Shuichi Yanagi
Osamu Murata
治 村田
Yasuyo Miyake
泰世 三宅
Yuji Shinagawa
雄二 品川
Masaji Suwabe
正次 諏訪部
Hidekazu Onouchi
英和 尾之内
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Abstract

【課題】光ファイバに傷や割れが生じるのを防止して高精度な研磨を行うことができるフェルール及びその端面研磨方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ1を保持すると共に先端面23が光ファイバ1軸に直交する凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、該フェルール用筒状体の後端部に嵌合するつば部材とからなるフェルールにおいて、前記フェルール用筒状体に、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面で且つ軸と直交する一方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きな先端面23を設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの端面同士を接続する光コネクタに用いられるフェルール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信用ファイバは、コネクタの主要部材であるフェルールの中心孔内にファイバを接着固定した後、フェルール端面とファイバ端面とを同時に凸球面状に研磨し鏡面に仕上げて使用される。この研磨仕上げしたフェルール及びファイバの研磨面が、フェルールの中心軸と垂直な面でなかったり、あるいは、研磨面に傷があったりすると、フェルール同士が対向接続される光コネクタにおいて、対向位置精度が劣化し損失が大きくなってしまう。そのため、光ファイバを含むフェルールの研磨面は高精度に研磨仕上げする必要がある。
【0003】
この光ファイバを含むフェルールの端面を研磨する際に用いる従来のフェルールの端面研磨装置としては、自転円盤の同心円上で回転する偏心盤を持ち、この偏心盤に公転用のモータの回転を伝達する遊星歯車を持ち、これらを研磨定盤に結合させて研磨定盤を自転および公転させる一方、この研磨定盤に固定した研磨部材に対して、装置本体に設けられた支持部によって治具盤に保持された多数のフェルールの端面を研磨部材に押し付けて研磨するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このようなフェルールの端面研磨装置を用いてフェルールの端面を研磨する場合、一般的には、研磨砥粒が所定の粒径の研磨部材を用いて研磨する粗研磨を行った後に、粗研磨で用いた研磨部材よりも小さな粒径の研磨砥粒を有する研磨部材を用いて研磨する中研磨を行い、続いて、中研磨で用いた研磨部材よりも更に小さな粒径の研磨砥粒を有する研磨部材を用いて研磨する仕上げ研磨を順次行うフェルールの端面研磨方法が用いられている。
【0005】
この各研磨工程では、研磨定盤上に弾性部材を介して研磨部材を装着し、この研磨部材に対してフェルールの先端面を所定の圧力で押圧することによってフェルールに凸球面状の先端面を形成することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−26456号公報(第4−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した端面研磨装置では、フェルールの先端面を研磨部材の研磨面に対して垂直に当接させて研磨を行うため、仕上げ研磨時には、光ファイバの先端面が凸球面の最も突出した位置となった状態で研磨しなくてはならず、光ファイバの先端面に最も大きな圧力が印加されてしまい、光ファイバの先端面に研磨傷や割れが生じてしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑み、光ファイバに傷や割れが生じるのを防止して高精度な研磨を行うことができるフェルール及びその端面研磨方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、光ファイバを保持すると共に先端面が光ファイバ軸に直交する凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、該フェルール用筒状体の後端部に嵌合するつば部材とからなるフェルールにおいて、前記フェルール用筒状体の先端面が、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面であり且つ軸と直交する一方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きくなっていることを特徴とするフェルールにある。
【0010】
本発明の第2の態様は、第1の態様においてフェルール用筒状体とつは部材が一体に形成されたフェルールにある。
【0011】
本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記フェルール用筒状体の先端面の曲率半径が5.0mm以上25mm以下であることを特徴とするフェルールにある。
【0012】
本発明の第4の態様は、光ファイバを保持すると共に先端面が光ファイバ軸に直交する凸面状に形成されたフェルール用筒状体において、前記フェルール用筒状体の先端面が、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面であり且つ軸と直交する一方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きくなっていることを特徴とするフェルール用筒状体にある。
【0013】
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記フェルール用筒状体の先端面の曲率半径が5.0mm以上25mm以下であることを特徴とするフェルール用筒状体にある。
【0014】
本発明の第6の態様は、装置本体に支持されて回転及び揺動する研磨定盤上に載置された弾性部材上の研磨部材に、光ファイバを保持したフェルールの先端面を押圧して研磨することにより、該フェルールの先端面を光ファイバ軸と直交する凸面状に形成するフェルールの端面研磨方法において、研磨により形成される凸球面の頂点である研磨中心が前記光ファイバの中心と一致するような研磨条件で前記先端面を研磨する工程と、このように研磨された前記先端面に対し、前記研磨中心が前記光ファイバの中心から所定量ずれた位置となるような研磨条件で仕上げ研磨する工程とを具備することを特徴とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0015】
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記仕上げ研磨する工程によって形成された前記先端面の頂点が前記光ファイバの中心から50μm以下となることを特徴とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0016】
本発明の第8の態様は、第6又は7の態様において、前記仕上げ研磨する工程では、前記研磨中心が前記光ファイバの中心から50〜100μmずれた位置となる研磨条件で仕上げ研磨することを特徴とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0017】
本発明の第9の態様は、第6〜8の何れかの態様において、前記仕上げ研磨する工程の前記研磨条件が、前記フェルール用筒状体を前記研磨部材の研磨面に当接させ、その軸方向と当該フェルール用筒状体よりも回転中心側の前記研磨面とのなす角度を前記研磨する工程よりも傾斜するように研磨することを特徴とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0018】
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記フェルール用筒状体の軸方向と前記研磨面とのなす角度が、前記研磨する工程よりも0.3度以上1.2度以下の傾斜していることを特徴とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0019】
本発明の第11の態様は、第6〜10の何れかの態様において、前記仕上げ研磨する工程では、前記弾性部材を前記研磨する工程よりも低硬度にすることを特徴とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0020】
本発明の第12の形態は、第6〜11の何れかの態様において、前記仕上げ工程で、前記弾性部材の硬度Hsを50から60とするフェルールの端面研磨方法にある。
【0021】
かかる本発明では、仕上げ研磨時に研磨中心が光ファイバの中心から所定量ずれた位置となるような研磨条件で研磨することによって、光ファイバの先端面に最も大きな圧力が印加されるのを防止して、光ファイバの先端面に研磨傷や割れが生じるのを防止して高精度な研磨を実施することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るフェルールの斜視図、軸方向の平面図及びその断面図であり、図2は、フェルールの先端面の干渉縞を模式的に示す図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態のフェルール10は、外径が1.25mmで形成されたフェルール用筒状体20と、フェルール用筒状体20の一端部に嵌合されたつば部材30とを具備する。
【0025】
フェルール用筒状体20は、円筒形状を有し、その内部には軸方向に貫通して光ファイバ1を挿入保持する光ファイバ挿入孔21が設けられている。また、この光ファイバ挿入孔21の後端部には、内径が開口側に向かって漸大するテーパ部22が設けられている。このようなテーパ部22を設けることによって、光ファイバ挿入孔21に光ファイバ1を挿入した際に光ファイバ1の先端がフェルール用筒状体20の端面に接触することで欠けたり、折れるのを防止することができる。
【0026】
このようなフェルール用筒状体20としては、例えば、ジルコニア等のセラミック材料、プラスチック材料及び結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英等のガラス材料、ステンレス、ニッケル、ニッケル合金等の金属材料からなるものをあげることができる。
【0027】
また、このフェルール用筒状体20の先端面23は、光ファイバ1の先端面と共に光ファイバ軸に直交して、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面で形成されている。
【0028】
さらに、先端面23は、図2に示すように、軸と直交する一方向の一端部側の周縁部の曲率半径が大きくなるような形状で形成されており、この光ファイバ近傍の中心領域の曲率半径、及び先端面23の一端部側とは反対側の他端部側の曲率半径は、所定の範囲、本実施形態では5.0mm以上25mm以下となるように形成されている。
【0029】
また、フェルール用筒状体20の先端縁部には、円周方向に亘って光ファイバ軸に対して所定の傾斜角度、本実施形態では、25度〜45度の面取り部24が設けられている。
【0030】
ここで、本実施形態のフェルール用筒状体20の先端面23の測定結果を図3に示す。なお、図3は、フェルール用筒状体の先端面の軸と直交する方向の光ファイバ近傍の中心領域からの距離と曲率半径との関係を示すグラフである。
【0031】
図3に示すように、本実施形態のフェルール用筒状体20の先端面23は、光ファイバ1の先端面の中心を基準として、軸と直交する一方向の一端部側の周縁部までの距離が0.20mm、他端部側の周縁部までの距離が0.23mmとなっている。
【0032】
この先端面23の曲率半径は、光ファイバ1近傍の中心領域及び他端部側の周縁部では約5.0mmであるのに対して、一端部側の周縁部では5.8mmと大きくなっている。
【0033】
すなわち、先端面23は、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面を有し且つ軸と直交する一方向の一端部側の周縁部のみ曲率半径が大きくなっている。
【0034】
一方、つば部材30は、フェルール用筒状体20の一端部を嵌合させる嵌合孔31と、光ファイバ1の外周に被覆を施した光ファイバ心線2を挿入保持する光ファイバ心線挿入孔32と、嵌合孔31の外周側に円周方向に亘って所定量突出するように設けられたつば部33とを具備する。
【0035】
つば部33は、半径方向の断面が略矩形状となるように形成されており、このつば部33によって、フェルール10が光コネクタプラグ等に保持された際に中心軸回りの回転方向の移動が所定角度に規制された状態で保持されるようになっている。
【0036】
このようなフェルール10は、例えば、MU型やLC型などの光コネクタプラグに搭載されて光コネクタアダプタ等で対向接続することができる。
【0037】
ここで、このようなフェルール10に先端面23を形成する端面研磨方法について詳細に説明する。なお、図4は、フェルールの端面研磨方法を示すフェルールの要部平面図である。
【0038】
まず、フェルール用筒状体20に所定の外径の先端面223を形成する。
【0039】
本実施形態では、図4(a)に示すフェルール用筒状体20の状態から、図4(b)に示すように、フェルール用筒状体20の端面縁部を円周方向に亘って光ファイバ軸に対して30〜45度傾斜させた面取り部24を形成することによって、フェルール用筒状体20の先端に光ファイバ軸に垂直な外径が0.3〜0.9mmの先端面223を形成した。
【0040】
次いで、フェルール用筒状体20の先端面223を粗研磨、中研磨及び仕上げ研磨の各研磨工程を行い、図1の先端面23を形成する。
【0041】
ここで、フェルール10の端面研磨に用いられる端面研磨装置について説明する。なお、図5は、端面研磨装置の概略断面図である。
【0042】
図5に示すように、自転用モータ41の回転軸には第1自転伝達盤42の中心部が固結され、この第1自転伝達盤42には回転中心を支点とする同心円上に複数の第1連結ピン43が固定されている。そして、この各第1連結ピン43は対応する各回転伝達盤44の偏心部に回転自在に連結され、この各回転伝達盤44には偏心部に第2連結ピン45が固定されている。各第2連結ピン45は第2自転伝達盤46に回転自在に連結されている。
【0043】
一方、公転用モータ47の回転軸には駆動歯車48の中心部が固結され、この駆動歯車48には従動歯車49がかみ合っている。この従動歯車49は公転伝達軸50の下部外周に固結され、この公転伝達軸50の上部外周には装置本体40の軸受筒部51が嵌合している。そして、この公転伝達軸50には回転中心より所定量偏心した位置に自転用回転軸52が回転自在に嵌入し、この自転用回転軸52の下端部は第2自転伝達盤46の中心部に固結されている。
【0044】
また、自転用回転軸52の上端部は結合部材53を介して研磨定盤54が着脱自在に結合されている。そして、この研磨定盤54の上面部には、研磨部材55が弾性部材56を介して設けられている。
【0045】
このような研磨定盤54は、金属等で形成された円盤形状を有し、詳しくは後述する粗研磨、中研磨及び仕上げ研磨の各研磨工程に対応して弾性部材56の固定される面の傾斜角度の異なる部材が複数用意されている。
【0046】
また、研磨定盤54上に設けられる弾性部材56としては、例えば、ゴム、エラストマ、樹脂等からなり、詳しくは後述する粗研磨、中研磨及び仕上げ研磨などの各研磨工程に対応して硬度の異なる部材が複数用意されている。
【0047】
さらに、弾性部材56上に設けられた研磨部材55としては、例えば、ダイヤモンド、酸化シリコン、酸化セリウム、炭化ケイ素等からなる研磨砥粒を有する研磨シートを挙げることができる。
【0048】
この研磨シートからなる研磨部材55も、粗研磨、中研磨及び仕上げ研磨などの各研磨工程に対応して研磨砥粒の粒径が異なる部材が複数用意されている。
【0049】
一方、装置本体40には、支持機構60によって複数のフェルール10又はフェルール10を保持した光コネクタプラグなどが固定された治具盤70が支持されている。
【0050】
ここで、支持機構60及び治具盤70について詳しく説明する。
【0051】
図6(a)は治具盤の斜視図であり、図6(b)は治具盤及び支持機構の要部断面図である。
【0052】
治具盤70は、治具盤本体71と、治具盤本体71の側面に取り付けられた複数の取付片72とを具備する。
【0053】
治具盤本体71は多角形状を有し、各側面には厚さ方向に亘ってV溝73が設けられている。
【0054】
また、治具盤本体71のV溝73に対向する位置には、取付片72が固定ねじ74を介して固定されている。このV溝73と取付片72との間でフェルール10を挟持することで、フェルール10は治具盤70に脱着可能に固定されている。
【0055】
なお、本実施形態では、治具盤本体71を6角形状として、その各側面にV溝73を二つずつ設けることによって、フェルール10を12本固定できるようにしたが、フェルール10の固定可能な数はこの実施形態の構成には限定されず、例えば治具盤本体71を8角形状とし、各側面に設けるV溝73を二つずつ設ける等してもよい。
【0056】
また、本実施形態では、治具盤70がフェルール10を保持するようにしたが、治具盤70がフェルール10を保持した光コネクタプラグを保持するようにしてもよい。このようにフェルール10又は光コネクタプラグを治具盤本体71に固定する取付片72及び固定ねじ74もこれに限定されない。
【0057】
また、治具盤本体71の略中央部には、後述の支持機構60の押圧部62による押圧力を受けるボス部75が設けられている。
【0058】
支持機構60は、図5及び図6に示すように、装置本体40に研磨定盤54側へ移動自在に設けられた支持アーム61と、支持アーム61の先端側に設けられて治具盤70のボス部75に固定される押圧部62と、支持アーム61に設けられて治具盤70の回転方向の移動を規制する規制ピン63とを具備し、支持アーム61は、装置本体40に設けられた図示しない押圧手段によって研磨定盤54方向に押圧されるようになっている。
【0059】
すなわち、押圧手段によって押圧された支持アーム61は、押圧部62の先端に設けられたテーパ部62aが治具盤70のボス部75に設けられたテーパ凹部76に当接することで、治具盤70を研磨定盤54方向に押圧している。
【0060】
一方、規制ピン63は、治具盤70のボス部75に設けられた規制孔77に係合することで、治具盤70は研磨部材55の回転に伴う回転方向の移動が規制されている。
【0061】
このように、治具盤70は、支持機構60の規制ピン63によって回転方向の移動が規制された状態で、押圧部62に研磨定盤54方向に付勢され、治具盤70によって保持されたフェルール10の先端面223を介して研磨部材55上に支持される。そして、研磨部材55を回転及び揺動することで、フェルール用筒状体20の先端面223を研磨することができる。
【0062】
なお、支持アーム61を押圧する押圧手段は、特に限定されず、例えば、任意の重さの錘で押圧できるものや、駆動モータ等によって自動で押圧できるものなどを挙げることができる。また、押圧手段は、フェルール用筒状体20の先端面223を研磨部材55に当接させる圧力が把握できるものが好ましく、例えば、ロードセル等の圧力検出手段を設けるのが好ましい。
【0063】
このような端面研磨装置を用いてフェルール用筒状体20に先端面23を研磨により形成する。なお、図7は、フェルールの端面研磨方法を示すフェルール及び端面研磨装置の要部断面図である。
【0064】
始めに、研磨により形成される凸球面の頂点である研磨中心が光ファイバ1の中心と一致するような研磨条件でフェルール用筒状体20の先端面223を研磨して先端面23bを形成する。
【0065】
本実施形態では、まず、図7(a)に示すように、フェルール用筒状体20の先端面223を研磨定盤50a上に配置した弾性部材粗研磨して先端面23aを形成する。
【0066】
この粗研磨では、フェルール用筒状体20を研磨部材51aの研磨面に当接させ、フェルール用筒状体20の軸方向と研磨部材51aの研磨面とのなす角度αが鋭角となるよう補正して粗研磨を行うことにより、研磨により形成される凸球面状の先端面23aの頂点である研磨中心を光ファイバ1の中心と一致させる。
【0067】
なお、本実施形態では、上述した端面研磨装置の治具盤70が、フェルール用筒状体20をその軸方向と研磨面との角度に対して常に一定となるように治具盤70に保持しているため、研磨定盤50aの弾性部材52a側の面を回転中心に向かって凸状となるように傾斜させることにより、研磨部材50aの研磨面を回転中心に向かって凸状となるように傾斜させてフェルール用筒状体20の軸方向と研磨部材51aの研磨面とのなす角度αを鋭角とした。
【0068】
このような状態で治具盤70を研磨定盤50a方向に押圧することによって、フェルール用筒状体20の先端面223を研磨部材51aの研磨面に対して当接させ、研磨定盤50aを回転及び揺動することによって、フェルール用筒状体20の先端に光ファイバ1の先端面の中心が頂点となる凸球面状の先端面23aを形成することができる。
【0069】
なお、本実施形態では、研磨定盤50aの弾性部材52aの設けられる面、すなわち研磨部材51aの研磨面を水平方向から回転中心が凸状になるように0.15度傾斜させた。
【0070】
また、この粗研磨に用いられる弾性部材52aとしては、60〜70Hsの硬度とし、研磨部材51aとしては、研磨砥粒の粒径が9〜12μmでシートの厚みが1〜5mmの研磨シートを用いた。
【0071】
次に、図7(b)に示すように、フェルール用筒状体20の先端面23aを中研磨して先端面23bを形成する。
【0072】
この中研磨では、粗研磨時の研磨部材51aよりも研磨砥粒の粒径が小さな研磨シートからなる研磨部材51bを用いて、フェルール用筒状体20を粗研磨時と同等の角度で研磨部材51bに当接させて研磨を行うことにより、フェルール用筒状体20の先端に先端面23bを形成する。
【0073】
なお、研磨部材51bとしては、研磨砥粒の粒径が1μmの研磨シートを用いて、粗研磨時の弾性部材52aを用いた。
【0074】
このような研磨条件で粗研磨及び中研磨の各研磨工程を行うことによって、研磨により形成される凸球面の頂点である研磨中心が光ファイバ1の中心と一致するように先端面23bを形成することができる。
【0075】
次に、このように研磨された先端面23bに対し、研磨中心が光ファイバ1の先端面の中心から所定量ずれた位置となるような研磨条件で仕上げ研磨を行うことにより、先端面23を形成する。
【0076】
このように研磨中心を光ファイバ1の先端面の中心からずらす研磨条件としては、フェルール用筒状体20を研磨部材51cの研磨面に当接させ、フェルール用筒状体20の軸方向とフェルール用筒状体20よりも回転中心側とのなす角度を中研磨する際の角度よりも傾斜させることにより行うことができる。
【0077】
本実施形態では、図7(c)に示すように、中研磨時よりも研磨砥粒の粒径の小さな研磨部材51cを用いて、フェルール用筒状体20を研磨部材51cの研磨面に当接させ、フェルール用筒状体20の軸方向とフェルール用筒状体20よりも回転中心側の研磨面とのなす角度が中研磨する際の角度よりも大きくなるように傾斜させて仕上げ研磨を行った。
【0078】
実際には、上述した端面研磨装置の治具盤70では、治具盤70が保持したフェルール用筒状体20の傾斜角度を変えられないため、弾性部材52bが設けられる面が回転中心に向かって凹状に傾斜した研磨定盤50bを用いることで、フェルール用筒状体20と研磨面とのなす角度を大きくした。
【0079】
なお、このようなフェルール用筒状体20と研磨部材51cとのなす角度は、研磨中心が光ファイバ1の先端面の中心から50〜100μmずれた位置となるのが好ましい。
【0080】
この研磨中心の位置は、仕上げ研磨によって形成される先端面23の曲率半径を5mm以上とするときは、フェルール用筒状体20の軸方向と研磨部材51cの研磨面とのなす角度が中研磨時よりも研磨定盤50bの弾性部材52bの設けられる面、すなわち研磨部材51cの研磨面を水平方向から回転中心が凸状又は凹状となるように0.3度以上傾斜させればよい。
【0081】
本実施形態では、研磨定盤50bの弾性部材52bの設けられる面を水平方向から回転中心が凹状となるように0.6度傾斜させた。
【0082】
また、仕上げ研磨時の弾性部材52bとしては、硬度が中研磨を行う際に選択した硬度よりも低硬度な部材、例えば、50〜60Hsの硬度の範囲から選択すればよい。そして、弾性部材52bの厚みは1mm〜5mmが良い。
【0083】
また、仕上げ研磨時の研磨部材52cとしては、研磨砥粒の粒径が0.02μmの研磨シートを用いた。
【0084】
このようにフェルール10を仕上げ研磨することによって、フェルール用筒状体20に、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面であり且つ軸と直交する方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きな先端面23を高精度に形成することができる。
【0085】
このとき、フェルール用筒状体20を研磨部材51cの研磨面に傾斜させて当接させることで、フェルール用筒状体20の先端面23の軸と直交する一方向の一端部側の周縁部に大きな圧力を印加させ、光ファイバ1の先端面に大きな圧力が印加されない。これにより、光ファイバ1の先端面の研磨傷を減少させると共に光ファイバ1の割れを確実に防止して高精度な研磨を実施することができる。
【0086】
また、本実施形態では、仕上げ研磨時に中研磨時よりも低硬度の弾性部材52bを用いるようにしたため、仕上げ研磨時にフェルール用筒状体20の先端面を研磨部材51cに当接させる圧力を減少させることができ、さらに光ファイバ1の先端面23に大きな圧力が印加されずに研磨傷や割れを確実に防止することができる。
【0087】
(実施形態2)
上述した実施形態1では、外径が1.25mmのフェルール用筒状体20を有するフェルール10を説明したが、実施形態2では、外径が2.5mmのフェルール用筒状体20Aを有するフェルール10Aについて説明する。なお、フェルール及び端面研磨装置の基本的構成は、上述した実施形態1と同様のため重複する説明は省略する。
【0088】
ここで、外径が2.5mmのフェルール用筒状体20Aを有するフェルール10Aの端面研磨方法について説明する。なお、図8は、フェルールの端面研磨方法を示す端面研磨装置及びフェルールの要部断面図である。
【0089】
まず、フェルール用筒状体20Aの先端に上述した実施形態1と同様に、端面縁部を円周方向に亘って光ファイバ1軸に対して25度〜45度傾斜させた面取り部24Aを形成することによって、光ファイバ1を保持したフェルール用筒状体20Aの先端に光ファイバ1軸に垂直な所定の外径の先端面を形成する。
【0090】
次に、研磨により形成される凸球面の頂点である研磨中心が光ファイバ1の中心と一致するような研磨条件でフェルール用筒状体20Aの先端面を研磨して先端面23cを形成する。
【0091】
本実施形態では、まず、図8(a)に示すように、フェルール用筒状体20Aの先端面を粗研磨して先端面23cを形成する。
【0092】
この粗研磨では、フェルール用筒状体20Aを研磨部材51aの研磨面に当接させ、フェルール用筒状体20Aの軸方向とフェルール用筒状体20Aよりも回転中心側の研磨部材51aの研磨面とのなす角度が鈍角となるように補正して粗研磨を行うことにより、研磨により形成される凸球面状の先端面23cの頂点である研磨中心を光ファイバ1の中心と一致させる。
【0093】
なお、本実施形態では、研磨定盤50aの弾性部材52cが設けられる面、すなわち、研磨部材51aの研磨面を水平方向から回転中心側が凸状となるように0.15度傾斜させることにより、フェルール用筒状体20Aと研磨面とのなす角度が鋭角となるようにした。
【0094】
また、弾性部材52cとしては、50〜60Hsの硬度とし、研磨部材51aとしては、研磨砥粒の粒径が9〜12μmの研磨シートを用いた。
【0095】
次に、図8(b)に示すように、フェルール用筒状体20Aの先端面23cを中研磨して先端面23dを形成する。
【0096】
この中研磨では、粗研磨時の研磨部材51aよりも研磨砥粒の粒径が小さな研磨シートからなる研磨部材51bを用いて、フェルール用筒状体20Aを粗研磨時と同等の角度で研磨部材51bに当接させて研磨を行うことにより、フェルール用筒状体20Aの先端に先端面23dを形成する。
【0097】
この中研磨に用いられる研磨部材51bとしては、研磨砥粒の粒径が1μmの研磨シートを用いて、粗研磨時の弾性部材52cを用いた。
【0098】
このような研磨条件で粗研磨及び中研磨の各研磨工程を行うことによって、研磨により形成される凸球面の頂点である研磨中心が光ファイバ1の中心と一致するように先端面23dを形成することができる。
【0099】
次に、このように研磨された先端面23dに対し、研磨中心が光ファイバ1の先端面の中心から所定量ずれた位置となるような研磨条件で仕上げ研磨を行うことにより先端面23Aを形成する。
【0100】
このように研磨中心を光ファイバ1の先端面の中心からずらす研磨条件としては、フェルール用筒状体20Aを研磨部材52cの研磨面に当接させ、フェルール用筒状体20Aの軸方向とフェルール用筒状体20Aよりも回転中心側とのなす角度を中研磨する際の角度よりも傾斜させることにより行うことができる。
【0101】
本実施形態では、図8(c)に示すように、中研磨時よりも研磨砥粒の粒径の小さな研磨部材51cを用いて、フェルール用筒状体20Aを研磨部材51cの研磨面に当接させ、フェルール用筒状体20Aの軸方向とフェルール用筒状体20Aよりも回転中心側の研磨面とのなす角度が中研磨する際の角度よりも大きくなるように傾斜させて仕上げ研磨を行った。
【0102】
この研磨中心の位置は、仕上げ研磨によって形成される先端面23Aの曲率半径を10mm以上とするときは、フェルール用筒状体20Aの軸方向と研磨部材51cの研磨面とのなす角度が中研磨時よりも研磨定盤50cの弾性部材52cの設けられる面、すなわち研磨部材51cの研磨面を水平方向から回転中心が凸状又は凹状となるように0.3度以上傾斜させればよい。
【0103】
本実施形態では、研磨定盤51cの弾性部材52cが設けられる面を水平方向から回転中心が凹状となるように0.4度傾斜させた。
【0104】
また、仕上げ研磨時の研磨部材51cとしては、研磨砥粒の粒径が0.02μmの研磨シートを用いた。
【0105】
このようにフェルール10Aを仕上げ研磨することによって、フェルール用筒状体20Aに、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面であり且つ軸と直交する方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きい先端面23Aを高精度に形成することができる。
【0106】
このとき、フェルール用筒状体20Aを研磨部材51cの研磨面に傾斜させて当接させることで、フェルール用筒状体20Aの先端面23Aの軸と直交する一方向の一端部側の周縁部に大きな圧力を印加させ、光ファイバ1の先端面に大きな圧力が印加されない。これにより、光ファイバ1の先端面の研磨傷を減少させると共に光ファイバ1の割れを確実に防止して高精度な研磨を実施することができる。
【0107】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1及び2を説明したが、本発明のフェルール及びその端面研磨方法は、上述したものに限定されるものではない。
【0108】
例えば、上述した実施形態1及び2では、端面研磨装置の治具盤70が、フェルール10、10Aをその軸方向が移動方向となるように保持し、研磨部材51a〜51cの研磨面を粗研磨及び中研磨と仕上げ研磨とで傾斜角度を変えることによって、各研磨工程時の角度の調整を行うようにしたが、これに限定されず、例えば、研磨部材の研磨面を各研磨工程で傾斜角度を変えず、フェルール用筒状体を保持した治具盤が、フェルール用筒状体の傾斜角度を各研磨工程で変えられるような構造としてもよい。
【0109】
このように、各研磨工程でフェルール用筒状体の軸方向と研磨部材の研磨面とのなす角度を調整できれば、端面研磨装置は上述したものに限定されるものではない。
【0110】
また、上述した実施形態1及び2では、仕上げ研磨する工程で、フェルール用筒状体20、20Aの軸方向と研磨部材51cとのなす角度を中研磨する際の角度よりも大きくなるようにしたが、光ファイバ1の先端面の頂点から所定量ずれた位置が研磨中心となれば特にこれに限定されず、例えば、仕上げ研磨する工程で、フェルール用筒状体の軸方向と研磨部材51cとのなす角度を中研磨する際の角度よりも小さくなるようにしてもよい。
【0111】
さらに、上述した実施形態1及び2では、粗研磨する工程でも、フェルール用筒状体20に研磨中心が光ファイバ1の頂点となるように研磨して先端面23a、23cを形成するようにしたが、少なくとも仕上げ研磨する前、すなわち中研磨する工程で研磨中心を光ファイバ1の頂点となるように研磨して凸球面状の先端面23b、23dを形成できれば、粗研磨する工程で形成される先端面は特に限定されない。
【0112】
また、中研磨する工程では、フェルール用筒状体20、20Aと研磨部材51bの研磨面との回転中心側のなす角度が鋭角となるようにしたが、光ファイバ1の先端面の頂点が研磨中心となれば、特に限定されず、例えば、フェルール用筒状体と研磨面との回転中心側のなす角度が垂直又は鈍角となるようにしてもよい。
【0113】
また、上述した実施形態1及び2では、各研磨工程の前にフェルール用筒状体20、20Aの端面縁部に面取り部24、24Aを形成するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、先端部に先端面と同等の外径を有する小径筒状部を形成するようにしてもよく、また、研磨後に面取り部を形成するようにしてもよい。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、仕上げ研磨時に研磨中心が光ファイバの中心から所定量ずれた位置となるような研磨条件で研磨することによって、光ファイバの先端面に最も大きな圧力が印加されるのを防止して、光ファイバの先端面に研磨傷や割れが生じるのを防止して高精度な研磨を実施することができる。また、仕上げ研磨する前の弾性部材に比べて、仕上げ研磨時の弾性部材を低硬度とすることで、仕上げ研磨時にフェルール用筒状体の先端面を研磨部材に当接させる圧力を減少させることができ、さらに光ファイバの先端面に大きな圧力が印加されるのを防止して研磨傷や割れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るフェルールの斜視図、軸方向の平面図及びその断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るフェルールの先端面の干渉縞を模式的に示す図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るフェルール用筒状体の先端面の光ファイバ近傍の中心領域から傾斜方向の距離と曲率半径との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態1に係るフェルールの端面研磨方法を示すフェルールの要部平面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る端面研磨装置の概略断面図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る治具盤の斜視図と治具盤及び保持手段の要部断面図である。
【図7】本発明の実施形態1に係るフェルールの端面研磨方法を示すフェルール及び端面研磨装置の要部断面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係るフェルールの端面研磨方法を示すフェルール及び端面研磨装置の要部断面図である。
【符号の説明】
10、10A フェルール
20、20A フェルール用筒状体
23、23a、23b、23c、23d、23A 先端面
24、24A 面取り部
30 つば部材
33 つば部
40 装置本体
54、50a、50b、50c 研磨定盤
56、52a、52b、52c 研磨部材
55、51a、51b、51c、 弾性部材
60 支持機構
70 治具盤
223 先端面

Claims (12)

  1. 光ファイバを保持すると共に先端面が光ファイバ軸に直交する凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、該フェルール用筒状体の後端部に嵌合するつば部材とからなるフェルールにおいて、
    前記フェルール用筒状体の先端面が、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面であり且つ軸と直交する一方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きくなっていることを特徴とするフェルール。
  2. 請求項1記載のフェルールにおいて、前記フェルール用筒状体と前記つば部材が一体に形成されていることを特徴とするフェルール。
  3. 請求項1または2記載のフェルールにおいて、前記フェルール用筒状体の先端面の曲率半径が5.0mm以上25mm以下であることを特徴とするフェルール。
  4. 光ファイバを保持すると共に先端面が光ファイバ軸に直交する凸面状に形成されたフェルール用筒状体の先端面が、実質的に同一の曲率半径を有する凸球面であり且つ軸と直交する一方向の一端側の周縁部のみ曲率半径が大きくなっていることを特徴とするフェルール用筒状体。
  5. 請求項4記載のフェルール用筒状体において、前記フェルール用筒状体の先端面の曲率半径が5.0mm以上25mm以下であることを特徴とするフェルール。
  6. 装置本体に支持されて回転及び揺動する研磨定盤上に載置された弾性部材上の研磨部材に、光ファイバを保持したフェルールの先端面を押圧して研磨することにより、該フェルールの先端面を光ファイバ軸と直交する凸面状に形成するフェルールの端面研磨方法において、
    研磨により形成される凸球面の頂点である研磨中心を前記光ファイバの中心と一致させ前記先端面を研磨する工程と、
    このように研磨された前記先端面に対し、前記研磨中心を前記光ファイバの中心から所定量ずらし仕上げ研磨する工程とを具備することを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
  7. 請求項6記載のフェルールの端面研磨方法において、前記仕上げ研磨する工程によって形成された前記先端面の頂点が前記光ファイバの中心から50μm以下となることを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
  8. 請求項6又は7記載のフェルールの端面研磨方法において、前記仕上げ研磨する工程では、前記研磨中心が前記光ファイバの中心から50〜100μmずれた位置となる研磨条件で仕上げ研磨することを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
  9. 請求項6〜8の何れか1項に記載のフェルールの端面研磨方法において、前記仕上げ研磨する工程の前記研磨条件が、前記フェルール用筒状体を前記研磨部材の研磨面に当接させ、その軸方向と当該フェルール用筒状体よりも回転中心側の前記研磨面とのなす角度を前記研磨する工程よりも傾斜するように研磨することを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
  10. 請求項9記載のフェルールの端面研磨方法において、前記フェルール用筒状体の軸方向と前記研磨面とのなす角度が、前記研磨する工程よりも0.3度以上1.2度以下の傾斜していることを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
  11. 請求項6〜10の何れか1項に記載のフェルールの端面研磨方法において、前記仕上げ研磨する工程では、前記弾性部材を前記研磨する工程よりも低硬度にすることを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
  12. 請求項6〜11の何れか1項に記載のフェルール端面研磨方法において、前記仕上げ研磨する工程の前記弾性部材の硬度Hsが50から60Hsであることを特徴とするフェルールの端面研磨方法。
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