JP2004170553A - トナー供給装置およびトナー供給装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】簡単な構成で、現像部へのトナーの供給量を一定にするとともに、トナーボトルの着脱時のトナーのこぼれを防止することができるトナー補給装置を提供する。
【構成】キャップ部210は本体部220に対して螺合を解いた状態で本体部220のみを回転可能に且つ本体部220から抜け落ち防止に保持する手段を備え、且つキャップ部210の周壁には本体部220に対する螺合が解かれたときに解放されるトナー排出用の開口部212が形成されており、該開口部212を下方に向けた状態で前記キャップ部210を保持するとともに、本体部220を回転させる支持手段300を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
【構成】キャップ部210は本体部220に対して螺合を解いた状態で本体部220のみを回転可能に且つ本体部220から抜け落ち防止に保持する手段を備え、且つキャップ部210の周壁には本体部220に対する螺合が解かれたときに解放されるトナー排出用の開口部212が形成されており、該開口部212を下方に向けた状態で前記キャップ部210を保持するとともに、本体部220を回転させる支持手段300を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を供給するトナー供給装置およびこのトナー供給装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置において、複写やプリント等の出力を行うとトナーが消費される。特に、高速機や複写やプリント等の出力が高い画像形成装置ではトナーの消費が多くなり、その消費量に見合う量のトナーを画像形成装置内の現像装置に補給する必要がある。
【0003】
このため、補給用のトナーを収容したトナーボトルを現像装置に装着しておき、このトナーボトル内のトナーが空になると、新しいトナーボトルに交換して、トナーの補給を行う構成が従来から提案されている。
【0004】
この構成の一つとして、一方の端部に開口部を有する筒状のトナーボトルと、開口部を封止する栓と、栓で封止されたトナーボトル部位を覆うキャップとを有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−20705号公報 (段落番号0023―0029、段落番号0055―0060、図3―図8)
【0006】
かかる構成のもと、トナーの補給は、トナーボトルからキャップを外し、栓により開口部を封止した状態のままでトナーボトルをトナー補給ユニットに装着する。トナーボトルが装着されると、栓取り出し機構により開口部から栓が取り外され、トナーボトルの回転により開口部から現像装置に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した構成は、特許文献1の図6に示すように、トナーボトルの径と異なる開口部から現像装置へのトナーの供給が行われるため、トナーボトルの軸線上より下にあるトナーは、トナーボトル内に残ってしまうおそれがある。
【0008】
このため、特許文献1の図21(b)に示すように、開口部が形成されている端面近傍の周壁部分である肩部内面の一部を、この開口部の径よりも大きい径の該肩部内面部分から該開口部の縁まで迫り出させて、トナー持ち上げ用の迫り出し部分を形成し、先に述べた問題を解消している。
【0009】
しかし、この構成は、トナーボトルの構成を複雑にし、トナーボトル本体のコストが上がってしまうという問題を生じている。また、現像装置にトナーを補給する装置の構造も、栓取り出し機構により開口部から栓を取り外す機構であるため、先に述べたトナーボトルと同じ問題を生じている。
【0010】
さらに、かかる構成のもとでは、特許文献1の図6に示されたリング状のカラー部シール59のシール性は、完全なものとはいえず、トナーボトルの開口部の外周面にトナーが付着した状態となり、トナーボトルの着脱時に、このトナーがこぼれ、周辺を汚してしまう恐れがある。
【0011】
本発明は、上記問題を解決するため、トナーボトルおよびトナー補給装置のコストを下げるとともに、簡単な構成で、トナーボトルの着脱時のトナーのこぼれを解消することができ、さらに、トナーボトルからのトナーの排出を一定にすることができるトナー補給装置およびトナー補給装置を備えた画像形成装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するために、請求項1記載の発明は、一端側に排出口を有し且つ内面に排出口に向かう螺旋状の凸条または溝を有する本体部と、該本体部の排出口を塞ぐようにボトル本体の開口に螺合されるキャップ部とを有するトナーボトルを、供給装置本体の所定位置に寝かした状態で装填し、該本体部を回転させることにより該本体部内のトナーを現像装置内へと供給するトナー供給装置において、キャップ部は本体部に対して螺合を解いた状態で本体部のみを回転可能に且つ本体部から抜け落ち防止に保持する手段を備え、且つ前記キャップ部の周壁には本体部に対する螺合が解かれたときに解放されるトナー排出用の開口部が形成されており、該開口部を下方に向けた状態で前記キャップ部を保持するとともに、前記本体部を回転させる支持手段を有することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、開口部の上方内部に、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間を形成したことを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項3記載の発明は、キャップ部の底の外周縁には、本体部の開口周縁を収容する突出部が延出して形成されるとともに、突出部には開口部が設けられ、本体部を回転させて、キャップ部が本体部の排出口を覆った状態で、軸線方向に本体部の開口周縁を移動することにより、開口部の開閉を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間は、開口部と略同じ幅を有することを特徴とする。また、請求項5記載の発明は、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間は、キャップ部の底の窪んだ面の適宜位置から突出部の端面にテーパ状あるいは膨隆して形成していることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項6記載の発明は、キャップ部を、本体部に対する螺合が解かれたときに、トナーの搬送路となるように構成することを特徴とする。また、請求項7記載の発明は、画像軽視装置が、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5ないし請求項6を有するトナー供給装置を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明に基づくトナー供給装置を備えた画像形成装置の要部の概略断面図を示す。図1に示すように、画像形成装置は、像担持体10と、像担持体10の表面を均一に帯電させる帯電装置20と、帯電した像担持体10の表面に光情報を付与して静電潜像を形成する露光装置30と、静電潜像をトナーによって現像する現像装置40と、図示しない給紙手段から搬送されているシート材にトナー像を転写する転写装置50と、トナー像が転写されたシート材を像担持体10より分離する分離装置(符号なし)と、像担持体10表面に残留した電荷を除去するイレーサランプ60と、像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置(図示せず)とを有する。これら装置は、像担持体10を中心に、順次配置され、周知の帯電、露光、現像、転写の工程を経てトナー像を転写されたシート材は、定着装置によって定着され、装置外部に排出される。
【0018】
なお、非磁性一成分系トナーを用いて、像担持体10表面に弾性の現像ローラ41を接触させてトナーの現像と清掃工程を現像ローラで同時に行うクリーナレス現像方式を採用した装置においては、クリーニング装置は省略される。
【0019】
現像装置40は、現像ローラ41と、供給ローラ42、トナー攪拌装置80と、トナー供給装置100とを有する。現像ローラ41は、所定のバイアスが印加された導電性または半導電性の弾性ローラからなり、像担持体10と並行するように配置され、矢印方向に回転して、所定の押圧力で像担持体10を押圧し所定のニップ幅で接触している。また、現像ローラ41の表面には、所定の厚みのトナー層を形成するために層厚規制部材43が接触している。なお、実施態様では、矢印方向に回転するローラが用いられているがブレードであってもよい。
【0020】
層厚規制部材43には所定のバイアス電圧が印加されており、この印加と、層厚規制部材43と現像ローラ41の摺擦とにより現像ローラ41上のトナーの帯電を行っている。供給ローラ42は、スポンジ等の発泡弾性体からなり、現像ローラ41に押圧し、矢印方向に回転して、トナーを現像ローラ41に供給している。
【0021】
トナー攪拌装置80は、後に述べるトナー供給装置100から供給されたトナーを供給ローラ42に搬送するものであり、供給ローラ42の軸線方向に沿うように近接して設けられている。この装置50は、供給ローラ42に並設し、外周面に螺旋状の攪拌羽根を有するスクリューが設けられた第一および第二搬送手段81、82と、第一搬送手段81と第二搬送手段82との間に設けられた仕切部材83とを有する。
【0022】
第一搬送手段81は、矢印方向に回転して、トナーボトル200から排出されたトナーを第二搬送手段82側へ搬送する。さらに、第二搬送手段82は、矢印方向に回転して、第一搬送手段81から搬送されたトナーを供給ローラ42側に搬送し、供給ローラ42にトナーを供給する。仕切部材83の両端には図示しない開口が設けられ、この開口を介して、トナーの循環および攪拌する循環路が形成されている。
【0023】
図1および2に示すように、トナー供給装置100は、トナーボトル200と、このトナーボトル200のカップ部210を保持し且つトナーボトル200の本体部220を回転させる支持手段とを有する。
【0024】
トナーボトル200は、全体として略円筒状に形成され、トナーを収容し且つ一方の端部が開口された本体部220と、本体部220の開口を閉じるように螺合するキャップ部210とからなり、それを横に寝かせた状態でトナー攪拌装置50の上方に設けられている。トナーボトル200は、トナー供給装置10の所定の部分に装着され、トナー供給装置100の一部を構成する。
【0025】
図3および図4に示すように、キャップ部210は、本体部220の周端縁を収容するように、内部が空洞となった環状の突出部211が外周に沿って軸線と略並行して突出するように形成された断面略凹形であり、突出部211の基端部側の外周にはトナーを吐き出す開口部212が設けられているとともに、キャップ部210の開放側の先端には後に述べる支持手段300と協働してキャップ部210の動きの規制する爪部214が設けられている。なお、この爪部214は、キャップ部210の開放側の周縁に設けてもよい。
【0026】
さらに、突出部211の内部はパッキン213が設けられ、キャップ部210の排出口の周面に取り付けられたシール部材225を介して、キャップ部210が本体部220に封止した状態で取り付けられている。なお、パッキン213およびシール部材225は環状に形成されたゴムまたはウレタンフォーム等の合成樹脂の弾性体からなる。
【0027】
この構成により、トナー供給装置100からトナーボトル200の取付け・取外し時、またはトナーボトル200の搬送中に、キャップ部210と本体部220との間からトナーがこぼれないようになっている。
【0028】
開口部212から爪部214のキャップ部210の内周面の適宜位置に、ねじ山が形成されている。また、開口部212には、開口部212周縁のトナー付着の防止と、トナー攪拌装置50側にトナーの搬送をガイドする鍔部215が設けられている。
【0029】
また、支持手段300側にある窪んだ面、すなわちキャップ部210の底面216には、トナーボトル200を支持手段300にセットした時にキャップ部210の位置を固定する位置決め部217と、後に述べる支持手段300に連結される接続部218と、排出するトナー量を規制するため、本体部220から搬送されたトナーを一時止めするように空間が形成された規制部219が設けられている。
【0030】
位置決め部217は支持手段300側に突出して形成されるとともに、規制部と219と対向する位置に配置されている。この位置決め部217と突出部211の内周面との間に後に述べる支持手段300の保持部320を差し込む構成により、トナーボトル200のセット姿勢を間違えないようにするとともに、キャップ部210が抜けないようになっている。
【0031】
接続部218は、キャップ部210の底面216から軸線方向に突出して形成され、その先端には係止部218aが設けられている。なお、この実施の形態において、接続部213は、キャップ部210に一体形成されているが、別部材でキャップ部210に取り付けてもよい。
【0032】
規制部219は、先に述べたように、一旦、本体部220から搬送された一定量のトナーを収容するような空間を有し、開口部212上に配置され、開口部212と略同じ幅を有し、キャップ部210の底面216の適宜位置から突出部211の端面にかけて形成されている。
【0033】
ここで、規制部219の高さは、本体部220の半径またはそれ以下であることが望ましいが、特には、本体部220の径の約10分の1から5分の1程度に設定することが好適である。
【0034】
なお、規制部219は、図3および図4に示すように、この実施態様において、凸状に形成されているが、図5に示すように、キャップ部210の底面216の適宜位置から突出部211の端面に向かってテーパ状あるいは膨隆するように形成してもよい。
【0035】
さらに、図3、図5および図6に示すように、本体部220一端側にキャップ部210により塞がれる排出口と、内面に排出口に向かう螺旋状の凸条222または溝222とを有する。さらに本体部220の底部には支持手段300の駆動手段310に取り付けられる受部221が設けられている。この駆動手段310の駆動により、本体部220が回転し、開口部212側にトナーが案内される。
【0036】
さらに、本体部220の開口側の外周面には、キャップ部210に形成されたねじ山に螺接する取付部224が取り付けられている。なお、取付部224は、本体部220の開口側の外周面に一体的に形成してもよい。
【0037】
また、取付部224の周壁には、開口部212の開閉をするシャッター部223が形成されている。さらに、取付部224の一端面には、キャップ部210の爪部214を係止する係止片225が形成されているとともに、取付部224の他端面には、パッキン213を介して、キャップ部210を本体部220に封止した状態で取り付けるためのシール部材225が形成されている。なお、キャップ部210および本体部220のねじ山の形成は、シャッター部223が開口部212を開閉できる長さLを有することが望ましい。
【0038】
支持手段300は、図2、図3、図5および図6に示すように、本体部220を取り付ける駆動部310と、開口部212を下にしてキャップ部210を保持する保持部320を有する。駆動部310は、連結部材311を介して駆動手段312に連結されている。保持部320は枠体400で形成され、差込部材321とストッパ部材322を有する。
【0039】
差込部材321は、枠体400に回動自在に軸支(トナーボトル200の軸線に対し直角方向)されているとともに、先に述べたように、位置決め部217と突出部211の内周面との間に差し込むように、板状部材を折り曲げられている。
【0040】
ストッパ部材322は、キャップ部210の係止部218aを取り付け、キャップ部210の抜け落ちを防止する嵌合部322aと、枠体400に設けられたスライド部410を移動する摺動部322bと、枠体400に付勢手段500を取り付ける付勢手段取付部322cを有し、板状の部材を摺動部322bの両端から折り曲げて形成されている。
【0041】
付勢手段500は圧縮ばねであり、本体部220の回転に伴い、この付勢力により、一定方向にキャップ部210が移動するようになっている。なお、この実施の態様において、キャップ部210の落下防止は、係止部218aと嵌合部322aと、および爪部214と係止片により構成されているが、単に係止部218aと嵌合部322aの構成であってもよい。
【0042】
以上の構成のもと、トナーボトル200をトナー供給装置100に装着する場合、図1に図示されたカバー70を開け、本体部220を駆動手段312に連結する。さらに、位置決め部217と突出部211の内周面との間に差込部材321を差し込むとともにキャップ部210の係止部218aを嵌合部322aに取り付け、トナーボトル200を支持手段300に取り付ける。
【0043】
この時、例えば、位置決め部217を開口部212側に向けてトナーボトルをセットしようとしても、位置決め部217の先端が規制部219に当りセットすることができない。
【0044】
また、位置決め部217が規制部219に当たらないように、且つ突出部211の内周面との間に差込部材321を差し込まないようにセットしたとして、トナーボトル200の保持される位置が不安定となり、確実にセットすることができない。
【0045】
この結果、トナーボトル200の装着は、突出部211の内周面との間に差込部材321を差し込む正規の位置、すなわち規制部219が現像装置40側に向くようにセットされることとなる。
【0046】
したがって、開口部212は規制部219側に配置されていることから、常に開口部212が現像装置40内部に向くようにセットされ、トナーボトル200のセット姿勢を間違えないようにすることができる。この時、付勢手段500は、駆動部310側に圧縮され、トナーボトル200が抜け落ちないように保持された状態となり、供給装置本体の所定位置に寝かした状態で装填される。
【0047】
この後、駆動手段312により一方向に本体部220を回転させる。この回転により、徐々に、本体部220の取付部224とキャップ部210との螺合が解かれる。この解除に伴い、付勢手段500の圧縮状態も解かれ、付勢力が外側に向かって作用するようになる。
【0048】
この作用は摺動部322bが移動し、その移動は嵌合部322aおよび係止部218aを介して、矢印方向Aにキャップ部210が移動する。この移動は係止片225に爪部214が係止するまで行われる。係止片225に爪部214が係止すると、シャッター部223から開口部212が開放され、本体部220と開口部212が連通した状態となり、現像装置40へのトナー供給の準備が完了する。この準備の完了により、キャップ部210を本体部220から完全に着脱せずに、キャップ部が本体部220の排出口を覆った状態となって、キャップ部210をトナーの搬送路として構成する。
【0049】
トナーの補充する指令を受けると、図2、図3または図5(a)に示すように、駆動手段310が作動して本体部220を回転させ、本体部220に形成された螺旋状の凸状222または溝222により、開口部212にトナーが案内され、開口部212から現像装置40内にトナーが吐き出される。
【0050】
この時、トナーは開口部212と略同じ幅を持つ規制部219で形成された空間を介して開口部212に搬送されるため、本体部220の回転により、以下のことから、一定量のトナーが吐き出される。
【0051】
例えば、図7(a)に示すように、トナーボトル200内にトナーが充填されている状態で、本体部220を回転させている場合、トナーボトル200内のトナーの重さと本体部220の回転力により、トナーが開口部212側にある一定の圧力をもって搬送される。さらに、キャップ部210を介して、開口部212からトナーが排出される前に、トナーが規制部219により排出量が規制される。規制部219の幅は開口部212と略同じ幅であるため、開口部212から排出されるトナー量は一定となる。
【0052】
また、図7(b)に示すように、図7(a)とは逆に、トナーボトル200内のトナーが半分以下となり、本体部220を回転させたとしても、矢印で示すように波を打つような状態で開口部212側に搬送され、トナーボトル200内にトナーが充填された状態と異なり一定の圧力を得ることができない場合であっても、開口部212と略同じ幅を持ち、且つトナーを一時止めする空間を形成した規制部219を介して、トナーは開口部212から排出されるため、開口部212から排出されるトナー量は一定となる。
【0053】
トナーボトル200内のトナーが無くなると、駆動手段312を駆動し、本体部220を逆回転する。この回転により、キャップ部210のねじ山と本体部220の取付部224は螺合するとともに、キャップ部210が矢印方向と反対に徐々に移動する。パッキン213とシール部材225により、キャップ部210が本体部220の開口が閉まったとき、本体部220の回転は止まる。
【0054】
この時、本体部220の排出口はキャップ部210により封止されるとともに、キャップ部210の突出部211に本体部220の開口周縁が収容されることにより、開口部212が開口周縁、すなわちシャッター部223により閉じられ、トナーボトル200をトナー供給装置100から着脱するときに、開口部212および本体部220の排出口からトナーのこぼれが防止される。
【0055】
【発明の効果】
このように、本体部の回転により一定方向にキャップを移動させ、開口部の開閉を行うという簡単な構成により、トナーボトルのコストを下げ、さらに、トナーボトルの着脱時のトナーのこぼれの防止を解消することができる。また、開口部上に配置され、開口部と略同じ幅を持ち、開口部側の凹部端面の適宜位置から突出部の内径の周面にかけて規制部を設けることにより、一旦、搬送された一定量のトナーを収容するような空間が形成され、現像装置へのトナーの供給量を一定にすることができる。
【0056】
さらに、キャップ部が本体部の排出口を覆った状態で現像装置にトナーを供給する構成であるために、トナーボトルからキャップ部を完全に着脱させる装置を必要とせず、構成が簡単で装置のコストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー供給装置を備えた画像形成装置の概略断面図である。
【図2】発明のトナー供給装置の概略図であり、(a)がトナーボトルの正面図、(b)が側面図である。
【図3】図2(a)の詳細図である。
【図4】図2(b)の詳細図である。
【図5】規制部の他の実施例を示す図であり、(a)が開口部が開放されトナーが現像装置内に補給される状態を示す図であり、(b)がキャップ部が閉まった状態を示す図である。
【図6】本体部の詳細図である。
【図7】本発明のトナーボトルの動作を示す概略図であり、(a)はトナーボトルにトナーが充填されている状態を示す図であり、(b)はトナーボトル内にトナーが半分以下しかない状態を示す図である。
【符号の説明】
100 トナー供給装置
200 トナーボトル
210 キャップ部
211 突出部
212 開口部
219 規制部
220 本体部
223 シャッター部
224 取付部
300 支持手段
310 駆動手段
320 保持部
322 ストッパ部材
【発明に属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を供給するトナー供給装置およびこのトナー供給装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置において、複写やプリント等の出力を行うとトナーが消費される。特に、高速機や複写やプリント等の出力が高い画像形成装置ではトナーの消費が多くなり、その消費量に見合う量のトナーを画像形成装置内の現像装置に補給する必要がある。
【0003】
このため、補給用のトナーを収容したトナーボトルを現像装置に装着しておき、このトナーボトル内のトナーが空になると、新しいトナーボトルに交換して、トナーの補給を行う構成が従来から提案されている。
【0004】
この構成の一つとして、一方の端部に開口部を有する筒状のトナーボトルと、開口部を封止する栓と、栓で封止されたトナーボトル部位を覆うキャップとを有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−20705号公報 (段落番号0023―0029、段落番号0055―0060、図3―図8)
【0006】
かかる構成のもと、トナーの補給は、トナーボトルからキャップを外し、栓により開口部を封止した状態のままでトナーボトルをトナー補給ユニットに装着する。トナーボトルが装着されると、栓取り出し機構により開口部から栓が取り外され、トナーボトルの回転により開口部から現像装置に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した構成は、特許文献1の図6に示すように、トナーボトルの径と異なる開口部から現像装置へのトナーの供給が行われるため、トナーボトルの軸線上より下にあるトナーは、トナーボトル内に残ってしまうおそれがある。
【0008】
このため、特許文献1の図21(b)に示すように、開口部が形成されている端面近傍の周壁部分である肩部内面の一部を、この開口部の径よりも大きい径の該肩部内面部分から該開口部の縁まで迫り出させて、トナー持ち上げ用の迫り出し部分を形成し、先に述べた問題を解消している。
【0009】
しかし、この構成は、トナーボトルの構成を複雑にし、トナーボトル本体のコストが上がってしまうという問題を生じている。また、現像装置にトナーを補給する装置の構造も、栓取り出し機構により開口部から栓を取り外す機構であるため、先に述べたトナーボトルと同じ問題を生じている。
【0010】
さらに、かかる構成のもとでは、特許文献1の図6に示されたリング状のカラー部シール59のシール性は、完全なものとはいえず、トナーボトルの開口部の外周面にトナーが付着した状態となり、トナーボトルの着脱時に、このトナーがこぼれ、周辺を汚してしまう恐れがある。
【0011】
本発明は、上記問題を解決するため、トナーボトルおよびトナー補給装置のコストを下げるとともに、簡単な構成で、トナーボトルの着脱時のトナーのこぼれを解消することができ、さらに、トナーボトルからのトナーの排出を一定にすることができるトナー補給装置およびトナー補給装置を備えた画像形成装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するために、請求項1記載の発明は、一端側に排出口を有し且つ内面に排出口に向かう螺旋状の凸条または溝を有する本体部と、該本体部の排出口を塞ぐようにボトル本体の開口に螺合されるキャップ部とを有するトナーボトルを、供給装置本体の所定位置に寝かした状態で装填し、該本体部を回転させることにより該本体部内のトナーを現像装置内へと供給するトナー供給装置において、キャップ部は本体部に対して螺合を解いた状態で本体部のみを回転可能に且つ本体部から抜け落ち防止に保持する手段を備え、且つ前記キャップ部の周壁には本体部に対する螺合が解かれたときに解放されるトナー排出用の開口部が形成されており、該開口部を下方に向けた状態で前記キャップ部を保持するとともに、前記本体部を回転させる支持手段を有することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、開口部の上方内部に、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間を形成したことを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項3記載の発明は、キャップ部の底の外周縁には、本体部の開口周縁を収容する突出部が延出して形成されるとともに、突出部には開口部が設けられ、本体部を回転させて、キャップ部が本体部の排出口を覆った状態で、軸線方向に本体部の開口周縁を移動することにより、開口部の開閉を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間は、開口部と略同じ幅を有することを特徴とする。また、請求項5記載の発明は、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間は、キャップ部の底の窪んだ面の適宜位置から突出部の端面にテーパ状あるいは膨隆して形成していることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項6記載の発明は、キャップ部を、本体部に対する螺合が解かれたときに、トナーの搬送路となるように構成することを特徴とする。また、請求項7記載の発明は、画像軽視装置が、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5ないし請求項6を有するトナー供給装置を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明に基づくトナー供給装置を備えた画像形成装置の要部の概略断面図を示す。図1に示すように、画像形成装置は、像担持体10と、像担持体10の表面を均一に帯電させる帯電装置20と、帯電した像担持体10の表面に光情報を付与して静電潜像を形成する露光装置30と、静電潜像をトナーによって現像する現像装置40と、図示しない給紙手段から搬送されているシート材にトナー像を転写する転写装置50と、トナー像が転写されたシート材を像担持体10より分離する分離装置(符号なし)と、像担持体10表面に残留した電荷を除去するイレーサランプ60と、像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置(図示せず)とを有する。これら装置は、像担持体10を中心に、順次配置され、周知の帯電、露光、現像、転写の工程を経てトナー像を転写されたシート材は、定着装置によって定着され、装置外部に排出される。
【0018】
なお、非磁性一成分系トナーを用いて、像担持体10表面に弾性の現像ローラ41を接触させてトナーの現像と清掃工程を現像ローラで同時に行うクリーナレス現像方式を採用した装置においては、クリーニング装置は省略される。
【0019】
現像装置40は、現像ローラ41と、供給ローラ42、トナー攪拌装置80と、トナー供給装置100とを有する。現像ローラ41は、所定のバイアスが印加された導電性または半導電性の弾性ローラからなり、像担持体10と並行するように配置され、矢印方向に回転して、所定の押圧力で像担持体10を押圧し所定のニップ幅で接触している。また、現像ローラ41の表面には、所定の厚みのトナー層を形成するために層厚規制部材43が接触している。なお、実施態様では、矢印方向に回転するローラが用いられているがブレードであってもよい。
【0020】
層厚規制部材43には所定のバイアス電圧が印加されており、この印加と、層厚規制部材43と現像ローラ41の摺擦とにより現像ローラ41上のトナーの帯電を行っている。供給ローラ42は、スポンジ等の発泡弾性体からなり、現像ローラ41に押圧し、矢印方向に回転して、トナーを現像ローラ41に供給している。
【0021】
トナー攪拌装置80は、後に述べるトナー供給装置100から供給されたトナーを供給ローラ42に搬送するものであり、供給ローラ42の軸線方向に沿うように近接して設けられている。この装置50は、供給ローラ42に並設し、外周面に螺旋状の攪拌羽根を有するスクリューが設けられた第一および第二搬送手段81、82と、第一搬送手段81と第二搬送手段82との間に設けられた仕切部材83とを有する。
【0022】
第一搬送手段81は、矢印方向に回転して、トナーボトル200から排出されたトナーを第二搬送手段82側へ搬送する。さらに、第二搬送手段82は、矢印方向に回転して、第一搬送手段81から搬送されたトナーを供給ローラ42側に搬送し、供給ローラ42にトナーを供給する。仕切部材83の両端には図示しない開口が設けられ、この開口を介して、トナーの循環および攪拌する循環路が形成されている。
【0023】
図1および2に示すように、トナー供給装置100は、トナーボトル200と、このトナーボトル200のカップ部210を保持し且つトナーボトル200の本体部220を回転させる支持手段とを有する。
【0024】
トナーボトル200は、全体として略円筒状に形成され、トナーを収容し且つ一方の端部が開口された本体部220と、本体部220の開口を閉じるように螺合するキャップ部210とからなり、それを横に寝かせた状態でトナー攪拌装置50の上方に設けられている。トナーボトル200は、トナー供給装置10の所定の部分に装着され、トナー供給装置100の一部を構成する。
【0025】
図3および図4に示すように、キャップ部210は、本体部220の周端縁を収容するように、内部が空洞となった環状の突出部211が外周に沿って軸線と略並行して突出するように形成された断面略凹形であり、突出部211の基端部側の外周にはトナーを吐き出す開口部212が設けられているとともに、キャップ部210の開放側の先端には後に述べる支持手段300と協働してキャップ部210の動きの規制する爪部214が設けられている。なお、この爪部214は、キャップ部210の開放側の周縁に設けてもよい。
【0026】
さらに、突出部211の内部はパッキン213が設けられ、キャップ部210の排出口の周面に取り付けられたシール部材225を介して、キャップ部210が本体部220に封止した状態で取り付けられている。なお、パッキン213およびシール部材225は環状に形成されたゴムまたはウレタンフォーム等の合成樹脂の弾性体からなる。
【0027】
この構成により、トナー供給装置100からトナーボトル200の取付け・取外し時、またはトナーボトル200の搬送中に、キャップ部210と本体部220との間からトナーがこぼれないようになっている。
【0028】
開口部212から爪部214のキャップ部210の内周面の適宜位置に、ねじ山が形成されている。また、開口部212には、開口部212周縁のトナー付着の防止と、トナー攪拌装置50側にトナーの搬送をガイドする鍔部215が設けられている。
【0029】
また、支持手段300側にある窪んだ面、すなわちキャップ部210の底面216には、トナーボトル200を支持手段300にセットした時にキャップ部210の位置を固定する位置決め部217と、後に述べる支持手段300に連結される接続部218と、排出するトナー量を規制するため、本体部220から搬送されたトナーを一時止めするように空間が形成された規制部219が設けられている。
【0030】
位置決め部217は支持手段300側に突出して形成されるとともに、規制部と219と対向する位置に配置されている。この位置決め部217と突出部211の内周面との間に後に述べる支持手段300の保持部320を差し込む構成により、トナーボトル200のセット姿勢を間違えないようにするとともに、キャップ部210が抜けないようになっている。
【0031】
接続部218は、キャップ部210の底面216から軸線方向に突出して形成され、その先端には係止部218aが設けられている。なお、この実施の形態において、接続部213は、キャップ部210に一体形成されているが、別部材でキャップ部210に取り付けてもよい。
【0032】
規制部219は、先に述べたように、一旦、本体部220から搬送された一定量のトナーを収容するような空間を有し、開口部212上に配置され、開口部212と略同じ幅を有し、キャップ部210の底面216の適宜位置から突出部211の端面にかけて形成されている。
【0033】
ここで、規制部219の高さは、本体部220の半径またはそれ以下であることが望ましいが、特には、本体部220の径の約10分の1から5分の1程度に設定することが好適である。
【0034】
なお、規制部219は、図3および図4に示すように、この実施態様において、凸状に形成されているが、図5に示すように、キャップ部210の底面216の適宜位置から突出部211の端面に向かってテーパ状あるいは膨隆するように形成してもよい。
【0035】
さらに、図3、図5および図6に示すように、本体部220一端側にキャップ部210により塞がれる排出口と、内面に排出口に向かう螺旋状の凸条222または溝222とを有する。さらに本体部220の底部には支持手段300の駆動手段310に取り付けられる受部221が設けられている。この駆動手段310の駆動により、本体部220が回転し、開口部212側にトナーが案内される。
【0036】
さらに、本体部220の開口側の外周面には、キャップ部210に形成されたねじ山に螺接する取付部224が取り付けられている。なお、取付部224は、本体部220の開口側の外周面に一体的に形成してもよい。
【0037】
また、取付部224の周壁には、開口部212の開閉をするシャッター部223が形成されている。さらに、取付部224の一端面には、キャップ部210の爪部214を係止する係止片225が形成されているとともに、取付部224の他端面には、パッキン213を介して、キャップ部210を本体部220に封止した状態で取り付けるためのシール部材225が形成されている。なお、キャップ部210および本体部220のねじ山の形成は、シャッター部223が開口部212を開閉できる長さLを有することが望ましい。
【0038】
支持手段300は、図2、図3、図5および図6に示すように、本体部220を取り付ける駆動部310と、開口部212を下にしてキャップ部210を保持する保持部320を有する。駆動部310は、連結部材311を介して駆動手段312に連結されている。保持部320は枠体400で形成され、差込部材321とストッパ部材322を有する。
【0039】
差込部材321は、枠体400に回動自在に軸支(トナーボトル200の軸線に対し直角方向)されているとともに、先に述べたように、位置決め部217と突出部211の内周面との間に差し込むように、板状部材を折り曲げられている。
【0040】
ストッパ部材322は、キャップ部210の係止部218aを取り付け、キャップ部210の抜け落ちを防止する嵌合部322aと、枠体400に設けられたスライド部410を移動する摺動部322bと、枠体400に付勢手段500を取り付ける付勢手段取付部322cを有し、板状の部材を摺動部322bの両端から折り曲げて形成されている。
【0041】
付勢手段500は圧縮ばねであり、本体部220の回転に伴い、この付勢力により、一定方向にキャップ部210が移動するようになっている。なお、この実施の態様において、キャップ部210の落下防止は、係止部218aと嵌合部322aと、および爪部214と係止片により構成されているが、単に係止部218aと嵌合部322aの構成であってもよい。
【0042】
以上の構成のもと、トナーボトル200をトナー供給装置100に装着する場合、図1に図示されたカバー70を開け、本体部220を駆動手段312に連結する。さらに、位置決め部217と突出部211の内周面との間に差込部材321を差し込むとともにキャップ部210の係止部218aを嵌合部322aに取り付け、トナーボトル200を支持手段300に取り付ける。
【0043】
この時、例えば、位置決め部217を開口部212側に向けてトナーボトルをセットしようとしても、位置決め部217の先端が規制部219に当りセットすることができない。
【0044】
また、位置決め部217が規制部219に当たらないように、且つ突出部211の内周面との間に差込部材321を差し込まないようにセットしたとして、トナーボトル200の保持される位置が不安定となり、確実にセットすることができない。
【0045】
この結果、トナーボトル200の装着は、突出部211の内周面との間に差込部材321を差し込む正規の位置、すなわち規制部219が現像装置40側に向くようにセットされることとなる。
【0046】
したがって、開口部212は規制部219側に配置されていることから、常に開口部212が現像装置40内部に向くようにセットされ、トナーボトル200のセット姿勢を間違えないようにすることができる。この時、付勢手段500は、駆動部310側に圧縮され、トナーボトル200が抜け落ちないように保持された状態となり、供給装置本体の所定位置に寝かした状態で装填される。
【0047】
この後、駆動手段312により一方向に本体部220を回転させる。この回転により、徐々に、本体部220の取付部224とキャップ部210との螺合が解かれる。この解除に伴い、付勢手段500の圧縮状態も解かれ、付勢力が外側に向かって作用するようになる。
【0048】
この作用は摺動部322bが移動し、その移動は嵌合部322aおよび係止部218aを介して、矢印方向Aにキャップ部210が移動する。この移動は係止片225に爪部214が係止するまで行われる。係止片225に爪部214が係止すると、シャッター部223から開口部212が開放され、本体部220と開口部212が連通した状態となり、現像装置40へのトナー供給の準備が完了する。この準備の完了により、キャップ部210を本体部220から完全に着脱せずに、キャップ部が本体部220の排出口を覆った状態となって、キャップ部210をトナーの搬送路として構成する。
【0049】
トナーの補充する指令を受けると、図2、図3または図5(a)に示すように、駆動手段310が作動して本体部220を回転させ、本体部220に形成された螺旋状の凸状222または溝222により、開口部212にトナーが案内され、開口部212から現像装置40内にトナーが吐き出される。
【0050】
この時、トナーは開口部212と略同じ幅を持つ規制部219で形成された空間を介して開口部212に搬送されるため、本体部220の回転により、以下のことから、一定量のトナーが吐き出される。
【0051】
例えば、図7(a)に示すように、トナーボトル200内にトナーが充填されている状態で、本体部220を回転させている場合、トナーボトル200内のトナーの重さと本体部220の回転力により、トナーが開口部212側にある一定の圧力をもって搬送される。さらに、キャップ部210を介して、開口部212からトナーが排出される前に、トナーが規制部219により排出量が規制される。規制部219の幅は開口部212と略同じ幅であるため、開口部212から排出されるトナー量は一定となる。
【0052】
また、図7(b)に示すように、図7(a)とは逆に、トナーボトル200内のトナーが半分以下となり、本体部220を回転させたとしても、矢印で示すように波を打つような状態で開口部212側に搬送され、トナーボトル200内にトナーが充填された状態と異なり一定の圧力を得ることができない場合であっても、開口部212と略同じ幅を持ち、且つトナーを一時止めする空間を形成した規制部219を介して、トナーは開口部212から排出されるため、開口部212から排出されるトナー量は一定となる。
【0053】
トナーボトル200内のトナーが無くなると、駆動手段312を駆動し、本体部220を逆回転する。この回転により、キャップ部210のねじ山と本体部220の取付部224は螺合するとともに、キャップ部210が矢印方向と反対に徐々に移動する。パッキン213とシール部材225により、キャップ部210が本体部220の開口が閉まったとき、本体部220の回転は止まる。
【0054】
この時、本体部220の排出口はキャップ部210により封止されるとともに、キャップ部210の突出部211に本体部220の開口周縁が収容されることにより、開口部212が開口周縁、すなわちシャッター部223により閉じられ、トナーボトル200をトナー供給装置100から着脱するときに、開口部212および本体部220の排出口からトナーのこぼれが防止される。
【0055】
【発明の効果】
このように、本体部の回転により一定方向にキャップを移動させ、開口部の開閉を行うという簡単な構成により、トナーボトルのコストを下げ、さらに、トナーボトルの着脱時のトナーのこぼれの防止を解消することができる。また、開口部上に配置され、開口部と略同じ幅を持ち、開口部側の凹部端面の適宜位置から突出部の内径の周面にかけて規制部を設けることにより、一旦、搬送された一定量のトナーを収容するような空間が形成され、現像装置へのトナーの供給量を一定にすることができる。
【0056】
さらに、キャップ部が本体部の排出口を覆った状態で現像装置にトナーを供給する構成であるために、トナーボトルからキャップ部を完全に着脱させる装置を必要とせず、構成が簡単で装置のコストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー供給装置を備えた画像形成装置の概略断面図である。
【図2】発明のトナー供給装置の概略図であり、(a)がトナーボトルの正面図、(b)が側面図である。
【図3】図2(a)の詳細図である。
【図4】図2(b)の詳細図である。
【図5】規制部の他の実施例を示す図であり、(a)が開口部が開放されトナーが現像装置内に補給される状態を示す図であり、(b)がキャップ部が閉まった状態を示す図である。
【図6】本体部の詳細図である。
【図7】本発明のトナーボトルの動作を示す概略図であり、(a)はトナーボトルにトナーが充填されている状態を示す図であり、(b)はトナーボトル内にトナーが半分以下しかない状態を示す図である。
【符号の説明】
100 トナー供給装置
200 トナーボトル
210 キャップ部
211 突出部
212 開口部
219 規制部
220 本体部
223 シャッター部
224 取付部
300 支持手段
310 駆動手段
320 保持部
322 ストッパ部材
Claims (7)
- 一端側に排出口を有し且つ内面に排出口に向かう螺旋状の凸条または溝を有する本体部と、該本体部の排出口を塞ぐように該本体部の開口に螺合されるキャップ部とを有するトナーボトルを、供給装置本体の所定位置に寝かした状態で装填し、
該本体部を回転させることにより該本体部内のトナーを現像装置内へと供給するトナー供給装置において、
前記キャップ部は前記本体部に対して螺合を解いた状態で前記本体部のみを回転可能に且つ前記本体部から抜け落ち防止に保持する手段を備え、且つ前記キャップ部の周壁には前記本体部に対する螺合が解かれたときに解放されるトナー排出用の開口部が形成されており、該開口部を下方に向けた状態で前記キャップ部を保持するとともに、前記本体部を回転させる支持手段を有することを特徴とするトナー供給装置。 - 前記開口部の上方内部に、排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間を形成したことを特徴とする請求項1記載のトナー供給装置。
- 前記キャップ部の底部の外周縁には、前記本体部の開口周縁を収容する突出部が延出して形成されるとともに、前記突出部には前記開口部が設けられ、
前記本体部を回転させて、前記キャップ部が前記本体部の排出口を覆った状態で、軸線方向に前記キャップ部を移動させることにより、前記開口部の開閉を行うことを特徴とする請求項1または2記載のトナー供給装置。 - 前記排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間は、前記開口部と略同じ幅を有することを特徴とする請求項1、2ないし3記載のトナー供給装置。
- 前記排出するトナー量を規制するためのトナーを一時止めする空間は、
前記キャップ部の底の窪んだ面の適宜位置から前記突出部の端面にテーパ状あるいは膨隆して形成していることを特徴とする請求項2、3ないし4記載のトナー供給装置。 - 前記キャップ部は、前記本体部に対する螺合が解かれたときに、トナーの搬送路となるように構成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4ないし5記載のトナー供給装置。
- 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4ないし請求項5を有するトナー供給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)
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US7599648B2 (en) | 2005-10-07 | 2009-10-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Developer supplying apparatus |
US7822369B2 (en) | 2005-10-07 | 2010-10-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Developer supplying apparatus |
-
2002
- 2002-11-18 JP JP2002334299A patent/JP2004170553A/ja active Pending
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