JP2004170361A - コンデンサ寿命診断装置およびコンデンサ寿命診断方法 - Google Patents

コンデンサ寿命診断装置およびコンデンサ寿命診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特別な回路の変更または追加を必要とせずに、インバータ等に使用されている電解コンデンサの余寿命を推定する。
【解決手段】余寿命判定部24は、波形測定器21により測定された電圧波形から、各ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間Tcを測定し、このトランジスタ切り替わり時間Tcと余寿命曲線記憶部22に記憶されている余寿命曲線とから各スイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの余寿命を算出する。また、余寿命判定部24は、トランジスタ切り替わり時間Tcと劣化度予測グラフ記憶部23に記憶されている劣化度予測グラフから、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度の予測を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解コンデンサ等のコンデンサの余寿命を予測するコンデンサ寿命診断装置および診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解コンデンサ等のコンデンサは電子回路上重要な役割を持ち、各種の電子回路に数多く使用されているが、抵抗等の他の構成部品と比較すると、比較的に短い寿命を有する消耗部品である。特に、直流電源を交流電源に変換して交流電動機の制御を行うインバータ等の電力変換装置においては、電解コンデンサの故障は周辺の構成部品を致命的な故障に巻き込む特色を有している。そのため、電力変換装置等の場合には、稼働時間が一定時間を超えると余寿命に関係なく一律に使用している電解コンデンサを新しいものに交換するようなオーバホールが行われていた。
【0003】
しかし、オーバホールを行う間隔は、製品に使用されている電解コンデンサのうち最も過酷な条件で使用されているものに合わせて設定する必要があるため、短くならざるを得ない。また、製品に使用されている全ての電解コンデンサを一律に交換しなければならないので、オーバホールを行うために長時間を必要とする場合が多い。また、オーバホールを行うためには、装置を長時間停止させる必要があるとともに費用もかかる場合が多い。
【0004】
そのため、製品に使用されている電解コンデンサの余寿命を測定することができれば、特性の劣化した電解コンデンサのみを交換することが可能となり、またオーバホールを行うための適切な時期を判定することが可能となる。そのため、電解コンデンサの余寿命を正確に予測することができるコンデンサ寿命診断装置が望まれている。
【0005】
このようなコンデンサ寿命診断装置の一例として、例えば特許文献1に記載されている従来のコンデンサ寿命診断装置の構成を図9に示す。
【0006】
この従来例では、モータ3を駆動するための電力変換装置2に供給される電圧を平滑するためのコンデンサ5の劣化を、診断装置7により判定するものである。
【0007】
実際にコンデンサ5の劣化を判定する際には、SW2をオフさせることによりバッテリ1の電圧が抵抗4を介してコンデンサ5に充電されるようにした後に、SW1をオンとする。すると、診断装置7にSW1投入信号が入力され、診断装置7は電圧検出部6を介して測定対象であるコンデンサ5の電圧の測定を開始する。そして、診断装置7は、バッテリ1の電圧が抵抗4を介してコンデンサ5に充電される充電時間tcを測定する。そして、診断装置7では、この充電時間tcと、コンデンサ5の容量が劣化していないと仮定した場合の充電時間を演算により求めた基準時間tsとを比較することによりコンデンサ5の劣化を判定する。
【0008】
この従来のコンデンサ寿命診断装置では、コンデンサ5に電圧を強制的に印加して対象コンデンサ5の良否を診断するという方法がとられている。そのため、ある製品に使用されているコンデンサの全ての良否診断を行うとした場合、製品に使用されているそれぞれのコンデンサに対して、測定対象のコンデンサ毎に寿命診断を行う必要がある。また、単に充電時間のみで判定を行っているため、静電容量の劣化しか判定することができない。また、本来の動作には必要でないSW2、抵抗4が必要となり従来の回路がそのまま使用できず、そもそも直流電源と接続されていないコンデンサの劣化を判定しようとすると、測定対象のコンデンサに直流電源を接続しなければならず本来は不要な回路が必要となる。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−215800号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のコンデンサ寿命診断装置では、製品に使用されているコンデンサの余寿命を推定するためには特別な回路の変更または追加が必要になるとともに、各コンデンサ毎に余寿命の測定を行わなければならないため測定対象が多い場合には診断が実質的に不可能であるという問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、診断を行うための特別な回路の変更または追加を必要とせずに、インバータ等に使用されているコンデンサの余寿命を推定することができるコンデンサ寿命診断装置および診断方法を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、製品に使用されている全てのコンデンサの良否を短時間で診断することができるコンデンサ寿命診断装置および診断方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のコンデンサ寿命診断装置は、コンデンサの余寿命を予測するコンデンサ寿命診断装置であって、
インバータにおける各スイッチング素子のベース−エミッタ間電圧の波形をそれぞれ測定する波形測定器と、
スイッチング素子を駆動するためのベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間と、ベースドライバ回路を構成しているコンデンサの余寿命との関係を示す余寿命曲線を記憶している余寿命曲線記憶部と、
前記波形測定器により測定された電圧波形から、各ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間を測定し、このトランジスタ切り替わり時間と前記余寿命曲線記憶部に記憶されている余寿命曲線とから各スイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの余寿命をそれぞれ算出する余寿命判定部とを備えている。
【0014】
本発明によれば、ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間と、余寿命曲線とに基づいてベースドライバ回路のコンデンサの余寿命を推定するので、診断を行うための特別な回路の変更または追加を必要とせずに、インバータ等に使用されているコンデンサの余寿命を推定することができる。さらに、実際の稼働状態に使い状態でベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間を測定してコンデンサの寿命診断を行っているため、信頼度の高い寿命診断を行うことができる。
【0015】
また、本発明の他のコンデンサ寿命診断装置は、前記トランジスタ切り替わり時間と劣化度との関係を、製品に使用されるコンデンサの特性および使用条件毎に示す劣化度予測グラフを記憶している劣化度予測グラフ記憶部をさらに備え、前記余寿命判定部は、前記トランジスタ切り替わり時間と、前記劣化度予測グラフ記憶部に記憶されている劣化度予測グラフとから、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度の予測を行い、この劣化度に基づきベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの交換時期をそれぞれ決定する。
【0016】
本発明によれば、ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間と劣化度予測グラフとに基づいて、ベースドライバ回路以外のコンデンサの劣化度の予測を行うようにしているので、製品に使用されている全てのコンデンサの良否を短時間で診断することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は単相又は3相交流電源201を用いて交流電動機210の制御を行うための一般的なシステムに対して本発明の一実施形態のコンデンサ寿命診断装置200を接続したシステム図である。
【0019】
単相又は3相交流電源201から供給される交流電源は、コンバータ202により整流され直流電源となり平滑コンデンサ203により平滑化される。そして、平滑コンデンサ203により平滑化された直流電源はインバータ204によりスイッチング制御されることにより交流電源に変換され、交流電動機210に供給される。
【0020】
コンデンサ寿命診断装置200は、インバータ204を構成している6つのスイッチング素子のそれぞれのベース−エミッタ間の電圧を測定することにより各スイッチング素子のベースドライバ回路を構成するコンデンサの余寿命の予測を行い診断結果として出力している。
【0021】
図2は、図1に示した本発明の一実施形態のコンデンサ寿命診断装置200の構成を示すブロック図である。
【0022】
本実施形態のコンデンサ寿命診断装置200は、図2に示されるように、波形測定器21と、余寿命曲線記憶部22と、劣化度予測グラフ記憶部23と、余寿命判定部24とから構成されている。
【0023】
波形測定器21は、インバータ204における6つのスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧の波形をそれぞれ測定している。
【0024】
余寿命曲線記憶部22は、ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間Tcと、このベースドライバ回路を構成しているコンデンサの余寿命との関係を示す余寿命曲線を記憶している。ここで、トランジスタ切り替わり時間Tcとは、スイッチング素子のベースに入力されている制御信号がオフとなってからスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧がローレベルとなりそのスイッチング素子がオフ状態となるまでの時間をいう。
【0025】
余寿命曲線記憶部22に記憶される余寿命曲線の一例を図3に示す。この余寿命曲線を見ると、トランジスタ切り替わり時間Tcが長くなると、コンデンサの余寿命が指数関数的に短くなっていることがわかる。トランジスタ切り替わり時間Tcと、コンデンサの余寿命とがこのような関係となる理由については後述する。
【0026】
劣化度予測グラフ記憶部23は、トランジスタ切り替わり時間Tcと劣化度との関係を、製品に使用されるコンデンサの特性および使用条件毎に示す劣化度予測グラフを記憶している。ここで、劣化度の具体的な値としては誘電正接(tanδ)値があげられる。また、誘電正接値以外にも静電容量の規格値からの外れ量等を劣化度として用いることもできる。
【0027】
劣化度予測グラフ記憶部23に記憶される劣化度予測グラフの一例を図4に示す。この図4に示されるグラフでは、Cコンデンサが最も短い稼働時間で劣化度が基準以下となり交換が必要になることを示している。そして、このグラフを参照すれば、トランジスタ切り替わり時間Tcが分かれば各コンデンサの劣化度が基準に対してどれ位余裕があるのかを判定することができる。一般的なインバータにおいては、ベースドライバ回路の電解コンデンサの寿命が最も短いものとなっているため、この電解コンデンサが上記のCコンデンサに該当し、Aコンデンサ、Bコンデンサはベースドライバを構成する電解コンデンサ以外のコンデンサに該当する。
【0028】
余寿命判定部24は、波形測定器21により測定された電圧波形から、各ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間Tcを測定し、このトランジスタ切り替わり時間Tcと余寿命曲線記憶部22に記憶されている余寿命曲線とから各スイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの余寿命を算出する。そして、この余寿命からスイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの交換時期を決定する。また、余寿命判定部24は、トランジスタ切り替わり時間Tcと劣化度予測グラフ記憶部23に記憶されている劣化度予測グラフから、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度の予測を行い、この劣化度に基づきベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの交換時期を決定する。
【0029】
次に、本実施形態のコンデンサ寿命診断装置200の動作を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
先ず、波形測定器21では、インバータ204における6つのスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧のそれぞれの波形の測定が行われ、余寿命判定部24では、この電圧波形からトランジスタ切り替わり時間Tcの測定が行われる(ステップ101)。
【0031】
波形測定器21で測定される波形の一例を図6に示す。図6は、U相プラス側のスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧の波形Puを実線で示し、U相マイナス側のスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧の波形Nuを点線で示したものである。
【0032】
次に、余寿命判定部24は、このトランジスタ切り替わり時間Tcと余寿命曲線記憶部22に記憶されている余寿命曲線とから各スイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの余寿命を算出する(ステップ102)。そして、この余寿命に基づいてベースドライバ回路のコンデンサの交換時期が決定される(ステップ103)。この交換時期の決定は、余寿命判定部24で行うようにしてもよいし、余寿命判定部24は余寿命時間を診断結果として出力するだけにし、外部の装置がこの余寿命時間を基にして交換時期を決定するようにしてもよい。
【0033】
そして、余寿命判定部24は、トランジスタ切り替わり時間Tcと劣化度予測グラフ記憶部23に記憶されている劣化度予測グラフから、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度の予測を行う(ステップ104)。そして、最後に、この劣化度に基づきベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの交換時期が決定される(ステップ105)。
【0034】
以下、図7および図8を参照して、トランジスタ切り替わり時間Tcと、ベースドライバ回路のコンデンサの余寿命との関係が図3のようになる理由について説明する。
【0035】
ここでは説明を簡単にするため、インバータ204の6つのスイッチング素子のうちのU相のプラス側のスイッチング素子のみを参照して説明するが、他のスイッチング素子についても同様な回路構成となっているためその説明は省略する。
【0036】
図7に示す回路図では、U相のプラス側のスイッチング素子30と、このスイッチング素子30を駆動するためのベースドライバ回路の構成が示されている。
スイッチング素子30のオン/オフを制御するための制御信号が、スイッチング素子30のベースに入力されていて、このベースとエミッタ間には抵抗20およびコンデンサ10が並列に接続されている。そして、コンデンサ寿命診断装置200はインバータ204に設けられた端子を介してスイッチング素子30のベース−エミッタ間電圧を測定している。
【0037】
ここで、コンデンサは、一般的に、容量成分のみから構成されているわけではなく、容量成分の他に等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance)が存在する。そのため、図7中のコンデンサ10を、容量成分11と等価直列抵抗12とが直列接続された等価回路により置き換えたものを図8に示す。
【0038】
ここで、容量成分11の容量値をCで表し、等価直列抵抗12の抵抗値をESRで表すと、誘電正接tanδは下記の式(1)により表すことができる。式中ωは角周波数である。
【0039】
【数1】
Figure 2004170361
【0040】
コンデンサの故障、劣化は静電容量の変化よりも、誘電正接の増加がより顕著に現れる。つまり、上記の式(1)を参照すると、コンデンサの劣化が誘電正接tanδの増加である場合、等価直列抵抗ESRが増加しているものと考えられる。
【0041】
図8を参照すると、このトランジスタ切り替わり時間Tcは、容量成分11に蓄えられた電荷が抵抗20、スイッチング素子30のベース−エミッタ間を介して放電される時間により決定されるものであることがわかる。ここで、抵抗20の抵抗値をRとすると、ESR>>Rの関係となるため、この回路の時定数は容量成分11の容量値Cと、等価直列抵抗12の抵抗値ESRとによりほぼ決定されるものと考えられる。そのため、コンデンサ10が劣化し等価直列抵抗12が増加すると、トランジスタ切り替わり時間Tcも長くなってしまう。
【0042】
上記で説明した理由により、コンデンサ10、抵抗20とから構成されるベースドライバ回路のトランジスタ切り替え時間Tcは、コンデンサ10の容量成分Cと等価直列抵抗ESRとによって決定されることがわかる。そのため、本実施形態のコンデンサ寿命診断装置200では、ベースドライバ回路のトランジスタ切り替え時間Tcを測定することにより、ベースドライバ回路を構成しているコンデンサの余寿命を測定することが可能となる。
【0043】
本実施形態のコンデンサ寿命診断装置200によれば、最もストレスのかかるベースドライバ回路の電解コンデンサの寿命診断をした後に、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度を判定するのでインバータ204、コンバータ202等を含む製品全体のコンデンサの劣化度を把握することができるので、製品自体の寿命診断を行うことが可能となる。
【0044】
また、図1に示したインバータ204では、ある相におけるプラス側のスイッチング素子とマイナス側のスイッチング素子が同時にオンしてしまうと正母線電圧と負母線電圧間が短絡し重大な事故になってしまう。そのため、図6に示した波形において、U相プラス側の電圧PuとU相マイナス側の電圧Nuが同時にハイレベルとなることを防がなければならない。ベースドライバ回路の電解コンデンサが劣化してくると上述したようにトランジスタ時間切り替わり時間Tcが長くなるため、2つのスイッチング素子が同時にオンする危険性が増加する。本実施形態では、ベースドライバ回路を構成する電解コンデンサの劣化をこのトランジスタ切り替わり時間Tcを測定することにより行っているため、回路上の実際の動作を確認しながら電解コンデンサの寿命の予測を行うことができ信頼度の高い寿命診断を行うことができる。つまり、本実施形態によれば、通常の稼働状態に近い状態でインバータ204中の6つのスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧を測定して余寿命の診断を行うようにしているため、信頼度の高い寿命診断を行うことができる。
【0045】
さらに、6つのスイッチング素子のベース−エミッタ間電圧を測定するための端子をインバータ204の外部に設けるようにするだけで、インバータ204内には特に他の回路を追加したり、従来の回路を変更する必要なくコンデンサの寿命診断を行うことができる。
【0046】
本実施形態では、電解コンデンサの余寿命を推定する場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電解コンデンサ以外の他のコンデンサの余寿命を推定する場合でも同様に本発明を適用することができるものである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間と、余寿命曲線とに基づいてベースドライバ回路のコンデンサの余寿命を推定するので、診断を行うための特別な回路の変更または追加を必要とせずに、インバータ等に使用されているコンデンサの余寿命を推定することができる。
(2)ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間と劣化度予測グラフとに基づいて、ベースドライバ回路以外のコンデンサの劣化度の予測を行うので、製品に使用されている全てのコンデンサの良否を短時間で診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単相又は3相交流電源201を用いて交流電動機210の制御を行うための一般的なシステムに対して本発明の一実施形態のコンデンサ寿命診断装置200を接続したシステム図である。
【図2】図1中のコンデンサ寿命診断装置200の構成を示すブロック図である。
【図3】余寿命曲線記憶部22に記憶される余寿命曲線の一例を示す図である。
【図4】劣化度予測グラフ記憶部23に記憶される劣化度予測グラフの一例を示す図である。
【図5】コンデンサ寿命診断装置200の動作を示すフローチャートである。
【図6】波形測定器21で測定される波形の一例を示す図である。
【図7】U相のプラス側のスイッチング素子30と、このスイッチング素子30を駆動するためのベースドライバ回路の構成を示す図である。
【図8】図7中のコンデンサ10を、容量成分11と等価直列抵抗12とが直列接続された等価回路により置き換えた場合の回路図である。
【図9】従来のコンデンサ寿命診断装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 電力変換装置
3 モータ
4 抵抗
5 コンデンサ
6 電圧検出部
7 診断装置
10 コンデンサ
11 容量成分
12 等価直列抵抗
20 抵抗
30 スイッチング素子
21 波形測定器
22 余寿命曲線記憶部
23 劣化度予測グラフ記憶部
24 余寿命判定部
101〜105 ステップ
200 コンデンサ寿命診断装置
201 単相又は3相交流電源
202 コンバータ
203 平滑コンデンサ
204 コンバータ
210 交流電動機

Claims (6)

  1. コンデンサの余寿命を予測するコンデンサ寿命診断装置であって、
    インバータにおける各スイッチング素子のベース−エミッタ間電圧の波形をそれぞれ測定する波形測定器と、
    スイッチング素子を駆動するためのベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間と、ベースドライバ回路を構成しているコンデンサの余寿命との関係を示す余寿命曲線を記憶している余寿命曲線記憶部と、
    前記波形測定器により測定された電圧波形から、各ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間を測定し、このトランジスタ切り替わり時間と前記余寿命曲線記憶部に記憶されている余寿命曲線とから各スイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの余寿命をそれぞれ算出する余寿命判定部とを備えたコンデンサ寿命診断装置。
  2. 前記トランジスタ切り替わり時間と劣化度との関係を、製品に使用されるコンデンサの特性および使用条件毎に示す劣化度予測グラフを記憶している劣化度予測グラフ記憶部をさらに備え、
    前記余寿命判定部は、前記トランジスタ切り替わり時間と、前記劣化度予測グラフ記憶部に記憶されている劣化度予測グラフとから、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度の予測を行い、この劣化度に基づきベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの交換時期をそれぞれ決定する請求項1記載のコンデンサ寿命診断装置。
  3. 前記劣化度がコンデンサの誘電正接値である請求項2記載のコンデンサ寿命診断装置。
  4. コンデンサの余寿命を予測するコンデンサ寿命診断方法であって、
    インバータにおける各スイッチング素子のベース−エミッタ間電圧の波形をそれぞれ測定するステップと、
    前記波形測定器により測定された電圧波形から、各ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間をそれぞれ測定するステップと、
    ベースドライバ回路のトランジスタ切り替わり時間とスイッチング素子を駆動しているベースドライバ回路を構成しているコンデンサの余寿命との関係を示す余寿命曲線と、測定された前記トランジスタ切り替わり時間とから各スイッチング素子のベースドライバ回路のコンデンサの余寿命をそれぞれ算出するステップとを備えたコンデンサ寿命診断方法。
  5. 前記トランジスタ切り替わり時間と劣化度との関係を、製品に使用されるコンデンサの特性および使用条件毎に示す劣化度予測グラフと、測定された前記トランジスタ切り替わり時間とから、ベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの劣化度の予測を行い、この劣化度に基づきベースドライバ回路以外の回路のコンデンサの交換時期をそれぞれ決定するステップをさらに有する請求項4記載のコンデンサ寿命診断方法。
  6. 前記劣化度がコンデンサの誘電正接値である請求項5記載のコンデンサ寿命診断方法。
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