JP2004170201A - 気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラム - Google Patents
気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】送受信する気象情報の少容量化を実現する。
【解決手段】ネットワーク5を介して携帯電話機2が接続された気象予測サーバ1に、気象情報と、位置情報と、時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶部13と、携帯電話機2から現在位置情報を受信する通信制御部16と、受信した現在位置情報と、記憶部13に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する必要気象情報判断プログラム12cを実行させるCPU10と、必要とする気象情報があると判断された場合に、携帯電話機2に必要とする気象情報を通知する項目情報通知プログラム12eを実行させるCPU10と、携帯電話機2から必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて記憶部13に記憶する記憶制御プログラム12gを実行させるCPU10と、を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワーク5を介して携帯電話機2が接続された気象予測サーバ1に、気象情報と、位置情報と、時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶部13と、携帯電話機2から現在位置情報を受信する通信制御部16と、受信した現在位置情報と、記憶部13に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する必要気象情報判断プログラム12cを実行させるCPU10と、必要とする気象情報があると判断された場合に、携帯電話機2に必要とする気象情報を通知する項目情報通知プログラム12eを実行させるCPU10と、携帯電話機2から必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて記憶部13に記憶する記憶制御プログラム12gを実行させるCPU10と、を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気象情報を収集、分析し、これらの情報から気象予測を行う気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
気象予報は、各気象観測地点から送られてきた気象情報(気圧、気温、湿度、風向、風速、照度等)に基づいて、コンピュータで数値予報をすることにより行われる。この数値予報は、所定の方程式に時刻毎の気象情報を入力し、スーパーコンピュータで将来の大気の状態を予測する方法である。より具体的には、まず、地球全体を所定間隔の格子網で覆い、各格子点の気象情報を求める。この時、格子点に気象情報を測定する機器が無ければ、周囲の格子点の気象情報から算出する。そして、各格子点の気象情報が求まると、この気象情報を所定の方程式に入力して、未来の気象情報を算出するというものである。この数値予報の計算に用いるプログラムを「数値予報モデル」という。
【0003】
上記数値予報モデルによる気象予測の精度は格子間隔に依存する。通常、気象庁等が提供する数値予報は、地球規模で設けられた等間隔の格子点の気象情報に基づいて算出されるため、局所的な気象予測が困難である。なぜなら、一番小さい格子でも一辺が30km位の広範囲のもの(例えば、東京−川崎間が入ってしまう広さ)なので、例えば、「新宿」と「銀座」といった局所的な気象予測は困難だからである。
また、気象庁等が提供する数値予報は、一日にわずか2回しかデータが算出されないため、台風シーズン等の台風の進路が時々刻々と変化するときには役に立たないという問題もあった。
【0004】
上記のような従来の気象予測の問題点を解決するための気象予測システムとして、例えば、複数の気象情報の利用者が自らの位置での気象情報をそれぞれ観測し、その気象情報を情報端末から通信回線を介してサーバに提供し、サーバは情報端末から送信された気象情報を記録するとともに、所定のタイミングで天気図データ等を作成し、公開するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、広域に散在しインターネットに接続可能な携帯電話機が自己の位置する場所の天気状態を示す気象情報をサーバに送信し、この気象情報を収集して所定区域の天気情報として編集加工処理することにより、この編集加工処理した天気情報を要求のあったユーザに送信する天気情報提供システムも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−138978号公報
【特許文献2】
特開2002−99576号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2においては、情報端末あるいは携帯電話機からサーバ側に何ら制限無く気象情報を送信するため、サーバが既に気象情報を有している場合には、重複する気象情報は無駄となる。また、気象情報の容量が増加するほどサーバ側の負担も大きくなってくるので、記憶する気象情報の少容量化が望まれていた。
【0007】
そこで、本発明の課題は、必要とする気象情報の少容量化を実現する気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して携帯電子機器(例えば、図1の携帯電話機2)が接続された気象予測サーバにおいて、気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段(例えば、図2の記憶部13、図4の気象情報エリア13a,位置情報エリア13b,時間情報エリア13c)と、前記携帯電子機器から現在位置情報を受信する位置情報受信手段(例えば、図2のCPU10、通信制御部16、図3の位置情報受信プログラム12b、図6のステップS2)と、前記位置情報受信手段により受信した現在位置情報と、前記記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断手段(例えば、図2のCPU10、図3の必要気象情報判断プログラム12c、図6のステップS4)と、前記判断手段により必要とする気象情報があると判断された場合に、前記携帯電子機器に前記必要とする気象情報を通知する通知手段(例えば、図2のCPU10、図3の項目情報通知プログラム12e、図6のステップS5)と、前記携帯電子機器から前記必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶する記憶制御手段(例えば、図2のCPU10、図3の記憶制御プログラム12g、図6のステップS8)と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、位置情報受信手段が携帯電子機器から現在位置情報を受信すると、受信した現在位置情報と記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断手段が判断する。判断手段が必要とする気象情報があると判断すると、通知手段が携帯電子機器に必要とする気象情報を通知する。そして、気象予測サーバが必要とする気象情報を携帯電子機器から受信すると、記憶制御手段が受信した気象情報と時間情報とを記憶手段に記憶する。
よって、気象予測サーバは、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができることとなって、気象情報の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、受信する気象情報を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担も低減できる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記記憶手段に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する格子網作成手段(例えば、図2のCPU10、図3の格子網作成プログラム12h、図8のステップS13)と、前記記憶手段に記憶された気象情報の位置情報と前記格子網作成手段により作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて気象情報を格子点に配置する配置手段(例えば、図2のCPU10、図3の気象情報配置プログラム12i、図8のステップS14)と、前記配置手段によって気象情報が配置されない格子点の気象情報を当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する格子点気象情報算出手段(例えば、図2のCPU10、図3の格子点気象情報算出プログラム12k、図8のステップS16)と、前記配置手段により配置された格子点の気象情報と前記格子点気象情報算出手段により算出された格子点の気象情報とに基づいて気象予測情報を算出する気象予測情報算出手段(例えば、図2のCPU10、図3の気象予測情報算出プログラム12m、図8のステップS17)と、前記気象予測情報算出手段により算出された気象予測情報を記憶する気象予測情報記憶手段(例えば、図2の記憶部13、図4の気象予測情報エリア13d、図8のステップS18)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記格子網作成手段において作成される格子網は、地図上に配置された位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるような等間隔の格子網から成ることを特徴とする。
【0012】
請求項2及び3に記載の発明によれば、格子網作成手段が記憶手段に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、この位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるように等間隔の格子網を作成する。そして、配置手段が記憶手段に記憶された気象情報と格子網作成手段により作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて、気象情報を格子点に配置する。更に、格子点気象情報算出手段が、気象情報が配置されない格子点の気象情報を格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する。そして、気象予測情報算出手段が、配置された格子点の気象情報と算出された格子点の気象情報とに基づいて気象予測情報を算出し、気象予測情報記憶手段が算出された気象予測情報を記憶する。よって、格子網作成手段により作成された格子網の格子点にできるだけ多くの気象情報を配置して気象予測を行うので、所望する位置の局地的な気象予測を精度よく行うことができる。
また、気象情報がない格子点があっても、周囲の気象情報から格子点気象情報を算出することにより、気象予測することができるので、より精度の高い気象予測を行うことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、端末装置(例えば、図1の携帯電話機2)とネットワークを介して接続され、前記端末装置から気象予測情報を必要とする場所の位置情報を受信する必要位置情報受信手段(例えば、図2のCPU10、通信制御部16、図3の提供要求信号受信プログラム12n,要求者位置情報プログラム12p、図9のステップS21)と、前記必要位置情報受信手段により受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を前記気象予測情報記憶手段から抽出する抽出手段(例えば、図2のCPU10、図3の気象予測情報抽出プログラム12q、図9のステップS22)と、前記抽出手段により抽出された気象予測情報を前記端末装置に送信する気象予測情報送信手段(例えば、図2のCPU10、通信制御部16、図3の気象予測情報送信プログラム12r、図9のステップS23)と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、必要位置情報受信手段が端末装置から気象予測情報を必要とする場所の位置情報を受信し、受信した位置情報に基づいて、抽出手段が気象予測情報を気象予測情報記憶手段から抽出する。そして、気象予測情報送信手段が抽出された気象予測情報を端末装置に送信する。
よって、気象予測サーバは、端末装置に、必要とする局地的な気象予測情報をいつでも提供できる。
ここで、端末装置は、気象情報を提供した携帯電子機器のみならず、気象予測情報の提供のみを受ける端末であってもよい。
【0015】
請求項5に記載の発明は、観測した気象情報に基づいて気象予測情報を算出する気象予測サーバにネットワークを介して接続された携帯電子機器において、現在位置情報を計測し前記気象予測サーバに送信する位置情報送信手段(例えば、図5のCPU20、通信制御部27、図10のステップS52)と、前記気象予測サーバから必要とする気象情報を受信する気象情報受信手段(例えば、図5のCPU20、通信制御部27、図10のステップS53)と、前記気象情報受信手段により受信した必要とする気象情報を観測するための観測手段(例えば、図5の気象データ計測部23、図10のステップS55)と、前記観測手段により観測された気象情報を前記気象予測サーバに送信する気象情報送信手段(例えば、図5のCPU20、通信制御部27、図10のステップS56)と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、位置情報送信手段が現在位置情報を計測して気象予測サーバに送信し、気象情報受信手段が気象予測サーバから必要とする気象情報を受信する。そして、観測手段が必要とする気象情報を観測し、気象情報送信手段が観測された気象情報を気象予測サーバに送信する。
よって、携帯電子機器は気象予測サーバから必要とされる気象情報だけを観測して送信すればよいので、常に全ての気象情報を観測する必要がなくなり、観測時のユーザの負担を低減できる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、プログラムであって、携帯電子機器(例えば、図1の携帯電話機2)にネットワークを介して接続され、観測した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段(例えば、図2の記憶部13、図4の気象情報エリア13a,位置情報エリア13b,時間情報エリア13c)を備えるコンピュータに、前記携帯電子機器から現在位置情報を受信する位置情報受信機能(例えば、図3の位置情報受信プログラム12b、図6のステップS2)と、前記位置情報受信機能により受信した現在位置情報と、前記記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断機能(例えば、図3の必要気象情報判断プログラム12c、図6のステップS4)と、前記判断機能により必要とする気象情報があると判断された場合に、前記携帯電子機器に前記必要とする気象情報を通知する通知機能(例えば、図3の項目情報通知プログラム12e、図6のステップS5)と、前記携帯電子機器から前記必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶する記憶制御機能(例えば、図3の記憶制御プログラム12g、図6のステップS8)と、を実現させることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、コンピュータに組み込まれることにより、位置情報受信機能が携帯電子機器から現在位置情報を受信すると、受信した現在位置情報と記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断機能が判断する。判断機能が必要とする気象情報があると判断すると、通知機能が携帯電子機器に必要とする気象情報を通知する。そして、気象予測サーバが必要とする気象情報を携帯電子機器から受信すると、記憶制御機能が受信した気象情報と時間情報とを記憶手段に記憶する。
よって、気象予測サーバは、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができることとなって、気象情報の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、受信する気象情報を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担も低減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラムについて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、携帯電子機器の一例として携帯電話機を挙げて説明する。
【0020】
図1に示すように、気象予測サーバ1は、気象衛星や各観測所等から気象情報を受信する気象庁サーバ4とネットワーク5を介して接続されており、気象庁サーバ4から気象情報や、当該気象情報を観測した位置情報、時間情報を得ることができるようになっている。気象庁サーバ4から受信した気象情報等は、気象予測サーバ1内に記憶され、気象予測に用いられる。
ここで、気象情報は、例えば、気温、湿度、気圧、雲量、天気等の観測値である。また、位置情報とは、気象情報を観測した緯度及び経度である。また、時間情報とは、気象情報を観測した日時である。
【0021】
また、気象予測サーバ1は、携帯電話機2に通信回線を提供する電話局の基地局3とネットワーク5を介して接続されており、携帯電話機2から気象情報や、当該気象情報を観測した位置情報、時間情報を得ることができるようになっている。また、気象予測サーバ1は、携帯電話機2からの気象情報の提供要求信号に基づいて、当該気象情報が必要か否かを判断して、必要な気象情報のみの提供を受ける。
【0022】
そして、気象予測サーバ1は、ネットワーク5を介して受信した気象庁サーバ4や携帯電話機2からの気象情報を、図12に示すように、気象予測サーバ1内の地図上に配置し、この配置された気象情報に基づいて、所定範囲内に気象情報ができるだけ多く収まるように格子網Mを作成する。次いで、気象予測サーバ1は、図13に示すように、格子点に最も近い気象情報を、格子点位置の気象情報としてあてがう。更に、気象予測サーバ1は、各格子点において、不足する気象情報を、周囲の気象情報に基づいて算出する。例えば、図14に示す観測地Cにおいては、不足する雲量と天気に関する気象情報を同一範囲内の観測地Eから取得することで、観測地Cの気象情報を揃えることができるようになっている。そして、気象予測サーバ1は、各格子点の気象情報から数値予報を算出する。更に、気象予測サーバ1は、携帯電話機2等から要求された位置の気象予測を算出された数値予報データに基づいて行い、予測した気象情報を要求した携帯電話機2に提供する。
【0023】
図2に示すように、気象予測サーバ1は、各部を制御するCPU10、CPU10のワークエリア等として使用されるRAM11、CPU10が各部を制御するのに必要なシステムプログラム等が記憶されたROM12、気温や湿度等の気象情報と当該気象情報を観測した位置情報と当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段としての記憶部13と、発振回路部14から発振される所定周波数のクロック信号を分周して年月日及び時刻を計時し、CPU10に出力する計時回路部15、基地局3との通信を制御する通信制御部16、基地局3等との通信状況等を表示する表示部17、各情報の整理や保存等の操作を行う操作部18等を備えて構成されている。また、各部はバスライン19によって接続されている。
【0024】
CPU10は、ROM12内に格納されたプログラムを読み出してRAM11内に展開し、当該プログラムに基づいて各部への指示やデータの送信等を行う。CPU10は、通信制御部16により受信した携帯電話機2の現在位置情報と、記憶部13に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断手段として機能するとともに、必要とする気象情報があると判断した場合に、該当する気象情報の項目情報を取得する機能を有する。ここで、項目情報とは、「気温」、「湿度」等の観測する気象情報の項目である。
【0025】
また、CPU10は、必要とする気象情報の項目情報を携帯電話機2に通知する通知手段として機能するとともに、携帯電話機2から必要とする気象情報を受信し、当該気象情報と観測した時間情報とを対応付けて記憶部13に記憶する記憶制御手段として機能する。
【0026】
また、CPU10は、気象情報を送信した携帯電話機2にポイント加算情報を通知する機能を有する。
ここで、ポイント加算情報とは、例えば、当該気象予測サーバ1を所有する業者等からのサービスを受けるために必要な情報であり、貯めたポイントによって様々なサービスを受けることができるようになっている。これにより、ユーザに積極的に気象情報を送信させることができ、気象予測の精度や信頼性を高めることができるようになっている。
【0027】
更に、CPU10は、記憶部13に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する格子網作成手段として機能する。
CPU10は、記憶部13に記憶された気象情報の位置情報と、作成された格子網の各格子点の位置情報とに基づいて、気象情報を格子点に配置する配置手段として機能するとともに、気象情報が配置されない格子点を検索する機能を有する。
【0028】
また、CPU10は、気象情報が配置されない格子点の気象情報を、当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する格子点気象情報算出手段として機能する。
CPU10は、配置された格子点の気象情報及び算出された格子点気象情報とに基づいて、各格子点における気象予測情報を算出する気象予測情報算出手段として機能する。
CPU10は、通信制御部16により受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を記憶部13から抽出する抽出手段として機能するとともに、抽出された気象予測情報を携帯電話機2に送信する気象予測情報送信手段として機能する。
【0029】
RAM11は、CPU10のワークエリアを形成するとともに、CPU10の制御の下、処理データを一時的に記憶するメモリエリアを有する。
【0030】
ROM12には、CPU10が各種機能を実行するためのプログラムが格納されている。
具体的に、ROM12は、図3に示すように、携帯電話機2から気象情報を提供したい旨の提供希望信号を受信する機能を実現させる提供希望信号受信プログラム12a、気象情報の提供希望信号を送信した携帯電話機2の現在位置情報を受信する機能を実現させる位置情報受信プログラム12bを有する。
【0031】
また、ROM12は、受信した現在位置情報と記憶部13に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する機能を実現させる必要気象情報判断プログラム12c、必要とする気象情報があると判断された場合に、該当する気象情報の項目情報を取得する機能を実現させる項目情報取得プログラム12d、必要とする気象情報の項目情報を携帯電話機2に通知する機能を実現させる項目情報通知プログラム12eを有する。
【0032】
更に、ROM12は、携帯電話機2から項目情報に対応した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とを受信する機能を実現させる気象情報受信プログラム12f、受信した気象情報と時間情報とを対応付けて記憶部13に記憶する機能を実現させる記憶制御プログラム12g、記憶部13に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する機能を実現させる格子網作成プログラム12hを有する。
【0033】
また、ROM12は、記憶部13に記憶された気象情報の位置情報と、作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて、気象情報を格子点に配置する機能を実現させる気象情報配置プログラム12i、気象情報が配置されない格子点を検索する機能を実現させる格子点検索プログラム12j、気象情報が配置されない格子点の気象情報を、当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する機能を実現させる格子点気象情報算出プログラム12kを有する。
【0034】
ROM12は、配置された格子点の気象情報及び算出された格子点の気象情報とに基づいて、格子点における気象予測情報を算出する機能を実現させる気象予測情報算出プログラム12m、携帯電話機2からの気象予測情報の提供要求信号と、該携帯電話機2の位置情報を受信する機能を実現させる提供要求信号受信プログラム12n、気象予測情報を要求するユーザの携帯電話機2の位置情報を受信する機能を実現させる要求者位置情報受信プログラム12p、受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を記憶部13から抽出する機能を実現させる気象予測情報抽出プログラム12q、抽出された気象予測情報を携帯電話機2に送信する機能を実現させる気象予測情報送信プログラム12rを有する。
【0035】
記憶部13は、気象情報と、気象情報を観測した位置情報と、気象情報を観測した時間情報とを対応付けて記憶する記憶手段として機能する。また、記憶部13は、算出された気象予測情報を記憶する気象予測情報記憶手段として機能する。
【0036】
記憶部13には、図4に示すように、複数のメモリエリアが設けられている。即ち、気象情報を記憶する気象情報エリア13a、位置情報を記憶する位置情報エリア13b、時間情報を記憶する時間情報エリア13c、気象予測情報を記憶する気象予測情報エリア13d等が設けられている。
【0037】
気象情報エリア13aには、更に、複数のメモリエリアが設けられ、携帯電話機2が観測した気温情報を記憶する気温情報エリア13v、携帯電話機2が観測した湿度情報を記憶する湿度情報エリア13w、携帯電話機2が観測した気圧情報を記憶する気圧情報エリア13x、ユーザが観測して入力した雲量情報を記憶する雲量情報エリア13y、ユーザが観測して入力した天気情報を記憶する天気情報エリア13zが設けられている。
【0038】
計時回路部15は、発振回路部14から入力されるクロック信号を計数して、現在時刻データ等を得る。そして、現在時刻データをCPU10に出力する。発振回路部14は、常時一定周波数のクロック信号を出力するようになっている。
【0039】
通信制御部16は、ネットワーク5に接続され、携帯電話機2から気象情報を提供したい旨の提供希望信号を受信する機能、提供希望信号を送信した携帯電話機2から現在位置情報を受信する位置情報受信手段としての機能、必要とする気象情報を携帯電話機2に通知する通知手段としての機能、携帯電話機2から項目情報に対応した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とを受信する機能、携帯電話機2からの気象予測情報の提供要求信号と、該携帯電話機2の位置情報を受信する必要位置情報受信手段としての機能、抽出された気象予測情報を携帯電話機2に送信する気象予測情報送信手段としての機能を有する。
【0040】
表示部17は、気象予測サーバ1に接続され、基地局3等との通信状況等を表示するモニタ等から構成される。
【0041】
操作部18は、気象予測サーバ1に接続され、各情報の整理や保存等の操作を行うキーボード等から構成される。
【0042】
次に、携帯電話機2の構成について説明する。
図5に示すように、携帯電話機2は、各部を制御するCPU20、CPU20のワークエリア等として使用されるRAM21、CPU20が各部を制御するのに必要なシステムプログラム等が記憶されたROM22、気象予測サーバ1から受信した気象予測サーバ1が必要とする気象情報の項目情報に関する気象情報を観測する観測手段としての気象データ計測部23、発振回路部24から発振される所定周波数のクロック信号を分周して年月日及び時刻を計時し、CPU20に出力する計時回路部25、現在位置情報を計測する位置計測部26、基地局3との通信を制御する通信制御部27、基地局3等との通信状況等を表示する表示部28、各種処理を実行させるための操作を行う操作部29等を備えて構成されている。また、各部はバスライン30によって接続されている。
【0043】
CPU20は、ネットワーク5を介して受信した気象情報、位置情報、時間情報に基づいてROM22内に格納されたプログラムを読み出してRAM21内に展開し、当該プログラムに基づいて各部への指示やデータの送信等を行う。
具体的には、CPU20は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信するように通信制御部27を制御し、携帯電話機2の現在位置情報を気象予測サーバ1に送信するように通信制御部27を制御し、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信するように通信制御部27を制御する。
【0044】
また、CPU20は、気象予測サーバ1が必要とする気象情報の提供が可能か否かを判断し、必要とする気象情報を取得するように気象データ計測部23を制御し、必要とする気象情報を気象予測サーバに送信するように通信制御部27を制御し、気象予測サーバ1からポイント加算情報を受信するように通信制御部27を制御する。
【0045】
更に、CPU20は、気象予測情報の提供要求信号、位置情報を気象予測サーバ1に送信するように通信制御部27を制御し、気象予測サーバ1から気象予測情報を受信するように通信制御部27を制御し、受信した気象予測情報を出力する。
【0046】
RAM21は、CPU20のワークエリアを形成するとともに、CPU20の制御の下、処理データを一時的に記憶するメモリエリアを有する。
【0047】
ROM22には、CPU20が各種機能を実行するためのプログラムが格納されている。
具体的には、ROM22は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信する機能を実現させるプログラム、携帯電話機2の現在位置情報を気象予測サーバ1に送信する機能を実現させるプログラム、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信する機能を実現させるプログラムを有する。
【0048】
また、ROM22は、気象予測サーバ1に必要とする気象情報の提供が可能か否かを判断する機能を実現させるプログラム、必要とする気象情報を取得する機能を実現させるプログラム、必要とする気象情報を気象予測サーバに送信する機能を実現させるプログラム、気象予測サーバ1からポイント加算情報を受信する機能を実現させるプログラムを有する。
【0049】
更に、ROM22は、気象予測情報の提供要求信号、位置情報を気象予測サーバ1に送信する機能を実現させるプログラム、気象予測サーバ1から気象予測情報を受信する機能を実現させるプログラム、受信した気象予測情報を出力する機能を実現させるプログラムを有する。
【0050】
気象データ計測部23は、気温を計測する気温計、湿度を計測する湿度計、気圧を計測する気圧計等を備えている。これらは、携帯電話機2に内蔵されるものであってもよいし、外部に取り付けるものであってもよい。
【0051】
計時回路部25は、発振回路部24から入力されるクロック信号を計数して、現在時刻データ等を得る。そして、現在時刻データをCPU20に出力する。発振回路部24は、常時一定周波数のクロック信号を出力するようになっている。
【0052】
位置計測部26は、GPS衛星からの軌道情報や位置情報等を受信して現在位置の緯度経度を算出する。位置計測部26は、公知の受信アンテナを備えており、受信アンテナから受信した電波の不要な周波数成分をカットして、該当する周波数信号を取り出し、入力された周波数信号を対応する電気信号に変換する。
【0053】
通信制御部27は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信する機能、位置計測部26により計測された現在位置情報を気象予測サーバ1に送信する位置情報送信手段としての機能、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信する気象情報受信手段としての機能、気象データ計測部23により観測された気象情報、当該気象情報を観測した位置情報、当該気象情報を観測した時間情報を気象予測サーバ1に送信する気象情報送信手段としての機能を有する。
【0054】
表示部28は、観測したデータ等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等から構成される。
【0055】
操作部29は、各情報の整理や保存等の操作を行う入力キー等から構成される。
【0056】
気象庁サーバ4は、気象衛星や各観測所等から気象情報を受信したり、受信した気象情報を気象予測サーバ1に定期的に送信する機能を備えている。
【0057】
次に、上記構成を有する気象予測サーバ1及び携帯電話機2による各種処理について、図6〜図14を用いて説明する。
まず、気象予測サーバ1における気象情報の受信処理について、図6及び図7を用いて説明する。
図6に示すように、CPU10が提供希望信号受信プログラム12aを実行することにより、通信制御部16がネットワーク5を介して携帯電話機2から気象情報を提供したい旨の提供希望信号を受信すると(ステップS1;YES)、CPU10が位置情報受信プログラム12bを実行することにより、通信制御部16は、その携帯電話機2から現在位置情報を受信し、当該現在位置情報をRAM11に記憶させる(ステップS2)。ここで、通信制御部16が提供希望信号を受信しなければ(ステップS1;NO)、通信制御部16が提供希望信号を受信するまで同ステップが繰り返して行われる。
【0058】
次いで、CPU10は、受信した携帯電話機2の現在位置情報と記憶部13に記憶された位置情報とを比較し、必要とする気象情報があるか否かを判断し、必要とする気象情報の項目情報を取得し、当該項目情報をRAM11に記憶させる(ステップS3)。
ここで、ステップS3における必要とする気象情報の項目情報の取得処理について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、CPU10は、必要気象情報判断プログラム12cを実行することにより、RAM11に記憶された現在位置情報を読み出すとともに、記憶部13の位置情報エリア13bにアクセスして位置情報を読み出し、現在位置情報に基づく位置と位置情報に基づく位置とを比較する(ステップS31)。
【0059】
次いで、CPU10は、現在位置情報に基づく位置から所定範囲内に位置する位置情報に対応する気象情報が気象情報エリア13aに記憶されているか否かを判断する(ステップS32)。そして、CPU10は、位置情報に対応する気象情報が気象情報エリア13aに記憶されていると判断した場合(ステップS32;YES)、他に必要とする気象情報があるか否かを判断する(ステップS33)。また、CPU10は、位置情報に対応する気象情報が気象情報エリア13aに記憶されていないと判断した場合(ステップS32;NO)、全ての気象情報の項目情報を取得し、当該項目情報をRAM11に記憶し(ステップS34)、図6のステップS4に移行する。
【0060】
ステップS33において、CPU10が他に必要とする気象情報があると判断した場合には(ステップS33;YES)、必要とする気象情報の項目情報を取得し、当該項目情報をRAM11に記憶し(ステップS35)、図6のステップS4に移行する。また、CPU10が他に必要とする気象情報がないと判断した場合には(ステップS33;NO)、必要とする気象情報がない旨をRAM11に記憶し(ステップS36)、図6のステップS4に移行する。
【0061】
ここで、具体例を挙げて、必要とする気象情報の項目情報の取得処理について図12及び図14を用いて説明する。
図12に示すように、格子点P4から所定範囲内に位置する観測地Cから受信した気象情報が、気温、湿度、気圧であったとする(図14のC)。そして、更に、観測地Eから気象情報の提供希望信号を受信したとする。このとき、観測地Eは格子点P4から所定範囲内に位置しており、格子点P4において必要とする気象情報は、雲量と天気であるため、気象予測サーバ1は観測地Eの携帯電話機2に必要とする気象情報が雲量と天気である旨を通知する。
気象予測サーバ1が観測地Eにおいて観測された雲量と天気を受信すると(図14のE)、格子点P4における必要な気象情報を全て取得したことになり、この気象情報を格子点P4の気象情報として配置する。
このように、格子点から所定範囲内の観測地の気象情報を共有し合うことで、格子点に気象情報をもれなく配置することができる。
【0062】
上記気象情報の項目情報の取得処理が終わると、再び、図6のフローチャートに戻って、CPU10は、RAM11にアクセスして、必要とする気象情報の項目情報があるか否かを判断する(ステップS4)。ここで、CPU10は、必要とする気象情報の項目情報があると判断した場合(ステップS4;YES)、RAM11の項目情報を読み出すとともに、項目情報通知プログラム12eを実行することにより、携帯電話機2に必要とする気象情報の項目情報を通知する(ステップS5)。一方、CPU10は、必要とする気象情報の項目情報がないと判断した場合(ステップS4;NO)、携帯電話機2に必要とする気象情報はない旨の通知を行い(ステップS10)、気象情報の受信処理が終了する。
【0063】
一方、携帯電話機2に項目情報を通知した後、携帯電話機2から項目情報に対応した気象情報が送信されると、CPU10は、気象情報受信プログラム12fを実行することにより、通信制御部16が気象情報を受信し、RAM11に記憶させる(ステップS6)。
【0064】
次いで、CPU10は、計時回路部15から時間情報を抽出する(ステップS7)。なお、気象情報を観測した時間と、気象情報を通信制御部16が受信した時間にタイムラグが生じることとなるが、気象予測を行う時間差に比べるとはるかに小さい時間差であるため、かかる気象情報の受信時の時間と気象情報を観測した時間とを等価なものとして扱う。
【0065】
次いで、CPU10は、記憶制御プログラム12gを実行することにより、受信した気象情報、受信した現在位置情報、抽出した時間情報との対応付けを行い、気象情報を気象情報エリア13a、現在位置情報を位置情報エリア13b、時間情報を時間情報エリア13cに記憶させる(ステップS8)。ここで、CPU10は、図4に示すように、気象情報を気象情報エリア13aに記憶させる場合には、気温を気温情報エリア13vに、湿度を湿度情報エリア13wに、気圧を気圧情報エリア13xに、雲量を雲量情報エリア13yに、天気を天気情報エリア13zに記憶する。
【0066】
次いで、CPU10は、気象情報を送信した携帯電話機2にポイント加算情報を通知する(ステップS9)。
【0067】
次に、気象予測サーバ1における気象予測情報の算出処理について、図8を用いて説明する。
まず、CPU10が気象予測情報の算出処理を行う時間になったか否かを判断する(ステップS11)。
次いで、CPU10は、気象情報エリア13aに記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、作成した配置データをRAM11に記憶させる(ステップS12)。
【0068】
次いで、CPU10は、格子網作成プログラム12hを実行することにより、地図上に配置された位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるような等間隔の格子網を作成し、作成した格子網データをRAM11に記憶させる(ステップS13)。即ち、気象情報エリア13aに記憶された気象情報を最も多く利用することができるように、格子網の格子位置および格子間隔を決定する。
次いで、CPU10は、気象情報配置プログラム12iを実行することにより、気象情報エリア13aに記憶された気象情報に対応する位置情報と格子網の格子点の位置情報とに基づいて、格子点から所定範囲内で、且つ、格子点から最も近い気象情報を格子点に配置し、この格子点配置データをRAM11に記憶させる(ステップS14)。
【0069】
次いで、CPU10は、格子点検索プログラム12jを実行することにより、気象情報が配置されない格子点を検索し、気象情報が配置されない格子点の位置情報をRAM11に記憶させる。(ステップS15)。
次いで、CPU10は、格子点気象情報算出プログラム12kを実行することにより、気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出し、この格子点気象情報をRAM11に記憶させる(ステップS16)。
【0070】
次いで、CPU10は、気象予測情報算出プログラム12mを実行することにより、配置された格子点の気象情報と算出された格子点の気象情報とに基づいて、気象予測情報を算出し、この気象予測情報をRAM11に記憶させる(ステップS17)。
そして、CPU10が、RAM11に記憶された気象予測情報を気象予測情報エリア13dに記憶させると、気象予測情報算出処理は終了する。
【0071】
ここで、具体例を挙げて、気象情報を格子点に配置する手順について説明する。
図12に示すように、例えば、作成された格子網Mに格子点P1〜P9があるとすると、CPU10は気象情報配置プログラム12iを実行して、各格子点P1〜P9から所定範囲(図12の破線内)に位置情報が存在するか否かを検索する。図12においては、格子点P5以外には所定範囲内に位置情報が存在しているので、各格子点P1〜P9から最も近い位置にある位置情報に対応付けられた気象情報を取得する。即ち、各格子点P1〜P9の気象情報は、図13に示すように、P1は観測地Iの位置情報に対応する気象情報、P2は観測地Hの位置情報に対応する気象情報、P3は観測地Kの位置情報に対応する気象情報、P4は観測地Cの位置情報に対応する気象情報、P6は観測地Lの位置情報に対応する気象情報、P7は観測地Gの位置情報に対応する気象情報、P8は観測地Qの位置情報に対応する気象情報、P9は観測地Pの位置情報に対応する気象情報、が配置される。
【0072】
ここで、格子点P4においては、観測地Cの位置情報に対応する気象情報が配置されるが、図14に示すように、観測地Cは気温、湿度、気圧の気象情報しかなく、雲量、天気の気象情報が不足している。この場合には、格子点P4から所定範囲内に存在する観測地Eの携帯電話機2の雲量と天気の気象情報を取得する。
格子点P5においては、所定範囲内に位置情報が存在しないため、気象情報を配置することができない。よって、格子点P5に関しては、周囲の格子点の気象情報から算出することとなる。格子点P5の算出にあたっては、例えば、格子点P2、P4、P6、P8の平均値から求める等の方法による。
【0073】
次に、気象予測サーバ1における気象予測情報の提供処理について、図9を用いて説明する。
まず、CPU10は、提供要求信号受信プログラム12n及び要求者位置情報受信プログラム12pを実行させることにより、携帯電話機2から気象予測情報の提供要求信号と位置情報を通信制御部16が受信したか否かを判断する(ステップS21)。
ここで、通信制御部16が提供要求信号及び位置情報を受信すれば(ステップS21;YES)、CPU10は、気象予測情報抽出プログラム12qを実行して、受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を気象予測情報エリア13dから抽出する(ステップS22)。
一方、通信制御部16が提供要求信号及び位置情報を受信していなければ(ステップS21;NO)、受信するまでステップS21の判断を繰り返すこととなる。
【0074】
なお、CPU10は、提供要求信号受信プログラム12nを常時起動させており、通信制御部16が気象予測情報の提供要求者の提供要求信号を常時受信できるようになっている。また、CPU10は、要求者位置情報受信プログラム12pを常時起動させており、通信制御部16が提供要求信号を送信した携帯電話機2の位置情報を常時受信できるようになっている。
【0075】
次いで、CPU10が気象予測情報送信プログラム12rを実行することにより、通信制御部16が抽出した気象予測情報を携帯電話機2に送信し(ステップS23)、本処理が終了する。
【0076】
次に、携帯電話機2における気象情報の送信処理について、図10を用いて説明する。
まず、通信制御部27は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信する(ステップS51)。
次いで、CPU20は、位置計測部26を制御してGPS衛星から送信された電波情報を受信して、携帯電話機2の現在位置情報を計測し、通信制御部27が計測値を気象予測サーバ1に送信する(ステップS52)。
【0077】
次いで、通信制御部27は、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信し、CPU20が当該項目情報をRAM21に記憶させる(ステップS53)。
次いで、CPU20は、受信した項目情報に対応する気象情報を気象予測サーバ1に提供可能か否かを判断する(ステップS54)。
ここで、CPU20は、気象予測サーバ1に提供できる気象情報がなければ(ステップS54;NO)、気象情報の送信処理を行わずに終了させる。一方、CPU20は、気象予測サーバ1に提供できる気象情報があれば(ステップS54;YES)、受信した項目情報に対応する気象情報を取得し、RAM21に記憶させる(ステップS55)。ここで、気温、湿度、気圧は、気象データ計測部23にて計測され、雲量及び天気は、ユーザが天空を観測し、その状態を操作部29から入力する。
【0078】
次いで、通信制御部27は、気象情報を気象予測サーバ1に送信する(ステップS56)。
次いで、通信制御部27は、気象予測サーバ1からポイント加算情報を受信し(ステップS57)、本処理が終了する。
【0079】
次に、携帯電話機2における気象予測情報の提供要求処理について、図11を用いて説明する。
まず、通信制御部27は、気象予測情報の提供要求信号及び位置計測部26で計測された位置情報を気象予測サーバ1に送信する(ステップS61)。
次いで、通信制御部27は、気象予測サーバ1から気象予測情報を受信し、RAM21に記憶させる(ステップS62)。
次いで、ユーザが操作部29を操作することにより、CPU20は、受信した気象予測情報を携帯電話機2の表示部28に表示し(ステップS63)、本処理が終了する。
【0080】
本実施の形態の気象予測サーバ1及び携帯電話機2によれば、携帯電話機2が気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号及び現在位置情報を送信すると、気象予測サーバ1は受信した携帯電話機2の現在位置情報に基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断し、必要とする気象情報がある場合はその項目情報を取得する。そして、必要とする気象情報の項目情報を携帯電話機2に通知する。気象予測サーバ1は、携帯電話機2から必要とする気象情報を受信するとともに、計時回路部15から時間情報を抽出し、各情報を記憶部13の気象情報エリア13a、位置情報エリア13b、時間情報エリア13cに対応付けて記憶する。
【0081】
従って、気象予測サーバ1は、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器2から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができる。また、受信する気象情報の容量を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担を低減できる。
【0082】
また、気象予測サーバ1は、記憶部13の各エリアに記憶された気象情報に基づいて格子網を作成し、各格子点に気象情報を配置する。気象情報が配置されない格子点に対しては、周囲の格子点の気象情報から算出する。
従って、作成された格子網の格子点にできるだけ多くの気象情報を配置して気象予測を行うので、格子点の位置を所望する位置に合わせることで、所望する位置の局地的な気象予測を精度よく行うことができる。これにより、気象予測の精度を高めることができる。また、気象情報がない格子点があっても、周囲の気象情報から格子点気象情報を算出することにより、気象予測することができるので、より精度の高い気象予測を行うことができる。
【0083】
また、気象予測サーバ1は、携帯電話機2に、必要とする局地的な気象予測情報をいつでも提供できる。
【0084】
更に、携帯電話機2は気象予測サーバ1から必要とされる気象情報だけを観測して送信すればよいので、常に全ての気象情報を観測する必要がなくなり、観測時のユーザの負担を低減できる。
【0085】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、携帯電子機器は携帯電話機2に限らず、PDA等を用いてもよい。また、格子網Mの間隔は任意であって、気象予測サーバ1の処理能力に合わせて自由に変更可能である。また、携帯電話機2の位置情報の取得は、携帯電話機2の通信回線の基地局3からでもよい。また、時間情報の取得は、気象予測サーバ1からに限らず、携帯電話機2からでもよい。また、気象予測情報の算出に用いる気象情報は気象庁の気象情報を用いてもよい。また、気象予測の開始時刻は任意であって、気象予測サーバ1の管理者が決定してもよいし、気象庁の気象予測に合わせてもよい。
更に、格子網の作成においては、格子網の間隔を順次変化させながら最適な間隔を求めるようにプログラミングされていてもよいし、所定の間隔に固定されていてもよい。また、ROM12内には複数のプログラムが格納されているが、各機能を一つのプログラムで処理するようにしてもよい。
その他、発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更が可能である。
【0086】
【発明の効果】
請求項1、6に記載の発明によれば、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができることとなって、気象情報の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、受信する気象情報を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担も低減できる。
【0087】
請求項2、3に記載の発明によれば、格子網作成手段により作成された格子網の格子点にできるだけ多くの気象情報を配置して気象予測を行うので、所望する位置の局地的な気象予測を精度よく行うことができる。また、気象情報がない格子点があっても、周囲の気象情報から格子点気象情報を算出することにより、気象予測することができるので、より精度の高い気象予測を行うことができる。
【0088】
請求項4に記載の発明によれば、気象予測サーバは、端末装置に、必要とする局地的な気象予測情報をいつでも提供できる。
【0089】
請求項5に記載の発明によれば、携帯電子機器は気象予測サーバから必要とされる気象情報だけを観測して送信すればよいので、送信するたびに全ての気象情報を観測する必要がなくなり、観測時のユーザの負担を低減できる。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における気象予測サーバ、携帯電話機の概要図である。
【図2】本発明の実施の形態における気象予測サーバのブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態のROM内の構成の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の記憶部内の構成の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における携帯電話機のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態における気象情報の受信処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における必要とする気象情報の項目情報の取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における気象予測情報の算出処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態における気象予測情報の提供処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における気象情報の送信処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における気象予測情報の提供要求処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態における気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出する手順の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態における気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出する手順の説明図である。
【図14】本発明の実施の形態における気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出する手順の説明図である。
【符号の説明】
1 気象予測サーバ
2 携帯電話機(携帯電子機器、端末装置)
10 CPU(判断手段、通知手段、記憶制御手段、格子網作成手段、配置手段、格子点気象情報算出手段、気象予測情報算出手段、抽出手段)
11 RAM
12 ROM
13 記憶部(記憶手段、気象予測情報記憶手段)
16 通信制御部(位置情報受信手段、必要位置情報受信手段、気象予測情報送信手段)
23 気象データ計測部(観測手段)
27 通信制御部(位置情報送信手段、気象情報受信手段、気象情報送信手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、気象情報を収集、分析し、これらの情報から気象予測を行う気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
気象予報は、各気象観測地点から送られてきた気象情報(気圧、気温、湿度、風向、風速、照度等)に基づいて、コンピュータで数値予報をすることにより行われる。この数値予報は、所定の方程式に時刻毎の気象情報を入力し、スーパーコンピュータで将来の大気の状態を予測する方法である。より具体的には、まず、地球全体を所定間隔の格子網で覆い、各格子点の気象情報を求める。この時、格子点に気象情報を測定する機器が無ければ、周囲の格子点の気象情報から算出する。そして、各格子点の気象情報が求まると、この気象情報を所定の方程式に入力して、未来の気象情報を算出するというものである。この数値予報の計算に用いるプログラムを「数値予報モデル」という。
【0003】
上記数値予報モデルによる気象予測の精度は格子間隔に依存する。通常、気象庁等が提供する数値予報は、地球規模で設けられた等間隔の格子点の気象情報に基づいて算出されるため、局所的な気象予測が困難である。なぜなら、一番小さい格子でも一辺が30km位の広範囲のもの(例えば、東京−川崎間が入ってしまう広さ)なので、例えば、「新宿」と「銀座」といった局所的な気象予測は困難だからである。
また、気象庁等が提供する数値予報は、一日にわずか2回しかデータが算出されないため、台風シーズン等の台風の進路が時々刻々と変化するときには役に立たないという問題もあった。
【0004】
上記のような従来の気象予測の問題点を解決するための気象予測システムとして、例えば、複数の気象情報の利用者が自らの位置での気象情報をそれぞれ観測し、その気象情報を情報端末から通信回線を介してサーバに提供し、サーバは情報端末から送信された気象情報を記録するとともに、所定のタイミングで天気図データ等を作成し、公開するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、広域に散在しインターネットに接続可能な携帯電話機が自己の位置する場所の天気状態を示す気象情報をサーバに送信し、この気象情報を収集して所定区域の天気情報として編集加工処理することにより、この編集加工処理した天気情報を要求のあったユーザに送信する天気情報提供システムも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−138978号公報
【特許文献2】
特開2002−99576号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2においては、情報端末あるいは携帯電話機からサーバ側に何ら制限無く気象情報を送信するため、サーバが既に気象情報を有している場合には、重複する気象情報は無駄となる。また、気象情報の容量が増加するほどサーバ側の負担も大きくなってくるので、記憶する気象情報の少容量化が望まれていた。
【0007】
そこで、本発明の課題は、必要とする気象情報の少容量化を実現する気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して携帯電子機器(例えば、図1の携帯電話機2)が接続された気象予測サーバにおいて、気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段(例えば、図2の記憶部13、図4の気象情報エリア13a,位置情報エリア13b,時間情報エリア13c)と、前記携帯電子機器から現在位置情報を受信する位置情報受信手段(例えば、図2のCPU10、通信制御部16、図3の位置情報受信プログラム12b、図6のステップS2)と、前記位置情報受信手段により受信した現在位置情報と、前記記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断手段(例えば、図2のCPU10、図3の必要気象情報判断プログラム12c、図6のステップS4)と、前記判断手段により必要とする気象情報があると判断された場合に、前記携帯電子機器に前記必要とする気象情報を通知する通知手段(例えば、図2のCPU10、図3の項目情報通知プログラム12e、図6のステップS5)と、前記携帯電子機器から前記必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶する記憶制御手段(例えば、図2のCPU10、図3の記憶制御プログラム12g、図6のステップS8)と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、位置情報受信手段が携帯電子機器から現在位置情報を受信すると、受信した現在位置情報と記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断手段が判断する。判断手段が必要とする気象情報があると判断すると、通知手段が携帯電子機器に必要とする気象情報を通知する。そして、気象予測サーバが必要とする気象情報を携帯電子機器から受信すると、記憶制御手段が受信した気象情報と時間情報とを記憶手段に記憶する。
よって、気象予測サーバは、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができることとなって、気象情報の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、受信する気象情報を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担も低減できる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記記憶手段に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する格子網作成手段(例えば、図2のCPU10、図3の格子網作成プログラム12h、図8のステップS13)と、前記記憶手段に記憶された気象情報の位置情報と前記格子網作成手段により作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて気象情報を格子点に配置する配置手段(例えば、図2のCPU10、図3の気象情報配置プログラム12i、図8のステップS14)と、前記配置手段によって気象情報が配置されない格子点の気象情報を当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する格子点気象情報算出手段(例えば、図2のCPU10、図3の格子点気象情報算出プログラム12k、図8のステップS16)と、前記配置手段により配置された格子点の気象情報と前記格子点気象情報算出手段により算出された格子点の気象情報とに基づいて気象予測情報を算出する気象予測情報算出手段(例えば、図2のCPU10、図3の気象予測情報算出プログラム12m、図8のステップS17)と、前記気象予測情報算出手段により算出された気象予測情報を記憶する気象予測情報記憶手段(例えば、図2の記憶部13、図4の気象予測情報エリア13d、図8のステップS18)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記格子網作成手段において作成される格子網は、地図上に配置された位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるような等間隔の格子網から成ることを特徴とする。
【0012】
請求項2及び3に記載の発明によれば、格子網作成手段が記憶手段に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、この位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるように等間隔の格子網を作成する。そして、配置手段が記憶手段に記憶された気象情報と格子網作成手段により作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて、気象情報を格子点に配置する。更に、格子点気象情報算出手段が、気象情報が配置されない格子点の気象情報を格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する。そして、気象予測情報算出手段が、配置された格子点の気象情報と算出された格子点の気象情報とに基づいて気象予測情報を算出し、気象予測情報記憶手段が算出された気象予測情報を記憶する。よって、格子網作成手段により作成された格子網の格子点にできるだけ多くの気象情報を配置して気象予測を行うので、所望する位置の局地的な気象予測を精度よく行うことができる。
また、気象情報がない格子点があっても、周囲の気象情報から格子点気象情報を算出することにより、気象予測することができるので、より精度の高い気象予測を行うことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、端末装置(例えば、図1の携帯電話機2)とネットワークを介して接続され、前記端末装置から気象予測情報を必要とする場所の位置情報を受信する必要位置情報受信手段(例えば、図2のCPU10、通信制御部16、図3の提供要求信号受信プログラム12n,要求者位置情報プログラム12p、図9のステップS21)と、前記必要位置情報受信手段により受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を前記気象予測情報記憶手段から抽出する抽出手段(例えば、図2のCPU10、図3の気象予測情報抽出プログラム12q、図9のステップS22)と、前記抽出手段により抽出された気象予測情報を前記端末装置に送信する気象予測情報送信手段(例えば、図2のCPU10、通信制御部16、図3の気象予測情報送信プログラム12r、図9のステップS23)と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、必要位置情報受信手段が端末装置から気象予測情報を必要とする場所の位置情報を受信し、受信した位置情報に基づいて、抽出手段が気象予測情報を気象予測情報記憶手段から抽出する。そして、気象予測情報送信手段が抽出された気象予測情報を端末装置に送信する。
よって、気象予測サーバは、端末装置に、必要とする局地的な気象予測情報をいつでも提供できる。
ここで、端末装置は、気象情報を提供した携帯電子機器のみならず、気象予測情報の提供のみを受ける端末であってもよい。
【0015】
請求項5に記載の発明は、観測した気象情報に基づいて気象予測情報を算出する気象予測サーバにネットワークを介して接続された携帯電子機器において、現在位置情報を計測し前記気象予測サーバに送信する位置情報送信手段(例えば、図5のCPU20、通信制御部27、図10のステップS52)と、前記気象予測サーバから必要とする気象情報を受信する気象情報受信手段(例えば、図5のCPU20、通信制御部27、図10のステップS53)と、前記気象情報受信手段により受信した必要とする気象情報を観測するための観測手段(例えば、図5の気象データ計測部23、図10のステップS55)と、前記観測手段により観測された気象情報を前記気象予測サーバに送信する気象情報送信手段(例えば、図5のCPU20、通信制御部27、図10のステップS56)と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、位置情報送信手段が現在位置情報を計測して気象予測サーバに送信し、気象情報受信手段が気象予測サーバから必要とする気象情報を受信する。そして、観測手段が必要とする気象情報を観測し、気象情報送信手段が観測された気象情報を気象予測サーバに送信する。
よって、携帯電子機器は気象予測サーバから必要とされる気象情報だけを観測して送信すればよいので、常に全ての気象情報を観測する必要がなくなり、観測時のユーザの負担を低減できる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、プログラムであって、携帯電子機器(例えば、図1の携帯電話機2)にネットワークを介して接続され、観測した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段(例えば、図2の記憶部13、図4の気象情報エリア13a,位置情報エリア13b,時間情報エリア13c)を備えるコンピュータに、前記携帯電子機器から現在位置情報を受信する位置情報受信機能(例えば、図3の位置情報受信プログラム12b、図6のステップS2)と、前記位置情報受信機能により受信した現在位置情報と、前記記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断機能(例えば、図3の必要気象情報判断プログラム12c、図6のステップS4)と、前記判断機能により必要とする気象情報があると判断された場合に、前記携帯電子機器に前記必要とする気象情報を通知する通知機能(例えば、図3の項目情報通知プログラム12e、図6のステップS5)と、前記携帯電子機器から前記必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶する記憶制御機能(例えば、図3の記憶制御プログラム12g、図6のステップS8)と、を実現させることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、コンピュータに組み込まれることにより、位置情報受信機能が携帯電子機器から現在位置情報を受信すると、受信した現在位置情報と記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断機能が判断する。判断機能が必要とする気象情報があると判断すると、通知機能が携帯電子機器に必要とする気象情報を通知する。そして、気象予測サーバが必要とする気象情報を携帯電子機器から受信すると、記憶制御機能が受信した気象情報と時間情報とを記憶手段に記憶する。
よって、気象予測サーバは、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができることとなって、気象情報の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、受信する気象情報を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担も低減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る気象予測サーバ、携帯電子機器及びプログラムについて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、携帯電子機器の一例として携帯電話機を挙げて説明する。
【0020】
図1に示すように、気象予測サーバ1は、気象衛星や各観測所等から気象情報を受信する気象庁サーバ4とネットワーク5を介して接続されており、気象庁サーバ4から気象情報や、当該気象情報を観測した位置情報、時間情報を得ることができるようになっている。気象庁サーバ4から受信した気象情報等は、気象予測サーバ1内に記憶され、気象予測に用いられる。
ここで、気象情報は、例えば、気温、湿度、気圧、雲量、天気等の観測値である。また、位置情報とは、気象情報を観測した緯度及び経度である。また、時間情報とは、気象情報を観測した日時である。
【0021】
また、気象予測サーバ1は、携帯電話機2に通信回線を提供する電話局の基地局3とネットワーク5を介して接続されており、携帯電話機2から気象情報や、当該気象情報を観測した位置情報、時間情報を得ることができるようになっている。また、気象予測サーバ1は、携帯電話機2からの気象情報の提供要求信号に基づいて、当該気象情報が必要か否かを判断して、必要な気象情報のみの提供を受ける。
【0022】
そして、気象予測サーバ1は、ネットワーク5を介して受信した気象庁サーバ4や携帯電話機2からの気象情報を、図12に示すように、気象予測サーバ1内の地図上に配置し、この配置された気象情報に基づいて、所定範囲内に気象情報ができるだけ多く収まるように格子網Mを作成する。次いで、気象予測サーバ1は、図13に示すように、格子点に最も近い気象情報を、格子点位置の気象情報としてあてがう。更に、気象予測サーバ1は、各格子点において、不足する気象情報を、周囲の気象情報に基づいて算出する。例えば、図14に示す観測地Cにおいては、不足する雲量と天気に関する気象情報を同一範囲内の観測地Eから取得することで、観測地Cの気象情報を揃えることができるようになっている。そして、気象予測サーバ1は、各格子点の気象情報から数値予報を算出する。更に、気象予測サーバ1は、携帯電話機2等から要求された位置の気象予測を算出された数値予報データに基づいて行い、予測した気象情報を要求した携帯電話機2に提供する。
【0023】
図2に示すように、気象予測サーバ1は、各部を制御するCPU10、CPU10のワークエリア等として使用されるRAM11、CPU10が各部を制御するのに必要なシステムプログラム等が記憶されたROM12、気温や湿度等の気象情報と当該気象情報を観測した位置情報と当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段としての記憶部13と、発振回路部14から発振される所定周波数のクロック信号を分周して年月日及び時刻を計時し、CPU10に出力する計時回路部15、基地局3との通信を制御する通信制御部16、基地局3等との通信状況等を表示する表示部17、各情報の整理や保存等の操作を行う操作部18等を備えて構成されている。また、各部はバスライン19によって接続されている。
【0024】
CPU10は、ROM12内に格納されたプログラムを読み出してRAM11内に展開し、当該プログラムに基づいて各部への指示やデータの送信等を行う。CPU10は、通信制御部16により受信した携帯電話機2の現在位置情報と、記憶部13に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断手段として機能するとともに、必要とする気象情報があると判断した場合に、該当する気象情報の項目情報を取得する機能を有する。ここで、項目情報とは、「気温」、「湿度」等の観測する気象情報の項目である。
【0025】
また、CPU10は、必要とする気象情報の項目情報を携帯電話機2に通知する通知手段として機能するとともに、携帯電話機2から必要とする気象情報を受信し、当該気象情報と観測した時間情報とを対応付けて記憶部13に記憶する記憶制御手段として機能する。
【0026】
また、CPU10は、気象情報を送信した携帯電話機2にポイント加算情報を通知する機能を有する。
ここで、ポイント加算情報とは、例えば、当該気象予測サーバ1を所有する業者等からのサービスを受けるために必要な情報であり、貯めたポイントによって様々なサービスを受けることができるようになっている。これにより、ユーザに積極的に気象情報を送信させることができ、気象予測の精度や信頼性を高めることができるようになっている。
【0027】
更に、CPU10は、記憶部13に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する格子網作成手段として機能する。
CPU10は、記憶部13に記憶された気象情報の位置情報と、作成された格子網の各格子点の位置情報とに基づいて、気象情報を格子点に配置する配置手段として機能するとともに、気象情報が配置されない格子点を検索する機能を有する。
【0028】
また、CPU10は、気象情報が配置されない格子点の気象情報を、当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する格子点気象情報算出手段として機能する。
CPU10は、配置された格子点の気象情報及び算出された格子点気象情報とに基づいて、各格子点における気象予測情報を算出する気象予測情報算出手段として機能する。
CPU10は、通信制御部16により受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を記憶部13から抽出する抽出手段として機能するとともに、抽出された気象予測情報を携帯電話機2に送信する気象予測情報送信手段として機能する。
【0029】
RAM11は、CPU10のワークエリアを形成するとともに、CPU10の制御の下、処理データを一時的に記憶するメモリエリアを有する。
【0030】
ROM12には、CPU10が各種機能を実行するためのプログラムが格納されている。
具体的に、ROM12は、図3に示すように、携帯電話機2から気象情報を提供したい旨の提供希望信号を受信する機能を実現させる提供希望信号受信プログラム12a、気象情報の提供希望信号を送信した携帯電話機2の現在位置情報を受信する機能を実現させる位置情報受信プログラム12bを有する。
【0031】
また、ROM12は、受信した現在位置情報と記憶部13に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する機能を実現させる必要気象情報判断プログラム12c、必要とする気象情報があると判断された場合に、該当する気象情報の項目情報を取得する機能を実現させる項目情報取得プログラム12d、必要とする気象情報の項目情報を携帯電話機2に通知する機能を実現させる項目情報通知プログラム12eを有する。
【0032】
更に、ROM12は、携帯電話機2から項目情報に対応した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とを受信する機能を実現させる気象情報受信プログラム12f、受信した気象情報と時間情報とを対応付けて記憶部13に記憶する機能を実現させる記憶制御プログラム12g、記憶部13に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する機能を実現させる格子網作成プログラム12hを有する。
【0033】
また、ROM12は、記憶部13に記憶された気象情報の位置情報と、作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて、気象情報を格子点に配置する機能を実現させる気象情報配置プログラム12i、気象情報が配置されない格子点を検索する機能を実現させる格子点検索プログラム12j、気象情報が配置されない格子点の気象情報を、当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する機能を実現させる格子点気象情報算出プログラム12kを有する。
【0034】
ROM12は、配置された格子点の気象情報及び算出された格子点の気象情報とに基づいて、格子点における気象予測情報を算出する機能を実現させる気象予測情報算出プログラム12m、携帯電話機2からの気象予測情報の提供要求信号と、該携帯電話機2の位置情報を受信する機能を実現させる提供要求信号受信プログラム12n、気象予測情報を要求するユーザの携帯電話機2の位置情報を受信する機能を実現させる要求者位置情報受信プログラム12p、受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を記憶部13から抽出する機能を実現させる気象予測情報抽出プログラム12q、抽出された気象予測情報を携帯電話機2に送信する機能を実現させる気象予測情報送信プログラム12rを有する。
【0035】
記憶部13は、気象情報と、気象情報を観測した位置情報と、気象情報を観測した時間情報とを対応付けて記憶する記憶手段として機能する。また、記憶部13は、算出された気象予測情報を記憶する気象予測情報記憶手段として機能する。
【0036】
記憶部13には、図4に示すように、複数のメモリエリアが設けられている。即ち、気象情報を記憶する気象情報エリア13a、位置情報を記憶する位置情報エリア13b、時間情報を記憶する時間情報エリア13c、気象予測情報を記憶する気象予測情報エリア13d等が設けられている。
【0037】
気象情報エリア13aには、更に、複数のメモリエリアが設けられ、携帯電話機2が観測した気温情報を記憶する気温情報エリア13v、携帯電話機2が観測した湿度情報を記憶する湿度情報エリア13w、携帯電話機2が観測した気圧情報を記憶する気圧情報エリア13x、ユーザが観測して入力した雲量情報を記憶する雲量情報エリア13y、ユーザが観測して入力した天気情報を記憶する天気情報エリア13zが設けられている。
【0038】
計時回路部15は、発振回路部14から入力されるクロック信号を計数して、現在時刻データ等を得る。そして、現在時刻データをCPU10に出力する。発振回路部14は、常時一定周波数のクロック信号を出力するようになっている。
【0039】
通信制御部16は、ネットワーク5に接続され、携帯電話機2から気象情報を提供したい旨の提供希望信号を受信する機能、提供希望信号を送信した携帯電話機2から現在位置情報を受信する位置情報受信手段としての機能、必要とする気象情報を携帯電話機2に通知する通知手段としての機能、携帯電話機2から項目情報に対応した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とを受信する機能、携帯電話機2からの気象予測情報の提供要求信号と、該携帯電話機2の位置情報を受信する必要位置情報受信手段としての機能、抽出された気象予測情報を携帯電話機2に送信する気象予測情報送信手段としての機能を有する。
【0040】
表示部17は、気象予測サーバ1に接続され、基地局3等との通信状況等を表示するモニタ等から構成される。
【0041】
操作部18は、気象予測サーバ1に接続され、各情報の整理や保存等の操作を行うキーボード等から構成される。
【0042】
次に、携帯電話機2の構成について説明する。
図5に示すように、携帯電話機2は、各部を制御するCPU20、CPU20のワークエリア等として使用されるRAM21、CPU20が各部を制御するのに必要なシステムプログラム等が記憶されたROM22、気象予測サーバ1から受信した気象予測サーバ1が必要とする気象情報の項目情報に関する気象情報を観測する観測手段としての気象データ計測部23、発振回路部24から発振される所定周波数のクロック信号を分周して年月日及び時刻を計時し、CPU20に出力する計時回路部25、現在位置情報を計測する位置計測部26、基地局3との通信を制御する通信制御部27、基地局3等との通信状況等を表示する表示部28、各種処理を実行させるための操作を行う操作部29等を備えて構成されている。また、各部はバスライン30によって接続されている。
【0043】
CPU20は、ネットワーク5を介して受信した気象情報、位置情報、時間情報に基づいてROM22内に格納されたプログラムを読み出してRAM21内に展開し、当該プログラムに基づいて各部への指示やデータの送信等を行う。
具体的には、CPU20は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信するように通信制御部27を制御し、携帯電話機2の現在位置情報を気象予測サーバ1に送信するように通信制御部27を制御し、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信するように通信制御部27を制御する。
【0044】
また、CPU20は、気象予測サーバ1が必要とする気象情報の提供が可能か否かを判断し、必要とする気象情報を取得するように気象データ計測部23を制御し、必要とする気象情報を気象予測サーバに送信するように通信制御部27を制御し、気象予測サーバ1からポイント加算情報を受信するように通信制御部27を制御する。
【0045】
更に、CPU20は、気象予測情報の提供要求信号、位置情報を気象予測サーバ1に送信するように通信制御部27を制御し、気象予測サーバ1から気象予測情報を受信するように通信制御部27を制御し、受信した気象予測情報を出力する。
【0046】
RAM21は、CPU20のワークエリアを形成するとともに、CPU20の制御の下、処理データを一時的に記憶するメモリエリアを有する。
【0047】
ROM22には、CPU20が各種機能を実行するためのプログラムが格納されている。
具体的には、ROM22は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信する機能を実現させるプログラム、携帯電話機2の現在位置情報を気象予測サーバ1に送信する機能を実現させるプログラム、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信する機能を実現させるプログラムを有する。
【0048】
また、ROM22は、気象予測サーバ1に必要とする気象情報の提供が可能か否かを判断する機能を実現させるプログラム、必要とする気象情報を取得する機能を実現させるプログラム、必要とする気象情報を気象予測サーバに送信する機能を実現させるプログラム、気象予測サーバ1からポイント加算情報を受信する機能を実現させるプログラムを有する。
【0049】
更に、ROM22は、気象予測情報の提供要求信号、位置情報を気象予測サーバ1に送信する機能を実現させるプログラム、気象予測サーバ1から気象予測情報を受信する機能を実現させるプログラム、受信した気象予測情報を出力する機能を実現させるプログラムを有する。
【0050】
気象データ計測部23は、気温を計測する気温計、湿度を計測する湿度計、気圧を計測する気圧計等を備えている。これらは、携帯電話機2に内蔵されるものであってもよいし、外部に取り付けるものであってもよい。
【0051】
計時回路部25は、発振回路部24から入力されるクロック信号を計数して、現在時刻データ等を得る。そして、現在時刻データをCPU20に出力する。発振回路部24は、常時一定周波数のクロック信号を出力するようになっている。
【0052】
位置計測部26は、GPS衛星からの軌道情報や位置情報等を受信して現在位置の緯度経度を算出する。位置計測部26は、公知の受信アンテナを備えており、受信アンテナから受信した電波の不要な周波数成分をカットして、該当する周波数信号を取り出し、入力された周波数信号を対応する電気信号に変換する。
【0053】
通信制御部27は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信する機能、位置計測部26により計測された現在位置情報を気象予測サーバ1に送信する位置情報送信手段としての機能、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信する気象情報受信手段としての機能、気象データ計測部23により観測された気象情報、当該気象情報を観測した位置情報、当該気象情報を観測した時間情報を気象予測サーバ1に送信する気象情報送信手段としての機能を有する。
【0054】
表示部28は、観測したデータ等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等から構成される。
【0055】
操作部29は、各情報の整理や保存等の操作を行う入力キー等から構成される。
【0056】
気象庁サーバ4は、気象衛星や各観測所等から気象情報を受信したり、受信した気象情報を気象予測サーバ1に定期的に送信する機能を備えている。
【0057】
次に、上記構成を有する気象予測サーバ1及び携帯電話機2による各種処理について、図6〜図14を用いて説明する。
まず、気象予測サーバ1における気象情報の受信処理について、図6及び図7を用いて説明する。
図6に示すように、CPU10が提供希望信号受信プログラム12aを実行することにより、通信制御部16がネットワーク5を介して携帯電話機2から気象情報を提供したい旨の提供希望信号を受信すると(ステップS1;YES)、CPU10が位置情報受信プログラム12bを実行することにより、通信制御部16は、その携帯電話機2から現在位置情報を受信し、当該現在位置情報をRAM11に記憶させる(ステップS2)。ここで、通信制御部16が提供希望信号を受信しなければ(ステップS1;NO)、通信制御部16が提供希望信号を受信するまで同ステップが繰り返して行われる。
【0058】
次いで、CPU10は、受信した携帯電話機2の現在位置情報と記憶部13に記憶された位置情報とを比較し、必要とする気象情報があるか否かを判断し、必要とする気象情報の項目情報を取得し、当該項目情報をRAM11に記憶させる(ステップS3)。
ここで、ステップS3における必要とする気象情報の項目情報の取得処理について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、CPU10は、必要気象情報判断プログラム12cを実行することにより、RAM11に記憶された現在位置情報を読み出すとともに、記憶部13の位置情報エリア13bにアクセスして位置情報を読み出し、現在位置情報に基づく位置と位置情報に基づく位置とを比較する(ステップS31)。
【0059】
次いで、CPU10は、現在位置情報に基づく位置から所定範囲内に位置する位置情報に対応する気象情報が気象情報エリア13aに記憶されているか否かを判断する(ステップS32)。そして、CPU10は、位置情報に対応する気象情報が気象情報エリア13aに記憶されていると判断した場合(ステップS32;YES)、他に必要とする気象情報があるか否かを判断する(ステップS33)。また、CPU10は、位置情報に対応する気象情報が気象情報エリア13aに記憶されていないと判断した場合(ステップS32;NO)、全ての気象情報の項目情報を取得し、当該項目情報をRAM11に記憶し(ステップS34)、図6のステップS4に移行する。
【0060】
ステップS33において、CPU10が他に必要とする気象情報があると判断した場合には(ステップS33;YES)、必要とする気象情報の項目情報を取得し、当該項目情報をRAM11に記憶し(ステップS35)、図6のステップS4に移行する。また、CPU10が他に必要とする気象情報がないと判断した場合には(ステップS33;NO)、必要とする気象情報がない旨をRAM11に記憶し(ステップS36)、図6のステップS4に移行する。
【0061】
ここで、具体例を挙げて、必要とする気象情報の項目情報の取得処理について図12及び図14を用いて説明する。
図12に示すように、格子点P4から所定範囲内に位置する観測地Cから受信した気象情報が、気温、湿度、気圧であったとする(図14のC)。そして、更に、観測地Eから気象情報の提供希望信号を受信したとする。このとき、観測地Eは格子点P4から所定範囲内に位置しており、格子点P4において必要とする気象情報は、雲量と天気であるため、気象予測サーバ1は観測地Eの携帯電話機2に必要とする気象情報が雲量と天気である旨を通知する。
気象予測サーバ1が観測地Eにおいて観測された雲量と天気を受信すると(図14のE)、格子点P4における必要な気象情報を全て取得したことになり、この気象情報を格子点P4の気象情報として配置する。
このように、格子点から所定範囲内の観測地の気象情報を共有し合うことで、格子点に気象情報をもれなく配置することができる。
【0062】
上記気象情報の項目情報の取得処理が終わると、再び、図6のフローチャートに戻って、CPU10は、RAM11にアクセスして、必要とする気象情報の項目情報があるか否かを判断する(ステップS4)。ここで、CPU10は、必要とする気象情報の項目情報があると判断した場合(ステップS4;YES)、RAM11の項目情報を読み出すとともに、項目情報通知プログラム12eを実行することにより、携帯電話機2に必要とする気象情報の項目情報を通知する(ステップS5)。一方、CPU10は、必要とする気象情報の項目情報がないと判断した場合(ステップS4;NO)、携帯電話機2に必要とする気象情報はない旨の通知を行い(ステップS10)、気象情報の受信処理が終了する。
【0063】
一方、携帯電話機2に項目情報を通知した後、携帯電話機2から項目情報に対応した気象情報が送信されると、CPU10は、気象情報受信プログラム12fを実行することにより、通信制御部16が気象情報を受信し、RAM11に記憶させる(ステップS6)。
【0064】
次いで、CPU10は、計時回路部15から時間情報を抽出する(ステップS7)。なお、気象情報を観測した時間と、気象情報を通信制御部16が受信した時間にタイムラグが生じることとなるが、気象予測を行う時間差に比べるとはるかに小さい時間差であるため、かかる気象情報の受信時の時間と気象情報を観測した時間とを等価なものとして扱う。
【0065】
次いで、CPU10は、記憶制御プログラム12gを実行することにより、受信した気象情報、受信した現在位置情報、抽出した時間情報との対応付けを行い、気象情報を気象情報エリア13a、現在位置情報を位置情報エリア13b、時間情報を時間情報エリア13cに記憶させる(ステップS8)。ここで、CPU10は、図4に示すように、気象情報を気象情報エリア13aに記憶させる場合には、気温を気温情報エリア13vに、湿度を湿度情報エリア13wに、気圧を気圧情報エリア13xに、雲量を雲量情報エリア13yに、天気を天気情報エリア13zに記憶する。
【0066】
次いで、CPU10は、気象情報を送信した携帯電話機2にポイント加算情報を通知する(ステップS9)。
【0067】
次に、気象予測サーバ1における気象予測情報の算出処理について、図8を用いて説明する。
まず、CPU10が気象予測情報の算出処理を行う時間になったか否かを判断する(ステップS11)。
次いで、CPU10は、気象情報エリア13aに記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、作成した配置データをRAM11に記憶させる(ステップS12)。
【0068】
次いで、CPU10は、格子網作成プログラム12hを実行することにより、地図上に配置された位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるような等間隔の格子網を作成し、作成した格子網データをRAM11に記憶させる(ステップS13)。即ち、気象情報エリア13aに記憶された気象情報を最も多く利用することができるように、格子網の格子位置および格子間隔を決定する。
次いで、CPU10は、気象情報配置プログラム12iを実行することにより、気象情報エリア13aに記憶された気象情報に対応する位置情報と格子網の格子点の位置情報とに基づいて、格子点から所定範囲内で、且つ、格子点から最も近い気象情報を格子点に配置し、この格子点配置データをRAM11に記憶させる(ステップS14)。
【0069】
次いで、CPU10は、格子点検索プログラム12jを実行することにより、気象情報が配置されない格子点を検索し、気象情報が配置されない格子点の位置情報をRAM11に記憶させる。(ステップS15)。
次いで、CPU10は、格子点気象情報算出プログラム12kを実行することにより、気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出し、この格子点気象情報をRAM11に記憶させる(ステップS16)。
【0070】
次いで、CPU10は、気象予測情報算出プログラム12mを実行することにより、配置された格子点の気象情報と算出された格子点の気象情報とに基づいて、気象予測情報を算出し、この気象予測情報をRAM11に記憶させる(ステップS17)。
そして、CPU10が、RAM11に記憶された気象予測情報を気象予測情報エリア13dに記憶させると、気象予測情報算出処理は終了する。
【0071】
ここで、具体例を挙げて、気象情報を格子点に配置する手順について説明する。
図12に示すように、例えば、作成された格子網Mに格子点P1〜P9があるとすると、CPU10は気象情報配置プログラム12iを実行して、各格子点P1〜P9から所定範囲(図12の破線内)に位置情報が存在するか否かを検索する。図12においては、格子点P5以外には所定範囲内に位置情報が存在しているので、各格子点P1〜P9から最も近い位置にある位置情報に対応付けられた気象情報を取得する。即ち、各格子点P1〜P9の気象情報は、図13に示すように、P1は観測地Iの位置情報に対応する気象情報、P2は観測地Hの位置情報に対応する気象情報、P3は観測地Kの位置情報に対応する気象情報、P4は観測地Cの位置情報に対応する気象情報、P6は観測地Lの位置情報に対応する気象情報、P7は観測地Gの位置情報に対応する気象情報、P8は観測地Qの位置情報に対応する気象情報、P9は観測地Pの位置情報に対応する気象情報、が配置される。
【0072】
ここで、格子点P4においては、観測地Cの位置情報に対応する気象情報が配置されるが、図14に示すように、観測地Cは気温、湿度、気圧の気象情報しかなく、雲量、天気の気象情報が不足している。この場合には、格子点P4から所定範囲内に存在する観測地Eの携帯電話機2の雲量と天気の気象情報を取得する。
格子点P5においては、所定範囲内に位置情報が存在しないため、気象情報を配置することができない。よって、格子点P5に関しては、周囲の格子点の気象情報から算出することとなる。格子点P5の算出にあたっては、例えば、格子点P2、P4、P6、P8の平均値から求める等の方法による。
【0073】
次に、気象予測サーバ1における気象予測情報の提供処理について、図9を用いて説明する。
まず、CPU10は、提供要求信号受信プログラム12n及び要求者位置情報受信プログラム12pを実行させることにより、携帯電話機2から気象予測情報の提供要求信号と位置情報を通信制御部16が受信したか否かを判断する(ステップS21)。
ここで、通信制御部16が提供要求信号及び位置情報を受信すれば(ステップS21;YES)、CPU10は、気象予測情報抽出プログラム12qを実行して、受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を気象予測情報エリア13dから抽出する(ステップS22)。
一方、通信制御部16が提供要求信号及び位置情報を受信していなければ(ステップS21;NO)、受信するまでステップS21の判断を繰り返すこととなる。
【0074】
なお、CPU10は、提供要求信号受信プログラム12nを常時起動させており、通信制御部16が気象予測情報の提供要求者の提供要求信号を常時受信できるようになっている。また、CPU10は、要求者位置情報受信プログラム12pを常時起動させており、通信制御部16が提供要求信号を送信した携帯電話機2の位置情報を常時受信できるようになっている。
【0075】
次いで、CPU10が気象予測情報送信プログラム12rを実行することにより、通信制御部16が抽出した気象予測情報を携帯電話機2に送信し(ステップS23)、本処理が終了する。
【0076】
次に、携帯電話機2における気象情報の送信処理について、図10を用いて説明する。
まず、通信制御部27は、気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号を送信する(ステップS51)。
次いで、CPU20は、位置計測部26を制御してGPS衛星から送信された電波情報を受信して、携帯電話機2の現在位置情報を計測し、通信制御部27が計測値を気象予測サーバ1に送信する(ステップS52)。
【0077】
次いで、通信制御部27は、気象予測サーバ1から必要とする気象情報の項目情報を受信し、CPU20が当該項目情報をRAM21に記憶させる(ステップS53)。
次いで、CPU20は、受信した項目情報に対応する気象情報を気象予測サーバ1に提供可能か否かを判断する(ステップS54)。
ここで、CPU20は、気象予測サーバ1に提供できる気象情報がなければ(ステップS54;NO)、気象情報の送信処理を行わずに終了させる。一方、CPU20は、気象予測サーバ1に提供できる気象情報があれば(ステップS54;YES)、受信した項目情報に対応する気象情報を取得し、RAM21に記憶させる(ステップS55)。ここで、気温、湿度、気圧は、気象データ計測部23にて計測され、雲量及び天気は、ユーザが天空を観測し、その状態を操作部29から入力する。
【0078】
次いで、通信制御部27は、気象情報を気象予測サーバ1に送信する(ステップS56)。
次いで、通信制御部27は、気象予測サーバ1からポイント加算情報を受信し(ステップS57)、本処理が終了する。
【0079】
次に、携帯電話機2における気象予測情報の提供要求処理について、図11を用いて説明する。
まず、通信制御部27は、気象予測情報の提供要求信号及び位置計測部26で計測された位置情報を気象予測サーバ1に送信する(ステップS61)。
次いで、通信制御部27は、気象予測サーバ1から気象予測情報を受信し、RAM21に記憶させる(ステップS62)。
次いで、ユーザが操作部29を操作することにより、CPU20は、受信した気象予測情報を携帯電話機2の表示部28に表示し(ステップS63)、本処理が終了する。
【0080】
本実施の形態の気象予測サーバ1及び携帯電話機2によれば、携帯電話機2が気象予測サーバ1に気象情報の提供希望信号及び現在位置情報を送信すると、気象予測サーバ1は受信した携帯電話機2の現在位置情報に基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断し、必要とする気象情報がある場合はその項目情報を取得する。そして、必要とする気象情報の項目情報を携帯電話機2に通知する。気象予測サーバ1は、携帯電話機2から必要とする気象情報を受信するとともに、計時回路部15から時間情報を抽出し、各情報を記憶部13の気象情報エリア13a、位置情報エリア13b、時間情報エリア13cに対応付けて記憶する。
【0081】
従って、気象予測サーバ1は、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器2から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができる。また、受信する気象情報の容量を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担を低減できる。
【0082】
また、気象予測サーバ1は、記憶部13の各エリアに記憶された気象情報に基づいて格子網を作成し、各格子点に気象情報を配置する。気象情報が配置されない格子点に対しては、周囲の格子点の気象情報から算出する。
従って、作成された格子網の格子点にできるだけ多くの気象情報を配置して気象予測を行うので、格子点の位置を所望する位置に合わせることで、所望する位置の局地的な気象予測を精度よく行うことができる。これにより、気象予測の精度を高めることができる。また、気象情報がない格子点があっても、周囲の気象情報から格子点気象情報を算出することにより、気象予測することができるので、より精度の高い気象予測を行うことができる。
【0083】
また、気象予測サーバ1は、携帯電話機2に、必要とする局地的な気象予測情報をいつでも提供できる。
【0084】
更に、携帯電話機2は気象予測サーバ1から必要とされる気象情報だけを観測して送信すればよいので、常に全ての気象情報を観測する必要がなくなり、観測時のユーザの負担を低減できる。
【0085】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、携帯電子機器は携帯電話機2に限らず、PDA等を用いてもよい。また、格子網Mの間隔は任意であって、気象予測サーバ1の処理能力に合わせて自由に変更可能である。また、携帯電話機2の位置情報の取得は、携帯電話機2の通信回線の基地局3からでもよい。また、時間情報の取得は、気象予測サーバ1からに限らず、携帯電話機2からでもよい。また、気象予測情報の算出に用いる気象情報は気象庁の気象情報を用いてもよい。また、気象予測の開始時刻は任意であって、気象予測サーバ1の管理者が決定してもよいし、気象庁の気象予測に合わせてもよい。
更に、格子網の作成においては、格子網の間隔を順次変化させながら最適な間隔を求めるようにプログラミングされていてもよいし、所定の間隔に固定されていてもよい。また、ROM12内には複数のプログラムが格納されているが、各機能を一つのプログラムで処理するようにしてもよい。
その他、発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更が可能である。
【0086】
【発明の効果】
請求項1、6に記載の発明によれば、気象予測を行うにあたって必要な気象情報の有無を判断し、必要とする気象情報がある場合にのみ、携帯電子機器から受信するので、重複する気象情報の受信をなくすことができることとなって、気象情報の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、受信する気象情報を最小限に抑えることができるので、ネットワークにかける負担も低減できる。
【0087】
請求項2、3に記載の発明によれば、格子網作成手段により作成された格子網の格子点にできるだけ多くの気象情報を配置して気象予測を行うので、所望する位置の局地的な気象予測を精度よく行うことができる。また、気象情報がない格子点があっても、周囲の気象情報から格子点気象情報を算出することにより、気象予測することができるので、より精度の高い気象予測を行うことができる。
【0088】
請求項4に記載の発明によれば、気象予測サーバは、端末装置に、必要とする局地的な気象予測情報をいつでも提供できる。
【0089】
請求項5に記載の発明によれば、携帯電子機器は気象予測サーバから必要とされる気象情報だけを観測して送信すればよいので、送信するたびに全ての気象情報を観測する必要がなくなり、観測時のユーザの負担を低減できる。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における気象予測サーバ、携帯電話機の概要図である。
【図2】本発明の実施の形態における気象予測サーバのブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態のROM内の構成の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の記憶部内の構成の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における携帯電話機のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態における気象情報の受信処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における必要とする気象情報の項目情報の取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における気象予測情報の算出処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態における気象予測情報の提供処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における気象情報の送信処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における気象予測情報の提供要求処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態における気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出する手順の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態における気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出する手順の説明図である。
【図14】本発明の実施の形態における気象情報が配置されない格子点の格子点気象情報を算出する手順の説明図である。
【符号の説明】
1 気象予測サーバ
2 携帯電話機(携帯電子機器、端末装置)
10 CPU(判断手段、通知手段、記憶制御手段、格子網作成手段、配置手段、格子点気象情報算出手段、気象予測情報算出手段、抽出手段)
11 RAM
12 ROM
13 記憶部(記憶手段、気象予測情報記憶手段)
16 通信制御部(位置情報受信手段、必要位置情報受信手段、気象予測情報送信手段)
23 気象データ計測部(観測手段)
27 通信制御部(位置情報送信手段、気象情報受信手段、気象情報送信手段)
Claims (6)
- ネットワークを介して携帯電子機器が接続された気象予測サーバにおいて、
気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段と、
前記携帯電子機器から現在位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段により受信した現在位置情報と、前記記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により必要とする気象情報があると判断された場合に、前記携帯電子機器に前記必要とする気象情報を通知する通知手段と、
前記携帯電子機器から前記必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とする気象予測サーバ。 - 前記記憶手段に記憶された気象情報に対応した位置情報を地図上に配置し、等間隔の格子網を作成する格子網作成手段と、
前記記憶手段に記憶された気象情報の位置情報と前記格子網作成手段により作成された格子網の格子点の位置情報とに基づいて気象情報を格子点に配置する配置手段と、
前記配置手段によって気象情報が配置されない格子点の気象情報を当該格子点の周囲の気象情報に基づいて算出する格子点気象情報算出手段と、
前記配置手段により配置された格子点の気象情報と前記格子点気象情報算出手段により算出された格子点の気象情報とに基づいて気象予測情報を算出する気象予測情報算出手段と、
前記気象予測情報算出手段により算出された気象予測情報を記憶する気象予測情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の気象予測サーバ。 - 前記格子網作成手段において作成される格子網は、地図上に配置された位置情報が格子点から所定範囲内に最も多く収まるような等間隔の格子網から成ることを特徴とする請求項2に記載の気象予測サーバ。
- 端末装置とネットワークを介して接続され、
前記端末装置から気象予測情報を必要とする場所の位置情報を受信する必要位置情報受信手段と、
前記必要位置情報受信手段により受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応する気象予測情報を前記気象予測情報記憶手段から抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された気象予測情報を前記端末装置に送信する気象予測情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の気象予測サーバ。 - 観測した気象情報に基づいて気象予測情報を算出する気象予測サーバにネットワークを介して接続された携帯電子機器において、
現在位置情報を計測し前記気象予測サーバに送信する位置情報送信手段と、
前記気象予測サーバから必要とする気象情報を受信する気象情報受信手段と、前記気象情報受信手段により受信した必要とする気象情報を観測するための観測手段と、
前記観測手段により観測された気象情報を前記気象予測サーバに送信する気象情報送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯電子機器。 - 携帯電子機器にネットワークを介して接続され、観測した気象情報と、当該気象情報を観測した位置情報と、当該気象情報を観測した時間情報とが対応付けられて記憶されている記憶手段を備えるコンピュータに、
前記携帯電子機器から現在位置情報を受信する位置情報受信機能と、
前記位置情報受信機能により受信した現在位置情報と、前記記憶手段に記憶された位置情報とに基づいて、必要とする気象情報があるか否かを判断する判断機能と、
前記判断機能により必要とする気象情報があると判断された場合に、前記携帯電子機器に前記必要とする気象情報を通知する通知機能と、
前記携帯電子機器から前記必要とする気象情報を受信し、この受信した気象情報と時間情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶する記憶制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
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