JP2004169480A - 縁石と道路標示器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より汚れにくく、より視認性が高く、より生産性が高く、又はより破損しくい道路標示器とその道路標示器をもった縁石を提供しようとする。
【解決手段】
従来の車道に沿って置かれる縁石にかわって、車道に沿って置かれた際に上に向いた上面又は車道に向いた側面に窪みを持った縁石本体と、前記窪みに埋め込まれた道路標示器と、を備え、前記道路標示器が平面で前記窪みの開口部を塞ぐ透明部材と前記窪みの中に置かれ反射面をもった反射部材とを有し、車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっているものとした
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縁石用の道路標示器とその縁石に係る。特に、構造に特徴のある道路標示器とその道路標示器が組み込まれた縁石に関する。
【0002】
【従来の技術】
縁石が道路の車道に沿って設けられる。一部の道路では、道路標示器が縁石の側面や上面に設けられる。道路標示器は、車道を走行する車のヘッドライトの光を受けて反射するものである。夜間に車道を走行する車両の運転手は、道路標示器から反射する光を視認するので、車道の幅を認識しやすく車輌の運転が容易になる。
【0003】
従来の道路標示器とその道路標示器が設けられた縁石を説明する。
図6は、従来の縁石の全体斜視図である。図7は、従来の縁石の部分C−C断面図である。
実公昭52−19399号公報では、「車道に対面する車道面の底面に設けた断面凹状の溝を有するブロックの車道面に断面くさび状のくぼみ部を形成し、上記くぼみ部は車両の進行方向に対してゆるやかな角度をもって形成された光の導入面と、この導入面の先端より一定角度をもって設けられた光の反射面から構成され、上記導入面と反射面の上縁と下縁には傾斜面が設けられ、一方上記反射面に添着された反射体は、合成樹脂あるいはガラスを素材として形成されたプリズム構造の反射板本体と、この反射板を支持する支持板からなると共に、上記支持板には脚部が突設されていることを特徴とする縁石」が開示されている。
【0004】
上記構成により、「風雨、霧などにより自動車など車輌からの視界が不良の場合、その縁石位置を明確に示すと共に各種の使用色が確認でき、特に夜間に走行する車輌の照明により的確に反射せしめ当該車輌の安全な走行を極めて容易かつ的確にする」という目的を達成している。
【0005】
一方、縁石の上面に設ける道路標示器は、縁石の上面に設けられた突起部の前部側面の傾斜面に上記の反射体が貼り付けられた構造をとっている。
図6には、上面と側面とに従来の道路標示器が設けられた縁石が示されている。
【0006】
【特許文献1】
実公昭52−19399号公報
【特許文献2】
特開平11−15417号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
縁石に組み込まれる道路標示器は、車道の土ぼこり等が堆積しても、自然の雨により洗い流されて、反射体の反射面での光の反射が低下しないことが望まれる。
また、縁石に組み込まれる道路標示器は、車輌がタイヤを縁石に乗り上げたり、タイヤを縁石に擦ったりした際に、道路標示器が破損しないことが望まれる。また、縁石に組み込まれる道路標示器は、夜間の走行で車輌の運転手が縁石の道路標示器から反射した光を視認して、できるだけ多くの縁石を確認できることが望まれる。
また、縁石に組み込まれる道路標示器は、夜間に縁石の道路標示器がなるべく大きく視認できることが望まれる。
また、縁石に組み込まれる道路標示器は、安価で生産性の高いものであることが望まれる。
【0008】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、従来の道路標示器とその道路標示器をもった縁石にかわって、より汚れにくく、より視認性が高く、より生産性が高く、又はより破損しくい道路標示器とその道路標示器をもった縁石を提供しようとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る車道に沿って置かれる縁石を、車道に沿って置かれた際に上に向いた上面又は車道に向いた側面に窪みを持った縁石本体と、前記窪みに埋め込まれた道路標示器と、を備え、前記道路標示器が平面で前記窪みの開口部を塞ぐ透明部材と前記窪みの中に置かれ反射面をもった反射部材とを有し、車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっているものとした
【0010】
上記本発明の構成により、縁石本体が車道に沿って置かれた際に上に向いた上面又は車道に向いた側面に窪みを持ち、道路標示器が前記窪みに埋め込まれ、前記透明部材が平面で前記窪みの開口部を塞ぎ、反射面をもった前記反射部材が前記窪みの中に置かれ、車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっているので、ほこりが道路標示器の透過部材の平面に付いても雨により自然に洗い流され易く、また道路標示器が車輌のタイヤに接触しても損傷しにくく、また運転手が夜間の走行中に車道の縁石を視認しやすい。
【0011】
さらに、本発明に係る縁石は、前記道路標示器が、前記窪みの中に敷かれた中敷き部材を有し、前記透明部材と前記反射部材と前記中敷き部材とが互いに接合して中空空隙を囲うのが好ましい、
上記本発明の構成により、前記透明部材と前記反射部材と前記中敷き部材とが互いに接合して中空空隙を囲うので、中空空隙に入った光が前記中敷き部材でも反射し、透明部材を再度透過して運転手が視認できる光の強さが増し、運転手が夜間の走行中に車道の縁石をより視認しやすい。
【0012】
さらに、本発明に係る縁石は、前記道路標示器が前記中敷き部材の外側を囲う不透明の裏打ち部材を有し、前記中敷き部材が透明な材料でできているのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記中敷き部材が透明な材料ででき、不透明の裏打ち部材が前記道路標示器が前記中敷き部材の外側を囲っているので、前記中敷き部材での光の反射が強くなり、透明部材を再度透過して運転手が視認できる光の強さがより増し、運転手が夜間の走行中に車道の縁石をより視認しやすい。
【0013】
さらに、本発明に係る縁石は、前記透明部材が四辺形の板材であり、前記反射部材が四辺形の板材であり、前記中敷き部材が四辺形の板材である底板材と三角形の板材である一対の側板材とを持ち、前記透明部材と前記反射部材と前記底板材とが三角柱の側面を構成する様に配されて互いに辺を接合し、一対の側板材が前記三角柱の一対の端面を構成する様に配されて三辺を前記透明板材の辺と前記反射板材の辺と前記底板材の辺とに接合している、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記透明部材が四辺形の板材であり、前記反射部材が四辺形の板材であり、前記中敷き部材の底板材が四辺形の板材であり、前記中敷き部材の一対の側板材が三角形の板材であり、前記透明部材と前記反射部材と前記底板材とが三角柱の側面を構成する様に配されて互いに辺を接合し、一対の側板材が前記三角柱の一対の端面を構成する様に配されて三辺を前記透明板材の辺と前記反射板材の辺と前記底板材の辺とに接合しているので、前記中空空隙が前記透明部材と前記反射部材と前記底板材と前記側板材とで囲われ、各部材の形状を適時選定することで、光の適当な反射具合を奏する道路標示器付きの縁石を選択することができる。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る車道に沿って置かれる縁石本体の上を向いた上面又は車道に向いた側面に設けられた窪みに埋め込まれる道路標示器を、平面で前記窪みの開口部を塞ぐ透明部材と、前記窪みの中に置かれ反射面をもった反射部材と、を備え、車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっている、ものとした
【0015】
上記本発明の構成により、前記透明部材が平面で前記窪みの開口部を塞ぎ、反射面をもった前記反射部材が前記窪みの中に置かれ、車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっているので、ほこりが道路標示器の透過部材の平面に付いても雨により自然に洗い流され易く、また道路標示器が車輌のタイヤに接触しても損傷しにくく、また運転手が夜間の走行中に車道の縁石を視認しやすい。
【0016】
さらに、本発明に係る道路標示器は、前記窪みの中に敷かれた中敷き部材を、備え、前記透明部材と前記反射部材と前記中敷き部材とが互いに接合して中空空隙を囲うのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記透明部材と前記反射部材と前記中敷き部材とが互いに接合して真ん中に中空空隙を形成しているので、中空空隙に入った光が前記中敷き部材でも反射し、また透明部材を再度透過して運転手が視認できる光の強さが増し、また運転手が夜間の走行中に車道の縁石をより視認しやすい。
【0017】
さらに、本発明に係る道路標示器は、前記中敷き部材の外側を囲う不透明の裏打ち部材を、備え、前記中敷き部材が透明な材料でできている、のが好ましい。上記本発明の構成により、前記中敷き部材が透明な材料ででき、不透明の裏打ち部材が前記道路標示器が前記中敷き部材の外側を囲っているので、前記中敷き部材での光の反射が強くなり、透明部材を再度透過して運転手が視認できる光の強さが増し、運転手が夜間の走行中に車道の縁石をより視認しやすい。
【0018】
さらに、本発明に係る道路標示器は、前記透明部材が四辺形の板材であり、前記反射部材が四辺形の板材であり、前記中敷き部材が四辺形の板材である底板材と三角形の板材である一対の側板材とを持ち、前記透明部材と前記反射部材と前記底板材とが三角柱の側面を構成する様に配されて互いに辺を接合し、一対の側板材が前記三角柱の一対の端面を構成する様に配されて三辺を前記透明板材の辺と前記反射板材の辺と前記底板材の辺とに接合しているのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記透明部材が四辺形の板材であり、前記反射部材が四辺形の板材であり、前記中敷き部材の底板材が四辺形の板材であり、前記中敷き部材の一対の側板材が三角形の板材であり、前記透明部材と前記反射部材と前記底板材とが三角柱の側面を構成する様に配されて互いに辺を接合し、一対の側板材が前記三角柱の一対の端面を構成する様に配されて三辺を前記透明板材の辺と前記反射板材の辺と前記底板材の辺とに接合しているので、前記中空空隙が前記透明部材と前記反射部材と前記底板材と前記側板材とで囲われ、各部材の形状を適時選定することで、光の適当な反射具合を奏する道路標示器付きの縁石を選択することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0020】
本発明の実施形態に係る縁石を、図を基に、説明する。図1は、本発明の実施形態の全体斜視図である。
縁石1は、車道に沿って置かれる。運転手は、縁石1によって道路の幅を視覚的に認知する。
縁石1は、ブロック(縁石本体に相当する。)2と道路標示器3とで構成される。もちろん、ブロックのみで構成される縁石1も存在する。
ブロック2は、車道に沿って置かれた際に車道に向いた側面2a、上に向く上面2b、背面2c、底面2d、及び一対の前後面2fとに囲まれたコンクリート製の塊である。
窪みGが、側面2a若しくは上面2bの一方、または側面2aと上面2bの両方に設けられる。
道路標示器3は、その窪みGに埋め込まれ、運転手に縁石1の存在を視覚的に知らせるものである。特に、夜間に車両のヘッドライトからの光により受動的に発光し、その光により運転手に縁石の存在を知らせる。
【0021】
道路標示器3の構造を、ブロック2の側面2aの窪みGに埋め込まれたものを例にとり、図を基に、説明する。ブロック2の上面2bの窪みに埋め込まれた道路標示器3の構造は、側面2aの窪みGに埋め込まれたものの構造と同じである。図2は、本発明の実施形態の部分A−A断面図である。図3は、本発明の実施形態の部分B−B断面図である。
道路標示器3は、透明部材10と反射部材20と中敷き部材30と裏打ち部材40と脚部材50とで構成される。
【0022】
透明部材10は、平面で窪みGの開口部を塞ぐ部材であり、透明な素材でできた裏表共に平らな四辺形の板材である。透明な素材は、例えば、無色透明なプラスチック(例えば、ポリカーボネイト樹脂)やガラスである。透明部材10の車路に向いた平面が、側面2aと平行になり、窪みGの開口部を塞ぐ。
段差Dが透明部材10の外側の表面の外周に設けられ、外周を除いた残りの領域が盛り上がった台形をしている。
この台形は、コンクリート製の縁石を製作する際の、コンクリート型枠へ道路標示器を位置決めするための基準となる。
【0023】
反射部材20は、窪みGの中に置かれ反射面をもった部材であり、反射表板材21と反射裏板材22と中空空隙K1とで構成される。
反射表板材21は、表面から透過してきた光を裏面で反射して表面から放射する板材であり、例えば、有色透明な素材ででき、表面が平らで、裏面が特殊プリズムの形状をした板材である。有色透明な素材は、例えば、橙色の透明なプラスチック(例えば、ポリカーボネイト樹脂)である。
裏面の特殊プリズムは、面外へ突起する小さな特殊突起が規則正しく並んだものである。特殊突起は、3つの正方四辺形の面が一つの角を一致させて、隣り合った辺を一致させて稜線とした突起である。光が反射表板材21の表面に直交して射入すると、特殊突起の正方四辺形の面により複数回反射されて、光は表面に直交して射出する。光の射入する方向が表面の直交線に交差すると、光の射出する方向が反射する経緯に従って変化する。
反射裏板材22は、反射表板材21を裏側から支持する部材であり、例えば、有色の不透明な素材でできた裏表共に平らな四辺形の板材である。不透明な素材は、例えば白色のプラスチック(例えば、ポリカーボネイト樹脂)又はガラスである。中空空隙K1が、反射表板材21と反射裏板材22との間に形成される。反射部材20が、反射面の直交軸を透明部材10の表面と鋭角に交差する様に、反射面を車路側へ傾けている。車路を走行する車輌のヘッドライトから放射された光は、透明部材10を透過したあと、反射部材20の表面を透過し、裏面の特殊プリズムで反射し、表面を再度透過し、透明部材10を再度透過して、車輌の運転席へ向かう。
【0024】
中敷き部材30は、窪みGの中に敷かれた部材である。透明部材10と反射部材20と中敷き部材30とが、互いに接合して密閉された中空空隙Hを囲う。
中敷き部材30は、底板材31と一対の側板材32、33とで構成される。底板材31は、四辺形の透明な素材で出来た板材である。一対の側板材32、33は、透明な素材でできた三角形の板材であり、底板材31の上下に対向する一対の辺に夫々一辺を交差して接合している。
透明部材10と反射部材20と底板材32とが三角柱の側面を囲う様に配されて互いに辺を接合される。底板材31と透明部材10とが鋭角に交差する。底板材31と反射部材20とが鈍角に交差する。
一対の側板材32,33が、三角柱の一対の端面を構成する様に配されて、三辺を透明板材10の辺と前記反射板材20の辺と底板材31の辺とに接合して真ん中に中空空隙Hを形成している。
この中空空隙Hは略三角柱の立体形状をしている。
【0025】
裏打ち部材40は、中敷き部材の外側を囲う不透明な素材でできた部材である。不透明な素材は、例えば、白色不透明のプラスチック(例えば、ポリカーボネイト)まはたガラスである。
裏打ち部材40は、裏打ち底板材41と一対の裏打ち側板材42、43とで構成される。
裏打ち底板材41は、四辺形の透明な素材で出来た板材であり、底板材31の裏側に設けられる。中空空隙K2が、底板材31と裏打ち底板材41との隙間に形成される。
裏打ち側板材42は、三角形の透明な素材で出来た板材であり、側板材32の裏側に設けられる。中空空隙K3が、側板材32と裏打ち側板材42との隙間に形成される。
裏打ち側板材43は、三角形の透明な素材で出来た板材であり、側板材33の裏側に設けられる。中空空隙K4が、側板材33と裏打ち側板材43との隙間に形成される。
裏打ち部材40は、反射裏部材22と繋がり一体の部材となっている。
3つの中空空隙K2、K3、K4は、連通するか又は夫々独立に気密になっている。
【0026】
脚部材50は、ブロック2にくい込む様に設けられた突起部材であり、例えば、一体となった反射裏部材22と反射裏部材22とからブロック2の側へ突起している。
【0027】
次に、本発明の実施形態に係る縁石の作用を説明する。
道路標示器が側面に埋め込まれた縁石の場合と、道路標示器が上面に埋め込まれた縁石の場合とを、同時に説明する。
図4は、実施形態に係る縁石の作用を説明する平面図であり、実施形態に係る側面に道路標示器を埋め込まれた縁石が並べられた場合の作用を図示している。
図5は、実施形態に係る縁石の作用を説明する側面図であり、実施形態に係る上面に道路標示器を埋め込まれた縁石が並べられた場合の作用を図示している。
縁石1が車道4に沿って並べられている。車両5が、車道4を走行している。光が、車両5のヘッドライト6から路面に照射される。光の束の一部が縁石に当たる。光が、縁石1の側面1aの道路標示器3と上面1bの道路標示器3とに当たる。当たった光が、窪みGの開口部を閉じた透明部材10を透過して、中空空隙Hへ入る。反射部材20で反射された光が、再度透明部材10を再度透過して、車道を走行中の車両へ戻る。また、反射部材20で反射した光の一部が、中敷き部材30で反射して、透明部材10を再度透過して、車両の側へ戻る。また、他の車両や道路搭の照射する光が、透明部材10を透過して、中敷き部材30で反射され、透明部材10を再度透過して、車両の側へ戻る。
車両の運転手は、道路標示器に反射されてきた光を視認し、縁石の存在を確認する。車両5の走行に伴って、前方の縁石1の道路標示器3の存在を順次確認することができ、運転手は車道に沿って車両を走行させる。
【0028】
上述の実施形態の道路標示器とその道路標示器を埋め込まれた縁石を用いれば、夜間であっても、運転手は、道路標示器の光の反射により縁石を確認でき、車両を容易に操作できる。
また、道路標示器の表面に埃がたまっても、自然の雨により洗い流され易く、道路標示器の光の反射が衰えにくい。
また、道路標示器が側面の窪みに納められているので、車両のタイヤが縁石を擦っても、道路標示器が破損しにくい。
また、道路標示器が上面の窪みに納められているので、車両のタイヤが縁石に乗り上げても、道路標示器が破損しにくい。
また、中空空隙が道路標示器に存在するので、道路標示器の透明部材の表面全体から光が射出され、運転手が道路標示器を視認しやすい。
また、中敷き部材の裏側に裏打ち部材を設けたので、道路標示器の反射する光が強く、運転手が道路標示器を視認しやすい。
また、中空空隙を密閉構造としたので、埃や湿気が中空空隙に進入せす、道路標示器の光の反射性能の経年劣化がすくない。
また、透明部材の表面の周囲に台形状の段差Dをつけたので、コンクリートでブロックを造る際に、段差を型枠への位置決めに使用でき、縁石の生産性が向上する。
また、道路標示器に脚部を設けたので、ブロックへの道路標示器の固定が容易であり、縁石の生産性が向上する。
【0029】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
裏打ち部材を用つ道路標示器を例に説明したがこれに限定されず、裏打ち部材を省略してもよいし、中敷き部材の裏面に光を反射するコーティングを施しても良い。
また、透明部材、中敷き部材、裏打ち部材が、平面状の板材で構成されているとして説明したがこれに限定されず、他の形状でもよい。
また、反射部材が、特殊プリズム式のものであるとして説明したがこれに限定されず、他の反射機能を有するものでもよい。
また、透明部材、中敷き部材、裏打ち部材がプラスチックであるとしたがこれに限定されず、たとえば、ガラスでもよい。
また、中空空隙が気密であるとしたがこれに限定されず、例えば、フィルタを介して外気と連通していてもよい。
また、透明部材と中敷き部材と反射部材とが中空空隙を囲うとして説明したがこれに限定されず、例えば、中空空隙がなく、中空空隙に相当する空間がプラスチック、ガラス等で埋まっていてもよい。
また、縁石本体はコンクリート製のブロックであるとして説明したがこれに限定されず、例えば中空のプラスチック製でもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の車道に沿って置かれる縁石本体の上を向いた上面又は車道に向いた側面に設けられた窪みに埋め込まれる道路標示器とその道路標示器が埋め込まれ車道に沿って置かれる縁石は、その構成により、以下の効果を有する。
縁石の窪みの開口部を透明部材で塞ぎ、反射部材を窪みの中に置き、自動車のヘッドライトの光を反射部材で反射して、運転手に視認可能にしたので、ほこりが道路標示器の透過部材の平面に付いても雨により自然に洗い流され、また道路標示器が車輌のタイヤに接触しても損傷しにくく、また運転手が夜間の走行中に車道の縁石を視認しやすい。
また、中空空隙を道路標示器の中に形成したので、中空空隙に入った光が前記中敷き部材でも反射し、透明部材を再度透過して運転手が視認できる光の強さが増し、運転手が夜間の走行中に車道の縁石をより視認しやすい。
また、不透明の裏打ち部材で透明な中敷き部材の裏を囲ったので、前記中敷き部材での光の反射が強くなり、透明部材を再度透過して運転手が視認できる光の強さが増し、運転手が夜間の走行中に車道の縁石をより視認しやすい。
また、前記中空空隙が前記透明部材と前記反射部材と前記底板材と前記側板材とで囲われるようにしたので、各部材の形状を適時選定することで、光の適当な反射具合を奏する道路標示器付きの縁石を選択することができる。
従って、より汚れにくく、より視認性が高く、より生産性が高く、又はより破損しくい道路標示器とその道路標示器をもった縁石を提供できる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の部分A−A断面図である。
【図3】本発明の実施形態の部分B−B断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る縁石の作用を説明する平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る縁石の作用を説明する側面図である。
【図6】従来の縁石の全体斜視図である。
【図7】従来の縁石の部分C−C断面図である。
【符号の説明】
D 段差
H 中空空隙
K1 中空空隙
K2 中空空隙
K3 中空空隙
K4 中空空隙
G 窪み
T 突起部
1 縁石
2 縁石本体(ブロック)
3 道路標示器
4 車道
5 車輌
6 ヘッドライト
7 道路標示器
8 道路標示器
10 透明部材
20 反射部材
21 反射表部材
22 反射裏部材
30 中敷き部材
31 底板材
32 側板材
32 側板材
40 裏打ち部材
41 裏打ち底板材
42 裏打ち側板材
42 裏打ち側板材
50 脚部

Claims (8)

  1. 車道に沿って置かれる縁石であって、
    車道に沿って置かれた際に上に向いた上面又は車道に向いた側面に窪みを持った縁石本体と、
    前記窪みに埋め込まれた道路標示器と、
    を備え、
    前記道路標示器が平面で前記窪みの開口部を塞ぐ透明部材と前記窪みの中に置かれ反射面をもった反射部材とを有し、
    車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっている、
    ことを特徴とする縁石。
  2. 前記道路標示器が、前記窪みの中に敷かれた中敷き部材を有し、前記透明部材と前記反射部材と前記中敷き部材とが互いに接合して中空空隙を囲う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の縁石。
  3. 前記道路標示器が前記中敷き部材の外側を囲う不透明の裏打ち部材を有し、
    前記中敷き部材が透明な材料でできている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の縁石。
  4. 前記透明部材が四辺形の板材であり、
    前記反射部材が四辺形の板材であり、
    前記中敷き部材が四辺形の板材である底板材と三角形の板材である一対の側板材とを持ち、
    前記透明部材と前記反射部材と前記底板材とが三角柱の側面を構成する様に配されて互いに辺を接合し、
    一対の側板材が前記三角柱の一対の端面を構成する様に配されて三辺を前記透明板材の辺と前記反射板材の辺と前記底板材の辺とに接合している、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3のうちのひとつに記載の縁石。
  5. 車道に沿って置かれる縁石本体の上を向いた上面又は車道に向いた側面に設けられた窪みに埋め込まれる道路標示器であって、
    平面で前記窪みの開口部を塞ぐ透明部材と、
    前記窪みの中に置かれ反射面をもった反射部材と、
    を備え、
    車道を走行する自動車のヘッドライトから出た光が前記透明部材を透過して前記反射面で反射し前記透明板を再度透過して運転者に視認可能になっている、
    ことを特徴とする道路標示器。
  6. 前記窪みの中に敷かれた中敷き部材を、
    備え、
    前記透明部材と前記反射部材と前記中敷き部材とが互いに接合して中空空隙を囲う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の道路標示器。
  7. 前記中敷き部材の外側を囲う不透明の裏打ち部材を、
    備え、
    前記中敷き部材が透明な材料でできている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の道路標示器。
  8. 前記透明部材が四辺形の板材であり、
    前記反射部材が四辺形の板材であり、
    前記中敷き部材が四辺形の板材である底板材と三角形の板材である一対の側板材とを持ち、
    前記透明部材と前記反射部材と前記底板材とが三角柱の側面を構成する様に配されて互いに辺を接合し、
    一対の側板材が前記三角柱の一対の端面を構成する様に配されて三辺を前記透明板材の辺と前記反射板材の辺と前記底板材の辺とに接合している、
    ことを特徴とする請求項6または請求項7のうちのひとつに記載の道路標示器。
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