JPS6115203B2 - - Google Patents

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JPS6115203B2
JPS6115203B2 JP52050616A JP5061677A JPS6115203B2 JP S6115203 B2 JPS6115203 B2 JP S6115203B2 JP 52050616 A JP52050616 A JP 52050616A JP 5061677 A JP5061677 A JP 5061677A JP S6115203 B2 JPS6115203 B2 JP S6115203B2
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JP
Japan
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marking device
lens member
road marking
road
front surface
Prior art date
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Expired
Application number
JP52050616A
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English (en)
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JPS52144123A (en
Inventor
Ee Hiinan Shidonii
Daburyu Jonson Junia Guren
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Amerace Corp
Original Assignee
Amerace Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Amerace Corp filed Critical Amerace Corp
Publication of JPS52144123A publication Critical patent/JPS52144123A/ja
Publication of JPS6115203B2 publication Critical patent/JPS6115203B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F9/00Arrangement of road signs or traffic signals; Arrangements for enforcing caution
    • E01F9/50Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users
    • E01F9/553Low discrete bodies, e.g. marking blocks, studs or flexible vehicle-striking members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本願と同一の被譲渡人に譲渡された先行の米国
特許第3332327号において、道路に設置される路
面標識装置が開示されている。この特許において
は、路面標識装置の前部面は道路面に対して所定
の角度で傾斜しておつて自己清浄化効果が得られ
るようになつている。この清浄化効果により、路
面標識装置は初期の高い光学的効率を得、また、
到来する車輌のタイヤとの接触から生ずる光学的
効率の劣化は、装置の面が車輌タイヤとの接触に
よつて周期的に払拭清浄化されることにより、か
なり減少される。更に、この特許には、立方体隅
再帰反射光学機構が開示されており、この立方体
隅反射素子の立方体軸は傾斜しておつて、公称到
来屈折光線とほぼ一致するようになつている。米
国特許第3332327号に従つて作られ、また、この
特許に開示してある構造に類似した路面標識装置
は作用が極めて良好であり、数百萬個の装置が、
本来的に雪かきを必要としない地域において設置
されている。この従来の路面標識装置は、その高
さのために、雪かき状態の下での実用が妨げられ
ていた。また、この路面標識装置は、夜間の信号
としては極めて効果的であるが、昼間の標識装置
としてはあまり効果がない。これは、装置の構造
の性質、特にその反射部分の大きな金属化面積に
よるのであり、この金属化はエポキシ充填の故に
必要なのである。
米国特許第3332327号に開示してあるように、
機械的摩耗は、路面標識装置のレンズ部材の前部
面の角度が大きい時は、減少する。しかし、この
角度が大きくなるにつれて、レンズの前部面上の
タイヤ払拭によつて得られる清浄化作用が低下す
る。米国特許第3332327号には更に、適切な払拭
および摩耗の制限の或る最適平衡があり、レンズ
部材の前部面が水平面に対して30゜の角度をなし
ている時に最良の光学的効率が得られ、この角度
が15゜と45゜との間にあれば満足すべき効果が得
られるということが開示してある。
しかし、米国特許第3332327号の路面標識装置
を、冬期において、砂または塩のような研摩性材
料が道路面に散布される地域に用いる時は、摩耗
問題が特に重大となる。すなわち、車輌タイヤの
払拭作用が、これらの研摩性材料と組合さつて、
レンズの前部面をひつかきかつ研削し、路面標識
装置の再帰反射特性の光学的効率を低下させる。
本出願人は、前述の先行技術に開示されている
特徴の若干を利用し、耐摩耗性および清浄化特性
があり、先行技術にまさるいくつかの利点を有す
る耐久性ある路面標識装置における新規な構造を
提供するものである。
本発明の目的は、路面標識装置において、標識
装置に衝突する車輌タイヤに対する最大限の耐摩
耗性を与えることであり、これにより、標識装置
の反射部分の面の光学的特性の劣化を大巾に減ら
し、標識装置の光学的効率、耐久性および有効性
を長期にわたつて増加せしめることである。
前記および更に他の目的および利点を達成する
ために、本発明は、これを要約すると、ほぼ水平
の道路面上に、この道路上を接近して来る車輌か
ら見える標識を与える路面標識装置において、こ
の路面標識装置は、関連の下方の面と係合するた
めのほぼ水平の基体と、前記基体に対して少なく
とも15゜の角度で傾斜している前部面、および、
少なくとも一部に再帰反射機構を有する後部面を
有して、前記前部面に当る光をその光源の方へ反
射し返すための透光性合成樹脂製のレンズ部材と
を含んでおり、前記レンズ部材の前部面の少なく
とも一部の上に横たわり、前記レンズ部材上の研
摩性タイヤ接触によつて生ずる光学的効率の劣化
を減らし、しかも、タイヤ払拭作用による路面標
識装置の適切な清浄化を可能ならしめるための摩
耗制限手段を備え、これにより路面標識装置の光
学的効率を高めることを特徴とする。
本発明の他の目的は、前記の型の路面標識装置
において、前記レンズ部材を形成する合成樹脂よ
りも大きな耐摩耗性を有する材料から成る摩耗制
限手段を提供することである。
本発明の更に他の目的は、前記の型のものであ
り、かつ、前記レンズ部材の前記面上に、少なく
とも前記レンズ部材の後部面上の再帰反射機構の
上に横たわる領域内に固定配置されたガラスを備
えた摩耗制限手段を提供することである。
本発明の更に他の目的は、前記ガラスが非焼も
どしのものであり、かつ、約0.13ミリメートル
(約0.005インチ)の厚さを有しておつて、前記レ
ンズ部材に結合されており、この結合剤が約
0.025ミリメートル(0.001インチ)を超えない前
記の型の摩耗制限手段を提供することである。
本発明の更に他の目的は、前記レンズ部材の材
料よりも大きな耐摩耗性および耐衝撃性を有する
材料で形成された前記の型の摩耗制限手段を提供
することである。
本発明の更に他の目的は、前記レンズ部材の後
部面と共働して複数の密封セルを形成するための
手段を含み、前記レンズ部材は前記セルが占める
部分内に複数の逆指向性立方体隅型反射体素子を
含み、前記反射体素子は前記セルに対応する領域
において前記レンズ部材の前部面上に当る光をそ
の光源の方へ反射し返して前記反射体構造を夜間
においてよく見えるようにする前記型の路面標識
装置を提供することである。
本発明の一層の特徴は路面標識装置の諸部品の
格別の構造にあり、これにより、上に略述した作
動特徴およびそのほかの作動特徴が得られる。
本発明装置の構成および作動の仕方は、本発明
の更に他の目的および利点とともに、以下に図面
を参照して行う詳細な説明から明らかになる。
本発明に係り、主として雪かき状態の下で使用
することを意図する路面標識装置を第1図に番号
10で示す。路面標識装置10は、本願と同一被
譲渡人に譲渡され、本願と同一日に出願されたシ
ドニー・エイ・ヒーナン(Sidney・A
Heenan)の「路面標識装置」なる名称の継続中
の米国特許出願第681859号(事件番号SP−883)
に詳細に記載されており、この継続中出願の記載
事項を参考としてここに述べる。
本発明を実際に説明する前に、本発明の属する
技術分野における周辺技術のいくつかの例につい
て説明する。路面標識装置10は不透明な光散乱
性の合成樹脂の本体または基体20を有し、この
基体は、その上に、番号30で示す透明な合成樹
脂のレンズ部材を有す。基体20は実質的に無空
であり、単一の部材として形成されており、到来
する車輌のタイヤが衝突する時の衝撃力に耐える
ことのできる耐久構造を有す。
路面標識装置10は、当業者によく知られてい
るように、ほぼ水平の道路面に標識を与えるのに
用いられ、この標識は、道路上の接近する車輌か
ら見え、交通車線を郭定し、縁を郭定する。更
に、本発明の路面標識装置10は、本願と同一被
譲渡人に譲渡され、本願と同一日にシドニー・エ
イ・ヒーナンによつて出願された「雪かき可能な
路面標識装置ならびにこれを設置する方法および
装置」なる名称の継続中の米国特許出願第681858
号(事件番号SP−922)において説明しかつその
特許請求の範囲に記載してある型の金属基体部材
とともに用いることができる。
次に、第5図、第6図および第7図を参照して
更に詳細に説明すると、基体20は実質的に無空
の単一な部材として形成されており、ほぼ水平な
底面21を有す。成形における引けまたは縮み応
力を防ぐために、基体20に複数の成形凹所21
A(第5図および第7図)を設けてもよい。この
基体は、更に、ほぼ垂直に配設された側壁22お
よび23(第2図)ならびにほぼ水平の頂壁24
を有し、この頂壁は、一方の側壁22から他方の
側壁23まで延びる短形溝24Aを有す。
1対の傾斜支壁25が基体20の両端に設けら
れており、これら支壁は、使用時には、接近して
来る車輌の方向に向くように配置されている。こ
れら支壁25の各々には複数の凹所26が形成さ
れており、これら凹所は壁面と交差するほぼ短形
の開口部を有す。これらの凹所またはポケツトお
よび支壁25は、その上に横たわるレンズ部材3
0と後述の方法で協働する。
基体20は、更に、それぞれの側壁22および
23の各々の両端に側稜27および28を有し、
これら側稜27および28は支壁25の外方へ延
びており、相対向する側稜とこれらの間にある隣
接の支壁25との間に溝を形成する。基体20は
またつまみ開口29を有す。このつまみ開口は、
それぞれの傾斜支壁25に隣接する側壁22およ
び23内に形成されており、レンズ部材30を基
体20に取付ける際にレンズ部材の整列を容易な
らしめるためのものである。
レンズ部材30は、光をその光源の方へ反射し
返すための反射構造を形成し、路面標識置を夜間
においてよく見えるようにするものである。この
レンズ部材を第4図、第7図、第8図および第9
図に詳細に示す。レンズ部材30は透光性合成樹
脂で形成されており、ほぼ平担な前部面31およ
び後部面32を有す。図示のように、レンズ部材
30はほぼ短形であり、側稜27,28を支壁2
5とによつて形成される溝内に置かれる。
レンズ部材30の後部面32には周縁部33が
設けられており、この周縁部は、レンズ部材30
(第4図)の全周に延びており、かつ、当初はほ
ぼ三角形の密封ビードの形に形成された部分33
A(第8図および第9図)を有す。後部面32に
は更に複数の分割部34が設けられており、これ
ら分割部34は、周縁部33と等間隔で交叉し、
これにより、レンズ部材を、周縁部33と分割部
34とによつて囲まれた複数のほぼ短形領域に分
割している。図示のように、分割部34は当初は
突出した三角形密封ビード34Aを含んでいる。
以下、便宜上、この分割部34を「分割リブ」と
呼ぶ。
レンズ部材30は基体20の傾斜支壁25上に
置かれており、好ましくは超音波溶接によつて、
支壁に堅く固定されている。正確に配置される
と、周縁部33と分割部34とによつて囲まれた
各短形領域は同延的に横たわり、かつ、支壁25
に形成された凹所またはポケツト26の短形状開
口部と整列し、分割部34は支壁25の分割部2
5A上に横たわる。
レンズ部材30が基体20に超音波溶接される
と、密封ビード34Aおよび34Aは、超音波溶
接処理中に加わるエネルギーの結果、ほぼ平担と
なり、これにより、第9図に示すように、周縁部
33は支壁25に直接に当接し、透明レンズ部材
30を通して見ることのできる実質的な溶接され
た面領域を形成する。同様に、分割リブ34は、
これが下に横たわる支壁25の分割壁25Aに溶
接される際に、ほぼ平担となる。
レンズ部材はまた外方へ延びるつまみ37を有
し、このつまみは、基体20のつまみ開口29内
に位置させられ、レンズ部材30を溶接に先立つ
て所定位置に固定するための位置設定子の役をな
す。
レンズ部材30を基体20に溶接した後は、支
壁25の各分割部25A、およびこの支壁の周縁
部は、分割リブ34および周縁部33と共働し
て、複数の密封されたセル35を形成する。この
セルは、前部面31と直角の方向から見ると短形
形状を有す。
路面標識装置10には逆指向性立方体隅型反射
体機構が設けられており、接近して来る車輌の前
照灯を路面標識装置を照らすと、車輌の運転者に
光を反射し返すという信号機能をなす。第4図に
示すように、レンズ部材30の後部面は、その分
割リブ34および周縁部33に囲まれた短形領域
において、複数の立方体隅型逆指向性反射体素子
40が形成されている。図示の例においては、立
方体隅素子40は、第4A図に示すように、立方
体軸の線に沿う方向から見るとほぼ短形になつて
いる。
各立方体隅素子40はそれぞれ共働面41,4
2および43を有し、これらの面は、当業者に周
知の仕方で、第1、第2および第3の二面角を形
成する。図示の例においては、これら二面角のう
ちの2つはほぼ90゜であり、第3の二面角は第1
および第2の二面角とかなり異つた角に形成され
ており、従つて、このような立方体隅素子によつ
て反射された光は、一つの方向において、他の方
向におけるよりも大きな距離まで発散する。この
ような構造の一つは、米国特許第3833285号に詳
細に示されている。
図示の例においては、第4A図に41および4
2で示す面の間に異る二面角が形成されており、
これにより、後で詳述するように、反射体の反射
性が、より大きな観測角で、かなり高められる。
第7図に示すように、立方体隅型反射子素子4
0の頂点は、レンズ部材30が基体20に取付け
られる時に、周縁部33および分割リブ34を越
えてセル35内に延びる。図示の例においてセル
35はかなり大きくかつ開いているが、ポケツト
26の凹みは図示よりも浅いことは言うまでもな
く、かつ、実際には、立方体隅40の頂点は、凹
所26の内部境界を形成する基底面26Aと接触
することができ、これにより、レンズ部材30が
一層強化され、かつ、レンズ部材が接近して来る
車輌タイヤに接触する際にレンズ部材に対する一
層の支持をなす。
路面標識装置の道路面への設置、または標識装
置10を雪かき地方に用いる場合に金属鋳造物上
への設置を容易ならしめるために、接着性の衝撃
吸収材またはパツド15が基体20の底面21に
取付けられる。パツド15は、例えばブチル・ゴ
ムのような弾性重合接着性材料から成る。剥離紙
16の保護シートがパツドの底に添着されてい
る。使用の際には、紙16をパツド15から剥
し、路面標識装置10を道路面に押しつける。設
置の際には、適当なプライマーを道路に用いて路
面標識装置の固定を強めるのが望ましい。
前記のヒーナンの米国特許出願第681859号(事
件番号SP−883)に記載されているように、衝撃
吸収材15は、標識装置10の道路面からの高さ
が低いことによる標識装置の低い側面形状と共
に、通例路面へ伝達される衝撃エネルギーの若干
を低減しかつ吸収する効果がある。
また、この低い側面形状により、路面標識装置
10はタイヤ本体内へめり込むことができ、従つ
て、タイヤ本体が標識装置10上に乗つてもタイ
ヤはなお部分的に道路面によつて支持されるので
あつて、高さの高い現在の標識装置において起る
ようなタイヤの全荷重が標識装置に衝撃を与える
ということがない。更に、この低い側面形状は、
基体20の底面21上の衝撃吸収材15と組合さ
つて、レンズ部材30と基体20との結合で形成
された個々のセル構造を衝撃損傷に対して更に耐
性あるものたらしめる。
前記のヒーナンの米国特許出願第681859号(事
件番号SP−883)は、高さをかなり減少できる若
干の特徴を含んでいる。
前に述べ、また本出願人の被譲渡人の先行米国
特許第3332327号に開示されているように、移動
しつつあるタイヤが接触して際の標識装置の後部
面の摩耗制限と適切な払拭または清浄とにより、
光学的有効性の保持における最適の平衡状態が得
られる。このような最適平衡は、レンズ部材の前
部面の角度が水平面に対して約30゜である時に得
られ、また、この角度が約15゜乃至45゜である時
に満足すべき効果が得られる。
しかし、タイヤ接触に基く標識装置の前部面に
対する研摩作用は、研摩性材料が道路面に置かれ
てある場所に路面標識装置を使用する場合には、
前述の払拭または清浄作用よりも遥かに重大な要
因となる。従つて、冬期に塩または砂が道路上に
散かれる地区においては、タイヤとレンズ部材の
前部面との間の接触におけるこのような研摩性材
料による払拭作用は、このような研摩性材料が道
路上にない他の地区に標識装置が設置されている
場合よりも、前部面に対してより重大な損傷をも
たらす。このような条件の下における路面標識装
置の摩耗に基く反射性の損失を最小ならしめ、か
つ、反射特性または光学的効率を長く保持するた
めに、この路面標識装置のレンズ部材30の前部
面31は、好ましくは、基体20の水平面21に
対して45゜の角度で傾斜させられている。摩耗の
影響は、前部面の角度を約45゜増加させることに
よつて更に減少する。しかし、60゜以上の前部面
角度においては、タイヤ接触による清浄化および
払拭作用が光学的効性を保持するのに不適とな
る。
また、レンズ部材自体の材料の性質に基く前部
面反射損失は30゜におけるよりも45゜における方
が少ないことが知られている。一例をあげると、
路面標識装置の代表的な前部面反射損失は、レン
ズの前部面が水平面と30゜の角度である時には約
24%であり、反射体が水平面と45゜の角度である
時の前部面損失は12%に過ぎない。また、標識装
置の前部面を45゜に傾斜させることにより、自動
車タイヤの接地面にはまり込んだ鋲または石と接
触する面積が減り、また、前部面にかかる圧力が
減る。更にまた、標識装置の前部面を45゜に傾斜
させることにより、標識装置の全体的高さを更に
減らすことができる。なぜならば、水平面に対す
る立方体軸の傾斜が、米国特許第3332327号にお
けるものよりも小さく、その分だけ、立方体隅素
子の底部列を傾ける必要がないからである。
摩耗制限手段が設けてあれば前部面角を増すこ
とができ、これにより、路面標識装置の作用が改
善され、同時に、下側に反射素子を有するレンズ
部材の諸部分の摩耗がかなり減り、これにより、
研摩性のタイヤ接触によつて通例生ずる光学的効
率の劣化が減り、しかも、レンズ部材上のタイヤ
の作用によるレンズ部材の前部面の適切な清浄化
が得られ、これにより、路面標識装置の光学的効
率が高められる。
図示の例においては、摩耗制限手段は、レンズ
部材30の前部面によつて支持された突出うね4
5の形をなしており、前部面上に突出し、使用に
際しては、交通の方向とほぼ平行に延びる。うね
45は、前部面に沿つて等間隔であり、それぞれ
がレンズ部材30の後部面32上の分割リブ34
の上に直接に配置され、かつ、リブと整列してお
つてほぼ同延であり、これにより、うね45はレ
ンズ部材上の反射部分40の作用を阻害しない。
うね45は、レンズ部材30と一体に成形でき
る。または、要すれば、レンズ部材よりも耐摩耗
性の材料でうねを作つてこれを溶接または接着剤
によつてレンズ部材30に取付け、これにより、
標識装置の前部面に対する一層の保護をなすこと
ができる。
突出うね45は、標識装置の前部に衝突するタ
イヤによつて生ずる全衝撃力および研摩性接触を
かなり吸収する役をなし、これにより、レンズ部
材30の他の諸部分の摩耗を最少限となし、前部
面31を過度の摩耗から、特に、道路上に散布さ
れた砂または塩による研削作用から保護する。う
ね45はまた、レンズ部材30の前部面31上に
複数の溝を作る役をなし、この溝により、レンズ
部材30上のタイヤの作用によるレンズ部材30
の前部面31の適切な清浄化が得られる。このタ
イヤの作用は、通過するタイヤによつて高速度の
空気および雨水が前記溝を強制的に流通させられ
るということを含む。耐摩耗性の改善に加えて、
うね45はレンズ部材30に構造的強度を与え、
また、タイヤ衝撃の下におけるセル26および反
射体素子40の保全の役をなす。
前述の例においては、うね45は、後部面上に
分割リブを有するレンズ部材に用いてあり、この
うねはそれぞれ分割リブ上に直接に配設されてこ
れと整列しているが、突出うね45はまた、前記
の米国特許第3332327号に開示されているような
他の形の路面標識装置に用いることもできる。
前述のように、側稜27および28は、基体2
0の傾斜支壁25を越えて外方へ延び、これら側
稜と支壁25との間に溝を形成しており、この溝
内にレンズ部材30が配置されている。側稜27
および28は更に、標識装置の隅における超音波
溶接がなされる領域に隣接するレンズ部材30に
対する構造的支持および保護をなし、これによ
り、これら諸点における標識装置のかなりの保全
の役をなす。また、側稜27,28および保護う
ね45の前縁部は同一平面内に在り、事実上、標
識装置10の前部面31に対する保護障壁を形成
している。
本発明による摩耗制限手段の実施例を第11図
および第12図に示す。これについては、第1図
乃至第10図に示す路面標識装置の説明が終つた
後に説明する。
図示のように、路面標識装置10に金属覆い板
19を取付け、この板が装置の全頂壁24上に在
つてこれを保護するようにしてもよい。覆い板1
9はまた、第3図に示すように、レンズ部材30
の上縁を越えて延びてその上に横たわる。金属覆
い板19は、路面標識装置10が金属鋳造物内に
設置され、標識装置上を通過する鋲打ちスノー・
タイヤと接触するような場合に用いられるもので
あり、覆い板はこのような諸部材を更に保護する
役をなす。覆い板19は頂壁24に接着固定する
か、またはその代りに、第2の衝撃吸収パツド
(図示せず)をこれらの間に堅く固定してもよ
い。
覆い板19内および頂壁24内に設けられた短
形状の縦に延びる溝24Aは、必要に応じて、保
持部材を周知の仕方で受入れるようになつてお
り、この保持部材は路面標識装置を下側の金属鋳
造物上に更によく固定する役をなす。
レンズ部材30とその周縁の透明の縁部33お
よび分割リブ34ならびに下側にある光散乱性の
不透明な支壁25の構造は、路面標識装置10を
昼間においてかなりよく見えるようにし、従来の
標識装置よりも大きな有用性のあるものたらしめ
る。
図示の実施例においては、周縁部33および分
割リブ34が占めている区域は、周縁部33およ
び分割リブ34によつて囲まれた諸領域内の逆指
向性反射体素子40が占める区域と全域において
実質的に同延である。
更に、短形のセル35および正方形の反射体素
子40の使用により、要すれば、標識装置の各凹
所26の垂直側壁面を使用することができ、これ
により、標識装置10のほぼ全部の巾に全面的に
反射素子を設けることができる。更に、垂直な側
壁22および23、ならびにほぼ垂直に配置され
た平行うね45を有する垂直な分割壁部25Aの
使用により、うね45による反射面積の損失がな
く、しかも、これらをタイヤ接触に対する最適方
向に配向することができる。
不透明な光散乱性基体20は、との上に当る日
光を、見る者に対して反射する。遠方から見る
と、分割リブ34および分割壁部25Aが等間隔
であることにより、路面標識装置はほぼ一様な反
射物体として見え、セル35は昼間の日光の下で
は見る者の目には消失する。他方、夜間の車輌運
転状態の下では、セル35の一様な大きさおよび
間隔により、路面標識装置は一様な反射部材とし
て見え、昼間の可視性をよくする分割リブ34は
夕方の車輌運転状態の下で消失する。
先に言及したように、本発明の好ましい形の摩
耗制限手段を第11図および第12図に示す。第
11図はレンズ部材50の一部正面を示す。この
レンズ部材50の平面形状はレンズ部材30とほ
ぼ同じであるが、レンズ部材50には、レンズ部
材30の前部面上にあるような突出うね45がな
い。レンズ部材50の後部面上には、反射体素子
40とほぼ同一の再帰反射体素子52が設けられ
ている。
この実施例においては、摩耗制限手段は非焼も
どしかつ非焼なましガラスの薄シート55から成
る。ガラス55は、レンズ部材50の前部面上
に、少なくとも再帰反射体素子52の上に横たわ
る領域において結合されている。ガラス・シート
の周縁を保護するために、レンズ部材50の前部
面には、その全周のまわりに延びる突出縁51が
設けられている。
図示の実施例においては、レンズ部材50に後
部分割リブ53が設けられており、レンズ50を
用いる路面標識装置が、レンズ部材30を用いる
路面標識装置とほぼ同じ昼間および夜間の反射特
性を有するようになつている。図では、ガラス・
シート55は、リブ53が占める後部面上の領域
上の諸部分を覆つているが、レンズ部材50に突
出うね45を設け、ガラス・シートを突出うね4
5の対の間に配置し、これにより、上に述べた両
方の形の摩耗制限手段を用いるようにしてもよ
い。
ガラス・シート55は、先ず接着剤被覆をガラ
スまたはレンズ部材に施与し、次いで、ガラスを
レンズ部材上の所定位置に接着剤を間にして載せ
ることによつて、レンズ部材の前部面に接着結合
することができる。またその代りに、ガラスを、
レンズ部材の成形中にレンズ部材に結合してもよ
い。
厚さ約0.13ミリメートル(約0.005インチ)の
ガラスを厚さ約0.025ミリメートル(約0.001イン
チ)の接着剤で結合した場合に、破砕に対する最
適の耐衝撃性が得られた。しかし、約0.076ミリ
メートル(0.003インチ)から約0.2ミリメートル
(0.008インチ)までの範囲内の厚さのガラス、お
よび約0.05ミリメートル(0.002インチ)までの
厚さの接着剤で満足すべき結果が得られる。
適当なガラスは、コーニング・ガラス社
(Corning Glass Works)からカバー・ガラス2
号(Cover Glass No2)として市販されているも
のである。このガラスに対する適当な接着剤は、
フツカー・ケミカル(Hooker Chemical)社へ
のヘトロン26869号(Hetron#26869)である。
この接着剤およびガラスをレンズ部材で接着した
後、この組立体を70℃で処理して結合を完全なら
しめる。レンズ部材をガラスの周りに形成する場
合には、ガラスの接合面をガラスおよびレンズ部
材との親和力を有する樹脂で被覆する。このよう
な樹脂は、ダウ・コーニング(Dow Corning)
社のコンパウンド(Compound)Z−6020または
Z−6040のようなシラン属である。
米国特許第3332327号に開示してあるような型
の路面標識装置に、ここに開示した好ましいガラ
スの厚さおよび接着剤を用いると、このような変
形をしない場合の米国特許第3332327号の型の路
面標識装置に比べて、同一周囲条件の下では反射
性保持、または光学的効率が12乃至15倍になつ
た。すなわち、ここに開示した摩耗制限手段を備
えた路面標識装置の光学的機能劣化は、このよう
な摩耗制限手段のない同様路面標識装置における
ものの1/4乃至1/7に過ぎない。
本発明の実施例におけるレンズ部材の前部面は
水平面21に対して約45゜の角度をなしており、
支壁25は約41゜の角度で傾斜している。レンズ
部材30の前部面31上のうね45は水平面21
に対して約53゜の角度をなしており、同様に、側
壁22および23の延長を形成する側稜27およ
び28も下にある面21に対して約53゜の角度で
傾斜している。前述のことから、うね45の外縁
ならびに側稜27および28が、ほぼ共通平面に
あつて障壁面を形成し、この障壁面がレンズ部材
の前部面に対する保護領域となつていることが解
る。うね45は約1.8ミリメートル(約0.07イン
チ)の巾または厚さを有し、前部面31上の高さ
は約1.5ミリメートル(約0.06インチ)であり、
うねの側面は垂直面に対して約5゜の抜きしろ角
で傾斜している。
基体20は、アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン(一般にABSとして知られている)、ガ
ラス充填ABS、メチル酸メチルまたはゴム改質
メチル酸メチルまたはレクサンで作られ、レンズ
30または50はメチル酸メチルまたはゴム改質
メチル酸メチルまたはレクサンのようなポリカー
ボネートで作られる。
一般に、レンズおよび基体は、昼間でも夜間で
も、同じ色であるように選ばれ、標識の特殊の機
能、例えば、車線対中央分離線の表示の機能によ
つて特殊の色を用いる。
第10図に示す路面標識装置の実施例は、本
来、金属ハウジングまたは鋳造物のいずれとも無
関係に使用することを意図しているものである。
この実施例においては、頂壁24は、第1図に示
した例におけるような水平ではなく、支壁25と
ほぼ同方向に上方へ傾斜している面47および4
8を有し、これら傾斜面47および48はレンズ
部材の高さの上に中高部を形成してもう1つの反
射体領域を作り、見る者に日光を反射し返す。金
属覆い板19は、非雪かき条件の下で用いるのが
好ましいこの標識装置には用いないことは言うま
でもない。
以上の詳細な説明は単に例として行なつたもの
である。設計および構造の種々の細部は、特許請
求の範囲において定められる本発明の精神および
範囲を逸脱することなしに変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は周辺技術に係る路面標識装置の一つの
実施例の一部断面斜視図、第2図は路面標識装置
の平面図、第3図は第1図および第2図に示した
路面標識装置の端面図、第4図は周辺技術路面標
識装置の一部を形成するレンズ部材の後部面をこ
れと垂直の方向から見た拡大図、第4A図は第4
図の4A円内のレンズ部材の後部反射面の一部を
反射体素子の立方体軸と平行の方向から見た拡大
図、第5図は周辺技術に係る装置の基体の平面
図、第6図は第5図の6−6線に沿う基体の側面
図、第7図は、第5図の7−7線に沿い、一部を
除外して示す路面標識装置の拡大横断面図、第8
図は第4図の8−8線に沿うレンズ部材の拡大横
断面図、第9図は第4図の9−9線に沿うレンズ
部材の一部拡大断面図、第10図は本発明路面標
識装置の実施例の端面図、第11図は本発明装置
の摩耗制限手段の実施例を有するレンズ部材の一
部正面図、第12図は第11図の12−12線に
沿い、基体と45゜の角度をなすレンズ部材の前部
を示す拡大横断面図である。 20……基体、24A……溝、30,50……
レンズ部材、31……前部面、32……後部面、
45……うね、52……反射機構、55……ガラ
ス・シート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 接近してくる車輌から見えるように道路面上
    に標識を与えるべく道路と係合するようになつて
    いる路面標識装置であつて、光透過性合成樹脂で
    作つたレンズ部材50を有し、このレンズ部材が
    対応する路面に対して少なくとも15度の角度で傾
    斜するように配置した受光屈折部を有する前面
    と、少なくとも一部に再帰反射手段52を有し、
    前記受光屈折部を透過してきた光をその源に向つ
    て反射し返すようになつている後面とを包含し、
    0.2ミリメートル(0.008インチ)以下の厚さを有
    する焼もどししてない薄いシート状のガラスが、
    前記再帰反射手段52の少なくとも一部と光学的
    に重なる。前記受光屈折部上の区域に固定配置し
    てあり、この薄いシート状ガラス55が、前記受
    光屈折部へのタイヤの接触による摩耗で生じる可
    能性のある光学的効率の低下を防ぐように作用す
    ることを特徴とする路面標識装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の路面標識装置に
    おいて、前記シート状ガラス55の厚さが少なく
    とも0.08ミリメートル(0.003インチ)であるこ
    とを特徴とする路面標識装置。 3 特許請求の範囲第1項または第2項記載の路
    面標識装置において、前記シート状ガラスが前記
    レンズ部材と前記シート状ガラスとに塗布した接
    着剤54によつて前記受光屈折部に固定してある
    ことを特徴とする路面標識装置。 4 特許請求の範囲第3項記載の路面標識装置に
    おいて、前記接着剤の厚さが0.05ミリメートル
    (0.002インチ)であることを特徴とする路面標識
    装置。 5 特許請求の範囲第1項記載の路面標識装置に
    おいて、前記シート状ガラスが約0.13ミリメート
    ル(0.005インチ)の厚さを有し、前記レンズ部
    材と前記シート状ガラスに塗布した0.025ミリメ
    ートル(0.001インチ)から0.05ミリメートル
    (0.02インチ)までの厚さを有する接着剤によつ
    て前記受光屈折部に固定してあることを特徴とす
    る路面標識装置。
JP5061677A 1976-04-30 1977-04-30 Road face marking apparatus Granted JPS52144123A (en)

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DE (1) DE2719877A1 (ja)
FR (1) FR2349681A1 (ja)
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NL (1) NL7704755A (ja)
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