JP2004168266A - 車両用リフトアップシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動モータ71の減速装置71bをねじ軸82の軸方向両側からゴム製の緩衝部材81,85で挟み込み、かつねじ軸72側の緩衝部材81はコ字形に形成して支持台座部80を挟み込むことにより上記トルクTと軸力Jを受ける構成とする。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば老人や身障者等(以下、単に乗員とも言う)が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用リフトアップシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種のシートについては、様々な形態のものが提供されている。例えば、特開平9−39622号公報には、シート本体を回転させる回転機構と、シート本体を車両前後方向へスライドさせるための前後スライド機構と、回転機構によりシート本体をドア開口部側に向けた状態でシート本体を車室外側へ移動させつつより低い位置へ下降させる昇降機構を備えた車両用シートが記載されている。
この車両用シートによれば、シート本体を車室外側に移動させ、かつ路面に近い高さに下降させることにより、乗員は車室外において楽にシート本体に着座でき、そのままシート本体を車室内側へ移動させることにより、着座者は極めて楽に車室内の所定位置に乗り込むことができ、また逆に車室外に移動することができる。
また、シート本体を移動させるための各機構を駆動モータを駆動源として作動させることにより、乗員は一層楽に車両への乗降を行うことができ、ひいてはその介護者の負担を大幅に低減することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−39622号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用シートにもなお改善すべき点があった。すなわち、車室外において乗員がシート本体に着座した状態で昇降機構を上昇側に作動させてシート本体を車室外側から室内側へ移動させつつ上昇させる段階では、昇降機構の駆動モータに特に大きな負荷がかかるため駆動モータの振動および駆動音が大きくなり、その結果当該車両用シートの使用感を損なう問題があった。
本発明は、この問題に鑑みなされたもので、特にシート昇降時の駆動モータの振動および騒音を大幅に低減した車両用リフトアップシートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、前記各請求項に記載した構成の車両用リフトアップシートとした。
請求項1記載の車両用リフトアップシートによれば、駆動モータは緩衝部材を介して移動ベース若しくは昇降支持ベース(以下、単にモータ支持側ともいう)に取り付けられる。緩衝部材はトルク受け部と軸力受け部を有し、それぞれ減速装置のトルク受け面と軸力受け面に当接させた状態で駆動モータとモータ支持側との間に介装されている。このため、特にシート本体を車室内側へ移動させる段階で、緩衝部材のトルク受け部がトルク受け面に当接することにより当該駆動モータに作用するねじ軸回りの大きなトルク(当該駆動モータをねじ軸回りに回転させようとする外力、以下同じ)が受けられ、緩衝部材の軸力受け部が軸力受け面に当接することにより当該駆動モータに作用するねじ軸方向の軸力(特に引っ張り力)が受けられ、これにより駆動モータの振動および騒音(振動音、うなり音等)を抑制することができる。
しかも、緩衝部材のトルク受け部を減速装置のトルク受け面に当接させ、緩衝部材の軸力受け部を減速装置の軸力受け面に当接させた状態で当該駆動モータがモータ支持側に支持されているので、例えば、スライド方向に対するねじ軸の取り付け誤差を吸収等するために駆動モータを一対の支持軸部を介して傾動可能に支持した場合であって、この支持軸部にゴムブッシュ等の緩衝部材を介在させることにより駆動モータの振動および騒音を吸収する構成とした場合に比してより大きな外力による振動および騒音を確実に吸収することができる。
【0006】
請求項2記載の車両用リフトアップシートによれば、ねじ軸を経て駆動モータに付加される回転トルクと軸力を効率よく確実に受けることができ、これにより駆動モータの振動を効率よく吸収して騒音を低減することができる。
請求項3記載の車両用リフトアップシートによれば、緩衝部材の組み付け性および取り扱い性をよくしつつ、確実にその機能を発揮させることができる。
請求項4記載の車両用リフトアップシートによれば、緩衝部材がねじ軸の周囲であって、その機能を発揮させるために最も効果的な部位に配置されるので、当該緩衝部材を小型薄肉化しつつ駆動モータの振動および騒音を効率よく低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1は、本実施形態の車両用リフトアップシート1を助手席に備えた車両Mを示している。図1では、助手席のドアDが開放されて、シート本体10がドア開口部Kを経て室外側へ移動された状態が示されている。本例の車両用リフトアップシート1は、シート本体10を車両前後方向に移動可能であり、かつ車両正面向きの位置とドア開口部K側に向いた位置との間で約90度回転させることができ、さらにはドア開口部K側に向いた状態で室内と室外との間で車幅方向に移動させることができる。
図2〜図4に示すように、車両用リフトアップシート1は、シート本体10と、このシート本体10を車両前後方向(図2〜図4の紙面に直交する方向)に移動させるための前後移動機構20と、シート本体10を車両正面向きの位置とドア開口部K側に向いた位置との間で回転させる回転機構30と、ドア開口部K側に向いた状態のシート本体10をドア開口部Kを経て室内と室外との間で車幅方向に移動させつつ昇降させる昇降装置40を備えている。
【0008】
シート本体10は、シートクッション11とシートバック12を備えている。前後移動機構20は、車両MのフロアFに上に固定された固定ベース21を有する。この固定ベース21の上面には、車両前後方向に相互に平行に取り付けた断面コ字形のガイドレール22を介して前後スライドベース23が車両Mの前後方向(図において紙面に直行する方向)にスライド可能に設けられている。固定ベース21と前後スライドベース23との間には、駆動モータ24aとこの駆動モータ24aにより回転するねじ軸24bとこのねじ軸24bに噛み合わされたナット24cを有する前後駆動装置24が取り付けられている。この前後駆動装置24によれば、駆動モータ24aが起動してねじ軸24bが回転するとこのねじ軸24bに噛み合わされたナット24cがねじ軸24bの軸方向に移動し、これにより前後スライドベース23が車両前方または後方へ移動する。この前後スライドベース23の上面に回転機構30が取り付けられている。
この回転機構30は、相互に同軸で回転可能に組み合わされた外輪30aと内輪30bを有している。外輪30aが前後スライドベース23の上面に固定され、内輪30bの上面に昇降支持ベース31が固定されている。また、前後スライドベース23の上面には駆動モータ32が取り付けられている。この駆動モータ32の回転出力は、図示省略した歯車伝達機構を介して内輪30bに伝達され、これにより昇降支持ベース31およびその上面に設置された昇降装置40およびシート本体10が一体で回転する。
【0009】
次に、昇降装置40は、シート本体10をドア開口部K側へ向けた状態で車幅方向(図2において左右方向)に移動させつつフロアFよりも高い位置とこれよりも低くより路面に近い高さとの間で昇降させる機能を有するもので、昇降支持ベース31に対して車幅方向にスライドする移動ベース41と、この移動ベース41を移動させるための昇降駆動装置70と移動ベース41に傾動可能に支持され、先端側にシート本体10を支持した左右一対の昇降アーム44,44を備えている。
移動ベース41は、上記昇降支持ベース31の両端縁に沿って相互に平行に取り付けた断面コ字形のガイドレール41b,41bを介してスライド可能に支持されている。移動ベース41は、両ガイドレール41b,41bのそれぞれに対して2個のガイドローラ41a,41aを介してスライド可能に支持されている。この両ガイドローラ41a,41aは、移動ベース41の側面にスライド方向に相互に一定の間隔をおいてそれぞれ回転可能に取り付けられている。
移動ベース41と昇降支持ベース31との間に、上記昇降駆動装置70が設けられている。この昇降駆動装置70の詳細が図7および図8に示されている。この昇降駆動装置70が特許請求の範囲に記載した駆動装置の一実施形態に相当する。
【0010】
この昇降駆動装置70は、駆動モータ71とねじ軸72とナット73を備えている。本実施形態は、上記駆動モータ71の昇降支持ベース31に対する支持構造に特徴を有している。駆動モータ71は、モータ本体71aとこのモータ本体71aの出力を減速するための減速装置71bを備えている。図示は省略したが減速装置71bは歯車列を内装しており、その入力側にモータ本体71aの出力軸が連結され、出力側にねじ軸72が連結されている。本実施形態では、減速装置71bの前面側にモータ本体71aおよびねじ軸72が連結されている。なお、この明細書では、減速装置71bの側面について、車室外側の側面(図7,8において左側面)を前面とし、車室内側(図7,8において右側面)の側面を後面として説明する。従って、減速装置71bの前面が、特許請求の範囲に記載したねじ軸連結側の側面に相当する。
この減速装置71bひいては当該駆動モータ71は、2つの緩衝部材81,85を介して昇降支持ベース31に支持されている。減速装置71bの前面には、支持台座部80が一体に設けられている。この支持台座部80の上面80aと下面80bが特許請求の範囲に記載したトルク受け面に相当し、前面80cが軸力受け面に相当する。以下の説明では、支持台座部80の上面80aと下面80bをそれぞれトルク受け面80a、トルク受け面80bといい、前面80cを軸力受け面80cという。軸力受け面80cのほぼ中央には、ボス部80dが形成されており、このボス部80dの内周側にねじ軸72が挿通されている。
上記トルク受け面80a,80bと軸力受け面80cに当接する状態で緩衝部材81が装着されている。この緩衝部材81は、弾性ゴムを素材とするもので、支持台座部80のトルク受け面80a,80bに当接するトルク受け部81a,81bと軸力受け面80cに当接する軸力受け部81cを有する断面コ字形状を有している。軸力受け部81cの中央には、ボス部81dが形成されている。このボス部81dの内周側には、支持台座部80のボス部80dが隙間のない状態に挿入されている。
【0011】
また、緩衝部材81の前面には補強板82が重ね合わせられている。この補強板82の中央には挿通孔82aが形成されている。この挿通孔82aに緩衝部材81のボス部81dが隙間のない状態に挿入されている。この補強板82が、昇降支持ベース31の上面に固定した前側ブラケット83の後面に当接されている。補強板82と前側ブラケット83との間には、4本の固定ピン84〜84が挿入されており、これにより補強板82および緩衝部材81の前側ブラケット83に対するねじ軸72回りの回り止めがなされている。
一方、減速装置71bの後面からは、ねじ軸72の後端部72aが突き出されている。この後端部72aの周囲であって減速装置71bの後面には、円環形状の緩衝部材85が当接されている。ねじ軸72の後端部72aはこの緩衝部材85の内周側を経て後方(図8において右方)へ突き出されている。また、緩衝部材85は、昇降支持ベース31の上面に取り付けた後ろ側ブラケット86によってその放射方向へ位置ずれしないよう保持されている。後ろ側ブラケット86には保持孔86aが形成されており、この保持孔86aに挿入されることにより緩衝部材85がこの後ろ側ブラケット86に保持されている。
【0012】
後ろ側ブラケット86の後面には、補助ブラケット87が重ね合わせ状に取り付けられており、これにより緩衝部材85が後ろ側ブラケット86の保持孔86aから脱落しないように保持されている。このように、減速装置71bひいては当該駆動モータ71は、当該減速装置71bがその前面に緩衝部材81を、後面に緩衝部材85をそれぞれ当接させて前側ブラケット83と後ろ側ブラケット86との間に挟み込まれた状態で保持されている。
ねじ軸72に噛み合わされたナット73は、移動ベース41の下面に固定されている。
このように駆動モータ71が緩衝部材81および緩衝部材85を介して昇降支持ベース31上に支持されていることにより、ねじ軸72の回転抵抗の反力として駆動モータ71に付加されるねじ軸72回りの回転トルクTおよびねじ軸72方向(特に引っ張り方向)の軸力Jにより発生する駆動モータ71の振動を効率よく抑制して騒音(振動音、唸り音等)を低減することができる。
この昇降駆動装置70によれば、駆動モータ71を起動してねじ軸72を回転させることにより、移動ベース41をドア開口部Kから離間した後退位置とドア開口部Kに接近した前進位置との間で移動させることができる。上記の移動ベース41、ガイドレール41b,41b、ガイドローラ41a,41aおよび昇降駆動装置70によって昇降スライド機構43が構成され、この昇降スライド機構43と以下説明する左右一対の昇降アーム44,44と補助スライドベース45等によって昇降装置40が構成されている。
【0013】
次に、図2〜図4および図6に示すように、移動ベース41の両側部には左右一対の昇降アーム44,44がそれぞれ上下に傾動可能に取り付けられている。なお、ここでいう左右とは、シート本体10に着座した着座者から見て左右をいう。両昇降アーム44,44は、相互に左右対称に構成されている。以下、一方の昇降アーム44について説明する。この昇降アーム44は、アッパアーム44aとロアアーム44bを備えている。
両アーム44a,44bの一端側は、それぞれ移動ベース41の側部に支軸44c,44dを介して上下方向に回動可能に支持されている。両アーム44a,44bの他端側は、補助スライドベース45の側部に支軸44e,44fを介して回動可能に連結されている。このアッパアーム44aとロアアーム44bは、相互に干渉しないようにシート本体10の幅方向(両アーム44a,44bの板厚方向)にずれて支持されている。
両アーム44a,44bが上下に傾動することにより補助スライドベース45が車幅方向に移動しつつ上下に変位し、これによりシート本体10が車幅方向に移動しつつ昇降する。補助スライドベース45およびシート本体10は、その前後左右に傾くことなく常時平行に変位するように、両アーム44a,44bの長さおよび支軸44c,44d,44e,44f間の距離が適切に設定されている。
【0014】
昇降支持ベース31の前端部には、左右のロアアーム44b,44bに対応して左右一対のアーム受け部材47,47が取り付けられている。このアーム受け部材47,47に上記左右のロアアーム44b,44bがそれぞれ乗せ掛けられている。昇降スライド機構43の作動により移動ベース41が車幅方向へ移動すると、左右のロアアーム44b,44bはそれぞれ常時アーム受け部材47に下方から受けられた状態で移動ベース41と一体で移動する。すなわち、移動ベース41および昇降アーム44,44が移動すると、アーム受け部材47がロアアーム44bの下面に沿って転動される。
このため、移動ベース41が車室外側へ移動することによって両昇降アーム44,44の車室外側へ移動距離が大きくなるほどロアアーム44bの支軸44dとアーム受け部材47との間隔が小さくなり、その結果アッパアーム44aは支軸44cを中心にして、またロアアーム44bは支軸44dを中心にしてそれぞれ下方(図4において反時計回り方向)へ回動する。こうして両昇降アーム44,44が下方へ回動すると、補助スライドベース45およびシート本体10が車室外側へ移動しつつ下方へ変位する。図4は、シート本体10が最も車室外側へ移動し、かつ最も低い位置まで下降した状態を示している。
逆に、移動ベース41の車室内側への移動によって両昇降アーム44,44の車室内側へ移動距離が大きくなるほどロアアーム44bの支軸44dとアーム受け部材47との距離が大きくなり、その結果アッパアーム44aは支軸44cを中心にして、またロアアーム44bは支軸44dを中心にしてそれぞれ上方(図4において時計回り方向)へ回動する。こうして両昇降アーム44,44が上方へ回動すると、補助スライドベース45およびシート本体10が車室内側へ移動しつつ上方へ変位する。
【0015】
次に、図10および図11に示すように補助スライドベース45の上面側に、補助スライド機構50を介してシート本体10が支持されている。この補助スライド機構50によってシート本体10は補助スライドベース45に対してさらに車幅方向へスライド可能に支持されている。
この補助スライド機構50は、上面にシート本体10が取り付られ、補助スライドベース45に対してスライドするシート支持台51を備えている。このシート支持台51のスライド方向は、上記移動ベース41と同じであり、シート本体10がドア開口部K側に向けられた状態で車幅方向となる。シート支持台51の下面側の左右両側部には、断面コ字形の2本のガイドレール51a,51aが相互に平行に取り付けられている。この両ガイドレール51a,51aには、補助スライドベース45の左右側部に回転可能に取り付けた複数個(図10ではそれぞれ2個)のガイドローラ45a〜45aが転動可能に支持されており、これによりシート支持台51が補助スライドベース45に対してスライド可能に支持されている。
補助スライドベース45とシート支持台51との間には、駆動モータ52aと、この駆動モータ52aにより回転するねじ軸52bと、このねじ軸52bに噛み合わされたナット52cを有する補助スライド用の駆動装置52が設けられている。駆動モータ52aは図示省略したブラケットを介してシート支持台51の下面に取り付けられている。ねじ軸52bの先端部は、シート支持台51の下面に取り付けた保持ブロック52dに回転可能に支持されている。ナット52cは、補助スライドベース45の上面に固定されている。
【0016】
シート本体10がドア開口部K側に向いた状態で、駆動モータ52aを起動してねじ軸52bを回転させると、ねじ軸52bがナット52cとの噛み合い作用によりその軸方向へ移動し、これによりシート本体10が補助スライドベース45に対して車幅方向へ移動する。
このようにシート本体10は、昇降スライド機構43と補助スライド機構50により2段階で車幅方向に移動する。但し、補助スライド機構50によるシート本体10の移動は車幅方向の水平移動であって上下には変位しないが、昇降スライド機構43によるシート本体10の移動は、前述したように車幅方向の移動に加えて上下方向の移動を伴い、結果的にシート本体10は上側に膨らんだ円弧形状の軌跡に沿って移動する点で異なっている。すなわち、移動ベース41を後退位置から前進位置へ移動させたときは、昇降アーム44が車室外側へ移動しつつ下方(その先端側を下方へ変位させる方向)に回動し、これにより補助スライドベース45ひいてはシート本体10が円弧状の軌跡に沿って上昇位置から下降位置へ移動(下降)する。逆に、移動ベース41を前進位置から後退位置へ移動させたときは、昇降アーム44が車室内側へ移動しつつ上方(その先端側を上方へ変位させる方向)へ回動し、これによりシート本体10が円弧状の軌跡に沿って下降位置から上昇位置へ戻される。
【0017】
以上のように構成した車両用リフトアップシート1は以下のように動作し、これによりシート本体10が車室内から車室外へ移動されて着座者は車室内から車室外へ降車することができ、また逆にシート本体10が車室外から車室内へ戻されて着座者は車室内の着座位置(助手席位置)に乗り込むことができる。
先ず、図1において二点鎖線で示すように着座者が車両正面向きに位置する着座位置において、前後移動機構20の駆動モータ24aが正転側に起動することにより、シート本体10が車両前方へスライドする。また、これに伴って回転機構30の駆動モータ32が正転側に起動することにより、シート本体10は車両前方へスライドしつつドア開口部K側へ向けて約90度回転する。シート本体10が約90度回転してドア開口部K側へ向けられた状態となると、昇降スライド機構43および補助スライド機構50のスライド方向が車幅方向に沿った方向となる。図2は、この段階の様子を示している。
次に、シート本体10がドア開口部K側に向けられた状態において、補助スライド機構50の駆動モータ52aが正転側に起動することによりシート本体10がドア開口部Kを経て車室外側に水平移動される。補助スライド機構50によるスライド範囲の前端までシート本体10がスライドした状態が図3に示されている。
【0018】
次に、昇降スライド機構43の駆動モータ71が起動して、移動ベース41が図3に示す後退位置からドア開口部Kに向かって移動する。これによりシート本体10が昇降アーム44,44とともに車室外側へ移動する。また、前記したように昇降アーム44,44が車室外側へ移動すると、そのアッパアーム44a,44aとロアアーム44b,44bはそれぞれ支軸44c,44dを中心にして下方へ回動する。このため、シート本体10は、車室外側へ移動しつつ、より路面に近い高さへ下降する。移動ベース41が、昇降スライド機構43によるスライド範囲の前端位置までスライドした状態が図4に示されている。この段階では、シート本体10が車室外側へ十分な距離だけ移動し、かつ路面に近い高さまで下降されているので、着座者は例えばシート本体10に横付けした車椅子へ楽に乗り移ることができる。車椅子への乗り移りが完了してシート本体10に着座者がいなくなった後、上記とは逆の動作により当該シート本体10が車室内に戻される。
一方、乗車時には、車室外に移動されたシート本体10に着座者が車椅子から乗り移って着座した後、昇降スライド機構43の駆動モータ71を逆転側に起動させ、これによりシート本体10とともに昇降アーム44,44が車室内側へ戻される。移動ベース41が後退位置まで移動して、昇降アーム44,44が車室内側に戻された後、補助スライド機構50の駆動モータ52aを起動してシート本体10を車室内側へ戻す。その後、回転機構30の駆動モータ32および前後移動機構20の駆動モータ24aを起動してシート本体10を車両正面向き側に約90度回転させつつ後方へスライドさせ、これにより着座者は所定の着座位置(助手席位置)に乗り込むことができる。この間、着座者はシート本体10に着座した状態のままでよいので、着座者および介護者の労力が大幅に低減される。
【0019】
以上のように構成した本実施形態の車両用リフトアップシート1によれば、昇降スライド機構43の駆動モータ71の振動を低減し、これによりその騒音を効率よく抑制することができる。
すなわち、着座者が着座した状態で昇降アーム44,44を車室内へ戻す段階において、特にその動作開始当初においてはアーム受け部材47と支軸44f間の距離が大きい状態であるので、昇降アーム44,44には図4において時計回り方向の大きな回転モーメントが付加され、その結果昇降駆動装置70には大きな動作抵抗が付加される。この動作抵抗により、駆動モータ71にはねじ軸72回りの回転トルクTおよびねじ軸72の軸方向に沿った引っ張り方向の大きな軸力Jが付加される。
ここで、この種の駆動装置における駆動モータの振動および騒音を低減するするために、例えば図12に示すように駆動モータ100の両側部に支持軸部101,101を設け、この両支持軸部101,101を介して駆動モータ100を傾動可能に支持するとともに、支持軸部101,101と該支持軸部101,101を回転可能に支持するブラケット102の支持孔102aとの間にゴムブッシュ103を介在させ、このゴムブッシュ103により振動を吸収して騒音を低減する方法が一般的に用いられている。なお、図12中符号104はねじ軸、105はねじ軸104に噛み合わされたナットを示している。また、駆動モータ100は、モータ本体100aと、この出力を減速するための歯車列を内装した減速装置100bを備えている。このような構成の駆動モータ支持構造では、駆動モータ100に付加されるねじ軸方向の大きな軸力Jとねじ軸回りの大きなトルクTを両支持軸部101,101およびゴムブッシュ103,103により受けるため、駆動モータ100の振動を十分に吸収して騒音を効果的に低減することができず、またゴムブッシュ103が損傷しやすいことから耐久性を高める必要があった。
【0020】
この点、例示した本実施形態の車両用リフトアップシート1における駆動モータ71の支持構造によれば、駆動モータ71は緩衝部材81,85を介して昇降支持ベース31(モータ支持側)に取り付けられている。緩衝部材81はトルク受け部81a,81bと軸力受け部81cを有し、それぞれ減速装置71bに設けた支持台座部80のトルク受け面80a,80bと軸力受け面80cに当接させた状態で駆動モータ71と昇降支持ベース31との間に介装されている。このため、特に昇降アーム44,44を車室内側へ移動させる段階で、緩衝部材81のトルク受け部81a,81bが支持台座部80のトルク受け面80a,80bに当接することにより駆動モータ71に作用するねじ軸72回りの大きなトルクTが受けられ、緩衝部材81の軸力受け部81cが支持台座部80の軸力受け面80cに当接することによりねじ軸72を介して駆動モータ71に作用する引っ張り方向の大きな軸力Jが受けられ、これにより駆動モータ71の振動を効率よく吸収してその騒音(作動音)を確実に低減することができる。
また、緩衝部材81のトルク受け部81a,81bを減速装置71bのトルク受け面80a,80bに当接させ、緩衝部材81の軸力受け部81cを減速装置71bの軸力受け面80cに当接させた状態で駆動モータ71が昇降支持ベース31に支持されているので、例えば、上記したようにスライド方向に対するねじ軸104の取り付け誤差を吸収等するために駆動モータ100を一対の支持軸部101,101を介して傾動可能に支持した場合であって、この支持軸部101,101にゴムブッシュ103,103を介在させることにより駆動モータ100の振動を吸収してその騒音を低減する構成とした場合に比してより大きな外力による振動および騒音を確実に低減することができるとともに、当該モータ支持構造の耐久性を高めることができる。
【0021】
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、減速装置71bの前面に緩衝部材81を当接させた構成を例示したが、モータ本体71a等その他の部位に緩衝部材を当接させる構成としてもよい。この場合、緩衝部材はねじ軸72に対して左右対称または点対称に緩衝部材を配置することが望ましい。
さらに、減速装置71bの前面側に支持台座部80を設け、前面側の緩衝部材81をコ字形に形成して前面側(ねじ軸72連結側)において支持台座部80を緩衝部材81により挟み込む構成を例示したが、減速装置71bの後面側(ねじ軸72の端部72a側)に支持台座部を設け、後面側の緩衝部材をコ字形に形成して支持台座部を挟み込み、これにより減速装置71bの後面側において回転トルクTを受ける構成としてもよい。また、減速装置71bの前後両側面に支持台座部を設けるとともに前後両方の緩衝部材をコ字形に形成して、減速装置71bの前後両面でトルクTを受ける構成としてもよい。
さらに、ゴム製の緩衝部材81,85を例示したが、これに代えて圧縮ばね、引っ張りばね、板ばね等のばね材やエアダンパー等その他の外力吸収部材を緩衝部材として用いることができる。
【0022】
また、昇降駆動装置70において駆動モータ71を昇降支持ベース31に取り付け、ナット73を移動ベース41に取り付ける構成を例示したが、逆に駆動モータ71を移動ベース41に緩衝部材81,85、ブラケット83,86,87等を介して取り付け、ナット73を昇降支持ベース31に取り付ける構成としてもよい。
また、補助スライド機構50を介してシート本体10を補助スライドベース45に支持する構成を例示したが、補助スライド機構50を省略して補助スライドベース45の上面にシート本体10を直接取り付ける構成としてもよい。
さらに、本発明に係るモータ支持構造を昇降駆動装置70にのみ適用した構成を例示したが、同様の支持構造を補助スライド機構50あるいは前後移動機構20にも適用することができる。
また、車両の助手席に適用した場合であって、車両側部のドア開口部Kを経てシート本体10を出入りさせる構成を例示したが、本発明に係る車両用リフトアップシートは、例えば運転席、後部席あるいはバックドアを経てシート本体を出入りさせる構成の車両用リフトアップシートにも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る車両用リフトアップシートを助手席に適用した車両の平面図である。
【図2】車両用リフトアップシートを車両後ろ側から見た図である。本図は、シート本体がドア開口部側に向けられた状態を示している。
【図3】車両用リフトアップシートを車両後ろ側から見た図である。本図は、シート本体が補助スライド機構により車室外側に移動した状態を示している。
【図4】車両用リフトアップシートを車両後ろ側から見た図である。本図は、シート本体が昇降装置により車室外側へ移動し、かつ路面に近い高さまで下降した状態を示している。
【図5】図3における(5)部拡大図であって、昇降スライド機構の側面図である。
【図6】図5における(6)−(6)線矢視図であって、昇降スライド機構の縦断面図である。
【図7】昇降駆動装置の斜視図である。
【図8】昇降駆動装置の側面図である。
【図9】緩衝部材を単体で示した斜視図である。
【図10】補助スライド機構の側面図である。
【図11】補助スライド機構を図10における矢印(11)方向から見た図である。
【図12】従来のモータ支持構造の斜視図である。
【符号の説明】
M…車両
K…ドア開口部
1…車両用リフトアップシート
10…シート本体
20…前後移動機構
23…前後スライドベース
24…前後駆動装置
30…回転機構、30a…外輪、30b…内輪
31…昇降支持ベース
40…昇降装置
41…移動ベース
43…昇降スライド機構
44…昇降アーム、44a…アッパアーム、44b…ロアアーム
45…補助スライドベース
50…補助スライド機構
52…補助スライド用の駆動装置
70…昇降駆動装置
71…駆動モータ(昇降スライド用)、71a…モータ本体、71b…減速装置72…ねじ軸
73…ナット
80…支持台座部
80a…トルク受け面(上面)、80b…トルク受け面(下面)
80c…軸力受け面(前面)
81…緩衝部材(減速装置の前面側用)
81a,81b…トルク受け部、81c…軸力受け部
83…前側ブラケット
85…緩衝部材(減速装置の後面側用)
86…後ろ側ブラケット
T…駆動モータをねじ軸回りに回転させようとするトルク
J…駆動モータをねじ軸に沿って作用する引っ張り方向の軸力
Claims (4)
- シート本体を車室内と車室外との間で移動させつつ昇降させる昇降装置を備え、該昇降装置は、駆動モータと該駆動モータにより回転するねじ軸と該ねじ軸に噛み合うナットを有し、移動ベースを昇降支持ベースに対して移動させる駆動装置と、前記移動ベースに上下に傾動可能に支持され、該移動ベースが車室外側へ移動すると先端側が下方へ変位する方向へ傾動して該先端側に支持した前記シート本体を下方へ変位させる昇降アームを備えた車両用リフトアップシートであって、
前記駆動モータは、モータ本体と該モータ本体の出力軸に連結された減速用の歯車列を収容し、該歯車列の出力側に前記ねじ軸が連結された減速装置を備え、該減速装置を前記ねじ軸の軸方向両側から緩衝部材を介して支持して当該駆動モータが前記移動ベース若しくは前記昇降支持ベースに取り付けられ、前記少なくとも一方の緩衝部材は、前記減速装置に設けたトルク受け面に当接して前記ねじ軸回りのトルクを受けるトルク受け部と、前記減速装置に設けた軸力受け面に当接して前記ねじ軸の軸方向の軸力を受ける軸力受け部を備えた構成とした車両用リフトアップシート。 - 請求項1記載の車両用リフトアップシートであって、減速装置のねじ軸連結側の側面に支持台座部を設け、該支持台座部の上面と下面をトルク受け面とし、後面を軸力受け面とし、緩衝部材のトルク受け部を前記トルク受け面に当接させ、かつ軸力受け部を前記軸力受け面に当接させて前記支持台座部を当該緩衝部材により挟み込むことにより、駆動モータに付加されるねじ軸周りのトルクとねじ軸方向の軸力を受ける構成とした車両用リフトアップシート。
- 請求項1または2記載の車両用リフトアップシートであって、緩衝部材は、軸力受け部の両端にトルク受け部を一体に備えた断面コ字形を有する構成とした車両用リフトアップシート。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載した車両用リフトアップシートであって、緩衝部材および支持台座部は、ねじ軸を挿通させるための挿通孔を備えた構成とした車両用リフトアップシート。
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-
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