JP2004168250A - ブレ−キライトセット - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘルメットの後部所要箇所に設けた発光体が、2輪自動車等の走行中にブレーキを踏むと、車体に設けられたストップライトと同時に点灯して、後続車両に徐行又は停車の合図を送ることにより、交通安全を確保できるようにした、ブレ−キライトセットを提供する。
【解決手段】2輪自動車等1側に取り付けられ発信機能、バッテリ−内蔵のライトセット2と、ヘルメット等3側に取り付けられ受信機能、バッテリ−内蔵のライトセット4からなる。これらライトセット2、4間は電波で交信の授受を行うようにし、2輪自動車等のブレーキ操作時に、2輪自動車等側のライトセットのブレ−キランプが点灯すると同時に、ヘルメット等側のライトセットの発光体も点灯するようにしたブレ−キライトセットである。
【選択図】 図1
【解決手段】2輪自動車等1側に取り付けられ発信機能、バッテリ−内蔵のライトセット2と、ヘルメット等3側に取り付けられ受信機能、バッテリ−内蔵のライトセット4からなる。これらライトセット2、4間は電波で交信の授受を行うようにし、2輪自動車等のブレーキ操作時に、2輪自動車等側のライトセットのブレ−キランプが点灯すると同時に、ヘルメット等側のライトセットの発光体も点灯するようにしたブレ−キライトセットである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘルメットの後部所要箇所に設けた発光体が、2輪自動車等の走行中にブレーキ操作を行うと、車体に設けられたストップライトと同時に点灯して、後続車両に徐行又は停車の合図を送ることにより、交通安全を確保できるようにした、ブレ−キライトセットに関するものである。特に、このブレ−キライトセットは、2つのユニットで構成され、1つは、2輪自動車等側に取り付けられ発信機能を持ったライトセットで、もう1つは、ヘルメット等側に取り付ける受信機能をもったバッテリ−内蔵のライトセットからなり、これらライトセット間は電波方式で行うものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、2輪自動車等(以下、オートバイという)のブレ−キランプとヘルメットは、特に関連がなく夜間走行時に、ブレーキ操作を行った際、ブレ−キランプが点灯して後続車にオートバイの存在を知らしめていた。そのために、オートバイ走行中に行う徐行、停止動作が、車体後部の低い位置に設けられた小さなブレ−キランプに伝わるだけなので、交通量の多い場所では後続車両が確認困難で見逃したり、交通事故発生につながる危険性がある、という大きな問題点があった。このように、オートバイのブレーキ状態を、ヘルメットにその状況を伝えるものは使用されていなかった。
そこで、従来、後続の自動車の運転者からブレーキライトやターンシグナルランプなどの点灯状態がみやすくなるようにするべく、オートバイの運転者がかぶるヘルメットの後部にブレーキライトやターンシグナルランプなどの信号照明機器を設けたものが開発された。
すなわち、オートバイの後部にブレーキライトを、ヘルメットにもブレーキライトを設け、それらを光信号で連結し、光信号の授受により、オートバイ側のブレーキライトやターンシグナルランプなどの信号照明機器の動作に連動させて、そのヘルメット側に設けられたブレーキライトやターンシグナルランプを、オートバイのブレーキライトと同時に点灯させていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、マイクロスイッチをブレーキ機溝部に設け、電波発信機とマイクロスイッチはスイッチ配線で結線し、電波発信機はオートバイ又は自転車の取付易い箇所に取り付け、電波受信機は警告灯とランプ配線され、受信警告ランプ装置は電波発信機と警告灯及びランプ配線をまとめて、一体物として組み込んでヘルメットの後部に取り付けた電波式ブレーキ警告灯はあった。(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−30468号公報(第2頁、第1、2図)
【特許文献2】
特開2002−59781号公報(第2頁、第1、2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、オートバイのブレーキランプとヘルメットの後部のブレーキランプを光信号の授受により、同時に点灯させていた従来のものは、その信号の授受を光信号により行っていたために、光が何らかの障害物により遮断された場合、その機能が発揮できない、という不都合があった。
また、前記したように、オートバイのブレーキランプとヘルメットの後部のブレーキランプを電波の信号の授受により、同時に点灯させていた従来のものは、車体への取り付け等の構造上問題点があった。
この発明は、オートバイ側に取り付けられた発信機能を持ったライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられた受信機能をもったバッテリ−内蔵のライトセットからなる2つのユニットで構成し、これらライトセット間を電波方式で行い、また、ヘルメット等側のライトセットの装着に当たっては、両面テープにより簡単に装着でき、また、オートバイ側においては、既存のブレ−キライト装着用のソケットを利用して、そのままオ−トバイ側のライトセットを差し込むことによって簡単に装着できるようにし、従来の問題点を克服したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明が採用した技術手段は、2輪自動車等側に取り付けられる発信機能内蔵のライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられる受信機能、バッテリ−内蔵のライトセットからなり、これらライトセット間は電波で交信の授受を行うようにし、2輪自動車等のブレーキ操作時に、2輪自動車等側のライトセットの発光体が点灯すると同時に、ヘルメット等側のライトセットの発光体も点灯するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
また、前記ヘルメット等側のライトセットは、基板を有し、該基板の表面の一方端側には第1スイッチを、他方端側には第2スイッチを設け、また、第1スイッチと第2スイッチ間には複数個の発光体を設け、また、前記基板には、受信用アンテナと受信機能とバッテリ−と両面テ−プを適宜配置し、前記両面テ−プの一方でもって前記ヘルメット等に着脱自在にし、前記第1スイッチはヘルメット等側のライトセットの電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、2輪自動車等のブレ−キ操作と連動して前記発光体の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチを作動可能の状態にし、前記第2スイッチをONすると2輪自動車等のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
また、前記2輪自動車等のライトセットは、所要回路内蔵のハウジング体と、支持と通電を兼用した支持部材を介してハウジングに支持された支持台からなり、該支持台の表面には、発信用アンテナと複数個のテールランプとブレ−キライトを設け、前記発信用アンテナは、前記表面の円周方向、あるいは円弧上に立設し、2輪自動車等のブレーキ操作時に発信用アンテナから発信するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
また、前記ヘルメット等側のライトセットは、柔軟性防水カバーで覆った柔軟性の材料からなる基板を有し、該基板の表面の一方端側には第1スイッチを、他方端側には第2スイッチを設け、また、第1スイッチと第2スイッチ間には複数個の発光体を設け、また、前記基板には、受信用アンテナと受信機能とバッテリ−を適宜配置し、前記配置した部材全体を柔軟性の防水カバ−で覆い、該防水カバ−の片面に剥離紙を有する両面テ−プを設け、前記両面テ−プの一方でもって前記ヘルメット等に着脱自在にし、前記第1スイッチはヘルメット等側のライトセットの電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、2輪自動車等のブレ−キ操作と連動して前記発光体の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチを作動可能の状態にし、前記第2スイッチをONすると2輪自動車等のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するようにし、また、前記2輪自動車等のライトセットは、所要回路内蔵のハウジング体と、支持と通電を兼用した支持部材を介して支持された支持台からなり、該支持台の表面には、発信用アンテナと複数個のテールランプとブレ−キライトを設け、前記発信用アンテナは、前記表面の円周方向、あるいは円弧上に立設し、2輪自動車等のブレーキ操作時に発信用アンテナから発信するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
【0006】
【発明の実施形態】
本発明を、図面に基づいて説明すると、図1は、本発明のブレ−キライトセットの外観図を示し、このブレ−キライトセットは、オートバイ1側に取り付けられ発信機能付のライトセット2と、ヘルメット3側に取り付けられ受信機能、バッテリ−内蔵のライトセット4からなり、これらライトセット2、4間は電波で交信の授受を行うようにしてある。
そして、オートバイ1のブレーキ操作時に、オートバイ1側のライトセット2のブレ−キライトである発光体が点灯すると同時に、ヘルメット3等側のライトセット4の発光体も点灯するものである。
図2(a)は、本発明のライトセット4を装着したヘルメット3の側面図で、図2(b)は、ヘルメット3を後方から見た図である。ヘルメット3の後部の下部所要箇所には、ライトセット4が装着され、該ライトセット4は、適宜点灯、点滅するストップライトである発光体を有し、ヘルメット3に両面テ−プで必要に応じて適宜着脱自在に装着できるものである。
図3は、ヘルメット3に装着するライトセット4を示すもので、(a)は、ライトセット4の外観図、(b)は、A−A断面図、(c)は、両面テープを取り除いてB方向から見た図である。
ライトセット4は、ヘルメット3の形状に合致できるような柔軟性のある合成樹脂製等の基板5からなり、この基板5の表面の一方端には第1スイッチ6が、他方端には第2スイッチ7が設けられ、そして、第1スイッチ6と第2スイッチ7間には、表示灯となる複数個の高輝度のLED等の発光体8を設ける。また、前記基板5の裏面側には、複数個のバッテリー9と所要の回路10を配置し、更に、内部基板表面には、受信用アンテナ11を設け、これら全体を柔軟性の防水カバ−12で覆い、両面テ−プ13でもってライトセット4をヘルメット3に着脱自在にしてある。
【0007】
前記第1スイッチ6と第2スイッチ7との関係は、前記第1スイッチ6はヘルメット3等側のライトセット4の電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体8を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、オ−トバイ1のブレ−キ操作と連動して前記発光体8の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチ7を作動可能の状態にし、前記第2スイッチ7をONするとオ−トバイ1のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するものである。
次に、従来の一般的なオートバイのブレーキライトを図5に基づいて説明し、その後に、本発明の、前記ライトセット4の発光体9への発信側である、オートバイ1の後部に装着するライトセット2を説明する。
従来のオートバイ用ブレーキライトLは、所要回路を内蔵したハウジングHに第1発光体F1と第2発光体F2を設け、これら第1、2発光体F1、F2をガラスGで覆い形成していた。そして、ハウジングHの下端の接点Sへの通電の切り替えによって、第1、2発光体F1、F2を切り替え、常時点灯とブレーキ操作時の点灯を行い、ヘルメットとは関係なく単独で照明していたことは前述した。
【0008】
次に、本発明の、オ−トバイ側に取り付けるライトセット2を、図4に基づいて説明する。
(a)は、ライトセット2の側面図で、(b)は、C矢視図で、(c)は、発信器用アンテナの位置を変えた場合の変形例で(b)と同様の図である。
従来と同じ構成の部材は同じ符号、名称を付した。
発信回路等の所要回路を内蔵したハウジングHの下端には切り替え接点Sを、
上端には第1基板14を設け、該第1基板14には、支持と通電を兼用した支持部材15を介して支持された第2基板16を設ける。
前記第2基板16には、複数(図示の場合6個)の高輝度のLEDの発光体17が円周方向に等間隔に配置され、そして、ブレ−キの操作に関係なく点灯する発光体17と、ブレ−キの操作時に点灯する発光体17が交互に配置され、更に、発信器用アンテナ19を配置する。また、第2基板16の下面には、所要の回路を補助するバッテリー18が配置され、第1基板14と第2基板16間に設けた該支持部材15は、発光体17への給電と、第1基板14へ第2基板への支持を兼ねるものである。なお、発信器用アンテナ19は、図4(a)(b)に示すように、第2基板16に立設したが、図4(c)に示すように、円周方向に配置してもよい。
【0009】
上記のような構成おいて、その作用について説明する。
夜間走行中、オ−トバイ1側のライトセット2の発光体17の複数のうちの一部(例えば、3個)は常時点灯して走行しているが、途中で徐行や停止のためにブレーキ操作を行う、または、ハンドブレーキを使用すると、残りの発光体17が点灯し、同時に所要の発信回路が起動し、発信用アンテナ19から、前記ヘルメット3に設けられた受信用アンテナ12へ電波を送信する。
前記したように、第1スイッチ6がON状態のときは、ブレ−キ操作時には、発光体8が点灯し、第2スイッチ7もON状態にすると、走行中は点滅し、ブレ−キ操作時には、点灯状態になる。
この発光体8の点灯により、オ−トバイ1の後続車両に、オ−トバイ1の使用状態を知らせ安全走行が可能となるもので、ブレーキを掛けている間は、発光体7は点灯し続け、ブレーキを解除すれば、電波の発信が止まり、発光体7は消灯する。発光体7は、例えば、発光ダイオードを使用し、両面テ−プでもってヘルメットに貼着したが、ヘルメットにかぎらず、ドライバ−の背中、あるいは、オートバイの荷台に載せた箱等に設けてもよい。
また、本発明は自動車や船舶、その他各種の車両にも応用できるものである。 また、バッテリ−は、充電式電池でもよく、更に、発光体(例えば、発光ダイオード)の数はいくらでもよく、配列も縦、横、斜めハート形などデザイン自由に製作してもよく、更に、発光体の点灯方式は、順序点灯、リレー式点灯、点滅方式など用途に適した方式をとればなお良い。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。走行中にブレーキペタルを踏むと、オートバイに設けられた発光体、すなわち、低い位置のブレーキライトだけでなく、ヘルメットの後部に設けた発光体も、適宜点灯させるようにしているため、後続の自動車の運転者から高い位置にあるそのブレーキライトの点灯状態がみやすくなるという利点があり、後続車両に確実に状況が伝わり、交通安全に大きな効果をあげることができる。
また、2輪自動車等側に取り付けられライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられライトセット間は、電波で交信の授受を行うようにしたので、信号の授受を光信号により行っていた従来のように信号が遮断されることがなく機能が発揮できる。
また、ヘルメットの後部、あるいは荷台等に何ら加工せず、本発明による発光体を取り付けることができ、また、オートバイにも既存のブレーキライトに代えて、本発明のライトセットを簡単に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のブレ−キライトセットの外観図である。
【図2】(a)は、本発明のライトセット4を装着したヘルメット3の側面図、(b)は、ヘルメット3を後方から見た図である。
【図3】(a)は、本発明の、ヘルメットに装着するライトセット4の外観図、(b)は、A−A断面図、(c)は、両面テープを剥いでB方向から見た図である。
【図4】(a)は、本発明の、オートバイ1の後部既存のブレ−キランプ/テ−ルランプのソケットに装着するライトセット2の全体図、(b)は、C方向から見た図、−A断面図、(c)は、発信器用アンテナの位置を変えた場合の変形例で(b)と同様の図である。
【図5】従来の一般的なオートバイのストップライトの全体図である
【符号の説明】
1 オ−トバイ
2 ライトセット
3 ヘルメット
4 ライトセット
5 基板
6 第1スイッチ
7 第2スイッチ
8 発光体
9 バッテリ−
10 回路
11 受信用アンテナ
12 防水カバ−
13 両面テ−プ
14 第1基板
15 支持部材
16 第2基板
17 発光体
18 バッテリ−
19 発信用アンテナ
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘルメットの後部所要箇所に設けた発光体が、2輪自動車等の走行中にブレーキ操作を行うと、車体に設けられたストップライトと同時に点灯して、後続車両に徐行又は停車の合図を送ることにより、交通安全を確保できるようにした、ブレ−キライトセットに関するものである。特に、このブレ−キライトセットは、2つのユニットで構成され、1つは、2輪自動車等側に取り付けられ発信機能を持ったライトセットで、もう1つは、ヘルメット等側に取り付ける受信機能をもったバッテリ−内蔵のライトセットからなり、これらライトセット間は電波方式で行うものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、2輪自動車等(以下、オートバイという)のブレ−キランプとヘルメットは、特に関連がなく夜間走行時に、ブレーキ操作を行った際、ブレ−キランプが点灯して後続車にオートバイの存在を知らしめていた。そのために、オートバイ走行中に行う徐行、停止動作が、車体後部の低い位置に設けられた小さなブレ−キランプに伝わるだけなので、交通量の多い場所では後続車両が確認困難で見逃したり、交通事故発生につながる危険性がある、という大きな問題点があった。このように、オートバイのブレーキ状態を、ヘルメットにその状況を伝えるものは使用されていなかった。
そこで、従来、後続の自動車の運転者からブレーキライトやターンシグナルランプなどの点灯状態がみやすくなるようにするべく、オートバイの運転者がかぶるヘルメットの後部にブレーキライトやターンシグナルランプなどの信号照明機器を設けたものが開発された。
すなわち、オートバイの後部にブレーキライトを、ヘルメットにもブレーキライトを設け、それらを光信号で連結し、光信号の授受により、オートバイ側のブレーキライトやターンシグナルランプなどの信号照明機器の動作に連動させて、そのヘルメット側に設けられたブレーキライトやターンシグナルランプを、オートバイのブレーキライトと同時に点灯させていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、マイクロスイッチをブレーキ機溝部に設け、電波発信機とマイクロスイッチはスイッチ配線で結線し、電波発信機はオートバイ又は自転車の取付易い箇所に取り付け、電波受信機は警告灯とランプ配線され、受信警告ランプ装置は電波発信機と警告灯及びランプ配線をまとめて、一体物として組み込んでヘルメットの後部に取り付けた電波式ブレーキ警告灯はあった。(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−30468号公報(第2頁、第1、2図)
【特許文献2】
特開2002−59781号公報(第2頁、第1、2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、オートバイのブレーキランプとヘルメットの後部のブレーキランプを光信号の授受により、同時に点灯させていた従来のものは、その信号の授受を光信号により行っていたために、光が何らかの障害物により遮断された場合、その機能が発揮できない、という不都合があった。
また、前記したように、オートバイのブレーキランプとヘルメットの後部のブレーキランプを電波の信号の授受により、同時に点灯させていた従来のものは、車体への取り付け等の構造上問題点があった。
この発明は、オートバイ側に取り付けられた発信機能を持ったライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられた受信機能をもったバッテリ−内蔵のライトセットからなる2つのユニットで構成し、これらライトセット間を電波方式で行い、また、ヘルメット等側のライトセットの装着に当たっては、両面テープにより簡単に装着でき、また、オートバイ側においては、既存のブレ−キライト装着用のソケットを利用して、そのままオ−トバイ側のライトセットを差し込むことによって簡単に装着できるようにし、従来の問題点を克服したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明が採用した技術手段は、2輪自動車等側に取り付けられる発信機能内蔵のライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられる受信機能、バッテリ−内蔵のライトセットからなり、これらライトセット間は電波で交信の授受を行うようにし、2輪自動車等のブレーキ操作時に、2輪自動車等側のライトセットの発光体が点灯すると同時に、ヘルメット等側のライトセットの発光体も点灯するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
また、前記ヘルメット等側のライトセットは、基板を有し、該基板の表面の一方端側には第1スイッチを、他方端側には第2スイッチを設け、また、第1スイッチと第2スイッチ間には複数個の発光体を設け、また、前記基板には、受信用アンテナと受信機能とバッテリ−と両面テ−プを適宜配置し、前記両面テ−プの一方でもって前記ヘルメット等に着脱自在にし、前記第1スイッチはヘルメット等側のライトセットの電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、2輪自動車等のブレ−キ操作と連動して前記発光体の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチを作動可能の状態にし、前記第2スイッチをONすると2輪自動車等のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
また、前記2輪自動車等のライトセットは、所要回路内蔵のハウジング体と、支持と通電を兼用した支持部材を介してハウジングに支持された支持台からなり、該支持台の表面には、発信用アンテナと複数個のテールランプとブレ−キライトを設け、前記発信用アンテナは、前記表面の円周方向、あるいは円弧上に立設し、2輪自動車等のブレーキ操作時に発信用アンテナから発信するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
また、前記ヘルメット等側のライトセットは、柔軟性防水カバーで覆った柔軟性の材料からなる基板を有し、該基板の表面の一方端側には第1スイッチを、他方端側には第2スイッチを設け、また、第1スイッチと第2スイッチ間には複数個の発光体を設け、また、前記基板には、受信用アンテナと受信機能とバッテリ−を適宜配置し、前記配置した部材全体を柔軟性の防水カバ−で覆い、該防水カバ−の片面に剥離紙を有する両面テ−プを設け、前記両面テ−プの一方でもって前記ヘルメット等に着脱自在にし、前記第1スイッチはヘルメット等側のライトセットの電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、2輪自動車等のブレ−キ操作と連動して前記発光体の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチを作動可能の状態にし、前記第2スイッチをONすると2輪自動車等のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するようにし、また、前記2輪自動車等のライトセットは、所要回路内蔵のハウジング体と、支持と通電を兼用した支持部材を介して支持された支持台からなり、該支持台の表面には、発信用アンテナと複数個のテールランプとブレ−キライトを設け、前記発信用アンテナは、前記表面の円周方向、あるいは円弧上に立設し、2輪自動車等のブレーキ操作時に発信用アンテナから発信するようにしたブレ−キライトセットとしたことである。
【0006】
【発明の実施形態】
本発明を、図面に基づいて説明すると、図1は、本発明のブレ−キライトセットの外観図を示し、このブレ−キライトセットは、オートバイ1側に取り付けられ発信機能付のライトセット2と、ヘルメット3側に取り付けられ受信機能、バッテリ−内蔵のライトセット4からなり、これらライトセット2、4間は電波で交信の授受を行うようにしてある。
そして、オートバイ1のブレーキ操作時に、オートバイ1側のライトセット2のブレ−キライトである発光体が点灯すると同時に、ヘルメット3等側のライトセット4の発光体も点灯するものである。
図2(a)は、本発明のライトセット4を装着したヘルメット3の側面図で、図2(b)は、ヘルメット3を後方から見た図である。ヘルメット3の後部の下部所要箇所には、ライトセット4が装着され、該ライトセット4は、適宜点灯、点滅するストップライトである発光体を有し、ヘルメット3に両面テ−プで必要に応じて適宜着脱自在に装着できるものである。
図3は、ヘルメット3に装着するライトセット4を示すもので、(a)は、ライトセット4の外観図、(b)は、A−A断面図、(c)は、両面テープを取り除いてB方向から見た図である。
ライトセット4は、ヘルメット3の形状に合致できるような柔軟性のある合成樹脂製等の基板5からなり、この基板5の表面の一方端には第1スイッチ6が、他方端には第2スイッチ7が設けられ、そして、第1スイッチ6と第2スイッチ7間には、表示灯となる複数個の高輝度のLED等の発光体8を設ける。また、前記基板5の裏面側には、複数個のバッテリー9と所要の回路10を配置し、更に、内部基板表面には、受信用アンテナ11を設け、これら全体を柔軟性の防水カバ−12で覆い、両面テ−プ13でもってライトセット4をヘルメット3に着脱自在にしてある。
【0007】
前記第1スイッチ6と第2スイッチ7との関係は、前記第1スイッチ6はヘルメット3等側のライトセット4の電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体8を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、オ−トバイ1のブレ−キ操作と連動して前記発光体8の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチ7を作動可能の状態にし、前記第2スイッチ7をONするとオ−トバイ1のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するものである。
次に、従来の一般的なオートバイのブレーキライトを図5に基づいて説明し、その後に、本発明の、前記ライトセット4の発光体9への発信側である、オートバイ1の後部に装着するライトセット2を説明する。
従来のオートバイ用ブレーキライトLは、所要回路を内蔵したハウジングHに第1発光体F1と第2発光体F2を設け、これら第1、2発光体F1、F2をガラスGで覆い形成していた。そして、ハウジングHの下端の接点Sへの通電の切り替えによって、第1、2発光体F1、F2を切り替え、常時点灯とブレーキ操作時の点灯を行い、ヘルメットとは関係なく単独で照明していたことは前述した。
【0008】
次に、本発明の、オ−トバイ側に取り付けるライトセット2を、図4に基づいて説明する。
(a)は、ライトセット2の側面図で、(b)は、C矢視図で、(c)は、発信器用アンテナの位置を変えた場合の変形例で(b)と同様の図である。
従来と同じ構成の部材は同じ符号、名称を付した。
発信回路等の所要回路を内蔵したハウジングHの下端には切り替え接点Sを、
上端には第1基板14を設け、該第1基板14には、支持と通電を兼用した支持部材15を介して支持された第2基板16を設ける。
前記第2基板16には、複数(図示の場合6個)の高輝度のLEDの発光体17が円周方向に等間隔に配置され、そして、ブレ−キの操作に関係なく点灯する発光体17と、ブレ−キの操作時に点灯する発光体17が交互に配置され、更に、発信器用アンテナ19を配置する。また、第2基板16の下面には、所要の回路を補助するバッテリー18が配置され、第1基板14と第2基板16間に設けた該支持部材15は、発光体17への給電と、第1基板14へ第2基板への支持を兼ねるものである。なお、発信器用アンテナ19は、図4(a)(b)に示すように、第2基板16に立設したが、図4(c)に示すように、円周方向に配置してもよい。
【0009】
上記のような構成おいて、その作用について説明する。
夜間走行中、オ−トバイ1側のライトセット2の発光体17の複数のうちの一部(例えば、3個)は常時点灯して走行しているが、途中で徐行や停止のためにブレーキ操作を行う、または、ハンドブレーキを使用すると、残りの発光体17が点灯し、同時に所要の発信回路が起動し、発信用アンテナ19から、前記ヘルメット3に設けられた受信用アンテナ12へ電波を送信する。
前記したように、第1スイッチ6がON状態のときは、ブレ−キ操作時には、発光体8が点灯し、第2スイッチ7もON状態にすると、走行中は点滅し、ブレ−キ操作時には、点灯状態になる。
この発光体8の点灯により、オ−トバイ1の後続車両に、オ−トバイ1の使用状態を知らせ安全走行が可能となるもので、ブレーキを掛けている間は、発光体7は点灯し続け、ブレーキを解除すれば、電波の発信が止まり、発光体7は消灯する。発光体7は、例えば、発光ダイオードを使用し、両面テ−プでもってヘルメットに貼着したが、ヘルメットにかぎらず、ドライバ−の背中、あるいは、オートバイの荷台に載せた箱等に設けてもよい。
また、本発明は自動車や船舶、その他各種の車両にも応用できるものである。 また、バッテリ−は、充電式電池でもよく、更に、発光体(例えば、発光ダイオード)の数はいくらでもよく、配列も縦、横、斜めハート形などデザイン自由に製作してもよく、更に、発光体の点灯方式は、順序点灯、リレー式点灯、点滅方式など用途に適した方式をとればなお良い。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。走行中にブレーキペタルを踏むと、オートバイに設けられた発光体、すなわち、低い位置のブレーキライトだけでなく、ヘルメットの後部に設けた発光体も、適宜点灯させるようにしているため、後続の自動車の運転者から高い位置にあるそのブレーキライトの点灯状態がみやすくなるという利点があり、後続車両に確実に状況が伝わり、交通安全に大きな効果をあげることができる。
また、2輪自動車等側に取り付けられライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられライトセット間は、電波で交信の授受を行うようにしたので、信号の授受を光信号により行っていた従来のように信号が遮断されることがなく機能が発揮できる。
また、ヘルメットの後部、あるいは荷台等に何ら加工せず、本発明による発光体を取り付けることができ、また、オートバイにも既存のブレーキライトに代えて、本発明のライトセットを簡単に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のブレ−キライトセットの外観図である。
【図2】(a)は、本発明のライトセット4を装着したヘルメット3の側面図、(b)は、ヘルメット3を後方から見た図である。
【図3】(a)は、本発明の、ヘルメットに装着するライトセット4の外観図、(b)は、A−A断面図、(c)は、両面テープを剥いでB方向から見た図である。
【図4】(a)は、本発明の、オートバイ1の後部既存のブレ−キランプ/テ−ルランプのソケットに装着するライトセット2の全体図、(b)は、C方向から見た図、−A断面図、(c)は、発信器用アンテナの位置を変えた場合の変形例で(b)と同様の図である。
【図5】従来の一般的なオートバイのストップライトの全体図である
【符号の説明】
1 オ−トバイ
2 ライトセット
3 ヘルメット
4 ライトセット
5 基板
6 第1スイッチ
7 第2スイッチ
8 発光体
9 バッテリ−
10 回路
11 受信用アンテナ
12 防水カバ−
13 両面テ−プ
14 第1基板
15 支持部材
16 第2基板
17 発光体
18 バッテリ−
19 発信用アンテナ
Claims (4)
- 2輪自動車等側に取り付けられる発信機能内蔵のライトセットと、ヘルメット等側に取り付けられる受信機能、バッテリ−内蔵のライトセットからなり、これらライトセット間は電波で交信の授受を行うようにし、2輪自動車等のブレーキ操作時に、2輪自動車等側のライトセットの発光体が点灯すると同時に、ヘルメット等側のライトセットの発光体も点灯するようにしたブレ−キライトセット。
- 前記ヘルメット等側のライトセットは、基板を有し、該基板の表面の一方端側には第1スイッチを、他方端側には第2スイッチを設け、また、第1スイッチと第2スイッチ間には複数個の発光体を設け、また、前記基板には、受信用アンテナと受信機能とバッテリ−と両面テ−プを適宜配置し、前記両面テ−プの一方でもって前記ヘルメット等に着脱自在にし、前記第1スイッチはヘルメット等側のライトセットの電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、2輪自動車等のブレ−キ操作と連動して前記発光体の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチを作動可能の状態にし、前記第2スイッチをONすると2輪自動車等のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレ−キライトセット。
- 前記2輪自動車等のライトセットは、所要回路内蔵のハウジング体と、支持と通電を兼用した支持部材を介してハウジングに支持された支持台からなり、該支持台の表面には、発信用アンテナと複数個のテールランプとブレ−キライトを設け、前記発信用アンテナは、前記表面の円周方向、あるいは円弧上に立設し、2輪自動車等のブレーキ操作時に発信用アンテナから発信するようにしたことを特徴とする請求項1のうちの1記載のブレ−キライトセット。
- 前記ヘルメット等側のライトセットは、柔軟性防水カバーで覆った柔軟性の材料からなる基板を有し、該基板の表面の一方端側には第1スイッチを、他方端側には第2スイッチを設け、また、第1スイッチと第2スイッチ間には複数個の発光体を設け、また、前記基板には、受信用アンテナと受信機能とバッテリ−を適宜配置し、前記配置した部材全体を柔軟性の防水カバ−で覆い、該防水カバ−の片面に剥離紙を有する両面テ−プを設け、前記両面テ−プの一方でもって前記ヘルメット等に着脱自在にし、前記第1スイッチはヘルメット等側のライトセットの電源をON、OFFを行い、ONの時は前記複数の発光体を点灯させるよう受信待ち受け状態にし、通常は消灯しており、2輪自動車等のブレ−キ操作と連動して前記発光体の全てを点灯するようにし、また、前記第2スイッチを作動可能の状態にし、前記第2スイッチをONすると2輪自動車等のブレ−キ操作がなされない時は継続的に点滅し、ブレ−キ操作が行われた時は継続的に点灯するようにし、また、前記2輪自動車等のライトセットは、所要回路内蔵のハウジング体と、支持と通電を兼用した支持部材を介して支持された支持台からなり、該支持台の表面には、発信用アンテナと複数個のテールランプとブレ−キライトを設け、前記発信用アンテナは、前記表面の円周方向、あるいは円弧上に立設し、2輪自動車等のブレーキ操作時に発信用アンテナから発信するようにしたことを特徴とする請求項1のうちの1記載のブレ−キライトセット。
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JP2002339089A JP2004168250A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | ブレ−キライトセット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2898324A1 (fr) * | 2006-03-08 | 2007-09-14 | Francois Claude Miche Verryden | Feux stop optionnel pour deux roues |
JP2009179897A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Ssc:Kk | つば付帽子装着用ライト |
-
2002
- 2002-11-22 JP JP2002339089A patent/JP2004168250A/ja active Pending
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