JP2004168226A - 自転車用の籠体支持枠及びその籠体支持枠に装着される籠体 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類の籠体を所望に応じて交換し、簡易に装着することができる自転車用の籠体支持枠及びその籠体支持枠に装着される籠体を提供する。
【解決手段】自転車のハンドルバー10の内側には、籠体支持枠11の枠本体12が固定されている。枠本体12はメインフレーム13、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bにより籠状に形成されており、その内部に収容空間17を有している。チャイルドシート20は、枠本体12の収容空間17に挿入され、収容されることにより、籠体支持枠11に装着されている。また、収容空間17からチャイルドシート20を脱離し、籠体支持枠11から脱着することにより、同籠体支持枠11にバスケット等の他の種類の籠体を装着することが可能である。
【選択図】 図2
【解決手段】自転車のハンドルバー10の内側には、籠体支持枠11の枠本体12が固定されている。枠本体12はメインフレーム13、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bにより籠状に形成されており、その内部に収容空間17を有している。チャイルドシート20は、枠本体12の収容空間17に挿入され、収容されることにより、籠体支持枠11に装着されている。また、収容空間17からチャイルドシート20を脱離し、籠体支持枠11から脱着することにより、同籠体支持枠11にバスケット等の他の種類の籠体を装着することが可能である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車にチャイルドシート、バスケット等の籠体を交換可能に装着するための籠体支持枠及びその籠体支持枠に装着される籠体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自転車のハンドルよりも前方又は後方に子供を乗せるためのチャイルドシートを取付けた場合、ハンドルの中心軸上からチャイルドシートの重心がずれ、乗車時にハンドルがふらつくおそれがある。このふらつきを抑制するため、正面視で略U字状をなすハンドルバーを備える自転車が提供されている。そして、ハンドルバーの内側にチャイルドシートが取付けられることにより、ハンドルの中心軸にチャイルドシートの重心が近づき、ふらつきが抑えられる。
【0003】
一方、子供を乗せない場合、荷籠として利用可能に構成されたチャイルドシートも提供されている(例えば、特許文献1参照。)。同チャイルドシートは、子供を乗せる主籠部材と、子供を乗せたときに足載せ部となる副籠部材とを備えている。この主籠部材は、前方が開放された構成とされており、主籠部材に乗せられた子供は、この開放された部分から足を出し、副籠部材に載せる。そして、副籠部材は、主籠部材に対して回動可能に連結されており、子供を乗せないときには、副籠部材を回動させ、主籠部材の開放された部分を閉塞することにより、チャイルドシートを荷籠として利用することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−49058号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のチャイルドシートは、自転車のハンドルバー等に直接的に固定されている。子供を乗せる機会があるうちは、一時的な利便性を考え、チャイルドシートを荷籠として利用可能に構成することも有効ではある。しかし、子供が大きくなり、チャイルドシートを使用する機会がなくなったときには、チャイルドシートを取り外し、大きなバスケットを取付けるほうが、より多くの荷物等を載せることも可能であり、利便性は高い。また、近年はチャイルドシート、バスケットの他にも、例えばペット用バスケット等のように、収容物に応じた複数種類の籠体が予め用意されている。しかしながら、これら籠体は、自転車に固定して装着することを前提としており、その着脱には繁雑な作業を必要とするため、使用者の所望に応じて他の種類の籠体へと安易に交換できるものではなかった。
【0006】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、複数種類の籠体を所望に応じて交換し、簡易に装着することができる自転車用の籠体支持枠及びその籠体支持枠に装着される籠体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の自転車用の籠体支持枠の発明は、正面視で略U字状をなすハンドルバーを備える自転車に対し、そのハンドルバーの内側に籠体を装着するための自転車用の籠体支持枠であって、枠本体と、この枠本体をハンドルバーに固定するための固定手段とを備え、該枠本体は、籠体を係合するためのメインフレームと、少なくとも籠体の底部を支持するためのサポートフレームとを有し、そのメインフレームに籠体が係合され、かつサポートフレームに籠体が支承されることにより、籠体が自転車に装着されるとともに、該メインフレームと籠体との係合が解除され、かつサポートフレーム上から籠体が脱離されることにより、籠体を自転車から脱着し、同籠体と、これとは異なる他の籠体とを交換して装着可能にしたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の籠体の発明は、請求項1に記載の自転車用の籠体支持枠に装着される子供を同乗させるための籠体であって、座面及び背もたれを有する本体部と、同本体部の座面の前方から下方へ向かって延びるように延設された足乗せ部とを備え、前記本体部は、上方及び前方に開口する箱状に形成されるとともに、本体部の上方に開口する開口部の周縁には、籠体支持枠のメインフレームを内部に収容可能な収容溝を有する係合部を設け、その収容溝の内面には、メインフレームの周面に当接して収容溝からの同メインフレームの抜け出しを規制するための係止突起を突設したことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の籠体の発明は、請求項2に記載の発明において、前記本体部は、合成樹脂製であり、係合部と一体的に成形されるとともに、同係合部には、成形時の歪みを抑制するための切欠部を設けたことを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の籠体の発明は、請求項1に記載の籠体支持枠に装着される荷物を運搬するための籠体であって、上方に開口する網籠状に形成されたバスケット本体を有し、籠体支持枠に装着された状態で、同バスケット本体の外底面には籠体支持枠のサポートフレームが、同バスケット本体の外周面には籠体支持枠のメインフレームが当接されることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、正面視で略U字状をなすハンドルバー10を備える自転車において、同ハンドルバー10の内側には自転車用の籠体支持枠11が固定されている。子供を同乗させるための籠体であるチャイルドシート20は、この籠体支持枠11を介して、ハンドルバー10の内側に装着されている。なお、このチャイルドシート20は、使用者とともに乳幼児、幼児等の子供を自転車に同乗させる目的で使用するものであり、その収容物は子供である。
【0012】
前記ハンドルバー10は、下端中央部で図示しないハンドルポストに連結されることにより、自転車のハンドルを構成している。このハンドルは、ハンドルポストを中心軸として回動可能となっている。また、ハンドルバー10の上端には、両開口端部分をそれぞれ後方に曲げることにより、一対のグリップ部10aが形成されている。そして、使用者は、これらグリップ部10aを手で握り、ハンドルを回動操作することにより、自転車の方向転換等を行う。
【0013】
前記籠体支持枠11は、枠本体12と、同枠本体12をハンドルバー10に固定するための固定手段とを備えている。この枠本体12は、メインフレーム13と、サポートフレームである各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bとから構成されている。前記メインフレーム13は、金属棒を曲折することにより、平面視で自転車の前後方向に延びる略長四角環状に形成されている。各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは、金属棒を曲折することにより、それぞれU字状に形成されている。一対の第1サポートフレーム14aは、それぞれが平行に延びるように配置された状態で、メインフレーム13の前後部間に橋設されている。一対の第2サポートフレーム14bは、それぞれが平行に延びるように配置された状態で、メインフレーム13の両側部間に橋設されている。
【0014】
一対の第2サポートフレーム14bにおいて、各上端部の間には、前記固定手段を構成する側部固定板15がそれぞれ溶接により接合されている。各側部固定板15には、それぞれ長孔15aが透設されている。各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bの交差部分には、前記固定手段を構成する底部固定板16が溶接により接合されている。この底部固定板16には、丸孔16aが透設されている。これら長孔15a及び丸孔16aには、固定手段を構成する図示しないビス、ボルト等が挿通される。そして、ビス、ボルト等により、枠本体12はハンドルバー10に対し、螺設によって固定されている。また、前記底部固定板16は、メインフレーム13に対する各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bの取付け位置を調整することにより、ハンドルバー10とハンドルポストの連結部上、つまりハンドルを回動操作する際の中心軸上に配設されている。
【0015】
上記のメインフレーム13と、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bとから構成される枠本体12は、上方に大きく開口する略四角籠状をなし、その内部には収容空間17を有している。そして、前記チャイルドシート20は、枠本体12の開口、つまりはメインフレーム13の内側から挿入され、収容空間17に収容される。
【0016】
図2、図5及び図6に示すように、チャイルドシート20は、子供を乗せるための合成樹脂製の本体部21と、子供の脚部を支持するための一対の足乗せ部22とを備えている。本体部21は、上方に開口する四角箱状に形成されており、底壁が座面21aとなり、後壁が背もたれ21bとなる。また、本体部21の前面には、その下半部を切り欠くことによって脚出孔23が形成されており、同脚出孔23から外部へ子供が脚部を出すことができるように構成されている。
【0017】
一対の足乗せ部22は、脚出孔23において、座面21aの両側部を下方へ向かって膨出させるようにして断面凹状に形成されている。そして、脚出孔23から出された脚部は、足乗せ部22内に無理なく自然に収容される。また、一対の足乗せ部22の間には、座面21aの平坦な部分を残して形成された移動規制部24が設けられている。なお、これら足乗せ部22は、本体部21を成形する際、本体部21と一体的に成形される。
【0018】
本体部21の上方に開口する開口部の外周縁には、前記籠体支持枠11のメインフレーム13と対応するように、係合部26が設けられている。この係合部26は、本体部21の周壁の上端部分を横方向の外方へ延出させることにより、略逆U字状に形成されており、その内部に前記メインフレーム13を収容可能な収容溝27を有している。係合部26は、本体部21を成形する際、本体部21と一体的に成形される。この成形時において、係合部26に歪みが生じることを抑制するため、同係合部26の周面上には複数の切欠部28が設けられており、同切欠部28において成形時の歪みが逃がされる。
【0019】
本体部21の前方上部には、チャイルドシート20に乗せられた子供がその身体を支えるための把持部25が備えられている。この把持部25は、丸棒状をなすハンドル25aと、同ハンドル25aの両端部に設けられた一対の取着部25bとから形成されている。そして、把持部25は、これら取着部25bを介して本体部21に取付けられている。
【0020】
図3及び図4に示すように、取着部25bの基端部は、本体部21の内側に配置された長側片29と、外側に配置された短側片30とを備えており、断面逆J字状に形成されている。このうち、長側片29の先端には抜止凹部29aが設けられている。また、短側片30の先端部は断面L字状をなすように内方へ曲げられており、さらにその先端には係止突起31が突設されている。
【0021】
この取着部25bは、長側片29及び短側片30で係合部26をその内側に囲い込むようにして本体部21に取り付けられている。本体部21に取付けられた状態で、長側片29は、その先端が本体部21の内面に設けられた抜止部29bに係入され、突部29cに抜止凹部29aが係合されることにより、本体部21からの脱着が抑制されている。短側片30は、その内周面と係止突起31との間に係合部26の外周縁部を挟み込むことにより、本体部21からの脱着が抑制されている。
【0022】
前記係止突起31は、係合部26の外周縁部を挟み込んだ状態で収容溝27の内面上から突設され、その開口を狭めている。また、係合部26の収容溝27にメインフレーム13が収容された状態で、当該係止突起31は、その先端面をメインフレーム13の周面に当接させている。そして、このように係止突起31がメインフレーム13の周面に当接されることにより、収容溝27内からのメインフレーム13の抜け出しが規制されている。
【0023】
次に、籠体支持枠11に対するチャイルドシート20の装着及び脱着について説明する。まず、チャイルドシート20の装着について説明すると、図2に示したように、チャイルドシート20は、枠本体12のメインフレーム13の内側から、収容空間17へと挿入される。そして、図5及び図6に示すように、チャイルドシート20の係合部26がメインフレーム13に係合され、かつ底部が第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bに支承されることにより、装着が完了する。
【0024】
籠体支持枠11に装着されたチャイルドシート20は、係合部26のメインフレーム13への係合時、図4に示すように、係止突起31がメインフレーム13の周面に当接され、係合部26のメインフレーム13に対する脱着を規制される。また、係合部26がメインフレーム13をその内部に収容するようにして係合されるため、メインフレーム13に対する係合部26の移動が抑制される。
【0025】
加えて、第1サポートフレーム14aはメインフレーム13に対し、チャイルドシート20の本体部21の移動規制部24が係合されるように、本体部21の底部を迂回して橋設される。第2サポートフレーム14bはメインフレーム13に対し、足乗せ部22の基端部が係合されるように、本体部21の底部を迂回して橋設される。このため、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは、メインフレーム13とともに、本体部21を下方から覆うように配設されている。従って、枠本体12の収容空間17内で本体部21が前後左右のいずれかに移動しようとするとき、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bに、本体部21の外周面、移動規制部24の内面、足乗せ部22の外面等が当接し、その移動が規制される。
【0026】
次に、チャイルドシート20の脱着について説明すると、まず係合部26とメインフレーム13との係合が解除される。この係合部26とメインフレーム13との係合解除は、係止突起31が設けられた箇所、つまりは把持部25の取着部25bに設けられた両短側片30を指で外側へ開きながら、同箇所を若干上方へ持ち上げることで行われる。すると、メインフレーム13から係止突起31が離間するとともに、同係止突起31により狭められていた収容溝27の開口が拡がることにより、当該収容溝27に対応する箇所で係合部26をメインフレーム13から離脱させることが可能となる。なお、把持部25は、本体部21とは別体で形成されていることから、短側片30のみを外側へ開く操作は、簡単に行うことができる。
【0027】
その後、チャイルドシート20を上方に持ち上げると、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14b上からチャイルドシート20の本体部21が脱離され、このまま収容空間17内から本体部21を抜き出すことにより、脱着が完了する。チャイルドシート20の脱着が完了した後、図1に示したように、ハンドルバー10の内側には籠体支持枠11のみが残される。そして、この籠体支持枠11には、チャイルドシート20とは異なる他の籠体を交換して装着することが可能である。
【0028】
この他の籠体としては、図7に示すように、荷物を運搬するための籠体であるバスケット35が挙げられる。このバスケット35は、バスケット本体36を有する。このバスケット本体36は、ラス網又はワイヤーロッドを網目状に張り巡らすことにより、上方に開口する四角形の網籠状に形成されている。また、バスケット本体36の両側部間には、前後一対の持ち手37が回動可能に架設されている。そして、これら持ち手37を回動させ、手で把持することにより、バスケット35を持ち歩くことが可能となる。
【0029】
このバスケット本体36は、その底部のサイズが枠本体12の底部のサイズとほぼ同じとなるように形成されている。加えて、バスケット本体36の高さ方向の中間部で、胴回りの長さは、枠本体12のメインフレーム13の内周の長さとほぼ同じとされている。従って、当該バスケット35の装着時には、バスケット本体36を枠本体12の収容空間17内に挿入するのみで、バスケット本体36の外周面にメインフレーム13が当接され、外底面には第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bが当接される。また、バスケット35の脱着は、バスケット本体36を枠本体12の収容空間17から離脱させるのみで行われる。
【0030】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の自転車においては、ハンドルには籠体支持枠11の枠本体12のみが固定されており、チャイルドシート20及びバスケット35は、当該枠本体12に対して着脱自在に構成されている。このため、例えば子供を同乗させるときにはチャイルドシート20を装着し、買い物時にはバスケット35を装着する等のように、チャイルドシート20及びバスケット35を使用者の所望に応じて交換することができる。
【0031】
・ また、チャイルドシート20及びバスケット35の籠体支持枠11への装着又は脱着は、それぞれを枠本体12の収容空間17へ挿入するか、又は収容空間17から脱離するかによって行われる。従って、ビス、ボルト等を外す等のような煩雑な作業は必要なく、装着又は脱着を簡易に行うことができる。
【0032】
・ また、チャイルドシート20には、枠本体12への装着時にメインフレーム13へ当接し、同チャイルドシート20の枠本体12からの脱着を抑制する係止突起31が設けられている。従って、チャイルドシート20の使用時に、使用者の所望によらない脱着を抑制することができ、籠体支持枠11へのチャイルドシート20の装着を確実なものとすることができる。
【0033】
・ また、チャイルドシート20の係合部26には、成形時の歪みを抑制するための切欠部28が設けられている。このため、係合部26を正確なサイズで成形することができ、同係合部26の成形不良により、メインフレーム13へ係合できなくなる等の不具合の発生を防止することができる。
【0034】
・ また、バスケット35は、そのバスケット本体36が枠本体12のサイズに合わせて形成されているため、枠本体12の収容空間17へ挿入するのみで装着をさらに簡易に行うことができる。
【0035】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 籠体支持枠11に装着される籠体は、実施形態で示したチャイルドシート20、バスケット35に限らず、さらに他の種類の籠体としてもよい。この他の種類の籠体としては、例えばペット用バスケット、布製のバッグ、花籠等が挙げられる。また、バスケット35、他の種類の籠体において、チャイルドシート20に設けたように、メインフレーム13をその内部に収容し、同メインフレーム13に係合されるような係合部26、係合解除を抑制する係止突起31等を設けてもよい。
【0036】
・ チャイルドシート20において、本体部21の内面にクッションを取り付けてもよい。この場合、本体部21の周壁にクッションを取り付けるための取付孔を透設することが好ましい。
【0037】
・ 籠体支持枠11の前面に、例えばライト、リフレクタ等といった使用者を相手側に認識させるための認識手段を取り付けてもよい。
・ メインフレーム13と、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bとにおいて、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bよりもメインフレーム13を太くして、その強度を向上させることが好ましい。つまり、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは各一対ずつ、合計4本で籠体を支持するが、メインフレーム13は1本で籠体を支持するためである。
【0038】
・ 第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは、枠本体12の強度を維持することか可能であるならば、各1本ずつ、あるいは何れか一方を省略して構成してもよい。
【0039】
・ 実施形態では、籠体であるチャイルドシート20、バスケット35を枠本体12に対して上方から挿入し、装着するように構成したが、これに限らず、前方又は後方から挿入可能に構成してもよい。この場合、具体的にはメインフレーム13を平面視U字状に形成し、枠本体12が籠体の前部又は後部を覆うように構成すればよい。
【0040】
・ 実施形態では係止突起31を把持部25に設けたが、これに限らず、メインフレーム13に当接し、係合部26との係合解除を抑制することが可能であれば、係合部26の収容溝27において、その内面のいずれに突設してもよい。
【0041】
・ 実施形態では、係合部26は本体部21の全周面にわたって形成したが、これに限らず、例えば両側部のみ、前後部のみ等のように少なくとも一部に設ければよい。
【0042】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記メインフレームは、金属棒を曲折して略環状に形成されるとともに、前記サポートフレームは、金属棒を曲折して略U字状に形成され、メインフレームに対して籠体の底部を迂回するように橋設されることを特徴とする請求項1に記載の籠体支持枠。このように構成した場合、籠体を覆うようにメインフレーム及びサポートフレームを配置することができ、装着された籠体の移動を抑制することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1又は請求項4に記載の発明によれば、複数種類の籠体を所望に応じて交換し、簡易に装着することができる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、籠体支持枠に子供を同乗させるための籠体を簡易かつ確実に装着することができるとともに、所望に応じて子供を同乗させるための籠体から他の籠体へと交換することができる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、籠体の成形時における不具合の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の籠体支持枠を示す斜視図。
【図2】チャイルドシートを装着する状態を示す分解斜視図。
【図3】把持部の一部を拡大した斜視図。
【図4】チャイルドシートに把持部を取付た状態を示す断面図。
【図5】チャイルドシートを装着した状態を示す正面図。
【図6】チャイルドシートを装着した状態を示す側面図。
【図7】バスケットを装着した状態を示す側面図。
【符号の説明】
10…ハンドルバー、11…籠体支持枠、12…枠本体、13…メインフレーム、20…籠体としてのチャイルドシート、21…本体部、21a…座面、21b…背もたれ、26…係合部、27…収容溝、28…切欠部、31…係止突起、35…籠体としてのバスケット、36…バスケット本体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車にチャイルドシート、バスケット等の籠体を交換可能に装着するための籠体支持枠及びその籠体支持枠に装着される籠体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自転車のハンドルよりも前方又は後方に子供を乗せるためのチャイルドシートを取付けた場合、ハンドルの中心軸上からチャイルドシートの重心がずれ、乗車時にハンドルがふらつくおそれがある。このふらつきを抑制するため、正面視で略U字状をなすハンドルバーを備える自転車が提供されている。そして、ハンドルバーの内側にチャイルドシートが取付けられることにより、ハンドルの中心軸にチャイルドシートの重心が近づき、ふらつきが抑えられる。
【0003】
一方、子供を乗せない場合、荷籠として利用可能に構成されたチャイルドシートも提供されている(例えば、特許文献1参照。)。同チャイルドシートは、子供を乗せる主籠部材と、子供を乗せたときに足載せ部となる副籠部材とを備えている。この主籠部材は、前方が開放された構成とされており、主籠部材に乗せられた子供は、この開放された部分から足を出し、副籠部材に載せる。そして、副籠部材は、主籠部材に対して回動可能に連結されており、子供を乗せないときには、副籠部材を回動させ、主籠部材の開放された部分を閉塞することにより、チャイルドシートを荷籠として利用することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−49058号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のチャイルドシートは、自転車のハンドルバー等に直接的に固定されている。子供を乗せる機会があるうちは、一時的な利便性を考え、チャイルドシートを荷籠として利用可能に構成することも有効ではある。しかし、子供が大きくなり、チャイルドシートを使用する機会がなくなったときには、チャイルドシートを取り外し、大きなバスケットを取付けるほうが、より多くの荷物等を載せることも可能であり、利便性は高い。また、近年はチャイルドシート、バスケットの他にも、例えばペット用バスケット等のように、収容物に応じた複数種類の籠体が予め用意されている。しかしながら、これら籠体は、自転車に固定して装着することを前提としており、その着脱には繁雑な作業を必要とするため、使用者の所望に応じて他の種類の籠体へと安易に交換できるものではなかった。
【0006】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、複数種類の籠体を所望に応じて交換し、簡易に装着することができる自転車用の籠体支持枠及びその籠体支持枠に装着される籠体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の自転車用の籠体支持枠の発明は、正面視で略U字状をなすハンドルバーを備える自転車に対し、そのハンドルバーの内側に籠体を装着するための自転車用の籠体支持枠であって、枠本体と、この枠本体をハンドルバーに固定するための固定手段とを備え、該枠本体は、籠体を係合するためのメインフレームと、少なくとも籠体の底部を支持するためのサポートフレームとを有し、そのメインフレームに籠体が係合され、かつサポートフレームに籠体が支承されることにより、籠体が自転車に装着されるとともに、該メインフレームと籠体との係合が解除され、かつサポートフレーム上から籠体が脱離されることにより、籠体を自転車から脱着し、同籠体と、これとは異なる他の籠体とを交換して装着可能にしたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の籠体の発明は、請求項1に記載の自転車用の籠体支持枠に装着される子供を同乗させるための籠体であって、座面及び背もたれを有する本体部と、同本体部の座面の前方から下方へ向かって延びるように延設された足乗せ部とを備え、前記本体部は、上方及び前方に開口する箱状に形成されるとともに、本体部の上方に開口する開口部の周縁には、籠体支持枠のメインフレームを内部に収容可能な収容溝を有する係合部を設け、その収容溝の内面には、メインフレームの周面に当接して収容溝からの同メインフレームの抜け出しを規制するための係止突起を突設したことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の籠体の発明は、請求項2に記載の発明において、前記本体部は、合成樹脂製であり、係合部と一体的に成形されるとともに、同係合部には、成形時の歪みを抑制するための切欠部を設けたことを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の籠体の発明は、請求項1に記載の籠体支持枠に装着される荷物を運搬するための籠体であって、上方に開口する網籠状に形成されたバスケット本体を有し、籠体支持枠に装着された状態で、同バスケット本体の外底面には籠体支持枠のサポートフレームが、同バスケット本体の外周面には籠体支持枠のメインフレームが当接されることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、正面視で略U字状をなすハンドルバー10を備える自転車において、同ハンドルバー10の内側には自転車用の籠体支持枠11が固定されている。子供を同乗させるための籠体であるチャイルドシート20は、この籠体支持枠11を介して、ハンドルバー10の内側に装着されている。なお、このチャイルドシート20は、使用者とともに乳幼児、幼児等の子供を自転車に同乗させる目的で使用するものであり、その収容物は子供である。
【0012】
前記ハンドルバー10は、下端中央部で図示しないハンドルポストに連結されることにより、自転車のハンドルを構成している。このハンドルは、ハンドルポストを中心軸として回動可能となっている。また、ハンドルバー10の上端には、両開口端部分をそれぞれ後方に曲げることにより、一対のグリップ部10aが形成されている。そして、使用者は、これらグリップ部10aを手で握り、ハンドルを回動操作することにより、自転車の方向転換等を行う。
【0013】
前記籠体支持枠11は、枠本体12と、同枠本体12をハンドルバー10に固定するための固定手段とを備えている。この枠本体12は、メインフレーム13と、サポートフレームである各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bとから構成されている。前記メインフレーム13は、金属棒を曲折することにより、平面視で自転車の前後方向に延びる略長四角環状に形成されている。各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは、金属棒を曲折することにより、それぞれU字状に形成されている。一対の第1サポートフレーム14aは、それぞれが平行に延びるように配置された状態で、メインフレーム13の前後部間に橋設されている。一対の第2サポートフレーム14bは、それぞれが平行に延びるように配置された状態で、メインフレーム13の両側部間に橋設されている。
【0014】
一対の第2サポートフレーム14bにおいて、各上端部の間には、前記固定手段を構成する側部固定板15がそれぞれ溶接により接合されている。各側部固定板15には、それぞれ長孔15aが透設されている。各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bの交差部分には、前記固定手段を構成する底部固定板16が溶接により接合されている。この底部固定板16には、丸孔16aが透設されている。これら長孔15a及び丸孔16aには、固定手段を構成する図示しないビス、ボルト等が挿通される。そして、ビス、ボルト等により、枠本体12はハンドルバー10に対し、螺設によって固定されている。また、前記底部固定板16は、メインフレーム13に対する各一対の第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bの取付け位置を調整することにより、ハンドルバー10とハンドルポストの連結部上、つまりハンドルを回動操作する際の中心軸上に配設されている。
【0015】
上記のメインフレーム13と、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bとから構成される枠本体12は、上方に大きく開口する略四角籠状をなし、その内部には収容空間17を有している。そして、前記チャイルドシート20は、枠本体12の開口、つまりはメインフレーム13の内側から挿入され、収容空間17に収容される。
【0016】
図2、図5及び図6に示すように、チャイルドシート20は、子供を乗せるための合成樹脂製の本体部21と、子供の脚部を支持するための一対の足乗せ部22とを備えている。本体部21は、上方に開口する四角箱状に形成されており、底壁が座面21aとなり、後壁が背もたれ21bとなる。また、本体部21の前面には、その下半部を切り欠くことによって脚出孔23が形成されており、同脚出孔23から外部へ子供が脚部を出すことができるように構成されている。
【0017】
一対の足乗せ部22は、脚出孔23において、座面21aの両側部を下方へ向かって膨出させるようにして断面凹状に形成されている。そして、脚出孔23から出された脚部は、足乗せ部22内に無理なく自然に収容される。また、一対の足乗せ部22の間には、座面21aの平坦な部分を残して形成された移動規制部24が設けられている。なお、これら足乗せ部22は、本体部21を成形する際、本体部21と一体的に成形される。
【0018】
本体部21の上方に開口する開口部の外周縁には、前記籠体支持枠11のメインフレーム13と対応するように、係合部26が設けられている。この係合部26は、本体部21の周壁の上端部分を横方向の外方へ延出させることにより、略逆U字状に形成されており、その内部に前記メインフレーム13を収容可能な収容溝27を有している。係合部26は、本体部21を成形する際、本体部21と一体的に成形される。この成形時において、係合部26に歪みが生じることを抑制するため、同係合部26の周面上には複数の切欠部28が設けられており、同切欠部28において成形時の歪みが逃がされる。
【0019】
本体部21の前方上部には、チャイルドシート20に乗せられた子供がその身体を支えるための把持部25が備えられている。この把持部25は、丸棒状をなすハンドル25aと、同ハンドル25aの両端部に設けられた一対の取着部25bとから形成されている。そして、把持部25は、これら取着部25bを介して本体部21に取付けられている。
【0020】
図3及び図4に示すように、取着部25bの基端部は、本体部21の内側に配置された長側片29と、外側に配置された短側片30とを備えており、断面逆J字状に形成されている。このうち、長側片29の先端には抜止凹部29aが設けられている。また、短側片30の先端部は断面L字状をなすように内方へ曲げられており、さらにその先端には係止突起31が突設されている。
【0021】
この取着部25bは、長側片29及び短側片30で係合部26をその内側に囲い込むようにして本体部21に取り付けられている。本体部21に取付けられた状態で、長側片29は、その先端が本体部21の内面に設けられた抜止部29bに係入され、突部29cに抜止凹部29aが係合されることにより、本体部21からの脱着が抑制されている。短側片30は、その内周面と係止突起31との間に係合部26の外周縁部を挟み込むことにより、本体部21からの脱着が抑制されている。
【0022】
前記係止突起31は、係合部26の外周縁部を挟み込んだ状態で収容溝27の内面上から突設され、その開口を狭めている。また、係合部26の収容溝27にメインフレーム13が収容された状態で、当該係止突起31は、その先端面をメインフレーム13の周面に当接させている。そして、このように係止突起31がメインフレーム13の周面に当接されることにより、収容溝27内からのメインフレーム13の抜け出しが規制されている。
【0023】
次に、籠体支持枠11に対するチャイルドシート20の装着及び脱着について説明する。まず、チャイルドシート20の装着について説明すると、図2に示したように、チャイルドシート20は、枠本体12のメインフレーム13の内側から、収容空間17へと挿入される。そして、図5及び図6に示すように、チャイルドシート20の係合部26がメインフレーム13に係合され、かつ底部が第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bに支承されることにより、装着が完了する。
【0024】
籠体支持枠11に装着されたチャイルドシート20は、係合部26のメインフレーム13への係合時、図4に示すように、係止突起31がメインフレーム13の周面に当接され、係合部26のメインフレーム13に対する脱着を規制される。また、係合部26がメインフレーム13をその内部に収容するようにして係合されるため、メインフレーム13に対する係合部26の移動が抑制される。
【0025】
加えて、第1サポートフレーム14aはメインフレーム13に対し、チャイルドシート20の本体部21の移動規制部24が係合されるように、本体部21の底部を迂回して橋設される。第2サポートフレーム14bはメインフレーム13に対し、足乗せ部22の基端部が係合されるように、本体部21の底部を迂回して橋設される。このため、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは、メインフレーム13とともに、本体部21を下方から覆うように配設されている。従って、枠本体12の収容空間17内で本体部21が前後左右のいずれかに移動しようとするとき、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bに、本体部21の外周面、移動規制部24の内面、足乗せ部22の外面等が当接し、その移動が規制される。
【0026】
次に、チャイルドシート20の脱着について説明すると、まず係合部26とメインフレーム13との係合が解除される。この係合部26とメインフレーム13との係合解除は、係止突起31が設けられた箇所、つまりは把持部25の取着部25bに設けられた両短側片30を指で外側へ開きながら、同箇所を若干上方へ持ち上げることで行われる。すると、メインフレーム13から係止突起31が離間するとともに、同係止突起31により狭められていた収容溝27の開口が拡がることにより、当該収容溝27に対応する箇所で係合部26をメインフレーム13から離脱させることが可能となる。なお、把持部25は、本体部21とは別体で形成されていることから、短側片30のみを外側へ開く操作は、簡単に行うことができる。
【0027】
その後、チャイルドシート20を上方に持ち上げると、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14b上からチャイルドシート20の本体部21が脱離され、このまま収容空間17内から本体部21を抜き出すことにより、脱着が完了する。チャイルドシート20の脱着が完了した後、図1に示したように、ハンドルバー10の内側には籠体支持枠11のみが残される。そして、この籠体支持枠11には、チャイルドシート20とは異なる他の籠体を交換して装着することが可能である。
【0028】
この他の籠体としては、図7に示すように、荷物を運搬するための籠体であるバスケット35が挙げられる。このバスケット35は、バスケット本体36を有する。このバスケット本体36は、ラス網又はワイヤーロッドを網目状に張り巡らすことにより、上方に開口する四角形の網籠状に形成されている。また、バスケット本体36の両側部間には、前後一対の持ち手37が回動可能に架設されている。そして、これら持ち手37を回動させ、手で把持することにより、バスケット35を持ち歩くことが可能となる。
【0029】
このバスケット本体36は、その底部のサイズが枠本体12の底部のサイズとほぼ同じとなるように形成されている。加えて、バスケット本体36の高さ方向の中間部で、胴回りの長さは、枠本体12のメインフレーム13の内周の長さとほぼ同じとされている。従って、当該バスケット35の装着時には、バスケット本体36を枠本体12の収容空間17内に挿入するのみで、バスケット本体36の外周面にメインフレーム13が当接され、外底面には第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bが当接される。また、バスケット35の脱着は、バスケット本体36を枠本体12の収容空間17から離脱させるのみで行われる。
【0030】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の自転車においては、ハンドルには籠体支持枠11の枠本体12のみが固定されており、チャイルドシート20及びバスケット35は、当該枠本体12に対して着脱自在に構成されている。このため、例えば子供を同乗させるときにはチャイルドシート20を装着し、買い物時にはバスケット35を装着する等のように、チャイルドシート20及びバスケット35を使用者の所望に応じて交換することができる。
【0031】
・ また、チャイルドシート20及びバスケット35の籠体支持枠11への装着又は脱着は、それぞれを枠本体12の収容空間17へ挿入するか、又は収容空間17から脱離するかによって行われる。従って、ビス、ボルト等を外す等のような煩雑な作業は必要なく、装着又は脱着を簡易に行うことができる。
【0032】
・ また、チャイルドシート20には、枠本体12への装着時にメインフレーム13へ当接し、同チャイルドシート20の枠本体12からの脱着を抑制する係止突起31が設けられている。従って、チャイルドシート20の使用時に、使用者の所望によらない脱着を抑制することができ、籠体支持枠11へのチャイルドシート20の装着を確実なものとすることができる。
【0033】
・ また、チャイルドシート20の係合部26には、成形時の歪みを抑制するための切欠部28が設けられている。このため、係合部26を正確なサイズで成形することができ、同係合部26の成形不良により、メインフレーム13へ係合できなくなる等の不具合の発生を防止することができる。
【0034】
・ また、バスケット35は、そのバスケット本体36が枠本体12のサイズに合わせて形成されているため、枠本体12の収容空間17へ挿入するのみで装着をさらに簡易に行うことができる。
【0035】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 籠体支持枠11に装着される籠体は、実施形態で示したチャイルドシート20、バスケット35に限らず、さらに他の種類の籠体としてもよい。この他の種類の籠体としては、例えばペット用バスケット、布製のバッグ、花籠等が挙げられる。また、バスケット35、他の種類の籠体において、チャイルドシート20に設けたように、メインフレーム13をその内部に収容し、同メインフレーム13に係合されるような係合部26、係合解除を抑制する係止突起31等を設けてもよい。
【0036】
・ チャイルドシート20において、本体部21の内面にクッションを取り付けてもよい。この場合、本体部21の周壁にクッションを取り付けるための取付孔を透設することが好ましい。
【0037】
・ 籠体支持枠11の前面に、例えばライト、リフレクタ等といった使用者を相手側に認識させるための認識手段を取り付けてもよい。
・ メインフレーム13と、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bとにおいて、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bよりもメインフレーム13を太くして、その強度を向上させることが好ましい。つまり、第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは各一対ずつ、合計4本で籠体を支持するが、メインフレーム13は1本で籠体を支持するためである。
【0038】
・ 第1サポートフレーム14a及び第2サポートフレーム14bは、枠本体12の強度を維持することか可能であるならば、各1本ずつ、あるいは何れか一方を省略して構成してもよい。
【0039】
・ 実施形態では、籠体であるチャイルドシート20、バスケット35を枠本体12に対して上方から挿入し、装着するように構成したが、これに限らず、前方又は後方から挿入可能に構成してもよい。この場合、具体的にはメインフレーム13を平面視U字状に形成し、枠本体12が籠体の前部又は後部を覆うように構成すればよい。
【0040】
・ 実施形態では係止突起31を把持部25に設けたが、これに限らず、メインフレーム13に当接し、係合部26との係合解除を抑制することが可能であれば、係合部26の収容溝27において、その内面のいずれに突設してもよい。
【0041】
・ 実施形態では、係合部26は本体部21の全周面にわたって形成したが、これに限らず、例えば両側部のみ、前後部のみ等のように少なくとも一部に設ければよい。
【0042】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記メインフレームは、金属棒を曲折して略環状に形成されるとともに、前記サポートフレームは、金属棒を曲折して略U字状に形成され、メインフレームに対して籠体の底部を迂回するように橋設されることを特徴とする請求項1に記載の籠体支持枠。このように構成した場合、籠体を覆うようにメインフレーム及びサポートフレームを配置することができ、装着された籠体の移動を抑制することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1又は請求項4に記載の発明によれば、複数種類の籠体を所望に応じて交換し、簡易に装着することができる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、籠体支持枠に子供を同乗させるための籠体を簡易かつ確実に装着することができるとともに、所望に応じて子供を同乗させるための籠体から他の籠体へと交換することができる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、籠体の成形時における不具合の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の籠体支持枠を示す斜視図。
【図2】チャイルドシートを装着する状態を示す分解斜視図。
【図3】把持部の一部を拡大した斜視図。
【図4】チャイルドシートに把持部を取付た状態を示す断面図。
【図5】チャイルドシートを装着した状態を示す正面図。
【図6】チャイルドシートを装着した状態を示す側面図。
【図7】バスケットを装着した状態を示す側面図。
【符号の説明】
10…ハンドルバー、11…籠体支持枠、12…枠本体、13…メインフレーム、20…籠体としてのチャイルドシート、21…本体部、21a…座面、21b…背もたれ、26…係合部、27…収容溝、28…切欠部、31…係止突起、35…籠体としてのバスケット、36…バスケット本体。
Claims (4)
- 正面視で略U字状をなすハンドルバーを備える自転車に対し、そのハンドルバーの内側に籠体を装着するための自転車用の籠体支持枠であって、
枠本体と、この枠本体をハンドルバーに固定するための固定手段とを備え、
該枠本体は、籠体を係合するためのメインフレームと、籠体を支持するためのサポートフレームとを有し、
そのメインフレームに籠体が係合され、かつサポートフレームに籠体が支承されることにより、籠体が自転車に装着されるとともに、
該メインフレームと籠体との係合が解除され、かつサポートフレーム上から籠体が脱離されることにより、籠体を自転車から脱着し、
同籠体と、これとは異なる他の籠体とを交換して装着可能にしたことを特徴とする自転車用の籠体支持枠。 - 請求項1に記載の自転車用の籠体支持枠に装着される子供を同乗させるための籠体であって、
座面及び背もたれを有する本体部を備え、
当該本体部は、上方及び前方に開口する箱状に形成されるとともに、
本体部の上方に開口する開口部の周縁には、籠体支持枠のメインフレームを内部に収容可能な収容溝を有する係合部を設け、
その収容溝の内面には、メインフレームの周面に当接して収容溝からの同メインフレームの抜け出しを規制するための係止突起を突設したことを特徴とする籠体。 - 前記本体部は、合成樹脂製であり、係合部と一体的に成形されるとともに、同係合部には、成形時の歪みを抑制するための切欠部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の籠体。
- 請求項1に記載の籠体支持枠に装着される荷物を運搬するための籠体であって、
上方に開口する網籠状に形成されたバスケット本体を有し、籠体支持枠に装着された状態で、同バスケット本体の外底面には籠体支持枠のサポートフレームが、同バスケット本体の外周面には籠体支持枠のメインフレームが当接されることを特徴とする籠体。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010179823A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Ogk Co Ltd | 自転車用幼児同乗座席 |
JP2014205455A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | オージーケー技研株式会社 | 自転車用荷かご装置 |
JP2015217834A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | オージーケー技研株式会社 | 幼児用座席装置 |
-
2002
- 2002-11-21 JP JP2002338150A patent/JP2004168226A/ja active Pending
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