JP2004168116A - 自動車のルームランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】ランプケース内に光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路が収容されたルームランプにおいて、そのルームランプを車体に取り付ける際、簡単にレシーバ回路のアース接続端子を車体の板金部材に接触させて、レシーバ回路をアースすることができるようにする。
【解決手段】アース接続端子30が板ばね7により構成され、その板ばね7の基端部8がランプケース5に固定され、ルームランプを車体に取り付けるとき、車体の補強部材15の縁部24を、板ばね7に形成した凹凸11に係合させ、その縁部24の塗膜を剥がし、補強部材15の金属を板ばね7に直に接触させる。
【選択図】 図4
【解決手段】アース接続端子30が板ばね7により構成され、その板ばね7の基端部8がランプケース5に固定され、ルームランプを車体に取り付けるとき、車体の補強部材15の縁部24を、板ばね7に形成した凹凸11に係合させ、その縁部24の塗膜を剥がし、補強部材15の金属を板ばね7に直に接触させる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランプケース内に光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路とが収容された自動車のルームランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、キーに付設されたボタンを車外にて操作することにより、自動車のドアを開錠又は施錠できるワイヤレスドアロックは従来より公知である。また、かかるワイヤレスドアロック用のレシーバ回路をルームランプのケース内に収容し、キーのボタン操作により生じた電波信号を、レシーバ回路にて受信することにより、ドアの開錠又は施錠を制御することも従来より公知である。
【0003】
上述のようにレシーバ回路を内蔵したルームランプを車体に取り付ける際、そのレシーバ回路のアース接続端子と、車体の板金部材とを電気的に接続して、レシーバ回路をアースする必要がある。このアース接続端子をレシーバ回路の直近で車体に接続しない場合には、レシーバ回路の受信精度が低下し、ドアの開錠又は施錠を正しく制御できなくなるおそれがある。
【0004】
そこで従来は、ルームランプを車体に取り付ける際、そのケースのケース本体と共に、レシーバ回路のアース接続端子を車体の板金部材にタッピングスクリューによって締め付け固定することにより、アース接続端子をタッピングスクリューを介して板金部材に電気的に接続していた。この方法によれば、タッピングスクリューを板金部材にねじ込む際、板金部材の塗膜を剥がし、そのスクリューと板金部材の金属とを直に接触させることができるので、同じくタッピングスクリューに直に接触したアース接続端子を板金部材に対して電気的に接続することができる。
【0005】
ところが、上記構成によると、一般にルームランプは車室内の上部に取り付けられるものであるため、作業者は上を向いた不自然な姿勢でタッピングスクリューのねじ込み作業を行わなければならず、その作業性が低下する欠点を免れない。
【0006】
なお、自動車のルームランプの一般的な構成として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−100789号公報(第2頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した自動車のルームランプを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、ランプケース内に光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路とが収容された自動車のルームランプにおいて、前記レシーバ回路のアース接続端子が前記ランプケースに固定支持され、ルームランプを車体に取り付ける際、前記アース接続端子が、車体の板金部材に接触して該板金部材の塗膜を剥がし、該板金部材とアース接続端子が電気的に接続されるように、該アース接続端子が構成されていることを特徴とする自動車のルームランプを提案する(請求項1)。
【0010】
また、上記請求項1に記載の自動車のルームランプにおいて、前記アース接続端子は、基端部が前記ランプケースに固定された導電性の板ばねにより構成され、ルームランプを車体に取り付ける際、前記板ばねの自由端側部分が、該板ばねの弾性により前記板金部材に圧接して該板金部材の塗膜を剥がすと共に、ルームランプの取り付けを完了したとき、前記板ばねの自由端側部分が前記板金部材に係止されるように構成されていると有利である(請求項2)。
【0011】
さらに、上記請求項2に記載の自動車のルームランプにおいて、前記板ばねの自由端側部分には、ルームランプを車体に取り付ける際に、前記板金部材の縁部に係合しながら圧接する凹凸と、ルームランプの取り付けを完了したとき、前記板金部材の縁部に係合する係止凹部が形成されていると有利である(請求項3)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1は自動車のルームランプ1の全体を示す斜視図であり、図2はこのルームランプ1を車体2に取り付けたときの様子を示す部分断面図である。これらの図に示すように、ルームランプ1は、ケース本体3と、そのケース本体3に着脱可能に組み付けられた透光性のカバー4とを有するランプケース5を具備し、このランプケース5内に、図示していない光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路が収容されている。ケース本体3とカバー4は、例えば樹脂により構成されている。
【0014】
ランプケース5におけるケース本体3の外側部分には、図3にも示すように係止爪6が一体に突設され、その係止爪6から離れたケース本体3の外側部分には、レシーバ回路のアース接続端子30が固定支持されている。図示した例では、このアース接続端子30が、図4及び図5にも示すように、金属などの導電性材料より成る板ばね7によって構成され、この板ばね7は、ほぼ逆U字形に形成されている。かかる板ばね7の一方の端部側の基端部8は、ランプケース5のケース本体3に、例えばインサート成形によって一体に固定されている。このようにランプケース5の外側部分に固定支持された板ばね7の基端部8に隣接したケース本体3の部分には孔9が形成され、板ばね7の自由端10は、この孔9に突入している。さらに、板ばね7の自由端側部分には、鋸歯状の凹凸11が形成されていると共に、その凹凸11よりも自由端10に近い部分に係止凹部12が形成されている。さらに、ケース本体3の上部には、光源とレシーバ回路に給電するためのコネクタ13が固定されている。
【0015】
図2における符号14は、車体2の上壁を構成するルーフパネルを示し、このルーフパネル14の下面には、車体2の幅方向に延びる補強部材15が固着されている。ルーフパネル14と補強部材15は、例えば鋼板より成り、これらは車体2の板金部材を構成する。また、ルーフパネル14の下方には、例えば、樹脂より成る天井材16が配置され、その下方の空間が車室Rとなっている。補強部材15の下方の天井材部分には開口17が形成され、ここにルームランプ1が取り付けられる。
【0016】
次に車体2にルームランプ1を取り付ける手順を説明する。
【0017】
先ず、ルームランプ1を車体2に取り付ける前に、コネクタ13に図示していない相手コネクタを接続し、次いでそのルームランプ1を、板ばね7と係止爪6が上を向いた姿勢にして、図2に矢印Aで示す如く、天井材16の開口17の下方から、上方に持ち上げる。このようにルームランプ1を持ち上げながら、補強部材15の各フランジ部18,19に形成された各取付孔20,21に、係止爪6と板ばね7をそれぞれ挿入する。この作業を終了したとき、図3に示すように、係止爪6の係止突起22が、取付孔20を区画する縁部23に係合すると共に、図4に示すように、板ばね7が取付孔21に取り付けられる。これにより、ルームランプ1の取り付けを完了する。
【0018】
ここで、上述のようにルームランプ1を矢印Aで示す如く上方に持ち上げながら、板ばね7を取付孔21に挿入すると、先ず、板ばね1の凹凸11が、取付孔21を区画する補強部材15の縁部24に係合しながら圧接する。このとき、板ばね7の弾性によって、その凹凸11が縁部24に当たるので、両者は大きな力で圧接し、これによって縁部24の塗膜が剥がされる。車体の板金部材には、防錆のために塗料が塗布されているが、その縁部24の塗膜が板ばね7の凹凸11から受ける大きな外力によって剥がされるのである。
【0019】
さらに、ルームランプ1を上方に持ち上げると、板ばね7の係止凹部12が、図4に示したように、補強部材15の縁部24に係合する。このとき、係止爪6が図3に示したように取付孔20に係合しているので、板ばね7には図4に矢印Bで示した方向の外力が作用し、これによって板ばね7の係止凹部12は、補強部材15の縁部24に大きな力で係合し、その板ばね7と係止爪6の協働作用によって、ルームランプ1は車体1に対して強固に固定される。
【0020】
上述のように、ルームランプ1の取付を完了したとき、補強部材15の縁部24と板ばね7の係止凹部12が互いに係合するが、このとき縁部24の塗膜が剥がされているので、縁部24の金属が導電性の板ばね7に直に接触し、両者を電気的に接続することができる。これにより、レシーバ回路をアースすることができ、図示していない自動車のキーに付設されたボタンを操作することにより生じた電波信号を、レシーバ回路にて受信することができ、ワイヤレスドアロックを正しく制御して、ドアを開錠、又は施錠することができる。
【0021】
上述のように、本例のルームランプ1は、レシーバ回路のアース接続端子30がランプケース5に固定支持されていて、ルームランプ1を車体2に取り付ける際、アース接続端子30が、車体2の板金部材(図示した例では補強部材15)に接触して、その板金部材の塗膜を剥がし、該板金部材とアース接続端子30が電気的に接続されるように、当該アース接続端子30が構成されているので、従来のように、アース接続端子とケース本体をタッピングスクリューによって車体の板金部材に固定する必要はない。しかも、従来は、タッピングスクリューによってケース本体を車体に固定した後、ランプケースのカバーをケース本体に取り付ける必要があったが、本例のルームランプ1によると、そのルームランプ1を単に上方に持ち上げて係止爪6と板ばね7を補強部材15の各取付孔20,21に挿入するだけでルームランプ1を車体2に取り付けることができ、その作業を極めて簡素化することができる。
【0022】
さらに、本例のルームランプ1においては、アース接続端子30は、基端部8がランプケース5に固定された導電性の板ばね7により構成され、ルームランプ1を車体2に取り付ける際、板ばね7の自由端側部分が、該板ばね7の弾性により、板金部材の一例である補強部材15に圧接して該板金部材の塗膜を剥がすと共に、ルームランプ1の取り付けを完了したとき、板ばね7の自由端側部分が板金部材に係止されるように構成されている。さらに具体的には、板ばね7の自由端側部分には、ルームランプ1を車体2に取り付ける際に、板金部材の縁部24に係合しながら圧接する凹凸11と、ルームランプ1の取り付けを完了したとき、板金部材の縁部24に係合する係止凹部12が形成されているので、板ばねより成るアース接続端子と、車体の板金部材とをより確実に電気的に接続でき、しかもその板ばねを利用してルームランプを車体に対して安定した状態に固定することが可能である。図示した例では、板ばね7と係止爪6との協働作用により、ルームランプ1が車体1に固定される。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な作業でアース接続端子と車体の板金部材を電気的に接続し、レシーバ回路をアースすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルームランプの斜視図である。
【図2】ルームランプを車体に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図3】図2のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】板ばねの斜視図である。
【符号の説明】
1 ルームランプ
2 車体
5 ランプケース
7 板ばね
8 基端部
11 凹凸
12 係止凹部
24 縁部
30 アース接続端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランプケース内に光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路とが収容された自動車のルームランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、キーに付設されたボタンを車外にて操作することにより、自動車のドアを開錠又は施錠できるワイヤレスドアロックは従来より公知である。また、かかるワイヤレスドアロック用のレシーバ回路をルームランプのケース内に収容し、キーのボタン操作により生じた電波信号を、レシーバ回路にて受信することにより、ドアの開錠又は施錠を制御することも従来より公知である。
【0003】
上述のようにレシーバ回路を内蔵したルームランプを車体に取り付ける際、そのレシーバ回路のアース接続端子と、車体の板金部材とを電気的に接続して、レシーバ回路をアースする必要がある。このアース接続端子をレシーバ回路の直近で車体に接続しない場合には、レシーバ回路の受信精度が低下し、ドアの開錠又は施錠を正しく制御できなくなるおそれがある。
【0004】
そこで従来は、ルームランプを車体に取り付ける際、そのケースのケース本体と共に、レシーバ回路のアース接続端子を車体の板金部材にタッピングスクリューによって締め付け固定することにより、アース接続端子をタッピングスクリューを介して板金部材に電気的に接続していた。この方法によれば、タッピングスクリューを板金部材にねじ込む際、板金部材の塗膜を剥がし、そのスクリューと板金部材の金属とを直に接触させることができるので、同じくタッピングスクリューに直に接触したアース接続端子を板金部材に対して電気的に接続することができる。
【0005】
ところが、上記構成によると、一般にルームランプは車室内の上部に取り付けられるものであるため、作業者は上を向いた不自然な姿勢でタッピングスクリューのねじ込み作業を行わなければならず、その作業性が低下する欠点を免れない。
【0006】
なお、自動車のルームランプの一般的な構成として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−100789号公報(第2頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した自動車のルームランプを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、ランプケース内に光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路とが収容された自動車のルームランプにおいて、前記レシーバ回路のアース接続端子が前記ランプケースに固定支持され、ルームランプを車体に取り付ける際、前記アース接続端子が、車体の板金部材に接触して該板金部材の塗膜を剥がし、該板金部材とアース接続端子が電気的に接続されるように、該アース接続端子が構成されていることを特徴とする自動車のルームランプを提案する(請求項1)。
【0010】
また、上記請求項1に記載の自動車のルームランプにおいて、前記アース接続端子は、基端部が前記ランプケースに固定された導電性の板ばねにより構成され、ルームランプを車体に取り付ける際、前記板ばねの自由端側部分が、該板ばねの弾性により前記板金部材に圧接して該板金部材の塗膜を剥がすと共に、ルームランプの取り付けを完了したとき、前記板ばねの自由端側部分が前記板金部材に係止されるように構成されていると有利である(請求項2)。
【0011】
さらに、上記請求項2に記載の自動車のルームランプにおいて、前記板ばねの自由端側部分には、ルームランプを車体に取り付ける際に、前記板金部材の縁部に係合しながら圧接する凹凸と、ルームランプの取り付けを完了したとき、前記板金部材の縁部に係合する係止凹部が形成されていると有利である(請求項3)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1は自動車のルームランプ1の全体を示す斜視図であり、図2はこのルームランプ1を車体2に取り付けたときの様子を示す部分断面図である。これらの図に示すように、ルームランプ1は、ケース本体3と、そのケース本体3に着脱可能に組み付けられた透光性のカバー4とを有するランプケース5を具備し、このランプケース5内に、図示していない光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路が収容されている。ケース本体3とカバー4は、例えば樹脂により構成されている。
【0014】
ランプケース5におけるケース本体3の外側部分には、図3にも示すように係止爪6が一体に突設され、その係止爪6から離れたケース本体3の外側部分には、レシーバ回路のアース接続端子30が固定支持されている。図示した例では、このアース接続端子30が、図4及び図5にも示すように、金属などの導電性材料より成る板ばね7によって構成され、この板ばね7は、ほぼ逆U字形に形成されている。かかる板ばね7の一方の端部側の基端部8は、ランプケース5のケース本体3に、例えばインサート成形によって一体に固定されている。このようにランプケース5の外側部分に固定支持された板ばね7の基端部8に隣接したケース本体3の部分には孔9が形成され、板ばね7の自由端10は、この孔9に突入している。さらに、板ばね7の自由端側部分には、鋸歯状の凹凸11が形成されていると共に、その凹凸11よりも自由端10に近い部分に係止凹部12が形成されている。さらに、ケース本体3の上部には、光源とレシーバ回路に給電するためのコネクタ13が固定されている。
【0015】
図2における符号14は、車体2の上壁を構成するルーフパネルを示し、このルーフパネル14の下面には、車体2の幅方向に延びる補強部材15が固着されている。ルーフパネル14と補強部材15は、例えば鋼板より成り、これらは車体2の板金部材を構成する。また、ルーフパネル14の下方には、例えば、樹脂より成る天井材16が配置され、その下方の空間が車室Rとなっている。補強部材15の下方の天井材部分には開口17が形成され、ここにルームランプ1が取り付けられる。
【0016】
次に車体2にルームランプ1を取り付ける手順を説明する。
【0017】
先ず、ルームランプ1を車体2に取り付ける前に、コネクタ13に図示していない相手コネクタを接続し、次いでそのルームランプ1を、板ばね7と係止爪6が上を向いた姿勢にして、図2に矢印Aで示す如く、天井材16の開口17の下方から、上方に持ち上げる。このようにルームランプ1を持ち上げながら、補強部材15の各フランジ部18,19に形成された各取付孔20,21に、係止爪6と板ばね7をそれぞれ挿入する。この作業を終了したとき、図3に示すように、係止爪6の係止突起22が、取付孔20を区画する縁部23に係合すると共に、図4に示すように、板ばね7が取付孔21に取り付けられる。これにより、ルームランプ1の取り付けを完了する。
【0018】
ここで、上述のようにルームランプ1を矢印Aで示す如く上方に持ち上げながら、板ばね7を取付孔21に挿入すると、先ず、板ばね1の凹凸11が、取付孔21を区画する補強部材15の縁部24に係合しながら圧接する。このとき、板ばね7の弾性によって、その凹凸11が縁部24に当たるので、両者は大きな力で圧接し、これによって縁部24の塗膜が剥がされる。車体の板金部材には、防錆のために塗料が塗布されているが、その縁部24の塗膜が板ばね7の凹凸11から受ける大きな外力によって剥がされるのである。
【0019】
さらに、ルームランプ1を上方に持ち上げると、板ばね7の係止凹部12が、図4に示したように、補強部材15の縁部24に係合する。このとき、係止爪6が図3に示したように取付孔20に係合しているので、板ばね7には図4に矢印Bで示した方向の外力が作用し、これによって板ばね7の係止凹部12は、補強部材15の縁部24に大きな力で係合し、その板ばね7と係止爪6の協働作用によって、ルームランプ1は車体1に対して強固に固定される。
【0020】
上述のように、ルームランプ1の取付を完了したとき、補強部材15の縁部24と板ばね7の係止凹部12が互いに係合するが、このとき縁部24の塗膜が剥がされているので、縁部24の金属が導電性の板ばね7に直に接触し、両者を電気的に接続することができる。これにより、レシーバ回路をアースすることができ、図示していない自動車のキーに付設されたボタンを操作することにより生じた電波信号を、レシーバ回路にて受信することができ、ワイヤレスドアロックを正しく制御して、ドアを開錠、又は施錠することができる。
【0021】
上述のように、本例のルームランプ1は、レシーバ回路のアース接続端子30がランプケース5に固定支持されていて、ルームランプ1を車体2に取り付ける際、アース接続端子30が、車体2の板金部材(図示した例では補強部材15)に接触して、その板金部材の塗膜を剥がし、該板金部材とアース接続端子30が電気的に接続されるように、当該アース接続端子30が構成されているので、従来のように、アース接続端子とケース本体をタッピングスクリューによって車体の板金部材に固定する必要はない。しかも、従来は、タッピングスクリューによってケース本体を車体に固定した後、ランプケースのカバーをケース本体に取り付ける必要があったが、本例のルームランプ1によると、そのルームランプ1を単に上方に持ち上げて係止爪6と板ばね7を補強部材15の各取付孔20,21に挿入するだけでルームランプ1を車体2に取り付けることができ、その作業を極めて簡素化することができる。
【0022】
さらに、本例のルームランプ1においては、アース接続端子30は、基端部8がランプケース5に固定された導電性の板ばね7により構成され、ルームランプ1を車体2に取り付ける際、板ばね7の自由端側部分が、該板ばね7の弾性により、板金部材の一例である補強部材15に圧接して該板金部材の塗膜を剥がすと共に、ルームランプ1の取り付けを完了したとき、板ばね7の自由端側部分が板金部材に係止されるように構成されている。さらに具体的には、板ばね7の自由端側部分には、ルームランプ1を車体2に取り付ける際に、板金部材の縁部24に係合しながら圧接する凹凸11と、ルームランプ1の取り付けを完了したとき、板金部材の縁部24に係合する係止凹部12が形成されているので、板ばねより成るアース接続端子と、車体の板金部材とをより確実に電気的に接続でき、しかもその板ばねを利用してルームランプを車体に対して安定した状態に固定することが可能である。図示した例では、板ばね7と係止爪6との協働作用により、ルームランプ1が車体1に固定される。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な作業でアース接続端子と車体の板金部材を電気的に接続し、レシーバ回路をアースすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルームランプの斜視図である。
【図2】ルームランプを車体に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図3】図2のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】板ばねの斜視図である。
【符号の説明】
1 ルームランプ
2 車体
5 ランプケース
7 板ばね
8 基端部
11 凹凸
12 係止凹部
24 縁部
30 アース接続端子
Claims (3)
- ランプケース内に光源とワイヤレスドアロック用のレシーバ回路とが収容された自動車のルームランプにおいて、前記レシーバ回路のアース接続端子が前記ランプケースに固定支持され、ルームランプを車体に取り付ける際、前記アース接続端子が、車体の板金部材に接触して該板金部材の塗膜を剥がし、該板金部材とアース接続端子が電気的に接続されるように、該アース接続端子が構成されていることを特徴とする自動車のルームランプ。
- 前記アース接続端子は、基端部が前記ランプケースに固定された導電性の板ばねにより構成され、ルームランプを車体に取り付ける際、前記板ばねの自由端側部分が、該板ばねの弾性により前記板金部材に圧接して該板金部材の塗膜を剥がすと共に、ルームランプの取り付けを完了したとき、前記板ばねの自由端側部分が前記板金部材に係止される請求項1に記載の自動車のルームランプ。
- 前記板ばねの自由端側部分には、ルームランプを車体に取り付ける際に、前記板金部材の縁部に係合しながら圧接する凹凸と、ルームランプの取り付けを完了したとき、前記板金部材の縁部に係合する係止凹部が形成されている請求項2に記載の自動車のルームランプ。
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JP2002334028A JP2004168116A (ja) | 2002-11-18 | 2002-11-18 | 自動車のルームランプ |
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JP (1) | JP2004168116A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121338A1 (ja) | 2004-06-07 | 2005-12-22 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | 抗perp抗体 |
-
2002
- 2002-11-18 JP JP2002334028A patent/JP2004168116A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121338A1 (ja) | 2004-06-07 | 2005-12-22 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | 抗perp抗体 |
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