JP2004167919A - インクジェットプリンタのインク供給装置 - Google Patents

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JP2004167919A
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ink
cartridge
ink supply
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supply device
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English (en)
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Masaharu Kimura
正治 木村
Hirotoshi Iemura
浩俊 家村
Akinori Morimoto
成則 森本
Atsushi Ueda
篤 上田
Tatsuya Ogawa
達也 小川
Kuniaki Nakano
久仁昭 仲野
Takahisa Narisei
隆久 成清
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

【課題】インクタンクのインク容量を十分に増大させるとともに、インクタンクに対し大量のインクの供給を可能とし、かつインクの無停止補充を効率よく行うことができるオフボードタイプのインクジェットプリンタのインク供給装置を提供する。
【解決手段】インクヘッドにブラックインクを供給する複数のインクタンクをインクジェットプリンタ内の空所に設け、この各インクタンクに対しインクをそれぞれ個別に供給する複数のインク導入口311〜314を有するインク供給ステーション31を設ける。そして、各インク導入口のうちの1つのインク導入口312に接続されるインク供給口511を有するインクカートリッジ51を、インク供給ステーションに対し脱着自在に装着する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクヘッドからのインクにより画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、上記インクヘッドに対しインクを供給するインク供給装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
一般に、インクジェットプリンタにおいては、走査方向に移動するインクヘッドにインクタンクを一体的に装着し、このインクタンク内のインクをインクヘッドにダイレクトに供給するようにした、いわゆるオンボードタイプのものと、インクヘッドから離れたインクジェットプリンタの本体部分にインクタンクを装着し、このインクタンク内のインクを可撓性のあるチューブ配管を介してインクヘッドに供給するようにした、いわゆるオフボードタイプのものとがある。
【0003】
ところで、インクジェットプリンタは、近年の画像形成速度の向上および画像形成枚数の増加の傾向から、ビジネスユースに展開されており、かかる点で、大幅なインク容量の増大化傾向がある。その場合、ユーザーが取り扱い易い個所に大容量のインクタンクを装着することは困難であり、インクジェットプリンタ自体の装置サイズからインクタンク内のインク容量が制限されたり、逆にインクタンクのインク容量の増加から装置サイズが大きくなったりする。しかも、インクタンクにインクを供給する作業を行う際には、インクヘッドによる画像形成動作を一時停止する必要がある。
【0004】
そこで、インクヘッドのメンテナンスを行うメンテナンスエリア(排インクエリア)にインク補充機構とインクタンクとを設けるとともに、画像形成時にガイドに沿って走査方向に移動するインクヘッドにインクカートリッジを装着し、インクヘッドがメンテナンスエリアに来たときに、インクカートリッジに対しインクタンクからのインクをインク補充機構により補充するようにして、インクタンクとインクカートリッジとの分割による省スペース化を図りつつ、この両者を合わせた大容量のインクをインクヘッドに対し供給可能にするとともに、インクカートリッジがメンテナンスエリアに来たときにインクタンクからインクを補充してインクの無停止補充を可能にしたものが従来より知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−38921号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものは、以下に述べる欠点を保有している。
【0007】
つまり、インクカートリッジをインクヘッドに一体的に装着したオンボード型であるが故に、インクカートリッジに収容されるインク容量には限度があり、インクタンクからは少量ずつしかインクカートリッジに供給(補充)することができない。
【0008】
しかも、インクタンクの設置位置はメンテナンスエリアに限定されたものとなり、その周囲の構造から、インクタンクのインク容量を十分に増大させることに無理がある。
【0009】
更に、インクタンクからインクカートリッジへのインクの補充は、インクカートリッジ(インクヘッド)がメンテナンスエリアに来たときにしか行えないため、インクの無停止補充を効率よく行うことができない。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オフボードタイプのインクジェットプリンタに着目し、インクタンクのインク容量を十分に増大させ得るとともに、インクタンクに対し大量のインクの供給を可能とし、かつインクの無停止補充を効率よく行うことができるインクジェットプリンタのインク供給装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、インクヘッドからの単一種類または複数種類のインクにより画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、上記インクヘッドに対し単一種類または複数種類のインクを供給するインク供給装置を前提とし、上記インクプリンタの本体に、上記インクヘッドに対し単一種類または複数種類のインクを供給するインクタンクと、このインクタンクに対し単一種類または複数種類のインクを供給するインク供給ステーションとを設ける。そして、上記インク供給ステーションに、単一種類または複数種類のインクをインクタンク側に導入するインク導入口を設け、このインク導入口に接続されるインク供給口を有するインクカートリッジを、インク供給ステーションに対し脱着自在に装着させている。
【0012】
この特定事項により、インクカートリッジをインク供給ステーションに装着し、インクカートリッジ内の単一種類または複数種類のインクをインクジェットプリンタ内のインクタンクを介してインクヘッドに供給するので、インクタンクの設置位置はインクジェットプリンタ内の空所(デッドスペース)であればどこでもよく、周囲に制約を受けることなくインクタンクのインク容量を十分に増大させることが可能となる上、インクジェットプリンタのサイズに比して大容量のインクタンクを効率よく配置することが可能となる。また、インクタンクのインク容量が十分に増大していることにより、このインクタンクに対しインクカートリッジからのインクを大量に供給することが可能となる。
【0013】
しかも、インクヘッドに対しインクカートリッジからの単一種類または複数種類のインクは、インクタンクを介して常時供給されることになる。特に、複数種類のインクを補給する場合には、インクカートリッジをインク供給ステーションに装着するのみでよく、インクの種類毎のインクカートリッジをその都度装着し直す必要がない。その結果、インクの無停止補充を効率よく行うことが可能となる。
【0014】
また、インクカートリッジを、インクジェットプリンタの使用状況に関わらずインク供給ステーションに対し脱着させるようにしている場合には、インクカートリッジが空になったことに気付いた時点で、迅速にインクカートリッジを交換してインク補給を行うことも可能となり、インク補給のあらゆる事態に対処することが可能となる。
【0015】
特に、複数種類のインクのうちの使用頻度の高い種類のインクの補給に対処するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0016】
つまり、インクカートリッジに、複数種類のインクのうちの使用頻度の高い種類のインクのみを充填し、そのインクをインクタンク側に導入するインク供給ステーションのインク導入口に対し上記インクカートリッジのインク供給口を装着時に接続させるようにしている。
【0017】
この特定事項により、使用頻度の高い種類のインク(例えば、ブラックインク)のカートリッジをインク供給ステーションに装着した状態で、プリンタを使用することが可能となり、ユーザーの使用性が向上する。
【0018】
特に、インクタンク側のインクの乾燥を防止するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0019】
つまり、インク供給ステーションに、そのインク導入口を閉塞する閉塞手段を有する閉塞インクカートリッジを、インクカートリッジに代えて脱着自在に装着させている。
【0020】
この特定事項により、インクタンクへのインクの供給が不要な場合などに、インクカートリッジに代えて閉塞インクカートリッジをインク供給ステーションに装着すれば、インク供給ステーションのインク導入口が閉塞手段によって閉塞され、インクタンク側のインクの乾燥を防止することが可能となる。
【0021】
特に、廃インクを回収するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0022】
つまり、廃インクを排出する廃インク排出口をインク供給ステーションに設け、この廃インク排出口に接続される廃インク回収口を備えた廃インクカートリッジを、インクカートリッジに代えて脱着自在に装着させるようにしている。
【0023】
この特定事項により、廃インクを回収する場合に、廃インクカートリッジをインク供給ステーションに装着して廃インクの回収がなされるので、廃インクカートリッジの装着スペースを別途設けることなく既存のインク供給ステーションを共有して、装着スペースが円滑に確保される。また、ユーザによる廃インクカートリッジの交換性を向上させることが可能となる。
【0024】
特に、インクカートリッジ装着時における複数種類のインクの混色を防止し得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0025】
つまり、インク供給ステーションの複数のインク導入口を、種類の異なるインク毎に位置を異ならせて配置させている。
【0026】
この特定事項により、インク供給ステーションのインク導入口とインクカートリッジのインク供給口との位置が一対となって、インクの種類毎に異なることになり、誤装着によるインクの混色を防止することが可能となる。
【0027】
特に、複数種類のインクのうちの特定のインクのみを供給する場合にインク未供給となるインク導入口を閉塞し得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0028】
つまり、インクカートリッジに、インク供給ステーションの複数のインク導入口のうちの少なくとも1つのインク導入口に接続されるインク供給口と、上記インクカートリッジのインク供給口とは未接続状態の残るインク導入口を閉塞する閉塞手段とを設けている。
【0029】
この特定事項により、インク供給ステーションにおいて不使用のインク導入口がインクカートリッジの閉塞手段によって閉塞され、インク供給ステーションに閉塞手段を設けることなくインクタンク側のインクの乾燥を防止することが可能となる。
【0030】
これに対し、インク供給ステーションの複数のインク導入口のうちの少なくとも1つのインク導入口に接続されるインク供給口をインクカートリッジに設け、このインクカートリッジのインク供給口と未接続な残るインク導入口を閉塞する閉塞手段をインク供給ステーションに設けている。
【0031】
この特定事項により、インク供給ステーションにおいて不使用のインク導入口がインク供給ステーションの閉塞手段によって閉塞され、インクカートリッジに閉塞手段を設けることなくインクタンク側のインクの乾燥を防止することが可能となる。しかも、インクカートリッジの未装着時にもインク供給ステーションの各インク導入口が閉塞手段によって閉塞され、各インク導入口へのゴミなどの侵入も防ぐことが可能となる。
【0032】
特に、インク供給ステーションから離脱させたインクカートリッジ内に残るインクを保護するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0033】
つまり、インク供給ステーションからの離脱時にインク供給口を塞ぐ蓋手段をインクカートリッジに設けている。
【0034】
この特定事項により、インク供給ステーションから離脱させたインクカートリッジのインク供給口が蓋部材で塞がれて、インクの乾燥やゴミなどの侵入が防止され、使用開始済みのインクカートリッジ内のインクを円滑に保護することが可能となる。
【0035】
しかも、このように使用開始済みのインクカートリッジ内のインクが保護されることにより、インクタンクへのインクの分割供給が可能となる。すなわち、インクカートリッジの大容量化も可能となる上、インクタンク内におけるインク不足分のみの供給も可能となる。
【0036】
特に、インクカートリッジを離脱させたインク供給ステーションのインク導入口を保護するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0037】
つまり、インクカートリッジの離脱時にインク導入口を塞ぐ蓋手段をインク供給ステーションに設けている。
【0038】
この特定事項により、インクカートリッジが装着されていない状態でも、インクタンク側のインクの乾燥を防止することが可能となる。また、インクカートリッジの離脱時にたれ落ちたインクによる混色も防止することが可能となる。しかも、インク供給ステーションに、ユーザーが手を入れても、インク導入口に直に触れることがなく、インクでの汚れを防止することが可能となる。
【0039】
特に、インクカートリッジの離脱時のインクによる汚れを防止するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0040】
つまり、インクカートリッジの離脱時にインク供給ステーションのインク導入口およびインクカートリッジのインク供給口に付着するインクを拭き取るインク拭き取り手段をインク供給ステーションに設けている。
【0041】
この特定事項により、インクカートリッジの離脱時に、インク供給ステーションのインク導入口およびインクカートリッジのインク供給口に付着するインクを拭き取るので、ユーザーの手を汚すことが防止される。また、インク導入口およびインク供給口でのインクの固化を防止することも可能となる。
【0042】
特に、インクカートリッジの離脱時のインクによる汚れをより確実に防止するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0043】
つまり、インク供給ステーションのインク導入口を、インクカートリッジのインク供給口と接続可能な接続位置と、インクカートリッジのインク供給口とは接続不能に退避する退避位置とに変換させるように構成する。そして、インクカートリッジの装着時にインク導入口を退避位置から接続位置に変換する一方、インクカートリッジの離脱時にインク導入口を接続位置から退避位置に変換するようにしている。
【0044】
この特定事項により、インク導入口付近に異物や人の手が入れられても、インク導入口が退避位置まで退避しているので、インク導入口に直に触れることがなく、インクによる汚れをより確実に防止することが可能となる。しかも、インクカートリッジの装着時にインクがたれ落ちても、そのたれ落ちたインクが他種類のインク導入口に触れることがなく、インクの混色を防止することが可能となる。
【0045】
特に、インクカートリッジからインクタンクへのインクの供給を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0046】
つまり、インクタンク内のインクの残量を検出するインク残量検知手段と、このインク残量検知手段からの信号を受け、インクタンク内のインク残量が所定値以上あるときに、インクカートリッジからインクタンクへのインクの供給を停止させるように制御する制御手段とを備えている。
【0047】
この特定事項により、インクタンク内のインク残量が所定値以上あるときにインクカートリッジからのインクの供給が停止されるので、インクタンク内のインク容量が常に所定量以上確保され、インクヘッドに対するインクタンクからのインクの供給が円滑に行えることになる。
【0048】
特に、インクタンクの設置位置を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0049】
つまり、インクタンクを、インクヘッドと対峙するプラテンの下方、または用紙をインクヘッドに供給するピックアップガイド付近、もしくは用紙のジャム発生時に開放するジャムカバーの付近に設置している。
【0050】
この特定事項により、インクタンクがインクジェットプリンタ内の空所(デッドスペース)を有効に利用して円滑に設置され、インクタンク内に大量のインクを蓄えることが可能となる。
【0051】
特に、インクカートリッジの適正な装着時にのみインクの供給を行うものとして、以下の構成が掲げられる。
【0052】
つまり、インク供給ステーションのインク導入口とインクカートリッジのインク供給口との接続状態を検出する検出手段と、この検出手段からの出力を受け、インクカートリッジのインク供給口がインク供給ステーションのインク導入口に接続されているときに、インクカートリッジ内のインクをインクタンクに供給する動作を開始するように制御する制御手段とを備えている。
【0053】
この特定事項により、インクカートリッジのインク供給口とインク供給ステーションのインク導入口とが適正に接続されたときにのみ、インクカートリッジからインクタンクへのインクの供給動作が行われるので、インクカートリッジのインク供給口とインク供給ステーションのインク導入口との不適正な接続状態でのインクの供給動作が禁止され、接続部付近からのインクの漏れなどの不具合が確実に防止される。
【0054】
また、廃インクカートリッジの適正な装着時にのみインクの回収を行うものとして、以下の構成が掲げられる。
【0055】
つまり、インク供給ステーションの廃インク排出口と廃インクカートリッジの廃インク回収口との接続状態を検出する検出手段と、この検出手段からの出力を受け、廃インクカートリッジの廃インク回収口がインク供給ステーションの廃インク排出口に接続されているときに、廃インクを廃インクカートリッジ内に回収する動作を開始するように制御する制御手段とを備えている。
【0056】
この特定事項により、廃インクカートリッジの廃インク回収口とインク供給ステーションの廃インク排出口とが適正に接続されたときにのみ、廃インクカートリッジ内への廃インクの回収動作が行われるので、廃インクカートリッジの廃インク回収口とインク供給ステーションの廃インク排出口との不適正な接続状態での廃インクの回収動作が禁止され、接続部付近からの廃インクの漏れなどの不具合が確実に防止される。
【0057】
特に、インクカートリッジの不要な離脱を防止するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0058】
つまり、インクカートリッジ内のインクをインクタンクに供給しているインク供給時に、インク供給ステーションからのインクカートリッジの抜き取りを防止する抜き取り防止機構を設けている。
【0059】
この特定事項により、インクタンクへのインク供給時にインク供給ステーションからの不要なインクカートリッジの抜き取り(離脱)が防止され、インクカートリッジのインク供給口とインク供給ステーションのインク導入口との接続部付近からのインクの漏れなどの不具合が確実に防止される。
【0060】
特に、インクカートリッジ内のインク容量不足によるトラブルを解消するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0061】
つまり、インクカートリッジ内のインクの残量が所定量となったことを検知するインク残量検知手段と、このインク残量検知手段の出力を受け、インクカートリッジ内のインクの残量が所定量となったことを報知する報知手段とを設けている。
【0062】
この特定事項により、インクカートリッジ内のインクが所定量となったことが表示や音声などによって報知されるので、インクカートリッジ内のインクが所定量を下回って状態でのインクタンクへの供給動作を防止して、インクカートリッジ内のインク容量不足によるトラブルを解消することが可能となる。
【0063】
そして、インクカートリッジ内部のインクの残量を目視により確認可能な透明または半透明の透過窓を設けている場合には、インクカートリッジ内のインク残量が目視によって一目で確認され、インクカートリッジの保管状態や装着状態に拘わらず、インクの残量を容易に把握することが可能となる。
【0064】
特に、インクカートリッジのインク容量を増大させるものとして、以下の構成が掲げられる。
【0065】
つまり、インク供給ステーションに、インクカートリッジのインク供給口に接続されたインクカートリッジ取付アダプタを脱着自在に装着させている。
【0066】
この特定事項により、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体の外部に装着することで、インク供給ステーションに装着可能な規定量のインクカートリッジにとらわれることなく、インクカートリッジのインク容量を増大させることが可能となる。しかも、複数種類のインクを個々に収容したそれぞれのインクカートリッジのインク供給口をまとめてインクカートリッジ取付アダプタに接続すれば、インクの種類毎にインクの供給作業を繰返し行わなくても複数種類のインクを同時に供給することも可能となる。
【0067】
特に、インクカートリッジからのインクの供給動作を具体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0068】
つまり、インクカートリッジのインク供給口からインク供給ステーションのインク導入口を介してインクタンクにインクを吸引して供給するインクポンプと、インクヘッドのインクを吸引してメンテナンスするメンテナンスステーションのインクポンプとを、互いに兼用させている。
【0069】
この特定事項により、インク供給ステーションのインクポンプとメンテナンスステーションのインクポンプとが互いに兼用され、互いのポンプの共有化によって部品点数の削減およびコストダウンを図ることが可能となる。
【0070】
更に、使用済みとなったインクカートリッジを有効利用するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0071】
つまり、閉塞部材により閉塞された廃インク回収口をインクカートリッジに設け、使用済みとなったインクカートリッジを、そのインク供給口を上記閉塞部材により閉塞させて廃インク回収口を開口させることによって、廃インク回収用のインクカートリッジとして利用するようにしている。
【0072】
この特定事項により、使用済みとなったインクカートリッジが、その廃インク回収口から閉塞部材を外して廃インク回収口を開口させるとともに、この閉塞部材によりインク供給口を閉塞させることによって、廃インク回収用のインクカートリッジとして利用されるので、使用済みとなったインクカートリッジをそのまま廃棄せずに有効に利用し、廃棄物を削減することが可能となるとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
【0073】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、インクタンクをキャリッジに搭載しないタイプ(所謂オフボードタイプ)、つまり、キャリッジ上のインクヘッドに対してインクチューブを介してインクタンクからインクが供給されるタイプのインクジェットプリンタに本発明を適用した場合を示している。
【0074】
図1は、本実施形態に係わるインク供給装置を備えたカラーインクジェットプリンタ1の内部構成の一部を概略的に示す平面図である。また、図2は、当該カラーインクジェットプリンタ1の外観を概略的に示す斜視図である。
【0075】
図1および図2において、カラーインクジェットプリンタ1は、図示しないが略鉛直方向に延びる給紙トレイおよびピックアップローラを備え、画像形成動作の開始時に給紙トレイ内の記録用紙Pをピックアップローラによって一枚ずつ取り出して画像形成部10に向かって送り出すようになっている。また、上記カラーインクジェットプリンタ1のケーシング1Aの前面下部には、画像形成部10において画像形成が行われた記録用紙Pを排出する排紙口20が形成されているとともに、この排紙口20から排出された記録用紙Pを回収する排出トレイ21が突設されている。そして、上記給紙トレイから送り出された記録用紙Pは、図示しない搬送部によって画像形成部10まで搬送された後、排出トレイ21まで搬送されるようになっている。
【0076】
上記画像形成部10は、搬送部により搬送された記録用紙Pに画像形成を行うものであり、インクヘッド101、このインクヘッド101を搭載したキャリッジ102、このキャリッジ102を主走査方向に案内するためのガイドシャフト(図示せず)、および画像形成動作時に記録用紙Pの支持台となるプラテン(図示せず)を備えている。
【0077】
また、上記インクヘッド101に対し複数種類のインクを供給するインク供給装置30が設けられている。このインク供給装置30は、複数種類のインクタンク301〜304を備えている。上記インクタンク301〜304は、記録用紙Pの搬送経路から外れた領域に設けられている。そして、各インクタンク301〜304は、上記キャリッジの内部に備えられた図示しないサブタンクに対し、インク供給経路の下流側を構成する下流側インクチューブ401〜404を介して接続されている。
【0078】
また、各インクタンク301〜304は、Bk(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の各インク毎に個別に配置されている。これにより、各インクタンク301〜304内の各色のインクが、下流側インクチューブ401〜404およびサブタンクを経てインクヘッド101に供給可能となっている。
【0079】
ここで、カラーインクジェットプリンタ1による記録用紙Pへの画像形成動作について説明する。
【0080】
先ず、図示しないコンピュータ等の外部端末から画像情報に基づく画像形成要求がカラーインクジェットプリンタ1に対してなされると、給紙トレイ上の記録用紙Pをピックアップローラによって送り出す。
【0081】
次に、送り出された記録用紙Pは、搬送部により画像形成部10に向かって搬送される。搬送部では、記録用紙Pをインクヘッド101とプラテンとの間へと搬送する。
【0082】
そして、画像形成部10では、各インクタンク301〜304から下流側インクチューブ401〜404、サブタンクを経て供給された複数種類のインクを使用し、インクヘッド101のインクノズルよりプラテン上の記録用紙Pへ画像情報に対応してインク滴が吹き付けられる。
【0083】
このとき、記録用紙Pはプラテン上で一旦停止されている。インク滴を吹き付けつつ、キャリッジ102は、ガイドシャフトに案内されて、主走査方向(図1における左右方向)に一ライン分走査される。それが終了すると、記録用紙Pは、プラテン上で副走査方向(図1における上下方向)に一定の幅だけ移動する。画像形成部10において、上記処理が画像情報に対応し継続して実施されることにより、記録用紙Pの全面に画像形成がなされる。このようにして画像形成が行われた記録用紙Pは、搬送部によって排出トレイ21に排出される。これにより、記録用紙Pは印刷物としてユーザに提供されることになる。
【0084】
次に、本形態の特徴とする部分であるインク供給装置30について詳細に説明する。
【0085】
このインク供給装置30は、キャリッジ102の主走査方向の一側の端部(図1および図2では右側)に配設されたメンテナンスステーション(図示せず)よりも一側寄りに設けられている。上記インク供給装置30は、上記インクタンク301〜304に対しインク供給経路の上流側を構成する上流側インクチューブ405〜408を介して複数種類のインクをそれぞれ個別に供給するインク供給ステーション31を備えている。
【0086】
上記インク供給ステーション31は、カラーインクジェットプリンタ1の右側部前側寄りに設けられ、これと対向するケーシング1Aの前面右側部には、インクカートリッジ51の差し込み可能な差込口100(図2に表れる)が設けられている。また、上記インク供給ステーション31は、上記差込口100の周囲を囲む箱状に形成され、その下面側において上下方向に昇降移動する昇降台31aを備えている。この昇降台31aには、複数種類のインクを上流側インクチューブ405〜408を介してインクタンク301〜304にそれぞれ個別に導入するインク導入口311〜314が開設されている。この各インク導入口311〜314は、種類の異なるインク毎にキャリッジ102の主走査方向に位置を異ならせるように一列に並んで配置されている。そして、図3に示すように、上記インク供給ステーション31には、これらのインク導入口311〜314のうちのインクタンクのインクの使用頻度が高いブラック色用のインク導入口312に接続されるインク供給口511を有するブラック色のインクカートリッジ51が差込口100を介して脱着自在に装着されている。この場合、インクカートリッジ51内には、インク供給ステーション31のインク導入口311〜314のいずれか1つに接続されるインク導入口312(または311,313,314)から上流側インクチューブ405(または406,407,408)を介して接続されるインクタンク301(または302,303,304)内のインクと同じブラック色のインクが充填されている。また、上記昇降台31a上には、メンテナンスステーションにおいてインクヘッド101から吸引された廃インクを廃インクチューブ409を介して排出する廃インク排出口315が開設されている。更に、上記上流側インクチューブ405〜408および廃インクチューブ409の途中にはインクポンプ31cが介設され、このインクポンプ31cによって、インクカートリッジ51内のインクが上流側インクチューブ406(または405、407,408)を介してインクタンク301(または302,303,304)に吸引されて供給されるようになっている。これによって、インクカートリッジ51は、カラーインクジェットプリンタ1の使用状況に関わらずインク供給ステーション31に対し常時脱着することができるようになっている。この場合、インクカートリッジ51内のインクをインクタンク301(または302,303,304)に吸引するインクポンプ31cと、メンテナンスステーションにおいてインクヘッド101からの廃インクを廃インクチューブ409を介して吸引するインクポンプとは、互いに兼用して使用され、このインクポンプ31cは、正逆回転によって吸引方向を逆転させることができるものであり、図示しない制御手段により制御されている。
【0087】
そして、図4に示すように、上記インク供給ステーション31の昇降台31aは、図示しない昇降装置によって上下方向に昇降移動し、インクカートリッジ51のインク供給口511に対しインク導入口312を接続可能とする接続位置{図4の(c)に示す位置}と、インクカートリッジ51のインク供給口511に対しインク導入口312を接続不能とする下方の退避位置{図4の(a)および(b)に示す位置}とに変換されるようになっている。上記インク供給ステーション31の後壁(奥の壁)には、インクカートリッジ51が差込口100を介してインク供給ステーション31に差し込まれた際に当接して昇降装置を通電するスイッチ31bが設けられている。このスイッチ31bは、インクカートリッジ51との当接により昇降装置を通電して昇降台31aを退避位置から接続位置まで上昇させるように構成されている。一方、インクカートリッジ51を抜き取りときにON操作される抜き取りスイッチ(図示せず)が設けられ、この抜き取りスイッチをON操作することで、昇降台31aを接続位置から退避位置まで下降させるように構成されている。つまり、インク供給ステーション31のインク導入口312は、インク供給ステーション31へのインクカートリッジ51の装着時にスイッチ31bとの当接により昇降台31aを上昇させてインクカートリッジ51のインク供給口511に対し接続する接続位置{図4の(c)に示す位置}に変換される一方、インク供給ステーション31からのインクカートリッジ51の離脱時に抜き取りスイッチのON操作により昇降台31aを下降させてインクカートリッジ51のインク供給口511に対し離脱する退避位置{図4の(a)および(b)に示す位置}に変換されるようになっている。この場合、抜き取りスイッチのON操作により、インクカートリッジ51が自動的に離脱されるようにすることも可能である。
【0088】
また、上記インク供給ステーション31には、インクカートリッジ51内のインクの残量が所定量となったことを検知するインク残量検知手段としてのインクカートリッジ残量センサ(図示せず)からの出力を受け、インクカートリッジ51内のインクの残量が所定量となったことを報知する報知手段(図示せず)が設けられている。この報知手段としては、本体上面に設けられた表示部(図示せず)への表示やブザーなどが適用されている。また、上記インクカートリッジ残量センサは、インクカートリッジ51に設けられた電気接点と、インク供給用針とを含む公知の電気回路によって構成されている。
【0089】
そして、上記インクタンク301〜304には、そのインクタンク301〜304内のインクの残量を検出するインク残量検知手段としてのインクタンク残量センサ(図示せず)が設けられている。一方、上記カラーインクジェットプリンタ1の制御手段では、上記インクタンク残量センサからの信号を受け、インクタンク301内のインク残量が所定値以上あるときに、インクカートリッジ51からインクタンク301へのインクの供給を停止させるように制御することが行われる。この場合、インクタンク残量センサとしては、インクカートリッジ51内のインクの残量が所定量となったことを検知するインクカートリッジ残量センサと同じものが適用される。
【0090】
また、上記インク供給ステーション31には、そのインク導入口312とインクカートリッジ51のインク供給口511との接続状態を検出する検出手段としての接続状態検出センサ(図示せず)が設けられている。そして、上記制御手段では、上記接続状態検出センサからの出力を受け、インクカートリッジ51のインク供給口511がインク供給ステーション31のインク導入口312に接続されているときに、インクカートリッジ51内のインクをインクタンク301に供給する動作を開始するように制御することが行われる。
【0091】
そして、上記インク供給ステーション31のインク導入口312に接続されるインク供給口511は、インクカートリッジ51の底面より突出しており、このインクカートリッジ51の底面には、インク供給口511とは未接続の残るインク導入口311,313,314を閉塞するピン状の閉塞部材515,516,517がそれぞれ突設されている。これらの閉塞部材515〜517は、インク供給ステーション31(昇降台31a)へのインクカートリッジ51の装着時にインク導入口312にインク供給口511が接続された際に残るインク導入口311,313,314に挿通されて該各インク導入口311,313,314を閉塞するようにしている。
【0092】
図5に示すように、上記インクカートリッジ51の下面には、インク供給ステーション31からの離脱時にインク供給口511を塞ぐ蓋手段としての蓋部材518が設けられている。この蓋部材518は、基端がインクカートリッジ51の下面にヒンジ連結された略L字状を呈するものであって、その先端をインク供給口511まで回動させることによって該インク供給口511を閉塞するようになっている。
【0093】
また、図6に示すように、上記インク供給ステーション31には、このインク供給ステーション31に装着されたインクカートリッジ51内のインクをインクタンク301に供給しているインク供給時に、インク供給ステーション31からのインクカートリッジ51の抜き取りを防止する抜き取り防止機構32が設けられている。この抜き取り防止機構32は、インクカートリッジ51の一側面に凹設された孔部51aに対し挿脱自在に挿通されるピン状の抜き取り防止部材321と、この抜き取り防止部材321を挿脱方向に進退移動させるアクチュエータなどの駆動手段(図示せず)と、インク供給時に上記挿脱手段を進出させてインクカートリッジ51の孔部51aに対し抜き取り防止部材321を挿通させる一方、インク供給終了時に上記挿脱手段を後退させてインクカートリッジ51の孔部51aから抜き取り防止部材321を離脱させるように制御する制御装置(図示せず)とを備えている。
【0094】
そして、図7に示すように、上記インク供給ステーション31には、各インク導入口311〜314を閉塞するピン状の閉塞部材521〜524を有する閉塞インクカートリッジとしてのダミーカートリッジ52がインクカートリッジ51に代えて脱着自在に装着されるようになっている。上記各閉塞部材521〜524は、ダミーカートリッジ52の底面に突設され、ダミーカートリッジ52がインク供給ステーション31に装着された際に各インク導入口311〜314を閉塞するようになっている。
【0095】
また、図8に示すように、上記インク供給ステーション31には、昇降台31a上の廃インク排出口315に接続される廃インク回収口531を備えた廃インクカートリッジ53がインクカートリッジ51に代えて脱着自在に装着されるようになっている。上記廃インク回収口531は、廃インクカートリッジ53の底面より昇降台31a上の廃インク排出口315に対応するように突設されている。更に、上記インク供給ステーション31には、その廃インク排出口315と廃インクカートリッジ53の廃インク回収口531との接続状態を検出する検出手段としての接続状態検出センサ(図示せず)が設けられている。そして、上記制御手段では、上記接続状態検出センサからの出力を受け、廃インクカートリッジ53の廃インク回収口531がインク供給ステーション31(昇降台31a)の廃インク排出口315に接続されているときに、廃インクを廃インクカートリッジ53内に回収する動作を開始するように制御することが行われる。
【0096】
したがって、上記実施形態では、インクカートリッジ51をインク供給ステーション31に装着し、インクカートリッジ51内のインクをインクジェットプリンタ1内のインクタンク301(または302,303、304)を介してインクヘッド101に供給するので、インクタンク301〜304の設置位置はカラーインクジェットプリンタ1のケーシング1A内の空所(デッドスペース)であればどこでもよく、周囲に制約を受けることなくインクタンク301〜304のインク容量を十分に増大させることができる上、カラーインクジェットプリンタ1のサイズに比して大容量のインクタンク301〜304を効率よく配置することができる。また、インクタンク301〜304のインク容量が十分に増大していることにより、このインクタンク301〜304に対しインクカートリッジ51からのインクを大量に供給することができる。
【0097】
しかも、インクヘッド101に対しインクカートリッジ31からのインクがインクタンク301(または302,303、304)を介して常時供給されることになり、これによってインクの無停止補充を効率よく行うことができることになる。
【0098】
また、カラーインクジェットプリンタ1の使用状況に関わらず、インクカートリッジ51がインク供給ステーション31に対し常時脱着することができるようになっているので、インクカートリッジ51が空になったことに気付いた時点で、迅速にインクカートリッジ51を交換してインク補給を行うこともでき、インク補給のあらゆる事態に対処することができることになる。しかも、インクカートリッジ51に、複数種類のインクのうちの使用頻度の高いブラック色のインクのみを充填し、このインクをインクタンク301側に導入するインク供給ステーション31のインク導入口312に対し上記インクカートリッジ51のインク供給口511が装着時に接続されるようになっているので、使用頻度の高いブラック色のインクのカートリッジ51をインク供給ステーション31に装着した状態で、カラーインクジェットプリンタ1を使用することができ、ユーザーの使用性を向上させることができる。
【0099】
そして、インク供給ステーション31の各インク導入口311〜314は、種類の異なるインク毎にキャリッジ102の主走査方向に位置を異ならせるように一列に並んで配置されているので、インク供給ステーション31のインク導入口312とインクカートリッジ51のインク供給口511との位置が一対となって、インクの種類毎に異なることになり、誤装着によるインクの混色を防止することができる。
【0100】
特に、インクカートリッジ51の下面には、インク供給ステーション31の1つのインク導入口312に接続されるインク供給口511と、このインク供給口511とは未接続状態の残るインク導入口311,313,314を閉塞する閉塞部材515〜517とが設けられているので、インク供給ステーション31において不使用のインク導入口311,313,314がインクカートリッジ51の閉塞部材515〜517によって閉塞され、インク供給ステーション31に閉塞部材を設けることなくインクタンク301〜304側のインクの乾燥を防止することができる。
【0101】
しかも、インクカートリッジ51のインク供給口511からインク供給ステーション31のインク導入口312を介してインクタンク301にインクを吸引して供給するインクポンプ31cと、インクヘッド101のインクを吸引してメンテナンスするメンテナンスステーションのインクポンプとは、互いに兼用しているので、互いのインクポンプ31cの共有化によって部品点数の削減およびコストダウンを図ることができる。
【0102】
また、インク供給ステーション31からの離脱時にインク供給口511を塞ぐ蓋部材18がインクカートリッジに設けられているので、インクカートリッジ51内のインクの乾燥やゴミなどの侵入が防止され、使用開始済みのインクカートリッジ51内のインクを円滑に保護することができる。しかも、このように使用開始済みのインクカートリッジ51内のインクが保護されることにより、インクタンク301(または302〜304)へのインクの分割供給が可能となり、インクカートリッジ51の大容量化も図ることができる上、インクタンク301(または302〜304)内におけるインク不足分のみを供給することもできる。
【0103】
加えて、インク供給ステーション31のインク導入口311〜314は、昇降台31aの昇降移動によって、インクカートリッジ51の装着時にそのインク供給口511と接続可能な接続位置{図4の(c)に示す位置}まで上昇する一方、インクカートリッジ51の離脱時にそのインク供給口511とは接続不能に退避する退避位置{図4の(a)および(b)に示す位置}まで下降するように変換されるので、インク導入口311〜314付近に異物や人の手が入れられても、インク導入口311〜314が退避位置まで退避しているので、インク導入口311〜314に直に異物や手が触れることがなく、インクによる汚れを確実に防止することができる。しかも、インクカートリッジ51の装着時にインクがたれ落ちても、そのたれ落ちたインクが他種類のインク導入口311,313,314に触れることがなく、インクの混色を防止することができる。
【0104】
更に、カラーインクジェットプリンタ1の制御手段は、インクタンク内のインクの残量を検出するインクタンク残量センサからの信号を受け、インクタンク301〜304内のインク残量が所定値以上あるときに、インクカートリッジ51からインクタンク311へのインクの供給を停止させるように制御しているので、インクタンク311〜314内のインク容量が常に所定量以上確保され、インクヘッド101に対するインクタンク301〜304からのインクの供給を円滑に行うことができる。また、上記制御手段は、インク供給ステーション31のインク導入口312とインクカートリッジ51のインク供給口511との接続状態を検出する接続状態検出センサからの出力を受け、インクカートリッジ51のインク供給口511がインク供給ステーション31のインク導入口312に接続されているときに、インクカートリッジ51内のインクをインクタンク301に供給する動作を開始するように制御しているので、インクカートリッジ51のインク供給口511とインク供給ステーション31のインク導入口312との不適正な接続状態でのインクの供給動作が禁止され、接続部付近からのインクの漏れなどの不具合が確実に防止することができる。そして、上記制御手段は、インク供給ステーション31の廃インク排出口315と廃インクカートリッジ53の廃インク回収口531との接続状態を検出する接続状態検出センサからの出力を受け、廃インクカートリッジ53の廃インク回収口531がインク供給ステーション31の廃インク排出口315に接続されているときに、廃インクを廃インクカートリッジ53内に回収する動作を開始するように制御しているので、廃インクカートリッジ53の廃インク回収口531とインク供給ステーション31の廃インク排出口315との不適正な接続状態での廃インクの回収動作が禁止され、接続部付近からの廃インクの漏れなどの不具合を確実に防止することができる。しかも、上記制御手段は、インク供給時に挿脱手段を進出させてインクカートリッジ51の孔部51aに対し抜き取り防止部材321を挿通させる一方、インク供給終了時に上記挿脱手段を後退させてインクカートリッジ51の孔部51aから抜き取り防止部材321を離脱させるように制御しているので、インクタンク301(または302〜304)へのインク供給時にインク供給ステーション31からの不要なインクカートリッジ51の抜き取り(離脱)が防止され、インクカートリッジ51のインク供給口511とインク供給ステーション31のインク導入口312との接続部付近からのインクの漏れなどの不具合を確実に防止することができる。更に、インクカートリッジ51内のインクの残量が所定量となったことを検知するインクカートリッジ残量センサからの出力を受け、インクカートリッジ51内のインクの残量が所定量となったことがカラーインクジェットプリンタ1本体上面の表示部への表示やブザーなどによって報知されるようにしているので、インクカートリッジ51内のインクが所定量を下回った状態でのインクタンク301への供給動作を防止して、インクカートリッジ51内のインク容量不足によるトラブルを解消することができる。
【0105】
そして、インク供給ステーション31に、そのインク導入口311〜314を閉塞する閉塞部材521〜524を有するダミーカートリッジ52がインクカートリッジ31に代えて装着されるようになっているので、インクタンク301〜304へのインクの供給が不要な場合などに、インクカートリッジ31に代えてダミーカートリッジ52をインク供給ステーション31に装着すれば、インク供給ステーション31のインク導入口311〜314が閉塞部材521〜524によって閉塞され、インクタンク301〜304側のインクの乾燥を防止することができる。また、インク供給ステーション31の廃インク排出口315に接続される廃インク回収口531を備えた廃インクカートリッジ53がインクカートリッジ51に代えて脱着自在に装着されるようになっているので、廃インクを回収する場合に、廃インクカートリッジ53をインク供給ステーション31に装着して廃インクの回収が行え、廃インクカートリッジ53の装着スペースを別途設けることなく既存のインク供給ステーション31を共有して、装着スペースを円滑に確保することができる上、ユーザによる廃インクカートリッジ53の交換性を向上させることもできる。
【0106】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、使用頻度の高いブラック色のインクを充填したインクカートリッジ51をインク供給ステーション31に装着した場合について述べたが、図9に示すように、インク供給ステーション31の各インク導入口311〜314に対しそれぞれ接続されるインク供給口541〜544を下面に有し、かつ各インクタンク301〜304にそれぞれ対応する4種類のインクが個別に充填されたインクカートリッジ54がインク供給ステーション31に脱着自在に装着されるようにしてもよく、この場合には、4種類のインクを全て補給する際にインクカートリッジ54をインク供給ステーション31に装着するのみでよく、インクの種類毎のインクカートリッジをその都度装着し直す必要がなくなって、インクの無停止補充をより効率よく行うことができることになる。
【0107】
また、上記実施形態では、インク供給ステーション31(昇降台31a)の4つのインク導入口311〜314のうちのブラック色に対応するインク導入口312にのみ接続されるインク供給口511、およびこのインク供給口511と未接続な残るインク導入口311,313,314を閉塞する閉塞部材515〜517をインクカートリッジ51に設けたが、インク供給口と未接続な残るインク導入口を閉塞する閉塞手段がインク供給ステーションに設けられていてもよい。この場合には、インク供給ステーションにおいて不使用のインク導入口がインク供給ステーションの閉塞手段によって閉塞され、インクカートリッジに閉塞手段を設けることなくインクタンク側のインクの乾燥を防止することができる。しかも、インク供給ステーションの閉塞手段を各インク導入口を全て閉塞し得る数、ここでは4つ設けておけば、インクカートリッジの未装着時にもインク供給ステーションの各インク導入口が閉塞手段によって全て閉塞され、各インク導入口へのゴミなどの侵入も防ぐことができる。
【0108】
そして、上記実施形態では、インクカートリッジ51をインクステーション31に装着したが、図10に示すように、4種類のインクを個別に充填する4つのインクカートリッジ51,55〜57のインク供給口(図示せず)にそれぞれインクチューブ(図示せず)を介してインク供給可能に連結されたインク供給口581〜584を有するインクカートリッジ取付アダプタ58がインク供給ステーション31に脱着自在に装着され、この装着時にインクカートリッジ取付アダプタ58の各インク供給口581〜584がインク供給ステーション31のインク導入口311〜314に接続されるようにしてもよく、この場合には、インクカートリッジ51,55〜57をインクジェットプリンタ1のケーシング1A外部に装着することで、インク供給ステーション31に装着可能な規定量のインクカートリッジにとらわれることなく、インクカートリッジ51,55〜57のインク容量を増大させることができるとともに、インクの種類毎にインクの供給作業を繰返し行わなくても複数種類のインクを同時に供給することもできる。
【0109】
更に、上記実施形態では、インクカートリッジ51内のインクの残量が所定量となったことを検知するインクカートリッジ残量センサを設け、このインクカートリッジ残量センサからの出力を受けてカラーインクジェットプリンタ1本体上面の表示部への表示やブザーなどによる報知を行うようにしたが、図11に示すように、インク供給口591を有するインクカートリッジ59の正面に内部のインクの残量を目視により確認可能な透明または半透明な縦長の透過窓59aが設けられていてもよく、この場合には、インクカートリッジ59内のインク残量が目視によって一目で確認され、インクカートリッジ59の保管状態や装着状態に拘わらず、インクの残量を容易に把握することができる。
【0110】
また、上記実施形態では、インク供給ステーション31の昇降台31aによってインク導入口311〜314および廃インク排出口315のみを昇降させたが、図12の(a)および(b)に示すように、インクカートリッジ51の離脱時にインクカートリッジ51のインク供給口511に付着するインクを拭き取るインク拭き取り手段としてのインク拭き取りマット33が昇降台31aとは別個の昇降手段(図示せず)により昇降するように設けられていてもよい。この場合、インク拭き取りマット33は、インク供給ステーション31へのインクカートリッジ51の装着時にスイッチ31bとの当接により昇降台31aと共に上昇位置{図12の(b)に示す位置}まで上昇して保持される一方、インク供給ステーション31からのインクカートリッジ51の離脱時にスイッチ31bとの非当接となってインクカートリッジ51がインク供給ステーション31から抜き取られたときに下降位置{図12の(a)に示す位置}まで下降するようになっており、インクカートリッジ51の離脱時に、上昇位置に保持されているインク拭き取りマット33によってインクカートリッジ51のインク供給口511に付着するインクが拭き取られ、ユーザーの手を汚すことを防止できるとともに、インク供給口511でのインクの固化を防止することもできる。しかも、昇降する昇降台上のインク導入口およびインク排出口に付着するインクを拭き取るインク拭き取り手段が設けられていてもよく、この場合には、インクカートリッジの離脱時に、インク拭き取り手段によってインク供給ステーションのインク導入口に付着するインクが拭き取られ、インク導入口でのインクの固化を防止することができることになる。
【0111】
そして、上記実施形態では、インク供給ステーション31の廃インク排出口315に連結された廃インクチューブ49の途中にインクポンプ31cを介設したが、図13に示すように、廃インクチューブ49のインクポンプ31cよりも廃インク排出口315側を分岐させ、その分基端をカラーインクジェットプリンタに収容されている廃インク容器61に接続し、廃インクチューブ49の廃インク排出口315側および分岐部49a側(廃インク容器61側)にそれぞれ廃インクチューブ49および分岐部49aを圧迫の有無により開閉する開閉手段62,62を個別に設け、インク供給ステーション31に廃インクカートリッジ53が装着されているときに分岐部49aの開閉手段62を閉塞して廃インクチューブ49を介して排出される廃インクを廃インクカートリッジ53に回収する一方、インク供給ステーション31に廃インクカートリッジ53が装着されていないときに廃インクチューブ49の廃インク排出口315側の開閉手段62を閉塞して廃インクチューブ49から分岐部49aを介して排出される廃インクを廃インク容器61に回収するようにしてもよい。この場合、廃インクによる廃インク容器61のオーバーフローが効果的の防止され、廃インクの回収作業を円滑に行うことができる。
【0112】
また、上記実施形態では、インクタンク301〜304の設置場所をカラーインクジェットプリンタ1のケーシング1A内の空所とし、具体的な設置場所については言及しなかったが、図14に示すように、インクタンク64が、インクヘッド101と対峙するプラテン103の下方、または記録用紙Pをインクヘッド101に供給するピックアップガイド104の後方付近(図では右側付近)、もしくは記録用紙Pのジャム発生時に開放するジャムカバー105の裏面付近(図では左側)に設置してもよい。この場合、インクタンク64がカラーインクジェットプリンタ1のケーシング1A内の空所(デッドスペース)を有効に利用して円滑に設置され、インクタンク64内に大量のインクを蓄えることができる。
【0113】
そして、上記実施形態では、使用済みとなったインクカートリッジ51について言及しなかったが、図15に示すように、ピン状の閉塞部材65により閉塞された廃インク回収口601をインクカートリッジ60に設けておき、使用済みとなったインクカートリッジ60のインク供給口602を上記閉塞部材65により閉塞させて代わりに廃インク回収口601を開口させることによって、インクカートリッジ60を廃インク回収用のインクカートリッジとして利用するようにしてもよい。この場合、使用済みとなったインクカートリッジ60をそのまま廃棄せずに有効に利用し、廃棄物を削減することができる上、廃インク回収用のインクカートリッジを別途用意する必要がなくなってコストダウンを図ることもできる。
【0114】
更に、上記実施形態では、インクカートリッジ51をインク供給ステーション31に装着した後、昇降台31aの昇降によってインク供給口511に対しインク導入口312が接続または離脱するようにしたが、図16の(a)および(b)に示すように、インクカートリッジ67の下面にインク供給口(図示せず)を開設し、インク供給ステーション35の下面に設けられたインク導入口351に対しインクカートリッジ67の装着時のスライド移動のみによってインク供給口とインク導入口351とが接続されるようにしてもよい。そして、このインク供給ステーション35には、インクカートリッジ67の離脱時にインク導入口351を塞ぐ蓋手段としてのキャップ352が設けられている。このキャップ352は、インク供給ステーション35の奥側の面(図では左端の面)に支持され、図16の(b)に示すように、インクカートリッジ67の装着時のスライド移動によってインク導入口351から離脱する一方、インクカートリッジ67の抜き取り時に付勢力によってインク導入口351を塞ぐ位置{図16の(a)に示す位置}まで復帰するようになっている。これにより、インクカートリッジ67が装着されていない状態でも、インクタンク301側のインクの乾燥を防止することができる。また、インクカートリッジ67の離脱時にたれ落ちたインクによる混色も防止することができる。しかも、インク供給ステーション35に、ユーザーが手を入れても、インク導入口351に直に触れることがなく、インクでの汚れを防止することができる。この場合、インク供給ステーションの下面とインクカートリッジの下面との間に所定の空間を設け、インクカートリッジの離脱時に全てのインク導入口を個々に塞ぐ4つのキャップが設けられていれば、インクカートリッジの装着時にインク供給口をキャップに対して当接するように構成しておくことで、インクカートリッジの装着時にその内部のインクと対応するインク導入口のキャップのみが離脱し、他のインク導入口のキャップについては当接せずに塞ぐ位置に保たれ、実施する上で非常に有利なものとなる。
【0115】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、単一種類または複数種類のインクをインクタンク側に導入するインク供給ステーションのインク導入口に接続可能なインク供給口を有するインクカートリッジをインク供給ステーションに対し脱着自在に装着させることで、インクタンクの設置位置をインクジェットプリンタ内の空所のどこにでも設置でき、周囲に制約を受けることなくインクタンクのインク容量を十分に増大させることができる上、インクジェットプリンタのサイズに比して大容量のインクタンクを効率よく配置することができる。また、インク容量を十分に増大させたインクタンクにより、インクカートリッジからのインクを大量にインクタンクに供給することができる。
【0116】
しかも、インクヘッドに対しインクカートリッジからの単一種類または複数種類のインクをインクタンクを介して常時供給できる上、複数種類のインクを補給する場合にもインクカートリッジをインク供給ステーションに装着するのみでよいためにインクの種類毎のインクカートリッジをその都度装着し直す必要がなく、その結果インクの無停止補充を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるインク供給装置を備えたカラーインクジェットプリンタの内部構成の一部を概略的に示す平面図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタの外観を概略的に示す斜視図である。
【図3】インク供給ステーションおよびインクカートリッジの斜視図である。
【図4】(a)はインク供給ステーションのスイッチに対しインクカートリッジが当接する前の状態を示す説明図である。
(b)はインク供給ステーションのスイッチに対しインクカートリッジが当接した状態を示す説明図である。
(c)はインク供給ステーションの昇降台が上昇してインク導入口がインクカートリッジのインク供給口に接続された状態を示す説明図である。
【図5】蓋部材によるインク供給口の開閉状態を示す図である。
【図6】インクカートリッジの孔部に対する抜き取り防止部材の抜き取り動作を説明する図である。
【図7】本実施形態の変形例に係わるダミーカートリッジおよびインクステーションの斜視図である。
【図8】本実施形態のその他の変形例に係わる廃インクカートリッジの斜視図である。
【図9】本実施形態のその他の変形例に係わる4つのインク供給口を備えたインクカートリッジの斜視図である。
【図10】本実施形態のその他の変形例に係わる4つのインクカートリッジを備えたインクカートリッジ取付アダプタの斜視図である。
【図11】本実施形態のその他の変形例に係わる透過窓を備えたインクカートリッジの斜視図である。
【図12】(a)は本実施形態のその他の変形例に係わるインク供給ステーションのスイッチに対しインクカートリッジが当接した状態を示す説明図である。
(b)は同じくインクカートリッジ抜き取り時のマットによるインク供給口の拭き取り動作を説明する説明図である。
【図13】本実施形態のその他の変形例に係わる廃インクチューブによる廃インクの回収経路を示す図である。
【図14】本実施形態のその他の変形例に係わるインクタンクの空所への設置状況を示すカラーインクジェットプリンタの断面図である。
【図15】本実施形態のその他の変形例に係わる廃インク回収口を備えたインクカートリッジの斜視図である。
【図16】(a)は本実施形態のその他の変形例に係わるキャップを備えたインク供給ステーションへのインクカートリッジの装着前の状態を示す図である。
(b)は同じくキャップを備えたインク供給ステーションへのインクカートリッジの装着時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インクジェットプリンタ)
101 インクヘッド
103 プラテン
104 ピックアップガイド
105 ジャムカバー
30 インク供給装置
301〜304 インクタンク
31 インク供給ステーション
31c インクポンプ
311〜314 インク導入口
315 廃インク排出口
32 抜き取り防止機構
33 マット(インク拭き取り手段)
35 インク供給ステーション
351 インク導入口
352 キャップ(蓋手段)
51 インクカートリッジ
511 インク供給口
515〜517 閉塞部材(閉塞手段)
518 蓋部材(蓋手段)
52 ダミーカートリッジ(閉塞インクカートリッジ)
521〜524 閉塞部材(閉塞手段)
53 廃インクカートリッジ
531 廃インク回収口
54 インクカートリッジ
541〜544 インク供給口
55〜57 インクカートリッジ
58 インクカートリッジ取付アダプタ
59 インクカートリッジ
59a 透過窓
60 インクカートリッジ
601 廃インク回収口
602 インク供給口
64 インクタンク
65 閉塞部材
67 インクカートリッジ
P 記録用紙(用紙)

Claims (23)

  1. インクヘッドからの単一種類のインクにより画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、上記インクヘッドに対し単一種類のインクを供給するインク供給装置であって、
    上記インクプリンタの本体には、
    上記インクヘッドに対し単一種類のインクを供給するインクタンクと、
    このインクタンクに対し単一種類のインクを供給するインク供給ステーションとが設けられており、
    上記インク供給ステーションは、単一種類のインクをインクタンク側に導入するインク導入口を有し、このインク導入口に接続されるインク供給口を有するインクカートリッジがインク供給ステーションに対し脱着自在に装着されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  2. インクヘッドからの複数種類のインクにより多色画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、上記インクヘッドに対し複数種類のインクを供給するインク供給装置であって、
    上記インクプリンタの本体には、
    上記インクヘッドに対し複数種類のインクを供給する複数のインクタンクと、
    この各インクタンクに対し複数種類のインクをそれぞれ個別に供給するインク供給ステーションと
    が設けられており、
    上記インク供給ステーションは、複数種類のインクをインクタンク側にそれぞれ個別に導入するインク導入口を有し、これらのインク導入口にそれぞれ個別に接続されるインク供給口を有するインクカートリッジがインク供給ステーションに対し脱着自在に装着されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジは、インクジェットプリンタの使用状況に関わらずインク供給ステーションに対し脱着されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  4. 上記請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジには、複数種類のインクのうちの使用頻度の高い種類のインクのみが充填され、
    そのインクをインクタンク側に導入するインク供給ステーションのインク導入口に対し上記インクカートリッジのインク供給口が装着時に接続されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  5. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションには、そのインク導入口を閉塞する閉塞手段を有する閉塞インクカートリッジがインクカートリッジに代えて脱着自在に装着されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  6. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションには、廃インクを排出する廃インク排出口が設けられ、この廃インク排出口に接続される廃インク回収口を備えた廃インクカートリッジがインクカートリッジに代えて脱着自在に装着されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  7. 上記請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションの複数のインク導入口は、種類の異なるインク毎に位置を異ならせて配置されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  8. 上記請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジには、
    インク供給ステーションの複数のインク導入口のうちの少なくとも1つのインク導入口に接続されるインク供給口と、
    上記インクカートリッジのインク供給口とは未接続状態の残るインク導入口を閉塞する閉塞手段と
    が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  9. 上記請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジには、インク供給ステーションの複数のインク導入口のうちの少なくとも1つのインク導入口に接続されるインク供給口が設けられており、
    インク供給ステーションには、上記インクカートリッジのインク供給口とは未接続な残るインク導入口を閉塞する閉塞手段が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  10. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジには、インク供給ステーションからの離脱時にインク供給口を塞ぐ蓋手段が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  11. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションには、インクカートリッジの離脱時にインク導入口を塞ぐ蓋手段が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  12. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションには、インクカートリッジの離脱時にインク供給ステーションのインク導入口およびインクカートリッジのインク供給口に付着するインクを拭き取るインク拭き取り手段が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  13. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションのインク導入口は、インクカートリッジのインク供給口と接続可能な接続位置と、インクカートリッジのインク供給口とは接続不能に退避する退避位置とに変換されるように構成されていて、
    インクカートリッジの装着時にはインク導入口を退避位置から接続位置に変換する一方、
    インクカートリッジの離脱時にはインク導入口を接続位置から退避位置に変換するようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  14. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクタンク内のインクの残量を検出するインク残量検知手段と、
    このインク残量検知手段からの信号を受け、インクタンク内のインク残量が所定値以上あるときに、インクカートリッジからインクタンクへのインクの供給を停止させるように制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  15. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクタンクは、インクヘッドと対峙するプラテンの下方、または用紙をインクヘッドに供給するピックアップガイド付近、もしくは用紙のジャム発生時に開放するジャムカバーの付近に設置されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  16. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションのインク導入口とインクカートリッジのインク供給口との接続状態を検出する検出手段と、
    この検出手段からの出力を受け、インクカートリッジのインク供給口がインク供給ステーションのインク導入口に接続されているときに、インクカートリッジ内のインクをインクタンクに供給する動作を開始するように制御する制御手段とを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  17. 上記請求項6に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションの廃インク排出口と廃インクカートリッジの廃インク回収口との接続状態を検出する検出手段と、
    この検出手段からの出力を受け、廃インクカートリッジの廃インク回収口がインク供給ステーションの廃インク排出口に接続されているときに、廃インクを廃インクカートリッジ内に回収する動作を開始するように制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  18. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジ内のインクをインクタンクに供給しているインク供給時に、インク供給ステーションからのインクカートリッジの抜き取りを防止する抜き取り防止機構が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  19. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジ内のインクの残量が所定量となったことを検知するインク残量検知手段と、
    このインク残量検知手段の出力を受け、インクカートリッジ内のインクの残量が所定量となったことを報知する報知手段と
    を備えていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  20. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジには、内部のインクの残量を目視により確認可能な透過窓が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  21. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インク供給ステーションには、インクカートリッジのインク供給口に接続されたインクカートリッジ取付アダプタが脱着自在に装着されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  22. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジのインク供給口からインク供給ステーションのインク導入口を介してインクタンクにインクを吸引して供給するインクポンプと、インクヘッドのインクを吸引してメンテナンスするメンテナンスステーションのインクポンプとは、互いに兼用されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
  23. 上記請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置において、
    インクカートリッジは、閉塞部材により閉塞された廃インク回収口を備えており、
    使用済みとなったインクカートリッジは、そのインク供給口が上記閉塞部材により閉塞されて廃インク回収口が開口することによって、廃インク回収用のインクカートリッジとして利用されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。
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