JP2004167819A - 磁性物吸着シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁石を用いることなく構成することができ、コストが低く、軽量であり、たとえば建築用材料に適用できるなど適用範囲の広い磁性物吸着シートおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】磁性物吸着シート10を、磁性物吸着材層3と、該磁性物吸着材層3上に接着されたシート材5から構成する。該磁性物吸着材層3は、分散媒質2の中に磁性体物質1を含んでいて、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる。該磁性体物質1としては酸化鉄(砂鉄またはFe3O4など)を用い、該分散媒質2としては合成樹脂製バインダーを用い、また該シート材5としては合成紙を用いることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】磁性物吸着シート10を、磁性物吸着材層3と、該磁性物吸着材層3上に接着されたシート材5から構成する。該磁性物吸着材層3は、分散媒質2の中に磁性体物質1を含んでいて、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる。該磁性体物質1としては酸化鉄(砂鉄またはFe3O4など)を用い、該分散媒質2としては合成樹脂製バインダーを用い、また該シート材5としては合成紙を用いることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁性物吸着シートおよびその製造方法に関し、特に磁石製品等の磁性物を強力に吸着することができ、磁石を用いることなく構成することができ、適用範囲の広い磁性物吸着シートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁石を用いて紙状に成形し、その全面において磁力を有する、マグネットペーパー、あるいはマグネットシートと称される媒体製品が、従来から提供されている。これらは、冷蔵庫や鉄製扉、その他スチール製の製品など、磁石の付く物品に磁力によって貼り付けることができ、その上には筆記・描画することができ、鋏等でカットすることができ、また製品によってはその上に印刷をすることができる。したがって、スチール製品等の表面を表示場所として貼ることのできる簡便なメモ、ラベル、ステッカー、その他の表示物用媒体として、学校、オフィス、家庭などでの便利な文具、事務用品としての利用がなされている(非特許文献1、2)。
【0003】
【非特許文献1】
”サンワサプライ ペーパーミュージアム”、[online]、サンワサプライ株式会社、[平成14年11月16日検索]、インターネット<URL:http://www.sanwasupply.co.jp/paper/materials/magnet.html>
【非特許文献2】
”e−B5 office supply shop”、[online]、株式会社ビーゴ、[平成14年11月16日検索]、インターネット<URL:http://www.e−b5.co.jp/>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来のマグネットペーパー等には、次のような問題があった。すなわち、
(a)全体的に磁石を用いてシート全体に磁力を生じさせるために、磁力が弱い。したがって、スチール製品等の表面にこれを貼ることはできても、逆に他の磁石製品をこれに吸着する用途としては限界がある。つまり、マグネットペーパー等を含む磁石製品を吸着させる対象は、上記スチール製品等を利用する方法に限られており、マグネットペーパー等をもって係る機能を果たさせることはできない。つまり、シート状の形状によって係る機能を果たさせる手段の提供は、いまだになされていない。しかし係る提案がなされれば、磁性物を貼ることのできる環境が従来よりも拡大し、便利である。たとえば、そのような手段を用いて壁面を構成できれば、マグネットペーパーやカラーマグネットなどの磁性物を、壁面にも貼ることができ、これらの用途も格段に拡大することができる。
【0005】
また、
(b)シート全体に磁力を生じさせるために、全体的に磁石を用いて構成しなくてはならず、これらを用いる場合は常に磁気が発生している状態で使用しなくてはならない。したがって磁気発生環境が生じ、磁気を利用した記録媒体、電子機器等の近接に注意が必要となる。
(c)シート全体に磁力を生じさせるために、全体的に磁石を用いて構成しなくてはならず、コストがかかる。
【0006】
(d)磁力を利用して貼ることのできる場所はスチール製品等の磁性体材料からなる物品の表面に限定され、一方画鋲やその他の手段により壁面等に貼るには、重量があり過ぎて、不適当である。したがって利用できる範囲は限定的である。
(e)上記コストの点も相まって、これらを用いて板状材等を製造することは難しく、たとえば建築用の内装材、外装材、浴室用建材などをマグネットペーパー等を用いて構成することは困難である。
【0007】
(f)いわゆるカラーマグネットなど、ペーパー状形態以外の磁石製品は多くの種類・仕様のものが提供されており、適用できる範囲を拡大することが望ましい。しかしこれらを用いることのできる場所は、上記スチール製品等の磁性体材料による物品の表面上に限られる。マグネットペーパー等によっても、この問題は解決できない。
【0008】
本発明の課題は、上記従来技術の欠点を除き、マグネットペーパー等を含む磁石製品等の磁性物を強力に吸着することができ、しかも磁石を用いることなく構成することができ、コストが低く、軽量であり、たとえば建築用材料に適用できるなど適用範囲の広い磁性物吸着シートおよびその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は上記課題について鋭意検討した結果、磁石ではなく鉄粉等の磁性体を用いて、磁石の方を必要に応じて吸着させることのできる磁性物吸着シートを構成することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明は、以下のとおりである。
【0010】
(1)磁性物吸着材層と、該磁性物吸着材層上に接着されたシート材からなり、該磁性物吸着材層は磁性体物質をその中に含んでいて、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができることを特徴とする、磁性物吸着シート。
【0011】
(2)前記シート材の上にさらに被膜層が設けられていることを特徴とする、(1)の磁性物吸着シート。
【0012】
(3)前記磁性物吸着材層は、前記磁性体物質が分散媒質に分散されてなり、該磁性体物質は鉄またはこれを含む化合物であることを特徴とする、(1)または(2)の磁性物吸着シート。
【0013】
(4)前記分散媒質は合成樹脂を含み硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、前記磁性体物質は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物であることを特徴とする、(3)の磁性物吸着シート。
【0014】
(5)前記酸化鉄は、砂鉄またはFe3O4であり、前記合成樹脂はアクリル樹脂系合成樹脂であることを特徴とする、(4)の磁性物吸着被覆材。
【0015】
(6)前記シート材は布状材料であることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0016】
(7)前記シート材は合成紙であることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0017】
(8)前記シート材表面には印刷がなされ、印刷済み磁性物吸着シートであることを特徴とする、(1)ないし(7)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0018】
(9)(1)ないし(8)のいずれかの磁性物吸着シートを、板状材料の表面に貼り付けてなる、磁性物吸着板構造。
【0019】
(10)(1)ないし(8)のいずれかの磁性物吸着シートを、他のシート状材料の表面に貼り付けてなる、磁性物吸着多層シート構造。
【0020】
(11)砂鉄またはFe3O4と合成樹脂製バインダーとの混合物、および添加が任意である一または複数の添加物、とからなるエマルジョンを調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程により調製されたエマルジョンをシート材表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程と、を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シートを得る、磁性物吸着シートの製造方法。
【0021】
(12)前記シート材はその表面に既に印刷がされているものであり、前記各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得ることができることを特徴とする、(11)の磁性物吸着シートの製造方法。
【0022】
(13)前記磁性吸着材エマルジョン接着工程により得られる磁性物吸着シートに印刷を施す印刷工程を設けることにより、印刷済み磁性物吸着シートを得ることができることを特徴とする、(11)の磁性物吸着シートの製造方法。
【0023】
すなわち本発明の磁性物吸着シートおよび製造方法は、シート材に酸化鉄等の磁性体物質を含む吸着材層を接着して構成し、材料として磁石不要の磁性体吸着シートとし、これに磁石製品等を必要に応じて吸着させることのできる構成を行うことにより、上述の課題を解決したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳細に説明するが、本発明はこれらの図面に表されたものに限定されるものではない。
図1は、本発明の磁性物吸着シートの構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート10は、磁性物吸着材層3と、該磁性物吸着材層3上に接着されたシート材5からなり、該磁性物吸着材層3は磁性体物質1をその中に含んでいることを、主たる構成とする(請求項1)。なお後述するように、該磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる(請求項3)。
【0025】
図2は、本発明の磁性物吸着シートの別の構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート20は、図1の構成に加えて、前記シート材5の上にさらに被膜層6を設けた構成をとる(請求項2)。なお後述するように、前記磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる(請求項3)。
【0026】
【作用】
図1、2に示す構成をとることにより、本発明の磁性物吸着シート10または20は、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる。すなわち本磁性物吸着シート10(または20)は、シート材5を表の面として用いた場合、その下層部に存在する磁性物吸着材層3の有する、磁石などに吸着される性質により、カラーマグネットなどの磁石製品を、該シート材5表面に磁気的に吸着することができる。また、図2において被膜層6を設けることにより、シート材5を破損や傷つきなどから保護することができる。
【0027】
つまり本発明の磁性物吸着シートは、マグネットペーパー等を含む磁石製品等を付けるための場所と状況を、格段に拡大するものである。紙媒体と同様の扱いで切断も容易であり、シート上には筆記・描画も可能であり、さらには後述するように印刷も可能であり、その他シート体としての取り扱いが可能であるため、加工性、施工性に優れる。したがって、たとえば、マグネットペーパーその他の磁石製品を磁気的に付けることのできる壁用クロス、壁用ボードその他の内装材等の建築用材料を構成することができ、これらにはさらに、塗装やその他の被覆処理を施すことができる。その他、時刻表、のれん、すだれ、単独の紙様製品等、各分野において、用途・形態とも多岐に亘る様々なシート状製品を構成することができる。
【0028】
したがって、本磁性物吸着シート10(または20)は、磁石を用いない構成によりカラーマグネットなどの磁石製品を吸着でき、低コストかつ軽量であるため、たとえば建築用材料に適用して、カラーマグネット等を磁力で付けることのできる壁面を構成できるような、建築用材料等を提供することができる。
【0029】
本発明においてシート材5としては、適宜の厚さのシートを構成する材料であれば、紙、合成紙(後述説明を参照。)、その他のものを適宜用いることができる。該シート材5と前記磁性物吸着材層3の接着は適宜の方法を用いて行えるが、後述のように該磁性物吸着材層3として合成樹脂製バインダーを用いる場合、接着は該シート材5の上(裏面)に該バインダーを含む該磁性物吸着剤層3の材料を塗布することにより、容易に行うことができる。
【0030】
図1、図2において、本磁性物吸着シート10(または20)は、前記磁性物吸着材層3を、前記磁性体物質1が分散媒質2に分散されてなる構成とし、該磁性体物質1を鉄またはこれを含む化合物とすることができる(請求項3)。また該分散媒質2は、合成樹脂を含み、硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、該磁性体物質1は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物とすることができる(請求項4)。該酸化鉄としては、砂鉄またはFe3O4を用いることができ、また該合成樹脂としてはアクリル樹脂系合成樹脂を用いることができる(請求項5)。
【0031】
係る構成により、磁性物吸着材層3における磁性体物質1の分散の均一化、安定化を図ることができる。また分散媒質2として硬化後可撓性または弾性を備えることのできる、合成樹脂製のバインダーを用いることにより、磁性物吸着シート10(または20)には可撓性または弾性を付与することができ、シートとしての取り扱い、加工性がよく、またこれを建築用材料として用いる場合も施工性を高めることができる。
【0032】
図1、図2において、本発明の磁性物吸着シート10(または20)は、前記シート材5として布状材料(請求項6)、または合成紙を用いる構成とすることができる(請求項7)。布状材料としては、繊維が織られて構成されている布の他、布または織物のような形態を有する材料を広く含む。したがって、本発明の磁性物吸着シート10(または20)により建築用材料、特に壁面などの内装材として用いるクロス類を構成することができ、このようなクロス類を内装材として用いることにより、カラーマグネット、マグネットペーパー等の磁石製品を、その磁力によって付けることのできる壁面を構成することができる。
【0033】
また合成紙としては、合成樹脂を用いる内部紙化方法、プラスチックフィルムを用いる表面塗工方法、その他のフィルム法合成紙、あるいは、合成パルプを原料とする合成パルプ紙、合成樹脂を原料とするスパンボンド紙、その他のファイバー法合成紙、またはそれらによる製品を用いることができる。
【0034】
合成紙としてはこれらに限られず、適宜の加熱処理により複数のシートの背側端部における溶着が可能なものであれば、石油・石炭・その他の非木質材料等を用いた合成紙を、適宜用いることができる。シート材5として合成紙を用いることにより、本磁性物吸着シート10(または20)には強度、耐水性等を付与することができる。したがって合成紙を用いた本発明の磁性物吸着シート10(または20)を用いて、たとえば浴室用など水の多い環境の建築材料を構成すれば、浴室等をカラーマグネット、マグネットペーパー、磁石使用の浴室用製品などを、その磁力によって付けることのできる壁面を構成することができる。
【0035】
図1、図2において本磁性物吸着シート10(20)は、前記シート材5表面には印刷がなされた、印刷済み磁性物吸着シートとすることができる(請求項8)。つまり本発明の磁性物吸着シート10(20)のシート材5としては、紙、合成紙その他の印刷可能な媒体を用いることができるため、既に印刷のなされたシート材5を用いることができる。これにより、印刷済みの製品を構成することができ、商品開発の可能性を拡大することができる。本磁性物吸着シート10(20)は係る構成に関わらず、後から該シート材5面に印刷を施したり、筆記や描画ができることはいうまでもない。また、これに塗装、あるいは他の被覆処理など適宜の施工を行うことも、もちろんできる。
【0036】
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを板状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着板構造を構成することができる(請求項9)。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、さらに詳しくは、壁や天井などの内装材、浴室用の内装材、外装材、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)、石綿板などの耐火ボード、その他に適用することができる。
【0037】
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを他のシート状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着多層シート構造を構成することができる(請求項10)。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、その例としては化粧シートなどのシート状建材がある。
【0038】
図3は、本発明の磁性物吸着シートの製造方法の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、砂鉄またはFe3O4(M1)と合成樹脂製バインダー(M2)との混合物、および添加が任意である一または複数の添加物(M3)、とからなるエマルジョン(E)を調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程P1と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程P1により調製されたエマルジョン(E)をシート材(S)表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程P2と、から構成され、これらの工程を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シート(J)が製造される(請求項11)。
【0039】
すなわち図において本製造方法フローにより、砂鉄またはFe3O4(M1)と合成樹脂製バインダー(M2)との混合物、および添加が任意である一または複数の添加物(M3)は、磁性吸着材エマルジョン調製工程P1において処理され、これらからなるエマルジョン(E)が調製され、該エマルジョン(E)は磁性吸着材エマルジョン接着工程P2においてシート材(S)表面に塗布されてこれに固着し、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シート(J)が製造される。
【0040】
図において添加物(M3)としては、水、その他の添加物がある。添加により、本発明に係る磁性物吸着剤エマルジョンの物性、その他の性質を改良できる公知の添加物は、これを適宜の方法で用いることができる。
【0041】
図において本製造方法では、前記シート材(S)はその表面に既に印刷がされているものであり、各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得る構成とすることができる(請求項12)。
【0042】
図4は、本発明の磁性物吸着シート製造方法の別の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、図3に示したフローに加え、前記磁性吸着材エマルジョン接着工程P2により得られる磁性物吸着シート(J)に印刷を施す印刷工程P3を備える(請求項13)。これにより、印刷済み磁性物吸着シート(JP)を得ることができる。該印刷工程P3としては、たとえばシルクスクリーン印刷などの孔版印刷を用いることができるが、本発明の磁性物吸着シート製造方法の印刷工程P3はこれに限定されず、適宜の印刷方法を用いることができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
磁性物吸着シートを製造する材料および装置は下記のものを用いた。
シート材としての合成紙:内部紙化法による合成紙(王子油化合成紙(株)製ユポ 788X1091 #80)
バインダー:アクリルゴム系エマルジョン(恒和化学(株)製 弾性タイルE)本品は、接着剤、可塑剤、伸縮性を付与するための機能を併せ持つ。)
添加物としての水:水道水
磁性体物質:砂鉄(Fe3O4)(東北東京鐵鋼(株)から調達。)
エマルジョン調製装置:攪拌機 (精和(株)製 マゼール)
【0044】
製造方法(条件):上記バインダーと磁性体物質を、重量比で、バインダー100に対して磁性体物質150ないし200で、上記装置を用い混合し、エマルジョンを調製した。混合条件は、回転数毎分300ないし500回転、温度18℃ないし25℃とした。なお、エマルジョン調製にあたっては、上記バインダー100に対して、水5を混合した。
【0045】
調製したエマルジョンを、上記合成紙上に枠付きステンレス鋼製メッシュの上から、一様の厚さとなるようにコテでしごいて塗布し、これを屋内で自然乾燥して、磁性物吸着シートとした。シート材の厚さは0.08mm、また磁性物吸着材層の厚さは0.8mm、磁性物吸着シート全体としての厚さは0.88mmであった。
【0046】
製造した磁性物吸着シートに、市販のカラーマグネットを用いたクリップを付けて、その付着安定性を試験した。その結果、磁石部が直径30mmの円形、全体重量50gのクリップを安定的に付着することができた。これにより、本発明の磁性物吸着シートが、実用的に磁石製品を付けられることが確認された。一方、市販のマグネットシートでは、磁石部が直径7mmの円形、全体重量7gのカラーマグネットを付着させることができず、本発明の磁性物吸着シートの代替物として用いることは不可能であることが確認された。
【0047】
【発明の効果】
本発明の磁性物吸着シートおよびその製造方法は上述のように構成されているため、マグネットペーパー等を含む磁石製品等の磁性物を強力に吸着することができ、しかも磁石を用いることなく構成することができ、コストが低く、軽量であり、たとえば建築用材料など、幅広く実用的に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性物吸着シートの断面構成を示す概念図である。
【図2】本発明の磁性物吸着シートの別の断面構成を示す概念図である。
【図3】本発明の磁性物吸着シート製造方法の構成を示すフロー図である。
【図4】本発明の磁性物吸着シート製造方法の構成を示すフロー図である。
【符号の説明】
1…磁性体物質、 2…分散媒質、 3…磁性物吸着材層、 5…シート材、 6…被膜層、 10、20…磁性物吸着シート、 E…エマルジョン、 J、JP…磁性物吸着シート、 M1…砂鉄またはFe3O4、 M2…合成樹脂製バインダー、 M3…添加物、 P1…磁性物吸着材エマルジョン調製工程、 P2…磁性物吸着材エマルジョン接着工程、 P3…印刷工程
【発明の属する技術分野】
本発明は磁性物吸着シートおよびその製造方法に関し、特に磁石製品等の磁性物を強力に吸着することができ、磁石を用いることなく構成することができ、適用範囲の広い磁性物吸着シートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁石を用いて紙状に成形し、その全面において磁力を有する、マグネットペーパー、あるいはマグネットシートと称される媒体製品が、従来から提供されている。これらは、冷蔵庫や鉄製扉、その他スチール製の製品など、磁石の付く物品に磁力によって貼り付けることができ、その上には筆記・描画することができ、鋏等でカットすることができ、また製品によってはその上に印刷をすることができる。したがって、スチール製品等の表面を表示場所として貼ることのできる簡便なメモ、ラベル、ステッカー、その他の表示物用媒体として、学校、オフィス、家庭などでの便利な文具、事務用品としての利用がなされている(非特許文献1、2)。
【0003】
【非特許文献1】
”サンワサプライ ペーパーミュージアム”、[online]、サンワサプライ株式会社、[平成14年11月16日検索]、インターネット<URL:http://www.sanwasupply.co.jp/paper/materials/magnet.html>
【非特許文献2】
”e−B5 office supply shop”、[online]、株式会社ビーゴ、[平成14年11月16日検索]、インターネット<URL:http://www.e−b5.co.jp/>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来のマグネットペーパー等には、次のような問題があった。すなわち、
(a)全体的に磁石を用いてシート全体に磁力を生じさせるために、磁力が弱い。したがって、スチール製品等の表面にこれを貼ることはできても、逆に他の磁石製品をこれに吸着する用途としては限界がある。つまり、マグネットペーパー等を含む磁石製品を吸着させる対象は、上記スチール製品等を利用する方法に限られており、マグネットペーパー等をもって係る機能を果たさせることはできない。つまり、シート状の形状によって係る機能を果たさせる手段の提供は、いまだになされていない。しかし係る提案がなされれば、磁性物を貼ることのできる環境が従来よりも拡大し、便利である。たとえば、そのような手段を用いて壁面を構成できれば、マグネットペーパーやカラーマグネットなどの磁性物を、壁面にも貼ることができ、これらの用途も格段に拡大することができる。
【0005】
また、
(b)シート全体に磁力を生じさせるために、全体的に磁石を用いて構成しなくてはならず、これらを用いる場合は常に磁気が発生している状態で使用しなくてはならない。したがって磁気発生環境が生じ、磁気を利用した記録媒体、電子機器等の近接に注意が必要となる。
(c)シート全体に磁力を生じさせるために、全体的に磁石を用いて構成しなくてはならず、コストがかかる。
【0006】
(d)磁力を利用して貼ることのできる場所はスチール製品等の磁性体材料からなる物品の表面に限定され、一方画鋲やその他の手段により壁面等に貼るには、重量があり過ぎて、不適当である。したがって利用できる範囲は限定的である。
(e)上記コストの点も相まって、これらを用いて板状材等を製造することは難しく、たとえば建築用の内装材、外装材、浴室用建材などをマグネットペーパー等を用いて構成することは困難である。
【0007】
(f)いわゆるカラーマグネットなど、ペーパー状形態以外の磁石製品は多くの種類・仕様のものが提供されており、適用できる範囲を拡大することが望ましい。しかしこれらを用いることのできる場所は、上記スチール製品等の磁性体材料による物品の表面上に限られる。マグネットペーパー等によっても、この問題は解決できない。
【0008】
本発明の課題は、上記従来技術の欠点を除き、マグネットペーパー等を含む磁石製品等の磁性物を強力に吸着することができ、しかも磁石を用いることなく構成することができ、コストが低く、軽量であり、たとえば建築用材料に適用できるなど適用範囲の広い磁性物吸着シートおよびその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は上記課題について鋭意検討した結果、磁石ではなく鉄粉等の磁性体を用いて、磁石の方を必要に応じて吸着させることのできる磁性物吸着シートを構成することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明は、以下のとおりである。
【0010】
(1)磁性物吸着材層と、該磁性物吸着材層上に接着されたシート材からなり、該磁性物吸着材層は磁性体物質をその中に含んでいて、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができることを特徴とする、磁性物吸着シート。
【0011】
(2)前記シート材の上にさらに被膜層が設けられていることを特徴とする、(1)の磁性物吸着シート。
【0012】
(3)前記磁性物吸着材層は、前記磁性体物質が分散媒質に分散されてなり、該磁性体物質は鉄またはこれを含む化合物であることを特徴とする、(1)または(2)の磁性物吸着シート。
【0013】
(4)前記分散媒質は合成樹脂を含み硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、前記磁性体物質は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物であることを特徴とする、(3)の磁性物吸着シート。
【0014】
(5)前記酸化鉄は、砂鉄またはFe3O4であり、前記合成樹脂はアクリル樹脂系合成樹脂であることを特徴とする、(4)の磁性物吸着被覆材。
【0015】
(6)前記シート材は布状材料であることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0016】
(7)前記シート材は合成紙であることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0017】
(8)前記シート材表面には印刷がなされ、印刷済み磁性物吸着シートであることを特徴とする、(1)ないし(7)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0018】
(9)(1)ないし(8)のいずれかの磁性物吸着シートを、板状材料の表面に貼り付けてなる、磁性物吸着板構造。
【0019】
(10)(1)ないし(8)のいずれかの磁性物吸着シートを、他のシート状材料の表面に貼り付けてなる、磁性物吸着多層シート構造。
【0020】
(11)砂鉄またはFe3O4と合成樹脂製バインダーとの混合物、および添加が任意である一または複数の添加物、とからなるエマルジョンを調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程により調製されたエマルジョンをシート材表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程と、を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シートを得る、磁性物吸着シートの製造方法。
【0021】
(12)前記シート材はその表面に既に印刷がされているものであり、前記各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得ることができることを特徴とする、(11)の磁性物吸着シートの製造方法。
【0022】
(13)前記磁性吸着材エマルジョン接着工程により得られる磁性物吸着シートに印刷を施す印刷工程を設けることにより、印刷済み磁性物吸着シートを得ることができることを特徴とする、(11)の磁性物吸着シートの製造方法。
【0023】
すなわち本発明の磁性物吸着シートおよび製造方法は、シート材に酸化鉄等の磁性体物質を含む吸着材層を接着して構成し、材料として磁石不要の磁性体吸着シートとし、これに磁石製品等を必要に応じて吸着させることのできる構成を行うことにより、上述の課題を解決したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳細に説明するが、本発明はこれらの図面に表されたものに限定されるものではない。
図1は、本発明の磁性物吸着シートの構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート10は、磁性物吸着材層3と、該磁性物吸着材層3上に接着されたシート材5からなり、該磁性物吸着材層3は磁性体物質1をその中に含んでいることを、主たる構成とする(請求項1)。なお後述するように、該磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる(請求項3)。
【0025】
図2は、本発明の磁性物吸着シートの別の構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート20は、図1の構成に加えて、前記シート材5の上にさらに被膜層6を設けた構成をとる(請求項2)。なお後述するように、前記磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる(請求項3)。
【0026】
【作用】
図1、2に示す構成をとることにより、本発明の磁性物吸着シート10または20は、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる。すなわち本磁性物吸着シート10(または20)は、シート材5を表の面として用いた場合、その下層部に存在する磁性物吸着材層3の有する、磁石などに吸着される性質により、カラーマグネットなどの磁石製品を、該シート材5表面に磁気的に吸着することができる。また、図2において被膜層6を設けることにより、シート材5を破損や傷つきなどから保護することができる。
【0027】
つまり本発明の磁性物吸着シートは、マグネットペーパー等を含む磁石製品等を付けるための場所と状況を、格段に拡大するものである。紙媒体と同様の扱いで切断も容易であり、シート上には筆記・描画も可能であり、さらには後述するように印刷も可能であり、その他シート体としての取り扱いが可能であるため、加工性、施工性に優れる。したがって、たとえば、マグネットペーパーその他の磁石製品を磁気的に付けることのできる壁用クロス、壁用ボードその他の内装材等の建築用材料を構成することができ、これらにはさらに、塗装やその他の被覆処理を施すことができる。その他、時刻表、のれん、すだれ、単独の紙様製品等、各分野において、用途・形態とも多岐に亘る様々なシート状製品を構成することができる。
【0028】
したがって、本磁性物吸着シート10(または20)は、磁石を用いない構成によりカラーマグネットなどの磁石製品を吸着でき、低コストかつ軽量であるため、たとえば建築用材料に適用して、カラーマグネット等を磁力で付けることのできる壁面を構成できるような、建築用材料等を提供することができる。
【0029】
本発明においてシート材5としては、適宜の厚さのシートを構成する材料であれば、紙、合成紙(後述説明を参照。)、その他のものを適宜用いることができる。該シート材5と前記磁性物吸着材層3の接着は適宜の方法を用いて行えるが、後述のように該磁性物吸着材層3として合成樹脂製バインダーを用いる場合、接着は該シート材5の上(裏面)に該バインダーを含む該磁性物吸着剤層3の材料を塗布することにより、容易に行うことができる。
【0030】
図1、図2において、本磁性物吸着シート10(または20)は、前記磁性物吸着材層3を、前記磁性体物質1が分散媒質2に分散されてなる構成とし、該磁性体物質1を鉄またはこれを含む化合物とすることができる(請求項3)。また該分散媒質2は、合成樹脂を含み、硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、該磁性体物質1は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物とすることができる(請求項4)。該酸化鉄としては、砂鉄またはFe3O4を用いることができ、また該合成樹脂としてはアクリル樹脂系合成樹脂を用いることができる(請求項5)。
【0031】
係る構成により、磁性物吸着材層3における磁性体物質1の分散の均一化、安定化を図ることができる。また分散媒質2として硬化後可撓性または弾性を備えることのできる、合成樹脂製のバインダーを用いることにより、磁性物吸着シート10(または20)には可撓性または弾性を付与することができ、シートとしての取り扱い、加工性がよく、またこれを建築用材料として用いる場合も施工性を高めることができる。
【0032】
図1、図2において、本発明の磁性物吸着シート10(または20)は、前記シート材5として布状材料(請求項6)、または合成紙を用いる構成とすることができる(請求項7)。布状材料としては、繊維が織られて構成されている布の他、布または織物のような形態を有する材料を広く含む。したがって、本発明の磁性物吸着シート10(または20)により建築用材料、特に壁面などの内装材として用いるクロス類を構成することができ、このようなクロス類を内装材として用いることにより、カラーマグネット、マグネットペーパー等の磁石製品を、その磁力によって付けることのできる壁面を構成することができる。
【0033】
また合成紙としては、合成樹脂を用いる内部紙化方法、プラスチックフィルムを用いる表面塗工方法、その他のフィルム法合成紙、あるいは、合成パルプを原料とする合成パルプ紙、合成樹脂を原料とするスパンボンド紙、その他のファイバー法合成紙、またはそれらによる製品を用いることができる。
【0034】
合成紙としてはこれらに限られず、適宜の加熱処理により複数のシートの背側端部における溶着が可能なものであれば、石油・石炭・その他の非木質材料等を用いた合成紙を、適宜用いることができる。シート材5として合成紙を用いることにより、本磁性物吸着シート10(または20)には強度、耐水性等を付与することができる。したがって合成紙を用いた本発明の磁性物吸着シート10(または20)を用いて、たとえば浴室用など水の多い環境の建築材料を構成すれば、浴室等をカラーマグネット、マグネットペーパー、磁石使用の浴室用製品などを、その磁力によって付けることのできる壁面を構成することができる。
【0035】
図1、図2において本磁性物吸着シート10(20)は、前記シート材5表面には印刷がなされた、印刷済み磁性物吸着シートとすることができる(請求項8)。つまり本発明の磁性物吸着シート10(20)のシート材5としては、紙、合成紙その他の印刷可能な媒体を用いることができるため、既に印刷のなされたシート材5を用いることができる。これにより、印刷済みの製品を構成することができ、商品開発の可能性を拡大することができる。本磁性物吸着シート10(20)は係る構成に関わらず、後から該シート材5面に印刷を施したり、筆記や描画ができることはいうまでもない。また、これに塗装、あるいは他の被覆処理など適宜の施工を行うことも、もちろんできる。
【0036】
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを板状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着板構造を構成することができる(請求項9)。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、さらに詳しくは、壁や天井などの内装材、浴室用の内装材、外装材、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)、石綿板などの耐火ボード、その他に適用することができる。
【0037】
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを他のシート状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着多層シート構造を構成することができる(請求項10)。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、その例としては化粧シートなどのシート状建材がある。
【0038】
図3は、本発明の磁性物吸着シートの製造方法の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、砂鉄またはFe3O4(M1)と合成樹脂製バインダー(M2)との混合物、および添加が任意である一または複数の添加物(M3)、とからなるエマルジョン(E)を調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程P1と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程P1により調製されたエマルジョン(E)をシート材(S)表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程P2と、から構成され、これらの工程を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シート(J)が製造される(請求項11)。
【0039】
すなわち図において本製造方法フローにより、砂鉄またはFe3O4(M1)と合成樹脂製バインダー(M2)との混合物、および添加が任意である一または複数の添加物(M3)は、磁性吸着材エマルジョン調製工程P1において処理され、これらからなるエマルジョン(E)が調製され、該エマルジョン(E)は磁性吸着材エマルジョン接着工程P2においてシート材(S)表面に塗布されてこれに固着し、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シート(J)が製造される。
【0040】
図において添加物(M3)としては、水、その他の添加物がある。添加により、本発明に係る磁性物吸着剤エマルジョンの物性、その他の性質を改良できる公知の添加物は、これを適宜の方法で用いることができる。
【0041】
図において本製造方法では、前記シート材(S)はその表面に既に印刷がされているものであり、各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得る構成とすることができる(請求項12)。
【0042】
図4は、本発明の磁性物吸着シート製造方法の別の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、図3に示したフローに加え、前記磁性吸着材エマルジョン接着工程P2により得られる磁性物吸着シート(J)に印刷を施す印刷工程P3を備える(請求項13)。これにより、印刷済み磁性物吸着シート(JP)を得ることができる。該印刷工程P3としては、たとえばシルクスクリーン印刷などの孔版印刷を用いることができるが、本発明の磁性物吸着シート製造方法の印刷工程P3はこれに限定されず、適宜の印刷方法を用いることができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
磁性物吸着シートを製造する材料および装置は下記のものを用いた。
シート材としての合成紙:内部紙化法による合成紙(王子油化合成紙(株)製ユポ 788X1091 #80)
バインダー:アクリルゴム系エマルジョン(恒和化学(株)製 弾性タイルE)本品は、接着剤、可塑剤、伸縮性を付与するための機能を併せ持つ。)
添加物としての水:水道水
磁性体物質:砂鉄(Fe3O4)(東北東京鐵鋼(株)から調達。)
エマルジョン調製装置:攪拌機 (精和(株)製 マゼール)
【0044】
製造方法(条件):上記バインダーと磁性体物質を、重量比で、バインダー100に対して磁性体物質150ないし200で、上記装置を用い混合し、エマルジョンを調製した。混合条件は、回転数毎分300ないし500回転、温度18℃ないし25℃とした。なお、エマルジョン調製にあたっては、上記バインダー100に対して、水5を混合した。
【0045】
調製したエマルジョンを、上記合成紙上に枠付きステンレス鋼製メッシュの上から、一様の厚さとなるようにコテでしごいて塗布し、これを屋内で自然乾燥して、磁性物吸着シートとした。シート材の厚さは0.08mm、また磁性物吸着材層の厚さは0.8mm、磁性物吸着シート全体としての厚さは0.88mmであった。
【0046】
製造した磁性物吸着シートに、市販のカラーマグネットを用いたクリップを付けて、その付着安定性を試験した。その結果、磁石部が直径30mmの円形、全体重量50gのクリップを安定的に付着することができた。これにより、本発明の磁性物吸着シートが、実用的に磁石製品を付けられることが確認された。一方、市販のマグネットシートでは、磁石部が直径7mmの円形、全体重量7gのカラーマグネットを付着させることができず、本発明の磁性物吸着シートの代替物として用いることは不可能であることが確認された。
【0047】
【発明の効果】
本発明の磁性物吸着シートおよびその製造方法は上述のように構成されているため、マグネットペーパー等を含む磁石製品等の磁性物を強力に吸着することができ、しかも磁石を用いることなく構成することができ、コストが低く、軽量であり、たとえば建築用材料など、幅広く実用的に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性物吸着シートの断面構成を示す概念図である。
【図2】本発明の磁性物吸着シートの別の断面構成を示す概念図である。
【図3】本発明の磁性物吸着シート製造方法の構成を示すフロー図である。
【図4】本発明の磁性物吸着シート製造方法の構成を示すフロー図である。
【符号の説明】
1…磁性体物質、 2…分散媒質、 3…磁性物吸着材層、 5…シート材、 6…被膜層、 10、20…磁性物吸着シート、 E…エマルジョン、 J、JP…磁性物吸着シート、 M1…砂鉄またはFe3O4、 M2…合成樹脂製バインダー、 M3…添加物、 P1…磁性物吸着材エマルジョン調製工程、 P2…磁性物吸着材エマルジョン接着工程、 P3…印刷工程
【0014】
(5)前記酸化鉄は、砂鉄またはFe3O4であり、前記合成樹脂はアクリル樹脂系合成樹脂であることを特徴とする、(4)の磁性物吸着シート。
(5)前記酸化鉄は、砂鉄またはFe3O4であり、前記合成樹脂はアクリル樹脂系合成樹脂であることを特徴とする、(4)の磁性物吸着シート。
【0015】
(6)前記シート材は布状材料であることを特徴とする、(1)ないし(5)のいずれかの磁性物吸着シート。
(6)前記シート材は布状材料であることを特徴とする、(1)ないし(5)のいずれかの磁性物吸着シート。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳細に説明するが、本発明はこれらの図面に表されたものに限定されるものではない。
図1は、本発明の磁性物吸着シートの構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート10は、磁性物吸着材層3と、該磁性物吸着材層3上に接着されたシート材5からなり、該磁性物吸着材層3は磁性体物質1をその中に含んでいることを、主たる構成とする。なお後述するように、該磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳細に説明するが、本発明はこれらの図面に表されたものに限定されるものではない。
図1は、本発明の磁性物吸着シートの構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート10は、磁性物吸着材層3と、該磁性物吸着材層3上に接着されたシート材5からなり、該磁性物吸着材層3は磁性体物質1をその中に含んでいることを、主たる構成とする。なお後述するように、該磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる。
【0025】
図2は、本発明の磁性物吸着シートの別の構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート20は、図1の構成に加えて、前記シート材5の上にさらに被膜層6を設けた構成をとる。なお後述するように、前記磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる。
図2は、本発明の磁性物吸着シートの別の構成を示す概念図である。図において本磁性物吸着シート20は、図1の構成に加えて、前記シート材5の上にさらに被膜層6を設けた構成をとる。なお後述するように、前記磁性体物質1は分散媒質2に分散されてなる構成とすることができる。
【0030】
図1、図2において、本磁性物吸着シート10(または20)は、前記磁性物吸着材層3を、前記磁性体物質1が分散媒質2に分散されてなる構成とし、該磁性体物質1を鉄またはこれを含む化合物とすることができる。また該分散媒質2は、合成樹脂を含み、硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、該磁性体物質1は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物とすることができる。該酸化鉄としては、砂鉄またはFe3O4を用いることができ、また該合成樹脂としてはアクリル樹脂系合成樹脂を用いることができる。
図1、図2において、本磁性物吸着シート10(または20)は、前記磁性物吸着材層3を、前記磁性体物質1が分散媒質2に分散されてなる構成とし、該磁性体物質1を鉄またはこれを含む化合物とすることができる。また該分散媒質2は、合成樹脂を含み、硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、該磁性体物質1は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物とすることができる。該酸化鉄としては、砂鉄またはFe3O4を用いることができ、また該合成樹脂としてはアクリル樹脂系合成樹脂を用いることができる。
【0032】
図1、図2において、本発明の磁性物吸着シート10(または20)は、前記シート材5として布状材料、または合成紙を用いる構成とすることができる。布状材料としては、繊維が織られて構成されている布の他、布または織物のような形態を有する材料を広く含む。したがって、本発明の磁性物吸着シート10(または20)により建築用材料、特に壁面などの内装材として用いるクロス類を構成することができ、このようなクロス類を内装材として用いることにより、カラーマグネット、マグネットペーパー等の磁石製品を、その磁力によって付けることのできる壁面を構成することができる。
図1、図2において、本発明の磁性物吸着シート10(または20)は、前記シート材5として布状材料、または合成紙を用いる構成とすることができる。布状材料としては、繊維が織られて構成されている布の他、布または織物のような形態を有する材料を広く含む。したがって、本発明の磁性物吸着シート10(または20)により建築用材料、特に壁面などの内装材として用いるクロス類を構成することができ、このようなクロス類を内装材として用いることにより、カラーマグネット、マグネットペーパー等の磁石製品を、その磁力によって付けることのできる壁面を構成することができる。
【0035】
図1、図2において本磁性物吸着シート10(20)は、前記シート材5表面には印刷がなされた、印刷済み磁性物吸着シートとすることができる。つまり本発明の磁性物吸着シート10(20)のシート材5としては、紙、合成紙その他の印刷可能な媒体を用いることができるため、既に印刷のなされたシート材5を用いることができる。これにより、印刷済みの製品を構成することができ、商品開発の可能性を拡大することができる。本磁性物吸着シート10(20)は係る構成に関わらず、後から該シート材5面に印刷を施したり、筆記や描画ができることはいうまでもない。また、これに塗装、あるいは他の被覆処理など適宜の施工を行うことも、もちろんできる。
図1、図2において本磁性物吸着シート10(20)は、前記シート材5表面には印刷がなされた、印刷済み磁性物吸着シートとすることができる。つまり本発明の磁性物吸着シート10(20)のシート材5としては、紙、合成紙その他の印刷可能な媒体を用いることができるため、既に印刷のなされたシート材5を用いることができる。これにより、印刷済みの製品を構成することができ、商品開発の可能性を拡大することができる。本磁性物吸着シート10(20)は係る構成に関わらず、後から該シート材5面に印刷を施したり、筆記や描画ができることはいうまでもない。また、これに塗装、あるいは他の被覆処理など適宜の施工を行うことも、もちろんできる。
【0036】
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを板状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着板構造を構成することができる。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、さらに詳しくは、壁や天井などの内装材、浴室用の内装材、外装材、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)、石綿板などの耐火ボード、その他に適用することができる。
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを板状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着板構造を構成することができる。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、さらに詳しくは、壁や天井などの内装材、浴室用の内装材、外装材、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)、石綿板などの耐火ボード、その他に適用することができる。
【0037】
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを他のシート状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着多層シート構造を構成することができる。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、その例としては化粧シートなどのシート状建材がある。
上述した本発明のいずれかの磁性物吸着シート(図1、2において、10または20。)を用い、これを他のシート状材料の表面に貼り付けて、磁性物吸着多層シート構造を構成することができる。たとえば、磁性物吸着シート10(または20)を貼り付けた建築用材料があり、その例としては化粧シートなどのシート状建材がある。
【0038】
図3は、本発明の磁性物吸着シートの製造方法の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、砂鉄またはFe3O4(M1)と合成樹脂製バインダー(M2)との混合物、および添加が任意である一または複数の添加物(M3)、とからなるエマルジョン(E)を調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程P1と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程P1により調製されたエマルジョン(E)をシート材(S)表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程P2と、から構成され、これらの工程を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シート(J)が製造される。
図3は、本発明の磁性物吸着シートの製造方法の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、砂鉄またはFe3O4(M1)と合成樹脂製バインダー(M2)との混合物、および添加が任意である一または複数の添加物(M3)、とからなるエマルジョン(E)を調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程P1と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程P1により調製されたエマルジョン(E)をシート材(S)表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程P2と、から構成され、これらの工程を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シート(J)が製造される。
【0041】
図において本製造方法では、前記シート材(S)はその表面に既に印刷がされているものであり、各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得る構成とすることができる。
図において本製造方法では、前記シート材(S)はその表面に既に印刷がされているものであり、各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得る構成とすることができる。
【0042】
図4は、本発明の磁性物吸着シート製造方法の別の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、図3に示したフローに加え、前記磁性吸着材エマルジョン接着工程P2により得られる磁性物吸着シート(J)に印刷を施す印刷工程P3を備える。これにより、印刷済み磁性物吸着シート(JP)を得ることができる。該印刷工程P3としては、たとえばシルクスクリーン印刷などの孔版印刷を用いることができるが、本発明の磁性物吸着シート製造方法の印刷工程P3はこれに限定されず、適宜の印刷方法を用いることができる。
図4は、本発明の磁性物吸着シート製造方法の別の構成を示すフロー図である。図において本製造方法は、図3に示したフローに加え、前記磁性吸着材エマルジョン接着工程P2により得られる磁性物吸着シート(J)に印刷を施す印刷工程P3を備える。これにより、印刷済み磁性物吸着シート(JP)を得ることができる。該印刷工程P3としては、たとえばシルクスクリーン印刷などの孔版印刷を用いることができるが、本発明の磁性物吸着シート製造方法の印刷工程P3はこれに限定されず、適宜の印刷方法を用いることができる。
Claims (13)
- 磁性物吸着材層と、該磁性物吸着材層上に接着されたシート材からなり、該磁性物吸着材層は磁性体物質をその中に含んでいて、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができることを特徴とする、磁性物吸着シート。
- 前記シート材の上にさらに被膜層が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の磁性物吸着シート。
- 前記磁性物吸着材層は、前記磁性体物質が分散媒質に分散されてなり、該磁性体物質は鉄またはこれを含む化合物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の磁性物吸着シート。
- 前記分散媒質は合成樹脂を含み硬化後は可撓性または弾性を有するバインダーであり、前記磁性体物質は酸化鉄紛状物または酸化鉄粒状物であることを特徴とする、請求項3に記載の磁性物吸着シート。
- 前記酸化鉄は、砂鉄またはFe3O4であり、前記合成樹脂はアクリル樹脂系合成樹脂であることを特徴とする、請求項4に記載の磁性物吸着被覆材。
- 前記シート材は布状材料であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の磁性物吸着シート。
- 前記シート材は合成紙であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の磁性物吸着シート。
- 前記シート材表面には印刷がなされ、印刷済み磁性物吸着シートであることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の磁性物吸着シート。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の磁性物吸着シートを、板状材料の表面に貼り付けてなる、磁性物吸着板構造。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の磁性物吸着シートを、他のシート状材料の表面に貼り付けてなる、磁性物吸着多層シート構造。
- 砂鉄またはFe3O4と合成樹脂製バインダーとの混合物、および添加が任意である一または複数の添加物、とからなるエマルジョンを調製する磁性吸着材エマルジョン調製工程と、該磁性吸着材エマルジョン調製工程により調製されたエマルジョンをシート材表面に塗布し固着させる磁性吸着材エマルジョン接着工程と、を経ることにより、磁石など磁性を有する物体に吸着されることができる磁性物吸着シートを得る、磁性物吸着シートの製造方法。
- 前記シート材はその表面に既に印刷がされているものであり、前記各工程を経て印刷済み磁性物吸着シートを得ることができることを特徴とする、請求項11に記載の磁性物吸着シートの製造方法。
- 前記磁性吸着材エマルジョン接着工程により得られる磁性物吸着シートに印刷を施す印刷工程を設けることにより、印刷済み磁性物吸着シートを得ることができることを特徴とする、請求項11に記載の磁性物吸着シートの製造方法。
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2002
- 2002-11-19 JP JP2002335838A patent/JP2004167819A/ja active Pending
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