JP2004167127A - 金属製ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ溶接の際の熱影響によるヘッド本体部の局所変形を効果的に低減可能な金属製ゴルフクラブヘッドおよび該ヘッドを備えたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ゴルフクラブは、金属製ゴルフクラブヘッド、シャフトおよびグリップを備える。ゴルフクラブヘッド1は、クラウン部3に設けたクラウン開口部8を閉じるようにクラウン部3に接合されるクラウンパーツ6と、フェース部2に設けたフェース開口部7を閉じるようにレーザ溶接によってフェース部2に接合されるフェースパーツ9と、ソール部4およびサイド部5とを備える。そして、クラウン部3とフェース部2間のトップエッジからクラウン開口部8までの最短距離を10mm以上40mm以下とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブに関し、特に、クラウン部にクラウンパーツを接合し、かつフェース部にフェースパーツを溶接した金属製ゴルフクラブヘッドおよび該ヘッドを備えたゴルフクラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の金属製ゴルフクラブヘッドでは、フェース部を含むヘッド本体部を構成する各パーツを溶接によって互いに固着する場合、TIG(Tungsten−Inert Gas)溶接を使用するのが一般的であった。
【0003】
しかし、TIG溶接により金属製ゴルフクラブヘッドの各パーツを接合した場合、接合部周辺の広い範囲に亘って多くの熱が加わり、熱影響を受けた部分の変形が大きくなるという問題があった。
【0004】
このため、TIG溶接による熱変形を避けるため、レーザ溶接を採用することが提案されている。レーザ溶接には、COを用いた気体レーザ溶接や、固体レーザを利用したYAG(Yttrium−Aluminum−Garnet)レーザ溶接がある。
【0005】
YAGレーザ溶接は、気体レーザ溶接と比較してレーザの波長が約1/10と小さいため、小出力、微細溶接に適している。また、レーザ溶接は、レーザ光を集光し、レーザ光の幅を調整しながら溶接部にレーザ光を照射するため、ごく微小な幅でしか熱影響がでない。したがって、レーザ溶接による熱変形は非常に小さい。
【0006】
また、TIG溶接のようなアーク溶接は、溶加材を利用するので、溶接部のビードによる形状のばらつきや重量のばらつきが大きくなるという問題がある。それに対し、レーザ溶接は母材に直接レーザ光を照射し、溶加材を利用しないので、このような問題は解消される。
【0007】
たとえば特開2001−346918号公報では、複数の金属製部分同士を溶接してなる金属製ゴルフクラブヘッドであって、溶接部の外観が良く、また重量のばらつきが少ない上、溶接部付近が硬くしかも脆くなったり、溶接部付近にひけや歪みが生じたりすることを抑制するために、ゴルフクラブヘッドの金属製部分同士をレーザ溶接により固着する発明が記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−346918号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の特開2001−346918号公報に記載の発明のように金属製部分同士の接合にレーザ溶接を使用したとしても、溶接される各パーツの熱容量が小さい場合には、溶接後に各パーツが熱変形することが懸念される。
【0010】
特に、ゴルフクラブヘッドが大型化され、各パーツの厚みが薄くなった場合には、レーザ溶接を用いた場合でも、熱の影響によるゴルフクラブヘッドの局所変形が生じ得る。
【0011】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、レーザ溶接の際の熱影響による局所変形を効果的に低減可能な金属製ゴルフクラブヘッドおよび該ヘッドを備えたゴルフクラブを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る金属製ゴルフクラブヘッドは、クラウン部に設けたクラウン開口部を閉じるようにクラウン部に接合されるクラウンパーツと、フェース部に設けたフェース開口部を閉じるようにレーザ溶接によってフェース部に接合されるフェースパーツと、ソール部およびサイド部とを備える。そして、クラウン部とフェース部間のトップエッジからクラウン開口部までの最短距離が10mm以上40mm以下である。
【0013】
本願発明者は、ヘッド本体部に設けたクラウン開口部を閉じるようにクラウンパーツを接合するタイプのゴルフクラブヘッドにおいて、フェース部をレーザ溶接した際のクラウン開口部の周囲のヘッド本体部(典型的にはクラウン部)の変形量が、クラウンパーツの接合に影響を及ぼす可能性があることに着目した。そこで、様々な検討を行った結果、ゴルフクラブヘッドのトップエッジからクラウン開口部までの距離によっては当該ヘッド本体部の変形量が大きくなり、クラウンパーツの接合に支障をきたす可能性が高くなること判明した。また、当該ヘッド本体部の変形量をクラウンパーツの接合に際し問題がないと考えられる値以下とするには、トップエッジからクラウン開口部までの最短距離を10mm以上40mm以下とすればよいことを知得した。したがって、当該最短距離を10mm以上40mm以下とすることにより、上記ヘッド本体部の変形量を所定値以下とすることができ、クラウンパーツをクラウン部に強固に接合することができる。
【0014】
上記クラウンパーツはクラウン部に接着することが好ましい。それにより、簡易にクラウンパーツをクラウン部に接合できる。また、ヘッドのトップエッジからクラウン開口部までの最短距離を上記の範囲とすることにより、上記ヘッド本体部の変形量を、クラウン部にクラウンパーツを接着可能な範囲のものとすることができる。
【0015】
上記クラウン部は、クラウンパーツを取付けるための段差部を有し、フェース部とクラウン部間の境界部の肉厚を、フェース部およびクラウン部の肉厚よりも厚くし、該境界部から段差部までのヘッド本体部の肉厚を徐々に薄くすることが好ましい。また、上記段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚は、0.7mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
【0016】
本発明に係るゴルフクラブは、上述のゴルフクラブヘッドを備える。したがって、フェースパーツをフェース部にレーザ溶接した際の上記ヘッド本体部の変形量が少ないことから、クラウンパーツが強固にクラウン部に接合された、高性能かつ信頼性の高いゴルフクラブとなり得る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1つの実施の形態におけるゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブについて説明する。本発明は、ウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブに有用である。
【0018】
本実施の形態におけるゴルフクラブは、後述するゴルフクラブヘッド、シャフトおよびグリップを備える。ゴルフクラブヘッドは、中空の金属製ゴルフクラブヘッドであって、ヘッド本体部と、クラウンパーツと、フェースパーツとを備える。シャフトおよびグリップとしては周知のものを採用する。
【0019】
ヘッド本体部は、純チタン、チタン合金、ジュラルミン、ステンレス等で形成することができ、クラウン部、ソール部、フェース部およびサイド部を含む。該ヘッド本体部の成形方法としては、金属板をプレス加工によって形成した部品を溶接して一体化する方法や、ロストワックス精密鋳造によって一体成形する方法を採用することができる。
【0020】
本実施の形態では、クラウン部に開口部を設ける。また、このクラウン開口部の周囲に、クラウンパーツを取付けるための段差部を設ける。クラウン開口部の位置は、任意に選択可能である。たとえばクラウン部における、中央部、トウ部近傍、ヒール部近傍あるいはバックサイド近傍の少なくとも1箇所にクラウン開口部を形成することが考えられる。クラウン開口部の形状としては、典型的にはクラウン部の外形に沿った形状を挙げることができるが、円形、矩形等任意形状を採用することができる。
【0021】
上記のクラウン開口部を閉じるように上記の段差部にクラウン部にクラウンパーツを接合する。クラウンパーツの接合方法としては任意の手法を採用することができるが、典型的には接着剤を用いてクラウンパーツをクラウン部と接合する。このように接着剤を使用することにより、容易にクラウンパーツをクラウン部と接合することができる。
【0022】
クラウンパーツは、クラウン部と同じ材料で構成されてもよいが、典型的には異なる材料で構成される。クラウンパーツの材料としては、たとえば金属とプラスチックの少なくとも一方を含むものを挙げることができる。具体的には、マグネシウム、マグネシウム合金、繊維強化プラスチック等を使用可能である。クラウンパーツとして低比重のマグネシウム合金や繊維強化プラスチックを使用することにより、ヘッドの重心位置を低くすることもできる。
【0023】
本実施の形態ではフェース部にも開口部を設ける。このフェース開口部は、本実施の形態ではフェース部の中央部に設けることが好ましいが、フェース部全体に亘るフェース開口部を設けてもよい。たとえば、フェース部におけるスイートスポットおよびその周囲の領域を包含する位置にフェース開口部を設けることが考えられる。
【0024】
上記のフェース開口部を閉じるように、レーザ溶接によりフェースパーツを接合する。フェースパーツは、チタン合金、ジュラルミン、ステンレス等の高強度な材質で構成することができる。フェースパーツの成形方法としては、金属板のプレス加工、丸棒の鍛造等を挙げることができる。
【0025】
本願発明者は、まずフェースパーツをTIG溶接した場合とレーザ溶接した場合とでクラウン開口部の周囲のヘッド本体部の変形量がどの程度になるについて実験を行ったので、その実験結果について図3を用いて説明する。
【0026】
図3に示すように、フェース部2の中央部にフェース開口部7を設け、クラウン部3の中央部にクラウン開口部8を設けたゴルフクラブヘッド1を準備し、フェース開口部7にフェースパーツをTIG溶接あるいはレーザ溶接した場合のクラウン開口部の周囲のヘッド本体部の変形量を測定した。より詳しくは、次のような比較例1,2および本実施の形態例を準備し、第1〜第3測定箇所10,20,30における溶接前と溶接後の変形量を測定した。
【0027】
比較例1は、チタン合金製で、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚が2.5mm、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚が0.6mmのゴルフクラブヘッド1のフェース部2にフェースパーツをTIG溶接したものである。比較例2は、チタン合金製で、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚が2.5mm、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚が0.6mmのゴルフクラブヘッド1のフェース部2にフェースパーツをレーザ溶接したものである。本実施の形態例は、チタン合金製で、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚が2.5mm、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚が1.3mmのゴルフクラブヘッド1のフェース部2にフェースパーツをレーザ溶接したものである。
【0028】
下記の表1に測定結果を示す。なお、ゴルフクラブヘッドのトップエッジからクラウン開口部8までの最短距離Lは、25mmとした。また、下記の表1中の数値は、10個のサンプルの平均値である。
【0029】
【表1】
Figure 2004167127
【0030】
表1からわかるように、フェース部2にフェースパーツを固着するためにレーザ溶接を用いた場合の方が、TIG溶接を用いた場合よりもクラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の変形量が小さいことがわかる。また、レーザ溶接を行った場合でも、クラウン部3が薄くなると、クラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の変形量が大きくなることがわかる。さらに、第2測定位置におけるヘッド本体部の変形量が最も大きくなっていることがわかる。
【0031】
接着剤を用いてクラウンパーツをクラウン部3に接着するためには、下地となるヘッド本体部の変形量が少ないことが好ましい。具体的には、クラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の最大変形量が1.0mm未満であることが好ましい。
これを考慮すると、クラウンパーツをクラウン部3に接着するためには、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚が0.6mmよりも大きいことが好ましい。
【0032】
他方、ゴルフクラブヘッド1を大型化するためにはクラウン部3の厚みをなるべく薄くすることが望まれる。したがって、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚は、0.7mm以上2.0mm以下程度が好ましいといえる。
【0033】
次に、本願発明者は、クラウン部とフェース部間のトップエッジからクラウン開口部までの最短距離Lと、クラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の変形量との関係について検討したのでその結果について説明する。
【0034】
比較例3および本実施の形態例としては、チタン合金製で、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚が2.5mm、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚が1.0mmのゴルフクラブヘッド1を使用し、図3における第2測定箇所20における溶接前と溶接後のヘッド本体部の変形量を測定した。下記の表2に測定結果を示す。
【0035】
なお、比較例3では、フェースパーツをTIG溶接にて固着しており、本実施の形態例は、フェースパーツをレーザ溶接にて固着している。また表2中の数値は10個のサンプルの平均値である。
【0036】
【表2】
Figure 2004167127
【0037】
表2の結果より、トップエッジからクラウン開口部8までの距離を長くすればクラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の剛性が上昇し、クラウン開口部8の周囲のヘッド本体部にかかる溶接時の熱影響は低減されることがわかる。
【0038】
また、トップエッジからクラウン開口部8までの最短距離Lが10mm以上の場合に、ヘッド本体部の変形量が1.0mm以下となっており、上記距離Lが40mm以上では熱影響がほとんどなくなっているのがわかる。ところが、距離Lをあまりに大きくすると、クラウンパーツをクラウン部3に接合することによる効果があまり得られなくなることから、本実施の形態では、トップエッジからクラウン開口部8までの最短距離が10mm以上40mm以下となるようにクラウン開口部8を設けることとする。
【0039】
それにより、クラウン開口部8の周囲に位置するヘッド本体部の変形量を、クラウンパーツの接合に際し問題がないと考えられる1.0mm以下とすることができ、かつクラウンパーツをクラウン部3に接合することによる効果、たとえばゴルフクラブヘッドの重心位置を低くすることができるという効果も得られる。
【0040】
次に、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚と、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚との関係について検討したので、その結果について表3を用いて説明する。
【0041】
本実験では、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚を2.0mm、2.5mm、3.0mm程度と変化させ、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚を0.5mm、0.7mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm程度と変化させたヘッドサンプルを準備し、レーザ溶接によりフェースパーツをフェース部2に固着した場合の第2測定箇所20における溶接前と溶接後のヘッド本体部の変形量を測定した。
【0042】
なお、全てのサンプルにおいて、トップエッジからクラウン開口部8までの最短距離Lを25mmとした。また、下記の表3中の値は3個のサンプルの平均値である。
【0043】
【表3】
Figure 2004167127
【0044】
表3の結果より、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部が厚く、かつクラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚が厚くなれば、溶接に起因するクラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の変形量を抑制することができることがわかる。具体的には、フェース開口部7の周囲のヘッド本体部の肉厚t1(図4参照)が2.0mm以上3.0mm以下であって、クラウン部3の段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚t2(図4参照)が0.7mm以上2.5mm以下(好ましくは、0.7mm以上2.0mm以下)の場合に、上記変形量を1.0mm以下に抑えることができることが判明した。
【0045】
なお、図4に示すように、フェース部2とクラウン部3間の境界部11の肉厚を、フェース部2およびクラウン部3の肉厚よりも厚くし、該境界部11からクラウン部3の段差部までのヘッド本体部の肉厚を徐々に薄くすることが好ましい。このようにヘッド本体部の肉厚を徐々に変化させることにより、打球時の衝撃に対するヘッド本体部の耐久性をも確保しながら、溶接に起因するクラウン開口部8の周囲のヘッド本体部の変形量ΔDを小さくすることができる。
【0046】
【実施例】
以下、本発明の1つの実施例について図1および図2を用いて説明する。図1は本実施例におけるウッド型ゴルフクラブヘッド1の斜視図であり、図2は本実施例におけるウッド型ゴルフクラブヘッド1の断面図である。
【0047】
本実施例におけるウッド型ゴルフクラブは、図1に示すゴルフクラブヘッド1と、シャフトおよびグリップとを備える。シャフトおよびグリップとしては周知のものを採用できるので、その図示および説明は省略する。
【0048】
図1および図2に示すように、本実施例におけるゴルフクラブヘッド1は、ヘッド本体部を構成するフェース部2、クラウン部3、ソール部4およびサイド部5と、クラウンパーツ6およびフェースパーツ9とを備える。フェースパーツ9、フェース部2、クラウン部3、サイド部5およびソール部4はチタン合金製であり、クラウンパーツ6はマグネシウム合金製である。
【0049】
ヘッド本体部は、図2に示すように、フェース開口部7とクラウン開口部8とを有し、フェース開口部7はフェースパーツ9で閉塞され、クラウン開口部8はクラウンパーツ6で閉塞される。また、トップエッジからクラウン開口部8までの最短距離は25mm程度である。
【0050】
クラウン開口部8の周囲に位置するヘッド本体部の厚みは、1.0mm程度である。クラウンパーツ6の厚みは1.0mm程度であり、接着剤を用いてクラウン部3(ヘッド本体部)と接合される。
【0051】
他方、フェース開口部7の周囲に位置するヘッド本体部の厚みは、2.5mm程度である。そして、フェース部2とクラウン部3間の境界部11の肉厚を、フェース部2およびクラウン部3の肉厚よりも厚くし、該境界部11からクラウン部3の段差部までのヘッド本体部の肉厚を徐々に薄くする。
【0052】
フェースパーツ9の最大厚みは2.8mm程度である。該フェースパーツ9は、レーザ溶接によりフェース部2(ヘッド本体部)と接合される。なお、サイド部5の厚みは1.0mm程度であり、ソール部4の厚みは1.4mm程度である。
【0053】
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、今回開示した実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、ゴルフクラブヘッドのトップエッジからクラウン開口部までの最短距離を適切に調節することで、レーザ溶接の際の熱影響によるクラウン開口部の周囲に位置するヘッド本体部の局所変形を効果的に低減することができる。それにより、クラウンパーツを強固にヘッド本体部に固着することができ、高性能かつ信頼性の高いゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施例におけるゴルフクラブヘッドの斜視図である。
【図2】図1のゴルフクラブヘッドの断面図である。
【図3】本発明の実施例において使用可能なヘッド本体部の構造例を示す斜視図である。
【図4】図3に示すヘッド本体部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド、2 フェース部、3 クラウン部、4 ソール部、5 サイド部、6 クラウンパーツ、7 フェース開口部、8 クラウン開口部、9 フェースパーツ、10,20,30 第1〜第3測定箇所、11 境界部。

Claims (5)

  1. クラウン部(3)に設けたクラウン開口部(8)を閉じるように前記クラウン部(3)に接合されるクラウンパーツ(6)と、
    フェース部(2)に設けたフェース開口部(7)を閉じるようにレーザ溶接によって前記フェース部(2)に接合されるフェースパーツ(9)と、
    ソール部(4)およびサイド部(5)とを備え、
    前記クラウン部(3)と前記フェース部間のトップエッジから前記クラウン開口部(8)までの最短距離が10mm以上40mm以下である、金属製ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記クラウンパーツ(6)を前記クラウン部(3)に接着した、請求項1に記載の金属製ゴルフクラブヘッド。
  3. 前記クラウン部(3)は、前記クラウンパーツ(6)を取付けるための段差部を有し、
    前記フェース部(2)と前記クラウン部(3)間の境界部の肉厚を、前記フェース部(2)および前記クラウン部(3)の肉厚よりも厚くし、
    前記境界部から前記段差部までのヘッド本体部の肉厚を徐々に薄くした、請求項1または請求項2に記載の金属製ゴルフクラブヘッド。
  4. 前記段差部の周囲に位置するヘッド本体部の肉厚は、0.7mm以上2.0mm以下である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の金属製ゴルフクラブヘッド。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の金属製ゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブ。
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