JP2004167124A - 2色靴底を有する射出成形靴 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、上部部分底と下部本底底とで構成される2色靴底を有するものでありながら効率よく製造でき、上部部分底と下部本底とが剥がれづらい射出成形靴を提供する。
【解決手段】ラストモールドに吊り込んだ胛被と上部部分底用モールドとによって仕切られた空間に、上部部分底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて上部部分底を形成し、その後上部部分底用モールドを下部本底用モールドに代えて仕切られた空間に、下部本底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて下部本底を形成して、胛被と2色の靴底とを一体に成形して得られる射出成形靴であって、上部部分底は、胛被底面の一部と接着した板部と板部下面より下に凸設した少なくとも一つの支持部とからなる形状であり、下部本底は、上部部分底支持部の底面のみを接地面側に露出させて、靴底の全体形状を形成するものである。
【選択図】 図2
【解決手段】ラストモールドに吊り込んだ胛被と上部部分底用モールドとによって仕切られた空間に、上部部分底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて上部部分底を形成し、その後上部部分底用モールドを下部本底用モールドに代えて仕切られた空間に、下部本底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて下部本底を形成して、胛被と2色の靴底とを一体に成形して得られる射出成形靴であって、上部部分底は、胛被底面の一部と接着した板部と板部下面より下に凸設した少なくとも一つの支持部とからなる形状であり、下部本底は、上部部分底支持部の底面のみを接地面側に露出させて、靴底の全体形状を形成するものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部部分底と下部本底とで構成される靴底を有する射出成形靴に関し、さらに詳しくは上部部分底の一部が接地面側に露出して現れるタイプであって、上部部分底と下部本底とが剥がれづらい構造の射出成形靴に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱可塑性樹脂、熱可塑性ゴムを主成分とした靴底材料を、ラストモールドに吊り込んだ胛被に射出成形することによって、靴底と胛被とを一体に成形する技術が用いられている。
また、デザイン性、履き心地性、耐久性等の付加価値を高めるために、異色又は異質の靴底材料を、2度に分けて射出することによって靴底表面に異なる材料が露出するいわゆる2色靴底を胛被に一体成形する技術も用いられている。
2色靴底を有する射出成形靴の製造方法として概ね2通りあり、一つには、ダミーボトムモールドとラストモールドに吊り込んだ胛被との間の空間に第1靴底材料を射出して、胛被と一体にした上部底を形成し、その後、ダミーボトムモールドをボトムモールドに代えて、ボトムモールドと上部底との間の空間に第2靴底材料を射出して下部底を形成する方法(ダミーボトム方式)や、ボトムモールドとダミーラストモールドとの間の空間に第1靴底材料を射出して、胛被と一体にした下部底を形成し、その後、ダミーラストモールドをラストモールドに吊り込んだ胛被に代えて、胛被と下部底との間の空間に第2靴底材料を射出して上部底を形成し胛被と靴底とを一体にする方法(ダミーラスト方式)がある。
【0003】
また、靴底には非常に大きな力が加わることがあり、このうような2色靴底には、上部底と下部底との接合強度を高める工夫が要望されていた。
そのような要望に対し、上部底と下部底との界面を形成するダミーボトムモールド又はダミーラストモールドの表面を凹凸模様にして製造すること、すなわち前記界面を凹凸にすることによって上部底と下部底の接合強度を高める工夫がなされてきた。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開昭57−20201号公報
【0005】
ところで、2色靴底を有する射出成形靴を製造するに際して、上部底用の靴底材料が射出された後、冷却固化まではダミーモールドを脱型できず、このことが2色靴底の生産性を悪化させると言う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上部部分底と下部本底とで構成される2色靴底を有するものでありながら効率よく製造でき、上部部分底と下部本底とが剥がれづらい射出成形靴を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、研究したところダミーボトム方式を採用すると良好な結果が得られることが分かった。
すなわち本発明の射出成形靴は、ラストモールドに吊り込んだ胛被と上部部分底用モールドとによって仕切られた空間に、上部部分底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて上部部分底を形成し、その後上部部分底用モールドを下部本底用モールドに代えて仕切られた空間に、下部本底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて下部本底を形成して、胛被と2色の靴底とを一体に成形して得られる射出成形靴であって、上部部分底は、胛被底面の一部と接着した板部と板部下面より下に凸設した少なくとも一つの支持部とからなる形状であり、下部本底は、上部部分底支持部の底面のみを接地面側に露出させて、靴底の全体形状を形成するものである。
本発明では、上記の構成としたことより、上部部分底のモールドとの接触面積を大きくできたので、射出材料の熱がモールドへ放熱しやすく冷却固化までの時間を短縮できたものである。また、上部部分底の露出部を接地面側の支持部底面のみとしたので、部分底と本底とが剥離する危険性を大幅に低減できたものである。
【0008】
また、本発明は上部部分底支持部の側面に多数の突起を形成したものである。本発明では、上記の構成としたことにより、上部部分底と下部本底との接着力を高める効果をなすものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いて説明する。図1に本発明の射出成形靴の底面図を示す。図2は本発明に係る射出成形靴の製造方法を説明する断面図である。
図2(A)に示すように、まず、胛被をラストモールドに吊り込んで、吊り込んだ胛被とダミーボトムモールドとで上部部分底形成用の空間を形成する。ここに、加熱した上部部分底用熱可塑性材料を射出し、冷却固化して上部部分底を形成し、その後、ダミーボトムモールドを取り外す。このようにして胛被に一体化した上部部分底を形成する。
【0010】
上部部分底は、図3に示すように板部と支持部とからなる形状であり、その支持部側面には突起(横方向に向いた突起)を形成する。本発明では、ダミーラスト方式でなく、ダミーボトム方式を用いたことによって、前記突起の形成が可能になった。ダミーラスト方式でこのような横方向に向いた突起を設けると、ダミーラストモールドを外そうとした時に、突起がダミーラストモールドに引っかかって形成された部分底が持ち上がってしまう不具合を生じる。ところが、本発明のようにダミーボトム方式を用いると、形成された上部部分底は、ラストモールドに吊り込んだ胛被に接着しておりモールドに引っかかることなくスムーズにダミーボトムモールドより外れる。
【0011】
上部部分底(図4参照)の支持部側面に形成する突起としては、特に限定するものではないが、なるべく小さい方が有利である。ひとつには、モールドを外す際に突起が破損しないようにするためと、他には、一般に塩化ビニル樹脂等の熱可塑性材料の射出温度は200℃程度であり、先に形成された突起が小さいほど加熱されやすく、突起表面付近が後から射出された材料の熱によって溶融されるので、その部位において上部部分底と下部本底とが強固に接着するためである。このような突起は、高さが0.5〜3mmで、横断面が直形換算で1〜3mmに形成すると良い。突起の数は特に限定されるものではなく、接着力との関係で適宜数とすれば良い。また、突起は上部部分底の板部にも形成することが好ましい。
【0012】
上部部分底の大きさはとしては、板部は容積で20cm3以下、一つの支持部は容積で1.5cm3以下とすることが好ましい。さらに板部の厚さを1〜6mm、支持部の厚さ(支持部のみの厚さ)4〜7mmとすることが好ましく、一つの支持部の横断面の面積は2〜5cm2であることが好ましい。このような数値範囲であると形成された上部部分底の冷却固化にかかる時間が極めて短縮されて好ましい。
なお、上部部部分底の支持部は多数設けることができる。
【0013】
次に、下部本底用モールドとしてボトムモールド及びサイドモールドを用いて下部本底用の空間を形成する。その際、図2(B)、図3に示すように、上部部分底支持部底面をボトムモールドに密接させるようにする。そして、この空間に下部本底用熱可塑性材料を射出し、冷却固化して下部本底を形成し、その後、下部本底用モールドを取り外し、図2(C)に示すような射出成形靴を得る。
なお、上部部分底支持部底面をボトムモールドに密接する工程において、図2(B)、図3に示すように、ボトムモールドの密接部分を上に凸設させて靴底を成形することが好ましい。こうすることによって、支持部が小さくできて冷却固化時間が短縮できるとともに、得られる射出成形靴の上部部分底の露出面を接地面より浮いた状態にすることができる。このような射出成形靴であれば、デザイン性に富むとともに、上部部分底と下部本底との界面が地面に接地するこがないので両者がより剥がれづらくなる。
【0014】
なお、本発明に使用される熱可塑性材料は、靴底を射出成形する際に通常使用できる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ゴム等を主体としたものが使用でき、発泡剤や、すべり止め材等を混合したものであっても良い。
【0015】
【発明の効果】
本発明の射出成形靴は、上部部分底を板部と支持部とからなる形状としたことによりモールドとの接触面積を大きくできたので、射出時の熱を金型へ放熱しやすく冷却固化までの時間が短縮されて生産効率が向上できたものである。また、板部の存在により上部部分底と下部本底のクッション性に差を設けても足に違和感がないとともに、支持部の存在により2色靴底が可能となる。さらに、上部部分底を接地面側にのみ露出させたので、上部部分底と下部本底とが剥離しづらい構造とできたものである。
また、上部部分底支持部の側面に突起を形成したものは上部部分底と下部本底とがさらに剥離しづらい構造とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形靴の底面図。
【図2】本発明に係る射出成形靴の製造方法を説明する断面図。
【図3】図2(B)に示す製造方法に説明図におけるA−A線断面図。
【図4】本発明の射出成形靴の上部部分底の説明図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部部分底と下部本底とで構成される靴底を有する射出成形靴に関し、さらに詳しくは上部部分底の一部が接地面側に露出して現れるタイプであって、上部部分底と下部本底とが剥がれづらい構造の射出成形靴に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱可塑性樹脂、熱可塑性ゴムを主成分とした靴底材料を、ラストモールドに吊り込んだ胛被に射出成形することによって、靴底と胛被とを一体に成形する技術が用いられている。
また、デザイン性、履き心地性、耐久性等の付加価値を高めるために、異色又は異質の靴底材料を、2度に分けて射出することによって靴底表面に異なる材料が露出するいわゆる2色靴底を胛被に一体成形する技術も用いられている。
2色靴底を有する射出成形靴の製造方法として概ね2通りあり、一つには、ダミーボトムモールドとラストモールドに吊り込んだ胛被との間の空間に第1靴底材料を射出して、胛被と一体にした上部底を形成し、その後、ダミーボトムモールドをボトムモールドに代えて、ボトムモールドと上部底との間の空間に第2靴底材料を射出して下部底を形成する方法(ダミーボトム方式)や、ボトムモールドとダミーラストモールドとの間の空間に第1靴底材料を射出して、胛被と一体にした下部底を形成し、その後、ダミーラストモールドをラストモールドに吊り込んだ胛被に代えて、胛被と下部底との間の空間に第2靴底材料を射出して上部底を形成し胛被と靴底とを一体にする方法(ダミーラスト方式)がある。
【0003】
また、靴底には非常に大きな力が加わることがあり、このうような2色靴底には、上部底と下部底との接合強度を高める工夫が要望されていた。
そのような要望に対し、上部底と下部底との界面を形成するダミーボトムモールド又はダミーラストモールドの表面を凹凸模様にして製造すること、すなわち前記界面を凹凸にすることによって上部底と下部底の接合強度を高める工夫がなされてきた。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開昭57−20201号公報
【0005】
ところで、2色靴底を有する射出成形靴を製造するに際して、上部底用の靴底材料が射出された後、冷却固化まではダミーモールドを脱型できず、このことが2色靴底の生産性を悪化させると言う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上部部分底と下部本底とで構成される2色靴底を有するものでありながら効率よく製造でき、上部部分底と下部本底とが剥がれづらい射出成形靴を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、研究したところダミーボトム方式を採用すると良好な結果が得られることが分かった。
すなわち本発明の射出成形靴は、ラストモールドに吊り込んだ胛被と上部部分底用モールドとによって仕切られた空間に、上部部分底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて上部部分底を形成し、その後上部部分底用モールドを下部本底用モールドに代えて仕切られた空間に、下部本底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて下部本底を形成して、胛被と2色の靴底とを一体に成形して得られる射出成形靴であって、上部部分底は、胛被底面の一部と接着した板部と板部下面より下に凸設した少なくとも一つの支持部とからなる形状であり、下部本底は、上部部分底支持部の底面のみを接地面側に露出させて、靴底の全体形状を形成するものである。
本発明では、上記の構成としたことより、上部部分底のモールドとの接触面積を大きくできたので、射出材料の熱がモールドへ放熱しやすく冷却固化までの時間を短縮できたものである。また、上部部分底の露出部を接地面側の支持部底面のみとしたので、部分底と本底とが剥離する危険性を大幅に低減できたものである。
【0008】
また、本発明は上部部分底支持部の側面に多数の突起を形成したものである。本発明では、上記の構成としたことにより、上部部分底と下部本底との接着力を高める効果をなすものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いて説明する。図1に本発明の射出成形靴の底面図を示す。図2は本発明に係る射出成形靴の製造方法を説明する断面図である。
図2(A)に示すように、まず、胛被をラストモールドに吊り込んで、吊り込んだ胛被とダミーボトムモールドとで上部部分底形成用の空間を形成する。ここに、加熱した上部部分底用熱可塑性材料を射出し、冷却固化して上部部分底を形成し、その後、ダミーボトムモールドを取り外す。このようにして胛被に一体化した上部部分底を形成する。
【0010】
上部部分底は、図3に示すように板部と支持部とからなる形状であり、その支持部側面には突起(横方向に向いた突起)を形成する。本発明では、ダミーラスト方式でなく、ダミーボトム方式を用いたことによって、前記突起の形成が可能になった。ダミーラスト方式でこのような横方向に向いた突起を設けると、ダミーラストモールドを外そうとした時に、突起がダミーラストモールドに引っかかって形成された部分底が持ち上がってしまう不具合を生じる。ところが、本発明のようにダミーボトム方式を用いると、形成された上部部分底は、ラストモールドに吊り込んだ胛被に接着しておりモールドに引っかかることなくスムーズにダミーボトムモールドより外れる。
【0011】
上部部分底(図4参照)の支持部側面に形成する突起としては、特に限定するものではないが、なるべく小さい方が有利である。ひとつには、モールドを外す際に突起が破損しないようにするためと、他には、一般に塩化ビニル樹脂等の熱可塑性材料の射出温度は200℃程度であり、先に形成された突起が小さいほど加熱されやすく、突起表面付近が後から射出された材料の熱によって溶融されるので、その部位において上部部分底と下部本底とが強固に接着するためである。このような突起は、高さが0.5〜3mmで、横断面が直形換算で1〜3mmに形成すると良い。突起の数は特に限定されるものではなく、接着力との関係で適宜数とすれば良い。また、突起は上部部分底の板部にも形成することが好ましい。
【0012】
上部部分底の大きさはとしては、板部は容積で20cm3以下、一つの支持部は容積で1.5cm3以下とすることが好ましい。さらに板部の厚さを1〜6mm、支持部の厚さ(支持部のみの厚さ)4〜7mmとすることが好ましく、一つの支持部の横断面の面積は2〜5cm2であることが好ましい。このような数値範囲であると形成された上部部分底の冷却固化にかかる時間が極めて短縮されて好ましい。
なお、上部部部分底の支持部は多数設けることができる。
【0013】
次に、下部本底用モールドとしてボトムモールド及びサイドモールドを用いて下部本底用の空間を形成する。その際、図2(B)、図3に示すように、上部部分底支持部底面をボトムモールドに密接させるようにする。そして、この空間に下部本底用熱可塑性材料を射出し、冷却固化して下部本底を形成し、その後、下部本底用モールドを取り外し、図2(C)に示すような射出成形靴を得る。
なお、上部部分底支持部底面をボトムモールドに密接する工程において、図2(B)、図3に示すように、ボトムモールドの密接部分を上に凸設させて靴底を成形することが好ましい。こうすることによって、支持部が小さくできて冷却固化時間が短縮できるとともに、得られる射出成形靴の上部部分底の露出面を接地面より浮いた状態にすることができる。このような射出成形靴であれば、デザイン性に富むとともに、上部部分底と下部本底との界面が地面に接地するこがないので両者がより剥がれづらくなる。
【0014】
なお、本発明に使用される熱可塑性材料は、靴底を射出成形する際に通常使用できる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ゴム等を主体としたものが使用でき、発泡剤や、すべり止め材等を混合したものであっても良い。
【0015】
【発明の効果】
本発明の射出成形靴は、上部部分底を板部と支持部とからなる形状としたことによりモールドとの接触面積を大きくできたので、射出時の熱を金型へ放熱しやすく冷却固化までの時間が短縮されて生産効率が向上できたものである。また、板部の存在により上部部分底と下部本底のクッション性に差を設けても足に違和感がないとともに、支持部の存在により2色靴底が可能となる。さらに、上部部分底を接地面側にのみ露出させたので、上部部分底と下部本底とが剥離しづらい構造とできたものである。
また、上部部分底支持部の側面に突起を形成したものは上部部分底と下部本底とがさらに剥離しづらい構造とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形靴の底面図。
【図2】本発明に係る射出成形靴の製造方法を説明する断面図。
【図3】図2(B)に示す製造方法に説明図におけるA−A線断面図。
【図4】本発明の射出成形靴の上部部分底の説明図。
Claims (2)
- ラストモールドに吊り込んだ胛被と上部部分底用モールドとによって仕切られた空間に、上部部分底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて上部部分底を形成し、その後上部部分底用モールドを下部本底用モールドに代えて仕切られた空間に、下部本底用熱可塑性材料を射出し、前記材料を冷却固化させて下部本底を形成して、胛被と2色の靴底とを一体に成形して得られる射出成形靴であって、
上部部分底は、胛被底面の一部と接着した板部と板部下面より下に凸設した少なくとも一つの支持部とからなる形状であり、
下部本底は、上部部分底支持部の底面のみを接地面側に露出させて、靴底の全体形状を形成するものであること特徴とする射出成形靴。 - 上部部分底支持部の側面に多数の突起を形成したことを特徴とする請求項1の射出成形靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338925A JP2004167124A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | 2色靴底を有する射出成形靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338925A JP2004167124A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | 2色靴底を有する射出成形靴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004167124A true JP2004167124A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32702003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002338925A Pending JP2004167124A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | 2色靴底を有する射出成形靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004167124A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106564165A (zh) * | 2016-11-07 | 2017-04-19 | 东莞华南设计创新院 | 一种制鞋模具 |
CN113226691A (zh) * | 2018-12-07 | 2021-08-06 | 赛尔皇家股份公司 | 用于生产诸如车辆座椅之类的用于人体的支承元件的模制单元 |
-
2002
- 2002-11-22 JP JP2002338925A patent/JP2004167124A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106564165A (zh) * | 2016-11-07 | 2017-04-19 | 东莞华南设计创新院 | 一种制鞋模具 |
CN113226691A (zh) * | 2018-12-07 | 2021-08-06 | 赛尔皇家股份公司 | 用于生产诸如车辆座椅之类的用于人体的支承元件的模制单元 |
CN113226691B (zh) * | 2018-12-07 | 2023-04-28 | 赛尔皇家股份公司 | 用于生产诸如车辆座椅之类的用于人体的支承元件的模制单元 |
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