JP2004167013A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機本来の遊技表示と、これに関連した演出画像とを融合させることにより、演出効果を高めるとともに、可変表示される図柄の視認性を高める。
【解決手段】遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段(回転リール2a,2b,2c)と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段(液晶表示装置16)を含む。第2表示手段を制御するための第2表示制御手段は、第1表示手段の表示に関連して受信される表示関連情報信号、あるいは当選役に関連して受信される当選役情報信号に基づいて、第2表示手段において第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段(回転リール2a,2b,2c)と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段(液晶表示装置16)を含む。第2表示手段を制御するための第2表示制御手段は、第1表示手段の表示に関連して受信される表示関連情報信号、あるいは当選役に関連して受信される当選役情報信号に基づいて、第2表示手段において第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に多彩な表示を行うことができるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチスロ遊技機、スロットマシン、パチンコ機、ビデオゲームマシン等の遊技機においては、遊技の面白さを高めるために多彩な演出が行われていた。
例えば、従来のパチスロ遊技機では、複数の回転リールとは別にパチスロ遊技機の前面側に液晶表示器を配設し、この液晶表示器において遊技内容に関連した演出画像を表示していた。
【0003】
また、遊技メダルの投入枚数に応じて有効となるラインを表示するために、EL(エレクトロルミネッセンス)ランプを用いたパチスロ遊技機に関する技術がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−244453号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のパチスロ遊技機では、複数の回転リールと液晶表示器とが離れた位置に配設されているため、複数の回転リールを用いた表示に集中すると液晶表示器における表示を見落としてしまうおそれがあり、反対に液晶表示装置における表示に集中すると複数の回転リールを用いた表示を十分に楽しむことができないという問題があった。
【0006】
また、複数の回転リールを用いた表示に関連させて液晶表示器における画像を表示しているとはいえ、複数の回転リールにおける図柄の可変表示と、液晶表示を用いた画像とを融合させたものではなく、演出効果を高めるためにはより一層の工夫が必要である。この点、複数の回転リールにおける図柄の可変表示と、液晶表示を用いた画像のように、複数の表示部の表示とを融合した場合には、多彩な表示を行うことにより遊技に対する期待感を高めることができる等、遊技の面白さを今まで以上に向上させることが可能となる。
【0007】
また、回転リールにおける可変表示図柄と、液晶表示を用いた画像のように、複数の表示部の表示とを融合することで、複数の表示部の一方または両方の表示の視認性を高めることが可能となる。
なお、他の種類の遊技機においても、上述した従来のパチスロ遊技機が有する課題と同様の課題を有しており、演出効果をより一層高めるための技術の開発が要望されていた。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、遊技機本来の遊技表示と、これに関連した画像とを融合させることにより、演出効果をより一層高めるとともに可変表示される図柄の視認性を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
【0010】
すなわち、本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。
【0012】
<遊技機の基本構成>
本発明の実施形態に係る遊技機は、以下に説明する構成要素を備えている。
【0013】
すなわち、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行うための遊技結果表示手段と、該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させるための利益状態発生手段と、前記遊技結果表示手段における表示制御を行うための表示制御手段とを備えている。
【0014】
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、該第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段に重なるようにして配設された第2表示手段を含んでいる。
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な遊技開始指令手段と、該遊技開始指令手段の出力に基づいて遊技を開始するための遊技開始手段とを備えており、該遊技開始手段の作動毎に遊技結果表示手段が作動する。
【0015】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技者の操作に応じて遊技結果を導出するための遊技結果導出手段を有しており、該遊技結果導出手段の出力に基づいて、前記表示制御手段が前記遊技結果表示手段における表示制御を行う。
【0016】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、前記遊技開始指令手段の出力に基づいて、複数の当選役から1または複数の当選役を選択するための当選役選択手段を有しており、該当選役選択手段の出力に基づいて、前記表示制御手段が作動する。この場合、前記当選役選択手段における選択結果を報知するための当選役選択結果報知手段を備えることができる。該当選役結果報知手段における報知とは、視覚的、聴覚的、嗅覚的、触覚的等、どのような報知方法を採用してもよい。
【0017】
前記表示制御手段は、第1表示手段を制御するための第1表示制御手段と、第2表示手段を制御するための第2表示制御手段とを含んでいる。
【0018】
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段、または前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段の少なくとも一方を含んでいる。そして、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号、あるいは前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行う。なお、前記表示関連情報受信手段および前記当選役情報受信手段を別個に構成するのではなく、1つの受信手段により前記表示関連情報および前記当選役情報を受信するように構成してもよい。
【0019】
また、「前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄」とは、視認し得る者にとって第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と一見して同じ図柄であると認識可能な図柄をいい、デフォルメ等されたものも含む意である。
【0020】
また、前記第2表示手段において行われる、前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御は、前記表示関連情報受信手段により受信した複数の表示関連情報信号、あるいは前記当選役情報受信手段により受信した複数の当選役情報信号に基づいて行うようにしてもよい。
例えば、複数の図柄表示部に関する表示関連情報信号に基づき上記図柄の表示制御を行うようにしてもよい。これにより、遊技の面白みを倍加することができる。
【0021】
前記第1表示制御手段の制御に基づいて第1表示手段に表示された画像は、前記第2表示制御手段の制御に基づいて第2表示手段に表示された画像と重合されて、遊技状態を表示可能となっている。ここで、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを別体として設け、両者を所定の間隔を隔てて配設することができる。また、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを一体的に構成することができる。
前記第1表示手段は、1または複数の画像を可変表示するとともに停止可能な複数の図柄表示部を含んでいる。
【0022】
前記第2表示手段は、前記第1表示手段の図柄表示部の領域に対応するようにして、図柄表示部に表示された図柄を透過表示可能な透過表示部を備えている。ここで、図柄表示部の数は特に限定されるものではなく、1つ、2つ、3つ等、いくつ設けてもよい。また、図柄表示部に表示される図柄数は特に限定されるものではなく、1つ、縦並びに3つ、横並びに3つ、斜めに3つ等、いくつであってもよい。また、前記第2表示手段は、複数の図柄表示部に跨るようにして設けてもよい。この場合、前記第2表示手段は、前記第1表示手段よりも大きな面積を有するように構成することができる。
【0023】
また、前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に連動して、前記第2表示手段の可変表示を制御することが可能である。例えば、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う。
【0024】
この場合に、前記第1表示手段の前記図柄表示部に対応する前記第2表示手段の領域に、前記表示制御を行うことが可能である。例えば、前記第1表示手段の特定図柄に重畳されるようにして、前記第2表示手段の該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行うことが可能である。これにより前記第1表示手段の特定図柄の視認性が向上し、いわゆる目押し操作が容易となり、遊技機に不慣れな遊技者も遊技を楽しむことができる。
【0025】
また、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成することが可能である。これにより、いわゆるスローナビゲーション機能を付加することができ、いわゆる目押し操作がさらに容易となり、遊技機に不慣れな遊技者も遊技を一層楽しむことができる。
【0026】
これらのナビゲーション機能を付加する場合において、第2表示手段の画面操作によって、第1表示手段の図柄表示部を隠蔽することにより、特定図柄の視認性を向上させてナビゲーション機能を強化することが可能である。
【0027】
この場合、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号または前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段の特定図柄の移動表示の速度を選択する移動速度選択手段を備えることが可能である。ここで、移動速度選択手段は、第2表示制御手段内の所定の制御プログラムにより構成することが可能である。
【0028】
これにより、例えば、通常状態と比較して遊技者にとって有利な利益状態において、いわゆる目押し操作を容易にすることも可能となり、遊技の面白さを向上させることができる。
ここで、遊技者にとって有利な利益状態とは、前記利益状態発生手段により発生させる利益状態のことである。
【0029】
さらに、第1表示手段および第2表示手段の他に、第3表示手段を備えて構成することもできる。この場合、前記第1表示手段、前記第2表示手段、および第3表示手段の配設順序は、どのような順序であってもよい。
【0030】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、前記第1表示手段と前記第2表示手段の少なくとも一方に特別遊技結果が表示された場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるための特別遊技発生手段を備えている。ここで、該特別遊技発生手段と前記第2表示手段とを一体的に構成することができる。例えば、前記第2表示手段の演出表示において所定の条件が成立すると、前記第2表示手段における演出表示に重ねて前記図柄表示部に特定図柄を表示したり、あるいは前記図柄表示部に特定図柄が表示されないようにすることができる。
【0031】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、第1表示手段を遊技機前面側から照明するための前方照明手段を備えるとともに、前記第1表示手段を遊技機背面側から照明するための後方照明手段を備えている。ここで、前記前方照明手段または前記後方照明手段は、前記図柄表示部毎に設けることができる。
【0032】
<各手段等の具体例>
次に、前記各手段等の具体例を説明する。なお、以下に示す具体例は、本発明に係る遊技機における各手段の一例であり、これらの具体例に限定されるものではない。
【0033】
前記遊技機とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機(第1種、第2種、第3種)、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ビデオスロットゲームマシン、ビデオポーカゲームマシン、スロットマシン等、遊技結果を表示する遊技結果表示部とその遊技結果表示部に特定表示がなされた場合に、遊技者に有利な状態に遊技状態を変換制御する機能を有していればどのような遊技機であってもよい。
【0034】
また、前記遊技結果表示手段とは、遊技結果を表示するための表示装置であり、第1表示手段および第2表示手段とからなり、例えば、CRT、LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリクス表示器、ランプ、LED、蛍光灯、EL(エレクトロルミネッセンス)表示器、回転リール、回転ディスク表示器、フレキシブルLED、フレキシブル液晶表示器、液晶プロジェクタ等、どのような表示装置であってもよい。
【0035】
前記遊技結果表示手段に表示される遊技結果とは、遊技開始指令手段の操作または遊技結果導出手段の操作に応じて表示されるものであり、静止画像、動画像、あるいはこれらの組合せとして表示される。
弾球遊技機の場合の遊技結果は、遊技盤に設けられた所定の入球口に遊技球またはコインなどの遊技媒体が入球または通過した場合に表示されるものも含める。
【0036】
前記利益状態発生手段により発生する利益状態とは、例えば、パチスロ遊技機においては、小役入賞、リプレイゲーム、フリーゲーム、アシストゲーム、リプレイ抽選高確率ゲーム、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボーナス)、AT(アシストタイム)、CT(チャレンジタイム)等のことであり、またパチンコ機においては、小当たり(大入賞口の開放)、中当たり(大入賞口の開放)、大当たり(大入賞口が所定条件の充足により連続的に開放する状態)、当たり(図柄始動口の開放または拡大)、特図確変(大当たり出現確率変動)、特図変短(特別図柄の変動時間短縮)、普図確変(当たりの出現確率変動)、普図変短(普通図柄の変動時間短縮)、普電開放延長(図柄始動口の開放または拡大時間延長)、特電開放延長(大入賞口の開放または拡大時間延長)等のことである。また、前記各利益状態を複合的に発生させてもよい。さらに、前記各利益状態の継続回数を増加させてもよい。
【0037】
前記遊技開始指令手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるスタートスイッチ、ベットスイッチ、遊技媒体の投入等のことをいう。また、パチンコ機における遊技盤に設けられた所定の図柄始動口または所定の図柄始動ゲート等のこという。
前記遊技開始手段とは、例えば、遊技を制御するための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。
【0038】
前記表示制御手段とは、例えば、表示制御装置およびその制御プログラムのことをいう。また、前記表示制御手段を、第1表示制御手段と第2表示制御手段とにより構成することもできる。ここで、例えば、第1表示手段が回転リールである場合には、第1表示制御手段とは、回転リールの回転および停止を制御するための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。また、例えば、第2表示手段が液晶表示装置である場合には、第2表示制御手段とは、ビデオプロセッサ等を有する制御装置およびその制御プログラムのことをいう。
【0039】
前記表示関連情報受信手段および前記当選役情報受信手段とは、例えば、前記第2表示制御装置内に形成された受信回路およびその制御プログラムのことをいう。
なお、遊技結果導出手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるストップスイッチのことをいう。この場合、ストップスイッチの数は特に限定されるものではない。
【0040】
前記当選役選択手段とは、例えば、乱数抽選に基づいて「当選」を選択するための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。この場合、「当選」には、「ハズレ」、「リプレイ」等、乱数抽選の結果として導出される種々の遊技状態を含む。
【0041】
特別遊技発生手段とは、例えば、パチスロ遊技機において、「ビッグボーナス」、「レギュラーボーナス」等を発生させるための制御装置およびその制御プログラムのことをいい、また、パチンコ機において、「大当たり」「特図確変」等を発生させるための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。
【0042】
前記第1表示手段とは、例えば、パチスロ遊技機における回転リールのことをいう。なお、回転リールが回転中には、所定の条件に基づいてストップスイッチが有効とならない場合がある。
【0043】
前記第2表示手段とは、例えば、液晶表示装置のことをいう。この場合、液晶表示装置の所定領域には、回転リールの図柄表示を透過して表示可能な透過表示部を含んでいる。すなわち、該透過表示部以外の領域は、液晶表示装置のバックライトからの光線を拡散するための拡散部を有しており、一方、該透過表示部は、この拡散部を有していない。
【0044】
前記第3表示手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるベット数表示器、演出専用回転リール等のことをいう。さらに、この第3表示手段を当選役選択結果報知手段として機能させることもできる。
【0045】
また、各表示手段における表示とは、視覚的な表示に限られず、聴覚的な表示、嗅覚的な表示、ランプ点灯態様による表示、これらの表示を複合的に行う表示であってもよい。さらに、視覚的な表示を行う場合には、色彩、模様、形状、あるいはこれらを組み合わせて表示することができる。また、当選確率等を表示する場合には、その信頼度を変化させることができる。この場合、遊技に投入する遊技媒体数等に応じて信頼度を変化させてもよい。すなわち、遊技に投入した遊技媒体数が所定数以上である場合、あるいはクレジットされた遊技媒体数が所定数以上である場合には、信頼度を高めるような演出を行うことができる。
【0046】
前記前方照明手段とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機において、回転リールを遊技機前方側から照明するためのランプ、LED等のことをいう。
前記後方照明手段とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機において、回転リールを内面側から照明するためのバックランプ等のことをいう。
【0047】
また、前記各手段の動作は、所定の抽選結果に基づいて行われるように構成することができる。さらに、前記各手段の動作状態は、店員の操作、遊技者の操作、および営業員の操作等に基づいて設定できるように構成してもよい。
【0048】
また、現在主流のパチンコ機を補足的に説明すると、現在主流のパチンコ機は発射装置(図示せず)により遊技球を発射して遊技を行うための遊技盤を備えている。この遊技盤には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技部を備えており、遊技部内には、複数の障害釘や風車等の障害部材を配設するとともに、複数の特別図柄を変動表示するための特別図柄表示装置として機能する画像表示装置と、赤及び緑の2個の普通図柄表示LEDを内蔵する普通図柄表示装置と、複数の入賞口と、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技部内から排出するためのアウト口とを備えている。
【0049】
また、遊技球の入賞を条件として画像表示装置における図柄の変動表示を開始させるための特別図柄始動口と、遊技球の通過を条件として、普通図柄表示装置の変動表示を開始させるための普通図柄始動口とを備えている。
また、画像表示装置における図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、所定時間及び所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態(例えば、大当たり状態、中当たり状態、小当たり状態等)に切り換えられる大入賞口を備えている。
【0050】
また、普通図柄表示装置に所定の表示結果が表示されると、特別図柄始動口を開放又は拡大させる(例えば当たり状態等)。
なお、前記特別図柄が特定図柄(確率変動図柄)である場合には、当該特別遊技が終了した後の遊技において、「大当たり」となる確率が高くなる、いわゆる確率変動遊技が行なわれる。
【0051】
<パチスロ遊技機の外観>
以下、図面を参照して、本発明に係る遊技機の具体的な実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態では、代表的な遊技機としてパチスロ遊技機を例にとって説明を行うが、本発明に係る遊技機はこれに限定されるものではない。
【0052】
図1は、本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機の外観を示す斜視図である。
【0053】
本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機は、図1に示すように、遊技機筐体1の前面のほぼ中央より上部に、遊技機筐体1内に配設した回転リール2a,2b,2cの表面が臨む3個の表示窓3a,3b,3cが横並びに設けられており、表示窓3a,3b,3cの下方には、遊技に供する遊技メダルを投入するための遊技メダル投入口4、クレジットされた範囲内で遊技に供する遊技メダルを投入するためのベットスイッチ5、クレジットされた遊技メダルを払い出すための貯留メダル精算スイッチ6、回転リール2a,2b,2cの回転を一斉に開始させるためのスタートスイッチ7、および各回転リール2a,2b,2cの回転を個別に停止させるための3個のストップスイッチ8a,8b,8c等が設けられている。
【0054】
前記3個の表示窓3a,3b,3cには、表示窓3a,3b,3cを横断するようにして合計5本の有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eが施されている。この有効ライン表示は、横3本の有効ライン表示9b,9c,9d、およびこれらと交差する斜め2本の有効ライン表示9a,9eからなり、遊技に供された遊技メダル数によって有効となるライン数が変化する。また、表示窓3aの左側には、遊技に供された遊技メダル数と有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eとの対応関係を表示するための3つの有効ラインランプ10a,10b,10cが設けられている。この有効ラインランプの前面には、例えば、「壱」、「弐」、「参」等の数字が表示されており、点灯した有効ラインランプ10a,10b,10cに対応して、投入した遊技メダル数および有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eが明示されるようになっている。さらに、有効ラインランプ10a,10b,10cの上下には、パチスロ遊技機における遊技情報を表示するための複数の表示ランプ11a,11b,11cが設けられている。この表示ランプ11a,11b,11cは、第3表示部として機能するもので、例えば、遊技メダルの投入許可、遊技開始許可、ボーナス遊技の内部当選、遊技禁止、打ち止め等、種々の表示に用いることができる。
【0055】
前記遊技機筐体1の前面下部には、遊技メダルを払い出すための遊技メダル払出口12が設けられているとともに、遊技メダル払出口12に臨むようにして遊技メダルを貯留するための遊技メダル貯留皿13が設けられている。また、遊技機筐体1の前面上部には、装飾部14、および一対のスピーカ15a,15bが設けられている。
なお、図示しないが、遊技機筐体1内には、所定の賞態様が構成された場合に遊技メダルを払い出すためのホッパが設けられている。
【0056】
<回転リール>
回転リール2a,2b,2cは、本実施形態において第1表示手段として機能する部材であり、横並びに3個配設されている。各回転リール2a,2b,2cはそれぞれステッピングモータ等の駆動により回転する。また、各回転リール2a,2b,2cは透光性を有する部材により構成されており、その表面には、透光性を有し複数の図柄が表示されたリールテープ(図示せず)が貼り付けられている。
【0057】
なお、回転リール2a,2b,2cの数は3個に限定されるものではなく、2個、4個等、何個配設されていてもよい。また、各回転リール2a,2b,2cに表示される図柄の種類は特に限定されるものではなく、例えば、「7」、「ベル」、「オレンジ」、「チェリー」、「JAC」、「BAR」、「人物」、「動物」、「魚」、「乗物」等、種々の図柄を採用することができる。
【0058】
図2を参照して、回転リール2a,2b,2cを説明する。図2は回転リール(2aを代表させて示す)および液晶表示装置16の縦断面を示す模式図である。
この回転リール2aは、図2に示すように、その内部に、回転リール2aを内部から照明するための3個のバックライト17a,17b,17cが配設されている。なお、バックライトの数は3個に限られず、表示窓3a内に停止表示される図柄の個数に応じて、1個、2個、あるいは4個以上であってもよい。また、バックライト17a,17b,17cとしては、ランプ、LED等を用いることができる。
【0059】
また、回転リール2a,2b,2cの前方側には、液晶表示装置16を背面側から照明するとともに、回転リール2a,2b,2cを表面側から照明するための前方照明装置18a,18bが上下にそれぞれ1個ずつ配設されている。この前方照明装置18a,18bとしては、例えば、蛍光灯、ランプ、LED等を用いることができる。なお、前方照明装置18a,18bを上下に一対設けるのではなく、上側あるいは下側だけに設けてもよい。
【0060】
<液晶表示装置>
液晶表示装置16は、本実施形態において第2表示手段として機能する部材であり、図2に示すように、回転リール2a,2b,2cに対してパチスロ遊技機の前面側に位置するように重ねて配設されている。
【0061】
図3および図4を参照して、液晶表示装置16を説明する。図3は液晶表示装置16を縦断面とした模式図、図4は液晶表示装置16を正面から見た状態の模式図である。
【0062】
液晶表示装置16は、図3に示すように、パチスロ遊技機の前方側から順に、液晶パネル19、導光板20、および反射板21が配設されており、導光板20の上下には、蛍光灯、ランプ、LED等からなる光源22a,22bが配設されている。
【0063】
また、図4に示すように、回転リール2a,2b,2cの表示窓3a,3b,3cに対応する部分は、回転リール2a,2b,2cの外周表面に描かれた図柄を透過表示可能な透過表示部23a,23b,23cとなっている。すなわち、透過表示部23a,23b,23c以外の不透過領域24は、前方照明装置18a,18bからの光線を拡散するための拡散部を有しており、一方、透過表示部23a,23b,23cはこの拡散部を有していない。さらに、液晶表示装置16の全体は、導光板20の上下に配設した光源22a,22bにより照明される。
【0064】
本実施形態に係る液晶表示装置16では、透過表示部23a,23b,23cを通して回転リール2a,2b,2cに表示される図柄を視認することができ、さらに、透過表示部23a,23b,23cおよび不透過領域24を含む画面全体に演出画像を表示することができる。
【0065】
<主制御基板および表示制御装置>
図5を参照して、回転リール2a,2b,2cにおける表示制御を行うための主制御基板、および液晶表示装置16の画面における表示制御を行うための表示制御装置50について説明する。図5は主制御基板60および表示制御装置50の構成を示すブロック図である。
【0066】
本実施形態に係るパチスロ遊技機を制御するための制御装置は、主制御基板60と、主制御基板60の制御の下に、液晶表示装置16の画面における表示制御、スピーカ15a,15bからの音声の発生、およびランプ70の点灯・点滅等の制御を行う表示制御装置50とを備えている。ここで、主制御基板60が第1表示制御手段として機能し、表示制御装置50が第2表示制御手段として機能する。
【0067】
表示制御装置50は、図5に示すように、主制御基板60と接続されたサブCPU51により制御が行われる装置で、制御プログラム等を記憶したROM52、一時記憶領域であるRAM53を備えている。また、液晶表示装置16の画面における表示制御を行う部分として、VDP(ビデオプロセッサ)54、VRAM(ビデオRAM)55、およびCROM(キャラクタROM)56を備えており、サブCPU51の制御の下にVDP54が動作して液晶表示装置16の画面における表示制御が行われる。さらに、スピーカ15a,15bから発生する音声を制御するための部分として、音源IC57、SRAM(サウンドRAM)58を備えており、サブCPU51の制御の下に音源IC57が動作してスピーカ15a,15bから効果音等が発生される。さらに、サブCPU51は、ランプ70の点灯・点滅等の制御も行う。なお、図5に示すランプ70とは、パチスロ遊技機に搭載された種々のランプ、LED等のように、装飾および演出に用いられる光源部の総称である。
【0068】
主制御基板60には、回転リール2a,2b,2cの回転を制御するためのモータ駆動回路80、回転リール位置検出回路90、および回転リール停止信号回路100が接続されている。
【0069】
モータ駆動回路80は、回転リール2a,2b,2cをそれぞれ駆動するためのステッピングモータ110a,110b,110cを制御するための回路である。また、回転リール位置検出回路90は、回転リール2a,2b,2cの回転位置を検出するための回路である。また、回転リール停止信号回路100には、ストップスイッチ8a,8b,8cが接続されており、ストップスイッチ8a,8b,8cが操作されると、主制御基板60に対して回転リール停止信号を送信する。
【0070】
主制御基板60では、回転リール位置検出回路90により検出された回転リール2a,2b,2cの回転位置に基づいてモータ駆動回路80を制御し、回転リール2a,2b,2cの回転および停止を制御する。そして、回転リール停止信号回路100からの回転リール停止信号を受信すると、モータ駆動回路80および回転リール位置検出回路90を制御して、回転リール2a,2b,2cを所望の位置に停止させる。
【0071】
なお、回転リール2a,2b,2cの停止制御は、所定の抽選結果に基づく場合と、抽選結果とは関係なく遊技者によるストップスイッチ8a,8b,8cの操作のみに基づく場合とがある。
また、図示しないが、主制御基板60には、種々の制御を行うための複数のスイッチ等が接続されている。
【0072】
<表示制御装置における制御手順>
表示制御装置50における画像表示処理では、図6に示すように、サブCPU51、RAM53等の初期化を行い(S1)、バッファに対してチェックサムを算出してバックアップを行い(S2)、チェックサムが不正であった場合には、バックアップしたバッファを復帰させる(S3)。
【0073】
続いて、コマンド処理(S4)を行い、バッファが完成しているか否かを判断する(S5)。ここで、バッファが完成していない場合には、データ更新処理(S6)を行うとともに、取得したデータをバッファとして蓄積する(S7)。
【0074】
一方、バッファが完成している場合には、タイマフラグがオンとなっているか否かを判断し(S8)、タイマフラグがオンとなって画面更新の準備が整っていれば、VDPフラグがオンとなっているか否かを判断する(S9)。
【0075】
ここで、VDPフラグがオンとなって描画準備が整っていれば、タイマフラグ及びVDPフラグをリセットし(S10,S11)、バッファをVDP54へ送信した後(S13)、バッファをクリアする(S14)。
なお、タイマフラグがオンとなっていない場合には、ステップS9の処理は行われず、また、VDPフラグがオンとなっていない場合には、ステップS10〜ステップS14の処理は行われない。
【0076】
続いて、バッファに対してチェックサムを算出してバックアップを行い(S15)、ステップS3の処理へ戻り、以降の処理を繰り返して行う。
この画像表示処理に対しては、種々の割込処理がなされる。
【0077】
主制御基板60からの主割込処理は、表示制御装置50に対して制御コマンドを送信するための割込処理で、図7に示すように、コマンド記憶が行われる(S21)。なお、パチスロ遊技機の場合には、ストローブ信号が20msecと比較的長いため、主割込処理を行わずに、画像表示処理におけるコマンド処理(S4)において主制御基板60からの信号を取り込んでもよい。
【0078】
VDP割込処理は、VDP54における描画準備が整った旨を通知するための割込処理で、図8に示すように、VDPフラグがセットされる(S31)。画像表示制御処理では、このVDPフラグに基づいてステップS9の判断処理が行われる。
【0079】
同期割込処理は、液晶表示装置16の画面における描画タイミングを制御するための割込処理で、図9に示すように、1000/60ms毎にタイマフラグがセットされる(S41)。画像表示制御処理では、このタイマフラグに基づいてステップS8の判断処理が行われる。本実施形態では、液晶表示装置16の画面において1000/30ms毎に描画が行われ画像が変化するようになっている。
【0080】
タイマ割込処理は、ソフト的にタイマを更新するための割込処理で、図10に示すように、2ms毎にカウンタ更新が行われる(S51)。なお、タイマ割込処理のタイミングは2msに限られず、例えば2ms〜10msの範囲内のいずれかの値であってもよい。
【0081】
<回転リールおよび液晶表示装置における表示例>
図11および図12を参照して、第1表示手段である回転リール2a,2b,2cおよび第2表示手段である液晶表示装置16の画面における具体的な表示例について説明する。図11は表示例のパターン1を示す説明図、図12は表示例のパターン2を示す説明図である。
【0082】
なお、図11および図12において、図中の下矢印は回転リール2a,2b,2cが回転して図柄が変動中であることを示し、黒丸で表示されるストップスイッチ8a,8b,8cは停止操作が行われていないことを示し、白丸で表示されるストップスイッチ8a,8b,8cは停止操作が行われたことを示す。
【0083】
表示例のパターン1は、回転リール2a,2b,2cに表示される図柄と、液晶表示装置16の画面に表示される図柄とを同一のものとするとともに、回転リール2a,2b,2cに表示される特定の図柄に重ねて液晶表示装置16の画面上の上記特定の図柄を移動させることで、上記特定の図柄の視認性を高め、いわゆる目押しのナビゲーション機能を付加せしめたものである。
【0084】
すなわち、表示例のパターン1は、図11に示すように、回転リール2a,2b,2cが停止した状態から、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後にスタートスイッチ7が操作されると(a)、3つの回転リール2a,2b,2cの回転が開始し、複数の図柄が縦方向に可変表示される。このとき、主制御基板60において当選役の抽選が行われる。なお、スタートスイッチ7の操作後、所定時間が経過するとストップスイッチ8a,8b,8cが有効化される。
【0085】
続いて、左側の回転リール2aにおいて上段にメインキャラクタである男性のキャラクタ(ドンちゃん)図柄が現れ始めると、液晶表示装置16において、左側の回転リール2aの対応領域に、回転リール2aに表示されている男性のキャラクタ図柄に重畳して、男性のキャラクタ(ドンちゃん)図柄150が表示される(b)。液晶表示装置16における演出表示に関する男性のキャラクタ図柄は、左側の回転リール2aに表示されている男性のキャラクタ図柄と同一の態様となっている。
【0086】
この液晶表示装置16の画面に表示される男性キャラクタの図柄150は、この後、回転リール2aの回転に伴って移動するキャラクタ図柄と同期して下方に移動し(c,d)、回転リール2aがさらに回転してリール上キャラクタ図柄が表示窓3aの領域からはずれた位置まで移動した時点で消失する(e)。この後、回転リール2aの回転に伴って回転リール2aの上段に上記リール上キャラクタ図柄が移動してきた時点で、液晶表示装置16の画面上にキャラクタ図柄150が再び出現する(f)。
【0087】
上述した表示例のパターン1は、いわゆる目押しの対象となるリール上の特定の図柄のみについて、同一の図柄150を液晶表示装置16の画面上に表示するようにしており、この演出が行われている期間は、回転リール2a、2b、2c上に表示されている他の図柄は画面操作で遮蔽されることになる。
【0088】
したがって、上記キャラクタ図柄150のみの視認性が高まり、いわゆる目押しの操作に不慣れな遊技者にとってもその操作が容易となり、遊技者の当たりへの期待感を高めることができるとともに趣向に富んだ面白みのある演出表示が可能となる。
【0089】
なお、上述した表示例では、現在目押しの対象となっている回転リール2aについてのみ説明しているが、この後、目押しの対象となる回転リール2b、2cについても同様にして、液晶表示装置16の画面に対応する領域に図柄150を表示するようになっている。
【0090】
なお、上述したようないわゆる目押しのナビゲーション操作は、目押しの操作に熟練している遊技者には必ずしも必要とされないことから、所定のゲーム数に亘って通常の目押し操作に失敗した場合に、上記ナビゲーションの演出が行われるように構成してもよい。
また、例えばビッグボーナスに内部当選している場合のように、特定の利益状態となっている場合にのみ上記ナビゲーションの演出が行われるようにしてもよい。
【0091】
なお、上述した演出表示に用いられるキャラクタ図柄は、上記のものに限られず、どのようなキャラクタ図柄であってもよい。
特に、図11に示す例では、大当たりに関連した男性のキャラクタ(ドンちゃん)を用いて演出表示を行っているため、ビッグボーナスが内部当選した場合に、パターン1の演出表示を行い、ビッグボーナスが内部当選した旨を告知するように構成することができる。
【0092】
表示例のパターン2は、回転リール2a、2b、2cに表示されるキャラクタ図柄と、液晶表示装置16の画面に表示されるキャラクタ図柄200とを同一の図柄とする点では上記表示例のパターン1と同じであるが、回転リール2a、2b、2cに表示されるキャラクタ図柄(ドンちゃん)の移動速度よりも、液晶表示装置16の画面上のキャラクタ図柄200(ドンちゃん)の移動速度を遅くすることにより、いわゆる目押しのスローナビゲーションとして機能せしめたものである。
【0093】
すなわち、表示例のパターン2は、図12に示すように、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後、スタートスイッチが操作されると、3つの回転リール2a、2b、2cの回転が開始し、各表示窓3a、3b、3c内に複数の図柄が縦方向に可変表示される(a)。
【0094】
そして、所定時間経過後にストップスイッチ8a、8b、8cが有効化され、ストップスイッチ8aの操作により、左側の回転リール2aが停止する(b)。図(b)に示す例では、左側の回転リール2aにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)が停止表示されている。
【0095】
続いて、ストップスイッチ8bの操作により、中央の回転リール2bが停止する(c)。図(c)に示す例では、中央の回転リール2bにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)が停止表示されている。この状態は、右側の回転リール2cにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)が停止したならば大当たりが発生する、いわゆるテンパイ状態である。
【0096】
そこで、液晶表示装置16において、上述した表示例のパターン1と同様に、大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)と同一のキャラクタ図柄200を、右側の回転リール2cのキャラクタ図柄(ドンちゃん)の移動と同期させて表示し、いわゆる目押しのナビゲーション演出表示を行う(d)。このとき、右側のリール2cは、画面操作で遮蔽されており、また、画面上には上記キャラクタ図柄200のみが表示される。
【0097】
この液晶表示装置16の画面に表示される図柄200は、例えば、内部当選している状態であれば引込み操作がなされる4コマ前の時点で出現し(d)、その後、右側の回転リール2cの回転によるキャラクタ図柄の移動に応じて下方に移動する(e,f)。図(f)では、画面上のキャラクタ図柄200がゴールライン210を超えた位置に表示されており、この時点で、回転リール2cの大当たり図柄であるキャラクタ図柄が回転リール2cの上段に位置していることを示すものである。したがって、遊技者は、液晶表示装置16の画面上でキャラクタ図柄200が図(d)から図(f)の間の位置にある状態でストップスイッチ8cを操作すれば、右側の回転リール2cにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)を停止させることができる。
【0098】
図(g)は、目押し操作に成功し、大当たりが発生したときの液晶表示装置16の画面上の演出表示を示すものである。
この後、液晶表示装置16の画面上の演出表示が終了し、回転リール2cが視認可能となり大当たりの遊技へ移行する。
【0099】
上記パターン2の演出表示では、実際の回転リール2c上の大当たり図柄である男性キャラクタ図柄(ドンちゃん)の移動速度よりも、液晶表示装置16の画面上のキャラクタ図柄200の移動速度が遅くなっており、この演出表示がいわゆるスローナビゲーションとして機能するため、遊技者は目押しの操作がより容易となる。
【0100】
また、遊技者はテンパイ状態が発生したことを明確に認識することができるとともに、上記キャラクタ図柄200以外の図柄が液晶表示装置16の画面上に表示されないので、この図柄200に意識が集中し、大当たりが発生することへの期待感が高められる。
【0101】
なお、この液晶表示装置16の画面上での図柄200の表示開始タイミングを大当たりが発生する位置よりも5コマ以上前とすることも可能であり、この場合には、遊技者が余裕をもって目押し操作を行うことができるので、遊技者は大当たりが発生することへの期待感をより高めることができる。
【0102】
また、上述した図柄200の表示開始タイミングや、図柄200の移動速度は、利益状態の種類に応じて変えることが可能である。例えば、利益状態が大きいビッグボーナスが内部当選している状態等においては、図柄200の表示開始タイミングをより早めたり、図柄200の移動速度をより遅くして遊技者の目押し操作をより容易にする演出表示とすることもできる。これにより、ナビゲーションの演出表示が変化に富み、遊技者は遊技をより楽しむことができる。
【0103】
また、このような演出表示を行うことにより、ビッグボーナスが発生する可能性を告知することができ、遊技者の期待感を高めて遊技の面白さを向上させることができる。
また、上記各表示例のパターンにおける説明とは異なるが、ビッグボーナスゲームに内部当選した場合に限らず、ビッグボーナスゲームに非当選の場合にも、上記各パターンの表示を行うように構成してもよい。
【0104】
また、実際の回転リール2a,2b,2cを用いた表示から液晶表示装置16の画面における表示へ移行する際、あるいは液晶表示装置16の画面における表示から実際の回転リール2a,2b,2cを用いた表示へ移行する際に、ラスタ、モーフィング、クロスフェード、拡大、縮小等の特殊な演出効果を持たせるようにすることもできる。
【0105】
また、上述した各演出は、当選役選択結果報知手段である当選役報知ランプと連動して行うことができる。これにより、遊技者は抽選結果を見逃すことなく認識することができるので、遊技の面白さをさらに向上させることができる。
【0106】
また、上述した各演出表示の開始時期および終了時期は任意に設定することができる。例えば、上述した各演出表示は、AT(アシストタイム)等の特定の利益状態が発生している場合にのみ行うように構成してもよい。特にATにおいて上記演出表示を行うことにより、遊技に未熟な遊技者であってもいわゆる目押しを行うことが可能となり、遊技者間の利益の公平を図るとともに、遊技の面白さをさらに向上させることができる。
【0107】
また、上述した各演出表示が行われる期間は、遊技店の開店時におけるいわゆるモーニングサービス期間中、小役が入賞してから所定の遊技回数が終了するまでの期間、リプレイゲームが入賞してから所定の遊技回数が終了するまでの期間、フリーゲームが入賞してから所定の遊技回数が終了するまでの期間、リプレイ抽選高確率ゲームの期間、ビッグボーナスの期間、レギュラーボーナスの期間、シングルボーナスの期間、チャレンジタイムの期間等であってもよい。
【0108】
<他の実施形態>
また、本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段を含み、該当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことを可能である。
【0109】
これにより、当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段において前記第1表示手段の表示態様と関連した表示を行うようにしているので、やみくもに第1表示手段の表示態様と関連した表示がなされるわけではなく、当選役選択手段が所定の当選役に当選した場合に、高い確率で、その関連した表示を行うようにすれば、遊技者はそのような表示があった場合に、そのような表示がない場合よりも高い確率で所定または特定の当選役が入賞するかもしれないという期待感を持つことができ、好適である。
【0110】
上述した遊技機において、前記表示関連情報受信手段または前記当選役情報受信手段により受信した複数の情報信号に基づいて、前記第2表示手段における表示制御が行われるように構成することが可能である。
【0111】
複数の情報信号に基づいて連動した表示を行うので、遊技の進行に、よりマッチした演出表示が可能になる。例えば、複数回の遊技単位にわたって、連続して所定の当選役が成立している場合に所定の連動表示を行うなど、現在進行している遊技進行内容を踏まえた演出が可能になる。
【0112】
また、前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に連動して、前記第2表示手段の可変表示を制御することが可能である。
第1表示手段と、第2表示手段が連動した表示を行うので、遊技者は、それら表示手段の表示が融合された表示を楽しむことができる。また、その連動した表示が、略同期している場合は、遊技者は第1表示手段または第2表示手段のうちの見やすい(視認しやすい)表示手段を選択して注視することで遊技を楽しむことができる。
【0113】
また、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う場合に、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成することが可能である。
【0114】
これにより、第1表示手段と、第2表示手段が連動した表示を行うので、遊技者は、それら表示手段の表示が融合され、しかも意図的に速度の異なる表示を選択的に楽しむことができる。また、その連動した表示が、略同期している場合は、遊技者は第1表示手段または第2表示手段のうちの見やすい(視認しやすい)表示手段を選択して注視することで遊技を楽しむことができる。速い速度で移動表示される画像を見るのが得意な人と不得意な人とで、各自の好みに合った表示を選択することができる。
【0115】
この場合、前記第2表示制御手段は、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号または前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段の特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度を選択する移動速度選択手段を備えることが可能である。
これにより、第2表示手段の移動表示速度を遊技者が選択できるので、速い速度で移動表示される画像を見るのが得意な人と、不得意な人とで、各自の好みに合った表示を選択することができ、遊技にさらに集中することができる。
【0116】
さらに、前記第1表示手段の前記図柄表示部に対応する前記第2表示手段の領域に、前記表示制御を行うことが可能である。
これにより、第1表示手段の図柄の表示個所に、第2表示手段に連動する図柄が表示されるので、視線の向きを変えることなく、遊技に集中しつつ遊技を楽しむことができる。
【0117】
さらに、本発明の遊技機としては、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段と重なるようにして配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことが可能である。
【0118】
また、本発明の遊技機としては、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段と重なるようにして配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段を含み、該当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことが可能である。
【0119】
また、前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に同期して、前記第2表示手段の可変表示を制御することが可能である。
【0120】
また、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に同期して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う場合に、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の該特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成することが可能である。
【0121】
また、上述した実施形態では、複数の図柄を回転表示する回転リール毎に、透過表示部を設けていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2表示手段に対して、複数の図柄を回転表示する複数の回転リール(複数の可変表示部)の1つ、複数又は全てに対して1つの透過表示部を設けてもよい。また。第2表示手段全体が透過表示部であってもよい。さらに、透過表示部の大きさが変化してもよい。
【0122】
また、透過表示部は、第1表示手段の表示を透過して表示可能であればよく、その部分に液晶を設けずに、透過性を有する部材など(透明ガラス、透明樹脂など)だけで構成されていてもよい。
【0123】
また、第3表示手段として採用するものとしては、第1表示手段及び第2表示手段として採用し得る具体例として記載したものであってもよい。例えば、第3表示手段として、1又は複数の主に演出表示(例えば内部当選役の予告や、特別な利益状態発生の予告・報知等)を行う回転リールを採用してもよい。
【0124】
また、第2表示手段の裏又は裏側に、第1表示手段及び第3表示手段を設けるようにしてもよい。もちろん、この場合に、第2表示手段に対して、第3表示手段の表示を遊技者に視認しやすくする又は視認するための透過表示部を設けてもよい。また、第2表示手段の画像と第3表示手段の画像との重合画像を遊技者に視認させるように制御してもよく、その制御が発生した場合は、制御が発生しない場合に較べて高い確率で利益状態が発生するように構成してもよい。このような構成とすることにより、遊技者の期待感を増大させるような演出をさらに含めることが可能となる。
【0125】
また、第1表示手段、第2表示手段又は第3表示手段のいずれかを、キャラクタ、図形、人形、動物、昆虫、構造物、魚、乗物などの形状をした1又は複数の可動物としてもよい。例えば、特定の役に内部当選した場合、特定の入賞が発生した場合、未だ入賞してない特定の内部当選した同一役が所定個数以上の場合、特定の画像がその可動物とは異なる表示手段に表示された場合等に、その可動物が回転、揺動、往復、振動などの可動を行うようにしてもよい。また、可動物を複数の部材から構成し、可動物の一部が可動するようにしてもよい。この場合、画像表示装置以外の表示により、さらに一層多彩な演出効果を期待することができる。さらに、可動物による表示と、画像など可変表示との融合という新たな演出を追加することができる。
【0126】
また、第1表示制御手段と、第2表示制御手段とを別々の基板により構成してもよい。この場合、基板に異常がある場合、又は破損した場合、いずれか一方の基板のみを交換すればよいので、作業効率および部品費用を低減することができる。なお、両基板を同一の基板として構成してもよく、その場合には一部の電子部品の共通利用などが可能となる。
【0127】
また、第1表示制御手段と当選役選択手段とを同じ基板上に構成し、その基板からコマンド信号を送信することにより、第2表示制御手段に指令を出すように構成してもよい。この場合、第1表示制御手段と当選役選択手段とを構成した基板は非常に多数の処理を行わなければならないが、第2表示制御手段は別基板構成となっているので、その分処理に余裕がでる事になり、制御手段に潜むバグを減らすことができる。
【0128】
また、表示関連情報信号は、例えば第1表示手段に遊技結果として表示された図柄の一部又は全てを識別可能であれば充分である。具体的には、第1表示手段を複数の回転リールとした場合には、1つの回転リールの下段に、ボーナス図柄が遊技結果として停止表示したという情報を含んでいればよい。また、回転リールに描かれた各図柄に識別番号をつけておき、その番号を含むようにしてもよい。回転リールとは異なる可変表示手段の場合にも、その表示部に表示されている図柄などの態様を識別できれば充分である。さらに、当該図柄などの表示位置を含めることにより、第1表示手段の表示と第2表示手段の表示をさらに融合させることができる。
【0129】
また、第3表示手段の表示制御を行う第3表示制御手段を備え、第3表示手段に可変表示又は停止表示している表示態様も同様に第2表示制御手段に知らせるように構成してもよい。
もちろん、第2表示制御手段、第3表示制御手段を同一の基板により構成してもよい。
【0130】
また、第1表示手段又は第3表示手段は、上下左右前後方向への移動、往復、誘導振動又は回転など可動してもよい。この場合、透過表示部がその可動に合わせて移動するように構成してもよい。これらの動作により、一層奥の深い演出効果を期待することができ、また、ゲーム性との関連にも応用することができる。
【0131】
また、遊技開始指令手段からの複数回の遊技開始指令信号に亘って第1表示手段の表示態様と関連した表示制御を行ってもよい。この場合、特定の利益状態発生への期待感が徐々に近づいてくるように遊技者に感じさせることができ、遊技者が特定の利益状態発生への期待を持続することができる。
【0132】
また、通常状態から特別状態に切り換えたゲーム又はそのゲームから所定ゲーム間は「当たり」が発生し易くしてもよい。
【0133】
また、特定の題材または特定以外の題材に基づいた演出は、何らかの特徴に少しでも関連している演出であれば、どのようなものであってもよい。例えば、「花火」という題材であれば、三尺玉、一尺玉などの花火そのもの、花火職人などを題材とすることができる。さらに、花火は夏の風物詩であることから、お祭りに関するものなどを含めてもよい。ここでは、特定の題材と遊技者が観念可能であり、しかも特定の題材と、特定の題材以外の題材とを区別して観念できる程度であれば充分に演出効果が得られる。例えば、過去に「コンドル」を題材にした遊技機があり、「花火」を題材にした遊技機に、その「コンドル」を題材にした遊技機の登場キャラクタが表示されれば、遊技者は少し違和感を感じると思われるが、そのような違和感を感じさせる程度で充分である。
【0134】
また、当選役に対応する図柄が第1表示手段に停止表示された場合に、第2表示手段において前記図柄の停止位置に対応させて、前記図柄と同等の図柄を表示させる場合の対応位置は、前記図柄の停止位置の近傍など、遊技者が関連させて観念できる位置であればどこであってもよい。例えば、第1表示手段を模した画像を、第1表示手段表示とは場所的に離して表示していても、その模した画像の近傍又は画像に含めて前記図柄を表示すれば、遊技者は充分にその画像と、前記図柄の対応関係を認識することが可能と思われる。そのような対応関係を持たせて表示すれば、十分に演出効果を持たせることが可能となる。また、同等の範囲についても、遊技者が認識可能な範囲で関連付けられれば充分であり、例えば、複数のボーナス図柄を備えた遊技機の場合、一つのボーナス図柄が停止表示した際に、そのボーナス図柄とは異なるボーナス図柄を表示するようにしてもよいし、「ボーナス」などの文字、ボーナスをイメージさせる図柄・図形・キャラクタなどを表示してもよい。このような構成とすることにより、さらに演出的効果を増して多彩さを表現できる。
【0135】
また、第1表示手段の外形に対応した図形も、遊技者にその画像が第1表示手段に似ていると観念させれば充分であり、大きさ、細かい差異などに左右されるものではない。例えば、第1表示手段が内部に空洞部を有する回転リールである場合には、第2表示手段に内部に空洞のない円筒を表示しても遊技者は充分に観念できる場合がある。
このように、遊技者が観念可能と考えられる範囲の画像であれば充分であり、また、少し差異を持たせた方が演出が多彩になり好適な場合もある。
【0136】
また、第1表示手段の外形に対応した図形が、第2表示手段において弾性を持たせたような変形、拡大、縮小、移動、回転速度変化などを可変表示すれば、遊技者が遊技に飽きることがない。
もちろんその可変表示態様を複数用意しておき、ゲームの局面(所定の又は特定の当選役が内部当選している場合、当選していなくても演出選択で選ばれた場合、又は所定の利益状態の発生中)に応じていずれかを選択するように構成しても演出が多彩になり好適である。
【0137】
また、遊技者により所定の操作がなされる以前に、所定の停止順を決め、その所定の停止順どおりに遊技者がストップスイッチを操作した場合に、内部当選役選択手段が選択した内部当選役に関連した遊技結果を遊技結果表示手段に表示するように制御する場合には、その所定の停止順を報知するために模擬的な回転リールを表示してもよい。例えば、左リール、中リール、右リールの3つの回転リールを有する場合に、その左・中・右リールに対応した3つの模擬的な回転リールを表示し、最終的に内部当選役に関連した遊技結果を遊技結果表示手段に表示させるために、その時点で停止操作しなければならない回転リールに対応した模擬的な回転リールを他の模擬的な回転リールとは異なる態様で表示するようにしてもよい。または、その時点で停止操作しなければならない回転リールに対応した模擬的な回転リールだけを表示してもよい。このような構成とすることにより、遊技者にとってさらに分かりやすいゲーム性を提供することができる。
【0138】
また、第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる場合、第1表示手段の特定図柄と、第2表示手段の同等の図柄が略同期して移動表示するようにしても良い。
【0139】
また、第2表示手段において前記第1表示手段の特定図柄と同等の図柄を連動して表示する場合、第2表示手段において表示する特定図柄と、第1表示手段の特定図柄と同等の図柄とは、遊技者に似ていると観念させることができれば十分であり、全く同一である必要はない。例えば、第1表示手段に表示される図柄の色彩、色、形状、外形、大きさなどを模したものであれば充分に演出効果を達成することが可能である。
【0140】
また、第1表示手段に表示されている複数の特定図柄が略同時期に、第2表示手段にそれと同等の図柄が表示されるように構成しても良い。その場合、違和感無く多くの図柄が第2表示手段に表示されるので、多彩な演出を行うことが可能になる。
【0141】
また、第2表示手段において前記第1表示手段の特定図柄と同等の図柄を連動して表示する場合と、同等の図柄ではない図柄が連動表示されるように構成しても良い。この場合、遊技者は多少の違和感を感じることになり、表示がワンパターンにならずに、さらに多彩な演出とすることができる。
【0142】
また、利益状態が発生する場合に、発生しない場合よりも高い確率で、同等ではない表示態様が連動表示されるように構成しても良い。そうした場合、遊技者が感じた違和感を期待感と関連付けて感じることができ、遊技に面白みを増すことが可能となる。
【0143】
第2表示手段において前述の同等の図柄を表示する場合に、一時的にでも、それらの表示の連動関係を遊技者に視認させれば充分であり、その後、その表示を可変表示させても良い。可変表示は、例えば拡大、縮小、所定の図柄の追加、所定のキャラクタの追加、又は移動表示など任意である。そうすることで、更に多彩な演出を行うことができ、遊技性の向上につながる。
【0144】
また、一旦表示された、前述の同等の図柄などを、その後複数の遊技単位の間、第2表示手段に表示したままの状態としても良い。そうすることで、特定の利益状態発生への期待感が徐々に近づいてくるように遊技者に感じさせることができる、遊技者が特定の利益状態発生への期待を持続して持つことができるなどの効果が期待できる。
【0145】
また、第1表示手段の複数の種類の異なる図柄と、同等の図柄を第2表示手段に連動表示するようにしても良い。
【0146】
この場合、どの種類の図柄に対応する入賞が得られるかを遊技者が想像しながら遊技に取り組みことができるようになる。さらに、遊技結果が表示されていくことに関連して、入賞可能性のなくなった同等の図柄を消滅させていくようにしても良いし、入賞可能性が高い同等の図柄を可変表示(この場合は、拡大などが好適)である。
【0147】
各表示部に表示される図柄の停止表示には、特にパチンコ機で行なわれるいわゆる「ゆれ変動」を含むようにしても良い。
【0148】
第1表示手段の外形を模した形状で、第2表示手段に第1表示手段の図柄と同等の図柄を表示しても良い。
そうすることで、更に第1表示手段の表示と第2表示手段の表示との融合を楽しめ、遊技性が向上する。
【0149】
前述の同等の図柄が点滅表示するようにしても良い。またその点滅表示の点灯中には、前述の同等の図柄が徐々に拡大して、消滅するようにしても良い。そうすることで、更に多彩な演出表示が可能になる。
【0150】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことにより、第1表示手段の表示と、第2表示手段とが連動して融合した多彩な表示により遊技の面白さを向上させることが可能となり、さらに第1表示手段の表示と第2表示手段の表示との一方または両方の視認性が高まり、遊技の面白さを一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機の外観を示す斜視図
【図2】回転リールおよび液晶表示装置の縦断面を示す模式図
【図3】液晶表示装置を縦断面とした模式図
【図4】液晶表示装置を正面から見た状態の模式図
【図5】表示制御装置の構成を示すブロック図
【図6】表示制御装置における画像表示処理の手順を示すフローチャート
【図7】主割込処理の手順を示すフローチャート
【図8】VDP割込処理の手順を示すフローチャート
【図9】同期割込処理の手順を示すフローチャート
【図10】タイマ割込処理の手順を示すフローチャート
【図11】表示例のパターン1を示す説明図
【図12】表示例のパターン2を示す説明図
【符号の説明】
1 遊技機筐体
2a 左側の回転リール
2b 中央の回転リール
2c 右側の回転リール
3a 左側の表示窓
3b 中央の表示窓
3c 右側の表示窓
4 遊技メダル投入口
5 ベットスイッチ
6 貯留メダル精算スイッチ
7 スタートスイッチ
8a 左側のストップスイッチ
8b 中央のストップスイッチ
8c 右側のストップスイッチ
9a〜9e 有効ライン表示
10a〜10c 有効ラインランプ
11a〜11c 表示ランプ
12 遊技メダル払出口
13 遊技メダル貯留皿
14 装飾部
15a,15b スピーカ
16 液晶表示装置
17a〜17c バックライト
18a,18b 前方照明装置
19 液晶パネル
20 導光板
21 反射板
22a,22b 光源
23a〜23c 透過表示部
24 不透過領域
50 表示制御装置
51 サブCPU
52 ROM
53 RAM
54 VDP
55 VRAM
56 CROM
57 音源IC
58 SRAM
60 主制御基板
70 ランプ
80 モータ駆動回路
90 回転リール位置検出回路
100 回転リール停止信号回路
110a〜110c ステッピングモータ
150、200 図柄
210 ゴールライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に多彩な表示を行うことができるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチスロ遊技機、スロットマシン、パチンコ機、ビデオゲームマシン等の遊技機においては、遊技の面白さを高めるために多彩な演出が行われていた。
例えば、従来のパチスロ遊技機では、複数の回転リールとは別にパチスロ遊技機の前面側に液晶表示器を配設し、この液晶表示器において遊技内容に関連した演出画像を表示していた。
【0003】
また、遊技メダルの投入枚数に応じて有効となるラインを表示するために、EL(エレクトロルミネッセンス)ランプを用いたパチスロ遊技機に関する技術がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−244453号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のパチスロ遊技機では、複数の回転リールと液晶表示器とが離れた位置に配設されているため、複数の回転リールを用いた表示に集中すると液晶表示器における表示を見落としてしまうおそれがあり、反対に液晶表示装置における表示に集中すると複数の回転リールを用いた表示を十分に楽しむことができないという問題があった。
【0006】
また、複数の回転リールを用いた表示に関連させて液晶表示器における画像を表示しているとはいえ、複数の回転リールにおける図柄の可変表示と、液晶表示を用いた画像とを融合させたものではなく、演出効果を高めるためにはより一層の工夫が必要である。この点、複数の回転リールにおける図柄の可変表示と、液晶表示を用いた画像のように、複数の表示部の表示とを融合した場合には、多彩な表示を行うことにより遊技に対する期待感を高めることができる等、遊技の面白さを今まで以上に向上させることが可能となる。
【0007】
また、回転リールにおける可変表示図柄と、液晶表示を用いた画像のように、複数の表示部の表示とを融合することで、複数の表示部の一方または両方の表示の視認性を高めることが可能となる。
なお、他の種類の遊技機においても、上述した従来のパチスロ遊技機が有する課題と同様の課題を有しており、演出効果をより一層高めるための技術の開発が要望されていた。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、遊技機本来の遊技表示と、これに関連した画像とを融合させることにより、演出効果をより一層高めるとともに可変表示される図柄の視認性を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
【0010】
すなわち、本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。
【0012】
<遊技機の基本構成>
本発明の実施形態に係る遊技機は、以下に説明する構成要素を備えている。
【0013】
すなわち、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行うための遊技結果表示手段と、該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させるための利益状態発生手段と、前記遊技結果表示手段における表示制御を行うための表示制御手段とを備えている。
【0014】
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、該第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段に重なるようにして配設された第2表示手段を含んでいる。
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な遊技開始指令手段と、該遊技開始指令手段の出力に基づいて遊技を開始するための遊技開始手段とを備えており、該遊技開始手段の作動毎に遊技結果表示手段が作動する。
【0015】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技者の操作に応じて遊技結果を導出するための遊技結果導出手段を有しており、該遊技結果導出手段の出力に基づいて、前記表示制御手段が前記遊技結果表示手段における表示制御を行う。
【0016】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、前記遊技開始指令手段の出力に基づいて、複数の当選役から1または複数の当選役を選択するための当選役選択手段を有しており、該当選役選択手段の出力に基づいて、前記表示制御手段が作動する。この場合、前記当選役選択手段における選択結果を報知するための当選役選択結果報知手段を備えることができる。該当選役結果報知手段における報知とは、視覚的、聴覚的、嗅覚的、触覚的等、どのような報知方法を採用してもよい。
【0017】
前記表示制御手段は、第1表示手段を制御するための第1表示制御手段と、第2表示手段を制御するための第2表示制御手段とを含んでいる。
【0018】
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段、または前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段の少なくとも一方を含んでいる。そして、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号、あるいは前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行う。なお、前記表示関連情報受信手段および前記当選役情報受信手段を別個に構成するのではなく、1つの受信手段により前記表示関連情報および前記当選役情報を受信するように構成してもよい。
【0019】
また、「前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄」とは、視認し得る者にとって第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と一見して同じ図柄であると認識可能な図柄をいい、デフォルメ等されたものも含む意である。
【0020】
また、前記第2表示手段において行われる、前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御は、前記表示関連情報受信手段により受信した複数の表示関連情報信号、あるいは前記当選役情報受信手段により受信した複数の当選役情報信号に基づいて行うようにしてもよい。
例えば、複数の図柄表示部に関する表示関連情報信号に基づき上記図柄の表示制御を行うようにしてもよい。これにより、遊技の面白みを倍加することができる。
【0021】
前記第1表示制御手段の制御に基づいて第1表示手段に表示された画像は、前記第2表示制御手段の制御に基づいて第2表示手段に表示された画像と重合されて、遊技状態を表示可能となっている。ここで、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを別体として設け、両者を所定の間隔を隔てて配設することができる。また、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを一体的に構成することができる。
前記第1表示手段は、1または複数の画像を可変表示するとともに停止可能な複数の図柄表示部を含んでいる。
【0022】
前記第2表示手段は、前記第1表示手段の図柄表示部の領域に対応するようにして、図柄表示部に表示された図柄を透過表示可能な透過表示部を備えている。ここで、図柄表示部の数は特に限定されるものではなく、1つ、2つ、3つ等、いくつ設けてもよい。また、図柄表示部に表示される図柄数は特に限定されるものではなく、1つ、縦並びに3つ、横並びに3つ、斜めに3つ等、いくつであってもよい。また、前記第2表示手段は、複数の図柄表示部に跨るようにして設けてもよい。この場合、前記第2表示手段は、前記第1表示手段よりも大きな面積を有するように構成することができる。
【0023】
また、前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に連動して、前記第2表示手段の可変表示を制御することが可能である。例えば、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う。
【0024】
この場合に、前記第1表示手段の前記図柄表示部に対応する前記第2表示手段の領域に、前記表示制御を行うことが可能である。例えば、前記第1表示手段の特定図柄に重畳されるようにして、前記第2表示手段の該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行うことが可能である。これにより前記第1表示手段の特定図柄の視認性が向上し、いわゆる目押し操作が容易となり、遊技機に不慣れな遊技者も遊技を楽しむことができる。
【0025】
また、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成することが可能である。これにより、いわゆるスローナビゲーション機能を付加することができ、いわゆる目押し操作がさらに容易となり、遊技機に不慣れな遊技者も遊技を一層楽しむことができる。
【0026】
これらのナビゲーション機能を付加する場合において、第2表示手段の画面操作によって、第1表示手段の図柄表示部を隠蔽することにより、特定図柄の視認性を向上させてナビゲーション機能を強化することが可能である。
【0027】
この場合、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号または前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段の特定図柄の移動表示の速度を選択する移動速度選択手段を備えることが可能である。ここで、移動速度選択手段は、第2表示制御手段内の所定の制御プログラムにより構成することが可能である。
【0028】
これにより、例えば、通常状態と比較して遊技者にとって有利な利益状態において、いわゆる目押し操作を容易にすることも可能となり、遊技の面白さを向上させることができる。
ここで、遊技者にとって有利な利益状態とは、前記利益状態発生手段により発生させる利益状態のことである。
【0029】
さらに、第1表示手段および第2表示手段の他に、第3表示手段を備えて構成することもできる。この場合、前記第1表示手段、前記第2表示手段、および第3表示手段の配設順序は、どのような順序であってもよい。
【0030】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、前記第1表示手段と前記第2表示手段の少なくとも一方に特別遊技結果が表示された場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるための特別遊技発生手段を備えている。ここで、該特別遊技発生手段と前記第2表示手段とを一体的に構成することができる。例えば、前記第2表示手段の演出表示において所定の条件が成立すると、前記第2表示手段における演出表示に重ねて前記図柄表示部に特定図柄を表示したり、あるいは前記図柄表示部に特定図柄が表示されないようにすることができる。
【0031】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、第1表示手段を遊技機前面側から照明するための前方照明手段を備えるとともに、前記第1表示手段を遊技機背面側から照明するための後方照明手段を備えている。ここで、前記前方照明手段または前記後方照明手段は、前記図柄表示部毎に設けることができる。
【0032】
<各手段等の具体例>
次に、前記各手段等の具体例を説明する。なお、以下に示す具体例は、本発明に係る遊技機における各手段の一例であり、これらの具体例に限定されるものではない。
【0033】
前記遊技機とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機(第1種、第2種、第3種)、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ビデオスロットゲームマシン、ビデオポーカゲームマシン、スロットマシン等、遊技結果を表示する遊技結果表示部とその遊技結果表示部に特定表示がなされた場合に、遊技者に有利な状態に遊技状態を変換制御する機能を有していればどのような遊技機であってもよい。
【0034】
また、前記遊技結果表示手段とは、遊技結果を表示するための表示装置であり、第1表示手段および第2表示手段とからなり、例えば、CRT、LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリクス表示器、ランプ、LED、蛍光灯、EL(エレクトロルミネッセンス)表示器、回転リール、回転ディスク表示器、フレキシブルLED、フレキシブル液晶表示器、液晶プロジェクタ等、どのような表示装置であってもよい。
【0035】
前記遊技結果表示手段に表示される遊技結果とは、遊技開始指令手段の操作または遊技結果導出手段の操作に応じて表示されるものであり、静止画像、動画像、あるいはこれらの組合せとして表示される。
弾球遊技機の場合の遊技結果は、遊技盤に設けられた所定の入球口に遊技球またはコインなどの遊技媒体が入球または通過した場合に表示されるものも含める。
【0036】
前記利益状態発生手段により発生する利益状態とは、例えば、パチスロ遊技機においては、小役入賞、リプレイゲーム、フリーゲーム、アシストゲーム、リプレイ抽選高確率ゲーム、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボーナス)、AT(アシストタイム)、CT(チャレンジタイム)等のことであり、またパチンコ機においては、小当たり(大入賞口の開放)、中当たり(大入賞口の開放)、大当たり(大入賞口が所定条件の充足により連続的に開放する状態)、当たり(図柄始動口の開放または拡大)、特図確変(大当たり出現確率変動)、特図変短(特別図柄の変動時間短縮)、普図確変(当たりの出現確率変動)、普図変短(普通図柄の変動時間短縮)、普電開放延長(図柄始動口の開放または拡大時間延長)、特電開放延長(大入賞口の開放または拡大時間延長)等のことである。また、前記各利益状態を複合的に発生させてもよい。さらに、前記各利益状態の継続回数を増加させてもよい。
【0037】
前記遊技開始指令手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるスタートスイッチ、ベットスイッチ、遊技媒体の投入等のことをいう。また、パチンコ機における遊技盤に設けられた所定の図柄始動口または所定の図柄始動ゲート等のこという。
前記遊技開始手段とは、例えば、遊技を制御するための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。
【0038】
前記表示制御手段とは、例えば、表示制御装置およびその制御プログラムのことをいう。また、前記表示制御手段を、第1表示制御手段と第2表示制御手段とにより構成することもできる。ここで、例えば、第1表示手段が回転リールである場合には、第1表示制御手段とは、回転リールの回転および停止を制御するための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。また、例えば、第2表示手段が液晶表示装置である場合には、第2表示制御手段とは、ビデオプロセッサ等を有する制御装置およびその制御プログラムのことをいう。
【0039】
前記表示関連情報受信手段および前記当選役情報受信手段とは、例えば、前記第2表示制御装置内に形成された受信回路およびその制御プログラムのことをいう。
なお、遊技結果導出手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるストップスイッチのことをいう。この場合、ストップスイッチの数は特に限定されるものではない。
【0040】
前記当選役選択手段とは、例えば、乱数抽選に基づいて「当選」を選択するための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。この場合、「当選」には、「ハズレ」、「リプレイ」等、乱数抽選の結果として導出される種々の遊技状態を含む。
【0041】
特別遊技発生手段とは、例えば、パチスロ遊技機において、「ビッグボーナス」、「レギュラーボーナス」等を発生させるための制御装置およびその制御プログラムのことをいい、また、パチンコ機において、「大当たり」「特図確変」等を発生させるための制御装置およびその制御プログラムのことをいう。
【0042】
前記第1表示手段とは、例えば、パチスロ遊技機における回転リールのことをいう。なお、回転リールが回転中には、所定の条件に基づいてストップスイッチが有効とならない場合がある。
【0043】
前記第2表示手段とは、例えば、液晶表示装置のことをいう。この場合、液晶表示装置の所定領域には、回転リールの図柄表示を透過して表示可能な透過表示部を含んでいる。すなわち、該透過表示部以外の領域は、液晶表示装置のバックライトからの光線を拡散するための拡散部を有しており、一方、該透過表示部は、この拡散部を有していない。
【0044】
前記第3表示手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるベット数表示器、演出専用回転リール等のことをいう。さらに、この第3表示手段を当選役選択結果報知手段として機能させることもできる。
【0045】
また、各表示手段における表示とは、視覚的な表示に限られず、聴覚的な表示、嗅覚的な表示、ランプ点灯態様による表示、これらの表示を複合的に行う表示であってもよい。さらに、視覚的な表示を行う場合には、色彩、模様、形状、あるいはこれらを組み合わせて表示することができる。また、当選確率等を表示する場合には、その信頼度を変化させることができる。この場合、遊技に投入する遊技媒体数等に応じて信頼度を変化させてもよい。すなわち、遊技に投入した遊技媒体数が所定数以上である場合、あるいはクレジットされた遊技媒体数が所定数以上である場合には、信頼度を高めるような演出を行うことができる。
【0046】
前記前方照明手段とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機において、回転リールを遊技機前方側から照明するためのランプ、LED等のことをいう。
前記後方照明手段とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機において、回転リールを内面側から照明するためのバックランプ等のことをいう。
【0047】
また、前記各手段の動作は、所定の抽選結果に基づいて行われるように構成することができる。さらに、前記各手段の動作状態は、店員の操作、遊技者の操作、および営業員の操作等に基づいて設定できるように構成してもよい。
【0048】
また、現在主流のパチンコ機を補足的に説明すると、現在主流のパチンコ機は発射装置(図示せず)により遊技球を発射して遊技を行うための遊技盤を備えている。この遊技盤には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技部を備えており、遊技部内には、複数の障害釘や風車等の障害部材を配設するとともに、複数の特別図柄を変動表示するための特別図柄表示装置として機能する画像表示装置と、赤及び緑の2個の普通図柄表示LEDを内蔵する普通図柄表示装置と、複数の入賞口と、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技部内から排出するためのアウト口とを備えている。
【0049】
また、遊技球の入賞を条件として画像表示装置における図柄の変動表示を開始させるための特別図柄始動口と、遊技球の通過を条件として、普通図柄表示装置の変動表示を開始させるための普通図柄始動口とを備えている。
また、画像表示装置における図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、所定時間及び所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態(例えば、大当たり状態、中当たり状態、小当たり状態等)に切り換えられる大入賞口を備えている。
【0050】
また、普通図柄表示装置に所定の表示結果が表示されると、特別図柄始動口を開放又は拡大させる(例えば当たり状態等)。
なお、前記特別図柄が特定図柄(確率変動図柄)である場合には、当該特別遊技が終了した後の遊技において、「大当たり」となる確率が高くなる、いわゆる確率変動遊技が行なわれる。
【0051】
<パチスロ遊技機の外観>
以下、図面を参照して、本発明に係る遊技機の具体的な実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態では、代表的な遊技機としてパチスロ遊技機を例にとって説明を行うが、本発明に係る遊技機はこれに限定されるものではない。
【0052】
図1は、本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機の外観を示す斜視図である。
【0053】
本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機は、図1に示すように、遊技機筐体1の前面のほぼ中央より上部に、遊技機筐体1内に配設した回転リール2a,2b,2cの表面が臨む3個の表示窓3a,3b,3cが横並びに設けられており、表示窓3a,3b,3cの下方には、遊技に供する遊技メダルを投入するための遊技メダル投入口4、クレジットされた範囲内で遊技に供する遊技メダルを投入するためのベットスイッチ5、クレジットされた遊技メダルを払い出すための貯留メダル精算スイッチ6、回転リール2a,2b,2cの回転を一斉に開始させるためのスタートスイッチ7、および各回転リール2a,2b,2cの回転を個別に停止させるための3個のストップスイッチ8a,8b,8c等が設けられている。
【0054】
前記3個の表示窓3a,3b,3cには、表示窓3a,3b,3cを横断するようにして合計5本の有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eが施されている。この有効ライン表示は、横3本の有効ライン表示9b,9c,9d、およびこれらと交差する斜め2本の有効ライン表示9a,9eからなり、遊技に供された遊技メダル数によって有効となるライン数が変化する。また、表示窓3aの左側には、遊技に供された遊技メダル数と有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eとの対応関係を表示するための3つの有効ラインランプ10a,10b,10cが設けられている。この有効ラインランプの前面には、例えば、「壱」、「弐」、「参」等の数字が表示されており、点灯した有効ラインランプ10a,10b,10cに対応して、投入した遊技メダル数および有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eが明示されるようになっている。さらに、有効ラインランプ10a,10b,10cの上下には、パチスロ遊技機における遊技情報を表示するための複数の表示ランプ11a,11b,11cが設けられている。この表示ランプ11a,11b,11cは、第3表示部として機能するもので、例えば、遊技メダルの投入許可、遊技開始許可、ボーナス遊技の内部当選、遊技禁止、打ち止め等、種々の表示に用いることができる。
【0055】
前記遊技機筐体1の前面下部には、遊技メダルを払い出すための遊技メダル払出口12が設けられているとともに、遊技メダル払出口12に臨むようにして遊技メダルを貯留するための遊技メダル貯留皿13が設けられている。また、遊技機筐体1の前面上部には、装飾部14、および一対のスピーカ15a,15bが設けられている。
なお、図示しないが、遊技機筐体1内には、所定の賞態様が構成された場合に遊技メダルを払い出すためのホッパが設けられている。
【0056】
<回転リール>
回転リール2a,2b,2cは、本実施形態において第1表示手段として機能する部材であり、横並びに3個配設されている。各回転リール2a,2b,2cはそれぞれステッピングモータ等の駆動により回転する。また、各回転リール2a,2b,2cは透光性を有する部材により構成されており、その表面には、透光性を有し複数の図柄が表示されたリールテープ(図示せず)が貼り付けられている。
【0057】
なお、回転リール2a,2b,2cの数は3個に限定されるものではなく、2個、4個等、何個配設されていてもよい。また、各回転リール2a,2b,2cに表示される図柄の種類は特に限定されるものではなく、例えば、「7」、「ベル」、「オレンジ」、「チェリー」、「JAC」、「BAR」、「人物」、「動物」、「魚」、「乗物」等、種々の図柄を採用することができる。
【0058】
図2を参照して、回転リール2a,2b,2cを説明する。図2は回転リール(2aを代表させて示す)および液晶表示装置16の縦断面を示す模式図である。
この回転リール2aは、図2に示すように、その内部に、回転リール2aを内部から照明するための3個のバックライト17a,17b,17cが配設されている。なお、バックライトの数は3個に限られず、表示窓3a内に停止表示される図柄の個数に応じて、1個、2個、あるいは4個以上であってもよい。また、バックライト17a,17b,17cとしては、ランプ、LED等を用いることができる。
【0059】
また、回転リール2a,2b,2cの前方側には、液晶表示装置16を背面側から照明するとともに、回転リール2a,2b,2cを表面側から照明するための前方照明装置18a,18bが上下にそれぞれ1個ずつ配設されている。この前方照明装置18a,18bとしては、例えば、蛍光灯、ランプ、LED等を用いることができる。なお、前方照明装置18a,18bを上下に一対設けるのではなく、上側あるいは下側だけに設けてもよい。
【0060】
<液晶表示装置>
液晶表示装置16は、本実施形態において第2表示手段として機能する部材であり、図2に示すように、回転リール2a,2b,2cに対してパチスロ遊技機の前面側に位置するように重ねて配設されている。
【0061】
図3および図4を参照して、液晶表示装置16を説明する。図3は液晶表示装置16を縦断面とした模式図、図4は液晶表示装置16を正面から見た状態の模式図である。
【0062】
液晶表示装置16は、図3に示すように、パチスロ遊技機の前方側から順に、液晶パネル19、導光板20、および反射板21が配設されており、導光板20の上下には、蛍光灯、ランプ、LED等からなる光源22a,22bが配設されている。
【0063】
また、図4に示すように、回転リール2a,2b,2cの表示窓3a,3b,3cに対応する部分は、回転リール2a,2b,2cの外周表面に描かれた図柄を透過表示可能な透過表示部23a,23b,23cとなっている。すなわち、透過表示部23a,23b,23c以外の不透過領域24は、前方照明装置18a,18bからの光線を拡散するための拡散部を有しており、一方、透過表示部23a,23b,23cはこの拡散部を有していない。さらに、液晶表示装置16の全体は、導光板20の上下に配設した光源22a,22bにより照明される。
【0064】
本実施形態に係る液晶表示装置16では、透過表示部23a,23b,23cを通して回転リール2a,2b,2cに表示される図柄を視認することができ、さらに、透過表示部23a,23b,23cおよび不透過領域24を含む画面全体に演出画像を表示することができる。
【0065】
<主制御基板および表示制御装置>
図5を参照して、回転リール2a,2b,2cにおける表示制御を行うための主制御基板、および液晶表示装置16の画面における表示制御を行うための表示制御装置50について説明する。図5は主制御基板60および表示制御装置50の構成を示すブロック図である。
【0066】
本実施形態に係るパチスロ遊技機を制御するための制御装置は、主制御基板60と、主制御基板60の制御の下に、液晶表示装置16の画面における表示制御、スピーカ15a,15bからの音声の発生、およびランプ70の点灯・点滅等の制御を行う表示制御装置50とを備えている。ここで、主制御基板60が第1表示制御手段として機能し、表示制御装置50が第2表示制御手段として機能する。
【0067】
表示制御装置50は、図5に示すように、主制御基板60と接続されたサブCPU51により制御が行われる装置で、制御プログラム等を記憶したROM52、一時記憶領域であるRAM53を備えている。また、液晶表示装置16の画面における表示制御を行う部分として、VDP(ビデオプロセッサ)54、VRAM(ビデオRAM)55、およびCROM(キャラクタROM)56を備えており、サブCPU51の制御の下にVDP54が動作して液晶表示装置16の画面における表示制御が行われる。さらに、スピーカ15a,15bから発生する音声を制御するための部分として、音源IC57、SRAM(サウンドRAM)58を備えており、サブCPU51の制御の下に音源IC57が動作してスピーカ15a,15bから効果音等が発生される。さらに、サブCPU51は、ランプ70の点灯・点滅等の制御も行う。なお、図5に示すランプ70とは、パチスロ遊技機に搭載された種々のランプ、LED等のように、装飾および演出に用いられる光源部の総称である。
【0068】
主制御基板60には、回転リール2a,2b,2cの回転を制御するためのモータ駆動回路80、回転リール位置検出回路90、および回転リール停止信号回路100が接続されている。
【0069】
モータ駆動回路80は、回転リール2a,2b,2cをそれぞれ駆動するためのステッピングモータ110a,110b,110cを制御するための回路である。また、回転リール位置検出回路90は、回転リール2a,2b,2cの回転位置を検出するための回路である。また、回転リール停止信号回路100には、ストップスイッチ8a,8b,8cが接続されており、ストップスイッチ8a,8b,8cが操作されると、主制御基板60に対して回転リール停止信号を送信する。
【0070】
主制御基板60では、回転リール位置検出回路90により検出された回転リール2a,2b,2cの回転位置に基づいてモータ駆動回路80を制御し、回転リール2a,2b,2cの回転および停止を制御する。そして、回転リール停止信号回路100からの回転リール停止信号を受信すると、モータ駆動回路80および回転リール位置検出回路90を制御して、回転リール2a,2b,2cを所望の位置に停止させる。
【0071】
なお、回転リール2a,2b,2cの停止制御は、所定の抽選結果に基づく場合と、抽選結果とは関係なく遊技者によるストップスイッチ8a,8b,8cの操作のみに基づく場合とがある。
また、図示しないが、主制御基板60には、種々の制御を行うための複数のスイッチ等が接続されている。
【0072】
<表示制御装置における制御手順>
表示制御装置50における画像表示処理では、図6に示すように、サブCPU51、RAM53等の初期化を行い(S1)、バッファに対してチェックサムを算出してバックアップを行い(S2)、チェックサムが不正であった場合には、バックアップしたバッファを復帰させる(S3)。
【0073】
続いて、コマンド処理(S4)を行い、バッファが完成しているか否かを判断する(S5)。ここで、バッファが完成していない場合には、データ更新処理(S6)を行うとともに、取得したデータをバッファとして蓄積する(S7)。
【0074】
一方、バッファが完成している場合には、タイマフラグがオンとなっているか否かを判断し(S8)、タイマフラグがオンとなって画面更新の準備が整っていれば、VDPフラグがオンとなっているか否かを判断する(S9)。
【0075】
ここで、VDPフラグがオンとなって描画準備が整っていれば、タイマフラグ及びVDPフラグをリセットし(S10,S11)、バッファをVDP54へ送信した後(S13)、バッファをクリアする(S14)。
なお、タイマフラグがオンとなっていない場合には、ステップS9の処理は行われず、また、VDPフラグがオンとなっていない場合には、ステップS10〜ステップS14の処理は行われない。
【0076】
続いて、バッファに対してチェックサムを算出してバックアップを行い(S15)、ステップS3の処理へ戻り、以降の処理を繰り返して行う。
この画像表示処理に対しては、種々の割込処理がなされる。
【0077】
主制御基板60からの主割込処理は、表示制御装置50に対して制御コマンドを送信するための割込処理で、図7に示すように、コマンド記憶が行われる(S21)。なお、パチスロ遊技機の場合には、ストローブ信号が20msecと比較的長いため、主割込処理を行わずに、画像表示処理におけるコマンド処理(S4)において主制御基板60からの信号を取り込んでもよい。
【0078】
VDP割込処理は、VDP54における描画準備が整った旨を通知するための割込処理で、図8に示すように、VDPフラグがセットされる(S31)。画像表示制御処理では、このVDPフラグに基づいてステップS9の判断処理が行われる。
【0079】
同期割込処理は、液晶表示装置16の画面における描画タイミングを制御するための割込処理で、図9に示すように、1000/60ms毎にタイマフラグがセットされる(S41)。画像表示制御処理では、このタイマフラグに基づいてステップS8の判断処理が行われる。本実施形態では、液晶表示装置16の画面において1000/30ms毎に描画が行われ画像が変化するようになっている。
【0080】
タイマ割込処理は、ソフト的にタイマを更新するための割込処理で、図10に示すように、2ms毎にカウンタ更新が行われる(S51)。なお、タイマ割込処理のタイミングは2msに限られず、例えば2ms〜10msの範囲内のいずれかの値であってもよい。
【0081】
<回転リールおよび液晶表示装置における表示例>
図11および図12を参照して、第1表示手段である回転リール2a,2b,2cおよび第2表示手段である液晶表示装置16の画面における具体的な表示例について説明する。図11は表示例のパターン1を示す説明図、図12は表示例のパターン2を示す説明図である。
【0082】
なお、図11および図12において、図中の下矢印は回転リール2a,2b,2cが回転して図柄が変動中であることを示し、黒丸で表示されるストップスイッチ8a,8b,8cは停止操作が行われていないことを示し、白丸で表示されるストップスイッチ8a,8b,8cは停止操作が行われたことを示す。
【0083】
表示例のパターン1は、回転リール2a,2b,2cに表示される図柄と、液晶表示装置16の画面に表示される図柄とを同一のものとするとともに、回転リール2a,2b,2cに表示される特定の図柄に重ねて液晶表示装置16の画面上の上記特定の図柄を移動させることで、上記特定の図柄の視認性を高め、いわゆる目押しのナビゲーション機能を付加せしめたものである。
【0084】
すなわち、表示例のパターン1は、図11に示すように、回転リール2a,2b,2cが停止した状態から、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後にスタートスイッチ7が操作されると(a)、3つの回転リール2a,2b,2cの回転が開始し、複数の図柄が縦方向に可変表示される。このとき、主制御基板60において当選役の抽選が行われる。なお、スタートスイッチ7の操作後、所定時間が経過するとストップスイッチ8a,8b,8cが有効化される。
【0085】
続いて、左側の回転リール2aにおいて上段にメインキャラクタである男性のキャラクタ(ドンちゃん)図柄が現れ始めると、液晶表示装置16において、左側の回転リール2aの対応領域に、回転リール2aに表示されている男性のキャラクタ図柄に重畳して、男性のキャラクタ(ドンちゃん)図柄150が表示される(b)。液晶表示装置16における演出表示に関する男性のキャラクタ図柄は、左側の回転リール2aに表示されている男性のキャラクタ図柄と同一の態様となっている。
【0086】
この液晶表示装置16の画面に表示される男性キャラクタの図柄150は、この後、回転リール2aの回転に伴って移動するキャラクタ図柄と同期して下方に移動し(c,d)、回転リール2aがさらに回転してリール上キャラクタ図柄が表示窓3aの領域からはずれた位置まで移動した時点で消失する(e)。この後、回転リール2aの回転に伴って回転リール2aの上段に上記リール上キャラクタ図柄が移動してきた時点で、液晶表示装置16の画面上にキャラクタ図柄150が再び出現する(f)。
【0087】
上述した表示例のパターン1は、いわゆる目押しの対象となるリール上の特定の図柄のみについて、同一の図柄150を液晶表示装置16の画面上に表示するようにしており、この演出が行われている期間は、回転リール2a、2b、2c上に表示されている他の図柄は画面操作で遮蔽されることになる。
【0088】
したがって、上記キャラクタ図柄150のみの視認性が高まり、いわゆる目押しの操作に不慣れな遊技者にとってもその操作が容易となり、遊技者の当たりへの期待感を高めることができるとともに趣向に富んだ面白みのある演出表示が可能となる。
【0089】
なお、上述した表示例では、現在目押しの対象となっている回転リール2aについてのみ説明しているが、この後、目押しの対象となる回転リール2b、2cについても同様にして、液晶表示装置16の画面に対応する領域に図柄150を表示するようになっている。
【0090】
なお、上述したようないわゆる目押しのナビゲーション操作は、目押しの操作に熟練している遊技者には必ずしも必要とされないことから、所定のゲーム数に亘って通常の目押し操作に失敗した場合に、上記ナビゲーションの演出が行われるように構成してもよい。
また、例えばビッグボーナスに内部当選している場合のように、特定の利益状態となっている場合にのみ上記ナビゲーションの演出が行われるようにしてもよい。
【0091】
なお、上述した演出表示に用いられるキャラクタ図柄は、上記のものに限られず、どのようなキャラクタ図柄であってもよい。
特に、図11に示す例では、大当たりに関連した男性のキャラクタ(ドンちゃん)を用いて演出表示を行っているため、ビッグボーナスが内部当選した場合に、パターン1の演出表示を行い、ビッグボーナスが内部当選した旨を告知するように構成することができる。
【0092】
表示例のパターン2は、回転リール2a、2b、2cに表示されるキャラクタ図柄と、液晶表示装置16の画面に表示されるキャラクタ図柄200とを同一の図柄とする点では上記表示例のパターン1と同じであるが、回転リール2a、2b、2cに表示されるキャラクタ図柄(ドンちゃん)の移動速度よりも、液晶表示装置16の画面上のキャラクタ図柄200(ドンちゃん)の移動速度を遅くすることにより、いわゆる目押しのスローナビゲーションとして機能せしめたものである。
【0093】
すなわち、表示例のパターン2は、図12に示すように、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後、スタートスイッチが操作されると、3つの回転リール2a、2b、2cの回転が開始し、各表示窓3a、3b、3c内に複数の図柄が縦方向に可変表示される(a)。
【0094】
そして、所定時間経過後にストップスイッチ8a、8b、8cが有効化され、ストップスイッチ8aの操作により、左側の回転リール2aが停止する(b)。図(b)に示す例では、左側の回転リール2aにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)が停止表示されている。
【0095】
続いて、ストップスイッチ8bの操作により、中央の回転リール2bが停止する(c)。図(c)に示す例では、中央の回転リール2bにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)が停止表示されている。この状態は、右側の回転リール2cにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)が停止したならば大当たりが発生する、いわゆるテンパイ状態である。
【0096】
そこで、液晶表示装置16において、上述した表示例のパターン1と同様に、大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)と同一のキャラクタ図柄200を、右側の回転リール2cのキャラクタ図柄(ドンちゃん)の移動と同期させて表示し、いわゆる目押しのナビゲーション演出表示を行う(d)。このとき、右側のリール2cは、画面操作で遮蔽されており、また、画面上には上記キャラクタ図柄200のみが表示される。
【0097】
この液晶表示装置16の画面に表示される図柄200は、例えば、内部当選している状態であれば引込み操作がなされる4コマ前の時点で出現し(d)、その後、右側の回転リール2cの回転によるキャラクタ図柄の移動に応じて下方に移動する(e,f)。図(f)では、画面上のキャラクタ図柄200がゴールライン210を超えた位置に表示されており、この時点で、回転リール2cの大当たり図柄であるキャラクタ図柄が回転リール2cの上段に位置していることを示すものである。したがって、遊技者は、液晶表示装置16の画面上でキャラクタ図柄200が図(d)から図(f)の間の位置にある状態でストップスイッチ8cを操作すれば、右側の回転リール2cにおいて、上段に大当たり図柄である男性キャラクタの図柄(ドンちゃん)を停止させることができる。
【0098】
図(g)は、目押し操作に成功し、大当たりが発生したときの液晶表示装置16の画面上の演出表示を示すものである。
この後、液晶表示装置16の画面上の演出表示が終了し、回転リール2cが視認可能となり大当たりの遊技へ移行する。
【0099】
上記パターン2の演出表示では、実際の回転リール2c上の大当たり図柄である男性キャラクタ図柄(ドンちゃん)の移動速度よりも、液晶表示装置16の画面上のキャラクタ図柄200の移動速度が遅くなっており、この演出表示がいわゆるスローナビゲーションとして機能するため、遊技者は目押しの操作がより容易となる。
【0100】
また、遊技者はテンパイ状態が発生したことを明確に認識することができるとともに、上記キャラクタ図柄200以外の図柄が液晶表示装置16の画面上に表示されないので、この図柄200に意識が集中し、大当たりが発生することへの期待感が高められる。
【0101】
なお、この液晶表示装置16の画面上での図柄200の表示開始タイミングを大当たりが発生する位置よりも5コマ以上前とすることも可能であり、この場合には、遊技者が余裕をもって目押し操作を行うことができるので、遊技者は大当たりが発生することへの期待感をより高めることができる。
【0102】
また、上述した図柄200の表示開始タイミングや、図柄200の移動速度は、利益状態の種類に応じて変えることが可能である。例えば、利益状態が大きいビッグボーナスが内部当選している状態等においては、図柄200の表示開始タイミングをより早めたり、図柄200の移動速度をより遅くして遊技者の目押し操作をより容易にする演出表示とすることもできる。これにより、ナビゲーションの演出表示が変化に富み、遊技者は遊技をより楽しむことができる。
【0103】
また、このような演出表示を行うことにより、ビッグボーナスが発生する可能性を告知することができ、遊技者の期待感を高めて遊技の面白さを向上させることができる。
また、上記各表示例のパターンにおける説明とは異なるが、ビッグボーナスゲームに内部当選した場合に限らず、ビッグボーナスゲームに非当選の場合にも、上記各パターンの表示を行うように構成してもよい。
【0104】
また、実際の回転リール2a,2b,2cを用いた表示から液晶表示装置16の画面における表示へ移行する際、あるいは液晶表示装置16の画面における表示から実際の回転リール2a,2b,2cを用いた表示へ移行する際に、ラスタ、モーフィング、クロスフェード、拡大、縮小等の特殊な演出効果を持たせるようにすることもできる。
【0105】
また、上述した各演出は、当選役選択結果報知手段である当選役報知ランプと連動して行うことができる。これにより、遊技者は抽選結果を見逃すことなく認識することができるので、遊技の面白さをさらに向上させることができる。
【0106】
また、上述した各演出表示の開始時期および終了時期は任意に設定することができる。例えば、上述した各演出表示は、AT(アシストタイム)等の特定の利益状態が発生している場合にのみ行うように構成してもよい。特にATにおいて上記演出表示を行うことにより、遊技に未熟な遊技者であってもいわゆる目押しを行うことが可能となり、遊技者間の利益の公平を図るとともに、遊技の面白さをさらに向上させることができる。
【0107】
また、上述した各演出表示が行われる期間は、遊技店の開店時におけるいわゆるモーニングサービス期間中、小役が入賞してから所定の遊技回数が終了するまでの期間、リプレイゲームが入賞してから所定の遊技回数が終了するまでの期間、フリーゲームが入賞してから所定の遊技回数が終了するまでの期間、リプレイ抽選高確率ゲームの期間、ビッグボーナスの期間、レギュラーボーナスの期間、シングルボーナスの期間、チャレンジタイムの期間等であってもよい。
【0108】
<他の実施形態>
また、本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段を含み、該当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことを可能である。
【0109】
これにより、当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段において前記第1表示手段の表示態様と関連した表示を行うようにしているので、やみくもに第1表示手段の表示態様と関連した表示がなされるわけではなく、当選役選択手段が所定の当選役に当選した場合に、高い確率で、その関連した表示を行うようにすれば、遊技者はそのような表示があった場合に、そのような表示がない場合よりも高い確率で所定または特定の当選役が入賞するかもしれないという期待感を持つことができ、好適である。
【0110】
上述した遊技機において、前記表示関連情報受信手段または前記当選役情報受信手段により受信した複数の情報信号に基づいて、前記第2表示手段における表示制御が行われるように構成することが可能である。
【0111】
複数の情報信号に基づいて連動した表示を行うので、遊技の進行に、よりマッチした演出表示が可能になる。例えば、複数回の遊技単位にわたって、連続して所定の当選役が成立している場合に所定の連動表示を行うなど、現在進行している遊技進行内容を踏まえた演出が可能になる。
【0112】
また、前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に連動して、前記第2表示手段の可変表示を制御することが可能である。
第1表示手段と、第2表示手段が連動した表示を行うので、遊技者は、それら表示手段の表示が融合された表示を楽しむことができる。また、その連動した表示が、略同期している場合は、遊技者は第1表示手段または第2表示手段のうちの見やすい(視認しやすい)表示手段を選択して注視することで遊技を楽しむことができる。
【0113】
また、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う場合に、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成することが可能である。
【0114】
これにより、第1表示手段と、第2表示手段が連動した表示を行うので、遊技者は、それら表示手段の表示が融合され、しかも意図的に速度の異なる表示を選択的に楽しむことができる。また、その連動した表示が、略同期している場合は、遊技者は第1表示手段または第2表示手段のうちの見やすい(視認しやすい)表示手段を選択して注視することで遊技を楽しむことができる。速い速度で移動表示される画像を見るのが得意な人と不得意な人とで、各自の好みに合った表示を選択することができる。
【0115】
この場合、前記第2表示制御手段は、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号または前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段の特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度を選択する移動速度選択手段を備えることが可能である。
これにより、第2表示手段の移動表示速度を遊技者が選択できるので、速い速度で移動表示される画像を見るのが得意な人と、不得意な人とで、各自の好みに合った表示を選択することができ、遊技にさらに集中することができる。
【0116】
さらに、前記第1表示手段の前記図柄表示部に対応する前記第2表示手段の領域に、前記表示制御を行うことが可能である。
これにより、第1表示手段の図柄の表示個所に、第2表示手段に連動する図柄が表示されるので、視線の向きを変えることなく、遊技に集中しつつ遊技を楽しむことができる。
【0117】
さらに、本発明の遊技機としては、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段と重なるようにして配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことが可能である。
【0118】
また、本発明の遊技機としては、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段と重なるようにして配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段を含み、該当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことが可能である。
【0119】
また、前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に同期して、前記第2表示手段の可変表示を制御することが可能である。
【0120】
また、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に同期して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う場合に、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の該特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成することが可能である。
【0121】
また、上述した実施形態では、複数の図柄を回転表示する回転リール毎に、透過表示部を設けていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2表示手段に対して、複数の図柄を回転表示する複数の回転リール(複数の可変表示部)の1つ、複数又は全てに対して1つの透過表示部を設けてもよい。また。第2表示手段全体が透過表示部であってもよい。さらに、透過表示部の大きさが変化してもよい。
【0122】
また、透過表示部は、第1表示手段の表示を透過して表示可能であればよく、その部分に液晶を設けずに、透過性を有する部材など(透明ガラス、透明樹脂など)だけで構成されていてもよい。
【0123】
また、第3表示手段として採用するものとしては、第1表示手段及び第2表示手段として採用し得る具体例として記載したものであってもよい。例えば、第3表示手段として、1又は複数の主に演出表示(例えば内部当選役の予告や、特別な利益状態発生の予告・報知等)を行う回転リールを採用してもよい。
【0124】
また、第2表示手段の裏又は裏側に、第1表示手段及び第3表示手段を設けるようにしてもよい。もちろん、この場合に、第2表示手段に対して、第3表示手段の表示を遊技者に視認しやすくする又は視認するための透過表示部を設けてもよい。また、第2表示手段の画像と第3表示手段の画像との重合画像を遊技者に視認させるように制御してもよく、その制御が発生した場合は、制御が発生しない場合に較べて高い確率で利益状態が発生するように構成してもよい。このような構成とすることにより、遊技者の期待感を増大させるような演出をさらに含めることが可能となる。
【0125】
また、第1表示手段、第2表示手段又は第3表示手段のいずれかを、キャラクタ、図形、人形、動物、昆虫、構造物、魚、乗物などの形状をした1又は複数の可動物としてもよい。例えば、特定の役に内部当選した場合、特定の入賞が発生した場合、未だ入賞してない特定の内部当選した同一役が所定個数以上の場合、特定の画像がその可動物とは異なる表示手段に表示された場合等に、その可動物が回転、揺動、往復、振動などの可動を行うようにしてもよい。また、可動物を複数の部材から構成し、可動物の一部が可動するようにしてもよい。この場合、画像表示装置以外の表示により、さらに一層多彩な演出効果を期待することができる。さらに、可動物による表示と、画像など可変表示との融合という新たな演出を追加することができる。
【0126】
また、第1表示制御手段と、第2表示制御手段とを別々の基板により構成してもよい。この場合、基板に異常がある場合、又は破損した場合、いずれか一方の基板のみを交換すればよいので、作業効率および部品費用を低減することができる。なお、両基板を同一の基板として構成してもよく、その場合には一部の電子部品の共通利用などが可能となる。
【0127】
また、第1表示制御手段と当選役選択手段とを同じ基板上に構成し、その基板からコマンド信号を送信することにより、第2表示制御手段に指令を出すように構成してもよい。この場合、第1表示制御手段と当選役選択手段とを構成した基板は非常に多数の処理を行わなければならないが、第2表示制御手段は別基板構成となっているので、その分処理に余裕がでる事になり、制御手段に潜むバグを減らすことができる。
【0128】
また、表示関連情報信号は、例えば第1表示手段に遊技結果として表示された図柄の一部又は全てを識別可能であれば充分である。具体的には、第1表示手段を複数の回転リールとした場合には、1つの回転リールの下段に、ボーナス図柄が遊技結果として停止表示したという情報を含んでいればよい。また、回転リールに描かれた各図柄に識別番号をつけておき、その番号を含むようにしてもよい。回転リールとは異なる可変表示手段の場合にも、その表示部に表示されている図柄などの態様を識別できれば充分である。さらに、当該図柄などの表示位置を含めることにより、第1表示手段の表示と第2表示手段の表示をさらに融合させることができる。
【0129】
また、第3表示手段の表示制御を行う第3表示制御手段を備え、第3表示手段に可変表示又は停止表示している表示態様も同様に第2表示制御手段に知らせるように構成してもよい。
もちろん、第2表示制御手段、第3表示制御手段を同一の基板により構成してもよい。
【0130】
また、第1表示手段又は第3表示手段は、上下左右前後方向への移動、往復、誘導振動又は回転など可動してもよい。この場合、透過表示部がその可動に合わせて移動するように構成してもよい。これらの動作により、一層奥の深い演出効果を期待することができ、また、ゲーム性との関連にも応用することができる。
【0131】
また、遊技開始指令手段からの複数回の遊技開始指令信号に亘って第1表示手段の表示態様と関連した表示制御を行ってもよい。この場合、特定の利益状態発生への期待感が徐々に近づいてくるように遊技者に感じさせることができ、遊技者が特定の利益状態発生への期待を持続することができる。
【0132】
また、通常状態から特別状態に切り換えたゲーム又はそのゲームから所定ゲーム間は「当たり」が発生し易くしてもよい。
【0133】
また、特定の題材または特定以外の題材に基づいた演出は、何らかの特徴に少しでも関連している演出であれば、どのようなものであってもよい。例えば、「花火」という題材であれば、三尺玉、一尺玉などの花火そのもの、花火職人などを題材とすることができる。さらに、花火は夏の風物詩であることから、お祭りに関するものなどを含めてもよい。ここでは、特定の題材と遊技者が観念可能であり、しかも特定の題材と、特定の題材以外の題材とを区別して観念できる程度であれば充分に演出効果が得られる。例えば、過去に「コンドル」を題材にした遊技機があり、「花火」を題材にした遊技機に、その「コンドル」を題材にした遊技機の登場キャラクタが表示されれば、遊技者は少し違和感を感じると思われるが、そのような違和感を感じさせる程度で充分である。
【0134】
また、当選役に対応する図柄が第1表示手段に停止表示された場合に、第2表示手段において前記図柄の停止位置に対応させて、前記図柄と同等の図柄を表示させる場合の対応位置は、前記図柄の停止位置の近傍など、遊技者が関連させて観念できる位置であればどこであってもよい。例えば、第1表示手段を模した画像を、第1表示手段表示とは場所的に離して表示していても、その模した画像の近傍又は画像に含めて前記図柄を表示すれば、遊技者は充分にその画像と、前記図柄の対応関係を認識することが可能と思われる。そのような対応関係を持たせて表示すれば、十分に演出効果を持たせることが可能となる。また、同等の範囲についても、遊技者が認識可能な範囲で関連付けられれば充分であり、例えば、複数のボーナス図柄を備えた遊技機の場合、一つのボーナス図柄が停止表示した際に、そのボーナス図柄とは異なるボーナス図柄を表示するようにしてもよいし、「ボーナス」などの文字、ボーナスをイメージさせる図柄・図形・キャラクタなどを表示してもよい。このような構成とすることにより、さらに演出的効果を増して多彩さを表現できる。
【0135】
また、第1表示手段の外形に対応した図形も、遊技者にその画像が第1表示手段に似ていると観念させれば充分であり、大きさ、細かい差異などに左右されるものではない。例えば、第1表示手段が内部に空洞部を有する回転リールである場合には、第2表示手段に内部に空洞のない円筒を表示しても遊技者は充分に観念できる場合がある。
このように、遊技者が観念可能と考えられる範囲の画像であれば充分であり、また、少し差異を持たせた方が演出が多彩になり好適な場合もある。
【0136】
また、第1表示手段の外形に対応した図形が、第2表示手段において弾性を持たせたような変形、拡大、縮小、移動、回転速度変化などを可変表示すれば、遊技者が遊技に飽きることがない。
もちろんその可変表示態様を複数用意しておき、ゲームの局面(所定の又は特定の当選役が内部当選している場合、当選していなくても演出選択で選ばれた場合、又は所定の利益状態の発生中)に応じていずれかを選択するように構成しても演出が多彩になり好適である。
【0137】
また、遊技者により所定の操作がなされる以前に、所定の停止順を決め、その所定の停止順どおりに遊技者がストップスイッチを操作した場合に、内部当選役選択手段が選択した内部当選役に関連した遊技結果を遊技結果表示手段に表示するように制御する場合には、その所定の停止順を報知するために模擬的な回転リールを表示してもよい。例えば、左リール、中リール、右リールの3つの回転リールを有する場合に、その左・中・右リールに対応した3つの模擬的な回転リールを表示し、最終的に内部当選役に関連した遊技結果を遊技結果表示手段に表示させるために、その時点で停止操作しなければならない回転リールに対応した模擬的な回転リールを他の模擬的な回転リールとは異なる態様で表示するようにしてもよい。または、その時点で停止操作しなければならない回転リールに対応した模擬的な回転リールだけを表示してもよい。このような構成とすることにより、遊技者にとってさらに分かりやすいゲーム性を提供することができる。
【0138】
また、第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる場合、第1表示手段の特定図柄と、第2表示手段の同等の図柄が略同期して移動表示するようにしても良い。
【0139】
また、第2表示手段において前記第1表示手段の特定図柄と同等の図柄を連動して表示する場合、第2表示手段において表示する特定図柄と、第1表示手段の特定図柄と同等の図柄とは、遊技者に似ていると観念させることができれば十分であり、全く同一である必要はない。例えば、第1表示手段に表示される図柄の色彩、色、形状、外形、大きさなどを模したものであれば充分に演出効果を達成することが可能である。
【0140】
また、第1表示手段に表示されている複数の特定図柄が略同時期に、第2表示手段にそれと同等の図柄が表示されるように構成しても良い。その場合、違和感無く多くの図柄が第2表示手段に表示されるので、多彩な演出を行うことが可能になる。
【0141】
また、第2表示手段において前記第1表示手段の特定図柄と同等の図柄を連動して表示する場合と、同等の図柄ではない図柄が連動表示されるように構成しても良い。この場合、遊技者は多少の違和感を感じることになり、表示がワンパターンにならずに、さらに多彩な演出とすることができる。
【0142】
また、利益状態が発生する場合に、発生しない場合よりも高い確率で、同等ではない表示態様が連動表示されるように構成しても良い。そうした場合、遊技者が感じた違和感を期待感と関連付けて感じることができ、遊技に面白みを増すことが可能となる。
【0143】
第2表示手段において前述の同等の図柄を表示する場合に、一時的にでも、それらの表示の連動関係を遊技者に視認させれば充分であり、その後、その表示を可変表示させても良い。可変表示は、例えば拡大、縮小、所定の図柄の追加、所定のキャラクタの追加、又は移動表示など任意である。そうすることで、更に多彩な演出を行うことができ、遊技性の向上につながる。
【0144】
また、一旦表示された、前述の同等の図柄などを、その後複数の遊技単位の間、第2表示手段に表示したままの状態としても良い。そうすることで、特定の利益状態発生への期待感が徐々に近づいてくるように遊技者に感じさせることができる、遊技者が特定の利益状態発生への期待を持続して持つことができるなどの効果が期待できる。
【0145】
また、第1表示手段の複数の種類の異なる図柄と、同等の図柄を第2表示手段に連動表示するようにしても良い。
【0146】
この場合、どの種類の図柄に対応する入賞が得られるかを遊技者が想像しながら遊技に取り組みことができるようになる。さらに、遊技結果が表示されていくことに関連して、入賞可能性のなくなった同等の図柄を消滅させていくようにしても良いし、入賞可能性が高い同等の図柄を可変表示(この場合は、拡大などが好適)である。
【0147】
各表示部に表示される図柄の停止表示には、特にパチンコ機で行なわれるいわゆる「ゆれ変動」を含むようにしても良い。
【0148】
第1表示手段の外形を模した形状で、第2表示手段に第1表示手段の図柄と同等の図柄を表示しても良い。
そうすることで、更に第1表示手段の表示と第2表示手段の表示との融合を楽しめ、遊技性が向上する。
【0149】
前述の同等の図柄が点滅表示するようにしても良い。またその点滅表示の点灯中には、前述の同等の図柄が徐々に拡大して、消滅するようにしても良い。そうすることで、更に多彩な演出表示が可能になる。
【0150】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことにより、第1表示手段の表示と、第2表示手段とが連動して融合した多彩な表示により遊技の面白さを向上させることが可能となり、さらに第1表示手段の表示と第2表示手段の表示との一方または両方の視認性が高まり、遊技の面白さを一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機の外観を示す斜視図
【図2】回転リールおよび液晶表示装置の縦断面を示す模式図
【図3】液晶表示装置を縦断面とした模式図
【図4】液晶表示装置を正面から見た状態の模式図
【図5】表示制御装置の構成を示すブロック図
【図6】表示制御装置における画像表示処理の手順を示すフローチャート
【図7】主割込処理の手順を示すフローチャート
【図8】VDP割込処理の手順を示すフローチャート
【図9】同期割込処理の手順を示すフローチャート
【図10】タイマ割込処理の手順を示すフローチャート
【図11】表示例のパターン1を示す説明図
【図12】表示例のパターン2を示す説明図
【符号の説明】
1 遊技機筐体
2a 左側の回転リール
2b 中央の回転リール
2c 右側の回転リール
3a 左側の表示窓
3b 中央の表示窓
3c 右側の表示窓
4 遊技メダル投入口
5 ベットスイッチ
6 貯留メダル精算スイッチ
7 スタートスイッチ
8a 左側のストップスイッチ
8b 中央のストップスイッチ
8c 右側のストップスイッチ
9a〜9e 有効ライン表示
10a〜10c 有効ラインランプ
11a〜11c 表示ランプ
12 遊技メダル払出口
13 遊技メダル貯留皿
14 装飾部
15a,15b スピーカ
16 液晶表示装置
17a〜17c バックライト
18a,18b 前方照明装置
19 液晶パネル
20 導光板
21 反射板
22a,22b 光源
23a〜23c 透過表示部
24 不透過領域
50 表示制御装置
51 サブCPU
52 ROM
53 RAM
54 VDP
55 VRAM
56 CROM
57 音源IC
58 SRAM
60 主制御基板
70 ランプ
80 モータ駆動回路
90 回転リール位置検出回路
100 回転リール停止信号回路
110a〜110c ステッピングモータ
150、200 図柄
210 ゴールライン
Claims (7)
- 遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段から前記第1表示手段の表示態様に関する表示関連情報信号を受信可能である表示関連情報受信手段を含み、該表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことを特徴とする遊技機。 - 遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段と、
遊技開始を指令する遊技開始指令手段と、
該遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に応じて、複数の当選役の中から少なくとも1つの当選役を選択する当選役選択手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を備えた第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含むとともに、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段における表示を制御する第1表示制御手段と、前記第2表示手段における表示を制御する第2表示制御手段とを含み、
前記第2表示制御手段は、前記当選役選択手段から当選役の選択結果に関する当選役情報信号を受信可能である当選役情報受信手段を含み、該当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づき、前記第2表示手段において前記第1表示手段の前記図柄表示部に表示される図柄と同等の図柄を表示するような制御を行うことを特徴とする遊技機。 - 前記表示関連情報受信手段または前記当選役情報受信手段により受信した複数の情報信号に基づいて、前記第2表示手段における表示制御が行われることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
- 前記第2表示制御手段が、前記第1表示手段の可変表示に連動して、前記第2表示手段の可変表示を制御可能であることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の遊技機。
- 前記第1表示手段の特定図柄の移動表示に連動して、前記第2表示手段に該特定図柄と同等の図柄を移動表示せしめる制御を行う場合に、前記第1表示手段の特定図柄の移動表示よりも前記第2表示手段の該特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の遊技機。
- 前記第2表示制御手段は、前記表示関連情報受信手段により受信した表示関連情報信号または前記当選役情報受信手段により受信した当選役情報信号に基づいて、前記第2表示手段の該特定図柄と同等の図柄の移動表示の速度を選択する移動速度選択手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
- 前記第1表示手段の前記図柄表示部に対応する前記第2表示手段の領域に、前記表示制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の遊技機。
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Cited By (1)
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JP2010200793A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Sammy Corp | 遊技機の表示装置 |
-
2002
- 2002-11-20 JP JP2002337041A patent/JP2004167013A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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