JP2004166841A - 遊技機 - Google Patents

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Tahei Nakagawa
太平 中川
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Abstract

【課題】遊技機本来の遊技表示と、これに関連した演出画像とを融合させることにより、演出効果を高める。
【解決手段】遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段は、第1表示手段(回転リール2a,2b,2c)と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段(液晶表示装置16)を含む。第2表示手段は、第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、該透過表示部付近及び/又は第1表示手段の表示が立体的に見えるような演出表示を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に多彩な表示を行うことができるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチスロ遊技機、スロットマシン、パチンコ機、ビデオゲームマシン等の遊技機においては、遊技の面白さを高めるために多彩な演出が行われていた。例えば、従来のパチスロ遊技機では、複数の回転リールとは別にパチスロ遊技機の前面側に液晶表示器を配設し、この液晶表示器において遊技内容に関連した演出画像を表示していた。
【0003】
また、遊技メダルの投入枚数に応じて有効となるラインを表示するために、EL(エレクトロルミネッセンス)ランプを用いたパチスロ遊技機に関する技術がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−244453号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のパチスロ遊技機では、複数の回転リールと液晶表示器とが離れた位置に配設されているため、複数の回転リールを用いた表示に集中すると液晶表示器における表示を見落としてしまうおそれがあり、反対に液晶表示装置における表示に集中すると複数の回転リールを用いた表示を十分に楽しむことができないという問題があった。
【0006】
また、複数の回転リールを用いた表示に関連させて液晶表示器における画像を表示しているとはいえ、複数の回転リールにおける図柄の変動表示と、液晶表示を用いた画像とを融合させたものではなく、演出効果を高めるためにはより一層の工夫が必要である。この点、複数の回転リールにおける図柄の変動表示と、液晶表示を用いた画像のように、複数の表示部の表示が融合した場合には、多彩な表示を行うことにより遊技に対する期待感を高めることができる等、遊技の面白さを今まで以上に向上させることが可能となる。
【0007】
なお、他の種類の遊技機においても、上述した従来のパチスロ遊技機が有する課題と同様の課題を有しており、演出効果をより一層高めるための技術の開発が要望されていた。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、複数の表示部の表示を融合させることにより、演出効果をより一層高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含み、
前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、該透過表示部付近及び/又は前記第1表示手段の表示が立体的に見えるような演出表示を行うことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。
【0011】
<遊技機の基本構成>
本発明の実施形態に係る遊技機は、以下に説明する構成要素を備えている。
すなわち、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行うための遊技結果表示手段と、該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させるための利益状態発生手段と、前記遊技結果表示手段における表示制御を行うための表示制御手段とを備えている。
【0012】
前記遊技結果表示手段は、第1表示手段と、該第1表示手段の遊技機前面側において該第1表示手段に重なるようにして配設された第2表示手段を含んでいる。
【0013】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な遊技開始指令手段と、該遊技開始指令手段の出力に基づいて遊技を開始するための遊技開始手段とを備えており、該遊技開始手段の作動毎に遊技結果表示手段が作動する。
【0014】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、遊技者の操作に応じて遊技結果を導出するための遊技結果導出手段を有しており、該遊技結果導出手段の出力に基づいて、前記表示制御手段が前記遊技結果表示手段における表示制御を行う。
【0015】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、前記遊技開始指令手段の出力に基づいて、複数の当選役から1又は複数の当選役を選択するための当選役選択手段を有しており、該当選役選択手段の出力に基づいて、前記表示制御手段が作動する。
【0016】
前記表示制御手段は、第1表示手段を制御するための第1表示制御手段と、第2表示手段を制御するための第2表示制御手段とを含んでいる。
前記第1表示制御手段の制御に基づいて第1表示手段に表示された画像は、前記第2表示制御手段の制御に基づいて第2表示手段に表示された画像と重合されて、遊技状態を表示可能となっている。ここで、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを別体として設け、両者を所定の間隔を隔てて配設することができる。また、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを一体的に構成することができる。
【0017】
前記第1表示手段は、1又は複数の画像を可変表示するとともに停止可能な複数の図柄表示部を含んでいる。
【0018】
前記第2表示手段は、前記第1表示手段の図柄表示部の領域に対応するようにして、図柄表示部に表示された図柄を透過表示可能な透過表示部を備えている。ここで、図柄表示部の数は特に限定されるものではなく、1つ、2つ、3つ等、いくつ設けてもよい。また、図柄表示部に表示される図柄数は特に限定されるものではなく、1つ、縦並びに3つ、横並びに3つ、斜めに3つ等、いくつであってもよい。また、前記第2表示手段は、複数の図柄表示部に跨るようにして設けてもよい。この場合、前記第2表示手段は、前記第1表示手段よりも大きな面積を有するように構成することができる。
【0019】
さらに、第1表示手段及び第2表示手段の他に、第3表示手段を備えて構成することもできる。この場合、前記第1表示手段、前記第2表示手段、及び第3表示手段の配設順序は、どのような順序であってもよい。
【0020】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、前記第1表示手段と前記第2表示手段の少なくとも一方に特別遊技結果が表示された場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるための特別遊技発生手段を備えている。ここで、該特別遊技発生手段と前記第2表示手段とを一体的に構成することができる。例えば、前記第2表示手段の演出表示において所定の条件が成立すると、前記第2表示手段における演出表示に重ねて前記図柄表示部に特定図柄を表示したり、あるいは前記図柄表示部に特定図柄が表示されないようにすることができる。
【0021】
また、本発明の実施形態に係る遊技機は、第1表示手段を遊技機前面側から照明するための前方照明手段を備えるとともに、前記第1表示手段を遊技機背面側から照明するための後方照明手段を備えている。ここで、前記前方照明手段又は前記後方照明手段は、前記図柄表示部毎に設けることができる。
【0022】
<各手段等の具体例>
次に、前記各手段等の具体例を説明する。なお、以下に示す具体例は、本発明に係る遊技機における各手段の一例であり、これらの具体例に限定されるものではない。
前記遊技機とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機(第1種、第2種、第3種)、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ビデオスロットゲームマシン、ビデオポーカゲームマシン、スロットマシン等、遊技結果を表示する遊技結果表示部とその遊技結果表示部に特定表示がなされた場合に遊技者に有利な状態に遊技状態を変換制御する機能を有していれば、どのような遊技機であってもよい。
【0023】
また、前記遊技結果表示手段とは、遊技結果を表示するための表示装置であり、第1表示手段及び第2表示手段とからなり、例えば、CRT、LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリクス表示器、ランプ、LED、蛍光灯、EL(エレクトロルミネッセンス)表示器、回転リール、回転ディスク表示器、フレキシブルLED、フレキシブル液晶表示器、液晶プロジェクタ等、どのような表示装置であってもよい。
【0024】
前記遊技結果表示手段に表示される遊技結果とは、遊技開始指令手段の操作又は遊技結果導出手段の操作に応じて表示されるものであり、静止画像、動画像、あるいはこれらの組合せとして表示される。
弾球遊技機の場合の遊技結果は、遊技盤に設けられた所定の入賞口に遊技球又はコインなどの遊技媒体が入球又は通過した場合に表示されるものも含める。
【0025】
前記利益状態発生手段により発生する利益状態とは、例えば、パチスロ遊技機においては、小役入賞、リプレイゲーム、フリーゲーム、アシストゲーム、リプレイ抽選高確率ゲーム、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボーナス)、AT(アシストタイム)、CT(チャレンジタイム)等のことであり、またパチンコ機においては、小当たり(大入賞口の開放)、中当たり(大入賞口の開放)、大当たり(大入賞口が所定条件の充足により連続的に開放する状態)、当たり(図柄始動口の開放又は拡大)、特図確変(大当たり出現確率変動)、特図変短(特別図柄の変動時間短縮)、普図確変(当たりの出現確率変動)、普図変短(普通図柄の変動時間短縮)、普電開放延長(図柄始動口の開放又は拡大時間延長)、特電開放延長(大入賞口の開放又は拡大時間延長)等のことである。また、前記各利益状態を複合的に発生させてもよい。さらに、前記各利益状態の継続回数を増加させてもよい。
【0026】
前記遊技開始指令手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるスタートスイッチ、ベットスイッチ等のことをいう。
前記遊技開始手段とは、例えば、遊技を制御するための制御装置及びその制御プログラムのことをいう。
前記表示制御手段とは、例えば、ビデオプロセッサ等を有する表示制御装置及びその制御プログラムのことをいう。
前記遊技結果導出手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるストップスイッチのことをいう。この場合、ストップスイッチの数は特に限定されるものではない。
【0027】
前記当選役選択手段とは、例えば、乱数抽選に基づいて「当選」を選択するための制御装置及びその制御プログラムのことをいう。この場合、「当選」には、「ハズレ」、「リプレイ」等、乱数抽選の結果として導出される種々の遊技状態を含む。
特別遊技発生手段とは、例えば、パチスロ遊技機において、「ビッグボーナス」、「レギュラーボーナス」等を発生させるための制御装置及びその制御プログラムのことをいい、また、パチンコ機において、「大当たり」、「特図確変」等を発生させるための制御装置及びその制御プログラムのことをいう。
【0028】
前記第1表示手段とは、例えば、パチスロ遊技機における回転リール、並びにパチンコ機における1又は複数の液晶表示装置、1又は複数の回転リール等で構成される特別図柄、普通図柄等のことをいう。なお、回転リールが回転中には、所定の条件に基づいてストップスイッチが有効とならない場合がある。
【0029】
前記第2表示手段とは、例えば、液晶表示装置のことをいう。この場合、液晶表示装置の所定領域には、回転リールの図柄表示を透過して表示可能な透過表示部を含んでいる。すなわち、該透過表示部以外の領域は、液晶表示装置のバックライトからの光線を拡散するための拡散部を有しており、一方、該透過表示部は、この拡散部を有していない。
【0030】
前記第3表示手段とは、例えば、パチスロ遊技機におけるベット数表示器、演出用回転リール等のことをいう。
【0031】
また、各表示手段における表示とは、視覚的な表示に限られず、聴覚的な表示、嗅覚的な表示、ランプ点灯態様による表示、これらの表示を複合的に行う表示であってもよい。さらに、視覚的な表示を行う場合には、色彩、模様、形状、あるいはこれらを組み合わせて表示することができる。また、当選確率等を表示する場合には、その信頼度を変化させることができる。この場合、遊技に投入する遊技媒体数等に応じて信頼度を変化させてもよい。すなわち、遊技に投入した遊技媒体数が所定数以上である場合、あるいはクレジットされた遊技媒体数が所定数以上である場合には、信頼度を高めるような演出を行うことができる。
【0032】
前記前方照明手段とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機において、回転リールを遊技機前方側から照明するためのランプ、LED等のことをいう。
前記後方照明手段とは、例えば、パチスロ遊技機、パチンコ機において、回転リールを内面側から照明するためのバックランプ等のことをいう。
【0033】
また、前記各手段の動作は、所定の抽選結果に基づいて行われるように構成することができる。さらに、前記各手段の動作状態は、店員の操作、遊技者の操作、及び営業員の操作等に基づいて設定できるように構成してもよい。
【0034】
また、現在主流のパチンコ機を補足的に説明すると、現在主流のパチンコ機は発射装置(図示せず)により遊技球を発射して遊技を行うための遊技盤を備えている。この遊技盤には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技部を備えており、遊技部内には、複数の障害釘や風車等の障害部材を配設するとともに、複数の特別図柄を変動表示するための特別図柄表示装置として機能する画像表示装置と、赤および緑の2個の普通図柄表示LEDを内蔵する普通図柄表示装置と、複数の入賞口と、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技部内から排出するためのアウト口とを備えている。
【0035】
また、遊技球の入賞を条件として画像表示装置における図柄の変動表示を開始させるための特別図柄始動口と、遊技球の通過を条件として、普通図柄表示装置の変動表示を開始させるための普通図柄始動口とを備えている。
【0036】
また、画像表示装置における図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、所定時間および所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態(例えば、大当たり状態、中当たり状態、小当たり状態等)に切り換えられる大入賞口を備えている。
【0037】
また、普通図柄表示装置に所定の表示結果が表示されると、特別図柄始動口を開放または拡大させる(例えば当たり状態等)。
【0038】
なお、前記特別図柄が特定図柄(確率変動図柄)である場合には、当該特別遊技が終了した後の遊技において、「大当たり」となる確率が高くなる、いわゆる確率変動遊技が行なわれる。
この特定図柄(確率変動図柄)としては、例えば「0」〜「11」の数字により表現される「大当たり」図柄のうちの奇数の図柄が特定図柄(確率変動図柄)となる。
【0039】
<パチスロ遊技機の外観>
以下、図面を参照して、本発明に係る遊技機の具体的な実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態では、代表的な遊技機としてパチスロ遊技機を例にとって説明を行うが、本発明に係る遊技機はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機の外観を示す斜視図である。
【0040】
本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機は、図1に示すように、遊技機筐体1の前面のほぼ中央より上部に、遊技機筐体1内に配設した回転リール2a,2b,2cの表面が臨む3個の表示窓3a,3b,3cが横並びに設けられており、表示窓3a,3b,3cの下方には、遊技に供する遊技メダルを投入するための遊技メダル投入口4、クレジットされた範囲内で遊技に供する遊技メダルを投入するためのベットスイッチ5、クレジットされた遊技メダルを払い出すための貯留メダル精算スイッチ6、回転リール2a,2b,2cの回転を一斉に開始させるためのスタートスイッチ7、及び各回転リール2a,2b,2cの回転を個別に停止させるための3個のストップスイッチ8a,8b,8c等が設けられている。
【0041】
前記3個の表示窓3a,3b,3cには、表示窓3a,3b,3cを横断するようにして合計5本の有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eが施されている。この有効ライン表示は、横3本の有効ライン表示9b,9c,9d、及びこれらと交差する斜め2本の有効ライン表示9a,9eからなり、遊技に供された遊技メダル数によって有効となるライン数が変化する。また、表示窓3aの左側には、遊技に供された遊技メダル数と有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eとの対応関係を表示するための3つの有効ラインランプ10a,10b,10cが設けられている。この有効ラインランプの前面には、例えば、「壱」、「弐」、「参」等の数字が表示されており、点灯した有効ラインランプ10a,10b,10cに対応して、投入した遊技メダル数及び有効ライン表示9a,9b,9c,9d,9eが明示されるようになっている。さらに、有効ラインランプ10a,10b,10cの上下には、パチスロ遊技機における遊技情報を表示するための複数の表示ランプ11a,11b,11cが設けられている。この表示ランプ11a,11b,11cは、第3表示部として機能するもので、例えば、遊技メダルの投入許可、遊技開始許可、ボーナス遊技の内部当選、遊技禁止、打ち止め等、種々の表示に用いることができる。
【0042】
前記遊技機筐体1の前面下部には、遊技メダルを払い出すための遊技メダル払出口12が設けられているとともに、遊技メダル払出口12に臨むようにして遊技メダルを貯留するための遊技メダル貯留皿13が設けられている。また、遊技機筐体1の前面上部には、装飾部14、及び一対のスピーカ15a,15bが設けられている。
【0043】
なお、図示しないが、遊技機筐体1内には、所定の賞態様が構成された場合に遊技メダルを払い出すためのホッパが設けられている。
【0044】
<回転リール>
回転リール2a,2b,2cは、本実施形態において第1表示手段として機能する部材であり、横並びに3個配設されている。各回転リール2a,2b,2cはそれぞれステッピングモータ等の駆動により回転する。また、各回転リール2a,2b,2cは透光性を有する部材により構成されており、その表面には、透光性を有し複数の図柄が表示されたリールテープ(図示せず)が貼り付けられている。
【0045】
なお、回転リール2a,2b,2cの数は3個に限定されるものではなく、2個、4個等、何個配設されていてもよい。また、各回転リール2a,2b,2cに表示される図柄の種類は特に限定されるものではなく、例えば、「7」、「ベル」、「オレンジ」、「チェリー」、「JAC」、「BAR」、「人物」、「動物」、「魚」、「乗り物」等、種々の図柄を採用することができる。
【0046】
図2を参照して、回転リール2a,2b,2cを説明する。図2は回転リール(2aを代表させて示す)及び液晶表示装置16の縦断面を示す模式図である。この回転リール2aは、図2に示すように、その内部に、回転リール2aを内部から照明するための3個のバックライト17a,17b,17cが配設されている。なお、バックライトの数は3個に限られず、表示窓3a内に停止表示される図柄の個数に応じて、1個、2個、あるいは4個以上であってもよい。また、バックライト17a,17b,17cとしては、ランプ、LED等を用いることができる。
【0047】
また、回転リール2a,2b,2cの前方側には、液晶表示装置16を背面側から照明するとともに、回転リール2a,2b,2cを表面側から照明するための前方照明装置18a,18bが上下にそれぞれ1個ずつ配設されている。この前方照明装置18a,18bとしては、例えば、蛍光灯、ランプ、LED等を用いることができる。なお、前方照明装置18a,18bを上下に一対設けるのではなく、上側あるいは下側だけに設けてもよい。
【0048】
<液晶表示装置>
液晶表示装置16は、本実施形態において第2表示手段として機能する部材であり、図2に示すように、回転リール2a,2b,2cに対してパチスロ遊技機の前面側に位置するように重ねて配設されている。
【0049】
図3及び図4を参照して、液晶表示装置16を説明する。図3は液晶表示装置16を縦断面とした模式図、図4は液晶表示装置16を正面から見た状態の模式図である。
液晶表示装置16は、図3に示すように、パチスロ遊技機の前方側から順に、液晶パネル19、導光板20、及び反射板21が配設されており、導光板20の上下には、蛍光灯、ランプ、LED等からなる光源22a,22bが配設されている。
【0050】
また、図4に示すように、回転リール2a,2b,2cの表示窓3a,3b,3cに対応する部分は、回転リール2a,2b,2cの外周表面に描かれた図柄を透過表示可能な透過表示部23a,23b,23cとなっている。すなわち、透過表示部23a,23b,23c以外の不透過領域24は、前方照明装置18a,18bからの光線を拡散するための拡散部を有しており、一方、透過表示部23a,23b,23cはこの拡散部を有していない。さらに、液晶表示装置16の全体は、導光板20の上下に配設した光源22a,22bにより照明される。
【0051】
本実施形態に係る液晶表示装置16では、透過表示部23a,23b,23cを通して回転リール2a,2b,2cに表示される図柄を視認することができ、さらに、透過表示部23a,23b,23c及び不透過領域24を含む画面全体に演出画像を表示することができる。
【0052】
<表示制御装置>
図5を参照して、液晶表示装置16における表示制御を行うための表示制御装置50について説明する。なお、ここで説明する表示制御装置50は、第2表示手段である液晶表示装置16における表示制御を行うための第2表示制御手段として機能するものである。また、この表示制御装置50は、主制御基板60の制御の下に、スピーカ15a,15bからの音声の発生及びランプ70の点灯・点滅等の制御も行うようになっている。図5は表示制御装置50の構成を示すブロック図である。
【0053】
表示制御装置50は、図5に示すように、主制御基板60と接続されたサブCPU51により制御が行われる装置で、制御プログラム等を記憶したROM52、一時記憶領域であるRAM53を備えている。また、液晶表示装置16における表示制御を行う部分として、VDP(ビデオプロセッサ)54、VRAM(ビデオRAM)55、及びCROM(キャラクタROM)56を備えており、サブCPU51の制御の下にVDP54が動作して液晶表示装置16における表示制御が行われる。さらに、スピーカ15a,15bから発生する音声を制御するための部分として、音源IC57、SRAM(サウンドRAM)58を備えており、サブCPU51の制御の下に音源IC57が動作してスピーカ15a,15bから効果音等が発生される。さらに、サブCPU51は、ランプ70の点灯・点滅等の制御も行う。なお、図5に示すランプ70とは、パチスロ遊技機に搭載された種々のランプ、LED等のように、装飾及び演出に用いられる光源部の総称である。
【0054】
<表示制御装置における制御手順>
図6〜図10を参照して、表示制御装置50における画像表示処理の手順を説明する。図6は表示制御装置50における画像表示処理の手順を示すフローチャート、図7は主割込処理の手順を示すフローチャート、図8はVDP割込処理の手順を示すフローチャート、図9は同期割込処理の手順を示すフローチャート、図10はタイマ割込処理の手順を示すフローチャートである。
【0055】
表示制御装置50における画像表示処理では、図6に示すように、サブCPU51、RAM53等の初期化を行い(S1)、バッファに対してチェックサムを算出してバックアップを行い(S2)、チェックサムが不正であった場合には、バックアップしたバッファを復帰させる(S3)。
続いて、コマンド処理(S4)を行い、バッファが完成しているか否かを判断する(S5)。ここで、バッファが完成していない場合には、データ更新処理(S6)を行うとともに、取得したデータをバッファとして蓄積する(S7)。
【0056】
一方、バッファが完成している場合には、タイマフラグがオンとなっているか否かを判断し(S8)、タイマフラグがオンとなって画面更新の準備が整っていれば、VDPフラグがオンとなっているか否かを判断する(S9)。
ここで、VDPフラグがオンとなって描画準備が整っていれば、タイマフラグ及びVDPフラグをリセットし(S10,S11)、バッファをVDP54へ送信した後(S13)、バッファをクリアする(S14)。
【0057】
なお、タイマフラグがオンとなっていない場合には、ステップS9の処理は行われず、また、VDPフラグがオンとなっていない場合には、ステップS10〜ステップS14の処理は行われない。
続いて、バッファに対してチェックサムを算出してバックアップを行い(S15)、ステップS3の処理へ戻り、以降の処理を繰り返して行う。
この画像表示処理に対しては、種々の割込処理がなされる。
【0058】
主制御基板60からの主割込処理は、表示制御装置50に対して制御コマンドを送信するための割込処理で、図7に示すように、コマンド記憶が行われる(S21)。なお、パチスロ遊技機の場合には、ストローブ信号が20msecと比較的長いため、主割込処理を行わずに、画像表示処理におけるコマンド処理(S4)において主制御基板60からの信号を取り込んでもよい。
VDP割込処理は、VDP54における描画準備が整った旨を通知するための割込処理で、図8に示すように、VDPフラグがセットされる(S31)。画像表示制御処理では、このVDPフラグに基づいてステップS9の判断処理が行われる。
【0059】
同期割込処理は、液晶表示装置16における描画タイミングを制御するための割込処理で、図9に示すように、1000/60ms毎にタイマフラグがセットされる(S41)。画像表示制御処理では、このタイマフラグに基づいてステップS8の判断処理が行われる。本実施形態では、液晶表示装置16において1000/30ms毎に描画が行われ画像が変化するようになっている。
タイマ割込処理は、ソフト的にタイマを更新するための割込処理で、図10に示すように、2ms毎にカウンタ更新が行われる(S51)。なお、タイマ割込処理のタイミングは2msに限られず、例えば2ms〜10msの範囲内のいずれかの値であってもよい。
【0060】
<回転リール及び液晶表示装置における表示例>
図11〜図13を参照して、第1表示手段である回転リール2a,2b,2c及び第2表示手段である液晶表示装置16における具体的な表示例について説明する。図11は表示例のパターン1を示す説明図、図12は表示例のパターン2を示す説明図、図13は表示例のパターン3を示す説明図である。
【0061】
なお、図11〜図13において、図中の下矢印は回転リール2a,2b,2cが回転して図柄が変動中であることを示し、黒丸で表示されるストップスイッチ8a,8b,8cは停止操作が行われていない状態を示し、白丸で表示されるストップスイッチ8a,8b,8cは停止操作が行われている状態を示す。
【0062】
表示例のパターン1は、第1表示手段である回転リール2a,2b,2cに表示される特定の図柄表示部が立体的に見えるようにしたもので、図11に示すように、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後にスタートスイッチ7が操作されると、3つの回転リール2a,2b,2cの回転が開始し、液晶表示装置16に表示された各表示窓3a,3b,3c内に複数の図柄が縦方向に変動表示される(a)。そして、所定時間経過後にストップスイッチ8a,8b,8cが有効化され、左側のストップスイッチ8aが操作されると左側の回転リール2aが停止する(b)。図11(b)に示す例では、左側の回転リール2aにおいて、中央に大当たり図柄である「七」が停止表示されている。
【0063】
続いて、中央のストップスイッチ8bが操作されると、中央の回転リール2bが停止する(c)。図11(c)に示す例では、中央側の回転リール2bにおいて、中央に大当たり図柄である「七」が停止表示されている。この状態は、右側の回転リール2cにおいて、中央に大当たり図柄である「七」が停止したならば大当たりが発生する、いわゆるテンパイ状態である。
そこで、液晶表示装置16において、左側の回転リール2a及び中央の回転リール2bにおける図柄表示を隠蔽するとともに、ほぼ同一位置に、大当たり図柄である「七」を表示する。さらに、液晶表示装置16において、右側の回転リール2cに対応する表示窓3cが立体的に見えるような演出表示を行う(d)。
【0064】
パターン1の表示を行うことにより、遊技者はテンパイ状態が発生したことを明確に認識することができるとともに、立体的に見える右側の回転リール2cに意識が集中し、大当たりが発生することへの期待感が高められる。
続いて、右側のストップスイッチ8cが操作されると、右側の回転リール2cが停止する(e)。図11(e)に示す例では、右側の回転リール2cにおいて、中央に大当たり図柄である「七」が停止表示され、大当たりが発生している。続いて、液晶表示装置16において隠蔽していた左側の回転リール2a及び中央の回転リール2bを視認可能とし(f)、大当たりの遊技へ移行する。
【0065】
なお、図11(d),(e)において、左側の回転リール2a及び中央の回転リール2bの表示を完全に隠蔽するのではなく、当該部分の透明度を低くするような演出表示を行ってもよい。さらに、各回転リール2a,2b,2cに対応する部分以外において、他の演出表示を行うこともできる。例えば、立体的に見えるように表示されている回転リール2cに向かって特定の図柄(例えば、テンパイ図柄など。この場合は「七」)が1つ又は多数飛んでゆくような演出表示を行うことで、さらに遊技者に入賞の可能性を期待させることができる。さらに、そのような演出表示が行われたにも関わらず、テンパイ図柄に関する入賞が得られなかった場合には、テンパイ図柄に関する入賞以外の入賞が内部当選していたり、あるいはその可能性が高いというようなゲーム性を有していてもよい。このような構成とすることにより、分かりやすい演出表示がなされたにも関わらず、結局入賞が得られたなったとしても更なる期待感を遊技者に抱かせることができるようになり、より一層、興趣を向上させることができる場合がある。
【0066】
表示例のパターン2は、第1表示手段である回転リール2a,2b,2cに表示される特定の図柄が立体的に見えるようにしたもので、図12に示すように、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後にスタートスイッチ7が操作されると、3つの回転リール2a,2b,2cの回転が開始し、各表示窓3a,3b,3c内に複数の図柄が縦方向に変動表示される(a)。そして、所定時間経過後にストップスイッチ8a,8b,8cが有効化されると、左側の表示窓3aにおいて回転リール2aに表示される当たり図柄である「チェリー」が立体的に見えるような演出表示を行う(b)。「チェリー」が立体的に見えるような演出表示は、「チェリー」の移動に伴って下方向へ移動する(c),(d),(e)。
【0067】
続いて、左側の表示窓3a内から「チェリー」が消えると、立体的に見えるような演出表示は、左側の表示窓3aの最上部へ移動する(f)。そして、再び左側の表示窓3a内に「チェリー」が出現すると(g)、「チェリー」の移動に伴う演出表示が再開される。そして、左側のストップスイッチ8aが操作されると左側の回転リール2aが停止する(h)。
続いて、他の回転リール2b,2cにおいても同様な演出表示を行う。なお、演出表示を行う回転リールは、3つの回転リール2a,2b,2cの全てではなく、いずれか1つ、2つ等、任意の回転リール2a,2b,2cであってもよい。
【0068】
パターン2の表示を行うことにより、当たり図柄である「チェリー」を狙ってストップスイッチ8a,8b,8cの操作を行うことができ、いわゆる目押し操作を容易に行うことができる。したがって、遊技に未熟な初心者であっても、パチスロ遊技機における遊技を十分に楽しむことができる。
【0069】
また、遊技者によっては、目押し操作の助けにならない場合もあるが、それでも、このような演出表示を行うことにより、このような演出表示がなされていない場合よりも期待感を持ってそのゲームを楽しむことができる。
【0070】
なお、パターン1の表示と同様に、各回転リール2a,2b,2cに対応する部分以外において、他の演出表示を行うこともできる。
【0071】
表示例のパターン3は、第1表示手段である回転リール2a,2b,2cに対するストップスイッチ8a,8b,8cの押し順を表示するために、回転リール2a,2b,2cに表示される特定の図柄表示部が立体的に見えるようにしたものである。これは、ストップスイッチ8a,8b,8cの押し順も含めて、当たり又は大当たりの発生が制御されているパチスロ遊技機に対応したものである。
【0072】
表示例のパターン3では、図13に示すように、遊技に供する遊技メダルが投入される等、遊技の開始条件が整った後にスタートスイッチ7が操作されると、3つの回転リール2a,2b,2cの回転が開始し、各表示窓3a,3b,3c内に複数の図柄が縦方向に変動表示される。そして、所定時間経過後にストップスイッチ8a,8b,8cが有効化されると、最初に操作すべき中央のストップスイッチ8bに対応する中央の回転リール2bが立体的に見えるような演出表示を行う(a)。
【0073】
中央のストップスイッチ8aが操作されて中央の回転リール2bが停止すると、次に操作すべき右側のストップスイッチ8cに対応する右側の回転リール2cが立体的に見えるような演出表示を行う(b)。続いて、右側のストップスイッチ8cが操作されて右側の回転リール2cが停止すると、最後に操作すべき左側のストップスイッチ8aに対応する左側の回転リール2aが立体的に見えるような演出表示を行う(c)。最後に、左側のストップスイッチ8aを操作すると左側の回転リール2aが停止して1サイクルの遊技が終了する(d)。
【0074】
パターン3の表示を行うことにより、遊技者はストップスイッチ8a,8b,8cの押し順を明確に理解することができ、容易に当たりあるいは大当たりを発生させることができる。したがって、遊技に未熟な初心者であっても、パチスロ遊技機における遊技を十分に楽しむことができる。
【0075】
なお、パターン1の表示と同様に、各回転リール2a,2b,2cに対応する部分以外において、他の演出表示を行うこともできる。
【0076】
また、前記各パターンにおいて、図柄等が立体的に見えるような表示の開始条件及び終了条件は任意に設定することができる。例えば、所定の開始条件が成立してから所定の終了条件が成立するまでの複数回の遊技において、図柄等が立体的に見えるような表示を行うことができる。また、当選役選択手段における選択結果に基づいて、図柄等が立体的に見えるような表示を行うことができる。さらに、図柄表示部における図柄の表示位置と透過表示部23a,23b,23cにおける演出表示の表示位置とを完全に一致させるのではなく、透過表示部23a,23b,23c付近、例えば、図柄表示部よりも狭い範囲、図柄表示部よりも広い範囲、あるいは図柄表示部から上下左右にずれた位置等に演出表示を行うことができる。
【0077】
<図柄等を立体的に見せるための表示方法>
図柄等を立体的に見せるためには、仮想的なカメラ位置とフォーカス位置とを割り当て、仮想的なカメラ位置からフォーカス位置に向かって遠近感を生じさせる手法を利用する。
ここで、図柄等が立体的に見える状態とは、図柄等が遠方に見える状態、あるいは図柄等が飛び出して見える状態のことをいう。
【0078】
具体的には、所定のプログラムを用いた演算処理により、モデル空間をビューポートと称される窓を通して見るような状態とすることにより遠近感を生じさせることができる。この場合、カメラ位置(ビューポート)は、常に原点に置かれているようにすることができる。また、フォーカス位置を指定せずに、カメラ位置からのベクトルを指定し、当該ベクトルの方向に図柄等が位置するように構成することができる。また、モデル空間、ビューポート、ベクトル、及び拡大率を指定すると、遠近感を有する演出画像を演算して生成する画像生成手段を備えて構成することもできる。
【0079】
なお、フォーカス位置を決定するに当たって、回転リール2a,2b,2cにおける表示を制御するための表示制御手段から、液晶表示装置16における表示を制御するための表示制御手段に対して情報信号を送信して、情報信号に基づいて前記フォーカス位置を決定してもよい。
【0080】
さらに具体的に説明すると、代表的な遠近法描画技術として、以下の3つの方法が考えられる。
【0081】
第1の方法は、スプライトの4頂点変形を利用する方法である。すなわち、第1の方法では、所定のスプライトに表示する図形を指定し、仮想的な消失点を考慮して該消失点に対して遠近法が成立するように、そのスプライトの4つの頂点位置を変化させることにより、図形に遠近感を持たせる。
【0082】
第2の方法は、図形、消失点、及び奥行きを指定する方法である。すなわち、第2の方法では、断面形状と該断面形状の位置、該断面形状に対応する消失点、及び該断面形状の奥行きを指定することにより、図形に遠近感を持たせる。
【0083】
第3の方法は、モデル空間、ビューポート、ベクトル、及び角度又は消失点を指定する方法である。すなわち、第3の方法では、モデル空間に1又は複数の物体を3次元でモデリングし、該モデリング空間を遊技者に視認させる位置と方向及び縮尺を指定するとともに消失点を指定することにより、図形に遠近感を持たせる。
【0084】
このような構成とすることにより、回転リール2a,2b,2cにおける表示と液晶表示装置16における表示との関係がより密接なものとなり、演出効果を高めることができる。
【0085】
また、フォーカス位置を複数割り当てることも可能である。このような構成とすることにより、複雑な演出表示を行うことができ、遊技の面白さをさらに高めることができる。
【0086】
<他の実施形態>
また、本発明に係る遊技機において、前記第2表示手段の表示は、前記第1表示手段に表示される特定の図柄が立体的に見えるように構成することが可能である。
【0087】
また、本発明に係る遊技機において、前記第2表示手段の表示は、前記第1表示手段に表示される特定の図柄表示部が立体的に見えるように構成することが可能である。
【0088】
また、本発明に係る遊技機において、前記第2表示手段の表示は、仮想的なカメラ位置と仮想的なフォーカス位置とを割り当て、前記カメラ位置から前記フォーカス位置に向かって遠近感を生じさせることにより、前記第1表示手段及び/又は前記透過表示部の表示が立体的に見えるように構成することが可能である。
【0089】
このような構成とすることにより、遊技者に対して違和感なく遠近感が生じているように感じさせることができ、かつ、専用のプログラム又はハードウエアを使用することで、制御に関しても演出制御プログラム全てを遊技機設計者が作成することなく、容易にスムースな演出表示制御を実現させることができるようになる。
【0090】
また、本発明に係る遊技機において、前記第2表示手段の表示制御を行う第2表示制御手段は、前記第1表示手段の表示に関する情報信号を受信可能である受信手段を備え、
前記第2表示制御手段が該情報信号に基づいて前記フォーカス位置を決定するように構成することが可能である。
【0091】
このような構成とすることにより、第1制御手段を制御する制御手段からの情報に基づく制御を行う場合には、このような情報に基づく制御を行わない場合と比較して、確実に各表示手段の表示又は演出表示に関連性を持たせることができる。
【0092】
また、本発明に係る遊技機において、前記第2表示手段の表示は、前記カメラ位置から複数の前記フォーカス位置に向かって遠近感を生じさせることにより、前記第1表示手段及び/又は前記透過表示部付近の表示が立体的に見えるように構成することが可能である。
【0093】
また、前記第2表示手段が湾曲していてもよい。この場合、湾曲の程度は、第1表示手段と第2表示手段が略同程度で湾曲していてもよい。このような構成とすることにより、意匠性の向上にもつながり見栄えが良くなる場合があり、他の平面状の表示手段を備えた遊技機との差別化を計ることができる場合がある。また、その湾曲を利用した表示または演出表示を更に表示可能に構成すれば、より一層、演出効果の増大が可能となる。第1表示手段の方が小さい曲率半径または大きい曲率半径で湾曲していても同様の効果が期待できる。
【0094】
前記遊技開始指令手段は、遊技球の入賞または通過を検出した場合に出力を発生させる図柄始動口であってもよい。
【0095】
前記第3表示手段として採用するものとしては、第1表示手段及び第2表示手段として採用し得る具体例として記載したものであってもよい。例えば、第3表示手段として、1又は複数の演出表示専用の回転リールを採用し、第2表示手段の裏または裏側に第1表示手段と、該第3表示手段を設けるようにしてもよい。この場合、第3表示手段の表示領域を遊技者が視認するための図柄表示領域を第2表示手段に設けてもよい。このような構成とすることにより、遊技者が第3表示手段の表示領域の表示内容を視認しやすくなり極めて好適である。
【0096】
また、第2表示手段の画像と第3表示手段の画像との重合画像を遊技者に視認させるように制御してもよく、その制御が発生した場合には、制御が発生しない場合と比較して高い確率で利益状態が発生するように構成してもよい。このような構成とすることにより、これまで以上に遊技者の期待感を増大させるような演出を含めることができ、興趣の増大に寄与することができる。
【0097】
前記第1表示手段、前記第2表示手段または前記第3表示手段のいずれかを、キャラクタ、図形、人形、動物、昆虫、構造物、魚、乗物などの形状をした可動物としてもよい。例えば、特定の役が当選した場合、特定の入賞を果たした場合、未だ入賞していない特定の当選した同一役の数が所定数以上の場合、特定の画像がその可動物とは異なる表示手段に表示された場合などに、その可動物が回転、揺動、往復、振動などの可動を行うようにしてもよい。また、可動物を複数の部材から構成し、可動物の一部が可動するようにしてもよい。この場合、画像表示装置以外の表示により、更に一層多彩な演出効果を期待することができる場合がある。
【0098】
また、この可動物または可動物の一部に向かって遠近感を生じさせるように第1表示手段または第2表示手段を表示制御するように構成してもよい。その場合は、可動物に遊技者の視線を向けさせることができ、可動物による表示と演出表示の融合という新たな演出を追加することができる。
【0099】
前述したような特定表示領域を変化させる表示を、通常よりも遊技者に有利なように遊技制御されている場合(例えば、前述のビッグボーナス中、レギュラーボーナス中、CT中、AT中、特定の役が当選した場合、未だ入賞していない特定の当選した同一役の数が所定数以上の場合など)に発生させてもよい。このような構成とすることにより、運良く有利な状態で遊技を進めている遊技者に優越感を与えることが可能となる場合がある。
【0100】
本発明に係る遊技機は、上述した構成を備えているため、第1表示手段における表示と第2表示手段における表示とを重ね合わせて表示することができ、遊技機本来の遊技表示とこれに関連した演出画像とが融合される。このため、多彩な演出表示を行うことにより遊技に対する期待感を高めることができる等、遊技の面白さをより一層向上させることが可能となる。
【0101】
また、遊技者は視線を移動させることなく第1表示手段における表示と第2表示手段における表示を同時に視認することができるので、遊技に集中することが可能であるとともに、演出表示を楽しむことが可能となる。
【0102】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機は、遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段とを備えた遊技機において、
前記遊技結果表示手段は、第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含み、前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、該透過表示部付近及び/又は前記第1表示手段の表示が立体的に見えるような演出表示を行うので、
第1表示手段の表示と、第2表示手段の表示とが融合した多彩な表示により遊技の面白さを一層向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチスロ遊技機の外観を示す斜視図
【図2】回転リール及び液晶表示装置の縦断面を示す模式図
【図3】液晶表示装置を縦断面とした模式図
【図4】液晶表示装置を正面から見た状態の模式図
【図5】表示制御装置の構成を示すブロック図
【図6】表示制御装置における画像表示処理の手順を示すフローチャート
【図7】主割込処理の手順を示すフローチャート
【図8】VDP割込処理の手順を示すフローチャート
【図9】同期割込処理の手順を示すフローチャート
【図10】タイマ割込処理の手順を示すフローチャート
【図11】表示例のパターン1を示す説明図
【図12】表示例のパターン2を示す説明図
【図13】表示例のパターン3を示す説明図
【符号の説明】
1 遊技機筐体
2a 左側の回転リール
2b 中央の回転リール
2c 右側の回転リール
3a 左側の表示窓
3b 中央の表示窓
3c 右側の表示窓
4 遊技メダル投入口
5 ベットスイッチ
6 貯留メダル精算スイッチ
7 スタートスイッチ
8a 左側のストップスイッチ
8b 中央のストップスイッチ
8c 右側のストップスイッチ
9a〜9e 有効ライン表示
10a〜10c 有効ラインランプ
11a〜11c 表示ランプ
12 遊技メダル払出口
13 遊技メダル貯留皿
14 装飾部
15a,15b スピーカ
16 液晶表示装置
17a〜17c バックライト
18a,18b 前方照明装置
19 液晶パネル
20 導光板
21 反射板
22a,22b 光源
23a〜23c 透過表示部
24 不透過領域
50 表示制御装置
51 サブCPU
52 ROM
53 RAM
54 VDP
55 VRAM
56 CROM
57 音源IC
58 SRAM
60 主制御基板
70 ランプ

Claims (6)

  1. 遊技結果を表示するとともに演出表示を行う遊技結果表示手段と、
    該遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に遊技者にとって有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
    前記遊技結果表示手段における表示制御を行う表示制御手段とを備えた遊技機において、
    前記遊技結果表示手段は、第1表示手段と、遊技機を正面から見た場合に該第1表示手段の手前側に配設された第2表示手段を含み、
    前記第2表示手段は、前記第1表示手段の表示を透過して表示可能な透過表示部を有し、該透過表示部付近及び/又は前記第1表示手段の表示が立体的に見えるような演出表示を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2表示手段の表示は、前記第1表示手段に表示される特定の図柄が立体的に見えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載された遊技機。
  3. 前記第2表示手段の表示は、前記第1表示手段に表示される特定の図柄表示部が立体的に見えるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載された遊技機。
  4. 前記第2表示手段の表示は、仮想的なカメラ位置と仮想的なフォーカス位置とを割り当て、前記カメラ位置から前記フォーカス位置に向かって遠近感を生じさせることにより、前記第1表示手段及び/又は前記透過表示部の表示が立体的に見えるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載された遊技機。
  5. 前記第2表示手段の表示制御を行う第2表示制御手段は、前記第1表示手段の表示に関する情報信号を受信可能である受信手段を備え、
    前記第2表示制御手段が該情報信号に基づいて前記フォーカス位置を決定することを特徴とする請求項4に記載された遊技機。
  6. 前記第2表示手段の表示は、前記カメラ位置から複数の前記フォーカス位置に向かって遠近感を生じさせることにより、前記第1表示手段及び/又は前記透過表示部付近の表示が立体的に見えるようにしたことを特徴とする請求項4又は5に記載された遊技機。
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