JP7437774B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技機には、裸眼での立体視が可能な画像を表示するものがある。例えば、特許文献1。
特開2016-30046号公報
このような遊技機では、裸眼での立体視が可能な画像を表示可能ではあるものの、当該画像を表示するにあたって依然として改善の余地がある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、裸眼での立体視が可能な画像を表示する遊技機における種々の問題点を改善した遊技機を提供するものである。
本発明によれば、図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定において前記特典に当選した場合には当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能な遊技機であって、右目に入射させる画像を表示する右目用表示領域と、左目に入射させる画像を表示する左目用表示領域と、で構成される表示領域を有し、視差による立体視を可能とする立体画像を表示させることが可能な画像表示手段と、前記画像表示手段を制御する表示制御手段と、前記画像表示手段に係る表示領域の手前に離間した位置であって正面視で当該表示領域に重なる位置で視認される特定演出を実行可能な演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、前記立体画像の表示が行われる場合の少なくとも一部において、当該立体画像の表示がなされる前に、前記演出手段に前記特定演出を開始させ、前記表示制御手段は、視差が生じない平面画像を表示させることが可能であり、前記立体画像の表示がなされる前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間から当該立体画像の表示期間に跨って、前記平面画像である所定画像を表示させ、前記立体画像には、第一立体画像と、前記第一立体画像とは異なる第二立体画像と、があり、前記演出制御手段は、さらに、前記第一立体画像の表示が行われる場合には、当該第一立体画像の表示がなされる前に前記特定演出を実行させない一方、前記第二立体画像の表示が行われる場合には、当該第二立体画像の表示がなされる前に前記特定演出を開始させる、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、裸眼での立体視が可能な画像を表示する遊技機における種々の問題点を改善した遊技機が提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、メイン表示部のディスプレイの構造を示す図である。 図6は、本実施形態に係る裸眼立体視の原理を示す図である。 図7は、遊技機の背面図である。 図8は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図9は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図10(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、図10(b)は、特図1に係る特図当否判定において大当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、図10(c)は、特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、図10(d)は、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図11(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図である。 図12(a)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、図12(b)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図である。 図13(a)は、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、図13(b)は、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図である。 図14(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図14(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 図15(a)~図15(c)は、平面視の装飾図柄を示す図であり、図15(d)~図15(f)は、立体視の装飾図柄を示す図である。 図16(a)~図16(d)は、図柄表示種別としてノーマル図柄が決定されている場合におけるリーチ図柄の立体視の流れを示す図である。 図17(a)~図17(d)は、図柄表示種別としてチャンス図柄が決定されている場合におけるリーチ図柄の立体視の流れを示す図である。 図18(a)~図18(d)は、図柄表示種別としてスーパーチャンス図柄が決定されている場合におけるリーチ図柄の立体視の流れを示す図である。 図19は、リーチ態様決定処理のフローを示す図である。 図20は、図柄表示種別用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図21(a)は、大当り時の立体視実行抽選用の抽選テーブルを、図21(b)は、ハズレ時の立体視実行抽選用の抽選テーブルを示す図である。 図22(a)は、導光板演出における第一導光板の発光の具体例を、図22(b)は、導光板演出における第二導光板の発光の具体例を、示す図である。図22(c)は、導光板演出における第一導光板および第二導光板の発光期間を示すタイミングチャートである。 図23(a)および図23(b)は、立体視のリーチ図柄の表示期間と導光板演出の実行期間との関係性を示すタイミングチャートであって、図23(a)は、当該リーチ図柄が強チャンス図柄である場合を、図23(b)は、当該リーチ図柄がノーマル図柄である場合を示す図である。 図24(a)は、立体視モード別の立体視の発生頻度の高低を示した図であり、図24(b)は、立体視モードに関する表示内容を示す図である。 視差バリアを用いた裸眼立体視の原理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、上記当否判定において上記特典に当選した場合には当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能な遊技機であって、
右目に入射させる画像を表示する右目用表示領域と、左目に入射させる画像を表示する左目用表示領域と、で構成される表示領域を有し、視差による立体視を可能とする立体画像を表示させることが可能な画像表示手段(メイン表示部81)と、
上記画像表示手段を制御する表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、
上記画像表示手段に係る表示領域の手前であって当該表示領域に重なる位置における特定演出(導光板演出)を実行可能な演出手段(導光板26を含む演出デバイス)と、
上記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御基板200)と、
を備え、
上記演出制御手段は、上記立体画像の表示が行われる場合の少なくとも一部において、当該立体画像の表示前に、上記演出手段に上記特定演出を開始させ、
上記表示制御手段は、
視差が生じない平面画像を表示させることが可能であり、
上記立体画像の表示前に上記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間から当該立体画像の表示期間に跨って、上記平面画像である所定画像を表示させる、
ことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、上記立体画像を表示させる際に、上記画像表示手段に係る表示領域に合っていた遊技者の焦点をずらし、当該立体図柄に係る立体視を可能とする焦点に合わせ易くさせることができる。
さらに、本発明によれば、上記画像表示手段に係る表示領域に注目はさせずとも、当該表示領域にある程度意識をとどめておくことで、当該表示領域に表示させる上記立体画像を認識させ易くすることができる。
まず、上記演出手段は、後述する導光板26を用いた演出に限らない。例えば、メイン表示部81に係る表示領域の手前に可動体を出現させる演出等、メイン表示部81に係る表示領域の手前であって正面視で当該表示領域に重なるデバイスによって実行される演出であれば、いずれの演出であってもよい。
また、後述する本実施形態では、レンチキュラーレンズを用いて裸眼立体視を実現しているが、裸眼立体視を実現する方法としては、この方式に限らない。例えば、図25を用いて後述するように、視差バリアを用いた方式等、右目で視認される画像と左目で視認される画像とに視差を発生させる方式であれば、いずれの方式を採用してもよい。
また、後述する本実施形態では、パチンコ機に本発明を適用した例を示すが、本発明は、所定数のメダルを使用することで複数のリールを回転させる図柄変動を実行し、当該図柄変動の結果(当該複数のリールの停止態様)に基づいてメダルを払い出すスロットマシンに適用することも可能である。この場合、上記特典には、ボーナス役やAT等が対応し、特典遊技には、ボーナス遊技やAT遊技等が対応する。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図7を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、メイン表示部81のディスプレイの構造を示す図であり、図6は、本実施形態に係る裸眼立体視の原理を示す図であり、図7は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図7に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれてもよい。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
さらに、図1における図示は省略するが、前枠20は、透明部材25よりも遊技盤50側、かつメイン表示部81に係る表示領域の手前に、2つの導光板(第1導光板、第2導光板)を備えている。
ここで、導光板とは、透明なアクリルなどの樹脂製のパネルであり、取り付けられた状態でメイン表示部81に係る表示領域を含む遊技領域50aの大部分と重畳する形状をしたものである。より具体的には、導光板の正面視左側の端面には、赤、緑、青、水、紫、黄、白の7色に発光可能な複数のフルカラーの発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が略等間隔に、導光板の正面視右側へ光を放出するように配置されている。そして、導光板には、当該LEDから出射されて導光板内に入射した左方向から右方向へ向かう光を、前方(遊技者側)へ反射させる発光領域が設けられ、当該発光領域で反射した光により、文字や絵が表示されるように構成されている。一方、当該LEDが消灯しているときは、当該発光領域が略無色透明のように見え、遊技者は、後述するメイン表示部81の表示領域に表示された画像を、当該導光板によって何ら阻害されることなく視認することができる。また、当該発光領域が発光しているときでも、メイン表示部81の表示領域に表示された画像を、導光板が表示した文字や絵と重畳的に見ることができるようになっている。なお、導光板の発光領域以外の部分は、非発光領域となっている。
なお、図1~図7において図示は省略するが、中枠17には、中枠17が外枠15に対して開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する中枠開扉センサ76と、中枠17に対して前枠20が開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する前枠開扉センサ77と、を有している。本実施形態において、これらの開扉センサは、いずれも、開放状態でONとなり、閉鎖状態でOFFとなる。ただし、これらの開扉センサは、開放状態でOFFとなり、閉鎖状態でONとなるように構成されてもよい。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(上カーソルボタン38a、下カーソルボタン38b、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38d、中カーソルボタン38e)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
さらに、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ枠ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や枠ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声の出音または点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。本実施形態における各図柄列の変動表示の方向は下方向であるが、当該方向は特に制限されない。例えば、上方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
また、メイン表示部81のディスプレイを、左右方向の切断面であるIV-IV(図5の上段を参照)で切断した断面を模式的に示したIV-IV断面図(図5の下段を参照)に示す通り、メイン表示部81のディスプレイは、背面にバックライトBLを有する液晶パネルLCDの表面に、上下方向に延在する凸レンズが左右方向に連続的に並んだレンチキュラーレンズLLが張り付けられている。これにより、本実施形態では、レンチキュラー方式による裸眼立体視を実現している。
具体的には、図5と同様に、メイン表示部81のディスプレイを左右方向に切断した断面が模式的に示された図6に示す通り、本実施形態では、液晶パネルLCDの隣接する2つのサブピクセル(R(赤)、G(緑)、B(青)のLEDで構成される1ピクセルのうちの各LEDを指す)の鉛直方向(上下方向)の列に対し、レンチキュラーレンズLLを構成する1つの凸レンズが対応するように、液晶パネルLCDの表面にレンチキュラーレンズLLが張り付けられており、メイン表示部81の正面の裸眼立体視が可能な範囲内からメイン表示部81を視認した場合に、サブピクセルの鉛直方向の列である、1R、2R、3R、・・・(以下、「右目用画面領域」と称する場合がある)から出射された光が右目に入射し、サブピクセルの鉛直方向の列である、1L、2L、3L、・・・(以下、「左目用画面領域」と称する場合がある)から出射された光が、左目に入射することになる。これにより、前者のサブピクセルに右目用の画像を表示し、後者のサブピクセルに左目用の画像を表示することで、右目で視認される画像と左目で視認される画像とに視差を発生させ、裸眼立体視が可能となる画像(以下、「立体画像」と称する場合があり、立体画像としての画像表示を、単に「立体視」と表現する場合がある)をメイン表示部81に表示させている。
よって、遊技機10は、右目に入射させる画像を表示する右目用表示領域(右目に入射する光を出力するサブピクセルの鉛直方向の列)と、左目に入射させる画像を表示する左目用表示領域(左目に入射する光を出力するサブピクセルの鉛直方向の列)と、で構成される表示領域を有し、視差による立体視を可能とする立体画像を表示させることが可能な画像表示手段(メイン表示部81)と、画像表示手段を制御する表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、を備えていると換言できる。
なお、本実施形態において、右目用画面領域に表示させる画像と、左目用画面領域に表示される画像と、で視差を発生させなければ、立体視とならない画像(以下、「平面画像」と称するとともに、平面画像としての画像表示を、単に「平面視」と表現する場合がある)をメイン表示部81に表示させることができる。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からサブ表示部82の表示領域の全域がメイン表示部81の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81の右下側には、複数のLEDが配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応づけられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して開始される大当り遊技の一部、または特図当否判定によって小当りが導出されたことに起因して開始される小当り遊技の一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技や小当りは、有利な遊技状態であると言える。また、詳細は後述するが、本実施形態における小当り遊技は、大当り遊技を生起し得る。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド遊技」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンド遊技の総回数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。さらに、大当り遊技における1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
一方、小当り遊技では、特別電動役物65の開放状態が1.8秒経過、または10球の遊技球が大入賞口へ入賞したことを契機に終了する。そのため、小当り遊技では、大当り遊技と比較して大入賞口への遊技球の入賞が発生し難い。
ところで、1回のラウンドにおいて、規定数(本実施形態では、10)の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、大当り遊技における1回のラウンド遊技、または小当り遊技において、大入賞口55への規定数を超える遊技球の入賞が発生する場合があり、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、後述する普図当否判定の結果が普図当りとなった場合(以下、単に「普図当り」と表現する場合がある)に開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が可能となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球であるアウト球を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
遊技盤50の背面には、図7に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、および払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図8は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図8に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時(電源投入時)にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。なお、これらの情報は、RAMクリア処理によってクリア(初期化)される。そのため、RAMクリアされた後は、後述する特図変動パターン導出状態PA(後述する普図低確)が新たに設定されることとなる。さらに、RAMクリア処理が実行された場合には、装飾図柄に係る図柄列は、初期図柄組合せが停止表示された状態となり、電源投入時にRAMクリア処理が実行されなかった場合かつ直前の電断時に図柄変動の実行中でない場合にも初期図柄組合せが停止表示された状態となる。また、この初期図柄組合せは、電源投入時にのみ停止表示されるものであり、図柄変動の実行により停止表示されることがない。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)がバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76、前枠開扉センサ77等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ表示させる画像を指示する画像制御コマンド、音声制御基板310へ出力させる音声を指示する音声制御コマンド、枠ランプ35や導光板に設けられたLED等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、可動装飾体22、およびサブ表示部82等の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、音声制御コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、枠ランプ35や導光板に設けられたLED等と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、これらのランプは、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
さらに、第1副制御基板200は、可動装飾体22およびサブ表示部82と電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを送信する。そして、可動装飾体22およびサブ表示部82は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
音声制御基板310は、第1副制御基板200からの音声制御コマンドに基づき音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU311と、音声制御プログラムや音声データ等を記憶したROM312と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM313と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート314とを備えており、CPU311がROM312に記憶された制御プログラムに従って音声演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。したがって、音声制御基板310は、第1副制御基板200から受信した音声制御コマンドに応じて、ROM312に記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成し、合成後の最終的な音声データを、増幅器を介してスピーカ33に送信し、スピーカ33に音声を出音させることができる。
払出制御基板400は、CPU、ROMおよびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路(いずれも図示省略)で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図9を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図9は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図9に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図9で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図10~図14を参照することとする。
主制御基板100は、図9に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図8を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
まず、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称し、本実施形態における特図2保留カウンタの値の上限値は4である。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を、「図柄変動の保留」、または単に「保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。ただし、この優先変動に代えて、当該場合において特図1に対応する作動保留情報と特図2に対応する作動保留情報を同時に使用する同時変動を採用してもよい。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングの少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないタイミングを指し、例えば、特図の作動保留情報が保留されたタイミングがある。なお、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。一方、後述する普図低確中に特図2の作動保留情報が保留された場合については、事前判定を規制してもよいし、事前判定を規制しなくてもよい。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り遊技中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動の実行中でないこと(特図1または特図2に係る図柄変動の停止表示中も含む)、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
ここで、図10~図13は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があれば、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果に当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、小当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図10(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1と特図2とで異なり、これらの判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535である。そのため、特図1における特図当否判定では、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出され、それ以外でハズレとなり、小当りが導出されることがない。一方、特図2における特図当否判定では、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出され、1100/65536(約1/59.6)の確率で小当りが導出され、それ以外でハズレとなる。
なお、本実施形態では、後述する通り、小当りを経由して大当り遊技が生起され得るため、特図当否判定において大当りが導出される確率を上記した一の確率としている。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りや小当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数(本実施形態では、0~999の範囲)と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
具体的には、特図1に係る特図当否判定において大当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である図10(b)に示す通り、特図1に係る特図当否判定において大当りが導出された場合には、950/1000(約1/1.05)の確率で図柄Aが、50/1000(1/20)の確率で図柄Bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aおよび図柄Bのいずれが決定された場合にも、大当り遊技の終了後に後述する普図高確となるが、普図高確が継続する図柄変動の回数は、図柄Aが決定された場合の大当り遊技の終了後であれば30回、図柄Bが決定された場合の大当り遊技の終了後であれば80回となる。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技の終了後に後述する普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数(普図高確が継続する図柄変動の実行回数の最大値)は30回である。一方、図柄Bは、ラウンド数が10であり、大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。そのため、図柄Bは、ラウンド数および普図高確に係る規定回数のいずれの観点においても、図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である図10(c)に示す通り、特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合には、250/1000(1/4)の確率で図柄aが、750/1000(約1/1.33)の確率で図柄bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。一方、図柄bは、ラウンド数が10であり、大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。そのため、図柄bは、ラウンド数の観点で図柄aよりも有利な図柄であると言える。
特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である図10(d)に示す通り、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合には、250/1000(1/4)の確率で図柄cが、750/1000(約1/1.33)の確率で図柄dが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄cに係る小当り遊技において大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技におけるラウンド数が4となり、かつ当該大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。一方、図柄dに係る小当り遊技において大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技におけるラウンド数が10となり、かつ当該大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。そのため、図柄dは、大当り遊技が生起された場合のラウンド数の観点で図柄cよりも有利な図柄であると言える。
ここで、小当り遊技において大当り遊技が生起された場合の当該大当り遊技におけるラウンド数とは、当該小当り遊技を1回のラウンドとして換算した数である。また、以降の説明では、図柄cに係る小当り遊技で生起された大当り遊技を「図柄cに係る大当り遊技」と表現するとともに、図柄dに係る小当り遊技で生起された大当り遊技を「図柄dに係る大当り遊技」と表現する場合がある。
なお、本実施形態では、上述の通り、特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合にラウンド数が4の大当り遊技が生起される図柄aが決定される割合と、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合にラウンド数が4の大当り遊技が生起される図柄cが決定される割合と、が同一であり、かつ特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合にラウンド数が10の大当り遊技が生起される図柄bが決定される割合と、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合にラウンド数が10の大当り遊技が生起される図柄dが決定される割合と、が同一である。そのため、特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合の大当り遊技の有利度と、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合に生起される大当り遊技の有利度と、が同一となる。
また、特図停止図柄抽選手段132は、特図1に係る特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、図柄Cを停止図柄として決定し、特図2に係る特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、図柄eを停止図柄として決定する。
このように、上述の本実施形態では、特図2に係る図柄変動において生起された大当り遊技は、特図1に係る図柄変動において生起された大当り遊技よりも有利度が高くなる傾向にある。そのため、後述する特図変動パターン導出状態PAから別の特図変動パターン導出状態への遷移によって遊技興趣をより高めることができる。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。ここで、変動時間とは、特図(特図1または特図2)に係る図柄変動が開始されてから当該図柄変動が終了するまでの時間を指す。
遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは、特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは、特図2の図柄変動で採用される。なお、各特図変動パターン導出状態における他方の特図に係る図柄変動では、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
図11(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Cが決定され得る。
具体的には、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、52/1000(約1/19.2)の確率で特図変動パターンHRP、13/1000(約1/76.9)の確率でHSP1-A、11/1000(約1/90.9)の確率でHSP1-B、9/1000(約1/111)の確率でHSP2-A、7/1000(約1/143)の確率でHSP2-B、5/1000(1/200)の確率でHSP3-A、3/1000(約1/333)の確率でHSP3-Bが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cが決定されることはない。なお、詳細は図11(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
一方、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1-A、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1-B、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2-A、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2-B、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3-A、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3-B、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP-Cが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
このように、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、100/1000(1/10)の割合で、特図変動パターンHRP~特図変動パターンHSP3-Bのいずれかが決定され、900/1000(約1/1.11)の割合で、特図変動パターンHNPが決定される。さらに、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cのいずれかが決定される。
ここで、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、特図変動パターン導出状態ごとの特図変動パターン抽選テーブルに係る図面に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。また、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、対応する変動時間の記載があるか否かに関わらず、特図変動パターンの名称が異なる場合は、異なる特図変動パターンが異なる(変動時間が異なる)ことを指す。
図11(b)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数(図11(a)で示した特図変動パターン抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。
図11(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、および変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長くなっている。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=3である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定される。同様に、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=2である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=1である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=0である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定される。なお、以降の説明では、参照対象となる特図保留カウンタの値が3である場合には、「保3」、当該特図保留カウンタの値が2である場合には、「保2」、当該特図保留カウンタの値が1である場合には、「保1」、当該特図保留カウンタの値が0である場合には、「保0」、と称する場合がある。
このように、特図変動パターン導出状態PAにおいて特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
また、このような特図変動パターンHNP(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、これらの特図変動パターン導出状態では、参照される保留カウンタが特図変動パターン導出状態PAとは異なり、いずれも特図2保留カウンタの値が参照される。
図12(a)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は0~999である。
図12(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Fが決定され得る。
具体的には、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、960/1000(約1/1.04)の確率で特図変動パターンHNP、20/1000(1/50)の確率で特図変動パターンHSP-D、15/1000(約1/66.7)の確率でHSP-E、5/1000(1/200)の確率でHSP-Fが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fが決定されることはない。なお、詳細は図12(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。そして、この特図2保留カウンタを用いた特図変動パターンの決定方法は、後述する特図変動パターン導出状態PBにおいても同様である。
一方、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、500/1000(1/2)の確率で特図変動パターンASP-D、350/1000(約1/2.86)の確率でASP-E、150/1000(約1/6.67)の確率でASP-Fが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP-Fが決定されることはない。
このように、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、40/1000(1/25)の割合で、特図変動パターンHSP-D~特図変動パターンHSP-Fのいずれかが決定され、960/1000(約1/1.04)の割合で、特図変動パターンHNPが決定される。さらに、特図変動パターン導出状態PB時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fのいずれかが決定される。
図12(b)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数(図12(a)で示した特図変動パターン抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。
図12(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PBの特図2に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が3000msの特図変動パターンHNP-E、および変動時間が15000msの特図変動パターンHNP-Fがある。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=3である場合、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=2である場合、および今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=1である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Eが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Fが決定されることはない。一方、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=0である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Fが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Eが決定されることはない。
なお、特図変動パターンHNP-Eおよび特図変動パターンHNP-Fは、上述の特図変動パターン導出状態PAの特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、後述の特図変動パターン導出状態PCに係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターンのいずれとも異なる。
図13(a)は、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は0~999である。
図13(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルは、当該特図変動パターン導出状態において大当り遊技を挟まずに実行された図柄変動の回数によって異なる場合があり、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Iが決定され得る。
具体的には、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、950/1000(約1/1.05)の確率で特図変動パターンHNP、25/1000(1/40)の確率で特図変動パターンHSP-G、15/1000(約1/66.7)の確率で特図変動パターンHSP-H、10/1000(1/100)の確率でHSP-Iが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iが決定されることはない。
一方、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、当該特図変動パターン導出状態PCにおける回転数に関わらず、500/1000(1/2)の確率で特図変動パターンASP-G、350/1000(約1/2.86)の確率でASP-H、150/1000(約1/6.67)の確率でASP-Iが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP-Iが決定されることはない。
図13(b)は、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数(図13(a)で示した特図変動パターン抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。
図13(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が2000msの特図変動パターンHNP-G、および変動時間が10000msの特図変動パターンHNP-Hがある。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=3である場合、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=2である場合、および今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=1である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Gが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Hが決定されることはない。一方、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=0である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Hが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Gが決定されることはない。
なお、特図変動パターンHNP-Gおよび特図変動パターンHNP-Hは、上述の特図変動パターン導出状態PAの特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、および上述の特図変動パターン導出状態PBの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターンのいずれとも異なる。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行するとともに、当該普図当否判定の結果および現在の特図変動パターン導出状態等の情報に基づいて、普図に係る各種パラメータ(普図変動時間、普図停止表示時間等)を決定する。
普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
大当り遊技制御手段140は、特図当否判定の結果が大当りまたは小当りである場合、決定された図柄に応じて、開始デモに係るデモ時間、および終了デモに係るデモ時間を決定する。
さらに、大当り遊技制御手段140は、大当り遊技の開始時には、当該大当り遊技の開始デモに係るデモ時間等の情報を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り遊技の終了時には、当該大当り遊技の終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。これは、小当り遊技によって生起される大当り遊技においても同様である。
また、遊技制御手段140は、特図当否判定の結果が小当りである場合には、小当り遊技を開始し、当該小当り遊技において遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域(図示省略)を通過した場合には、当該小当り遊技の終了(より正確には、小当り遊技の終了デモの終了)を契機に、当該小当りに対応する大当り遊技を開始させる。したがって、本実施形態において、小当り遊技は、大当り遊技を生起するものとして機能する。
なお、小当り遊技においてV入賞領域を遊技球が通過しなかった場合には、当該小当り遊技の終了後に大当り遊技が開始(生起)されない。
図柄表示制御手段145は、決定された特図1の特図変動パターンに対応する変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、当該変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、決定された特図2の特図変動パターンに対応する変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、当該変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。ここで、特図に係る図柄変動の停止表示時間とは、特図が停止表示されてから次の特図の図柄変動が開始可能になるまでの時間(特図当否判定の結果がハズレの場合)、または特図の図柄変動が終了してから大当り遊技または小当り遊技が開始されるまでの時間(普図当否判定の結果が普図当りの場合)を指し、本実施形態における特図に係る図柄変動の停止表示時間は、特図の種類や特図当否判定の結果に関わらず、一律に300msである。
また、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
ここで、装飾図柄の確定停止表示とは、図柄変動における装飾図柄の最終的な停止表示を指し、図柄変動の実行途中において発生し得る装飾図柄の仮停止表示とは異なる。そして、装飾図柄の仮停止表示では、例えば、停止表示されている装飾図柄が上下に小刻みに揺れる動作(いわゆる、揺れ変動)を伴う一方、装飾図柄の確定停止表示では、停止表示されている装飾図柄が揺れ変動を伴わない等、同一の装飾図柄が停止表示された場合であっても、確定停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、仮停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、が異なる。そのため、遊技者は、装飾図柄の停止表示が、確定停止表示であるか仮停止表示であるかを認識することができる。
さらに、図柄表示制御手段145は、決定された普図の普図変動パターンに対応する変動時間に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、当該変動時間の経過後に、決定された停止図柄で普図を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図に係る時間(普図変動時間、普図停止表示時間等)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、上述の大当り遊技や小当り遊技において、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
また、電動役物制御手段150は、普図当否判定の結果が普図当りであった場合に、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を開放状態とする。なお、本実施形態における普通電動役物61の開放状態は、当該開放状態の時間が規定時間(本実施形態では、4000ms)に到達すること、または当該開放状態において第2始動口59への遊技球の入賞が発生することのいずれかの条件が充足された時点で終了し、普通電動役物61が閉鎖状態となる。
遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り遊技の開始時に当該大当り遊技に係る特図の停止図柄に関わらず普図低確とし、大当り遊技の終了等の規定条件が充足された場合には、規定回数の図柄変動が行われるまで普図高確とし、規定回数の図柄変動が行われた後は普図低確とする。なお、本実施形態では、小当り遊技中は、当該小当り遊技が生起された図柄変動における普図抽選状態が維持される。そのため、普図高確中に小当りに当選した場合には、当該小当りに係る小当り遊技中に普図高確が維持され、当該小当り遊技によって大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技の開始を契機に普図低確となる。
このような普図抽選状態は、上述の特図変動パターン導出状態とリンクして変化し、特図変動パターン導出状態の遷移は遊技状態制御手段155によって管理される。以下、特図変動パターン導出状態の遷移について、図14(a)および図14(b)を参照しながら説明する。なお、図14(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図14(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図14(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態には、普図低確に対応する特図変動パターン導出状態として、特図変動パターン導出状態PAがあり、普図高確に対応する特図変動パターン導出状態として、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCがあり、大当り遊技中を除いて、これらの特図変動パターン導出状態のいずれかが設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(v)がある。
具体的には、遷移条件(i)は、図柄Aに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は、図柄Bに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄dに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iv)は、普図高確において大当り遊技を挟まずに実行された特図2に係る図柄変動の回数が30回(特図変動パターン導出状態PBに係る規定回数)となる図柄変動の終了、遷移条件(v)は、普図高確において大当り遊技を挟まずに実行された特図2に係る図柄変動の回数が80回(特図変動パターン導出状態PCに係る規定回数)となる図柄変動の終了である。
なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCに遷移し、特図変動パターン導出状態PCに係る規定回数までに実行可能な特図2に係る図柄変動の回数がリセットされる。また、遷移条件(iii)に係る小当り遊技において大当り遊技が生起されなかった場合には、当該小当り遊技が生起された際の状態(普図高確、および規定回数までに実行可能な特図2に係る図柄変動の回数)が維持される。
図14(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、特図変動パターン導出状態PCの順に短くなる。これは、各特図変動パターン導出状態で最も決定され易い基本特図変動パターンに係る変動時間の長短に起因する。ここで、平均変動時間とは、或る特図変動パターン導出状態において選択され得る特図変動パターンに係る変動時間のそれぞれに対して出現率(当該特図当否判定の結果が導出される確率に対して当該特図変動パターンの当選確率を掛け算することで導出される、任意の図柄変動において発生し得る確率)を掛け算することで導出される変動時間の総和を指す。ただし、本実施形態では、当該或る特図変動パターン導出状態において選択され得る特図変動パターンが一つである場合には、当該特図変動パターンに係る変動時間を平均変動時間として扱う。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態や特図変動パターン導出状態の遷移が発生した場合に、遷移後の状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
さらに、遊技状態制御手段155は、各特図変動パターン導出状態において、他の特図変動パターン導出状態への遷移に係る図柄変動の実行回数をカウントし、図柄変動が開始されるごとに、カウントしている図柄変動の回数を含む演出制御コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド領域に記憶させる。なお、当該演出制御コマンドに含まれる情報は、上述の変動開始コマンドに含まれるようにしてもよい。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176および遊技可能状態移行手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時にRAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて、復帰状態を設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態および遊技可能状態(RAMクリア処理の実行を伴う場合と、RAMクリア処理の実行を伴わない場合とがある)がある。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。
一方、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。特に、復電時にRAMクリア処理が実行されない場合には、直前の電断時における遊技可能状態に復帰する。例えば、直前の電断時が大当り遊技や小当り遊技の実行中であれば、実行中であった大当り遊技や小当り遊技に復帰し、直前の電断時が図柄変動の実行中であれば、実行中であった図柄変動に復帰する。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
遊技可能状態移行手段179は、遊技可能状態が設定された場合に、遊技可能状態へ移行させる遊技可能状態移行処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図9に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段245、音量調整手段250、輝度調整手段255、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図8を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドを受信した場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性を取るかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常、RUSHチャレンジ、RUSHのモードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常、特図変動パターン導出状態PBにはRUSHチャレンジ、特図変動パターン導出状態PCにはRUSHが対応する。
また、演出モード制御手段221は、上述の立体視の発生頻度が異なる3種類の立体視モード(立体視ONモード、立体視OFFモード、立体視一部ONモード)を管理する。
なお、立体視モードの詳細は後述するが、本実施形態では、後述するリーチ図柄が立体視となり得る。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。なお、演出ルート決定手段222は、当該図柄変動に対応する特図変動パターンが上述の特図変動パターンHNPであった場合には、事前判定コマンドが送信された場合に演出ルートは決定せず、図柄変動の開始時に、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン(例えば、特図変動パターン導出状態PAであれば、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-D)に基づいて演出ルートを決定する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態における演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りおよび小当りのいずれでもないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。なお、後述する通り、大当り演出ルートが決定された場合には、特段の説明がない限り、発展演出が実行される。
ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に実行される演出であって、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであるか否かを報知する演出を指す。したがって、発展ハズレ演出ルートに対応する発展演出では、当該発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りおよび小当りのいずれでもないことが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出では、当該発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることが報知される。
また、後述する通り、本実施形態では、一の演出モードにおいて、決定された特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
以下、各演出モードにおいて決定される各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
まず、通常(特図変動パターン導出状態PA)において決定される、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dおよび特図変動パターンHRPに対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止表示され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止表示されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分が異なる態様であってもよい。同様に、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-6図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列および右の図柄列に同一の装飾図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。したがって、疑似変動の回数が2回となって初めて疑似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、疑似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の疑似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、疑似変動の最大回数は、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
特図変動パターンHSP1-A~特図変動パターンHSP3-Bには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンHSP2-Aおよび特図変動パターンHSP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンHSP3-Aおよび特図変動パターンHSP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止表示され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止表示された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP2-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP3-Aおよび特図変動パターンASP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP-Cには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出HECが実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。
このように、本実施形態では、同一の発展演出を対応させることで、特図変動パターンHSP1-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP1-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Bに対応する演出ルートを、対応づけている。これにより、対応づけられた演出ルートの演出同士の内容が開始から終了間際(当該演出ルートに係る発展演出によって特図当否判定の結果が示されるタイミング)まで一致することとなる。そのため、発展演出HEAおよび発展演出HEBが実行される図柄変動において、遊技者に大当り当選の期待感を抱かせることができる。また、発展演出HEAおよび発展演出HEBが実行される演出ルートが決定される上述の特図変動パターンは、大当りを期待させる特図変動パターンとも言うこともできる。これらは、後述する他の演出モードにおいても同様である。
なお、特図変動パターンASP-Cには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出HECが実行された時点で、遊技者に大当り当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当り当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当り当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
また、図11(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出HEAが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、発展演出HEBが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-B)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出HEAが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、発展演出HEBが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-B)の順に決定され易くなる。そして、上述の通り、発展演出HECは、大当り当選時にのみ実行される。
そのため、発展演出HEA、発展演出HEB、発展演出HECの順に大当り当選の期待感を高めることができる。なお、このような発展演出に係る大当り当選の期待度の高低は、後述する発展演出HEDと、発展演出HEEと、発展演出HEFとの関係性、および発展演出HEGと、発展演出HEHと、発展演出HEIとの間の関係性においても同様である。
さらに、図11(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP3-A)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP3-A)の順に決定され易くなる。
そのため、疑似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
また、上述の通り、特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンHSP-C、特図変動パターンASP1-A、特図変動パターンASP1-B、および特図変動パターンASP-Cでは、疑似変動を介さずにリーチ状態となり、特図変動パターンHSP2-A、特図変動パターンHSP2-B、特図変動パターンASP2-A、および特図変動パターンASP2-Bでは、2回の疑似変動でリーチ状態となり、特図変動パターンHSP3-A、特図変動パターンHSP3-B、特図変動パターンASP3-A、特図変動パターンASP3-Bでは、3回の疑似変動でリーチ状態となる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。ただし、特図変動パターンASP-Cが決定される図柄変動では、他の疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンASP1-A、および特図変動パターンASP1-B)よりもリーチ状態となるまでの時間が長い。
次に、特図変動パターン導出状態PBで決定され得る基本特図変動パターン(特図変動パターンHNP-Eおよび特図変動パターンHNP-F)に対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。具体的には、特図変動パターンHNP-Eおよび特図変動パターンHNP-Fには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。これは、後述する特図変動パターン導出状態PCにおける基本特図変動パターンにおいても同様であるため、当該特図変動パターン導出状態では説明を省略する。
特図変動パターンHSP-D~特図変動パターンHSP-Fには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP-D~特図変動パターンHSP-Fには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP-Dには、発展演出HEDが対応し、特図変動パターンHSP-Eには、発展演出HEEが対応し、特図変動パターンHSP-Fには、発展演出HEFが対応する。
また、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP-Dには、発展演出HEDが対応し、特図変動パターンASP-Eには、発展演出HEEが対応し、特図変動パターンASP-Fには、発展演出HEFが対応する。
特図変動パターン導出状態PCで決定され得る特図変動パターンHSP-G~特図変動パターンHSP-Iには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。具体的には、特図変動パターンHSP-G~特図変動パターンHSP-Iには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP-Gには、発展演出HEGが対応し、特図変動パターンHSP-Hには、発展演出HEHが対応し、特図変動パターンHSP-Iには、発展演出HEIが対応する。
また、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iには、上述の大当り演出ルートが対応する。具体的には、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP-Gには、発展演出HEGが対応し、特図変動パターンASP-Hには、発展演出HEHが対応し、特図変動パターンASP-Iには、発展演出HEIが対応する。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドを受信した場合(以下、単に、保留入賞の発生と表現する場合がある)に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の保留表示領域(図示省略)に、特図1保留カウンタに対応する数の保留画像と、特図2保留カウンタに対応する数の保留画像とを表示させるための演出データを設定する。なお、保留画像とは、大当り遊技が生起される期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、遊技興趣の向上を目的として、先読み対象の図柄変動が開始される前に、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。なお、上記先読み対象の図柄変動とは、主たる特図(特図変動パターン導出状態PAでは、特図1であり、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは、特図2である)に係る図柄変動であって、保1~保3の状態で保留される図柄変動、または保0の状態かつ当該特図に係る図柄変動の実行中に保留される図柄変動を指す。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドを受信した場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、図柄変動の開始時が挙げられる。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドを受信した場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、最終的な(確定停止表示される)装飾図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄A、図柄B、および図柄a~図柄dには図柄揃いを、図柄Cと図柄eにはバラケ目を、対応させている。特に、上述のリーチ状態が発生する演出ルートに対応する特図変動パターンが決定された場合には、左図柄と右図柄が同一かつ中図柄が異なる停止図柄の組合せが最終的な停止図柄の組合せとして決定される。これにより、これらの特図変動パターンが決定された場合には、リーチ状態が発生することとなる。
また、装飾図柄制御手段226は、リーチ状態が発生することとなる停止図柄の組合せが決定された場合には、決定された特図変動パターンを用いた抽選によってリーチ状態を構成する図柄の図柄表示種別を決定する図柄表示種別抽選を実行する。さらに、装飾図柄制御手段226は、図柄表示種別抽選によって決定された図柄表示種別を参照した立体視実行抽選が実行され、当該抽選では、リーチ状態を構成する図柄をリーチ状態発生時に上述の立体視とするか否かが決定される。なお、以降の説明では、リーチ状態を構成する図柄を、単に、「リーチ図柄」と称し、これらの処理を含むリーチ態様決定処理の詳細は、後述する。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り遊技演出の内容を決定する。なお、大当り遊技演出には、大当り遊技の開始を報知する開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する終了デモ演出が存在する。また、大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドを受信した場合と同様に、小当り遊技に関連する演出制御コマンドを受信した場合にも、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、小当り遊技中であることを報知する小当り遊技演出の内容を決定する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。さらに、読み出した演出データに音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて音響に関する音声制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
特に、通常演出制御手段220は、RAMクリア処理の実行を伴って復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、RAMクリア処理の実行を伴わずに復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー報知パターンを決定し、当該エラー報知パターンに従ってエラー報知を実行するための演出データを読み出す。
なお、エラー報知は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される。ここで、エラー報知が優先して実行されるとは、エラー報知の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー報知のみが実行される(エラー報知の実行によって変動演出の実行が規制される)場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー報知が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー報知を実行する演出データを読み出すようにしてもよい。
ランプ制御手段240は、枠ランプ35や導光板に設けられたLED等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、例えば、通常演出制御手段220によって読み出された演出データにランプに対応する演出データがある場合には、ランプ制御手段240は、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを実行対象のランプへ送信する。
可動役物制御手段245は、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてROM202から可動装飾体22やサブ表示部82の可動を制御するための可動制御データを読み出し、読み出した可動制御データを可動装飾体22やサブ表示部82へ送信し、可動装飾体22やサブ表示部82の可動を制御する。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させる、また、サブコマンド管理手段270は、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。さらに、サブコマンド管理手段270は、当該格納領域に音声制御コマンドまたは音量調整コマンドが記憶されている場合には、これらのコマンドを音声制御基板310に向けて送信される。なお、これらのコマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10は、メイン表示部81に係る表示領域に裸眼立体視による立体画像を表示可能に構成されており、このような裸眼立体視による立体画像を演出に用いるにあたっては、立体的に見せる際に要求される遊技者の焦点が、従来からある平面画像を視認するときのものとは異なる。
そのため、平面画像と立体画像とを併存する遊技機においては、立体画像を表示させるにあたり、遊技者が当該立体画像を立体的に見ることができるように、遊技者の焦点を修正してもらう必要がある。
これに対し、本実施形態に係る遊技機10では、立体画像を表示させるにあたり、遊技者の焦点を平面画像を見る際の焦点からずらし、当該立体画像を遊技者が立体的に見ることができるように工夫している。以下、当該機能の詳細を説明する。
<リーチ図柄の立体視について>
まず、図15~図18を用いて、平面視および立体視のリーチ図柄の態様を説明する。
図15(a)~図15(c)は、平面視の装飾図柄を示す図であり、図15(d)~図15(f)は、立体視の装飾図柄を示す図である。さらに、図16(a)~図16(d)は、図柄表示種別としてノーマル図柄が決定されている場合におけるリーチ図柄の立体視の流れを、図17(a)~図17(d)は、図柄表示種別として弱チャンス図柄が決定されている場合におけるリーチ図柄の立体視の流れを、図18(a)~図18(d)は、図柄表示種別として強チャンス図柄が決定されている場合におけるリーチ図柄の立体視の流れを、示す図である。
詳細は後述するが、本実施形態において、リーチ図柄に係る図柄表示種別には、ノーマル図柄、弱チャンス図柄、および強チャンス図柄があり、図15(a)には、平面視のノーマル図柄の7図柄が、図15(b)には、平面視の弱チャンス図柄の7図柄が、図15(c)には、平面視の強チャンス図柄の7図柄が示されている。
具体的には、図15(b)に示す弱チャンス図柄は、7図柄の手前に「CHANCE」の文字が配置された平面図柄であり、図15(c)に示す強チャンス図柄は、7図柄の手前に「SUPERCHANCE」の文字が配置された平面図柄であり、これらの図柄は、これらの文字が配置されても模した数字が識別可能となっている。なお、図15(a)に示す平面視のノーマル図柄も同様に、模した数字が識別可能となっている。
また、図15(d)には、立体視のノーマル図柄の7図柄が、図15(e)には、立体視の弱チャンス図柄の7図柄が、図15(f)には、立体視の強チャンス図柄の7図柄が示されている。
具体的には、図15(b)および図15(c)と同様に、図15(e)に示す弱チャンス図柄は、7図柄の手前に「CHANCE」の文字が配置された立体図柄であり、図15(f)に示す強チャンス図柄は、7図柄の手前に「SUPERCHANCE」の文字が配置された立体図柄であり、これらの図柄は、これらの文字が配置されても模した数字が識別可能となる。なお、図15(d)に示す立体視のノーマル画像も同様に、模した数字が識別可能となっている。
このように、本実施形態では、ノーマル図柄、弱チャンス図柄、および強チャンス図柄は、互いに異なる態様であり、それぞれの図柄は、立体視および平面視のいずれにおいても、模した数字(特図当否判定の結果に対応した画像)が識別可能となっている。これにより、これらの図柄を遊技者に認識させ易くすることができる。
なお、上述した具体例では、7図柄を例に挙げたが、本実施形態では、他の装飾図柄についても同様に、ノーマル図柄、弱チャンス図柄、および強チャンス図柄が存在し、それぞれの図柄に対して立体視および平面視による表示が可能となっている。そして、停止される装飾図柄の種類は、上述の通り、特図当否判定の結果に対応する。
続けて、図16~図18を用いて、本実施形態におけるリーチ図柄の立体視の流れを説明する。
図16(a)には、図柄変動が開始された直後のメイン表示部81の画面領域が示されており、当該画面領域には、背景画像として、草原を模した草原画像sgと、太陽を模した太陽画像tgと、が平面画像として表示されるとともに、これらの背景画像の手前で、すべての図柄列が変動表示されている。
図16(b)は、図16(a)の後の状態であり、図16(b)には、メイン表示部81の画面領域に、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgが引き続き表示されるとともに、左の図柄列にノーマル図柄の7図柄が平面視で停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている様子が示されている。
図16(c)は、図16(b)の後の状態であり、図16(c)には、メイン表示部81の画面領域に、左の図柄列および右の図柄列の双方にノーマル図柄の7図柄が停止表示されたリーチ状態が発生した瞬間が示されており、これらの7図柄はいずれも平面視となっている。なお、この状態において、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgは引き続き表示されており、草原画像sgは、当該リーチ状態を構成する平面視の7図柄の後ろに重ねて表示されている一方、太陽画像tgは、これらの7図柄とは重ならないように表示されている。
図16(d)は、図16(c)の後の状態であり、図16(d)には、図16(c)と同様に、メイン表示部81の画面領域に、ノーマル図柄の7図柄で構成されたリーチ状態が発生している様子が示されているが、これらの7図柄は、図16(c)とは異なり、いずれも立体視となっている。なお、この状態において、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgは引き続き表示されており、図16(c)と同様に、草原画像sgは、当該リーチ状態を構成する立体視の7図柄の後ろに重ねて表示されている一方、太陽画像tgは、これらの7図柄とは重ならないように表示されている。
このように、本実施形態では、ノーマル図柄で構成されたリーチ状態が発生した後に、当該リーチ状態に係るリーチ図柄が、平面視から立体視に変化し得る。なお、図16(d)に示す通り、ノーマル図柄のリーチ図柄が平面視から立体視に変化するタイミングでは、「リーチ」との音声がスピーカ33から出力される。
図17(a)には、図柄変動が開始された直後のメイン表示部81の画面領域が示されており、当該画面領域には、背景画像として、草原画像sgと、太陽画像tgと、が平面画像として表示されるとともに、これらの背景の手前で、すべての図柄列が変動表示されている。
図17(b)は、図17(a)の後の状態であり、図17(b)には、メイン表示部81の画面領域に、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgが引き続き表示されるとともに、左の図柄列に弱チャンス図柄の7図柄が平面視で停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている様子が示されている。
図17(c)は、図17(b)の後の状態であり、図17(c)には、メイン表示部81の画面領域に、左の図柄列および右の図柄列の双方に弱チャンス図柄の7図柄が停止表示されたリーチ状態が発生した瞬間が示されており、これらの7図柄はいずれも平面視となっている。なお、この状態において、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgは引き続き表示されており、草原画像sgは、当該リーチ状態を構成する平面視の7図柄の後ろに重ねて表示されている一方、太陽画像tgは、これらの7図柄とは重ならないように表示されている。
図17(d)は、図17(c)の後の状態であり、図17(d)には、図17(c)と同様に、メイン表示部81の画面領域に、弱チャンス図柄の7図柄で構成されたリーチ状態が発生している様子が示されているが、これらの7図柄は、図17(c)とは異なり、いずれも立体視となっている。なお、この状態において、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgは引き続き表示されており、図17(c)と同様に、草原画像sgは、当該リーチ状態を構成する立体視の7図柄の後ろに重ねて表示されている一方、太陽画像tgは、これらの7図柄とは重ならないように表示されている。
このように、本実施形態では、弱チャンス図柄で構成されたリーチ状態が発生した後に、当該リーチ状態に係るリーチ図柄が、平面視から立体視に変化し得る。なお、図17(d)に示す通り、弱チャンス図柄のリーチ図柄が平面視から立体視に変化するタイミングでも、「リーチ」との音声がスピーカ33から出力される。
図18(a)には、図柄変動が開始された直後のメイン表示部81の画面領域が示されており、当該画面領域には、背景画像として、草原画像sgと、太陽画像tgと、が平面画像として表示されるとともに、これらの背景の手前で、すべての図柄列が変動表示されている。
図18(b)は、図18(a)の後の状態であり、図18(b)には、メイン表示部81の画面領域に、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgが引き続き表示されるとともに、左の図柄列に強チャンス図柄の7図柄が平面視で停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている様子が示されている。
図18(c)は、図18(b)の後の状態であり、図18(c)には、メイン表示部81の画面領域に、左の図柄列および右の図柄列の双方に強チャンス図柄の7図柄が停止表示されたリーチ状態が発生した瞬間が示されており、これらの7図柄は、いずれも平面視となっている。なお、この状態において、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgは引き続き表示されており、草原画像sgは、当該リーチ状態を構成する平面視の7図柄の後ろに重ねて表示されている一方、太陽画像tgは、これらの7図柄とは重ならないように表示されている。
図18(d)は、図18(c)の後の状態であり、図18(d)には、図18(c)と同様に、メイン表示部81の画面領域に、強チャンス図柄の7図柄で構成されたリーチ状態が発生している様子が示されているが、これらの7図柄は、図18(c)とは異なり、いずれも立体視となっている。なお、この状態において、平面視の草原画像sgおよび太陽画像tgは引き続き表示されており、図18(c)と同様に、草原画像sgは、当該リーチ状態を構成する立体視の7図柄の後ろに重ねて表示されている一方、太陽画像tgは、これらの7図柄とは重ならないように表示されている。
このように、本実施形態では、強チャンス図柄で構成されたリーチ状態が発生した後に、当該リーチ状態に係るリーチ図柄が、平面視から立体視に変化し得る。なお、図18(d)に示す通り、強チャンス図柄のリーチ図柄が平面視から立体視に変化するタイミングでも、「リーチ」との音声がスピーカ33から出力される。
以上説明した通り、本実施形態では、リーチ図柄は、当該リーチ図柄の図柄表示種別に関わらず、平面視から立体視に変化し得る。
なお、図示は省略するが、リーチ図柄は、平面視から立体視に変化せず、平面視が維持される場合があり、平面視から立体視に変化する場合、および平面視が維持される場合のいずれとするかは、後述するリーチ態様決定処理によって定まる。
また、上述の通り、本実施形態では、立体視のリーチ図柄は、平面視の草原画像sgの手前に表示される。そのため、リーチ図柄の立体視を際立たせ、リーチ図柄を認識させ易くすることができる。
ところで、上述のスピーカ33から出力される「リーチ」との音声は、左高音スピーカ33aと右高音スピーカ33bから出力され(左高音スピーカ33aと右高音スピーカ33bとから同一の音声が出力され)、低音スピーカ33cからは当該音声とは異なる音声が出力される。これにより、リーチ図柄の立体視を遊技者に認識させ易くし、遊技の興趣を高めることができる。
なお、同一の音声とは、出力される音声を文字で表記した場合に同一の表記となる等、遊技者が同じ音声として認識できる音声を指し、ステレオ再生時に左右のスピーカから出力される音声の違い程度は、本実施形態における同一の音声の範疇に入る。一方、異なる音声とは、出力される音声を文字で表記した場合に異なる表記になる等、遊技者が異なる音声として認識できる音声を指す。
さらに、スピーカ33から出力される「リーチ」との音声は、リーチ図柄が平面視から立体視に変化する場合と、リーチ図柄が平面視から立体視に変化せずに平面視が維持される場合と、で、その態様が異なる。具体的には、リーチ図柄が平面視から立体視に変化する場合には、左高音スピーカ33aから「リーチ」との音声の出力が開始された後に、当該音声に遅れて右高音スピーカ33bから同一の音声である「リーチ」との音声の出力が開始される。一方、リーチ図柄が平面視から立体視に変化せずに平面視が維持される場合には、左高音スピーカ33aおよび右高音スピーカ33bから「リーチ」との音声の出力が同時に開始される。
これにより、リーチ図柄が平面視から立体視に変化する場合に、音に立体感を出すことができる。
なお、本実施形態では、リーチ図柄が平面視から立体視に変化する場合と、リーチ図柄が平面視から立体視に変化せずに平面視が維持される場合と、で、左高音スピーカ33aおよび右高音スピーカ33bから出力される音声を同一の音声(「リーチ」との音声)としているが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、前者の場合の音声を、「チャンス」との音声とし、後者の場合の音声を、「リーチ」との音声とする等、前者の場合の音声と、後者の場合の音声と、を異ならせるようにしてもよい。すなわち、リーチ図柄が平面視から立体視に変化する場合に対応する音声と、リーチ図柄が平面視から立体視に変化せずに平面視が維持される場合に対応する音声を、は、同一の音声であってもよいし、異なる音声であってもよい。
<リーチ態様決定処理について>
次に、図19~図21を用いて、リーチ図柄の図柄表示種別を決定する図柄表示種別抽選や、リーチ図柄を立体視とするか否かを決定する立体視実行抽選等を含む、リーチ態様決定処理の詳細を説明する。
図19は、リーチ態様決定処理のフローを示す図であり、図20は、図柄表示種別用の抽選テーブルを模式的に示す図である。また、図21(a)は、大当りまたは小当り時の立体視実行抽選用の抽選テーブルを、図21(b)は、ハズレ時の立体視実行抽選用の抽選テーブルを示す図である。なお、リーチ態様決定処理は、リーチ状態が発生することとなる停止図柄の組合せが決定された場合に実行される。
最初のステップS202では、リーチ図柄の図柄表示種別を決定する図柄表示種別抽選を実行する。なお、当該抽選の詳細は、図20に示す抽選テーブルを用いて後述する。
ステップS204では、図柄表示種別抽選によって決定された図柄表示種別を設定する。
ステップS206では、リーチ図柄を立体視とするか否かを決定する立体視実行抽選を実行する。なお、当該抽選の詳細は、図21(a)および図21(b)に示す抽選テーブルを用いて後述する。
ステップS208では、実行抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS210に進み、当該条件が充足されなかった場合にはリーチ態様決定処理を終了する。
ステップS210では、立体視モードが立体視OFFであるか否かを判定し、当該条件が充足されなかった場合(立体視モードが立体視ONまたは立体視一部ONである場合)にはステップS212に進み、当該条件が充足された場合にはリーチ態様決定処理を終了する。
ステップS212では、立体視モードが立体視一部ONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS214に進み、当該条件が充足されなかった場合(立体視モードが立体視ONである場合)にはステップS216に進む。
ステップS214では、リーチ図柄の図柄表示種別がノーマル図柄であるか否かを判定し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS216に進み、当該条件が充足された場合にはリーチ態様決定処理を終了する。
ステップS216では、リーチ図柄の立体視を決定する。これにより、リーチ図柄は、平面視から立体視に変化することとなる(立体視となる)。
続けて、図柄表示種別抽選の詳細を説明する。
図20に示す通り、図柄表示種別には、ノーマル図柄、弱チャンス図柄、および強チャンス図柄があり、決定された特図変動パターンを参照した抽選により、これらの図柄表示種別から一の図柄表示種別が決定される。なお、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。
具体的には、特図変動パターンHRPが決定された場合には、1000/1000(1/1)の確率でノーマル図柄が決定され、弱チャンス図柄および強チャンス図柄は決定されない。
特図変動パターンHSP1-Aが決定された場合には、800/1000(1/1.25)の確率でノーマル図柄が、175/1000(約1/5.71)の確率で弱チャンス図柄が、25/1000(1/40)の確率で強チャンス図柄が、決定される。特図変動パターンHSP1-Bが決定された場合には、775/1000(約1/1.29)の確率でノーマル図柄が、200/1000(1/5)の確率で弱チャンス図柄が、25/1000(1/40)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
特図変動パターンHSP2-Aが決定された場合には、750/1000(約1/1.33)の確率でノーマル図柄が、200/1000(1/5)の確率で弱チャンス図柄が、50/1000(1/20)の確率で強チャンス図柄が、決定される。特図変動パターンHSP2-Bが決定された場合には、725/1000(約1/1.38)の確率でノーマル図柄が、225/1000(約1/4.44)の確率で弱チャンス図柄が、50/1000(1/20)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
特図変動パターンHSP3-Aが決定された場合には、700/1000(約1/1.43)の確率でノーマル図柄が、200/1000(1/5)の確率で弱チャンス図柄が、100/1000(1/10)の確率で強チャンス図柄が、決定される。特図変動パターンHSP3-Bが決定された場合には、675/1000(約1/1.48)の確率でノーマル図柄が、225/1000(約1/4.44)の確率で弱チャンス図柄が、100/1000(1/10)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
特図変動パターンASP1-Aが決定された場合には、650/1000(約1/1.54)の確率でノーマル図柄が、225/1000(約1/4.44)の確率で弱チャンス図柄が、125/1000(1/8)の確率で強チャンス図柄が、決定される。特図変動パターンASP1-Bが決定された場合には、625/1000(1/1.6)の確率でノーマル図柄が、250/1000(1/4)の確率で弱チャンス図柄が、125/1000(1/8)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
特図変動パターンASP2-Aが決定された場合には、500/1000(1/2)の確率でノーマル図柄が、300/1000(約1/3.33)の確率で弱チャンス図柄が、200/1000(1/5)の確率で強チャンス図柄が、決定される。特図変動パターンASP2-Bが決定された場合には、475/1000(約1/2.11)の確率でノーマル図柄が、325/1000(約1/3.08)の確率で弱チャンス図柄が、200/1000(1/5)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
特図変動パターンASP3-Aが決定された場合には、350/1000(約1/2.86)の確率でノーマル図柄が、350/1000(約1/2.86)の確率で弱チャンス図柄が、300/1000(約1/3.33)の確率で強チャンス図柄が、決定される。特図変動パターンASP3-Bが決定された場合には、325/1000(約1/3.08)の確率でノーマル図柄が、375/1000(約1/2.67)の確率で弱チャンス図柄が、300/1000(約1/3.33)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
特図変動パターンASP-Cが決定された場合には、300/1000(約1/3.33)の確率でノーマル図柄が、400/1000(1/2.5)の確率で弱チャンス図柄が、300/1000(約1/3.33)の確率で強チャンス図柄が、決定される。
このように、本実施形態では、図柄表示種別抽選において、特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなる場合に決定される特図変動パターン(特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-C)が決定された場合には、特図当否判定の結果がハズレとなる場合に決定される特図変動パターン(特図変動パターンHRP~特図変動パターンHSP3-B)よりも、図柄表示種別として、ノーマル図柄が決定され難く、弱チャンス図柄および強チャンス図柄が決定され易い傾向となっている。
また、図柄表示種別抽選において、発展演出HEAが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合には、発展演出HEBが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合よりも、発展演出HEBが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合には、発展演出HECが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合よりも、図柄表示種別として、ノーマル図柄が決定され難く、弱チャンス図柄および強チャンス図柄が決定され易い傾向となっている。
さらに、図柄表示種別において、疑似変動の回数が1回となる演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合には、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合よりも、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合には、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターンが決定される場合よりも、図柄表示種別として、ノーマル図柄が決定され難く、弱チャンス図柄および強チャンス図柄が決定され易い傾向となっている。
したがって、弱チャンス図柄および強チャンス図柄は、ノーマル図柄よりも有利度(大当り遊技が生起される期待度)が高い図柄表示種別と言える。
また、対応する(疑似変動回数が一致し、かつ実行される発展演出の種類が一致する)特図変動パターンのうちの特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなる特図変動パターンが決定された場合における、弱チャンス図柄または強チャンス図柄が決定される際に強チャンス図柄が占める割合は、当該対応する特図変動パターンのうちの特図当否判定の結果がハズレとなる特図変動パターンが決定された場合における同割合よりも大きくなる。
そのため、強チャンス図柄は、弱チャンス図柄よりも有利度が高い図柄表示種別であると言える。
続けて、立体視実行抽選の詳細を説明する。
図21(a)および図21(b)に示す通り、立体視実行抽選では、特図当否判定の結果に加え、図柄表示種別抽選によって決定された図柄表示種別が参照される。なお、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。
具体的には、図21(a)に示す通り、特図当否判定の結果がまたは小当りとなった場合において、図柄表示種別としてノーマル図柄が決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で立体視実行抽選に当選し、950/1000(約1/1.05)の確率で当該抽選に非当選となる。
特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合において、図柄表示種別として弱チャンス図柄が決定された場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で立体視実行抽選に当選し、700/1000(約1/1.43)の確率で当該抽選に非当選となる。
特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合において、図柄表示種別として強チャンス図柄が決定された場合には、500/1000(1/2)の確率で立体視実行抽選に当選し、500/1000(1/2)の確率で当該抽選に非当選となる。
また、図21(b)に示す通り、特図当否判定の結果がハズレとなった場合において、図柄表示種別としてノーマル図柄が決定された場合には、立体実行抽選に当選しない。
特図当否判定の結果がハズレとなった場合において、図柄表示種別として弱チャンス図柄が決定された場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で立体視実行抽選に当選し、850/1000(約1/1.18)の確率で当該抽選に非当選となる。
特図当否判定の結果がハズレとなった場合において、図柄表示種別として強チャンス図柄が決定された場合には、250/1000(1/4)の確率で立体視実行抽選に当選し、750/1000(約1/1.33)の確率で当該抽選に非当選となる。
このように、本実施形態では、ノーマル図柄が決定された場合、弱チャンス図柄が決定された場合、強チャンス図柄が決定された場合のそれぞれにおいて、特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に、特図当否判定の結果がハズレとなった場合よりも、立体視実行抽選に当選する確率(リーチ図柄が立体視となる割合)が高くなる。
そのため、立体視のリーチ図柄は、平面視のリーチ図柄よりも大当り遊技が生起される期待度が高いと言える。
また、本実施形態では、ノーマル図柄が決定された場合、弱チャンス図柄が決定された場合、強チャンス図柄が決定された場合の順に、立体視実行抽選に当選する確率が高くなる。
そのため、立体視であることを前提としても、ノーマル図柄、弱チャンス図柄、強チャンス図柄の順に、大当り遊技が生起される期待度が高いと言える。これは、上述した図柄表示種別の決定確率からも同様のことが言える。
<導光板演出について>
次に、図22(a)~図22(c)を用いて、本実施形態における導光板演出の詳細を説明する。
なお、図22(a)は、導光板演出における第一導光板の発光の具体例を、図22(b)は、導光板演出における第二導光板の発光の具体例を、示す図である。図22(c)は、導光板演出における第一導光板および第二導光板の発光期間を示すタイミングチャートである。
上述の通り、前枠20に配設される導光板26は、前枠20に取り付けられた状態かつ前枠20の閉鎖状態において、透明部材25よりも遊技盤50側、かつメイン表示部81に係る表示領域の手前に存在し、当該表示領域をと重畳するものである。そして、図22(a)および図22(b)に示す通り、本実施形態における導光板26は、第1導光板26aと、第2導光板26bと、で構成され、位置関係の図示は省略するが、第1導光板26aは、第2導光板26bよりも背面側(遊技盤50側)に存在する。
図22(a)に示す通り、第1導光板26aは、第1導光板26aに設けられた発光領域が発光した場合(以下、単に「第1導光板26aの発光」と称する場合がある)には、遊技者側から見て(正面視で)「好」との文字が視認可能となる。同様に、図22(b)に示す通り、第2導光板26bは、第2導光板26bに設けられた発光領域が発光した場合(以下、単に「第2導光板26bの発光」と称する場合がある)には、「機」との文字が視認可能となる。
特に、第1導光板26aに係る発光領域(「好」の部分)は、正面視(メイン表示部81に係る表示領域に対しての鉛直方向)で見て、リーチ図柄自体が表示される表示領域の一部と重畳するように構成されている。これは、第2導光板26bに係る発光領域(「機」の部分)も同様である。
また、図22(c)に示す通り、導光板演出では、第1導光板26aの発光と、第2導光板26bの発光と、が交互に実行される。具体的には、第1導光板26aの発光が行われた後に、第2導光板26bの発光が行われ、その後も同様の流れが繰り返し実行される。特に、本実施形態では、第1導光板26aの発光期間の終了間際の一部と、第2導光板26bの発光期間の開始間際の一部とが重なるようになっている。なお、必ずしもこのように構成する必要はなく、これらの発光期間が重ならないように構成してもよく、さらには、これらの発光期間の間にいずれの導光板も発光しないインターバル期間を設けてもよい。すなわち、本発明において、第1導光板26aの発光と、第2導光板26bの発光と、が交互に実行されるとは、これらの発光期間の一部が重なることも含み、かつこれらの発光期間の間にインターバル期間が設けられることも含む。
このように、本実施形態における導光板演出は、第1導光板26aの発光と、第2導光板26bの発光と、が交互に実行されるものであるため、後述する効果、すなわち、メイン表示部81に係る表示領域に合っていた遊技者の焦点をずらし、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄に係る立体視を可能とする焦点に合わせ易くさせるとの効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、導光板演出の実行に係る導光板の個数は2個に限らず、3個以上であってもよい。
よって、遊技機10において、演出手段(導光板26を含む演出デバイス)は、画像表示手段(メイン表示部81)に係る表示領域からの距離が異なる複数の導光板(第1導光板26a、第2導光板26b)と、当該複数の導光板のそれぞれの端面に設けられた光源と、で構成され、特定演出(導光板演出)は、複数の導光板の端面に向けて光源から交互に光が出射されることで、当該複数の導光板がそれぞれに対応する発光パターンで交互に発光する演出である、と換言できる。
また、本実施形態では、上述の通り、第1導光板26aの発光期間の終了間際の一部と、第2導光板26bの発光期間の開始間際の一部とが重なるようになっているため、上述の効果を奏するための特定演出の実行期間を短くすることができる。
さらに、本実施形態では、特定演出の実行にあたり、相対的に背面側(遊技盤50側)に存在する第1導光板26aの発光が、当該導光板よりも手前側(遊技者側、透明部材25側)にある第2導光板26bの発光よりも先に開始される。そのため、遊技者の焦点を段階的にメイン表示部81に係る表示領域から離させ、遊技者の焦点をずらすにあたって遊技者に違和感を与え難くすることができる。
また、上述の通り、第1導光板26aの端面、および第2導光板26bの端面に設けられたLEDは、フルカラーLEDである。そして、立体視の強チャンス図柄を表示させるにあたっての導光板演出では、第1導光板26aのLEDおよび第2導光板26bは、いずれも赤色で発光し、立体視の弱チャンス図柄を表示させるにあたっての導光板演出では、第1導光板26aのLEDおよび第2導光板26bは、いずれも白色で発光する。
すなわち、立体視のリーチ図柄ごとの導光板演出において、第1導光板26aおよび第2導光板に設けられたLEDは、いずれも同一色で点灯する。
これによれば、色の変化に対する注目度を下げ、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄に係る立体視を可能とする焦点に合わせ易くさせるとの効果を高めることができる。
よって、遊技機10において、複数の導光板の端面のそれぞれに設けられた光源は、いずれもフルカラーLEDであり、特定演出(導光板演出)で複数の導光板(第1導光板26a、第2導光板26b)の端面に向けて光源から交互に光が出射されるにあたり、各光源において出射される光の色は一定である、と換言できる。
<立体視のリーチ図柄と導光板演出の関係性について>
次に、図23を用いて、上述した立体視のリーチ図柄と導光板演出との関係性について、その詳細を説明する。
図23(a)および図23(b)は、立体視のリーチ図柄の表示期間と導光板演出の実行期間との関係性を示すタイミングチャートであって、図23(a)は、当該リーチ図柄が強チャンス図柄である場合を、図23(b)は、当該リーチ図柄がノーマル図柄である場合を示す図である。
図23(a)に示す通り、本実施形態では、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄が表示されるにあたっては、その手前で導光板演出が必ず実行される。ここで、本実施形態において立体視のリーチ図柄が表示されるタイミングとは、平面視のリーチ図柄が立体視のリーチ図柄に変化するタイミングを指す。
特に、本実施形態では、導光板演出の実行期間の一部と、これらの立体視のリーチ図柄の表示期間の一部とが、期間Tで示される期間において重なる。さらに、導光板演出は、これらの立体視のリーチ図柄の表示期間が終了する前に終了し、導光板演出の実行期間の長さは、当該表示期間の長さよりも短い。
一方、図23(b)に示す通り、本実施形態では、立体視のノーマル図柄が表示されるにあたっては、その手前で導光板演出が実行されることがない。これは、現在の立体視モードに起因したものを含め、平面視のリーチ図柄が表示される場合も同様である。
このように、本実施形態では、メイン表示部81に係る表示領域で立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄が表示されるにあたっては、その表示前に、メイン表示部81に係る表示領域の手前であって正面視で当該表示領域に重なる位置に設けられた導光板26によって導光板演出が実行される。
これによれば、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄が表示される際に、メイン表示部81に係る表示領域に合っていた遊技者の焦点をずらし、これらの図柄に係る立体視を可能とする焦点に合わせ易くさせることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄が表示される場合の全部で、導光板演出を実行させる必要はなく、当該場合の一部で導光板演出が実行される場合があればよい。さらに、本実施形態とは異なり、導光板演出の実行条件に、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄の表示がなされることが含まれなくてもよい。すなわち、現象面で、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄が表示される場合に、その表示前に導光板演出が実行される場合があればよい。
また、当該作用効果を奏するにあたり、メイン表示部81に係る表示領域の手前であって正面視で当該表示領域に重なる位置で実行される演出は、導光板26を用いた演出に限らない。例えば、メイン表示部81に係る表示領域の手前に可動体を出現させる演出等、メイン表示部81に係る表示領域の手前であって正面視で当該表示領域に重なるデバイスによって実行される演出であれば、いずれの演出であってもよい。
ただし、本実施形態のように、導光板演出を用いれば、メイン表示部81に係る表示領域で立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄の表示前にシームレスに当該演出を実行可能となるため、メイン表示部81に係る表示領域に合っていた遊技者の焦点をずらす効果が高い。
よって、遊技機10において、画像表示手段(メイン表示部81)を制御する表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、画像表示手段に係る表示領域の手前であって当該表示領域に重なる位置における特定演出(導光板演出)を実行可能な演出手段(導光板26を含む演出デバイス)と、演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御基板200)と、を備え、演出制御手段は、立体画像(立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄)の表示が行われる場合の少なくとも一部において、当該立体画像の表示前に、演出手段に特定演出を開始させる、と換言できる。
さらに、遊技機10において、演出手段は、画像表示手段(メイン表示部81)に係る表示領域の手前に配設されたものであって、入射した光が反射を繰り返して内部を進む導光板(導光板26)と、当該導光板の端面に設けられた光源(LED)と、で構成され、導光板の内部に、光源から出射されて導光板に入射した光を、画像表示手段が存在する側とは反対側の出光面側に反射して、当該導光板に対応する発光パターンで当該導光板を発光させる発光パターン生成部(発光領域)が設けられたものであり、特定演出は、導光板の端面に向けて光源から光が出射されることで、当該導光板が当該導光板に対応する発光パターンで発光する演出(導光板演出)である、と換言できる。
特に、本実施形態では、上記期間Tにおいて、導光板演出の実行期間と、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄の表示期間と、が重なる。
これによれば、メイン表示部81に係る表示領域に合っていた遊技者の焦点をずらした流れに続けて、立体視を可能とする焦点に合わさせることで、当該焦点にスムーズに合わせさせることができる。
なお、当該効果を奏するにあたり、上記期間Tは、導光板演出の実行期間の半分よりも短くかつ、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄の表示期間の半分よりも短いことが好ましい。
よって、遊技機10において、立体画像(立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄)の表示前に特定演出(導光板演出)が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間の一部と立体画像の表示期間の一部とが重複する、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、立体視のノーマル図柄が表示されるにあたっては、その手前で導光板演出が実行されない。
これによれば、導光板演出によって遊技者の焦点をずらさせる頻度を下げ、導光板演出によって遊技者の焦点をずらさせる効果を低下させ難くすることができる。
よって、遊技機10において、立体画像には、第一立体画像(立体視のノーマル図柄)と、第一立体画像とは異なる第二立体画像(立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄)と、があり、演出制御手段(第1副制御基板200)は、第一立体画像の表示が行われる場合には、当該第一立体画像の表示前に特定演出(導光板演出)を実行させない一方、第二立体画像の表示が行われる場合には、当該第二立体画像の表示前に特定演出を開始させる、と換言できる。
特に、上述の通り、立体視の強チャンス図柄および立体視の弱チャンス図柄は、いずれも立体視のノーマル図柄よりも大当り遊技が生起される期待度が高いものである。
これによれば、導光板演出によって遊技者の焦点をずらさせる効果を低下させ難くしつつも、より重要度が高い画像(立体視の強チャンス図柄および立体視の弱チャンス図柄)を立体的に見せ易くすることができる。
遊技機10において、第二立体画像(立体視の強チャンス図柄および立体視の弱チャンス図柄)は、第一立体画像(立体視のノーマル図柄)よりも特典遊技(大当り遊技)が生起される期待度が高い、と換言できる。
また、上述の説明では省略したが、本実施形態では、導光板演出が実行される前に、メイン表示部81に係る表示領域の全面に黒色の画像を表示させる、いわゆるブラックアウト演出が実行される。
これによれば、導光板演出の開始にあたり、導光板演出を認識させ易くし、立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄に係る立体視を可能とする焦点に合わせ易くさせるとの効果を高めることができる。
なお、上記したメイン表示部81に係る表示領域の全面とは、当該表示領域のごく一部(例えば、当該表示領域の10%以下の表示領域)の表示領域で黒色の画像以外の画像が視認可能に表示されていることを許容する。
よって、遊技機10において、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、立体画像の表示前に特定演出(導光板演出)が開始されるにあたり、当該特定演出の開始前に、画像表示手段に係る表示領域の全面に黒色の画像を表示させる、と換言できる。
また、図示は省略するが、本実施形態では、導光板演出が開始されてから立体視のリーチ図柄(強チャンス図柄または弱チャンス図柄)が表示されている期間に跨って、図16~図18で示した太陽画像tgや草原画像sgが表示される。そして、太陽画像tgや草原画像sgは、平面視の画像である。
これによれば、メイン表示部81に係る表示領域に注目はさせずとも、当該表示領域にある程度意識をとどめておくことで、当該表示領域に表示させる立体画像を認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、視差が生じない平面画像(太陽画像tg、草原画像sg)を表示させることが可能であり、立体画像(立体視の強チャンス図柄または立体視の弱チャンス図柄)の表示前に特定演出(導光板演出)が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間から当該立体画像の表示期間に跨って、平面画像である所定画像を表示させる、と換言できる。
特に、太陽画像tgや草原画像sgは、あらかじめ定められた一の表示態様の画像であり、いずれのリーチ図柄が表示されるときにも共通して表示される画像である。特に、これらの画像の表示が決定されるにあたり、大当り遊技が生起されるか否かは参照されない。
よって、遊技機10において、所定画像(太陽画像tg、草原画像sg)は、あらかじめ定められた一の表示態様の画像である、または複数の表示態様から一の表示態様が決定されるものであって当該決定がなされるにあたり特典遊技(大当り遊技)が生起されるか否かが参照されない画像である、と換言できる。
<立体視モードについて>
次に、図24を用いて、立体視モードの詳細を説明する。
なお、図24(a)は、立体視モード別の立体視の発生頻度の高低を示した図であり、図24(b)は、立体視モードに関する表示内容を示す図である。
図24(a)に示す通り、立体視モードには、立体視ON、立体視一部ON、および立体視OFFがあり、これらの立体視モードでは、立体視の発生頻度が異なる。具体的には、図19のステップS210~ステップS215で示した通り、立体視ON、立体視一部ON、立体視OFFの順に、立体視の発生頻度が高く、立体視OFFでは、立体視が発生しなくなる。
また、図24(b)に示す通り、立体視モードに関する内容は、左サブ表示部82bに表示される。当該表示内容としては、現在設定されている立体視モード、選択可能な立体視モード、現在選択されている立体視モードを、特定可能とするものがあり、立体視モードの更新に係る処理の説明は省略するが、立体視モードを選択可能な状態(以下、「モード選択状態」と称する)へは、非遊技中(図柄変動の実行中、大当り遊技中、および小当り遊技中を除く期間)のカーソルボタン38の操作によって移行し、その後の新たな(特図の)図柄変動の開始で、直前に選択されていた立体視モードが設定される。
具体的には、図24(b)の左側に示す通り、現在設定されている立体視モードを特定可能とする画像(この例では、立体視ONに対応する立体視ON対応画像mag)が、左サブ表示部82bの設定立体視モード表示領域821に表示される。この状態でカーソルボタン38が操作されると、図24(b)の右側に示す状態となる。図24(b)の右側に示す状態では、立体視ON対応画像mag、立体視一部ONに対応する立体視一部ON対応画像mbg、立体視OFFに対応する立体視OFF対応画像mcgが、左サブ表示部82bの選択立体視モード表示領域822表示され、現在選択されている立体視モードを特定可能とする画像(この例では、立体視ON対応画像mag)を囲うように選択されていることを特定可能とする選択特定画像ksgが表示されている。なお、図24(b)の右側に示す状態で新たな図柄変動が開始された場合には、図24(b)の左側における設定立体視モード表示領域821に立体視ON対応画像magが表示された状態となる。
このように、本実施形態では、現在設定されている立体視モードを特定可能とする画像を表示することで、当該立体視モードを遊技者が認識できるようにしている。さらに、本実施形態では、選択可能な立体視モードを特定可能とする画像(本実施形態では、立体視ON対応画像mag~立体視OFF対応画像mcgであるが、現在選択されている立体視モード(この例では、立体視ON対応画像mag)だけを表示するようにしてもよい)、および選択されている立体視モードを特定可能とする画像(選択特定画像ksg)を表示することで、遊技者に任意の立体視モードを選択させることができる。
なお、本実施形態では、RAMクリア処理が実行されたか否かに関わらず、復電によって遊技可能状態が設定された場合(遊技可能状態移行コマンドを受信した場合)には、演出モード制御手段221は、立体視モードを初期化(立体視ONを設定)する。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態では、レンチキュラーレンズを用いて裸眼立体視を実現しているが、裸眼立体視を実現する方式としては、この方式に限らない。
例えば、図25に示す通り、鉛直方向(上下方向)のスリットが設けられた視差バリアSBを用いて、右目用画面領域(図25に示す、1R、2R、3R、・・・)から出射された光が右目に入射し、左目用画面領域(図25に示す、1L、2L、3L、・・・)から出射された光が左目に入射するようにする方式等、右目で視認される画像と左目で視認される画像とに視差を発生させる方式であれば、いずれの方式を採用してもよい。
また、本実施形態では、2視差となる裸眼立体視を採用したが、2視差に限らず、視差数は任意に設定してよい。さらに、本実施形態では、右目用画面領域と当該右目用画面領域に対応する左目用画面領域との並ぶ方向を鉛直方向としたが、レンチキュラーレンズにおける凸レンズの並ぶ方向と合わせて当該方向を斜め方向としてもよい。
また、上述の通り、本実施形態では、設定中の立体視モードによっては、強チャンス図柄や弱チャンス図柄が、立体視ではなく平面視の画像として表示される場合があり、当該場合には導光板演出が実行されない。
ただし、立体視のノーマル図柄の表示にあたって導光板演出が実行されないように構成されている限りにおいては、強チャンス図柄や弱チャンス図柄が、立体視ではなく平面視の画像として表示されるにあたり、その表示前に導光板演出が実行されるようにしてもよい。これによれば、設定中の立体視モードによらず、リーチ図柄と導光板演出との関連性を認識させ易くすることができる。
また、本実施形態では、導光板演出を事前に開始する立体画像として、平面視から立体視に変化する画像を挙げたが、これに限らない。すなわち、表示開始時点で立体視として表示される画像を、導光板演出を事前に開始する対象としてもよい。
また、各特図変動パターン導出状態では、図11~図13で示した特図変動パターン抽選テーブルを用いて特図変動パターンが決定される場合があれば、他の特図変動パターン抽選テーブルを用いて特図変動パターンが決定される場合があってもよいし、特図変動パターン抽選テーブルを用いることなく(抽選を行うことなく)特図変動パターンが決定される場合があってもよい。ただし、各特図変動パターン導出状態では、当該特図変動パターン導出状態が継続する期間の半分以上の期間において、図11~図13で示した特図変動パターン抽選テーブルを用いた特図変動パターンの決定がなされることが好ましい。
また、本実施形態における確率、割合、頻度の高低や、回数の多少は、各関係性が担保されていれば、値の小さい方が0であってもよいし、値の大きい方が最大値であってもよい。特に、上述した各割合の高低については、現象面が担保されていれば、各割合の高低を実現するための制御は問わない。
また、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述の説明では、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態を参照して復電時の復帰状態を決定しているが、復電時からのRAMクリアスイッチ43のON状態の時間が規定時間(例えば、3s)を超えるか否かを参照するようにしてもよい。このようにすれば、誤ったRAMクリア処理の発生をより抑えることができる。
また、上述の説明では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定において前記特典に当選した場合には当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能な遊技機であって、
右目に入射させる画像を表示する右目用表示領域と、左目に入射させる画像を表示する左目用表示領域と、で構成される表示領域を有し、視差による立体視を可能とする立体画像を表示させることが可能な画像表示手段と、
前記画像表示手段を制御する表示制御手段と、
前記画像表示手段に係る表示領域の手前であって当該表示領域に重なる位置における特定演出を実行可能な演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、前記立体画像の表示が行われる場合の少なくとも一部において、当該立体画像の表示前に、前記演出手段に前記特定演出を開始させ、
前記表示制御手段は、
視差が生じない平面画像を表示させることが可能であり、
前記立体画像の表示前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間から当該立体画像の表示期間に跨って、前記平面画像である所定画像を表示させる、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記立体画像の表示前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間の一部と前記立体画像の表示期間の一部とが重複する、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
前記演出手段は、
前記画像表示手段に係る表示領域の手前に配設されたものであって、
入射した光が反射を繰り返して内部を進む導光板と、当該導光板の端面に設けられた光源と、で構成され、
前記導光板の内部に、前記光源から出射されて前記導光板に入射した光を、前記画像表示手段が存在する側とは反対側の出光面側に反射して、当該導光板に対応する発光パターンで当該導光板を発光させる発光パターン生成部が設けられたものであり、
前記特定演出は、前記導光板の端面に向けて前記光源から光が出射されることで、当該導光板が当該導光板に対応する発光パターンで発光する演出である、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(3)に記載の遊技機であって、
前記演出手段は、前記画像表示手段に係る表示領域からの距離が異なる複数の前記導光板と、当該複数の導光板のそれぞれの端面に設けられた前記光源と、で構成され、
前記特定演出は、前記複数の導光板の端面に向けて前記光源から交互に光が出射されることで、当該複数の導光板がそれぞれに対応する発光パターンで交互に発光する演出である、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(4)に記載の遊技機であって、
前記複数の導光板の端面のそれぞれに設けられた前記光源は、いずれもフルカラーLEDであり、
前記特定演出で前記複数の導光板の端面に向けて前記光源から交互に光が出射されるにあたり、各光源において出射される光の色は一定である、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記表示制御手段は、前記立体画像の表示前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の開始前に、前記画像表示手段に係る表示領域の全面に黒色の画像を表示させる、
ことを特徴とする遊技機。
(a)
前記第二立体画像は、前記第一立体画像よりも前記特典遊技が生起される期待度が高い、
ことを特徴とする遊技機。
(b)
前記所定画像は、あらかじめ定められた一の表示態様の画像である、または複数の表示態様から一の表示態様が決定されるものであって当該決定がなされるにあたり前記特典遊技が生起されるか否かが参照されない画像である、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
26 導光板
26a 第1導光板
26b 第2導光板
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
821 設定立体視モード表示領域
822 選択立体視モード表示領域
X 第1流路
Y 第2流路
tg 太陽画像
sg 草原画像
mag 立体視ON対応画像
mbg 立体視一部ON対応画像
mcg 立体視OFF対応画像
LL レンチキュラーレンズ
LCD 液晶パネル
BL バックライト
SB 視差バリア

Claims (6)

  1. 図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定において前記特典に当選した場合には当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に特典遊技を開始可能な遊技機であって、
    右目に入射させる画像を表示する右目用表示領域と、左目に入射させる画像を表示する左目用表示領域と、で構成される表示領域を有し、視差による立体視を可能とする立体画像を表示させることが可能な画像表示手段と、
    前記画像表示手段を制御する表示制御手段と、
    前記画像表示手段に係る表示領域の手前に離間した位置であって正面視で当該表示領域に重なる位置で視認される特定演出を実行可能な演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、
    を備え、
    前記演出制御手段は、前記立体画像の表示が行われる場合の少なくとも一部において、当該立体画像の表示がなされる前に、前記演出手段に前記特定演出を開始させ、
    前記表示制御手段は、
    視差が生じない平面画像を表示させることが可能であり、
    前記立体画像の表示がなされる前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間から当該立体画像の表示期間に跨って、前記平面画像である所定画像を表示させ、
    前記立体画像には、第一立体画像と、前記第一立体画像とは異なる第二立体画像と、があり、
    前記演出制御手段は、さらに、
    前記第一立体画像の表示が行われる場合には、当該第一立体画像の表示がなされる前に前記特定演出を実行させない一方、
    前記第二立体画像の表示が行われる場合には、当該第二立体画像の表示がなされる前に前記特定演出を開始させる、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記立体画像の表示がなされる前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の実行期間の一部と前記立体画像の表示期間の一部とが重複する、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技機であって、
    前記演出手段は、
    前記画像表示手段に係る表示領域の手前に配設されたものであって、
    入射した光が反射を繰り返して内部を進む導光板と、当該導光板の端面に設けられた光源と、で構成され、
    前記導光板の内部に、前記光源から出射されて前記導光板に入射した光を、前記画像表示手段が存在する側とは反対側の出光面側に反射して、当該導光板に対応する発光パターンで当該導光板を発光させる発光パターン生成部が設けられたものであり、
    前記特定演出は、前記導光板の端面に向けて前記光源から光が出射されることで、当該導光板が当該導光板に対応する発光パターンで発光する演出である、
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機であって、
    前記演出手段は、前記画像表示手段に係る表示領域からの距離が異なる複数の前記導光板と、当該複数の導光板のそれぞれの端面に設けられた前記光源と、で構成され、
    前記特定演出は、前記複数の導光板の端面に向けて前記光源から交互に光が出射されることで、当該複数の導光板がそれぞれに対応する発光パターンで交互に発光する演出である、
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項4に記載の遊技機であって、
    前記複数の導光板の端面のそれぞれに設けられた前記光源は、いずれもフルカラーLEDであり、
    前記特定演出で前記複数の導光板の端面に向けて前記光源から交互に光が出射されるにあたり、各光源において出射される光の色は一定である、
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記表示制御手段は、前記立体画像の表示がなされる前に前記特定演出が開始されるにあたり、当該特定演出の開始前に、前記画像表示手段に係る表示領域の全面に黒色の画像を表示させる、
    ことを特徴とする遊技機。
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【2013年】懐かシリーズ第八弾!計7機種,YouTube[online][video],2023年05月13日,<https://www.youtube.com/watch?v=0T9ZVUzYr9Y>,主に6:26-11:43を参照。

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