JP2004166954A - ニードルレスポート用アダプタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先端側が液密にニードルレスポートに挿嵌することが可能な中空円筒状のアダプタ。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
ニードルレスポート(以下、単にポートともいう)用アダプタ、特に輸液あるいは輸血の際に使用するニードルレスポートに瓶針を液密に接続するアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
瓶針部を輸液用ニードルレスポートにゆっくりと穿刺すると、液漏れが生じる場合がある。ゴム栓に穿刺可能な瓶針形状は、先端ではなく先端側面に細長スリットが設けられることが多く、その部分が流路となっている。輸液用ニードルレスポートにはセプタム(隔壁)、液漏れ対策がされているが、接続の際の使用条件、例えばメーカーにより瓶針形状が異なっているので、前記細長スリットがセプタム(隔壁)の長さよりも長い場合には、瓶針をセプタム(隔壁)に穿刺中に液漏れが生じる場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、針部の形状が異なる瓶針に対しても、該瓶針とポート、特に輸液用あるいは血液用ポートに確実に液漏れを防止して接続することが可能なニードルレスポート用アダプタの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、先端側が液密にニードルレスポート(以下、ポートともいう)に挿嵌することが可能な中空円筒状のアダプタにある。
【0005】
本発明の第2は、前記第1のニードルレスポート用アダプタにおいて、瓶針の針部を基端側内部に収納可能で、かつ、基端部が瓶針の針部基端部に液密に嵌着可能なものであることを特徴とする前記第1のニードルレスポート用アダプタにある。
【0006】
本発明の第3は、前記第1のニードルレスポート用アダプタにおいて、アダプタの先端側にアダプタがポートに挿嵌されることによって形成されたアダプタとポートの接続状態をロックする手段を有することを特徴とする前記第1のアダプタにある。
【0007】
以下、本発明を実施の態様に基づいて具体的に説明する。
【実施の態様】
実施態様1
図1に示すように、本実施の態様のニードルレスポート用アダプタは、液密にポートに挿嵌する先端側は先細の中空円筒形状1である。該中空円筒形状1の先端側外周面に複数の円柱状部分2で構成されるアンダーカット部分2を有する。前記アンダーカット部分2はポートに挿入し、アダプタがポートから抜け出ることを防止できる機能を有する。また、前記アンダーカット部分より基端側のアダプタ外周面に鍔状突起部3を設けることにより、該鍔状突起部3より基端側のアダプタがさらにポートに挿入することを防止できる。ただし、アダプタとニードルレスポートとの嵌合状態で両者を固定可能であれば、前記鍔状突起部3を設ける必要はない。
前記アンダーカット部分とは、前記の基端側から先端側に向かって径の減少するテーパー付き円柱の少なくとも特定領域の外周全体長さが、先端側より基端側の方が短くなった形状であって、ニードルレスポートに挿嵌されたアダプタの先端の先細中空円筒状部分が、ニードルレスポートから抜け出ることを防止する機能を有するものをを指し、例えば前記のような要件を満足する前記テーパー付き円柱の外面部に形成された図5に示すような環状溝M、あるいは図6に示すような環状突起部Tを指し、先端側の外周長さLより基端側外周長さRの方が短くなっている。
【0008】
図2に示すようにアダプタAの基端側内部には瓶針の針部Dがその基端側内部に挿入された状態で収納され、かつ、アダプタAの基端側Bに瓶針の針部の基端側部分6が嵌着保持される。アダプタAが嵌着保持される基端側部分6は、該瓶針の針部の保護キャップが液密に嵌接される個所と実質的に同一箇所である。
【0009】
本実施態様のアダプタAは、例えば該アダプタを介してポートと瓶針を接続するために使用するものであるが、該アダプタは、特に該ポート中に瓶針が嵌挿され保持する場合、少なくともその基端部または瓶針を嵌着保持する個所が、前記嵌挿される瓶針の基端側によって拡径可能なように弾力性の合成樹脂で構成されたものが好ましい。このような拡径可能な弾力性を有する合成樹脂で構成されたニードルレスポート用アダプタは、嵌挿された瓶針を拡径状態からの収縮力を利用して瓶針、特に形状の異なる瓶針であっても、該瓶針とポートを液密に、簡単に、かつ確実に接続することができる。
【0010】
実施の態様2
本実施態様のニードルレスポート用アダプタは、前記実施態様1のニードルレスポート用アダプタにおいて、その内周面上に図3に示すように環状リブ形状の瓶針の挿入ガイド7が形成されていることを特徴とするアダプタである。
前記のような挿入ガイド7を設けることにより、アダプタ内に嵌挿された瓶針の保持性、例えば瓶針のグラ付き防止が図られるだけでなく、瓶針をアダプタ内の所定位置に誘導すること、および前記位置で保持させるのに有効である。
【0011】
実施態様3
図4に示すように、本実施の態様のアダプタAは大口径の中空円筒形状部分13、該大口径の中空円筒形状部分13より小口径でポート10に挿嵌可能な中空円筒形状部分9およびニードルレスポート10とアダプタAの接続状態をロックする係止手段12を有するレバーロック式のロック手段11を有する。
【0012】
本実施態様のアダプタAは、ポートに嵌挿される小口径の中空円筒状部材9とそれより口径が大きい中空円筒状部材13およびアダプタAとポートを、前記小口径の中空円筒状部材9が前記ポートに嵌合された状態で、該嵌合状態を維持することができるロック手段11で構成されている。前記ロック手段11は、レバーロック式であり、前記2つの中空円筒状の部材9および13と一体的に形成されている。
【0013】
前記レバーロック式のロック手段11としては、本出願人が先に提出した特願2002−47928に記載したものを挙げることができるが、アダプタとポートを接続する手段は、前記レバーロック式のロック手段に限られるものではない。
また、前記2つの中空円筒状の部材9および13と前記レバーロック式のロック手段とを一体的に形成する場合、これら部材は前記レバーロック式のロック機能を奏するために必要な特性、例えば硬さ、あるいは弾力性を満足させる材料で構成することが好ましい。
【0014】
本実施態様のアダプタは、その前記実施態様1および2のように、瓶針とポートを接続することができるだけでなく、ポートに嵌挿される先端側とは反対側にはチューブ、クランプ(流路開閉手段)、逆止弁、混注ポート等の被接続部材を接続させることができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明により、ポート、特に輸液ポートに確実に液漏れを防止して接続することが可能なアダプタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】アダプタの1態様の全体を示した説明図である。
【図2】瓶針とアダプタの接続状態の1態様を示した説明図である。
【図3】瓶針の挿入ガイドをその内面に有するアダプタ内に瓶針が嵌挿された状態を示した説明図である。
【図4】アダプタをレバーロック手段を有するアダプタをポートに嵌挿した状態を示した説明図である。
【図5】テーパー状円柱部分の外面部にアンダーカット部分として環状溝が形成されたことを示す説明図である。
【図6】テーパー状円柱部分の外面部にアンダーカット部分として環状突起部が形成されたことを示す説明図である。
【符号の説明】
A アダプタ
B アダプタ基端部
C 瓶針
D 瓶針の針部
M 環状溝
L アンダーカット部分の先端側の外周長さ
R アンダーカット部分の基端側外周長さ
T 環状突起部
1 先細中空形状部分
2 アンダーカット部分
3 鍔状ストッパー部分
4 瓶針の針先部
5 瓶針の針部に形成されたスリット
6 瓶針の基端部
7 瓶針の挿入ガイド
8 瓶針の鍔部
9 ポートに嵌挿された中空円筒状部材
10 ポート
11 レバーロック式のロック手段
12 係止部
13 大口径の中空円筒形状部分
Claims (9)
- 先端側が液密にニードルレスポート(以下、ポートともいう)に挿嵌することが可能な中空円筒状のニードルレスポート用アダプタ。
- 瓶針の針部を基端側内部に収納可能で、かつ、基端部が瓶針の針部基端部に液密に嵌着可能なものであることを特徴とする請求項1に記載のニードルレスポート用アダプタ。
- 瓶針が嵌着保持される箇所が、該瓶針の針部保護キャップが嵌着保持される箇所と実質的に同一箇所であることを特徴とする請求項2に記載のニードルレスポート用アダプタ。
- 先端側部分が先細の中空円筒状で、かつ、該先細の円筒状部分にアンダーカット部分を有し、該アンダーカット部分はポートに挿入されたアダプタがポートから抜け出ることを防止できる機能を有するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のニードルレスポート用アダプタ。
- 少なくとも基端部または瓶針を嵌着保持する個所が、嵌挿された瓶針によって拡径可能な弾力性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のニードルレスポート用アダプタ。
- 嵌挿された瓶針の針部を固定可能な固着部材が、その内周面上に形成されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のニードルレスポート用アダプタ。
- アダプタの先端側にアダプタがポートに挿嵌されることによって形成されたアダプタとポートの接続状態をロックする手段を有することを特徴とする請求項1に記載のニードルレスポート用アダプタ。
- アダプタとポートの接続状態をロックする手段が、アダプタと一体的に形成されたものであることを特徴とする請求項7に記載のニードルレスポート用アダプタ。
- アダプタとポートの接続状態をロックする手段が、レバーロック手段であることを特徴とする請求項7または8に記載の記載のニードルレスポート用アダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336117A JP2004166954A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | ニードルレスポート用アダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002336117A JP2004166954A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | ニードルレスポート用アダプタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004166954A true JP2004166954A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32700046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002336117A Pending JP2004166954A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | ニードルレスポート用アダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004166954A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009515570A (ja) * | 2005-10-20 | 2009-04-16 | リッチモンド、フランク、エム. | 転換装置 |
-
2002
- 2002-11-20 JP JP2002336117A patent/JP2004166954A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009515570A (ja) * | 2005-10-20 | 2009-04-16 | リッチモンド、フランク、エム. | 転換装置 |
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