JP2004166788A - パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】補給樋を清掃する際の煩雑さを解消できる、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造を提供すること。
【解決手段】パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造は、パチンコ島(11)の頂部(11a)を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体(19)と、この帯状体(19)がパチンコ島(11)の頂部(11a)を被う位置と頂部を開放する位置とに帯状体を移動させる巻上げ手段(21)とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造は、パチンコ島(11)の頂部(11a)を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体(19)と、この帯状体(19)がパチンコ島(11)の頂部(11a)を被う位置と頂部を開放する位置とに帯状体を移動させる巻上げ手段(21)とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技場では、複数のパチンコ機を、それぞれの遊技面が実質的に同一面上に位置するように水平方向へ配列すると共に、このような2つの配列を背中合わせにしてパチンコ島を作り、遊技ゾーンとしている。
【0003】
パチンコ島では、通常、各パチンコ機で遊技済みのパチンコ玉を一箇所に集めて揚送し、揚送の間にパチンコ玉を研磨して汚れを落とす。そして、揚送されたパチンコ玉を上部タンクに一時的に収容すると共に、上部タンクから補給樋を経て各パチンコ機にパチンコ玉を補給する。補給樋の上方は、ベニヤ板等で被った天井となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
補給樋は定期的に清掃する必要があるが、従来、ベニヤ板等を相当数のねじで固定して天井としていたため、清掃の都度それらねじを緩めてベニヤ板等を外し、清掃後、それらねじを締めてベニヤ板等を取り付ける煩雑な作業を余儀無くされていた。この発明は、補給樋を清掃する際の煩雑さを解消できる、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明の発明者は、パチンコ島の頂部を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体を採用した。発明の詳しい内容については項を改めて説明する。なお、いずれかの請求項の発明について行う用語の定義などは、発明の性質に反しない限り、他の請求項の発明にも適用されるものとする。
【0006】
(請求項1に記載した発明の構成)
請求項1に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項1の天井構造」という)は、パチンコ島の頂部を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体と、この帯状体が前記パチンコ島の頂部を被う位置と頂部を開放する位置とに前記帯状体を移動させる巻上げ手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
帯状体は、帯状体を巻き取る方向、つまり帯状体の長手方向へ移動するように配置する。この帯状体は、相当数の硬質材からなり、相隣る硬質材相互の結合部を折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッターの他、ゴム、不織布又は帯鋼で作ったベルトとすることができ、巻上げ手段に応じて形態を定めることができる。一方、巻上げ手段は、帯状体がパチンコ島の頂部を被う位置へ帯状体を移動させる機能と、帯状体がパチンコ島の頂部を開放する位置へ帯状体を移動させる機能とを単一の巻上げ機構で果たすように形成する他、それぞれの機能を個別の巻上げ機構で果たすように形成することができる。例えば、帯状体の長手方向に沿う片側又は両側に穿孔を配列すると共に、スプロケットホイールを有する巻上げ機構を帯状体の長手方向の中間に配置し、スプロケットホイールの歯を穿孔に嵌入させて帯状体を移動する場合、前記2つの機能を単一の巻上げ機構で果たすことができる。この場合、帯状体は前記シャッター又は帯鋼のベルトで作る。これに対して、帯状体の長手方向の一端部又は両端部にワイヤ、ロープ、チェーンその他の紐状体を連結し、この紐状体をスプロケットホイール又はローラを有する巻上げ機構で巻き上げる場合、帯状体がパチンコ島の頂部を被う位置へ帯状体を移動させる巻上げ機構と、帯状体がパチンコ島の頂部を開放する位置へ帯状体を移動させる巻上げ機構とが必要となる。この場合、帯状体は前記シャッターの他、ベルトで作ることができる。2つの巻上げ機構を備える形態では、帯状体がパチンコ島の頂部を開放したとき、紐状体が頂部に存在することとなるが、例えば、2列の紐状体を設け、これら紐状体が補給樋の両側に位置するように紐状体を帯状体に連結しておけば、補給樋の清掃の際、障害とはならない。巻上げ手段は手動操作又は電動操作する。
【0008】
(請求項1に記載した発明の作用効果)
請求項1の天井構造によれば、移動可能な帯状体を使用してパチンコ島の頂部を被い、かつ、開放することができるため、パチンコ島にある補給樋を清掃する都度、相当数のねじを緩めたり、これらねじを締めたりする煩雑な作業が不要となり、補給樋の清掃を能率的に行うことができる。
【0009】
(請求項2に記載した発明の構成)
請求項2に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項2の天井構造」という)は、請求項1の天井構造に限定が加わり、前記帯状体は、相当数の硬質材からなり、相隣る硬質材相互の結合部を折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッターを有し、前記結合部と実質的に直交する方向へ移動することを特徴とする。相当数とは、帯状体がパチンコ島の頂部を完全に被うことができる数量であり、硬質材1つの寸法と頂部の長さとを勘案して定めることができる。硬質材は、硬質プラスチックやアルミ、鋼材であり、それ自体は垂れるような変形や、折り曲げのような変形をしない。しかし、その結合部が変形する結果、結合部と実質的に直交する方向、つまり帯状体の長手方向へ移動しても支障が生じない。帯状体がシャッターを有するとは、帯状体の全体がシャッターであってもよく、又は一部がシャッターであってもよいことを意味する。
【0010】
(請求項2に記載した発明の作用効果)
帯状体が相当数の硬質材からなるシャッターを有するところ、硬質材そのものは変形しない剛性を有するため、パチンコ島の頂部を被った結果、シャッターがパチンコ島にある補給樋を跨いだ状態になっても、下方へ垂れることがない。換言すると、下方へ垂れるのを防ぐ桟などを頂部に配置する必要がないことから、補給樋の上方に広い空間を確保できることとなり、補給樋の清掃が一層しやすくなる。また、シャッターが結合部で折り曲げ可能、かつ、引延し可能であるため、帯状体の移動を円滑に行うことができる。
【0011】
(請求項3に記載した発明の構成)
請求項3に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項3の天井構造」という)は、請求項1又は2の天井構造に限定が加わり、前記帯状体の上面を拭う清掃具と、この清掃具で拭われた被清掃物を受ける収納箱と、を備えることを特徴とする。清掃具は、ブラシ状のもの、ロール状のもの、両者を合わせたものなど種々の形態とすることができる。また、水分を湿らせて拭うこともでき、乾いたままで拭うこともできる。収納箱は、清掃具で拭われて落下する被清掃物を受けるものであれば、どのような形状であってもよく、引出し式としたり、所定場所に置く定置式としたりすることができる。
【0012】
(請求項3に記載した発明の作用効果)
請求項3の天井構造によれば、帯状体を移動してパチンコ島の頂部を開放するとき、清掃具が帯状体の上面を拭い、上面に溜まった埃などの被清掃物を落下させて収納箱に受けるため、別途帯状体を清掃する手間を省くことができる。
【0013】
(請求項4に記載した発明の構成)
請求項4に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項4の天井構造」という)は、請求項3の天井構造に限定が加わり、前記巻上げ手段及び収納箱は、前記パチンコ島の妻に配置してあり、前記天井構造は、前記巻上げ手段と、前記清掃具と、前記収納箱と、を被うカバーを備えることを特徴とする。カバーはパチンコ島の妻の主として美観面を考慮してデザインを定めることができる。
【0014】
(請求項4に記載した発明の作用効果)
請求項4の天井構造によれば、巻上げ手段及び収納箱をパチンコ島の妻、つまりパチンコ島の端面に配置することにより、通常では使用されないパチンコ島の妻を有効に活用することができる。また、カバーで被うため、見栄えを損なうことがない。
【0015】
(請求項5に記載した発明の構成)
請求項5に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項5の天井構造」という)は、請求項2ないし4のいずれかの天井構造に限定が加わり、前記パチンコ島は、2つの妻から間隔をおいた位置にパチンコ玉を収容する上部タンクを備え、前記天井構造は2つの前記帯状体を備え、各帯状体は、前記パチンコ島の頂部を被う位置にあるとき、前記上部タンクから前記パチンコ島の各妻まで延びることを特徴とする。上部タンクは、パチンコ島の実質的に中央に位置する他、一方の妻側に偏って位置する。従って、2つの帯状体の長さは実質的に同じこともあり、異なることもある。
【0016】
(請求項5に記載した発明の作用効果)
請求項5の天井構造によれば、パチンコ島の実際に即した天井構造を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。図面中、図1は、一方の妻にあるカバーを外して示すパチンコ島の一例の斜視図、図2は帯状体と巻上げ手段を示す斜視図、図3は図2の拡大した右側面図で、帯状体は一部を示してある。
【0018】
(パチンコ島の概略)
図1及び2に示すように、パチンコ島11は、複数のパチンコ機13,13・・の遊技面13a,13a・・が実質的に同一面上に位置するように複数のパチンコ機13,13・・を横方向へ配列すると共に、このような2つの配列を背中合わせにして作られている。したがって、図1に示したパチンコ機13,13・・の背後に同数のパチンコ機が遊技面を紙背に向けて配置されている。パチンコ島11の内部には、それ自体公知のように、各パチンコ機13,13・・から放出された遊技済みのパチンコ玉を一箇所に集める複数のシュート、シュートの合流部に配置した下部タンク、下部タンクに集まったパチンコ玉を上部タンク15へ揚送する揚送装置、遊技済みのパチンコ玉を磨く研磨装置等が配置されている。上部タンク15へ揚送されたパチンコ玉は補給樋17を経て各パチンコ機13,13・・に補給される。図示の実施形態では、パチンコ島11のほぼ中央に上部タンク15が配置されており、この上部タンク15から2つの補給樋17,17が互いに逆向きに延びている。パチンコ遊技場では、前記パチンコ島11を相当数並列し、遊技ホールを作っている。なお、図1に示したパチンコ島11は、6台のパチンコ機13,13・・を背中合わせにした合計12台のパチンコ機を備えるが、パチンコ島11に何台のパチンコ機13,13・・を配置するかは、遊技ホールに応じて定めればよい。
【0019】
(天井構造の構成)
本実施形態におけるパチンコ島の天井構造は、パチンコ島11の頂部11aを保護すると共に、補給樋17を清掃し易くするもので、帯状体19と、巻上げ手段21と、を備える。図1に示した実施形態では、上部タンク15に連なる2つの補給樋17があることから、帯状体19と巻上げ手段21とは各補給樋17、17毎に設けられている。以下には、図1において右側に位置する帯状体19と巻上げ手段21について説明するが、左側に位置する帯状体19及び巻上げ手段21は、同じ構造であり、対称配置したものである。
【0020】
帯状体19は、頂部11aを被い、かつ、開放するように形成したもので、移動可能である。帯状体19は、図3に示すように、相当数の硬質材23,23・・からなり、相隣る硬質材23,23相互の結合部23a,23bを折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッター25を有する。硬質材23は硬質樹脂を成形して作られている。結合部23a,23bはそれぞれ円形断面の孔を有するが、結合部23bの孔の口径は結合部23aの孔の口径よりわずかに大きい。結合部23aは中央に凹みを有し、結合部23bは結合部23aの凹みに入る凸形状となっている。結合部23bを結合部23aの凹みに入れ、両結合部23a,23bを整合した状態で結合部23aにピン23cを圧入する。その結果、結合部23bがピン23cに対して緩い結合状態に保たれることとなり、相隣る硬質材23,23は、互いに他の硬質材23に対して、折り曲げ可能、かつ、引延し可能となり、シャッター25を有する帯状体19は、結合部23a,23bと実質的に直交する方向、つまり帯状体19の長手方向Aへ移動することができる。
【0021】
図1乃至3に示すように、巻上げ手段21は、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29と、を備える。駆動ローラ27は、パチンコ島11の頂部11aから妻11bに至る部分に配置したもので、鎖歯車すなわちスプロケットホイールの歯27aを円周方向に植えたものを2列有する、いわば2個のスプロケットホイール付きのローラである。補助の駆動ローラ29は、駆動ローラ27から下方に間隔をおいてパチンコ島11の妻11bに位置する。補助の駆動ローラ29は、駆動ローラ27と同形、同大であり、駆動ローラ27の歯27aと同じスプロケットホイールの歯29aを円周方向に植えたものを2列有する。駆動ローラ27及び補助の駆動ローラ29にそれぞれスプロケットホイール31,31を取りつけ、これらスプロケットホイール31,31間にチェーン33を張り渡してある。その結果、駆動ローラ27を手動で、又は図示しない電動機で回転すると、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29とは同じ回転速度で同じ方向へ回転する。なお、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29とは、ブラケットを介して妻11bに回転可能に支持されているが、この構造自体は公知であるため、図示は省略してある。
【0022】
一方、帯状体19のシャッター25の各硬質材23は、駆動ローラ27の歯27a、及び補助の駆動ローラ29の歯29aを嵌入させる複数の孔23d,23d・・を長手方向Aに沿う両側部に有する。各側部の複数の孔23d,23dは、スプロケットホイールの歯27a,29aのピッチに適合するように定めてある。帯状体19の前記構成と、巻上げ手段21の前記構成とによって、帯状体19はパチンコ島11の頂部11aを被う位置と、頂部を開放する位置とに移動する。
【0023】
(帯状体及び巻上げ手段の作用)
帯状体19は、図1の左側に示したように、パチンコ島11の頂部11aを被った状態に保たれており、帯状体19の上端19aは上部タンク15と密接している。補給樋17を清掃すべきとき、駆動ローラ27を図3において矢印Bへ向けて回転すると、補助の駆動ローラ29もまたBへ同じ速度で回転する。帯状体19のシャッター25の各硬質材23に開けた孔23dに駆動ローラ27の歯27a、及び補助の駆動ローラ29の歯29aが嵌入しているため、帯状体19は図3の矢印Cへ向けて移動する。帯状体19の移動につれ、補助の駆動ローラ29から離れた帯状体19の部分は下方へ垂れ下がるようになる。このまま、帯状体19を垂れ下がらせ、床上又はパチンコ機13が載っている台上に帯状体19を堆積させてもよい。
【0024】
図2及び3に示すように本実施形態では、帯状体19の垂れ下がりを防ぐため、補助の駆動ローラ29を回らせ、帯状体19を上方へ引き上げている。そのためには、帯状体19の下端と駆動ローラ27とをワイヤ、ロープ、細いベルト、チェーンその他の紐状体35で連結することが便宜である。駆動ローラ27と紐状体35とは、図3において帯状体19が駆動ローラ27の上面に接していることから、紐状体35を駆動ローラ27の下面、つまり駆動ローラ27の紙背側で駆動ローラ27と連結する。そうすると、矢印Bへ向けた駆動ローラ27の回転により、駆動ローラ27の紙背側では矢印Dへ向けた回転となり、駆動ローラ27は紐状体35を巻き取ることができる。帯状体19を駆動ローラ27に巻き取って帯状体19の垂れ下がりを防ぐことも可能であるが、このようにすると、帯状体19がシャッター25を有するとき、円滑な巻取りが難しくなる。これに対して、紐状体35であれば、駆動ローラ27に巻き取られた紐状体35の嵩は少なく、円滑な巻取りが可能である。
【0025】
補給樋17を清掃するのに十分な空間がパチンコ島11の頂部11aに確保されたとき、帯状体19の移動を停止する。その後、補給樋17を清掃し、帯状体19を元の位置に戻す。そのためには、駆動ローラ27をBとは逆の向きに回転する。そうすると、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29とが帯状体19のシャッター25を押し上げることとなり、帯状体19は図3において矢印Eに向けて移動する。帯状体19がシャッター25を有するところ、シャッター25の各硬質材23はそれ自体では変形しない剛性を持っているため、帯状体19の押上げは支障無く行われる。しかし、パチンコ島11の頂部11aが長かったり、頂部11aの幅が大きかったりして抵抗が多いとき、押上げだけでは帯状体19の移動が円滑に行われないこともありうる。その場合の対処として、前もって帯状体19の上端19aに紐状体を連結すると共に、この紐状体を、例えば上部タンク15内に配置したローラに連結しておき、駆動ローラ27とローラの同期回転によって帯状体を押し上げつつ、引き上げるようにしてもよい。
【0026】
(帯状体と巻上げ手段の別の実施形態)
帯状体19がゴム又は不織布のベルトである場合、剛性が小さいため、帯状体19を押し上げるには無理がある。したがって、この場合には、巻上げ手段21として、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29の他に、前記ローラを採用し、パチンコ島11の頂部11aを開放するには、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29を使い、パチンコ島11の頂部11aを被うには前記ローラを使うようにする。また、補助の駆動ローラ29は、帯状体19を垂れ下がる状態に保つのであれば、省略することができる。
【0027】
(天井構造の活用例)
天井構造を一層有効に活用するには、次のような付帯設備を設けることが好ましい。図1乃至3に示す本実施形態では、帯状体19の上面を拭う清掃具41と、清掃具41で拭われた被清掃物を受ける収納箱43と、を備える。そして、巻上げ手段21と収納箱43とは、パチンコ島11の妻11bに配置してあり、これらはカバー45で被われる。清掃具41は、パチンコ島11の頂部11a又は妻11bに着脱可能に取りつける。一方、収納箱43は妻11bに引出し可能に取りつけたり、定置したりすることができる。カバー45は、清掃具41を被うように形成することもできる。このカバー45をパチンコ島11の妻11bに取りつけると、カバー45が帯状体19や巻上げ手段21、収納箱43を被うため、パチンコ島11の美観は損なわれない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、補給樋を清掃する都度、相当数のねじを緩めたり、締めたりする手間を省くことができ、清掃作業を能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一方の妻にあるカバーを外して示すパチンコ島の一例の斜視図である。
【図2】帯状体と巻上げ手段を示す斜視図である。
【図3】図2の拡大した右側面図で、帯状体は一部を示してある。
【符号の説明】
11 パチンコ島
11a 頂部
11b 妻
13 パチンコ機
13a 遊技面
15 上部タンク
17 補給樋
19 帯状体
19a 上端
21 巻上げ手段
23 硬質材
23a、23b 結合部
23c ピン
23d 孔
25 シャッター
27 駆動ローラ
27a 歯
29 補助の駆動ローラ
29a 歯
31 スプロケットホイール
33 チェーン
35 紐状体
41 清掃具
43 収納箱
45 カバー
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技場では、複数のパチンコ機を、それぞれの遊技面が実質的に同一面上に位置するように水平方向へ配列すると共に、このような2つの配列を背中合わせにしてパチンコ島を作り、遊技ゾーンとしている。
【0003】
パチンコ島では、通常、各パチンコ機で遊技済みのパチンコ玉を一箇所に集めて揚送し、揚送の間にパチンコ玉を研磨して汚れを落とす。そして、揚送されたパチンコ玉を上部タンクに一時的に収容すると共に、上部タンクから補給樋を経て各パチンコ機にパチンコ玉を補給する。補給樋の上方は、ベニヤ板等で被った天井となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
補給樋は定期的に清掃する必要があるが、従来、ベニヤ板等を相当数のねじで固定して天井としていたため、清掃の都度それらねじを緩めてベニヤ板等を外し、清掃後、それらねじを締めてベニヤ板等を取り付ける煩雑な作業を余儀無くされていた。この発明は、補給樋を清掃する際の煩雑さを解消できる、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明の発明者は、パチンコ島の頂部を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体を採用した。発明の詳しい内容については項を改めて説明する。なお、いずれかの請求項の発明について行う用語の定義などは、発明の性質に反しない限り、他の請求項の発明にも適用されるものとする。
【0006】
(請求項1に記載した発明の構成)
請求項1に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項1の天井構造」という)は、パチンコ島の頂部を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体と、この帯状体が前記パチンコ島の頂部を被う位置と頂部を開放する位置とに前記帯状体を移動させる巻上げ手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
帯状体は、帯状体を巻き取る方向、つまり帯状体の長手方向へ移動するように配置する。この帯状体は、相当数の硬質材からなり、相隣る硬質材相互の結合部を折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッターの他、ゴム、不織布又は帯鋼で作ったベルトとすることができ、巻上げ手段に応じて形態を定めることができる。一方、巻上げ手段は、帯状体がパチンコ島の頂部を被う位置へ帯状体を移動させる機能と、帯状体がパチンコ島の頂部を開放する位置へ帯状体を移動させる機能とを単一の巻上げ機構で果たすように形成する他、それぞれの機能を個別の巻上げ機構で果たすように形成することができる。例えば、帯状体の長手方向に沿う片側又は両側に穿孔を配列すると共に、スプロケットホイールを有する巻上げ機構を帯状体の長手方向の中間に配置し、スプロケットホイールの歯を穿孔に嵌入させて帯状体を移動する場合、前記2つの機能を単一の巻上げ機構で果たすことができる。この場合、帯状体は前記シャッター又は帯鋼のベルトで作る。これに対して、帯状体の長手方向の一端部又は両端部にワイヤ、ロープ、チェーンその他の紐状体を連結し、この紐状体をスプロケットホイール又はローラを有する巻上げ機構で巻き上げる場合、帯状体がパチンコ島の頂部を被う位置へ帯状体を移動させる巻上げ機構と、帯状体がパチンコ島の頂部を開放する位置へ帯状体を移動させる巻上げ機構とが必要となる。この場合、帯状体は前記シャッターの他、ベルトで作ることができる。2つの巻上げ機構を備える形態では、帯状体がパチンコ島の頂部を開放したとき、紐状体が頂部に存在することとなるが、例えば、2列の紐状体を設け、これら紐状体が補給樋の両側に位置するように紐状体を帯状体に連結しておけば、補給樋の清掃の際、障害とはならない。巻上げ手段は手動操作又は電動操作する。
【0008】
(請求項1に記載した発明の作用効果)
請求項1の天井構造によれば、移動可能な帯状体を使用してパチンコ島の頂部を被い、かつ、開放することができるため、パチンコ島にある補給樋を清掃する都度、相当数のねじを緩めたり、これらねじを締めたりする煩雑な作業が不要となり、補給樋の清掃を能率的に行うことができる。
【0009】
(請求項2に記載した発明の構成)
請求項2に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項2の天井構造」という)は、請求項1の天井構造に限定が加わり、前記帯状体は、相当数の硬質材からなり、相隣る硬質材相互の結合部を折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッターを有し、前記結合部と実質的に直交する方向へ移動することを特徴とする。相当数とは、帯状体がパチンコ島の頂部を完全に被うことができる数量であり、硬質材1つの寸法と頂部の長さとを勘案して定めることができる。硬質材は、硬質プラスチックやアルミ、鋼材であり、それ自体は垂れるような変形や、折り曲げのような変形をしない。しかし、その結合部が変形する結果、結合部と実質的に直交する方向、つまり帯状体の長手方向へ移動しても支障が生じない。帯状体がシャッターを有するとは、帯状体の全体がシャッターであってもよく、又は一部がシャッターであってもよいことを意味する。
【0010】
(請求項2に記載した発明の作用効果)
帯状体が相当数の硬質材からなるシャッターを有するところ、硬質材そのものは変形しない剛性を有するため、パチンコ島の頂部を被った結果、シャッターがパチンコ島にある補給樋を跨いだ状態になっても、下方へ垂れることがない。換言すると、下方へ垂れるのを防ぐ桟などを頂部に配置する必要がないことから、補給樋の上方に広い空間を確保できることとなり、補給樋の清掃が一層しやすくなる。また、シャッターが結合部で折り曲げ可能、かつ、引延し可能であるため、帯状体の移動を円滑に行うことができる。
【0011】
(請求項3に記載した発明の構成)
請求項3に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項3の天井構造」という)は、請求項1又は2の天井構造に限定が加わり、前記帯状体の上面を拭う清掃具と、この清掃具で拭われた被清掃物を受ける収納箱と、を備えることを特徴とする。清掃具は、ブラシ状のもの、ロール状のもの、両者を合わせたものなど種々の形態とすることができる。また、水分を湿らせて拭うこともでき、乾いたままで拭うこともできる。収納箱は、清掃具で拭われて落下する被清掃物を受けるものであれば、どのような形状であってもよく、引出し式としたり、所定場所に置く定置式としたりすることができる。
【0012】
(請求項3に記載した発明の作用効果)
請求項3の天井構造によれば、帯状体を移動してパチンコ島の頂部を開放するとき、清掃具が帯状体の上面を拭い、上面に溜まった埃などの被清掃物を落下させて収納箱に受けるため、別途帯状体を清掃する手間を省くことができる。
【0013】
(請求項4に記載した発明の構成)
請求項4に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項4の天井構造」という)は、請求項3の天井構造に限定が加わり、前記巻上げ手段及び収納箱は、前記パチンコ島の妻に配置してあり、前記天井構造は、前記巻上げ手段と、前記清掃具と、前記収納箱と、を被うカバーを備えることを特徴とする。カバーはパチンコ島の妻の主として美観面を考慮してデザインを定めることができる。
【0014】
(請求項4に記載した発明の作用効果)
請求項4の天井構造によれば、巻上げ手段及び収納箱をパチンコ島の妻、つまりパチンコ島の端面に配置することにより、通常では使用されないパチンコ島の妻を有効に活用することができる。また、カバーで被うため、見栄えを損なうことがない。
【0015】
(請求項5に記載した発明の構成)
請求項5に記載した発明に係る、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造(以下、「請求項5の天井構造」という)は、請求項2ないし4のいずれかの天井構造に限定が加わり、前記パチンコ島は、2つの妻から間隔をおいた位置にパチンコ玉を収容する上部タンクを備え、前記天井構造は2つの前記帯状体を備え、各帯状体は、前記パチンコ島の頂部を被う位置にあるとき、前記上部タンクから前記パチンコ島の各妻まで延びることを特徴とする。上部タンクは、パチンコ島の実質的に中央に位置する他、一方の妻側に偏って位置する。従って、2つの帯状体の長さは実質的に同じこともあり、異なることもある。
【0016】
(請求項5に記載した発明の作用効果)
請求項5の天井構造によれば、パチンコ島の実際に即した天井構造を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。図面中、図1は、一方の妻にあるカバーを外して示すパチンコ島の一例の斜視図、図2は帯状体と巻上げ手段を示す斜視図、図3は図2の拡大した右側面図で、帯状体は一部を示してある。
【0018】
(パチンコ島の概略)
図1及び2に示すように、パチンコ島11は、複数のパチンコ機13,13・・の遊技面13a,13a・・が実質的に同一面上に位置するように複数のパチンコ機13,13・・を横方向へ配列すると共に、このような2つの配列を背中合わせにして作られている。したがって、図1に示したパチンコ機13,13・・の背後に同数のパチンコ機が遊技面を紙背に向けて配置されている。パチンコ島11の内部には、それ自体公知のように、各パチンコ機13,13・・から放出された遊技済みのパチンコ玉を一箇所に集める複数のシュート、シュートの合流部に配置した下部タンク、下部タンクに集まったパチンコ玉を上部タンク15へ揚送する揚送装置、遊技済みのパチンコ玉を磨く研磨装置等が配置されている。上部タンク15へ揚送されたパチンコ玉は補給樋17を経て各パチンコ機13,13・・に補給される。図示の実施形態では、パチンコ島11のほぼ中央に上部タンク15が配置されており、この上部タンク15から2つの補給樋17,17が互いに逆向きに延びている。パチンコ遊技場では、前記パチンコ島11を相当数並列し、遊技ホールを作っている。なお、図1に示したパチンコ島11は、6台のパチンコ機13,13・・を背中合わせにした合計12台のパチンコ機を備えるが、パチンコ島11に何台のパチンコ機13,13・・を配置するかは、遊技ホールに応じて定めればよい。
【0019】
(天井構造の構成)
本実施形態におけるパチンコ島の天井構造は、パチンコ島11の頂部11aを保護すると共に、補給樋17を清掃し易くするもので、帯状体19と、巻上げ手段21と、を備える。図1に示した実施形態では、上部タンク15に連なる2つの補給樋17があることから、帯状体19と巻上げ手段21とは各補給樋17、17毎に設けられている。以下には、図1において右側に位置する帯状体19と巻上げ手段21について説明するが、左側に位置する帯状体19及び巻上げ手段21は、同じ構造であり、対称配置したものである。
【0020】
帯状体19は、頂部11aを被い、かつ、開放するように形成したもので、移動可能である。帯状体19は、図3に示すように、相当数の硬質材23,23・・からなり、相隣る硬質材23,23相互の結合部23a,23bを折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッター25を有する。硬質材23は硬質樹脂を成形して作られている。結合部23a,23bはそれぞれ円形断面の孔を有するが、結合部23bの孔の口径は結合部23aの孔の口径よりわずかに大きい。結合部23aは中央に凹みを有し、結合部23bは結合部23aの凹みに入る凸形状となっている。結合部23bを結合部23aの凹みに入れ、両結合部23a,23bを整合した状態で結合部23aにピン23cを圧入する。その結果、結合部23bがピン23cに対して緩い結合状態に保たれることとなり、相隣る硬質材23,23は、互いに他の硬質材23に対して、折り曲げ可能、かつ、引延し可能となり、シャッター25を有する帯状体19は、結合部23a,23bと実質的に直交する方向、つまり帯状体19の長手方向Aへ移動することができる。
【0021】
図1乃至3に示すように、巻上げ手段21は、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29と、を備える。駆動ローラ27は、パチンコ島11の頂部11aから妻11bに至る部分に配置したもので、鎖歯車すなわちスプロケットホイールの歯27aを円周方向に植えたものを2列有する、いわば2個のスプロケットホイール付きのローラである。補助の駆動ローラ29は、駆動ローラ27から下方に間隔をおいてパチンコ島11の妻11bに位置する。補助の駆動ローラ29は、駆動ローラ27と同形、同大であり、駆動ローラ27の歯27aと同じスプロケットホイールの歯29aを円周方向に植えたものを2列有する。駆動ローラ27及び補助の駆動ローラ29にそれぞれスプロケットホイール31,31を取りつけ、これらスプロケットホイール31,31間にチェーン33を張り渡してある。その結果、駆動ローラ27を手動で、又は図示しない電動機で回転すると、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29とは同じ回転速度で同じ方向へ回転する。なお、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29とは、ブラケットを介して妻11bに回転可能に支持されているが、この構造自体は公知であるため、図示は省略してある。
【0022】
一方、帯状体19のシャッター25の各硬質材23は、駆動ローラ27の歯27a、及び補助の駆動ローラ29の歯29aを嵌入させる複数の孔23d,23d・・を長手方向Aに沿う両側部に有する。各側部の複数の孔23d,23dは、スプロケットホイールの歯27a,29aのピッチに適合するように定めてある。帯状体19の前記構成と、巻上げ手段21の前記構成とによって、帯状体19はパチンコ島11の頂部11aを被う位置と、頂部を開放する位置とに移動する。
【0023】
(帯状体及び巻上げ手段の作用)
帯状体19は、図1の左側に示したように、パチンコ島11の頂部11aを被った状態に保たれており、帯状体19の上端19aは上部タンク15と密接している。補給樋17を清掃すべきとき、駆動ローラ27を図3において矢印Bへ向けて回転すると、補助の駆動ローラ29もまたBへ同じ速度で回転する。帯状体19のシャッター25の各硬質材23に開けた孔23dに駆動ローラ27の歯27a、及び補助の駆動ローラ29の歯29aが嵌入しているため、帯状体19は図3の矢印Cへ向けて移動する。帯状体19の移動につれ、補助の駆動ローラ29から離れた帯状体19の部分は下方へ垂れ下がるようになる。このまま、帯状体19を垂れ下がらせ、床上又はパチンコ機13が載っている台上に帯状体19を堆積させてもよい。
【0024】
図2及び3に示すように本実施形態では、帯状体19の垂れ下がりを防ぐため、補助の駆動ローラ29を回らせ、帯状体19を上方へ引き上げている。そのためには、帯状体19の下端と駆動ローラ27とをワイヤ、ロープ、細いベルト、チェーンその他の紐状体35で連結することが便宜である。駆動ローラ27と紐状体35とは、図3において帯状体19が駆動ローラ27の上面に接していることから、紐状体35を駆動ローラ27の下面、つまり駆動ローラ27の紙背側で駆動ローラ27と連結する。そうすると、矢印Bへ向けた駆動ローラ27の回転により、駆動ローラ27の紙背側では矢印Dへ向けた回転となり、駆動ローラ27は紐状体35を巻き取ることができる。帯状体19を駆動ローラ27に巻き取って帯状体19の垂れ下がりを防ぐことも可能であるが、このようにすると、帯状体19がシャッター25を有するとき、円滑な巻取りが難しくなる。これに対して、紐状体35であれば、駆動ローラ27に巻き取られた紐状体35の嵩は少なく、円滑な巻取りが可能である。
【0025】
補給樋17を清掃するのに十分な空間がパチンコ島11の頂部11aに確保されたとき、帯状体19の移動を停止する。その後、補給樋17を清掃し、帯状体19を元の位置に戻す。そのためには、駆動ローラ27をBとは逆の向きに回転する。そうすると、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29とが帯状体19のシャッター25を押し上げることとなり、帯状体19は図3において矢印Eに向けて移動する。帯状体19がシャッター25を有するところ、シャッター25の各硬質材23はそれ自体では変形しない剛性を持っているため、帯状体19の押上げは支障無く行われる。しかし、パチンコ島11の頂部11aが長かったり、頂部11aの幅が大きかったりして抵抗が多いとき、押上げだけでは帯状体19の移動が円滑に行われないこともありうる。その場合の対処として、前もって帯状体19の上端19aに紐状体を連結すると共に、この紐状体を、例えば上部タンク15内に配置したローラに連結しておき、駆動ローラ27とローラの同期回転によって帯状体を押し上げつつ、引き上げるようにしてもよい。
【0026】
(帯状体と巻上げ手段の別の実施形態)
帯状体19がゴム又は不織布のベルトである場合、剛性が小さいため、帯状体19を押し上げるには無理がある。したがって、この場合には、巻上げ手段21として、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29の他に、前記ローラを採用し、パチンコ島11の頂部11aを開放するには、駆動ローラ27と補助の駆動ローラ29を使い、パチンコ島11の頂部11aを被うには前記ローラを使うようにする。また、補助の駆動ローラ29は、帯状体19を垂れ下がる状態に保つのであれば、省略することができる。
【0027】
(天井構造の活用例)
天井構造を一層有効に活用するには、次のような付帯設備を設けることが好ましい。図1乃至3に示す本実施形態では、帯状体19の上面を拭う清掃具41と、清掃具41で拭われた被清掃物を受ける収納箱43と、を備える。そして、巻上げ手段21と収納箱43とは、パチンコ島11の妻11bに配置してあり、これらはカバー45で被われる。清掃具41は、パチンコ島11の頂部11a又は妻11bに着脱可能に取りつける。一方、収納箱43は妻11bに引出し可能に取りつけたり、定置したりすることができる。カバー45は、清掃具41を被うように形成することもできる。このカバー45をパチンコ島11の妻11bに取りつけると、カバー45が帯状体19や巻上げ手段21、収納箱43を被うため、パチンコ島11の美観は損なわれない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、補給樋を清掃する都度、相当数のねじを緩めたり、締めたりする手間を省くことができ、清掃作業を能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一方の妻にあるカバーを外して示すパチンコ島の一例の斜視図である。
【図2】帯状体と巻上げ手段を示す斜視図である。
【図3】図2の拡大した右側面図で、帯状体は一部を示してある。
【符号の説明】
11 パチンコ島
11a 頂部
11b 妻
13 パチンコ機
13a 遊技面
15 上部タンク
17 補給樋
19 帯状体
19a 上端
21 巻上げ手段
23 硬質材
23a、23b 結合部
23c ピン
23d 孔
25 シャッター
27 駆動ローラ
27a 歯
29 補助の駆動ローラ
29a 歯
31 スプロケットホイール
33 チェーン
35 紐状体
41 清掃具
43 収納箱
45 カバー
Claims (5)
- パチンコ島の頂部を被い、かつ、開放するように形成した、移動可能な帯状体と、
この帯状体が前記パチンコ島の頂部を被う位置と頂部を開放する位置とに前記帯状体を移動させる巻上げ手段と、を備える
ことを特徴とする、パチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造。 - 前記帯状体は、相当数の硬質材からなり、相隣る硬質材相互の結合部を折り曲げ可能、かつ、引延し可能に連結したシャッターを有し、前記結合部と実質的に直交する方向へ移動する
ことを特徴とする、請求項1に記載のパチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造。 - 前記帯状体の上面を拭う清掃具と、
この清掃具で拭われた被清掃物を受ける収納箱と、を備える
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のパチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造。 - 前記巻上げ手段及び収納箱は、前記パチンコ島の妻に配置してあり、
前記天井構造は、前記巻上げ手段と、前記清掃具と、前記収納箱と、を被うカバーを備える
ことを特徴とする、請求項3に記載のパチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造。 - 前記パチンコ島は、2つの妻から間隔をおいた位置にパチンコ玉を収容する上部タンクを備え、
前記天井構造は2つの前記帯状体を備え、各帯状体は、前記パチンコ島の頂部を被う位置にあるとき、前記上部タンクから前記パチンコ島の各妻まで延びる
ことを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載のパチンコ遊技場におけるパチンコ島の天井構造。
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JP2011098129A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Max:Kk | パチンコ機島の騒音低減構造 |
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2002
- 2002-11-18 JP JP2002333660A patent/JP2004166788A/ja active Pending
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