JP2004166438A - 電源アダプター - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧区分の異なる複数のプラグを備えている出力電圧可変型の電源アダプターにおいて、どのプラグに被接続機器が接続されたかを自動的に検知して、その被接続機器の電圧区分に見合った電圧に切り替える。
【解決手段】電圧区分の異なる複数のプラグA,Bを備えている電源アダプターにおいて、一方のプラグBをダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10の出力ラインVL1に接続するとともに、所定の抵抗R5を介して制御用駆動電源ラインDLにも接続し、制御手段30にて、制御用駆動電源ラインDLから一方のプラグBに向けて流れる電流の有無によって一方のプラグBに電気機器が接続されたかどうかを判断し、一方のプラグBに電気機器が接続された場合には、分圧用抵抗群(R1〜R3)の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】電圧区分の異なる複数のプラグA,Bを備えている電源アダプターにおいて、一方のプラグBをダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10の出力ラインVL1に接続するとともに、所定の抵抗R5を介して制御用駆動電源ラインDLにも接続し、制御手段30にて、制御用駆動電源ラインDLから一方のプラグBに向けて流れる電流の有無によって一方のプラグBに電気機器が接続されたかどうかを判断し、一方のプラグBに電気機器が接続された場合には、分圧用抵抗群(R1〜R3)の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源アダプターに関し、さらに詳しく言えば、例えば自動車のバッテリーを主電源として、CDプレーヤやMDプレーヤなどにその電気機器に必要とされる電源を供給する出力電圧可変型の電源アダプター(電源供給装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばCDプレーヤ,MDプレーヤそれにラジカセなどの携帯型電気機器においては、その電源を電池に求めているが、多くの場合、外部電源でも使用可能とするための外部電源接続用ジャックを備えている。
【0003】
その際、外部電源の電圧を被接続機器に見合った電圧とするために電源アダプターが用いられる。例えば、自動車のシガーライターソケットから電源を得る場合、日本でのカーバッテリーの電圧は12V(大型トラックなどの特定の車両を除く。)であるため、CDプレーヤなどでは機種にもよるが、その12V電圧を電源アダプターにて例えば1.5〜6V程度に変換する必要がある。
【0004】
この種の電源アダプター、特にカーバッテリー用の電源アダプターでは汎用性を持たせるため、出力電圧を例えば高低2段階に切り替え可能となっており、まず、その基本的な構成を図4により説明する。
【0005】
すなわち、この電源アダプターは、DC−DCコンバータ10と、平滑コンデンサC1を介してDC−DCコンバータ10の出力側に接続され、その出力電圧を高低の2段階に切り替える電圧可変手段20とを備え、電圧可変手段20の出力ラインには、出力端子としての第1プラグAと第2プラグBの2つのプラグが並列的に接続されている。
【0006】
DC−DCコンバータ10は、制御用IC1,電界効果トランジスタ(FET)Q1,ダイオードD1およびチョークコイルL1から構成され、その入力側には図示しないカーバッテリーから例えば12Vの電圧が印加される。
【0007】
電圧可変手段20は、直列に接続された分圧用抵抗R1,R2と、その一方の分圧用抵抗R2に対してスイッチSW1を介して並列的に接続される補助分圧用抵抗R3とを備え、スイッチSW1のオンオフにより、その分圧比が変えられる。
【0008】
DC−DCコンバータ10において、制御用IC1は、電源入力端子VDD,駆動端子EXT,グランド端子VSSおよび電圧検出端子FBの4つの端子を有し、電源入力端子VDDには、カーバッテリーからの12V電圧が印加される。
【0009】
駆動端子EXTからは、電界効果トランジスタQ1をスイッチングする信号が出力され、グランド端子VSSは、カーバッテリーのマイナス側に接続される。電圧検出端子FBには、分圧用抵抗R1,R2の接続点から基準となる電圧Vfbがフィードバックされ、制御用IC1は、このフィードバック電圧Vfbが常に一定となるように、電界効果トランジスタQ1のオンオフを制御する。
【0010】
スイッチSW1がオフのとき、出力電圧Voは、
Vo=Vfb×(R1+R2)/R2
により求められる。これより高い電圧を得る場合には、スイッチSW1をオンとして、分圧用抵抗R2に対して補助分圧用抵抗R3を並列に接続する。
【0011】
このようにして、各プラグA,Bには、一例としてスイッチSW1がオフのときには3Vが現れ、スイッチSW1がオンのときには6Vが現れるが、被接続機器を間違った電圧に誤接続するのを防止するため、電子情報技術産業協会(JEITA)では、次のような電圧区分1〜5を設定し、その各区分ごとにプラグの外径および内径を規定している。
【0012】
電圧区分1:DC3.15V以下
(プラグ外径;2.35mm,プラグ内径;0.7mm)
電圧区分2:DC3.15Vを超えDC6.3V以下
(プラグ外径;4.0mm,プラグ内径;1.7mm)
電圧区分3:DC6.3Vを超えDC10.5V以下
(プラグ外径;4.75mm,プラグ内径;1.7mm)
電圧区分4:DC10.5Vを超えDC13.5V以下
(プラグ外径;5.5mm,プラグ内径;3.3mm以上)
電圧区分5:DC13.5Vを超えDC18V以下
(プラグ外径;6.5mm,プラグ内径;4.3mm以上)
【0013】
この規格によれば、出力電圧が切り替え可能とした電源アダプターにおいても、誤接続の問題は解消されるが、スイッチSW1を手動で切り替えていたのでは、その操作が煩わしいばかりでなく、異なった電圧が選択されることがある。そこで、下記特許文献1では、プラグの選択と連動してスイッチSW1を切り替えるようにした提案がなされている。
【0014】
すなわち、特許文献1においては、電圧区分の異なる2つのプラグを背中合わせにして1本の棒状として切り替えカバー内に摺動可能に組み込み、一方のプラグを切り替えカバーから突出させる場合には、他方のプラグが切り替えカバー内に没するようにして誤接続を防止するとともに、切り替えカバー内に上記スイッチSW1に相当するマイクロスイッチを設けて、プラグの摺動に伴ってプラグ支持体に設けられている突起により、そのマイクロスイッチをオンオフするようにしている。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−106032号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によると、切り替えカバー内のプラグ支持体と対向する限られた部分にマイクロスイッチを組み込む構成であるため、構造が複雑である。また、電源アダプター本体からマイクロスイッチにまでコードを引き回さなければならないなど、多くのコストアップ要因を含んでいる。さらには、マイクロスイッチの機械的な寿命の問題もある。
【0017】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたもので、その目的は、電圧区分の異なる複数のプラグを備えている電源アダプターにおいて、どのプラグに被接続機器が接続されたかを自動的に検知して、出力電圧を機械的なスイッチによることなく、その被接続機器の電圧区分に見合った電圧に切り替え可能とすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、所定の主電源に接続されるDC−DCコンバータと、上記DC−DCコンバータの出力電圧を高低の少なくとも2段階に切り替える分圧用抵抗群よりなる電圧可変手段と、上記分圧用抵抗群の分圧比を選択する制御手段と、上記電圧可変手段の出力ラインに並列的に接続された第1,第2の少なくとも2つの出力端子とを含み、上記制御手段にて上記分圧用抵抗群の分圧比を選択することにより、上記出力端子から異なる出力電圧が供給される電源アダプターにおいて、一方の上記第1出力端子は、ダイオードを介して上記電圧可変手段の出力ラインに接続されるとともに、所定の抵抗を介して上記制御手段側の駆動電源ラインにも接続され、上記制御手段は、上記駆動電源ラインから上記第1出力端子に向けて流れる電流の有無によって上記第1出力端子に電気機器が接続されたかどうかを判断し、上記第1出力端子に電気機器が接続された場合には、上記分圧用抵抗群の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更することを特徴としている。
【0019】
例えば、主電源がDC12Vのカーバッテリーで、第1出力端子が上記電圧区分2に適合するプラグで、第2出力端子が上記電圧区分1に適合するプラグであるとして、本発明によれば、電気機器が上記電圧区分2の第1出力端子に接続されると、制御手段側の駆動電源ラインからその電気機器に向けて所定の電流が流れるため、制御手段は出力電圧が4.5Vとなるように分圧用抵抗群の分圧比を変更する。
【0020】
これに対して、電気機器が上記電圧区分1の第2出力端子に接続された場合には、制御手段側の駆動電源ラインからその電気機器に向けて所定の電流が流れないため、制御手段は出力電圧が1.5Vとなるように分圧用抵抗群の分圧比を変更する。
【0021】
接続する電気機器を過電圧から保護する観点からして、第1,第2の両出力端子のいずれにも電気機器が接続されていない初期状態および第2出力端子に電気機器が接続された場合には、出力電圧を低いLo電圧値(例えば、1.5V)とし、第1出力端子に電気機器が接続された場合にのみ、出力電圧を上記Lo電圧値よりも高いHi電圧値(例えば、4.5V)とすることが好ましい。
【0022】
本発明の好ましい態様によれば、制御手段は、スイッチングトランジスタ,コンパレータICもしくは電圧検出ICよりなり、これらによって分圧用抵抗群内の主分圧用抵抗に対して補助分圧用抵抗が直並列の任意の状態で選択的に接続される。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図3を参照して、本発明の第1ないし第3実施形態を説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
【0024】
まず、図1に示す第1実施形態に係る電源アダプターにおいても、先に説明した従来技術と同じく、その基本的な構成として、DC−DCコンバータ10と、平滑コンデンサC1を介してDC−DCコンバータ10の出力側に接続され、その出力電圧を高低の2段階に切り替える電圧可変手段20とを備えている。
【0025】
DC−DCコンバータ10は、制御用IC1,電界効果トランジスタQ1,ダイオードD1およびチョークコイルL1から構成され、その入力側には図示しないカーバッテリーから12V電圧が印加される。このDC−DCコンバータ10は降圧型で、入力電圧(この例では12V)よりも低い電圧を出力する。
【0026】
電圧可変手段20は、直列に接続された分圧用抵抗R1,R2と、その一方の分圧用抵抗R2に対して選択的に並列的に接続される補助分圧用抵抗R3とを備えているが、その分圧比は制御手段30によって制御される。
【0027】
この第1実施形態において、制御手段30は、コレクタ−エミッタ間が補助分圧用抵抗R3とDC−DCコンバータ10のマイナス側出力ラインVL2との間に接続されたNPN型の第1トランジスタQ2と、コレクタ−エミッタ間が第1トランジスタQ2のベースと上記マイナス側出力ラインVL2との間に接続されたNPN型の第2トランジスタQ3とを備えている。
【0028】
この制御手段30を設けるにあたって、DC−DCコンバータ10の入力側から制御用駆動電源ラインDLが引き出されており、第1トランジスタQ2のベースおよび第2トランジスタQ3のコレクタは抵抗R4を介して制御用駆動電源ラインDLに接続されている。
【0029】
また、制御用駆動電源ラインDLとDC−DCコンバータ10のマイナス側出力ラインVL2との間には、3つの抵抗R5,R6,R7を含む抵抗直列回路が接続されており、第2トランジスタQ3のベースは抵抗R6と抵抗R7の接続点に接続されている。なお、制御用駆動電源ラインDLの電圧はDC12Vである。
【0030】
この第1実施形態および後述する第2および第3実施形態では、第1プラグAに上記電圧区分1(DC3.15V以下)に適合するプラグ(プラグ外径;2.35mm,プラグ内径;0.7mm)が用いられ、第2プラグBに上記電圧区分2(DC3.15Vを超えDC6.3V以下)に適合するプラグ(プラグ外径;2.35mm,プラグ内径;1.7mm)が用いられている。
【0031】
第1プラグAは、DC−DCコンバータ10のプラス側出力ラインVL1とマイナス側出力ラインVL2との間に接続されている。なお、DC−DCコンバータ10のプラス側出力ラインVL1とマイナス側出力ラインVL2は、電圧可変手段20によってコントロールされるラインである。
【0032】
これに対して、第2プラグBは、その一方の端子部がDC−DCコンバータ10のマイナス側出力ラインVL2に直接的に接続されるが、他方の端子部はダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10のプラス側出力ラインVL1に接続されている。ダイオードD2の向きは、プラス側出力ラインVL1側から見て順方向である。また、第2プラグBの他方の端子部は、抵抗R5と抵抗R6の接続点にも接続されている。
【0033】
次に、この第1実施形態の動作について説明する。通常状態(第1,第2プラグA,Bに機器が接続されていない状態)では、第1トランジスタQ2がオフで、第2トランジスタQ3がオンになるように、抵抗R4〜R7の値を選ぶ。
【0034】
一例として、制御用駆動電源ラインDLの電圧がDC12V,抵抗R4が100kΩ,抵抗R5が10kΩ,抵抗R6が100kΩ,抵抗R7が7.5kΩであるとすると、第1および第2プラグA,Bに機器が接続されていない通常状態では、第2トランジスタQ3がオンとなり、そのコレクタ電圧はほぼ0Vであるから、第1トランジスタQ2がオフとなる。
【0035】
これにより、補助用分圧抵抗R3は分圧用抵抗R1,R2から切り離されるため、DC−DCコンバータ10の出力電圧は、分圧用抵抗R1,R2による分圧比で分圧され、第1,第2プラグA,Bには例えば3Vの電圧が供給される。したがって、この場合には第1プラグAに定格電圧3Vの機器を接続して使用することができる。
【0036】
これに対して、第2プラグBに機器が接続されると、その被接続機器の電源インピーダンスが抵抗R6,7に対して十分に小さいことを条件として、制御用駆動電源ラインDLから抵抗R5を介して被接続機器に向けて電流が流れる。
【0037】
例えば、被接続機器の電源インピーダンスが2kΩで1mAの電流が流れたとすると、抵抗R5で10Vの電圧降下が発生するため、第2トランジスタQ3がオフとなり、抵抗R4に流れる電流が第1トランジスタQ2のベースに供給されて第1トランジスタQ2がオンとなる。
【0038】
これにより、分圧用抵抗R2に対して補助分圧用抵抗R3が並列に接続されることになるため、第2プラグBにはダイオードD2を介して例えば6Vの電圧が供給されることになる。
【0039】
このように、本発明によれば、第2プラグBに機器を接続したかどうかによって、DC−DCコンバータ10の出力電圧が例えば3V,6Vの2段階に切り替えられる。接続する機器としては、例えばCDプレーヤ,MDプレーヤそれにラジカセなどを例示することができる。
【0040】
次に、図2に示す本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、電圧可変手段20の制御手段30としてコンパレータIC2を用いている。なお、図2はコンパレータIC2の周辺の回路構成を示し、補助分圧用抵抗R3は、上記第1実施形態と同じく図1の分圧用抵抗R1,R2の接続点に接続されており、また、DC−DCコンバータ10自体の構成も上記第1実施形態と変わるところはない。
【0041】
この第2実施形態においては、コンパレータIC2の出力側に上記補助分圧用抵抗R3が接続され、コンパレータIC2の+入力端子には抵抗R7を介して第2プラグBが接続される。なお、第2プラグBは上記第1実施形態と同じく、ダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10のプラス出力側ラインVL1に接続され、また、抵抗R5を介して制御用駆動電圧ラインDLにも接続される。
【0042】
また、制御用駆動電圧ラインDLとDC−DCコンバータ10のマイナス出力側ラインVL2との間に抵抗R8,R9を含む抵抗直列回路が接続され、コンパレータIC2の−入力端子は、抵抗R8と抵抗R9の接続点に接続される。
【0043】
抵抗R5が10kΩ,抵抗R7が100kΩ,抵抗R8が100kΩ,抵抗R9が33kΩであるとして、第1,第2プラグA,Bのいずれにも機器が接続されていない通常状態もしくは第1プラグAに機器が接続されている状態では、コンパレータIC2の出力は「Hi」であるため、補助分圧用抵抗R3は分圧用抵抗R1,R2から切り離され、したがって、各プラグA,Bには例えば3Vの電圧が供給される。
【0044】
これに対して、第2プラグBに機器が接続され、制御用駆動電源ラインDLから抵抗R5を介してその接続機器に向けて1mA以上の電流が流れると、コンパレータIC2の出力が「Lo」となり、補助分圧用抵抗R3が分圧用抵抗R2に対して並列に接続されることになる。したがって、各プラグA,Bには例えば6Vの電圧が供給される。
【0045】
図3は、上記コンパレータIC2に代えて、電圧検出IC3を用いた本発明の第3実施形態である。この場合には、電圧検出IC3の出力側に補助分圧用抵抗R3が接続され、その入力側には抵抗R10を介して第2プラグBが接続される。なお、第2プラグBは上記各実施形態と同じく、ダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10のプラス出力側ラインVL1に接続され、また、抵抗R5を介して制御用駆動電圧ラインDLにも接続される。
【0046】
抵抗R5が10kΩ,抵抗R10が100kΩであり、電圧検出IC3の検出電圧が3Vであるとして、第1,第2プラグA,Bのいずれにも機器が接続されていない通常状態もしくは第1プラグAに機器が接続されている状態では、電圧検出IC3の出力は「Hi」であるため、補助分圧用抵抗R3は分圧用抵抗R1,R2から切り離され、したがって、各プラグA,Bには例えば3Vの電圧が供給される。
【0047】
これに対して、第2プラグBに機器が接続され、制御用駆動電源ラインDLから抵抗R5を介してその接続機器に向けて1mA以上の電流が流れると、電圧検出IC3の出力が「Lo」となり、補助分圧用抵抗R3が分圧用抵抗R2に対して並列に接続されることになる。したがって、各プラグA,Bには例えば6Vの電圧が供給される。
【0048】
上記の各実施形態において、主電源は12Vのカーバッテリーに限られるものではない。また、第1プラグA側に上記と同様な機器接続検出回路を設けて、第1プラグA側に機器が接続された場合に、低い電圧が優先して出力されるようにすることもできる。また、第1プラグAと第2プラグBとに同時に機器が接続されないようにするため、択一的にプラグを使用可能とする例えばプラグカバーを設けることも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電圧区分の異なる複数のプラグを備えている出力電圧可変型の電源アダプターにおいて、一方のプラグをダイオードを介してDC−DCコンバータの出力ラインに接続するとともに、所定の抵抗を介して制御用駆動電源ラインにも接続し、制御手段にて、制御用駆動電源ラインから上記一方のプラグに向けて流れる電流の有無によって上記一方のプラグに電気機器が接続されたかどうかを判断し、上記一方のプラグに電気機器が接続された場合には、分圧用抵抗群の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更するようにしたことにより、どのプラグに被接続機器が接続されたかを自動的に検知して、出力電圧を機械的なスイッチによることなく、その被接続機器の電圧区分に見合った電圧に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源アダプターの第1実施形態を示す回路図。
【図2】本発明による電源アダプターの第2実施形態の要部を示す回路図。
【図3】本発明による電源アダプターの第3実施形態の要部を示す回路図。
【図4】従来の電源アダプターの基本的な構成を示す回路図。
【符号の説明】
10 DC−DCコンバータ
20 電圧可変手段
30 制御手段
A 第1プラグ
B 第2プラグ
D2 ダイオード
DL 制御用駆動電源ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源アダプターに関し、さらに詳しく言えば、例えば自動車のバッテリーを主電源として、CDプレーヤやMDプレーヤなどにその電気機器に必要とされる電源を供給する出力電圧可変型の電源アダプター(電源供給装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばCDプレーヤ,MDプレーヤそれにラジカセなどの携帯型電気機器においては、その電源を電池に求めているが、多くの場合、外部電源でも使用可能とするための外部電源接続用ジャックを備えている。
【0003】
その際、外部電源の電圧を被接続機器に見合った電圧とするために電源アダプターが用いられる。例えば、自動車のシガーライターソケットから電源を得る場合、日本でのカーバッテリーの電圧は12V(大型トラックなどの特定の車両を除く。)であるため、CDプレーヤなどでは機種にもよるが、その12V電圧を電源アダプターにて例えば1.5〜6V程度に変換する必要がある。
【0004】
この種の電源アダプター、特にカーバッテリー用の電源アダプターでは汎用性を持たせるため、出力電圧を例えば高低2段階に切り替え可能となっており、まず、その基本的な構成を図4により説明する。
【0005】
すなわち、この電源アダプターは、DC−DCコンバータ10と、平滑コンデンサC1を介してDC−DCコンバータ10の出力側に接続され、その出力電圧を高低の2段階に切り替える電圧可変手段20とを備え、電圧可変手段20の出力ラインには、出力端子としての第1プラグAと第2プラグBの2つのプラグが並列的に接続されている。
【0006】
DC−DCコンバータ10は、制御用IC1,電界効果トランジスタ(FET)Q1,ダイオードD1およびチョークコイルL1から構成され、その入力側には図示しないカーバッテリーから例えば12Vの電圧が印加される。
【0007】
電圧可変手段20は、直列に接続された分圧用抵抗R1,R2と、その一方の分圧用抵抗R2に対してスイッチSW1を介して並列的に接続される補助分圧用抵抗R3とを備え、スイッチSW1のオンオフにより、その分圧比が変えられる。
【0008】
DC−DCコンバータ10において、制御用IC1は、電源入力端子VDD,駆動端子EXT,グランド端子VSSおよび電圧検出端子FBの4つの端子を有し、電源入力端子VDDには、カーバッテリーからの12V電圧が印加される。
【0009】
駆動端子EXTからは、電界効果トランジスタQ1をスイッチングする信号が出力され、グランド端子VSSは、カーバッテリーのマイナス側に接続される。電圧検出端子FBには、分圧用抵抗R1,R2の接続点から基準となる電圧Vfbがフィードバックされ、制御用IC1は、このフィードバック電圧Vfbが常に一定となるように、電界効果トランジスタQ1のオンオフを制御する。
【0010】
スイッチSW1がオフのとき、出力電圧Voは、
Vo=Vfb×(R1+R2)/R2
により求められる。これより高い電圧を得る場合には、スイッチSW1をオンとして、分圧用抵抗R2に対して補助分圧用抵抗R3を並列に接続する。
【0011】
このようにして、各プラグA,Bには、一例としてスイッチSW1がオフのときには3Vが現れ、スイッチSW1がオンのときには6Vが現れるが、被接続機器を間違った電圧に誤接続するのを防止するため、電子情報技術産業協会(JEITA)では、次のような電圧区分1〜5を設定し、その各区分ごとにプラグの外径および内径を規定している。
【0012】
電圧区分1:DC3.15V以下
(プラグ外径;2.35mm,プラグ内径;0.7mm)
電圧区分2:DC3.15Vを超えDC6.3V以下
(プラグ外径;4.0mm,プラグ内径;1.7mm)
電圧区分3:DC6.3Vを超えDC10.5V以下
(プラグ外径;4.75mm,プラグ内径;1.7mm)
電圧区分4:DC10.5Vを超えDC13.5V以下
(プラグ外径;5.5mm,プラグ内径;3.3mm以上)
電圧区分5:DC13.5Vを超えDC18V以下
(プラグ外径;6.5mm,プラグ内径;4.3mm以上)
【0013】
この規格によれば、出力電圧が切り替え可能とした電源アダプターにおいても、誤接続の問題は解消されるが、スイッチSW1を手動で切り替えていたのでは、その操作が煩わしいばかりでなく、異なった電圧が選択されることがある。そこで、下記特許文献1では、プラグの選択と連動してスイッチSW1を切り替えるようにした提案がなされている。
【0014】
すなわち、特許文献1においては、電圧区分の異なる2つのプラグを背中合わせにして1本の棒状として切り替えカバー内に摺動可能に組み込み、一方のプラグを切り替えカバーから突出させる場合には、他方のプラグが切り替えカバー内に没するようにして誤接続を防止するとともに、切り替えカバー内に上記スイッチSW1に相当するマイクロスイッチを設けて、プラグの摺動に伴ってプラグ支持体に設けられている突起により、そのマイクロスイッチをオンオフするようにしている。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−106032号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によると、切り替えカバー内のプラグ支持体と対向する限られた部分にマイクロスイッチを組み込む構成であるため、構造が複雑である。また、電源アダプター本体からマイクロスイッチにまでコードを引き回さなければならないなど、多くのコストアップ要因を含んでいる。さらには、マイクロスイッチの機械的な寿命の問題もある。
【0017】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたもので、その目的は、電圧区分の異なる複数のプラグを備えている電源アダプターにおいて、どのプラグに被接続機器が接続されたかを自動的に検知して、出力電圧を機械的なスイッチによることなく、その被接続機器の電圧区分に見合った電圧に切り替え可能とすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、所定の主電源に接続されるDC−DCコンバータと、上記DC−DCコンバータの出力電圧を高低の少なくとも2段階に切り替える分圧用抵抗群よりなる電圧可変手段と、上記分圧用抵抗群の分圧比を選択する制御手段と、上記電圧可変手段の出力ラインに並列的に接続された第1,第2の少なくとも2つの出力端子とを含み、上記制御手段にて上記分圧用抵抗群の分圧比を選択することにより、上記出力端子から異なる出力電圧が供給される電源アダプターにおいて、一方の上記第1出力端子は、ダイオードを介して上記電圧可変手段の出力ラインに接続されるとともに、所定の抵抗を介して上記制御手段側の駆動電源ラインにも接続され、上記制御手段は、上記駆動電源ラインから上記第1出力端子に向けて流れる電流の有無によって上記第1出力端子に電気機器が接続されたかどうかを判断し、上記第1出力端子に電気機器が接続された場合には、上記分圧用抵抗群の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更することを特徴としている。
【0019】
例えば、主電源がDC12Vのカーバッテリーで、第1出力端子が上記電圧区分2に適合するプラグで、第2出力端子が上記電圧区分1に適合するプラグであるとして、本発明によれば、電気機器が上記電圧区分2の第1出力端子に接続されると、制御手段側の駆動電源ラインからその電気機器に向けて所定の電流が流れるため、制御手段は出力電圧が4.5Vとなるように分圧用抵抗群の分圧比を変更する。
【0020】
これに対して、電気機器が上記電圧区分1の第2出力端子に接続された場合には、制御手段側の駆動電源ラインからその電気機器に向けて所定の電流が流れないため、制御手段は出力電圧が1.5Vとなるように分圧用抵抗群の分圧比を変更する。
【0021】
接続する電気機器を過電圧から保護する観点からして、第1,第2の両出力端子のいずれにも電気機器が接続されていない初期状態および第2出力端子に電気機器が接続された場合には、出力電圧を低いLo電圧値(例えば、1.5V)とし、第1出力端子に電気機器が接続された場合にのみ、出力電圧を上記Lo電圧値よりも高いHi電圧値(例えば、4.5V)とすることが好ましい。
【0022】
本発明の好ましい態様によれば、制御手段は、スイッチングトランジスタ,コンパレータICもしくは電圧検出ICよりなり、これらによって分圧用抵抗群内の主分圧用抵抗に対して補助分圧用抵抗が直並列の任意の状態で選択的に接続される。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図3を参照して、本発明の第1ないし第3実施形態を説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
【0024】
まず、図1に示す第1実施形態に係る電源アダプターにおいても、先に説明した従来技術と同じく、その基本的な構成として、DC−DCコンバータ10と、平滑コンデンサC1を介してDC−DCコンバータ10の出力側に接続され、その出力電圧を高低の2段階に切り替える電圧可変手段20とを備えている。
【0025】
DC−DCコンバータ10は、制御用IC1,電界効果トランジスタQ1,ダイオードD1およびチョークコイルL1から構成され、その入力側には図示しないカーバッテリーから12V電圧が印加される。このDC−DCコンバータ10は降圧型で、入力電圧(この例では12V)よりも低い電圧を出力する。
【0026】
電圧可変手段20は、直列に接続された分圧用抵抗R1,R2と、その一方の分圧用抵抗R2に対して選択的に並列的に接続される補助分圧用抵抗R3とを備えているが、その分圧比は制御手段30によって制御される。
【0027】
この第1実施形態において、制御手段30は、コレクタ−エミッタ間が補助分圧用抵抗R3とDC−DCコンバータ10のマイナス側出力ラインVL2との間に接続されたNPN型の第1トランジスタQ2と、コレクタ−エミッタ間が第1トランジスタQ2のベースと上記マイナス側出力ラインVL2との間に接続されたNPN型の第2トランジスタQ3とを備えている。
【0028】
この制御手段30を設けるにあたって、DC−DCコンバータ10の入力側から制御用駆動電源ラインDLが引き出されており、第1トランジスタQ2のベースおよび第2トランジスタQ3のコレクタは抵抗R4を介して制御用駆動電源ラインDLに接続されている。
【0029】
また、制御用駆動電源ラインDLとDC−DCコンバータ10のマイナス側出力ラインVL2との間には、3つの抵抗R5,R6,R7を含む抵抗直列回路が接続されており、第2トランジスタQ3のベースは抵抗R6と抵抗R7の接続点に接続されている。なお、制御用駆動電源ラインDLの電圧はDC12Vである。
【0030】
この第1実施形態および後述する第2および第3実施形態では、第1プラグAに上記電圧区分1(DC3.15V以下)に適合するプラグ(プラグ外径;2.35mm,プラグ内径;0.7mm)が用いられ、第2プラグBに上記電圧区分2(DC3.15Vを超えDC6.3V以下)に適合するプラグ(プラグ外径;2.35mm,プラグ内径;1.7mm)が用いられている。
【0031】
第1プラグAは、DC−DCコンバータ10のプラス側出力ラインVL1とマイナス側出力ラインVL2との間に接続されている。なお、DC−DCコンバータ10のプラス側出力ラインVL1とマイナス側出力ラインVL2は、電圧可変手段20によってコントロールされるラインである。
【0032】
これに対して、第2プラグBは、その一方の端子部がDC−DCコンバータ10のマイナス側出力ラインVL2に直接的に接続されるが、他方の端子部はダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10のプラス側出力ラインVL1に接続されている。ダイオードD2の向きは、プラス側出力ラインVL1側から見て順方向である。また、第2プラグBの他方の端子部は、抵抗R5と抵抗R6の接続点にも接続されている。
【0033】
次に、この第1実施形態の動作について説明する。通常状態(第1,第2プラグA,Bに機器が接続されていない状態)では、第1トランジスタQ2がオフで、第2トランジスタQ3がオンになるように、抵抗R4〜R7の値を選ぶ。
【0034】
一例として、制御用駆動電源ラインDLの電圧がDC12V,抵抗R4が100kΩ,抵抗R5が10kΩ,抵抗R6が100kΩ,抵抗R7が7.5kΩであるとすると、第1および第2プラグA,Bに機器が接続されていない通常状態では、第2トランジスタQ3がオンとなり、そのコレクタ電圧はほぼ0Vであるから、第1トランジスタQ2がオフとなる。
【0035】
これにより、補助用分圧抵抗R3は分圧用抵抗R1,R2から切り離されるため、DC−DCコンバータ10の出力電圧は、分圧用抵抗R1,R2による分圧比で分圧され、第1,第2プラグA,Bには例えば3Vの電圧が供給される。したがって、この場合には第1プラグAに定格電圧3Vの機器を接続して使用することができる。
【0036】
これに対して、第2プラグBに機器が接続されると、その被接続機器の電源インピーダンスが抵抗R6,7に対して十分に小さいことを条件として、制御用駆動電源ラインDLから抵抗R5を介して被接続機器に向けて電流が流れる。
【0037】
例えば、被接続機器の電源インピーダンスが2kΩで1mAの電流が流れたとすると、抵抗R5で10Vの電圧降下が発生するため、第2トランジスタQ3がオフとなり、抵抗R4に流れる電流が第1トランジスタQ2のベースに供給されて第1トランジスタQ2がオンとなる。
【0038】
これにより、分圧用抵抗R2に対して補助分圧用抵抗R3が並列に接続されることになるため、第2プラグBにはダイオードD2を介して例えば6Vの電圧が供給されることになる。
【0039】
このように、本発明によれば、第2プラグBに機器を接続したかどうかによって、DC−DCコンバータ10の出力電圧が例えば3V,6Vの2段階に切り替えられる。接続する機器としては、例えばCDプレーヤ,MDプレーヤそれにラジカセなどを例示することができる。
【0040】
次に、図2に示す本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、電圧可変手段20の制御手段30としてコンパレータIC2を用いている。なお、図2はコンパレータIC2の周辺の回路構成を示し、補助分圧用抵抗R3は、上記第1実施形態と同じく図1の分圧用抵抗R1,R2の接続点に接続されており、また、DC−DCコンバータ10自体の構成も上記第1実施形態と変わるところはない。
【0041】
この第2実施形態においては、コンパレータIC2の出力側に上記補助分圧用抵抗R3が接続され、コンパレータIC2の+入力端子には抵抗R7を介して第2プラグBが接続される。なお、第2プラグBは上記第1実施形態と同じく、ダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10のプラス出力側ラインVL1に接続され、また、抵抗R5を介して制御用駆動電圧ラインDLにも接続される。
【0042】
また、制御用駆動電圧ラインDLとDC−DCコンバータ10のマイナス出力側ラインVL2との間に抵抗R8,R9を含む抵抗直列回路が接続され、コンパレータIC2の−入力端子は、抵抗R8と抵抗R9の接続点に接続される。
【0043】
抵抗R5が10kΩ,抵抗R7が100kΩ,抵抗R8が100kΩ,抵抗R9が33kΩであるとして、第1,第2プラグA,Bのいずれにも機器が接続されていない通常状態もしくは第1プラグAに機器が接続されている状態では、コンパレータIC2の出力は「Hi」であるため、補助分圧用抵抗R3は分圧用抵抗R1,R2から切り離され、したがって、各プラグA,Bには例えば3Vの電圧が供給される。
【0044】
これに対して、第2プラグBに機器が接続され、制御用駆動電源ラインDLから抵抗R5を介してその接続機器に向けて1mA以上の電流が流れると、コンパレータIC2の出力が「Lo」となり、補助分圧用抵抗R3が分圧用抵抗R2に対して並列に接続されることになる。したがって、各プラグA,Bには例えば6Vの電圧が供給される。
【0045】
図3は、上記コンパレータIC2に代えて、電圧検出IC3を用いた本発明の第3実施形態である。この場合には、電圧検出IC3の出力側に補助分圧用抵抗R3が接続され、その入力側には抵抗R10を介して第2プラグBが接続される。なお、第2プラグBは上記各実施形態と同じく、ダイオードD2を介してDC−DCコンバータ10のプラス出力側ラインVL1に接続され、また、抵抗R5を介して制御用駆動電圧ラインDLにも接続される。
【0046】
抵抗R5が10kΩ,抵抗R10が100kΩであり、電圧検出IC3の検出電圧が3Vであるとして、第1,第2プラグA,Bのいずれにも機器が接続されていない通常状態もしくは第1プラグAに機器が接続されている状態では、電圧検出IC3の出力は「Hi」であるため、補助分圧用抵抗R3は分圧用抵抗R1,R2から切り離され、したがって、各プラグA,Bには例えば3Vの電圧が供給される。
【0047】
これに対して、第2プラグBに機器が接続され、制御用駆動電源ラインDLから抵抗R5を介してその接続機器に向けて1mA以上の電流が流れると、電圧検出IC3の出力が「Lo」となり、補助分圧用抵抗R3が分圧用抵抗R2に対して並列に接続されることになる。したがって、各プラグA,Bには例えば6Vの電圧が供給される。
【0048】
上記の各実施形態において、主電源は12Vのカーバッテリーに限られるものではない。また、第1プラグA側に上記と同様な機器接続検出回路を設けて、第1プラグA側に機器が接続された場合に、低い電圧が優先して出力されるようにすることもできる。また、第1プラグAと第2プラグBとに同時に機器が接続されないようにするため、択一的にプラグを使用可能とする例えばプラグカバーを設けることも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電圧区分の異なる複数のプラグを備えている出力電圧可変型の電源アダプターにおいて、一方のプラグをダイオードを介してDC−DCコンバータの出力ラインに接続するとともに、所定の抵抗を介して制御用駆動電源ラインにも接続し、制御手段にて、制御用駆動電源ラインから上記一方のプラグに向けて流れる電流の有無によって上記一方のプラグに電気機器が接続されたかどうかを判断し、上記一方のプラグに電気機器が接続された場合には、分圧用抵抗群の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更するようにしたことにより、どのプラグに被接続機器が接続されたかを自動的に検知して、出力電圧を機械的なスイッチによることなく、その被接続機器の電圧区分に見合った電圧に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源アダプターの第1実施形態を示す回路図。
【図2】本発明による電源アダプターの第2実施形態の要部を示す回路図。
【図3】本発明による電源アダプターの第3実施形態の要部を示す回路図。
【図4】従来の電源アダプターの基本的な構成を示す回路図。
【符号の説明】
10 DC−DCコンバータ
20 電圧可変手段
30 制御手段
A 第1プラグ
B 第2プラグ
D2 ダイオード
DL 制御用駆動電源ライン
Claims (3)
- 所定の主電源に接続されるDC−DCコンバータと、上記DC−DCコンバータの出力電圧を高低の少なくとも2段階に切り替える分圧用抵抗群よりなる電圧可変手段と、上記分圧用抵抗群の分圧比を選択する制御手段と、上記電圧可変手段の出力ラインに並列的に接続された第1,第2の少なくとも2つの出力端子とを含み、上記制御手段にて上記分圧用抵抗群の分圧比を選択することにより、上記出力端子から異なる出力電圧が供給される電源アダプターにおいて、
一方の上記第1出力端子は、ダイオードを介して上記電圧可変手段の出力ラインに接続されるとともに、所定の抵抗を介して上記制御手段側の駆動電源ラインにも接続され、上記制御手段は、上記駆動電源ラインから上記第1出力端子に向けて流れる電流の有無によって上記第1出力端子に電気機器が接続されたかどうかを判断し、上記第1出力端子に電気機器が接続された場合には、上記分圧用抵抗群の分圧比をあらかじめ決められている所定の値に変更することを特徴とする電源アダプター。 - 上記制御手段は、上記第1,第2の両出力端子のいずれにも電気機器が接続されていない初期状態および上記第2出力端子に電気機器が接続された場合には、出力電圧を低いLo電圧値とし、上記第1出力端子に電気機器が接続された場合にのみ、出力電圧を上記Lo電圧値よりも高いHi電圧値とすることを特徴とする請求項1に記載の電源アダプター。
- 上記制御手段が、スイッチングトランジスタ,コンパレータICもしくは電圧検出ICよりなり、これらによって上記分圧用抵抗群内の主分圧用抵抗に対して補助分圧用抵抗が直並列の任意の状態で選択的に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の電源アダプター。
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- 2002-11-15 JP JP2002331735A patent/JP2004166438A/ja active Pending
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