JP2004166352A - 光ケーブルのボビン巻取方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1連続光ケーブル1を、巻枠2bを増設した第一ボビン2に巻取り、次いで第一ボビン2に巻取った1連続光ケーブル1の所定量を、1連続光ケーブル1の巻終わり端部を巻始め端部として、第二ボビン3に巻取り、しかるのち第一ボビン2に増設した巻枠2bを取り外す。或いは1連続光ケーブルの所定量を第一ボビンと仮巻ボビンに連続して巻取り、次いで前記仮巻ボビンに巻取った光ケーブルを、前記仮巻ボビンの巻終わり端部を巻始め端部として第二ボビンに巻取る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、架空線や架空地線などに巻付け布設する光ケーブルのボビン巻取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ケーブルを既設の架空線に巻付けて布設する方法は、図5に示すように、光ケーブル21を巻取ったボビン22を巻付機23にセットし、光ケーブル21の一端を鉄塔24aに固定した状態で巻付機23を架空線25の回りに回転させながら架空線25に沿って一方向に走行させてボビン22に巻取った光ケーブル21を架空線25に所定のピッチで巻付けて行われる。
巻付機23が次の鉄塔24bに到達したときは、巻付機23を次のスパンに移してさらに巻付け布設作業が続行される。
【0003】
ところで、前記巻付け布設方法では、架空線の強度や線間距離などの関係からボビンの重量や大きさが制約されるため1回で布設される光ケーブルの長さは限られ、通常、1ボビンには1〜数鉄塔間分の光ケーブルが巻取られていた。
このため、光ケーブルは1〜数鉄塔ごとに接続され、その結果、接続箇所が多くなり信頼性が劣り、また布設作業に多くの時間を要するといった問題があった。
【0004】
このようなことから、図6(イ)に示すように1連続の光ケーブル1を、その一端を第一ボビン2の巻始めとし、他端を第二ボビン3の巻始めとして2個のボビン2、3に巻取り、第一ボビン2に巻取った光ケーブル1を、図6(ロ)に示すように鉄塔24bの一方(鉄塔24a方向)に延びる架空線25に巻付け布設し、第二ボビンに巻取った光ケーブル1を鉄塔24bの他方(鉄塔24c方向)に延びる架空線25に巻付け布設する工法が提案された(特許文献1)。
この方法は接続箇所が少ないため、図5に示した工法に較べて光ケーブルの信頼性および布設作業性に優れる。
【0005】
【特許文献1】特開昭61−231506号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図6(イ)に示した1連続光ケーブルを2個のボビンに巻取る方法については、従来、適当な方法がなく効率の良い巻取方法が強く求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載発明は、1連続光ケーブルを、巻枠を増設した第一ボビンに巻取り、次いで前記第一ボビンに巻取った1連続光ケーブルの所定量を、1連続光ケーブルの巻終わり端部を巻始め端部として、第二ボビンに巻取り、しかるのち前記第一ボビンから前記増設した巻枠を取外すことを特徴とする光ケーブルのボビン巻取方法である。
【0008】
請求項2記載発明は、1連続光ケーブルの所定量を第一ボビンと仮巻ボビンに連続して巻取り、次いで前記仮巻ボビンに巻取った光ケーブルを、前記仮巻ボビンの巻終わり端部を巻始め端部として第二ボビンに巻取ることを特徴とする光ケーブルのボビン巻取方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を図を参照して具体的に説明する。
なお、本発明を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1(イ)〜(ハ)は本発明の巻取方法の第一の実施形態を示す工程説明図である。
1連続光ケーブル1を、巻枠2bを増設した第一ボビン2に巻取り(図1(イ))、次いで巻取った1連続光ケーブル1の所定量を、1連続光ケーブル1の巻終わり端部1aを巻始め端部として、第二ボビン3に巻取り(図1(ロ))、しかるのち増設した巻枠2bを第一ボビン2から取り外す。
【0010】
図2(イ)〜(ハ)は本発明の巻取方法の第二の実施形態を示す工程説明図である。
1連続光ケーブル1の所定量を、直列に連結した第一ボビン2と仮巻ボビン4に連続して巻き取り(図2(イ))、次いで仮巻ボビン4に巻取った光ケーブル1を、仮巻ボビン4に巻取った光ケーブルの巻終わり端部1aを巻始め端部として第二ボビン3に巻取る(図2(ロ))。しかるのち、仮巻ボビン4を第一ボビン2から取り外す(図2(ハ))。
【0011】
このようにして、図6(イ)に示した1連続光ケーブル1の一端を第一ボビン2の巻始めとし、他端を第二ボビン3の巻始めとする光ケーブルのボビン巻取方法が、簡単な操作で、作業スペースを取らずに効率的に行える。
【0012】
次に、前記2個の光ケーブル巻付用ボビンの運搬または移動に適した収納ケースについて図を参照して説明する。
この収納ケース11は、図3に示すように、前後開放の断面コの字型枠体12を主要部とし、前後開放部分の両側には横棒13が取り付けられている。枠体12の縦板14上部には、収納ケース11吊上げ用把手15が取付けられている。
【0013】
この収納ケース11の床面上に、1連続光ケーブルが巻取られた2個のボビン2、3が並列に縦置きされており、前記2個のボビン2、3は、その軸穴5に前記横棒13内面に設けられた凸部13aが差し込み、さらに前記床面上にストッパー17を配して固定されている。図3で18は横棒13を縦板14に取付けるためのボルトである。
【0014】
図3に示した収納ケースからボビン2を取出すには、横棒13を外し、ボビン2の軸穴5にシャフト(図示せず)を通し、このシャフトにクレーンのフックを掛け吊り上げて行う。次にボビン3を同様にして取出す。
取り出した2個のボビン2、3は、図6(ロ)に示したように、鉄塔24bの両側に設置した巻付機23にセットし、ボビン2、3に巻取られた光ケーブル1をそれぞれ架空線25に巻付け布設する。
【0015】
図4に示す収納ケース11では、の床面上に1連続光ケーブル1が巻取られた2個のボビン2、3が直列に縦置きされている。この2個のボビン2、3は縦板14と内面フラットな横棒16に接しており、このためボビン2、3が収納ケース11内を動いて光ケーブル1が傷付くようなことがない。枠体12の縦板14にはボビン3の軸穴5が露出するようにV字状の切り欠き14aが設けられている。これによりボビン3吊り上げ用シャフト(図示せず)を軸穴5に容易に通すことができる。
【0016】
2個のボビン2、3を跨ぐ光ケーブル部分1bは曲率を大きくとり、光ケーブルが折れ曲がらないようにする。
また、この部分は、スパイラル状にプリフォームしたプラスチックテープを巻付けたり、プロテクターチューブを被せたりして保護することが望ましい。
【0017】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明方法によれば、1連続光ケーブルの一端を第一ボビンの巻始めとし他端を第二ボビンの巻始めとする光ケーブルのボビン巻取りが効率良く行える。従って、接続箇所の少ない光ケーブルの巻付け工法が好適になされ、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ハ)は本発明の巻取方法の第一の実施形態を示す工程説明図である。
【図2】(イ)〜(ハ)は本発明の巻取方法の第二の実施形態を示す工程説明図である。
【図3】光ケーブル巻付用ボビンの収納構造の例を示す(イ)は正面説明図、(ロ)は側面説明図である。
【図4】光ケーブル巻付用ボビンの収納構造の他の例を示す(イ)は正面説明図、(ロ)は側面説明図である。
【図5】光ケーブルを架空線に巻付ける方法の説明図である。
【図6】(イ)は光ケーブルのボビン巻取方法の説明図、(ロ)は前記ボビンを用いて光ケーブルを架空線に巻付ける方法の説明図である。
【符号の説明】
1 1連続光ケーブル
1a 1連続光ケーブルの巻終わり端部
1b 1連続光ケーブルの2個のボビンを跨ぐ部分
2 第一ボビン
2a 第一ボビンの巻枠
2b 第一ボビンに増設した巻枠
3 第二ボビン
3a 第二ボビンの巻枠
4 仮巻ボビン
5 ボビンの軸穴
11 1連続光ケーブルを巻取った2個のボビンの収納ケース
12 断面コの字型枠体
13 内面に凸部を設けた横棒
13a横棒内面に設けられた凸部
14 枠体の縦板
14aV字状切り欠き
15 収納ケース吊上げ用把手
16 内面フラットな横棒
17 ストッパー
21 光ケーブル
22 ボビン
23 巻付機
24a〜c鉄塔
25 架空線
Claims (2)
- 1連続光ケーブルを、巻枠を増設した第一ボビンに巻取り、次いで前記第一ボビンに巻取った1連続光ケーブルの所定量を、1連続光ケーブルの巻終わり端部を巻始め端部として、第二ボビンに巻取り、しかるのち前記第一ボビンから前記増設した巻枠を取外すことを特徴とする光ケーブルのボビン巻取方法。
- 1連続光ケーブルの所定量を第一ボビンと仮巻ボビンに連続して巻取り、次いで前記仮巻ボビンに巻取った光ケーブルを、前記仮巻ボビンの巻終わり端部を巻始め端部として第二ボビンに巻取ることを特徴とする光ケーブルのボビン巻取方法。
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JP2002327462A JP3833991B2 (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 光ケーブルのボビン巻取方法 |
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CN105858336A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-08-17 | 国网山东省电力公司青州市供电公司 | 携带型高压接地线缠绕装置 |
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