JP2004164152A - 進捗状況に基づく品質管理処理方法 - Google Patents

進捗状況に基づく品質管理処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】前工程までの進捗状況に基づいて前工程の品質を適切に評価するとともに,後工程の品質指標を変更可能な方法を提供する。
【解決手段】スケジュール入力部11および進捗状況入力部12に入力された作業予定と作業実績をそれぞれスケジュール記憶テーブル20と進捗状況記憶テーブル21に記録し,重み付け部13が,記録された作業予定および作業実績を重み付けし,品質評価部15が,品質評価値を算出し,補正部14が,作業実績を補正し,品質指標設定部16が,品質評価値と品質指標テーブル19とに基づいて,次工程の品質指標を決定し,品質評価値出力部18が,算出された品質評価値をユーザ端末22に出力し,品質指標出力部17が,後工程での品質指標をユーザ端末22に出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,ソフトウェア開発作業における進捗管理技術に関し,特に,各作業工程の進捗状況を把握するとともに,その品質評価を適切に行う進捗状況に基づく品質管理処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のソフトウェア開発作業の進捗状況の把握は,一般的には,図10に示すように,対象開発システムをサブシステムに分割し,サブシステム内の作成プログラムごとに開発スケジュールを作成し,PS(プログラム設計),PG(プログラミング),PT(単体テスト)等の作業工程毎に予定と実績を比較できるように記入して進捗状況を把握するようにしていた。
【0003】
また,システム全体の管理は,図11(A)に示すように,対象開発システムを分割したサブシステムごとの完了物件を週単位で予定/実績がわかるように管理していた。また,図11(B)に示すように,その状況をグラフ化して状況を把握できるようにしたり,図12(A)および図12(B)に示すように,発展形として,作業の開始,終了ごとに管理している様なケースもある。なお,図11および図12は,一つの作業工程の進捗状況を示したものである。
【0004】
さらに,このような開発作業の進捗遅れに関する具体的な技術として,前作業の作業遅延時において,後作業の開始予定を変更可能にするプロジェクト管理システムに関する技術があった(例えば,特許文献1参照。)。また,計画と実績をグラフに表した際に,今後の見通し作業数と納期までの時間とから求められるグラフ上の面積値を進捗遅れの評価値とする技術があった(例えば,特許文献2参照。)。
【0005】
ここで,通常,前工程の作業で遅れが生じると,その工程に続く後工程では,開発納期を守るために,作業時間を予定よりも短縮して行なう必要が生じる。作業時間を短縮するために,要員を増やしたり作業時間を増やしたりすることが行なわれるが,そのような状況で作業を進めると,品質が悪化する場合も多い。進捗管理を行なう際には,スケジュール管理もさることながら,品質の管理も行なう必要がある。
【0006】
現在,品質管理は,プロジェクト開始時点で,各工程の品質評価の基準である品質指標を設定して,その品質指標をベースにレビュー,テストを実施して,結果の値を品質指標と比較して,その品質を評価している。こうした品質評価に関する具体的な技術として,プロジェクトの進捗管理において,工程のみならず品質の目標/実績対比を表示する技術があった(例えば,特許文献3参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−240804号公報
【特許文献2】
特開平11−143930号公報
【特許文献3】
特開平6−332911号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,ソフトウェア開発作業における進捗管理および品質管理をする際に,上記従来技術では,前工程までの進捗に応じて後工程の品質指標を変化させることができないため,前工程の品質が悪化した場合でも,後工程は,当初設定した各工程のテスト件数等の品質指標を目標として作業していた。特に,進捗状況で,工程の前半で遅れが出た場合でも,後半で遅れを取り戻した場合は,問題視しないで,当初の品質指標のまま,後工程に進んでおり,後工程の品質指標は変更されなかった。このため,後工程でエラーが発見される場合が多く,問題の顕在化が遅れる傾向にあった。
【0009】
また,各々の作業には,作業順番があり,前の作業が終了しないと,後の作業が開始できない場合が多く,進捗管理上は,前の作業の重みが大きい場合が多い。前の作業が延びるとその影響が大きいが,従来の進捗管理では,例えば,ある作業工程における各作業の予定が図9(A)に示される場合に,従来の進捗管理では,各作業を同等に考えその作業数を管理値として扱い,各作業を1とカウントして図9(B)のように週毎の予定,実績を表に記入し,その累積を図9(C)のようにグラフ化して管理していたことから,前の作業の重みの考慮が足りなかった。
【0010】
また,各作業の重みを考えて,管理値として扱っている場合もあるが,計算が大変で,実際の管理作業として現実的ではなく,前作業の影響量を考慮した適切な品質管理が困難であるという問題があった。
【0011】
本発明は,上記従来技術の問題点を解決し,前工程までの進捗状況に基づいて前工程の品質を適切に評価するとともに,後工程の品質指標を変更可能な方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明は,まず,作業予定と作業実績との差分に基づいて,その工程の実績の品質評価を決定する。作業実績が作業予定に比べて,工程初期の段階で遅れがあった場合,要員の投入,残業等でその工程の最終納期に間に合わせるケースも多いが,この場合,成果物の品質が悪化している場合も多い。従って,本発明では,作業予定と作業実績との差分が大きい場合には,前工程での品質が悪化していると評価する。
【0013】
また,本発明は,作業予定と作業実績との差分に基づいて,後工程の品質指標を設定する。前工程までの段階で生じた予定と実績の差(スケジュール遅れ)に応じて,後工程の品質評価基準としての品質指標を厳しくすることで,開発作業における適切な品質管理をすることが可能となる。
【0014】
本発明では,例えば,作業予定と作業実績のグラフ(予実グラフ)の面積の差分に応じて後工程の品質指標を厳しく設定する。この機能により,前工程で無理に納期に合わせて作業を完了した場合などでも,後工程ですぐにチェックが入り,問題を後まで引き継がないようにすることができる。例えば,スケジュール遅れが生じた場合,後工程におけるテスト件数に対するバグの摘出件数等を増加させてテスト品質のアップを図る。また,本発明においては,例えば,品質の悪化状況に応じて,後工程でテスト内容を変更して,より厳しいテストをすることもできる。
【0015】
また,前工程の最初の段階で遅れが発生した場合,無理に遅れを取り戻すことはしないで,テストをしっかりしてスケジュールを延ばした場合,その工程の品質は,無理に納期を守った場合に比べて,良いはずである。本発明では,スケジュールが延期された場合は,作業実績のグラフを補正する。補正の方法は,後述するように,作業完了時点での予定納期からの全体延期日数を1として,作業実績線上の各測定点を,期間割合で補正する。
【0016】
また,通常は作業の進捗をカウントする場合に,1つの作業を1としてカウントするが,後作業が前作業の終了を待って開始しなければならないような場合,前作業の遅れを重く評価すべきである。例えば,ルーチン呼び出し元である親プログラムを前作業で開発し,呼び出されるルーチンを後作業で開発する場合,前作業が遅れるほど,後作業への影響が大きくなる。
【0017】
そこで,本発明は,後作業を持つ作業は,その後作業分も含めて,その前作業数にカウントする。このような重み付けをすることによって,より前作業での遅れを容易にチェックできるようになるとともに,前作業の影響量を考慮した適切な進捗管理ができるようになる。
【0018】
即ち,本発明は,ソフトウェア開発作業における進捗状況に基づく品質管理処理方法であって,各作業工程の作業予定を記録するステップと,各作業工程の作業実績を記録するステップと,前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出するステップと,前記算出した品質評価値を出力するステップとを有することを特徴とする。
【0019】
また,本発明は,ソフトウェア開発作業における進捗状況に基づく品質管理処理方法であって,各作業工程の作業予定を記録するステップと,各作業工程の作業実績を記録するステップと,前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出するステップと,前記算出した品質評価値と品質評価値に応じて予め設定した各工程の品質指標が記録された品質指標テーブルとに基づいて,次工程の品質指標を決定するステップと,決定した品質指標を出力するステップとを有することを特徴とする。
【0020】
また,本発明は,前記進捗状況に基づく品質管理処理方法において,作業スケジュールの延期日数に応じて作業実績を補正するステップを有することを特徴とする。
【0021】
また,本発明は,前記進捗状況に基づく品質管理処理方法において,各作業が影響する後作業数を各作業数にカウントし,前記入力された各作業工程の作業予定および作業実績を重み付けするステップを有することを特徴とする。
【0022】
また,本発明は,前記進捗状況に基づく品質管理処理方法において,前記品質指標テーブルに設定された品質指標に基づいて実施した各作業工程の実績の統計データに基づいて,前記品質指標テーブルを修正するステップを有することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に,図を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は,本発明の進捗状況に基づく品質管理処理方法を実現する進捗管理システムの構成の一例を示す図である。1は進捗管理システム,11は入力された各作業工程の作業予定をスケジュール記憶テーブル20に記録するスケジュール入力部,12は入力された各作業工程の作業実績を進捗状況記憶テーブル21に記録する進捗状況入力部,13は各作業が影響する後作業数を各作業数にカウントし,スケジュール入力部11および進捗状況入力部12に入力された各作業工程の作業予定および作業実績を重み付けする重み付け部,14は作業スケジュールの延期日数に応じて作業実績を補正する補正部である。
【0024】
また,15は各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出する品質評価部,16は算出された品質評価値と品質指標テーブル19とに基づいて,次工程の品質指標を決定する品質指標設定部,17は品質指標設定部16が決定した品質指標をユーザ端末22に出力する品質指標出力部,18は品質評価部15が算出した品質評価値をユーザ端末22に出力する品質評価値出力部,19は各工程の品質指標が記録された品質指標テーブル,20は各作業工程の作業予定が記録されるスケジュール記憶テーブル,21は各作業工程の作業実績が記録される進捗状況記憶テーブル,22はユーザ端末である。
【0025】
以下に図1および図3乃至図8を参照しつつ,図2に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図2は,本発明の進捗管理処理フローの一例を示す図である。まず,スケジュール入力部11および進捗状況入力部12が,ユーザ端末22から各作業工程の作業予定および作業実績の入力情報を受信し,それぞれスケジュール記憶テーブル20および進捗状況記憶テーブル21に記録する(ステップS1)。
【0026】
次に,重み付け部13が,記録された各作業工程の作業予定および作業実績を重み付けする(ステップS2)。かかる重み付けは,各作業が影響する後作業数を各作業数にカウントすることにより行われる。例えば,ある作業工程における各作業の予定が図7(A)に示されるような場合に,8月9日に1本予定されている作業が持つ後作業数は10本であるため,図7(B)に示す表の当該8月9日の作業予定数を11本とする。他の作業予定数および作業実績数についても同様に重み付けする。上記重み付け後の作業予定累積数および作業実績累積数をプロットしたグラフを図7(C)に示す。このような重み付けをすることによって,より前作業での遅れを容易にチェックできるようになるとともに,前作業の影響量を考慮した適切な進捗管理ができるようになる。
【0027】
なお,本発明においては,重み付け部13による重み付けを作業予定および作業実績がスケジュール記憶テーブル20および進捗状況記憶テーブル21に記録される前に行う構成を採ることもできる。また,本発明においては,上記重み付けを行わない構成を採ることもでき,上記ステップS2を省略することも可能である。
【0028】
次に,品質評価部15が,各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出する(ステップS3)。本発明においては,図3に示す進捗管理グラフの予定累積線と実績累積線とが構成する面積(予定実績差異面積)と予定累積線が基底線Hと基底線Vと構成する面積(全体面積)との比である面積差異比を品質評価値の一例として算出する。ここで,図3に示す進捗管理グラフは,ある一つの作業工程における作業予定をプロットした予定累積線と作業実績とをプロットした実績累積線からなるグラフであり,縦軸は開発完了累積プログラム数,横軸は経過日数である。
【0029】
即ち,本発明は,品質評価値の一例として,面積差異比を,次式
面積差異比=予定実績差異面積/全体面積×100%
を用いて算出する。
【0030】
もちろん,本発明において算出する品質評価値は,面積差異比に限るものではなく,例えば,図3における予定累積線と実績累積線の高さの差と予定累積線の高さの比を品質評価値の一例として算出してもよい。
【0031】
次に,補正部14が,作業スケジュールの延期日数に応じて記録された作業実績を補正する(ステップS4)。作業実績の補正は,例えば,図6に示すように,全体延期日数の最終経過日数に対する比を補正前実績累積線上の各測定経過日数に乗じることにより補正延期日数を求め,補正前実績累積線の各点を補正延期日数分だけシフトすることにより補正後実績累積線とすることにより行う。ここで,全体延期日数は,作業の最終完了日における予定納期からの経過日数,測定経過日数は,補正前実績累積線上の各点における経過日数,最終経過日数は,作業の最終完了日における経過日数である。
【0032】
即ち,補正部14は,補正延期日数を,次式
補正延期日数=全体延期日数×測定経過日数/最終経過日数
により求め,求めた補正延期日数分だけ補正前実績累積線をシフトすることにより補正後実績累積線とする。図6に示す例では,最終経過日数は119日,予定納期は91日,全体延期日数は28日である。従って,例えば,補正前実績累積線上の測定経過日数が70日であるa点についての補正延期日数は,
補正延期日数=28×70/119
=16.47であり,補正前実績累積線上のa点は,経過日数が53.53である補正後実績累積線上のb点にシフトする。同様にして補正前実績累積線上の他の点についても補正延期日数分だけシフトさせることにより,補正前実績累積線を補正後実績累積線に補正する。なお,本発明は,上記補正を行わない構成を採ることもでき,ステップS4を省略することも可能である。
【0033】
次に,品質指標設定部16が,算出された品質評価値と品質指標テーブル19とに基づいて,次工程の品質指標を決定する(ステップS5)。品質指標テーブル19には,例えば図4に示すように,算出した品質評価値に応じた品質指標として,各作業工程毎のレビュー件数,テスト件数,摘出件数,差し戻し件数が記録されている。ここでは,品質評価値として面積差異比を用いており,また,各品質指標の値は,1kstepあたりの件数である。
【0034】
図4において,PG,PT,IT,STは各作業工程を示しており,PGはプログラミング,PTは単体テスト,ITは結合テスト,STはシステムテストである。また,レビュー件数の値は,各作業工程1kstep当たり摘出されるはずのミスの件数であり,テスト件数の値は,1kstep当たりに設定されるテストケース数であり,摘出件数の値は,1kstep当たり摘出される障害数である。また,差し戻し件数は,各工程と対応する工程に差し戻す件数である。なお,図4に示す品質指標テーブル19中の「PT関連3件」は,例えば,IT工程において,PT工程が要因となって障害が生じた場合に,対応する工程に差し戻す件数を示す。
【0035】
図4に示す品質指標テーブル19の品質指標は,前工程終了段階において算出される面積差異比が大きくなるほど後工程でのテスト品質が厳しくなるように設定されている。例えば,PG工程の終了時点において算出された面積差異比が「2%>面積差異比」の場合に,PT工程に設定されているレビュー件数は2件であるが,「2%≦面積差異比<5%」の場合には,レビュー件数は3件に設定されている。従って,PT工程の前工程であるPG工程終了時点において算出される面積差異比が「2%≦面積差異比<5%」の場合には,品質指標設定部16は,PT工程におけるレビュー件数を3件と決定する。
【0036】
なお,変更された品質指標に基づいて後工程を実施し,後工程終了段階において算出される品質評価値が改善された場合には,その後の工程での品質指標は緩やかな内容に変更される。例えば,図4において,PG工程終了段階で算出された面積差異比が「2%≦面積差異比<5%」となって,IT工程でのテスト件数が3ケースとされたとしても,IT工程の前工程であるPT工程終了段階で算出される面積差異比が2%未満となった場合には,IT工程におけるテスト件数は2ケースとされる。
【0037】
また,図4に示される品質指標テーブル19は,前工程での面積差異比に応じて品質指標の各数値が変化するものであるが,本発明において用いられる品質指標テーブル19は,品質指標の数値が設定されたものに限るものではなく,例えば図5に示すように,面積差異比に応じて変化するきめ細かなテスト内容が設定されたものでもよい。
【0038】
最後に,品質評価値出力部18が,品質評価部15が算出した品質評価値をユーザ端末22に出力し(ステップS6),品質指標出力部17が,品質指標設定部16が決定した後工程での品質指標をユーザ端末22に出力し(ステップS7),処理を終了する。
【0039】
ユーザは,出力された品質評価値に基づいて,前工程における品質を評価することができる。例えば,出力された品質評価値が増加している場合には品質が悪化していると評価できる。また,出力された品質指標に基づいて後工程におけるテストを実施することができるため,前工程での進捗状況に応じた適切な品質管理を行うことが可能となる。
【0040】
また,本発明においては,プロジェクトの実績評価の結果に基づいて,品質指標テーブル19に設定された品質指標データを自動で修正することもできる。当初設定された品質指標に従って,複数の工程からなるプロジェクトを実施し,最終的な納期遅延情報や,各工程におけるテスト品質の結果(障害発生状況等)を把握して,統計的にみて,後工程への影響が大きい場合,進捗管理システム1の品質指標テーブル変更部23が品質指標テーブル19の修正を行うのである。かかる品質指標テーブル19の修正処理フローの一例を図8に示す。
【0041】
図8に示すように,まず,品質指標テーブル19に各工程の品質指標を設定し(ステップS11),設定された品質指標に基づいて,プロジェクトを実施する(ステップS12)。そして,品質指標テーブル変更部23が,プロジェクトの実績評価を行う(ステップS13)。かかるプロジェクトの実績評価では,例えば,各工程におけるテスト品質の結果の統計値を求め,当該統計値が閾値を超えているかの判断を行う。統計値が閾値を超えていない場合には,ステップS12に戻り,統計値が閾値を超えている場合は,品質指標テーブル変更部23が品質指標テーブル19を修正し(ステップS14),ステップS12に戻る。
【0042】
本発明を用いることにより,例えば,ミスが5件摘出されるはずのテストで,10件ミスが摘出された回数が予め設定された閾値を超えると,品質指標テーブル変更部23が,品質指標テーブル19中の品質指標を,ミスが10件摘出されるはずのテストに修正する。このように,本発明を用いることにより,プロジェクトの実績評価に基づいて品質指標テーブル19を修正し,品質指標テーブル19の精度を上げていくことができる。
【0043】
以上から把握できるように,本発明の実施形態の特徴を述べると,以下のとおりである。
【0044】
(付記1) コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援する品質管理処理方法であって,
各作業工程の作業予定を記録するステップと,
各作業工程の作業実績を記録するステップと,
前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出するステップと,
前記算出した品質評価値を出力するステップとを有する
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
【0045】
(付記2) コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援する品質管理処理方法であって,
各作業工程の作業予定を記録するステップと,
各作業工程の作業実績を記録するステップと,
前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出するステップと,
前記算出した品質評価値と品質評価値に応じて予め設定した各工程の品質指標が記録された品質指標テーブルとに基づいて,次工程の品質指標を決定するステップと,
前記決定した品質指標を出力するステップとを有する
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
【0046】
(付記3) 付記2記載の進捗状況に基づく品質管理処理方法において,
作業スケジュールの延期日数に応じて前記記録された作業実績を補正するステップを有する
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
【0047】
(付記4) 付記2記載の進捗状況に基づく品質管理処理方法において,
各作業が影響する後作業数を各作業数にカウントし,前記記録された各作業工程の作業予定および作業実績を重み付けするステップを有する
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
【0048】
(付記5) 付記2記載の進捗状況に基づく品質管理処理方法において,
前記品質指標テーブルに設定された品質指標に基づいて実施した各作業工程の実績の統計データに基づいて,前記品質指標テーブルを修正するステップを有する
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
【0049】
(付記6) コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援する品質管理処理装置であって,
各作業工程の作業予定を記録する手段と,
各作業工程の作業実績を記録する手段と,
前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出する手段と,
前記算出した品質評価値に基づいて,各作業工程での品質を評価する手段とを備える
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理装置。
【0050】
(付記7) コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援する品質管理処理装置であって,
各作業工程の作業予定を記録する手段と,
各作業工程の作業実績を記録する手段と,
前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出する手段と,
品質評価値に応じて予め設定した各工程の品質指標が記録された品質指標テーブルを記憶する手段と,
前記算出した品質評価値と前記品質指標テーブルとに基づいて,次工程の品質指標を決定する手段とを備える
ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理装置。
【0051】
(付記8) コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援するための品質管理処理プログラムであって,
各作業工程の作業予定を記録する処理と,
各作業工程の作業実績を記録する処理と,
前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出する処理と,
前記算出した品質評価値に基づいて,各作業工程での品質を評価する処理とを,
コンピュータに実行させるための進捗状況に基づく品質管理処理プログラム。
【0052】
(付記9) コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援するための品質管理処理プログラムであって,
各作業工程の作業予定を記録する処理と,
各作業工程の作業実績を記録する処理と,
前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出する処理と,
前記算出した品質評価値と品質評価値に応じて予め設定した各工程の品質指標が記録された品質指標テーブルとに基づいて,次工程の品質指標を決定する処理とを,
コンピュータに実行させるための進捗状況に基づく品質管理処理プログラム。
【0053】
(付記10) 付記8または付記9に記載された進捗状況に基づく品質管理処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0054】
【発明の効果】
本発明を用いることにより,前工程で無理をしてスケジュールを間に合わせて品質管理上の問題点を内在したまま後工程に進んだ場合においても,算出した品質評価値に基づいて,前工程での品質悪化を早期に把握することができる。
【0055】
また,本発明を用いることにより,前工程における品質評価値に基づいて後工程での品質指標を変更できるため,進捗状況に応じた適切な品質管理が可能となる。
【0056】
また,本発明は,実績の遅れの影響度を考慮した進捗管理システムになっているので,状況を正確に反映でき,管理上の手当ても適宜に打てるようになる。作業量も,さほど多くないので,結果報告者の作業量増加による負荷増加も少なく,間違える可能性も少ないので,従来通りの管理体制で正確な管理ができる。
【0057】
さらに,本発明を用いることにより,プロジェクトの実績の評価に基づいて品質指標テーブルを修正することを通じて品質指標テーブルの精度を上げていくことができるため,より適切な品質管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】進捗管理システムの構成の一例を示す図である。
【図2】進捗管理処理フローの一例を示す図である。
【図3】進捗管理グラフを示す図である。
【図4】品質指標テーブルの一例を示す図である。
【図5】品質指標テーブルの一例を示す図である。
【図6】作業実績の補正を示す図である。
【図7】作業予定および作業実績の重み付けを示す図である。
【図8】品質指標テーブルの修正処理フローの一例を示す図である。
【図9】従来の進捗管理方法を示す図である。
【図10】従来の進捗管理方法を示す図である。
【図11】従来の進捗管理方法を示す図である。
【図12】従来の進捗管理方法を示す図である。
【符号の説明】
1 進捗管理システム
11 スケジュール入力部
12 進捗状況入力部
13 重み付け部
14 補正部
15 品質評価部
16 品質指標設定部
17 品質指標出力部
18 品質評価値出力部
19 品質指標テーブル
20 スケジュール記憶テーブル
21 進捗状況記憶テーブル
22 ユーザ端末
23 品質指標テーブル変更部

Claims (5)

  1. コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援する品質管理処理方法であって,
    各作業工程の作業予定を記録するステップと,
    各作業工程の作業実績を記録するステップと,
    前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出するステップと,
    前記算出した品質評価値を出力するステップとを有する
    ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
  2. コンピュータによってソフトウェア開発作業を支援する品質管理処理方法であって,
    各作業工程の作業予定を記録するステップと,
    各作業工程の作業実績を記録するステップと,
    前記記録された各作業工程の作業予定と作業実績との差分に応じた品質評価値を算出するステップと,
    前記算出した品質評価値と品質評価値に応じて予め設定した各工程の品質指標が記録された品質指標テーブルとに基づいて,次工程の品質指標を決定するステップと,
    前記決定した品質指標を出力するステップとを有する
    ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
  3. 請求項2記載の進捗状況に基づく品質管理処理方法において,
    作業スケジュールの延期日数に応じて前記記録された作業実績を補正するステップを有する
    ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
  4. 請求項2記載の進捗状況に基づく品質管理処理方法において,
    各作業が影響する後作業数を各作業数にカウントし,前記記録された各作業工程の作業予定および作業実績を重み付けするステップを有する
    ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
  5. 請求項2記載の進捗状況に基づく品質管理処理方法において,
    前記品質指標テーブルに設定された品質指標に基づいて実施した各作業工程の実績の統計データに基づいて,前記品質指標テーブルを修正するステップを有する
    ことを特徴とする進捗状況に基づく品質管理処理方法。
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