JP5068351B2 - ネットワーク評価システム、ネットワーク評価方法、及びプログラム - Google Patents

ネットワーク評価システム、ネットワーク評価方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、IP(インターネットプロトコル)に代表されるネットワークプロトコルによって実現される通信ネットワークにおけるネットワーク評価技術に関し、特に、ネットワークを構成する構成要素(IPパケット等のパケットを転送する装置、装置間を接続するリンクを構成するための伝送路や伝送路装置等のネットワーク設備に関する設備等)の故障に関する故障情報と、故障発生時においてネットワーク設備が故障から修復するまでの時間に関する運用情報とをもとにネットワークの修復時間の長さを評価することによって、ネットワークの信頼性の低下に影響の大きいネットワーク設備や故障原因を特定し、信頼性の高い、あるいは所望する信頼性を有するネットワークの運用管理を自動的かつ精度よく実現するための技術に関するものである。
従来技術において、通信ネットワークの信頼性は、対象の通信ネットワークを構成する設備(例えばネットワーク装置やリンク等のネットワーク構成要素)と設備の構成(設備の接続構成や冗長構成)によって、当該通信ネットワークに対する評価モデルを作成し、個々のネットワーク設備が有する故障確率(例えば、故障率や不稼動率)の積や和を用いて算出される。
そして、その信頼性は、当該通信ネットワークに対して求められている故障確率をもとに、個々のネットワーク設備に対して求められている故障確率を配分し、配分された故障確率と、評価モデルをもとに算出された故障確率とを比較することよって評価されてきた。ネットワーク信頼性の算出方法に関する従来の技術としては、「NTT通信網を理解していただくために」(NTT通信網研究会、1994)"第8章 安定品質"、pp.314−329(非特許文献1)に記述されている例がある。この文献に開示されている信頼性評価技術は、ネットワークの計画・設計・構築を実施する上で的確な判断を支援するための技術である。
また、運用中のネットワークの信頼性を評価し、ネットワークの信頼性向上施策を選定・決定する方法としては、ネットワーク設備に故障が発生した際のサービスの中断時間や故障した設備の停止時間に関する情報を収集し、サービスの中断や設備の停止が長引く原因や故障事例を明らかにすることによって、重点的に、あるいは優先的に実施すべき対策を決定する方法がある。非特許文献2においては、一般的な故障を対象としてネットワーク設備の故障発生から修復(回復)までの措置や措置の流れの例、MTTR(Mean Time To Repair)等の故障発生から修復までの時間に関する評価指標が示されており、サービスの中断時間や故障の修復時間に関する統計値を算出することによって評価を実施する方法が示されている。
「NTT通信網を理解していただくために」(NTT通信網研究会、1994)"第8章 安定品質"、pp. 314−329 Chris Oggerino「High Availability Network Fundamentals」,Cisco Press, pp. 86-91 ISBN 1587130173.
IPネットワークにおいては、市販技術や汎用製品を積極的に導入してネットワークを構築するため、関連装置の開発期間やネットワークの構築期間、動作の検証期間は短縮化する傾向にある。また、新規に開発され運用実績の少ない複数種のネットワーク装置が導入されており、ネットワーク上において混在化している。このようなネットワークでは、経年劣化のみならず、構成部品の初期不良や設定条件の不適合など、装置の停止及び故障(以降、停止及び故障を故障と略す)の要因が多様化しており、ネットワークの運用開始以降にこれらの故障事象が発生する。
ネットワークの運用開始当初は故障原因の切り分けや根本原因の特定が即座に実施できない場合も多く、故障発生から設備の修復・サービスの回復までに複数の保全措置や複雑なプロセスを経過する場合も多い。このような場合には、ネットワークの運用管理者が、故障設備が修復するまでの時間やサービスが回復するまでの時間について、正確な情報を記録できない、あるいは正確に計測できない危険性がある。その結果として、故障設備の修復時間やサービスの修復時間(以降、故障修復時間とする)についての情報の精度が低くなる、あるいは情報が投入されずに欠損となる場合が起こりうる。
このように、故障修復時間に関する記録が欠けている事例や、故障修復時間の真の値が不明であるために実際の故障修復時間よりも短い値が記録されている事例等、故障修復時間についての精度が低い事例が故障事例に含まれている場合には、故障修復時間を実際の時間よりも短く計上することによって、故障事例の影響を過小に評価することになる。例えば、故障の修復時間が不明な事例を除外し、故障の修復時間の平均値等を算出する場合には、真の値よりも小さい値を算出することになるため、危険側の評価を実施する可能性がある。
実際のネットワークの運用管理において、特定の機能を有する、あるいは特定機種のネットワーク設備において故障につながるいくつかの問題が発生した場合に、問題別に故障の修復時間を算出することで問題の深刻さや複雑さを評価することが可能となる。しかしながら上述のように故障修復時間を実際よりも短く算出した場合には、結果として、問題の大きい故障原因を見逃す、あるいは問題の小さい故障原因を過大評価する可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、上記の通り、故障修復時間についての情報の精度が低い故障事例を含むネットワークにおいて、各種故障事例を対象として適切に故障修復時間を評価し、故障修復時間の評価結果を用いて故障がネットワークの信頼性に及ぼす影響を評価することを可能にする技術を提供することである。
上述した従来の技術(非特許文献1及び非特許文献2の技術)は、これらの課題の解決に効果のある方法ではなく、故障修復時間についての情報の精度が低い故障事例が含まれる場合には、問題の大きい故障原因を過小に評価する、あるいは問題の小さい故障原因を過大評価することによって、問題対処の優先度付け等において誤った判断につながる可能性がある。非特許文献2の技術においては、MTTR等、故障修復時間の平均的な値を用いて評価を実施することを前提としている。しかしながら、故障修復時間を正確に計測できない場合には、計測可能な値として最小の値が記録されることが多いため、故障修復時間の平均値が小さく算出される可能性が高い。つまり、故障修復時間についての情報の精度の低い故障事例が含まれる場合に、これらの事例を除外して評価する、あるいは精度の低い故障事例が含まれることによる影響を補正せずに評価することによって、対象とする故障事例の故障修復時間を短く見積もり、対象とする故障事例によるネットワークへの影響を過小に評価することになる。
上記の課題を解決するために、本発明は、構成要素として複数の設備を有するネットワークを評価するネットワーク評価システムであって、設備の故障修復時間を含み、信頼性評価の実行対象となるネットワーク故障情報を記憶する記憶手段と、前記信頼性評価のための評価基準値を入力する入力手段と、前記ネットワーク故障情報に含まれる故障事例を、通常の故障事例と故障修復時間についての精度の低い故障事例とに分類する故障事例分類手段と、前記ネットワーク故障情報の各故障事例における故障修復時間と故障修復時間の精度を示す情報とを用いて、各故障事例についての故障の未修復率を算出する未修復率算出手段と、前記算出した未修復率と前記評価基準値とを用いることにより、ネットワークの信頼性を評価する評価手段と、前記評価手段による評価結果を表示する表示手段と
を備えることを特徴とするネットワーク評価システムとして構成される。
例えば、前記未修復率算出手段は、前記故障の未修復率の算出において、評価対象とする故障事例の事例数に対する各故障事例の故障修復時点において未修復な故障事例の事例数の割合を算出する。また、前記未修復率算出手段は、前記故障の未修復率の算出において、故障修復時間の情報の精度が低い故障事例については、該当事例の故障修復時間において未修復な故障事例の事例数に含めて未修復率を算出するように構成してもよい。
また、前記評価手段は、前記算出した未修復率と前記評価基準値とを比較することにより、ネットワークの信頼性を評価することとしてもよい。
また、本発明は、コンピュータを、上記ネットワーク評価システムにおける各手段として機能させるためのプログラムとして構成したり、上記ネットワーク評価システムによる実施に適したネットワーク評価方法として構成することもできる。
本発明によれば、故障修復時間についての情報の精度が低い故障事例を含むネットワークにおいて、各種故障事例を対象として適切に故障修復時間を評価することができ、故障修復時間の評価結果を用いて故障がネットワークの信頼性に及ぼす影響を評価することを可能にする技術を提供することができる。
本発明の実施の形態において評価の対象となるネットワークの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるネットワーク評価システム10の機能構成図である。 本発明の実施の形態におけるネットワーク評価システム10の動作を説明するためのフローチャートである。 ネットワーク故障情報の一例を示す図である。 分類処理実施後のネットワーク故障情報の一例を示す図である。 故障修復時間に対する未修復率の算出結果の一例を示す図である。 故障修復時間に対する未修復率の算出結果をグラフ上に示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(システム構成)
まず、本発明の実施の形態において、評価の対象となるネットワークの構成例を図1に示す。
図1に示すように、本実施の形態におけるネットワークは、通信サービスを提供するための基幹網であるコアネットワーク1、コアネットワーク1にアクセスするためのアクセスネットワーク2、アクセスネットワーク2に接続されるエンドユーザ装置3、及び、コアネットワーク1やアクセスネットワーク2における各種装置の監視制御を行うためのネットワーク監視制御装置等を有する制御網4から構成される。図1には、一例として、アクセスネットワーク3が、階層的に接続された通信装置を含むことが示されている。
本実施の形態では、エンドユーザ装置3が、アクセスネットワーク2及びコアネットワーク1を介して、インターネットアクセスや各種IP(インターネットプロトコル)サービスを利用する状況を想定している。また、制御網4には、本実施の形態に係るネットワーク評価システム10が接続されている。
なお、ネットワーク評価システム10が制御網4に接続される構成は一例に過ぎず、ネットワーク監視制御装置等により収集・蓄積されるネットワーク故障情報を取得できる構成であれば、ネットワーク評価システム10は必ずしも制御網4に接続されていなくてもよい。また、ネットワーク監視制御装置内に、本実施の形態に係るネットワーク評価システム10の機能を備えることとしてもよい。
図2に、本実施の形態に係るネットワーク評価システム10の機能構成図を示す。図2に示すように、本実施の形態に係るネットワーク評価システム10は、受信部11、ネットワーク故障情報DB(データベース)12、評価対象故障情報記憶部13、故障事例分類部14、未修復率算出部15、故障修復時間評価部16、入力情報記憶部17、入力部18、評価結果記憶部19、表示部20を有する。
受信部11は、例えば外部にあるネットワーク監視装置に備えられたDBから、ネットワーク故障情報を取得し、取得した情報をネットワーク故障情報DB12に格納する機能部である。入力部18は、評価対象情報、及び評価基準値を入力し、入力情報記憶部に記憶する機能部である。評価対象故障情報記憶部13は、入力部18により入力された評価対象情報に対応するネットワーク故障情報を、評価対象故障情報(評価対象故障事例の集合)として記憶する。
故障事例分類部14は、評価対象故障事例を通常の故障事例と故障修復時間の精度の低い故障事例に分類する機能部である。未修復率算出部15は、評価対象故障情報における故障修復時間を用いて、故障修復時間に対する未修復率を算出する機能部である。故障修復時間評価部16は、未修復率の算出結果と、入力部18により入力された評価基準値とをもとにして故障修復時間の評価を行い、評価結果を評価結果記憶部19に記憶する機能部である。表示部20は、評価結果を表示する機能部である。
(機能、動作概要)
次に、上記の構成を有するネットワーク評価システム10で用いる各情報、及び、ネットワーク評価システム10により実行される処理の概要を説明する。
ネットワーク故障情報は、ネットワークにおいて故障が発生し、サービスが中断する場合に、ネットワーク監視制御装置のDB等に記録される情報であり、故障の発生日時と修復(回復)日時の情報を含む。
ここで、ネットワーク要素が冗長化されていない構成箇所における故障の発生はサービス中断につながり、ユーザのサービス利用に影響を及ぼす可能性が高い。また、冗長構成部での故障発生時には、瞬時的なサービス中断は発生するものの、系切り替え等の機能が動作することによって、長時間のサービスの中断にはつながらない。よって、評価対象とするネットワークの故障事例は、ネットワークにおける冗長構成箇所の故障であるか否かによって分類することができる。すなわち、例えば、評価対象情報を、冗長構成箇所か否かに応じて設定することができる。
また、故障原因がハードウェアの故障である場合には、故障箇所の取替えや予備系への切り替えによって故障を修復する必要がある。故障原因がソフトウェアの不具合である場合には、リブート等の措置によって故障が一時的に修復する場合が多い。つまり、ネットワークにおける故障の修復時間は、機能や装置の機種、装置内部の構成部品等、ネットワークの構成要素の種別や故障原因に依存している可能性が高く、これらの情報をもとに、評価対象情報を設定し、故障事例を分類して、ネットワークにおける故障事例の評価対象として設定することによって、故障修復時間の特徴を評価することができる。
前述したように、故障修復時間に関する情報の精度が十分ではない故障事例が含まれるため、これらの事例の影響を補正することが可能な評価を実施する必要がある。
本実施の形態では、上記の点を考慮し、対象とするネットワークにおける故障事例の故障修復時間の評価を実施するために、ネットワーク評価システム10に入力および記録される故障装置機種・機能名、故障発生日時、故障修復日時、故障修復時間(=故障修復日時−故障発生日時)、故障の原因種別・故障箇所の種別に関する情報、故障修復時間の精度に関する情報に基づいて、ネットワークの故障修復時間を評価している。この評価のためにネットワーク評価システム10が実行する処理の概要は以下のとおりである。
評価の対象となるネットワークについて、故障した装置機種や機能に関する情報、故障発生から修復(復旧)までの故障修復時間、及び故障修復時間の精度に関する情報(精度が低い場合には精度が低いことを示す識別情報であり、故障の種別・故障箇所の種別に関する情報を用いて付与する情報)を抽出する。このとき、装置機種や機能、故障原因(例えば、ハードウェア故障、ソフトウェア不具合等)や故障箇所(例えば、インターフェース部、CPU部、電源部等)の種別の情報に基づいて評価対象を設定し、情報を抽出する。抽出した情報は、評価対象故障情報として評価対象故障情報記憶部13に記憶される。
続いて、故障事例分類部14が、評価対象故障情報を、故障修復時間に関する情報の精度の低い事例と通常の精度を有する故障事例とに分類する。ここで、評価対象故障情報には、故障修復時間についての数値が記録されていない事例(欠損となっている場合)が含まれている場合があるが、その場合、当該事例を故障修復時間についての精度が低い事例として分類する。
次に、未修復率算出部15が、故障事例分類部14により故障修復時間の精度の良否に基づき分類された事例の故障修復時間の情報を用いて、故障修復時間を算出する。このとき、上述の通り、従来技術において用いられているMTTR等の平均値に基づく統計指標を用いた評価では不十分である。そこで、所定の時間内に故障が修復したかどうかを示す指標を定義することによって、評価精度の低下を軽減している。
より具体的には、故障の修復が完了した時点に着目し、故障の修復時点において故障が修復していない割合を未修復率(評価対象となる故障事例数に対する故障修復時点における未修復の故障事例数の割合)として算出する。上記の未修復率の算出過程において、故障修復時間についての情報の精度が低い故障事例については、記録されている故障修復時間において故障が修復していないものとして処理する。
つまり、該当事例の故障修復時点において、未修復である故障事例数は変化しておらず未修復率の値は変化していないものとして処理することによって、故障修復時間における不確実な時間の長さを考慮することが可能である。よって、故障修復時間における未修復率の値を真の値よりも小さく見積もらないように評価を実施することによって、評価精度低下への影響を回避する、あるいは軽減することが可能となる。また、故障修復時間に数値が記録されていない故障事例が含まれる場合には、故障が未修復な事例として処理し、未修復率を算出する過程において、常に該当する故障事例の事例数を未修復である故障事例の事例数に含める。
その後、故障修復時間評価部16が、故障修復時間に対する未修復率の算出結果と入力された評価基準値とを用いて、故障の修復の良し悪し(つまり、評価対象の設備から構成されるネットワークの信頼性)を評価する。評価基準値は、未修復率の値に対する基準として設定する値であり、設定した評価基準値に対する故障修復時間を算出する。そして、表示部20が評価結果を表示する。
なお、図2に示したネットワーク評価システム10は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、ネットワーク評価システム10の各部で行われる処理や機能は、ネットワーク評価システム10を構成するコンピュータに内蔵されるCPUやメモリなどのハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、該プログラムは、当該プログラムを記録したFD、CD−ROM、DVDなどの記録媒体や、インターネットなどのネットワークを介して市場に流通させることができる。
(システムの動作詳細)
次に、本実施の形態に係るネットワーク評価システム10の動作について、具体例を用いてより詳細に説明する。以下、図3のフローチャートに沿って、各ステップの処理動作を説明する。
図3に示す処理は、固定の期間(ネットワーク故障情報が蓄積される期間)を事前に設定して、当該固定期間ごとに繰り返して実施することとしてもよいし、任意の時点で、任意の期間を指定することにより実施してもよい。いずれの場合においても、評価結果を得るための処理内容は同様である。
(ステップ0)<ネットワーク故障情報、評価対象情報、評価基準値の入力>
本ステップは本システムにおいて所定のタイミングで自動的に実行される、あるいは、ステップ1からの処理の前処理として事前にネットワーク運用管理者の操作に基づき実行されるものである。
ステップ0では、外部のDBから受信部11を介してネットワーク故障情報が入力され、ネットワーク故障情報DB12に格納されるとともに、入力部18から評価対象情報と評価基準値とが入力され、入力情報記憶部17に記憶される。
図4に、ネットワーク故障情報の一例を示す。図4に示すように、本実施の形態におけるネットワーク故障情報には、故障設備すなわち故障装置(故障した装置機種)、故障発生日時、故障修復(復旧)日時、故障修復時間(分)、故障箇所・故障原因に関する情報、及び故障修復時間の精度の良し悪しに関する情報が含まれる。故障修復時間(分)は故障発生日時から故障修復日時までの差分(本実施の形態では分単位)で定義され、故障対応を行ったネットワーク運用管理者により投入される。
入力部18から入力される評価対象情報は、信頼度評価の実行の対象となる設備(設備・装置を含めた総称)を識別するための情報である。評価基準値は、後述するように、未修復率との比較に用いる値であり、0より大きく1より小さい値である。
ステップ0では、ネットワーク評価システム10において、入力情報記憶部17に記憶された評価対象情報が参照され、当該評価対象情報に基づき、ネットワーク故障情報DB12に格納されたネットワーク故障情報から、評価対象となる設備の故障情報が評価対象故障情報として抽出され、評価対象故障情報記憶部13に記憶される。
(ステップ1)<故障事例を故障修復時間の精度の情報に基づいて分類する処理>
ステップ1では、故障事例分類部14が、ステップ0で評価対象として抽出した評価対象故障情報を、故障修復時間に関する情報の精度に基づいて分類する。本実施の形態では、入力済みのネットワーク故障情報において、故障修復時間の情報の精度の良否についての情報が既に入力されていることを前提としており、故障事例分類部14は、当該情報を参照することにより、精度が高い事例には「A」というフラグを付与し、精度が低い事例には「B」というフラグを付与するものとする。
図5に、分類処理実施後のネットワーク故障情報の一例を示す。この例では、"装置B"が評価対象である。なお、ネットワーク故障情報において、故障修復時間の情報の精度を直接に示す情報(上記の良否(○、×)の情報等)が含まれていない場合でも、情報の精度を判別可能な情報が含まれている場合には、当該情報から精度を判別して、同様の処理を実施すればよい。
(ステップ2)<故障修復時間に対する未修復率を算出する処理>
ステップ2では、未修復率算出部15が、ステップ1で分類され、評価対象故障情報記憶部13に記憶された故障事例について、故障修復時間に対する未修復率の算出処理を実施する。
ここで、評価対象とする故障事例数をnとする。未修復率の算出処理では、故障事例を故障修復時間の小さい順に並べ、故障事例の順番をi、i番目の故障事例の故障修復時間をdi (i=1, 2, 3, ・・・)とする。ただし、故障修復時間の数値の記録がない故障事例(カテゴリBに属する故障事例)については、上記の故障修復時間の順序に関する数列から除外するものとする。また、故障修復時間についての情報の精度の低い故障事例(カテゴリBに属する故障事例)の故障修復時間と通常の故障事例(カテゴリAに属する故障事例)の故障修復時間の数値が同値になった場合には、通常の故障事例が前(番号が小さい方)になるように順序付けする。
上記の順序付けの結果、各故障修復時間の大きさの関係を以下のように表すことができる。
d1≦d2≦・・・≦dn
このとき、i番目の故障事例についての故障修復時間diにおける未修復な故障事例の割合をpiとすると、piを次式で定義する。次式において第i番目の事例がBに属する場合に1としていることは、故障修復時間の情報の精度が低い故障事例を、該当事例の故障修復時間において未修復な故障事例の事例数に含めていることを示している。
Figure 0005068351
piは故障修復時点における瞬時的な未修復率であるため、故障修復時間(時点)diまでの未修復率をPiとして定義すると、Piは次式で表される。
Pi=p1×p2×・・・×pi
ここで、各故障事例における故障修復時間に対する未修復率は、(di, Pi)によって定義され、未修復率算出部15は、上記の式を用いて、各iについて(di, Pi)を算出する。図6に、故障修復時間に対する未修復率の算出結果を示し、図7に、故障修復時間に対する未修復率の算出結果をグラフとして表示したものを示す。
(ステップ3)<故障修復時間を評価する処理>
ステップ3では、故障修復時間評価部16が、評価基準値とステップ2にて算出した故障修復時間に対する未修復率とを比較することによって、故障修復時間の評価を行い、評価結果を評価結果記憶部19に記憶する。
ステップ0において入力された評価基準値をαとすると、Pi≦αを一番最初に満たすi番目の故障事例におけるdiを評価結果として出力する。このとき、図7に示すとおり、故障修復時間diに対する未修復率Piの曲線は、単調非増加の曲線として表されるので、i番目の故障事例における故障修復時間diに対する未修復率がαを下回るか否かを、iの順番(昇順)に繰り返し判定すれば良い。ここでαは0より大きく1より小さい値であり、通常0.5から0.9の間の数値をネットワーク運用管理者が任意に設定するものである。
また、上記の関係を満たすi番目の故障事例が存在しない場合には、ステップ0に戻って評価基準値を他の値に再設定した上で、上述のステップ3を再度実行する。上記の関係を満たすi番目の故障事例が存在する場合は、ステップ4に進む。
(ステップ4)<評価結果の表示>
ステップ4では、上記のステップ3で出力された評価結果を、表示部20に表示する。
表示部20に表示する評価結果としては、i番目の故障事例の故障修復時間diの値、故障事例の番号iの値、両者のセット、の3通りがある。
ネットワーク運用管理者は、各種の評価対象に対する評価結果を把握することにより、例えば、故障原因解析等を優先的に実施すべき故障原因の選定等を行うことができる。
(実施の形態の効果)
上記のように本実施の形態に係るネットワーク評価システムによれば、故障修復時間についての精度の大小に応じて故障事例の分類処理を実施するため、精度の低い故障事例の影響による評価精度の低下を低減することが可能である。
また、故障の未修復率を用いて故障修復時間を評価することによって、故障修復時間が真の値よりも短く記録されている故障事例が含まれることによる評価精度低下への影響を補正することが可能であり、より安全側の評価を実現することが可能である。情報の精度の低い故障事例については補正処理を実施するため、補正処理を実施した事例数の割合だけ、評価精度の低下を回避する効果がある。
また、故障の未修復率を故障修復時間(時点)における故障事例数と未修復の故障事例数の割合によって定義しているため、故障の未修復率の算出は故障事例数の増加に対して、故障事例数に比例する程度の計算量で実施可能である。よって、未修復率の算出の過程において、故障の修復状態に関する確率の計算量の増加を回避することが可能である。また、故障事例数に比例する程度の計算量において、十分な評価精度を確保できる。
更に、故障修復時間に関する定量的な評価結果によって、故障原因解析等を優先的に実施すべき故障原因の選定をしたり、変更すべき故障修復措置等の選定を行うことが可能である。また、評価結果を用いて、ネットワークにおける故障がユーザに及ぼす影響度合いに関する定量的な指標を与えることができる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
1 コアネットワーク
2 アクセスネットワーク
3 エンドユーザ装置
4 制御網
10 ネットワーク評価システム
11 受信部
12 ネットワーク故障情報DB(データベース)
13 評価対象故障情報記憶部
14 故障事例分類部
15 未修復率算出部
16 故障修復時間評価部
17 入力情報記憶部
18 入力部
19 評価結果記憶部
20 表示部

Claims (9)

  1. 構成要素として複数の設備を有するネットワークを評価するネットワーク評価システムであって、
    設備の故障修復時間を含み、信頼性評価の実行対象となるネットワーク故障情報を記憶する記憶手段と、
    前記信頼性評価のための評価基準値を入力する入力手段と、
    前記ネットワーク故障情報に含まれる故障事例を、通常の故障事例と故障修復時間についての精度の低い故障事例とに分類する故障事例分類手段と、
    前記ネットワーク故障情報の各故障事例における故障修復時間と故障修復時間の精度を示す情報とを用いて、各故障事例についての故障の未修復率を算出する未修復率算出手段と、
    前記算出した未修復率と前記評価基準値とを用いることにより、ネットワークの信頼性を評価する評価手段と、
    前記評価手段による評価結果を表示する表示手段と
    を備えることを特徴とするネットワーク評価システム。
  2. 前記未修復率算出手段は、前記故障の未修復率の算出において、評価対象とする故障事例の事例数に対する各故障事例の故障修復時点において未修復な故障事例の事例数の割合を算出することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク評価システム。
  3. 前記未修復率算出手段は、前記故障の未修復率の算出において、故障修復時間の情報の精度が低い故障事例については、該当事例の故障修復時間において未修復な故障事例の事例数に含めて未修復率を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク評価システム。
  4. 前記評価手段は、前記算出した未修復率と前記評価基準値とを比較することにより、ネットワークの信頼性を評価することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のネットワーク評価システム。
  5. コンピュータを、請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のネットワーク評価システムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
  6. 構成要素として複数の設備を有するネットワークを評価するネットワーク評価システムが実行するネットワーク評価方法であって、
    前記ネットワーク評価システムは、設備の故障修復時間を含み、信頼性評価の実行対象となるネットワーク故障情報を記憶する記憶手段を備えており、
    前記ネットワーク故障情報に含まれる故障事例を、通常の故障事例と故障修復時間についての精度の低い故障事例とに分類する故障事例分類ステップと、
    前記ネットワーク故障情報の各故障事例における故障修復時間と故障修復時間の精度を示す情報とを用いて、各故障事例についての故障の未修復率を算出する未修復率算出ステップと、
    前記算出した未修復率と、前記ネットワーク評価システムに入力された信頼性評価のための評価基準値とを用いることにより、ネットワークの信頼性を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップによる評価結果を表示する表示ステップと
    を備えることを特徴とするネットワーク評価方法。
  7. 前記未修復率算出ステップにおいて、評価対象とする故障事例の事例数に対する各故障事例の故障修復時点において未修復な故障事例の事例数の割合を算出することを特徴とする請求項6に記載のネットワーク評価方法。
  8. 前記未修復率算出ステップにおいて、故障修復時間の情報の精度が低い故障事例については、該当事例の故障修復時間において未修復な故障事例の事例数に含めて未修復率を算出することを特徴とする請求項6又は7に記載のネットワーク評価方法。
  9. 前記評価ステップにおいて、前記算出した未修復率と前記評価基準値とを比較することにより、ネットワークの信頼性を評価することを特徴とする請求項6ないし8のうちいずれか1項に記載のネットワーク評価方法。
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