JP2004164103A - 防犯用カメラユニット,防犯用カメラ装置,防犯システム,これらの機能を実現するプログラム及び記録媒体 - Google Patents

防犯用カメラユニット,防犯用カメラ装置,防犯システム,これらの機能を実現するプログラム及び記録媒体 Download PDF

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和久 斉藤
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Abstract

【課題】自動販売機等、防犯監視対象周囲の撮像データを使用して犯罪抑止効果を発揮させる。
【解決手段】データ保存メモリ14に対してCMOSカメラ11で撮像されエンコーダ12で圧縮符号化された撮像データを更新しながら登録する。振動センサや扉開閉センサ等を用いた異常検出部21による異常検出信号に応じて、データ保存メモリのデータ更新を所定のタイミングで停止し、通信モデム17を介して遠隔の情報端末装置に最新の撮像データを送信する。警報部22は、異常検出部21の異常検出に応じて、音や光で警報を発することができる。送信された撮像データは、人相認識技術によって解析され、常習犯であることが判断された場合には、所定のWebページでその人物画像が公開される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防犯用カメラユニット、防犯用カメラ装置、該装置を用いた防犯システム、これらの機能を実現するプログラム及び記録媒体に関し、より詳細には、監視対象に対する盗難事故や損傷事故の直前の映像情報を保存するカメラユニットと、そのカメラユニットの撮像データを解析してWeb上で画像を公開することにより高い防犯効果を得ることができるようにした防犯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動販売機における盗難事故やそれに伴う損傷事故に対処するために、各種の防犯装置やシステムが提供されている。例えば、振動に感知して大音響で周囲に異常を報知するアラーム装置や、監視カメラによって監視対象の周囲を録画するシステム、さらに特許文献1に開示されている防犯方法には遠隔の監視センタに撮像情報を送信するシステムが提供されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−149114号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
防犯カメラによる監視システムは、撮像情報を保存することができるため、盗難事故等における犯人の特定には有効な手段である。しかしながら、長時間撮像を続ける装置は、動画像を記録するためのメモリの容量が大きくなり、また、通信手段を介して遠隔地に撮像データを送信するシステムにおいても、撮像データを連続して送信することによってシステムが複雑化し、通信コストも大きくなる、という問題があった。
【0005】
一方、自動販売機やATM、駐車場の車や支払機等における盗難事故は増加傾向にあり、その手口も例えば自動販売機そのものを破壊する等凶悪なものに変化してきている。このような状況において、犯罪の抑止に有効な効果を発揮する新規なシステムが求められている。
【0006】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で監視対象周囲の撮像情報を常に更新しながら記録し、メモリに蓄えることによって盗難や損傷事項の直前の映像記録を残すことができるようにした防犯用監視カメラユニット及び装置と、その装置を用いて効果的な犯罪の抑止効果を発揮する防犯システムと、これらの機能を実現するプログラム及び記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、デジタル撮像データを生成する撮像カメラと、該撮像カメラが生成したデジタル撮像データを所定の圧縮アルゴリズムを用いて圧縮符号化する圧縮符号化手段と、該圧縮符号化手段が圧縮したデータを記憶するメモリと、該メモリに保存された撮像データを通信回線を介して情報通信装置に送信できる通信手段と、前記圧縮符号化手段で圧縮された撮像データの前記メモリへの書き込み及び該メモリに保持したデータの送信を制御する制御手段とを有する防犯用カメラユニットであって、前記制御手段は、前記メモリに対する撮像データの書き込みを行うに際し、前記メモリの記録容量に応じて記憶される撮像データのうち最も古い撮像データから更新して書き込みを行うことにより、常に時間的に新しい撮像データを記憶させ、前記メモリに保持したデータを前記通信手段を用いて所定のタイミングで所定の情報通信装置に送信させることを特徴としたものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の防犯用カメラユニットにおいて、防犯監視対象物の異常な振動を検出する異常振動検出信号が外部から入力した際に、該異常振動検出信号に基づいて、異常振動検出時または該異常振動検出時から所定時間経過後に前記メモリへの撮像データの書き込みを停止することにより、前記異常振動が検出された時点の前または前後の所定の長さの撮像データを前記メモリに保持し、さらに該メモリに保持したデータを前記通信手段を用いて所定の情報通信装置に送信することを特徴としたものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の防犯用カメラユニットにおいて、監視対象物の筐体の扉が開けられ、もしくは開けられようとした状態を検出する扉開閉検出信号が外部から入力した際に、該扉開閉検出信号に基づいて扉開閉履歴情報を生成し、該扉開閉履歴データを前記メモリに保持させ、該メモリに保持した扉開閉履歴データを前記通信手段を用いて所定のタイミングで所定の情報通信装置に送信することを特徴としたものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットにおいて、前記所定の圧縮アルゴリズムは、YCrCbを入力信号とし、輝度成分Y及びカラー成分CrCbとをそれぞれ異なる圧縮率で3×2ピクセルを1ブロックとして圧縮符号化を行い、該圧縮符号化したデータを相関フィルタを用いてフィルタリングし、該フィルタリングしたデータをハフマン符号化により可変長符号に圧縮する処理を含むアルゴリズムであることを特徴としたものである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットと、所定レベル以上の振動を検出した際に電気信号を出力する振動検出装置とを有し、前記防犯用カメラユニットは、該振動検出装置から出力された電気信号を前記異常振動検出信号として処理を行うことを特徴としたものである。
【0012】
請求項6の発明は、請求項3または4のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットと、防犯監視対象物の筐体の扉が開けられ、もしくは開けられようとした状態を検出して電気信号を出力する扉開閉センサとを有し、前記防犯用カメラユニットは、該扉開閉センサから出力された電気信号を前記扉開閉検出信号として処理を行うことを特徴としたものである。
【0013】
請求項7の発明は、請求項3または4に記載の防犯用カメラユニットと、所定レベル以上の振動を検出した際に電気信号を出力する振動検出装置と、防犯監視対象物の筐体の扉が開けられ、もしくは開けられようとした状態を検出して電気信号を出力する扉開閉センサとを有し、前記防犯用カメラユニットは、該振動検出装置から出力された電気信号を前記異常振動検出信号として処理を行うとともに、前記扉開閉センサから出力された電気信号を前記扉開閉検出信号として処理を行うことを特徴としたものである。
【0014】
請求項8の発明は、請求項5ないし7のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置において、前記制御手段は、インターネットを介した情報通信装置からのアクセスに応じて、前記撮像カメラで撮像されている動画像データをリアルタイムで該情報通信装置に送信することを特徴としたものである。
【0015】
請求項9の発明は、請求項5ないし8のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置において、該防犯用カメラ装置は、音声及び/または光によって警報を発する警報手段を備え、前記制御手段は、ネットワークを介して情報通信装置から入力する前記警報手段の動作要求に従って、該警報手段を動作させることを特徴としたものである。
【0016】
請求項10の発明は、請求項5ないし8のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置において、該防犯用カメラ装置は、音声及び/または光によって警報を発する警報手段を備え、前記制御手段は、前記異常検出手段による異常検出信号に従って前記警報手段を動作させ、及び/または所定の情報通信装置に対して異常が発生したことを示す異常通報を送信することを特徴としたものである。
【0017】
請求項11の発明は、請求項5ないし10のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置と、防犯監視対象物の管理者端末装置と、前記防犯用カメラ装置の撮像データから常習犯を分析してWeb上に公開するサーバ装置とを有する防犯システムであって、前記防犯用カメラ装置は、前記メモリに保存したデータを前記管理者端末装置及び/または前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記管理者端末または前記防犯用カメラ装置から該防犯用カメラ装置で撮像した撮像データを受け取って、該撮像データを解析し、該解析結果に従ってWeb上に公開すべき人物を特定し、該特定した人物の画像データをWeb上に公開することを特徴としたものである。
【0018】
請求項12の発明は、請求項11に記載の防犯システムにおいて、前記管理者端末装置は、前記防犯用カメラ装置における異常時の状況に応じて該防犯カメラ装置に対して前記警報手段の動作要求を発する機能、及び/または所定の連絡先に前記防犯用カメラシステムの異常を通報する機能を有することを特徴としたものである。
【0019】
請求項13の発明は、請求項11または12に記載の防犯システムにおいて、前記サーバ装置は、人相識別機能を実現する人相識別手段と、該人相識別手段によって作成された人相情報を蓄積する人相DBとを有し、前記防犯用カメラ装置で撮像された撮像データと、前記人相DBに蓄積された人相情報とをデジタル分析によって照合し、前記撮像データに含まれる人物像が、前記人相DBに記録された人物と一致する場合に、Web上のホームページで該一致した人物の画像データを公開することを特徴としたものである。
【0020】
請求項14の発明は、請求項13に記載の防犯システムにおいて、前記人相識別手段は、前記撮像データから人物の顔の部分を抽出し、目,鼻,口等の顔の要素における大きさ,距離,角度の情報、及び顔の濃淡,シャープ度,顔の大きさを含む特徴素に基づいて個人を特定する人相情報を解析し、解析結果に従ってデータ変換した後個人別に照合可能なIDを付与し、該IDを顔画像データともに前記人相DBに記録するこことにより、前記防犯用カメラ装置で撮像された撮像データと前記人相DBに保持されている人相情報との照合を行うことを特徴としたものである。
【0021】
請求項15の発明は、請求項11ないし14のいずれか1に記載の防犯システムにおいて、前記サーバ装置が前記Web上で公開する画像データは、前記防犯用カメラ装置で撮像された撮像データに対して数回にわたるソフトウェアによる解析を行った後、さらに画像処理が施された撮像データであって、犯人しかわかり得ない映像情報として前記Web上で公開することにより、一般の閲覧者には犯人の人相が判別しにくいコンテンツであることを特徴としたものである。
【0022】
請求項16の発明は、請求項11ないし15のいずれか1に記載の防犯システムにおいて、前記サーバ装置が公開するWebページの画面は、監視対象のカテゴリが設定され、該カテゴリ毎に常習犯の顔画像データが公開されることを特徴としたものである。
【0023】
請求項17の発明は、請求項11ないし16に記載の防犯システムにおいて、該防犯システムは、該防犯システムに係わるキャラクタシールを含み、防犯監視対象に対して該キャラクタシールを貼付しておくことにより、防犯システムが稼働していることを明示し、犯罪の抑止効果を図ることを特徴としたものである。
【0024】
請求項18の発明は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットの機能を実現するためのプログラムである。
【0025】
請求項19の発明は、請求項5ないし10のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置の機能を実現するプログラムである。
【0026】
請求項20の発明は、請求項11ないし17のいずれか1に記載の防犯システムの機能を実現するプログラムである。
【0027】
請求項21の発明は、請求項18ないし20のいずれか1に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の防犯用カメラユニットは、撮像カメラ、撮像カメラによる撮像データを圧縮符号化する圧縮符号化手段、通信モデム、及び補助バッテリを備え、例えば自動販売機等の監視対象物周辺の最新画像を所定容量分更新しながら連続的に記録する。さらに振動検出装置や扉開閉センサ等による異常検出手段を用いて防犯用カメラ装置を構成し、監視対象物に異常が発生したときに、その異常発生をトリガとして所定のタイミングで撮像データの更新を停止させるようにする。このような機能によって盗難等を目的とする監視対象物の異常発生時の直前から異常発生時までもしくは所定時間が経過するまでの画像を保存することができる。保存された撮像データ及び扉開閉履歴データは、通信モデムによって遠隔の情報通信装置に対して送信することができる。
【0029】
ここでは、従来の圧縮技術に比して高効率で高品質のデータ圧縮を実現するアルゴリズムを記憶したチップ(以下本明細書中では、上記本発明に係わるデータ圧縮をDavid圧縮として説明する)を用いることにより、高画質かつ低符号量で撮像データを記録・転送することができる。
【0030】
防犯用カメラ装置は、撮像データを受け取った遠隔の情報通信装置からの指示に従って、音声や光によって警報を発す警報手段を備える。また上記遠隔の情報通信装置では、撮像データや扉開閉履歴データの内容に応じて、警備会社や警察に通報することができる。また防犯用カメラ装置のみの判断により、異常時に警報を発したり、通報を行うようにすることもできる。
【0031】
また、本発明の防犯システムは、上記の防犯用カメラユニットによって撮像した撮像データを遠隔地で受信し、その撮像データを解析して常習犯であることが確認された場合、Web上のホームページとして公開する。すなわち、自動販売機等の監視対象物に損傷や破壊を加える犯人をインターネット上で公開することにより、監視対象物の操作者に対して注意を喚起するとともに、犯罪の抑止効果を得ることが期待できる。
【0032】
図1は、本発明の防犯用カメラユニット及び防犯用カメラ装置の構成を説明するためのブロック図である。図1において、10は防犯用カメラユニットであり、該カメラユニットは、CMOSカメラ11,エンコーダ12,制御部13,データ保存メモリ14,プログラムメモリ15,ワークメモリ16,通信モデム17を備え、さらに、自動販売機等の本体から供給される出力電源の供給が切れた場合等の予備電源として使用することができる補助電源部18を備えている。このような防犯用カメラユニット10とともに、防犯監視対象物の異常を検出する異常検出部21,及び防犯監視対象物の周囲に警報を発する警報部22を加えて、防犯用カメラ装置が構成される。
【0033】
図2は、防犯用カメラユニットの一例における外観斜視概略図である。防犯用カメラユニット10は、図2に示すように基板上にユニットとして形成され、防犯監視対象の自動販売機等の内部に簡単に設置できるように構成される。そして、その自動販売機等の内部に異常検出部21及び警報部22を備えて、防犯用カメラユニット10との間で信号の入出力を可能に構成する。また図2において、23はエンコーダ12,制御部13,データ保存メモリ14,プログラムメモリ15,ワークメモリ16等のいずれかまたは複数の機能を備えるチップである。
【0034】
図1に戻って説明する。防犯用カメラユニット10は、監視用のカメラとしてCMOSカメラ11を有している。CMOSカメラ11で撮像した撮像データは、圧縮符号化手段であるエンコーダ12にてDavid圧縮技術を用いて圧縮符号化され、コントロールMPU等を用いた制御部13の制御によってデータ保存メモリ14に保存される。データ保存メモリ14としてはSDRAMを好適に用いることができる。David圧縮プログラムはプログラムメモリ15に保存され、プログラムに応じてワークメモリ16が使用される。また、監視用のカメラとしては、CMOSカメラ11のかわりにCCDカメラ等の他の手段を適宜用いることができる。
【0035】
CMOSカメラ11は、自動販売機等監視対象物の周囲の所定方向を撮像するように設置され、撮像した画像データをエンコーダ12に送る。例えば、自動販売機に配置された商品見本にカメラを内蔵し、そのカメラの集光光学系が自動販売機の前方に向かって開口するように構成する。このような構成により、外観上目立たないようにカメラを配設することができ、自動販売機のユーザに不快感を与えることなく、自動販売機の前方の監視を行うことができる。ここではカメラの集光光学系の画角や焦点距離、露出等を選択することによって、撮像条件を適宜設定することができる。なお、本発明では、上記の構成に限定されることなく、任意の場所にカメラを配置することができる。
【0036】
エンコーダ12は、本発明に適用されるDavid圧縮アルゴリズムを用いて画像データを圧縮符号化し、制御部13の制御によって符号化された圧縮画像データをデータ保存メモリ14に書き込んでいく。このときに、制御部13は、データ保存メモリ14における最も古い画像データを書き換えながらデータ更新を行うようにし、常に最新の画像データがデータ保存メモリ14に記録されるように制御する。
【0037】
防犯用カメラ装置は、自動販売機等に対する異常行為を検知するために異常検出部21を有している。異常検出部21として、例えば、自動販売機の衝撃や振動を検出する振動検出装置、商品補給や料金回収を行うための筐体の扉が許可なく開けられた状態を検知するセンサ(扉開閉センサ)を併用する。また、金銭投入口や鍵穴に対する不当なアクセスを検知するセンサ(異物検出センサ)等をさらに併用するようにしてもよい。また、これらの異常検出手段のいずれかのみを用いるようにしてもよい。異常検出部21によって生成される異常検出信号は、防犯用カメラユニット10に入力され、制御部13が撮像停止処理や撮像データの送信処理、検出履歴の記録処理等を行う。これらの処理については後述する。
【0038】
例えば、上記の異常検出部21の振動検出装置は、自動販売機等の監視対象物の内部に取り付けた振動センサにより所定レベル以上の衝撃や振動を検出し、検出信号を制御部13に出力する。制御部13は、入力した異常振動検出信号に基づいて、データ保存メモリ14に対する撮像データの更新を異常振動検出信号の入力から所定時間が経過するまで実行し、その時点で撮像データの更新を停止する。また異常振動検出信号の入力とともに撮像データの更新を停止してもよい。この動作によってデータの更新が停止するまでの最新の撮像データをデータ保存メモリ14に保持しておくことができる。例えば、振動検出信号の入力前30秒から振動検出信号の入力後180秒までの撮像データを維持できるようにする。
【0039】
また、データ保存メモリ14の容量に応じて、上記振動検出をトリガとする撮像データの保持動作を複数回分(例えば5回分)保持できるようにする。すなわち、一旦振動検出によって保持された撮像データは、後述する通信機能によって遠隔の情報通信装置に送出されるまではデータ保存メモリ14に維持される。そして撮像動作が再開されると、制御部13は、データ保存メモリ14の他の領域に新たな撮像データが記録・更新されるように制御する。
【0040】
なお、上記のごとくの撮像データの記録に関する他の処理形態として、通常の状態では撮像データをデータ保存メモリ14に記録せずにその機能を停止しておき、制御部13は、異常振動検出信号の入力をトリガーとしてデータ保存メモリ14に対する撮像データの記録を開始し、所定時間経過後に記録を停止して、それまでの撮像データを保持するようにしてもよい。
【0041】
振動センサとしては、従来公知の振動センサを適用することができる。例えば、加振錘が付与された圧電素子を用いて、機械的振動等の衝撃によって振動する加振錘の動きを圧電素子に伝え、その圧電素子の電気的出力をピックアップすることによって、所定レベル以上の振動検出を行うことができる。
【0042】
また、異常検出部21の扉開閉センサは、自動販売機等の筐体の扉部分内部に設置され、筐体の扉が開閉された(または開閉されようとした)ことを検出し、その検出信号を防犯用カメラユニット10に送る。防犯用カメラユニット10の制御部13は、検出信号の入力に基づいて扉開閉データをデータ保存用メモリ14に記録し、扉開閉履歴データとして保持しておく。
【0043】
また異常検出部21に異物検出センサを用いる場合、例えば自動販売機の金銭投入口、あるいは鍵穴等に異物検出センサを設けておき、金銭投入口もしくは鍵穴に金銭や鍵でないものが挿入されたときに、該異物検出センサが検出信号を生成し、制御部13に検出信号を送出する。制御部13では、上記の振動センサと同様に、異物検出センサによる検出信号に従ってデータ保存メモリ14に対する撮像データの更新を所定のタイミングで停止し、その停止した時点における最新の撮像データをデータ保存メモリ14に保持しておく。
【0044】
扉開閉センサや異物検出センサとしては公知の技術を適用することができ、扉開閉センサは、比較的簡単なリミットスイッチやセンサによって実現することができる。例えば、自動販売機の扉を開閉するために設けられるポップアップハンドルのポップアップ動作を検出し、その検出信号を扉開閉検出信号として防犯用カメラユニット10に転送させるようにする。
【0045】
また金銭投入口や鍵穴用の異物検出センサは、金銭や鍵を判別する機能を備える必要があるが、これらの識別センサはすでに市場に適用されており、これらを適宜、本防犯用カメラ装置に適用することができる。
【0046】
次に本実施例の防犯用カメラユニットにおける通信機能について説明する。防犯用カメラユニットは、データ保存メモリ14に保存された撮像データ及び扉開閉履歴データを通信回線を介して遠隔の情報通信装置に送信するための通信手段として通信モデム17を有する。上述のように、防犯用カメラユニット10の制御部13は、異常検出部21の振動センサが自動販売機等監視対象物の異常を検出した際に、所定のタイミングまで撮像データの更新を続けた後に、その撮像データの更新を停止する。そして制御部13は、データ保存メモリ14に保持した異常検出前後の所定量の撮像データを、通信モデム17を用いて遠隔の情報通信装置に送信する。またこのときに、扉開閉履歴データを送信してもよい。扉開閉履歴データの送信タイミングは、遠隔からの要求に従って送信するようにしてもよく、そのタイミング制御は適宜設定することができる。
【0047】
図3は、防犯用カメラ装置に係わる情報通信システムを概念的に示す図である。本発明に係わる防犯用カメラ装置20は、自動販売機31に設置されているものとする。防犯用カメラ装置20の通信モデム17によって公衆回線網30との通信路が確立され、公衆回線網30を介して所定の端末装置、例えば、携帯電話32、PDA33,PC34等に撮像データ及び/または扉開閉履歴データを送信する。
【0048】
通信方式としては、データ転送容量の大きいPHSを好適に使用できる。すなわち、防犯用カメラ装置20から撮像データないし扉開閉履歴データ等のデータ送信を行う際、通信モデム17を介してPHS基地局に接続し、PHSのセンタを介して相手先の通信端末装置に対してデータ送信を行う。この場合、メール添付機能等によって相手先の通信端末装置にデータを送信してもよく、またセンタを介さずにダイレクト電話接続によりデータを送信してもよい。またセンタのサーバでデータを保持し、相手先の通信端末装置から参照可能な状態に保持するようにしてもよい。またこのときに、センタのサーバにデータがアップされたことをメールによって通信相手先に通知させるようにしてもよい。なお、防犯用カメラ装置20から情報通信装置に対するデータ送信は、上記のごとくの方法に限定されることなく、公知の技術を用いて適宜最適な手段を選択することができる。
【0049】
また上記の画像データないし扉開閉履歴データを送信する他の手段として、防犯用カメラ装置20にWebサーバ機能を付与してIPアドレスを付与しておき、PDA33等の情報通信装置からインターネットを介して防犯用カメラ装置20にアクセスし、CMOSカメラ11で撮像されている動画像データをリアルタイムで情報通信装置に取り出すようにしてもよい。ここでは本発明に係わるDavid圧縮技術により、高効率、高画質のリアルタイムな画像配信を実行することができる。
【0050】
さらに防犯用カメラ装置20は、遠隔の情報通信装置からの指示に従って音声及び/または光によって警報を発することにより犯罪者等を威嚇するための警報部22を有している。すなわち、上記の異常検出部21が異常を検出し、撮像データまたは扉開閉履歴データを所定の情報通信装置に送信した際、受信側の情報通信装置から警報部22を動作させる動作要求信号を防犯用カメラ装置20に送信することができる。この警報部22の動作要求信号は、遠隔の情報通信装置で自動的に生成してもよく、また、異常時の撮像データや扉開閉履歴データを表示画面で確認した管理者等が、警報部の動作要求信号の送信指示を情報通信装置に入力するようにしてもよい。
【0051】
警報部22としては、音声による威嚇警報を発するための音声合成出力装置、及び光によって威嚇警報を発する発光装置のいずれかまたは両方を備える。すなわち、防犯用カメラ装置の制御部13は、遠隔の情報通信装置から警報部22の動作要求信号が入力した際に、その動作要求信号に従って上記の警報部22を動作させる。
【0052】
さらに、遠隔の情報通信装置では、防犯用カメラ装置20から撮像データまたは扉開閉履歴データが送信された際に、警備会社への通報や、警察へ通報等のアクションを起こすことができる。このような通報動作においては、撮像データや扉開閉データの送信に従って情報通信装置で自動的に通報情報を生成してもよく、また、異常発生時における撮像データや扉開閉履歴データを表示画面で確認した管理者等が、通報を行うための指示を情報通信装置に入力するようにしてもよい。
【0053】
なお、上述した警報部22による威嚇警報、及び警備会社ないし警察への通報処理は、防犯用カメラユニット10の制御部13が独自で判断するようにしてもよい。すなわち、防犯用カメラユニット10の制御部13は、異常検出部21から異常検出信号が入力した際、直ちに警報部22を作動させて、警報を行うようにしてもよく、また通信モデム17を介して、警備会社または警察に異常情報を通報するようにしてもよい。さらに、これらの警報または通報機能を防犯用カメラユニット10と管理者等の情報通信装置とにより分担してもよい。
【0054】
次に上述したごとくの防犯用カメラ装置20を用いて送信された異常検出時の撮像データを解析することによって、常習犯をWeb上で公開する防犯システムの実施例について説明する。図4は、本発明の防犯システムの実施例を説明するための図である。
【0055】
防犯システムは、上述した防犯用カメラ装置20と、自動販売機等の防犯監視対象物の管理者が操作する情報通信装置(管理者端末装置)40と、防犯用カメラ装置20の撮像データから常習犯を分析してWeb上に公開するNPO(Nonprofit Organization;特定非営利活動法人)のサーバ装置50とを有している。防犯用カメラ装置20は、上述したように、異常検出信号等をトリガーとして撮像データや扉開閉履歴データを管理者等の情報通信装置40に送信する機能、及び管理者等の情報通信装置40からの指示に従って警報を発する機能を有する。
【0056】
管理者は、防犯用カメラ装置20を管理する主体であり、例えば、自動販売機の販売物品のメーカや自動販売機の所有者、もしくは委託によって自動販売機を管理する委託管理者(オペレーション会社)等である。管理者端末装置40は、図3に示す携帯電話32,PDA33,PC34が該当する。管理者端末装置40は、上述したごとくに、防犯用カメラ装置20における異常時の状況を確認し、防犯用カメラ装置20に対する警報動作を要求し、また警備会社ないし警察へ通報する機能を有している。
【0057】
本実施例において、本発明に係わる防犯システムにおける犯人像のWeb公開の管理運営はNPOによって実行される。すなわち、犯人像を分析してWeb上で公開するという処理の性格上、公益的サービスを提供する事業体であるNPOによってサーバ装置50を運営することが実効的である。勿論本システムを利用したサービスの形態は本実施形態に限定されることはない。NPOのサーバ装置50は、防犯用カメラ装置20から異常時の撮像データを受け取り、その撮像データを解析する機能と、解析結果に基づいて常習犯のリストアップを行う機能と、リストアップした常習犯の画像データをWebページへ公開する機能とを有している。
【0058】
NPOのサーバ装置50は、防犯用カメラ装置20からの撮像データを管理者端末装置40から受け取るようにする。すなわち、防犯用カメラ装置20が異常検出時に送信する撮像データは、まず管理者端末装置40で受信され、その管理者端末装置40からNPOのサーバ装置50に撮像データが送信される。こうして、NPOのサーバ装置50は、複数の管理者から撮像データを収集して、それら撮像データを解析対象とすることができる。
【0059】
また、サーバ装置50が撮像データを受け取る他の形態として、防犯用カメラ装置20が異常時に撮像データを送信する際、予め定めた管理者端末装置40とともに、NPOのサーバ装置50に対しても撮像データを送信するように設定してもよい。
【0060】
NPOのサーバ装置50には、人相識別機能を実現するソフトウェアが保持され、人相識別機能によって過去に蓄積された犯行現場の犯人像と、防犯用カメラ装置20から送信された撮像データとをデジタル分析によって照合し、防犯用カメラ装置20から送信された犯人像が、過去においても犯人として抽出記録されている場合に、NPOの専用ホームページでその犯人像を公開する。
【0061】
人相識別技術では、画像データから人物の顔の部分を抽出し、個人を特定する人相情報(例えば、目,鼻,口等の顔の要素における大きさ,距離,角度の情報、及び顔の濃淡,シャープ度,顔の大きさ等の特徴素)を解析し、解析結果に従ってデータ変換した後、個人別に照合可能なIDを付与する。識別結果は、顔画像とLOG情報(認識時間,ID No.)として記録しておくことができる。こうして、照合用の顔情報のDB(人相DB)を作成しておく。防犯用カメラ装置20から送信された撮像データは、上記人相DBに保持されている情報との照合(マッチング)が行われる。上記人相認識技術においては、例えば、人相の認識時間は0.2秒以下で可能であり、また、人相DBに保持する顔データは、一人当たり僅か80バイト前後で圧縮保存することができる。また人相認識技術は、静止画のみならず動画に対応することができる。
【0062】
例えば、Web上で公開される撮像データは、数回にわたるソフトウェアによる解析後、画像処理された現場の撮像データとし、犯人の服装など犯人しかわかり得ない映像情報として公開する。このような処理によって、犯人にのみに対して警告がなされ、一般の閲覧者には犯人の人相が判別しにくいコンテンツとすることにより、プライバシーに係わる問題は回避されると考えられる。
【0063】
図5及び図6は、NPOのホームページの画面例をそれぞれ示す図である。図5に示すように、NPOのホームぺージでは、監視対象のカテゴリ毎に常習犯の顔画像を公開する。カテゴリとしては、例えば、“自動販売機荒らし”,“ATM荒らし”,“駐車上荒らし”,“その他”が設定されている。例えば、ユーザが“自動販売機荒らし”を選択すると、図6に示すような常習犯の顔写真が表示される。
【0064】
上記防犯システムを利用したビジネスモデルにおいては、NPOによる撮像データの解析,Web上の公開に対して、管理者がコストを負担するように定めるこことができる。例えば、NPOによる1回の公開(一人の犯人像の公開)について、例えば100円のコストを管理者が負担するように定めることができる。また、本防犯システムが稼働していることを示す図7に示すごとくのキャラクタシールを作成し、防犯監視対象の自動販売機等に対して、そのキャラクタシールを貼付しておく。これにより、防犯システムが稼働していることを明示し、犯罪を抑止する効果が期待できる。
【0065】
また本発明のプログラムとして、上記防犯用カメラユニット10及び防犯用カメラ装置20の機能を実現するためのプログラムが提供される。このプログラムは、防犯用カメラユニット10のプログラムメモリ15及び適宜他の資源に保持される。また本発明の他のプログラムとして、上記防犯システムの機能を実現するプログラムが提供される。このプログラムは、防犯用カメラ装置20,NPOのサーバ装置50,及び管理者端末装置40,またはこれらのシステムまたは装置から利用可能な形態で設定される他の資源上のいずれかまたは複数にその機能に応じて保持され、本発明に係わる防犯システムの機能を実現可能とする。
【0066】
また、上記プログラムを記録した記録媒体を提供し、この記録媒体をコンピュータ等の情報処理装置に装着し、もしくは情報処理装置が備える記録媒体に適用することにより、本発明に係わる防犯システムの機能を実現可能とする。
【0067】
次に本発明に適用可能なDavid圧縮技術について説明する。David圧縮は、シンプルなアルゴリズムを有し、圧縮・伸張の計算量が少ないことを特徴とする。また圧縮時に高周波成分を取り除くことがないので、画像の輪郭がシャープとなり、伸張時にも原画像に近い再現画像を得ることができる。さらに動きが激しい動画像に対しても一定の処理時間で圧縮・伸張処理を行うことができる。
【0068】
David圧縮は、様々なピクチャに対して均一なインターフレームコード化を提供し、インターフレーム冗長量において広く予期される変化性を考慮に入れて、エンコーダカラーの比較的低いデータ流量で良好な結果を与えるインターフレームコード化を提供し、TV放送基準に合致した高品質ビデオを常に提供し、マイクロ回路技術において容易に実行できるビデオコード化方法を提供するものである。
【0069】
Davidのアルゴリズムは、NTSC信号のサンプリング周波数を考え、どの程度フィルタをかけても原画像に影響がないか、すなわち現画像の再現性に優れるかをベースに考えられている。すなわち、再現しなくてはならないものを中心にブロックコーディング化(RGB成分の抽出)することで、データ量の削減を図っている。
【0070】
David圧縮技術を実現するアルゴリズムは、YCrCbを入力信号とし、3×2ピクセルを1ブロックとしてブロック符号化を行う。周知のようにYCrCb信号は、輝度信号Yと2つの色差信号Cr,Cbとによりピクセル画像の色を表すものである。もともと人間の目の識別能力は輝度に強く、カラーには弱いものとされている。そこでDavidは、3×2のブロックの中で、輝度成分のフィルタを暖く、カラー成分のフィルタをきつくしたものとなっている。
【0071】
YCrCb信号のフォーマットには例えば4:2:2のものがあるが、これは輝度信号を4、それに対しカラー成分を2のみとしたものである。これもフィルタ効果であり圧縮と言える。この3×2のブロックの中で、まずY成分について、コード変換テーブルを参照し、コード化すなわちY成分への量子化を行う。 3×2ブロック中にY成分は6個であり、Y(7ビット)×6個=42ビットのY成分値をコーディングすることで24ビットにする。
【0072】
次に、Cr,Cbの色差信号については、上述のように人間の目からすると輝度に比してカラー成分は認識しにくい部分があるので、これを利用して圧縮を行う。すなわち、3×2ブロック中にCr,Cb成分は各6個であり、CrCb(12ビット)×6=72ビットのカラー成分値をコーディングすることで8ビットにする。すなわち、Y成分24ビットとCrCb成分8ビットとで計32ビットとなり、1ブロック6ピクセルなので1ピクセルあたり5.33ビットとなる。また、Davidの場合、対数変換的な処理をブロックごとに行うので、ブロックごとのコーディングサイズは変動する。従って上記数値は、平均的な数値である。
【0073】
またDavidは、フィールド処理を行うことで、ジャギノイズの低減が可能となる。この機能は、レジスタによりON/OFF可能である。またDavidの場合、外付けメモリは、1個のSDRAMのみで対応可能である。
【0074】
上記のブロック符号化の後、ブロックデータはメモリに送られて1フレーム分遅延されて直前のフレームとして存在し、次いで、時間変数インパルス応答フィルタであるテンポラルフィルタ(相関フィルタ)を用いてフィルタリングする。テンポラルフィルタは、イメージデータのエッジ部のぼやけを起こすノイズを減少させ、エッジ効果を抑制する。
【0075】
次いで、ハフマン符号化によるエントロピー符号化が行われる。ここでは、フレームの冗長性を排除するためにフレーム間比較が行われ、フレーム内及びブロックの全ての冗長性を排除するために、ハフマンコード表を用いて可変長符号に圧縮する。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、簡易な構成で監視対象周囲の撮像情報を常に更新しながら記録し、メモリに蓄えることによって盗難や損傷事項の直前の映像記録を残すことができるようにした防犯用監視カメラユニット及び装置と、その装置を用いて効果的な犯罪の抑止効果を発揮する防犯システムと、これら装置及び防犯システムの機能を実現するプログラム及び記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防犯用カメラユニット及び防犯用カメラ装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】防犯用カメラユニットの一例における外観斜視概略図である。
【図3】防犯用カメラ装置に係わる情報通信システムを概念的に示す図である。
【図4】本発明の防犯システムの実施例を説明するための図である。
【図5】NPOのホームページの画面例を示す図である。
【図6】NPOのホームページの他の画面例を示す図である。
【図7】本防犯システムが稼働していることを示すキャラクターシールの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…防犯用カメラユニット、11…CMOSカメラ、12…エンコーダ、13…制御部、14…データ保存メモリ、15…プログラムメモリ、16…ワークメモリ、17…通信モデム、18…補助電源部、20…防犯用カメラ装置、21…異常検出部、22…警報部、23…チップ、30…公衆回線網、31…自動販売機、32…携帯電話、33…PDA、34…PC、40…情報通信装置(管理者端末装置)、50…NPOのサーバ装置。

Claims (21)

  1. デジタル撮像データを生成する撮像カメラと、該撮像カメラが生成したデジタル撮像データを所定の圧縮アルゴリズムを用いて圧縮符号化する圧縮符号化手段と、該圧縮符号化手段が圧縮したデータを記憶するメモリと、該メモリに保存された撮像データを通信回線を介して情報通信装置に送信できる通信手段と、前記圧縮符号化手段で圧縮された撮像データの前記メモリへの書き込み及び該メモリに保持したデータの送信を制御する制御手段とを有する防犯用カメラユニットであって、前記制御手段は、前記メモリに対する撮像データの書き込みを行うに際し、前記メモリの記録容量に応じて記憶される撮像データのうち最も古い撮像データから更新して書き込みを行うことにより、常に時間的に新しい撮像データを記憶させ、前記メモリに保持したデータを前記通信手段を用いて所定のタイミングで所定の情報通信装置に送信させることを特徴とする防犯用カメラユニット。
  2. 請求項1に記載の防犯用カメラユニットにおいて、防犯監視対象物の異常な振動を検出する異常振動検出信号が外部から入力した際に、該異常振動検出信号に基づいて、異常振動検出時または該異常振動検出時から所定時間経過後に前記メモリへの撮像データの書き込みを停止することにより、前記異常振動が検出された時点の前または前後の所定の長さの撮像データを前記メモリに保持し、さらに該メモリに保持したデータを前記通信手段を用いて所定の情報通信装置に送信することを特徴とする防犯用カメラユニット。
  3. 請求項1または2に記載の防犯用カメラユニットにおいて、監視対象物の筐体の扉が開けられ、もしくは開けられようとした状態を検出する扉開閉検出信号が外部から入力した際に、該扉開閉検出信号に基づいて扉開閉履歴情報を生成し、該扉開閉履歴データを前記メモリに保持させ、該メモリに保持した扉開閉履歴データを前記通信手段を用いて所定のタイミングで所定の情報通信装置に送信することを特徴とする防犯用カメラユニット。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットにおいて、前記所定の圧縮アルゴリズムは、YCrCbを入力信号とし、輝度成分Y及びカラー成分CrCbとをそれぞれ異なる圧縮率で3×2ピクセルを1ブロックとして圧縮符号化を行い、該圧縮符号化したデータを相関フィルタを用いてフィルタリングし、該フィルタリングしたデータをハフマン符号化により可変長符号に圧縮する処理を含むアルゴリズムであることを特徴とする防犯用カメラユニット。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットと、所定レベル以上の振動を検出した際に電気信号を出力する振動検出装置とを有し、前記防犯用カメラユニットは、該振動検出装置から出力された電気信号を前記異常振動検出信号として処理を行うことを特徴とする防犯用カメラ装置。
  6. 請求項3または4のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットと、防犯監視対象物の筐体の扉が開けられ、もしくは開けられようとした状態を検出して電気信号を出力する扉開閉センサとを有し、前記防犯用カメラユニットは、該扉開閉センサから出力された電気信号を前記扉開閉検出信号として処理を行うことを特徴とする防犯用カメラ装置。
  7. 請求項3または4に記載の防犯用カメラユニットと、所定レベル以上の振動を検出した際に電気信号を出力する振動検出装置と、防犯監視対象物の筐体の扉が開けられ、もしくは開けられようとした状態を検出して電気信号を出力する扉開閉センサとを有し、前記防犯用カメラユニットは、該振動検出装置から出力された電気信号を前記異常振動検出信号として処理を行うとともに、前記扉開閉センサから出力された電気信号を前記扉開閉検出信号として処理を行うことを特徴とする防犯用カメラ装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置において、前記制御手段は、インターネットを介した情報通信装置からのアクセスに応じて、前記撮像カメラで撮像されている動画像データをリアルタイムで該情報通信装置に送信することを特徴とする防犯用カメラ装置。
  9. 請求項5ないし8のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置において、該防犯用カメラ装置は、音声及び/または光によって警報を発する警報手段を備え、前記制御手段は、ネットワークを介して情報通信装置から入力する前記警報手段の動作要求に従って、該警報手段を動作させることを特徴とする防犯用カメラ装置。
  10. 請求項5ないし8のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置において、該防犯用カメラ装置は、音声及び/または光によって警報を発する警報手段を備え、前記制御手段は、前記異常検出手段による異常検出信号に従って前記警報手段を動作させ、及び/または所定の情報通信装置に対して異常が発生したことを示す異常通報を送信することを特徴とする防犯用カメラ装置。
  11. 請求項5ないし10のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置と、防犯監視対象物の管理者端末装置と、前記防犯用カメラ装置の撮像データから常習犯を分析してWeb上に公開するサーバ装置とを有する防犯システムであって、前記防犯用カメラ装置は、前記メモリに保存したデータを前記管理者端末装置及び/または前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記管理者端末または前記防犯用カメラ装置から該防犯用カメラ装置で撮像した撮像データを受け取って、該撮像データを解析し、該解析結果に従ってWeb上に公開すべき人物を特定し、該特定した人物の画像データをWeb上に公開することを特徴とする防犯システム。
  12. 請求項11に記載の防犯システムにおいて、前記管理者端末装置は、前記防犯用カメラ装置における異常時の状況に応じて該防犯カメラ装置に対して前記警報手段の動作要求を発する機能、及び/または所定の連絡先に前記防犯用カメラシステムの異常を通報する機能を有することを特徴とする防犯システム。
  13. 請求項11または12に記載の防犯システムにおいて、前記サーバ装置は、人相識別機能を実現する人相識別手段と、該人相識別手段によって作成された人相情報を蓄積する人相DBとを有し、前記防犯用カメラ装置で撮像された撮像データと、前記人相DBに蓄積された人相情報とをデジタル分析によって照合し、前記撮像データに含まれる人物像が、前記人相DBに記録された人物と一致する場合に、Web上のホームページで該一致した人物の画像データを公開することを特徴とする防犯システム。
  14. 請求項13に記載の防犯システムにおいて、前記人相識別手段は、前記撮像データから人物の顔の部分を抽出し、目,鼻,口等の顔の要素における大きさ,距離,角度の情報、及び顔の濃淡,シャープ度,顔の大きさを含む特徴素に基づいて個人を特定する人相情報を解析し、解析結果に従ってデータ変換した後個人別に照合可能なIDを付与し、該IDを顔画像データともに前記人相DBに記録するこことにより、前記防犯用カメラ装置で撮像された撮像データと前記人相DBに保持されている人相情報との照合を行うことを特徴とする防犯システム。
  15. 請求項11ないし14のいずれか1に記載の防犯システムにおいて、前記サーバ装置が前記Web上で公開する画像データは、前記防犯用カメラ装置で撮像された撮像データに対して数回にわたるソフトウェアによる解析を行った後、さらに画像処理が施された撮像データであって、犯人しかわかり得ない映像情報として前記Web上で公開することにより、一般の閲覧者には犯人の人相が判別しにくいコンテンツであることを特徴とする防犯システム。
  16. 請求項11ないし15のいずれか1に記載の防犯システムにおいて、前記サーバ装置が公開するWebページの画面は、監視対象のカテゴリが設定され、該カテゴリ毎に常習犯の顔画像データが公開されることを特徴とする防犯システム。
  17. 請求項11ないし16に記載の防犯システムにおいて、該防犯システムは、該防犯システムに係わるキャラクタシールを含み、防犯監視対象に対して該キャラクタシールを貼付しておくことにより、防犯システムが稼働していることを明示し、犯罪の抑止効果を図ることを特徴とする防犯システム。
  18. 請求項1ないし4のいずれか1に記載の防犯用カメラユニットの機能を実現するためのプログラム。
  19. 請求項5ないし10のいずれか1に記載の防犯用カメラ装置の機能を実現するプログラム。
  20. 請求項11ないし17のいずれか1に記載の防犯システムの機能を実現するプログラム。
  21. 請求項18ないし20のいずれか1に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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