JP2004163535A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光路に接着剤がない構成を実現でき、光通信システムなどにおける高光強度の光信号が使用される装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに使用可能な光モジュールを提供すること。
【解決手段】光モジュール40は、2つの屈折率分布型ロッドレンズ41,42を間に波長選択性干渉膜43が位置するように同軸に一体化したセンターピース44と、2つの光ファイバチップ45,46とを備える。ロッドレンズ41と2芯光ファイバチップ45とで2芯光ファイバコリメータが構成され、ロッドレンズ42と単芯光ファイバチップ46とで単芯光ファイバチップが構成される。ロッドレンズ41の斜め面と2芯キャピラリ49の斜め面は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定される。ロッドレンズ42の斜め面と単芯キャピラリ51の斜め面は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CWDMやDWDMなどの波長分割多重(WDM)伝送方式の光通信システムにおいて、光合波器や光分波器やこれら両方の機能を持つ光分波合波器などの光ブランチングデバイスに使用される光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような光モジュールとして、図13に示すような3ポートのフィルタモジュールが提案されている(例えば、特許文献1の図1参照)。このフィルタモジュール20は、2つの光ファイバコリメータ21,22と、該両コリメータの2つの屈折率分布型ロッドレンズ23,24間にある波長選択性干渉膜25とを備えている。
【0003】
光ファイバコリメータ21は、1本の単一モード光ファイバ26を保持する単芯キャピラリ27とロッドレンズ23とを有する。光ファイバ26と単芯キャピラリ27とで単芯光ファイバチップ31が構成されている。
【0004】
一方、光ファイバコリメータ22は、2本の光ファイバ28,29を保持する2芯キャピラリ30とロッドレンズ24とを有する。光ファイバ28,29と2芯キャピラリ30とで2芯光ファイバチップ32が構成されている。
【0005】
このようなフィルタモジュール20は、光ファイバコリメータ21,22のロッドレンズ23,24を同軸に配置して一体化したセンターピース33を構成し、このセンターピース33に、光ファイバチップ31,32をそれぞれ調芯して固定することで作製される。つまり、2つのロッドレンズ23,24を同軸に一体化したセンターピース33を先に組み立て、このセンターピース33に光ファイバチップ31,32を調芯して固定する(3体調芯する)ことで、フィルタモジュール20が出来上がる。
【0006】
したがって、センターピース33に光ファイバチップ31,32をそれぞれ調芯して固定する2回の調芯・固定工程を行なえばよい。そのため、組立て時間が短縮され、製造コストが低減される。また、部品点数も少なくなるため、安価で信頼性の高いフィルタモジュールが得られる。
【0007】
【特許文献1】
特願2002−037138号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなフィルタモジュール20において、センターピース33に光ファイバチップ32,31をそれぞれ固定する作業は、接着により行う。その接着方法としては、次のような方法が考えられる。
【0009】
まず、センターピース33のロッドレンズ24に光ファイバチップ32を調芯・固定する際には、ロッドレンズ24と2芯キャピラリ30の斜め面同士を平行に対向させ、その間に所定の屈折率を有する光学接着剤35を浸透させ、硬化させて接着する。次に、光学接着剤35の周囲に補強用の接着剤36を塗布し、硬化させる。この後、同様の手順で、センターピース33のロッドレンズ23に光ファイバチップ31を調芯・固定する。
【0010】
このような接着作業を行うので、光ファイバ28,29とロッドレンズ24との間の各光路内、および光ファイバ26とロッドレンズ23との間の光路内にそれぞれ光学接着剤35(固定用の接着剤)が存在することになる。
【0011】
光学接着剤35が透明度の高いものであっても、その透過率は、フィルタモジュール20の全使用温度範囲、例えば0〜70℃で100%にはならず、また、接着工程での不具合或いは不適切な管理などにより光学接着剤35内に異物や泡が混入することがある。このような場合、上記光路内にある光学接着剤35はいわば光の障害物となる。このため、数十mW程度の低光強度の光信号を使用する場合には問題にならないが、数百mW程度の高光強度の光信号が使用される場合には、発熱が生じ光学接着剤35が損傷を受け、性能が低下するおそれがある。
【0012】
このため、光通信システムなどにおいて、高光強度の光信号が使用される装置やラインには適用できなくなり、高光強度の光信号を使用しない装置やラインに用途が限定されてしまうという問題があった。例えば、光通信システムにおける、光増幅用ポンプ光(励起光)のような数W級の高光強度の光信号が供給されるラインには使用できなくなるおそがある。
【0013】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、光路に接着剤がない構成を実現でき、光通信システムなどにおける高光強度の光信号が使用される装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに使用可能な光モジュールを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、対向する端面が接着剤で接合される2つの光部品を備えた光モジュールにおいて、前記対向する端面の周縁部で、前記2つの光部品間の光路より外側の部位を接着剤で固定することを要旨とする。
【0015】
この構成により、2つの光部品の対向する端面は光路となる中心部より外側の周縁部で接着されるので、2つの光部品は、光路内に接着剤が存在しないように接合される。これにより、接着剤が高光強度の光信号により損傷を受けてモジュールの性能が低下するのが抑制される。したがって、光通信システムなどにおいて、高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに使用可能になる。また、光路内に接着剤が存在しないので、光部品以外の光学要素、例えば接着剤などに起因する光学性能の劣化が長期にわたって少ない。さらに、2つの光部品間の光路内に接着剤が存在しないので、該光部品を固定する接着剤には、2つの光部品の屈折率をマッチングさせる最適な屈折率を持つものを選ぶ必要がない。これにより、接着剤の選択の自由度が増す。
【0016】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光モジュールにおいて、前記接着剤として、前記周縁部に塗布した接着剤が内側に浸透しない程度の高粘度の紫外線硬化型接着剤或いは可視光硬化型接着剤を用いることを要旨とする。
【0017】
この構成により、周縁部に塗布した接着剤が内側に浸透しない程度の高粘度の紫外線硬化型接着剤或いは可視光硬化型接着剤を用いることにより、2つの光部品の対向する端面の周縁部に塗布した接着剤が内側に浸透するのをさらに抑制することができる。また、その接着剤に紫外線或いは可視光を照射して同接着剤を硬化させる時間は数分程度であり、2つの光部品を接着剤により固定するための作業時間を短縮することができる。
【0018】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の光モジュールにおいて、前記接着剤で固定された前記2つの光部品の接合部は、前記接着剤の周囲全体を覆うように塗布された補強用の接着剤で補強されていることを要旨とする。
【0019】
この構成により、2つの光部品の接合強度が補強用の接着剤により増すので、全体の剛性を高めることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、前記2つの光部品の対向する端面には、使用波長に対する反射率が所定値以下の反射防止膜がそれぞれ形成されていることを要旨とする。
【0020】
この構成により、2つの光部品の対向する端面に使用波長に対する反射率が所定値以下の反射防止膜がそれぞれ形成されているので、前記接着剤の内側は空気層になっているが、2つの光部品の各端面における光路となる中心部での反射率を低減することができる。
【0021】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、前記2つの光部品は共にレンズであることを要旨とする。
この構成により、2つのレンズを光路内に接着剤が存在しないように接合することができる。
【0022】
請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、前記2つの光部品の一方はレンズであり、その他方は光ファイバであることを要旨とする。
【0023】
この構成により、レンズと光ファイバを、光路内に接着剤が存在しないように接合することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、前記光モジュールは、前記光部品として、2つのレンズと、2本の光ファイバを保持した第1の光ファイバチップと、1本の光ファイバを保持した第2の光ファイバチップとを備えた3ポートのフィルタモジュールであり、さらに前記2つのレンズをその間にフィルタが位置するように同軸に一体化したセンターピースを含み、前記2つのレンズの一方と前記第1の光ファイバチップの対向する端面の周縁部で光路より外側の部位が接着剤で固定されるとともに、前記2つのレンズの他方と前記第2の光ファイバチップの対向する端面の周縁部で光路より外側の部位が接着剤で固定されることを要旨とする。
【0024】
この構成により、一方のレンズの端面と第1の光ファイバチップの端面、および他方のレンズの端面と第2の光ファイバチップの端面は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤により固定される。これにより、一方のレンズの端面と第1の光ファイバチップの端面、および他方のレンズの端面と第2の光ファイバチップの端面はそれぞれ、光路内に接着剤が存在しないように接合される。このため、接着剤が高光強度の光信号により損傷を受けて光モジュールの性能が低下するのが抑制される。したがって、光通信システムなどにおいて、高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに、光分波合波器などとして使用可能な光モジュールを実現できる。また、光路内に接着剤が存在しないので、レンズなどの光部品以外の光学要素、例えば接着剤などに起因する光学性能の劣化が長期にわたって少ない。
【0025】
請求項8に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、前記光モジュールは、前記光部品として、2つの屈折率分布型ロッドレンズと、2本の光ファイバを保持した第1の光ファイバチップと、1本の光ファイバを保持した第2の光ファイバチップとを備えた3ポートのフィルタモジュールであり、さらに前記2つのロッドレンズがフィルタを挟んで同軸に並ぶように、前記2つのロッドレンズを接着により固定したセンターピースを備えることを要旨とする。
【0026】
この構成により、円筒状のレンズホルダを用いないセンターピース式のフィルタモジュールで、光通信システムなどにおける高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに光分波合波器などとして使用可能な光モジュールを実現できる。また、センターピースに円筒状のレンズホルダを用いていないので、部品点数が少なく、モジュール全体の構成が簡略化され、モジュール化が容易になり、製造コストが低減される。したがって、安価で信頼性の高い光モジュールが得られる。
【0027】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の光モジュールにおいて、前記フィルタは、前記2つのロッドレンズの一方の平坦面に形成されており、前記2つのロッドレンズの他方の平坦面と前記フィルタは、周縁部で、光路より外側の部位を前記接着剤で固定されていることを要旨とする。
【0028】
この構成により、2つのロッドレンズの一方の平坦面にフィルタを形成しておくことにより、センターピースの作製がさらに容易になる。また、2つのロッドレンズの他方の平坦面と前記フィルタは、光路となる中心部より外側の周縁部で接着されるので、2つのロッドレンズを、光路内に接着剤が存在しないように接合することができる。
【0029】
請求項10に係る発明は、請求項8又は9に記載の光モジュールにおいて、前記2つのロッドレンズは、前記接着剤の周囲全体を覆う補強用の接着剤により固定されていることを要旨とする。
【0030】
この構成により、2つのロッドレンズの接合強度が補強用の接着剤により増すので、センターピースの剛性を高めることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した光ジュールを図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において、同様の部材には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0032】
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る光モジュール40の基本構成を示している。
この光モジュール40は、2つの屈折率分布型ロッドレンズ41,42を、該両レンズ間にフィルタとしての波長選択性干渉膜43が位置するように同軸に一体化したセンターピース44と、2つの光ファイバチップ45,46とを備えた3ポートのフィルタモジュールである。光モジュール40は、センターピース44のロッドレンズ41,42に光ファイバチップ45,46をそれぞれ調芯して固定することで作製される。
【0033】
屈折率分布型ロッドレンズ(以下、「ロッドレンズ」という)41と2芯光ファイバチップ45とにより、2芯光ファイバコリメータが構成されている。また、ロッドレンズ42と単芯光ファイバチップ46とにより、単芯光ファイバコリメータが構成されている。
【0034】
2芯光ファイバチップ45は、2本の単一モード光ファイバ(以下、「光ファイバ」という)47,48と、該両光ファイバを保持する2芯キャピラリ49とを有する。一方、単芯光ファイバチップ46は、1本の光ファイバ50と、この光ファイバを保持する単芯キャピラリ51とを有する。
【0035】
ロッドレンズ41の一端面(図1で右端面)は光軸に垂直な平坦面に研磨されており、その他端面は光軸に対して所定角度(例えば8度)傾斜した斜め面に研磨されている。ロッドレンズ42は、ロッドレンズ41と同じものが使用されている。
【0036】
ロッドレンズ41,42としては、例えばレンズ径が1.8mmで、ピッチが0.245のものが使用されている。ロッドレンズ41の平坦面には、フィルタとして、波長選択性を有する誘電体薄膜である波長選択性干渉膜43が形成されている。この波長選択性干渉膜43は、例えば、通常光通信分野で用いられる波長領域のなかで1.55μm付近の波長の光をすべて透過し、1.48μm付近の波長の光をすべて反射するフィルタ(いわゆるエッジフィルタ)である。1.55μm付近の波長の光は、例えば、1.53〜1.58μmの波長領域λ1の光であり、また、1.48μm付近の波長の光は、例えば1.45〜1.49μmの波長領域λ2の光である。または、波長選択性干渉膜43は、例えば、通常光通信分野で用いられる波長領域で数nmから数10nmの波長帯域しか透過(もしくは反射)しないフィルタ(バンドパスフィルタ)であってもよい。
【0037】
光ファイバ47,48の出射端と2芯キャピラリ49の一端面(右端面)は、該両光ファイバの各コア中心軸に対して所定角度(例えば8度)傾斜した斜め面に面一に研磨されている。一方、光ファイバ50の出射端と単芯キャピラリ51の一端面(左端面)は、光ファイバ50のコア中心軸に対して所定角度(例えば8度)傾斜した斜め面に面一に研磨されている。
【0038】
2芯光ファイバチップ45は、2芯キャピラリ49の斜め面をロッドレンズ41の斜め面と平行に対向させ、センターピース44に調芯して固定される。同様に、単芯光ファイバチップ46は、単芯キャピラリ51の斜め面をロッドレンズ42の斜め面と平行に対向させ、センターピース44に調芯して固定される。
【0039】
また、ロッドレンズ41の斜め面、2芯キャピラリ49の斜め面、ロッドレンズ42の平坦面(左端面)、ロッドレンズ42の斜め面、および単芯キャピラリ51の斜め面には、反射防止膜52がそれぞれ形成されている。この反射防止膜52は、使用波長(1.55μm)に対する反射率を所定値以下(例えば、0.2%以下)にする特性を有している。
【0040】
なお、波長選択性干渉膜43は、ロッドレンズ41,42の対向する平坦面のいずれに形成しても性能に重大な影響はない。しかし、ロッドレンズ41,42のピッチが0.245ピッチ以下の場合には、単芯側のロッドレンズ42の平坦面に形成した方が構造上合理的で、好ましい。
【0041】
センターピース44は、波長選択性干渉膜43を挟んで2つのロッドレンズ41,42が同軸に並びかつ各々の平坦面が対向するように、2つのロッドレンズ41,42を円筒状のレンズホルダ53の内周面にそれぞれ接着により固定して構成されている。
【0042】
レンズホルダ53の内周面は、ロッドレンズ41,42を同軸に保持できるように高精度に加工されている。これにより、ロッドレンズ41,42をレンズホルダ53内に挿入するだけで、ロッドレンズ41,42が同軸に配置される。なお、レンズホルダ53内でロッドレンズ41,42を所定のレンズ間距離に調整するために、ロッドレンズ41,42とレンズホルダ53の両方にマーク等を設けておくと、その調整が容易になる。
【0043】
また、光モジュール40では、ロッドレンズ41の斜め面(端面)と2芯キャピラリ49の斜め面(第1の光ファイバチップの端面)は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定される。同様に、ロッドレンズ42の斜め面(端面)と単芯キャピラリ51の斜め面(第2の光ファイバチップの端面)は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定される。
【0044】
接着剤60は、ロッドレンズ41,42のレンズ径を例えば1.8mmとした場合、同レンズの中心から約0.5mmの領域に浸入しないように、つまり図4で接着剤60の内径DがD>約1.0(0.5×2)mmとなるように塗布されるのが好ましい。
【0045】
さらに、接着剤60でそれぞれ固定されたロッドレンズ41と2芯キャピラリ49の接合部およびロッドレンズ42と単芯キャピラリ51の接合部は、接着剤60の周囲全体を覆うように塗布された補強用の接着剤61でそれぞれ補強されている。
【0046】
接着剤60としては、前記周縁部に塗布した接着剤が内側に浸透しない程度の高粘度の紫外線硬化型接着剤や可視光硬化型接着剤などが使用される。また、補強用の接着剤61としては、熱硬化性エポキシ接着剤などが使用される。
【0047】
次に、光モジュール40の組立て手順を図2〜図8に基づいて説明する。
(工程1)センターピース44を組み立てる。
この組立ては、まず、ロッドレンズ41,42を、図2に示すように、波長選択性干渉膜43とロッドレンズ42の平坦面とが所定の距離で対向するように、レンズホルダ53に挿入する。このとき、ロッドレンズ41,42の斜め面の位相を合致させる。その位相をより正確にかつ容易に合致させるために、ロッドレンズ41,42の外周面に基準マーク(図示省略)を設けておくのが好ましい。
【0048】
この後、図2に示すように、接着剤59をマイクロ・スパテュラ62でごく少量採り、ロッドレンズ41,42とレンズホルダ53との隙間に塗布する。このとき、接着剤59がロッドレンズ41,42の間に浸入しないようにする(図1参照)。その接着剤59を硬化させると、ロッドレンズ41,42がレンズホルダ53に固定されてセンターピース44が出来上がる。
【0049】
(工程2)次に、図3に示すように、ロッドレンズ41と2本の光ファイバ47,48とが所定の位置関係になるように、センターピース44のロッドレンズ41に対して2芯光ファイバチップ45を調芯機上で調芯する。その所定の位置関係は、ロッドレンズ41の斜め面(その面に設けた反射防止膜52)と2芯キャピラリ49の斜め面(その面に設けた反射防止膜52)とが互いに平行に所定の間隔で対向する位置である。
【0050】
(工程3)次に、図4および図5に示すように、ロッドレンズ41の斜め面に設けた反射防止膜52と2芯キャピラリ49の斜め面に設けた反射防止膜52を、光路となる中心部より外側の周縁部で(図4で接着剤60の内径DがD>約1.0mmとなるように)それぞれ接着剤60により固定する。
【0051】
この固定作業は、上記工程(2)の調芯を行った直後に行う。つまり、調芯機上にあるセンターピース44のロッドレンズ41と2芯光ファイバチップ45の調芯位置を保持した状態で、接着剤60による固定作業を行う。また、この固定作業では、マイクロ・スパテュラなどで接着剤60を適量採り、その接着剤60をロッドレンズ41と2芯キャピラリ49の隙間の周縁部に、ロッドレンズ41と2芯キャピラリ49の外周面にまたがるように塗布する。
【0052】
接着剤60の塗布直後に、接着剤60が紫外線硬化型接着剤の場合には紫外線(中心波長=365nm)をロッドレンズ41と2芯キャピラリ49の隙間の周縁部に塗布された接着剤60に対し適当な位置から照射し、接着剤60を硬化させる。
【0053】
なお、この固定作業で使用する接着剤60(紫外線硬化型接着剤或いは可視光硬化型接着剤)には、以下の特性が要求される。
(a)硬化前の粘度は、前記周縁部に塗布した接着剤60がロッドレンズ41と2芯キャピラリ49の隙間の内側に浸透しない程度の高粘度、例えば35000cps以上であること。接着剤60の硬化前の粘度が低いと(例えば、35000cps未満であると)、接着剤60が10〜50μm程度の隙間でも浸入するおそれがある。(b)ガラス転移温度Tgは、光モジュールの使用温度範囲以上であることが不可欠で、100℃以上が望ましい。
【0054】
(工程4)次に、図6に示すように、ロッドレンズ42と1本の光ファイバ50が所定の位置関係になるように、センターピース44のロッドレンズ42に対して単芯光ファイバチップ46を調芯機上で調芯する。
【0055】
(工程5)次に、図7および図8に示すように、ロッドレンズ42の斜め面に設けた反射防止膜52と単芯キャピラリ51の斜め面に設けた反射防止膜52を、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定する。この固定作業は、上記工程(3)と同様に行う。また、この固定作業で使用する接着剤60についても工程(3)と同様に上記特性(a)および(b)が要求される。
【0056】
(工程6)次に、接着剤60でそれぞれ固定されたロッドレンズ41と2芯キャピラリ49の接合部およびロッドレンズ42と単芯キャピラリ51の接合部を、接着剤60の周囲全体を覆うように補強用の接着剤61をそれぞれ塗布して補強する。ここで使用する補強用の接着剤61として、例えば熱硬化性エポキシ接着剤を用いる。また、ここでは、接着剤61の塗布後に、例えば空気中で100℃・6時間の硬化を行う。
【0057】
これによって、図1に示す光モジュール40が出来上がる。このように構成された光モジュール40では、例えば上記波長領域λ1,λ2内に中心波長をもつ光が混在している光信号が光ファイバ47により入射されると、波長領域λ1内に中心波長をもつ光のみが波長選択性干渉膜43を透過する。この透過光は、ロッドレンズ42により集光されて光ファイバ50に結合する。その残りの光、すなわち波長領域λ2内に中心波長をもつ光は波長選択性干渉膜43で反射され、この反射光はロッドレンズ41により集光されて光ファイバ48に結合する。こうして、上記波長領域λ1,λ2内に中心波長をもつ光が混在している光信号が分波される。
【0058】
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(イ)ロッドレンズ41の斜め面と2芯キャピラリ49の斜め面は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定される。同様に、ロッドレンズ42の斜め面と単芯キャピラリ51の斜め面は、光路となる中心部より外側の周縁部でそれぞれ接着剤60により固定される。このため、ロッドレンズ41と2芯光ファイバチップ45、およびロッドレンズ42と単芯光ファイバチップ46は、光路内に接着剤が存在しないように接合される。これにより、接着剤60が高光強度の光信号により損傷を受けてモジュールの性能が低下するのが抑制される。したがって、光通信システムなどにおいて、高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに使用可能になる。また、光路内に接着剤が存在しないので、ロッドレンズ41,42などの光部品以外の光学要素、例えば接着剤などに起因する光学性能の劣化が長期にわたって少ない。
【0059】
(ロ)2つの光部品(ロッドレンズ41と2芯光ファイバチップ45、およびロッドレンズ42と単芯光ファイバチップ46がそれぞれ2つの光部品に相当する)間の光路内に接着剤60が存在しない。このため、その接着剤60には、2つの光部品の屈折率をマッチングさせる最適な屈折率を持つものを選ぶ必要がない。これにより、接着剤の選択の自由度が増す。
【0060】
(ハ)接着剤60として、周縁部に塗布した接着剤が内側に浸透しない程度の高粘度の紫外線硬化型接着剤或いは可視光硬化型接着剤を用いている。これにより、2つの光部品の対向する傾斜面の周縁部に塗布した接着剤60が内側に浸透するのをさらに抑制することができる。また、その接着剤60に紫外線或いは可視光を照射して同接着剤60を硬化させる時間は数分程度であり、2つの光部品を接着剤60により固定するための作業時間を短縮することができる。
【0061】
(ニ)上記2つの光部品の接合強度が補強用の接着剤61により増すので、全体の剛性を高めることができる。
(ホ)2つの光部品の対向する各端面、つまり、ロッドレンズ41の斜め面と2芯キャピラリ49の斜め面、およびロッドレンズ42の斜め面と単芯キャピラリ51の斜め面には、使用波長に対する反射率が所定値以下の反射防止膜52がそれぞれ形成されている。このため、接着剤60の内側は空気層になっているが、2つの光部品の対向する各端面における光路となる中心部での反射率を低減することができる。
【0062】
[第2実施形態]
図9(a)は第2実施形態に係る光モジュール40Aの基本構成を、図9(b)は同光モジュールのセンターピース44Aを、そして、図9(c)は同センターピース44Aの外観をそれぞれ示している。
【0063】
本実施形態の光モジュール40Aは、図1に示す上記第1実施形態の光モジュール40と、センターピース44Aの構成のみが異なる。
この光モジュール40Aでは、波長選択性干渉膜43を挟んで2つのロッドレンズ41,42の各平坦面が対向するとともに2つのロッドレンズ41,42が同軸に並ぶように、2つのロッドレンズを接着剤64,65で固定してセンターピース44Aが構成されている。
【0064】
また、波長選択性干渉膜43は、ロッドレンズ41の平坦面に形成されており、ロッドレンズ42の平坦面と波長選択性干渉膜43は、周縁部で、光路より外側の部位を接着剤64で固定されている。
【0065】
さらに、2つのロッドレンズ41,42は、接着剤64の周囲全体を覆う補強用の接着剤65により固定されている。なお、接着剤64は上記接着剤60と同様のものであり、また、接着剤65は上記接着剤61と同様のものである。
【0066】
以上のように構成された第2実施形態によれば、上記(イ)〜(ホ)の作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
(ヘ)円筒状のレンズホルダを用いないセンターピース式のフィルタモジュールで、光通信システムなどにおける高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに光分波合波器などとして使用可能な光モジュールを実現できる。
【0067】
(ト)センターピース44Aに円筒状のレンズホルダを用いていないので、部品点数が少なく、低コストな光モジュールを実現することができる。
(チ)ロッドレンズ41の平坦面に波長選択性干渉膜43を形成しておくことにより、センターピース44Aの作製がさらに容易になる。
【0068】
(リ)ロッドレンズ42の平坦面と波長選択性干渉膜43は、光路となる中心部より外側の周縁部で接着されるので、2つのロッドレンズ41,42を、光路内に接着剤が存在しないように接合することができる。
【0069】
(ヌ)2つのロッドレンズ41,42の接合強度が補強用の接着剤65により増すので、センターピース44Aの剛性を高めることができる。
[第3実施形態]
図10(a)は第3実施形態に係る光モジュール40Bの基本構成を、図10(b)はハウジングの下側半割り体に上記光モジュール40を収納し固定した状態を、そして、図10(c)はハウジングの上側半割り体をそれぞれ示している。
【0070】
この光モジュール40Bは、光モジュールの本体部、例えば上記第1実施形態の光モジュール40をハウジング70内に収納して構成されている。
このハウジング70は、光モジュール40用の収容空間71と、光ファイバが挿通する貫通孔72,73をそれぞれ有する左右のリッド74,75とを有する円筒体を、上下で半割にした樹脂製の下側半割り体80と上側半割り体90とで構成されている。リッド74,75の円形の先端部外周には、ルースチューブ76,77がそれぞれ装着されるとともに、該ルースチューブ76,77の抜け防止用のノッチ78,79がそれぞれ形成されている。
【0071】
各半割り体80,90には、収容空間71を形成する収容凹部81,91が形成されている。また、各半割り体80,90の左側にはリッド74を形成するリッド部82,92が、その右側にはリッド75を形成するリッド部83,93がそれぞれ一体に形成されている。
【0072】
また、下側半割り体80の左側には係合孔84aを有する係合片84が、上側半割り体90の右側には係合孔95aを有する係合片95がそれぞれ突設されている。一方、下側半割り体80の右側には係合孔95aに嵌合する突起85が、上側半割り体90の左側には係合孔84aに係合する突起94がそれぞれ設けられている。
【0073】
次に、ハウジング70の組立て手順を説明する。
まず、図10(b)に示すように、下側半割り体80の収容凹部81内に光モジュール40を置き、レンズホルダ53の底面と下側半割り体80の内面とを接着剤86により固定する。
【0074】
次に、光ファイバ47,48がリッド74の貫通孔72に挿通するとともに、光ファイバ50がリッド75の貫通孔73に挿通するように、両半割り体80,90を各々の合わせ面が互いに当接するように合体させる。このとき、両半割り体80,90の係合片84,95がそれぞれ弾性変形し、両半割り体80,90の突起85,94がそれぞれ相手側の係合孔95a,84aにそれぞれ係合してハウジング70が一体化される。
【0075】
次に、光ファイバ47,48および光ファイバ50を、貫通孔72および貫通孔73にそれぞれ接着により固定する。
次に、リッド74,75の円形の先端部外周に、ルースチューブ76,77を抜け防止用のノッチ78,79でそれぞれ係止されるように装着する。ルースチューブ76は光ファイバ47,48の急激な曲げを防ぐためのものであり、また、ルースチューブ77は光ファイバ50の急激な曲げを防ぐためのものである。ルースチューブ76,77の材料としては、例えば熱収縮型のシリコン・ゴムチューブが安価で、柔軟性がある点で好ましい。
【0076】
以上のように構成された第3実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(ル)光モジュール40Bは、光モジュールの本体部、すなわち光モジュール40をハウジング70内に密封状態で収納しているので、耐久性に優れた光モジュールを実現することができる。
【0077】
(ヲ)ハウジング70の左右のリッド74,75の貫通孔72,73にそれぞれ固定された光ファイバ47,48と光ファイバ50は、柔軟性のあるルースチューブ76,77により保持されてから外に延びている。このため、光ファイバ47,48と光ファイバ50が急激に曲げられるのを防ぐことができ、急激な曲げによって損失が増大するなどの性能悪化を抑制することができる。
【0078】
(ワ)ハウジング70は、収容空間71と、光ファイバが挿通する貫通孔72,73をそれぞれ有する左右のリッド74,75とを有する円筒体を、上下で半割にした樹脂製の下側半割り体80と上側半割り体90とで構成している。このため、安価で組立てが容易なハウジングが得られる。
【0079】
[ 変形例]
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・図1に示す第1実施形態および図9に示す第2実施形態では、本発明を3ポートのフィルタモジュールに適用した例を示したが、本発明はフィルタモジュールに限らず、対向する端面が接着剤で接合される2つの光部品を備え、該2つの光部品の一方から他方へ光が入射する光モジュールに広く適用される。例えば、2つの光部品が共に微小光学素子である屈折率分布型ロッドレンズのようなレンズである光モジュール、或いは2つの光部品の一方はそのようなレンズであり、その他方は光ファイバである光モジュールに適用される。
【0080】
・第1実施形態において、レンズホルダ53に代えて図11(a),(b)に示すレンズホルダ53Aを使用してもよい。このレンズホルダ53Aの外周部には、3つの横孔53aが設けられている。これらの横孔53aから図1に示す上記接着剤59を塗布することができるので、2つのロッドレンズ41,42をレンズホルダ53の内周面に容易に接着により固定することができる。
【0081】
・第1実施形態において、レンズホルダ53に代えて図12(a),(b)に示すレンズホルダ53Bを使用してもよい。このレンズホルダ53Bの外周部には、軸方向に沿って全長にわたり割り53bが設けられている。この割り53bから上記接着剤59を塗布することができるので、2つのロッドレンズ41,42をレンズホルダ53の内周面に容易に接着により固定することができる。
【0082】
・上記第1および第2実施形態では、フィルタとして波長選択性干渉膜25を用いているが、この干渉膜に代えてハーフミラーなどを用いてもよい。
以下、上記各実施形態から把握できる技術思想について説明する。
【0083】
(1)請求項7に記載の光モジュールにおいて、前記2つのレンズは、光軸に垂直な平坦面と光軸に対して傾斜した斜め面とをそれぞれ有する屈折率分布型ロッドレンズであり、前記フィルタを挟んで前記2つのロッドレンズ各々の前記平坦面が対向するとともに前記2つのロッドレンズが同軸に並ぶように、前記2つのロッドレンズを円筒状のレンズホルダ内に固定して前記センターピースが構成されていることを特徴とする。
【0084】
この構成により、円筒状のレンズホルダを用いたセンターピース式のフィルタモジュールで、光通信システムなどにおける高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに光分波合波器などとして使用可能な光モジュールを実現できる。
【0085】
(2)上記(1)に記載の光モジュールにおいて、前記フィルタは、前記2つのロッドレンズの一方の平坦面に形成されていることを特徴とする。
この構成により、2つのロッドレンズの一方の平坦面にフィルタを形成しておくことにより、センターピースの作製がさらに容易になる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、2つの光部品は、光路内に接着剤が存在しないように接合される。これにより、接着剤が高光強度の光信号により損傷を受けてモジュールの性能が低下するのが抑制される。したがって、光通信システムなどにおいて、高光強度の光信号を使用する装置や高光強度の増幅用ポンプ光が供給されるラインに使用可能になる。また、2つの光部品間の光路内に接着剤が存在しないので、該光部品を固定する接着剤には、2つの光部品の屈折率をマッチングさせる最適な屈折率を持つものを選ぶ必要がない。これにより、接着剤の選択の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の光モジュールを示す構成図。
【図2】同光モジュールの組立て手順の一工程を示す説明図。
【図3】同組立て手順の次工程を示す説明図。
【図4】図3の次の工程を示す説明図。
【図5】図4に示す半製品の外観を示す側面図。
【図6】図4の次の工程を示す説明図。
【図7】図6の次の工程を示す説明図。
【図8】図7に示す半製品の外観を示す側面図。
【図9】(a)は第2実施形態の光モジュールを示す構成図、(b)はそのセンターピースを示す構成図、(c)はその外観を示す側面図。
【図10】(a)は第3実施形態の光モジュールを示す断面図、(b)はハウジングの下側半割り体に光モジュールの本体部を固定した状態を示す側面図、(c)はハウジングの上側半割り体を示す側面図。
【図11】(a)第1実施形態で用いたレンズホルダの変形例を示す断面図、(b)同ホルダの側面図。
【図12】(a)第1実施形態で用いたレンズホルダの別の変形例を示す断面図、(b)同ホルダの側面図。
【図13】従来例を示す構成図。
【符号の説明】
40,40A,40B…光モジュール、41,42…光部品としての屈折率分布型ロッドレンズ、43…フィルタとしての波長選択性干渉膜、44,44A…センターピース、45…第1の光ファイバチップとしての2芯光ファイバチップ、46…第2の光ファイバチップとしての単芯光ファイバチップ、47,48,50…光部品としての光ファイバ、52…反射防止膜、60,64…接着剤、61,65…補強用の接着剤。

Claims (10)

  1. 対向する端面が接着剤で接合される2つの光部品を備え、該2つの光部品の一方から他方へ光が入射する光モジュールにおいて、
    前記対向する端面の周縁部で、前記2つの光部品間の光路より外側の部位を接着剤で固定することを特徴とする光モジュール。
  2. 前記接着剤として、前記周縁部に塗布した接着剤が内側に浸透しない程度の高粘度の紫外線硬化型接着剤或いは可視光硬化型接着剤を用いることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記接着剤で固定された前記2つの光部品の接合部は、前記接着剤の周囲全体を覆うように塗布された補強用の接着剤で補強されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. 前記2つの光部品の対向する端面には、使用波長に対する反射率が所定値以下の反射防止膜がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光モジュール。
  5. 前記2つの光部品は共にレンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュール。
  6. 前記2つの光部品の一方はレンズであり、その他方は光ファイバであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュール。
  7. 前記光モジュールは、前記光部品として、2つのレンズと、2本の光ファイバを保持した第1の光ファイバチップと、1本の光ファイバを保持した第2の光ファイバチップとを備えた3ポートのフィルタモジュールであり、さらに前記2つのレンズをその間にフィルタが位置するように同軸に一体化したセンターピースを含み、前記2つのレンズの一方と前記第1の光ファイバチップの対向する端面の周縁部で光路より外側の部位が接着剤で固定されるとともに、前記2つのレンズの他方と前記第2の光ファイバチップの対向する端面の周縁部で光路より外側の部位が接着剤で固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュール。
  8. 前記光モジュールは、前記光部品として、2つの屈折率分布型ロッドレンズと、2本の光ファイバを保持した第1の光ファイバチップと、1本の光ファイバを保持した第2の光ファイバチップとを備えた3ポートのフィルタモジュールであり、さらに前記2つのロッドレンズがフィルタを挟んで同軸に並ぶように、前記2つのロッドレンズを接着により固定したセンターピースを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュール。
  9. 前記フィルタは、前記2つのロッドレンズの一方の平坦面に形成されており、前記2つのロッドレンズの他方の平坦面と前記フィルタは、周縁部で、光路より外側の部位を前記接着剤で固定されていることを特徴とする請求項8に記載の光モジュール。
  10. 前記2つのロッドレンズは、前記接着剤の周囲全体を覆う補強用の接着剤により固定されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の光モジュール。
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