JP4300221B2 - フィルタモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、高密度波長多重(DWDM)伝送方式等の光通信システムに用いる分波・合波モジュールとして構成されるフィルタモジュールに関する。
上記光通信システムでは、波長の異なる複数の光信号を一本の光ファイバに合波(結合)する合波モジュールや、光ファイバを伝送されてきた波長多重信号を各波長毎に分波(分離)する分波モジュールが用いられる。
図14は、そのような分波・合波モジュールとして使用される従来のフィルタモジュールを示している。このフィルタモジュールは、単芯光ファイバコリメータ(単芯FC)21と、2芯光ファイバコリメータ(2芯FC)22と、両FC21,22を一体に保持する円筒状のチューブ23とを備えている。単芯FC21の前面に、別部品として作製された波長選択性を有するフィルタ24が接着剤で接合されている。
単芯FC21は、1本の光ファイバ25を保持する単芯キャピラリ26と、屈折率分布型ロッドレンズ27と、これら両部材を一体に保持するチューブ28とを備えている。光ファイバ25の出射端および単芯キャピラリ26の一端面は傾斜面に研磨されている。この傾斜面に対向するロッドレンズ27の端面も傾斜面に研磨されている。単芯キャピラリ26とロッドレンズ27は、軸合わせや角度ずれについて調芯され、この調芯された位置を保つようにチューブ28内に接着剤でそれぞれ固定されている。
一方、2芯FC22は、2本の光ファイバ30,31を保持する2芯キャピラリ32と、屈折率分布型ロッドレンズ33と、これら両部材を一体に保持するチューブ34とを備えている。2芯キャピラリ32とロッドレンズ33の対向する各端面はそれぞれ傾斜面に研磨されている。2芯キャピラリ32とロッドレンズ33は、軸合わせや角度ずれについて調芯され、この調芯された位置を保つように、両傾斜面の隙間に環状に塗布された接着剤35で接合されている。さらに、その接合部は、同接合部を覆う補強用の接着剤36で接合されている。こうして一体的に保持された2芯キャピラリ32とロッドレンズ33は、2芯キャピラリ32の端部に嵌合した短いチューブ37をチューブ34に嵌合させ、チューブ34内の空間に接着剤38を充填することでチューブ34内に保持されている。
このようにして両FC21,22を作製した後、単芯FC21の前面、すなわちロッドレンズ27の端面に、フィルタ24が接着剤で接合されるとともに、ロッドレンズ33の端面にフィルタ等の光学素子39を接着剤が接合される。
この後、両FC21,22相互の軸合わせや角度ずれについて調芯され、この調芯された位置を保つように、両FC21,22がチューブ23内に接着剤40で接合される。こうして図14に示すフィルタモジュールが出来上がる。
ところで、上記従来のフィルタモジュールでは、以下のような問題点がある。
(1)調芯・固定工程が多い。すなわち、次の4回の調芯・固定工程(a)〜(d)が必要となるので、その分フィルタモジュールの製造に時間がかかるとともに信頼性が低くなり、さらに製造コストが増大してしまう。(a)単芯FC21を作製するのに、光ファイバ25とロッドレンズ27を調芯して固定する工程。(b)2芯FC22を作製するのに、2芯キャピラリ32とロッドレンズ33を調芯して固定する工程。(c)ロッドレンズ27の端面にフィルタ24を接合する際に、ロッドレンズ27にフィルタ24を調芯して固定する工程。(d)単芯FC21と2芯FC22をチューブ23内に固定する際に、両FC21,22を調芯してチューブ23に固定する工程。(2)部品点数が多い。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、構成の簡略化および製造の容易化を図り、安価で信頼性の高いフィルタモジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のフィルタモジュールは、光ファイバを保持する光ファイバチップとロッドレンズをそれぞれ有する2つの光ファイバコリメータを備え、前記両光ファイバコリメータの一方は1本の光ファイバを保持する単芯光ファイバチップを有する単芯光ファイバコリメータであり、その他方は2本以上の光ファイバを保持する多芯光ファイバチップを有する多芯光ファイバコリメータである合波・分波モジュールとして構成されるフィルタモジュールにおいて、前記2つのロッドレンズの対向する端面の間にフィルタを備え、前記各ロッドレンズを保持する小径孔及び大径孔が形成された円筒状をなす2つのレンズホルダを備え、前記各レンズホルダの小径孔にロッドレンズ挿入され接着により固定された前記各レンズホルダを互いに嵌合し一体化することで、前記2つのロッドレンズ同軸に配置されてなるセンターピースを備え、前記両光ファイバチップは、その端面をそれぞれロッドレンズの端面に隙間が形成されるように、前記各レンズホルダの大径孔の端面にそれぞれ固定された接続部材を介して前記センターピースの両レンズホルダに調芯して固定され、前記光ファイバチップの端面と前記ロッドレンズの端面とは前記レンズホルダの大径孔内で対向していることを要旨とする。
本発明によれば、両光ファイバコリメータの各レンズを調芯して一体化したセンターピースを作製し、このセンターピースに、両光ファイバコリメータの各キャピラリをそれぞれ調芯して固定することでフィルタモジュールが出来上がる。したがって、構成の簡略化および製造の容易化を図ることができ、安価で信頼性の高いフィルタモジュールを得ることができる。
以下、本発明を具体化したフィルタモジュールの各実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態のフィルタモジュールは、波長分割多重(WDM)や高密度波長多重(DWDM)伝送方式等の光通信システムに用いる分波・合波モジュールとして使用される。なお、各実施形態の説明において、同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係るフィルタモジュール50を示している。このフィルタモジュール50は、2つの光ファイバコリメータ51,52と、該両コリメータの2つのレンズ53,54間にあるフィルタとしての波長選択性反射膜55とを備え、合波・分波用モジュールとして構成されている。レンズ53,54は、それぞれ屈折率分布型ロッドレンズ(以下、単に「ロッドレンズ」という。)である。
光ファイバコリメータ51は、1本の単一モード光ファイバ56(以下、単に「光ファイバ」という。)を保持する単芯キャピラリ57とロッドレンズ53とを有する単芯光ファイバコリメータ(以下、「単芯FC」という。)である。光ファイバ56と単芯キャピラリ57とで、光ファイバ56を保持する単芯光ファイバチップ71が構成されている。
光ファイバコリメータ52は、2本の光ファイバ58,59を保持する2芯キャピラリ60とロッドレンズ54を有する2芯光ファイバコリメータ(以下、「2芯FC」という。)である。光ファイバ58,59と2芯キャピラリ60とで、光ファイバ58,59を保持する2芯光ファイバチップ72が構成されている。本明細書では、「光ファイバチップ」は、上記単芯光ファイバチップ71および2芯光ファイバチップ72のように、光ファイバ先端をキャピラリに付けて固定したものをいう。
フィルタモジュール50は、FC51,52の2つのロッドレンズ53,54を同軸に配置して一体化したセンターピース61を備えている。ここにいう「センターピース」は、一対のコリメータの間に光機能部品を配置した光モジュールにおいて、2つの対向するレンズと光機能部品を一体化し、光軸を一致させて固定する部材をいう。本実施形態では、一対のコリメータとして光ファイバコリメータ51,52が、2つの対向するレンズとしてロッドレンズ53,54が、そして、その光機能部品として波長選択性反射膜55がそれぞれ使用されている。また、フィルタモジュール50は、センターピース61に、単芯光ファイバチップ71と2芯光ファイバチップ72とをそれぞれ調芯して固定することで作製される。
ロッドレンズ53の一端面(図1で右端面)は光軸に垂直な平坦面に研磨されており、その他端面は光軸に対して所定角度(例えば8度)傾斜した斜め面に研磨されている。ロッドレンズ54は、ロッドレンズ53と同じものが使用されている。
ロッドレンズ53,54としては、例えばレンズ径が1.8mmで、ピッチが0.245のものが使用されている。ロッドレンズ53の一端面(右端面)には、波長選択性を有する誘電体薄膜である波長選択性反射膜55が形成されている。この波長選択性反射膜55は、例えば、通常光通信分野で用いられる波長領域のなかで1.55μm付近の波長(例えば、1.53〜1.58μm、波長領域λ1)の光をすべて透過し、1.48μm付近の波長(例えば1.45〜1.49μm、波長領域λ2)の光をすべて反射するフィルタ(いわゆるエッジフィルタ)である。または、波長選択性反射膜55は、例えば、光通信領域の波長で数nmから数10nmの波長帯域しか透過(もしくは反射)しないフィルタ(バンドパスフィルタ)である。また、ロッドレンズ53の斜め面、およびロッドレンズ54の両端面には、それぞれ反射防止膜が形成されている。
なお、波長選択性反射膜55は、ロッドレンズ53,54の対向する一端面のいずれに形成しても性能に重大な影響はない。しかし、ロッドレンズ53,54のピッチが0.245ピッチ以下の場合には、単芯FC51のロッドレンズ53の一端面に形成した方が構造上合理的で、好ましい。
光ファイバ56の出射端と単芯キャピラリ57の一端面(右端面)は、同光ファイバ56のコア中心軸に対して所定角度(例えば8度)傾斜した斜め面に面一に研磨されている。単芯光ファイバチップ71は、単芯キャピラリ57の斜め面がロッドレンズ53の斜め面と対向するように、センターピース61に調芯して固定される。同様に、2芯光ファイバチップ72は、2芯キャピラリ60の斜め面がロッドレンズ54の斜め面と対向するように、センターピース61に調芯して固定される。
センターピース61は、ロッドレンズ53,54を円筒状のレンズホルダ62に挿入し、ロッドレンズ53,54を所定のレンズ間距離D1に調整した位置で接着剤により固定することで一体化される。レンズホルダ62の内周面は、ロッドレンズ53,54を同軸に保持できるように高精度に加工されている。これにより、ロッドレンズ53,54をレンズホルダ62内に挿入するだけで、ロッドレンズ53,54が同軸に配置される。また、レンズホルダ62内でロッドレンズ53,54を所定のレンズ間距離D1に調整するために、ロッドレンズ53,54とレンズホルダ62の両方にマーク等を設けておくと、その調整が容易になる。
また、センターピース61に光ファイバチップ71,72を調芯して固定する際には、これら3部材61,71,72を一緒に調芯(3体調芯)する。こうして調芯されたその3部材を一体化することでフィルタモジュール50が出来上がる。また、その3部材を調芯して一体化する際には、2芯光ファイバチップ72を単芯光ファイバチップ71よりも先に調芯してセンターピース61に固定するのが好ましい。
ここでの調芯として、単芯光ファイバチップ71については、ロッドレンズ53の光軸と光ファイバ56のコア中心軸を一致させる軸合わせの調整、両軸の角度ずれ(アオリ)の調整、およびレンズ・光ファイバ間距離D2の調整を行う。すなわち、ロッドレンズ53の光軸と光ファイバ56の出射端との相対位置を、X,Y,Z方向(図13参照)の三次元的に調整する(三次元調芯)。ここでレンズ・光ファイバ間距離D2は、ロッドレンズ53と光ファイバ56の出射端との距離である。また、ここでの三次元調芯は、例えば次のようにして行う。光ファイバ58側から波長選択性反射膜55を透過する波長の光を同反射膜55に入射させる。この状態で、センターピース61に対して単芯光ファイバチップ71を三次元的に動かして、波長選択性反射膜55を透過して光ファイバ56から出射される光の強度が最大になるように調整する。この調芯位置では、ロッドレンズ53と光ファイバ56とが最大の結合効率で結合するようになる。
同様に、2芯光ファイバチップ72についても、ロッドレンズ54の光軸と、光ファイバ58,59の各出射端との相対位置を三次元調芯する。ここでのレンズ・光ファイバ間距離D3は、ロッドレンズ54と両光ファイバ58,59の各出射端との距離である。また、ここでの三次元調芯は、例えば次のようにして行う。光ファイバ58側から波長選択性反射膜55で反射する波長の光を同反射膜55に入射させる。この状態で、センターピース61に対して2芯光ファイバチップ72を三次元的に動かして、波長選択性反射膜55で反射して光ファイバ59から出射される光の強度が最大になるように調整する。この調芯位置では、ロッドレンズ53,54と、光ファイバ58,59とが最大の結合効率で結合するようになる。
なお、前記3部材を一体化するには、例えば光ファイバチップ71,72をそれぞれ接続部材(図示略)を介してセンターピース61に固定する。また、レンズ間距離D1、およびレンズ・光ファイバ間距離D2,D3は、それぞれ使用されるロッドレンズ53,54のピッチによって自由に設定できる。
このように構成されたフィルタモジュール50では、例えば波長領域λ1,λ2内に中心波長をもつ光が混在している光信号が光ファイバ58により入射されると、波長領域λ1内に中心波長をもつ光のみが波長選択性反射膜55を透過する。この透過光は、ロッドレンズ53により集光されて光ファイバ56に結合する。その残りの光、すなわち波長領域λ2内に中心波長をもつ光は波長選択性反射膜55で反射され、この反射光はロッドレンズ54により集光されて光ファイバ59に結合する。こうして、波長領域λ1内に中心波長をもつ光信号が分波される(エッジフィルタの場合)。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(イ)両FC51,52の2つのロッドレンズ53,54を同軸に配置して一体化したセンターピースを作製する。そして、このセンターピースに、光ファイバチップ71,72をそれぞれ調芯して固定することでフィルタモジュール50が出来上がる。このため、上記従来技術で必要となる上記3回の調芯・固定工程(a),(b)および(d)を2回に減らすことができる。すなわち、モジュール化するのに、センターピース61に光ファイバチップ71,72をそれぞれ調芯して固定する2回の調芯・固定工程を行えばよい。このように調芯・固定工程数が減るので、その分製造時間が短縮されるとともに、モジュール化が容易になり、その結果、製造コストが低減される。また、部品点数が少なくなり、モジュール全体の構成が簡略化され、製造コストが低減される。したがって、構成の簡略化および製造の容易化を図ることができ、安価で信頼性の高いフィルタモジュールが得られる。
(ロ)ロッドレンズ53の一端面に波長選択性反射膜55が形成されているので、上記従来技術で行っている調芯・固定工程(c)が不要になる。このため、その分製造時間がさらに短縮されてモジュール化がさらに容易になり、より安価でより信頼性の高いフィルタモジュールが得られる。
(ハ)センターピース61と、光ファイバチップ71,72の3部材を一緒に調芯して固定することで、調芯・固定作業の効率が向上し、製造時間がさらに短縮される。
(ニ)前記3部材を調芯する際に、調芯・固定のトレランスが厳しい2芯光ファイバチップ72を単芯光ファイバチップ71よりも先にセンターピース61に調芯して固定する。このため、調芯・固定作業の効率が向上し、製造時間が短縮されるとともに、高い調芯精度が得られ結合効率が向上する。
(ホ)同じ構成のロッドレンズ53,54を円筒状のレンズホルダ62内に挿入するだけで両ロッドレンズ53,54が同軸に配置されるので、センターピース61の作製がより一層容易になる。
(ヘ)レンズ間距離D1、およびレンズ・光ファイバ間距離D2,D3は、それぞれ使用されるロッドレンズ53,54のピッチによって自由に設定できる。このため、そのピッチを変えることで、フィルタモジュール50の構成の自由度を拡大できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るフィルタモジュール50Aを図2に基づいて説明する。このフィルタモジュール50Aは、センターピース61Aを備え、このセンターピース61Aに、単芯光ファイバチップ71Aと2芯光ファイバチップ72Aとをそれぞれ調芯して固定することで作製される。本実施形態で用いるロッドレンズ53,54は、ピッチが0.23ピッチである点を除き上記第1実施形態で用いたロッドレンズ53,54と同じである。
センターピース61Aは、ロッドレンズ53を保持する円筒状の第1レンズホルダ63と、ロッドレンズ54を保持する円筒状の第2レンズホルダ64とを備える。第1レンズホルダ63には、小径孔63a、大径孔63b、および環状筒部63cが同心的に形成されている。ロッドレンズ53は、小径孔63aに挿入され、接着剤で固定される。また、第1レンズホルダ63の両端面は、同レンズホルダ63の中心軸に垂直な平坦面である。一方、第2レンズホルダ64には、小径孔64a、大径孔64b、および、前記環状筒部63cに嵌合する外周部64cが同心的に形成されている。ロッドレンズ54は、小径孔64aに挿入され、接着剤で固定される。また、第2レンズホルダ64の両端面は、同レンズホルダ64の中心軸に垂直な平坦面である。そして、レンズホルダ63,64は、ステンレスやコバール等の金属でそれぞれ作られている。
センターピース61Aは、第1レンズホルダ63の環状筒部63cを第2レンズホルダ64の外周部64cに嵌合させ、この状態でロッドレンズ53,54のレンズ間距離を調整し、両レンズホルダ63,64を一体化することで作製される。すなわち、両ロッドレンズ53,54を両レンズホルダ63,64にそれぞれ挿入して接合固定し、両レンズホルダ63,64を嵌合させることで、ロッドレンズ53,54が同軸に配置される。この後、第1レンズホルダ63の環状筒部63cと第2レンズホルダ64の外周部64cをYAGレーザ溶接により固定することで、センターピース61Aが出来上がる。
また、両光ファイバチップ71A,72Aは、それぞれ接続部材69,70を介してセンターピース61Aの両レンズホルダ63,64に調芯して固定されるようになっている。
単芯光ファイバチップ71Aは、光ファイバ56を保持する単芯キャピラリ57と、同キャピラリ57を保持するチューブ65とを備えている。同様に、2芯光ファイバチップ72Aは、光ファイバ58,59を保持する2芯キャピラリ60と、同キャピラリ60を保持するチューブ66とを備えている。
また、キャピラリ57、60はそれぞれ、斜め面側の端部が一方の開口端から突出するように、チューブ65,66に嵌合させて接着剤で固定されている。各チューブ65,66の他端側の開口端は、エンドキャップ67,68でそれぞれ封止されている。なお、キャピラリ57、60は、パイレックス(登録商標)等のガラス、或いはジルコニア、アルミナ等の金属で作られている。また、各チューブ65,66は、ステンレスやコバール等の金属でそれぞれ作られている。
そして、接続部材69,70は、レンズホルダ63,64の各端面に固定される環状の端面と、キャピラリ57,60がそれぞれ内周に嵌合する円筒部69a,70aとが形成された円筒体である。接続部材69,70は、ステンレスやコバール等の金属でそれぞれ作られている。
そして、フィルタモジュール50Aは、チューブ65,66をそれぞれレンズホルダ63,64に接続部材69,70を介して固定した状態で、FC51,52を構成する全ての光学部品が密封されるようになっている。
次に、フィルタモジュール50Aの作製手順を図3(a)〜(d)に基づいて説明する。
まず、ロッドレンズ53を第1レンズホルダ63の小径孔63aに挿入して接着剤で固定するとともに、ロッドレンズ54を第2レンズホルダ64の小径孔64aに挿入して接着剤で固定する(図3(a)参照)。ここで用いる接着剤は熱硬化性接着剤である。熱硬化性接着剤としては、例えば、エポテック353ND(エポキシ・テクノロジー社製)等の熱硬化性エポキシ接着剤を使用する。
次に、図3(a)に示すように、第1レンズホルダ63の環状筒部63cを第2レンズホルダ64の外周部64cに嵌合させる。この状態で、レンズホルダ63,64をZ軸まわりに相対回転させることで、ロッドレンズ53,54の斜め面の位相を合致させる。これとともに、レンズホルダ63,64をZ軸方向に相対変位させることで、ロッドレンズ53,54のレンズ間距離の調整を行う。このZ軸方向の調整は、レンズホルダ63,64間にスペーサ(図示略)を介在させる等、構造に工夫を加えことで、その調整が容易になる。本例では、そのレンズ間距離はほぼ0.25mmに設定される。
このような調整を行った後、図3(a)の三角印で示す個所にYAGレーザ溶接を行ってレンズホルダ63,64を固定する。これによりセンターピース61Aが出来上がる(図3(a)参照)。
次に、センターピース61Aに対して光ファイバチップ71A,72Aを調芯する。すなわち、これら3部材を一緒に調芯(3体調芯)して固定する。このとき、まず、図3(b)に示すように、2芯光ファイバチップ72Aをセンターピース61Aに対して三次元的に動かして上記三次元調芯を行い、この後、2芯光ファイバチップ72Aをセンターピース61Aに固定する。この固定は、接続部材70と第2レンズホルダ64の接合部をYAGレーザ溶接によって固定するとともに、接続部材70の円筒部70aとチューブ66を同溶接によって固定する。これらの溶接個所を、図3(b)の三角印で示してある(以下、同様)。
次に、図3(c)に示すように、単芯光ファイバチップ71Aをセンターピース61Aに対して三次元的に動かして上記三次元調芯を行う。この後、単芯光ファイバチップ71Aを、上記2芯光ファイバチップ72Aの場合と同様にセンターピース61Aに固定する。これにより、フィルタモジュール50Aが出来上がる(図3(d)参照)。
以上のように構成された第2実施形態によれば、上記作用効果(イ)〜(ニ)および(ヘ)に加えて以下の作用効果を奏する。
(ト)センターピース61Aは、第1レンズホルダ63の環状筒部63cを第2レンズホルダ64の外周部64cに嵌合させ、ロッドレンズ53,54のレンズ間距離を調整し、レンズホルダ63,64を固定することで作製される。このため、剛性の高いセンターピース61Aが得られ、フィルタモジュール50Aの耐久性が向上する。
(チ)レンズホルダ63,64をYAGレーザ溶接により固定するので、より剛性の高いセンターピース61Aが得られる。これとともに、同溶接による接合部を接着剤で固定する場合と比べて、耐候性、温度依存性、耐光パワー特性などの点で信頼性が向上する。
(リ)両光ファイバチップ71A,72Aは、それぞれ接続部材69,70を介してセンターピース61Aの両レンズホルダ63,64に調芯して固定される。このため、フィルタモジュール50A全体の強度が高くなり、耐久性に優れたフィルタモジュール50Aが得られる。
(ヌ)フィルタモジュール50Aは、チューブ65,66をそれぞれレンズホルダ63,64に接続部材69,70を介して固定した状態で、FC51,52を構成する全ての光学部品が密封されるようになっている。このため、それら光学部品の劣化を抑制でき、これによっても耐久性が向上する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るフィルタモジュール50Bを図4〜図9に基づいて説明する。本実施形態の主な特徴は、次の2点である。(1)フィルタモジュール50Bは、光ファイバチップ71B,72Bがセンターピース61Bにそれぞれ固定されて一体化されたFC51,52が、アウターチューブ74内に密封状態で収納される。(2)フィルタモジュール50Bは、光ファイバチップ71B,72Bが上記接続部材69,70(図2)を使わずにロッドレンズ53,54に直接固定される。
このような特徴点を中心にフィルタモジュール50Bの構成を説明する。なお、本実施形態で用いるロッドレンズ53,54は、ピッチが0.25ピッチである点を除き、上記第1実施形態のものと同じである。そのピッチが0.25ピッチ(0.25ピッチより大きい)ため、波長選択性反射膜55がロッドレンズ54の一端面に形成されている(図5参照)。
フィルタモジュール50Bは、図4に示すように、センターピース61Bを備え、このセンターピース61Bに、単芯光ファイバチップ71Bと2芯光ファイバチップ72Bとをそれぞれ調芯して固定することで作製される。
センターピース61Bは、ロッドレンズ53,54を円筒状のレンズホルダ62Bに挿入し、その端面同士が波長選択性反射膜55を介して当接する位置で接着剤により固定することで一体化される。また、2つのロッドレンズ53,54を同軸に保持するレンズホルダ62は、アウターチューブ74の内周に嵌合して接着剤で固定される。レンズホルダ62とアウターチューブ74は、ガラス特にパイレックス(登録商標)のような熱膨張率の低いもの、或いはステンレスやコバール等の金属で作られている。
単芯光ファイバチップ71Bは、光ファイバ56を保持する単芯キャピラリ57と、同キャピラリ57を保持する円筒状のキャピラリホルダ65Bとを備えている。キャピラリホルダ65Bのロッドレンズ側の環状端面(一側環状端面)は、ロッドレンズ53の斜め面と同じ角度の斜め面に研磨されている。また、単芯キャピラリ57は、その斜め面がキャピラリホルダ65Bの斜め面よりロッドレンズ側に突出しない位置でキャピラリホルダ65Bに接着剤で固定されている。そして、キャピラリホルダ65Bの環状端面(斜め面)は、ロッドレンズ53の端面に接着剤で固定される。その接着剤が光ファイバ56とロッドレンズ53の間の光路内に浸入しないようにするために、キャピラリホルダ65Bの環状端面の内周端に環状の樹脂ダム(ザグリ穴)75が設けられている(図6(a)参照)。
2芯光ファイバチップ72Bは、単芯光ファイバチップ71Bと同様の構成を有し、キャピラリホルダ66Bの環状端面(斜め面)の内周端に環状の樹脂ダム76が設けられている(図6(b)参照)。キャピラリ57,60は、熱膨張率の低いガラス材料、又はジルコニア、アルミナ等のセラミックス、又は金属で作られている。また、キャピラリホルダ65B,66Bは、コバールやステンレス等の金属で作られている。
そして、アウターチューブ74の両側開口端には、金属製或いはプラスチック製のエンドキャップ77,78がそれぞれ装着される。エンドキャップ77に設けた貫通孔には、光ファイバ56を通した保持部材79を嵌合させてある。同様に、エンドキャップ78に設けた貫通孔には、光ファイバ58,59を通した保持部材80を嵌合させてある。そして、保持部材79,80がそれぞれ嵌合したエンドキャップ77,78をアウターチューブ74の両側開口端にそれぞれ装着することで、FC51,52がアウターチューブ74内に密封状態で収納されるようになっている。エンドキャップ77,78は、金属製或いはプラスチック製である。
次に、フィルタモジュール50Bの作製手順を図5〜図9に基づいて説明する。
まず、図5(a)に示すように、斜め面の位相を合致させるための基準マーク53a,54aを外周面に設けたロッドレンズ53,54を用意する。次に、ロッドレンズ53,54を、図5(b)に示すように、対向する一端面同士が波長選択性反射膜55を介して当接するまでレンズホルダ62Bに挿入する。このとき、基準マーク53a,54aが一直線上に並ぶようにしてロッドレンズ53,54の斜め面の位相を合致させる。この後、ロッドレンズ53,54をレンズホルダ62Bに紫外線硬化性接着剤や熱硬化性接着剤等で固定する。これにより、センターピース61Bが出来上がる。
次に、図6(a)に示すように、単芯キャピラリ57をキャピラリホルダ65Bに所定位置まで挿入して接着剤で固定することで、単芯光ファイバチップ71Bを作製する。同様にして2芯光ファイバチップ72Bを作製する(図6(b)参照)。なお、キャピラリホルダ65B,66Bの外周には、上記斜め面の位相を合致させるための基準線81,82を設けてある(図7(a),図8(a)参照)。
次に、図8(a)に示すように、ロッドレンズ54の基準マーク54aにキャピラリホルダ66Bの基準線82を合致させる。この状態で、2芯光ファイバチップ72Bをロッドレンズ54に対して上記第2実施形態と同様に三次元調芯する。この調芯位置を保持した状態で、ロッドレンズ54とキャピラリホルダ66Bの隙間に光学接着剤83(熱硬化性エポキシ接着剤等)を塗布して、2芯光ファイバチップ72Bをロッドレンズ54に固定する。その塗布作業は、光学接着剤83をマイクロ・スパテュラ84でごく少量採り、その隙間に塗布することで行う。両部材54,66Bの隙間間隔は数十μmであるので、その隙間に光学接着剤83を滴下すれば、毛細管現象によって光学接着剤83がキャピラリホルダ66Bの環状端面上を内周側へ浸透していく。
このとき、その環状端面の内周端に達した光学接着剤83は樹脂ダム76に入り込むので、光学接着剤83がロッドレンズ54の光路内に入るのを樹脂ダム76で確実に阻止できる。光学接着剤83が前記隙間全体に浸透して環状にまわった状態が、図8(b),(c)で示されている。
次に、図8(c)に示すように、キャピラリホルダ65Bを、キャピラリホルダ66Bと同様にロッドレンズ53に光学接着剤83で固定し、単芯光ファイバチップ71Bをロッドレンズ53に固定する。これにより、図8(c)に示すように、一体化されたFC51,52が出来上がる。
次に、図9(a)に示すように、一体化されたFC51,52をアウターチューブ74内に収納する。
そして、図9(b),(c)に示すように、アウターチューブ74の両側開口端にエンドキャップ77,78をそれぞれ装着する。これにより、フィルタモジュール50Bが出来上がる。
以上のように構成された第3実施形態によれば、上記作用効果(イ)〜(ニ)および(ヘ)に加えて以下の作用効果を奏する。
(ル)フィルタモジュール50Bは、一体化された光ファイバコリメータ51,52がアウターチューブ74内に密封状態で収納される。このため、光学部品の劣化を抑制でき、耐久性に優れたフィルタモジュール50Bが得られる。また、アウターチューブ74によりFC51,52の各光学部品が外力等から保護される。
(ヲ)2つのロッドレンズ53,54を保持するレンズホルダ62は、アウターチューブ74の内周に嵌合して接着剤で固定されるので、アウターチューブ74内での振動の発生を抑制でき、耐久性などの点で有利になる。
(ワ)光ファイバチップ71B,72Bのキャピラリホルダ65B,66Bが、上記接続部材69,70(図2)を使わずにロッドレンズ53,54に接着剤により直接固定される。このため、接続部材69,70の分だけ部品点数が削減され、製造コストがさらに低減される。
(カ)キャピラリホルダ65B,66Bの各環状端面に樹脂ダム75,76を設けてあるので、両キャピラリホルダ65B,66Bとロッドレンズ53,54をそれぞれ接合する際に、光学接着剤83が両ロッドレンズの光路内に入るのを樹脂ダムで阻止できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るフィルタモジュール50Cを図10〜図13に基づいて説明する。本実施形態の主な特徴は、次の2点にある。(1)上記ロッドレンズ53,54に代えて、外周面に金属メッキが施されたロッドレンズ53´,54´を用いている(図10,図11(a),(b)参照)。また、センターピース61Cは、ロッドレンズ53´,54´が挿入される内周面62aにNi−Auメッキ加工を施した円筒状のレンズホルダ62Cを備えている(図10,図11(c)参照)。そして、ロッドレンズ53´,54´をレンズホルダ62C内に挿入してロッドレンズ53´,54´の外周面とレンズホルダ62Cの内周面62aとを金属半田で固定するようになっている。(2)センターピース61Cは、レンズホルダ62Cの外周に嵌合して固定されるアウターチューブ90を備えている(図10,図11(d)参照)。
このような特徴点を中心にフィルタモジュール50Cの構成を説明する。なお、本実施形態で用いるロッドレンズ53´,54´は、ピッチが0.245ピッチである、波長選択性反射膜55がロッドレンズ53´の一端面に形成されている(図11(a)参照)。
レンズホルダ62Cは、図11(c)に示すように、円筒状のチューブであり、上記レンズホルダ62と同様の材料で作られている。レンズホルダ62Cの内周面62aはロッドレンズ53´,54´を同軸に保持できるように高精度に加工されている。また、レンズホルダ62Cの外周面62bは、中心軸に平行に、かつ、アウターチューブ90の内周面90aと精度良く嵌合するように加工されている。その外周面62bの端部には、アウターチューブ90の一方の開口端90bが当接する環状の突部62cが形成されている。その突部62cのあるレンズホルダ62Cの端面62dが、接続部材70(図11(e)参照)の端面と接合される接合面になっている。そして、レンズホルダ62Cには、その外周壁を貫通するように、金属線半田の投入口62eが必要数穿設されている。
アウターチューブ90は、図11(d)に示すように、円筒状のチューブであり、レンズホルダ62Cと同様の材料で作られている。アウターチューブ90の内周面90aは、中心軸に平行に、かつ、レンズホルダ62Cの外周面62bと精度良く嵌合するように加工されている。また、アウターチューブ90の他方の開口端には、内周側に突出した突部90cが形成されている。そして、その突部90cのあるアウターチューブ90の端面90dが、接続部材69(図11(e)参照)の端面と接合される接合面になっている。
単芯光ファイバチップ71Cは、図10に示すように、単芯キャピラリ57と、同キャピラリ57を保持する円筒状のキャピラリホルダ65Cとを備えている。キャピラリホルダ65Cの両端面はそれぞれ平坦面である。また、図11(f)に示すキャピラリホルダ65Cの内周面は、単芯キャピラリ57が圧入される内径に加工されている。また、単芯キャピラリ57は、図12(e)に示すように、斜め面がキャピラリホルダ65Cの一側開口端から突出し、平坦面がその他側開口端より内側に引っ込むようにキャピラリホルダ65Cに圧入される。これにより、キャピラリホルダ65C内にできる空間には、バックフィル用樹脂91が充填されている(図12(e)参照)。
2芯光ファイバチップ72Cの各構成部品も、単芯光ファイバチップ71Cと同様の構成を有している。また、図12(d)に示すように、キャピラリホルダ66C内にできる空間にも、バックフィル用樹脂92が充填されている。
次に、フィルタモジュール50Cの作製手順を図12および図13に基づいて説明する。
まず、図12(a)に示すように、斜め面の位相を合致させたロッドレンズ53´,54´をレンズホルダ62Cに挿入する。次に、図12(b)に示すように、250°C以下の雰囲気中(例えばオーブン内)で、レンズホルダ62Cの各投入口62eからSn系の金属線半田を投入してロッドレンズ53´,54´とレンズホルダ62Cを固定する。
次に、図12(c)に示すように、レンズホルダ62Cの外周面62bにアウターチューブ90の内周面90aを嵌合させ、YAGレーザ溶接によりレンズホルダ62Cとアウターチューブ90を固定する。これにより、ロッドレンズ53´,54´を同軸に配置して一体化したセンターピース61Cが出来上がる。
次に、図12(d)に示す2芯光ファイバチップ72Cと、図12(e)に示す単芯光ファイバチップ71Cとを用意する。ここでは、キャピラリ57,60は、それぞれキャピラリホルダ65C,66Cに圧入できるようにジルコニアセラミックスで作製する。
次に、図13(a)に示すように、2芯光ファイバチップ72Cをロッドレンズ54´に対して三次元調芯する。こうして調芯された2芯光ファイバチップ72Cを同図の矢印で示すように適当な治具で保持する。この状態で、図13(b)に示すように、レンズホルダ62Cと、接続部材70と、キャピラリホルダ66Cとの3部材をYAGレーザ溶接により固定して一体化する。
次に、図13(c)に示すように、単芯光ファイバチップ71Cをロッドレンズ53´に対して三次元調芯する。こうして調芯された単芯光ファイバチップ71Cを上記と同様に適当な治具で保持する。この状態で、アウターチューブ90と、接続部材69と、キャピラリホルダ65Cとの3部材をYAGレーザ溶接により固定して一体化する。これにより、フィルタモジュール50Cが出来上がる(図13(d)参照)。
以上のように構成された第4実施形態によれば、上記作用効果(イ)〜(ニ)および(ヘ)に加えて以下の作用効果を奏する。
(ヨ)外周面に金属メッキが施されたロッドレンズ53´,54´を用いている。また、レンズホルダ62Cの内周面62aには、Ni−Auメッキ加工を施してある。そして、ロッドレンズ53´,54´の外周面とレンズホルダ62Cの内周面62aとを金属半田で固定する。このため、センターピース61Cの剛性がより向上し、より信頼性の高いフィルタモジュール50Cを実現できる。
(タ)センターピース61Cは、レンズホルダ62Cの外周に嵌合して固定されるアウターチューブ90を備えている。このため、センターピース61Cの剛性がさらに向上し、より一層信頼性の高いフィルタモジュール50Cを実現できる。
(変形例)
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1,第3および第4実施形態において、2つのロッドレンズに代えて、2つの光学レンズを同軸に配置して一体化することで、センターピースを構成するようにしてもよい。
・上記第3実施形態において、キャピラリホルダ65B,66Bの外周に、基準線81,82に代えて切り欠き、或いは図7(b)に示すような基準マーク81´を設けてもよい。
・上記第2実施形態で説明した、ロッドレンズ53,54の斜め面の位相を合致させる方法は、上記他の実施形態にも適用されることは言うまでもない。
第1実施形態に係るフィルタモジュールの概略構成を示す縦断面図。 第2実施形態に係るフィルタモジュールの概略構成を縦断面図。 (a)〜(d)は同フィルタモジュールの製造手順を示す説明図。 第3実施形態に係るフィルタモジュールの概略構成を示す縦断面図。 (a),(b)は同フィルタモジュールの製造手順を示す説明図。 (a),(b)は同製造手順の続きを示す説明図。 (a),(b)は同製造手順の続きを示す説明図。 (a)〜(c)は同製造手順の続きを示す説明図。 (a)〜(c)は同製造手順の続きを示す説明図。 第4実施形態に係るフィルタモジュールの概略構成を示す縦断面図。 (a)〜(f)は同フィルタモジュールの各構成部品を示す部品図。 (a)〜(e)は同フィルタモジュールの製造手順を示す説明図。 (a)〜(d)は同製造手順の続きを示す説明図。 従来のフィルタモジュールの概略構成を示す縦断面図。
符号の説明
50,50A,50B,50C…フィルタモジュール、51…単芯光ファイバコリメータ、52…2芯光ファイバコリメータ、53,54,53´,54´…ロッドレンズ(レンズ)、53a,54a…基準マーク、55…フィルタとしての波長選択性反射膜、56,58,59…光ファイバ、57…単芯キャピラリ、60…2芯キャピラリ、61,61A,61B,61C…センターピース、62,62B,62C…レンズホルダ、63…第1レンズホルダ、64…第2レンズホルダ、65,66…チューブ、65B,66B…キャピラリホルダ、69,70…接続部材、71,71A,71B,71C…単芯光ファイバチップ、72,72A,72B,72C…多芯光ファイバチップとしての2芯光ファイバチップ、74…アウターチューブ、90…アウターチューブ。

Claims (1)

  1. 光ファイバを保持する光ファイバチップとロッドレンズをそれぞれ有する2つの光ファイバコリメータを備え、前記両光ファイバコリメータの一方は1本の光ファイバを保持する単芯光ファイバチップを有する単芯光ファイバコリメータであり、その他方は2本以上の光ファイバを保持する多芯光ファイバチップを有する多芯光ファイバコリメータである合波・分波モジュールとして構成されるフィルタモジュールにおいて、
    前記2つのロッドレンズの対向する端面の間にフィルタを備え、前記各ロッドレンズを保持する小径孔及び大径孔が形成された円筒状をなす2つのレンズホルダを備え、前記各レンズホルダの小径孔にロッドレンズ挿入され接着により固定された前記各レンズホルダを互いに嵌合し一体化することで、前記2つのロッドレンズ同軸に配置されてなるセンターピースを備え、前記両光ファイバチップは、その端面をそれぞれロッドレンズの端面に隙間が形成されるように、前記各レンズホルダの大径孔の端面にそれぞれ固定された接続部材を介して前記センターピースの両レンズホルダに調芯して固定され、前記光ファイバチップの端面と前記ロッドレンズの端面とは前記レンズホルダの大径孔内で対向していることを特徴とするフィルタモジュール。
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