JP2004163045A - 強制給排気式燃焼暖房機 - Google Patents
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Abstract
【課題】暖房機本体を設置する標高に合わせた燃焼用空気の量を調整するエアダンパを用いて良好な燃焼を確保する燃焼暖房機を得る。
【解決手段】燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する空気通過穴8aを設けた有底円筒形のエアダンパ8を設け、このエアダンパ8の空気通過穴8aはエアダンパ8の外径中心から偏心した位置に設け、このエアダンパ8の外周に燃焼用空気通過量を変化させるための空気通過穴12aを設けた有底円筒形のエアオリフィス12を嵌合装着し、このエアオリフィス12の空気通過穴12aはエアオリフィス12の外径中心から偏心した位置に設け、前記エアダンパ8の円筒外周でエアオリフィス12を手動で円周方向に回転移動することにより、エアダンパ8の空気通過穴8aと、エアオリフィス12の空気通過穴12aの回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を調節したものである。
【選択図】 図2
【解決手段】燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する空気通過穴8aを設けた有底円筒形のエアダンパ8を設け、このエアダンパ8の空気通過穴8aはエアダンパ8の外径中心から偏心した位置に設け、このエアダンパ8の外周に燃焼用空気通過量を変化させるための空気通過穴12aを設けた有底円筒形のエアオリフィス12を嵌合装着し、このエアオリフィス12の空気通過穴12aはエアオリフィス12の外径中心から偏心した位置に設け、前記エアダンパ8の円筒外周でエアオリフィス12を手動で円周方向に回転移動することにより、エアダンパ8の空気通過穴8aと、エアオリフィス12の空気通過穴12aの回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を調節したものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼用空気を屋外から取り入れ、燃焼排ガスを屋外に排出する強制給排気式燃焼暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、FF式と呼ばれる強制給排気式燃焼暖房機は、図5に示すように、壁面14に取付けられた給排気筒7の給気管6を介して、燃焼用送風機3により強制的に屋外から燃焼用空気を取り入れ燃焼室2へ送風し、燃焼室2内のバーナ1に供給される燃料ガスと上記燃焼用空気との混合気を燃焼させ、燃焼排ガスは熱交換器9と排気管11と給排気筒7を介して屋外へ排出するようにしている。
【0003】
また、加熱された燃焼室2の外表面の熱と、燃焼排ガスが通過する熱交換器9の外表面の熱を温風にして室内に放出し対流させる対流用送風機10により室内を暖房するようにしている。
【0004】
また、燃焼用送風機3のモータ4の回転数は、バーナ1に供給される燃料供給量に応じて予め設定してある一定の回転数を保つように制御回路(図示せず)により制御して良好な燃焼状態が得られるようにしている。
【0005】
また、暖房機本体15の設置場所の標高や、暖房機本体15と給排気筒7を連結する給気管6の配管長を段階的な範囲に区切り、図6に示すように、予め定めた標高による空気密度の変化や給気管6の配管長による空気抵抗の変化に応じて燃焼用送風機3のモータ4の回転数を定め、暖房機本体15を設置するときに、ディップスイッチからなる設置条件設定スイッチ(図示せず)を用いて、標高や配管長に応じた設定レベルを設定するようにして、最適な燃焼用空気の量を確保している(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
または、図7に示すように、暖房機本体15の設置場所の標高や、暖房機本体15と給排気筒7までの給気管6の配管長を段階的な範囲に区切って、燃焼用空気の給気経路の給気管6に燃焼用空気が通過する穴を有したエアダンパ8を設け、このエアダンパ8の穴面積により空気通過量を定め、標高による空気密度の変化や給気管6の配管長による給気の空気抵抗の変化に応じて、段階的に穴面積の異なるエアダンパ8を複数個設定し、暖房機本体15の設置当初にこのエアダンパ8を選定するようにして最適な燃焼用空気の量を確保している。
【0007】
または、図7に示すエアダンパ8の形状を、図8に示すような扇形の空気通過穴19aを有する2つのエアダンパ19で構成して、2つのエアダンパの回転移動により連続的に燃焼用空気通過量を調整して設定するようにして、最適な燃焼用空気の量を確保している。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−51380号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術の最初のものは、暖房機本体の設置場所の標高や、暖房機本体と給排気筒までの給気管の配管長の設置条件を、設置条件設定スイッチ(ディップスイッチ)により設定し、この設定レベルに応じて、設定レベルが高くなる程(標高が高くなる程、または、配管長が長くなる程)燃焼用送風機の回転数が高くなるように設定しているが、この設定は標高や配管長を数段階の範囲に区分している為、区分と区分の境界領域では最適な燃焼用空気の量に対して誤差が大きくなるという問題点がある。
【0010】
また、従来技術の次のものは、燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する穴を有したエアダンパを設け、このエアダンパの穴面積により空気通過量を定め、標高による空気密度の変化や配管長による給気の空気抵抗に応じて、段階的に穴面積の異なるエアダンパを複数個設定しておいて設置当初に選定するようにしているが、区分と区分の境界領域では最適な燃焼空気の量に対して誤差が大きくなるという問題点がある。
【0011】
また、従来技術の最後のものは、扇形の空気通過穴を設けた2つのエアダンパの回転移動により連続的に燃焼用空気の通過量を設定するようにしているが、空気通過量が最大となる時の穴形状は半円であるため、構造上空気通過量の可変幅が多く取れないという問題点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、燃焼室内で燃料と燃焼用空気との混合ガスを燃焼させるバーナと、燃焼室に燃焼用空気を供給する燃焼用送風機と、燃焼排ガスが通過し室内空気を熱交換する熱交換器と、燃焼用空気を屋外から取り入れて燃焼排ガスを屋外に排出する給排気筒と、熱交換器の外表面の熱を温風として室内に放出し対流させる対流用送風機とを備えた強制給排気式燃焼暖房機において、燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する空気通過穴を設けた有底円筒形のエアダンパを設け、このエアダンパの空気通過穴はエアダンパの外径中心から偏心した位置に設け、このエアダンパの外周に燃焼用空気通過量を変化させるための空気通過穴を設けた有底円筒形のエアオリフィスを嵌合装着し、このエアオリフィスの空気通過穴はエアオリフィスの外径中心から偏心した位置に設け、前記エアダンパの円筒外周でエアオリフィスを手動で円周方向に回転移動することにより、エアダンパの空気通過穴と、エアオリフィスの空気通過穴の回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を調節したものである。
【0013】
これによって、燃焼用空気の量が段階的ではなく連続的に選定でき、標高が高く空気密度の低い環境や、暖房機本体と給排気筒までの配管長が長い場所などの設置条件に応じて、最適な燃焼用空気の送風量が得られるため良好な燃焼状態を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。
【0015】
図1は強制給排気式燃焼暖房機の要部概略断面図で、1は燃料を燃焼させるバーナで、燃焼室2の内部に配置している。
【0016】
バーナ1に供給する燃料は、燃料ポンプにより送油パイプを介して供給している(図示せず)。また、燃料ポンプは、ポンプ制御部(図示せず)で制御されバーナ1の燃焼量に応じた流量の燃料をバーナ1へ供給している。
【0017】
3は燃焼用空気をバーナ1へ送風する燃焼用送風機で、回転数を検出する回転数検知素子13(ホール素子等)を備えたモータ4と、モータシャフトに羽根5を具備した構成となっていて、回転数検知素子13により検知した回転数が目標回転数になるようにフィードバック制御され、燃焼用送風機3は常に目標回転数を保つようにしている。
【0018】
6は給排気筒7と燃焼用送風機3とを連結する給気管で、屋外からの燃焼用空気をバーナ1に導入している。
【0019】
燃焼室2の上方には、燃焼室2と連通された熱交換器9を配置している。また、燃焼室2の後方には、室内の冷たい空気を燃焼室2と熱交換器9に送風し、温風として室内に放出し対流させる対流用送風機10を設置している。
【0020】
11は熱交換器9と給排気筒7とを連結する排気管で、燃焼排ガスは給排気筒7を介して屋外へ導出している。
【0021】
給排気筒7は壁面14に取付けられた二重筒からなり、内筒内を排気通路とし、内筒と外筒間を給気通路としている。
【0022】
8は給排気筒7と給気管6の間の給排気筒給気口16に取付けた有底円筒形のエアダンパで、図2に示すように、底面の外径中心から偏心した位置に燃焼用空気が通過する空気通過穴8aを設けている。
【0023】
12は前記エアダンパ8の外周に嵌合装着した有底円筒形のエアオリフィスで、図2に示すように、底面の外径中心から偏心した位置に空気通過穴12aを設けている。
【0024】
図2は、燃焼用空気通過量の手動調整手段部要部の構成を示す概略斜視図であり、給気経路の給排気筒7と給気管6の間の給排気筒給気口13に取付けたエアダンパ8は、上記したように空気通過穴8aが外径中心よりずれて開けてある。
【0025】
同様に、エアダンパ8の外周に嵌合装着されるエアオリフィス12にも空気通過穴12aが外径中心よりずれて開けてある。そして、この穴8aと穴12aが一致した時が面積が最大で空気通過量が最も多くなり(図4に示す)、徐々に嵌合を円周方向に回転してずらすことで空気通過穴8a、12aが干渉し面積が小さくなり、空気通過量を連続的に調整することができ、180°回転で空気通過量が最小となる(図3に示す)。そして、空気通過量の最大量は穴径で決定し、最小量は穴の中心ずれ寸法で決定し、180°の回転範囲が手動調整範囲となる。
【0026】
また、エアダンパ8の外径面には標高の目盛り(図示せず)が表示してあり、エアオリフィス12の外径面には配管長の長さ(図示せず)が表示してある。
【0027】
17は半円形のスリットで、エアオリフィス12の底面で、空気通過穴12aと対向した位置に設けられている。
【0028】
18は回転規制ネジで、スリット17を貫通してエアダンパ8に固定されエアオリフィス12の回転を半円形のスリット17の範囲に規定し、所定の位置でエアオリフィス12を固定するものである。
【0029】
以上のような構成において、暖房機本体15を設置するときは、設置場所の標高と暖房機本体15と給排気筒7の間の配管長を確認し、図2に示すように給排気筒7に給気管6を接続する前に、エアダンパ8の外径面に表示してある標高の目盛りと、エアオリフィス12の外径面に表示してある配管長の目盛りを、設置条件の標高値と配管長値にエアオリフィス12を回転させて合わせ、回転規制ネジ18をスリット17に差し込んで固定し、この固定したエアダンパ8とエアオリフィス12を給排気筒給気口14にはめ込み、その後、給気管6を給排気筒給気口16に接続する。
【0030】
このようにして、燃焼用空気の量が段階的にではなく連続的に選定でき、標高が高く空気密度の低い環境や、暖房機本体15と給排気筒7までの配管長が長い場所などの設置条件に応じて最適な燃焼用空気の量が得られるため、良好な燃焼状態を得ることができる。
【0031】
そして、暖房機本体15は、給排気筒7の給気通路および、エアダンパ8とエアオリフィス12の空気通過穴8a、12a、および、給気管6とを介して供給された最適な燃焼用空気と燃料とがバーナ1内で混合され良好に燃焼し、燃焼排ガスは熱交換器9と排気管11および給排気筒7の排気通路を介して屋外に排出される。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、外径中心から偏心した位置に設けた空気通過穴を有す円筒形状のエアダンパとエアオリフィスを嵌合装着し、エアオリフィスを円周方向に回転移動させて両者の空気通過穴の回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を連続的に調整することが可能になるため、常に最適な燃焼用空気の量を確保することができる。
【0033】
また、このような構成にしたことにより、必要とする燃焼用空気の量の最大量と最小量の空気量が設定でき、この範囲内で連続的に可変することができるため、可変調整するエアオリフィスの回転移動する角度の範囲が広くなり微調整がやりやすくすることができる。
【0034】
また、エアダンパを複数個用意する必要がないため、一度設置した後別の場所に設置場所を変更する場合に、エアダンパを交換する必要が生じた時に、エアダンパを探す手間が無くなることや、エアダンパのコストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における強制給排気式燃焼暖房機の要部概略断面図を示す。
【図2】同燃焼用空気通過量の手動調整手段部の要部概略斜視図を示す。
【図3】(a)は燃焼用空気通過量の最小時の手動調整部側面断面図、(b)は正面図を示す。
【図4】同燃焼用空気通過量の最大時の手動調整部正面図を示す。
【図5】従来例の要部概略断面図を示す・
【図6】従来例の燃焼用空気の量の調整方法を示す特性図である。
【図7】従来例の要部概略断面図を示す。
【図8】従来例の燃焼用空気通過量の手動調整手段部の概略斜視図を示す。
【符号の説明】
1 バーナ
2 燃焼室
3 燃焼用送風機
7 給排気筒
8 エアダンパ
8a 空気通過穴
9 熱交換器
10 対流用送風機
12 エアオリフィス
12a 空気通過穴
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼用空気を屋外から取り入れ、燃焼排ガスを屋外に排出する強制給排気式燃焼暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、FF式と呼ばれる強制給排気式燃焼暖房機は、図5に示すように、壁面14に取付けられた給排気筒7の給気管6を介して、燃焼用送風機3により強制的に屋外から燃焼用空気を取り入れ燃焼室2へ送風し、燃焼室2内のバーナ1に供給される燃料ガスと上記燃焼用空気との混合気を燃焼させ、燃焼排ガスは熱交換器9と排気管11と給排気筒7を介して屋外へ排出するようにしている。
【0003】
また、加熱された燃焼室2の外表面の熱と、燃焼排ガスが通過する熱交換器9の外表面の熱を温風にして室内に放出し対流させる対流用送風機10により室内を暖房するようにしている。
【0004】
また、燃焼用送風機3のモータ4の回転数は、バーナ1に供給される燃料供給量に応じて予め設定してある一定の回転数を保つように制御回路(図示せず)により制御して良好な燃焼状態が得られるようにしている。
【0005】
また、暖房機本体15の設置場所の標高や、暖房機本体15と給排気筒7を連結する給気管6の配管長を段階的な範囲に区切り、図6に示すように、予め定めた標高による空気密度の変化や給気管6の配管長による空気抵抗の変化に応じて燃焼用送風機3のモータ4の回転数を定め、暖房機本体15を設置するときに、ディップスイッチからなる設置条件設定スイッチ(図示せず)を用いて、標高や配管長に応じた設定レベルを設定するようにして、最適な燃焼用空気の量を確保している(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
または、図7に示すように、暖房機本体15の設置場所の標高や、暖房機本体15と給排気筒7までの給気管6の配管長を段階的な範囲に区切って、燃焼用空気の給気経路の給気管6に燃焼用空気が通過する穴を有したエアダンパ8を設け、このエアダンパ8の穴面積により空気通過量を定め、標高による空気密度の変化や給気管6の配管長による給気の空気抵抗の変化に応じて、段階的に穴面積の異なるエアダンパ8を複数個設定し、暖房機本体15の設置当初にこのエアダンパ8を選定するようにして最適な燃焼用空気の量を確保している。
【0007】
または、図7に示すエアダンパ8の形状を、図8に示すような扇形の空気通過穴19aを有する2つのエアダンパ19で構成して、2つのエアダンパの回転移動により連続的に燃焼用空気通過量を調整して設定するようにして、最適な燃焼用空気の量を確保している。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−51380号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術の最初のものは、暖房機本体の設置場所の標高や、暖房機本体と給排気筒までの給気管の配管長の設置条件を、設置条件設定スイッチ(ディップスイッチ)により設定し、この設定レベルに応じて、設定レベルが高くなる程(標高が高くなる程、または、配管長が長くなる程)燃焼用送風機の回転数が高くなるように設定しているが、この設定は標高や配管長を数段階の範囲に区分している為、区分と区分の境界領域では最適な燃焼用空気の量に対して誤差が大きくなるという問題点がある。
【0010】
また、従来技術の次のものは、燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する穴を有したエアダンパを設け、このエアダンパの穴面積により空気通過量を定め、標高による空気密度の変化や配管長による給気の空気抵抗に応じて、段階的に穴面積の異なるエアダンパを複数個設定しておいて設置当初に選定するようにしているが、区分と区分の境界領域では最適な燃焼空気の量に対して誤差が大きくなるという問題点がある。
【0011】
また、従来技術の最後のものは、扇形の空気通過穴を設けた2つのエアダンパの回転移動により連続的に燃焼用空気の通過量を設定するようにしているが、空気通過量が最大となる時の穴形状は半円であるため、構造上空気通過量の可変幅が多く取れないという問題点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、燃焼室内で燃料と燃焼用空気との混合ガスを燃焼させるバーナと、燃焼室に燃焼用空気を供給する燃焼用送風機と、燃焼排ガスが通過し室内空気を熱交換する熱交換器と、燃焼用空気を屋外から取り入れて燃焼排ガスを屋外に排出する給排気筒と、熱交換器の外表面の熱を温風として室内に放出し対流させる対流用送風機とを備えた強制給排気式燃焼暖房機において、燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する空気通過穴を設けた有底円筒形のエアダンパを設け、このエアダンパの空気通過穴はエアダンパの外径中心から偏心した位置に設け、このエアダンパの外周に燃焼用空気通過量を変化させるための空気通過穴を設けた有底円筒形のエアオリフィスを嵌合装着し、このエアオリフィスの空気通過穴はエアオリフィスの外径中心から偏心した位置に設け、前記エアダンパの円筒外周でエアオリフィスを手動で円周方向に回転移動することにより、エアダンパの空気通過穴と、エアオリフィスの空気通過穴の回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を調節したものである。
【0013】
これによって、燃焼用空気の量が段階的ではなく連続的に選定でき、標高が高く空気密度の低い環境や、暖房機本体と給排気筒までの配管長が長い場所などの設置条件に応じて、最適な燃焼用空気の送風量が得られるため良好な燃焼状態を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。
【0015】
図1は強制給排気式燃焼暖房機の要部概略断面図で、1は燃料を燃焼させるバーナで、燃焼室2の内部に配置している。
【0016】
バーナ1に供給する燃料は、燃料ポンプにより送油パイプを介して供給している(図示せず)。また、燃料ポンプは、ポンプ制御部(図示せず)で制御されバーナ1の燃焼量に応じた流量の燃料をバーナ1へ供給している。
【0017】
3は燃焼用空気をバーナ1へ送風する燃焼用送風機で、回転数を検出する回転数検知素子13(ホール素子等)を備えたモータ4と、モータシャフトに羽根5を具備した構成となっていて、回転数検知素子13により検知した回転数が目標回転数になるようにフィードバック制御され、燃焼用送風機3は常に目標回転数を保つようにしている。
【0018】
6は給排気筒7と燃焼用送風機3とを連結する給気管で、屋外からの燃焼用空気をバーナ1に導入している。
【0019】
燃焼室2の上方には、燃焼室2と連通された熱交換器9を配置している。また、燃焼室2の後方には、室内の冷たい空気を燃焼室2と熱交換器9に送風し、温風として室内に放出し対流させる対流用送風機10を設置している。
【0020】
11は熱交換器9と給排気筒7とを連結する排気管で、燃焼排ガスは給排気筒7を介して屋外へ導出している。
【0021】
給排気筒7は壁面14に取付けられた二重筒からなり、内筒内を排気通路とし、内筒と外筒間を給気通路としている。
【0022】
8は給排気筒7と給気管6の間の給排気筒給気口16に取付けた有底円筒形のエアダンパで、図2に示すように、底面の外径中心から偏心した位置に燃焼用空気が通過する空気通過穴8aを設けている。
【0023】
12は前記エアダンパ8の外周に嵌合装着した有底円筒形のエアオリフィスで、図2に示すように、底面の外径中心から偏心した位置に空気通過穴12aを設けている。
【0024】
図2は、燃焼用空気通過量の手動調整手段部要部の構成を示す概略斜視図であり、給気経路の給排気筒7と給気管6の間の給排気筒給気口13に取付けたエアダンパ8は、上記したように空気通過穴8aが外径中心よりずれて開けてある。
【0025】
同様に、エアダンパ8の外周に嵌合装着されるエアオリフィス12にも空気通過穴12aが外径中心よりずれて開けてある。そして、この穴8aと穴12aが一致した時が面積が最大で空気通過量が最も多くなり(図4に示す)、徐々に嵌合を円周方向に回転してずらすことで空気通過穴8a、12aが干渉し面積が小さくなり、空気通過量を連続的に調整することができ、180°回転で空気通過量が最小となる(図3に示す)。そして、空気通過量の最大量は穴径で決定し、最小量は穴の中心ずれ寸法で決定し、180°の回転範囲が手動調整範囲となる。
【0026】
また、エアダンパ8の外径面には標高の目盛り(図示せず)が表示してあり、エアオリフィス12の外径面には配管長の長さ(図示せず)が表示してある。
【0027】
17は半円形のスリットで、エアオリフィス12の底面で、空気通過穴12aと対向した位置に設けられている。
【0028】
18は回転規制ネジで、スリット17を貫通してエアダンパ8に固定されエアオリフィス12の回転を半円形のスリット17の範囲に規定し、所定の位置でエアオリフィス12を固定するものである。
【0029】
以上のような構成において、暖房機本体15を設置するときは、設置場所の標高と暖房機本体15と給排気筒7の間の配管長を確認し、図2に示すように給排気筒7に給気管6を接続する前に、エアダンパ8の外径面に表示してある標高の目盛りと、エアオリフィス12の外径面に表示してある配管長の目盛りを、設置条件の標高値と配管長値にエアオリフィス12を回転させて合わせ、回転規制ネジ18をスリット17に差し込んで固定し、この固定したエアダンパ8とエアオリフィス12を給排気筒給気口14にはめ込み、その後、給気管6を給排気筒給気口16に接続する。
【0030】
このようにして、燃焼用空気の量が段階的にではなく連続的に選定でき、標高が高く空気密度の低い環境や、暖房機本体15と給排気筒7までの配管長が長い場所などの設置条件に応じて最適な燃焼用空気の量が得られるため、良好な燃焼状態を得ることができる。
【0031】
そして、暖房機本体15は、給排気筒7の給気通路および、エアダンパ8とエアオリフィス12の空気通過穴8a、12a、および、給気管6とを介して供給された最適な燃焼用空気と燃料とがバーナ1内で混合され良好に燃焼し、燃焼排ガスは熱交換器9と排気管11および給排気筒7の排気通路を介して屋外に排出される。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、外径中心から偏心した位置に設けた空気通過穴を有す円筒形状のエアダンパとエアオリフィスを嵌合装着し、エアオリフィスを円周方向に回転移動させて両者の空気通過穴の回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を連続的に調整することが可能になるため、常に最適な燃焼用空気の量を確保することができる。
【0033】
また、このような構成にしたことにより、必要とする燃焼用空気の量の最大量と最小量の空気量が設定でき、この範囲内で連続的に可変することができるため、可変調整するエアオリフィスの回転移動する角度の範囲が広くなり微調整がやりやすくすることができる。
【0034】
また、エアダンパを複数個用意する必要がないため、一度設置した後別の場所に設置場所を変更する場合に、エアダンパを交換する必要が生じた時に、エアダンパを探す手間が無くなることや、エアダンパのコストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における強制給排気式燃焼暖房機の要部概略断面図を示す。
【図2】同燃焼用空気通過量の手動調整手段部の要部概略斜視図を示す。
【図3】(a)は燃焼用空気通過量の最小時の手動調整部側面断面図、(b)は正面図を示す。
【図4】同燃焼用空気通過量の最大時の手動調整部正面図を示す。
【図5】従来例の要部概略断面図を示す・
【図6】従来例の燃焼用空気の量の調整方法を示す特性図である。
【図7】従来例の要部概略断面図を示す。
【図8】従来例の燃焼用空気通過量の手動調整手段部の概略斜視図を示す。
【符号の説明】
1 バーナ
2 燃焼室
3 燃焼用送風機
7 給排気筒
8 エアダンパ
8a 空気通過穴
9 熱交換器
10 対流用送風機
12 エアオリフィス
12a 空気通過穴
Claims (1)
- 燃焼室(2)内で燃料と燃焼用空気との混合ガスを燃焼させるバーナ(1)と、燃焼室(2)に燃焼用空気を供給する燃焼用送風機(3)と、燃焼排ガスが通過し室内空気を熱交換する熱交換器(9)と、燃焼用空気を屋外から取り入れて燃焼排ガスを屋外に排出する給排気筒(7)と、熱交換器(9)の外表面の熱を温風として室内に放出し対流させる対流用送風機(10)とを備えた強制給排気式燃焼暖房機において、燃焼用空気の給気経路に燃焼用空気が通過する空気通過穴(8a)を設けた有底円筒形のエアダンパ(8)を設け、このエアダンパ(8)の空気通過穴(8a)はエアダンパ(8)の外径中心から偏心した位置に設け、このエアダンパ(8)の外周に燃焼用空気通過量を変化させるための空気通過穴(12a)を設けた有底円筒形のエアオリフィス(12)を嵌合装着し、このエアオリフィス(12)の空気通過穴(12a)はエアオリフィス(12)の外径中心から偏心した位置に設け、前記エアダンパ(8)の円筒外周でエアオリフィス(12)を手動で円周方向に回転移動することにより、エアダンパ(8)の空気通過穴(8a)と、エアオリフィス(12)の空気通過穴(12a)の回転位置ずれ量によって燃焼用空気通過量を調節したことを特徴とする強制給排気式燃焼暖房機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331484A JP2004163045A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 強制給排気式燃焼暖房機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331484A JP2004163045A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 強制給排気式燃焼暖房機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004163045A true JP2004163045A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32808833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002331484A Pending JP2004163045A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 強制給排気式燃焼暖房機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004163045A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106015071A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-10-12 | 新奥科技发展有限公司 | 一种供风装置及热电联产系统 |
KR101781394B1 (ko) | 2017-03-21 | 2017-09-26 | (주)정직한도움 | 장작 연소용 난로 |
US10113770B2 (en) | 2014-12-11 | 2018-10-30 | Rinnai Corporation | Warm air heater |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002331484A patent/JP2004163045A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10113770B2 (en) | 2014-12-11 | 2018-10-30 | Rinnai Corporation | Warm air heater |
CN106015071A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-10-12 | 新奥科技发展有限公司 | 一种供风装置及热电联产系统 |
KR101781394B1 (ko) | 2017-03-21 | 2017-09-26 | (주)정직한도움 | 장작 연소용 난로 |
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Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20050525 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |