JP2004162517A - Building wall body, building, and fireproofing method - Google Patents

Building wall body, building, and fireproofing method Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a wall body of a building, which ensures venting therein at the time of non-fire, i.e. in normal times, and exhibits large effect of suppressing passage of flames in the wall body when flames reach the wall body. <P>SOLUTION: In the wall body 204 of the building 201, vent holes 233 which enable venting in the wall body, are formed in an upper frame 223, a lower frame 222, etc. constituting intra-wall partition members of a wall frame body 18. The wall body 204 has a venting flameproof mesh body 242 attached thereto. The mesh body 242 is formed of metal gauze or the like having venting performance and function of suppressing passage of flames, and arranged so as to block the vent holes 233. Thus, at the time of non-fire, the mesh bodies 242 allow venting through the wall body via the vent holes 233, whereas when flames reach the wall body, the mesh bodies suppress propagation of flames through the vent holes 233. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁体内通気によって例えば建物の床下空間から小屋裏空間への通気ができる建造物の壁体、及びこの壁体を備える木造住宅等の建造物、並びに防火方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
外装材の内側に外気を流通させる壁体内通気路を設けた木造住宅等は、建物躯体内部に湿気又は熱気がこもりにくい点で優れている。この住宅等では、火災の発生に伴い、壁体内通気路を通して火炎が上方に広がって、階上への延焼を防止或いは遅らせる技術の開発、検討が行われている。このような技術として次のような技術が知られている。
【0003】
(1)木材又は金属その他各種材質の板材に設けた複数の通気孔の内面に、火災時の熱により発泡膨張して通気孔を塞ぐパイプ状の耐火性発泡剤を配設してなる防火遮断板を、壁体内空間の少なくとも1箇所以上に配設することで、常態では壁体内通気路を確保する一方、火災時には耐火性発泡材の膨張により階上への延焼を防止或いは遅らせる技術(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
(2)多数の通気孔を有する芯材の表面に、加熱されることにより発泡して通気孔を閉塞しうる加熱発泡性耐火塗料を塗布したファイアストップ材を、建物の壁体の内壁と外壁との対向面間に配設することで、常態では壁体内通気路を確保する一方、火災時には加熱発泡性耐火塗料が加熱されて発泡することによりファイアストップ材の通気孔を閉塞し火炎の流通を遮断する技術(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
(3)壁内の平面断面積に対して、延べ面積が3%以上30%以下となる孔を有する火炎ストッパーを壁体内通気路内に設けることで、常態では壁体内通気路を確保する一方、火災時には壁体内空間を酸素欠乏状態として、火炎の拡がりを抑制する技術(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−135038号公報(段落0005−0020、図1−図6)
【0007】
【特許文献2】
特開2001−252365号公報(段落0008−0031、図1−図5)
【0008】
【特許文献3】
実用新案登録第2602533号公報(第2頁右欄第3行〜第6行、第2頁左欄第1行〜第6行、図3、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
耐火性発泡剤又は耐火性発泡塗料の発泡温度は約200℃〜250℃である。このため、特許文献1及び2に記載の技術では、火炎が波及した初期の段階では発泡剤や発泡塗料が発泡温度に到達しないため、火炎が通気孔を通り抜けようとすることを効果的に抑制できない。
【0010】
また、壁体内通気路の内部に設けられた孔の延べ面積を一定の範囲とすることで、通気と遮炎の両立を図る特許文献3に記載の技術では、通気を有効とする場合は遮炎が不十分となり、遮炎を有効とする場合は通気が不十分となる。このため、壁体内通路の通気とこの通路での遮炎とを両立させ難く、実用性に欠ける。
【0011】
本発明の目的とするところは、非火災時の壁体内通気を保証し、火炎が波及した時にこの火炎が壁体内通気路を通ることを抑制する効果が大きい建造物の壁体、及び建造物、並びに防火方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、壁体内通気を可能とする通気部が壁体内区画材に設けられた建造物の壁体であって、通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有した通気防炎網状体が前記通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられていることを特徴としている。
【0013】
この請求項1及び以下の各発明で、壁体内区画材とは、ツーバイフォー工法やツーバイシックス工法等の規格工法に用いる壁枠体で代表される枠体を含み、壁体内を上下に区画する上下両枠、側根太及び端根太、梁、胴差し、その他の横架材、又は壁体を幅方向に区画するたて枠等の鉛直材の内の少なくとも横架材を指している。更に、壁体内区画材には木造在来工法、軽量鉄骨工法を含む柱、梁等も含んでいる。この壁体内区画材の通気部は、壁体内区画材を厚み方向に貫通する通気孔、又は鉛直方向に沿って配置される内装材等によって壁体の上部または下部の開放端を閉じられて、内装材等との間に形成された開口または実質的な孔構造を形成する通気溝等を含んでいる。
【0014】
又、請求項1及び以下の各発明で、通気防炎網状体は、耐火性より好ましく不燃性を有し、かつ、通気性、耐久性を有するものであって、例えば亜鉛めっきや耐食塗装等により耐食加工された金属、又はステンレスのように素材自体が耐食性を有する金属で作られる網やパンチングメタル等を好適に使用できる。更に、通気防炎網状体には、グラスウールとその保持材などからなるものを用いることもでき、又は耐熱性(不燃性を含む)合成樹脂製とすることも可能であり、しかも、以上の材料を併用した構成とすることもできる。
【0015】
この発明において、常態(非火災時)では壁体内の温度差が少ないことから、通気防炎網状体を挟む両側の領域に圧力差が生じにくい。これにより、通気防炎網状体の圧損抵抗は無視できる程度であるので、この網状体が壁体内通気路の通気を実質的に阻害することはない。しかし、火災発生時には通気防炎網状体を挟む両側の領域の温度差が大きいことから、この領域の圧力差が大きくなるに伴い、通気防炎網状体での圧損抵抗は無視できないものとなる。これにより、通気部に波及した火炎の伝播を波及初期から通気防炎網状体で抑制することが可能となる。
【0016】
請求項2の発明では、前記通気部は上下両端が開口されているとともに、この通気部の少なくとも一端が前記通気防炎網状体で塞がれていることを特徴としている。
【0017】
この発明では、通気防炎網状体を挟む両側の領域が上下に区分されるので、左右に区分される場合に比べて、この領域の温度差及び圧力差が火災発生時には大きい。したがって、火災発生時には通気防炎網状体での圧損抵抗がより大きくなって、火炎の上方への伝播を通気防炎網状体でより有効に抑制することが可能となる。
【0018】
又、前記課題を解決するために、請求項3の発明は、壁体内通気を可能とする通気部が壁体内区画材に設けられた建造物の壁体において、通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有して前記通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられた通気防炎網状体と、前記通気部に臨んで設けられ、所定温度以下では未発泡状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記通気部の通気を妨げるように発泡膨張する耐火性の発泡剤とを具備したことを特徴としている。
【0019】
この請求項3及び以下の各発明で、発泡剤が通気部に臨んで設けられるとは、通気部の内部又は通気部の一端部に発泡剤が設置される形態を含むことは勿論であり、これ以外にも通気部から外れてはいるが近接して対向している設置形態も含んでいる。したがって、発泡剤が通気防炎網状体に接しているかどうかは問わない。
【0020】
請求項3の発明で、非火災時には、壁体内区画材にその通気部を塞ぐように設けられた通気防炎網状体及び通気部を通しての壁体内通気が可能である。万一の火災時には、その初期にも既述の壁体内通気が行われているにも拘らず、通気部に波及した火炎の伝播を、この波及初期から通気防炎網状体で抑制することが可能である。そして、こうした火炎の伝播抑制下で発泡剤は、火炎や熱風等で加熱され所定温度に達して、通気部を閉じるように発泡膨張し、前記壁体内通気を実質的に断つように機能するので、火炎の伝播を抑制可能である。
【0021】
請求項4の発明では、前記通気防炎網状体が金属製であって、この通気防炎網状体に前記発泡剤が接して設けられていることを特徴としている。
【0022】
この発明では、波及した火炎によって通気防炎網状体が速やかに昇温することを利用して、この網状体の熱で直接発泡剤を加熱するので、発泡剤を速やかに発泡温度に昇温させることが可能である。
【0023】
請求項5の発明では、前記通気部は上下両端が開口されているとともに、この通気部の下端開口又は中間部が前記通気防炎網状体で塞がれていて、この通気防炎網状体に支持されて前記発泡剤が前記通気部に収容されていることを特徴としている。
【0024】
この発明では、火災時に発泡剤を通気部の内側で発泡膨張させるので、通気部を塞ぐ信頼性が高く、通気部での通気を断って火炎の伝播を抑制することが可能である。
【0025】
請求項6に係る発明の建造物は、屋根裏に形成された小屋裏空間と、この小屋裏空間の空気を換気する小屋裏換気部と、床下に形成された床下空間と、この床下空間の空気を換気する床下換気部と、前記両空間を連通する壁体内通気路を有した請求項1から5の内のいずれか1項に記載の壁体とを具備している。
【0026】
この発明では、請求項1から5の内のいずれか1項に記載の壁体を備えているので、非火災時には壁体内通気を可能とできるにも拘らず、壁体内通気路に火炎が波及した初期状態を含めて、壁体内通気路を通ろうとする火炎の伝播を抑制することが可能である。
【0027】
請求項7に係る発明の防火方法は、通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有し、かつ、建造物の壁体が備える壁体内区画材の通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられた通気防炎網状体により、前記通気部を通ろうとする火炎の流通を抑制するようにしている。
【0028】
この発明では、非火災時では壁体内の温度差が少ないことから通気防炎網状体を挟む両側の領域に圧力差が生じにくく、通気防炎網状体の圧損抵抗は無視できるので、この網状体が壁体内通気路の通気を実質的に阻害することはない。しかし、火災発生時には通気防炎網状体を挟む両側の領域の温度差が大きくなるに伴い、これらの領域の圧力差が大きくなって、通気防炎網状体での圧損抵抗は無視できないものとなる。これにより、通気部に波及した火炎の伝播を波及初期から通気防炎網状体で抑制することが可能となる。
【0029】
請求項8に係る発明の防火方法では、通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有して建造物の壁体が備える壁体内区画材の通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられた通気防炎網状体により、火災時に前記通気部を通ろうとする火炎の流通を抑制しながら、前記通気部に臨んで設けられていて、所定温度以下では未発泡状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では発泡膨張する耐火性の発泡剤を、前記通気部を実質的に閉塞するように発泡させて、火炎の伝播を遮断するようにしている。
【0030】
この発明では、非火災時には通気防炎網状体及び通気部を通しての壁体内通気が可能であり、万一の火災時には、壁体内通気路を通ろうとする火炎の上方等への伝播を、通気防炎網状体で火災が波及した初期から抑制しつつ、火炎や熱風等で加熱される発泡剤を通気部を閉じるように発泡膨張させて、前記壁体内通気を実質的に断って、火炎の伝播を抑制することが可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明を木造の枠組壁工法に適用した第1実施形態について説明する。なお、この実施形態で述べる不燃性の部材とは、建築基準法第2条九項でいう不燃材料に適合する材料で作られた部材を指し、同じく難燃性の部材とは、建築基準法施行令第1条五項及び六項に規定する準不燃材料及び難燃材料で作られた部材を指している。
【0032】
図1中符号201で示す建造物例えば建物は、その外壁において外断熱を施した木造住宅であるとともに、外側通気空間としての外側通気層202と、内側の中空層を内側通気空間としての内側通気層として利用した壁体内通気路203とを備えている。
【0033】
外断熱を施すとともに外側通気層202を設けるために、建物201の躯体をなす壁体204の外側に断熱材205(第1の外壁)が外張りされているとともに、この断熱材205の外面との間に所定の隙間を設けて外装材206(第2の外壁)が外張りされている。断熱材205には、合成樹脂発泡断熱材例えば発泡ポリスチレンを一層又は複層としたボードを好適に使用でき、難燃性又は不燃性のフェノールフォーム、ALC(軽量発泡コンクリート)、耐熱性合成樹脂の板等も使用することができる。断熱材205の屋内側の面には後述する面材239が配置されるので、断熱材205は壁体内通気路203に直接に晒されない。
【0034】
この断熱材205と外装材206との間には上下方向に延びる図示しない胴縁が挟まれている。これらの部材によって断熱材205の外側に外側通気層202を形成する前記隙間が確保されている。
【0035】
壁体204の外側通気層202の下端は雨仕舞のための水切りまわりで大気中に連通されている。建物201の小屋裏空間207も外断熱を施されている。そのために、図1に示すように外装材をなす屋根材208の裏側に小屋裏断熱材209が配設され、これらの間に屋根部外側通気層210が形成されている。小屋裏断熱材209と断熱材205とは連続している。小屋裏断熱材209には、断熱材205と同種の断熱材を使用できる。屋根部外側通気層210の下側に壁体204の外側通気層202の上端が連通されているとともに、外側通気層210の上部は屋根部に設けた図示しない排気口に連通されている。なお、壁体204の外側通気層202は軒下付近で外気と連通していても良い。この場合、外側通気層202は屋根部外側通気層210とは連通していなくても良い。外側通気層202が屋根部外側通気層210と連通していない場合は、屋根部の熱気を排出するために、軒下付近に外気と連通する開口部を設けておくことは必要である。
【0036】
図1に示すように建物201の上部の小屋裏空間には、小屋裏空間207と屋外との連通を任意に開閉できる小屋裏換気部として1つ以上の小屋裏ダンパー211が取付けられている。このダンパー211は、手動又は電動により開閉できるものであって、ドレーキップ窓や天窓等、開口部開閉用の通常の建具を包含し電動ファンを備えていても良い。
【0037】
図1中符号212は建物201の基礎コンクリート213によって区画された床下空間を示している。基礎コンクリート213には断熱材213aが施されている。床下空間212内の温度が外気温の影響を受けにくくするために、断熱材213aは、基礎コンクリート213の外側に施すことが望ましいが、屋内側であってもよい。基礎コンクリート213は所定箇所に1以上の床下換気口214を有している。床下換気口214は手動又は電動により任意に開閉できる床下ダンパー215が取付けられている。
【0038】
基礎コンクリート213上には土台216が固定されている。この土台216上には壁体内通気路203を有する枠組壁構造の壁体204が設けられている。
図1に示す2階建て以上の建物201の壁体204は、頭つなぎ224、壁枠体218を構成する上下両枠222,223及び図示しないたて枠、側根太又は端根太238、通気防炎網状体242(以下網状体と略称する。)、土台216、及び図示しない開口部廻りに設けられたまぐさや窓などの開口部等を備えている。
【0039】
図1中符号239は、壁体204等の屋外面に配置された合板などの面材を示し、断熱材205の屋内側の面を覆っている。この面材239には、枠組壁構造の耐震性能を得られる面材を好適に使用でき、例えば構造用合板、構造用パネル、中密度繊維版(MDF)、せっこうボード、パーティクルボード、ALC(軽量発泡コンクリート)等を挙げることができる。この面材239を設けることにより、断熱材205が壁体内通気路203に直接に晒されなくなる。これによって、断熱材205の施工性が向上されるとともに、内部火災による熱や炎の影響を断熱材205が受けにくくなる。更に、面材239は、小屋裏断熱材209の屋内面にも設けることができる。断熱材205を、火災時の耐熱性が不燃材よりも低い、難燃性の材料とした場合には、この断熱材205に面材239を設けることが好ましい。
【0040】
壁枠体218は、図4に例示するように上枠223、下枠222の両端を図示しないたて枠で連結するとともに、内側に適当本数の例えばたて桟225を上下両枠222、223等に渡って架設して構成されている。この場合、階下用壁枠体218aは、土台216上に下側の端根太238を介して配置されているとともに、前記図示しないたて枠と基礎コンクリート213とを直接的に緊結する図示しないホールダウン金物や帯金物等を介して固定されている。
【0041】
壁枠体218が備える上下両枠222、223及びたて枠は、所定厚みを有する木材などの炭化層を形成し得る例えば杉、松、米つがなどの無垢材又は構造用集成材、LVLといったものからなる。木材の場合の厚みは、例えば枠組壁工法での規格厚さ38mmが望ましく、少なくとも30mm以上とすればよい。更に、壁枠体218は、そのたて枠によって壁体内空間を左右方向に区切ることもできる。これらの上下両枠222,223、及び前記図示しないたて枠は、構造強度上安全が確認される範囲において任意の位置に配置でき、木材の他に難燃性又は不燃性のフェノールフォーム、ALC、耐熱性合成樹脂、金属、ガラス等を材料とした部材を使用できる。上下両枠222,223、及びたて枠は、壁体内に隙間なく設けることが必要であり、いずれも壁体204の幅と同じ幅にして作られているが、スペーサー等を用いて隙間を塞ぐように設けられていてもかまわない。また、頭つなぎ224、たて桟225の形状並びに材料も上下両枠222,223と同じにすることができる。
【0042】
図1中壁枠体218a、218bには、内装下地材およびこの表面に張られて居住空間Sに臨むせっこうボードなどからなる壁用内装材226が張り付けられている。この壁用内装材226の下端には床体を構成する面材例えば床耐力面材227が連結され、これらの床耐力面材227は階下用又は階上用の床根太228に支持されている。床耐力面材227の下面は階上側床下空間234又は床下空間212に臨んでいる。
【0043】
図1及び図2中符号236は居住空間Sの天井をなす階下用又は階上用の内装材を示す。この天井用内装材236には、内装下地材、この表面に張られて居住空間Sに臨む石膏ボード、及び内装下地材の裏面に吸音層などを必要により設けても良い。
【0044】
図1中階下用壁枠体218aの上枠223上には、この上に階上用壁枠体218bを緊結するための頭つなぎ224が重ねて設けられている。頭つなぎ224上には、階上用壁枠体218bを支持するため上側の端根太238等が配置されている。本明細書で階上とは、2階や3階など1階より上層の階を指している。
図1及び図2中符号228は端根太238と同じ高さ寸法の階上用床根太を示している。
【0045】
階上用壁枠体218bは、階下用壁枠体218aの既述の設置と同様に、図示しないホールダウン金具などを用いて階上用の端根太238、並びに床根太228上に設置されている。この階上用壁枠体218bに対する壁体用及び天井用の各内装材、並びに階上側床体をなす面材例えば床耐力面材等の取付けは、階下用と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。但し、階上の天井用内装材236には消音層は含まないものが使用されている。
【0046】
階上用床耐力面材227の壁体204側部分は、階上用壁枠体218bの下枠222の下面を覆うように延長されていて、この延長部分227a(図2参照)は、階上用壁枠体218bの下枠222と端根太238及び床根太228との間に挟まれている。
【0047】
図1及び図3に示すように階上用壁枠体218bの上枠223には、この上に屋根を支持するための転び止めや天井根太等を緊結するための頭つなぎ224が重ねて設けられている。
【0048】
以上のように上下に隣接した壁枠体218a、218bを備えた壁体204は、上下の壁体内空間204a、204bを有している。下側の壁体内空間204aは壁枠体218aとこれに装着された階下壁用内装材226及び壁枠体218aを外側から覆った断熱材205とで区画され、同様に上側の壁体内空間204bは壁枠体218bとこれに装着された階上壁用内装材226及び壁枠体218bを外側から覆った断熱材205とで区画されている。
【0049】
図1に示すように壁体204が備える壁枠体218a、218bは壁体内空間材として機能している。更に、これらの上枠223及び下枠222、頭つなぎ224、並びに階上用床耐力面材227の延長部分227aは、いずれも壁体内通気路203を上下方向に区画する横架材として機能している。
【0050】
上枠223及び下枠222には、その厚み方向に貫通して上下両端が開口された通気部としての通気孔233が、1以上、例えば複数、好ましくは図4に示すように隣接する前記図示しないたて枠とたて桟225との間及び隣接するたて桟225間に位置して夫々開けられている。これらの通気孔233の寸法、形状、相互間隔、位置等は、必要な構造強度を損なわない範囲で任意に設定できる。通気孔233は火災時にその一方側例えば下方から波及する火災が他方側例えば上方に伝わるのを出来得るかぎり遅延させる大きさおよび形状であるのが好ましい。本実施形態の枠組壁工法の場合では、横架材の幅方向中心に対して片寄らせた位置に直径10mm〜50mmの孔を、横架材の長手方向に50mm〜250mm間隔で設けたものを例示できる。各横架材の通気孔233は壁体内空間204a又は204bに対する通気の出入り部分として機能する。但し、通気孔233が小さい(例えば直径15mm以下)場合や、孔数が少ない(250mm間隔以上)場合には、小屋裏換気部に電動ファンを併用することが、非火災時や火災時を問わず好ましい。
【0051】
図2に示すように頭つなぎ224にも、1以上、例えば複数好ましくは多数の通気孔243が開けられているとともに、延長部分227aにも1以上、例えば複数好ましくは多数の通気孔244が開けられている。これらの通気孔243、244は、壁体内空間204a又は204bに対する通気の出入り部分として機能するものであって、いずれも、各通気孔233に直接対向して連通されるように各通気孔233と同じパターンで設けられている。
【0052】
図4に示すように壁枠体218a、218bの図示しないたて枠やたて桟225など鉛直材にも、1以上、例えば複数の鉛直材通気孔245が開けられている。これら通気孔245も壁体内空間204a又は204bに対する通気の出入り部分として機能するが、これらは省略することも可能である。しかし、これらの通気孔245を設けることは、壁枠体218a、218b内の各区画相互が横方向にも連通されるので、壁体204内に熱気や湿気がこもることを抑制できる点で好ましい。
【0053】
図1に示すように床下空間212に臨んだ下側の壁枠体218aの下枠222に開けられた各通気孔233により、壁体204の最も下側の壁体内空間204aと1階の床下空間212とが連通されている。階上と階下との間の階上側床下空間234と、下側の壁体内空間204aとは、下側の壁枠体218aの上枠223に開けられた通気孔233及びこれに対向した頭つなぎ224の通気孔243を介して連通されている。
【0054】
上側の壁体内空間204aと階上側床下空間234とは、上側の壁枠体218bの下枠222に開けられた各通気孔233及びこれに対向した延長部分227aに開けられた各通気孔244を介して連通されている。小屋裏空間207と壁体内空間204bとは、上側の壁枠体218bの上枠223に開けられた通気孔233及びこれに対向した頭つなぎ224の通気孔243を介して連通されている。
【0055】
したがって、以上の各通気孔233、243、244及び壁体内通気路203を介して床下空間212と小屋裏空間207とが連通されている。このため、床下空間212と小屋裏空間207との温度差による空気密度差で生じる対流等により、床下空間212から壁体内通気路203をへて小屋裏空間207に至る壁体内通気が形成される。これにより、通常時には壁体204内の排熱・排湿ができるに伴い、居住者に与える住まい心地を向上させることができる。この場合、階上側床下空間234内の空気も、前記壁体内通気に取り込んで排出させることができる。又、火災時には、外部火災の影響を受けた熱気や、内部で発生する可能性のある有毒ガスや可燃性ガス等も壁体内通気によって排出させることもできる。
【0056】
壁枠体218a、218bの夫々には、その通気孔233を塞ぐように防炎通気用の網状体242が取付けられている。網状体242は通気性及び耐火性を有する材料で作られている。規格工法で使用される壁枠体218a、218bを構成する上下両枠222、223等の構成材は、それ自体が壁体内区画材として機能して、夫々の端は他の隣接する構成材に対して隙間なく接続されているものである。このように壁枠体218a、218bにその通気孔233を塞いで網状体242を取付けた構成は、通気部を有した仕切り材を壁枠体218に後付けにより設ける場合に比較して、壁体内区画機能に優れているので、網状体242による非火災時の壁体内通気性能と、火炎が波及した際の火炎の伝播抑制機能とを、設計通りに発揮させ易い点で優れている。なお、前記後付けの仕切り材の場合には、壁枠体及び仕切り材の寸法精度や仕切り材加減などによって、仕切り材の端と壁枠体の構成材との間に管理不能な隙間ができる可能性があり、この隙間が通気や火炎の通路となる恐れがあるので、壁体204内での通気と防炎との機能を設計通りに発揮させるには難がある。
【0057】
網状体242には、不燃材例えば金属具体的には鉄又はステンレス等で作られた金網を好適に使用でき、金網が耐食性材料ではない場合には、耐食加工が施された金網素材を使用することが望ましい。金網製の網状体242は、耐久性に優れているだけではなく、せっこうボードや木材等の建材に比べて、屈曲性および切断性に優れているので、壁体内通気路203に精度よく設けることが容易に可能であり、施工面等において好ましい。
【0058】
この網状体242のメッシュ(目開き)の大きさは、0.5mm以上5.0mm未満であり、好ましくは0.5〜2.0mm、より好ましくは1.0〜2.0mmとするとよい。
【0059】
メッシュの大きさが、0.5mm以上5.0mm未満であると、火炎の伝播抑制に対して実用上適当な通気抵抗を得られるが、湿気や熱気、有毒ガス、可燃性ガスは十分通過させることが可能である。これにより、火災初期時では壁体内温度上昇を壁体内通気による排気性能で抑制することができるとともに、火災進行時では火炎が網状体242の網目の抵抗を受けるため、壁体204内での火炎の伝播による延焼を抑制できる。なお、メッシュの大きさが0.5〜1.5mm、特に0.5〜1.0mmである場合には、非火災時の通気や火災時の温度抑制、排気効果を高めるには、小屋裏換気部として電動ファンを使用することが好ましい。しかし、自然通気でも湿気や熱気の排出効果は十分維持できるのでこれには制約されない。
【0060】
メッシュの大きさを、0.5mm未満とすると、非火災時における壁体内通気に対しても網状体242での圧損抵抗が無視できない程度になる。このため、非火災時の通気抵抗が増えて、所定の壁体内通気性能を得ることが困難となるので妥当ではない。
【0061】
前記メッシュを例えば5.0mmを超える大きさとすることは、非火災時における良好な通気を確保できるが、火災時における網状体242を挟む両側の領域の圧力差に対する有効な抵抗とはなり得ない。これにより、網状体242に波及した初期の火炎の伝播を網状体242で有効に抑制することが難しくなる点で好ましくない。
【0062】
更に、前記メッシュを1.0〜2.0mmとすることは、初期の火炎によって生じる煤が網目に特に付着し易くなり、非火災時に比較して網目の実質的な通気性が一層小さいものにできる。このため、火炎の伝播に対する更なる抵抗を得られる点で優れているとともに、蟻や蚊等の防虫性能を期待できる点でも望ましい。
【0063】
網状体242は、通気孔233より大きい形状、つまり、本実施形態では、上枠223又は下枠222の下面形状と略同じ形状をなしている。この網状体242は通気孔233の出入り口を塞ぐように設けられている。すなわち、上枠223に対しては、その上面に網状体242を重ねることによって、上枠223に開けられた各通気孔233の上端開口を覆って網状体242が固定されている。この場合、網状体242は上枠223とこれに重ね付けられた頭つなぎ224との間に挟まれて設けられている。
【0064】
詳しくは、下側の壁体内空間204aと階上側床下空間234との通気を可能とする通気経路を共有する下側の壁枠体218aの上枠223とこれに重ね付けられた頭つなぎ224との間に、網状体242が挟着されている。同様に、上側の壁体内空間204bと小屋裏空間207との通気を可能とする通気経路を共有する上側の壁枠体218bの上枠223とこれに重ね付けられた頭つなぎ224との間にも、網状体242が挟着されている。このように頭つなぎ224を利用して上枠223との間に網状体242を挟着する構成は、網状体242を取付けるための専用の固定部品を格別要することがないとともに、火災や地震などに拘らず、所定の取付け位置に網状体242を保持できる点で優れている。
【0065】
こうして壁枠体218a、218bに取付けられた網状体242は、それより下側に隣接した通気孔233の上端開口を閉じるとともに、上側に隣接した通気孔243の下端開口、つまり、通気孔243に対する上向き火炎の流入側開口を閉じて設けられる。壁枠体218a、218bの下枠222に対しては、下枠222の各通気孔233の下端開口(つまり、通気孔233に対する上向き火炎の流入側開口)を塞ぐように、網状体242が下枠222の下面に重ね付けられている。
【0066】
下枠222に対する網状体242の取付けは、釘打ち、耐熱性接着剤による接着、若しくはこれらの併用により実施できる。下側の壁枠体218aの下枠222に取付けられた網状体242は床下空間212に臨んでいる。なお、壁枠体218aの下枠222に対する網状体242は省略できる。又、上側の壁枠体218bの下枠222にはその下側から階上用の床耐力面材227の延長部分227aが重ねられているので、結果的に、この延長部分227aと壁枠体218bの下枠222との間に網状体242が挟着されている。
【0067】
以上のように複数の通気孔233を共に塞ぐように1枚の網状体242が取付けられた構成は、網状体242の取付け工数が少なく生産性が良い点で好ましい。しかし、本発明において網状体242は、一つ又は隣接する数個の通気孔233を覆い隠す大きさとして、それを複数枚用いて横架材の各通気孔233を塞ぐようにしても良い。
【0068】
更に、図4に示すように壁枠体218a、218bの図示しないたて枠やたて桟225など鉛直材の夫々にも、その鉛直材通気孔245を塞ぐように網状体242が、釘打ちや接着等により取付けられている。網状体242は、壁枠体218a又は218bの内側に臨んだ前記図示しないたて枠の側面を覆って取付けられているとともに、たて桟225に対してはその一側面を覆って取付けられている。たて桟225への網状体242の取付けは省略してもよい。
【0069】
なお、網状体242は、壁枠体218a、218bに対してこれらの内側(たて桟225が配設される枠体内空間)に臨ませて設けてもよい。その際、たて桟225にも網状体242を設ける場合には、この設置と一緒に上下両枠222、223の内側面に網状体242を取付けることができ、こうして壁枠体218a、218bに対する網状体242の設置を一度に済ませることができる。
【0070】
本実施形態では、図5(A)又は図5(B)或いは図5(C)に示す枠材例えば上下両枠222、223も用いることができる。図5(A)の上下両枠222、223では、その一側部に上下両面に夫々開放する複数の通気溝(通気部)233aが、長手方向に間隔的に設けられている。図5(B)の上下両枠222、223では、その一側部に上下両面に夫々開放するとともに上下両枠222、223の長手方向に延びる例えば長円状の複数の通気孔(通気部)233が、長手方向に間隔的に設けられている。図5(C)の上下両枠222、223では、その一側部に上下両面に夫々開放する複数の通気溝(通気部)233aが長手方向に間隔的に設けられ、かつ、他側部にも上下両面に夫々開放する複数の通気溝(通気部)233aが長手方向に間隔的に設けられている。これらの通気部は、上下両枠222、223の少なくとも一面に固定される通気防炎網状体242で塞がれる。
【0071】
更に、本実施形態では、既述のように耐火発泡剤又は耐火性発泡塗料等を用いることなく有効な通気と遮炎を両立することができる建物の壁体、及び建物、並びに防火方法の提供が可能である。既存の耐火発泡剤又は耐火性発泡塗料には、吸湿性の高いポリウレタン樹脂等が用いられることが多い。このため、前記発泡要素を用いる場合には、吸湿を原因とする経年変化により、耐火発泡剤又は耐火性発泡塗料の性能が劣化する可能性があって、火災時において確実な発泡膨張を得られないおそれがあるとともに、ポリウレタン樹脂等はコスト高でもある。これに対して、本実施形態は耐火発泡剤又は耐火性発泡塗料等を用いないので、安価かつ容易に施工できるとともに、長期間にわたる網状体242の通気防炎作用を確実に維持可能であるので、火炎が波及した初期を含めて火のまわりを抑制する信頼性が高い点で優れている。
【0072】
次に、第2から第5の実施形態の説明をする。これらの実施形態は基本的には第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0073】
図6に示す本発明の第2実施形態では、上側の壁枠体218bの上枠223と頭つなぎ224とにわたる通気経路を設けることに代えて、壁枠体208bと断熱材205との間の隙間からなる壁体内空間204cと小屋裏空間207との通気部を、頭つなぎ224の上面に下端を接して屋根側に設けた転び止め251に設けている。つまり、転び止め251は、その下端部に厚み方向に貫通する複数の通気部252(一つのみ図示)を所定間隔ごとに有している。これらの通気部252の開放された下端は頭つなぎ224の上面で閉じられている。各通気部252は、壁枠体218bと断熱材205との間の隙間からなる壁体内空間204cに連通されている。各通気部252の開口を塞ぐように網状体253が、転び止め251の少なくとも一方の側面に取付けられている。この網状体253は、第1実施形態の網状体242と同様のものである。以上説明した事項以外の構成は、図6に図示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
【0074】
この第2実施形態でも、通気部252内に網状体253を設けたことにより、第1実施形態と同様に、小屋裏空間207と壁体内空間204cとの間にわたる火炎の伝播を、通気部252を塞ぐ網状体253によって、抑制しつつ、有毒ガスや可燃性ガス等を排出できる。
【0075】
図7に示す本発明の第3実施形態では、壁体204に、その壁体内空間(204a、204bの少なくとも一方)を上下方向に区画してファイアストップ材として機能するとともに、内装材226を支持する第1、第2の横架材261、262を接近させて設けている。横架材261、262は木材製又はスチール製等であって、第1の横架材261の一側部、及び第2の横架材262の他側部には、これら横架材261、262を厚み方向に貫通する複数の通気溝(通気部)263が、長手方向に所定間隔ごとに設けられている。なお、通気溝263は各横架材について一つのみ図示する。
【0076】
一方の横架材例えば相対的に上位置である横架材261に設けられた通気溝263の開放端は内装材226で閉じられ、他方の横架材262に設けられた通気溝263の開放端は断熱材205又は面材239で閉じられている。これらの上下通気溝263と、一対の横架材261、262間の狭い空隙からなる通気部265が形成されている。つまり、壁体空間内には屈曲された通気部265が形成されている。そして、横架材261、262の内の一方には、その通気部265を塞ぐように網状体264が取付けられている。この網状体264は、第1実施形態の網状体242と同様のものであって、例えば屈曲された通気部265を塞ぐために、この通気部265に対応して折り曲げられている。なお、以上の構成は、壁枠体218a、218bの上下両枠部での通気経路に代えて、或いは、これらの通気経路と併用して設けることができる。以上説明した事項以外の構成は、図7に図示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
【0077】
この第3実施形態でも、通気部265を塞ぐように網状体264を設けたことにより、この網状体264によって、第1実施形態と同様に、火炎の伝播を抑制しつつ、有毒ガスや可燃性ガスを排出できる。かつ、一対の横架材261、262が壁体空間内に屈曲された通気部265を形成していることから、更に火炎の伝播を抑制し易い。なお、第3実施形態では、通気溝263の向きを逆向きにして交互に配置される横架材を3以上設けて、屈曲された通気部265の屈曲回数をより多くして実施することも可能であるとともに、この屈曲に応じて金網製の網状体264を容易に折り曲げて配置することが可能である。
【0078】
図8、図9に示す第4、第5実施形態は、小屋裏換気部で換気される小屋裏空間と、床下換気部で換気される床下空間とを連通する壁体内通気路203を有する軸組構造の壁体204を備えるとともに、断熱材205の外側に通気層202を設けた建物201に、本発明を適用した例を示している。
【0079】
この建物201は、胴差し又は梁271を2階又は3階の階上側床下空間234に臨んで壁体204に設けている。胴差し又は梁271は、木材等で作られていて壁体内横架材として機能している。階上側床体をなす床耐力面材227は、間隔的に配置された階上用木製床根太272上に取付けられている。各床根太272の端部は胴差し又は梁271上に連結されている。それにより、上下に対向する床耐力面材227及び胴差し又は梁271と、これらの間に挟まれた各床根太272の端部との間に通気部273が形成されている。通気部273の通気方向一端は胴差し又は梁271より上側の壁体内空間204bに連通され、通気方向他端は階上側の床下空間234に連通されている。
【0080】
通気部273には、その例えば壁体内空間204b側一端を塞ぐように網状体274が設置されている。詳しくは、網状体274は第1実施形態の網状体242と同様のものであって、この網状体274の折り曲げられた上部は、各床根太272の端部と床耐力面材227との間に挟まれ、前記上部とは反対向きに折り曲げられた網状体274の下部は胴差し又は梁271の上面に重ねられている。
網状体274の上部と下部は必要に応じて釘打ち等により固定される。この網状体274の取付けによって、その上部と下部との間の中間部分が、通気部273の壁体内空間204b側一端を塞いでいる。
【0081】
更に、図8に示す第4実施形態では、胴差し又は梁271の階下側と内装材226と天井用内装材236の目地止め材275間に狭い空隙からなる通気部277が設けられ、この通気部277を通して壁体内空間204aと階上側床下空間234とが連通されている。目地止め材275は木材製又はスチール製等であって、内装材226と天井用内装材236の継ぎ目部分からの火災時の火炎の伝播を抑制する。この通気部277を塞ぐように網状体278が、胴差し又は梁271と目地止め材275とにわたって取付けられている。又、壁体204に設けられている図示しない横架材には、壁体内通気を可能とするための通気部が設けられているとともに、これらの通気部に対しても夫々網状体が設けられている。なお、以上説明した事項以外の構成は、図8に図示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
【0082】
この第4実施形態でも、通気部277を塞ぐように網状体278を設けたことにより、第1実施形態と同様に、床下空間234と壁体内空間204bとの間にわたる火炎の伝播を、通気部277を塞ぐ網状体278に火炎が波及した時点から抑制することが可能である。
【0083】
更に、図9に示す第5実施形態では、胴差し又は梁271の階下側まで階下用の内装材226が張り上げられていて、この内装材226に、その厚み方向に貫通して左右両端が開口された通気部としての通気孔281が、1以上、例えば複数開けられている。これらの通気孔281の寸法、形状、相互間隔、位置等は、必要な構造強度を損なわない範囲で任意に設定できる。また、火災時にその通気孔281の壁体内空間204a側下方で発生する火災が上方に伝わるのを出来得るかぎり遅延させる大きさおよび形状であるのが好ましく、本実施形態の場合では、直径10mm〜50mmの孔を、階下側の内装材226に50mm〜250mm間隔で設けたものを例示できる。各通気孔281は壁体内空間204aと床下空間234とにわたる通気の出入り部分として機能する。階下側の内装材226の少なくとも一方の面には、通気孔281を塞ぐように網状体282が取付けられている。網状体282は第1実施形態の網状体242と同様のものである。又、階上側の内装材226にも、壁体内通気を可能とするために壁体内空間204bと小屋裏空間とを連通する通気孔(図示しない)が複数設けられているとともに、これらの通気孔に対しても夫々網状体が設けられている。なお、以上説明した事項以外の構成は、図9に図示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
【0084】
この第5実施形態でも、通気孔281を塞ぐように網状体282を設けたことにより、第1実施形態と同様に、床下空間234と壁体内空間204bとの間にわたる火炎の伝播を、通気孔281を塞ぐ網状体282に火炎が波及した時点から抑制することが可能である。
【0085】
以下、本発明の第6実施形態から第10実施形態を説明する。これらの実施形態では、壁体内通路での、非火災時の通気の確保と、火災時の火炎の伝播抑制とを両立させる信頼性をより高めるために、網状体と耐火性の発泡剤を併用している。以下、詳しく説明する。
【0086】
図10〜図14を参照して本発明の第6実施形態を説明する。
【0087】
図10中符号1で示す建造物例えば建物は、外断熱を施した木造住宅であるとともに、外側通気空間としての外側通気層2と、内側通気空間(又は内側通気層とも称する。)としての壁体内通気路3とを備えている。
【0088】
外断熱を施すとともに外側通気層2を設けるために、建物1の躯体をなす壁体4の外側に断熱材5(第1の外壁)が外張りされているとともに、更に、この断熱材5の外面との間に所定の隙間を設けて外装材6(第2の外壁)が外張りされている。断熱材5がその少なくとも屋内側面に配置される面材などを有することは妨げない。この断熱材5と外装材6との間には上下方向に延びる図示しない胴縁が挟まれていて、これらの部材によって壁体4の外側に外側通気層2を形成する前記隙間が確保されている。
【0089】
外側通気層2の下端は雨仕舞のための水切りまわりで大気中に連通されている。建物1の小屋裏空間7も外断熱を施されている。そのために、図1に示すように外装材をなす屋根材8の裏側に小屋裏断熱材9が配設され、これらの間に屋根部外側通気層10が形成されている。小屋裏断熱材9と断熱材5とは連続している。外側通気層10の下側に外側通気層2の上端が連通されているとともに、外側通気層10の上部は屋根部に設けた図示しない排気口に連通されている。外側通気層2は軒下で止まっていて外側通気層10とは連通していなくてもよい。
【0090】
建物1の上部には、例えば小屋裏空間7と屋外との連通を任意に開閉できる1以上の小屋裏換気部として小屋裏ダンパー11が取付けられている。このダンパー11は、手動又は電動により開閉できるものであって、ドレーキップ窓や天窓等の開口部開閉用の通常の建具を包含し、又、電動ファンを備える換気扇も包含する。
【0091】
図10中符号12は建物1の基礎コンクリート13によって区画された床下空間を示している。基礎コンクリート13は所定箇所に1以上の換気口14を有している。基礎コンクリート13には、床下換気部として例えば換気口14を手動又は電動により任意に開閉できる床下ダンパー15が取付けられている。
【0092】
内外両面の内の少なくとも一方に断熱層13aが施された基礎コンクリート13上には土台16が固定されている。この土台16上には壁体内通気路3を有する枠組構造の壁体4が設けられている。図10及び図11に示す2階建て以上の建物1の壁体4は、階下側壁枠体17aと階上側壁枠体17bと、端根太35、頭つなぎ22、37、及び通気防炎網状体(以下網状体と略称する。)23、並びに耐火性の発泡剤24などを備えている。網状体23及び発泡剤24以外の各壁体構成部材はいずれも木材である。
【0093】
壁枠体17a、17bは、図13に例示するように上枠25、下枠26の両端を縦枠27で連結するとともに、内側に適当本数の例えばたて桟28を上下両枠25、26等に渡って架設した構成を基本形としている。階下側壁枠体17aは、土台16上に下側の端根太21を介して配置されているとともに、縦枠27と基礎コンクリート13とを直接的に緊結する図示しないホールダウン金物を介して固定されている。
【0094】
壁枠体17aには居住空間(居室)に臨む石膏ボードなどからなる壁用内装材31が張り付けられている。内装材31の下端には階下用床体を構成する面材例えば耐力面材32が連結され、この耐力面材32は床根太33上に支持されている。耐力面材32の下面は床下空間12に臨んでいる。図10及び図11中符号38は居住空間の天井をなす石膏ボードなどの天井用内装材で、鉛直面材としての内装材31の上部にほぼ直角に連なって配設されている。
【0095】
図11に示すように階下側壁枠体17aの上枠25上には、この上に階上側壁枠体17bを緊結するための頭つなぎ22が重ねて設けられている。頭つなぎ22上には、階上側壁枠体17bを支持するため上側の端根太35等が配置されている。本明細書で階上とは、2階や3階など1階より上層の階を指している。図10及び図11中符号40は端根太35と同じ高さ寸法の階上用床根太を示している。
【0096】
階上側壁枠体17bは、階下側壁枠体17aの既述の設置と同様に、図示しないホールダウン金具などを用いて階上用の端根太35、並びに床根太40上に設置されている。この階上側壁枠体17bに対する壁体用及び天井用の各内装材、並びに階上側床体をなす面材例えば耐力面材等の取付けは、階下用と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。但し、階上の天井用内装材38には消音層は含まないものが使用されている。
【0097】
階上用耐力面材32の壁体4側部分は、階上側壁枠体17bの下枠26の下面を覆うように延長されていて、この延長部分32a(図11参照)は、階上側壁枠体17bの下枠26と端根太35及び床根太40との間に挟まれている。
【0098】
図10及び図12に示すように階上側壁枠体17bの上枠25には、この上に屋根を支持するための転び止めや天井根太等を緊結するための頭つなぎ37が重ねて設けられている。以上のように上下に隣接した壁枠体17a、17bを備えた壁体4は、上下の壁体内空間4a、4bを有している。下側の壁体内空間4bは壁枠体17aとこれに装着された階下壁用内装材31及び壁枠体17aを外側から覆った断熱材5とで区画され、同様に上側の壁体内空間4aは壁枠体17bとこれに装着された階上壁用内装材31及び壁枠体17bを外側から覆った断熱材5とで区画されている。
【0099】
壁体4が備える壁枠体17a、17bは壁体内区画材として機能し、その中でも上枠25及び下枠26、頭つなぎ22及び37、並びに階上用耐力面材32の延長部分32aは、いずれも壁体内通気路3を上下方向に区画する横架材として機能している。
【0100】
上枠25及び下枠26には、その厚み方向に貫通して上下両端が開口された通気部としての通気孔41が、1以上、例えば複数、好ましくは図13に示すように隣接する縦枠27とたて桟28との間及び隣接するたて桟28間に位置して夫々開けられている。これらの通気孔41の寸法、形状、相互間隔、位置等は、必要な構造強度を損なわない範囲で任意に設定できる。ツーバイフォー工法が採用される本実施形態の場合では、横架材の幅方向中心に対して片寄らせた位置に直径10mm〜50mmの孔を、横架材の長手方向に50mm〜250mm間隔で設けたものを例示できる。各横架材通気孔41は壁体内空間4a又は4bに対する通気の出入り部分として機能する。
【0101】
図10〜図13に示すように頭つなぎ22、37にも、1以上、例えば複数好ましくは多数の通気孔42又は43(図10〜図12では一つのみ代表して示す。)が開けられているとともに、延長部分32aにも1以上、例えば複数好ましくは多数の通気孔44(図11では一つのみ代表して示す。)が開けられている。これらの通気孔42〜44は、壁体内空間4a又は4bに対する通気の出入り部分として機能するものであって、いずれも、各通気孔41に直接対向して連通されるように各通気孔41と同じパターンで設けられている。
【0102】
図13に例示するように壁枠体17a、17bの縦枠27やたて桟28など鉛直材にも、1以上、例えば複数の鉛直材通気孔45が開けられている。これら通気孔44も壁体内空間4a又は4bに対する通気の出入り部分として機能するが、これらは省略することも可能である。しかし、これらの通気孔45を設けることは、壁枠体17a、17bの各区画相互が横方向にも連通されるので、壁体4内に熱気や湿気がこもることを抑制できる点で好ましい。
【0103】
床下空間12に臨んだ下側の壁枠体17aの下枠26に開けられた各通気孔41により、壁体4の最も下側の壁体内空間4bと1階の床下空間12とが連通されている。階上と階下との間の階上側床下空間48と、下側の壁体内空間4bとは、下側の壁枠体17aの上枠25に開けられた通気孔41及びこれに対向した頭つなぎ22の通気孔42を介して連通されている。上側の壁体内空間4aと階上側床下空間48とは、上側の壁枠体17bの下枠26に開けられた各通気孔41及びこれに対向した延長部分32aに開けられた各通気孔44を介して連通されている。小屋裏空間7と壁体内空間4aとは、上側の壁枠体17bの上枠25に開けられた通気孔41及びこれに対向した頭つなぎ37の通気孔43を介して連通されている。
【0104】
したがって、以上の各通気孔41〜44及び壁体内通気路3を介して床下空間12と小屋裏空間7とが連通されている。このため、床下空間12と小屋裏空間7との温度差による空気密度差で生じる対流によって形成される、床下空間12から壁体内通気路3をへて小屋裏空間7に至る壁体内通気により、壁体4内の排熱・排湿ができる。これにより、居住者に与える住まい心地を向上させることができる。この場合、階上側床下空間48内の空気も、前記壁体内通気に取り込んで排出させることができる。
【0105】
壁枠体17a、17bの夫々には、その通気孔41、45を塞ぐように網状体23が取付けられている。網状体23は通気性及び耐火性を有する材料で作られている。この網状体23には、熱伝導性が合成樹脂等より優れるとともに不燃材例えば金属具体的には耐食加工が施された鉄又は耐食性のステンレス等で作られた金網を好適に使用できる。この網状体23のメッシュの大きさは、0.5mm〜5.0mmであり、好ましくは(1.0〜2.0)mmとするとよい。メッシュの大きさを、0.5mm未満とすることは通気性が阻害され易くなり、又、5.0mmを超える大きさとすることは、火炎を遮る機能が低下するので好ましくない。更に、前記メッシュを1.0〜2.0mmとすることは、初期の火炎によって生じる煤が網目に付着し易くなり、非火災時に比較して網目の実質的な通気性が一層小さいものにできる。このため、火炎の伝播に対する更なる抵抗を得られる点で優れているとともに、蟻や蚊等の防虫性能を期待できる点でも望ましい。
【0106】
網状体23は、通気孔41、45より大きい形状、つまり、本実施形態では、上枠25又は下枠26の下面形状と略同じ形状をなしている。この網状体23は通気孔41、45の出入り口を塞ぐように設けられている。
【0107】
すなわち、上枠25に対しては、その上面に網状体23を重ねることによって、上枠25に開けられた各通気孔41の上端開口を覆って網状体23が固定されている。この場合、網状体23は上枠25とこれに重ね付けられた頭つなぎ22又は37との間に挟まれて設けられている。詳しくは、下側の壁体内空間4bと階上側床下空間48との通気を可能とする通気経路を共有する下側の壁枠体17aの上枠25とこれに重ね付けられた頭つなぎ22との間に、網状体23が挟着されている。同様に、上側の壁体内空間4aと小屋裏空間7との通気を可能とする通気経路を共有する上側の壁枠体17bの上枠25とこれに重ね付けられた頭つなぎ37との間にも、網状体23が挟着されている。
【0108】
このように頭つなぎ22又は37を利用して上枠25との間に網状体23を挟着する構成は、網状体23を取付けるための専用の固定部品を格別要することがないとともに、火災や地震などに拘らず、所定の取付け位置に網状体23を保持できる点で優れている。こうして壁枠体17a、17bに取付けられた網状体23は、それより下側に隣接した通気孔41の上端開口を閉じるとともに、上側に隣接した通気孔42又は43の下端開口、つまり、通気孔42又は43に対する上向き火炎の流入側開口を閉じて設けられている。
【0109】
壁枠体17a、17bの下枠26に対しては、下枠26の各通気孔41の下端開口(つまり、通気孔41に対する上向き火炎の流入側開口)を塞ぐように、網状体23が下枠26の下面に重ね付けられている。下枠26に対する網状体23の取付けは、釘打ち、耐熱性接着剤による接着、若しくはこれらの併用により実施できる。下側の壁枠体17aの下枠26に取付けられた網状体23は床下空間12に臨んでいる。なお、壁枠体17aの下枠26に対する網状体23は省略できる。又、上側の壁枠体17bの下枠26にはその下側から階上用の耐力面材32の延長部分32aが重ねられているので、この延長部分32aと壁枠体17bの下枠26との間に網状体23が挟着されている。
【0110】
以上のように複数の通気孔41を共に塞ぐように1枚の網状体23が取付けられた構成は、網状体23の取付け工数が少なく生産性が良い点で好ましい。しかし、本発明において網状体23は、一つ又は隣接する数個の通気孔41を覆い隠す大きさとして、それを複数枚用いて横架材の各通気孔41を塞ぐようにしても良い。
【0111】
更に、図13に示すように壁枠体17a、17bの縦枠27やたて桟28など鉛直材の夫々にも、その鉛直材通気孔45を塞ぐように網状体23が、釘打ちや接着等により取付けられている。網状体23は、壁枠体17a又は17bの内側に臨んだ縦枠27の側面を覆って取付けられているとともに、たて桟28に対してはその一側面を覆って取付けられている。たて桟28への網状体23の取付けは省略してもよい。
【0112】
なお、網状体23は、壁枠体17a、17bに対してこれらの内側(たて桟28が配設される壁枠体内空間)に臨ませて設けてもよい。その際、たて桟28にも網状体23を設ける場合には、この設置と一緒に上下両枠25、26の内側面に網状体23を取付けることができ、こうして壁枠体17a、17bに対する網状体23の設置を一度に済ますことができる。
【0113】
発泡剤24は、例えば各通気孔41〜45の径より小さくかつ網状体23のメッシュより大きな粒状に形成されていて、壁体内区画材をなす木材の耐熱温度以下の所定温度で高倍率発泡(例えば10〜30倍発泡)する性能を有している。
前記発泡を開始する温度は、例えば60℃〜250℃好ましくは200℃〜250℃であり、この温度を超える温度で発泡が完了するものである。さらに、この発泡剤24は、粘ついているとともに押圧力によって容易に変形ができる性能を有していることが望ましい。
【0114】
この粒状の発泡剤24は、階下側壁枠体17aの下枠26の通気孔41を除いた各通気孔41〜45に臨んで夫々設けられている。具体的には、下側の壁枠体17a側については、図11及び図14(A)で示すように頭つなぎ22の通気部である通気孔42とこの孔42の下端開口を仕切っている網状体23で形成される空間、より具体的には通気孔42内に粒状の発泡剤24が収容されている。
この発泡剤24は網状体23上に接して支持されている。これにより、壁枠体17aの上枠25の通気孔41とこれに連通した頭つなぎ22の通気孔42とがなす通気経路中に粒状の発泡剤24が配置され、この発泡剤24は壁枠体17aが有した上枠25の通気孔41の上端開口に近接し対向している。
【0115】
階上側壁枠体17b側については、図12及び図14(A)で示すように頭つなぎ37の通気部である通気孔43とこの孔43の下端開口を仕切っている網状体23で形成される空間、より具体的には通気孔43内に、粒状の発泡剤24が収容されている。この発泡剤24は網状体23上に接して支持されている。これにより、壁枠体17bの上枠25の通気孔41とこれに連通した頭つなぎ37の通気孔43とがなす通気経路中に粒状の発泡剤24が配置され、この発泡剤24は壁枠体17bの上枠25の通気孔41の上端開口に近接し対向している。
【0116】
同様に、図11及び図14(B)で示すように階上側壁枠体17bの下枠26に通気部として形成された通気孔41とこの孔41の下端開口を塞いでいる網状体23で形成される空間、より具体的には通気孔41内に、粒状の発泡剤24が収容されている。この発泡剤24は網状体23上に接して支持されている。これにより、壁枠体17bの下枠26の通気孔41とこれに連通した延長部分32aの通気孔44とがなす通気経路中に粒状の発泡剤24が配置され、この発泡剤24は耐力面材32の通気孔44の上端開口に近接し対向している。
【0117】
又、上下の壁枠体17a、17bの鉛直材については、図14(C)のたて桟28で代表して示すように、その通気孔45を塞いでいる鉛直状態の網状体23に、粒状の発泡剤24を食い込ませて取付けている。既述のように粒状の発泡剤24が押圧することにより自在に変形ができるとともに、粘ついているものである場合には、この発泡剤24を網状体23のメッシュに押し込むことによって、鉛直状態の網状体23に接して保持させることが可能である。したがって、発泡剤24はその一部を通気孔45内に入り込ませた状態で鉛直状態の網状体23に取付けられている。
【0118】
以上のように網状体23及び発泡剤24が取付けられた壁体4の壁枠体17a、17bは、工場で加工して、建築現場に搬入すると良い。こうすることで、建築現場で網状体23及び発泡剤24を壁枠体17a、17bに設ける手間が不要となるので、建物1を構築する上での作業効率を向上できる。又、鉛直材以外の壁体内区画材に対する発泡剤24の設置は、通気孔内の粒状の発泡剤24を落とし込む(この後に必要に応じて押圧してもよい。)ことで可能であるので、作業性がよい。
【0119】
図11中符号51、52は、隣接する居住空間Sを仕切る階下及び階上の内装材を示している。この仕切り用内装材51、52には間仕切り壁や界壁が含まれる。階下の内装材51間の壁間空間51aは床下空間12に連通されている。階下の内装材51の上端部間には、横架材としての木製上枠53とこの上に重ねられた木製頭つなぎ54とが網状体23を挟んで取付けられている。階上の内装材52間の壁間空間52aは小屋裏空間7に連通されている。上枠53及び頭つなぎ54はいずれも網状体23で塞がれる通気孔(図示しない)を有し、この孔内には網状体23に接して粒状の発泡剤が収容されている。階上の内装材52の下端部間には、横架材としての木製下枠55が取付けられているとともに、この下枠55の下面には階上側の耐力面材32の一部32bが重ねられている。この一部32b及び下枠55間はいずれも網状体23で塞がれる通気孔(図示しない)を有し、この孔内には網状体23に接して粒状の発泡剤が収容されている。
【0120】
階上側の耐力面材32と頭つなぎ54との間には複数の転び止め56(一つのみ図示するとともに、端根太や側根太の場合もある。)が挟まれている。階上の床下空間区画材としての各転び止め56には複数の横方向の通気孔57(一つのみ図示)が夫々開けられている。各通気孔57によって各転び止め56間の空間同士が連通され、結果的に各通気孔57を通して階上側床下空間48と壁体内空間4a、4bとが通気されるので、階上側床下空間48に熱気や湿気がこもることを防止できる。
【0121】
各転び止め56の両側面の夫々には通気孔57の両端開口を塞いで金網等からなる網状体58が取付けられているとともに、各通気孔57の夫々には粒状の発泡剤59が収容されている。これら網状体58及び発泡剤59には、前記網状体23及び発泡剤24と同種のものが使用されている。
【0122】
前記建物の壁体内通気路3を有する壁体4に火災による火炎が波及した場合、その火炎や熱風は壁体内通気路3を上方又は下方等に通過しようとする。
【0123】
すなわち、1階の居住空間から壁体4の下部に火災が波及した場合に、下側の壁体内空間4b内から階上側床下空間48に向けて、互いに連通している通気孔41、42がなす上下方向に延びる通気経路を通ろうとする火炎は、この通気経路の中間部を仕切っている網状体23に邪魔されて、上方への通過を遮られる。
網状体23での遮炎機能は、この網状体23に火災が及んだ初期から発揮される。このような遮炎状態下で、前記通気経路中に配置されている未発泡の発泡剤24が、前記通気経路を通る熱気等によって所定温度に達して発泡膨張するので、発泡済みの発泡剤24により前記通気経路を実質的に閉塞することが可能である。
【0124】
1階の居住空間Sでの火災に伴い、階上側床下空間48を通って壁体4の上部に火災が波及した場合、及び階上側床下空間48を通って壁体4の下部に火災が波及した場合にも同様である。
【0125】
つまり、階上側床下空間48から上側の壁体内空間4aに向けて、互いに連通している通気孔44、41がなす上下方向に延びる通気経路を通ろうとする火炎は、この通気経路の中間部を仕切っている網状体23によって上方への通過を遮られる。この状態下で、通気孔44、41とがなす通気経路中に配置されている未発泡の発泡剤24が、通気孔44、41がなす通気経路を通る熱気等によって所定温度に達して発泡膨張するので、発泡済みの発泡剤24により通気孔44、41がなす通気経路を実質的に閉塞することが可能である。
【0126】
階上側床下空間48を通って壁体4の下部に火災が波及した場合に、階上側床下空間48から下側の壁体内空間4bに向けて、通気孔41、42がなす通気経路を通ろうとする火炎は、この通気経路の中間部を仕切っている網状体23によって下方への通過を遮られる。この状態下で、通気孔41、42とがなす通気経路中に配置されている未発泡の発泡剤24が、通気孔41、42がなす通気経路を通る熱気等によって所定温度に達して発泡膨張するので、発泡済みの発泡剤24により通気孔41、42とがなす通気経路を実質的に閉塞することが可能である。
【0127】
又、階上の居住空間Sから壁体4の上部に火災が波及した場合に、上側の壁体内空間4a内から小屋裏空間7に向けて、又は小屋裏空間7から壁体内空間4aに向けて、連通している通気孔41、43がなす上下方向に延びる通気経路を通ろうとする火炎は、この通気経路の中間部を仕切っている網状体23に邪魔されて、上方への通過を遮られる。網状体23での遮炎機能は、この網状体23に火災が及んだ初期から発揮される。このような遮炎状態下で、前記通気経路中に配置されている未発泡の発泡剤24が、前記通気経路を通る熱気等によって所定温度に達して発泡膨張するので、発泡済みの発泡剤24により前記通気経路を実質的に閉塞することが可能である。
【0128】
このため、壁体内通気路3の各通気孔41〜45を通しての壁体内通気により壁体内空間の温度が比較的上がりにくく、発泡剤24が充分機能するまでに時間がかかるにも拘らず、既述のように網状体23が設けられた通気部に火炎が波及した初期状態以降、壁体内通気路3を通気と共に通ろうとする火炎を、網状体23により遮って、初期の延焼抑制の実現が可能となる。この後には、網状体23による火炎の伝播抑制状態のままで発泡剤24を発泡膨張させて、壁体内通気路3での通気を断って火災の伝播の抑制が可能となる。
【0129】
その上、金属製の網状体23は火炎を遮ることに伴って高温となるので、この上に接して置かれている発泡剤24は、通気経路を通り抜ける熱風と共に網状体23で加熱される。このため、発泡剤24を素早く昇温させて発泡膨張させることができる。特に、階上側床下空間48から壁体内空間4bに向けて火炎が波及する場合に例示されるように、網状体23を境に通気経路を通る通気の風上側に発泡剤24が配置されていて、しかも、この発泡剤24が網状体23に接する等網状体23の近傍に対向して設けられている構成では、網状体23によって遮られた火炎を有効に発泡剤24に及ぼして、この発泡剤24をより素早く発泡膨張させることが可能となる。更に、発泡剤24は、通気孔内で発泡膨張するので、通気経路を確実に閉塞して、壁体内通気路3での通気を断ち火炎の伝播を抑制できる。なお、頭つなぎ22、37の通気孔42、43、及び階上側壁枠体17bの下枠26の通気孔41は、それらへの火炎の波及方向に対して網状体23で覆われている。このため、頭つなぎ22、37、及び階上側壁枠体17bの下枠26の通気孔42、43、及び41の開口縁が、頭つなぎ22、37、及び階上側壁枠体17bの他の部分に先行して火炎により燃えることを網状体23で抑制することが可能である。
【0130】
又、階上側床下空間48内の転び止め56にその片側から火炎が波及した場合にも、転び止め56の通気孔57を通ろうとする火炎の伝播を、通気孔57に火炎が波及した時点から網状体58で抑制しつつ、発泡剤59を発泡させて通気を断つことができる。なお、通気孔57への火炎の波及方向に対して通気孔57の開口縁を網状体58で覆っている構成によれば、転び止め56の通気孔57の開口縁が転び止め56の他の部分に先行して火炎により燃えることを網状体58で抑制できる点で有利である。
【0131】
次に、第7〜第10の実施形態を説明する。これらの実施形態は基本的には第6実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第6実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0132】
図15に示す本発明の第7実施形態では、上側の壁枠体17bの上枠25と頭つなぎ37とにわたる通気経路を設けることに代えて、小屋裏空間7と壁体内空間4aとの通気部を、頭つなぎ37の上面に下端を接して屋根側に設けた転び止め61に設けている。つまり、転び止め61の下端部に厚み方向に貫通する複数の通気溝62(一つのみ図示)を所定間隔ごとに設けている。これらの通気溝62の開放された下端は頭つなぎ44の上面で閉じられている。各通気溝62は、壁枠体17bと断熱材5との間の隙間を通して壁体内空間4aに連通されている。各通気溝62の開口を塞ぐように網状体23が、転び止め61の少なくとも一方の側面に取付けられているとともに、各通気溝62の夫々の内部に粒状の発泡剤24が例えば網状体23に付着した状態に押付けられて収容されている。なお、発泡剤24は網状体23に非接触に設けてもよい。以上の点以外の構成は、図15に図示されない構成を含めて第6実施形態と同じである。
【0133】
この第7実施形態でも、通気部として通気溝62内に発泡剤24を設けたこと、及び網状体23を設けたことにより、第7実施形態と同様に、小屋裏空間7と壁体内空間4aとの間にわたる火炎の伝播を、通気溝62を塞ぐ網状体23に火炎が波及した時点から抑制しつつ、発泡剤24を発泡させて通気を断つことが可能である。しかも、第7実施形態では、各通気溝62に跨って設けられている網状体23全体が露出している。そのため、発泡剤24に対する集熱効果、つまり、火炎で加熱される網状体23の熱を各発泡剤24に熱伝導させることが可能である。したがって、より速やかに発泡剤24を加熱昇温させて発泡させ易い点で優れている。
【0134】
図16に示す本発明の第8実施形態では、壁体4にその壁体内空間(4a、4bの少なくとも一方)を上下方向に区画してファイアストップ材として機能するとともに、壁用内装材31を支持する第1、第2の横架材65、66を接近させて設けている。横架材65、66は木材製又はスチール製等であって、第1の横架材65の一側部、及び第2の横架材66の他側部には、これら横架材65、66を厚み方向に貫通する複数の通気溝67(各横架材について一つのみ図示)が長手方向に沿って所定間隔ごとに設けられている。一方の横架材例えば相対的に上位置の横架材65の通気溝67の開放端は壁用内装材31で閉じられ、他方の横架材66の通気溝67の開放端は断熱材5で閉じられている。壁体空間内には、上下通気溝67及び一対の横架材65、66間の狭い空隙からなる屈曲された通気部68が形成されている。そして、横架材65、66の内の一方には、通気部68を塞ぐように網状体23が取付けられているとともに、通気部68の内部に粒状の発泡剤24が例えば網状体23上に接して収容されている。以上の構成は、壁枠体17a、17bの上下の通気経路に代えて、或いは、これらの通気経路と併用して設けることができる。なお、以上の点以外の構成は、図16に図示されない構成を含めて第6実施形態と同じである。
【0135】
この第8実施形態でも、通気部68を塞ぐように網状体23を設けるとともに、通気部68内に発泡剤24を設けたことにより、第1実施形態と同様に、壁体内空間内での火炎の伝播を、通気部68を塞いだ網状体23に火炎が波及した時点から抑制しつつ、発泡剤24を発泡させて通気を断つことが可能である。しかも、一対の横架材65、66が壁体空間内に屈曲された通気部68を形成していることから、更に火炎の伝播を抑制し易い。なお、第8実施形態では、通気溝67の向きを逆向きにして交互に配置される横架材を3以上設けて、屈曲された通気路の屈曲回数をより多くして実施することも可能である。
【0136】
図17及び図18に示す第9実施形態は、小屋裏換気部で換気される小屋裏空間と、床下換気部で換気される床下空間とを連通する壁体内通気路を有する軸組構造の壁体4を備えるとともに、断熱材5の外側に通気層2を設けた建物に、本発明を適用した例を示している。
【0137】
この建物の2階又は3階の階上側床下空間48に臨んだ壁体4の横架材71を備えている。横架材71は、木材等で作られていて、壁体内区画材として機能しており、更に、梁又は端根太としても用いられている。階上側床体をなす耐力面材32は、間隔的に配置された階上用木製床根太72上に取付けられている。各床根太72の端部は横架材71上に連結されている。それにより、上下に対向する耐力面材32及び横架材71と、これらの間に挟まれた各床根太72の端部との間に通気部73が形成されている。通気部73の通気方向一端は横架材71より上側の壁体内空間4aに連通され、通気方向他端は階上側の床下空間48に連通されている。
【0138】
通気部73にはその例えば壁体内空間4a側一端を塞ぐように網状体23が設置されている。詳しくは、網状体23の折り曲げられた上部は、各床根太72の端部と階上側の耐力面材32との間に挟まれ、前記上部とは反対向きに折り曲げられた網状体23の下部は横架材71の上面に重ねられている。網状体23の上部と下部は必要に応じて釘打ち等により固定される。この網状体23の取付けによって、その上部と下部との間の中間部分が、通気部73の壁体内空間4a側一端を塞いでいる。
【0139】
通気部73には例えば横架材71の上面に支持させて発泡剤124が設けられている。それにより、発泡剤124は、壁体内空間4aに向けて床下空間48から通気部73を通る通気の風上側に設けられていて、網状体23に接触して配置されている。なお、発泡剤124は網状体23に臨んで近接させて設けることもできる。発泡剤124には、粒状のものを所定間隔に配置して用いてもよいが、本実施形態では、練った状態の発泡剤124を収容した図示しないチューブを用いて、このチューブの開口から横架材71の上面に発泡剤124を適当な長さに押出したものを用いている。
【0140】
横架材71と階下の壁用内装材31の上端部との間には、ファイアストップ材75が挟設されている。このファイアストップ材75の横架材71側の端部には、これを厚み方向に貫通する溝からなる複数の通気部76(一つのみ図示)が所定間隔ごとに設けられている。これらの通気部76を介して横架材71より下側の壁体内空間4bと床下空間48とが連通されている。
【0141】
ファイアストップ材75には各通気部76の例えば下端開口を塞ぐように網状体23が取付けられている。これとともに、各通気部76の夫々の内部に粒状の発泡剤24が例えば網状体23上に接して収容されている。又、壁体4に設けられるその他の図示しない横架材には、壁体内通気を可能とするための通気部が設けられているとともに、これらの通気部に対しては夫々網状体と発泡剤とが設けられている。なお、以上の点以外の構成は、図17及び図18に図示されない構成を含めて第6実施形態と同じである。
【0142】
この第9実施形態でも、通気部73、76内に発泡剤24を設けたこと、及び通気部73、76を塞ぐように網状体123、23を設けたことにより、第6実施形態と同様に、床下空間48と壁体内空間4a、4bとの間にわたる火炎の伝播を、通気部73、76を塞ぐ網状体123、23に火炎が波及した時点から抑制しつつ、発泡剤24を発泡させて(図17中2点鎖線で発泡状態を示す。)通気を断つことが可能である。しかも、第9実施形態では、各通気部73に跨っている網状体123、及び各通気部76に跨っている夫々の網状体23の全体が露出している。それにより、発泡剤24に対する集熱効果、つまり、火炎で加熱される網状体123、23の熱を各発泡剤24に熱伝導させることができるので、より速やかに発泡剤24を発泡させ易い点で優れている。
【0143】
図19(A)(B)に示す第10実施形態では、壁体の横架材などの壁体内区画材81に、これを厚み方向に貫通する通孔82を設けているとともに、この通孔82に通気防炎筒状体83を挿入して保持している。通気防炎筒状体83は、通気部をなす筒状部84に網状体23と発泡剤24とを設けて形成されている。
筒状部84は、好ましくは金属製であり、軸方向両端が夫々開放されているとともに、その外周から張り出しフランジ84aを一体に有している。このフランジ84aは通孔82より大径であって、必要により壁体内区画材81に釘などの固定具85を用いて固定されるように、筒状部84の一端部若しくは中間部に網状体23が取付けられている。本実施形態では、筒状部84の中間部に内側に突出する環状の支え部84bを設けて、この支え部84bに筒状部84の内空部の断面形状に合わせた網状体23が上方から支持されている。
【0144】
この網状体23上に発泡剤24が接して設けられ、したがって、発泡剤24は筒状部84に収容されている。前記通気防炎筒状体83は、その筒状部84を通孔82に貫通させて各壁体内区画材81に取付けられており、これらの通気防炎筒状体83によって壁体内通気を可能とするようになっている。
【0145】
以上の説明以外の構成は、図示されない部分を含めて第6実施形態と同じである。この第10実施形態でも、火災時にこの筒状体83内を通る壁体内空間内での火炎の伝播を、火炎が通気防炎筒状体83に波及した時点から網状体23で抑制しつつ、この網状体23上の発泡剤24を速やかに発泡させて通気を断つことが可能である。
【0146】
なお、この第10実施形態のように通気防炎筒状体83を用いて火炎の伝播を防止する場合には、発泡剤24を巻き込んでこの発泡剤24を内側に保持するように網状体23を丸めて、この網状体23を筒状部84内に挿入することにより、丸まった網状体が広がることを利用して保持させてもよい。
【0147】
なお、第6〜第8、及び第10の実施形態では、その発泡剤として、第9の実施形態で例示したようにチューブから押出される発泡剤を用いることも可能である。
【0148】
本発明は、既述のようにいわゆるツーバイフォー、ツーバイシックス材等で構成される壁枠体を備えた枠組壁工法で作られる、これらの壁体を備えた枠組壁工法や、これらの防火方法を実施する木造軸組工法以外にも、壁体構造の一部を軽量形鋼に置換しいわゆるスチールハウスや鉄骨造とした建物にも適用可能である。又、本発明は、建物内部の間仕切壁等の内部にも適用できるとともに、繋留された船舶や地面に固定された車両等の建築物(建造物)にも適用できる。
【0149】
【発明の効果】
本発明によれば、非火災時の壁体内通気を保証し、火炎が波及した時にこの火炎が壁体内通気路を通ることを抑制する効果が大きい建造物の壁体、及び建物、並びに防火方法を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の建物が備える壁体まわりを示す断面図。
【図2】図1の建物が備える壁体の2階以上の居室床下まわりを示す断面図。
【図3】図1の建物が備える壁体の軒部まわりを示す断面図。
【図4】図1の建物が備える壁枠体の一部を示す斜視図。
【図5】(A)、(B)、(C)は、図1の建物の壁体に設けることが可能な夫々異なる上下両枠の一部を示す斜視図。
【図6】本発明の第2実施形態の建物が備える壁体の軒部まわりを示す断面図。
【図7】本発明の第3実施形態の建物が備える壁体を示す断面図。
【図8】本発明の第4実施形態の建物が備える壁体の2階以上の居室床下まわりを示す断面図。
【図9】本発明の第5実施形態の建物が備える壁体の2階以上の居室床下まわりを示す断面図。
【図10】本発明の第6実施形態の建物が備える壁体まわりを示す断面図。
【図11】図10の建物が備える2階以上の居室床下まわりを示す断面図。
【図12】図10の建物が備える壁体の小屋裏空間まわりを示す断面図。
【図13】図10の建物の壁体が備える壁枠体を示す斜視図。
【図14】(A)は図13中Z−Z線に沿う縦断面図。(B)は図13中Y−Y線に沿う縦断面図。(B)は図13中X−X線に沿う横断面図。
【図15】本発明の第7実施形態の建物が備える壁体の小屋裏空間まわりを示す断面図。
【図16】本発明の第8実施形態の建物が備える壁体の一部を示す断面図。
【図17】本発明の第9実施形態の建物が備える壁体の2階居室床下まわりを示す断面図。
【図18】図17の居室床下まわりを一部切欠いて示す斜視図。
【図19】(A)は本発明の第10実施形態の建物が備える壁体の通気部まわりを示す断面図。(B)は図19(A)の通気部まわりを分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1、201…建物(建造物)
2、202…外側通気層(通気空間)
3、203…壁体内通気路(内側通気層)
4、204…壁体
4a、4b、204a、204b、204c…壁体内空間(通気空間)
5、205…断熱材
6、206…外装材
7、207…小屋裏空間
8、208…屋根材
9、209…小屋裏断熱材
10、210…屋根部外側通気層
11、211…小屋裏ダンパー(小屋裏換気部)
12、212…床下空間
13、213…基礎コンクリート
13a、213a…断熱層
14、214…換気口
15、215…床下ダンパー(床下換気部)
16、216…土台
17a…階下用壁枠体
17b…階上用壁枠体
218…壁枠体
218a…階下用壁枠体
218b…階上用壁枠体
23…通気防炎網状体
24、124…発泡剤
26、222…下枠(壁体内区画材)
25、223…上枠(壁体内区画材)
22、37、224…頭つなぎ
28、225…たて桟
31、226…壁用内装材
32、227…床耐力面材
32a、227a…床耐力面材の延長部分
40、228…床根太
41〜45、233…通気孔(通気部)
56…転び止め(床下空間区画材)
57…通気孔(通気部)
58…通気防炎網状体
59…発泡剤
61…転び止め
62…通気溝(通気部)
65、66…横架材(壁体内区画材)
67…通気溝(通気部)
71…横架材(壁体内区画材)
73…通気部
76…通気溝(通気部)
81…壁体内区画材
82…通孔
83…通気防炎筒状体
234…階上側床下空間
S…居住空間
236…天井用内装材
238…側根太又は端根太
239…面材
242…通気防炎網状体
243…通気孔(頭つなぎ用)
244…通気孔(床耐力面材用
245…通気孔(鉛直材用)
251…転び止め
252…通気部
253…通気防炎網状体
261…横架材
262…横架材
263…通気溝
264…通気防炎網状体
265…通気部
271…胴差し又は梁
272…床根太
273…通気部
274…通気防炎網状体
275…目地止め材
277…通気部
278…通気防炎網状体
281…通気孔
282…通気防炎網状体
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a wall of a building that can be ventilated from, for example, a space under the floor of a building to a space behind a hut by ventilation in the wall, a building such as a wooden house provided with the wall, and a fire prevention method.
[0002]
[Prior art]
A wooden house or the like provided with a ventilation passage in the wall for allowing the outside air to flow inside the exterior material is excellent in that moisture or hot air is hardly trapped inside the building frame. In such houses and the like, with the occurrence of a fire, a flame spreads upward through a ventilation passage in the wall, and a technology for preventing or delaying the spread of fire on the floor has been developed and studied. The following techniques are known as such techniques.
[0003]
(1) A fire-resistant cut-off made by arranging a pipe-shaped fire-resistant foaming agent that expands and expands due to heat at the time of fire to close the air holes on the inner surface of the plurality of air holes provided in a plate material made of wood or metal or other various materials. By arranging the board at at least one or more locations in the space in the wall, a ventilation path in the wall is normally secured, and in the event of a fire, the fire resistant foam is expanded to prevent or delay the spread of fire on the floor (for example, And Patent Document 1).
[0004]
(2) A firestop material coated with a heat-foamable refractory paint capable of foaming by heating and closing the ventilation holes on the surface of a core material having a large number of ventilation holes is applied to the inner and outer walls of the building wall. In the normal state, a ventilation path inside the wall is secured, but in the event of a fire, the heat-expandable refractory paint is heated and foamed to close the ventilation holes of the firestop material and distribute the flame. (For example, see Patent Document 2).
[0005]
(3) By providing a flame stopper having a hole having a total area of 3% or more and 30% or less with respect to a plane cross-sectional area in the wall in the air passage in the wall, the air passage in the wall is normally secured. In the event of a fire, a technique for suppressing the spread of the flame by setting the space in the wall to be in an oxygen-deficient state (for example, see Patent Document 3).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-8-135038 (paragraphs 0005-0020, FIGS. 1 to 6)
[0007]
[Patent Document 2]
JP 2001-252365A (Paragraph 0008-0031, FIGS. 1 to 5)
[0008]
[Patent Document 3]
Utility Model Registration No. 2602533 (page 2, right column, lines 3 to 6; page 2, left column, lines 1 to 6; FIGS. 3 and 4)
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The foaming temperature of the refractory foam or the refractory foam paint is about 200C to 250C. For this reason, in the techniques described in Patent Documents 1 and 2, since the blowing agent or the foaming paint does not reach the foaming temperature at the initial stage when the flame spreads, it is possible to effectively suppress the flame from passing through the ventilation holes. Can not.
[0010]
In addition, in the technology described in Patent Document 3 which aims to achieve both ventilation and flame shielding by setting the total area of the holes provided inside the ventilation passage in the wall within a certain range, when ventilation is effective, shielding is required. Insufficient flame, if ventilation is effective, insufficient ventilation. For this reason, it is difficult to achieve both ventilation of the passage in the wall and flame shielding in this passage, which is not practical.
[0011]
An object of the present invention is to provide a wall of a building having a large effect of guaranteeing ventilation in a wall in a non-fire situation and suppressing the passage of a flame through a ventilation path in the wall when a flame spreads. And fire prevention methods.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 is a wall of a building in which a ventilation portion that allows ventilation in the wall is provided in a partition material in the wall, and has ventilation and passage of a flame. The flame-retardant mesh having the function of suppressing the air flow is attached to the partition member in the wall so as to close the ventilation portion.
[0013]
In this claim 1 and each of the following inventions, the partitioning material in the wall includes a frame typified by a wall frame used in a standard construction method such as a two-by-four construction method or a two-by-six construction method. It refers to at least horizontal members among vertical members such as both frames, side joists and end joists, beams, trunks, and other horizontal members, or vertical frames that partition a wall body in the width direction. Furthermore, the partitioning material in the wall includes columns, beams, and the like including a conventional wooden construction method and a lightweight steel frame construction method. The ventilation portion of the wall material is closed at the upper or lower open end of the wall by a ventilation hole penetrating the wall material in the thickness direction, or an interior material arranged along the vertical direction, It includes a ventilation groove or the like that forms an opening or a substantial hole structure formed with an interior material or the like.
[0014]
Further, in claim 1 and the following inventions, the breathable flameproof net has preferred nonflammability rather than fire resistance, and has breathability and durability, such as zinc plating and corrosion resistant coating. For example, a metal that has been subjected to corrosion resistance processing, a net made of a metal having corrosion resistance such as stainless steel, or a punching metal can be suitably used. Further, the ventilation flameproof netting may be made of glass wool and a holding material thereof, or may be made of a heat-resistant (including non-combustible) synthetic resin. May be used in combination.
[0015]
In the present invention, since the temperature difference in the wall is small in a normal state (at the time of non-fire), a pressure difference is hardly generated in the regions on both sides of the ventilation flameproof net. Accordingly, the pressure loss resistance of the ventilation flameproof netting is negligible, so that the netting does not substantially hinder the ventilation of the ventilation passage in the wall. However, when a fire occurs, since the temperature difference between the regions on both sides of the flame-retardant mesh is large, the pressure loss resistance of the flame-retardant mesh is not negligible as the pressure difference in this region increases. This makes it possible to suppress the propagation of the flame that has spread to the ventilation section from the initial stage of the propagation with the ventilation flameproof mesh.
[0016]
The invention according to claim 2 is characterized in that the upper and lower ends of the ventilation portion are opened, and at least one end of the ventilation portion is closed by the ventilation flameproof mesh.
[0017]
According to the present invention, since the regions on both sides of the ventilation flame-retardant mesh are vertically divided, the temperature difference and the pressure difference in this region are larger when a fire occurs than in the case where the regions are divided into left and right. Therefore, when a fire occurs, the pressure loss resistance of the vented flameproof net increases, and the upward propagation of the flame can be more effectively suppressed by the ventilated flameproof net.
[0018]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 3 has a ventilation part which is provided with a ventilation part which allows ventilation in the wall in the partitioning material in the wall. A ventilation flame-retardant mesh attached to the partitioning material in the wall so as to close the ventilation part with a function of suppressing the ventilation part, provided facing the ventilation part, and maintains an unfoamed state at a predetermined temperature or less. And a fire-resistant foaming agent that foams and expands so as to prevent the ventilation of the ventilation section at a temperature exceeding a predetermined temperature.
[0019]
In this claim 3 and each of the following inventions, the expression that the foaming agent is provided facing the ventilation portion includes, of course, a form in which the foaming agent is installed inside the ventilation portion or at one end of the ventilation portion, In addition to this, an installation mode that is separated from the ventilation part but is closely opposed is also included. Therefore, it does not matter whether the foaming agent is in contact with the breathable flameproof net.
[0020]
According to the third aspect of the present invention, in the event of a non-fire, the ventilation inside the wall through the ventilation flame-retardant mesh body and the ventilation portion provided in the partitioning material inside the wall so as to cover the ventilation portion is possible. In the unlikely event of a fire, the propagation of the flame that has spread to the ventilation section can be suppressed by the ventilation flame-retardant net from the initial stage of the propagation, despite the fact that the ventilation in the wall has already been performed in the early stage. It is possible. Under such suppression of flame propagation, the foaming agent is heated by a flame, hot air, or the like, reaches a predetermined temperature, foams and expands to close the ventilation portion, and functions to substantially cut off the ventilation in the wall. It is possible to suppress the propagation of the flame.
[0021]
The invention according to claim 4 is characterized in that the breathable flameproof net is made of metal, and the blowing agent is provided in contact with the breathable flameproof mesh.
[0022]
In the present invention, the foaming agent is heated directly to the foaming temperature by directly heating the blowing agent by the heat of the mesh, utilizing the fact that the temperature of the ventilation flame-retardant mesh rapidly rises due to the spread flame. It is possible.
[0023]
According to the invention of claim 5, the upper and lower ends of the ventilation portion are opened, and a lower end opening or an intermediate portion of the ventilation portion is closed by the ventilation and flameproof netting. It is characterized in that the foaming agent is supported and accommodated in the ventilation section.
[0024]
According to the present invention, since the foaming agent is foamed and expanded inside the ventilation section in the event of a fire, the reliability of closing the ventilation section is high, and it is possible to cut off the ventilation in the ventilation section and suppress the propagation of flame.
[0025]
The building according to the invention according to claim 6 is characterized in that the attic space formed in the attic, the attic ventilation section for ventilating the air in the attic space, the underfloor space formed under the floor, and the air in the underfloor space. And a wall body according to any one of claims 1 to 5, which has an under-floor ventilator for ventilating the inside and a ventilation path in the wall communicating with the two spaces.
[0026]
According to the present invention, since the wall according to any one of claims 1 to 5 is provided, the flame spreads to the ventilation passage in the wall although the ventilation in the wall can be performed at the time of non-fire. It is possible to suppress the propagation of the flame trying to pass through the ventilation passage in the wall including the initial state.
[0027]
The fire prevention method according to the invention according to claim 7, wherein the wall has a function of suppressing air passage while having air permeability, and closes a ventilation portion of a wall partitioning material provided in a wall of a building. The ventilation flame-retardant mesh attached to the partitioning material suppresses the flow of the flame that tries to pass through the ventilation part.
[0028]
According to the present invention, since the temperature difference in the wall is small during a non-fire situation, a pressure difference is hardly generated in the regions on both sides of the ventilation flameproof mesh, and the pressure loss resistance of the ventilation flameproof mesh can be ignored. Does not substantially impede the ventilation of the ventilation passage in the wall. However, when a fire occurs, as the temperature difference between the areas on both sides of the flame-retardant mesh increases, the pressure difference in these areas increases, and the pressure loss resistance of the flame-retardant mesh becomes insignificant. . This makes it possible to suppress the propagation of the flame that has spread to the ventilation section from the initial stage of the propagation with the ventilation flameproof mesh.
[0029]
In the fire prevention method of the invention according to claim 8, the partitioning material in the wall has a function of suppressing air passage while having a ventilation property, so as to block the ventilation portion of the partitioning material in the partition of the building wall. By the ventilation flame-retardant mesh attached to the, while suppressing the flow of the flame trying to pass through the ventilation part at the time of fire, it is provided facing the ventilation part, and maintains an unfoamed state at a predetermined temperature or less, In addition, a refractory foaming agent that expands and expands at a temperature exceeding a predetermined temperature is foamed so as to substantially close the ventilation portion, so as to block the propagation of the flame.
[0030]
According to the present invention, it is possible to ventilate the inside of the wall through the flame-retardant mesh and the ventilation part in a non-fire situation. While suppressing the fire from spreading at the beginning of the flame net, the foaming agent heated by the flame or the hot air is foamed and expanded so as to close the ventilation portion, and the ventilation in the wall is substantially cut off, and the propagation of the flame Can be suppressed.
[0031]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is applied to a wooden framed wall construction method will be described with reference to FIGS. 1 to 5. The non-combustible member described in this embodiment refers to a member made of a material compatible with the non-combustible material referred to in Article 2.9 of the Building Standards Act. Refers to members made of quasi-noncombustible materials and flame-retardant materials prescribed in Article 1, paragraphs 5 and 6 of the Enforcement Order.
[0032]
A building, for example, a building denoted by reference numeral 201 in FIG. 1 is a wooden house having outer insulation provided on its outer wall, and has an outer ventilation layer 202 as an outer ventilation space and an inner ventilation layer as an inner ventilation layer as an inner ventilation space. And a ventilation path 203 in the wall used as a layer.
[0033]
In order to provide external heat insulation and to provide the outer ventilation layer 202, a heat insulating material 205 (first outer wall) is provided outside the wall body 204 that forms the frame of the building 201, and the outer surface of the heat insulating material 205 is The exterior material 206 (second outer wall) is lined with a predetermined gap therebetween. As the heat insulating material 205, a synthetic resin foam heat insulating material, for example, a board having one or more layers of expanded polystyrene can be suitably used, and a flame-retardant or non-flammable phenol foam, ALC (light-weight foam concrete), or a heat-resistant synthetic resin is used. A plate or the like can also be used. Since the surface material 239 described later is disposed on the indoor side surface of the heat insulating material 205, the heat insulating material 205 is not directly exposed to the air passage 203 in the wall.
[0034]
A body edge (not shown) extending in the vertical direction is sandwiched between the heat insulating material 205 and the exterior material 206. With these members, the gap for forming the outer ventilation layer 202 outside the heat insulating material 205 is secured.
[0035]
The lower end of the outer ventilation layer 202 of the wall 204 is connected to the atmosphere around a drain for raining. The back hut space 207 of the building 201 is also provided with external heat insulation. For this purpose, as shown in FIG. 1, a roof back insulation material 209 is disposed on the back side of a roof material 208 serving as an exterior material, and a roof outside ventilation layer 210 is formed therebetween. The hut back insulation 209 and the insulation 205 are continuous. The same type of heat insulating material as the heat insulating material 205 can be used for the back hut heat insulating material 209. The upper end of the outer ventilation layer 202 of the wall body 204 communicates with the lower side of the roof outer ventilation layer 210, and the upper portion of the outer ventilation layer 210 communicates with an exhaust port (not shown) provided on the roof. The outer ventilation layer 202 of the wall 204 may communicate with the outside air near the eaves. In this case, the outer ventilation layer 202 may not be in communication with the roof outer ventilation layer 210. When the outer ventilation layer 202 is not in communication with the roof outer ventilation layer 210, it is necessary to provide an opening communicating with the outside air near the eaves in order to discharge hot air from the roof.
[0036]
As shown in FIG. 1, one or more hut back dampers 211 are attached to the hut back space above the building 201 as a hut back ventilator that can arbitrarily open and close communication between the hut back space 207 and the outside. The damper 211 can be opened or closed manually or electrically, and may include a normal fitting for opening and closing an opening, such as a drape window or a skylight, and may include an electric fan.
[0037]
Reference numeral 212 in FIG. 1 indicates an underfloor space defined by a foundation concrete 213 of the building 201. The base concrete 213 is provided with a heat insulating material 213a. In order to make the temperature in the underfloor space 212 less affected by the outside air temperature, the heat insulating material 213a is desirably provided outside the basic concrete 213, but may be indoors. The base concrete 213 has one or more underfloor ventilation holes 214 at predetermined locations. The underfloor vent 214 is provided with a underfloor damper 215 that can be arbitrarily opened and closed manually or electrically.
[0038]
A base 216 is fixed on the base concrete 213. On the base 216, a wall 204 having a framed wall structure having a ventilation passage 203 in the wall is provided.
A wall 204 of a two-story or more building 201 shown in FIG. 1 includes a head joint 224, upper and lower frames 222 and 223 constituting a wall frame 218, a vertical frame (not shown), a side joist or an end joist 238, a ventilation barrier. It includes a flame net 242 (hereinafter abbreviated as a net), a base 216, and openings such as lintels and windows provided around openings (not shown).
[0039]
Reference numeral 239 in FIG. 1 indicates a surface material such as plywood disposed on an outdoor surface such as the wall 204, and covers the indoor surface of the heat insulating material 205. As the face material 239, a face material capable of obtaining the seismic performance of the framed wall structure can be suitably used. For example, structural plywood, structural panel, medium density fiber plate (MDF), gypsum board, particle board, ALC ( Lightweight concrete). By providing the face material 239, the heat insulating material 205 is not directly exposed to the ventilation passage 203 in the wall. Thereby, the workability of the heat insulating material 205 is improved, and the heat insulating material 205 is less susceptible to the effects of heat and flame due to the internal fire. Further, the face material 239 can also be provided on the indoor surface of the back insulation 209. When the heat insulating material 205 is made of a flame-retardant material having a lower heat resistance than a non-combustible material in a fire, it is preferable to provide the heat insulating material 205 with a face material 239.
[0040]
As illustrated in FIG. 4, the wall frame 218 connects both ends of the upper frame 223 and the lower frame 222 with a vertical frame (not shown), and has an appropriate number of, for example, vertical bars 225 inside the upper and lower frames 222 and 223. And so on. In this case, the downstairs wall frame 218a is disposed on the base 216 via the lower end joist 238, and a hole (not shown) for directly connecting the above-mentioned vertical frame and the foundation concrete 213. It is fixed via down hardware and band hardware.
[0041]
The upper and lower frames 222, 223 and the vertical frame provided in the wall frame 218 may be formed of a solid material such as cedar, pine, rice paddle, or a structural laminated material, LVL, which can form a carbonized layer of wood or the like having a predetermined thickness. Consists of things. The thickness of the wood is desirably, for example, 38 mm, which is a standard thickness by the framing wall method, and may be at least 30 mm or more. Further, the wall frame 218 can also divide the space inside the wall in the left-right direction by the vertical frame. These upper and lower frames 222 and 223 and the vertical frame (not shown) can be arranged at any position within a range in which safety is confirmed in terms of structural strength. In addition to wood, flame-retardant or non-flammable phenol foam, ALC A member made of a heat-resistant synthetic resin, metal, glass, or the like can be used. The upper and lower frames 222 and 223 and the vertical frame need to be provided without any gaps in the wall body, and they are all made to have the same width as the width of the wall body 204. It may be provided so as to close. Further, the shape and material of the head joint 224 and the vertical bar 225 can be the same as those of the upper and lower frames 222 and 223.
[0042]
In FIG. 1, a wall frame 218a, 218b is provided with a wall base material 226, such as an interior base material and a gypsum board facing the living space S. To the lower end of the wall interior material 226, a surface material constituting a floor body, for example, a floor bearing surface material 227 is connected, and these floor bearing surface materials 227 are supported by floor joists 228 for lower floors or upper floors. . The lower surface of the floor bearing surface member 227 faces the upper floor underfloor space 234 or the underfloor space 212.
[0043]
Reference numeral 236 in FIGS. 1 and 2 denotes an interior material for the downstairs or upstairs that forms the ceiling of the living space S. The ceiling interior material 236 may be provided with an interior base material, a gypsum board stretched on the surface thereof and facing the living space S, and a sound absorbing layer on the back surface of the interior base material as necessary.
[0044]
On the upper frame 223 of the lower-middle-floor wall frame 218a in FIG. 1, a head joint 224 for binding the upper-floor wall frame 218b is provided on the upper frame 223. On the head joint 224, an upper end joist 238 and the like for supporting the floor frame body 218b for floors are arranged. In this specification, the upper floor refers to a floor higher than the first floor, such as the second floor or the third floor.
1 and 2, reference numeral 228 denotes a floor joist having the same height as the end joist 238.
[0045]
The upstairs wall frame 218b is installed on the upstairs end joist 238 and the floor joist 228 using a hole-down fitting (not shown), similarly to the above-described installation of the downstairs wall frame 218a. I have. The mounting of the interior materials for the wall and the ceiling and the surface material forming the floor on the upper floor, for example, the floor bearing surface material and the like, to the upper wall frame 218b are the same as those for the lower floor, so that the same portions are used. Are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. However, a material that does not include the sound deadening layer is used as the ceiling interior material 236 on the floor.
[0046]
The portion on the wall 204 side of the floor bearing surface material 227 for the floor is extended so as to cover the lower surface of the lower frame 222 of the wall frame 218b for the floor, and this extended portion 227a (see FIG. 2) is The upper wall frame 218b is sandwiched between the lower frame 222 and the end joists 238 and the floor joists 228.
[0047]
As shown in FIGS. 1 and 3, an upper frame 223 is provided on the upper frame 223 of the upper wall frame 218b to prevent the roof from falling down and to bind a ceiling joist to the roof. Have been.
[0048]
As described above, the wall body 204 including the vertically adjacent wall frame bodies 218a and 218b has the upper and lower wall body spaces 204a and 204b. The lower wall interior space 204a is partitioned by a wall frame 218a, a lower floor interior material 226 attached thereto, and a heat insulating material 205 covering the wall frame 218a from the outside, and likewise the upper wall interior space 204b. Is divided by a wall frame 218b, a floor interior material 226 mounted on the wall frame, and a heat insulating material 205 covering the wall frame 218b from outside.
[0049]
As shown in FIG. 1, the wall frames 218a and 218b included in the wall 204 function as space members in the wall. Further, the upper frame 223 and the lower frame 222, the head joint 224, and the extended portion 227a of the floor bearing surface material 227 for the upper floor all function as horizontal members for vertically dividing the air passage 203 in the wall. ing.
[0050]
The upper frame 223 and the lower frame 222 are each provided with one or more, for example, a plurality of, for example, preferably a plurality of, ventilation holes 233 as ventilation portions which are open at both upper and lower ends through the thickness direction thereof, as shown in FIG. It is located between the vertical frame and the vertical bar 225 and between the adjacent vertical bars 225 and opened. The size, shape, interval, position, and the like of these ventilation holes 233 can be arbitrarily set within a range that does not impair the necessary structural strength. The vent 233 is preferably sized and shaped to delay as much as possible the fire spreading from one side, eg, below, in the event of a fire, can propagate to the other side, eg, above. In the case of the framing wall construction method of the present embodiment, holes having a diameter of 10 mm to 50 mm are provided at positions offset from the center in the width direction of the horizontal member at intervals of 50 mm to 250 mm in the longitudinal direction of the horizontal member. Can be illustrated. The ventilation holes 233 of each transverse member function as a part for venting into and out of the space 204a or 204b in the wall. However, if the ventilation hole 233 is small (for example, a diameter of 15 mm or less) or the number of holes is small (250 mm or more), an electric fan may be used in combination with the ventilation unit at the back of the hut, in case of non-fire or fire. Preferred.
[0051]
As shown in FIG. 2, one or more, for example, preferably many, vent holes 243 are also formed in the head joint 224, and one or more, for example, preferably, many, vent holes 244 are also formed in the extension portion 227a. Have been. These ventilation holes 243 and 244 function as a portion for venting into and out of the in-wall space 204a or 204b, and each of the ventilation holes 233 and 244 is connected to each of the ventilation holes 233 so as to directly face and communicate with each of the ventilation holes 233. They are provided in the same pattern.
[0052]
As shown in FIG. 4, one or more, for example, a plurality of vertical material ventilation holes 245 are also formed in a vertical material such as a vertical frame (not shown) or a vertical bar 225 of the wall frame bodies 218a and 218b. These ventilation holes 245 also function as a part for venting into and out of the wall space 204a or 204b, but these can be omitted. However, the provision of these ventilation holes 245 is preferable in that the compartments in the wall frames 218a and 218b communicate with each other in the horizontal direction, so that it is possible to suppress the accumulation of hot air and moisture in the wall 204. .
[0053]
As shown in FIG. 1, each ventilation hole 233 opened in the lower frame 222 of the lower wall frame 218a facing the underfloor space 212 allows the lowermost wall body space 204a of the wall 204 and the first floor underfloor. The space 212 is communicated with. The upper floor underfloor space 234 between the upper floor and the lower floor and the lower wall in-body space 204a are connected to a ventilation hole 233 formed in the upper frame 223 of the lower wall frame 218a and a head tie facing the ventilation hole 233. 224 are communicated through the vent holes 243.
[0054]
The upper wall interior space 204a and the upper floor underfloor space 234 are connected to the ventilation holes 233 formed in the lower frame 222 of the upper wall frame 218b and the ventilation holes 244 formed in the extension 227a opposed thereto. Are communicated through. The cabin back space 207 and the in-wall space 204b are communicated with each other via an air hole 233 formed in the upper frame 223 of the upper wall frame 218b and an air hole 243 of a head joint 224 facing the air hole 233.
[0055]
Therefore, the underfloor space 212 and the hut back space 207 communicate with each other through the ventilation holes 233, 243, 244 and the ventilation passage 203 in the wall. Therefore, due to convection and the like caused by a difference in air density due to a temperature difference between the underfloor space 212 and the under-housing space 207, ventilation in the wall from the under-floor space 212 to the under-housing space 207 through the in-wall ventilation path 203 is formed. . Accordingly, it is possible to improve the living comfort given to the occupant, as the heat and moisture in the wall 204 can be discharged in the normal state. In this case, air in the upper floor underfloor space 234 can also be taken into the ventilation in the wall and discharged. Further, at the time of fire, hot air affected by an external fire, toxic gas or flammable gas which may be generated inside can be discharged by ventilation in the wall.
[0056]
A net 242 for flameproof ventilation is attached to each of the wall frames 218a and 218b so as to close the ventilation holes 233. The mesh member 242 is made of a material having breathability and fire resistance. The constituent materials such as the upper and lower frames 222 and 223 constituting the wall frames 218a and 218b used in the standard construction method themselves function as partitioning materials in the wall, and each end is connected to another adjacent constituent material. On the other hand, they are connected without gaps. The configuration in which the ventilation holes 233 are closed and the mesh members 242 are attached to the wall frames 218a and 218b as described above is compared with a case where a partition member having a ventilation portion is provided on the wall frame 218 by retrofitting. Since the partitioning function is excellent, it is excellent in that the net-like body 242 can easily exhibit the ventilation performance in the wall at the time of non-fire and the function of suppressing the propagation of the flame when the flame spreads as designed. In the case of the retrofitting partition material, an unmanageable gap can be formed between the end of the partition material and the component material of the wall frame due to the dimensional accuracy of the wall frame and the partition material and the amount of the partition material. Since there is a possibility that this gap becomes a passage for ventilation and flame, it is difficult to achieve the function of ventilation and flame prevention in the wall 204 as designed.
[0057]
A wire mesh made of a noncombustible material, for example, a metal, specifically, iron or stainless steel, can be suitably used for the mesh body 242. If the wire mesh is not a corrosion-resistant material, a wire mesh material subjected to a corrosion-resistant process is used. It is desirable. The wire netting 242 is not only excellent in durability but also excellent in flexibility and cutting property as compared with building materials such as gypsum board and wood, so that it is accurately provided in the ventilation passage 203 in the wall. This is easily possible, and is preferable in terms of construction.
[0058]
The size of the mesh (aperture) of the reticulated body 242 is 0.5 mm or more and less than 5.0 mm, preferably 0.5 to 2.0 mm, and more preferably 1.0 to 2.0 mm.
[0059]
If the size of the mesh is 0.5 mm or more and less than 5.0 mm, a practically suitable ventilation resistance can be obtained for suppressing the propagation of the flame, but sufficient passage of moisture, hot air, toxic gas, and flammable gas can be obtained. It is possible. Thus, in the early stage of the fire, the temperature rise in the wall can be suppressed by the exhaust performance due to the ventilation in the wall, and at the time of the progress of the fire, the flame receives the resistance of the mesh of the mesh body 242, so that the flame in the wall 204 can be prevented. Can be prevented from spreading due to the propagation of heat. If the mesh size is 0.5 to 1.5 mm, especially 0.5 to 1.0 mm, an electric fan should be used as a ventilation at the back of the hut in order to increase the ventilation effect during non-fire, temperature suppression during fire, and the exhaust effect. It is preferred to use. However, the natural ventilation is not limited to this, since the effect of discharging moisture and hot air can be sufficiently maintained.
[0060]
When the size of the mesh is less than 0.5 mm, the pressure loss resistance of the mesh member 242 cannot be ignored even for ventilation in the wall in a non-fire situation. For this reason, the ventilation resistance at the time of non-fire is increased, and it becomes difficult to obtain a predetermined ventilation performance in the wall, which is not appropriate.
[0061]
When the mesh has a size exceeding, for example, 5.0 mm, good ventilation can be ensured in a non-fire situation, but it cannot be effective resistance to a pressure difference between both sides of the mesh body 242 in a fire situation. This is not preferable because it is difficult to effectively suppress the propagation of the initial flame that has spread to the mesh member 242 by the mesh member 242.
[0062]
Further, when the mesh is set to 1.0 to 2.0 mm, soot generated by the initial flame easily adheres particularly to the mesh, and the substantial air permeability of the mesh can be further reduced as compared with the time of non-fire. For this reason, it is excellent in that further resistance to the propagation of the flame can be obtained, and also desirable in that insect repellent performance of ants and mosquitoes can be expected.
[0063]
The reticulated body 242 has a shape larger than the ventilation hole 233, that is, in the present embodiment, has substantially the same shape as the lower surface of the upper frame 223 or the lower frame 222. The mesh member 242 is provided so as to close the entrance of the ventilation hole 233. That is, with respect to the upper frame 223, the net-like body 242 is fixed on the upper surface of the upper frame 223 by covering the upper end opening of each of the ventilation holes 233 opened in the upper frame 223. In this case, the net-like body 242 is provided between the upper frame 223 and the head joint 224 superposed thereon.
[0064]
More specifically, the upper frame 223 of the lower wall frame 218a that shares a ventilation path that allows ventilation between the lower wall interior space 204a and the upper floor underfloor space 234, and a head joint 224 superposed thereon. Between them, a net-like body 242 is sandwiched. Similarly, between the upper frame 223 of the upper wall frame 218b and the head joint 224 superposed on the upper frame 218b, which share a ventilation path that allows the ventilation between the upper wall body space 204b and the back space 207. Also, the mesh body 242 is sandwiched. The configuration in which the mesh member 242 is sandwiched between the head frame 223 and the upper frame 223 using the head joint 224 does not require a special fixing component for attaching the mesh member 242, and also includes a fire, an earthquake, and the like. In spite of this, it is excellent in that the mesh member 242 can be held at a predetermined attachment position.
[0065]
The mesh member 242 thus attached to the wall frame members 218a and 218b closes the upper end opening of the ventilation hole 233 adjacent to the lower side, and the lower end opening of the ventilation hole 243 adjacent to the upper side, that is, with respect to the ventilation hole 243. The inflow opening of the upward flame is closed. The mesh member 242 is positioned below the wall frames 218a and 218b so as to close the lower end openings of the ventilation holes 233 of the lower frame 222 (that is, the openings on the inflow side of the upward flame with respect to the ventilation holes 233). It is overlaid on the lower surface of the frame 222.
[0066]
The attachment of the mesh body 242 to the lower frame 222 can be performed by nailing, bonding with a heat-resistant adhesive, or a combination thereof. The mesh body 242 attached to the lower frame 222 of the lower wall frame 218 a faces the underfloor space 212. In addition, the net-like body 242 for the lower frame 222 of the wall frame 218a can be omitted. In addition, since the lower frame 222 of the upper wall frame 218b is overlaid with the extension 227a of the floor bearing surface material 227 for the floor from the lower side, as a result, this extension 227a and the wall frame A net 242 is sandwiched between the lower frame 222 and the lower frame 218b.
[0067]
As described above, the configuration in which one mesh member 242 is attached so as to close the plurality of ventilation holes 233 is preferable because the number of steps for attaching the mesh member 242 is small and the productivity is good. However, in the present invention, the reticulated body 242 may have a size that covers one or several adjacent ventilation holes 233, and may use a plurality of the ventilation holes 233 to close the ventilation holes 233 of the horizontal member.
[0068]
Further, as shown in FIG. 4, a mesh member 242 is also nailed to each of the vertical members such as the vertical frame and the vertical bar 225 (not shown) of the wall frame members 218a and 218b so as to cover the vertical member ventilation holes 245. And it is attached by bonding or the like. The mesh member 242 is attached so as to cover the side surface of the vertical frame (not shown) facing the inside of the wall frame member 218a or 218b, and is attached to the vertical bar 225 so as to cover one side surface thereof. I have. The attachment of the mesh member 242 to the vertical bar 225 may be omitted.
[0069]
The mesh member 242 may be provided so as to face the inside of the wall frame members 218a and 218b (the space in the frame where the vertical bar 225 is disposed). In this case, when the net 242 is also provided on the vertical bar 225, the net 242 can be attached to the inner surfaces of the upper and lower frames 222, 223 together with the installation, and thus the net 242 can be attached to the wall frames 218a, 218b. The installation of the net 242 can be completed at once.
[0070]
In this embodiment, the frame material shown in FIG. 5A, FIG. 5B, or FIG. 5C, for example, both upper and lower frames 222 and 223 can be used. In the upper and lower frames 222 and 223 in FIG. 5A, a plurality of ventilation grooves (venting portions) 233a which are open on both upper and lower surfaces are provided on one side thereof at intervals in the longitudinal direction. In the upper and lower frames 222 and 223 of FIG. 5B, a plurality of, for example, elliptical ventilation holes (vents) that are open to one side at both upper and lower surfaces and extend in the longitudinal direction of the upper and lower frames 222 and 223 are provided. 233 are provided at intervals in the longitudinal direction. In the upper and lower frames 222 and 223 in FIG. 5C, a plurality of ventilation grooves (venting portions) 233a that are respectively opened on the upper and lower surfaces on one side are provided at intervals in the longitudinal direction, and on the other side. Also, a plurality of ventilation grooves (venting portions) 233a which are respectively opened on the upper and lower surfaces are provided at intervals in the longitudinal direction. These ventilation portions are closed with a ventilation flameproof net 242 fixed to at least one surface of both upper and lower frames 222 and 223.
[0071]
Further, in this embodiment, as described above, a building wall, a building, and a fire prevention method that can achieve both effective ventilation and flame shielding without using a fire-resistant foaming agent or a fire-resistant foam paint, etc. are provided. Is possible. For the existing fire-resistant foaming agent or fire-resistant foamed paint, a polyurethane resin having high hygroscopicity is often used. Therefore, when the foaming element is used, the performance of the fire-resistant foaming agent or the fire-resistant foamed paint may be deteriorated due to aging due to moisture absorption, and reliable foaming and expansion can be obtained at the time of fire. And the cost of polyurethane resin and the like is high. On the other hand, since the present embodiment does not use a fire-resistant foaming agent or a fire-resistant foamed paint, it can be inexpensively and easily constructed, and can reliably maintain the ventilation flameproofing action of the mesh body 242 for a long time. It is excellent in that it has high reliability in suppressing the surroundings of the fire including the initial stage when the flame spreads.
[0072]
Next, second to fifth embodiments will be described. Since these embodiments have basically the same configuration as the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals as those in the first embodiment, description of the configuration and operation is omitted, and different portions will be described. I do.
[0073]
In the second embodiment of the present invention shown in FIG. 6, instead of providing a ventilation path extending between the upper frame 223 and the head joint 224 of the upper wall frame 218 b, a space between the wall frame 208 b and the heat insulating material 205 is provided. The ventilation portion between the space 204c in the wall and the space 207 behind the cabin, which is a gap, is provided in the anti-slip 251 provided on the roof side with the lower end in contact with the upper surface of the head joint 224. That is, the anti-slip 251 has a plurality of ventilation portions 252 (only one is illustrated) penetrating in the thickness direction at the lower end thereof at predetermined intervals. The open lower ends of these ventilation portions 252 are closed on the upper surface of the head tie 224. Each ventilation part 252 communicates with a space 204c in the wall, which is a gap between the wall frame 218b and the heat insulating material 205. A mesh member 253 is attached to at least one side surface of the anti-skid 251 so as to close the opening of each ventilation part 252. The net 253 is similar to the net 242 of the first embodiment. Configurations other than those described above are the same as those of the first embodiment, including a configuration not shown in FIG.
[0074]
Also in the second embodiment, the provision of the mesh member 253 in the ventilation part 252 allows the propagation of the flame between the cabin back space 207 and the in-wall space 204c to be similar to the first embodiment. A toxic gas, a flammable gas, or the like can be discharged while being suppressed by the net-like body 253 that blocks the air.
[0075]
In the third embodiment of the present invention shown in FIG. 7, a space (at least one of 204 a and 204 b) in the wall body is vertically divided into walls 204 so as to function as a fire stop material and support the interior material 226. The first and second horizontal members 261 and 262 are provided close to each other. The horizontal members 261 and 262 are made of wood or steel, and are provided on one side of the first horizontal member 261 and on the other side of the second horizontal member 262. A plurality of ventilation grooves (venting portions) 263 penetrating through 262 in the thickness direction are provided at predetermined intervals in the longitudinal direction. In addition, only one ventilation groove 263 is shown for each horizontal member.
[0076]
The open end of the ventilation groove 263 provided in one of the horizontal members, for example, the horizontal member 261 at a relatively upper position, is closed by the interior material 226, and the opening of the ventilation groove 263 provided in the other horizontal member 262 is opened. The end is closed by the heat insulating material 205 or the face material 239. The upper and lower ventilation grooves 263 and a ventilation portion 265 composed of a narrow gap between the pair of horizontal members 261 and 262 are formed. That is, the bent ventilation portion 265 is formed in the wall space. A mesh member 264 is attached to one of the horizontal members 261 and 262 so as to close the ventilation portion 265. The mesh member 264 is similar to the mesh member 242 of the first embodiment, and is bent corresponding to the ventilation portion 265, for example, to cover the bent ventilation portion 265. Note that the above configuration can be provided in place of the ventilation paths in the upper and lower frame portions of the wall frames 218a and 218b, or in combination with these ventilation paths. Configurations other than those described above are the same as those of the first embodiment, including a configuration not shown in FIG.
[0077]
Also in the third embodiment, the reticulated body 264 is provided so as to cover the ventilation part 265, so that the reticulated body 264 suppresses the propagation of the flame and the toxic gas or the flammable gas as in the first embodiment. Can discharge gas. Moreover, since the pair of horizontal members 261 and 262 form the bent portion 265 in the wall space, the propagation of the flame can be further easily suppressed. In the third embodiment, it is also possible to provide three or more transverse members alternately arranged with the direction of the ventilation groove 263 reversed, and to increase the number of times of bending of the bent ventilation part 265. In addition to this, the wire netting 264 can be easily bent and arranged in accordance with the bending.
[0078]
In the fourth and fifth embodiments shown in FIGS. 8 and 9, the shaft having the in-wall air passage 203 that communicates between the understory space ventilated by the understory ventilation section and the underfloor space ventilated by the underfloor ventilation section. An example in which the present invention is applied to a building 201 including a wall structure 204 having a pair structure and a ventilation layer 202 provided outside a heat insulating material 205 is shown.
[0079]
In this building 201, a girth or beam 271 is provided on the wall 204 facing the upper floor underfloor space 234 on the second or third floor. The girth or beam 271 is made of wood or the like and functions as a transverse member in the wall. The floor bearing surface members 227 forming the upper floor are mounted on the wooden floor joists 272 for the floor arranged at intervals. The end of each floor joist 272 is connected to a trunk or beam 271. As a result, a ventilation portion 273 is formed between the floor bearing surface material 227 and the body insert or beam 271 opposed to each other vertically and the end of each floor joist 272 sandwiched therebetween. One end of the ventilation portion 273 in the ventilation direction is communicated with the space 204b inside the wall above the trunk or beam 271 and the other end of the ventilation direction is communicated with the underfloor space 234 on the upper floor.
[0080]
In the ventilation part 273, a net-like body 274 is installed so as to close one end on the side of the wall 204b, for example. Specifically, the mesh member 274 is similar to the mesh member 242 of the first embodiment, and the bent upper portion of the mesh member 274 is provided between the end of each floor joist 272 and the floor bearing surface material 227. The lower part of the net-like body 274 bent in the opposite direction to the upper part is overlapped on the upper surface of the trunk or the beam 271.
The upper and lower portions of the net-like body 274 are fixed by nailing or the like as necessary. Due to the attachment of the net-like body 274, an intermediate portion between the upper part and the lower part of the net-like body 274 closes one end of the ventilation part 273 on the side of the wall body space 204b.
[0081]
Further, in the fourth embodiment shown in FIG. 8, a ventilation portion 277 having a narrow gap is provided between the downstairs side of the girder or beam 271 and the joint stopper 275 of the interior material 226 and the ceiling interior material 236. Through the portion 277, the space 204a in the wall and the upper floor space 234 are communicated with each other. The joint stopper 275 is made of wood, steel, or the like, and suppresses the propagation of flame at the time of a fire from the joint between the interior material 226 and the ceiling interior material 236. A net-like body 278 is attached over the trunk or beam 271 and the joint stopper 275 so as to close the ventilation part 277. Further, the horizontal member (not shown) provided on the wall 204 is provided with a ventilation portion for allowing ventilation in the wall, and a mesh member is provided for each of the ventilation portions. ing. Configurations other than those described above are the same as those of the first embodiment, including a configuration not shown in FIG.
[0082]
Also in the fourth embodiment, by providing the net-like body 278 so as to close the ventilation part 277, similarly to the first embodiment, the propagation of the flame between the underfloor space 234 and the in-wall space 204b is reduced by the ventilation part. It is possible to suppress the flame from spreading at the time when the flame spreads to the net 278 closing the 277.
[0083]
Further, in the fifth embodiment shown in FIG. 9, an interior material 226 for downstairs is stretched up to the downstairs side of the girth or beam 271, and the interior material 226 penetrates in the thickness direction and has left and right ends opened. One or more, for example, a plurality of ventilation holes 281 are formed as ventilation holes. The size, shape, interval, position, and the like of these ventilation holes 281 can be arbitrarily set within a range that does not impair the necessary structural strength. In addition, it is preferable that the size and the shape of the fire are such that the fire occurring below the ventilation hole 281 on the side of the space 204a inside the wall is delayed as far as possible to transmit the fire upward. In the case of the present embodiment, the diameter is 10 mm or more. An example in which 50 mm holes are provided in the interior material 226 on the lower floor at intervals of 50 mm to 250 mm can be exemplified. Each ventilation hole 281 functions as an ingress / egress portion for ventilation between the in-wall space 204 a and the underfloor space 234. A net 282 is attached to at least one surface of the interior material 226 on the lower floor so as to close the ventilation hole 281. The mesh member 282 is similar to the mesh member 242 of the first embodiment. In addition, the interior material 226 on the upper floor is provided with a plurality of ventilation holes (not shown) for communicating the space 204b in the wall and the space behind the hut in order to allow ventilation in the wall. Are also provided with meshes. Configurations other than those described above are the same as those of the first embodiment, including a configuration not shown in FIG.
[0084]
Also in the fifth embodiment, the mesh body 282 is provided so as to close the ventilation hole 281, and similarly to the first embodiment, the propagation of the flame between the underfloor space 234 and the in-wall space 204 b is restricted by the ventilation hole. It is possible to suppress the flame from spreading at the time when the flame spreads to the mesh body 282 closing the 281.
[0085]
Hereinafter, sixth to tenth embodiments of the present invention will be described. In these embodiments, in order to further enhance the reliability of ensuring the ventilation during non-fire and the suppression of flame propagation during fire in the passage in the wall, a mesh body and a fire-resistant foaming agent are used in combination. are doing. The details will be described below.
[0086]
A sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0087]
A building, for example, a building indicated by reference numeral 1 in FIG. 10 is a wooden house provided with external heat insulation, and has an outer ventilation layer 2 as an outer ventilation space and a wall as an inner ventilation space (or also referred to as an inner ventilation layer). And a body air passage 3.
[0088]
In order to provide external heat insulation and to provide the outer ventilation layer 2, a heat insulating material 5 (first outer wall) is provided outside the wall body 4 that forms the frame of the building 1. The exterior material 6 (the second outer wall) is lined with a predetermined gap between the outer material and the outer surface. It does not prevent the heat insulating material 5 from having at least a face material disposed on the indoor side surface. A body edge (not shown) extending in the up-down direction is sandwiched between the heat insulating material 5 and the exterior material 6, and the space for forming the outer ventilation layer 2 outside the wall body 4 is secured by these members. I have.
[0089]
The lower end of the outer ventilation layer 2 communicates with the atmosphere around a drain for raining. The back hut space 7 of the building 1 is also provided with external heat insulation. For this purpose, as shown in FIG. 1, a roof back insulation material 9 is disposed on the back side of a roof material 8 serving as an exterior material, and a roof outside ventilation layer 10 is formed between them. The hut back insulation 9 and the insulation 5 are continuous. The upper end of the outer ventilation layer 2 communicates with the lower side of the outer ventilation layer 10, and the upper portion of the outer ventilation layer 10 communicates with an exhaust port (not shown) provided on the roof. The outer ventilation layer 2 does not need to be stopped under the eaves and communicate with the outer ventilation layer 10.
[0090]
At the upper part of the building 1, for example, at least a hut-back damper 11 is attached as one or more hut-back ventilation units that can arbitrarily open and close the communication between the hut space 7 and the outside. The damper 11 can be opened and closed manually or electrically, and includes ordinary fittings for opening and closing openings such as a drape window and a skylight, and also includes a ventilation fan having an electric fan.
[0091]
Reference numeral 12 in FIG. 10 indicates an underfloor space partitioned by the foundation concrete 13 of the building 1. The foundation concrete 13 has one or more ventilation holes 14 at a predetermined location. An underfloor damper 15 is attached to the foundation concrete 13 as an underfloor ventilation unit, for example, which can open or close the ventilation opening 14 manually or electrically.
[0092]
A base 16 is fixed on a foundation concrete 13 having at least one of the inner and outer surfaces provided with a heat insulating layer 13a. On the base 16, a wall body 4 having a framework structure having a ventilation passage 3 in the wall is provided. The wall 4 of the two-story or more building 1 shown in FIGS. 10 and 11 includes a lower-side wall frame 17a, an upper-layer wall frame 17b, an end joist 35, head ties 22, 37, and a ventilation flameproof net. (Hereinafter abbreviated as a mesh) 23 and a fire-resistant foaming agent 24. Each of the wall constituting members other than the reticulated body 23 and the foaming agent 24 is made of wood.
[0093]
As illustrated in FIG. 13, the wall frames 17 a and 17 b connect both ends of the upper frame 25 and the lower frame 26 with the vertical frame 27, and have an appropriate number of, for example, vertical bars 28 inside the upper and lower frames 25 and 26. The basic configuration is a construction that spans the area. The lower-floor side wall frame 17a is disposed on the base 16 via the lower end joist 21 and is fixed via a hole-down metal fitting (not shown) which directly connects the vertical frame 27 and the foundation concrete 13 to each other. ing.
[0094]
A wall interior member 31 made of gypsum board or the like facing the living space (living room) is attached to the wall frame 17a. At the lower end of the interior material 31, a face material, such as a load-bearing face material 32, constituting the floor for the downstairs is connected, and the load-bearing face material 32 is supported on a floor joist 33. The lower surface of the load bearing surface material 32 faces the underfloor space 12. Reference numeral 38 in FIGS. 10 and 11 denotes a ceiling interior material such as a gypsum board which forms a ceiling of a living space, and is disposed substantially vertically at a top of the interior material 31 as a vertical surface material.
[0095]
As shown in FIG. 11, on the upper frame 25 of the lower-side wall frame 17a, a head joint 22 for binding the upper-side wall frame 17b is provided on the upper frame 25. On the head joint 22, an upper end joist 35 and the like are arranged to support the upper-side wall frame 17b. In this specification, the upper floor refers to a floor higher than the first floor, such as the second floor or the third floor. Reference numeral 40 in FIGS. 10 and 11 indicates a floor joist for floors having the same height as the end joist 35.
[0096]
The upper floor frame 17b is installed on the floor joist 35 and the floor joist 40 for the upper floor using a hole-down metal fitting (not shown) in the same manner as the above-described installation of the lower floor frame 17a. The mounting of the interior materials for the wall and the ceiling and the surface material constituting the upper floor, for example, the load-bearing surface material, to the upper floor frame 17b are the same as those for the lower floor, so the same portions are the same. The description is omitted by attaching the reference numerals. However, the interior material 38 for the ceiling above the floor does not include a sound deadening layer.
[0097]
The portion of the load-bearing surface material 32 for floors on the wall 4 side is extended so as to cover the lower surface of the lower frame 26 of the floor frame 17b on the floor, and this extended portion 32a (see FIG. 11) is The frame 17b is sandwiched between the lower frame 26 and the end joists 35 and the floor joists 40.
[0098]
As shown in FIGS. 10 and 12, on the upper frame 25 of the upper-floor side wall frame 17b, a head stopper 37 for binding a roof stopper, a ceiling joist and the like is provided on the upper frame 25 to support the roof. ing. As described above, the wall body 4 including the vertically adjacent wall frame bodies 17a and 17b has the upper and lower wall body spaces 4a and 4b. The lower wall interior space 4b is partitioned by the wall frame 17a, the lower floor interior material 31 attached thereto and the heat insulating material 5 covering the wall frame 17a from the outside, and similarly the upper wall interior space 4a Is divided by the wall frame 17b, the interior material 31 for the upper floor mounted on the wall frame 17b, and the heat insulating material 5 covering the wall frame 17b from outside.
[0099]
The wall frame members 17a and 17b provided in the wall member 4 function as partition members in the wall, and among them, the upper frame 25 and the lower frame 26, the head ties 22 and 37, and the extended portion 32a of the floor bearing surface material 32, Each of them functions as a horizontal member that vertically partitions the air passage 3 in the wall.
[0100]
The upper frame 25 and the lower frame 26 each have one or more, for example, a plurality of, preferably, a plurality of, preferably vertically adjacent ventilation holes 41 as ventilation portions which are opened at both upper and lower ends through the thickness direction thereof. It is located between the vertical bar 27 and the vertical bar 28 and between the adjacent vertical bars 28 and is opened. The size, shape, interval, position, and the like of these ventilation holes 41 can be arbitrarily set within a range that does not impair the necessary structural strength. In the case of the present embodiment in which the two-by-four construction method is adopted, holes having a diameter of 10 mm to 50 mm are provided at positions offset from the center in the width direction of the horizontal member at intervals of 50 mm to 250 mm in the longitudinal direction of the horizontal member. Can be exemplified. Each horizontal member ventilation hole 41 functions as a part for venting into and out of the space 4a or 4b in the wall.
[0101]
As shown in FIGS. 10 to 13, one or more, for example, preferably a plurality of, preferably many vent holes 42 or 43 (only one is shown in FIGS. 10 to 12) are also opened in the head ties 22 and 37. At the same time, one or more, for example, preferably a plurality, preferably a large number of vent holes 44 (only one is shown in FIG. 11 as a representative) are also formed in the extension portion 32a. These ventilation holes 42 to 44 function as a portion for venting into and out of the in-wall space 4a or 4b, and all of the ventilation holes 41 to 44 communicate with the respective ventilation holes 41 so as to directly communicate with the respective ventilation holes 41. They are provided in the same pattern.
[0102]
As illustrated in FIG. 13, one or more, for example, a plurality of vertical material ventilation holes 45 are also formed in a vertical material such as the vertical frame 27 or the vertical bar 28 of the wall frames 17 a and 17 b. These vents 44 also function as a part for venting into and out of the in-wall space 4a or 4b, but these may be omitted. However, it is preferable to provide these ventilation holes 45 in that the partitions of the wall frames 17a and 17b communicate with each other in the horizontal direction, so that it is possible to suppress the accumulation of hot air and moisture in the wall 4.
[0103]
Through the ventilation holes 41 formed in the lower frame 26 of the lower wall frame 17a facing the underfloor space 12, the lowermost wall space 4b of the wall 4 and the underfloor space 12 on the first floor communicate with each other. ing. The upper floor underfloor space 48 between the upper floor and the lower floor and the lower wall in-body space 4b are connected to a vent hole 41 opened in the upper frame 25 of the lower wall frame 17a and a head tie opposed thereto. They are communicated via 22 vent holes 42. The upper wall body space 4a and the upper floor underfloor space 48 are connected to the respective air holes 41 formed in the lower frame 26 of the upper wall frame 17b and the respective air holes 44 formed in the extension 32a opposed thereto. Are communicated through. The cabin back space 7 and the in-wall space 4a communicate with each other via a vent hole 41 formed in the upper frame 25 of the upper wall frame 17b and a vent hole 43 of the head joint 37 facing the vent hole 41.
[0104]
Accordingly, the underfloor space 12 and the hut back space 7 are communicated with each other through the ventilation holes 41 to 44 and the ventilation passage 3 in the wall. For this reason, by the in-wall ventilation from the under-floor space 12 through the in-wall ventilation passage 3 to the in-wall space 7 formed by the convection generated by the air density difference due to the temperature difference between the under-floor space 12 and the under-roof space 7, The heat and moisture in the wall 4 can be exhausted. Thereby, the living comfort given to the resident can be improved. In this case, the air in the upper floor underfloor space 48 can also be taken out and discharged by the ventilation in the wall.
[0105]
A mesh 23 is attached to each of the wall frames 17a and 17b so as to cover the ventilation holes 41 and 45, respectively. The mesh member 23 is made of a material having air permeability and fire resistance. As the net-like body 23, a wire mesh made of a non-combustible material such as metal, specifically, iron or corrosion-resistant stainless steel, which has a higher thermal conductivity than a synthetic resin or the like, can be suitably used. The size of the mesh of the reticulated body 23 is 0.5 mm to 5.0 mm, preferably (1.0 to 2.0) mm. If the size of the mesh is less than 0.5 mm, the air permeability is likely to be impaired, and if it exceeds 5.0 mm, the function of blocking the flame is undesirably reduced. Further, when the mesh is set to 1.0 to 2.0 mm, soot generated by the initial flame easily adheres to the mesh, and the substantial air permeability of the mesh can be further reduced as compared with non-fire. For this reason, it is excellent in that further resistance to the propagation of the flame can be obtained, and also desirable in that insect repellent performance of ants and mosquitoes can be expected.
[0106]
The reticulated body 23 has a shape larger than the ventilation holes 41 and 45, that is, in the present embodiment, substantially the same shape as the lower surface shape of the upper frame 25 or the lower frame 26. The mesh body 23 is provided so as to close the entrances of the ventilation holes 41 and 45.
[0107]
That is, the mesh 23 is fixed to the upper frame 25 by overlapping the mesh 23 on the upper surface thereof so as to cover the upper end openings of the ventilation holes 41 formed in the upper frame 25. In this case, the mesh member 23 is provided so as to be sandwiched between the upper frame 25 and the head tie 22 or 37 overlapped therewith. More specifically, the upper frame 25 of the lower wall frame 17a sharing a ventilation path that allows ventilation between the lower wall body space 4b and the upper floor underfloor space 48, and the head joint 22 superimposed thereon. Between them, the net 23 is sandwiched. Similarly, between the upper frame 25 of the upper wall frame 17b and the head joint 37 superimposed on the upper frame 25 which share a ventilation path that allows ventilation between the upper wall body space 4a and the hut back space 7. Also, the mesh member 23 is sandwiched.
[0108]
In this manner, the structure in which the mesh member 23 is sandwiched between the upper frame 25 and the head tie 22 or 37 does not require a special fixing component for mounting the mesh member 23, and can prevent fire or fire. It is excellent in that the mesh member 23 can be held at a predetermined attachment position regardless of an earthquake or the like. The mesh member 23 attached to the wall frame members 17a and 17b closes the upper end opening of the ventilation hole 41 adjacent to the lower side and the lower end opening of the ventilation hole 42 or 43 adjacent to the upper side, that is, the ventilation hole The inflow side opening of the upward flame for 42 or 43 is closed.
[0109]
The mesh body 23 is positioned below the lower frames 26 of the wall frames 17a and 17b so as to cover the lower end openings of the ventilation holes 41 of the lower frame 26 (that is, the openings on the inflow side of the upward flame with respect to the ventilation holes 41). It is overlaid on the lower surface of the frame 26. The attachment of the mesh body 23 to the lower frame 26 can be performed by nailing, bonding with a heat-resistant adhesive, or a combination thereof. The mesh body 23 attached to the lower frame 26 of the lower wall frame 17a faces the underfloor space 12. In addition, the net 23 with respect to the lower frame 26 of the wall frame 17a can be omitted. The lower frame 26 of the upper wall frame 17b is overlaid with the extension 32a of the load-bearing surface material 32 for the floor from below, so that the extension 32a and the lower frame 26 of the wall frame 17b are overlapped. And the mesh body 23 is sandwiched between them.
[0110]
As described above, the configuration in which one reticulated body 23 is attached so as to close the plurality of ventilation holes 41 together is preferable in that the number of steps for attaching the reticulated body 23 is small and the productivity is good. However, in the present invention, the reticulated body 23 may have a size to cover one or several adjacent ventilation holes 41 and use a plurality of the ventilation holes 41 to close each ventilation hole 41 of the horizontal member.
[0111]
Further, as shown in FIG. 13, the mesh member 23 is also nailed or glued to each of the vertical members such as the vertical frame 27 and the vertical bar 28 of the wall frame members 17a and 17b so as to cover the vertical member ventilation holes 45. And so on. The mesh member 23 is attached so as to cover the side surface of the vertical frame 27 facing the inside of the wall frame member 17a or 17b, and is attached to the vertical beam 28 so as to cover one side surface thereof. The attachment of the mesh body 23 to the vertical bar 28 may be omitted.
[0112]
The mesh member 23 may be provided so as to face the inside of the wall frames 17a and 17b (the space inside the wall frame where the vertical bars 28 are disposed). At this time, when the mesh member 23 is also provided on the vertical bar 28, the mesh member 23 can be attached to the inner surfaces of the upper and lower frames 25, 26 together with this installation, and thus the wall members 17a, 17b can be attached. The installation of the net 23 can be completed at one time.
[0113]
The foaming agent 24 is formed, for example, in a granular shape smaller than the diameter of each of the ventilation holes 41 to 45 and larger than the mesh of the mesh body 23, and foams at a high magnification at a predetermined temperature equal to or lower than the heat-resistant temperature of the wood forming the partitioning material in the wall. (For example, 10 to 30 times foaming).
The temperature at which the foaming starts is, for example, 60 ° C to 250 ° C, preferably 200 ° C to 250 ° C, and foaming is completed at a temperature exceeding this temperature. Further, it is desirable that the foaming agent 24 has a property of being sticky and easily deformable by a pressing force.
[0114]
The granular foaming agent 24 is provided facing each of the ventilation holes 41 to 45 except for the ventilation holes 41 of the lower frame 26 of the lower-side wall frame 17a. Specifically, on the lower wall frame 17a side, as shown in FIG. 11 and FIG. 14A, a ventilation hole 42 which is a ventilation portion of the head joint 22 and a lower end opening of the hole 42 are partitioned. The particulate foaming agent 24 is accommodated in the space formed by the mesh body 23, more specifically, in the ventilation hole 42.
The foaming agent 24 is supported in contact with the mesh 23. As a result, the particulate foaming agent 24 is disposed in the ventilation path formed by the ventilation hole 41 of the upper frame 25 of the wall frame 17a and the ventilation hole 42 of the head tie 22 communicating therewith. It is close to and opposed to the upper end opening of the ventilation hole 41 of the upper frame 25 of the body 17a.
[0115]
As shown in FIG. 12 and FIG. 14A, the upper side wall frame 17b side is formed of a ventilation hole 43 which is a ventilation portion of the head joint 37 and a mesh member 23 which partitions the lower end opening of the hole 43. The granular foaming agent 24 is accommodated in a space, more specifically, in the ventilation hole 43. The foaming agent 24 is supported in contact with the mesh 23. As a result, the granular foaming agent 24 is disposed in the ventilation path formed by the ventilation hole 41 of the upper frame 25 of the wall frame 17b and the ventilation hole 43 of the head joint 37 communicating with the wall frame 17b. The upper end of the ventilation hole 41 of the upper frame 25 of the body 17b is close to and opposed to the upper opening.
[0116]
Similarly, as shown in FIG. 11 and FIG. 14 (B), a ventilation hole 41 formed as a ventilation portion in the lower frame 26 of the upper-side wall frame 17b and the mesh member 23 closing the lower end opening of the hole 41. The granular foaming agent 24 is accommodated in the space formed, more specifically, in the vent hole 41. The foaming agent 24 is supported in contact with the mesh 23. As a result, the particulate foaming agent 24 is arranged in the ventilation path formed by the ventilation hole 41 of the lower frame 26 of the wall frame 17b and the ventilation hole 44 of the extension 32a communicating therewith. It is close to and opposed to the upper end opening of the ventilation hole 44 of the material 32.
[0117]
The vertical members of the upper and lower wall frame members 17a and 17b are, as shown by the vertical bar 28 in FIG. The granular foaming agent 24 is attached so as to bite. As described above, the granular foaming agent 24 can be freely deformed by pressing, and when the foaming agent 24 is sticky, the foaming agent 24 is pushed into the mesh of the mesh body 23, thereby forming a vertical state. It can be held in contact with the mesh body 23. Accordingly, the foaming agent 24 is attached to the vertical net-like body 23 with a part of the foaming agent 24 entering the vent hole 45.
[0118]
The wall frames 17a and 17b of the wall 4 to which the net 23 and the foaming agent 24 are attached as described above may be processed in a factory and carried into a construction site. By doing so, it is not necessary to provide the mesh member 23 and the foaming agent 24 on the wall frames 17a and 17b at the construction site, so that the work efficiency in constructing the building 1 can be improved. Further, since the foaming agent 24 can be installed on the partitioning material inside the wall other than the vertical material, the granular foaming agent 24 in the vent hole is dropped (then, if necessary, may be pressed if necessary). Good workability.
[0119]
Reference numerals 51 and 52 in FIG. 11 indicate interior materials on the lower floor and upper floor that partition the adjacent living space S. The partitioning interior materials 51 and 52 include partition walls and boundary walls. An inter-wall space 51a between the interior materials 51 downstairs communicates with the underfloor space 12. A wooden upper frame 53 as a horizontal member and a wooden head tie 54 stacked on the upper frame 53 are attached between the upper ends of the interior materials 51 downstairs with the mesh body 23 interposed therebetween. The inter-wall space 52 a between the interior materials 52 on the floor is communicated with the back space 7. Each of the upper frame 53 and the head joint 54 has a ventilation hole (not shown) closed by the mesh member 23, and a granular foaming agent is contained in the hole in contact with the mesh member 23. A wooden lower frame 55 as a horizontal member is attached between lower ends of the interior materials 52 on the floor, and a part 32b of the load-bearing surface material 32 on the upper floor is overlapped on the lower surface of the lower frame 55. Have been. Both the part 32b and the lower frame 55 have a ventilation hole (not shown) closed by the mesh member 23, and a granular foaming agent is accommodated in the hole in contact with the mesh member 23.
[0120]
A plurality of anti-skids 56 (only one is illustrated, and there is a case of end joists or side joists) are sandwiched between the load bearing surface material 32 on the upper floor and the head joint 54. A plurality of lateral ventilation holes 57 (only one is shown) are formed in each of the anti-skids 56 as the underfloor space partition material on the floor. The spaces between the anti-skids 56 communicate with each other through the ventilation holes 57, and as a result, the upper floor underfloor space 48 and the in-wall spaces 4 a and 4 b are ventilated through the respective ventilation holes 57. It is possible to prevent heat and moisture from being trapped.
[0121]
A net-like body 58 made of a wire mesh or the like is attached to each of both sides of each anti-slip 56 to close both ends of the ventilation hole 57, and a granular foaming agent 59 is accommodated in each of the ventilation holes 57. ing. As the reticulated body 58 and the foaming agent 59, the same type as the reticulated body 23 and the foaming agent 24 are used.
[0122]
When a flame due to a fire spreads on the wall 4 having the ventilation passage 3 in the wall of the building, the flame or hot air tends to pass upward or downward through the ventilation passage 3 in the wall.
[0123]
That is, when a fire spreads from the living space on the first floor to the lower part of the wall 4, the ventilation holes 41, 42 communicating with each other from the lower space 4 b inside the wall to the upper floor underfloor space 48 are formed. The flame trying to pass through the ventilation path extending in the up-down direction is obstructed by the mesh member 23 partitioning the intermediate portion of the ventilation path and is blocked from passing upward.
The flame-shielding function of the mesh member 23 is exhibited from an early stage when a fire reaches the mesh member 23. Under such a flame-shielding state, the unfoamed foaming agent 24 arranged in the ventilation path reaches a predetermined temperature by hot air or the like passing through the ventilation path and expands. Thereby, the ventilation path can be substantially closed.
[0124]
When the fire spreads through the upper floor underfloor space 48 to the upper part of the wall 4 due to the fire in the living space S on the first floor, and the fire spreads to the lower part of the wall 4 through the upper floor underfloor space 48. The same is true in the case where the above is done.
[0125]
In other words, the flame that is going to pass through the vertically extending ventilation path formed by the communicating ventilation holes 44 and 41 from the upper floor underfloor space 48 to the upper wall body space 4a passes through the middle part of the ventilation path. The upward passage is blocked by the partitioning mesh member 23. Under this condition, the unfoamed foaming agent 24 disposed in the ventilation path formed by the ventilation holes 44 and 41 reaches a predetermined temperature due to hot air or the like passing through the ventilation path formed by the ventilation holes 44 and 41 and expands. Therefore, the ventilation path formed by the ventilation holes 44 and 41 can be substantially closed by the foaming agent 24 that has been foamed.
[0126]
When a fire spreads to the lower part of the wall 4 through the upper floor underfloor space 48, the fire tries to pass through the ventilation path formed by the ventilation holes 41 and 42 from the upper floor underfloor space 48 to the lower wall body space 4b. The burning flame is blocked from passing downward by the mesh member 23 partitioning the intermediate portion of the ventilation path. Under this condition, the unfoamed foaming agent 24 disposed in the ventilation path formed by the ventilation holes 41 and 42 reaches a predetermined temperature due to hot air or the like passing through the ventilation path formed by the ventilation holes 41 and 42 and expands and expands. Therefore, it is possible to substantially close the ventilation path formed between the ventilation holes 41 and 42 by the foaming agent 24 that has been foamed.
[0127]
When a fire spreads from the living space S on the floor to the upper part of the wall 4, the fire spreads from the upper space 4 a to the back space 7, or from the back space 7 to the wall space 4 a. Thus, the flame that attempts to pass through the vertically extending ventilation path formed by the communicating ventilation holes 41 and 43 is obstructed by the mesh member 23 that partitions the intermediate portion of the ventilation path, and blocks the upward passage. Can be The flame-shielding function of the mesh member 23 is exhibited from an early stage when a fire reaches the mesh member 23. Under such a flame-shielding state, the unfoamed foaming agent 24 arranged in the ventilation path reaches a predetermined temperature by hot air or the like passing through the ventilation path and expands. Thereby, the ventilation path can be substantially closed.
[0128]
For this reason, the temperature of the space in the wall is relatively hard to rise due to the ventilation in the wall through each of the ventilation holes 41 to 45 of the ventilation path 3 in the wall, and it takes a long time for the foaming agent 24 to function sufficiently. As described above, after the initial state in which the flame spreads to the ventilation portion provided with the mesh member 23, the flame trying to pass through the ventilation passage 3 in the wall together with the ventilation is blocked by the mesh member 23, thereby realizing the initial suppression of fire spread. It becomes possible. Thereafter, the foaming agent 24 is foamed and expanded in a state where the flame propagation is suppressed by the mesh member 23, and the ventilation in the ventilation passage 3 in the wall is cut off to suppress the propagation of the fire.
[0129]
In addition, since the metal net 23 becomes hot as the flame is blocked, the foaming agent 24 placed in contact with the metal net 23 is heated by the net 23 together with the hot air passing through the ventilation path. For this reason, the temperature of the foaming agent 24 can be quickly raised to expand the foam. In particular, as exemplified when the flame spreads from the upper floor underfloor space 48 toward the wall space 4b, the foaming agent 24 is arranged on the windward side of the ventilation passing through the ventilation path with the mesh body 23 as a boundary. In addition, in a configuration in which the foaming agent 24 is provided in the vicinity of the mesh member 23 in contact with the mesh member 23, the flame blocked by the mesh member 23 is effectively applied to the foaming agent 24, and The agent 24 can be expanded and expanded more quickly. Furthermore, since the foaming agent 24 expands and expands in the ventilation hole, the ventilation path can be reliably closed, the ventilation in the ventilation path 3 in the wall is cut off, and the propagation of flame can be suppressed. In addition, the ventilation holes 42 and 43 of the head joints 22 and 37 and the ventilation hole 41 of the lower frame 26 of the upper floor frame 17b are covered with the mesh body 23 in the direction in which the flame spreads to them. For this reason, the opening edges of the vents 42, 43, and 41 of the head joints 22, 37 and the lower frame 26 of the lower frame 26 of the upper wall frame 17b correspond to the other edges of the head joints 22, 37 and the other of the upper wall frame 17b. It is possible to suppress the burning by the flame prior to the portion with the mesh body 23.
[0130]
Further, even when the flame spreads from one side to the anti-skid 56 in the upper floor underfloor space 48, the propagation of the flame trying to pass through the vent 57 of the anti-skid 56 starts from the time when the flame spreads to the vent 57. While suppressing with the net-like body 58, the blowing agent 59 can be foamed to cut off the ventilation. According to the configuration in which the opening edge of the ventilation hole 57 is covered with the mesh body 58 in the direction in which the flame spreads to the ventilation hole 57, the opening edge of the ventilation hole 57 of the anti-slip 56 This is advantageous in that the flame 58 can suppress burning by a flame prior to the portion.
[0131]
Next, seventh to tenth embodiments will be described. Since these embodiments have basically the same configuration as the sixth embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals as those in the sixth embodiment, description of the configuration and operation is omitted, and different portions will be described. I do.
[0132]
In the seventh embodiment of the present invention shown in FIG. 15, instead of providing a ventilation path extending between the upper frame 25 and the head joint 37 of the upper wall frame 17b, ventilation between the back space 7 and the space 4a in the wall is performed. The portion is provided on a stopper 61 provided on the roof side with the lower end in contact with the upper surface of the head joint 37. That is, a plurality of ventilation grooves 62 (only one is shown) penetrating in the thickness direction at the lower end of the anti-slip 61 are provided at predetermined intervals. The open lower ends of these ventilation grooves 62 are closed on the upper surface of the head link 44. Each ventilation groove 62 is communicated with the space 4a in the wall through a gap between the wall frame 17b and the heat insulating material 5. The mesh member 23 is attached to at least one side surface of the anti-slip 61 so as to close the opening of each ventilation groove 62, and the particulate foaming agent 24 is provided inside the respective ventilation grooves 62, for example, in the mesh member 23. It is pressed and housed in the attached state. Note that the foaming agent 24 may be provided in non-contact with the mesh body 23. The configuration other than the above is the same as that of the sixth embodiment, including the configuration not shown in FIG.
[0133]
Also in the seventh embodiment, since the foaming agent 24 is provided in the ventilation groove 62 as the ventilation portion and the mesh member 23 is provided, similarly to the seventh embodiment, the cabin back space 7 and the in-wall space 4a are provided. It is possible to cut off the ventilation by foaming the foaming agent 24 while suppressing the propagation of the flame from the point at which the flame spreads to the mesh 23 closing the ventilation groove 62. Moreover, in the seventh embodiment, the entire net 23 provided across each ventilation groove 62 is exposed. Therefore, the heat collecting effect on the foaming agent 24, that is, the heat of the mesh body 23 heated by the flame can be conducted to each foaming agent 24. Therefore, it is excellent in that the foaming agent 24 is more easily heated and heated to foam more quickly.
[0134]
In the eighth embodiment of the present invention shown in FIG. 16, a space (at least one of 4a and 4b) in the wall body 4 is vertically divided into walls to function as a fire stop material, and the wall interior material 31 is provided. The first and second horizontal members 65 and 66 to be supported are provided close to each other. The horizontal members 65 and 66 are made of wood or steel, and are provided on one side of the first horizontal member 65 and on the other side of the second horizontal member 66. A plurality of ventilation grooves 67 (only one is shown for each transverse member) penetrating through in the thickness direction at 66 are provided at predetermined intervals along the longitudinal direction. The open end of the ventilation groove 67 of one of the horizontal members, for example, the horizontal member 65 at a relatively higher position, is closed by the wall interior material 31, and the open end of the ventilation groove 67 of the other horizontal member 66 is the heat insulating material 5. Is closed by. In the wall space, a bent ventilation portion 68 formed of a vertical gap 67 and a narrow space between the pair of horizontal members 65 and 66 is formed. The mesh member 23 is attached to one of the horizontal members 65 and 66 so as to cover the ventilation portion 68, and the particulate foaming agent 24 is provided inside the ventilation member 68, for example, on the mesh member 23. It is housed in contact. The above configuration can be provided in place of or in combination with the ventilation paths above and below the wall frames 17a, 17b. The configuration other than the above is the same as that of the sixth embodiment, including a configuration not shown in FIG.
[0135]
Also in the eighth embodiment, the reticulated body 23 is provided so as to cover the ventilation part 68, and the foaming agent 24 is provided in the ventilation part 68. It is possible to cut off the ventilation by foaming the foaming agent 24 while suppressing the propagation of the flame from the time when the flame spreads to the mesh body 23 that has closed the ventilation part 68. Moreover, since the pair of horizontal members 65 and 66 form the bent ventilation portion 68 in the wall space, it is easier to further suppress the propagation of the flame. In the eighth embodiment, it is also possible to provide three or more transverse members alternately arranged with the direction of the ventilation groove 67 reversed, and to increase the number of times of bending of the bent ventilation path. It is.
[0136]
The ninth embodiment shown in FIG. 17 and FIG. 18 is a wall having a framed structure having a ventilation passage in the wall, which communicates the space behind the hut ventilated by the ventilation unit in the hut and the space under the floor ventilated by the underfloor ventilation unit. An example in which the present invention is applied to a building having a body 4 and a ventilation layer 2 provided outside a heat insulating material 5 is shown.
[0137]
A horizontal member 71 of the wall 4 facing the upper floor space 48 on the second or third floor of the building is provided. The horizontal member 71 is made of wood or the like, functions as a partition material in the wall, and is also used as a beam or a joist. The load-bearing surface members 32 constituting the upper floor are mounted on the wooden floor joists 72 arranged at intervals. The end of each floor joist 72 is connected to the horizontal member 71. Thereby, the ventilation part 73 is formed between the bearing surface material 32 and the horizontal member 71 facing up and down, and the end of each floor joist 72 sandwiched therebetween. One end of the ventilation portion 73 in the ventilation direction is communicated with the space 4a inside the wall above the horizontal member 71, and the other end of the ventilation direction is communicated with the underfloor space 48 on the upper floor.
[0138]
The mesh member 23 is installed in the ventilation part 73 so as to close, for example, one end of the wall body space 4a side. Specifically, the bent upper portion of the mesh member 23 is sandwiched between the end of each floor joist 72 and the load bearing surface material 32 on the upper floor, and the lower portion of the mesh member 23 bent in the opposite direction to the upper portion. Are stacked on the upper surface of the horizontal member 71. The upper and lower portions of the net 23 are fixed by nailing or the like as necessary. Due to the attachment of the mesh member 23, an intermediate portion between the upper part and the lower part closes one end of the ventilation part 73 on the side of the space 4a in the wall.
[0139]
In the ventilation part 73, for example, a foaming agent 124 is provided so as to be supported on the upper surface of the horizontal member 71. Thus, the foaming agent 124 is provided on the windward side of the ventilation passing through the ventilation portion 73 from the underfloor space 48 toward the space 4a in the wall, and is arranged in contact with the mesh body 23. In addition, the foaming agent 124 may be provided in close proximity to the reticulated body 23. As the foaming agent 124, granular materials may be arranged at predetermined intervals, but in the present embodiment, a tube (not shown) containing the kneaded foaming agent 124 is used, and the foaming agent 124 is laterally inserted through the opening of the tube. On the upper surface of the frame 71, a foaming agent 124 extruded to an appropriate length is used.
[0140]
A fire stop member 75 is interposed between the horizontal member 71 and the upper end portion of the interior material 31 for the downstairs wall. At the end of the fire stop member 75 on the side of the horizontal member 71, a plurality of ventilation portions 76 (only one is shown) formed of grooves penetrating the fire stop member 75 in the thickness direction are provided at predetermined intervals. The space 4b inside the wall below the horizontal member 71 and the underfloor space 48 are communicated with each other through these ventilation portions 76.
[0141]
The mesh member 23 is attached to the fire stop member 75 so as to close, for example, a lower end opening of each ventilation portion 76. At the same time, the granular foaming agent 24 is accommodated in each of the ventilation sections 76 in contact with, for example, the mesh body 23. Further, other horizontal members (not shown) provided on the wall 4 are provided with ventilation portions for allowing ventilation in the wall, and the ventilation portions are provided with a mesh and a foaming agent, respectively. Are provided. The configuration other than the above is the same as that of the sixth embodiment, including the configuration not shown in FIGS.
[0142]
Also in the ninth embodiment, the foaming agent 24 is provided in the ventilation portions 73 and 76, and the nets 123 and 23 are provided so as to close the ventilation portions 73 and 76, as in the sixth embodiment. By suppressing the propagation of the flame between the underfloor space 48 and the in-wall space 4a, 4b from the time when the flame spreads to the meshes 123, 23 closing the ventilation portions 73, 76, the blowing agent 24 is foamed. (The foaming state is indicated by a two-dot chain line in FIG. 17.) The ventilation can be cut off. Moreover, in the ninth embodiment, the entire meshes 123 straddling the ventilation portions 73 and the entire meshes 23 straddling the ventilation portions 76 are exposed. Thereby, since the heat collecting effect on the foaming agent 24, that is, the heat of the meshes 123, 23 heated by the flame can be conducted to the respective foaming agents 24, the foaming agent 24 is easily foamed more quickly. Is excellent.
[0143]
In the tenth embodiment shown in FIGS. 19 (A) and 19 (B), a through-hole 82 is formed in a partitioning material 81 in a wall such as a horizontal member of a wall so as to penetrate the partitioning material 81 in the thickness direction. The ventilation flameproof tubular body 83 is inserted into and held by 82. The ventilation flameproof tubular body 83 is formed by providing the mesh body 23 and the foaming agent 24 in a tubular part 84 forming a ventilation part.
The tubular portion 84 is preferably made of metal, has both axial ends open, and has a flange 84a that protrudes from the outer periphery thereof. The flange 84a has a larger diameter than the through hole 82, and is attached to one end or an intermediate portion of the cylindrical portion 84 so that the flange 84a is fixed to the partitioning material 81 in the wall using a fixing tool 85 such as a nail if necessary. 23 are attached. In the present embodiment, an annular support portion 84b protruding inward is provided at an intermediate portion of the cylindrical portion 84, and the mesh member 23 adapted to the cross-sectional shape of the inner space of the cylindrical portion 84 is provided on the support portion 84b. Supported by
[0144]
The foaming agent 24 is provided on the mesh body 23 in contact therewith. Therefore, the foaming agent 24 is housed in the tubular portion 84. The ventilation flameproof tubular body 83 is attached to each wall partitioning material 81 by penetrating the tubular portion 84 through the through hole 82, and the ventilation flameproof tubular body 83 enables ventilation in the wall. It is supposed to be.
[0145]
The configuration other than the above description is the same as that of the sixth embodiment, including portions not shown. Also in the tenth embodiment, at the time of fire, the propagation of the flame in the space in the wall passing through the inside of the tubular body 83 is suppressed by the mesh body 23 from the time when the flame spreads to the ventilation flameproof tubular body 83, The blowing agent 24 on the mesh body 23 can be rapidly foamed to cut off the ventilation.
[0146]
When flame propagation is prevented by using the ventilation flameproof tubular body 83 as in the tenth embodiment, the reticulated body 23 is wound around the foaming agent 24 so as to hold the foaming agent 24 inside. And by inserting the mesh 23 into the tubular portion 84, the mesh 23 may be held by utilizing the spread of the round mesh.
[0147]
In the sixth to eighth and tenth embodiments, a foaming agent extruded from a tube can be used as the foaming agent as exemplified in the ninth embodiment.
[0148]
The present invention is, as described above, a so-called two-by-four, which is made by a framing wall construction method having a wall framing body composed of a two-by-six material or the like. In addition to the wooden frame construction method to be implemented, the present invention can be applied to a so-called steel house or a steel-framed building in which a part of the wall structure is replaced with a lightweight section steel. In addition, the present invention can be applied to the inside of a partition wall or the like inside a building, and can also be applied to a building (building) such as a moored ship or a vehicle fixed to the ground.
[0149]
【The invention's effect】
Advantageous Effects of Invention According to the present invention, a wall, a building, and a fire prevention method of a building having a large effect of guaranteeing ventilation in a wall in a non-fire situation and suppressing the passage of a flame through a ventilation path in a wall when a flame spreads Is to provide.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the periphery of a wall provided in a building according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the area under the floor of the living room on the second floor or higher of the wall provided in the building of FIG. 1;
FIG. 3 is a cross-sectional view showing the vicinity of an eave portion of a wall provided in the building of FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view showing a part of a wall frame provided in the building of FIG. 1;
5 (A), (B), and (C) are perspective views showing different upper and lower frames that can be provided on the wall of the building of FIG. 1;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the periphery of an eave portion of a wall provided in a building according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a sectional view showing a wall provided in a building according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a lower part of a living room on the second floor or higher of a wall provided in a building according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a lower part of a living room on the second floor or higher of a wall provided in a building according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a sectional view showing the periphery of a wall provided in a building according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a sectional view showing the lower floor of a living room on the second floor or higher provided in the building of FIG. 10;
FIG. 12 is a cross-sectional view showing the vicinity of the back space of the wall of the building of FIG. 10;
FIG. 13 is a perspective view showing a wall frame included in the wall of the building in FIG. 10;
FIG. 14A is a longitudinal sectional view taken along line ZZ in FIG. (B) is a longitudinal sectional view taken along line YY in FIG. (B) is a cross-sectional view along the line XX in FIG.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing the area around the cabin behind a wall of a building according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a sectional view showing a part of a wall provided in a building according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a sectional view showing the area around the lower floor of a second floor living room of a wall provided in a building according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a perspective view of the lower part of the living room floor shown in FIG. 17 with a part cut away.
FIG. 19A is a cross-sectional view showing the vicinity of a ventilation portion of a wall provided in a building according to a tenth embodiment of the present invention. FIG. 20B is an exploded perspective view showing the periphery of the ventilation section in FIG.
[Explanation of symbols]
1, 201… Building (building)
2, 202 ... Outer ventilation layer (venting space)
3, 203: Ventilation passage in the wall (inner ventilation layer)
4, 204 ... wall
4a, 4b, 204a, 204b, 204c: Space in the wall (ventilated space)
5, 205: thermal insulation
6, 206 ... exterior material
7, 207… Back hut space
8,208… Roofing material
9, 209… Houses insulation
10, 210 ... roof outside ventilation layer
11, 211 ... Small roof damper (Small roof ventilation section)
12, 212 ... underfloor space
13, 213 ... foundation concrete
13a, 213a ... heat insulation layer
14, 214 ... vents
15, 215: Underfloor damper (underfloor ventilation)
16, 216 ... Base
17a ... Downstairs wall frame
17b… Floor wall frame
218 ... wall frame
218a: Downstairs wall frame
218b ... Floor wall frame
23 ... Ventilation flameproof net
24, 124 ... foaming agent
26, 222 ... lower frame (compartment material in the wall)
25, 223 ... upper frame (compartment material in the wall)
22, 37, 224 ... head connection
28, 225 ... vertical bar
31, 226: Interior materials for walls
32, 227: Floor bearing surface material
32a, 227a: Extension of floor bearing surface material
40, 228 ... floor joist
41 to 45, 233 ... vents (vents)
56: Anti-fall (underfloor space partition material)
57 ... vent (venting part)
58… Ventilation flameproof net
59 ... foaming agent
61 ...
62 ... vent groove (vent part)
65, 66 ... horizontal material (compartment material in the wall)
67 ... vent groove (vent part)
71 ... horizontal material (compartment material in the wall)
73 ... Vent section
76 ... vent groove (vent part)
81… Material inside the wall
82 ... Through hole
83… Ventilation flameproof cylindrical body
234… floor upper floor space
S ... living space
236 ... Interior material for ceiling
238: lateral joist or edge joist
239 ... face material
242 ... Ventilation flameproof net
243… Vent hole (for head connection)
244 ... Ventilation hole (for floor bearing surface material)
245 ... vent (for vertical material)
251 ... anti-fall
252: Vent section
253: Air-permeable flame-retardant mesh
261 ... horizontal material
262 ... horizontal material
263 ... vent groove
264 ... Ventilation flameproof net
265 ... Vent section
271 ... Branch or beam
272… Floor joist
273: Vent section
274 ... Ventilation flameproof mesh
275 ... jointing material
277 ... Vent section
278 ... Aeration flameproof net
281 ... vent
282 ... Aeration flameproof net

Claims (8)

壁体内通気を可能とする通気部が壁体内区画材に設けられた建造物の壁体であって、通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有した通気防炎網状体が、前記通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられている建造物の壁体。A ventilation portion that allows ventilation in the wall is a wall of a building provided in the partitioning material in the wall, and the ventilation / flame-retardant net having the function of suppressing the passage of flame while having air permeability, A wall of a building attached to the partitioning material in the wall so as to close the ventilation portion. 前記通気部は上下両端が開口されているとともに、この通気部の少なくとも一端が前記通気防炎網状体で塞がれている請求項1に記載の建造物の壁体。2. The building wall according to claim 1, wherein both upper and lower ends of the ventilation part are open, and at least one end of the ventilation part is closed by the ventilation flameproof net. 壁体内通気を可能とする通気部が壁体内区画材に設けられた建造物の壁体において、
通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有して前記通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられた通気防炎網状体と、前記通気部に臨んで設けられ、所定温度以下では未発泡状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記通気部の通気を妨げるように発泡膨張する耐火性の発泡剤とを具備する建造物の壁体。
In the wall of the building where the ventilation part which allows ventilation in the wall is provided in the partition material in the wall,
A gas-permeable flame-retardant mesh attached to the partitioning member in the wall so as to have air permeability and to suppress the passage of a flame and close the gas-permeable portion, A wall of a building, comprising: a fire-resistant foaming agent that maintains an unfoamed state and expands and expands at a temperature exceeding a predetermined temperature so as to impede ventilation of the ventilation section.
前記通気防炎網状体が金属製であって、この通気防炎網状体に前記発泡剤が接して設けられている請求項3に記載の建造物の壁体。The building wall according to claim 3, wherein the ventilation flame-retardant mesh is made of metal, and the foaming agent is provided in contact with the ventilation flame-retardant mesh. 前記通気部は上下両端が開口されているとともに、この通気部の下端開口又は中間部が前記通気防炎網状体で塞がれていて、この通気防炎網状体に支持されて前記発泡剤が前記通気部に収容されている請求項3又は4に記載の建造物の壁体。The ventilation part is opened at both upper and lower ends, and the lower end opening or the middle part of the ventilation part is closed with the ventilation flame-retardant mesh, and the foaming agent is supported by the ventilation flame-retardant mesh. The building wall according to claim 3, which is housed in the ventilation section. 屋根裏に形成された小屋裏空間と、この小屋裏空間の空気を換気する小屋裏換気部と、床下に形成された床下空間と、この床下空間の空気を換気する床下換気部と、前記両空間を連通する壁体内通気路を有した請求項1から5の内のいずれか1項に記載の壁体とを具備する建造物。The attic space formed in the attic, the attic ventilation section for ventilating the air in the attic space, the underfloor space formed under the floor, the underfloor ventilation section for ventilating the air in the underfloor space, and both the spaces A building comprising the wall according to any one of claims 1 to 5, further comprising a wall air passage communicating with the wall. 通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有し、かつ、建造物の壁体が備える壁体内区画材の通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられた通気防炎網状体により、前記通気部を通ろうとする火炎の流通を抑制するようにした防火方法。A gas-permeable flame-retardant net attached to the partitioning material in the wall so as to have air permeability and a function of suppressing passage of a flame, and to close a ventilation portion of the partitioning material in the wall provided in the wall of the building; A method for preventing a flame from flowing through the ventilation section. 通気性を有するとともに火炎の通過を抑制する機能を有して建造物の壁体が備える壁体内区画材の通気部を塞ぐように前記壁体内区画材に取付けられた通気防炎網状体により、火災時に前記通気部を通ろうとする火炎の流通を抑制しながら、前記通気部に臨んで設けられていて、所定温度以下では未発泡状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では発泡膨張する耐火性の発泡剤を、前記通気部を実質的に閉塞するように発泡させて、火炎の流通を遮断するようにした防火方法。With a ventilation flame-retardant net attached to the wall partitioning material so as to block the ventilation portion of the wall partitioning material provided in the wall of the building having the function of suppressing the passage of flame and having ventilation, It is provided facing the ventilation section while suppressing the flow of the flame that tries to pass through the ventilation section in the event of a fire, maintains an unfoamed state at a predetermined temperature or less, and expands and expands at a temperature exceeding the predetermined temperature. A fire-prevention method in which a fire-resistant foaming agent is foamed so as to substantially close the ventilation section, thereby cutting off the flow of flame.
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