JP2004162427A - 開閉装置の密閉構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉板と密閉部材との間に隙間が生じるのを防止する押圧部材を、開閉板開閉方向に小型化し、ひいては押圧部材を収納する収納部の開閉板開閉方向の寸法を小さくする。
【解決手段】収納部10内に、一方の面に凹部21aを有する開閉板20と、開閉板20の他方の面に弾性的に接触する密閉部材40と、前記一方の面側から開閉板20を押圧する押圧部材50とを備え、前記凹部21a内に、閉鎖位置にある開閉板20が密閉部材40との弾性的な接触を維持する範囲内で押圧部材50側へ撓んだ際に、押圧部材50に当接させるスペーサー70を配設した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に凹部を有する開閉板を具備した開閉装置の密閉構造に関し、特に、火災等により発生した煙を遮断する防火防煙シャッター装置や、冷凍室等の室内の冷気を逃がさないようにするシャッター装置等、閉鎖された際の密閉性を維持するのに好適な開閉装置の密閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の開閉装置の密閉構造には、図6に示すように、シャッターケース111とまぐさ112とから構成される収納部110と、縦断面凹状のスラット131を複数連接してなり前記収納部110の繰出し開口部112aから繰出される開閉板130と、該開閉板130における平坦側の面(図示における右側面)に弾性的に接触する密閉部材140と、同開閉板130における他方側の面(図示における左側面)を押圧するように開閉板開閉方向へ軸心をずらした二列の押圧ローラー150,150とを備え、前記まぐさ112内面と開閉板130との隙間を前記密閉部材140により閉鎖するようにした従来技術がある。
この従来技術によれば、閉鎖位置にある開閉板130が内外の気圧差等により前記二列の押圧ローラー150,150側に撓んだ際に、前記二列の押圧ローラー150,150の内の何れかをスラット131における上側又は下側のカール部131aに当接させるため、開閉板130と密閉部材140との間に隙間を生じることが防止される。
【0003】
しかしながら、上記従来技術によれば、二つの押圧ローラー150,150を上下に軸心をずらして配置しているため、これら二つの押圧ローラー150,150の開閉板開閉方向の全長寸法xが大きくなり、このことが、収納部110の高さ寸法Hを小さくするのを困難にしていた。そして、収納部110が天井Cの内部(天井Cの裏側)に位置することから、前記高さ寸法Hは、天井高さを大きく確保するために、小さくすることが望まれていた。
そこで、上記二列の押圧ローラー150,150を一つに減らした構成とすることも考えられるが、単に上記押圧ローラー150の数を減らしたのでは、開閉板130が閉鎖動作中に撓んだ場合に、単一の押圧ローラー150がスラット131の凹部131bに嵌まり込み、開閉板130の開閉動作に支障をきたす恐れがある。また、単一の押圧ローラーを、その外径を大きくすることで、スラット131の凹部131bに嵌まり込むことがないようにすることも考えられるが、この場合には、前記単一の押圧ローラーをスラット131の上下のカール部131a,131aの何れかに接触させる必要があり、そのようにすると、この押圧ローラーの外径寸法を、少なくとも上記二列の押圧ローラー150,150の上記全長寸法xよりも大きくすることになり、かえって、収納部110の高さ寸法Hを小さくすることができない。
尚、上記従来技術は先行技術文献によるものでないが、本発明に関連する先行技術文献としては、例えば、上下二列の押圧ローラーにベルトを巻回し、該ベルトの外周面をスラットにおける上下のカール部に当接させることで、複数のスラットからなる開閉板における内外方向への撓み及び振動を防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
公開実用新案公報、平2−68099号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術に更なる改良を施すものであり、その課題とする処は、開閉板と密閉部材との間に隙間が生じるのを防止する押圧部材を、開閉板開閉方向に小型化することができ、ひいては押圧部材を収納する収納部の開閉板開閉方向の寸法を小さくできる開閉装置の密閉構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために第一の発明は、収納部内に、一方の面に凹部を有する開閉板と、前記収納部内から繰出されて閉鎖位置にある前記開閉板の他方の面に弾性的に接触する密閉部材と、該密閉部材の接触を維持すべく前記一方の面側から前記開閉板を押圧する押圧部材とを備え、前記収納部と前記開閉板との隙間を前記密閉部材により塞ぐようにした開閉装置の密閉構造において、前記凹部は、前記開閉板が前記閉鎖位置にある際に少なくとも前記押圧部材に対応して配置され、そして、同凹部には、前記押圧部材に当接させるためのスペーサーが設けられ、該スペーサーは、閉鎖位置にある前記開閉板が前記密閉部材との弾性的な接触を維持する範囲内で前記押圧部材側へ撓んだ際に、前記押圧部材に当接するように配設されていることを特徴とする。
【0007】
ここで、上記収納部は、上記開閉板、上記密閉部材、及び上記押圧部材等を収納するようにした構成であればよく、例えば、巻回された開閉板を内在する収納ケースと該収納ケースから繰出される開閉板を送出するまぐさとからなり、該収納ケース内から該まぐさ内にわたる範囲内に上記開閉板、上記密閉部材、及び上記押圧部材を具備した構成を含む。
【0008】
また、上記開閉板は、少なくとも該開閉板が閉鎖位置にある際に上記押圧部材に対応して配置される凹部を有するものであればよく、例えば、縦断面凹状のスラットやパネルを開閉方向の略全長にわたって複数連接して開閉板とした構成や、上記押圧部材に対応する部位の近傍に部分的に前記スラットやパネルを単数若しくは複数連接し、他の部位をシート状部材等の他の態様の開閉板とした構成等が挙げられる。
また、この開閉板の開閉方向は、垂直方向とするのが好ましいが、水平方向あるいは斜め方向とすることも可能である。
【0009】
また、上記密閉部材とは、火災で生じた煙等の気体や水等の液体、虫やほこり等の異物が閉鎖位置にある開閉板側から収納部内へ侵入するのを阻むものをいい、上記開閉板に弾性的に接触するようにした態様が好ましい。特に簡素であり且つ上記開閉板の開閉動作を妨げないようにした好ましい一例としては、弾性的に撓むシート状部材の一端側を開閉板に接触させるとともに他端側を上記収納部内に固定した態様が挙げられる。
また、上記密閉部材の他例としては、例えば、上記開閉板に弾性的に接触するスポンジ状部材やブラシ状部材であってもよいし、また、収納部内に固定されるスプリングの先端に、上記開閉板に密閉状に接触する部材を固定した態様としてもよい。
また、上記密閉部材の材質は、気密目的であって、特に火災時の焼損を防止するとともに、上記開閉板の開閉動作を妨げないようにする場合には、ガラスクロス等の耐火性を有し且つ前記開閉板との摩擦抵抗の少ない材料とするのが好ましい。
また、上記密閉部材の材質は、特に防水目的である場合には、ゴム材料や軟質合成樹脂材料等、上記開閉板との密着性のよい部材とするのが好ましく、更に、焼損防止の目的を兼ねる場合には難燃性の材料とする。尚、上記密閉部材の材質をゴム材料や軟質合成樹脂材料等の弾性材料とした場合には、前記弾性材料からなる密閉部材と上記開閉板との摩擦抵抗が大きくなるため、より好ましくは、前記弾性材料からなる密閉部材を、上記開閉板の開閉動作が妨げられるようなことがないように、適宜な弾性力で上記開閉板に接触させるようにする。
また、上記密閉部材の材質は、特に防虫目的とし、開閉板内外の通気性を良好に維持したい場合には、上記開閉板に弾性的に接触するブラシ状の部材とするのが好ましい。
【0010】
また、上記スペーサーは、上記押圧部材との当接部を有するものであればその形状や構造が限定されるものでないが、上記開閉板の上記凹部への装着を良好にし且つ生産性の良い簡素な形状とした好ましい一例としては、略直方体等のブロック状に形成されたものが挙げられる。また、上記スペーサーの内部は中空状あるいは多孔質状であっても構わない。
また、上記スペーサーの材質は、特に限定されるものではなく合成樹脂材料や金属材料、木材料等であってもよいが、開閉板を巻取り可能に構成した場合に巻取られる開閉板の巻径が大きくなるのを防止するために、合成ゴム等の弾性材料とするのが好ましく、更に好ましくは、耐火性を有するように、クロロプレンゴム(CR)等の難燃性を有する材料とする。
そして、このスペーサーは、上記開閉板が撓んだ際に上記押圧部材に接触するように配設されればよく、上記開閉板の凹部が開閉板開閉方向に複数ある場合には、それら凹部の全てあるいは複数に設けてもよいが、部品コストを軽減する観点より、閉鎖位置にある上記開閉板において上記押圧部材に対応する凹部のみに設けるのが好ましい。
また、上記スペーサーは、上記開閉板の幅方向にわたって設けるように長尺状に形成されてもよいが、部品コストを軽減する観点より、開閉板幅方向の寸法を上記押圧部材に接触可能な短尺寸法に設定するとともに、同開閉板幅方向に単数もしくは複数設けるのが好ましい。尚、開閉板の幅方向とは、上記開閉板の開閉方向と直交する方向であって、上記開閉板の厚さ方向ではない方向を意味する。
【0011】
また、上記押圧部材は、上記スペーサーに当接可能であれば、その形状や構造が限定されるものでなく、例えば棒状部材や、ブロック状部材、あるいは上記スペーサー側に向けて突出した曲面や屈折部等を有し且つ回動しない部材等としてもよいが、特に、簡素な構造でもって上記開閉板の開閉動作を阻害することがない好ましい態様としては、ローラーや球形状の部材等を、回動自在で且つ上記スペーサーに当接可能に支持する。
そして、この押圧部材は、閉鎖位置にある上記開閉板が、少なくとも上記開閉板と上記密閉部材との接触を維持する範囲内で該押圧部材側へ撓んだ際に、上記スペーサーと当接するように配設されている。
例えば、この押圧部材は、その先端部を予め上記スペーサーに接触させた態様と、その先端部と上記スペーサーとの間に隙間を設け、同先端部を上記開閉板が撓んだ際に上記スペーサーに接触させるようにした態様との内の何れであってもよいが、上記開閉板の開閉動作時の抵抗を軽減する観点からは後者であることが好ましい。更に、この押圧部材を、収納部内で押圧方向にスライドさせるように設けるとともに、上記開閉板が閉鎖位置となった際に前進して上記スペーサーに当接し、上記開閉板が開閉動作する際には後退するように構成してもよい。
また、この押圧部材は、上記開閉板が撓んだ際の上記スペーサーに接触可能であれば、上記開閉板の幅方向(上記開閉板の開閉方向と直交する方向であって、上記開閉板の厚さ方向ではない方向)にわたって設けるように長尺状に形成されてもよいが、先端部の摩擦抵抗及び部品コストを軽減する観点より、上記スペーサーに接触可能な短尺状に形成されるとともに、上記スペーサーの配置に対応させて同開閉板幅方向に単数もしくは複数設けられるのが好ましい。
【0012】
更に、第二の発明では、上記スペーサーは、上記押圧部材との当接部を、上記凹部の外へ突出させていることを特徴とする。
【0013】
更に、第三の発明では、上記開閉板は、上記収納部内に巻取り可能に構成されるとともに、巻取られた際の軸心側の面に、上記スペーサーが配設される上記凹部を有し、上記スペーサーは、弾性材料により形成されていることを特徴とする。
【0014】
更に、第四の発明では、上記押圧部材及び上記スペーサーが、上記密閉部材に対向する部位の近傍に配置されていることを特徴とする。
【0015】
更に、第五の発明では、上記押圧部材は、開閉板開閉方向に沿って自在に回動するようにローラーを軸支してなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至5は、本発明に係わる密閉構造を適用した開閉装置の一例を示す。
この開閉装置1は、収納部10内に、一方の面に複数の凹部21aを有する開閉板20と、該開閉板20の繰出し先端部(スラット21’)に連設された座板部材30と、該開閉板20を前記収納部10内から繰出して閉鎖位置にした際に該開閉板20の他方の面に弾性的に接触する密閉部材40と、前記開閉板20の凹部21a内に装着されたスペーサー70と、前記密閉部材40の接触を維持すべく前記一方の面側から前記スペーサー70を介して前記開閉板20を押圧する押圧部材50とを備え、前記開閉板20を開閉動作させることにより、前記収納部10と床面Fとの間の開口部M(図2参照)を開閉する所謂シャッター装置であり、特に本実施の形態の好ましい一例では、災害時に建物内の竪穴区画を密閉するのに好適な防火防煙シャッター装置を示している。
【0017】
収納部10は、開閉板20を繰出し及び巻取り可能に内在する収納ケース11と、該収納ケース11下面から開閉板20を引き出し下方へ送出するまぐさ12とからなる。
【0018】
収納ケース11は、当該開閉装置が設置される建物開口部の幅と略同等の長さを有する長尺な中空直方体形状を呈し、その内部に巻取り軸13を軸支している。この巻取り軸13は、外周面に開閉板20の上端部を接続しており、駆動源(図示せず)によって開閉板20を巻き取るとともに、同開閉板20を自重によって繰出すように構成されている。
【0019】
まぐさ12は、前記収納ケース11の長手方向の寸法と略同等の長さを有する縦断面フランジ状の中空部材であり、その下面には開閉板20を下方へ繰出すための繰出し開口部12aが配設され、内部には、密閉部材40及び押圧部材50が具備されている。
また、このまぐさ12は、前記繰出し開口部12aの開口端縁から上記開口部Mの内外方向に延設された縦断面凹状の鍔部12b,12bを有する。
これら鍔部12b,12bの各々は、その上面に天井板Cの下面を当接させるための部位である。
【0020】
開閉板20は、複数のスラット21を、隣接するスラット21,21間で折曲げられるように連接してなり、上記巻取り軸13に巻き取られることで、上記開口部Mを開放した開放位置(図2及び図5参照)となり、また、自重によって上記巻取り軸13から繰出されることで、前記開口部Mを閉鎖した閉鎖位置(図1及び図3参照)となる。尚、この開閉板20は、当該開閉装置1の用途や目的等に応じては、電動や手動で巻取り及び繰出しされるようにしても構わない。
【0021】
各スラット21は、耐火性を有する所定厚さの金属板を曲げ加工してなり、平坦部21e(図3参照)の上下端部に互いに掛合可能な形状のカール部21c,21dを有する縦断面凹状で、且つ前記開口部Mの幅方向にわたる(図示例では手前側から奥側にわたる)平面視略長尺矩形状に形成される。
そして、このスラット21は、前記カール部21c,21d間を、後述するスペーサー70を装着するための凹部21aとしており、また、長手方向の両端部を、開口部Mの左右端部の各々に略直立するガイドレール60のガイド溝61に上下スライド可能に係合している。
前記平坦部21eは、後述する密閉部材40の先端部をスラット21の上下方向において均一に接触させるために、平坦状に形成した面である。
前記カール部21c,21dは、本実施の形態の好ましい一例によれば、接続されたスラット21,21間の密閉性を良好にするために、面接触により互いに係合する巻き形状に加工されている。
【0022】
そして、上記構成により開閉板20は、上記閉鎖位置(図1参照)において、一方の面(巻取り軸13側の面)を、上記複数のスラット21の凹部21aにより形成された凹凸面20aとし、他方の面を、前記複数のスラット21の平坦部21eにより略平坦状に形成されたフラット面20bとしている。
【0023】
また、前記各ガイドレール60は、収納部10と床面Fとの間にわたる長尺柱状の部材であり、幅方向の略中央に開閉板20を上下方向へ導くガイド溝61を有するとともに、上端部には、繰出される開閉板20をガイド溝61に導くために縦断面ラッパ状に形成された呑み込み部62を有する。そして、このガイドレール60は、前記呑み込み部62を含む上端側を、従来技術と比較して小さい寸法h(図5参照)だけ、収納部10に内在させている。
【0024】
また、座板部材30は、開閉板20の繰出し先端部、すなわち複数のスラット21における最下端部のスラット21’に、溶接等の周知の固定手段により接続固定された縦断面略コの字状の枠部31(図5参照)と、該枠部31下面に上下スライド可能に接続された縦断面略逆T字状のスライド底部32とからなる。
この座板部材30は、前記枠部31内に、前記スライド底部32が上方へスライドした際に作動するマイクロスイッチ(図示せず)を備えている。このマイクロスイッチは、開閉板20の閉動中に、前記スライド底部32に物体等が接触した際に、図示しない制御部に検知信号を送信し、該制御部からの指令によって開閉板20の閉動作を停止させるためのものである。
尚、当業者間においては上記座板部材30と最下端部の上記スラット21’とを合わせて座板部材と呼称する場合もあるが、本実施の形態においては上記したように、座板部材30と最下端部のスラット21’とに分けて称することにする。
【0025】
また、密閉部材40は、開閉板20の幅と略同等の長さを有する平面視長尺矩形状のシート状部材であり、その短辺方向の一端側をまぐさ12内に固定し、その他端側を、上方へ弾性的に撓ませて、開閉板20の平坦面20b側(凹部21aと逆側の面側)に接触している。
この密閉部材40は、ガラスクロス等の耐火性を有する材料から形成することで、火災時における焼損を防止し、且つ、開閉板20との摩擦抵抗が少ない材料から形成することで、開閉板20の自重による閉鎖動作を阻害しないようにしている。
【0026】
そして、上記構成の密閉部材40は、開閉板20が上記閉鎖位置にある際、まぐさ12における該密閉部材40側の内面と開閉板20との隙間を塞ぐことで、開閉板20内外を密閉にする。すなわち、まぐさ12における密閉部材40側の内面と開閉板20との隙間、収納部10内の空間、及びまぐさ12における押圧部材50側の内面と開閉板20との隙間等によって形成される気体流路が、密閉部材40によって閉鎖されることになる。
【0027】
また、スペーサー70は、略直方体ブロック形状を呈し、図示例によれば、その上下方向寸法がスラット21における上下のカール部21c,21d間の略全長にわたり、水平幅方向の寸法が後述する押圧部材50の幅よりも広く、且つ厚みが凹部21aの深さ寸法よりも大きく設定されている。
そして、このスペーサー70は、連接された複数のスラット21の内、上記閉鎖位置にある開閉板20を間に置いて密閉部材40の近傍で且つ後述する押圧部材50に対応する位置の一枚のスラット21における凹部21a内に、両面粘着テープや接着材等の周知の固定手段によって固定される。そして、同スペーサー70は、凹部21aの長手方向(図示では水平方向)に沿って、略等間隔に単数もしくは複数配置される(図4参照)。
このスペーサー70の配置数は、開閉板20の幅に応じて、後述する押圧部材50と協働して開閉板20の撓みを防止するように適宜に設定され、図示例によれば、スペーサー70は、開閉板20の幅を略四等分するようにして三つ配置されている。
また、このスペーサー70の材質は、巻取られた際の開閉板20の巻径が大きくなるのを弾性的に収縮することで防止し、且つ耐火性を有するように、クロロプレンゴム(CR)等の難燃性弾性材料としている。
【0028】
そして、上記のように凹部21a内に固定された各スペーサー70は、後述する押圧部材50との当接部(当接面)を、凹部21aの口縁部よりも押圧部材50側へ突出させた位置、すなわちカール部21c,21dの突端面よりも突出する位置に配置している。
【0029】
また、押圧部材50は、スペーサー70よりも狭い幅を有し、且つスラット21におけるカール部21c,21d間の寸法よりも小さい外径を有する略筒状のローラー51を、まぐさ12内における上記スペーサー70に対向する部位に、ブラケット52を介して軸支してなり、前記ローラー51外周面を開閉板20開閉方向(図示における上下方向)に沿って自在に回動させる。
【0030】
この押圧部材50は、開閉板20が撓んだ際に上記スペーサー70に当接し、且つ収納される座板部材30の傾斜を矯正するように、上記スペーサー70の配置に対応して、開閉板20の水平幅方向に複数配設される。
更に詳細に説明すれば、各押圧部材50を構成するローラー51は、閉鎖位置にある開閉板20が、該開閉板20と密閉部材40との弾性的な接触を維持する範囲内で該押圧部材50側へ撓んだ際に、上記スペーサー70に当接し(図3参照)、且つ、収納部10内に収納される際の座板部材30の枠部31側面(側部)を押圧することで該座板部材30底面を略水平に矯正する(図5参照)ように、開閉板内外方向(図1における左右方向)の位置が設定されている。
【0031】
前記ローラー51の材質は、特に限定されず、合成ゴム、合成樹脂、金属等、何れの材料であってもよいが、接触時に座板部材30側面に傷を付けることが少なく且つ火災時に焼損を防止できることから、難燃性を有する合成ゴム又は合成樹脂であることが好ましく、特に座板部材30の前記傷付を弾性によってより確実に防止できることから、クロロプレンゴム等の難燃性弾性材料であることが好ましい。
【0032】
上記実施の形態の開閉装置1によれば、開閉板20が閉鎖位置にある際には、開閉板20のフラット面20bに、密閉部材40が弾性的に撓み接触するため、開閉板20内外の密閉が維持される(図1及び図3参照)。
そして、開閉板20内外の気圧の差等により、開閉板20が凹凸面20a側に撓んだ場合には、スペーサー70が押圧部材50のローラー51外周面に当接する(図3における二点鎖線のスペーサー70参照)ことで開閉板20の撓み量を抑制するため、開閉板20のフラット面20bと密閉部材40との間に隙間が生じるのを防止できる。
【0033】
また、開閉板20がフラット面20b側に撓んだ場合には、密閉部材40が更に弾性的に撓むことで開閉板20のフラット面20bに接触した状態を維持するため、この場合においても、開閉板20のフラット面20bと密閉部材40との間に隙間が生じるのを防止することができる。
【0034】
また、開閉板20の開動作中、まぐさ12の繰出し開口部12aに座板部材30の上部側のみが挿入された状態(図5における二点鎖線の座板部材30参照)においては、座板部材30が、開閉板20によって斜めに引っ張られるため、ガイドレール60に対して若干傾いた状態となる。
そして、前記状態から座板部材30が、開閉板20の開動作により上方へ移動すると、座板部材30における枠部31の側面がローラー51に当接し、更に座板部材30が上方へ移動すると、ローラー51による前記当接により、座板部材30の傾きが次第に矯正されて行く。
【0035】
そして、座板部材30がその底面をまぐさ12の底面と略面一にするように収納された際には、座板部材30における枠部31側面がローラー51に押圧されることで、座板部材30の底面が略水平に維持されるとともに、座板部材30とまぐさ12内面との隙間w1,w2が、開閉板20内外で略同一になる(図5参照)。
【0036】
よって、上記開閉装置1によれば、開閉板20がスペーサー70を介してローラー51に押圧される為、開閉板20の凹部20aにローラー51が嵌まり込むようなことがなく、ローラー51の外径を、凹部20a上下間よりも小さい寸法に設定することができる。
しかも、同ローラー51により座板部材30の傾きを矯正するようにした為、収納された座板部材30底面の外観上の体裁を向上できる上、ガイドレール60の上端側を収納部10に内在させる寸法hも比較的小さく設定することができる。
したがって、押圧部材50を収納する収納部10の高さ寸法H(図1及び図2参照)を小さくして、開口部Mを開閉板開閉方向に広く確保できる上、天井Cの高さ位置を高くすることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、閉鎖位置にある開閉板が、該開閉板内外の気圧の差等により押圧部材側へ撓んだとしても、スペーサーが押圧部材に当接するため、開閉板と密閉部材との間に隙間が生じるのを防止することができる。
その上、押圧部材が開閉板の凹部内に嵌まってしまうのをスペーサーによって防止するため、押圧部材の寸法を凹部の寸法よりも開閉板開閉方向に小さくすることができる。
したがって、押圧部材を開閉板開閉方向に小型化することで、押圧部材を収納する収納部の開閉板開閉方向の寸法も小さくすることができ、ひいては開閉板による開口幅をより広く確保することができる。
【0038】
その上、第二の発明によれば、スペーサーが押圧部材との当接部を凹部の外へ突出させているため、押圧部材が開閉板の凹部内に嵌まってしまうのを防止することができる。
【0039】
更に、第三の発明によれば、開閉板が収納部内に巻取られる際に、スペーサーが、開閉板における先に巻取られた部位に押圧されて弾性的に収縮するため、巻取られた際の開閉板の巻径がスペーサーを介在する分だけ大きくなってしまうのを防止することができる。したがって、収納部を、開閉板の巻径方向に更に小型化することができる。
【0040】
しかも、第四の発明によれば、押圧部材とスペーサーとが密閉部材の近傍で当接されるため、開閉板の撓みにより開閉板と密閉部材との間に隙間が生じるのを防止することができる。
【0041】
更に、第五の発明によれば、開閉動作中の開閉板が撓んで、該開閉板またはスペーサーが押圧部材に接触したとしても、押圧部材のローラーが転がりながら接触するため、その際の接触抵抗が小さく、開閉板の開閉動作をスムーズに維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる密閉構造を適用した開閉装置の一例を、開閉板が閉鎖位置にある状態で示す縦断面図である。
【図2】同開閉装置を、開閉板が開放位置にある状態で示す縦断面図である。
【図3】同開閉装置の密閉構造を示す要部縦断面図である。
【図4】同開閉装置の密閉構造を示す要部斜視図である。
【図5】座板部材の収納状態を示す要部縦断面図である。
【図6】従来の開閉装置の密閉構造を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1:開閉装置
10:収納部
11:収納ケース
12:まぐさ
20:開閉板
21a:凹部
30:座板部材
40:密閉部材
50:押圧部材
51:ローラー
70:スペーサー

Claims (5)

  1. 収納部内に、一方の面に凹部を有する開閉板と、前記収納部内から繰出されて閉鎖位置にある前記開閉板の他方の面に弾性的に接触する密閉部材と、該密閉部材の接触を維持すべく前記一方の面側から前記開閉板を押圧する押圧部材とを備え、前記収納部と前記開閉板との隙間を前記密閉部材により塞ぐようにした開閉装置の密閉構造において、
    前記凹部は、前記開閉板が前記閉鎖位置にある際に少なくとも前記押圧部材に対応して配置され、そして、同凹部には、前記押圧部材に当接させるためのスペーサーが設けられ、
    該スペーサーは、閉鎖位置にある前記開閉板が前記密閉部材との弾性的な接触を維持する範囲内で前記押圧部材側へ撓んだ際に、前記押圧部材に当接するように配設されていることを特徴とする開閉装置の密閉構造。
  2. 上記スペーサーは、上記押圧部材との当接部を、上記凹部の外へ突出させていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置の密閉構造。
  3. 上記開閉板は、上記収納部内に巻取り可能に構成されるとともに、巻取られた際の軸心側の面に、上記スペーサーが配設される上記凹部を有し、
    上記スペーサーは、弾性材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置の密閉構造。
  4. 上記押圧部材及び上記スペーサーが、上記密閉部材に対向する部位の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置の密閉構造。
  5. 上記押圧部材は、開閉板開閉方向に沿って自在に回動するようにローラーを軸支してなることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置の密閉構造。
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