JP2004161433A - メンテナンス機能付き乗場操作表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗場操作盤の機能をもつタッチセンサ付き表示パネルを用いてメンテナンス作業を行うことにある。
【解決手段】タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3に、通常運転操作画面13a、セキュリティ画面13b、メンテナンス画13c面等を記憶する手段13と、通常運転操作画面の操作ボタンにタッチしかご呼びを行う手段16と、タッチセンサ付き表示パネルの特定個所にタッチしたとき、通常運転操作画面からセキュリティ画面、メンテナンス画面を順次表示パネルに表示し、メンテナンス画面にタッチ操作したときに当該操作内容を制御盤に送信してメンテナンス操作を行うメンテナンス制御手段17とを設け、タッチセンサ付き表示パネル4からメンテナンス作業を行うメンテナンス機能付き乗場操作表示装置である。
【選択図】 図2
【解決手段】タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3に、通常運転操作画面13a、セキュリティ画面13b、メンテナンス画13c面等を記憶する手段13と、通常運転操作画面の操作ボタンにタッチしかご呼びを行う手段16と、タッチセンサ付き表示パネルの特定個所にタッチしたとき、通常運転操作画面からセキュリティ画面、メンテナンス画面を順次表示パネルに表示し、メンテナンス画面にタッチ操作したときに当該操作内容を制御盤に送信してメンテナンス操作を行うメンテナンス制御手段17とを設け、タッチセンサ付き表示パネル4からメンテナンス作業を行うメンテナンス機能付き乗場操作表示装置である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降路に制御盤を含むエレベータに必要な機器を設置したマシンルームレスエレベータに適用されるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇降路内にエレベータの制御盤及びこの制御盤から送られてくる昇降制御指令のもとに乗りかごを巻上げ又は巻下げる巻上機等を設置したマシンルームレスエレベータでは、マシンルームを備えたエレベータとは異なり、制御盤を直接操作してメンテナンスを行う場合、制御盤の設置場所に応じてメンテナンスができなくなる。特に、制御盤が最上階よりも高い昇降路の上壁や昇降路内壁に設置されている場合、メンテナンス員が乗りかごの上部に乗る以外は、制御盤にたどり着く手立てがなくなる。
【0003】
そこで、従来、乗りかごを点検運転したり、保守員が最上階の乗場から乗りやすい所要位置に乗りかごを運転停止させたり、或いは制御盤のメンテナンスを遠隔操作するために、最上階乗場のフロア壁や最上階の乗場操作盤を取り外した際に露見するように乗場操作盤の裏側等に補助操作盤が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のように最上階乗場のフロア壁に補助操作盤を設置する方法は、乗場操作盤とは別に補助操作盤を設置するので、設備コストの問題だけでなく、乗場の意匠的な面で制約が生ずる。
【0005】
また、後者の乗場操作盤の裏側に補助操作盤を設置する場合、わざわざ乗場操作盤を取り外す必要があり、メンテナンス作業が複雑、かつ、大掛かりとなる問題がある。
【0006】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、近年、乗場に設置されている乗場操作機能をもつタッチセンサ付き表示パネルを有効に生かしつつ、以上のような問題を解決するメンテナンス機能付き乗場操作表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、制御盤が昇降路に設置されたマシンルームレスエレベータに適用される本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置は、前記制御盤に電気的に接続され、特定の1つの階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルと、乗場操作ボタンを有する通常運転操作画面及び少なくとも1つのメンテナンス画面を記憶する画面記憶手段と、常時は前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面が表示され、前記乗場操作ボタンのタッチ操作に基づいてかご呼び登録を行う手段と、前記通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチしたとき、前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面に代えて前記メンテナンス画面が表示され、このメンテナンス画面に表示されるメンテナンス項目のうち所要の項目のタッチ操作し、前記制御盤を遠隔操作しメンテナンスを実行するメンテナンス制御手段とを設けた構成である。
【0008】
この発明は以上のような構成とすることにより、常時はタッチセンサ付き表示パネルに通常運転操作画面が表示されているので、エレベータ利用者は乗場操作ボタンにタッチすることによりかご呼びの登録を行うことが可能であり、また保守員が通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチすれば、メンテナンス制御手段は、メンテナンスモードと判断し、通常運転操作画面に代えて所要のメンテナンス画面を表示する。このメンテナンス画面には複数のメンテナンス項目が存在するので、所要とする項目にタッチすれば、当該メンテナンス項目に係わるメンテナンス情報を制御盤に送信し、その結果を受け取ることが可能となる。
【0009】
なお、複数の階の乗場にタッチセンサ付き表示パネルを設置する場合、何れか1つのタッチセンサ付き表示パネルを用いてメンテナンス操作を行う場合、他の階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルに現在メンテナンス中であるので、操作不可とする通常運転停止指令を送信し、メンテナンス中に保守員が危険な状態となることを回避することもできる。
【0010】
また、通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチしたとき、セキュリティ画面を表示し、暗証番号又はパスワード等の識別データの入力を促し、セキュリティ画面から正当な識別データが入力された場合、メンテナンス画面を表示する構成とすることも可能である。
【0011】
(2) さらに、以上のような機能をもつメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、タッチセンサ付き表示パネル側にICカード受信器、画面切替リモコン受信器或いは近距離通信可能な受信部を設け、一方、保守員が携帯可能なICカード発信器、画面切替リモコン発信器或いは近距離通信可能な携帯電話を有し、ICカード受信器、画面切替リモコン受信器或いは近距離通信可能な受信部等に所定の距離内に近づいて所要の操作を行ったとき、画面切替信号を発信するようにすれば、ICカード受信器、画面切替リモコン受信器或いは近距離通信可能な受信部ではメンテナンス制御手段にメンテナンス画面の画面切替えを伝えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の一実施の形態を説明する図であって、図1は例えば最上階の乗場から乗場ドア側を見たときの正面図、図2はタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器又は図示しない制御盤に内蔵される電気的なハード構成図、図3はタッチセンサ付き表示パネルの画面遷移の一例図である。
【0014】
各階の乗場には、図1に示すように三方枠1で囲まれ、かつ、乗りかご(図示せず)の到着時にエレベータ利用者を乗降させるための乗場ドア2が取り付けられている。
【0015】
本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置は、例えば最上階などの特定階又は複数階の乗場ドア2の乗場フロア壁面に取り付けられているタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器に適用される。
【0016】
この表示器3は、タッチセンサ付き表示パネル4と、この表示パネル4に設けられたかご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6とが設けられ、かご下降操作ボタン5に触れたときにかご呼びの下降方向登録要求信号を制御盤に送出し、またかご上昇操作ボタン6に触れたときに同様にかご呼びの上昇方向登録要求信号を制御盤に送出する。
【0017】
また、表示器3は、タッチセンサ付き表示パネル4、かご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6だけの場合と、図2に示す構成の全部を含む場合とがあるが、前者の表示パネル4、かご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6だけの場合には図2に示す他の全部の構成は制御盤その他の機器に内装されるものとする。
【0018】
以下、説明の便宜上、表示器3が図2の全ての構成を含む例について説明する。
【0019】
すなわち、表示器3は、通常処理プログラム及びメンテナンスプログラムを格納するプログラム記憶手段11と、この記憶手段11に格納されるプログラムに従って所定の処理を実行するCPUで構成される制御処理部12と、各種の画面データを記憶する画面データ記憶手段13と、各画面データの領域指定により一意に定まる処理内容を規定する領域処理データ記憶手段14と、一時的に処理データを記憶する一時データ記憶手段15とが設けられている。なお、これら記憶手段11,13〜15はそれぞれ独立的に説明したが、1つの記憶媒体に領域分けして使用してもよい。
【0020】
制御処理部12は、機能的には、通常処理プログラムの実行時にかご下降操作ボタン5又はかご上昇操作ボタン6に触れたことを検出し、かご呼び登録及び行先方向の登録要求信号を送出するかご呼び登録手段16、メンテナンス時にメンテナンスプログラムに従って所要の処理を実行するメンテナンス制御手段17及び制御盤との間でデータの授受を行う伝送部18が設けられている。
【0021】
前記画面データ記憶手段13には、かご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6を表示する通常運転操作画面データ13a,パスワード、暗証番号の入力を促す画面であるセキュリティ画面データ13b、少なくとも1つ以上のメンテナンス操作を可能とするメンテナンス画面データ13c,…及び測定結果を表示する測定画面データ13dなどが記憶されている。なお,最初に表示されるメンテナンス画面データ13cにセキュリティ画面を入れ込んだ構成であってもよい。
【0022】
次に、以上のように構成されたメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の動作に関し、特定の1つの階例えば最上階の表示器3に適用した動作について説明する。
【0023】
表示器3は、通常運転モード(以下、サービスモードという)時、通常運転プログラムによって動作し、タッチセンサ付き表示パネル4に例えば図3(a)に示す通常運転操作画面が表示され、かご下降操作ボタン5又はかご上昇操作ボタン6に触れたとき、かご呼び登録手段16が領域処理データ記憶手段14に記憶される領域処理データのもとにかご呼び登録及び行先の登録要求信号を作成し、伝送部18を介して制御盤に送信し、かご呼び登録及び行先方向の登録を行う。
【0024】
ここで、保守員が、特定階の乗場に出向いてメンテナンスモードに切替えるために、エレベータ利用者が通常では絶対に操作しない操作,例えば通常運転操作画面13aの例えば四隅に同時にタッチすると、メンテナンスモードと判断し、メンテナンスプログラムを実行する。
【0025】
このメンテナンスプログラムの実行により、画面データ記憶手段13に記憶されるセキュリティ画面データ13bを読み出し、タッチセンサ付き表示パネル4に例えば図3(b)に示すセキュリティ画面を表示し、暗証番号またはパスワードの入力を促す。ここで、保守員は、暗証番号またはパスワードの入力部13baから暗証番号またはパスワードを入力すると、メンテナンス制御手段17が領域処理データ記憶手段14に記憶される領域処理データ及び予め登録されている暗証番号またはパスワードと照合し、正当な保守員であると判断したとき、引き続き、画面データ記憶手段13から第1のメニューとなるメンテナンス画面データ13cを読み出し、タッチセンサ付き表示パネル4に表示する。このメンテナンス画面には複数のメンテナンス項目が記述され、所要の項目にタッチ操作することにより、タッチ領域と領域処理データ記憶手段14に記憶される領域処理データとの関係から定まるメンテナンス制御信号を制御盤に送信し、その結果を受け取って表示する。
【0026】
なお、メンテナンス項目操作としては、各種の操作が考えられるが、例えばドアが適切に開閉するか、ある階の指示時にその階に適切に停止するか、通常運転モード及び点検モード時に応じて巻上機が適切に動作するか、さらには、サービスモード及びメンテナンスモードに応じて乗りかごが適切に運転されているか等々に関し、伝送部18を経由して昇降路内に設置される制御盤を遠隔操作し、メンテナンス作業を実施する。
【0027】
なお、1つのメンテナンス画面データ13cでは、メンテナンス項目に限界があるので、複数のメンテナンス画面データ13cに分けられ、選択可能になっている。
【0028】
また、保守員は、メンテナンス画面データ13cの必要な画面にタッチすることにより、例えば画面データ記憶手段13から測定画面データ13dを読み出し、タッチセンサ付き表示パネル4に表示すれば、エレベータ乗りかごの走行波形などのトレースデータをビジュアルに表示することも可能である。
【0029】
従って、以上のような実施の形態によれば、昇降路内に制御盤が設置されているマシンルームレスエレベータにおいても、制御盤を遠隔操作するために最上階乗場に補助操作盤が設置する必要がなく、通常運転であるサービスモード時に使用されるタッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3を用いて、遠隔操作により制御盤を操作しながらメンテナンスを実行できる。これにより、乗場の意匠的な制約をなくすことができる。また、乗場操作盤の裏側に補助操作盤を設置する場合、わざわざ乗場操作盤を取り外していたが、そのような取り外し作業が無くなり、メンテナンス作業が簡単、かつ、種々の項目のメンテナンスを実行できる。
【0030】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態は、1つの特定の階に設置される表示器3にメンテナンス機能を付けた例であるが、特定階だけでなく他の複数階の乗場の表示器3にも同様にメンテナンス機能を付けることが可能である。しかし、複数の階の表示器3にメンテナンス機能を付けた場合、2人以上の保守員がそれぞれ異なる階で同時にメンテンス作業を行うことがあるが、例えば保守員が乗りかご上部に乗っているときなどに、他の保守員のメンテナンス操作によって勝手にエレベータが動いてしまい、危険な状態が生じかねない。
【0031】
図2はかかる危険な状態を回避するために改善された本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の動作処理例を示すフローチャートである。この動作処理は、プログラム記憶手段11に記憶されるメンテナンスプログラムに基づいて各乗場に設置される表示器3の制御処理部12又は制御盤の何れか一方において行われる。
【0032】
具体的には、サービスモードの通常運転操作画面が表示され、エレベータのかご呼び登録待ちの状態であるサービスモード処理を行う(S1)。この状態において、所定の周期ごとに他の階の乗場に設置される表示器3のタッチセンサ付き表示パネル4からサービス(通常運転)停止指令が入力されているか否か,つまり他の階の表示器3にてメンテナンスが行われているか否かを判断する(S2)。ここで、他の階の表示器3を用いてメンテナンス作業が行われている場合、他の階でメンテナンスを行っていることを示すサービス停止表示、例えばタッチセンサ付き表示パネル4に「×」を表示するとか、通常運転操作画面13aの表示を止め、「通常運転停止中」を表示するサービス停止処理を行う(S3)。
【0033】
一方、他の階の表示器3からサービス停止指令が入力されていない場合、自身のタッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンスモードの指示が入力されているか否かを判断する(S4)。メンテナンスモード指示が入力されていない場合にはステップS1に移行し、同様にサービスモードの処理を繰り返す。
【0034】
ところで、ステップS4において、メンテナンスモードの指示が入力されている場合、自身のタッチセンサ付き表示パネル4にメンテナンスに必要な画面13b,13cなどを表示した後(S5)、他の階の表示器3に対してサービス停止指令信号を送出する(S6)。
【0035】
そして、このサービス停止指令信号を送出した後、自身の表示器3がメンテナンス作業終了か否かを判断し(S7)、未だ終了していない場合にはステップS5に戻り、メンテナンス画面の表示と他の階の表示器3向けにサービス停止指令信号を出力し続ける。メンテナンス作業が終了した場合には、他の階の表示器3に対してサービス再開指令信号を送出し(S8)、他の階の表示器3に対してメンテナンス作業が行ってもよいことを通知する。
【0036】
従って、以上のような実施の形態によれば、特定階以外の階の乗場でもタッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3を用いて、メンテナンス作業を実施できる。また、ある階に設置される表示器3を用いてメンテナンス作業を実施しているとき、他の階の表示器3に対してサービス停止指令を送出し、メンテナンスモードに切替えなれないようにするので、複数の階の表示器3を用いて、メンテナンス作業を行う場合でも、自身以外の保守員等によって勝手にエレベータが運転してしまう問題がなくなり、事故等を未然に回避可能なインターロック機能を果たすことができる。
【0037】
(第3の実施の形態)
図5は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【0038】
この実施の形態は、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3に設けられ、所要電力の電波を発生するICカード受信器21と、このICカード受信器21から発生する所要電力の電波を受けてメンテナンス切替信号(画面切替信号)をICカード受信器21に向けて発信する携帯可能なICカード発信器22とを有する構成である。
【0039】
このメンテナンス機能付き乗場操作表示装置においては、保守員がICカード発信器22を携帯し、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3が設置されている乗場に出向き、ある距離まで近づくと、ICカード受信器21から発生する電波の所要電力を電源とし、ICカード発信器22からメンテナンス切替信号を送信する。ICカード受信器21は、そのメンテナンス切替信号を受信すると、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からセキュリティ画面に切り替わり、前述する第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様に動作する。
【0040】
なお、ICカード発信器22が盗まれたり、落としたりする場合があり、セキュリティの問題が出てくる。そこで、ICカード受信器21から発生する電波の所要電力を電源とし、ICカード発信器22が動作したとき、初めに暗証番号を自動的に発信する構成にしても良い。この場合には、表示器3側で照合し、正当な保守員であれば、メンテナンス画面を表示するので、セキュリティの万全を期すことができる。
【0041】
従って、以上のような実施の形態によれば、ICカード発信器22を携帯した保守員がICカード受信器21の近くに接近することにより、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンスに関する画面に自動的に切り替えてメンテナンス作業を実施できる。一方、保守員以外のエレベータ利用者は、ICカード発信器22を携帯していないので、タッチセンサ付き表示パネル4の表示画面を切替えてメンテナンス操作することができない。
【0042】
(第4の実施の形態)
図6は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0043】
この実施の形態は、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3に設けられ、メンテナンス切替信号(画面切替信号)を受信すると、メンテナンス切替信号をメンテナンス制御手段17に送出する画面切替リモコン受信器23と、この画面切替リモコン受信器23に近づいてメンテナンス切替信号を発信する携帯可能な画面切替リモコン発信器24とによって構成され、画面切替リモコン発信器24からメンテナンス切替信号を送信するごとに、画面切替リモコン受信器23では、所定の順序で順次画面13a→13b→13c→…を切替えるための制御信号をメンテナンス制御手段17に送出し、タッチセンサ付き表示パネル4に所要のメンテナンス画面を表示させる。よって、保守員は、タッチセンサ付き表示パネル4に表示されるメンテナンス画面を用いてメンテナンス作業を行うことができる。
【0044】
なお、この装置においても、画面切替リモコン発信器24から最初に暗証番号データを発信するとか、パスワードを発信させるようにしてもよく、或いは予め表示器3側に登録されているセキュリティ画面13bを用いて、セキュリティを確保する構成としてもよい。
【0045】
従って、以上のような実施の形態によれば、画面切替リモコン発信器24を携帯した保守員が画面切替リモコン受信器23の近くにいって画面切替操作を行うことにより、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンスに係わる画面に自動的に切り替えてメンテナンス作業を実施できる。その結果、保守員以外のエレベータ利用者は、画面切替リモコン発信器24を携帯していないので、タッチセンサ付き表示パネル4の表示画面を切替えてメンテナンス作業を行うことができない。
【0046】
なお、画面切替リモコン発信器24としては、画面相当数分のチャンネルスイッチを備え、所要とするチャンネルスイッチを操作したとき、所要とする画面を選択する画面選択信号を送出し、瞬時に所要とする画面に切替えることも可能である。
【0047】
(第5の実施の形態)
図7は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0048】
この実施の形態は、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3側に設けられ、メンテナンス切替信号を受信したときにメンテナンス制御手段17に通知する近距離無線通信手段の受信部25と、暗証番号を授受可能なメンテナンス専用ソフトが装填され、この受信部25に所定の距離近づいたとき、メンテナンス専用ソフトによる実行データが通信可能な近距離無線通信手段をもつ携帯電話26とによって構成され、メンテナンスを行う保守員が携帯電話26に搭載するメンテナンス専用ソフトを選択実行し、暗証番号又はパスワードを入力操作することにより、表示器3側で暗証番号等の照合を行い、正当な保守員であるとき、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンス画面に切り替わり、前述する第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様に動作する。
【0049】
従って、以上のような実施の形態によれば、メンテナンス専用ソフトを搭載する携帯電話26を携帯した保守員が表示器3の所要距離まで近づき、メンテナンス専用ソフトを選択実行し、暗証番号を入力操作すれば、表示器3側では、受信部25で受信し、図3に示すかご呼び登録16に渡すと、ここでは受信された暗証番号と予め登録されている暗証番号とを比較し、一致したときに正当な保守員と判断し、予め記憶されているメンテナンス画面をタッチセンサ付き表示パネル4に表示する。従って、携帯電話26を操作することにより、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンス画面に自動的に切り替えてメンテナンス作業を実施できる。その結果、保守員以外のエレベータ利用者は、メンテナンス専用ソフトを搭載する携帯電話26を携帯していないので、タッチセンサ付き表示パネル4の表示画面を切替えてメンテナンス操作することができない。
【0050】
また、表示器3の制御処理部12で使用するメンテナンスプログラムの実行結果と携帯電話26のメンテナンス専用ソフトとの連係をとることにより、例えば携帯電話26のメンテナンス専用ソフトに基づいてメンテナンス操作を実行し、その実行結果に基づいて表示器3側のメンテナンスプログラムが必要な処理を実行するようにすれば、例えば携帯電話26側にメンテナンス画面を映し出してタッチセンサ付き表示パネル4に無接触で遠隔操作でメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【0051】
(第6の実施の形態)
この実施の形態は、前記第4及び第5の実施の形態において、メンテナンスモード時にメンテナンス画面13cを表示するが、所定時間メンテナンス画面13cを用いてメンテナンス操作をしない場合、タッチセンサ付き表示パネル4をサービス停止表示画面にロックし、保守員が画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26を用いて、前記ロック解除信号を表示器3に与えない限り、メンテナンス画面13cの操作を不能にする例である。
【0052】
図8は本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の動作処理例を示すフローチャートである。この動作処理は、メンテナンスプログラムに基づいて各乗場に設置される表示器3の制御処理部12、制御盤の何れか一方において行われる。
【0053】
すなわち、表示器3は、サービスモードのもとに通常運転操作画面が表示され、エレベータのかご呼び登録待ちの状態であるサービスモード処理を行っている(S11)。この状態において、所定の周期ごとに他の階の乗場に設置される表示器3のタッチセンサ付き表示パネル4からサービス停止指令が入力されているか否か,つまり他の階の表示器3にてメンテナンスが行われているか否かを判断する(S12)。ここで、他の階の表示器3でメンテナンスが行われている場合、他の階でメンテナンスを行っていることを示すサービス停止表示、例えばタッチセンサ付き表示パネル4に「×」を表示するか、通常運転操作画面13aの表示を止め、「通常運転停止中」を表示するサービス停止処理を行う(S13)。しかる後、画面ロックON状態にあるか否かを判定し(S14)、画面ロック信号のためにサービス停止表示をしている場合には、画面ロックの解除待ちルーチン、画面ロック信号でなく他の階の表示パネル4がメンテナンスモードになっているためにサービス停止表示になっている場合にはサービス停止指令が終わるまでステップS12〜S14の処理を繰り返す。
【0054】
一方、他の階の表示器3からサービス停止指令が入力されていない場合、自身の表示器3は、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26のメンテナンス専用ソフトのもとにメンテナンス切替信号が入力されているかを判定し(S15)、メンテナンス画面への切替信号が入力されていない場合にはステップS1に移行し、同様にサービスモードの処理を繰り返す。
【0055】
ステップS15においてメンテナンス切替信号が入力されている場合、暗証番号等の照合によって正当の保守員と判断したとき、タッチセンサ付き表示パネル4にメンテナンスに必要な画面13cなどを表示した後(S16)、サービスモードから外れてメンテナンスに入っていることを示すために他の階の表示器3に対してサービス停止指令信号を送出する他乗場操作表示器3向けサービス停止指令処理を実行する(S17)。
【0056】
引き続き、次のステップS18に移行し、メンテナンスモードOFFか否かの判定を行い(S18)、メンテナンスモードOFF操作が行われている場合には、サービス停止OFFとするサービス停止OFF処理を実行し(S19)、サービスモードに戻り、通常運転操作画面を表示する(S11)。
【0057】
一方、メンテナンスモードのOFF操作が行われていない場合、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロックが行われたか否かを判定する(S20)。ここで、画面ロックが行われず、かつ、一定時間経過していない場合(S21)、メンテナンスに必要な画面13cなどの表示処理に移行し(S16)、メンテナンスモードによるメンテナンス画面の表示状態を継続し、メンテナンス作業を実行する。
【0058】
しかし、ステップS21において、メンテナンスモードのOFF操作が一定時間行われていない場合、全部の表示器3に対して画面ロック指令を出し、画面ロック処理を行う(S22)。これによって全ての表示器3が画面ロック状態となり、サービス停止表示,つまりタッチセンサ付き表示パネル4に「×」を表示するか、通常運転モードの通常運転操作画面13aの表示を止め、「通常運転停止中」などを表示する。
【0059】
この画面ロックを解除するためには、画面ロック解除か否かを判定し(S23)、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロック解除が行われた場合、他の表示器3が画面ロック状態から抜け出し、単純に通常運転停止状態になるように全表示器3を画面ロックOFF処理を実行する(S24)。これは、保守員が画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロックを行った後、他の階の乗場に移動し、画面切替リモコン発信器24又は携帯電話26により画面ロック解除を実行し、メンテナンスを継続するケースを想定し、実現したものである。
【0060】
以上のようにして画面ロックOFF処理を行った後、自動的にメンテナンスモードON処理、つまりメンテナンスモード復帰処理を行い(S25)、メンテナンスモード表示によりメンテナンス画面を表示し(S16)、他の階の表示器3に対してサービス停止指令信号を送出する他乗場操作表示器3向けサービス停止指令処理を実行する(S17)。
【0061】
一方、ステップS23において画面ロック解除判定処理を行い、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロック解除指示が出ていない場合、他の表示器3から画面ロック解除が行われたか否かを判定し(S26)、行われていない場合にはステップS23に戻り、画面ロックが解除されるのを待つループに入る。他の表示器3から画面ロック解除が行われた場合には、全表示器3の画面ロックOFF処理を実行し(S27)、サービス停止フラグON処理を行い(S28)、画面ロックは解除するものの、サービス停止表示を行うような処理を行う。
【0062】
従って、以上のような実施の形態では、保守員がメンテナンス中に昇降路内に入るケースがあるが、このとき乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネル4をメンテナンス画面の表示状態にして放置していると、保守員以外の第三者が不用意に触れて、昇降路に入っている保守員が危険な状態になることが考えられる。
【0063】
そこで、メンテナンス画面の表示状態が一定時間経過したとき、画面ロック処理を行うことにより、保守員がメンテナンス操作を忘れても、第三者がメンテナンスモード状態にあるタッチセンサ付き表示パネル4に触れることを避けるとともに、仮に表示パネル4に触れたとしても画面ロック解除を指示しない限り、動作しないので、セキュリティの面及び保守員の安全性を確保することができる。
【0064】
また、保守員が携帯する画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26を用いて、画面ロックを行うことにより、保守員が昇降路内に入って乗りかご上でエレベータを運転し、別の階の乗場に降りてメンテナンスを継続する場合でも、その降りた乗場から画面ロックを解除し、メンテナンス作業を継続させることができる。
【0065】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば画面切替リモコン発信器24や携帯電話26などにセキュリティボタンを設け、一方、表示器3側では、画面切替リモコン発信器23や受信部25を介してメンテナンス制御手段17では、セキュリティボタンが押されているときのみ、セキュリティ信号を受けて、タッチセンサ付きフラット表示パネル4によるメンテナンス画面の操作が有効とする構成としてもよい。
【0066】
このような構成によれば、保守員が携帯する画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26のセキュリティボタンとタッチセンサ付き表示パネル4に表示されているメンテナンス画面のメンテナンス項目ボタンとを同時に操作したときのみ、タッチセンサ付き表示パネル4で行った操作が有効となるようにし、第三者が勝手にメンテナンス画面を操作してエレベータを運転してしまうことを防ぐとともに、不用意に画面に触れてしまって誤動作することを防止できる。
【0067】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、近年、出回っている乗場操作盤の機能をもつタッチセンサ付き表示パネルを有効に生かしつつ、意匠的な制約を受けることなく、メンテナンス作業を確実に実行できるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗場ドアに隣接する乗場壁にタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器を設置した図。
【図2】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の一実施の形態を示す構成図。
【図3】メンテナンス時のタッチセンサ付き表示パネルの画面遷移図。
【図4】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の他の実施の形態を説明するフローチャート。
【図5】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す図。
【図6】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す図。
【図7】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す図。
【図8】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の他の実施の形態を説明するフローチャート。
【符号の説明】
2…乗場ドア
3…表示器
4…タッチセンサ付き表示パネル
12…制御処理部
13…画面データ記憶手段
13a…通常運転操作画面
13b…セキュリティ画面
13c…メンテナンス画面
13d…測定画面
16…かご呼び登録手段
17…メンテナンス制御手段
21…ICカード受信器
22…ICカード発信器
23…画面切替リモート受信器
24…画面切替リモート発信器
25…近距離通信可能な受信部
26…携帯電話
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降路に制御盤を含むエレベータに必要な機器を設置したマシンルームレスエレベータに適用されるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇降路内にエレベータの制御盤及びこの制御盤から送られてくる昇降制御指令のもとに乗りかごを巻上げ又は巻下げる巻上機等を設置したマシンルームレスエレベータでは、マシンルームを備えたエレベータとは異なり、制御盤を直接操作してメンテナンスを行う場合、制御盤の設置場所に応じてメンテナンスができなくなる。特に、制御盤が最上階よりも高い昇降路の上壁や昇降路内壁に設置されている場合、メンテナンス員が乗りかごの上部に乗る以外は、制御盤にたどり着く手立てがなくなる。
【0003】
そこで、従来、乗りかごを点検運転したり、保守員が最上階の乗場から乗りやすい所要位置に乗りかごを運転停止させたり、或いは制御盤のメンテナンスを遠隔操作するために、最上階乗場のフロア壁や最上階の乗場操作盤を取り外した際に露見するように乗場操作盤の裏側等に補助操作盤が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のように最上階乗場のフロア壁に補助操作盤を設置する方法は、乗場操作盤とは別に補助操作盤を設置するので、設備コストの問題だけでなく、乗場の意匠的な面で制約が生ずる。
【0005】
また、後者の乗場操作盤の裏側に補助操作盤を設置する場合、わざわざ乗場操作盤を取り外す必要があり、メンテナンス作業が複雑、かつ、大掛かりとなる問題がある。
【0006】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、近年、乗場に設置されている乗場操作機能をもつタッチセンサ付き表示パネルを有効に生かしつつ、以上のような問題を解決するメンテナンス機能付き乗場操作表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、制御盤が昇降路に設置されたマシンルームレスエレベータに適用される本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置は、前記制御盤に電気的に接続され、特定の1つの階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルと、乗場操作ボタンを有する通常運転操作画面及び少なくとも1つのメンテナンス画面を記憶する画面記憶手段と、常時は前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面が表示され、前記乗場操作ボタンのタッチ操作に基づいてかご呼び登録を行う手段と、前記通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチしたとき、前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面に代えて前記メンテナンス画面が表示され、このメンテナンス画面に表示されるメンテナンス項目のうち所要の項目のタッチ操作し、前記制御盤を遠隔操作しメンテナンスを実行するメンテナンス制御手段とを設けた構成である。
【0008】
この発明は以上のような構成とすることにより、常時はタッチセンサ付き表示パネルに通常運転操作画面が表示されているので、エレベータ利用者は乗場操作ボタンにタッチすることによりかご呼びの登録を行うことが可能であり、また保守員が通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチすれば、メンテナンス制御手段は、メンテナンスモードと判断し、通常運転操作画面に代えて所要のメンテナンス画面を表示する。このメンテナンス画面には複数のメンテナンス項目が存在するので、所要とする項目にタッチすれば、当該メンテナンス項目に係わるメンテナンス情報を制御盤に送信し、その結果を受け取ることが可能となる。
【0009】
なお、複数の階の乗場にタッチセンサ付き表示パネルを設置する場合、何れか1つのタッチセンサ付き表示パネルを用いてメンテナンス操作を行う場合、他の階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルに現在メンテナンス中であるので、操作不可とする通常運転停止指令を送信し、メンテナンス中に保守員が危険な状態となることを回避することもできる。
【0010】
また、通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチしたとき、セキュリティ画面を表示し、暗証番号又はパスワード等の識別データの入力を促し、セキュリティ画面から正当な識別データが入力された場合、メンテナンス画面を表示する構成とすることも可能である。
【0011】
(2) さらに、以上のような機能をもつメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、タッチセンサ付き表示パネル側にICカード受信器、画面切替リモコン受信器或いは近距離通信可能な受信部を設け、一方、保守員が携帯可能なICカード発信器、画面切替リモコン発信器或いは近距離通信可能な携帯電話を有し、ICカード受信器、画面切替リモコン受信器或いは近距離通信可能な受信部等に所定の距離内に近づいて所要の操作を行ったとき、画面切替信号を発信するようにすれば、ICカード受信器、画面切替リモコン受信器或いは近距離通信可能な受信部ではメンテナンス制御手段にメンテナンス画面の画面切替えを伝えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の一実施の形態を説明する図であって、図1は例えば最上階の乗場から乗場ドア側を見たときの正面図、図2はタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器又は図示しない制御盤に内蔵される電気的なハード構成図、図3はタッチセンサ付き表示パネルの画面遷移の一例図である。
【0014】
各階の乗場には、図1に示すように三方枠1で囲まれ、かつ、乗りかご(図示せず)の到着時にエレベータ利用者を乗降させるための乗場ドア2が取り付けられている。
【0015】
本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置は、例えば最上階などの特定階又は複数階の乗場ドア2の乗場フロア壁面に取り付けられているタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器に適用される。
【0016】
この表示器3は、タッチセンサ付き表示パネル4と、この表示パネル4に設けられたかご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6とが設けられ、かご下降操作ボタン5に触れたときにかご呼びの下降方向登録要求信号を制御盤に送出し、またかご上昇操作ボタン6に触れたときに同様にかご呼びの上昇方向登録要求信号を制御盤に送出する。
【0017】
また、表示器3は、タッチセンサ付き表示パネル4、かご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6だけの場合と、図2に示す構成の全部を含む場合とがあるが、前者の表示パネル4、かご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6だけの場合には図2に示す他の全部の構成は制御盤その他の機器に内装されるものとする。
【0018】
以下、説明の便宜上、表示器3が図2の全ての構成を含む例について説明する。
【0019】
すなわち、表示器3は、通常処理プログラム及びメンテナンスプログラムを格納するプログラム記憶手段11と、この記憶手段11に格納されるプログラムに従って所定の処理を実行するCPUで構成される制御処理部12と、各種の画面データを記憶する画面データ記憶手段13と、各画面データの領域指定により一意に定まる処理内容を規定する領域処理データ記憶手段14と、一時的に処理データを記憶する一時データ記憶手段15とが設けられている。なお、これら記憶手段11,13〜15はそれぞれ独立的に説明したが、1つの記憶媒体に領域分けして使用してもよい。
【0020】
制御処理部12は、機能的には、通常処理プログラムの実行時にかご下降操作ボタン5又はかご上昇操作ボタン6に触れたことを検出し、かご呼び登録及び行先方向の登録要求信号を送出するかご呼び登録手段16、メンテナンス時にメンテナンスプログラムに従って所要の処理を実行するメンテナンス制御手段17及び制御盤との間でデータの授受を行う伝送部18が設けられている。
【0021】
前記画面データ記憶手段13には、かご下降操作ボタン5及びかご上昇操作ボタン6を表示する通常運転操作画面データ13a,パスワード、暗証番号の入力を促す画面であるセキュリティ画面データ13b、少なくとも1つ以上のメンテナンス操作を可能とするメンテナンス画面データ13c,…及び測定結果を表示する測定画面データ13dなどが記憶されている。なお,最初に表示されるメンテナンス画面データ13cにセキュリティ画面を入れ込んだ構成であってもよい。
【0022】
次に、以上のように構成されたメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の動作に関し、特定の1つの階例えば最上階の表示器3に適用した動作について説明する。
【0023】
表示器3は、通常運転モード(以下、サービスモードという)時、通常運転プログラムによって動作し、タッチセンサ付き表示パネル4に例えば図3(a)に示す通常運転操作画面が表示され、かご下降操作ボタン5又はかご上昇操作ボタン6に触れたとき、かご呼び登録手段16が領域処理データ記憶手段14に記憶される領域処理データのもとにかご呼び登録及び行先の登録要求信号を作成し、伝送部18を介して制御盤に送信し、かご呼び登録及び行先方向の登録を行う。
【0024】
ここで、保守員が、特定階の乗場に出向いてメンテナンスモードに切替えるために、エレベータ利用者が通常では絶対に操作しない操作,例えば通常運転操作画面13aの例えば四隅に同時にタッチすると、メンテナンスモードと判断し、メンテナンスプログラムを実行する。
【0025】
このメンテナンスプログラムの実行により、画面データ記憶手段13に記憶されるセキュリティ画面データ13bを読み出し、タッチセンサ付き表示パネル4に例えば図3(b)に示すセキュリティ画面を表示し、暗証番号またはパスワードの入力を促す。ここで、保守員は、暗証番号またはパスワードの入力部13baから暗証番号またはパスワードを入力すると、メンテナンス制御手段17が領域処理データ記憶手段14に記憶される領域処理データ及び予め登録されている暗証番号またはパスワードと照合し、正当な保守員であると判断したとき、引き続き、画面データ記憶手段13から第1のメニューとなるメンテナンス画面データ13cを読み出し、タッチセンサ付き表示パネル4に表示する。このメンテナンス画面には複数のメンテナンス項目が記述され、所要の項目にタッチ操作することにより、タッチ領域と領域処理データ記憶手段14に記憶される領域処理データとの関係から定まるメンテナンス制御信号を制御盤に送信し、その結果を受け取って表示する。
【0026】
なお、メンテナンス項目操作としては、各種の操作が考えられるが、例えばドアが適切に開閉するか、ある階の指示時にその階に適切に停止するか、通常運転モード及び点検モード時に応じて巻上機が適切に動作するか、さらには、サービスモード及びメンテナンスモードに応じて乗りかごが適切に運転されているか等々に関し、伝送部18を経由して昇降路内に設置される制御盤を遠隔操作し、メンテナンス作業を実施する。
【0027】
なお、1つのメンテナンス画面データ13cでは、メンテナンス項目に限界があるので、複数のメンテナンス画面データ13cに分けられ、選択可能になっている。
【0028】
また、保守員は、メンテナンス画面データ13cの必要な画面にタッチすることにより、例えば画面データ記憶手段13から測定画面データ13dを読み出し、タッチセンサ付き表示パネル4に表示すれば、エレベータ乗りかごの走行波形などのトレースデータをビジュアルに表示することも可能である。
【0029】
従って、以上のような実施の形態によれば、昇降路内に制御盤が設置されているマシンルームレスエレベータにおいても、制御盤を遠隔操作するために最上階乗場に補助操作盤が設置する必要がなく、通常運転であるサービスモード時に使用されるタッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3を用いて、遠隔操作により制御盤を操作しながらメンテナンスを実行できる。これにより、乗場の意匠的な制約をなくすことができる。また、乗場操作盤の裏側に補助操作盤を設置する場合、わざわざ乗場操作盤を取り外していたが、そのような取り外し作業が無くなり、メンテナンス作業が簡単、かつ、種々の項目のメンテナンスを実行できる。
【0030】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態は、1つの特定の階に設置される表示器3にメンテナンス機能を付けた例であるが、特定階だけでなく他の複数階の乗場の表示器3にも同様にメンテナンス機能を付けることが可能である。しかし、複数の階の表示器3にメンテナンス機能を付けた場合、2人以上の保守員がそれぞれ異なる階で同時にメンテンス作業を行うことがあるが、例えば保守員が乗りかご上部に乗っているときなどに、他の保守員のメンテナンス操作によって勝手にエレベータが動いてしまい、危険な状態が生じかねない。
【0031】
図2はかかる危険な状態を回避するために改善された本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の動作処理例を示すフローチャートである。この動作処理は、プログラム記憶手段11に記憶されるメンテナンスプログラムに基づいて各乗場に設置される表示器3の制御処理部12又は制御盤の何れか一方において行われる。
【0032】
具体的には、サービスモードの通常運転操作画面が表示され、エレベータのかご呼び登録待ちの状態であるサービスモード処理を行う(S1)。この状態において、所定の周期ごとに他の階の乗場に設置される表示器3のタッチセンサ付き表示パネル4からサービス(通常運転)停止指令が入力されているか否か,つまり他の階の表示器3にてメンテナンスが行われているか否かを判断する(S2)。ここで、他の階の表示器3を用いてメンテナンス作業が行われている場合、他の階でメンテナンスを行っていることを示すサービス停止表示、例えばタッチセンサ付き表示パネル4に「×」を表示するとか、通常運転操作画面13aの表示を止め、「通常運転停止中」を表示するサービス停止処理を行う(S3)。
【0033】
一方、他の階の表示器3からサービス停止指令が入力されていない場合、自身のタッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンスモードの指示が入力されているか否かを判断する(S4)。メンテナンスモード指示が入力されていない場合にはステップS1に移行し、同様にサービスモードの処理を繰り返す。
【0034】
ところで、ステップS4において、メンテナンスモードの指示が入力されている場合、自身のタッチセンサ付き表示パネル4にメンテナンスに必要な画面13b,13cなどを表示した後(S5)、他の階の表示器3に対してサービス停止指令信号を送出する(S6)。
【0035】
そして、このサービス停止指令信号を送出した後、自身の表示器3がメンテナンス作業終了か否かを判断し(S7)、未だ終了していない場合にはステップS5に戻り、メンテナンス画面の表示と他の階の表示器3向けにサービス停止指令信号を出力し続ける。メンテナンス作業が終了した場合には、他の階の表示器3に対してサービス再開指令信号を送出し(S8)、他の階の表示器3に対してメンテナンス作業が行ってもよいことを通知する。
【0036】
従って、以上のような実施の形態によれば、特定階以外の階の乗場でもタッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3を用いて、メンテナンス作業を実施できる。また、ある階に設置される表示器3を用いてメンテナンス作業を実施しているとき、他の階の表示器3に対してサービス停止指令を送出し、メンテナンスモードに切替えなれないようにするので、複数の階の表示器3を用いて、メンテナンス作業を行う場合でも、自身以外の保守員等によって勝手にエレベータが運転してしまう問題がなくなり、事故等を未然に回避可能なインターロック機能を果たすことができる。
【0037】
(第3の実施の形態)
図5は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【0038】
この実施の形態は、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3に設けられ、所要電力の電波を発生するICカード受信器21と、このICカード受信器21から発生する所要電力の電波を受けてメンテナンス切替信号(画面切替信号)をICカード受信器21に向けて発信する携帯可能なICカード発信器22とを有する構成である。
【0039】
このメンテナンス機能付き乗場操作表示装置においては、保守員がICカード発信器22を携帯し、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3が設置されている乗場に出向き、ある距離まで近づくと、ICカード受信器21から発生する電波の所要電力を電源とし、ICカード発信器22からメンテナンス切替信号を送信する。ICカード受信器21は、そのメンテナンス切替信号を受信すると、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からセキュリティ画面に切り替わり、前述する第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様に動作する。
【0040】
なお、ICカード発信器22が盗まれたり、落としたりする場合があり、セキュリティの問題が出てくる。そこで、ICカード受信器21から発生する電波の所要電力を電源とし、ICカード発信器22が動作したとき、初めに暗証番号を自動的に発信する構成にしても良い。この場合には、表示器3側で照合し、正当な保守員であれば、メンテナンス画面を表示するので、セキュリティの万全を期すことができる。
【0041】
従って、以上のような実施の形態によれば、ICカード発信器22を携帯した保守員がICカード受信器21の近くに接近することにより、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンスに関する画面に自動的に切り替えてメンテナンス作業を実施できる。一方、保守員以外のエレベータ利用者は、ICカード発信器22を携帯していないので、タッチセンサ付き表示パネル4の表示画面を切替えてメンテナンス操作することができない。
【0042】
(第4の実施の形態)
図6は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0043】
この実施の形態は、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3に設けられ、メンテナンス切替信号(画面切替信号)を受信すると、メンテナンス切替信号をメンテナンス制御手段17に送出する画面切替リモコン受信器23と、この画面切替リモコン受信器23に近づいてメンテナンス切替信号を発信する携帯可能な画面切替リモコン発信器24とによって構成され、画面切替リモコン発信器24からメンテナンス切替信号を送信するごとに、画面切替リモコン受信器23では、所定の順序で順次画面13a→13b→13c→…を切替えるための制御信号をメンテナンス制御手段17に送出し、タッチセンサ付き表示パネル4に所要のメンテナンス画面を表示させる。よって、保守員は、タッチセンサ付き表示パネル4に表示されるメンテナンス画面を用いてメンテナンス作業を行うことができる。
【0044】
なお、この装置においても、画面切替リモコン発信器24から最初に暗証番号データを発信するとか、パスワードを発信させるようにしてもよく、或いは予め表示器3側に登録されているセキュリティ画面13bを用いて、セキュリティを確保する構成としてもよい。
【0045】
従って、以上のような実施の形態によれば、画面切替リモコン発信器24を携帯した保守員が画面切替リモコン受信器23の近くにいって画面切替操作を行うことにより、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンスに係わる画面に自動的に切り替えてメンテナンス作業を実施できる。その結果、保守員以外のエレベータ利用者は、画面切替リモコン発信器24を携帯していないので、タッチセンサ付き表示パネル4の表示画面を切替えてメンテナンス作業を行うことができない。
【0046】
なお、画面切替リモコン発信器24としては、画面相当数分のチャンネルスイッチを備え、所要とするチャンネルスイッチを操作したとき、所要とする画面を選択する画面選択信号を送出し、瞬時に所要とする画面に切替えることも可能である。
【0047】
(第5の実施の形態)
図7は本発明に係わるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0048】
この実施の形態は、タッチセンサ付き表示パネル4をもつ表示器3側に設けられ、メンテナンス切替信号を受信したときにメンテナンス制御手段17に通知する近距離無線通信手段の受信部25と、暗証番号を授受可能なメンテナンス専用ソフトが装填され、この受信部25に所定の距離近づいたとき、メンテナンス専用ソフトによる実行データが通信可能な近距離無線通信手段をもつ携帯電話26とによって構成され、メンテナンスを行う保守員が携帯電話26に搭載するメンテナンス専用ソフトを選択実行し、暗証番号又はパスワードを入力操作することにより、表示器3側で暗証番号等の照合を行い、正当な保守員であるとき、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンス画面に切り替わり、前述する第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様に動作する。
【0049】
従って、以上のような実施の形態によれば、メンテナンス専用ソフトを搭載する携帯電話26を携帯した保守員が表示器3の所要距離まで近づき、メンテナンス専用ソフトを選択実行し、暗証番号を入力操作すれば、表示器3側では、受信部25で受信し、図3に示すかご呼び登録16に渡すと、ここでは受信された暗証番号と予め登録されている暗証番号とを比較し、一致したときに正当な保守員と判断し、予め記憶されているメンテナンス画面をタッチセンサ付き表示パネル4に表示する。従って、携帯電話26を操作することにより、タッチセンサ付き表示パネル4に表示される通常運転操作画面からメンテナンス画面に自動的に切り替えてメンテナンス作業を実施できる。その結果、保守員以外のエレベータ利用者は、メンテナンス専用ソフトを搭載する携帯電話26を携帯していないので、タッチセンサ付き表示パネル4の表示画面を切替えてメンテナンス操作することができない。
【0050】
また、表示器3の制御処理部12で使用するメンテナンスプログラムの実行結果と携帯電話26のメンテナンス専用ソフトとの連係をとることにより、例えば携帯電話26のメンテナンス専用ソフトに基づいてメンテナンス操作を実行し、その実行結果に基づいて表示器3側のメンテナンスプログラムが必要な処理を実行するようにすれば、例えば携帯電話26側にメンテナンス画面を映し出してタッチセンサ付き表示パネル4に無接触で遠隔操作でメンテナンス作業を行うことが可能となる。
【0051】
(第6の実施の形態)
この実施の形態は、前記第4及び第5の実施の形態において、メンテナンスモード時にメンテナンス画面13cを表示するが、所定時間メンテナンス画面13cを用いてメンテナンス操作をしない場合、タッチセンサ付き表示パネル4をサービス停止表示画面にロックし、保守員が画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26を用いて、前記ロック解除信号を表示器3に与えない限り、メンテナンス画面13cの操作を不能にする例である。
【0052】
図8は本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の動作処理例を示すフローチャートである。この動作処理は、メンテナンスプログラムに基づいて各乗場に設置される表示器3の制御処理部12、制御盤の何れか一方において行われる。
【0053】
すなわち、表示器3は、サービスモードのもとに通常運転操作画面が表示され、エレベータのかご呼び登録待ちの状態であるサービスモード処理を行っている(S11)。この状態において、所定の周期ごとに他の階の乗場に設置される表示器3のタッチセンサ付き表示パネル4からサービス停止指令が入力されているか否か,つまり他の階の表示器3にてメンテナンスが行われているか否かを判断する(S12)。ここで、他の階の表示器3でメンテナンスが行われている場合、他の階でメンテナンスを行っていることを示すサービス停止表示、例えばタッチセンサ付き表示パネル4に「×」を表示するか、通常運転操作画面13aの表示を止め、「通常運転停止中」を表示するサービス停止処理を行う(S13)。しかる後、画面ロックON状態にあるか否かを判定し(S14)、画面ロック信号のためにサービス停止表示をしている場合には、画面ロックの解除待ちルーチン、画面ロック信号でなく他の階の表示パネル4がメンテナンスモードになっているためにサービス停止表示になっている場合にはサービス停止指令が終わるまでステップS12〜S14の処理を繰り返す。
【0054】
一方、他の階の表示器3からサービス停止指令が入力されていない場合、自身の表示器3は、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26のメンテナンス専用ソフトのもとにメンテナンス切替信号が入力されているかを判定し(S15)、メンテナンス画面への切替信号が入力されていない場合にはステップS1に移行し、同様にサービスモードの処理を繰り返す。
【0055】
ステップS15においてメンテナンス切替信号が入力されている場合、暗証番号等の照合によって正当の保守員と判断したとき、タッチセンサ付き表示パネル4にメンテナンスに必要な画面13cなどを表示した後(S16)、サービスモードから外れてメンテナンスに入っていることを示すために他の階の表示器3に対してサービス停止指令信号を送出する他乗場操作表示器3向けサービス停止指令処理を実行する(S17)。
【0056】
引き続き、次のステップS18に移行し、メンテナンスモードOFFか否かの判定を行い(S18)、メンテナンスモードOFF操作が行われている場合には、サービス停止OFFとするサービス停止OFF処理を実行し(S19)、サービスモードに戻り、通常運転操作画面を表示する(S11)。
【0057】
一方、メンテナンスモードのOFF操作が行われていない場合、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロックが行われたか否かを判定する(S20)。ここで、画面ロックが行われず、かつ、一定時間経過していない場合(S21)、メンテナンスに必要な画面13cなどの表示処理に移行し(S16)、メンテナンスモードによるメンテナンス画面の表示状態を継続し、メンテナンス作業を実行する。
【0058】
しかし、ステップS21において、メンテナンスモードのOFF操作が一定時間行われていない場合、全部の表示器3に対して画面ロック指令を出し、画面ロック処理を行う(S22)。これによって全ての表示器3が画面ロック状態となり、サービス停止表示,つまりタッチセンサ付き表示パネル4に「×」を表示するか、通常運転モードの通常運転操作画面13aの表示を止め、「通常運転停止中」などを表示する。
【0059】
この画面ロックを解除するためには、画面ロック解除か否かを判定し(S23)、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロック解除が行われた場合、他の表示器3が画面ロック状態から抜け出し、単純に通常運転停止状態になるように全表示器3を画面ロックOFF処理を実行する(S24)。これは、保守員が画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロックを行った後、他の階の乗場に移動し、画面切替リモコン発信器24又は携帯電話26により画面ロック解除を実行し、メンテナンスを継続するケースを想定し、実現したものである。
【0060】
以上のようにして画面ロックOFF処理を行った後、自動的にメンテナンスモードON処理、つまりメンテナンスモード復帰処理を行い(S25)、メンテナンスモード表示によりメンテナンス画面を表示し(S16)、他の階の表示器3に対してサービス停止指令信号を送出する他乗場操作表示器3向けサービス停止指令処理を実行する(S17)。
【0061】
一方、ステップS23において画面ロック解除判定処理を行い、画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26から画面ロック解除指示が出ていない場合、他の表示器3から画面ロック解除が行われたか否かを判定し(S26)、行われていない場合にはステップS23に戻り、画面ロックが解除されるのを待つループに入る。他の表示器3から画面ロック解除が行われた場合には、全表示器3の画面ロックOFF処理を実行し(S27)、サービス停止フラグON処理を行い(S28)、画面ロックは解除するものの、サービス停止表示を行うような処理を行う。
【0062】
従って、以上のような実施の形態では、保守員がメンテナンス中に昇降路内に入るケースがあるが、このとき乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネル4をメンテナンス画面の表示状態にして放置していると、保守員以外の第三者が不用意に触れて、昇降路に入っている保守員が危険な状態になることが考えられる。
【0063】
そこで、メンテナンス画面の表示状態が一定時間経過したとき、画面ロック処理を行うことにより、保守員がメンテナンス操作を忘れても、第三者がメンテナンスモード状態にあるタッチセンサ付き表示パネル4に触れることを避けるとともに、仮に表示パネル4に触れたとしても画面ロック解除を指示しない限り、動作しないので、セキュリティの面及び保守員の安全性を確保することができる。
【0064】
また、保守員が携帯する画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26を用いて、画面ロックを行うことにより、保守員が昇降路内に入って乗りかご上でエレベータを運転し、別の階の乗場に降りてメンテナンスを継続する場合でも、その降りた乗場から画面ロックを解除し、メンテナンス作業を継続させることができる。
【0065】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば画面切替リモコン発信器24や携帯電話26などにセキュリティボタンを設け、一方、表示器3側では、画面切替リモコン発信器23や受信部25を介してメンテナンス制御手段17では、セキュリティボタンが押されているときのみ、セキュリティ信号を受けて、タッチセンサ付きフラット表示パネル4によるメンテナンス画面の操作が有効とする構成としてもよい。
【0066】
このような構成によれば、保守員が携帯する画面切替リモコン発信器24又は近距離無線通信手段を有する携帯電話26のセキュリティボタンとタッチセンサ付き表示パネル4に表示されているメンテナンス画面のメンテナンス項目ボタンとを同時に操作したときのみ、タッチセンサ付き表示パネル4で行った操作が有効となるようにし、第三者が勝手にメンテナンス画面を操作してエレベータを運転してしまうことを防ぐとともに、不用意に画面に触れてしまって誤動作することを防止できる。
【0067】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、近年、出回っている乗場操作盤の機能をもつタッチセンサ付き表示パネルを有効に生かしつつ、意匠的な制約を受けることなく、メンテナンス作業を確実に実行できるメンテナンス機能付き乗場操作表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗場ドアに隣接する乗場壁にタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器を設置した図。
【図2】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の一実施の形態を示す構成図。
【図3】メンテナンス時のタッチセンサ付き表示パネルの画面遷移図。
【図4】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の他の実施の形態を説明するフローチャート。
【図5】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す図。
【図6】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す図。
【図7】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置のさらに他の実施の形態を示す図。
【図8】本発明に係るメンテナンス機能付き乗場操作表示装置の他の実施の形態を説明するフローチャート。
【符号の説明】
2…乗場ドア
3…表示器
4…タッチセンサ付き表示パネル
12…制御処理部
13…画面データ記憶手段
13a…通常運転操作画面
13b…セキュリティ画面
13c…メンテナンス画面
13d…測定画面
16…かご呼び登録手段
17…メンテナンス制御手段
21…ICカード受信器
22…ICカード発信器
23…画面切替リモート受信器
24…画面切替リモート発信器
25…近距離通信可能な受信部
26…携帯電話
Claims (9)
- 昇降路内に制御盤が設置されたマシンルームレスエレベータにおいて、
前記制御盤に電気的に接続され、特定の1つの階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器と、
この表示器または前記制御盤に設けられ、乗場操作ボタンを有する通常運転操作画面及び少なくとも1つのメンテナンス画面を記憶する画面記憶手段と、
前記表示器または前記制御盤に設けられ、常時は前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面が表示され、前記乗場操作ボタンのタッチ操作に基づいてかご呼び登録を行う手段と、
前記表示器または前記制御盤に設けられ、前記通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチした場合、前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面に代えて前記メンテナンス画面が表示され、このメンテナンス画面に表示されるメンテナンス項目のタッチ操作により、前記制御盤を遠隔操作しメンテナンスを実行するメンテナンス制御手段と
を備えたことを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 昇降路内に制御盤が設置されたマシンルームレスエレベータにおいて、
前記制御盤にそれぞれ電気的に接続され、複数の階の乗場にそれぞれ設置されるタッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器と、
この表示器又は前記制御盤に設けられ、乗場操作ボタンを有する通常運転操作画面及び少なくとも1つのメンテナンス画面を記憶する画面記憶手段と、
前記表示器又は前記制御盤に設けられ、常時は前記タッチセンサ付き表示パネルに前記通常運転操作画面が表示され、前記乗場操作ボタンのタッチ操作に基づいてかご呼び登録を行う手段と、
前記表示器又は前記制御盤に設けられ、他の階の乗場のタッチセンサ付き表示パネルから通常運転停止指令を受けているか否かを判断し、受けている場合には前記通常運転操作画面中又は別画面にて通常運転停止を表示し、受けていない場合には自身のタッチセンサ付き表示パネルの通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチされた否かを判断し、当該特定個所にタッチされている場合、前記タッチセンサ付き表示パネルに前記メンテナンス画面を表示するとともに、他の階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルに対して通常運転停止指令を送信するメンテナンス制御手段と
を備えたことを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記画面記憶手段にセキュリティ画面が追加記憶され、
前記メンテナンス制御手段は、前記通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチされた場合、前記タッチセンサ付き表示パネルに前記セキュリティ画面を表示し、このセキュリティ画面から入力される識別データに基づいて正当な保守員であると確認した場合、前記メンテナンス画面を表示することを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記タッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器に設けられたICカード受信器と、
このICカード受信器に所定の距離まで近づいたときに動作し、画面切替信号を発信する携帯形ICカード発信器とを有し、
前記ICカード受信器により受信される画面切替信号に基づいて前記メンテナンス制御手段がメンテナンスに関わる画面を表示することを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記タッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器に設けられた画面切替リモコン受信器と、
この画面切替リモコン受信器に対して所定の距離以内で操作したときに画面切替信号を送信する携帯形画面切替リモコン発信器とを有し、
前記画面切替リモコン受信器により受信される前記画面切替信号に基づいて前記メンテナンス制御手段がメンテナンスに関わる画面を表示することを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記タッチセンサ付き表示パネルをもつ表示器に設けられた近距離無線通信可能な受信部と、
この近距離無線通信可能な受信部に対して所定の距離以内で所定の操作を行ったとき、画面切替信号を送信する携帯電話とを有し、
前記受信部により受信される前記画面切替信号に基づいて前記メンテナンス制御手段がメンテナンス画面を表示することを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記表示器に設けられた近距離無線通信可能な受信部と、
この近距離無線通信可能な受信部に対して所定の距離以内で所定の操作を行ったとき、予め登録されている識別データを送信する携帯電話とを有し、
前記受信部によって受信される識別データに基づいて前記メンテナンス制御手段が正当な保守員であると確認した場合、前記メンテナンス画面を表示することを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項5ないし請求項7の何れかに一項に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記表示器又は前記制御盤に設けられ、タッチセンサ付き表示パネルの通常運転操作画面が表示され、他の階の乗場のタッチセンサ付き表示パネルから通常運転停止指令を受けているか否かを判断し、受けている場合には前記通常運転操作画面中又は別画面にて通常運転停止情報を表示し、受けていない場合には自身のタッチセンサ付き表示パネルの通常運転操作画面の予め定められる特定個所にタッチされた否かを判断し、当該特定個所にタッチされている場合、前記タッチセンサ付き表示パネルに前記メンテナンス画面を表示するとともに、他の階の乗場に設置されるタッチセンサ付き表示パネルに対して通常運転停止指令を送信する第1のメンテナンス制御手段と、
前記表示器又は前記制御盤に設けられ、前記メンテナンス画面を表示した後、所定の時間メンテナンス操作が行われていないか、前記携帯形画面切替リモコン発信器又は前記携帯電話から画面ロックがなされている場合、全部のタッチセンサ付き表示パネルを画面ロックするとともに、前記携帯形画面切替リモコン発信器又は前記携帯電話から画面ロック解除が入力された場合に限り、画面ロックを解除し、前記画面ロック解除が入力されたタッチセンサ付き表示パネルにメンテナンス画面を表示し、他の階の乗場のタッチセンサ付き表示パネルに通常運転停止指令を送信する第2のメンテナンス制御手段と
を備えたことを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。 - 請求項5又は請求項6に記載のメンテナンス機能付き乗場操作表示装置において、
前記携帯形画面切替リモコン発信器又は前記携帯電話にセキュリティボタンを設け、
前記メンテナンス制御手段は、前記セキュリティボタンの操作によるセキュリティ信号とメンテナンス画面の操作とが同時に行われた場合に当該メンテナンス画面の操作を有効とする手段を設けたことを特徴とするメンテナンス機能付き乗場操作表示装置。
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