JP2004159757A - 遊技機の不正監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機に対する不正を確実に発見して警告することができる遊技機の不正監視システムを提供する。
【解決手段】遊技機1同士は接続されており、遊技機1は、接続された遊技機1から当該遊技機1のROMに記憶されている制御プログラムを読取ると共に、その制御プログラムに基づいてキー値を算出し、そのキー値を管理コンピュータ4に送信する。そして、管理コンピュータ4は、遊技機1のキー値が前回から変化したときは、遊技機1のROMに対して不正が行われた虞があるとして警告を発する。
【選択図】 図1
【解決手段】遊技機1同士は接続されており、遊技機1は、接続された遊技機1から当該遊技機1のROMに記憶されている制御プログラムを読取ると共に、その制御プログラムに基づいてキー値を算出し、そのキー値を管理コンピュータ4に送信する。そして、管理コンピュータ4は、遊技機1のキー値が前回から変化したときは、遊技機1のROMに対して不正が行われた虞があるとして警告を発する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自己に接続された遊技機のプログラム記憶手段に対する不正を監視する遊技機の不正監視システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機のROMに対する不正を監視する方法としては、制御基板の目視、検査用機器でのテスト、或は台データの検証などにより行われてきた。
制御基板の目視は、作業者が遊技機に取付けられている制御基板を1台1台目で見て異常がないか、或いは他の遊技機との違いはないかといった検査をしてきた。
【0003】
しかしながら、機種によって制御基板に用いられる部品及び配線が異なると共に、部品は小さいので、目視により全ての不正を短時間で発見することは不可能であった。
また、検査用機器としてはROMチェッカーが使用されている。このROMチェッカーは、遊技機の基板に接続した状態で遊技機メーカにより発表されているROMと同一のものか否か1台1台確認するものである。
しかしながら、この種の検査用機器は、検査対象の機種が異なると検査できない、或いは高価な検査用ソフトを購入しないと新しい機種は検査できないなどの問題があった。
【0004】
一方、台データを検証する方法では、1台1台の特賞履歴、長期にわたる集計などを確認する必要があり、データ分析になれた作業者でないと、不正を発見することは困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機に対する不正を確実に発見して警告することができる遊技機の不正監視システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、接続された遊技機のプログラム記憶手段からアプリケーションプログラムを読取る読取手段を設け、この読取手段が読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出する算出手段を設け、この算出手段が算出したキー値を上位の管理装置へ送信する送信手段を設けた上で、前記管理装置は、前記送信手段から受信したキー値が正規のキー値と異なっていたときは異常と判断して警告するものである(請求項1)。
【0006】
このような構成によれば、読取手段は、接続された遊技機のプログラム記憶手段に記憶されたアプリケーションプログラムを読取る。すると、算出手段は、読取手段が読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出し、送信手段がキー値を上位の管理装置へ送信する。
【0007】
管理装置は、キー値を受信したときは、当該キー値が正規のキー値と異なっているかを判断し、異なっていたときは異常と判断して警告する。従って、管理装置から警告が発せられたときは、遊技機のプログラム記憶手段に対して不正が行われた虞があるから、不正に対して適切に対処する。
【0008】
上記構成において、前記管理装置は、前記送信手段から受信したキー値が前回受信したキー値と異なっていたときは異常と判断するようにしてもよい(請求項2)。
このような構成によれば、プログラム記憶手段に記憶されているアプリケーションプログラムが不正に改竄されたときは、算出手段が算出したキー値が前回と異なるから、管理装置は、送信手段から受信したキー値が前回受信したキー値と異なっていたときは異常と判断することができる。
【0009】
また、前記算出手段は、アプリケーションプログラム全体に基づいてキー値を算出するのが望ましい(請求項3)。
このような構成によれば、アプリケーションプログラム全体に基づいてキー値を算出するので、アプリケーションプログラムに対する不正を確実に発見することができる。
【0010】
また、前記管理装置は、キー値が異なっていた場合において該当する遊技機の機種が変更されていたときは、警告の実行を禁止するのが望ましい(請求項4)。
このような構成によれば、遊技機の機種が変更されていた場合はキー値が異なることから、このような場合は、管理装置が異常報知の実行を禁止することにより、異常報知が不用意に行われてしまうことを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、並列配置された遊技機を示している。この図1において、パチンコホールには遊技機1が隣接して配置されている。遊技機1に対応して台間玉貸機2が配置されており、台間玉貸機2から遊技機1に遊技媒体が放出されるようになっている。遊技機1及び台間玉貸機2に対応して入出力装置3が設けられており、上位の管理コンピュータ(管理装置に相当)4は、入出力装置3を通じて遊技機1の稼動状態及び台間玉貸機2の売上を管理するようになっている。
ここで、隣接する遊技機1の制御装置同士は、図1中に破線で示すように互いに通信可能に接続されている。尚、両端に位置する遊技機1の制御装置同士が互いに通信可能に接続されている。
【0012】
図2は遊技機1の制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。この図2において、制御装置5は制御部(読取手段、算出手段に相当)6を主体として構成されており、その制御部6は、CPU7、クロック発生回路8、ROM(プログラム記憶手段に相当)9、RAM10から構成されている。制御部6は、遊技状態に応じてドライバ11を介して呼出しランプ12、スタートランプ13、特賞ランプ14を適宜点灯すると共に、絵柄表示部15の表示図柄を更新したり、スピーカ16から効果音を発生したりするようになっている。
【0013】
制御部6は、後述するように入出力部17を介して自己のROM9に記憶されているアプリケーションプログラムをデータとして読取って接続された遊技機1に入出力部17を介して送信するようになっている。また、制御部6は、接続された遊技機1からアプリケーションプログラムを入出力部17を介して受信したときは、後述するようにアプリケーションプログラムに対して所定の演算を施すことによりキー値を算出し、そのキー値を入出力部17を介して管理コンピュータ4へ送信するようになっている。
【0014】
次に上記構成の作用について説明する。
制御部6は、通常の制御動作に加えて電源起動時及び一定時間毎にデータ送信動作及びデータ受信動作を実行するようになっている。
制御部6は、データ送信動作を実行する際は、接続されている遊技機1があるかを判断し、遊技機1がある場合は、自己のROM9に記憶されているアプリケーションプログラムとしての制御プログラムを読取って接続されている遊技機1へ送信する。これにより、自己の制御プログラムが接続されている遊技機1へ一定時間毎に送信される。
【0015】
図3は、遊技機1の受信動作を示すフローチャートである。この図3において、制御部6は、接続されている遊技機1があるかを判断し(S101)、遊技機1がある場合において(S101:YES)、接続されている遊技機1から制御プログラムを受信したときは(S102:YES)、その制御プログラムに基づいてキー値算出処理を実行する(S103)。このキー値算出処理は、制御プログラムの所定アドレスに登録されている特定データに対して所定の配列演算を実行することにより算出されるもので、同一機種の制御プログラムに基づいて算出されるキー値は同一となる。この場合、制御プログラム全体に対して配列演算を実行するのが望ましいが、演算時間が長くなる場合は、不正に改竄される虞が高いデータに対して配列演算を実行するようにしてもよい。このようなキー値は、チェックサムのサム値と同等にデータの異常を発見するためのもので、通常は制御プログラムのサム値として使用されている4桁のサム値よりも大きな桁数とすることにより不正改竄を発見し易くしている。
そして、制御部6は、上述のようにして求めた機種及びキー値を管理コンピュータ4へ送信する(S104)。
【0016】
一方、管理コンピュータ4には、図4に示すキー値登録ファイルが設定されている。このキー値登録ファイルは、台番号に対応して、キー値、機種、機種変更が登録されるようになっている。キー値は、対応する遊技機1から送信されるキー値が登録される。機種は、対応する遊技機1の機種で、同一機種の遊技機1のキー値は一致するようになっている。機種変更は、機種が変更されたときは、「有」と登録されるようになっている。従って、機種が変更された時点では、キー値は変更前の機種に対応したキー値が登録され、機種は新しい機種が登録され、機種変更は「有」が登録されていることになる。
【0017】
図5は、管理コンピュータ4の不正監視動作を示すフローチャートである。この図5において、管理コンピュータ4は、遊技機1よりキー値を受信したときは(S201:YES)、前回受信したキー値と一致しているかを判定する(S202)。このとき、正常時においては、今回のキー値は前回のキー値と一致していることから(S202:YES)、正常と判断する(S207)。
【0018】
これに対して、接続されている遊技機1の制御プログラムが記憶されているROM9に対して不正が行われたときは、当該遊技機1から受信した今回のキー値は前回のキー値と異なることから(S202:NO)、異常と判断することができる。
【0019】
ところで、機種変更が行われたときは、今回のキー値と前回のキー値が異なることから、正常であっても異常と判断することになり、支障を生じる。そこで、本実施の形態では、次のようにして支障を回避するようにした。
即ち、遊技機1の機種を変更したときは、管理コンピュータ4に対して機種変更を登録する。これにより、図4に示すキー値登録ファイルにおいて、キー値は変更前の機種に対応したキー値が登録され、機種は新しい機種が登録され、機種変更は「有」が登録されるようになる。
【0020】
さて、このように管理コンピュータ4のキー値登録ファイルが設定された状態において、今回のキー値が前回のキー値と異なっていた場合は、図5に示すようにキー値登録ファイルに機種変更として「有」が登録されているかを判断し(S203)、「有」が登録されている場合は(S203:YES)、キー値を更新登録すると共に(S205)、キー値登録ファイルに機種変更として「無」を登録し(S206)、正常と判断する(S207)。
【0021】
一方、遊技機1の機種変更が行われていない場合は(S203:NO)、異常と判断して警報を発する(S204)。これにより、遊技機1のROM9に対して不正が行われたときは、管理コンピュータ4から警告が発せられるから、管理者は、該当する遊技機1のROMを検査し、不正が行われていた場合は適切に処理する。
【0022】
さて、本実施の形態では、管理コンピュータ4ではなく、遊技機1にキー値算出のプログラムを持たせ、接続された遊技機1でキー値を算出することを特徴としているが、理由は次の通りである。
▲1▼管理コンピュータ4でキー値を算出すると、遊技場内のネットワーク上を遊技機1のアプリケーションプログラムが行きかうことになり、プログラムの新たな不正を招来する虞がある。
【0023】
▲2▼管理コンピュータ4でキー値を算出するには、キー値算出プログラムを管理コンピュータ4に持たせる必要があることから、遊技機メーカ以外にキー値算出プログラムを公開しなければならなくなり、新たな不正を招来する虞がある。
▲3▼遊技機1自身が自分のアプリケーションプログラムからキー値を算出して管理コンピュータ4へ送信する構成を採用した場合には、そのキー値算出プログラムを不正に改竄され、その機種に適合したキー値を毎回送信されてしまう虞がある。
【0024】
このような実施の形態によれば、各遊技機1が自己に接続された遊技機1のROM9に記憶された制御プログラムを読取ってキー値を算出し、そのキー値を管理コンピュータ4へ送信することにより、管理コンピュータ4でキー値に基づいて不正監視するようにしたので、遊技機の制御基板を目視で検査したり、ROMチェッカーを用いたり、台データを検証する従来方法と違って、管理コンピュータ4で各遊技機1のキー値を管理することにより、不正に改竄されたROM9を早期発見することができ、その遊技機1での不正行為を未然に防止することができる。
【0025】
しかも、遊技機1にキー値算出のプログラムを持たせ、接続された遊技機1でキー値を算出して管理コンピュータ4へ送信するようにしたので、管理コンピュータ4でキー値を算出したり、遊技機1が自分自身でキー値を算出したりする構成に比較して、セキュリティを大幅に高めることができる。
また、接続されている機種の種別が異なっていても遊技機1に対する不正を互いに監視することができるので、機種の入れ替えに支障が生じることはない。
【0026】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
管理コンピュータ4は、各遊技機メーカより予め発表されているキー値と、受信した各遊技機1のキー値とが一致しているかを判断するようにしてもよい。
接続された遊技機1のROM9に直接アクセスすることによりアプリケーションプログラムを読取るようにしてもよい。
遊技機1としてパチスロ機に適用するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、本発明の遊技機の不正監視システムによれば、遊技機は、接続された遊技機から読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出して管理装置へ送信し、管理装置は、遊技機から受信したキー値が正規のキー値と異なっていたときは、異常と判断して警報を発するようにしたので、遊技機に対する不正を確実に発見して警告することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における全体構成を示す概略図
【図2】遊技機の制御装置の電気的構成を示すブロック図
【図3】遊技機の制御装置の受信動作を示すフローチャート
【図4】管理装置のキー値登録ファイルを示す図
【図5】管理装置の不正監視動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1は遊技機、4は管理コンピュータ(管理装置)、6は制御部(読取手段、算出手段)、9はROM(プログラム記憶手段)である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自己に接続された遊技機のプログラム記憶手段に対する不正を監視する遊技機の不正監視システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機のROMに対する不正を監視する方法としては、制御基板の目視、検査用機器でのテスト、或は台データの検証などにより行われてきた。
制御基板の目視は、作業者が遊技機に取付けられている制御基板を1台1台目で見て異常がないか、或いは他の遊技機との違いはないかといった検査をしてきた。
【0003】
しかしながら、機種によって制御基板に用いられる部品及び配線が異なると共に、部品は小さいので、目視により全ての不正を短時間で発見することは不可能であった。
また、検査用機器としてはROMチェッカーが使用されている。このROMチェッカーは、遊技機の基板に接続した状態で遊技機メーカにより発表されているROMと同一のものか否か1台1台確認するものである。
しかしながら、この種の検査用機器は、検査対象の機種が異なると検査できない、或いは高価な検査用ソフトを購入しないと新しい機種は検査できないなどの問題があった。
【0004】
一方、台データを検証する方法では、1台1台の特賞履歴、長期にわたる集計などを確認する必要があり、データ分析になれた作業者でないと、不正を発見することは困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機に対する不正を確実に発見して警告することができる遊技機の不正監視システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、接続された遊技機のプログラム記憶手段からアプリケーションプログラムを読取る読取手段を設け、この読取手段が読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出する算出手段を設け、この算出手段が算出したキー値を上位の管理装置へ送信する送信手段を設けた上で、前記管理装置は、前記送信手段から受信したキー値が正規のキー値と異なっていたときは異常と判断して警告するものである(請求項1)。
【0006】
このような構成によれば、読取手段は、接続された遊技機のプログラム記憶手段に記憶されたアプリケーションプログラムを読取る。すると、算出手段は、読取手段が読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出し、送信手段がキー値を上位の管理装置へ送信する。
【0007】
管理装置は、キー値を受信したときは、当該キー値が正規のキー値と異なっているかを判断し、異なっていたときは異常と判断して警告する。従って、管理装置から警告が発せられたときは、遊技機のプログラム記憶手段に対して不正が行われた虞があるから、不正に対して適切に対処する。
【0008】
上記構成において、前記管理装置は、前記送信手段から受信したキー値が前回受信したキー値と異なっていたときは異常と判断するようにしてもよい(請求項2)。
このような構成によれば、プログラム記憶手段に記憶されているアプリケーションプログラムが不正に改竄されたときは、算出手段が算出したキー値が前回と異なるから、管理装置は、送信手段から受信したキー値が前回受信したキー値と異なっていたときは異常と判断することができる。
【0009】
また、前記算出手段は、アプリケーションプログラム全体に基づいてキー値を算出するのが望ましい(請求項3)。
このような構成によれば、アプリケーションプログラム全体に基づいてキー値を算出するので、アプリケーションプログラムに対する不正を確実に発見することができる。
【0010】
また、前記管理装置は、キー値が異なっていた場合において該当する遊技機の機種が変更されていたときは、警告の実行を禁止するのが望ましい(請求項4)。
このような構成によれば、遊技機の機種が変更されていた場合はキー値が異なることから、このような場合は、管理装置が異常報知の実行を禁止することにより、異常報知が不用意に行われてしまうことを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、並列配置された遊技機を示している。この図1において、パチンコホールには遊技機1が隣接して配置されている。遊技機1に対応して台間玉貸機2が配置されており、台間玉貸機2から遊技機1に遊技媒体が放出されるようになっている。遊技機1及び台間玉貸機2に対応して入出力装置3が設けられており、上位の管理コンピュータ(管理装置に相当)4は、入出力装置3を通じて遊技機1の稼動状態及び台間玉貸機2の売上を管理するようになっている。
ここで、隣接する遊技機1の制御装置同士は、図1中に破線で示すように互いに通信可能に接続されている。尚、両端に位置する遊技機1の制御装置同士が互いに通信可能に接続されている。
【0012】
図2は遊技機1の制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。この図2において、制御装置5は制御部(読取手段、算出手段に相当)6を主体として構成されており、その制御部6は、CPU7、クロック発生回路8、ROM(プログラム記憶手段に相当)9、RAM10から構成されている。制御部6は、遊技状態に応じてドライバ11を介して呼出しランプ12、スタートランプ13、特賞ランプ14を適宜点灯すると共に、絵柄表示部15の表示図柄を更新したり、スピーカ16から効果音を発生したりするようになっている。
【0013】
制御部6は、後述するように入出力部17を介して自己のROM9に記憶されているアプリケーションプログラムをデータとして読取って接続された遊技機1に入出力部17を介して送信するようになっている。また、制御部6は、接続された遊技機1からアプリケーションプログラムを入出力部17を介して受信したときは、後述するようにアプリケーションプログラムに対して所定の演算を施すことによりキー値を算出し、そのキー値を入出力部17を介して管理コンピュータ4へ送信するようになっている。
【0014】
次に上記構成の作用について説明する。
制御部6は、通常の制御動作に加えて電源起動時及び一定時間毎にデータ送信動作及びデータ受信動作を実行するようになっている。
制御部6は、データ送信動作を実行する際は、接続されている遊技機1があるかを判断し、遊技機1がある場合は、自己のROM9に記憶されているアプリケーションプログラムとしての制御プログラムを読取って接続されている遊技機1へ送信する。これにより、自己の制御プログラムが接続されている遊技機1へ一定時間毎に送信される。
【0015】
図3は、遊技機1の受信動作を示すフローチャートである。この図3において、制御部6は、接続されている遊技機1があるかを判断し(S101)、遊技機1がある場合において(S101:YES)、接続されている遊技機1から制御プログラムを受信したときは(S102:YES)、その制御プログラムに基づいてキー値算出処理を実行する(S103)。このキー値算出処理は、制御プログラムの所定アドレスに登録されている特定データに対して所定の配列演算を実行することにより算出されるもので、同一機種の制御プログラムに基づいて算出されるキー値は同一となる。この場合、制御プログラム全体に対して配列演算を実行するのが望ましいが、演算時間が長くなる場合は、不正に改竄される虞が高いデータに対して配列演算を実行するようにしてもよい。このようなキー値は、チェックサムのサム値と同等にデータの異常を発見するためのもので、通常は制御プログラムのサム値として使用されている4桁のサム値よりも大きな桁数とすることにより不正改竄を発見し易くしている。
そして、制御部6は、上述のようにして求めた機種及びキー値を管理コンピュータ4へ送信する(S104)。
【0016】
一方、管理コンピュータ4には、図4に示すキー値登録ファイルが設定されている。このキー値登録ファイルは、台番号に対応して、キー値、機種、機種変更が登録されるようになっている。キー値は、対応する遊技機1から送信されるキー値が登録される。機種は、対応する遊技機1の機種で、同一機種の遊技機1のキー値は一致するようになっている。機種変更は、機種が変更されたときは、「有」と登録されるようになっている。従って、機種が変更された時点では、キー値は変更前の機種に対応したキー値が登録され、機種は新しい機種が登録され、機種変更は「有」が登録されていることになる。
【0017】
図5は、管理コンピュータ4の不正監視動作を示すフローチャートである。この図5において、管理コンピュータ4は、遊技機1よりキー値を受信したときは(S201:YES)、前回受信したキー値と一致しているかを判定する(S202)。このとき、正常時においては、今回のキー値は前回のキー値と一致していることから(S202:YES)、正常と判断する(S207)。
【0018】
これに対して、接続されている遊技機1の制御プログラムが記憶されているROM9に対して不正が行われたときは、当該遊技機1から受信した今回のキー値は前回のキー値と異なることから(S202:NO)、異常と判断することができる。
【0019】
ところで、機種変更が行われたときは、今回のキー値と前回のキー値が異なることから、正常であっても異常と判断することになり、支障を生じる。そこで、本実施の形態では、次のようにして支障を回避するようにした。
即ち、遊技機1の機種を変更したときは、管理コンピュータ4に対して機種変更を登録する。これにより、図4に示すキー値登録ファイルにおいて、キー値は変更前の機種に対応したキー値が登録され、機種は新しい機種が登録され、機種変更は「有」が登録されるようになる。
【0020】
さて、このように管理コンピュータ4のキー値登録ファイルが設定された状態において、今回のキー値が前回のキー値と異なっていた場合は、図5に示すようにキー値登録ファイルに機種変更として「有」が登録されているかを判断し(S203)、「有」が登録されている場合は(S203:YES)、キー値を更新登録すると共に(S205)、キー値登録ファイルに機種変更として「無」を登録し(S206)、正常と判断する(S207)。
【0021】
一方、遊技機1の機種変更が行われていない場合は(S203:NO)、異常と判断して警報を発する(S204)。これにより、遊技機1のROM9に対して不正が行われたときは、管理コンピュータ4から警告が発せられるから、管理者は、該当する遊技機1のROMを検査し、不正が行われていた場合は適切に処理する。
【0022】
さて、本実施の形態では、管理コンピュータ4ではなく、遊技機1にキー値算出のプログラムを持たせ、接続された遊技機1でキー値を算出することを特徴としているが、理由は次の通りである。
▲1▼管理コンピュータ4でキー値を算出すると、遊技場内のネットワーク上を遊技機1のアプリケーションプログラムが行きかうことになり、プログラムの新たな不正を招来する虞がある。
【0023】
▲2▼管理コンピュータ4でキー値を算出するには、キー値算出プログラムを管理コンピュータ4に持たせる必要があることから、遊技機メーカ以外にキー値算出プログラムを公開しなければならなくなり、新たな不正を招来する虞がある。
▲3▼遊技機1自身が自分のアプリケーションプログラムからキー値を算出して管理コンピュータ4へ送信する構成を採用した場合には、そのキー値算出プログラムを不正に改竄され、その機種に適合したキー値を毎回送信されてしまう虞がある。
【0024】
このような実施の形態によれば、各遊技機1が自己に接続された遊技機1のROM9に記憶された制御プログラムを読取ってキー値を算出し、そのキー値を管理コンピュータ4へ送信することにより、管理コンピュータ4でキー値に基づいて不正監視するようにしたので、遊技機の制御基板を目視で検査したり、ROMチェッカーを用いたり、台データを検証する従来方法と違って、管理コンピュータ4で各遊技機1のキー値を管理することにより、不正に改竄されたROM9を早期発見することができ、その遊技機1での不正行為を未然に防止することができる。
【0025】
しかも、遊技機1にキー値算出のプログラムを持たせ、接続された遊技機1でキー値を算出して管理コンピュータ4へ送信するようにしたので、管理コンピュータ4でキー値を算出したり、遊技機1が自分自身でキー値を算出したりする構成に比較して、セキュリティを大幅に高めることができる。
また、接続されている機種の種別が異なっていても遊技機1に対する不正を互いに監視することができるので、機種の入れ替えに支障が生じることはない。
【0026】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
管理コンピュータ4は、各遊技機メーカより予め発表されているキー値と、受信した各遊技機1のキー値とが一致しているかを判断するようにしてもよい。
接続された遊技機1のROM9に直接アクセスすることによりアプリケーションプログラムを読取るようにしてもよい。
遊技機1としてパチスロ機に適用するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、本発明の遊技機の不正監視システムによれば、遊技機は、接続された遊技機から読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出して管理装置へ送信し、管理装置は、遊技機から受信したキー値が正規のキー値と異なっていたときは、異常と判断して警報を発するようにしたので、遊技機に対する不正を確実に発見して警告することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における全体構成を示す概略図
【図2】遊技機の制御装置の電気的構成を示すブロック図
【図3】遊技機の制御装置の受信動作を示すフローチャート
【図4】管理装置のキー値登録ファイルを示す図
【図5】管理装置の不正監視動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1は遊技機、4は管理コンピュータ(管理装置)、6は制御部(読取手段、算出手段)、9はROM(プログラム記憶手段)である。
Claims (4)
- 接続された遊技機のプログラム記憶手段からアプリケーションプログラムを読取る読取手段と、
この読取手段が読取ったアプリケーションプログラムに基づいてキー値を算出する算出手段と、
この算出手段が算出したキー値を上位の管理装置へ送信する送信手段とを備え、
前記管理装置は、前記送信手段から受信したキー値が正規のキー値と異なっていたときは異常と判断して警告することを特徴とする遊技機の不正監視システム。 - 前記管理装置は、前記送信手段から受信したキー値が前回受信したキー値と異なっていたときは異常と判断することを特徴とする請求項1記載の遊技機の不正監視システム。
- 前記算出手段は、アプリケーションプログラム全体に基づいてキー値を算出することを特徴とする請求項1または2記載の遊技機の不正監視システム。
- 前記管理装置は、キー値が異なっていた場合において該当する遊技機の機種が変更されていたときは、警告の実行を禁止することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の遊技機の不正監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002326866A JP2004159757A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 遊技機の不正監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002326866A JP2004159757A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 遊技機の不正監視システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004159757A true JP2004159757A (ja) | 2004-06-10 |
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JP2009172094A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Daikoku Denki Co Ltd | 遊技機装置 |
-
2002
- 2002-11-11 JP JP2002326866A patent/JP2004159757A/ja active Pending
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JP2009066007A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2009172094A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Daikoku Denki Co Ltd | 遊技機装置 |
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