JP2004159582A - 建築物用緑化構造および緑化植物基盤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建築物用緑化構造1は、開口を有するフレーム7を、新設または既設の建築物としての集合住宅の垂直のまたは傾斜している所定の部位である手摺り8aにたんざく状に設け、植物9が植え付けられ持ち運び可能な緑化植物基盤10をフレーム7で着脱可能に支持して、植物9を前記開口側に位置させている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の一部を緑化するための建築物用緑化構造およびこれに使用される緑化植物基盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の一部を緑化するために、たとえば、特開2002−129647号公報(特許文献1)には、建築物の手摺り構造が開示されている。
この手摺り構造は、建築物のバルコニーを囲むフェンス状の手摺りなどに対して植物による緑化を施すようになっている。この手摺り構造は、多孔板を有して建築物の所定領域を仕切る仕切り面と、仕切り面に取付けられる緑化盤材とを備えている。
この緑化盤材は、一面が開放された平箱状をなし開放面を仕切り面に向けて取付けられる収容箱と、この収容箱に充填された保水層と、収容箱の開放面を塞ぐ被覆繊維層と、保水層に植え付けられ被覆繊維層を貫通して開放面から仕切り面の開口を通過して外面に延びる緑化植物とを有している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−129647号公報(第1頁,図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載の建築物の手摺り構造では、緑化盤材が多孔板22に固定され、緑化植物は多孔板から繁茂する形態になっているので、緑化盤材の取外しが困難であった。
また、緑化盤材を交換するには、収容箱を多孔板に対して取外し,取付けしなければならず、作業に手間がかかって煩雑であった。
ところで、近年はガーデニングが盛んになってきており、集合住宅のバルコニーの手摺りなどを、好みの植物で緑化する場合も増えてきている。そのため、ユーザーにとって好みの植物を気軽に設置したり別の種類の植物に容易に交換することができる技術が求められていた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、建築物の一部を緑化するための植物を鉢植えや生花などと同じように容易に取り扱って自在に設置,交換することができる建築物用緑化構造および緑化植物基盤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明にかかる建築物用緑化構造は、開口を有するフレームを、新設または既設の建築物の垂直のまたは傾斜している所定の部位にたんざく状に設け、植物が植え付けられ持ち運び可能な緑化植物基盤を前記フレームで着脱可能に支持して、前記植物を前記開口側に位置させている。
一つの前記フレームと一つまたは複数の前記緑化植物基盤とにより一つの緑化ユニットを構成し、前記緑化植物基盤に灌水するための緑化ユニット用灌水手段を前記緑化ユニットに設け、水が供給される給水管に前記緑化ユニット用灌水手段を接続するのが好ましい。
前記建築物用緑化構造に使用される前記緑化植物基盤は、前記建築物用緑化構造に使用される前記緑化植物基盤であって、前記植物と、この植物を植え付けて栽培可能な基盤材と、この基盤材を矩形状に囲うカバー部材とを備え、前記植物の茎が前記カバー部材の植栽用開口部を通って、前記植物が前記基盤材に植え付けられている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態の一例を、図1ないし図8を参照して説明する。
図1は建築物用緑化構造の斜視図、図2は前記建築物用緑化構造におけるフレームと緑化植物基盤の各種実施例を示す図で、図2(A),(C)〜(E)はそれぞれ平面断面図、図2(B)は側面断面図である。図3(A),(B),(C),(D)は、それぞれ緑化植物基盤の斜視図,側面断面図,正面図,裏面図である。
図4は新設の建築物における建築物用緑化構造を示す図で、図4(A),(B)は、それぞれ正面図,左側面断面図、図4(C)は図4(A)のC−C線断面図である。
【0008】
図1ないし図4に示すように、本実施形態の建築物用緑化構造1は、建築物としての集合住宅2のバルコニー3に垂直に設けられた手摺り(建築物の所定の部位)8を利用して、垂直面緑化を行なっている。
なお、建築物としては、集合住宅2のほか、事務所ビル,ホテル,橋,歩道橋などであってもよい。緑化される建築物の部位としては、バルコニー3の手摺り8のほか、屋上の手摺り,開放廊下の手摺り,ロビーや室内の垂直面であってもよく、また、橋の欄干,歩道橋の手摺りなどであってもよい。
本発明の建築物用緑化構造は、新設,既存のいずれの建築物にも適用可能であり、また、建築物に傾斜して設けられた所定の部位の緑化にも使用できる。
【0009】
建築物用緑化構造1は、一方側に開口6を有するフレーム7を、バルコニー3の垂直の手摺り8にたんざく状に設けている。そして、植物9が植え付けられた緑化植物基盤10をフレーム7で着脱可能に支持して、植物9を開口6側に位置させている。
緑化植物基盤10は、持ち運び可能で且つフレーム7に対して着脱可能なので、手摺り8を景観向上のために緑化するための植物9を、鉢植えや生花などと同じように容易に取り扱って自在に設置,交換することができる。
フレーム7を、たとえば、その幅を約10〜15cm,縦方向長さを約90cmとし、軽金属や合成樹脂により一体形成すれば、軽くて持ち運びが容易であるので好ましい。
【0010】
緑化植物基盤10は、植物9と、この植物9を植え付けて栽培可能な基盤材11と、基盤材11を矩形状に囲うカバー部材12とを備え、植物9の茎13がカバー部材12の植栽用開口部14を通って、前記植物9が基盤材11に植え付けられている。
基盤材11は、ある程度の保水が可能で植物9を乾燥から保護するとともに余剰水を排出し、必要な通気性を確保し、植物9の根を活着させて、植物9の成育に必要な培地としての機能を有している。基盤材11には土壌が一般的に使用される。
なお、基盤材11が、椰子の繊維などを矩形状に固めたものなどであれば、水や肥料を内部に蓄えて植物9を栽培することができ、また、植物9が枯れたら緑化植物基盤10を可燃ごみとして廃棄できるので好ましい。
【0011】
基盤材11が土壌の場合には、カバー部材12は基盤材11の六面全体を覆って矩形を保つとともに、土壌の流出を防ぐ機能を有している。また、基盤材11が椰子の繊維などを固めたもので、自ら矩形状を維持している場合には、カバー部材12は、基盤材11の一部のみを覆う場合でもよく、または、このカバー部材12を省略してもよい。
カバー部材12の表面側(植栽面側)には、一つまたは複数の植栽用開口部14が形成されている。カバー部材12の植栽用開口部14は、植物9の茎13が通ればよいので、X字状に切れ目を入れた場合を示しているが、円形など所定形状の孔を形成した場合でもよい。
【0012】
緑化植物基盤10をこのように構成したので、これを単体として容易に取り扱うことができる。
したがって、ユーザーが、手摺り8の室内側から緑化植物基盤10をフレーム7に容易に取付けることができ、また、ユーザーの好みや季節に応じた植物9が植えられた緑化植物基盤10に交換することができる。
さらに、緑化植物基盤10は、鉢植えや生花などと同じように、生産農家などで生産したのちこれを流通販売ルートにのせて販売することができる。このようにすれば、ユーザーは好みの植物9が植えられた緑化植物基盤10を購入して自分でフレーム7に容易に取付けることができる。
また、生産農家では、緑化植物基盤10を横にして植物9を十分に成長させて生育の安定した状態で出荷すれば、ユーザーは、この緑化植物基盤10を購入して直ちに垂直面緑化することができる。
植物9の種類には制限がなく、たとえば、草花,蔦,セダム類(多肉系植物),地被など、ユーザーが好みに応じて選択することができる。
【0013】
緑化植物基盤10は、各種の手段によりフレーム7に着脱可能に取付けられている。たとえば、図2(A)に示す緑化植物基盤10は、先の尖った一つまたは複数の突起部15をフレーム7に設け、突起部15で緑化植物基盤10を刺すことにより、フレーム7で緑化植物基盤10を支持している。
他の手段として、図2(B)に示すように、フレームに仕切り板16を横方向に向けてほぼ水平に取付け、この仕切り板16上に緑化植物基盤10を載せるようにしてもよい。
さらに他の手段として、図2(C)に示すように、フレーム7の開口6側に係止部17を設け、この係止部17が開口6を狭めるように配置されている。緑化植物基盤10を、フレーム7の上方からその内方に挿入すれば、緑化植物基盤10は、係止部17に係止されるのでフレーム7の外方に離脱することはない。
【0014】
図2(A)〜(E)に示すように、一つのフレーム7と一つまたは複数の緑化植物基盤10とにより、一つの緑化ユニット20が構成されている。図2(D),(E)に示す緑化ユニット20には、緑化植物基盤10に灌水(散水)するための緑化ユニット用灌水手段21が設けられている。
緑化ユニット用灌水手段21は、水Wが供給される給水管22(図5,図6)に接続されている。緑化ユニット用灌水手段21は、配管23,継手24,ノズル25(図5)などにより構成されている。緑化ユニット用灌水手段21は、フレーム7と緑化植物基盤10との間に確保されたスペース26内に配置されている。
図2(D)では、緑化植物基盤10の裏面10aとフレーム7との間にスペース26が形成された場合を示しており、図2(E)では、緑化植物基盤10の側面10bとフレーム7との間にスペース26が形成された場合を示している。
【0015】
緑化ユニット用灌水手段21を設けたので、垂直の手摺り8を植物9で緑化しても、上部からの灌水,点滴,浸透により緑化植物基盤10に容易に水を行き渡らせて保水させることができ、植物9の管理が容易になる。
緑化ユニット用灌水手段21の配管23,継手24などは、フレーム7で囲まれたスペース26内に収納されて外部から見えないので、建築物用緑化構造11の景観を損ねることがない。継手24は容易に着脱可能な構造を有している。
【0016】
図4は、集合住宅を新設するとき、建築物用緑化構造1をバルコニーの手摺り8に適用した場合を示している。
この手摺り8では、床面に支柱30が立設され、この支柱30の上端部に笠木31が水平に取付けられている。支柱30の下部には下部レール32が固定され、上部には上部レール33が固定され、レール32,33は笠木31と平行に配設されている。上部レール33と下部レール32の間には、安全のためのパンチング材(または、ワイヤメッシュ)34がバルコニーの外方側に位置して固定されている。
建築物用緑化構造1用のフレーム7が手摺り8に固定されている。フレーム7は、上下方向を向き且つパンチング材34と直角方向を向いて、互いに平行に複数配置されている。
フレーム7の上部と下部は、それぞれ上部レール33と下部レール32に固定されている。隣合うフレーム7の間には、仕切り板16が水平に取付けられており、各仕切り板16上には緑化植物基盤10を着脱可能に載置することができる。下部レール32の内部は溝32aになっており、緑化植物基盤10から水が落下したときに、この水を受けてバルコニーの排水口に導くようになっている。
このように、新設の建築物の一部を緑化する場合に、建築物用緑化構造1によれば、緑化植物基盤10を鉢植えや生花などと同じように取り扱って自在に設置,交換することができる。
【0017】
なお、下部レール32を、その内部に水を貯留可能な構造にして、ここに貯留されている水を不織布などで上方の緑化植物基盤10に毛管現象により給水するようにしてもよい。
また、上部レール33の内部に溝33aを形成し、この溝33aに水を張り、この水が、溝33aの孔から緑化植物基盤10に点滴されるようにすれば、緑化植物基盤10への灌水作業が簡略化するので好ましい。
【0018】
図5ないし図8は、既存の建築物における建築物用緑化構造1を示す図である。図5は正面断面図、図6は図5のVI−VI線側面断面図、図7(A)は図5のVII−VII線平面断面図、図7(B)は図7(A)のB部拡大図、図8はフレーム7の取付け手順を示す説明図である。
図5ないし図8に示す建築物用緑化構造1では、緑化ユニット用灌水手段21を有する緑化ユニット20が使用され、この緑化ユニット20を既存の手摺り8aに取付けている。
この手摺り8aでは、床面に支柱30が立設され、支柱30の上端部には笠木31が水平方向に支持されている。上部と下部に水平方向にそれぞれ配置された上部水平材40と下部水平材41が、二本の支柱30の間に固定されている。上部水平材40と下部水平材41の間には、所定のピッチで多数の棒材42が縦方向に並んで固定されている。
【0019】
上部水平材40の近傍には上部レール33が水平に配置され、上部レール33は、上部水平材40または支柱30に固定されている。下部水平材41の近傍には下部レール32が水平に配置され、下部レール32は、下部水平材41または支柱30に固定されている。
手摺り8aには、図2(E)に示すような緑化ユニット用灌水手段21を有する緑化ユニット20が設けられている。一方側に開口6が形成されたフレーム7の裏面7aには、上部フック7bと下部フック7cがそれぞれ取付けられている。
上部フック7bは、フレーム7の上部に固定されて、矢印Bに示すように、上部水平材40に係止,離脱可能になっている。下部フック7cは、フレーム7の下部に取付けられている。
下部フック7cは、フレーム7に縦方向に形成されたスリット7dに係合して、その高さ位置を調整可能になっている。したがって、下部フック7cは、その高さ位置を調整すれば、矢印Cに示すように、下部水平材41に係止,離脱可能である。
こうして、上部フック7b,下部フック7cを、上部水平材40,下部水平材41にそれぞれ係止することにより、フレーム7を既存の手摺り8aに容易に取付けることができる。
なお、上部フック7bおよび下部フック7cは、その奥行き寸法も調整可能であれば、上部水平材40および下部水平材41にそれぞれぴったりと係合するので好ましい。
【0020】
上部レール33は、中空の矩形状(または、円形状その他の所定形状)をなしている。上部レール33の内部には、水Wが流れる給水管22が長手方向に延びて配管されている。給水管22の途中には複数のT字状の継手27が接続されており、この継手27は容易に着脱可能な構造を有している。
一つのフレーム7と一つまたは複数(たとえば、二つまたは三つ)の緑化植物基盤10とにより、一つの緑化ユニット20が構成されている。この緑化ユニット20が、既存の手摺り8aにたんざく状に複数個並んで取付け可能になっている。
【0021】
フレーム7に内蔵された緑化ユニット用灌水手段21は、上下方向を向き継手27に着脱可能に接続された配管23と、隣合う配管23どうしを着脱可能に接続するための分岐用の継手24と、継手24に接続されて横方向(ここでは、ほぼ水平方向)を向き、緑化植物基盤10に水を供給するためのノズル25とを有している。ノズル25の先端は、緑化植物基盤10の内部または上部に達するように配置されている。
緑化ユニット20に内蔵された配管23の上端部は、給水管22の継手27に接続可能になっている。したがって、給水管22内を流れる水Wは、継手27,配管23,継手24,ノズル25の順に流れて、緑化植物基盤10内の基盤材11に供給される。
フレーム7の途中には、複数(たとえば、二枚)の仕切り板16が直角に固定されている。フレーム7を手摺り8aに垂直に取付けると、仕切り板16は水平に配置されることになる。緑化植物基盤10は、仕切り板16または下部レール32上に着脱可能に載置される。
【0022】
手摺り8aに固定されたフレーム7に対して、フレーム7のすべての空間に緑化植物基盤10を収納してもよいが、図5に示すように、所望の空間のみに緑化植物基盤10を配置し、残りの空間は空にしてもよい。
この場合、緑化植物基盤10を収納しない空の空間には、目隠しパネル43を仕切り板16と前方の係止部17との間に配置すれば、外観的に良好になるので好ましい。
【0023】
下部レール30は、緑化ユニット20から流れ落ちる余剰な水を受け止めて、所定の位置に排水するかまたは灌水用水源に戻す機能を有している。
なお、緑化植物基盤10への灌水を目的として、上部レール33内に水を貯留し、その底板に孔を設けて、この孔から緑化植物基盤10に灌水するようにしてもよい。
また、緑化植物基盤10への灌水を目的として、下部レール30の内部、または仕切り板16の内部、またはフレーム7の内部に、水を貯留することができる構造にしてもよい。
【0024】
手摺り8aにおける建築物用緑化構造1によれば、緑化植物基盤10に半自動的に灌水することができるので、水やりの手間がかからず、下階に水が飛散する恐れもない。また、供給管22や緑化ユニット用灌水手段21のほとんどが露出していないので、緑化のための景観が良好である。
手摺り8aにおける建築物用緑化構造1では、緑化植物基盤10をそれぞれ単体で取り扱って自在に設置,交換できる。したがって、植物9が枯れたら容易に交換でき、また、全体を同じ種類の植物9にして統一性のある緑化を行ったり、または異なる種類の植物9を組み合わせて配置することにより、バラエティーに富んだ緑化を実現することもできる。
【0025】
ところで、植物9はその植栽面が縦方向だと衰弱しがちである。そこで、植物9が弱りかけてきたら、緑化ユニット20を手摺り8aから取外して横置きにした状態で栽培することができる。これは、フレーム7がプランターとして利用できる機能を発揮していることになる。こうして植物9が良好な状態で栽培されて元気を回復すると、再び緑化ユニット20を手摺り8aに取付けて垂直面の緑化を行うこともできる。
なお、前記各実施形態では、植物9が屋内方向を向いた場合を示したが、屋外方向を向くようにフレーム7をセットしてもよい。
【0026】
本発明によれば、集合住宅2のバルコニー3の手摺り8,8aなどを利用した垂直面緑化(または、傾斜面緑化)が可能になる。建築物用緑化構造1に使用する植物9を、鉢植えや生花などと同じように容易に取り扱って自在に設置,交換することができるので、素人のユーザーでも、手摺り8,8aなどの垂直面を利用して容易に緑化することができる。
緑化植物基盤10は単体で構成されるので、土壌の入れ換え,廃棄などの手間が軽減する。
基盤材11がカバー部材12で覆われているので、風による土壌の飛散を防止することができる。緑化植物基盤10はフレーム7により支持されているので、風による転倒を回避することができる。
バルコニー3の場合、手摺り8,8aを利用して垂直面緑化をしているので、緑化のための設置面積が小さくなり、バルコニー3における避難経路を確保することができる。
緑化植物基盤10には、植物9が既に成長した状態で植え付けられているので、植物9の成育を待つことなく、その設置直後から希望する外観の緑化を実現できる。
緑化植物基盤10を、モジュールのブロック状としてパッケージ化することができるので、量産供給,宅配,店頭販売などのさまざな販売方法に容易に対応することができる。したがって、鉢植えや生花などのような幅広い販売形態を採ることができる。
【0027】
以上、本発明の実施形態(各種実施例を含む)を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0028】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、建築物の一部を緑化するための植物を鉢植えや生花などと同じように容易に取り扱って自在に設置,交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の実施形態の一例を示す図で、図1は建築物用緑化構造の斜視図である。
【図2】前記建築物用緑化構造におけるフレームと緑化植物基盤の各種実施例を示す断面図である。
【図3】前記緑化植物基盤を示す説明図である。
【図4】新設の建築物における建築物用緑化構造を示す図である。
【図5】図5ないし図8は既存の建築物における建築物用緑化構造を示す図で、図5は正面断面図である。
【図6】図5のVI−VI線側面断面図である。
【図7】図7(A)は図5のVII−VII線平面図、図7(B)は図7(A)のB部拡大図である。
【図8】フレームの取付け手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 建築物用緑化構造
2 集合住宅(建築物)
6 開口
7 フレーム
8,8a 手摺り(所定の部位)
9 植物
10 緑化植物基盤
11 基盤材
12 カバー部材
13 茎
14 植栽用開口部
20 緑化ユニット
21 緑化ユニット用灌水手段
22 給水管
W 水
Claims (3)
- 開口を有するフレームを、新設または既設の建築物の垂直のまたは傾斜している所定の部位にたんざく状に設け、
植物が植え付けられ持ち運び可能な緑化植物基盤を前記フレームで着脱可能に支持して、前記植物を前記開口側に位置させたことを特徴とする建築物用緑化構造。 - 一つの前記フレームと一つまたは複数の前記緑化植物基盤とにより一つの緑化ユニットを構成し、
前記緑化植物基盤に灌水するための緑化ユニット用灌水手段を前記緑化ユニットに設け、
水が供給される給水管に前記緑化ユニット用灌水手段を接続したことを特徴とする請求項1に記載の建築物用緑化構造。 - 請求項1または2に記載の前記建築物用緑化構造に使用される前記緑化植物基盤であって、
前記植物と、この植物を植え付けて栽培可能な基盤材と、この基盤材を矩形状に囲うカバー部材とを備え、
前記植物の茎が前記カバー部材の植栽用開口部を通って、前記植物が前記基盤材に植え付けられていることを特徴とする緑化植物基盤。
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