JP2004159066A - 音響装置、その製造方法、および、保護部材 - Google Patents

音響装置、その製造方法、および、保護部材 Download PDF

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淳一 田中
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Abstract

【課題】設置領域の縮小化が図れる音響装置を提供する。
【解決手段】平面視略正方形の中空箱状のフレーム部311に、スピーカ本体およびドライブ330を正面に臨んで配設し、音声データ処理装置を内部に配設する。フレーム部311の周面をドライブ330が進退可能で音声データ処理装置の操作ボタンが外面に臨む状態に枠状体にて覆い、背面を背面部材にて覆い、ケース体310を組立形成する。ケース体310の正面に間隙を介していわゆるパンチングメタルを用いた保護部材360を、スピーカ本体およびドライブ330を覆う状態に取り付ける。ケース体310およびスピーカ本体の保護に用いる保護部材360を、スピーカ本体およびドライブ330のケース部材として共用し、小型軽量化を図り、設置領域の縮小化を図る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声データ取得装置にて取得した音声データをスピーカ本体にて発音させる音響装置、その製造方法、および、保護部材に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、例えば一例として挙げられる実開平7−14794号公報に記載のように、スピーカの発音する側の前面をパンチングメタルなどのスピーカネットで保護する構成が知られている。この実開平7−14794号公報に記載の構成は、車両などのドアトリムの内室側に一体的に取り付けられる樹脂成形体に、ドアトリムに配設したスピーカの前面に対向する位置にスピーカネットを取り付けている。
【0003】
また、車両などのドアには、アームレストが設けられるとともに、このアームレストにルームランプや窓の開閉あるいはルームランプの点灯・消灯を切り替えるためのスイッチなどの各種電気部品が配設されている。そこで、例えば一例として挙げられる実開平7−33089号公報に記載のように、各種電気部品およびスピーカを一体的にアームレストの延長部に組み込んで一体化し、設置スペースの省略化を図るスピーカ装置も知られている。
【0004】
一方、例えば一例として挙げられる実開平6−9292号公報に記載のように、スピーカネットが複数の部材にて構成されたものが知られている。この実開平6−9292号公報に記載のものは、スピーカネットの一部にオーナメントや第2のスピーカネットなどを付設して、スピーカの前面を保護する装飾性の高いスピーカグリルを形成している。
【0005】
【特許文献1】
実開平7−14794号公報(第5頁−第6頁)
【特許文献2】
実開平7−33089号公報(第7頁−第8頁)
【特許文献3】
実開平6−9292号公報(第7頁−第11頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スピーカにアナログ化した音声データを出力することにより、スピーカが音声データを発音する。すなわち、スピーカを発音させるためには、音声データを取得する必要がある。この音声データは、例えばCD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disc − ReadOnly Memory)、ハードディスクなどに記録された音声データ、あるいはラジオ番組やテレビ番組などの受信した電波を変換した音声データなどで、記録媒体から音声データを読み取るドライバや受信装置などにより取得される。取得した音声データを適宜処理してスピーカに出力される。したがって、一般的に、スピーカには、音声データを取得する装置や取得した音声データを処理する装置が、有線あるいは無線により接続される。
【0007】
また、スピーカは、比較的に大径とすることで低音が良好に発音される。このことから、スピーカ装置は、比較的に大型化する傾向となる。このため、発音される音声データを鑑賞する場合、スピーカ装置の他に、音声データを取得する装置や音声データを処理する装置を設置する領域が必要となる。このことから、より設置する領域の縮小化が望まれる点が一例として挙げられる。
【0008】
本発明は、上述したような実情などに鑑みて、設置領域の縮小化が図れる音響装置、その製造方法、および、保護部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ケース体と、このケース体に配設されるスピーカ本体と、前記ケース体に配設され前記スピーカ本体で発音させる音声データを取得する音声データ取得装置と、前記ケース体に少なくとも前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置を覆って取り付けられる保護部材と、を具備したことを特徴とした音響装置である。
【0010】
請求項12に記載の発明は、スピーカ本体、および、このスピーカ本体で発音させる音声データを取得する音声データ取得装置をケース体に配設し、前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置が配設されたケース体に、少なくとも前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置を覆って保護部材を取り付けることを特徴とする音響装置の製造方法である。
【0011】
請求項13に記載の発明は、スピーカ本体およびこのスピーカ本体で発音させる音声データを取得する音声データ取得装置を備えたケース体に取り付けられる保護部材であって、前記ケース体に少なくとも前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置を覆って取り付けられることを特徴とした保護部材である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の音響装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、音響装置を示す正面図である。図2は、音響装置を示す保護部材を省略した正面図である。図3は、音響装置を示す平面図である。図4は、音響装置を示す側面図である。図5は、音響装置を示す取付部材近傍の断面図である。
【0013】
〔音響装置の構成〕
図1ないし図5において、100は音響装置で、この音響装置100は、音声データを発音により出力する装置である。そして、音響装置100は、スタンド200と、このスタンド200に着脱可能に取り付けられる音響装置本体300と、を備えている。
【0014】
スタンド200は、載置面上に載置される台座部210を有している。この台座部210には、長手棒状の支柱部220が設けられている。この支柱部220は、長手方向の一端が台座部210の略中央に一体的に連結され、長手方向が上下方向に略沿う状態に設けられている。支柱部220には、長手状の取付腕部230が設けられている。この取付腕部230は、長手方向の略中央が支柱部220の上端に一体的に連結され、長手方向の両端部が略垂直に同方向に延出する略コ字状に形成されている。そして、この取付腕部230の長手方向の両端部に音響装置本体300が着脱可能に取り付け、スタンド200は音響装置本体300を載置面上に支持する。
【0015】
なお、スタンド200は、支柱部220の長手方向の寸法が可変可能、すなわち音響装置本体300の載置面からの高さを調整可能な構成としてもよい。また、スタンド200は、取付腕部230における音響装置本体300との取付部分や支柱部220との連結部分の構造を自在継ぎ手構造、すなわち音響装置本体300の向きを可変可能な構成としてもよい。そして、スタンド200を用いず、スタンド200から音響装置本体300を取り外して、例えば壁掛け、あるいは、天井などから吊り下げ支持するようにしてもよい。
【0016】
音響装置本体300は、ケース体310と、スピーカ本体320と、音声データ取得装置としてのドライブ330と、音声データ処理装置340と、表示装置350と、保護部材360と、を備えている。また、ケース体310は、例えば平面視である正面視で略正方形状の中空箱状のフレーム部311と、化粧部材312と、を備えている。
【0017】
ケース体310のフレーム部311は、例えばステンレス鋼板などの耐腐食処理が施された薄板材料にて中空箱状に形成されている。そして、フレーム部311には、スピーカ本体320が正面に臨む状態で配設されている。また、フレーム部311には、ドライブ330が正面に臨みかつ一縁に位置して配設されている。さらに、フレーム部311の略中央には、表示装置350が配設されている。そしてさらに、フレーム部311内には、一部が一周面に臨む状態に音声データ処理装置340が配設されている。
【0018】
また、フレーム部311には、図2に示すように、正面の略4隅近傍にそれぞれ位置して係合部材としての係合孔313が設けられている。そして、フレーム部311の背面には、スタンド200の取付腕部230が取り付けられる図示しない取付凹部が設けられている。
【0019】
化粧部材312は、フレーム部311の周面を覆う枠状体312aを有している。この枠状体312aは、例えば合成樹脂にて略L字状に形成された4つの角部材312a1にて構成されている。これら角部材312a1はフレーム部311の角部を覆う状態に例えばねじ止めされ、これら角部材312a1にて平面視で略正方形状の四角枠状の枠状体312aを構成する。また、枠状体312aには、図3に示すように、フレーム部311に配設されたドライブ330に対応する位置に切欠凹部312a2が設けられている。さらに、枠状体312aには、フレーム部311に配設された音声データ処理装置340の一部を挿通する挿通孔312a3が設けられている。
【0020】
また、化粧部材312は、図3および図4に示すように、フレーム部311の裏面、すなわちスタンド200の取付腕部230が取り付けられる裏面を覆う背面部材312bを有している。この背面部材312bは、例えば合成樹脂にてフレーム部311の背面形状に対応した平面視で略正方形状の板状に形成され、例えばねじ止めにてフレーム部311に一体的に取り付けられる。そして、背面部材312bには、フレーム部311の取付凹部に対応する位置にスタンド200の取付腕部230が嵌挿する図示しない嵌挿孔が設けられている。
【0021】
なお、化粧部材312は、ねじ止めに限らず、例えば接着による取付、化粧部材312に設けた図示しない係止部材をフレーム部311に設けた図示しない係合部材に係合させて取り付けるなど、いずれの構成にて取り付けることができる。
【0022】
ドライブ330は、図1ないし図3に示すように、例えばCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクや磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどの記録媒体331に記録された音声データを読み取る。このドライブ330は、記録媒体331に記録された情報を読み取る図示しないピックアップと、記録媒体331が着脱可能に装着されるトレイ332と、トレイ332を移動させる図示しない移動手段と、を有している。そして、ドライブ330は、トレイ332を移動手段により化粧部材312の枠状体312aの切欠凹部312a2を介して進退可能、すなわちケース体310の一周面から進出および後退可能に移動させ、進出時に記録媒体331を着脱可能に装着する。なお、トレイ332の移動方向の端面は、ケース体310に後退した状態で枠状体312aの切欠凹部312a2を閉塞する状態に形成されている。
【0023】
音声データ処理装置340は、図2および図3に示すように、ドライブ330の動作制御、ドライブ330にて読み取った音声データの処理、スピーカ本体320の動作制御すなわち音量調整など、音響装置本体300全体の動作を制御する。そして、音声データ処理装置340には、各種動作制御の実行を設定するための図示しない操作手段を有している。この操作手段は、複数の操作ボタン341を有している。これら複数の操作ボタン341は、フレーム部311の枠状体312aの挿通孔312a3に嵌挿してケース体310から外面に臨んで配設されている。そして、操作手段は、操作ボタン341の入力操作により、所定の信号を出力して各種動作制御を設定入力する。
【0024】
表示装置350は、図1および図2に示すように、音声データ処理装置340に接続され、音声データ処理装置340からの信号に基づいて、音響装置本体300の動作状況を表示する。この表示装置350としては、例えば液晶や有機EL(electoroluminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode−Ray Tube)などが用いられる。
【0025】
保護部材360は、図1および図3ないし図5に示すように、ケース体310の正面を覆う状態にケース体310に一体的に取り付けられ、音響装置本体300の前面を保護する。この保護部材360は、例えば金属板にスピーカ本体320による発音を透過可能に複数の孔361が設けられた平面視で略正方形の板状に形成された硬質部材、いわゆるパンチングメタルである。また、保護部材360の略中央には、表示装置350に対向する位置に略円形の窓部362が開口形成され、表示装置350が視認可能となっている。さらに、保護部材360の4隅近傍には、ケース体310のフレーム部311の係合孔313に係脱可能に係合される係止部材として係止ピン363が突設されている。この係止ピン363が係合孔313とにて取付部材370を構成する。
【0026】
係止ピン363は、図5に示すように、先端近傍が径大に膨出する膨出部363aを有している。また、係止ピン363は、先端に切り込み363bが設けられ、外周方向からの応力により膨出部363aの径寸法が縮径する状態に弾性変形可能に形成されている。さらに、係止ピン363の先端近傍には、膨出部363aの基端部分に、係合孔313の径寸法に対応する周方向に溝状の径小部363cが設けられている。そして、保護部材360は、係止ピン363の弾性変形により係合孔313に嵌挿し、膨出部363aが係合孔313の開口縁に係合されて径小部363cが係合孔313に嵌合する状態に係止され、ケース体310に取り付けられる。
【0027】
この保護部材360のケース体310への取付により、少なくともケース体310の正面に臨むスピーカ本体320およびドライブ330の前面が覆われる。なお、保護部材360は、ケース体310の正面に対して所定の間隙を介して対向する状態に取り付けられる。この間隙は、例えば保護部材360にケース体310へ向けた応力が作用、例えば利用者が誤って保護部材360を押して保護部材360が変形しても、スピーカ本体320やドライブ330に保護部材360が接触しない距離である。
【0028】
〔音響装置の組立動作〕
次に、上記音響装置の組立動作を説明する。
【0029】
まず、あらかじめ形成されたフレーム部311に、スピーカ本体320、ドライブ330、音響データ処理装置340、および、表示装置350を配設する。この後、フレーム部311の周面に、例えば4つの角部材312a1をねじ止めしてフレーム部311の角部を覆う状態に取り付け、四角枠状の枠状体312aを組み付ける。さらに、フレーム部311の背面に、背面部材312bを例えばねじ止めにて取り付ける。
【0030】
そして、フレーム部311に枠状体312aおよび背面部材312bを取り付けてケース体310を組立形成した後、保護部材360をケース体310に取り付けて音響装置本体300を組立形成する。この組み立てられた音響装置本体300は、保護部材360にてドライブ330およびスピーカ本体320が保護された状態となっており、剥き出しの状態でフレーム部311に配設されたドライブ330およびスピーカ本体320が、外部からの接触により損傷することが防止される。そして、この組立形成した音響装置本体300をあらかじめ組立形成したスタンド200の取付腕部230に係止させ、音響装置100を組立形成する。
【0031】
なお、ケース体310を組立形成した後にスタンド200にケース体310を取り付け、最後に保護部材360を取り付けてもよい。
【0032】
〔音響装置の動作〕
次に、上記音響装置の動作、すなわち音声データの再生処理について説明する。
【0033】
まず、電力を供給して音響装置本体300を起動させる。そして、音声データ処理装置340の操作ボタン341を操作し、ドライブ330の移動手段を駆動させ、トレイ332をケース体310から進出する状態に移動させる。この後、トレイ332に記録媒体331を装着し、再び操作ボタン341を入力操作し、トレイ332をケース体310内に後退移動させる。
【0034】
そして、利用者が操作ボタン341の音声データを再生処理の実行を指示する旨の入力操作を実行することにより、ドライブ330が記録媒体331から音声データを読み取る。この読み取った音声データは、音声データ処理装置340に出力されて適宜処理され、スピーカ本体320に出力され、音として出力、すなわち再生される。また、表示装置350では、記録媒体331の音声データが処理されている旨、例えば音声データのタイトル名や演奏者などの情報や音声データの処理時間などが表示される。
【0035】
なお、トレイ332に記録媒体331を装着した後に再生処理の実行を指示する旨の入力操作により、自動的にトレイ332を後退移動させてから再生処理するなどしてもよい。
【0036】
〔音響装置の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、ケース体310と、このケース体310に配設されたスピーカ本体320と、ケース体310に配設されスピーカ本体320で発音させる音声データを取得するドライブ330と、少なくともスピーカ本体320およびドライブ330を覆ってケース体310に取り付けられる保護部材360とにて音響装置本体300を構成する。このため、ドライブ330をケース部材内に配設する必要がなく、スピーカ本体320を保護するための保護部材360を利用してドライブ330も保護するので、ケース体310および保護部材360がスピーカ本体320およびドライブ330のケース部材として共用され、音響装置本体300の小型軽量化を図ることができ、小型軽量の音響装置本体300の製造が容易にできる。したがって、音響装置100の設置領域の縮小化、製造性の向上、コストの低減などが容易に図れる。
【0037】
そして、保護部材360は、硬質部材であるいわゆるパンチングメタルにて構成したため、確実にスピーカ本体320およびドライブ330を保護できる。
【0038】
また、保護部材360をパンチングメタルを用いて構成したため、製造が容易で、さらに硬質部材でもスピーカ本体320の発音を遮断することがなく、確実にスピーカ本体320およびドライブ330を保護する構成が簡単な構成で容易に得られる。
【0039】
さらに、保護部材360をパンチングメタルを用いて形成し、表示装置350に対応する位置に窓部362を設けたため、スピーカ本体320やドライブ330を保護する硬質部材にて保護部材360を形成しても、簡単な構造で容易に表示内容を確認できる。
【0040】
そして、保護部材360に、ケース体310の係合孔313に係脱可能に係合される係止ピン363を設けている。このため、簡単な構造で容易に保護部材360をケース体310に取り付けできる。
【0041】
さらに、保護部材360を外部からの応力により変形した際に少なくともドライブ330やスピーカ本体320に接触しない距離を介してケース体310に取り付ける。このため、確実にドライブ330やスピーカ本体320を保護できる。
【0042】
また、ケース体310に音声データ処理装置340を配設したため、音響装置本体300のみで音声データの再生処理が可能となり、別途音響装置100に接続する機器がなく、設置スペースの縮小化を容易に図ることができる。
【0043】
さらに、保護部材360をケース体310の正面を覆う、すなわち少なくともスピーカ本体320、ドライブ330および音声データ処理装置340を覆う状態にケース体310に取り付ける。このため、音声データ処理装置340をもドライブ330と同様にケース部材内に配設する必要が無く、1つのケース体310が共用され、より小型軽量化が図れる。さらに、保護部材360がケース体310の正面に対応する形状であることから、外観における美観も向上できる。
【0044】
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0045】
すなわち、スピーカ本体320で発音させる音声データを取得する構成としてドライブ330を用いて説明したが、音声データを取得する音声データ取得装置としては、例えばラジオ番組やテレビ番組の電波を受信する受信装置などでもできる。また、記録媒体331としては、CDやDVDなどの他、MD(Mini Disc)やMO(Magneto−Optical disk)などでもよく、さらにはこれらディスク構造のものに限らず、カセットテープ、メモリーカード(Memory Card:MC)など、音声データを記録可能ないずれの構成でもよく、これら記録媒体331から音声データを取得するいずれの音声データ取得装置が利用できる。
【0046】
そして、音声データ処理装置340を一体に設けた構成について説明したが、音声データ処理装置340は、別体のものとして音響装置を構成してもよい。
【0047】
また、音声データ処理装置340で処理した音声データをスピーカ本体320に出力して発音させて再生処理したが、例えば図6に示すように、フレーム部311にスピーカ本体320を複数設けたスピーカシステム400のフレーム部401にドライブ330を配設した構成としてもよい。具体的には、スピーカシステム400として、複数、例えば256個のスピーカ本体320をフレーム部401に配設し、部屋の構造や再生される音声データを聞く位置などの利用条件をあらかじめ設定入力しておくことにより、256個のスピーカ本体320のそれぞれを利用条件に基づいて適宜制御し、設定した聞く位置で最も良好に音声データを聞くことができるようにする構成のものである。このスピーカシステム400にドライブ330などの音声データ取得装置を組み込むことにより、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0048】
なお、この図6に示す実施の形態では、表示装置350を設けない構成としたが、例えば音声データ処理装置340のドライブ330に対して反対側などに配設するなどしてもよい。
【0049】
そして、ケース体310は、化粧部材312およびフレーム部311にて構成されるものに限らず、スピーカ本体320および音声データ取得装置が配設可能ないずれのものでもできる。例えば化粧部材312がないもの、化粧部材312がフレーム部311を構成するものなどでもでき、いずれの材質のものでもできる。さらに、形状も平面視で正方形に限らず、平面視で三角形や五角形、円形や楕円形の他、星形やキャラクタがかたどられた形状、さらには球状、多面体形状などいずれの形状とすることができる。
【0050】
また、保護部材360としては、いわゆるパンチングメタルを利用して説明したが、パンチングメタルに限らず、比較的に硬質の合成樹脂板や木板などの硬質部材に音声データが通過可能に複数の孔を設けたものとしてもよい。
【0051】
さらに、保護部材360は、全面が硬質部材である必要がなく、少なくとも音声データ取得装置に対向して音声データ取得装置を覆う部分が硬質部材にて形成されていればよい。
【0052】
具体的には、図7に示すように、音声データ取得装置としてのドライブ330に対応する位置を鋼板や合成樹脂板などの硬質部材501とし、この硬質部材501から鋼線や鋼板などを用いて硬質部材を囲む状態でケース体310の形状に対応して四角枠状の支持枠502を連接し、骨組み部材510を形成する。そして、この骨組み部材510の支持枠502に発音される音声データが遮断されない織布や不織布などの軟質部材520を張設して保護部材360を構成するなどとしてもよい。
【0053】
また、図8に示すように、合成樹脂などにより、音声データ取得装置に対応する部分を変形しにくく硬質となる硬質部材としての肉厚601とし、他の部分を発音される音声データが遮断されないように軟質部材としての肉薄602で一連に形成して保護部材360を構成してもできる。さらには、音声データ取得装置に対応する部分を硬質の合成樹脂を用い他の部分は軟質の合成樹脂を用いて一連に形成するなど、複数の材質を利用して一体的に複合形成して構成するなどしてもよい。
【0054】
なお、図7に示す実施の形態や図8に示す実施の形態などのように、保護部材360が部分的に硬質部材501,601となる構成の場合では、硬質部材501,601の部分が音声データ取得装置に対向して覆う状態となるように取り付ける。具体的には、図7ないし図9に示すように、保護部材360をケース体310に取り付けるための係合孔313および係止ピン363の位置関係が、硬質部材501,601の部分が音声データ取得装置を覆う状態の向き、すなわち姿勢でなければ係合孔313と係止ピン363とが係合しない位置関係とするとよい。
【0055】
さらに、その他の具体例としては、保護部材360をいずれの姿勢でも取り付けできるように係合孔313および係止ピン363を4隅近傍に設ける取付部材370の構成とし、保護部材360に設けられる硬質部材501,601の部分がいずれの姿勢でも音声データ取得装置を覆うように複数箇所、上述した実施の形態では図10に示すように4カ所、ケース体が平面視で長方形状の場合には取付姿勢が2通りとなるので図11に示すように2カ所設ければよい。さらには、硬質部材501,601を円周上、すなわちリング形状に設けてもよい。この構成では、1箇所の硬質部材501,601でも取付姿勢に関わらず音声データ取得装置を覆う状態が得られる。
【0056】
また、保護部材360の全面を織布や不織布などの布部材を用いて硬質部材を用いない構成としてもよい。なお、この場合には、例えば図12に示すように、外部からの応力により変形しても音声データ取得装置に接触しない十分な距離を介してケース体310に取り付ける。このことにより、上記実施の形態と同様の作用効果が得られるとともに、保護部材360を容易に形成でき、製造性の向上やコストの低減を容易に図ることもできる。
【0057】
そして、保護部材360のケース体310への取付は、フレーム部311に設けた係合孔313と保護部材360に設けた係止ピン363の係脱する構成に限らない。例えば、係合孔313と係止ピン363とを逆に設けたり、双方に係合孔313と係止ピン363とを設けたり、さらには係脱可能ではなく取付固定とするなどしてもよい。また、これら係合孔313や係止ピン363を用いず、ねじ止めや接着などにより取り付ける構成とするなど、いずれの構成を利用して取り付けることができる。
【0058】
また、上述したように、音響装置100としてスタンド200を有しない構成としてもよい。
【0059】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0060】
〔実施の形態の作用効果〕
上述したように、ケース体310と、このケース体310に配設されたスピーカ本体320と、ケース体310に配設されスピーカ本体320で発音させる音声データを取得するドライブ330と、少なくともスピーカ本体320およびドライブ330を覆ってケース体310に取り付けられる保護部材360とにて音響装置本体300を構成する。このため、ドライブ330をケース部材内に配設する必要がなく、スピーカ本体320を保護するための保護部材360を利用してドライブ330も保護するので、ケース体310および保護部材360がスピーカ本体320およびドライブ330のケース部材として共用され、音響装置本体300の小型軽量化を図ることができ、小型軽量の音響装置本体300の製造が容易にできる。したがって、音響装置100の設置領域の縮小化、製造性の向上、コストの低減などが容易に図れる。
【0061】
また、スピーカ本体320およびこのスピーカ本体320で発音させる音声データを取得するドライブ330を備えたケース体310に取り付けられる保護部材360であって、ケース体360に少なくともスピーカ本体320およびドライブ330を覆って取り付けられる保護部材360を用いる。このため、ドライブ330をケース部材内に配設する必要がなく、スピーカ本体320を保護するための保護部材360を利用してドライブ330も保護するので、ケース体310および保護部材360がスピーカ本体320およびドライブ330のケース部材として共用されることとなり、音響装置本体300の小型軽量化を図ることができ、小型軽量の音響装置本体300の製造が容易に図れる。したがって、音響装置100の設置領域の縮小化、製造性の向上、コストの低減などが容易に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における音響装置を示す正面図である。
【図2】前記一実施の形態における音響装置を示す保護部材を省略した正面図である。
【図3】前記一実施の形態における音響装置を示す平面図である。
【図4】前記一実施の形態における音響装置を示す側面図である。
【図5】前記一実施の形態における音響装置を示す取付部材近傍の断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における音響装置を示す保護部材を省略した正面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態における音響装置を示す正面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態における音響装置を示す正面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態における音響装置本体を示す分解斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態における音響装置本体を示す正面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態における音響装置本体を示す正面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態における音響装置を示す平面図である。
【符号の説明】
100 音響装置
300 音響装置である音響装置本体
310 ケース体
313 係合部材としての係合孔
320 スピーカ本体
330 音声データ取得装置としてのドライバ
340 音声データ処理装置
360 保護部材
363 係止部材としての係止ピン
370 取付部材
501,601 硬質部材

Claims (19)

  1. ケース体と、
    このケース体に配設されるスピーカ本体と、
    前記ケース体に配設され前記スピーカ本体で発音させる音声データを取得する音声データ取得装置と、
    前記ケース体に少なくとも前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置を覆って取り付けられる保護部材と、
    を具備したことを特徴とした音響装置。
  2. 請求項1に記載の音響装置において、
    前記保護部材は、前記音声データ取得装置を覆う部分が硬質部材にて形成された
    ことを特徴とした音響装置。
  3. 請求項2に記載の音響装置において、
    前記保護部材は、前記スピーカ本体を覆う部分が軟質部材にて形成された複合部材である
    ことを特徴とした音響装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の音響装置において、
    前記保護部材の硬質部材が前記音声データ取得装置を覆う状態に前記保護部材を前記ケース体に取り付ける取付部材を具備した
    ことを特徴とした音響装置。
  5. 請求項4に記載の音響装置において、
    前記取付部材は、前記保護部材に設けられた複数の係止部材と、前記ケース体に設けられ前記係止部材をそれぞれ係合する複数の係合部材と、を備えた
    ことを特徴とした音響装置。
  6. 請求項2または請求項3に記載の音響装置において、
    前記保護部材は、前記ケース体への取付向きにかかわらず前記硬質部材が前記音声データ取得装置を覆う状態に複数箇所設けられた
    ことを特徴とした音響装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載の音響装置において、
    前記保護部材は、前記スピーカ本体による発音を透過可能に複数の孔を有した板状の硬質部材である
    ことを特徴とした音響装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の音響装置において、
    前記保護部材は、外部からの応力により変形した際に少なくとも前記音声データ取得装置に接触しない距離を介して前記ケース体に取り付けられた
    ことを特徴とした音響装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の音響装置において、
    前記ケース体に配設され、前記音声データ取得装置にて取得した音声データを前記スピーカ本体で発音可能に処理する処理装置を具備した
    ことを特徴とした音響装置。
  10. 請求項9に記載の音響装置において、
    前記保護部材は、処理装置をも覆う状態に前記ケース体に取り付けられた
    ことを特徴とした音響装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の音響装置において、
    前記ケース体は、前記保護部材とにて前記音声データ取得装置の全周を覆う
    ことを特徴とした音響装置。
  12. スピーカ本体、および、このスピーカ本体で発音させる音声データを取得する音声データ取得装置をケース体に配設し、
    前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置が配設されたケース体に、少なくとも前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置を覆って保護部材を取り付ける
    ことを特徴とする音響装置の製造方法。
  13. スピーカ本体およびこのスピーカ本体で発音させる音声データを取得する音声データ取得装置を備えたケース体に取り付けられる保護部材であって、
    前記ケース体に少なくとも前記スピーカ本体および前記音声データ取得装置を覆って取り付けられる
    ことを特徴とした保護部材。
  14. 請求項13に記載の保護部材であって、
    前記音声データ取付装置を覆う部分が硬質部材にて形成された
    ことを特徴とした保護部材。
  15. 請求項14に記載の保護部材であって、
    前記スピーカ本体を覆う部分が軟質部材にて形成された複合部材である
    ことを特徴とした保護部材。
  16. 請求項14または請求項15に記載の保護部材であって、前記硬質部材にて形成された部分が、前記音声データ取得装置を覆う状態で前記ケース体に取り付けるための取付部材を備えた
    ことを特徴とした保護部材。
  17. 請求項14または請求項15に記載の保護部材であって、前記硬質部材にて形成された部分が、前記ケース体へのいずれの取付向きで取り付けられた状態で前記音声データ取付装置を覆う状態に複数箇所設けられた
    ことを特徴とした保護部材。
  18. 請求項13または請求項14に記載の保護部材であって、前記スピーカ本体による発音を透過可能に複数の孔を有した板状の硬質部材にて形成された
    ことを特徴とした保護部材。
  19. 請求項13ないし請求項18のいずれかに記載の保護部材であって、
    外部からの応力により変形した際に少なくてとも前記音声データ取付装置に接触しない距離を介して前記ケース体に取り付けるための取付部材を備えた
    ことを特徴とした保護部材。
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