JP2004157378A - スクロール式表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】残像を利用したスクロール表示を行うものでありながら、縦方向及び横方向のスクロール表示を可能にしつつ、残像の減衰を抑えて表示画面を明るくする。
【解決手段】n行m列のドット表示画面3に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置1であって、ドット表示画面3を、複数色の発光体5R、5G、5Bで構成される多色発光ドット6Aと、該多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bとを配置して構成すると共に、該空きドット6Bを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】n行m列のドット表示画面3に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置1であって、ドット表示画面3を、複数色の発光体5R、5G、5Bで構成される多色発光ドット6Aと、該多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bとを配置して構成すると共に、該空きドット6Bを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、n行m列のドット表示画面に、文字又は図柄をスクロール表示するスクロール式表示装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のスクロール式表示装置としては、発光ダイオード等の発光体を縦横方向に等間隔で行列状に配列したマトリクス型の表示装置が普及している。例えば、横方向(行方向)に16個、縦方向(列方向)に80個の発光体が配列された縦長のドット表示画面を用意し、これらの発光体を、16×16ドットで一文字が構成されるビットマップ形式の文字列データを用い、これを順次縦方向にシフトしながら点灯制御すれば、所望の文字列が縦方向にスクロール表示される。
【0003】
ところで、このようなスクロール式表示装置において、一度に表示する文字数を増やそうとする場合は、ドット表示画面の縦方向のドット数を多くしなければならない。また、精緻な表示が要求される場合は、一文字を表示するためのドット数を増やす必要がある。しかしながら、このように構成すると、当然ながら必要な発光体の個数が増え、スクロール式表示装置がコスト的に高いものになってしまうという問題がある。
【0004】
そこで、m個の発光体が縦方向に所定の間隔D1で配設された棒状表示器をn本用意し、これら棒状表示器を横方向に前記所定の間隔D1のa倍(aは正数)の間隔D2で配し、m×mドットで一文字を表示する文字列データを用いて点灯制御するにあたり、i番目の棒状表示器にj番目の文字列データを表示ドライブする場合に、(i+1)番目の棒状表示器には(j−a)番目の文字列データを表示ドライブするよう点灯制御し、これを横方向に順次シフトさせるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
そして、上記のものでは、文字がスクロールされることによって、これを見る人に残像現象を起生し、あたかも、発光体が横方向に密な間隔で配置された表示装置に文字がスクロール表示されているかのような表現を行うことができる。これにより、発光体の必要個数を減少させながらも、質の高いスクロール表示を行うことが可能になる。
【0006】
しかしながら、上記スクロール式表示装置は、棒状表示器を横方向に所定の間隔を開けて配設したものであるため、横方向に文字がスクロール表示されるときのみ残像を利用することができるものである。そのため、文字が縦方向にスクロール表示されるものにしようとする場合、発光体が配列された棒状表示器を所定間隔を存して縦方向に配列する必要があり、縦、横スクロール方向によって棒状表示器の配列構成を変化させる必要がある。その結果、視認性を高めるべく一つの画面で縦、横両方向にスクロールさせようとした場合では、前記のような残像を利用した低コストの表示装置を採用することができず、結果的にコストの高いものになってしまうという問題がある。
【0007】
そこで、出願人は、ドット表示画面に配置される発光体を、行方向には大きい間隙を存し、列方向には小さい間隙を存して配置するにあたり、隣接する行の発光体同志は、前記小さい間隙分だけ行方向一方に位置ずれした関係とし、行、列各方向に対して予め設定される傾斜角度に密な間隙で並んだ傾斜状発光体群が、疎な間隙で平行並列されたものに構成されているスクロール式表示装置を提案した(特許文献2参照。)。このように構成されたスクロール式表示装置によれば、残像現象を利用して数少ない発光体でスクロール表示を行うものでありながら、ドット表示画面を固定したまま、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことが可能になる。
【0008】
更に、出願人は、密な間隔で傾斜方向に並ぶ発光体群を、疎な間隔を存して並列配置し、残像現象を利用したスクロール表示を行うにあたり、2色以上の発光体群が、一画面にそれぞれ疎な間隔を存して並列配置されたものを提案した(特許文献3参照。)。このように構成されたスクロール式表示装置によれば、2色以上の発光体群の中から任意の発光体群を選択して点灯制御することにより、一画面で2色以上のスクロール表示を行うことが可能になる。(但し、このものは、1ドット−1色の構成であるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示はできない。)
【0009】
【特許文献1】
特許第2802049号公報(第2図)
【特許文献2】
特開2000−221909号公報(第2図)
【特許文献3】
特開2000−221910号公報(第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1、2、3に示されるスクロール式表示装置では、密な間隔で並ぶ発光体群を、疎な間隔を存して並列配置することにより、ドット表示画面を構成しているため、残像現象を利用してスクロール表示を行うと、残像の減衰により、画面が暗く見えるという問題がある。
【0011】
そこで、画面表示を明るくするために、1ドットの輝度を高めることが提案されるが、超高輝度の発光体を採用したり、発光体の個数を増やした場合には、結果的にコストが上り、残像利用によるコストダウン効果が薄れるという問題がある。
【0012】
また、上記特許文献1、2に示されるスクロール式表示装置では、その表示形態がスクロール表示に限定されるため、文字などを固定表示することができず、その用途が限定されてしまうという問題がある。一方、特許文献3に示されるスクロール式表示装置では、解像度を落すことなく、文字などを固定表示することが可能であるが、2色以上のドットが混ざった表示となるため、単色の固定文字表示に比べ、視認性に劣るという問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、n行m列のドット表示画面に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置において、前記ドット表示画面を、複数色の発光体で構成される多色発光ドットと、該多色発光ドットの残像で多色表示を行う空きドットとを配置して構成すると共に、該空きドットを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置したことを特徴とする。つまり、多色発光ドットの残像で多色表示を行う空きドットが、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置されるので、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことができると共に、残像の減衰を抑えて表示画面を明るくすることができる。また、多色発光ドットは、複数の発光体で構成されるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示によって、表現力を高めることができるだけでなく、1ドットの中で複数の発光体を同時に点灯させることにより、表示画面を更に明るくし、その視認性を向上させることができる。
また、前記空きドットは、縦方向又は横方向に2個以上連続しないように配置されることを特徴とする。この場合においては、使用頻度が高いスクロール方向については、空きドットを2個以上連続しないように配置し、使用頻度が低いスクロール方向については、空きドットを5個以上連続しないように配置するなど、スクロール方向の使用頻度に応じて空きドットの連続個数を設定でき、その結果、使用頻度が高いスクロール方向の表示品質を維持しつつ、発光体の数を可及的に削減することが可能になる。
また、前記空きドットは、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置されることを特徴とする。この場合においては、縦スクロール及び横スクロールの表示品質を高めることができる。
また、前記空きドットは、前記ドット表示画面における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列に配置されることを特徴とする。この場合においては、空きドットを、縦方向及び横方向に2個以上連続させない配置構成において、多色発光ドットの個数を最小限に抑え、本発明のスクロール式表示装置を安価に構成することができる。
また、前記空きドットは、前記ドット表示画面における奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置されることを特徴とする。この場合においては、空きドットを、縦方向及び横方向に2個以上連続させない配置構成において、多色発光ドットの個数を最小限に抑え、本発明のスクロール式表示装置を安価に構成することができる。
また、前記空きドットに、単色の発光体を設けたことを特徴とする。この場合においては、空きドットの発光体を、多色発光ドットの発光体と共に点灯制御することにより、解像度を落すことなく、文字や図柄を固定表示することが可能になる。
また、前記多色発光ドットに設けられる発光体の駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する多色残像スクロール表示モードと、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄を固定表示するフルドット固定表示モードとを備えることを特徴とする。この場合においては、表示内容に応じて多色残像スクロール表示モードとフルドット固定表示モードとの切換えを行うことにより、スクロール式表示装置の表現力を高めることができる。
また、前記多色発光ドットに設けられる発光体の駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する多色固定表示モードと、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示するフルドットスクロール表示モードとを更に備えることを特徴とする。この場合においては、表示モードを増やすことにより、スクロール式表示装置の表現力を更に高めることができる。
また、前記表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する複合表示モードを更に備えることを特徴とする。この場合においては、一つのドット表示画面上で表示方式(残像表示とフルドット表示)が異なるの複数の表示モードを実行することにより、スクロール式表示装置の表現力を更に高めることができる。
また、前記複合表示モードは、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせることを特徴とする。この場合においては、ドット表示画面の一部でフルドット固定文字表示を行いながら、画面全体で多色残像スクロール表示を行うなど、文字や図柄がオーバーラップする表現が可能になり、その結果、スクロール式表示装置の表現力を更に高めることができる。
また、前記複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドットを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドットを駆動させることを特徴とする。この場合においては、文字や図柄がオーバーラップするとき、どちらを優先的に表示するかを予め選択できるため、所望のオーバーラップ表示を行うことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は残像を利用して文字や図柄をスクロール表示するスクロール式表示装置であって、該スクロール式表示装置1は、表示装置本体2と、これを支えるスタンド2aを備えて構成され、表示装置本体2の正面にドット表示画面3が形成される。ドット表示画面3は、例えば、16×16ドットの表示パネル4を、縦方向に2枚、横方向に3枚並べて構成され、16×16ドットのビットマップで構成される文字データであれば、3×2文字を同時に表示することができる。
【0015】
表示パネル4は、多数の発光体5を基板上に配置して構成される。ここで使用される発光体5は、赤色発光体(赤色発光ダイオード)5R、緑色発光体(緑色発光ダイオード)及び青色発光体(青色発光ダイオード)5Bであり、赤色発光体5Rが、他の発光体5G、5Bに比べて半分程度の輝度しかない場合には、輝度を合わせるために、2個を1組として配置される。また、各発光体5R、5G、5Bには、発光形態が円のものと長円(楕円)のものとがあり、その発光形態に適した配置が採用される。また、各発光体5R、5G、5Bには、価格差があり、本実施形態では、赤色発光体5Rが安価で、他の発光体5G、5Bが高価なものとする。
【0016】
図2及び図3は、表示パネル4における表示ドット6の2つの配置例を示している。何れの配置パターンにおいても、表示パネル4には、発光体5R、5G、5Bによって16×16の表示ドット6が構成される。図2及び図3では、各表示ドット6を明確にするため、各表示ドット6の領域を仮想線(2点鎖線)で示している。
【0017】
表示パネル4上に構成される表示ドット6には、複数色の発光体5R、5G、5Bで構成される多色発光ドット6Aと、多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bとの2種類があり、ここで、空きドット6Bは、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように表示パネル4上に配置される。特に、本実施形態では、空きドット6Bが縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置しており、言い換えると、空きドット6Bの上下方向及び左右方向には、必ず多色発光ドット6Aが隣接するドット配置構成となっている。また、本実施形態の表示パネル4では、後述する固定表示を行うために、空きドット6Bにも単色の発光体5Rが設けられている。
【0018】
図2及び図3は、空きドット6bを縦方向及び横方向に2個以上連続させないドット配置において、多色発光ドット6Aの数が最小となる配置パターンを示しており、図2に示す配置パターンでは、空きドット6Bが、表示パネル4における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列に配置され、また、図3に示す配置パターンでは、空きドット6Bが、表示パネル4における奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置されている。
【0019】
図4〜図6は、各表示ドット6における発光体5R、5G、5Bの配置パターンを示している。これらの図は、表示パネル4における左上コーナ部の4ドットを示しており、この4ドットの配置パターンを縦横方向に連続させることによって、表示パネル4が構成される。そして、図4は、円形発光タイプの発光体5R、5G、5Bを用い、かつ、赤色発光体5Rを2個1組で扱う場合の配置パターン、図5は、円形発光タイプの発光体5R、5G、5Bを用い、これらを多色発光ドット6Aに1個ずつ設ける場合の配置パターン、図6は、長円形発光タイプの発光体5R、5G、5Bを用い、これらを多色発光ドット6Aに1個ずつ設ける場合の配置パターンをそれぞれ示しているが、上記の各配置パターンを、左右反転させた配置パターン、上下反転させた配置パターン、90゜左回転させた配置パターン、90゜右回転させた配置パターン、180゜回転させた配置パターンとしてもよい。また、上記の各配置パターンでは、多色発光ドット6Aにおける発光体5R、5G、5Bの色配置を任意に並べ換えることができるものとする。
【0020】
図7は、ドット表示画面3を表示制御する表示制御回路の一例を示している。この表示制御回路は、所定個数(例えば16個)の発光体5R、5G、5Bを対象とし、これらを個別にON/OFF駆動可能な複数のLED駆動IC7と、これらのLED駆動IC7に駆動制御信号を送る表示制御部8と、該表示制御部8に表示データ、表示モード、表示スケジュールなどを入力するメモリカード9とを備えて構成されている。
【0021】
各LED駆動IC7は、所定ビット(例えば16ビット)のシフトレジスタ、ラッチ回路及びドライバを備えて構成され、互いに直列状に接続されている。表示制御部8が一連の表示信号を先頭のLED駆動IC7に対して出力すると、それがシフトレジスタを介して、順次隣接するLED駆動IC7に伝達される。そして、所定のタイミングで表示信号をラッチすると、ラッチされた表示信号に基づいて、ドライバが各発光体5R、5G、5Bを駆動させる構成となっている。これにより、表示制御部8による各発光体5R、5G、5Bの点灯制御が可能になる。
【0022】
多色発光ドット6Aでは、例えば、各発光体5R、5G、5Bを256階調で制御することにより、フルカラー表示が可能となるが、本実施形態では、各発光体5R、5G、5Bを階調制御することなく、ON/OFF制御の組み合せによって、下記の10色を表現するものとする。
1)赤色2個点灯
2)緑色点灯
3)青色点灯
4)赤色1個+緑色点灯
5)赤色1個+青色点灯
6)赤色2個+緑色点灯
7)赤色2個+青色点灯
8)緑色+青色点灯
9)赤色1個+緑色+青色点灯
10)赤色2個+緑色+青色点灯
【0023】
表示制御部8は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、メモリカード9に格納される表示データ、表示モード、表示スケジュールなどに応じて、前記LED駆動IC7に表示信号を出力する。表示データは、例えば、一文字が16×16ドットで構成される文字列データや、任意のドット数で構成される図柄データである。表示モードには、多色残像スクロール表示モードと、フルドット固定表示モード(単色、多色)と、多色固定表示モードと、フルドットスクロール表示モードと、複合表示モードとの5つがあり、以下、各表示モードを順番に説明する。
【0024】
図8は、多色残像スクロール表示モードの作用を示している。多色残像スクロール表示モードは、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する表示モードである。この表示モードでは、例えば「開」という文字を右から左へスクロール表示する場合、多色発光ドット6Aのみを駆動対象とし、ビットマップで構成される文字データを、順次左側にシフトさせながら多色発光ドット6Aの発光体5R、5G、5Bを駆動させる。このとき、空きドット6Bは、発光していないが、同じ文字データをスクロールさせることにより、人の目には、空きドット6Bの位置にも多色発光ドット6Aの残像が現出し、あたかも、多色発光ドット6Aがスクロール方向に密な間隔で配置された画面に文字がスクロール表示されているかのように見える。
【0025】
このように多色残像スクロール表示モードでは、残像を利用してを多色の文字や図柄を表示するが、本発明のドット表示画面3では、前述したように、多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bが、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置されるので、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことができると共に、残像の減衰を抑えて表示画面を明るくすることができる。
【0026】
また、多色発光ドット6Aは、複数の発光体5R、5G、5Bで構成されるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示によって、表現力を高めることができるだけでなく、1ドットの中で複数の発光体5R、5G、5Bを同時に点灯させることにより、表示画面を更に明るくし、その視認性を向上させることが可能になる。
【0027】
図9は、フルドット固定表示モードの作用を示している。この図に示すように、フルドット固定表示モードでは、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる赤色発光体5Rの駆動制御によって、単色の文字又は図柄を固定表示したり、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5B、及び空きドット6Bに設けられる赤色発光体5Rの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する表示モードである。つまり、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる赤色発光体5Rは、画面全体において密な間隔でマトリクス状に配置されているので、これらを駆動させれば、残像を利用しない単色固定表示が可能になる。また、この単色固定表示に、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5G、5Bを加えれば、多色の固定表示が可能になる。これにより、残像を利用した多色残像スクロール表示を行うものでありながら、空きドット6Bに安価な赤色発光体5Rを設けるだけで、文字などを固定表示することが可能になる。
【0028】
多色固定表示モードは、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する表示モードである。この表示モードでは、表示解像度が低下するが、ドット数が多いドット表示画面3では、文字などを大きく表示することにより、多色の固定文字表示も可能になる。
【0029】
フルドットスクロール表示モードは、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示する表示モードである。この表示モードでは、前記多色残像スクロール表示モードよりも明るいスクロール表示が可能になる。
【0030】
複合表示モードは、前記表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する表示モードである。この表示モードは、図10に示すように、各表示モードによって生成されるビットマップデータを、ソフトウエアで合成処理することに実現する。この表示モードによれば、一つのドット表示画面3で表示方式(残像表示とフルドット表示)が異なるの複数の表示モードを実行することにより、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0031】
また、複合表示モードでは、上記のように画像合成処理を行うことにより、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせることができる。例えば、ドット表示画面3の一部でフルドット固定文字表示を行いながら、画面全体で多色残像スクロール表示を行うなど、文字や図柄がオーバーラップする表現が可能になる。
【0032】
また、複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドット6Aを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドット6Aを駆動させる。つまり、複合表示モードを行う場合は、オーバーラップ時に優先する表示モードをコマンドなどで指定することにより、所望のオーバーラップ表示を行うことが可能になる。例えば、「開」という文字をフルドット固定表示モードで表示しつつ、「■」という文字を多色残像スクロール表示モードで表示するにあたり、フルドット固定表示モードを優先モードとした場合は、図10の(A)に示すような画像合成処理が行われ、多色残像スクロール表示モードを優先モードとした場合は、図10の(B)に示すような画像合成処理が行われる。
【0033】
叙述の如く構成された第一実施形態のスクロール式表示装置1は、n行m列のドット表示画面3に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置1であって、ドット表示画面3を、複数色の発光体5R、5G、5Bで構成される多色発光ドット6Aと、該多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bとを配置して構成すると共に、該空きドット6Bを、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置したため、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことができると共に、残像の減衰を最小限に抑えて表示画面を明るくすることができる。
【0034】
また、多色発光ドット6Aは、複数の発光体5R、5G、5Bで構成されるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示によって、表現力を高めることができるだけでなく、1ドットの中で複数の発光体5R、5G、5Bを同時に点灯させることにより、表示画面を更に明るくし、その視認性を向上させることができる。
【0035】
また、空きドット6Bを、ドット表示画面3における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列、又は、奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置した場合には、空きドット6Bを、縦方向及び横方向に2個以上連続させないドット配置構成において、多色発光ドット6Aの個数を最小化することができる。
【0036】
また、空きドット6Bに、単色の発光体5Rを設けたので、この発光体5Rを、多色発光ドット6Aの発光体5Rと共に点灯制御することにより、解像度を落すことなく、文字や図柄を固定表示することができる。
【0037】
また、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する多色残像スクロール表示モードと、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、文字又は図柄を固定表示するフルドット固定表示モードとを備えるため、表示内容に応じて多色残像スクロール表示モードとフルドット固定表示モードとの切換えを行うことにより、スクロール式表示装置1の表現力を高めることができる。
【0038】
また、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する多色固定表示モードと、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示するフルドットスクロール表示モードとを更に備えるため、表示モードを増やすことにより、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0039】
また、表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する複合表示モードを更に備えるため、一つのドット表示画面3上で表示方式(残像表示とフルドット表示)が異なるの複数の表示モードを実行することにより、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0040】
また、複合表示モードは、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせるため、ドット表示画面3の一部でフルドット固定文字表示を行いながら、画面全体で多色残像スクロール表示を行うなど、文字や図柄がオーバーラップする表現が可能になり、その結果、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0041】
また、複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドット6Aを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドット6Aを駆動させるため、文字や図柄がオーバーラップするとき、どちらを優先的に表示するかを予め選択し、所望のオーバーラップ表示を行うことができる。
【0042】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えば、前記実施形態では、空きドット6Bを、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置しているが、空きドット6Bを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置したものであっても、必要な明るさを確保できる場合がある。
また、空きドット6Bが、縦方向及び横方向に5個以上連続せず、かつ、縦方向又は横方向に2個以上連続しないように配置した場合には、使用頻度が高いスクロール方向については、空きドットを2個以上連続しないように配置し、使用頻度が低いスクロール方向については、空きドットを5個以上連続しないように配置するなど、スクロール方向の使用頻度に応じて空きドットの連続個数を設定でき、その結果、使用頻度が高いスクロール方向の表示品質を維持しつつ、発光体の数を可及的に削減することが可能になる。
また、図11に示す第二実施形態のように、空きドット6Bに発光体を設けることなく、専ら多色残像スクロール表示を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクロール式発光装置の正面図である。
【図2】表示パネルにおける発光体の配置例を示す配置パターン図である。
【図3】表示パネルにおける発光体の他の配置例を示す配置パターン図である。
【図4】(A)、(B)は表示ドットにおける発光体の配置例を示す配置パターン図である。
【図5】表示ドットにおける発光体の他の配置例を示す配置パターン図である。
【図6】表示ドットにおける発光体の他の配置例を示す配置パターン図である。
【図7】表示制御回路の構成を示すブロック図である。
【図8】多色残像スクロール表示モードの作用説明図である。
【図9】フルドット固定表示モードの作用説明図である。
【図10】(A)は複合表示モードにおいてフルドット固定表示モードを優先モードとした場合の作用説明図、(B)は複合表示モードにおいて多色残像スクロール表示モードを優先モードとした場合の作用説明図である。
【図11】第二実施形態の表示パネルにおける発光体の配置例を示す配置パターン図である。
【符号の説明】
1 スクロール式表示装置
2 表示装置本体
2a スタンド
3 ドット表示画面
4 表示パネル
5R 赤色発光体
5G 緑色発光体
5B 青色発光体
6A 多色発光ドット
6B 空きドット
7 LED駆動IC
8 表示制御部
9 メモリカード
【発明の属する技術分野】
本発明は、n行m列のドット表示画面に、文字又は図柄をスクロール表示するスクロール式表示装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のスクロール式表示装置としては、発光ダイオード等の発光体を縦横方向に等間隔で行列状に配列したマトリクス型の表示装置が普及している。例えば、横方向(行方向)に16個、縦方向(列方向)に80個の発光体が配列された縦長のドット表示画面を用意し、これらの発光体を、16×16ドットで一文字が構成されるビットマップ形式の文字列データを用い、これを順次縦方向にシフトしながら点灯制御すれば、所望の文字列が縦方向にスクロール表示される。
【0003】
ところで、このようなスクロール式表示装置において、一度に表示する文字数を増やそうとする場合は、ドット表示画面の縦方向のドット数を多くしなければならない。また、精緻な表示が要求される場合は、一文字を表示するためのドット数を増やす必要がある。しかしながら、このように構成すると、当然ながら必要な発光体の個数が増え、スクロール式表示装置がコスト的に高いものになってしまうという問題がある。
【0004】
そこで、m個の発光体が縦方向に所定の間隔D1で配設された棒状表示器をn本用意し、これら棒状表示器を横方向に前記所定の間隔D1のa倍(aは正数)の間隔D2で配し、m×mドットで一文字を表示する文字列データを用いて点灯制御するにあたり、i番目の棒状表示器にj番目の文字列データを表示ドライブする場合に、(i+1)番目の棒状表示器には(j−a)番目の文字列データを表示ドライブするよう点灯制御し、これを横方向に順次シフトさせるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
そして、上記のものでは、文字がスクロールされることによって、これを見る人に残像現象を起生し、あたかも、発光体が横方向に密な間隔で配置された表示装置に文字がスクロール表示されているかのような表現を行うことができる。これにより、発光体の必要個数を減少させながらも、質の高いスクロール表示を行うことが可能になる。
【0006】
しかしながら、上記スクロール式表示装置は、棒状表示器を横方向に所定の間隔を開けて配設したものであるため、横方向に文字がスクロール表示されるときのみ残像を利用することができるものである。そのため、文字が縦方向にスクロール表示されるものにしようとする場合、発光体が配列された棒状表示器を所定間隔を存して縦方向に配列する必要があり、縦、横スクロール方向によって棒状表示器の配列構成を変化させる必要がある。その結果、視認性を高めるべく一つの画面で縦、横両方向にスクロールさせようとした場合では、前記のような残像を利用した低コストの表示装置を採用することができず、結果的にコストの高いものになってしまうという問題がある。
【0007】
そこで、出願人は、ドット表示画面に配置される発光体を、行方向には大きい間隙を存し、列方向には小さい間隙を存して配置するにあたり、隣接する行の発光体同志は、前記小さい間隙分だけ行方向一方に位置ずれした関係とし、行、列各方向に対して予め設定される傾斜角度に密な間隙で並んだ傾斜状発光体群が、疎な間隙で平行並列されたものに構成されているスクロール式表示装置を提案した(特許文献2参照。)。このように構成されたスクロール式表示装置によれば、残像現象を利用して数少ない発光体でスクロール表示を行うものでありながら、ドット表示画面を固定したまま、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことが可能になる。
【0008】
更に、出願人は、密な間隔で傾斜方向に並ぶ発光体群を、疎な間隔を存して並列配置し、残像現象を利用したスクロール表示を行うにあたり、2色以上の発光体群が、一画面にそれぞれ疎な間隔を存して並列配置されたものを提案した(特許文献3参照。)。このように構成されたスクロール式表示装置によれば、2色以上の発光体群の中から任意の発光体群を選択して点灯制御することにより、一画面で2色以上のスクロール表示を行うことが可能になる。(但し、このものは、1ドット−1色の構成であるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示はできない。)
【0009】
【特許文献1】
特許第2802049号公報(第2図)
【特許文献2】
特開2000−221909号公報(第2図)
【特許文献3】
特開2000−221910号公報(第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1、2、3に示されるスクロール式表示装置では、密な間隔で並ぶ発光体群を、疎な間隔を存して並列配置することにより、ドット表示画面を構成しているため、残像現象を利用してスクロール表示を行うと、残像の減衰により、画面が暗く見えるという問題がある。
【0011】
そこで、画面表示を明るくするために、1ドットの輝度を高めることが提案されるが、超高輝度の発光体を採用したり、発光体の個数を増やした場合には、結果的にコストが上り、残像利用によるコストダウン効果が薄れるという問題がある。
【0012】
また、上記特許文献1、2に示されるスクロール式表示装置では、その表示形態がスクロール表示に限定されるため、文字などを固定表示することができず、その用途が限定されてしまうという問題がある。一方、特許文献3に示されるスクロール式表示装置では、解像度を落すことなく、文字などを固定表示することが可能であるが、2色以上のドットが混ざった表示となるため、単色の固定文字表示に比べ、視認性に劣るという問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、n行m列のドット表示画面に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置において、前記ドット表示画面を、複数色の発光体で構成される多色発光ドットと、該多色発光ドットの残像で多色表示を行う空きドットとを配置して構成すると共に、該空きドットを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置したことを特徴とする。つまり、多色発光ドットの残像で多色表示を行う空きドットが、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置されるので、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことができると共に、残像の減衰を抑えて表示画面を明るくすることができる。また、多色発光ドットは、複数の発光体で構成されるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示によって、表現力を高めることができるだけでなく、1ドットの中で複数の発光体を同時に点灯させることにより、表示画面を更に明るくし、その視認性を向上させることができる。
また、前記空きドットは、縦方向又は横方向に2個以上連続しないように配置されることを特徴とする。この場合においては、使用頻度が高いスクロール方向については、空きドットを2個以上連続しないように配置し、使用頻度が低いスクロール方向については、空きドットを5個以上連続しないように配置するなど、スクロール方向の使用頻度に応じて空きドットの連続個数を設定でき、その結果、使用頻度が高いスクロール方向の表示品質を維持しつつ、発光体の数を可及的に削減することが可能になる。
また、前記空きドットは、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置されることを特徴とする。この場合においては、縦スクロール及び横スクロールの表示品質を高めることができる。
また、前記空きドットは、前記ドット表示画面における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列に配置されることを特徴とする。この場合においては、空きドットを、縦方向及び横方向に2個以上連続させない配置構成において、多色発光ドットの個数を最小限に抑え、本発明のスクロール式表示装置を安価に構成することができる。
また、前記空きドットは、前記ドット表示画面における奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置されることを特徴とする。この場合においては、空きドットを、縦方向及び横方向に2個以上連続させない配置構成において、多色発光ドットの個数を最小限に抑え、本発明のスクロール式表示装置を安価に構成することができる。
また、前記空きドットに、単色の発光体を設けたことを特徴とする。この場合においては、空きドットの発光体を、多色発光ドットの発光体と共に点灯制御することにより、解像度を落すことなく、文字や図柄を固定表示することが可能になる。
また、前記多色発光ドットに設けられる発光体の駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する多色残像スクロール表示モードと、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄を固定表示するフルドット固定表示モードとを備えることを特徴とする。この場合においては、表示内容に応じて多色残像スクロール表示モードとフルドット固定表示モードとの切換えを行うことにより、スクロール式表示装置の表現力を高めることができる。
また、前記多色発光ドットに設けられる発光体の駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する多色固定表示モードと、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示するフルドットスクロール表示モードとを更に備えることを特徴とする。この場合においては、表示モードを増やすことにより、スクロール式表示装置の表現力を更に高めることができる。
また、前記表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する複合表示モードを更に備えることを特徴とする。この場合においては、一つのドット表示画面上で表示方式(残像表示とフルドット表示)が異なるの複数の表示モードを実行することにより、スクロール式表示装置の表現力を更に高めることができる。
また、前記複合表示モードは、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせることを特徴とする。この場合においては、ドット表示画面の一部でフルドット固定文字表示を行いながら、画面全体で多色残像スクロール表示を行うなど、文字や図柄がオーバーラップする表現が可能になり、その結果、スクロール式表示装置の表現力を更に高めることができる。
また、前記複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドットを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドットを駆動させることを特徴とする。この場合においては、文字や図柄がオーバーラップするとき、どちらを優先的に表示するかを予め選択できるため、所望のオーバーラップ表示を行うことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は残像を利用して文字や図柄をスクロール表示するスクロール式表示装置であって、該スクロール式表示装置1は、表示装置本体2と、これを支えるスタンド2aを備えて構成され、表示装置本体2の正面にドット表示画面3が形成される。ドット表示画面3は、例えば、16×16ドットの表示パネル4を、縦方向に2枚、横方向に3枚並べて構成され、16×16ドットのビットマップで構成される文字データであれば、3×2文字を同時に表示することができる。
【0015】
表示パネル4は、多数の発光体5を基板上に配置して構成される。ここで使用される発光体5は、赤色発光体(赤色発光ダイオード)5R、緑色発光体(緑色発光ダイオード)及び青色発光体(青色発光ダイオード)5Bであり、赤色発光体5Rが、他の発光体5G、5Bに比べて半分程度の輝度しかない場合には、輝度を合わせるために、2個を1組として配置される。また、各発光体5R、5G、5Bには、発光形態が円のものと長円(楕円)のものとがあり、その発光形態に適した配置が採用される。また、各発光体5R、5G、5Bには、価格差があり、本実施形態では、赤色発光体5Rが安価で、他の発光体5G、5Bが高価なものとする。
【0016】
図2及び図3は、表示パネル4における表示ドット6の2つの配置例を示している。何れの配置パターンにおいても、表示パネル4には、発光体5R、5G、5Bによって16×16の表示ドット6が構成される。図2及び図3では、各表示ドット6を明確にするため、各表示ドット6の領域を仮想線(2点鎖線)で示している。
【0017】
表示パネル4上に構成される表示ドット6には、複数色の発光体5R、5G、5Bで構成される多色発光ドット6Aと、多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bとの2種類があり、ここで、空きドット6Bは、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように表示パネル4上に配置される。特に、本実施形態では、空きドット6Bが縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置しており、言い換えると、空きドット6Bの上下方向及び左右方向には、必ず多色発光ドット6Aが隣接するドット配置構成となっている。また、本実施形態の表示パネル4では、後述する固定表示を行うために、空きドット6Bにも単色の発光体5Rが設けられている。
【0018】
図2及び図3は、空きドット6bを縦方向及び横方向に2個以上連続させないドット配置において、多色発光ドット6Aの数が最小となる配置パターンを示しており、図2に示す配置パターンでは、空きドット6Bが、表示パネル4における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列に配置され、また、図3に示す配置パターンでは、空きドット6Bが、表示パネル4における奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置されている。
【0019】
図4〜図6は、各表示ドット6における発光体5R、5G、5Bの配置パターンを示している。これらの図は、表示パネル4における左上コーナ部の4ドットを示しており、この4ドットの配置パターンを縦横方向に連続させることによって、表示パネル4が構成される。そして、図4は、円形発光タイプの発光体5R、5G、5Bを用い、かつ、赤色発光体5Rを2個1組で扱う場合の配置パターン、図5は、円形発光タイプの発光体5R、5G、5Bを用い、これらを多色発光ドット6Aに1個ずつ設ける場合の配置パターン、図6は、長円形発光タイプの発光体5R、5G、5Bを用い、これらを多色発光ドット6Aに1個ずつ設ける場合の配置パターンをそれぞれ示しているが、上記の各配置パターンを、左右反転させた配置パターン、上下反転させた配置パターン、90゜左回転させた配置パターン、90゜右回転させた配置パターン、180゜回転させた配置パターンとしてもよい。また、上記の各配置パターンでは、多色発光ドット6Aにおける発光体5R、5G、5Bの色配置を任意に並べ換えることができるものとする。
【0020】
図7は、ドット表示画面3を表示制御する表示制御回路の一例を示している。この表示制御回路は、所定個数(例えば16個)の発光体5R、5G、5Bを対象とし、これらを個別にON/OFF駆動可能な複数のLED駆動IC7と、これらのLED駆動IC7に駆動制御信号を送る表示制御部8と、該表示制御部8に表示データ、表示モード、表示スケジュールなどを入力するメモリカード9とを備えて構成されている。
【0021】
各LED駆動IC7は、所定ビット(例えば16ビット)のシフトレジスタ、ラッチ回路及びドライバを備えて構成され、互いに直列状に接続されている。表示制御部8が一連の表示信号を先頭のLED駆動IC7に対して出力すると、それがシフトレジスタを介して、順次隣接するLED駆動IC7に伝達される。そして、所定のタイミングで表示信号をラッチすると、ラッチされた表示信号に基づいて、ドライバが各発光体5R、5G、5Bを駆動させる構成となっている。これにより、表示制御部8による各発光体5R、5G、5Bの点灯制御が可能になる。
【0022】
多色発光ドット6Aでは、例えば、各発光体5R、5G、5Bを256階調で制御することにより、フルカラー表示が可能となるが、本実施形態では、各発光体5R、5G、5Bを階調制御することなく、ON/OFF制御の組み合せによって、下記の10色を表現するものとする。
1)赤色2個点灯
2)緑色点灯
3)青色点灯
4)赤色1個+緑色点灯
5)赤色1個+青色点灯
6)赤色2個+緑色点灯
7)赤色2個+青色点灯
8)緑色+青色点灯
9)赤色1個+緑色+青色点灯
10)赤色2個+緑色+青色点灯
【0023】
表示制御部8は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、メモリカード9に格納される表示データ、表示モード、表示スケジュールなどに応じて、前記LED駆動IC7に表示信号を出力する。表示データは、例えば、一文字が16×16ドットで構成される文字列データや、任意のドット数で構成される図柄データである。表示モードには、多色残像スクロール表示モードと、フルドット固定表示モード(単色、多色)と、多色固定表示モードと、フルドットスクロール表示モードと、複合表示モードとの5つがあり、以下、各表示モードを順番に説明する。
【0024】
図8は、多色残像スクロール表示モードの作用を示している。多色残像スクロール表示モードは、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する表示モードである。この表示モードでは、例えば「開」という文字を右から左へスクロール表示する場合、多色発光ドット6Aのみを駆動対象とし、ビットマップで構成される文字データを、順次左側にシフトさせながら多色発光ドット6Aの発光体5R、5G、5Bを駆動させる。このとき、空きドット6Bは、発光していないが、同じ文字データをスクロールさせることにより、人の目には、空きドット6Bの位置にも多色発光ドット6Aの残像が現出し、あたかも、多色発光ドット6Aがスクロール方向に密な間隔で配置された画面に文字がスクロール表示されているかのように見える。
【0025】
このように多色残像スクロール表示モードでは、残像を利用してを多色の文字や図柄を表示するが、本発明のドット表示画面3では、前述したように、多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bが、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置されるので、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことができると共に、残像の減衰を抑えて表示画面を明るくすることができる。
【0026】
また、多色発光ドット6Aは、複数の発光体5R、5G、5Bで構成されるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示によって、表現力を高めることができるだけでなく、1ドットの中で複数の発光体5R、5G、5Bを同時に点灯させることにより、表示画面を更に明るくし、その視認性を向上させることが可能になる。
【0027】
図9は、フルドット固定表示モードの作用を示している。この図に示すように、フルドット固定表示モードでは、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる赤色発光体5Rの駆動制御によって、単色の文字又は図柄を固定表示したり、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5B、及び空きドット6Bに設けられる赤色発光体5Rの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する表示モードである。つまり、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる赤色発光体5Rは、画面全体において密な間隔でマトリクス状に配置されているので、これらを駆動させれば、残像を利用しない単色固定表示が可能になる。また、この単色固定表示に、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5G、5Bを加えれば、多色の固定表示が可能になる。これにより、残像を利用した多色残像スクロール表示を行うものでありながら、空きドット6Bに安価な赤色発光体5Rを設けるだけで、文字などを固定表示することが可能になる。
【0028】
多色固定表示モードは、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する表示モードである。この表示モードでは、表示解像度が低下するが、ドット数が多いドット表示画面3では、文字などを大きく表示することにより、多色の固定文字表示も可能になる。
【0029】
フルドットスクロール表示モードは、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示する表示モードである。この表示モードでは、前記多色残像スクロール表示モードよりも明るいスクロール表示が可能になる。
【0030】
複合表示モードは、前記表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する表示モードである。この表示モードは、図10に示すように、各表示モードによって生成されるビットマップデータを、ソフトウエアで合成処理することに実現する。この表示モードによれば、一つのドット表示画面3で表示方式(残像表示とフルドット表示)が異なるの複数の表示モードを実行することにより、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0031】
また、複合表示モードでは、上記のように画像合成処理を行うことにより、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせることができる。例えば、ドット表示画面3の一部でフルドット固定文字表示を行いながら、画面全体で多色残像スクロール表示を行うなど、文字や図柄がオーバーラップする表現が可能になる。
【0032】
また、複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドット6Aを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドット6Aを駆動させる。つまり、複合表示モードを行う場合は、オーバーラップ時に優先する表示モードをコマンドなどで指定することにより、所望のオーバーラップ表示を行うことが可能になる。例えば、「開」という文字をフルドット固定表示モードで表示しつつ、「■」という文字を多色残像スクロール表示モードで表示するにあたり、フルドット固定表示モードを優先モードとした場合は、図10の(A)に示すような画像合成処理が行われ、多色残像スクロール表示モードを優先モードとした場合は、図10の(B)に示すような画像合成処理が行われる。
【0033】
叙述の如く構成された第一実施形態のスクロール式表示装置1は、n行m列のドット表示画面3に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置1であって、ドット表示画面3を、複数色の発光体5R、5G、5Bで構成される多色発光ドット6Aと、該多色発光ドット6Aの残像で多色表示を行う空きドット6Bとを配置して構成すると共に、該空きドット6Bを、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置したため、縦方向及び横方向のスクロール表示を行うことができると共に、残像の減衰を最小限に抑えて表示画面を明るくすることができる。
【0034】
また、多色発光ドット6Aは、複数の発光体5R、5G、5Bで構成されるため、1ドットの中で色を合成するカラー表示によって、表現力を高めることができるだけでなく、1ドットの中で複数の発光体5R、5G、5Bを同時に点灯させることにより、表示画面を更に明るくし、その視認性を向上させることができる。
【0035】
また、空きドット6Bを、ドット表示画面3における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列、又は、奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置した場合には、空きドット6Bを、縦方向及び横方向に2個以上連続させないドット配置構成において、多色発光ドット6Aの個数を最小化することができる。
【0036】
また、空きドット6Bに、単色の発光体5Rを設けたので、この発光体5Rを、多色発光ドット6Aの発光体5Rと共に点灯制御することにより、解像度を落すことなく、文字や図柄を固定表示することができる。
【0037】
また、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する多色残像スクロール表示モードと、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、文字又は図柄を固定表示するフルドット固定表示モードとを備えるため、表示内容に応じて多色残像スクロール表示モードとフルドット固定表示モードとの切換えを行うことにより、スクロール式表示装置1の表現力を高めることができる。
【0038】
また、多色発光ドット6Aに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する多色固定表示モードと、多色発光ドット6A及び空きドット6Bに設けられる発光体5R、5G、5Bの駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示するフルドットスクロール表示モードとを更に備えるため、表示モードを増やすことにより、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0039】
また、表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する複合表示モードを更に備えるため、一つのドット表示画面3上で表示方式(残像表示とフルドット表示)が異なるの複数の表示モードを実行することにより、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0040】
また、複合表示モードは、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせるため、ドット表示画面3の一部でフルドット固定文字表示を行いながら、画面全体で多色残像スクロール表示を行うなど、文字や図柄がオーバーラップする表現が可能になり、その結果、スクロール式表示装置1の表現力を更に高めることができる。
【0041】
また、複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドット6Aを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドット6Aを駆動させるため、文字や図柄がオーバーラップするとき、どちらを優先的に表示するかを予め選択し、所望のオーバーラップ表示を行うことができる。
【0042】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えば、前記実施形態では、空きドット6Bを、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置しているが、空きドット6Bを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置したものであっても、必要な明るさを確保できる場合がある。
また、空きドット6Bが、縦方向及び横方向に5個以上連続せず、かつ、縦方向又は横方向に2個以上連続しないように配置した場合には、使用頻度が高いスクロール方向については、空きドットを2個以上連続しないように配置し、使用頻度が低いスクロール方向については、空きドットを5個以上連続しないように配置するなど、スクロール方向の使用頻度に応じて空きドットの連続個数を設定でき、その結果、使用頻度が高いスクロール方向の表示品質を維持しつつ、発光体の数を可及的に削減することが可能になる。
また、図11に示す第二実施形態のように、空きドット6Bに発光体を設けることなく、専ら多色残像スクロール表示を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクロール式発光装置の正面図である。
【図2】表示パネルにおける発光体の配置例を示す配置パターン図である。
【図3】表示パネルにおける発光体の他の配置例を示す配置パターン図である。
【図4】(A)、(B)は表示ドットにおける発光体の配置例を示す配置パターン図である。
【図5】表示ドットにおける発光体の他の配置例を示す配置パターン図である。
【図6】表示ドットにおける発光体の他の配置例を示す配置パターン図である。
【図7】表示制御回路の構成を示すブロック図である。
【図8】多色残像スクロール表示モードの作用説明図である。
【図9】フルドット固定表示モードの作用説明図である。
【図10】(A)は複合表示モードにおいてフルドット固定表示モードを優先モードとした場合の作用説明図、(B)は複合表示モードにおいて多色残像スクロール表示モードを優先モードとした場合の作用説明図である。
【図11】第二実施形態の表示パネルにおける発光体の配置例を示す配置パターン図である。
【符号の説明】
1 スクロール式表示装置
2 表示装置本体
2a スタンド
3 ドット表示画面
4 表示パネル
5R 赤色発光体
5G 緑色発光体
5B 青色発光体
6A 多色発光ドット
6B 空きドット
7 LED駆動IC
8 表示制御部
9 メモリカード
Claims (11)
- n行m列のドット表示画面に、文字又は図柄を、縦方向又は横方向にスクロール表示するスクロール式表示装置において、前記ドット表示画面を、複数色の発光体で構成される多色発光ドットと、該多色発光ドットの残像で多色表示を行う空きドットとを配置して構成すると共に、該空きドットを、縦方向及び横方向に5個以上連続しないように配置したことを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項1において、前記空きドットは、縦方向又は横方向に2個以上連続しないように配置されることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項1又は2において、前記空きドットは、縦方向及び横方向に2個以上連続しないように配置されることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項3において、前記空きドットは、前記ドット表示画面における奇数行の偶数列及び偶数行の奇数列に配置されることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項3において、前記空きドットは、前記ドット表示画面における奇数行の奇数列及び偶数行の偶数列に配置されることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項1乃至5において、前記空きドットに、単色の発光体を設けたことを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項6において、前記多色発光ドットに設けられる発光体の駆動制御によって、多色の文字又は図柄を残像スクロール表示する多色残像スクロール表示モードと、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄を固定表示するフルドット固定表示モードとを備えることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項7において、前記多色発光ドットに設けられる発光体の駆動制御によって、多色の文字又は図柄を固定表示する多色固定表示モードと、前記多色発光ドット及び空きドットに設けられる発光体の駆動制御によって、文字又は図柄をスクロール表示するフルドットスクロール表示モードとを更に備えることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項7又は8において、前記表示モードの中から複数の表示モードを選択し、選択した複数の表示モードを同時に実行する複合表示モードを更に備えることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項9において、前記複合表示モードは、各表示モードの表示文字又は表示図柄をオーバーラップさせることを特徴とするスクロール式表示装置。
- 請求項10において、前記複合表示モードは、複数の表示モードが同じ多色発光ドットを駆動対象としたとき、予め選択された表示モードを優先して多色発光ドットを駆動させることを特徴とするスクロール式表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323861A JP2004157378A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | スクロール式表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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