JP2004156825A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換性能の低下を少なくしつつもコア部の積層方向の温度差を少なくして耐久性を向上させた熱交換器の提供を図る。
【解決手段】コア部21とハウジング5との間に、導入開口5aと連通し且つ排出開口5bと非連通である空間部29を設け、該空間部29に流入した高温流体を高温流体通路19Aに帰還させる帰還通路33を設けたことを特徴とする。空間部29によってコア部21の積層方向両側を高温流体で囲むことができるので、コア部21の積層方向における温度勾配が小さくなり、耐久性が高まる。このとき、空間部29に流入した高温流体は、帰還通路33を通じて高温流体通路に19A帰還するため、本来の熱交換作用にも寄与する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器に係り、例えば燃料電池発電装置などに介装されて液体燃料を高温ガスで加熱して気化させる蒸発器などの熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の熱交換器には、熱交換器本体と、高温流体の導入開口および排出開口を有し前記熱交換器本体を収容するハウジングと、を備えて構成されるものがある。
【0003】
熱交換器本体は、複数の熱交換チューブをアウターフィンを介して積層することで、熱交換チューブ内に形成される低温流体通路および熱交換チューブ間に形成される高温流体通路を交互に設けたコア部と、熱交換チューブ内に低温流体を出入りさせる出入口流路を形成するタンク部と、を備えて構成される。一方のタンク部(入口流路)を介して熱交換チューブ内に流入する低温流体は、熱交換チューブ間を流れる高温流体によって加熱されて蒸発し、他方のタンク部(出口流路)から外部に排出される。
【0004】
この場合、一般にコア部の積層方向中央部が積層方向両端側よりも温度が高くなる。そのため、熱膨張量の差による熱応力を受けてコア部の耐久性が低下してしまう虞がある。なお、特に、過熱部を備える熱交換器においては、その温度差が大きくなりやすく、熱膨張量の差が顕著である。上述の耐久性低下を改善する策として、例えば特許文献1に開示されるように熱交換器本体とハウジングとの間に高温流体が流通可能な間隙を形成することで、熱交換器本体を包み込むように高温流体を流通させるものがある。この場合、コア部の積層方向における温度勾配を小さくでき、耐久性を高めることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−273886号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような前記従来技術にあっては、アウターフィンが設けられた高温流体通路よりも前記間隙の流通抵抗が低いため、この間隙に多くの高温流体が流れこんでしまう。この隙間に流れる高温流体は、本来の熱交換作用を担わずに排出されるため、上記のように隙間に多くの高温流体が流れ込んでしまうと熱交換器の性能が低下する。
【0007】
本発明は、このような従来技術をもとに為されたもので、熱交換性能の低下を少なくしつつもコア部の温度勾配を小さくした耐久性の高い熱交換器の提供を目的とする。
【0008】
また、本発明は、稼働温度が高い過熱部をコア部に備える熱交換器において、熱交換性能の低下を少なくしつつも過熱部における温度勾配を小さくした耐久性の高い熱交換器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、複数の熱交換チューブをアウターフィンを介して積層することで、熱交換チューブ内に形成される低温流体通路および熱交換チューブ間に形成される高温流体通路を交互に設けたコア部と、前記コア部を収容し且つ高温流体を導入する導入開口および高温流体を排出する排出開口を有するハウジングと、を備えた熱交換器において、前記コア部とハウジングとの間に、導入開口と連通し且つ排出開口と非連通である空間部を設け、該空間部に流入した高温流体を前記高温流体通路に帰還させる帰還通路を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明は、蒸発部と過熱部とを有するコア部を備えるタイプの熱交換器において、温度差が生じやすい過熱部の耐久性を向上させた熱交換器も提供するものである。つまり、本発明にあっては、複数の熱交換チューブをアウターフィンを介して積層することで、熱交換チューブ内に形成される低温流体通路および熱交換チューブ間に形成される高温流体通路を交互に設けたコア部と、前記コア部を収容し且つ高温流体を導入する導入開口および高温流体を排出する排出開口を有するハウジングと、を備えた熱交換器において、前記コア部は、低温流体を高温流体との熱交換により蒸発させる蒸発部と、前記蒸発部で高温流体と熱交換された低温流体を再び高温流体と熱交換させて過熱する過熱部と、に区画形成されてなる熱交換器であって、前記過熱部を前記蒸発部よりも高温流体流通方向の上流側に設けるとともに前記過熱部を前記蒸発部よりも積層方向サイズを小さく設定することで、前記蒸発部の少なくとも1つの高温流体通路を高温流体の通風方向に向かって過熱部より露出し、前記過熱部の積層方向外側面とハウジング内面との間に、前記導入開口と、前記過熱部より露出する蒸発部の高温流体通路と、を連通する空間部を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、コア部とハウジングとの間に形成された空間部によって、コア部の周囲を高温流体で取り囲むことができるので、コア部の温度勾配を小さくでき、耐久性を高めることができる。このとき、空間部に流入した高温流体は、帰還通路を通じて高温流体通路に帰還するため、本来の熱交換作用にも寄与する。つまり、本発明によれば、熱交換性能の低下を少なくしつつもコア部の温度勾配を小さくした耐久性の高い熱交換器を提供できる。
【0012】
また、本発明によれば、過熱部を有するタイプの熱交換器において、過熱部の積層方向外側面とハウジング内面との間に設けられた空間部によって、過熱部の積層方向外側面を温めることができるので、温度勾配が大きくなりやすい過熱部の温度勾配を小さくでき、耐久性を高めることができる。このとき、空間部に流入した高温流体は過熱部より露出する蒸発部の高温流体通路に流入するため、本来の熱交換作用にも寄与する。つまり、本発明によれば、熱交換性能の低下を少なくしつつも過熱部の温度勾配を小さくした耐久性の高い熱交換器を提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の熱交換器を図面をもとに説明する。
【0014】
第1実施形態:図1〜図6は本発明の熱交換器(蒸発器)の第1実施形態を示す。この第1実施形態の蒸発器1は、燃料電池装置に介装され、冷温流体としての燃料を流通させて、この燃料を高温流体としての排気ガスの熱で加熱蒸発させて気化するものである。
【0015】
この蒸発器1は、図1、図2に示すように熱交換器本体3と、該熱交換器本体3を収容するハウジング5と、から構成されている。
【0016】
ハウジング5は、高温流体を導入する導入開口5aおよび高温流体を排出する排出開口5bを有し、熱交換器本体3よりひとまわり大きい角筒形状となっている。後述する熱交換器本体3は、このハウジング5に対して熱交換器本体3に設けられた5つの配管コネクタ23、25および閉塞部材31によって固定される。
【0017】
熱交換器本体3は、アルミニウム合金で形成されており、一対のタンク7、9と、アウターフィン15を介して複数多段に積層される熱交換チューブ11、11、…と、を備えて構成されている。なお、熱交換チューブ11内にはインナーフィン13が設けられている。
【0018】
アウターフィン15を介して複数多段に積層された熱交換チューブ11は、図6に示すように、板状部材を組み合わせて形成された断面矩形状の筒体となっており、その内部が低温流体を流通するための低温流体通路17を構成し、この熱交換チューブ11間に形成される間隙が高温流体を流通するための高温流体通路19を構成している。なお、この実施形態では高温流体および低温流体の流通方向が直交するように、各通路17、19のフィン13、15が配設されている。これら交互に積層される低温流体通路17および高温流体通路19により、流通する高温流体および低温流体の間で熱交換を行うコア部21が構成される(図1、4)。
【0019】
タンク7,9は、板状部材を組み合わせて形成された断面矩形状の筒体となっている。このタンク7,9は、熱交換チューブ11の両開口端部と連通接続することで、熱交換チューブ11へ低温流体を出入りさせる出入口流路を形成している。入口流路を構成する下側タンク7の一端部には、図示せぬ上流側配管を接続する円筒形の配管コネクタ23、23が設けられており、また、出口流路を形成する上側タンク9の一端部には図示せぬ下流側配管を接続する円筒形の配管コネクタ25、25、25が設けられている。これにより、下側タンク7から熱交換チューブ11、11、…内に導入された低温流体は、図1、図2中点線で示すように、高温流体通路19を流れる高温流体と熱交換して気化しつつ上方に流れていき、上側タンク9で集められて下流側配管へ排出されるようになっている。
【0020】
ここで、この実施形態では、熱交換器本体3のコア部21の積層方向両端部が、高温流体通路19Aとして設定されている。つまり、積層方向最外側の熱交換チューブ11にはさらにアウターフィン15と隔壁としてのサイドプレート27が接合されて、この熱交換チューブ11とサイドプレート27との間に積層方向最外側の高温流体通路19Aが形成されている。
【0021】
そして、このように構成された熱交換器本体3の外面は、ハウジング5の内面と一定間隔を空けて離間しており、このハウジング5の内面と熱交換器本体3の外面との間には空間部29が形成されている。この空間部29は、図4に示すように、ハウジング5の導入開口5aと連通して高温流体が流入可能である一方で、その排出開口5b側が枠状の閉塞部材31によって閉塞されることで排出開口5bとは非連通となっている。ここで、この空間部29に流入する高温流体は、帰還通路33を介して高温流体通路19Aに帰還するようになっていて、これにより空間部29に常に一定量の高温流体が流入するが、そのまま排出開口5bから無駄に排出されずに本来の熱交換作用に寄与するようになっている。
【0022】
帰還通路33は、図4に示すように最外側の高温流体通路19Aと前記空間部29とを隔てるサイドプレート27(隔壁)に設けられた透孔として構成されており、その透孔33は空間部29に流通させる高温流体量によって開口面積が設定される。そのため、透孔33は、例えば図5aに示すような真円形でもよいし、図5bに示すような楕円形でもよいし、その形状は限定されるものではなく、配置位置も限定されるもではない。
【0023】
また、積層方向最外側の高温流体通路19Aは、図4に示すように、その流通方向略中間部に、内側に肉盛りされて通路断面積が一般部位よりも狭く設定されてなる絞り部35を備え、この絞り部35に前記透孔33が設けられている。つまり、絞り部35で高温流体の流速を上げることで、透孔33を介して空間部29と高温流体通路19(絞り部35と)との差圧を大きくして、空間部29からの高温流体の誘引量を確保している。
【0024】
このような第1実施形態の蒸発器1によれば、コア部21とハウジング5との間に形成された空間部29によって、コア部21の周囲を高温流体で取り囲むことができるので、コア部21の積層方向における温度勾配を小さくでき、耐久性が高まる。このとき、空間部29に流入した高温流体は、透孔(帰還通路)33を通じて高温流体通路19Aに帰還するため、本来の熱交換作用にも寄与する。つまり、この第1実施形態の蒸発器1によれば、熱交換性能の低下を少なくしつつもコア部21の温度分布の偏りを少なくして耐久性を向上できる。
【0025】
また、この蒸発器1では、ハウジング5と熱交換器本体3との間に高温流体を流しているので、ハウジング5の材質と熱交換器本体3の材質に熱膨張率の差が少ない場合には、ハウジング5と熱交換器本体3と間に熱膨張差がつきにくく、これらハウジング5と熱交換器本体3とを連結する部材(この例では、閉塞部材31および配管コネクタ23、25)に応力が加わり難い構造となり、さらに耐久性の高い蒸発器1を提供できる効果もある。
【0026】
ここで、この実施形態ではそれでも生じてしまう熱膨張差を緩和すべく、以下のような工夫も為されている。つまり、ハウジング5と熱交換器本体3とを連結する部位、つまり、この実施形態では閉塞部材31および配管コネクタ23、25に、ハウジング5と熱交換器本体3との熱膨張差を吸収する部位を設けてある。まず、閉塞部材31は、図3に示すように、前記空間部29を閉塞する板状の本体部31aと、該本体部31aと一体に設けられ且つハウジング5に固定される固定部31bと、該本体部31aと一体に設けられ且つ熱交換器本体3に固定される固定部31cと、を備えてなり、本体部31aには空間部29の間隔の伸縮を吸収する波形部31dが形成されている。これにより、ハウジング5と熱交換器本体3との間に熱膨張差があっても、波形部31dによって熱膨張差が吸収され、蒸発器1の耐久性がさらに向上する。また、配管コネクタ23、25は、いずれもハウジング5の1つの側壁面と接続されていて、いずれの配管コネクタ23、25にも、空間部29の間隔の伸縮を吸収する蛇腹部23a、25aを設けてある。
【0027】
以上の要点をまとめると、この第1実施形態の蒸発器によれば、以下のような効果がある。
【0028】
第1に、コア部21の積層方向両端面とハウジング5の内面との間に導入開口5aと連通し且つ排出開口5bと非連通である空間部29を設け、この空間部29に流入した高温流体を高温流体通路19Aに帰還させる透孔(帰還通路)33を設けたため、コア部21の積層方向における温度勾配が小さくなり、コア部21の耐久性が高まる。このとき、空間部29に流入した高温流体は、帰還通路33を通じて高温流体通路19Aに帰還するため、本来の熱交換作用にも寄与する。つまり、本発明によれば、熱交換性能の低下を少なくしつつもコア部21の積層方向における温度勾配を小さくして、耐久性を向上できる。特に本発明では、元来温度勾配の大きくなりやすい高温流体入口側での温度勾配を小さくでき、耐久性を向上できる。
【0029】
なお、この実施形態では、空間部29は、コア部21の積層方向外側面のみならず熱交換器本体3の全体を包み込むように形成してある。
【0030】
第2に、コア部21の積層方向最外側を高温流体通路19Aとし、この積層方向最外側の高温流体通路19Aと前記空間部29とを隔てるサイドプレート(隔壁)27に、帰還通路としての透孔33を設けたため、簡素な構造で帰還通路を構成できる。
【0031】
第3に、積層方向最外側の高温流体通路19Aに通路断面積が一般部位よりも狭く設定されてなる絞り部35を設け、この絞り部35に透孔33を設けたため、絞り部35で高温流体の流速を上がり、これにより透孔33を通じて連通する絞り部35と空間部29との差圧が大きくなり、空間部29からの高温流体の誘引量を確保できる。
【0032】
第4に、熱交換器本体3とハウジング5とを連結する閉塞部材31が、熱交換器本体3とハウジング5との熱膨脹量差を吸収する波形部31dを備えるため、該波形部31dにより熱膨張量差が吸収され、更に耐久性の高い蒸発器1を提供できる。
【0033】
以下、その他の実施形態について説明する。
【0034】
第2実施形態:図7は本発明の熱交換器(蒸発器)の第2実施形態を示すものである。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して構成およびその作用効果の説明は省略する。この第2実施形態の蒸発器100は、ハウジング5の内面に断熱部材101を付設してある点で第1実施形態と異なっている。この場合、前記空間部29を流れる高温流体の熱がハウジング5に奪われてしまうことを防止して熱交換器本体3のみと熱交換させたい場合に有効である。
【0035】
第3実施形態:図8〜図9は本発明に係る熱交換器(蒸発器)の第3実施形態を示すものである。なお、第1実施形態と同様の構成については同一符号を付して構成およびその作用効果の説明を省略する。
【0036】
この第3実施形態の蒸発器200は、閉塞部材201の構成および積層方向最外側の高温流体通路19Bの構成が第1実施形態と異なっている。
【0037】
コア部21の積層方向最外側の高温流体通路19Bに設けられた絞り部202は、第1実施形態と異なり、高温流体流通方向の下流端の近傍(排出開口5bの近傍)に設けられている。また、この絞り部202は、高温流体通路19Bを構成する板状部材をプレス加工することで形成されている。なお、この絞り部202には、第1実施形態と同様に帰還通路203としての透孔が設けられる。
【0038】
閉塞部材201は、第1実施形態と同様に高温流体流通方向の下流端の近傍(排出開口5bの近傍)に設けられているが、第1実施形態の閉塞部材31とはその形状が異なっている。つまり、閉塞部材201は、図9に示すように、空間部29を閉塞する板状の本体部201aと、該本体部201aからハウジング5内面に沿うように曲折されて該ハウジング5内面に接合固定される固定部201bと、該本体部201aから熱交換器本体3外側面に沿うように曲折されて該熱交換器本体3外側面に接合固定される固定部201cと、を備えて略断面コ字状に形成されている。そして、熱交換器本体3とハウジング5との熱膨脹差を吸収する波形部201dを備えている本体部201aは、第1実施形態と異なり、熱交換器本体3からハウジング5に向けて傾斜している。
【0039】
このような第3実施形態によれば、帰還通路としての透孔203が、高温流体流通方向の下流端の近傍の閉塞部材201に近接して設けられているため、図8に示すように高温流体が空間部29全体をスムーズに流通する。これにより、空間部29に流入した高温流体が、閉塞端部近傍に留まって温度低下してしまうことを防止できる。
【0040】
また、この第3実施形態によれば、ハウジング5と熱交換器本体3とを連結している閉塞部材201は、板状の本体部201aが熱交換器本体3からハウジング5に向けて傾斜しており、この本体部201aに波形部201dを備えてあるため、熱交換器本体3とハウジング5との熱膨脹差は、図中X方向および図中Y方向のいずれの方向においても好適に吸収できる。
【0041】
第4実施形態:図10〜図17は本発明の第4実施形態の熱交換器(蒸発器)を示すものである。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
この第4実施形態の蒸発器300は、第1〜第3実施形態の熱交換器本体とは、低温流体の流通経路が異なる熱交換器本体301である。具体的には、コア部303が、低温流体の上流側で低温流体を高温流体との熱交換により蒸発させる蒸発部303Aと、その下流側で、前記蒸発部303Aで高温流体と熱交換された低温流体を再び高温流体と熱交換させて過熱する過熱部303Bと、に区画形成されたものである。これにより、蒸発部303Aで加熱されて蒸発された低温流体が、過熱部303Bで再加熱されて、確実に蒸気となって吐出されるようになっている。
【0043】
この第4実施形態の特徴点は、このような過熱部303Bを備える蒸発器300において、過熱部303Bを蒸発部303Aよりも高温流体流通方向の上流側に設けるとともに前記過熱部303Bを前記蒸発部303Aよりも積層方向サイズを小さく設定することで、過熱部303Bの積層方向外側面とハウジング5内面との間にハウジング5の導入開口5aと連通する空間部305を設け、この空間部305に流入した高温流体を、空間部305と排出開口5bとを連通する蒸発部303Aの高温流体通路335B、335Cに流すようにしたことである。
【0044】
以下、主に図10、11を基に詳細に説明する。積層方向最外側の熱交換チューブ307Bを除く熱交換チューブ307Aは、図14に示すように、その内部が上端から下端側に延びる仕切壁部309によって蒸発部325および折り返し部327および過熱部329よりなるU字状の低温流体通路となっている。この熱交換チューブ307Aの上端部には、仕切壁部309の左右に2つの貫通口311、313が形成され、一方、下端部の折り返し部327には貫通口314が形成されている。
【0045】
このように形成される熱交換チューブ307Aの間に、アウターフィン337Aを介在させて複数多段に積層することで、図10に示すように蒸発器300全体としてみるとコア部303が蒸発部303Aと過熱部303Bとに区画形成される。
【0046】
また、各熱交換チューブ307Aの間には、上述のアウターフィン337とともに、前記貫通口311、313を連通する仕切壁部315aを有する筒状の連結部材315(図13参照),前記貫通口314を連通する筒状の連結部材333(図13参照)が介在しており、これにより図10に示すように、複数の熱交換チューブ307Aを跨いで積層方向に貫通して入口317に連通する入口流路(タンク部)319と、同じく複数の熱交換チューブ307Aを跨いで積層方向に貫通して出口321と連通する出口流路(タンク部)323と、が形成される。
【0047】
つまり、入口317から流入する低温流体は、まず、入口流路319から各熱交換チューブ307Aに導入され、次に図14中矢印で示すように入口流路319から折り返し部327に向けて形成される蒸発部325を下方に流通したのち、折り返し部327でUターンして折り返し部327から出口流路323に向けて形成される過熱部329を上方に流通する。最終的に出口流路323で集合して出口321から排出される。なお、この実施形態では、熱交換チューブ307Aの折り返し部327は、筒状の連結部材333(図13参照)を介して隣接する熱交換チューブ307Aの折り返し部327と連通接続されているので、複数の熱交換チューブ307Aを跨いで積層方向Xに向けて貫通する蒸気集合部(タンク部)331が形成される。これにより、各熱交換チューブ307の折り返し部327に至った低温流体は、コア部303の積層方向での温度均衡および圧力均衡を保つべく、隣接する熱交換チューブ307A間で相互に流通するようになっている。
【0048】
さて、最外側の熱交換チューブ307Bは、過熱部を備えずに蒸発部325のみを備える構成であり(図16参照)、これにより図10に示すようにコア部303は、過熱部303Bの積層方向サイズが蒸発部303Aの積層方向サイズよりも小さくなっていて、過熱部303Bの積層方向最外側面とハウジング5内面との間には、導入開口5aから高温流体が流入可能な空間部305が形成されている。
【0049】
また、この最外側の熱交換チューブ307Bには、図10、11に示すように積層方向両面にアウターフィン337B、337Cを有する高温流体通路335B、335C(図15、図17参照)が設けられており、この2つの高温流体通路335B、335Cは空間部305と排出開口5bとを連通している。そのため、ハウジング5の導入開口5aから空間部305に流入した高温流体は、過熱部303Bの積層方向外側面を加熱したのち、前記高温流体通路335B、335Cを流れて最外側の熱交換チューブ307B内を流れる低温流体と熱交換し、最終的に排出開口5bからハウジング5外に排出される。
【0050】
なお、最外側の熱交換チューブ307Bは、その上端部の入口流路319が筒状の連結部材339(図15参照)を介してその積層方向内側に隣接する熱交換チューブ307Aの入口流路319と連通しているとともに、その下端が筒状の連結部材341(図15参照)を介してその積層方向内側に隣接する熱交換チューブ307Aの折り返し部327と連通している。そのため、最外側の熱交換チューブ307Bの蒸発部325を流れた低温流体は、その内側に隣接する熱交換チューブ307Aの折り返し部327に流入する。
【0051】
ここで、積層方向最外側の熱交換チューブ307Bとその内側の熱交換チューブ307Aとの間の高温流体通路335Bに設けられたアウターフィン337Bは、過熱部303Bの積層方向外側面まで延長形成された延長部343を備えている。この延長部343は、サイドプレートなしで空間部305に直接に臨んでいる。また、この延長部343は、タンク部としての蒸気集合部331の側壁面にまで延長された部分345を備えている。
【0052】
このような構成により、高温流体は以下のように流通する。つまり、ハウジング5の導入開口5aから導入される高温流体の大半は、過熱部303Bおよび蒸発部303Aに跨って設けられる高温流体通路335A、335A、…を流通して熱交換チューブ307A、307A、…、307B内を流通する低温流体と熱交換した後、ハウジング5の排出開口5bから排出される。一方、ハウジング5の導入開口5aから導入される高温流体の一部は、過熱部303Bの積層方向外側に設けられた空間部305を流通したのち、高温流体流通方向に向けて過熱部303Bから露出する蒸発部303Aの高温流体通路335B、335Cに導入され、ハウジング5の排出開口5bから排出される。
【0053】
このように、この第4実施形態の蒸発器300によれば、コア部303が蒸発部303Aと過熱部303Bとを備えるタイプであって、過熱部303Bを蒸発部303Aよりも高温流体流通方向の上流側に設けるとともに前記過熱部303Bを前記蒸発部303Aよりも積層方向サイズを小さく設定することで、蒸発部303Aの2つの高温流体通路335B、335Cを高温流体流通方向に向けて過熱部303Bより露出し、この高温流体通路335B、335Cに連通するように過熱部303Bの積層方向外側面とハウジング5内面との間に前記導入開口5aから高温流体が流入可能な空間部305を設けた。そのため、積層方向で温度差が生じやすい過熱部303Bの積層方向外側面を、空間部305に流入する高温流体によって包み込むことで、該過熱部303Bの積層方向の温度差を小さくでき、耐久性を向上できる。このとき、空間部305に流入した高温流体はそのままハウジング5の排出開口5bから排出されるのではなく、蒸発部303Aの高温流体通路335B、335Cを流れて本来の熱交換に利用されるため、性能低下を抑制することができる。
【0054】
また、この第4実施形態の蒸発器300によれば、過熱部303Bの積層方向最外側の熱交換チューブ307Aの外側に、空間部305に臨むようにアウターフィン337Bの延長部343を設け、且つこの延長部343の積層方向外側はサイドプレートおよびハウジング5などの他の部材と非接触としたため、延長部343により、効率的に過熱部303Bの積層方向外側を温めて、過熱部303Bの積層方向における温度差をさらに小さくできる。しかも、このアウターフィン337Bの延長部343は、サイドプレートやハウジングなどのその他の部材と接触していないので、熱の授受が熱交換チューブ307Aとのみ行われ、さらに過熱部303Bの積層方向外側の温度低下を確実に防止して、過熱部303Bの積層方向における温度差をさらに小さくできる。
【0055】
また、この第4実施形態の蒸発器1によれば、通常、高温流体と直接熱交換を行わないことでコア部303よりも温度が低い蒸気集合部(タンク部)331を、アウターフィン337Bの部分345を介して高温流体で加熱できるので、蒸気集合部(タンク部)331とコア部303との温度差を小さくできる。特に、この実施形態では、過熱部303Bと、この過熱部303Bに接続する蒸気集合部(タンク部)331との間の温度差を小さくするものであるため、コア部303のなかでも特に温度差が大きくなりやすい部位の、熱応力を低減できる。
【0056】
第5実施形態:図18〜図24は本発明の第5実施形態の熱交換器(蒸発器)を示すものである。なお、第4実施形態と同様の構成については詳細を省略する。
【0057】
この第5実施形態の蒸発器400は、熱交換器本体401のコア部403が、蒸発部403Aと過熱部403Bとの区画形成されている点で第4実施形態と同様であるとともに、最外側の熱交換チューブ407Bを除く各熱交換チューブ407Aの内部の低温流体通路が、仕切壁部409によって蒸発部425および折り返し部427および過熱部429からU字状に形成されている点で第4実施形態と同様である。
【0058】
一方、各熱交換チューブ407A、407Bが、プレス形成された1組のチューブシートを組み合わせて形成されている点で、第4実施形態と異なっている。また、各熱交換チューブ407B内の折り返し部427同士は相互に非連通で、そのため、この折り返し部427に相当する位置にはタンク部としての蒸気集合部は設けられておらず、折り返し部が低温流体流路の一部として構成されている点で、第4実施形態と異なっている。
【0059】
以下、詳しく説明する。この第5実施形態では、積層方向最外側の熱交換チューブ407Cおよびこの熱交換チューブ407Cと隣接する熱交換チューブ407B以外の熱交換チューブ407Aは、図20、21に示すように、タンク部としての入口流路419および出口流路423を形成すべく、その表面(図20、21中右側面)に連通口411、413を備え、裏面(図20、21中左側面)に連通口411、413に嵌合されるボス部412、414を備えている。そして、各熱交換チューブ407に入口流路419から流入した低温流体は、それぞれ独立して各熱交換チューブ407内を流れ、出口流路423で統合されて出口421から排出されるようになっている。つまり、熱交換チューブ407Aの下端の折り返し部427に相当する部位には、第4実施形態と異なり蒸気集合部(タンク部)が設けられておらず、この折り返し部427に相当する部位も高温流体通路として利用でき、熱交換チューブ407A間の高温流体通路のアウターフィン437Aは図20、21に示すようにこの折り返し部427に相当する位置まで延在している。
【0060】
積層方向最外側の熱交換チューブ407Cは、第4実施形態と同様に過熱部を備えずに蒸発部のみを備える構成であり、これにより過熱部403Bの積層方向サイズは蒸発部403Aの積層方向サイズよりも小さくなっている。これにより、過熱部403Bの積層方向外側には空間部405が形成され、空間部405に流れ込む高温流体は、過熱部403Bの積層方向外側面を加熱したのち、アウターフィン437B、437Cを介在した高温流体通路437B、437Cを流れて最外側の熱交換チューブ407C内を流れる低温流体と熱交換し、最終的に排出開口5bからハウジング5外に排出される。
【0061】
ここで、最外側の熱交換チューブ407Cに隣接する熱交換チューブ407Bは、前記熱交換チューブ407Aと略同一の構成であるが、下端部にボス部432が設けられている点で異なっている。
【0062】
この熱交換チューブ407Bのボス部432は、最外側の熱交換チューブ407Cの下端部に設けられた連通口431と嵌合連通されるもので、これにより、最外側の熱交換チューブ407Cの蒸発部425を流れる低温流体は、隣接する熱交換チューブ407Bの折り返し部427に流入するようになっている。
【0063】
なお、最外側(図20中最右側)の熱交換チューブ407Cは、その上端部の一側(図20中左側)に隣接する熱交換チューブ407Bのボス部412と連通する連通口411を備えるとともに、他側(図20中右側)にハウジング5外に露出して設けられ低温流体の入口417を形成するボス部412を備えている。
【0064】
以上のように、第5実施形態の蒸発器400によれば、各熱交換チューブ407が折り返し部427を介して蒸発部425および過熱部429が連通されてなるU字状の低温流体通路をそれぞれ独立して有した構造であっても、蒸発部425のみからなる積層方向最外側の熱交換チューブ407Cの低温流体流通方向の下流端部を、隣接する熱交換チューブ407Bの折り返し部427と連通しているため、第4実施形態と同様の構造として同様の作用効果を得ることができる。
【0065】
また、この第5実施形態の蒸発器400によれば、熱交換チューブ407の折り返し部427同士を非連結してこの部位にタンク部を設けなかったため、折り返し部に相当する位置までアウターフィン437Aを設けた高温流体通路とすることができ、熱交換効率を高めることができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の蒸発器を示す側面図。
【図2】図1中II−II矢示図。
【図3】図1中III−III断面を含む側面図。
【図4】図1中IV−IV断面図。
【図5】図4中V矢示図であって、(a)は透孔の一例を示す図、(b)は他の例を示す図。
【図6】コア部を構成する低温流体通路および高温流体通路の構造例を示す概略図。
【図7】本発明の第2実施形態の蒸発器を示す図1相当の側面図。
【図8】本発明の第3実施形態の蒸発器を示す図4相当の断面図。
【図9】第3実施形態の蒸発器の要部拡大図。
【図10】本発明の第4実施形態の蒸発器を示す全体斜視図。
【図11】図10中A部の拡大図。
【図12】図10中XII―XII矢示図。
【図13】図12中SA−SA断面図。
【図14】図12中SB−SB断面図。
【図15】図12中SC−SC断面図。
【図16】図12中SD−SD断面図。
【図17】図12中SE−SE断面図。
【図18】本発明の第5実施形態の蒸発器を示す側面図。
【図19】図18中SG−SG断面図。
【図20】図18中SH―SH断面図。
【図21】図18中SI−SI断面図。
【図22】第5実施形態の蒸発器に用いる積層方法最外側(最右側)の熱交換チューブの側面図。
【図23】第5実施形態の蒸発器に用いる積層方法最外側(最右側)の熱交換チューブに隣接する熱交換チューブの側面図。
【図24】第5実施形態の蒸発器に用いる積層方向中間部の熱交換チューブの側面図。
【符号の説明】
1 蒸発器(熱交換器)
5 ハウジング
5a 導入開口
5b 排出開口
11 熱交換チューブ
15 アウターフィン
17 低温流体通路
19 温流体通路
19A 積層方向最外側の高温流体通路
21 コア部
27 サイドプレート(隔壁)
29 空間部
31 閉塞部材
31a 本体部
31b 固定部
31c 固定部
31d 波形部
33 透孔(帰還通路)
35 絞り部
100 蒸発器(熱交換器)
101 断熱部材
200 蒸発器
201 閉塞部材
201a 本体部
201b 固定部
201c 固定部
201d 波形部
203 透孔(帰還通路)
300 蒸発器(熱交換器)
301 熱交換器本体
303 コア部
303A 蒸発部
303B 過熱部
305 空間部
307A 熱交換チューブ
307B 熱交換チューブ
325 蒸発部
327 折り返し部
329 過熱部
335A 高温流体通路
335B 高温流体通路(過熱部から露出する高温流体通路)
335C 高温流体通路(過熱部から露出する高温流体通路)
337A アウターフィン
337B アウターフィン
337C アウターフィン
331 蒸気集合部(タンク部)
343 延長部(空間部に臨むアウターフィン)
345 部分(タンク部のうち空間部に臨む部位のアウターフィン)
400 蒸発器(熱交換器)
401 熱交換器本体
403 コア部
403A 蒸発部
403B 過熱部
405 空間部
407A 熱交換チューブ
407B 熱交換チューブ(積層方向内側に隣接する熱交換チューブ)
407C 熱交換チューブ(積層方向最外側の熱交換チューブ)
425 蒸発部
427 折り返し部
429 過熱部

Claims (10)

  1. 複数の熱交換チューブをアウターフィンを介して積層することで、熱交換チューブ内に形成される低温流体通路および熱交換チューブ間に形成される高温流体通路を交互に設けたコア部と、前記コア部を収容し且つ高温流体を導入する導入開口および高温流体を排出する排出開口を有するハウジングと、を備えた熱交換器において、
    前記コア部とハウジングとの間に、導入開口と連通し且つ排出開口と非連通である空間部を設け、該空間部に流入した高温流体を、前記高温流体通路に帰還させる帰還通路を設けたことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器において、
    前記コア部の積層方向最外側を高温流体通路とし、この積層方向最外側の高温流体通路と前記空間部とを隔てる隔壁に、前記帰還通路としての透孔を設けたことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項2記載の熱交換器において、
    前記積層方向最外側の高温流体通路に、通路断面積が一般部位よりも狭く設定されてなる絞り部を設け、前記絞り部に前記透孔を設けたことを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱交換器において、
    前記空間部の排出開口側に閉塞部材を介在させることで、前記空間部を前記排出開口と非連通とした熱交換器であって、
    前記閉塞部材は、前記空間部を閉塞する板状の本体部と、該本体部と一体に設けられ且つハウジングに固定される固定部と、該本体部と一体に設けられ且つコア部に固定される固定部と、を備えてなり、前記本体部には、空間部の間隔の伸縮を吸収する波形部を設けてあることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項4記載の熱交換器において、
    前記閉塞部材は、本体部がコア部からハウジングに向けて傾斜していることを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の熱交換器において、
    前記ハウジングの内面に断熱部材を配設したことを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の熱交換器であって、
    複数の熱交換チューブと連通し該熱交換チューブを流通する前または後の低温流体を集めるタンク部を備え、前記タンク部のうち前記空間部に臨む部位に、アウターフィンを設けたことを特徴とする熱交換器。
  8. 複数の熱交換チューブをアウターフィンを介して積層することで、熱交換チューブ内に形成される低温流体通路および熱交換チューブ間に形成される高温流体通路を交互に設けたコア部と、前記コア部を収容し且つ高温流体を導入する導入開口および高温流体を排出する排出開口を有するハウジングと、を備えた熱交換器において、
    前記コア部は、低温流体を高温流体との熱交換により蒸発させる蒸発部と、前記蒸発部で高温流体と熱交換された低温流体を再び高温流体と熱交換させて過熱する過熱部と、を備える熱交換器であって、
    前記過熱部を前記蒸発部よりも高温流体流通方向の上流側に設けるとともに前記過熱部を前記蒸発部よりも積層方向サイズを小さく設定することで、高温流体流通方向に向かって前記蒸発部の少なくとも1つの高温流体通路を過熱部より露出し、
    前記過熱部の積層方向外面とハウジング内面との間に、前記導入開口と、前記過熱部より露出する蒸発部の高温流体通路と、を連通する空間部を設けたことを特徴とする熱交換器。
  9. 請求項8記載の熱交換器において、
    前記過熱部の積層方向最外側の熱交換チューブには、前記空間部に臨むアウターフィンを設け、該アウターフィンの積層方向外側は他の部材と非接触であることを特徴とする熱交換器。
  10. 請求項8記載の熱交換器において、
    前記各熱交換チューブは、折り返し部を介して蒸発部および過熱部が連通されてなるU字状の低温流体通路をそれぞれ独立して有し、前記熱交換チューブのうち少なくとも積層方向最外側の熱交換チューブは蒸発部のみからなり、この熱交換チューブの低温流体流通方向の下流端部が積層方向内側に隣接する熱交換チューブの折り返し部と連通していることを特徴とする熱交換器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007139288A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱交換器および空気調和機
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WO2022038717A1 (ja) * 2020-08-19 2022-02-24 三菱電機株式会社 熱交換器

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