JP2019200039A - プレート積層型の熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換性能を向上させることの可能なプレート積層型の熱交換器を提供する。【解決手段】熱交換器10は、積層配置される複数のプレート部材20により構成される熱交換部HUを有する。熱交換部HUは、第1冷媒タンク空間T11と、絞り部222とを有する。第1冷媒タンク空間T11は、プレート積層方向に延びるように形成され、複数の冷媒流路W1に連通されるとともに、冷媒流入部82から流入する気相及び液相の2相状態からなる冷媒を複数の冷媒流路W1に分配する。絞り部222は、プレート積層方向に直交する方向における第1冷媒タンク空間T11の断面積を部分的に小さくする。【選択図】図4
Description
本開示は、プレート積層型の熱交換器に関する。
従来、この種の熱交換器としては、特許文献1に記載の熱交換器がある。特許文献1に記載の熱交換器は、複数のプレート部材が所定の隙間を隔てて積層配置された構造を有している。隣り合うプレート部材の隙間には、オフセットフィンが配置されている。隣り合うプレート部材の隙間は、冷媒の流れる冷媒流路、及び冷却水の流れる冷却水流路を構成している。冷媒流路及び冷却水流路はプレート部材の積層方向に交互に配置されている。
複数のプレート部材のうち、積層方向の一端側に配置される第1最端プレート部材には、冷却水入口を構成する第1ジョイント、及び冷却水出口を構成する第1冷却水パイプが設けられている。複数のプレート部材のうち、積層方向の他端側に配置される第2最端プレート部材には、冷媒出口を構成する第2ジョイント、及び冷却水入口を構成する第2冷却水パイプが設けられている。複数の板状部材には、第1ジョイントから流入する冷却水を複数の冷却水流路に分配する冷却水用タンク空間、及び第2ジョイントから流入する冷媒を複数の冷媒流路に分配する冷媒用タンク空間が形成されている。
ところで、特許文献1に記載の熱交換器では、熱交換器に流入する冷媒が液相及び気相の2相状である場合、第2ジョイントから冷媒用タンク空間に流入した液相冷媒は、その慣性により、冷媒用タンク空間の終端の内壁面に衝突して折り返した後に第2ジョイントに向かって戻るように流れる。そのため、冷媒用タンク空間における第2ジョイントの付近の入口部から冷媒流路に分配される液相冷媒の流量、及び冷媒用タンク空間の終端から冷媒流路に分配される液相冷媒の流量が、冷媒用タンク空間のその他の中間部分から冷媒流路に分配される液相冷媒の流量よりも多くなる。このような複数の冷媒流路に分配される液相冷媒の流量の偏りは、特に積層方向の長さが短いプレート積層型の熱交換器に発生し易い。冷媒用タンク空間から複数の冷媒流路に分配される冷媒の流量に偏りが生じると、複数の冷媒流路及び複数の冷却水流路のそれぞれの熱交換量にもばらつきが生じる。これは、熱交換器の熱交換性能を低下させる要因となるため、好ましくない。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱交換性能を向上させることの可能なプレート積層型の熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決するプレート積層型の熱交換器(10)は、隙間を有して積層配置される複数のプレート部材(20)により構成される熱交換部(HU)を有するとともに、複数のプレート部材の間に冷媒の流れる複数の第1流路(W1)、及び所定の流体の流れる複数の第2流路(W2)が形成され、第1流路及び第2流路をそれぞれ流れる冷媒と所定の流体との間で熱交換が行われる。熱交換部は、タンク空間(T11)と、絞り部(222,225)と、を有する。タンク空間は、複数のプレート部材が積層配置されている方向をプレート積層方向とするとき、プレート積層方向に延びるように形成され、複数の第1流路に連通されるとともに、流入部(82)から流入する気相及び液相の2相状態からなる冷媒を複数の第1流路に分配する。絞り部は、プレート積層方向に直交する方向におけるタンク空間の断面積を部分的に小さくする。
この構成によれば、流入部からタンク空間に流入した液相冷媒の一部は絞り部によってせき止められるため、絞り部付近において流入部側に配置される第1流路に流入する液相冷媒の流量が増加する。すなわち、タンク空間の中間付近に位置する第1流路に流入する液相冷媒の流量を増加させることができる。これにより、タンク空間から複数の第1流路に分配される液相冷媒の流量分布の偏りを抑制できるため、熱交換性能を向上させることができる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、熱交換性能を向上させることの可能なプレート積層型の熱交換器できる。
以下、プレート積層型の熱交換器の一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態のプレート積層型熱交換器について説明する。図1に示される熱交換器10は、例えば車両に搭載される蓄電池を冷却するための冷却水と、冷却水よりも温度の低い冷媒との間で熱交換を行うことにより冷却水を冷却する機器として用いられる。この場合、冷却水が、冷媒よりも温度の高い所定の流体に相当する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態のプレート積層型熱交換器について説明する。図1に示される熱交換器10は、例えば車両に搭載される蓄電池を冷却するための冷却水と、冷却水よりも温度の低い冷媒との間で熱交換を行うことにより冷却水を冷却する機器として用いられる。この場合、冷却水が、冷媒よりも温度の高い所定の流体に相当する。
図1に示されるように、熱交換器10は、複数のプレート部材20がZ軸方向に積層された熱交換部HUを有している。すなわち、本実施形態では、Z軸方向がプレート積層方向に相当する。以下では、Z軸方向のうちの一方向を「Z1方向」と称し、その逆の方向を「Z2方向」と称する。
各プレート部材20の内部には、一点鎖線及び二点鎖線で示されるように、冷媒の流れる冷媒流路W1と、冷却水の流れる冷却水流路W2とが形成されている。これにより、熱交換器10の内部には、複数の冷媒流路W1及び複数の冷却水流路W2が交互に配置されている。本実施形態では、冷媒流路W1が第1流路に相当し、冷却水流路W2が第2流路に相当する。
図2に示されるように、熱交換器10は、Z軸方向に直交する断面形状が略矩形状に形成されている。以下では、熱交換器10の長手方向及び短手方向を「X軸方向」及び「Y軸方向」とそれぞれ称する。また、X軸方向のうちの一方向を「X1方向」と称し、その逆の方向を「X2方向」と称する。
熱交換器10の4つの隅部のうち、対角線に位置する2つの隅部の内部には、Z軸方向に延びるように第1冷媒タンク空間T11及び第2冷媒タンク空間T12がそれぞれ形成されている。また、対角線上に位置する残りの2つの隅部の内部には、Z軸方向に延びるように第1冷却水タンク空間T21及び第2冷却水タンク空間T22がそれぞれ形成されている。
熱交換器10の上面のX2方向側の端部には、第1冷媒タンク空間T11に連通される冷媒流入部82と、第1冷却水タンク空間T21に連通される冷却水流出部83とが設けられている。図1に示されるように、熱交換器10の底面のX1軸方向側の端部には、第2冷媒タンク空間T12に連通される冷媒流出部80と、第2冷却水タンク空間T22に連通される冷却水流入部81とが設けられている。
この熱交換器10では、気相及び液相の2相状態からなる冷媒が冷媒流入部82から流入するとともに、冷却水が冷却水流入部81から流入する。図1に一点鎖線で示されるように、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入した冷媒は、熱交換器10の内部の複数の冷媒流路W1に分配される。複数の冷媒流路W1をそれぞれ流れた冷媒は、第2冷媒タンク空間T12にて集められた後、冷媒流出部80から流出する。また、図1に二点鎖線で示されるように、冷却水流入部81から第2冷却水タンク空間T22に流入した冷却水は、熱交換器10の内部の複数の冷却水流路W2に分配される。複数の冷却水流路W2をそれぞれ流れた冷却水は、第1冷却水タンク空間T21にて集められた後、冷却水流出部83から流出する。熱交換器10では、冷媒流路W1を流れる冷媒と、冷却水流路W2を流れる冷却水との間で熱交換が行われることにより冷却水が冷却される。
次に、熱交換器10の具体的な構造について説明する。図3に示されるように、熱交換器10は、プレート部材20と、冷媒用フィン30と、冷却水用フィン40と、第1最外殻プレート50と、第2最外殻プレート60とを備えている。これらの部材は、アルミニウム等の金属材料により形成されている。
プレート部材20は、アウタープレート21とインナープレート22とにより構成されている。
アウタープレート21は、Z軸方向に直交する断面形状が略矩形状に形成された板状の部材からなる。アウタープレート21の外周縁部には、Z1方向に突出する張出部210が形成されている。複数のアウタープレート21は、それぞれの張出部210の先端部がZ1方向を向くように配置されるとともに、図1に示されるように積層して配置されている。複数のアウタープレート21のそれぞれの張出部210は、互いにろう付けにより接合されている。
アウタープレート21は、Z軸方向に直交する断面形状が略矩形状に形成された板状の部材からなる。アウタープレート21の外周縁部には、Z1方向に突出する張出部210が形成されている。複数のアウタープレート21は、それぞれの張出部210の先端部がZ1方向を向くように配置されるとともに、図1に示されるように積層して配置されている。複数のアウタープレート21のそれぞれの張出部210は、互いにろう付けにより接合されている。
図4に示されるように、アウタープレート21における第1冷媒タンク空間T11に相当する位置には、Z軸方向に平行な軸線m1を中心としてZ2方向に円筒状に突出する突出部212が形成されている。突出部212の内部空間は、軸線m1に沿ってアウタープレート21をZ軸方向に貫通する貫通孔211となっている。
インナープレート22は、Z軸方向に直交する断面形状が略矩形状に形成された板状の部材からなる。図3に示されるように、インナープレート22は、Z軸方向に隣り合うアウタープレート21,21の間の隙間に配置されている。インナープレート22は、Z軸方向に隣り合うアウタープレート21,21にろう付けにより接合されている。図4に示されるように、インナープレート22は、隣り合うアウタープレート21,21の間に形成される空間を、互いに連通されていない独立した冷媒流路W1と冷却水流路W2とに区画している。
図4に示されるように、インナープレート22には、アウタープレート21の貫通孔211に対応する部分に、軸線m1を中心としてZ1方向に円筒状に突出する突出部221が形成されている。突出部221には、軸線m1に沿ってアウタープレート21をZ軸方向に貫通するバーリング加工孔220が形成されている。バーリング加工孔220は、熱交換器10に第1冷媒タンク空間T11をバーリング加工する際に形成される。突出部221の外周面が、アウタープレート21の貫通孔211の内周面にろう付けにより接合されている。このような接合構造により複数のインナープレート22の貫通孔211がZ軸方向に連通されることで、第1冷媒タンク空間T11が構成されている。すなわち、第1冷媒タンク空間T11は、軸線m1に沿って延びるように形成されている。なお、本実施形態の熱交換器10では、第1冷媒タンク空間T11の長さLが110mm以下に設定されている。
第1冷媒タンク空間T11は、インナープレート22とアウタープレート21との間に形成された流入口Pを通じて複数の冷媒流路W1に連通されている。アウタープレート21の突出部212とインナープレート22の突出部221との接合構造により第1冷媒タンク空間T11と冷却水流路W2とが仕切られることで、第1冷媒タンク空間T11と冷却水流路W2との連通が遮断されている。すなわち、第1冷媒タンク空間T11は、複数の冷媒流路W1のみに連通されている。
複数のインナープレート22にそれぞれ形成される突出部221のうち、Z軸方向の中間位置よりもZ2方向にずれた位置に配置される突出部221には、Z軸方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積を部分的に狭くするように絞り部222が形成されている。
具体的には、絞り部222の形成されていないインナープレート22のバーリング加工孔220では、突出部221の先端部にあたる部分で最も狭くなっている。すなわち、Z軸方向に直交するバーリング加工孔220の断面積の最小値は、図5に示される「S1」である。この断面積S1は、絞り部222を除く部分における第1冷媒タンク空間T11の断面積の最小値に相当する。これに対し、Z軸方向に直交する絞り部222の流通孔222aの断面積S2は、第1冷媒タンク空間T11の断面積の最小値S1よりも小さい。
なお、第2冷媒タンク空間T12、第1冷却水タンク空間T21、及び第2冷却水タンク空間T22には、絞り部222が形成されていない。第2冷媒タンク空間T12、第1冷却水タンク空間T21、及び第2冷却水タンク空間T22は、絞り部222が形成されていない点を除けば第1冷媒タンク空間T11に類似の構造を有しているため、それらの構造の詳細な説明は割愛する。
図3に示されるように、冷媒用フィン30は、アウタープレート21とインナープレート22との間に形成される複数の冷媒流路W1にそれぞれ配置されている。冷却水用フィン40は、アウタープレート21とインナープレート22との間に形成される複数の冷却水流路W2にそれぞれ配置されている。冷媒用フィン30及び冷却水用フィン40としては、例えば波状に形成されたコルゲートフィンを用いることができる。冷媒用フィン30及び冷却水用フィン40は、伝熱面積を増加させることにより熱交換器10の熱交換性能を向上させる機能を有している。
図3に示されるように、第1最外殻プレート50は、Z1方向の最端部に配置されるインナープレート22にろう付けにより固定されている。第1最外殻プレート50には、図2に示されるように冷媒流入部82及び冷却水流出部83が設けられている。第1最外殻プレート50は、第2冷媒タンク空間T12のZ1方向の一端部及び第2冷却水タンク空間T22のZ1方向の一端部を閉塞している。図4に示されるように、Z軸方向に直交する冷媒流入部82の断面積S3は、第1冷媒タンク空間T11の断面積の最小値S1よりも小さい。
図3に示されるように、第2最外殻プレート60は、Z2方向の最端部に配置されるアウタープレート21にろう付けにより固定されている。第2最外殻プレート60には、図1に示される冷媒流出部80及び冷却水流入部81が組み付けられる。第2最外殻プレート60は、第1冷媒タンク空間T11のZ2方向の一端部及び第1冷却水タンク空間T21のZ1方向の一端部を閉塞している。
次に、本実施形態の熱交換器10の動作例について説明する。
図4に示されるように、熱交換器10では、液相及び気相の2相状態からなる冷媒が冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入する。液相冷媒が冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入する際に流路断面積が拡大する。そのため、液相冷媒は噴流となって第1冷媒タンク空間T11に流入する。このとき、図4に矢印F1で示されるように、噴流となった液相冷媒の一部が絞り部222に衝突することにより、一部の液相冷媒の流れが堰き止められる。これにより、絞り部222近傍に配置される複数の流入口Pのうち、絞り部222よりもZ1方向側に配置される複数の流入部P1を通じて冷媒流路W1に液相冷媒が流入する。そのため、流入部P1から冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量を増加させることができる。
図4に示されるように、熱交換器10では、液相及び気相の2相状態からなる冷媒が冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入する。液相冷媒が冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入する際に流路断面積が拡大する。そのため、液相冷媒は噴流となって第1冷媒タンク空間T11に流入する。このとき、図4に矢印F1で示されるように、噴流となった液相冷媒の一部が絞り部222に衝突することにより、一部の液相冷媒の流れが堰き止められる。これにより、絞り部222近傍に配置される複数の流入口Pのうち、絞り部222よりもZ1方向側に配置される複数の流入部P1を通じて冷媒流路W1に液相冷媒が流入する。そのため、流入部P1から冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量を増加させることができる。
また、図4に矢印F2で示されるように、噴流となった液相冷媒の一部は、絞り部222の流通孔222aを通過する。この液相冷媒は、慣性よりZ2方向における第1冷媒タンク空間T11の端部に到達して第2最外殻プレート60に衝突することにより、Z1方向に折り返すように流れる。この折り返すように流れた液相冷媒は、絞り部222に到達することにより、その流れが堰き止められる。これにより、絞り部222近傍に配置される複数の流入口Pのうち、絞り部222よりもZ2方向側に配置される複数の流入部P2を通じて冷媒流路W1に液相冷媒が流入する。そのため、流入部P2から冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量を増加させることができる。
以上説明した本実施形態のプレート積層型の熱交換器10によれば、以下の(1)〜(7)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量を増加させることができるため、第1冷媒タンク空間T11の端部付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量と、第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量とのバランスを取ることができる。すなわち、第1冷媒タンク空間T11から複数の冷媒流路W1に分配される液相冷媒の流量分布の偏りを抑制できるため、熱交換性能を向上させることができる。
(1)第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量を増加させることができるため、第1冷媒タンク空間T11の端部付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量と、第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量とのバランスを取ることができる。すなわち、第1冷媒タンク空間T11から複数の冷媒流路W1に分配される液相冷媒の流量分布の偏りを抑制できるため、熱交換性能を向上させることができる。
(2)Z軸方向における第1冷媒タンク空間T11の長さLが110mm以下に設定されている。このような構造からなる熱交換器10では、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入した液相冷媒の一部が第2最外殻プレート60に衝突し易いため、上記の「発明が解決しようとする課題」で述べたような複数の冷媒流路W1における流量のばらつきが生じ易い。そのため、本実施形態の熱交換器10の構造を採用することは有効である。
(3)冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入する冷媒の流れ方向が、軸線m1に平行、すなわち第1冷媒タンク空間T11の延びる方向に平行である。このような構造からなる熱交換器10では、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入した液相冷媒の一部が第2最外殻プレート60に衝突し易いため、上記の「発明が解決しようとする課題」で述べたような複数の冷媒流路W1における流量のばらつきが生じ易い。そのため、本実施形態の熱交換器10の構造を採用することは有効である。
(4)Z軸方向に直交する絞り部222の断面積S2は、Z軸方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積のうち、絞り部222を除く部分の断面積の最小値S1よりも小さい。これにより、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入した液相冷媒の一部が、より確実に絞り部222に衝突するようになる。また、第2最外殻プレート60に衝突することによりZ1方向に折り返すように流れる液相冷媒も、より確実に絞り部222に衝突するようになる。よって、第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量をより確実に増加させることができるため、複数の冷媒流路W1に分配される液相冷媒の流量分布の偏りをより的確に抑制することができる。
(5)第1冷媒タンク空間T11には、絞り部222が一つだけ設けられている。これにより、複数の絞り部222を設ける場合と比較すると、製造コストを低減することができる。
(6)絞り部222は、プレート部材20に一体的に形成されている。これにより、部品点数を増加させることなく、第1冷媒タンク空間T11に絞り部222を設けることができる。
(6)絞り部222は、プレート部材20に一体的に形成されている。これにより、部品点数を増加させることなく、第1冷媒タンク空間T11に絞り部222を設けることができる。
(7)図4に示されるように、第1冷媒タンク空間T11及び冷媒流入部82は同一の軸線m1上に配置されており、Z軸方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面形状の重心の位置と、Z軸方向に直交する冷媒流入部82の断面形状の重心の位置とが一致している。このような構造からなる熱交換器10では、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入した液相冷媒の一部が第2最外殻プレート60に衝突し易いため、上記の「発明が解決しようとする課題」で述べたような複数の冷媒流路W1における流量のばらつきが生じ易い。そのため、本実施形態の熱交換器10の構造を採用することは有効である。
(第1変形例)
次に、第1実施形態の熱交換器10の第1変形例について説明する。
図6に示されるように、本変形例の熱交換器10では、第1冷媒タンク空間T11に複数の絞り部222が設けられている。このような構成によれば、第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量をより確実に増加させることができるため、複数の冷媒流路W1に分配される液相冷媒の流量分布の偏りをより確実に抑制することができる。
次に、第1実施形態の熱交換器10の第1変形例について説明する。
図6に示されるように、本変形例の熱交換器10では、第1冷媒タンク空間T11に複数の絞り部222が設けられている。このような構成によれば、第1冷媒タンク空間T11の中間付近に位置する冷媒流路W1に流入する液相冷媒の流量をより確実に増加させることができるため、複数の冷媒流路W1に分配される液相冷媒の流量分布の偏りをより確実に抑制することができる。
また、第1冷媒タンク空間T11に複数の絞り部222を設ける場合、各絞り部222の流通孔222aの断面積を変化させてもよい。これにより、例えば絞り部222の流通孔222aを通過してZ2方向に流れる冷媒の流量と、絞り部222に衝突することでZ1方向に折り返すように流れる冷媒の流量とのバランスを取ることが可能である。
例えば、図7に示される熱交換器10では、第1冷媒タンク空間T11に、冷媒流入部82の近くから順に絞り部222(1)〜222(3)が設けられている。各絞り部222(1)〜222(3)の流通孔222aの断面積S21〜S23は「S21>S22>S23」の関係を有している。このような構成によれば、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入して絞り部222(1)に到達した冷媒の多くが、絞り部222(1)に衝突することなく、その流通孔222aを通過して下流側へと流れる。これにより、絞り部222(1)よりも下流側に配置される冷媒流路W1に冷媒を的確に分配させることができる。
また、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に流入する冷媒の流量が多い場合、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に冷媒が噴流状に流入する可能性がある。このような場合には、冷媒の噴流の広がりに合わせて、各絞り部222(1)〜222(3)の流通孔222aの断面積S21〜S23を「S21<S22<S23」の関係となるように設定してもよい。このような構成によれば、冷媒流入部82から第1冷媒タンク空間T11に冷媒が噴流状に流入する場合に各冷媒流路W1における冷媒の分配性を向上させることができる。
このように、熱交換器10の構造に合わせて各絞り部222(1)〜222(3)の流通孔222aの断面積S21〜S23を適宜変化させれば、各冷媒流路W1における冷媒の分配性を向上させることができるため、結果として熱交換器10の熱交換性能を向上させることができる。
(第2変形例)
次に、第1実施形態の熱交換器10の第2変形例について説明する。
図8に示されるように、本変形例の熱交換器10は、アウタープレート21における第1冷媒タンク空間T11に相当する部分に、Z軸方向に対して直交する方向に突出する突出部213が形成されている。同様に、インナープレート22における第1冷媒タンク空間T11に相当する部分には、Z軸方向に対して直交する方向に突出する突出部223が形成されている。アウタープレート21の突出部213におけるZ1方向の面213aは、インナープレート22の突出部223におけるZ2方向の面223aに対向している。これらのアウタープレート21の合わせ面213a、及びインナープレート22の合わせ面223aは、ろう付けにより接合されている。アウタープレート21の合わせ面213a、及びインナープレート22の合わせ面223aをそれぞれ貫通するように形成される貫通孔214,224により第1冷媒タンク空間T11が構成されている。
次に、第1実施形態の熱交換器10の第2変形例について説明する。
図8に示されるように、本変形例の熱交換器10は、アウタープレート21における第1冷媒タンク空間T11に相当する部分に、Z軸方向に対して直交する方向に突出する突出部213が形成されている。同様に、インナープレート22における第1冷媒タンク空間T11に相当する部分には、Z軸方向に対して直交する方向に突出する突出部223が形成されている。アウタープレート21の突出部213におけるZ1方向の面213aは、インナープレート22の突出部223におけるZ2方向の面223aに対向している。これらのアウタープレート21の合わせ面213a、及びインナープレート22の合わせ面223aは、ろう付けにより接合されている。アウタープレート21の合わせ面213a、及びインナープレート22の合わせ面223aをそれぞれ貫通するように形成される貫通孔214,224により第1冷媒タンク空間T11が構成されている。
複数のインナープレート22のうち、少なくとも一つのインナープレート22には、Z軸方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積を部分的に狭くするように絞り部225が形成されている。
具体的には、Z軸方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積のうち、絞り部225を除く部分では、各プレート21,22の突出部213,223の先端部にあたる部分が最も狭くなっている。すなわち、Z方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積のうち、絞り部225を除く部分の断面積の最小値は、図8に示される「S1」である。これに対し、Z軸方向に直交する絞り部225の孔225aの断面積S2は、第1冷媒タンク空間T11の断面積の最小値S1よりも小さい。
具体的には、Z軸方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積のうち、絞り部225を除く部分では、各プレート21,22の突出部213,223の先端部にあたる部分が最も狭くなっている。すなわち、Z方向に直交する第1冷媒タンク空間T11の断面積のうち、絞り部225を除く部分の断面積の最小値は、図8に示される「S1」である。これに対し、Z軸方向に直交する絞り部225の孔225aの断面積S2は、第1冷媒タンク空間T11の断面積の最小値S1よりも小さい。
このような構成であっても、第1実施形態の熱交換器10と同一又は類似の作用及び効果を得ることが可能である。
なお、本変形例の熱交換器10では、インナープレート22の突出部223に絞り部225を形成する構成について例示したが、絞り部225はアウタープレート21の突出部213に形成されていても良い。また、絞り部225は、アウタープレート21の突出部213及びインナープレート22の突出部223の両方に形成されていてもよい。
なお、本変形例の熱交換器10では、インナープレート22の突出部223に絞り部225を形成する構成について例示したが、絞り部225はアウタープレート21の突出部213に形成されていても良い。また、絞り部225は、アウタープレート21の突出部213及びインナープレート22の突出部223の両方に形成されていてもよい。
<第2実施形態>
次に、熱交換器10の第2実施形態について説明する。
発明者らは、絞り部が設けられていない従来の熱交換器では、冷媒タンク空間の中央部付近に配置される冷媒流路を流れる冷媒の流量が他の部分と比較して少なくなり易いことを実験やシミュレーション等を通じて確認している。この実験やシミュレーション等の結果から、各冷媒流路における冷媒の分配性を考慮すると、冷媒タンク空間の中央部付近に絞り部を配置することが好ましい。以下、絞り部の好ましい配置に関して具体的に説明する。
次に、熱交換器10の第2実施形態について説明する。
発明者らは、絞り部が設けられていない従来の熱交換器では、冷媒タンク空間の中央部付近に配置される冷媒流路を流れる冷媒の流量が他の部分と比較して少なくなり易いことを実験やシミュレーション等を通じて確認している。この実験やシミュレーション等の結果から、各冷媒流路における冷媒の分配性を考慮すると、冷媒タンク空間の中央部付近に絞り部を配置することが好ましい。以下、絞り部の好ましい配置に関して具体的に説明する。
発明者らは、図9に示される、絞り部が設けられていない熱交換器のモデルにおいて、冷媒流入部82から冷媒を流入させた際に、隣り合う冷媒流路W1,W1の間に設けられる冷却水流路を流れる冷却水の冷却度合いを計測した。その計測結果は、図9に示される棒グラフの通りである。棒グラフの横軸は、冷媒流入部82に最も近い冷却水流路から順に付された冷却水流路の段数を示している。具体的には、冷媒流入部82に最も近い冷却水流路から順に「1」〜「14」までの数字が段数として付されている。棒グラフの縦軸は、各冷却水流路における冷却水の冷却度合いの平均値を「1」としたとき、その平均値に対する各冷却水流路における冷却度合いの比を示したものである。例えば冷却比が「1」を超えている冷却水流路は、平均よりも冷却水が冷え易い冷却水流路であることを意味する。逆に、冷却比が「1」未満の冷却水流路は、平均よりも冷却水が冷え難い冷却水流路であることを意味する。
図9のグラフに示されるように、段数「6」〜「13」の冷却水流路では、冷却比が「1」未満となっている。冷却比が「1」未満の冷却水流路では、隣接している冷媒流路W1を流れる冷媒の流量が少ないために、平均よりも冷却水が冷え難くなっていることが想定される。例えば段数「10」の冷却水流路では、それに隣接する冷媒流路W1d,W1eを流れる冷媒の流量が少ないと考えられる。このような冷媒流路における冷媒の流量を多くすることができれば、熱交換器10における冷媒の分配性を効率的に向上させることが可能である。具体的には、段数「6」〜「13」の冷却水流路に対応する冷媒流路W1a〜W1gの冷媒の流量を増やすことが冷媒の分配性を向上させる上で有効であると考えられる。
図10は、一例として、段数「10」の冷却水流路に対応する位置に絞り部222を設けた場合の各冷却水流路の冷却比を示したものである。図10に示されるように、絞り部222を設けた場合には、段数「10」の冷却水流路に隣接する冷媒流路W1d,W1eの冷媒の流量だけでなく、それ以外の冷媒流路W1a〜W1c,W1f,W1gの冷媒の流量も増加することが確認できている。
以上の実験及びシミュレーション等の結果を基に、発明者らは、図9に示されるように、プレート積層方向Zにおける冷媒タンク空間T11の長さを「L」とし、プレート積層方向Zにおける冷媒タンク空間T11の冷媒流入部82からの位置を「x」とするとき、次式f1を満たす位置に絞り部222を形成すれば、熱交換器10における冷媒の分配性を向上させることが可能であるとの知見を得ている。
0.37×L≦x≦0.85×L (f1)
以上説明した本実施形態のプレート積層型の熱交換器10によれば、以下の(8)に示される作用及び効果を得ることができる。
(8)熱交換器10には、上記の式f1を満たすように絞り部222が配置されている。このような構成によれば、各冷媒流路W1における冷媒の分配性を向上させることができるため、結果的に熱交換器10の熱交換性能を更に向上させることが可能である。
以上説明した本実施形態のプレート積層型の熱交換器10によれば、以下の(8)に示される作用及び効果を得ることができる。
(8)熱交換器10には、上記の式f1を満たすように絞り部222が配置されている。このような構成によれば、各冷媒流路W1における冷媒の分配性を向上させることができるため、結果的に熱交換器10の熱交換性能を更に向上させることが可能である。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・絞り部222は、プレート部材20とは別体の部品により構成されていてもよい。例えば図11に示されるように、プレート部材20とは別体の部材23に絞り部222を形成するとともに、この部材23をバーリング加工孔220の内面にろう付け等により接合してもよい。
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・絞り部222は、プレート部材20とは別体の部品により構成されていてもよい。例えば図11に示されるように、プレート部材20とは別体の部材23に絞り部222を形成するとともに、この部材23をバーリング加工孔220の内面にろう付け等により接合してもよい。
・熱交換器10の上面に、冷媒流出部80、冷却水流入部81、冷媒流入部82、及び冷却水流出部83の全てが設けられていてもよい。あるいは、熱交換器10の底面に、冷媒流出部80、冷却水流入部81、冷媒流入部82、及び冷却水流出部83の全てが設けられていてもよい。
・熱交換器10において熱交換に用いられる2種類の流体は、蓄電池を冷却するための冷却水、及び冷却水を冷却するための冷媒に限らず、高温の水及び低温の冷媒等、任意の2種類の流体を用いることが可能である。
・各実施形態の熱交換器10は、任意の熱交換システムに用いることが可能である。例えば、各実施形態の熱交換器10は、ヒートポンプシステムにおいて、電池やモータジェネレータ、インバータ、基板等を冷却するための冷却水を、冷却水と比較して低温の冷媒を用いて冷却する熱交換器として用いることが可能である。熱交換器が用いられるヒートポンプシステムは、熱交換器で回収された電池等の排熱を水冷コンデンサやヒータコアを通じて車室内の暖房に用いるシステムであっても良いし、上記の排熱を室外機から外気に放熱するシステムであってもよい。
・各実施形態の熱交換器10は、任意の熱交換システムに用いることが可能である。例えば、各実施形態の熱交換器10は、ヒートポンプシステムにおいて、電池やモータジェネレータ、インバータ、基板等を冷却するための冷却水を、冷却水と比較して低温の冷媒を用いて冷却する熱交換器として用いることが可能である。熱交換器が用いられるヒートポンプシステムは、熱交換器で回収された電池等の排熱を水冷コンデンサやヒータコアを通じて車室内の暖房に用いるシステムであっても良いし、上記の排熱を室外機から外気に放熱するシステムであってもよい。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
HU:熱交換部
T11:第1冷媒タンク空間
W1:冷媒流路(第1流路)
W2:冷却水流路(第2流路)
10:熱交換器
20:プレート部材
82:冷媒流入部
220:バーリング加工孔
222,225:絞り部
213a,223a:合わせ面
T11:第1冷媒タンク空間
W1:冷媒流路(第1流路)
W2:冷却水流路(第2流路)
10:熱交換器
20:プレート部材
82:冷媒流入部
220:バーリング加工孔
222,225:絞り部
213a,223a:合わせ面
Claims (11)
- 隙間を有して積層配置される複数のプレート部材(20)により構成される熱交換部(HU)を有するとともに、複数の前記プレート部材の間に冷媒の流れる複数の第1流路(W1)、及び所定の流体の流れる複数の第2流路(W2)が形成され、前記第1流路及び前記第2流路をそれぞれ流れる前記冷媒と前記所定の流体との間で熱交換が行われるプレート積層型の熱交換器(10)であって、
複数の前記プレート部材が積層配置されている方向をプレート積層方向とするとき、
前記熱交換部は、
前記プレート積層方向に延びるように形成され、複数の前記第1流路に連通されるとともに、流入部(82)から流入する気相及び液相の2相状態からなる前記冷媒を複数の前記第1流路に分配するタンク空間(T11)と、
前記プレート積層方向に直交する方向における前記タンク空間の断面積を部分的に小さくする絞り部(222,225)と、を有する
プレート積層型の熱交換器。 - 前記プレート積層方向における前記タンク空間の長さが、110mm以下に設定されている
請求項1に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記流入部から前記タンク空間に流入する前記冷媒の流れ方向が、前記タンク空間の延びる方向に平行である
請求項1又は2に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 複数の前記プレート部材には、前記プレート積層方向に貫通するようにバーリング加工孔(220)がそれぞれ形成されるとともに、
前記タンク空間は、複数の前記プレート部材のそれぞれの前記バーリング加工孔を連通させることにより構成され、
前記プレート積層方向に直交する前記絞り部の断面積は、前記プレート積層方向に直交する前記タンク空間の断面積のうち、前記絞り部を除く部分の断面積の最小値よりも小さい
請求項1〜3のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記タンク空間は、隣り合う前記プレート部材の合わせ面(213a,223a)を貫通するように形成される貫通孔により構成され、
前記プレート積層方向に直交する前記絞り部の断面積は、前記プレート積層方向に直交する前記タンク空間の断面積のうち、前記絞り部を除く部分の断面積の最小値よりも小さい
請求項1〜3のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記絞り部は、前記タンク空間に一つだけ設けられている
請求項1〜5のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記絞り部は、前記タンク空間に複数設けられている
請求項1〜5のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記絞り部は、前記プレート部材に一体的に形成されている
請求項1〜7のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記プレート積層方向に直交する前記タンク空間の断面形状の重心の位置と、前記プレート積層方向に直交する前記流入部の断面形状の重心の位置とが一致している
請求項1〜8のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記所定の流体として、前記冷媒よりも温度の高い流体が用いられている
請求項1〜9のいずれか一項に記載のプレート積層型の熱交換器。 - 前記プレート積層方向における前記タンク空間の長さをLとし、前記プレート積層方向における前記タンク空間の前記流入部からの位置をxとするとき、次式
0.37×L≦x≦0.85×L
を満たす位置xに前記絞り部が配置されている
請求項1〜10のいずれか一項に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2019/017067 WO2019216183A1 (ja) | 2018-05-11 | 2019-04-22 | プレート積層型の熱交換器 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018092480 | 2018-05-11 | ||
JP2018092480 | 2018-05-11 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019200039A true JP2019200039A (ja) | 2019-11-21 |
Family
ID=68613017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019079353A Pending JP2019200039A (ja) | 2018-05-11 | 2019-04-18 | プレート積層型の熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019200039A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023048108A1 (ja) * | 2021-09-21 | 2023-03-30 | 株式会社ティラド | 積層型熱交換器 |
-
2019
- 2019-04-18 JP JP2019079353A patent/JP2019200039A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023048108A1 (ja) * | 2021-09-21 | 2023-03-30 | 株式会社ティラド | 積層型熱交換器 |
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