JP4066939B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子等の発熱体を冷却する冷却装置に関する。
に関する。
本出願人は、先に特願2002−174340において、プレート部材を積層してなる冷却装置を提案している。この冷却装置は、プレート部材の積層体内部に、冷媒槽部および熱交換部を有し、外面に取り付けられた発熱体の熱によって内部に封入された冷媒が冷媒槽部で沸騰気化し、外部から供給される受熱媒体である冷却水によって熱交換部で冷媒蒸気が凝縮液化する際にその凝縮潜熱を冷却水に放出することで発熱体を冷却するようになっている。
この冷却装置を構成するプレート部材の一例を図17に示す。冷却装置の熱交換部は、図17(a)に示すプレート103Hと図17(b)に示すプレート103Iを交互積層して構成されている。各プレート103H、103Iには、冷媒を流通する第1開口部105と、冷却水を流通するスリット状の第2開口部106とが形成されている。
そして、プレート103H、103Iが積層された熱交換部では、第1開口部105を紙面表裏方向(プレート積層方向)に流通する冷媒と、第2開口部106をスリット延設方向(図面左右方向)に流通する冷却水とを熱交換するようになっている。
しかしながら、上記従来技術の冷却装置では、熱交換部を構成するプレートに第2開口部106を延設方向において閉塞する閉塞部を形成したときには、冷却性能が悪化する場合があるという問題がある。
例えば、図19に示すように、プレート積層体内に、発熱体等を固定するための雌ねじ部材114を埋め込む場合に、雌ねじ部材114を挿設する挿設孔115を形成するための雌ねじ埋め込み部113を熱交換部領域に形成することがある。すると、この領域では、図18(a)、(b)に示すような雌ねじ埋め込み部(閉塞部)113を形成したプレート103E、103Fを積層することになる。
雌ねじ埋め込み部113は、第2開口部106を延設方向に流通する冷却水の流通を妨げ、冷却装置の冷却性能が悪化する。図19に矢印で示すように、プレート103E、103Fの第2開口部106Aを流通してきた冷却水は、雌ねじ埋め込み部113をプレート積層方向に大きく迂回して流通する。
これにより、第2開口部106Aの雌ねじ埋め込み部113上下流側では、受熱媒体である冷却水が良好に流動し難い部分が形成され、熱交換効率の低下により冷却性能が悪化する。この冷却性能悪化は、閉塞部が熱交換部のプレート積層方向の全域に達した場合には、更に著しいものとなる。
なお、図19は、図18(a)のC−C断面要部の積層体となったときの構造を図示したものである。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであって、受熱媒体を流通するスリット状の開口部からなる流体通路に閉塞部を形成した場合であっても、冷却性能の悪化を防止することが可能な冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
複数のプレート部材(3)が積層されてなり、
前記複数のプレート部材(3)が積層されたときに、プレート部材(3)に複数設けられたスリット状開口部(6)が連通することによって形成され、内部をスリット延設方向に受熱媒体流通する流体通路(6)を備え、
表面に取り付けられた発熱体(2)の熱を、流体通路(6)を流通する受熱媒体に放出して発熱体(2)を冷却する冷却装置において、
複数のプレート部材(3)のうち、複数のスリット状開口部の一部(6)を延設方向において閉塞する閉塞部(13)が形成されたプレート部材(3E、3F、3G)と同一のプレート部材(3E、3F、3G)
同一のプレート部材(3E、3F、3G)に設けられ閉塞部(13)によって閉塞されていない他のスリット状開口部(6)と、閉塞部(13)により閉塞されたスリット状開口部(6A)とを連絡し、前記延設方向において閉塞された前記スリット状開口部(6A)間を連通させるバイパス流路(16、6a)が設けられていることを特徴としている。
これによると、閉塞部(13)により延設方向を閉塞されたスリット状開口部(6A)を流通する受熱媒体は、同一のプレート部材(3E、3F、3G)内に形成したバイパス通路(16、6a)を流通する。したがって、受熱媒体が閉塞部(13)によりプレート部材(3)積層方向に大きく迂回することがなく、受熱媒体が流動し難い部分が形成され難い。このようにして、冷却性能の悪化を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明では、閉塞部(13)によって閉塞されていない他のスリット開口部(6)は、同一のプレート部材(3)に複数並設され、バイパス流路(16、6a)は、閉塞部(13)により閉塞されたスリット状開口部(6A)が、延設方向に対して垂直な方向に隣接する他のスリット開口部(6)と連通することにより形成されていることを特徴としている。
これによると、閉塞部(13)により閉塞されたスリット状開口部(6A)を、隣接するスリット開口部(6)と連通することで、容易にバイパス流路(16、6a)を形成することができる。
また、請求項3に記載の発明では、
複数のプレート部材(3)の積層体は、内部に冷媒を貯留する冷媒槽部(1A)と、冷媒と流体通路(6)を流通する受熱媒体とを熱交換させる熱交換部(1B)とを有し、
冷媒槽部(1A)に貯留されている冷媒が発熱体(2)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、熱交換部(1B)において流体通路(6)を流通する受熱媒体に放出して発熱体(2)を冷却することを特徴としている。
冷媒の潜熱移動を利用した冷却装置は一般的に冷却効率が高い。したがって、本発明により、冷却性能の悪化を防止し、高い冷却性能を確保することができる効果は大きい。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の冷却装置1の全体側面図、図2は図1のA部拡大図、図3は冷却装置1の上面図である。
本実施形態の冷却装置1は、冷媒を貯留する冷媒槽部1Aと、この冷媒槽部1Aで発熱体2の熱を受けて沸騰した冷媒を受熱媒体である冷却水と熱交換させる熱交換部1Bと、冷媒槽部1Aから熱交換部1Bを通って流入した蒸気冷媒を水平方向に拡散させる冷媒拡散部1C(以上図2参照)とを備え、図1に示すように、複数枚のプレート部材3を重ね合わせて形成された積層構造をなしている。
冷却装置1は、例えば半導体素子(IGBT)等の発熱体2の熱によって、内部に封入される冷媒が沸騰気化し、外部から供給される冷却水によって冷媒蒸気が凝縮液化する際にその凝縮潜熱を冷却水に放出することで発熱体2を冷却するものとしている。冷却装置1は、冷媒の潜熱移動を利用した冷却効率の高い所謂水冷式沸騰冷却装置である。
冷却装置1は、図2に示すように、プレート部材3として、積層方向の両外側に配される外側プレート3A、3Lと、この2枚の外側プレート3A、3Lの間に重ね合わされる複数枚の中間プレート3B〜3Kとを有し、その中間プレート3B〜3Kには、板厚方向に貫通する開口部(後述する)が形成され、冷媒槽部1A、熱交換部1B、および冷媒拡散部1Cに応じて、それぞれ所定の開口パターンを有している。
各プレート3A〜3Lは、熱伝導性に優れるアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなり、配管部材である入口パイプ10および出口パイプ11とともに、これらプレート部材3(3A〜3L)が一体でろう付けされることによって冷却装置1は形成されている。
以下に、プレート部材3(3A〜3L)の一例を図4〜図15に示す。
図4〜図6は、冷媒槽部1Aに使用される1枚の外側プレート3Aと2種類の中間プレート3B、3Cである。
外側プレート3Aは、矩形状に形成されており、表面に発熱体2を取り付けるためのねじ貫通孔12が形成されるとともに、取付け面の平面度を確保するために、他のプレート部材3B〜3Lより板厚が厚く設けられている(図2参照)。
中間プレート3B、3Cは、外側プレート3Aと外形を同一とするプレート部材としており、中間プレート3B、3Cには、スリット状の開口部4が略全面に渡って複数本設けられ、両中間プレート3B、3Cの開口部4同士が連通して冷媒槽部1Aの内部空間(冷媒貯留空間)を形成している。
この2種類の中間プレート3B、3Cは、冷媒槽部1Aを前後、左右に冷媒が行き来できるように、開口部4が縦方向に形成されるパターン(中間プレート3B)と横方向に形成されるパターン(中間プレート3C)とを組み合わせて構成されている。
また、中間プレート3B、3Cには、外側プレート3Aのねじ貫通孔12に対応する位置に、雌ねじ部材14(図16参照)を挿設するための挿設孔15が形成されている。
図7〜図12は、熱交換部1Bに使用される6種類の中間プレート3D、3E、3F、3G、3H、3Iである。
中間プレート3Dには、中間プレート3B、3Cの挿設孔15に対応する位置に同様の挿設孔15が設けられるとともに、挿設孔15形成部位以外の略全面に渡って、冷媒を通すための長穴状(スリット状)の第1開口部5が多数設けられている。
中間プレート3E、3Fには、第1開口部5および挿設孔15の他に、第1開口部5と図中上下方向に交互に形成され受熱媒体である冷却水を通すための長穴状(スリット状)の第2開口部(スリット状開口部)6、および第2開口部6に連通する連通部7a、7b、7cが設けられている。
中間プレート3E、3Fの第2開口部6のうち、挿設孔15の図中左右側の第2開口部6Aは、挿設孔15を形成した雌ねじ埋め込み部13(本実施形態における閉塞部)が設けられたことで、スリット状に延設された方向が閉塞されている。そして、第2開口部6Aの挿設孔15側各端部と、第2開口部6Aに隣接配置された第2開口部6とを連通するように連通開口部16がそれぞれ形成されている。
中間プレート3Gには、挿設孔15を除いて、中間プレート3Eと同様に第1開口部5、第2開口部6、連通部7a、7b、7c、および連通開口部16が設けられている。中間プレート3Gでは、中間プレート3E、3Fの挿設孔15の位置に開口を設けないことで、各プレート部材を積層したときに、この部位が雌ねじ埋め込み部13の天井側面を構成するようになっている。
中間プレート3H、3Iには、中間プレート3E、3F、3Gと同様に、第1開口部5、第2開口部6、および連通部7a、7b、7cが設けられている。ただし、中間プレート3H、3Iでは、中間プレート3E、3F、3Gの雌ねじ埋め込み部13に対応する部位にも、第1開口部5、第2開口部6が延設されている。
中間プレート3D〜3Iの第1開口部5は、同じ位置に設けられ、中間プレート3D〜3Iを積層したときに、それぞれの第1開口部5同士が積層方向に連通して冷媒通路を形成するようになっている。
一方、中間プレート3E〜3Iの第2開口部6も、同じ位置に設けられている。ただし、中間プレート3E〜3Iでは、各プレートを1枚の板部材として構成するために、第2開口部6が柱部3aにより分割されている。そして、中間プレート3E、3G、3Iと中間プレート3F、3Hとでは、柱部3aは図中左右方向の位置をずらして設けられている。これにより、これらの中間プレート部材3E〜3Iを積層したときに、第2開口部6が連通して流体通路を形成し、冷却水が第2開口部6内を延設方向に柱部3aを避けて一部蛇行しながら流通できるようになっている。
中間プレート3E〜3Iに設けられる連通部7a、7b、7cは、各プレート部材の同一位置に設けられている。そして、中間プレート部材3E〜3Iを積層したときに互いに連通して、第2開口部6により形成される流体通路に通じるタンク部が形成される。
各中間プレート3E〜3Iにおいて、第2開口部6と連通部7a、7b、7cとの接続部の角部3b(図8の一部にのみ符号を付す)をR状(曲面状)に形成しており、その曲率半径は第2開口部6の幅(スリット幅)の半分以上としている。これにより、連通部7a、7b、7cにより形成されたタンク部から第2開口部6により形成された流体通路に冷却水が流入するとき、および流体通路からタンク部に冷却水が流出するときに、冷却水が滑らかに流れ、圧力損失の増大を抑制することができる。
なお、熱交換部1Bの流体通路(第2開口部6)は、冷媒槽部1Aとの間に中間プレート3Dを配置する(図2参照)ことにより、冷媒槽部1Aの内部空間(開口部4)と分離されている。
図13〜図15は、冷媒拡散部1Cに使用される2種類の中間プレート3J、3Kと、1枚の外側プレート3Lである。
中間プレート3J、3Kは、基本的に冷媒槽部1Aに使用されている中間プレート3C、3Bと同様の開口パターン(開口部4)を有している。ただし、中間プレート3J、3Kには挿設孔15は形成されておらず、中間プレート3c、3Bの挿設孔15に対応する部位にも開口部4が延設されている。そして、中間プレート3J、3Kが熱交換部1Bの上部に積み重ねられて、開口部4が熱交換部1Bに設けられる冷媒通路(第1開口部5)と連通する内部空間(冷媒拡散空間)が形成される。
なお、熱交換部1Bの流体通路(第2開口部6)は、冷媒拡散部1Cとの間に中間プレート3Jを配置する(図2参照)ことにより、冷媒拡散部1Cの内部空間(開口部4)と分離される。
また、中間プレート3Jには、図中右側縁部に冷却水の入口8と出口9が形成され、入口8は熱交換部1Bの連通部7aにより構成されるタンク部と、出口9は熱交換部1Bの連通部7cにより構成されるタンク部と連通している。冷却水の入口8と出口9には、それぞれ入口パイプ10と出口パイプ11が取り付けられる(図1〜図3参照)。
外側プレート3Lは、中間プレート3Kの上側に重ね合わされて、中間プレート3Kの開口部4を閉じている。
なお、図示は省略しているが、このように形成された冷却装置1には、その内部の冷媒貯留空間に通じる注入パイプが設けられており、内部空間に注入パイプを通じて所定量の冷媒が注入され、注入後、注入パイプの先端を封じ切って密閉されている。冷媒としては、ここではフロン(HFC134a)を用いている。
上記構成に基づき、本実施形態の冷却装置1の作動について説明する。
発熱体2から受熱して沸騰した冷媒は、冷媒槽部1Aから熱交換部1Bの各冷媒通路(第1開口部5)を通って冷媒拡散部1Cに流れ込み、冷媒拡散部1Cで拡散した後、再び熱交換部1Bの各冷媒通路に分散して流れ込む。
一方、熱交換部1Bの流体通路(第2開口部6)を冷却水が流れることにより、冷媒通路に充満する蒸気冷媒と流体通路を流れる冷却水との間で熱交換が行なわれ、冷却された冷媒が凝縮して冷媒槽部1Aへ還流する。これにより、発熱体2から発生した熱は、冷媒の沸騰によって冷媒槽部1Aから熱交換部1B(冷媒通路)へ輸送され、その熱交換部1Bで冷却された冷媒が凝縮する際に潜熱として冷却水に放出される。
このようにして、冷却装置1が冷却作用を発揮するときの冷却水の流れについて説明する。
入口パイプ10から連通部7aからなるタンク部に流入した冷却水は、このタンク部に連通する流体通路(連通部7aと連通部7bとの間の第2開口部6)を延設方向に流通し、連通部7bからなるタンク部に流入する。このタンク部内に流入した冷却水は流動方向を変え、上記流体通路(連通部7aと連通部7bとの間の第2開口部6)以外の流体通路(連通部7bと連通部7cとの間の第2開口部6)を延設方向に流通し、連通部7cからなるタンク部に流入する。そして、出口パイプ11から流出する。
このように、冷却水は冷却装置1内を略U字状に流通する(Uターン流れする)。冷却装置1において、両パイプ10、11を両縁部に配設し、流体通路(第2開口部6)内を全て一方向に冷却水を流通する(一方向流れする)と、流体通路内における流れにアンバランスを生じ易い。上述のようにUターン流れとすることにより、冷却水の流れを均一とし易い。
冷却水が流体通路(第2開口部6)内を流通するとき、第2開口部6のうち第2開口部6Aに流入した冷却水は、雌ねじ埋め込み部13に突き当たると、連通開口部16に流入し、隣接する第2開口部6を流通する冷却水と合流する。合流した冷却水は下流側の連通開口部16の接続点で分流し、この連通開口部16を介して雌ねじ埋め込み部13より下流側にある第2開口部6Aに流入する。
第2開口部6Aに隣接する第2開口部6の上下流側2つの連通開口部16の接続点間は共通流路6aであり、2つの連通開口部16と共通流路6aとで、本実施形態におけるバイパス流路を構成している。
上述の構成および作動によれば、流体通路のうち雌ねじ埋め込み部13により延設方向を閉塞された第2開口部6Aを流通する冷却水は、同一の中間プレート3E、3F、3G内に形成されたバイパス流路(連通開口部16および共通流路6a)を流通する。したがって、冷却水は図16に矢印で示すように流通し、雌ねじ部材14を埋め込んだ雌ねじ埋め込み部13によりプレート部材3積層方向に大きく迂回することがない。このようにして、冷却水が流動し難い部分を形成せず、冷却装置1の冷却性能の悪化(冷却性能の低下および冷却ばらつきの発生)を防止することができる。なお、図16は、図3におけるB−B線断面の要部を図示したものである。
ここで、バイパス流路は、第2開口部6Aを、並設された第2開口部6に連通開口部16で連通することで形成している。したがって、バイパス流路の形成が容易である。
また、流体通路(第2開口部6)の出入口となるタンク部(連通部7a、7b、7c)との接続部の角部3bは比較的大きな半径でR化されている。また、第2開口部6Aにはバイパス通路が形成されている。これらにより、流体通路の通水抵抗の上昇を防止することができる。
(他の実施形態)
上記一実施形態では、第2開口部6Aを延設方向で閉塞する閉塞部は、発熱体2を固定するための雌ねじ部材14が埋め込まれた雌ねじ埋め込み部13であったが、これに限定されるものではない。例えば、ブラケットや発熱体カバーを固定するためのねじ形成部であってもよい。また、他の閉塞部であっても本発明を適用して有効である。
また、上記一実施形態では、第2開口部6Aに並設した(隣接した)第2開口部6を利用してバイパス流路を形成していたが、並設した第2開口部6から独立した(隔離した)バイパス流路を設けるものであってもよい。
また、上記一実施形態では、積層されたプレート部材の枚数は26枚であったが、これに限定されるものではない。また、閉塞部が形成されたプレート部材の枚数も限定されるものではない。
また、上記一実施形態では、冷媒としてフロンを採用したが、水、アルコール、フロロカーボン等を用いてもよい。
また、上記一実施形態では、冷却装置1は、所謂沸騰冷却装置であったが、冷媒による潜熱移動を介さずに、発熱体の熱を直接受熱媒体に放出するタイプの冷却装置であっても、本発明を適用することができる。
本発明を適用した一実施形態における冷却装置1の全体側面図である。 図1のA部拡大図である。 冷却装置1の上面図である。 外側プレート3Aの平面図である。 中間プレート3Bの平面図である。 中間プレート3Cの平面図である。 中間プレート3Dの平面図である。 中間プレート3Eの平面図である。 中間プレート3Fの平面図である。 中間プレート3Gの平面図である。 中間プレート3Hの平面図である。 中間プレート3Iの平面図である。 中間プレート3Jの平面図である。 中間プレート3Kの平面図である。 外側プレート3Lの平面図である。 図3のB−B断面の要部を示す図である。 (a)、(b)は、先願におけるプレート部材の一例を示す平面図である。 (a)、(b)は、先願におけるプレート部材に閉塞部を設けた場合の一例を示す平面図である。 図18のC−C断面の要部積層状態を示す図である。
符号の説明
1 冷却装置
1A 冷媒槽部
1B 熱交換部
2 発熱体
3 プレート部材
5 第1開口部
6 第2開口部
6A 第2開口部(スリット状開口部、流体通路)
6a 共通流路(バイパス流路の一部)
13 雌ねじ埋め込み部(閉塞部)
16 連通開口部(バイパス流路の一部)

Claims (3)

  1. 複数のプレート部材(3)が積層されてなり、
    前記複数のプレート部材(3)が積層されたときに、前記プレート部材(3)に複数設けられたスリット状開口部(6)が連通することによって形成され、内部をスリット延設方向に受熱媒体流通する流体通路(6)を備え、
    表面に取り付けられた発熱体(2)の熱を、前記流体通路(6)を流通する前記受熱媒体に放出して前記発熱体(2)を冷却する冷却装置において、
    前記複数のプレート部材(3)のうち、前記複数のスリット状開口部の一部(6)を延設方向において閉塞する閉塞部(13)が形成されたプレート部材(3E、3F、3G)と同一のプレート部材(3E、3F、3G)
    前記同一のプレート部材(3E、3F、3G)に設けられ前記閉塞部(13)によって閉塞されていない他のスリット状開口部(6)と、前記閉塞部(13)により閉塞された前記スリット状開口部(6A)とを連絡し、前記延設方向において閉塞された前記スリット状開口部(6A)間を連通させるバイパス流路(16、6a)が設けられていることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記閉塞部(13)によって閉塞されていない前記他のスリット開口部(6)は、前記同一のプレート部材(3)に複数並設され、
    前記バイパス流路(16、6a)は、前記閉塞部(13)により閉塞された前記スリット状開口部(6A)が、前記延設方向に対して垂直な方向に隣接する前記他のスリット開口部(6)と連通することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記複数のプレート部材(3)の積層体は、内部に冷媒を貯留する冷媒槽部(1A)と、前記冷媒と前記流体通路(6)を流通する前記受熱媒体とを熱交換させる熱交換部(1B)とを有し、
    前記冷媒槽部(1A)に貯留されている冷媒が前記発熱体(2)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、前記熱交換部(1B)において前記流体通路(6)を流通する前記受熱媒体に放出して前記発熱体(2)を冷却することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷却装置。
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