JP2004156239A - 建造物開閉部の隙間封鎖機構 - Google Patents

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大幸 末松
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Abstract

【課題】本願発明は、シャッターなどの閉鎖部材の開閉の円滑を損なうことなく、また、出入り口の開閉の手間を強いられずに、閉鎖部材の閉鎖時に従来生じていた上記の隙間を排除すると共に、より確実な有害生物の忌避を可能とする手段を提供する。
【解決手段】本願発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構は、戸口や窓口などの建造物の開口部と、当該開口部を閉ざす扉やシャッターなどの閉鎖部材との間の、隙間を閉鎖するものである。この建造物開閉部の隙間封鎖機構は、固定用基体1と、当該固定用基体1に設けられたブラシ部2とを備え、固定用基体1を開口部或いは閉鎖部材に固定することによって、閉鎖された開口部と、閉鎖部材との間の隙間を、ブラシ部2が覆うものである。そして、上記ブラシ部2は、防虫剤などの有害生物の忌避剤を含有するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、建造物開閉部の隙間封鎖機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家屋の窓や戸口はもとより、倉庫や車庫など、出入り口にシャッターが設けられた建造物において、埃や塵、虫などの建造物への進入を防ぐため、シャッターとは別に、出入り口に網戸を設ける種々の提案がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平7−34197号公報(図1及び図8)
【特許文献2】
特開2002−227566号(図1)
【0004】
このような従来の提案は、シャッターを開放した状態において、塵や虫などの侵入を防ごうとするものである。
一方、シャッターを開放しているときに限らず、シャッターを閉ざした状態においても、塵や虫の侵入は生じていた。これは、シャッターの摺動の円滑のため、シャッターの左右端と出入り口の左右とが接触しないように、通常両者の間に、隙間が設けられているからである。このような隙間は、シャッターに限らず、一般の住宅の戸口や窓と、扉との間においても、開閉を円滑に行い、通気を確保するために、必要とされる。
【0005】
上記の網戸は、シャッターや扉に代って、出入り口全体を塞ぐものではあるが、シャッターや扉を閉ざした際に、当該シャッターや扉と出入り口との間に生じる、上記の隙間のみを封ずるものではない。
従って、閉じたシャッターと共に使用すれば、建造物に出入りする際に、シャッターと網戸の双方を開閉する手間を採らねばならない。このため格納物の出し入れ作業を頻繁に行う際には、網戸を開放した状態にし、防犯のためシャッターのみを開閉するという使用法が採られていた。
【0006】
しかし、これでは、シャッターや扉を閉ざした際に、これらの閉鎖部材と、建造物の出入り口などの開口部との間に生じる隙間からの、害虫や鼠といった有害生物や塵の侵入に十分な対処ができない。
また、このような隙間は、害虫や塵の侵入路を提供するのみならず、光の建造物内への侵入を許すものともなり、暗所での保管を必要とする格納物を抱えた倉庫などにおいて、シャッターを閉じるのみでは、格納物に対する日光の影響の危惧を払拭できない。
【0007】
特に、工場や物流の基地となる倉庫などの大型の建造物は、一般住宅の車庫などに比して、格段に大きな出入り口を備えたものであり、格納作業の度に、シャッターと網戸の双方を開閉するという手間を強いられるのは現実的ではない。また、そのような大型の出入り口に網戸のような脆弱な部材を配置した場合、網戸の交換やそのメンテナンスの作業を頻繁に行わねばならなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願発明は、シャッターなどの閉鎖部材の開閉の円滑を損なうことなく、また、出入り口の開閉の手間を強いられずに、閉鎖部材の閉鎖時に従来生じていた上記の隙間を排除すると共に、より確実な有害生物の忌避を可能とする手段を提供して、上記の課題の解決を図るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構は、戸口や窓口などの建造物の開口部と、当該開口部を閉ざす扉やシャッターなどの閉鎖部材との間の、隙間を閉鎖するものであって、次の構成を採る。
即ち、この建造物開閉部の隙間封鎖機構は、固定用基体1と、当該固定用基体1に設けられたブラシ部2とを備え、固定用基体1を開口部或いは閉鎖部材に固定することによって、閉鎖された開口部と、閉鎖部材との間の隙間を、ブラシ部2が覆うものである。そして、上記ブラシ部2は、防虫剤などの有害生物の忌避剤を含有するものである。
ここで建造物の開口部には、戸口などの出入り口の他、窓口といった採光或いは通気のため開口するものも含む。また、閉鎖部材とは、戸、扉、シャッター、窓などの上記開口部を閉ざす手段をいう。このような閉鎖部材を備えた開口部を建造物の開閉部と呼ぶ。
また、ここで忌避剤とは、文字通り、有害生物を忌避する薬剤の他、有害生物を弱らせ或いは殺し、駆除する薬剤を含むものである。
【0010】
本願第2の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構では、上記本願第1の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構にあって、上記のブラシ部2を構成するブラシの毛は、ポリエチレンにて形成されている。そして、上記の有害生物の忌避剤は、防虫剤、防鼠剤、殺虫剤、殺鼠剤の少なくとも何れかを主成分とする。
【0011】
本願第3の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構では、上記本願第1又は第2の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構にあって、上記ブラシ部2が、紫外線防止剤を含有する。
【0012】
本願の上記第1乃至第3の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構では、固定用基体1にて開口部或いは閉鎖部材に固定されたブラシ部2が(開口部に固定された場合は不動であり、閉鎖部材に設けられた場合は閉鎖部材と一体に動くことにより)、閉鎖部材にて閉鎖された開口部と、当該閉鎖部材との間の、隙間を覆うものであるため、網戸のように開閉部材とは別個に開閉する必要なく、このような隙間からの有害生物や塵、埃の侵入が防ぐことができる。
特に、ブラシ部2の毛足にて、開口部と当該閉鎖部材との間を覆うことにより、シャッター表面の起伏などにも、きめ細やかに対応することができ確実に隙間を塞ぐ。これにて、有害生物や塵、日光の侵入をより確実に防止した。
更に、ブラシ部2の毛足にて隙間を、柔軟に塞ぐことにより、シャッターの開閉時の摺動を阻害しない。
また、このよう閉鎖部材の起伏によりブラシ部2の毛足に偏りが生じ或いは癖がついてブラシの毛間に粗(あら)ができても、ブラシ部2が防虫剤などの有害生物の忌避剤を含有するものであるため、このような粗から有害生物を侵入させない。
勿論、このような粗からの侵入のみならず、ブラシ部2に防虫剤などの有害生物の忌避剤を含有させることにて、閉鎖部材の開放時に侵入しようと待機する有害生物を、開口部に寄せつけない。
また、本願の上記第2の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構は、ブラシ部2の毛を、ポリエチレンにて形成することにより、剛性が高く、衝撃に強く、耐寒性に優れたブラシ部2を提供し得た。また、このように、ブラシの毛をポリエチレンで形成することにより、ブラシ部2を、電気特性に優れ、耐水、耐薬品性に優れたものとし、更に、耐磨耗性に優れたものとした。また、この本願の上記第2の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構では、上記の忌避剤として、より好ましいものを採用した。
更に、本願第3の発明に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構では、ブラシ部2が、紫外線防止剤を含有することにより、ブラシ部2の毛が、紫外線により劣化するのを抑制した。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3へ、本願発明の一実施の形態を示す。図1(A)は本願発明の一実施の形態に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構の縦断面図であり、図1(B)はその一部切欠正面図である。図2は、この建造物開閉部の隙間封鎖機構が設けられた建造物kの一部切欠斜視図である。図3は、図2に示す建造物kの出入り口(開口部k1)付近の、一部切欠横断面図である。図4は、上記建造物kの一部切欠要部斜視図である。
尚、説明の便宜上、Uは建造物の上方を、Sは下方を、Lは左方を、Rは右方を、夫々示している。
【0014】
図1に示すように、この隙間封鎖機構は、戸口や窓などの建造物の開口部と、当該開口部を閉ざす扉やシャッターなどの閉鎖部材との間の、隙間を閉鎖するものである。
以下、この建造物開閉部の隙間封鎖機構の各部の構成について説明する。
【0015】
この建造物開閉部の隙間封鎖機構は、固定用基体1と、当該固定用基体1に設けられたブラシ部2とを備え、固定用基体1を開口部或いは閉鎖部材に固定することによって、閉鎖された開口部と、閉鎖部材との間の隙間を、ブラシ部2が覆うものである。そして、上記ブラシ部2は、防虫剤などの有害生物の忌避剤と、紫外線防止剤とを含有するものである。
閉鎖部材をシャッターとする場合を例に採って、具体的に説明する。
【0016】
上記の固定用基体1は、アルミニウムなどの金属にて形成されたものであり、図1(A)(B)へ示す通り、基板10と、保持部11とを備える。基板10は、ボルトなどの固定具や溶接、接着などの周知の方法にて、建造物に固定される固定代(しろ)を提供する長方形板状体である。保持部11は、基板10の長辺に沿って設けられた溝状(チャンネル状)の部位である。その溝の深さ方向Mは、図1(A)へ示す通り、基板10の表面10aに対して120〜150°の角度θを持つ(補角φを30〜60°とする)。この実施の形態では、保持部11(溝の深さ方向M)は、(基板10に対し)約130°の角度θを有する(その補角φを50°としている)。
基板10の上記の長辺の寸法は、建造物の取付け箇所の幅に対応するものである。
【0017】
上記のブラシ部2は、プラスチックの線材にて形成された複数の毛20と、これらの毛20の基端を束ねる結束部21とにて構成されている。結束部21は、金属製の部材であり、上記毛20の基端側を挟持して、複数の毛20をブラシ状に固定する。
ブラシ部2を構成する上記の毛20は、プラスチックにて形成されたものである。
上記の毛20の素材として、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル、ナイロン6、ナイロン6.6のようなポリアミド、ポリアクリロニトリルのようなポリアクリルが好ましい。
特に、上記の毛20には、電気特性、耐水、耐薬品性、更に耐磨耗性に優れた、ポリエチレンを採用するのが好ましい。
ブラシ部2の上記結束部21及び毛20の基端側は、保持部11内に収容され、当該保持部11に挟持される。これにより、毛20は、基板10に対して、保持部11の伸びる方向、即ち基板10の長手方向(長辺の伸びる方向)に連続するように配列され、ブラシ状とされる。
【0018】
上記の毛20は、溶解した状態のプラスチック素材(ポリエチレン)に忌避剤と紫外線防止剤とを練り込み、その後、押出成形により、線材として形成される。毛20は、上記の押出成形により、0.1〜1mmの直径を有するものとする。特に0.2mm程度とするのが好ましい。但し、このような数値に限定するものではなく、必要に応じて、毛20の径は変更可能である。
忌避剤には、空気中に分散するもの、或いは害虫などが直接毛20に触れた場合にのみ作用する不揮発のものの何れを用いても実施可能である。また、忌避剤には、有害生物を退避させるもの、或いは、弱らせたり殺すものの何れであっても採用可能である。
忌避剤として、空気中に分散して使用するものについては、忌避剤自体に揮発性を有するものを採用してもよく、揮発性のない忌避剤を揮発させる他の薬剤と併用するものとしても実施可能である。
具体的には、害虫の忌避剤として、ジエチルトルアミドを用いることができる。忌避剤としては、この他、ダイアジノン、フエニトロチオン等の有機リン系、アレスリン、ペルメトリン等のピレスロイド系、プロボクスル、バッサー等カーバメイト系のトリプロピルイソシアヌレート、モノクロールナフタリン、クレオソート、カプサイシン等の防ダニ剤、防虫剤、殺虫剤、殺鼠剤を採用することができる。
この実施の形態において、忌避剤には、蚊や蠅、ゴキブリなどの侵入防止を目的とて、除虫菊から抽出される周知の殺虫成分を、忌避剤とする。
このような忌避剤は、殆ど不揮発のものであり、害虫が触れることによって、殺虫することができる。
この忌避剤の毛20への定着方法については、除虫菊から抽出した殺虫成分を溶剤に溶かし、当該液を、上述の通り、成形前のポリエチレンに練り込むものである。
【0019】
また、紫外線防止剤も、上記の通り、毛20を線材として成形する前、その素材となるプラスチック(ポリエチレン)中に、練り込む。これは、忌避剤の混入と共に行えばよい。この紫外線防止剤には、周知の紫外線吸収剤(UV)を採用して実施することができる。但し、この紫外線吸収剤には、プラスチックを素材とする毛20の成形温度によって、影響を受けないものを採用する必要がある。具体的には、毛20の成形に際して、その成形温度は200℃近くになるので、少なくとも200℃の熱にて、昇華したり、変質したりしないものを、紫外線吸収剤に採用する必要がある。
【0020】
次に、この建造物開閉部の隙間封鎖機構の使用状態について説明する。図2及び図3へ示すように、シャッター(閉鎖部材h)が設けられた、倉庫などの建造物kの出入り口(開口部k1)について、この出入り口(開口部k1)の縁面k2に、この隙間封鎖機構の上記固定用基体1が取り付けられる。
詳しくは、シャッター(閉鎖部材h)よりも前方Fに(屋外側に)おいて、出入り口(開口部k1)の上記縁面k2に対して、上記基板10の裏面10bが当接するように、取り付けられる。
【0021】
図1(A)に示す、ブラシ部2の毛20の、固定用基体1に対する突出幅wは、建造物の開口部と当該開口部を閉ざす閉鎖部材hとの間の隙間を閉鎖することが可能な大きさ(長さ)を有するものであるが、特に、閉鎖部材hを通常のシャッターとする場合、シャッター表面の起伏に対応する大きさ(長さ)を有するものとする。
具体的には、図4に示すように、ブラシ部2の毛先が、シャッター閉鎖時、シャッター表面の凸部h1の上に乗り上げると共に、シャッター表面の凹部h2の最深部まで届くように、ブラシ部2の毛20の上記突出幅wと、基板10の上記縁面k2に対する取付け位置が決定されている。
上記の通り、ブラシ状の毛20を採用することによって、シャッターなどの表面に起伏の多い閉鎖部材hに対しても、その開閉の円滑を損なうことなく、起伏に対応して確実な隙間の被覆を行うことができる。
【0022】
このように、建造物に取付けられた隙間封鎖機構のブラシ部2が、図3に示すように、シャッター(閉鎖部材h)と、建造物kとの間の隙間pを覆う。
このとき、シャッター閉鎖時、ブラシ部2の毛先が、シャッター表面の凹部s2の最深部まで届き、且つ、保持部11が既述の角度θを持つことによって、ブラシ部2の毛先を、シャッターに対して立てるのではなく、シャッターに対して沿わせることができる。これによって、シャッターの起伏やその開閉によるブラシ部2の毛先の乱れを抑え、ブラシの毛20間に粗が生じるのを低減させることができる。
一方、ブラシの毛2間に上記の粗が生じても、上述の忌避剤により、確実に害虫などの侵入を防ぐことができる。
特に、シャッター閉鎖時、ブラシ部2の毛先が既述の角度θを持つことによって、ブラシ部2の基部側即ち保持部11をシャッター(閉鎖部材h)から離れた位置に配置でき、このような配置によって、ブラシ部2と、建造物kの上記縁面k2とシャッター(閉鎖部材h)表面とに囲まれた空間tを形成することができる。忌避剤に揮発性を有するものを用いた場合に、このように囲まれた空間tによって、シャッターを閉じたとき、ブラシの毛20から分散した忌避剤をこの空間pに一時的に止めることができ、より効果的に、ブラシの毛20の間から有害生物が侵入するのを抑制することができる。
また、忌避剤に除虫菊を用いた場合、揮発性は低いので、毛20に触れない限り直接の殺傷力は低いものであるが、その臭いを上記空間tに滞留させることにより、害虫の侵入防止(遠ざける)効果を得ることができる。
【0023】
本願の上記実施の形態に係る隙間封鎖機構(忌避剤に除虫菊を使用し、これを毛20に塗布したもの)を、食品メーカーの協力を得て、秘密裏に、その工場の14箇所のシャッターを備えた開閉部に取り付けたところ、取付け前384匹観察された蚊が3匹に減少した。
【0024】
この実施の形態において、忌避剤は、成形後の毛20に、後から塗布して含浸させるものとした。この他、成形前の毛20の素材に忌避剤を添加した後、毛20として形成するものであっても実施可能である。
また、紫外線防止剤については、成形前の毛20の素材に添加にした後、毛2として形成するものとした。この他、紫外線防止剤は、成形後の毛20に、後から塗布して含浸させるものであっても実施可能である。
【0025】
この実施の形態では、忌避剤として防虫効果を得る目的で、殺虫剤(防虫剤)のみを毛20の素材に含有せしめるものとしたが、この他、当該殺虫剤と共に或いは当該殺虫剤に代え、鼠の駆除剤などの他の有害生物の忌避剤を毛20の素材に含有せしめても実施可能である。有害生物の忌避剤としては、防虫剤、防鼠剤、殺虫剤、殺鼠剤の他、鳥や鼬などの有害生物を忌避する薬剤を用い或いは上述の忌避剤と併用して実施することも可能である。
【0026】
上記の実施の形態において、ブラシ部2のブラシ毛は、ポリエチレンにて形成するものとしたが、柔軟性と耐久性を備え、既述の忌避剤や紫外線吸収剤を含有することが可能な素材であれば、ポリエチレン以外の素材を用いて形成することも可能である。例えばポリプロピレンなども使用可能である。但し、ポリエチレンは、ポリプロピレンに比して、日光や熱に対する老化に優れ、特に耐磨耗性に優れている点で、ブラシ毛には、ポリエチレンを採用するのが好ましい。
【0027】
上記の実施の形態において、保持部11の溝の深さ方向Mは、基板10に対して120〜150°の鈍角をなすものとしたが、この他、上記溝の深さ方向Mは、基板10に対して30〜60°の鋭角をなすものとしても実施可能である(補角φを120〜150°として実施可能である)。この場合(上記の通り鋭角とした場合)、固定用基板1の建造物に対する前後の向きは、上記の実施の形態と逆になる。この場合、角度θは50°とするのが好ましい。
但し、閉鎖部材をシャッター以外のものとする場合や、シャッターにおいても、上記のような空間tの形成が不要である場合は、保持部11の溝の深さ方向Mの基板10に対する角度θは、上記以外のものであってもよい。例えば、保持部11が基板10に対して屈曲しない(θ=180°)ものであってもよい。
【0028】
上記の実施の形態において、固定用基体1は、アルミニウムを用いて形成するのが好ましいが、この他、鉄や、他の金属を用いて形成することが可能である。また、固定用基体1は、プラスチックなどの金属以外の素材を用いて形成することも可能である。
【0029】
上記の実施の形態において、建造物を倉庫とし、建造物の開口部を当該倉庫の出入り口とし、閉鎖部材をシャッターとしたが、このような実施の形態に限定するものではなく、建造物を住宅などの家屋とし或いは車庫とし、また、建造物の開口部を戸口或いは窓枠とし、更に、閉鎖部材を戸など扉や窓として実施することも可能である。
また、上記の実施の形態において、ブラシ部2を有する固定用基体1は開口部側に設けられるものとした。この他、扉などシャッター以外の閉鎖部材について実施する場合は、上記と逆に、当該閉鎖部材の端辺に、固定用基体1を取付けるものとしても実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
本願第1乃至第3の発明の実施によって、建造物の出入り口などの開口部の開閉の円滑を損なうことなく、また、このような開口部の開閉に余分な手間を必要とせず、開口部の閉鎖時における、塵や埃などの有害物の建造物への侵入の防止、害虫や鼠などの有害生物の建造物への侵入の防止、防風、防雪、防寒、防音、遮光の効果を確実に得るものとした。
また、シャッターなどの起伏の多い閉鎖部材についても、確実に上記の隙間を覆うことができ、上記の効果を奏することができる。また、このように、隙間を確実に閉鎖するものであっても、柔軟なブラシ毛により、円滑なシャッターの開閉を損なわない。
更に、このように、偏りやすいブラシ毛を用いるものであっても、ブラシ毛に有害生物の忌避剤を含有するものであるため、ブラシの毛間に生じた粗から、有害生物が建造物内へ侵入することを効果的に抑制できるものとし、より確実に害虫等の侵入を防止し得た。
また、特に、本願第2の発明の実施によって、ブラシ部を長期に渡って使用可能なものとし、上記の忌避剤の効果をより好ましいものとした。
更に、本願第3の発明にの実施によって、紫外線が建造物内に侵入するのを効果的に抑制した。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本願発明の一実施の形態に係る建造物開閉部の隙間封鎖機構の縦断面図であり、(B)はその一部切欠正面図である。
【図2】上記の建造物開閉部の隙間封鎖機構が設けられた建造物の一部切欠斜視図である。
【図3】図2に示す建造物kの出入り口(開口部k1)付近の、一部切欠横断面図である。
【図4】図4は、図2の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 固定用基体
2 ブラシ部

Claims (3)

  1. 戸口や窓口などの建造物の開口部と、当該開口部を閉ざす扉やシャッターなどの閉鎖部材との間の、隙間を閉鎖するものであって、
    固定用基体(1) と、当該固定用基体(1) に設けられたブラシ部(2) とを備え、固定用基体(1) を開口部或いは閉鎖部材に固定することによって、閉鎖された開口部と、閉鎖部材との間の隙間を、ブラシ部(2) が覆うものであり、
    上記ブラシ部(2) は、防虫剤などの有害生物の忌避剤を含有するものであることを特徴とする建造物開閉部の隙間封鎖機構。
  2. 上記のブラシ部(2) を構成するブラシの毛は、ポリエチレンにて形成され、
    上記の有害生物の忌避剤は、防虫剤、防鼠剤、殺虫剤、殺鼠剤の少なくとも何れかを主成分とするものであることを特徴とする請求項1記載の建造物開閉部の隙間封鎖機構。
  3. 上記ブラシ部(2) は、紫外線防止剤を含有するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の建造物開閉部の隙間封鎖機構。
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