JP2004155354A - 車両盗難防止装置及び車両盗難防止システム - Google Patents

車両盗難防止装置及び車両盗難防止システム Download PDF

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Abstract

【課題】誤検出を防止することができる車両盗難防止装置及び車両盗難防止システムを提供する。
【解決手段】車両の各ドアがロック状態であるか否かを判定し(ステップS10)、車両の全てのドアがロック状態である場合に、車両の人の接近を検出するアプローチセンサによる検出を開始する。そして、このアプローチセンサによって車両への人の接近を検出した場合(ステップS30)に、サイドビューカメラ及びバックビューカメラによる車両の外部の撮影を開始する(ステップS50)。これにより、例えば、犬や猫等が車両に接近したり、或いは接触したりする場合であっても、これらを誤検出することがなくなる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両盗難防止装置及び車両盗難防止システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ等の撮影機器によって盗難行為の撮影を行う車両盗難防止装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されている車両盗難防止装置によれば、例えば、屋内外の駐車場や路上等に自動車等の車両を駐車した状態で、ドライバが長時間に渡って車両を離れた場合に、加害者が車両の一部に触れると、接触センサがこの接触を感知し、この接触によってビデオカメラ等の撮影機器を作動させる。これにより、車両に加害者が接触した際の車両周辺の撮影が可能になり、例えば、加害者の顔が撮影されることで、加害者が誰であるのかが特定できる。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−211108号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
駐車中の車両には、例えば、犬や猫等の動物が車両のボンネットに乗ったり、或いは、強風によって飛ばされるゴミ等が車両に接触したりすることがある。このような場合、従来の車両盗難防止装置は、接触センサが犬や猫等の動物やゴミ等の接触まで検知して、上述の撮影機器を作動させてしまう問題があった。
【0005】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、誤検出を防止することができる車両盗難防止装置及び車両盗難防止システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両盗難防止装置は、車載カメラと、車両の周囲へ向けて出力した出力波が反射してきたとき、その反射波に基づいて車両への人の接近を検出する接近検出手段と、接近検出手段により人の接近を検出した場合に、車載カメラにて車両の外部を撮影する撮影手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明の車両盗難防止装置は、車両の周囲へ向けて出力された出力波が人によって反射され、その反射波を受信したとき車両への人の接近を検出する。これにより、例えば、犬や猫等による車両へ接近や接触を車両の盗難行為を行う加害者として誤検出することがなくなる。その結果、人以外の車両への接近や接触によって車載カメラによる撮影を開始しないようにすることができる。なお、請求項2に記載の車両盗難防止装置のように、接近検出手段は、車両の周囲の所定エリア内への人の侵入を検出することで、車両から離れた人を検出することがなくなる。
【0008】
請求項3に記載の車両盗難防止装置では、車載カメラは、車両の後方及び車両の左右を撮影する複数のカメラによって構成されることを特徴とする。例えば、車庫入れや縦列駐車等の際に車両の後方の確認を補助するシステムでは、車両のリヤコンビネーションランプ付近やラゲージドア等に車両の後方を撮影するためのカメラが設けられている。この車両の後部付近に設けられたカメラを用いて、車両への人の接近を検出した場合に車両の後方を撮影することで、車両の後方から接近する加害者の顔等を撮影することが可能となり、加害者の特定に利用することができる。
【0009】
また、例えば、見通しの悪い交差点やT字路を走行する際に車両の左右からの接近車両等の確認を補助するシステムでは、車両のフロントバンパの左右やラジエータグリルの中央部等に車両の左右を撮影するためのカメラが設けられている。この車両の左右を撮影するためのカメラを用いて、車両への人の接近を検出した場合に車両の左右を撮影することで、車両の左右から接近する加害者の顔等を撮影することが可能となり、加害者の特定に利用することができる。
【0010】
このように、車両盗難防止装置としてではなく、別の用途に用いられるシステムの車載カメラを本発明の盗難防止装置に流用することで、新規にカメラを追加する必要がなくなり、その結果、カメラを設けるためのコストを削減することができる。
【0011】
請求項4に記載の車両盗難防止装置によれば、車室内に設けられた車内カメラと、車内カメラにて車両の盗難行為を撮影する車内撮影手段と、車内カメラの撮影方向を変更する撮影方向変更手段と、車両における盗難行為が行われる場所を検出する盗難行為検出手段とをさらに備え、撮影方向変更手段は、盗難行為検出手段によって車両における盗難行為が行われている場所を検出した場合に車内カメラの撮影方向をその盗難行為を検出した場所に変更することを特徴とする。
【0012】
例えば、車両のラゲージドアのこじ開けを検出した場合には、車内カメラの撮影方向を車両のリヤガラス中央部付近に変更したうえで盗難行為の撮影を行ったり、車両のボンネットのこじ開けを検出した場合には、車内カメラの撮影方向を車両のフロントガラス中央部付近に変更したうえで盗難行為の撮影を行ったりする。このように、盗難行為を検出した方向へ車内カメラを向けて撮影するため、盗難行為を確実に撮影することが可能となる。なお、盗難行為を検出した場所が一定の方向でない場合には、車室内を満遍なく撮影するために、車内カメラの撮影方向を連続的に変更するようにしてもよい。
【0013】
請求項5に記載の車両盗難防止装置では、撮影手段及び車内撮影手段による撮影が開始された後、車両への人の接近及び車両への盗難行為を収めた画像データを車両の外部に送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、車両の外部へ車両盗難の発生を通報することができる。また、例えば、加害者によって撮影手段や車内撮影手段が破損されたとしても、盗難行為を収めた画像データを損失することがなくなる。
【0015】
請求項6に記載の車両盗難防止システムは、請求項5記載の車両盗難防止装置と、送信手段によって送信される盗難行為を収めた画像データと車両盗難情報とを受信し、予めユーザによって指定された場所に車両盗難の発生を通報する管理センタとを備えることを特徴とする。
【0016】
例えば、ユーザの所有する携帯電話や自宅のパソコン等に車両盗難の発生を通報するようにしておくことで、ユーザは、車両から遠く離れた場所であっても、車両盗難が発生したことを把握できる。この他、例えば、警察や警備会社等に車両盗難の発生を通報するようにしておくことで、速やかに車両盗難の発生場所にかけつけることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における車両盗難防止装置及び車両盗難防止システムに関して、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、本発明の車両盗難防止装置を採用した車両盗難防止システムについて説明する。
【0018】
図1は、本実施形態の車両盗難防止システムを示す概念図である。同図が示すように、本実施形態の車両盗難防止システムは、車両10内に設けられた車両盗難防止装置100、車両盗難防止装置100と通信を行うデータセンタ200、及びユーザへの通報を中継する外部インフラ210によって構成される。
【0019】
図2に示すように、車両盗難防止装置100は、モバイルセキュリティECU20を中心として盗難防止の処理が実行されるように構成されている。このモバイルセキュリティECU20には、ドアロックの有無を判断するスマートECU101及びボディーECU102、イモビライザECU103、盗難行為を検出する侵入センサ104、傾斜センサ105、ガラス割れセンサ106、ドア/カーテシSW107及びボンネット開閉検出センサ(図示せず)、人の接近を検出するアプローチセンサ108、そして、警報装置としてのホーン/サイレン109、ハザード110が接続されている。
【0020】
また、モバイルセキュリティECU20には、運転席への乗員の着座を検出する運転席シートSW111、助手席への乗員の着座を検出する助手席シートSW112、及びリヤ席への乗員の着座を検出するリヤ席シートSW113が接続されている。
【0021】
さらに、モバイルセキュリティECU20には、車両10の外部を撮影するサイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40、車両10の車室内を撮影する車室内カメラ50、撮影した画像データをデータセンタ200に送信する通信モジュール60、及び車室内カメラ50を上下・左右に動かして撮影方向を変更するために用いるカメラ上下用モータ70、及びカメラ左右用モータ80が接続されている。
【0022】
スマートECU101は、送受信回路を有するもので、送受信機能を有するキーから送信されるIDとスマートECU101に予め記憶されるIDとの照合を行い、照合の結果、両IDが一致した場合に車両10の各ドアをロックしたりアンロックしたりする。また、スマートECU101は、この送受信による各ドアのロック/アンロックを検出する。ボディーECU102は、マニュアル操作によって車両10の各ドアをロック/アンロックしたことを検出するものである。このスマートECU101及びボディーECU102は、いずれもドアロック/アンロック信号をモバイルセキュリティECU20へ出力する。
【0023】
イモビライザECU103は、車室内に設けられたキーシリンダ(図示せず)にキーが挿入されたとき、このキーから送信されるIDを受信し、受信したIDと車両10側に記憶されているIDとが一致しているか否かを判定するものである。この判定により、正規のキーが使用されていると判定されると、イモビライザECU103は、エンジンECU(図示せず)にエンジンの始動を可能にするように指示したり、キーシリンダのロックを解除したりする。
【0024】
また、イモビライザECU103は、キー判定の正否に対応する信号をモバイルセキュリティECU20へ出力する。なお、イモビライザECU103においては、例えば、正規のキーによってアクセサリがONにされたか否かを判定したり、正規のキーによってイグニションがONにされたか否かを判定したりしても良い。
【0025】
車両10の全てのドアがロックされると、モバイルセキュリティECU20は、ドアロック信号を入力し、車両盗難防止装置100をセキュリティアンセットモードから車両への人の接近を検出するセキュリティセットモードへモード設定を変更する。一方、車両10のいずれかのドアがアンロックされ、さらに、キーシリンダに挿入されたキーが正規のキーであると判定されると、モバイルセキュリティECU20は、ドアアンロック信号及び判定結果が正である信号を入力し、車両盗難防止装置100をセキュリティセットモードからセキュリティアンセットモードへモード設定を変更する。
【0026】
侵入センサ104は、例えば、超音波等によって車室内への人の侵入を検出するセンサである。傾斜センサ105は、車両10の傾きを検出するセンサであり、例えば、車両10がジャッキアップされることによる車両10の傾きを検出する。また、ガラス割れセンサ106は、車両10の窓ガラスが割られたことを検出するセンサであり、ドア/カーテシSW107は、車両10の各ドア、及びラゲージドアのこじ開けを検出する。また、図示しないボンネット開閉検出センサによって、ボンネットのこじ開けを検出する。
【0027】
アプローチセンサ108は、周知のレーダであり、車両10の周囲に電波を放射し、車両10の周囲の物体(散乱体)からの反射波(散乱波)を受けて、物体までの距離や物体の大きさを把握するものである。このアプローチセンサ108は、例えば、マイクロ波等の電波を送受信する送受信回路及びマイクロコンピュータ(いずれも図示しない)から構成されるもので、図8に示すように、車両10の車室内のルーフパネルの中心部等に設置される。
【0028】
すなわち、送信回路は、非常に短い時間だけ電波を車両10の周囲に放射し(放射パルス)、受信回路は、この放射パルスに対する物体からの反射波(反射パルス)を受信する。そして、放射パルスが放射されてから反射パルスを受信するまでの時間に基づいて、物体までの距離が算出される。この物体までの距離が、図8に示す予め設定されたエリアA内に位置するとき、アプローチセンサ108は、車両10への物体の接近を認識する。
【0029】
一方、このエリアA内に位置する物体が人であるか否かは、反射面積(散乱断面積)から判定される。すなわち、送信回路から放射される放射パルスの電力は、物体に吸収されることで減衰し、物体によって吸収しきれない電力が反射パルスの電力となって受信回路に受信される。そして、この電力が減衰する量は反射面積に比例することから、放射パルスの電力と反射パルスの電力との比によって反射面積が算出される。そして、この反射面積が人による反射面積程度である場合に、エリアA内に位置する物体が人であると判定する。これにより、車両10への人の接近を検出することができる。なお、人の反射面積の程度は、実験等によって予め求めておく。
【0030】
運転席シートSW111は、運転席への乗員の着座を検出し、助手席シートSW112は、助手席への乗員の着座を検出する。また、リヤ席シートSW113は、リヤ席への乗員の着座を検出する。いずれのシートSWも、乗員の着座を検知すると、モバイルセキュリティECU20に対して検知信号を出力する。
【0031】
なお、車両盗難防止装置100がセキュリティセットモードであるとき、アプローチセンサ108によって人の接近を検出すると、モバイルセキュリティECU20は、車両盗難防止装置100をセキュリティセットモードからセキュリティモードにモード設定を変更する。
【0032】
また、車両盗難防止装置100がセキュリティモードであるとき、侵入センサ104、傾斜センサ105、ガラス割れセンサ106、ドア/カーテシSW107、ボンネット開閉検出センサ、運転席シートSW111、助手席シートSW112、リヤ席シートSW113等の各センサからの検出信号がモバイルセキュリティECU20へ送信されると、モバイルセキュリティECU20は車両盗難防止装置100をセキュリティモードからアラームモードへモード設定を変更する。ホーン/サイレン109及びハザード110は、このアラームモードへのモード変更に伴って音や光で車両10の外部に警報を発生する。
【0033】
サイドビューカメラ30は、例えば、車両10のフロントバンパの左右側面部やラジエータグリルの中央部等に設けられるカメラであり、車両10の左右の状況を撮影するために、左側撮影用カメラと右側撮影用カメラの2つカメラが設けられる。このサイドビューカメラ30は、見通しの悪い交差点やT字路等を走行する際に、交差点やT字路等への進入を最小限に留めつつ、左右からの接近車両等の確認を補助するシステムに採用されるものであり、本実施形態の車両盗難防止装置100に流用するものである。なお、撮影された映像(画像データ)は、モバイルセキュリティECU20に送信される。
【0034】
バックビューカメラ40は、例えば、車両10のリヤコンビネーションランプ付近やラゲージドア等に設けられるカメラであり、車両10の後方の状況を撮影するためのものである。このバックビューカメラ40は、車庫入れや縦列駐車などの際に、車両10の後方の確認を補助するシステムに採用されるものであり、本実施形態の車両盗難防止装置100に流用するものである。なお、撮影された映像(画像データ)は、モバイルセキュリティECU20に送信される。
【0035】
上述のサイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40は、車両盗難防止装置100がセキュリティセットモードからセキュリティモードにモード設定が変更されると、車両10の後方及び左右の撮影を所定時間行う。
【0036】
車室内カメラ50は、例えば、車室内のセンタピラー上端部近傍等に、車室内の所定の場所を撮影するために撮影方向が変更可能に設けられている。この車室内カメラ50は、車体との接続部に設けられたカメラ上下用モータ70及びカメラ左右用モータ80によって、上下・左右に撮影方向を変更する。なお、これら各モータは、モバイルセキュリティECU20からの指示に従って、車室内の所定の場所に車室内カメラ50を向けるように動作をする。
【0037】
モバイルセキュリティECU20は、アラームモードにモード設定が変更され、さらに、侵入センサ104、傾斜センサ105、ガラス割れセンサ106、ドア/カーテシSW107、ボンネット開閉検出センサ、運転席シートSW111、助手席シートSW112、リヤ席シートSW113等の各センサからの検出信号や、イモビライザECU103からの不正キー判定に対応する信号を受信すると、この受信信号に応じて、カメラ上下用モータ70及びカメラ左右用モータ80を作動させ、その後盗難行為の撮影を開始する。
【0038】
例えば、ドア/カーテシSW107からドアのこじ開けの検出信号を受信した場合には、車室内カメラ50の撮影方向をこじ開けを検出したドアへ向けるように各モータを作動させ、その後車室内カメラ50による撮影を開始させる。
【0039】
また、ボンネット開閉検出センサからボンネットのこじ開けの検出信号を受信した場合には、車室内カメラ50の撮影方向をフロントガラス方向へ向けるように各モータを作動させ、その後車室内カメラ50による撮影を開始させる。さらに、サイドビューカメラ30による撮影も開始させる。
【0040】
ドア/カーテシSW107からラゲージドアのこじ開けの検出信号を受信した場合には、車室内カメラ50の撮影方向をリヤガラス方向へ向けるように各モータを作動させ、その後車室内カメラ50による撮影を開始させる。さらに、バックビューカメラ40による撮影も開始させる。
【0041】
また、イモビライザECU103からの不正キー判定に対応する信号を受信した場合には、車室内カメラ50の撮影方向を運転席へ向けるように各モータを作動させ、その後車室内カメラ50による撮影を開始させる。
【0042】
運転席シートSW111、助手席シートSW112、リヤ席シートSW113等から乗員の着座の検出信号を受信した場合には、車室内カメラ50の撮影方向を検出したシートへ向けるように各モータを作動させ、その後車室内カメラ50による撮影を開始させる。
【0043】
侵入センサ104、又はガラス割れセンサ106から検出信号を受信した場合には、車室内を満遍なく撮影するために、車室内カメラ50の撮影方向を連続的に変更するように各モータを作動させる。例えば、カメラ左右用モータ80によって、車室内カメラ50の撮影方向が左右に連続的にスイングするように作動させながら、車室内カメラ50による撮影を行う。
【0044】
さらに、傾斜センサ105から検出信号を受信した場合には、サイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40による撮影を開始させる。なお、車室内カメラ50、サイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40によって撮影された映像(画像データ)は、モバイルセキュリティECU20に送信される。
【0045】
通信モジュール60は、サイドビューカメラ30、バックビューカメラ40及び車室内カメラ50によって撮影された画像データと車両盗難情報とをデータセンタ200へ送信する。データセンタ200は、通信モジュール60から送信される画像データ及び車両盗難情報を受信し、この受信した車両盗難情報に基づいて、車両10のユーザが予め指定したユーザの携帯電話や自宅のパソコン、警察、警備会社等へ車両10に盗難行為が発生した旨を通報する。
【0046】
次に、本実施形態における車両盗難防止システムの動作について、図3〜図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、車両10の各ドアのいずれかがアンロックの状態から説明を進める。
【0047】
図3に示すステップS10は、車両10の各ドアがロック状態であるか否かを判定する。ここで、各ドアがロック状態である場合には、ステップS20へ処理を進め、各ドアのいずれかがアンロック状態である場合には、各ドアがロック状態となるまで待機状態となる。ステップS20では、車両盗難防止装置100をセキュリティアンセットモードからセキュリティセットモードへモード変更する。
【0048】
ステップS30では、アプローチセンサ108によって人の接近を検出したか否かを判定する。ここで、人の接近を検出した場合には、ステップS40へ処理を進め、これに該当しない場合には、人の接近を検出するまで待機状態となる。
【0049】
ステップS40では、アプローチセンサ108による人の接近の検出に伴って、車両盗難防止装置100をセキュリティセットモードからセキュリティモードにモード変更する。ステップS50では、サイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40による車両10の周囲の撮影を開始する。
【0050】
ステップS60では、車両の盗難行為を検出する侵入センサ104、傾斜センサ105、ガラス割れセンサ106、ドア/カーテシSW107、ボンネット開閉検出センサ、運転席シートSW111、助手席シートSW112、リヤ席シートSW113等の各センサやイモビライザECU103から、車両10の盗難行為が検出されたか否かを判断する。ここで、盗難行為が検出された場合には、ステップS70へ処理を進め、盗難行為が検出されていない場合には、ステップS30へ処理を移行する。
【0051】
ステップS70では、盗難行為を検出したため、車両盗難防止装置100をセキュリティセットモードからアラームモードにモード変更し、ホーン/サイレン109及びハザード110から警報を所定時間(例えば60秒)車外へ発生する。
【0052】
図4に示すステップS80では、車両10のいずれかのドアのこじ開けを検出したか否かを判定し、いずれかのドアのこじ開けを検出した場合には、ステップS90おいて、こじ開けを検出したドア付近を撮影するように車室内カメラ50の撮影方向を変更し、ステップS100において、車室内カメラ50による撮影を開始する。また、車両10のいずれかのドアのこじ開けを検出していない場合には、ステップS110へ処理を進める。
【0053】
ステップS110では、車両10のボンネットのこじ開けを検出したか否かを判定し、ボンネットのこじ開けを検出した場合には、ステップS120において、フロントガラスの中央付近を撮影するように車室内カメラ50の撮影方向を変更し、ステップS130において、車室内カメラ50による撮影を開始する。さらに、ステップS140では、サイドビューカメラ30による撮影も開始する。また、車両10のいずれかのドアのこじ開けを検出していない場合には、ステップS150へ処理を進める。
【0054】
図5に示すステップS150では、車両10のキーシリンダへの不正なキーの挿入を検出したか否かを判定し、不正なキーの挿入を検出した場合には、ステップS160おいて、運転席に車室内カメラ50の撮影方向を変更し、ステップS170において、車室内カメラ50による撮影を開始する。また、車両10のキーシリンダへの不正なキーの挿入を検出していない場合には、ステップS180へ処理を進める。
【0055】
ステップS180では、車両10のラゲージドアのこじ開けを検出したか否かを判定し、ラゲージドアのこじ開けを検出した場合には、ステップS190において、リヤガラスの中央付近を撮影するように車室内カメラ50の撮影方向を変更し、ステップS200において、車室内カメラ50による撮影を開始する。さらに、ステップS210では、バックビューカメラ40による撮影も開始する。また、車両10のラゲージドアのこじ開けを検出していない場合には、ステップS220へ処理を進める。
【0056】
図6に示すステップS220では、車両10の運転席シートSW111、助手席シートSW112、及びリヤ席シートSW113のうち、いずれかのシートSWが乗員の着座を検出したか否かを判定し、いずれかのシートSWが検出した場合には、ステップS230おいて、乗員の着座を検出したシート付近を撮影するように車室内カメラ50の撮影方向を変更し、ステップS240において、車室内カメラ50による撮影を開始する。また、車両10のいずれかのシートSWも検出していない場合には、ステップS250へ処理を進める。
【0057】
ステップS250では、車両10のガラス割れ、又は車室内侵入を検出したか否かを判定し、ガラス割れ又は車室内侵入を検出した場合には、ステップS260において、車室内を満遍なく撮影するように車室内カメラ50の撮影方向を、例えば左右方向にスイングさせながら、車室内カメラ50による撮影を行う。また、車両10のいずれかのガラス割れ、又は車室内侵入を検出していない場合には、ステップS270へ処理を進める。
【0058】
ステップS270は、車両10へのジャッキアップを検出した場合であり、この場合には、サイドビューカメラ30による車両10外部の左右の撮影を開始し、ステップS280では、サイドビューカメラ30による車両10の後方の撮影を開始する。
【0059】
図7に示すステップS290では、モバイルセキュリティECU20から通信モジュール60に対して、サイドビューカメラ30、バックビューカメラ40、及び車室内カメラ50等によって撮影された画像データを送信する。
【0060】
ステップS300では、通信モジュール60から画像データ及び車両盗難情報が車両10の外部のデータセンタ200に送信される。これにより、車両10の外部に車両盗難が発生したことを通報することが可能となるとともに、盗難者によってサイドビューカメラ30、バックビューカメラ40や車室内カメラ50等が破損されたとしても、盗難行為を収めた画像データを損失することがなくなる。
【0061】
そして、ステップS310において、データセンタ200において、通信モジュール40から送信された画像データ及び車両盗難情報を受信し、予めユーザによって指定された、例えば、ユーザの所有する携帯電話や自宅のパソコン、警察、警備会社等の場所に車両盗難が発生している旨を無線や外部インフラ210を介して通報する。
【0062】
これにより、ユーザが車両10から遠く離れていたとしても、車両10が盗難行為にあっていることを即座に知ることができる。また、警察や警備会社等に通報することで、速やかに車両盗難の発生現場にかけつけることが可能となる。さらに、通信モジュール60から受信した盗難行為を収めた画像データをデータセンタ200で保存しておくことで、盗難後に盗難者を特定したり、犯行の証拠としたりすることも可能になる。
【0063】
このように、本実施形態の車両盗難防止装置100及び車両盗難防止システムは、車両10の周囲へ向けて出力された出力波が人によって反射され、その反射波を受信したときに車両10への人の接近を検出する。これにより、例えば、犬や猫等による車両10への接近や接触を車両10の盗難行為を行う加害者として誤検出しないようにすることができる。その結果、人以外の車両10への接近や接触によって、車両10に搭載されたサイドビューカメラ30やバックビューカメラ40による撮影を開始しないようにすることができる。
【0064】
また、本実施形態における、人の接近を検出した場合に撮影するサイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40は、車両盗難防止装置100としてではなく、別の用途に用いられるシステムのカメラであり、これらのカメラを本実施形態の盗難防止装置100に流用することで、新規にカメラを追加することがなくなり、その結果、カメラを設けるためのコストを削減することができる。さらに、サイドビューカメラ30及びバックビューカメラ40によって、車両10への人の接近を検出した場合に撮影することで、車両10の後方や左右から接近する加害者の顔等を撮影することが可能となり、加害者の特定に利用することができる。
【0065】
また、本実施形態に用いられる車室内カメラ50は、盗難行為を検出した場所へ撮影方向を変更したうえで撮影するため、盗難行為を確実に撮影することが可能となる。なお、盗難行為を検出した場所が一定の方向でない場合にも、車室内を満遍なく撮影するために、車室内カメラ50の撮影方向を連続的に変更するため、同様に盗難行為を確実に撮影することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止システムを示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止システムにおけるモード設定の変更の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止システムにおけるドア及びボンネットのこじ開けを検出した際の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止システムにおける不正キーのキーシリンダへの挿入及びラゲージドアのこじ開けを検出した際の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止システムにおけるシードSW、ガラス割れ、車室内侵入、及びジャッキアップを検出した際の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係わる、車両盗難防止システムにおける車両10の外部との通信処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係わる、アプローチセンサ108の検出範囲を示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 車両
20 モバイルセキュリティECU
30 サイドビューカメラ
40 バックビューカメラ
50 車室内カメラ
60 通信モジュール
70 カメラ上下用モータ
80 カメラ左右用モータ
100 車両盗難防止装置
108 アプローチセンサ
200 データセンタ
210 外部インフラ

Claims (6)

  1. 車載カメラと、
    車両の周囲へ向けて出力した出力波が反射してきたとき、その反射波に基づいて車両への人の接近を検出する接近検出手段と、
    前記接近検出手段により人の接近を検出した場合に、前記車載カメラにて車両の外部を撮影する撮影手段とを備えることを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 前記接近検出手段は、車両の周囲の所定エリア内への人の侵入を検出することを特徴とする請求項1記載の車両盗難防止装置。
  3. 前記車載カメラは、車両の後方及び車両の左右を撮影する複数のカメラによって構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の車両盗難防止装置。
  4. 車室内に設けられた車内カメラと、
    前記車内カメラにて車両の盗難行為を撮影する車内撮影手段と、
    前記車内カメラの撮影方向を変更する撮影方向変更手段と、
    車両における盗難行為が行われる場所を検出する盗難行為検出手段とをさらに備え、
    前記撮影方向変更手段は、前記盗難行為検出手段によって車両における盗難行為が行われている場所を検出した場合に前記車内カメラの撮影方向をその盗難行為を検出した場所に変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  5. 前記撮影手段及び前記車内撮影手段による撮影が開始された後、前記車両への人の接近及び前記車両への盗難行為を収めた画像データを車両の外部に送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  6. 請求項5記載の車両盗難防止装置と、
    前記送信手段によって送信される前記盗難行為を収めた画像データと車両盗難情報とを受信し、予めユーザによって指定された場所に車両盗難の発生を通報する管理センタとを備えることを特徴とする車両盗難防止システム。
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