JP2004155257A - ボーディングブリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボーディングブリッジのキャブ9は、キャブ本体部及び連絡部から構成されている。連絡部内の先端部には、昇降リフター31が設けられている。昇降リフター31は、可動床33、支持部、昇降部、及び床部を備えている。操作員は、車椅子に乗った乗客が搭乗するときに、可動床33が乗降口13aの床14と同じ高さになるように操作スイッチを操作する。
【選択図】 図10
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボーディングブリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、航空機にかかる重量負荷は、荷物の積み込み及び積み下ろし、あるいは、乗客の乗降等により増減する。そして、この負荷の増減により、航空機の乗降口の地面に対する位置が変動する。したがって、ボーディングブリッジを乗降口に装着する際、何ら手段を講じなければ、乗降口の床と、ボーディングブリッジの先端部に設けられたキャブの床との間に段差が生じてしまうおそれがある。
【0003】
そこで、従来のボーディングブリッジは、乗降口の床とキャブの床との位置関係を検出するオートレベラーを有していた(例えば、特許文献1参照。)。そして、このオートレベラーにより乗降口の床とキャブの床との位置関係を検出し、検出された位置関係に基づいてボーディングブリッジを昇降させていた。それにより、乗降口の床とキャブの床との間に生じる段差を小さくすることができた。
【0004】
しかし、乗降口の床とキャブの床との間の段差を完全になくしてしまうと、乗降口に設けられたドアを開閉することが困難となる。よって、キャブの床の位置は、乗降口の床の位置より低い必要がある。それゆえに、乗降口の床とキャブの床との間には、200mm程度の段差を常時形成している。
【0005】
【特許文献1】
特許第2750576号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、車椅子に乗った乗客にとっては、その段差が乗降する際の障害となる。そのため、車椅子に乗った乗客は航空機に容易に乗降することができなかった。
【0007】
また、交通バリアフリー法が施行され、それに伴い様々な交通機関においてバリアフリー化が進められる中、ボーディングブリッジだけがその例外たることはできない。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボーディングブリッジにおいて、乗客、特に、車椅子に乗った乗客が航空機に乗降する際、キャブの床と航空機の乗降部の床との間に段差が発生することを防ぎ、乗客が航空機に容易に乗降できる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るボーディングブリッジは、乗降通路を有するボーディングブリッジ本体と、該ボーディングブリッジ本体の先端部に設けられ、航空機の乗降部に着脱自在に構成されたキャブとを有し、該キャブを上記航空機の乗降部に取り付けているときに上記キャブの床部が上記航空機の乗降部の床部と同一面にないボーディングブリッジであって、上記キャブ内の先端部に設けられ、通常時に上記キャブの床部と同一面にある可動床と、上記キャブを上記航空機の乗降部に取り付けているときに少なくとも上記可動床を上記航空機の乗降部の床部と同一面の位置に昇降する昇降装置と、を備えているものである。
【0010】
これにより、昇降装置が、キャブを航空機の乗降部に取り付けているときに、少なくとも可動床を航空機の乗降部の床部と同一面の位置に昇降する。よって、可動床と航空機の乗降部の床部との段差がなくなる。それゆえに、上記段差を原因とした航空機への乗降の困難性を取り除くことができる。したがって、本発明によれば、乗客、特に、車椅子に乗った乗客は、航空機に容易に乗降することができる。
【0011】
本発明に係るボーディングブリッジは更に、上記可動床を昇降可能範囲内の任意の位置に保持するように上記昇降装置を制御する制御装置を備えているものである。
【0012】
これにより、制御装置が可動床を昇降可能範囲内の任意の位置に保持するように昇降装置を制御するため、可動床と航空機の乗降部の床部との段差が大小したとしても、該段差をなくすことができる。したがって、本発明に係るボーディングブリッジを多種多様の航空機に汎用させることができる。
【0013】
本発明に係るボーディングブリッジは更に、上記可動床に設けられ、上記可動床が上記航空機の乗降部の床部と同一面になったときに上記航空機の乗降部の床部に架け渡し自在に構成されている架橋板を備えているものである。
【0014】
これにより、可動床が航空機の乗降部の床部と同一面になったときに、架橋板が航空機の乗降部の床部に架け渡し自在に構成されている。よって、可動床と航空機の乗降部の床部とが同一面になったときに、可動床と航空機の乗降部の床部との間に隙間が生じていたとしても、上記隙間に架橋板を架け渡すことにより、上記隙間を原因とした航空機への乗降の困難性を取り除くことができる。したがって、本発明によれば、乗客、特に、車椅子に乗った乗客は、航空機にさらに容易に乗降することができる。
【0015】
本発明に係るボーディングブリッジは更に、可動床が、通常時に上記航空機の乗降部の床部より低い位置にあるものである。
【0016】
これにより、可動床が通常時に航空機の乗降部の床部より低い位置にあるため、航空機の乗降部に設けられたドアを通常時に開閉するとき、可動床がその開閉の妨げとなることはない。したがって、本発明によれば、通常時において航空機の乗降部に設けられたドアの開閉を容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、昇降装置が、キャブを航空機の乗降部に取り付けているときに、少なくとも可動床を航空機の乗降部の床部と同一面の位置に昇降する。よって、可動床と航空機の乗降部の床部との段差がなくなる。したがって、上記段差を原因とした航空機への乗降の困難性を取り除くことができ、乗客、特に、車椅子に乗った乗客は、航空機に容易に乗降することができる。
【0018】
また、制御装置が可動床を昇降可能範囲内の任意の位置に保持するように昇降装置を制御するため、可動床と航空機の乗降部の床部との段差が大小したとしても、該段差をなくすことができる。したがって、本発明に係るボーディングブリッジを多種多様の航空機に汎用させることができる。
【0019】
また、可動床が航空機の乗降部の床部と同一面になったときに、架橋板が航空機の乗降部の床部に架け渡し自在に構成されている。よって、可動床と航空機の乗降部の床部とが同一面になったときに、可動床と航空機の乗降部の床部との間に隙間が生じていたとしても、上記隙間に架橋板を架け渡すことにより、上記隙間を原因とした航空機への乗降の困難性を取り除くことができる。したがって、乗客、特に、車椅子に乗った乗客は、航空機にさらに容易に乗降することができる。
【0020】
また、可動床が通常時に航空機の乗降部の床部より低い位置にあるため、航空機の乗降部に設けられたドアを通常時に開閉するとき、可動床がその開閉の妨げとなることはない。したがって、通常時において航空機の乗降部に設けられたドアの開閉を容易に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るボーディングブリッジ1は、空港のターミナルビル3の乗降口3aに接続されたロータンダ(基部円形室)5と、ロータンダ5に固定されたトンネル部7と、トンネル部7の先端に正逆回転自在に設けられ、航空機13の乗降口13aに接続されるキャブ(先端円形室)9とを備えている。なお、本発明で言うところのボーディングブリッジ本体はロータンダ5及びトンネル部7によって構成されている。
【0023】
図2に示すように、ロータンダ5は支持台11によって鉛直軸回りに正逆回転自在に支持されている。トンネル部7は、ロータンダ5とキャブ9とをつなぐ連絡通路を形成する伸縮自在な筒状体であり、第1トンネル7a及び第2トンネル7bによって構成されている。第2トンネル7bは、第1トンネル7aに対してスライド移動自在に組み立てられている。そして、第2トンネル7bが第1トンネル7aに対してスライドすることにより、トンネル部7は全体が伸縮するようになっている。第2トンネル7bには、支持脚としてドライブコラム15が設けられている。このドライブコラム15の下端部には、一組の駆動輪17が設けられている。駆動輪17は前進走行及び後退走行が自在に構成されている。また、駆動輪17は、舵角がトンネル部7の長手方向に対して−90゜〜+90゜の範囲内で変更可能なように、鉛直軸回りの正逆回転が自在に構成されている。更に、ドライブコラム15には、トンネル部7を上下移動させる昇降機構19が設けられている。
【0024】
キャブ9は、第2トンネル7bの先端に設けられ、図示しない駆動機構によって第2トンネル7bに対し鉛直軸回りに正逆回転自在に構成されている。なお、キャブ9はトンネル部7の先端に取り付けられているので、ドライブコラム15の昇降機構19によってトンネル部7を上下移動させることにより、キャブ9もトンネル部7と同様に上下移動することになる。つまり、キャブ9は上下移動自在に構成されている。
【0025】
図1、図3及び図4に示すように、キャブ9は、円筒状のキャブ本体部9aと、キャブ本体部9aと航空機13の乗降口(乗降部)13aとをつなぐ略直方体状の連絡部9bとから構成されている。
【0026】
図3に示すように、キャブ本体部9aには、後述する操作パネル21を有するコントロールコンソール23が設けられている。このコントロールコンソール23が後述する昇降リフター31を制御する。なお、本発明で言うところの制御装置はコントロールコンソール23に対応する。
【0027】
図5に示すように、操作パネル21には、昇降リフター31の昇降、トンネル部7の昇降、及びキャブ9の回転を操作するための操作スイッチ25、駆動輪17を操作するための操作レバー27、駆動輪17とその周辺を監視するためのモニターTV付タッチパネルグラフィック表示器29等が設けられている。
【0028】
操作レバー27は、多方向の自由度をもったレバー状入力装置(ジョイスティック)によって形成され、任意の方向に傾倒自在に構成されている。そして、操作員が操作レバー27を押し倒すことにより、駆動輪17はその向きが操作レバー27の傾倒方向に一致するまで回転し、その後、その方向に直進走行するようになっている。
【0029】
図3及び図4に示すように、連絡部9b内の先端部には、昇降リフター31が設けられている。
【0030】
図6及び図7に示すように、昇降リフター31は、可動床33、支持部35、昇降部37、及び床部39を備えている。なお、本発明で言うところの昇降装置は昇降部37等によって構成されている。
【0031】
可動床33は長方形状の薄板であり、昇降部37により昇降される。可動床33は、可動床33が最も低い位置にあるときに、キャブ9の床10と同一面にある(図8参照)。
【0032】
また、可動床33の下面には第1固定部41が設けられ、その第1固定部41には後述する第1リンク43の一端(左端)が回転自在に固定されている。
【0033】
さらに、図9に示すように、可動床33の先端部には渡し板45が設けられている。渡し板45は長方形状の薄板であり、蝶番47によって可動床33の先端部に対して回転自在に固定されている。渡し板45は、通常時に可動床33に重なった状態にある。なお、本発明で言うところの架橋板は渡し板45によって構成されている。
【0034】
図6及び図7に示すように、支持部35は直方体状の部材である。支持部35は、可動床33が最も低い位置にあるときに、可動床33を支持する。
【0035】
昇降部37は、第1〜第4リンク43,49と、第1〜第4ヒンジ51,53と、第1及び第2パワーシリンダ55とを有する。第2リンク49は第1リンク43の手前側に位置する。ただし、第3及び第4リンク、第3及び第4ヒンジ、及び第2パワーシリンダーの図示は省略されている。また、第3及び第4リンク、第3及び第4ヒンジ、並びに第2パワーシリンダは、第1及び第2リンク43,49、第1及び第2ヒンジ51,53、並びに第1パワーシリンダ55の奥側に位置する。
【0036】
第1リンク43の他端(左端)には第1ローラ57が設けられている。第1ローラ57は床部39の上面に接し、床部39を左右方向に移動自在に構成されている。
【0037】
第2リンク49の一端(左端)には第2ローラ59が設けられ、他端(右端)は床部39の上面に設けられた第2固定部60に回転自在に固定されている。第2ローラ59は可動床33の下面に接し、可動床33の下面を左右方向に移動自在に構成されている。
【0038】
第1ヒンジ51は第1及び第2ヒンジ部61,63を有する。第1及び第2ヒンジ部61,63は互いに回転自在に接続されている。第1ヒンジ部61は後述するピストン65の先端部に固定され、第2ヒンジ部63は第2リンク49の中央部に接続されている。すなわち、第1ヒンジ51は、ピストン65の先端部と第2リンク49の中央部とをつなぎ合わせている。
【0039】
第2ヒンジ53は第1パワーシリンダ55の外面における軸直交方向の中央部に回転自在に接続される一方、第1リンク43における第1リンク43の中央部と第1ローラ57との間に固定されている。
【0040】
第1パワーシリンダ55は、内部にピストン65を有し、そのピストン65を空気圧又は油圧により直線状に駆動させるものである。そして、ピストン65を直線状に駆動させることにより、可動床33はリンク43,49及びヒンジ51,53を介して昇降する。
【0041】
なお、第3及び第4リンク、第3及び第4ヒンジ、並びに第2パワーシリンダはそれぞれ、第1及び第2リンク43,49、第1及び第2ヒンジ51,53、並びに第1パワーシリンダ55と同様の構成である。
【0042】
また、図3及び図4に示すように、連絡部9bの先端部にはバンパー9cが設けられている。
【0043】
ここで、本実施形態に係るボーディングブリッジ1を用いて、ボーディングブリッジ1のキャブ9を航空機13の乗降口13aに取り付ける工程を説明する。ここで、ボーディングブリッジ1は、図1で示す待機位置(実線のボーディングブリッジ1)にあるものとする。
【0044】
まず、キャブ9に乗り込んだ操作員は、ボーディングブリッジ1の待機位置から装着位置(二点鎖線のボーディングブリッジ1)への移動に際して、目視にて航空機13の乗降口13aの位置を把握し、それから、操作レバー27を乗降口13aの方向に押し倒す。この操作レバー27の操作により、駆動輪17は、その進行方向が操作レバー27の傾倒方向に一致するまでその場で回転する。その後、駆動輪17は、当該傾倒方向に向かって直進走行する。なお、この際、トンネル部7及びキャブ9の昇降高さ等は、航空機13の乗降口13aの位置に応じて操作員によって適宜調節される。
【0045】
そして、駆動輪17の直線移動が終了し、ボーディングブリッジ1は図1に示すような装着位置(二点鎖線のボーディングブリッジ1)に達する。以上により、ボーディングブリッジ1の航空機13に対する装着が完了する。
【0046】
このとき、航空機13の乗降口13aに設けられたドア(図示せず)の開閉を容易に行うことができるように、図8に示すように、キャブ9の床10は航空機13の乗降口13aの床14より200mm程度低い位置にある。言い換えれば、キャブ9の床10と乗降口13aの床14との間には、200mm程度の段差が形成されている。さらに言い換えれば、キャブ9の床10と乗降口13aの床14とは同一面にない。
【0047】
次に、本実施形態に係るボーディングブリッジ1を用いて、乗客の乗降を行う際の工程を説明する。なお、通常時には、可動床33は最も低い位置、すなわち、キャブ9の床10と同一面にある。
【0048】
(健常者の乗降時)
キャブ9に乗り込んだ操作員は、健常者が乗降するときには、可動床33を最も低い位置のままにする(図8参照)。すなわち、可動床33がすでに最も低い位置にあるため、操作員は操作スイッチ25を操作する必要はない。
【0049】
(車椅子に乗った乗客の搭乗時)
車椅子に乗った乗客が搭乗する際、その乗客が可動床33に達したときに、操作員は、可動床33が乗降口13aの床14と同じ高さ、すなわち、同一面になるように、操作スイッチ25を操作する。言い換えれば、操作員が操作スイッチ25を操作することにより、コントロールコンソール23が可動床33を乗降口13aの床14と同じ高さに保持するように昇降部37を制御する。それにより、図7に示すように、ピストン65が所定位置まで伸びる。それに従い、第2リンク49が第2ヒンジ部63により上方に引っ張られ、第2ローラ59が可動床33の下面を右方向に移動する。このとき、同時に、第1ローラ57も床部39の上面を右方向に移動する。また、第3及び第4リンク、第3及び第4ヒンジ、並びに第2パワーシリンダも、第1及び第2リンク43,49、第1及び第2ヒンジ51,53、並びに第1パワーシリンダ55と同様の動作を行う。以上により、図10に示すように、可動床33は、乗降口13aの床14と同じ高さまで上昇する。すなわち、可動床33と乗降口13aの床14とは同一面となる。
【0050】
また、連絡部9bの先端部にはバンパー9cが設けられているため、可動床33と航空機13の乗降口13aとの間には150mm程度の隙間が生じる(図10参照)。そこで、図9に示すように、操作員等が渡し板45を時計回りに回転させることにより、渡し板45を乗降口13aの床14に架け渡す。
【0051】
以上により、車椅子に乗った乗客は、航空機13に容易に搭乗することができる。
【0052】
また、車椅子に乗った乗客の搭乗が完了した後、操作員は、渡し板45を反時計回りに回転させることにより、渡し板45を可動床33に重ねる。それから、可動床33が最も低い位置になるように、操作スイッチ25を操作する。それにより、図6に示すように、ピストン65が所定位置まで縮む。それに従い、第2リンク49が第2ヒンジ部63により下方に引っ張られ、第2ローラ59が左方向に移動する。このとき、同時に、第1ローラ57も左方向に移動する。以上により、可動床33は、キャブ9の床10と同じ高さまで下降する。
【0053】
(車椅子に乗った乗客が航空機から降りる時)
操作員は、上述と同様にして、まず可動床33を乗降口13aの床14と同じ高さまで上昇させ、車椅子に乗った乗客が可動床33に達した後、可動床33をキャブ9の床10と同じ高さまで下降させる。
【0054】
本実施形態によれば、車椅子に乗った乗客が搭乗するとき、あるいは、降りるときに、操作員が操作スイッチ25を操作することにより、可動床33が乗降口13aの床14と同一面になる。よって、車椅子に乗った乗客が搭乗するとき、あるいは、降りるときには、可動床33と乗降口13aの床14との段差がなくなる。それゆえに、上記段差を原因とした航空機13への乗降の困難性を取り除くことができる。したがって、本実施形態によれば、乗客、特に、車椅子に乗った乗客は、航空機13に容易に乗降することができる。
【0055】
また、操作員が操作スイッチ25を操作することにより、コントロールコンソール23が可動床33を昇降可能範囲内の任意の位置に保持するように昇降部37を制御するため、可動床33と乗降口13aの床14との段差が大小したとしても、該段差をなくすことができる。したがって、本実施形態に係るボーディングブリッジ1を多種多様の航空機13に汎用させることができる。
【0056】
また、車椅子に乗った乗客が搭乗するとき、あるいは、降りるときに、操作員等が渡し板45を乗降口13aの床14に架け渡す。よって、キャブ9と航空機13の乗降口13aとの間に生じている隙間に渡し板45を架け渡すことにより、上記隙間を原因とした航空機13への乗降の困難性を取り除くことができる。したがって、本実施形態によれば、乗客、特に、車椅子に乗った乗客は、航空機13にさらに容易に乗降することができる。
【0057】
また、キャブ9の床10及び可動床33が通常時に乗降口13aの床14より低い位置にあるため、航空機13の乗降口13aに設けられたドアを通常時に開閉するとき、キャブ9の床10及び可動床33がその開閉の妨げとなることはない。したがって、本実施形態によれば、通常時において上記ドアの開閉を容易に行うことができる。
【0058】
なお、本実施形態では、昇降リフター31が上述のように構成されているが、可動床33を所定時に乗降口13aの床14と同一面になるように昇降させることができる限り、昇降リフター31はどのような構成であってもよい。
【0059】
また、本実施形態では、渡し板45が蝶番47によって可動床33の先端部に対して回転自在に固定されているが、渡し板が蝶番によって可動床33の先端部に対して回転自在に固定されるとともに渡し板自体が折り畳み自在に構成されてもよい。また、渡し板が可動床33の先端部にスライド自在に固定されてもよい。また、渡し板が可動床33の先端部に設けられるとともに渡し板自体が伸縮自在に構成されてもよい。また、渡し板を乗降口13aの床14に架け渡すことができる限り、渡し板はどのような構成であってもよい。
【0060】
また、本実施形態では、車椅子に乗った乗客の搭乗時、あるいは、降りるときに、可動床33を乗降口13aの床14と同一面になるように昇降させているが、これに限らず、必要に応じて適宜可動床33を乗降口13aの床14と同一面になるように昇降させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るボーディングブリッジの平面図である。
【図2】実施形態に係るボーディングブリッジの側面図である。
【図3】実施形態に係るキャブの平面図である。
【図4】実施形態に係るキャブの正面図である。
【図5】実施形態に係る操作パネルの斜視図である。
【図6】実施形態に係る昇降リフターの側面図である。
【図7】実施形態に係る昇降リフターの側面図である。
【図8】実施形態に係るキャブの側面図である。
【図9】実施形態に係る渡り板の側面図である。
【図10】実施形態に係るキャブの側面図である。
【符号の説明】
1 ボーディングブリッジ
9 キャブ
10 キャブの床
13 航空機
14 航空機の乗降口の床
31 昇降リフター
33 可動床
35 支持部
37 昇降部(昇降装置)
39 床部
Claims (4)
- 乗降通路を有するボーディングブリッジ本体と、該ボーディングブリッジ本体の先端部に設けられ、航空機の乗降部に着脱自在に構成されたキャブとを有し、該キャブを上記航空機の乗降部に取り付けているときに上記キャブの床部が上記航空機の乗降部の床部と同一面にないボーディングブリッジであって、
上記キャブ内の先端部に設けられ、通常時に上記キャブの床部と同一面にある可動床と、
上記キャブを上記航空機の乗降部に取り付けているときに少なくとも上記可動床を上記航空機の乗降部の床部と同一面の位置に昇降する昇降装置と、
を備えているボーディングブリッジ。 - 上記可動床を昇降可能範囲内の任意の位置に保持するように上記昇降装置を制御する制御装置を備えている請求項1記載のボーディングブリッジ。
- 上記可動床に設けられ、上記可動床が上記航空機の乗降部の床部と同一面になったときに上記航空機の乗降部の床部に架け渡し自在に構成されている架橋板を備えている請求項1又は2記載のボーディングブリッジ。
- 可動床は、通常時に上記航空機の乗降部の床部より低い位置にある請求項1〜3のいずれか1つに記載のボーディングブリッジ。
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