JP2004154673A - フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の交換型のフィルタエレメントを交換するにはそのハウジングの着脱に面倒な作業を要したので簡易な操作で容易にハウジングを着脱できる装置を提供することを課題とする。
【解決手段】供給液入口通路及び濾液の出口通路を有する固定ヘッド部に、フィルタエレメント及びそれを収納するハウジングの上端部を結合するようにしたフィルタ装置において、前記ハウジングを傾斜位置から前記ヘッド部下方の垂直位置に枢動させ、次いで前記ハウジングを垂直上方に押し上げて前記ハウジング及び前記フィルタエレメントの上端部を前記ヘッド部に気密結合し、フィルタエレメントの交換時にはこれとは逆の運動をさせるようにした。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルタエレメントを交換することが可能なフィルタ装置に関し、更に詳しくは配管系に接続するための固定ヘッド部にハウジング並びにフィルタエレメントを結合するコネクタ機構を備えたフィルタ装置に関する。ヘッド部は少なくとも濾過すべき流体の入口並びに出口を有し、場合によりフィルタ装置内部のガスを抜くためのガスベントを備えることがある。
【0002】
【従来の技術】
液体や気体等の流体の精製又は分離に使用されるフィルタ装置には内部のフィルタエレメントが交換できない使い捨て型のものと、内部のフィルタエレメントが交換できる交換型のものがある。使い捨て型のフィルタ装置はフィルタエレメントを収納するハウジング及び流体出入口を有する蓋部(ヘッド部)に多量の合成樹脂を使用するため、使い捨ては不経済であり、資源の無駄使いとなる。
一方、交換型のフィルタ装置は特開平10−110657号、特開平8−200572号、特開平5−361212号等に記載されているように、流体の入口、出口等のマニフォルドを有する固定ヘッド部に、フィルタエレメントを収容したハウジングの一端部を着脱自在に結合してフィルタエレメントを交換できるようにしている。このような交換型のフィルタ装置は大別して(1)固定ヘッド部とハウジングの合わせ目において、固定ヘッド部の周部リムにネジを設け、ハウジングの周部リムを内ねじを切った遊びリングで支持し、このリングを回転させてネジを固定ヘッド部のネジに結合するようにしたもの、(2)固定ヘッド部とハウジングの合わせ目において、固定ヘッド部とハウジングの周部に外方に突出するリムをそれぞれ設け、これらのリムをクランプバンド或いはリングバンドで締着するようにしたもの、(3)固定ヘッド部とハウジングの合わせ目において、固定ヘッド部とハウジングの周部に外方に突出するリムを設け、リムに沿って定間隔で多数の貫通孔を設け、これらの貫通孔を利用してボルトとナットで固定ヘッド部とハウジングを互いに結合するようにしたものがある。
【0003】
図11は上記(2)の型の結合手段を有する交換型液体フィルタ装置の一例を示し、入口通路45、出口通路49(場合によりガスベント46、47を備える)を有する固定ヘッド部40と、フィルタエレメント42を内部に収納したハウジング41(場合によりドレイン51を備える)とから構成され、それらの合わせ目の周部に形成される外周リム49、50を、クランプバンド43で結合したものである。なお44はシールリング、52はフィルタエレメント42をヘッド部に対して密着するための偏倚バネである。フィルタエレメント42は公知であり、合成樹脂製の内外多孔円筒の間にプリーツ状に折り曲げたフィルタ膜を収納し、フィルタ膜と多孔内外円筒の上下端を気密封止したものであり、被処理液は固定ヘッド部10の入口45から導入され、ハウジング41の内壁に沿って流れ、次いで外円筒の多孔を経てフィルタ膜を透過し、濾液は内円筒の内部通路から固定ヘッド部40の出口通路48に出て行く。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−110657号公報
【特許文献2】
特開平8−200572号公報
【特許文献3】
特開平5−361212号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記(2)の従来例のフィルタ装置を組み立てるか或いは交換するには、先ずハウジング41にフィルタエレメント42を収納し、ハウジング41を手で保持してバネ52の力に抗して押し上げて周部リム49、50を密着させ、クランクバンド43でその周りに被せ、クランプバンド43の両端に設けた締着具(例えば雌雄ネジ)でクランプバンド43の両端を相互に引き寄せて締め付ける。この作業では固定ヘッド部の所定位置にハウジング及びクランプバンドを同時に合わせる必要があるので、この作業は一人では到底無理であり、フィルタエレメント及びハウジングの重量が大きい場合あるいは大型である場合には大きな力が必要であり、うまく合わせないとハウジングが作業中に脱落することがあり、またクランプの取り外し及び締め付けに手間と時間がかかる作業を必要とする。
また、上記(1)の場合には、ハウジングを手で保持しながらネジ付きリングを何度も回して固定ヘッドのネジに所定位置までねじ込む必要があり、又ハウジングとカートリッジの重量が大きい場合には特に操作が困難である。
さらに、上記(3)の場合でも、ハウジングを手で保持してハウジングの周部リムを固定ヘッド部にネジ孔が整列するように押し当てて保持し、次いでボルトとナットに嵌め、ハウジングを回して所定位置までねじ込む必要があるので、同様な労力と時間を要する。
また逆にハウジングの取り外しの場合も上記と同様な作業が必要で手間と時間がかかる。
さらに据付にあたり、取付場所が狭くまた位置の調整が難しい。
従って、ハウジングが再使用可能でフィルタエレメントが交換できる型のフィルタ装置において、上記の欠点がなく、簡単な操作で容易にハウジングの着脱及びフィルタエレメント42の交換ができるフィルタ装置を提供することが本発明の課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、フィルタエレメントを交換可能とし、ハウジング及びヘッド部を構成する蓋部分をいずれも恒久的に使用されるようにステンレス鋼その他の耐食性及び/又は耐食性の金属及び樹脂から製作すると共に、操作レバーの操作により容易にハウジングをヘッド部に着脱できるように構成すると共に、ハウジングの内部に収納されるフィルタエレメントを容易に交換できるように、上記操作レバーの操作だけでヘッド部がフィルタエレメントの交換の邪魔にならない位置にハウジングを移動させることができるフィルタ装置の構造を研究した。
その結果、フィルタエレメントの交換が容易に行えるように交換時にハウジングを傾斜させ、ヘッド部は支持フレームに固定し、ハウジングを傾動させることにした。このためには、フィルタエレメントを収納するハウジングを初期の傾斜位置からヘッド部下方の垂直位置にし、次いでハウジングを垂直上方に押し上げてハウジング及びフィルタエレメント上端部をヘッド部に気密結合し、使用後にはこれとは逆の運動をさせるようにした。
なお、ここに上下位置関係は説明の都合上選択したものであり、実際の使用時の姿勢では固定ヘッド部を下に、ハウジングを上にすることもある。
【0007】
すなわち、本発明は、供給液入口通路及び濾液の出口通路を有する固定ヘッド部に、フィルタエレメント及びそれを収納するハウジングの上端部を結合するようにしたフィルタ装置において、フィルタエレメントを収納するハウジングを初期の傾斜位置からヘッド部下方の垂直位置に枢動させ、次いでハウジングを垂直上方に押し上げてハウジング及びフィルタエレメント上端部をヘッド部に気密結合し、フィルタエレメントの交換時にはこれとは逆の運動をさせるようにしたフィルタ装置である。
このような運動は、前記ハウジングの上端部に枢着した操作レバーのカム板に設けたカムスロットと固定ヘッド部を支持するフレームに固定され且つ前記カムスロットに嵌合したカムピンとが、前記操作レバーの操作の際に作りだすことができる。
またこの運動は、更に前記ハウジングの下部を支持する案内ピンが前記フレームの一部に形成された垂直案内スロットにより規制されることで円滑な運動となる。
【0008】
本発明は、交換可能なフィルタエレメントと、該フィルタエレメントを収納するハウジングと、該ハウジングの開放上端部を気密的に閉鎖すると共に前記フィルタエレメントに濾過すべき流体を導くための原液入口及び濾液出口を備えたヘッド部と、前記ハウジング及び前記ヘッド部を支持する支持フレームとを有するフィルタ装置において、前記ヘッド部は前記フレームに固定され、前記ハウジングの下端部には案内ピンが設けられ、前記案内ピンは前記支持フレームに設けられたほぼ垂直な案内スロットに上下動可能に支持され、前記ハウジングの上部は第1位置及び第2位置の間を揺動できる操作レバーに枢着軸により枢着され、前記操作レバーは前記フレームに固定されたカムピンが嵌合するカムスロットを有し、前記カムスロットの形状は、前記第1の位置において前記カムピンにより前記ハウジングを前記ヘッド部に結合し、前記操作レバーを前記第1の位置から第2の位置に移動するにつれて前記第1の位置において前記ハウジングをほぼ垂直に押し下げ、次いで前記フィルタエレメントが取り出せる位置まで傾動させるように形作られていることを特徴とするフィルタ装置により、本発明の課題を解決した。
上記の運動を可能にする前記カムスロットの形状は、前記操作レバーが前記第1の位置にある時に前記枢着軸を前記カムピンに最も近くに引き寄せ、前記操作レバーが前記第1の位置から離れるにつれて前記枢着軸を前記カムピンからほぼ垂直に引き離し、次いで前記操作レバーが第2の位置に向けて接近するにつれて前記枢着軸を前記カムピンから遠ざけるように構成されているときに可能となる。
しかし、前記カムスロットとカムピンだけの運動では正確な運動は達成できないので、更に安定且つ正確な運動を実現するには、前記ハウジングの垂直運動の下限を前記案内ピン及び前記案内スロットにより制限することが好ましい。
【0009】
【作用】
上記の結合機構を有するフィルタ装置は、ハウジングが第1の位置(図1の垂直位置)から第2の位置(図9〜図10の傾斜位置)に移動する場合に次のように動作する(第2の位置から第1の位置への移動は可逆的である)。先ず操作レバーを引くと、操作レバーのカムスロットの縁部が固定カムピンに押されるのでハウジングの上側部に固定された枢着軸が下方に押され、それによりハウジングが下に押される。このときハウジングの下端部に固定した案内ピンは案内スロットにより下方に案内される。ハウジングの液体出入口はヘッド部の下端部から十分に離れる。
この状態から更に操作レバーを引くと枢着軸は下方に押されるが、案内ピンは案内スロットの下端に突き当たって制止されるので、操作レバーを更に押し下げるとその後は枢着軸は案内ピンを軸として前方に移動することができる。カムスロットは枢着軸より次第に遠ざかる軌跡を有するので操作レバーを更に押し下げると枢着軸と共にハウジングは前方に傾動してその開放上端はヘッド部から完全に外れた位置に来る。こうして使用済みのフィルタエレメントを取り外し、新規なものと交換することができる。逆に新規フィルタエレメントを正規位置に結合するには操作レバーを押し上げることにより、これと逆の経路をたどることは明らかである。
このようにしてフィルタエレメントの交換に必要なスペースは小さくなり、正確で確実な作業が可能となり、フィルタエレメント交換作業に必要な労力と時間が短縮できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図1〜図10を参照して本発明のフィルタ装置の実施の形態を詳しく説明する。以下の説明では固定ヘッドを上部にハウジングを下部に配置して構造を示すが、上下を反転した使用法もフィルタエレメントの取り出しに重力の作用を利用できる点で有利であるので、上下の語は単なる相対的な語と理解すべきである。
図1はフィルタエレメント30(図3、図10参照)及びハウジング2が固定ヘッド部1に液密に結合されたフィルタ装置を示し、図2〜図6はハウジング2をこの結合位置からフィルタエレメントの取り出し位置に移動させる順次の工程にあるフィルタ装置を示し、図7〜図9はフィルタエレメントを回転してハウジングからの取り出し位置に移動させる順位の工程にあるフィルタ装置を示し、図10はフィルタエレメント30の取り出し状態にあるフィルタ装置を示す。新規フィルタエレメントと交換した後にハウジングをヘッド部に結合する行程はこれらの図を逆にたどる。
【0011】
ここにフィルタ装置はフィルタエレメントを交換するタイプであり、このようなフィルタエレメントは公知である。図3及び図10から分かるようにフィルタエレメント30は、多数の開孔31を有するフッ素樹脂やPP、PE等の合成樹脂より製作した内側支持円筒32と、その外側に配置したプリーツ状に折り曲げ且つエンドレスにしたPTFE、PP、PE等のフィルタ膜33と、その外側を支持する多数の開孔34を有する合成樹脂より製作した外側支持円筒35と、フィルタ膜33の上下端を封着しかつ内外支持円筒35、36の上下端に融着した上下端板36、37よりなる。このフィルタエレメント30が耐熱及び/又は耐食性のステンレス鋼等のハウジング2の内部に収納された状態では外側支持円筒35とハウジング2との間に濾過すべき液体(供給液)のための外側流路17が形成され、内部支持円筒32の内部は濾液のための内側流路16を形成する。
【0012】
図3及び図10から分かるように、フィルタエレメント30の上端にはフィルタ装置の固定ヘッド部1に液密結合でき且つ外側流路17に接続した環状供給液入口部材18と、内側流路16の延長部を有する濾液出口部材19とが突出しており、これらにそれぞれ対応してヘッド部1には供給液入口孔23及び濾液出口孔24(実際には管継ぎ手が設けられるが図では省略)が設けられ、内部の環状供給通路20及び出口通路21にそれぞれ接続されている。フィルタエレメント30が結合位置にあるとき、供給液入口部材18はシールリング等を介して入口通路20に液密接続され、濾液出口部材19はシールリング等を介して出口通路21に液密接続される。
【0013】
次に本発明の構造について説明する。フィルタ装置は設置場所の壁面等の適当な個所に固定される支持フレーム3、その上部に固定されたヘッド部1、ヘッド部1の下側に配置される可動ハウジング2、このハウジングの下部を支持する側部支持板8(支持フレーム3の一部を構成)、及びハウジング2の上部を支持すると共にその上下動及び傾動を行わせるためのカム板5を備えた操作レバー4より構成されている。ハウジング2の上端は上に述べたようにヘッド部1の下端に着脱できる。この点は後で詳述する。ハウジング2の下部には案内ピン9’が固定され、これが側部支持板8の下部に形成されたほぼ垂直な案内スロット9に嵌合して上下方向に滑動できるようになっている。ハウジング2の上部は枢着軸7により操作レバー4のカム板5に枢着されており、一方カム板5のカムスロット6は支持フレーム3(この例ではヘッド部1の側面)に固定されたカムピン6’に嵌合している。このためハウジング2の上部はカム板5を介してカムピン6’により移動自在に支持されている。
【0014】
操作レバー4は手掛け11を上下動することにより枢着軸7の周りに揺動し、それにより固定カムピン6’に嵌合した所定形状のカムスロット6により枢着軸7に(従ってハウジング2に)所定の運動が与えられる。この運動を可能にするカムスロット6の形状は、操作レバー4が結合位置(図1)にある時に枢着軸7が前記カムピン6’にほぼ垂直方向に並んでいてカムピンに最も近くに引き寄せられ、操作レバー4がそこから離れるにつれて枢着軸7をカムピン6’からほぼ垂直に引き離し、次いで前記操作レバーが第2の位置に向けて接近するにつれて前記枢着軸を前記カムピンから遠ざけるように構成されているときに可能となる。
【0015】
しかし、カムスロット6とカムピン6’のみから得られる運動では正確な運動は達成しにくいので、更に安定且つ正確な運動を実現するには、ハウジング2の垂直運動の下限を案内ピン9’及び案内スロット9により制限することが好ましい。ハウジング2が最初に垂直かつ下方に運動し、案内ピン9’が最下位置で停止すると、操作レバー4を更に押し下げたときに枢着軸7は案内ピン9’を支点とした回転運動を行うことになる。この上下運動と回転運動を円滑にするために案内ピン9’は平型にしてハウジングの運動を下降の初期には垂直方向に拘束する。また案内スロット9の下端には図4からよく分かるように平型の案内ピン9’の回転を可能にするように案内ピンに対する逃げ10を形成しておく。
【0016】
図5〜図9にはハウジング2にフィルタエレメント30を位置決めし固定するための手段が示されているが単なる一例であり、他の適当な手段を使用してもよい。
ハウジング2の上端には直径を挟んで対向する位置にロック部材14が設けてある。このロック手段は円弧状の溝を有し、これらの溝にフィルタエレメント30の上端の対向した位置に設けたロック板15が回転方向から挿入でき所定の回転位置で停止できるようになっている。フィルタエレメント30は更に指掛け突起13を有しフィルタエレメント30をロック位置と解除位置の間で回転できるようになっている。
【0017】
次に本発明のフィルタ装置の動作を説明する。
上記の結合機構を有するフィルタ装置は、ハウジングがヘッド部との結合位置(図1の垂直位置)からフィルタエレメントの交換位置(図9〜図10の傾斜位置)に移動する場合に次のように動作する(交換位置から結合位置への移動は可逆的である)。図1〜図4を参照するに、先ず操作レバー4の手掛け11を引くと、操作レバー4のカム板5に設けたカムスロット6の縁部が固定カムピン6’により押されるのでハウジング2の上側部に固定された枢着軸7が下方に押され、それによりハウジング2が下に押される。このときハウジング2の下端部に固定した案内ピン9’は案内スロット9により下方に案内される。ハウジング2の供給液入口18及び濾液出口19はヘッド部1の下端部から十分に離れる(図2〜図4)。この行程では、案内ピン9’が平型であるためハウジング2は回転できず、その入口18及び出口19はヘッド部1の供給通路20、出口通路21に対してそれぞれ整列状態を維持している。これによりこれらの部材間及びこれらの間に設けられるO形シールリングに無理な力が作用しない。この状態から更に操作レバー4を引く(押し下げる)と案内ピン9’は案内スロット9の下端に突き当たって制止される。
【0018】
図2〜図4の状態から更に操作レバー4を引く(押し下げる)と枢着軸7は下方に移動しようとするが、案内ピン9’は案内スロット9の下端に停止しているので、枢着軸7は案内ピン9’を軸として前方に移動してハウジング2は前方へ傾動を始める。カムスロット6は枢着軸7より次第に遠ざかる軌跡を有するので操作レバー4を下降させるとピン6’によりカム板5がガイドされて枢着軸7及びそれに支持されたハウジング2は前方に傾動を続け最終的にカムスロット6の端部壁がピン6’に係合する位置でハウジング2は停止する(図5〜図7)。この状態ではハウジング2の上端部はヘッド部1から完全に外れるので、フィルタエレメント30は取り出せる状態となる。そこで指掛け突起13によりフィルタエレメント30を左に回してハウジング側のロック部材14からフィルタエレメント30のロック板15を図8の角度位置から図9の角度位置まで回す。次いでフィルタエレメント30を上に引き出す。
【0019】
新規なフィルタエレメント30を装着したハウジング2をヘッド部1に結合するには、操作レバー4を上方に押し上げる。これによりハウジングは上記とは逆の行程をたどって案内ピン9’の周りを枢動して垂直になってヘッド部1に整列し、次いで垂直に引き上げられて供給液入口部材18及び濾液出口部材19をそれぞれヘッド部1の供給通路20及び出口通路21にO形シールリングを介して液密嵌合する。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明はヘッド部とハウジング及びフィルタエレメントとの結合の際に不均一な応力がかからず、繰り返し結合においてシールリングの局部的な劣化を防止してシールの確実を期することができ、またシールリングの交換を容易に行うことができる。
又ハウジングが再使用可能でフィルタエレメントが交換できる型のフィルタ装置であるので、資源の節約が可能である。
本発明のフィルタ装置では、操作レバーの操作だけでフィルタエレメントを収納するハウジングを初期の傾斜位置からヘッド部下方の垂直位置に枢動させ、次いでハウジングを垂直上方に押し上げてハウジング及びフィルタエレメント上端部をヘッド部に気密結合し、フィルタエレメントの交換が必要になったときにはこれとは逆の運動をさせるようにしたので、操作性が良いだけでなく結合が安定である。
また、本発明によれば、フィルタエレメントの交換に必要なスペースが小さくなり、正確で確実な作業が可能となり、フィルタエレメント交換作業に必要な労力と時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハウジングとヘッド部が結合した状態にある本発明のフィルタ装置の実施例の斜視図である。
【図2】図1の結合位置からフィルタエレメント及びハウジングを垂直に押し下げた状態にあるフィルタ装置の斜視図である。
【図3】図2と同じ状態のフィルタ装置の正面図である。
【図4】図2と同じ状態のフィルタ装置の側面図である。
【図5】ハウジングが図2の状態から前方に傾斜せしめられた状態にあるフィルタ装置の斜視図である。
【図6】図5と同じ状態のフィルタ装置の正面図である。
【図7】図5と同じ状態のフィルタ装置の平面図である。
【図8】図5の状態からフィルタエレメントのロックを外す過程を示すフィルタ装置の斜視図である。
【図9】図8の状態から更にフィルタエレメントを回転してロックを完全に外した状態にあるフィルタ装置の斜視図である。
【図10】フィルタエレメントを交換している状態にあるフィルタ装置の斜視図である。
【図11】従来の交換型のフィルタ装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘッド部
2 ハウジング
3 支持フレーム
4 操作レバー
5 カム板
6 カムスロット
6’カムピン
7 枢着軸
8 側部支持板
9 案内スロット
9’案内ピン
10 逃げ
11 手掛け
13 指掛け
14 ロック部材
15 ロック板
16 内側流路
17 外側流路
18 供給液入口部材
19 濾液出口部材
20 環状供給通路
21 出口通路
23 供給液入口孔
24 濾液出口孔
30 フィルタエレメント
31 多数の開孔
32 内側支持円筒
33 フィルタ膜
34 多数の開孔
35 外側支持円筒
36、37 端板

Claims (8)

  1. 供給液入口通路及び濾液の出口通路を有する固定ヘッド部に、フィルタエレメント及びそれを収納するハウジングの上端部を結合するようにしたフィルタ装置において、前記ハウジングを傾斜位置から前記ヘッド部下方の垂直位置に枢動させ、次いで前記ハウジングを垂直上方に押し上げて前記ハウジング及び前記フィルタエレメントの上端部を前記ヘッド部に気密結合し、フィルタエレメントの交換時にはこれとは逆の運動をさせるようにしたフィルタ装置。
  2. 前記運動は、前記ハウジングの上端部に枢着した操作レバーのカム板に設けたカムスロットと固定ヘッド部を支持するフレームに固定され且つ前記カムスロットに嵌合したカムピンとが、前記操作レバーの操作の際に作りだす運動である請求項1のフィルタ装置。
  3. 前記運動は、前記ハウジングの下部を支持する案内ピンが前記フレームの一部に形成された垂直案内スロットにより規制されている請求項2のフィルタ装置。
  4. 交換可能なフィルタエレメントと、該フィルタエレメントを収納するハウジングと、該ハウジングの開放上端部を気密的に閉鎖すると共に前記フィルタエレメントに濾過すべき流体を導くための供給液入口及び濾液出口を備えたヘッド部と、前記ハウジング及び前記ヘッド部を支持する支持フレームとを有するフィルタ装置において、前記ヘッド部は前記フレームに固定され、前記ハウジングの下端部には案内ピンが設けられ、前記案内ピンは前記支持フレームに設けられたほぼ垂直な案内スロットに上下動可能に支持され、前記ハウジングの上部は第1の位置及び第2の位置の間を移動できる操作レバーのカム板に枢着軸により枢着され、前記操作レバーのカム板は前記フレームに固定されたカムピンが嵌合するカムスロットを有し、前記カムスロットの形状は、前記第1の位置において前記カムピンにより前記ハウジングを前記ヘッド部に結合し、前記操作レバーを前記第1の位置から第2の位置に移動するにつれて前記第1の位置から前記ハウジングをほぼ垂直に押し下げ、次いで前記フィルタエレメントが取り出せる位置まで前記ハウジングを傾動させるように形作られていることを特徴とするフィルタ装置。
  5. 前記カムスロットの形状は前記操作レバーが前記第1の位置にある時に前記枢着軸を前記カムピンに最も近くに引き寄せ、前記操作レバーが前記第1の位置から離れるにつれて前記枢着軸を前記カムピンからほぼ垂直に引き離し、次いで前記操作レバーが第2の位置に向けて接近するにつれて前記枢着軸を前記カムピンから遠ざけるように構成されている請求項4のフィルタ装置。
  6. 前記ハウジングの垂直運動は前記案内ピン及び前記案内スロットにより制限される請求項4又は請求項5のフィルタ装置。
  7. 前記案内ピンは平型形状を有し、それにより前記ハウジングを垂直運動中に垂直に保持するようにした請求項6のフィルタ装置。
  8. 前案内スロットの下端部は前記案内ピンの枢動を許容する逃げを有する請求項7のフィルタ装置。
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