JP2004154532A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動装飾物における故障の有無を遊技者に容易に認識させ、可動装飾物の故障によって興趣が損われることを防止する。
【解決手段】「大当り状態」となる可能性が高い場合に動作し遊技者に興趣を与える可動装飾物と、遊技者が操作可能な強制動作ボタンと、確認可能なときに、その強制動作ボタンが操作されると、可動装飾物を強制的に動作させる強制動作制御手段46とを具備する。また、強制動作制御手段46は、パターン選択手段48を有し、遊技中における可動装飾物の動作回数に応じて動作パターンを切替える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技状況に応じて抽選を行うとともに、抽選結果に応じて演出手段を動作させるようにした遊技機が知られている。特に、演出手段として表示装置と可動装飾物とを備えた遊技機では、表示装置による表示演出に加え、可動装飾物によって物理的な演出を行わせることにより興趣を向上させている。なお、抽選結果が所定結果になる可能性が極めて高い場合にのみ可動装飾物を動作させるようにすれば、可動装飾物の動作によって抽選結果への期待感を大きく膨らませることができ、興趣を確実に向上させることができる。
【0003】
出願人は、本願出願時において、以上の従来技術が記載されている文献として、以下のものを知見している。
【特許文献】
特開2000−233045
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の遊技機では、可動装飾物を動作させる機会が少ないことから、可動装飾物が故障しても、遊技者はそれに気づかない恐れがあった。つまり、可動装飾物が故障した場合、「遊技機について「可動装飾物による演出機能を備えていない」と認識させたり、遊技状況について「可動装飾物を動作させるような抽選結果がまだ出力されていない」と認識させることとなり、設計趣旨通りの遊技性を楽しませることができなかった。特に、故障した遊技機で遊技をすることは、遊技者にとって著しい遊技性の損失となることから、台(遊技機)選びに際して絶対確認したいことであるが、上記の遊技機では確認することができないため、可動装飾物における故障の有無を台選びの要因とすることができなかった。なお、上記の課題は、可動装飾物のみではなく、動作させる機会が比較的少ない表示手段や鳴動手段等の演出手段(以下、特別演出手段と称す)においても同様である。
【0005】
そこで、本発明の課題は、特別演出手段における故障の有無を遊技者に判断させることにより、遊技性が損なわれる遊技機の選択を防止する遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じて、その作用等についても説明する。
【0007】
手段1:遊技状況に応じた所定のタイミングで動作し、遊技者に興趣を与える特別演出手段と、前記遊技者が操作可能な操作手段と、確認可能な時に前記操作手段が操作されると、前記特別演出手段を強制的に動作させる強制動作制御手段とを具備することを特徴とする遊技機。
【0008】
ここで、「特別演出手段」とは、遊技者に興趣を与えるように設けられた機能部品であり、例えば、動作によって移動または振動する可動装飾物、視覚的に認識可能となる表示手段、及び、聴覚的に認識可能となる鳴動手段等を例示できる。なお、動作させる機会が比較的少ない演出手段を、常時動作する演出手段と区別する意味で「特別演出手段」と称している。また、「操作手段」は、スイッチやセンサ等の検出手段を有し、遊技者の操作によって信号を出力するものである。なお、検出手段は接触式でも非接触式でもよい。
【0009】
手段1によると、強制動作制御手段は、確認可能な時に、遊技者によって操作手段が操作されると、特別演出手段を強制的に動作させるように指示する。特別演出手段が正常である場合には、この指示に従い設定された態様で動作する。一方、特別演出手段が故障している場合には、全く動作しないか、或いは設定された動作と異なる態様で動作する。したがって、遊技者は、特別演出手段の動作態様を認識することにより、特別演出手段が正常か否かを判断することができる。すなわち、特別演出手段が故障しているか否かを遊技者に判断させることができ、遊技者は、この判断を、遊技機を選択する際の要因とすることができる。なお、言うまでもないが、特別演出手段が正常の場合には、遊技中、遊技状況に応じた所定のタイミングで動作し、遊技者に興趣を与える。
【0010】
手段2:遊技状況を検出する遊技状況検出手段と、該遊技状況検出手段によって検出された前記遊技状況に基づいて所定の遊技結果を抽選する抽選手段と、該抽選手段による抽選結果を表示する表示装置と、前記抽選結果が表示される前に動作可能で該動作によって遊技者に興趣を与える特別演出手段とを具備する遊技機において、前記遊技者が操作可能な操作手段と、確認可能な時に前記操作手段が操作されると、前記特別演出手段を強制的に動作させる強制動作制御手段とをさらに備えることを特徴とする遊技機。
【0011】
ここで、「遊技状況検出手段」とは、遊技状況を検出するものであり、例えば遊技媒体として遊技球を用いた遊技機においては、入賞口や始動口への入球状態を検出するスイッチ、入賞口に入球する遊技球の数をカウントするカウント手段、及び入賞に基づく抽選結果を認識する認識手段等を例示できる。
【0012】
手段2によると、手段1と同様に、強制動作制御手段は、確認可能な時に遊技者によって操作手段が操作されると、特別演出手段を強制的に動作させるように指示する。このため、遊技者は、特別演出手段の動作態様を認識することにより、特別演出手段が正常か否かを判断することができる。特に、この特別演出手段は、抽選結果が表示される前に動作可能なものであることから、遊技者は特別演出手段が正常であることを予め認識しておくことにより、特別演出手段の動作と抽選結果とを安心して関連させることができる。つまり、抽選において特別演出手段による興趣を確実に与えることができる。
【0013】
手段3:手段2の構成に加え、前記抽選手段の抽選結果が所定結果である場合に、遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる有利遊技状態発生手段をさらに備え、前記特別演出手段は、前記抽選結果が前記所定結果になる可能性が高いことを示唆するものであることを特徴とする遊技機。
【0014】
ここで、「有利遊技状態」とは、通常の遊技状態よりも遊技者に有利となる状態を指すものである。そして、この遊技状態としては、以下のように種々の状態を例示できる。
【0015】
(1)パチンコ遊技機等の遊技機において、開閉駆動される入賞口を、所定回数繰返し開閉させたり、所定時間、或いは、遊技球が所定個数入賞するまで継続して開放させて、遊技媒体である遊技球が多量に入賞口に入賞し易くした状態、所謂「大当り状態」。
【0016】
(2)パチンコ遊技機等の遊技機において、大当り状態が発生する確率を通常よりも高確率とした状態、所謂「確率変動状態」。
【0017】
(3)パチンコ遊技機等の遊技機において、遊技媒体である遊技球の入賞や通過により大当り状態を発生させるか否かの抽選を行う抽選用の入賞口を、通常よりも遊技球が入賞し易い状態とし、大当りの抽選が通常よりも頻繁に行われるようにした状態、所謂「時間短縮状態」。
【0018】
(4)スロットマシーン等の遊技機において、所定ゲームの間、遊技媒体であるメダルの払出しを行う絵柄にてドラムが停止され易くした状態、所謂「ボーナスゲーム状態」。
【0019】
(5)スロットマシーン等の遊技機において、ボーナスゲーム状態が発生する確率を通常よりも高確率とした状態、所謂「確率変動状態」。
【0020】
手段3によると、特別演出手段は、有利遊技状態になる可能性が高いことを示唆するものであることから、遊技者は特別演出手段が正常であることを予め認識することにより、特別演出手段を信頼するようになり、それが動作することを願うようになる。つまり、特別演出手段の動作と有利遊技状態の発生とを関連させながら、特別演出手段を認識するようになり、特別演出手段の動作の有無を一層注目するようになる。
【0021】
手段4:手段2または手段3の構成に加え、前記抽選結果が表示される前に動作可能な演出手段を複数備え、該複数の演出手段の中で作動頻度が最も少ない演出手段を前記特別演出手段とすることを特徴とする遊技機。
【0022】
演出手段を複数備える遊技機では、比較的頻繁に作動する演出手段(すなわち抽選結果が所定結果になる可能性が低い場合でも作動する演出手段)と、作動頻度が低い演出手段(すなわち抽選結果が所定結果になる可能性が高い場合にのみ作動する演出手段)とに区別される場合がある。この場合、前者の演出手段によれば、それが故障した場合、頻繁に動作するはずの演出手段が動作しなくなるため、遊技者は比較的容易に故障状態を把握することができる。ところが、後者の演出手段によれば、作動頻度が低いため、遊技者は長い時間に亘って遊技を継続しなければ故障状態を認識することができない。
【0023】
しかしながら、手段4の発明によれば、複数の演出手段の中で作動頻度が最も少ない演出手段を特別演出手段とすることにより、作動頻度が最も少ない演出手段のみを強制的に動作させることができる。このため、作動頻度の少ない演出手段について効果的に故障の有無を認識させることができる。また、一つの演出手段のみを動作させることから、遊技盤上の動作が煩雑にならず、特別演出手段の動作の有無及びその態様が認識し易くなる。
【0024】
手段5:手段2から手段4までのいずれかの構成に加え、所定の期間、前記強制動作制御手段の処理を禁止する実行処理禁止手段をさらに備えることを特徴とする遊技機。
ここで、「所定の期間」とは、もしその期間内に特別演出手段を強制的に動作させると、遊技状態に基づく動作(本来の演出)と混同の恐れが生じる期間であり、具体的には、「遊技中」、「抽選中(絵柄列の変動中)」、及び「演出期間(演出の行われる可能性がある期間)」等を例示できる。
【0025】
手段5によると、予め設定された所定の期間は、遊技者によって操作手段が操作されても、その操作を無効とし、特別演出手段の強制的な動作を禁止する。このため、特別演出手段における動作が、操作手段の操作に応じたものか、それとも抽選結果に応じたものかを、遊技状態に基づいて区別することができる。
【0026】
手段6:手段5の構成に加え、前記強制動作制御手段の処理が可能であるか否かを示唆する示唆手段をさらに備えることを特徴とする遊技機。
【0027】
手段6によると、強制動作制御手段の処理が可能であるか否かが示唆されることから、示唆手段によって操作の有効性を認識させることができる。このため、禁止状態において、操作手段が操作されることを抑制できる。
【0028】
手段7:手段6の構成に加え、前記操作手段は発光部を有し、前記示唆手段は、前記強制動作制御手段の処理が可能であるとき、前記操作手段の前記発光部を点灯または点滅させることを特徴とする遊技機。
【0029】
手段7によると、強制動作制御手段の処理が可能な場合に、操作手段に内蔵された発光部が点灯または点滅することから、示唆手段と操作手段とが物理的に関連付けられ、操作手段の操作可能時期を明確に示唆することができる。
【0030】
手段8:手段1から手段7までのいずれかの構成に加え、前記特別演出手段は複数の動作パターンを有し、前記強制動作制御手段は、前記複数の動作パターンの中から少なくとも1つの動作パターンを選択するパターン選択手段を有することを特徴とする遊技機。
【0031】
手段8によると、特別演出手段は、強制的に動作させられる際の動作パターンとして、複数の動作パターンを有し、その中から少なくとも一つの動作パターンが選択されることから、動作パターンの切替えによって別の情報を付加することが可能になる。このため、特別演出手段が正常に動作するか否か(すなわち故障の有無)を認識させるのみではなく、遊技者に新たな情報を提示することが可能となる。
【0032】
手段9:手段8の構成に加え、前記抽選手段の抽選結果を基に前記特別演出手段が動作した際、該動作に関する情報を累積的に記憶する動作情報記憶手段をさらに備え、前記パターン選択手段は、前記動作情報記憶手段に記憶された前記情報に基づいて一つの動作パターンを決定することを特徴とする遊技機。
【0033】
手段9によると、特別演出手段の動作に関する情報が累積的に記憶されるとともに、この記憶された情報に基づいて動作パターンが選択されることから、遊技者は、動作パターンに応じた動作態様を認識することにより、特別演出手段の動作に関する累積的な情報を把握することができる。
【0034】
手段10:手段9の構成に加え、前記情報には、前記特別演出手段を動作させた回数が含まれることを特徴とする遊技機。
【0035】
手段10によると、抽選結果を基に特別演出手段が動作した回数が記憶され、その回数に応じて動作パターンが切替えられる。例えば、動作パターンとして二つのパターンを有するものでは、動作した回数が所定回数よりも大きいか否かに応じて動作パターンが切替えられる。これによれば、特別演出手段の動作頻度を認識することが可能となり、例えば遊技機を選択する際の参考情報とすることができる。
【0036】
手段11:手段9または手段10の構成に加え、前記抽選手段の抽選結果が所定結果である場合、遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる有利遊技状態発生手段をさらに備え、前記情報には、前記特別演出手段を動作させ且つ前記有利遊技状態を発生させた回数が含まれることを特徴とする遊技機。
【0037】
手段11によると、特別演出手段が動作し且つその後有利遊技状態発生した場合の回数が認識され、その回数に応じて動作パターンが切替えられる。これによれば、有利遊技状態の発生頻度を特別演出手段の動作に関連付けて認識することが可能となる。
【0038】
手段12:手段8から手段11までのいずれかの構成に加え、前記複数の動作パターンには、互いに動作の強弱が異なる二種類の動作パターンが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0039】
ここで、「動作の強弱」の具体例は、対象となる特別演出手段の種類によって異なる。すなわち、可動装飾物に適用する場合には、変位量の大小、及び振幅の大小を例示でき、表示手段に適用する場合には、表示の明暗、及び絵柄の大小を例示できる。さらに、鳴動手段に適用する場合には、音量の大小を例示できる。
【0040】
手段12によると、各動作パターンにおいて動作の強弱が互いに異なることから、遊技者は、動作の大きさを判断することにより、所定の情報を認識することが可能になる。
【0041】
手段13:手段8から手段11までのいずれかの構成に加え、前記複数の動作パターンには、互いに動作速度が異なる二種類の動作パターンが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0042】
ここで、「動作速度」の具体例は、対象となる特別演出手段の種類によって異なる。すなわち、可動装飾物に適用する場合には、変位速度、及び振動の周波数を例示でき、表示手段に適用する場合には、画像の変化速度を例示できる。さらに、鳴動手段に適用する場合には、音の周波数を例示できる。
【0043】
手段13によると、各動作パターンにおいて動作速度が互いに異なることから、遊技者は、動作の速さを判断することにより、所定の情報を認識することが可能になる。
【0044】
手段14:手段8から手段11までのいずれかの構成に加え、前記動作パターンは、所定の動作の繰返しからなり、前記複数の動作パターンには、互いに繰返し間隔が異なる二種類の動作パターンが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0045】
手段14によると、各動作パターンにおける繰返し間隔が互いに異なることから、遊技者は、繰返される動作の間隔を判断することにより、所定の情報を認識することが可能になる。
【0046】
手段15:手段1から手段14までのいずれかの構成に加え、強制動作制御手段は、遊技中における前記特別演出手段の動作と同様のパターンで前記特別演出手段を強制的に動作させることを特徴とする遊技機。
【0047】
手段15によると、特別演出手段を強制的に動作させる際、遊技中における動作パターン(すなわち正常な動作)と同様のパターンで動作させる。このため、遊技者は、強制的に動作する特別演出手段の動作パターンと抽選結果に基づく動作パターンとを比較させることにより、特別演出手段が正常か否かを認識することができる。換言すれば、強制的に動作させた際、特別演出手段が動作するにも拘わらず、その動作パターンが抽選結果に基づく動作パターンと異なる場合(例えば変位量が極めて小さい場合等)には、故障(異常)と判断することができる。
【0048】
手段16:手段1から手段15までのいずれかの構成に加え、前記特別演出手段は、動作によって移動または振動する可動装飾物からなることを特徴とする遊技機。
【0049】
手段16によると、可動装飾物を強制的に動作させることが可能なため、可動装飾物の故障を確実に認識できるとともに、可動装飾物の動作が注目されるようになる。また、可動装飾物の場合、他の報知及び示唆と兼用される可能性が少ないことから、遊技中における作動の機会は極めて少なくなる。従って、本発明を適用することにより得られる効果は大きい。
【0050】
手段17:手段1から手段15までのいずれかの構成に加え、前記特別演出手段は、視覚的に認識可能な表示手段からなることを特徴とする遊技機。
【0051】
ここで、表示手段としては、作動の機会が少ないものが望ましく、例えば、有利遊技状態が発生する可能性が高くなった場合にのみ点灯または点滅するランプ等を例示できる。
【0052】
手段17によると、表示手段の故障を確実に判断することが可能になり、遊技者は表示手段による興趣や刺激によって遊技性を確実に楽しむことができる。
【0053】
手段18:手段1から手段15までのいずれかの構成に加え、前記特別演出手段は、聴覚的に認識可能な鳴動手段からなることを特徴とする遊技機。
【0054】
ここで、鳴動手段としては、例えば音声やメロディを電子的に発生させる音発生手段を例示できる。
【0055】
手段18によると、音声やメロディ等を強制的に発生させ、鳴動手段の故障を判断することが可能になる。また、音声等を予め認識することにより、遊技中、周囲の環境の中で、その遊技機から発生する音声の発生を把握しやすくなる。つまり、遊技者は、聞きもらす恐れが少なくなり、聴覚的にも遊技を楽しむことができる。
【0056】
手段19:手段1から手段18までのいずれかの構成において、前記遊技機は、パチンコ遊技機を含むことを特徴とする。
【0057】
手段19によると、パチンコ遊技機において、手段1から手段18までのいずれかの作用効果を奏することができる。
【0058】
手段20:手段1から手段18までのいずれかの構成において、前記遊技機は、スロットマシーンを含むことを特徴とする。
【0059】
手段20によると、スロットマシーンにおいて、手段1から手段18までのいずれかの作用効果を奏することができる。
【0060】
手段21:手段1から手段18までのいずれかの構成において、前記遊技機は、パチンコ遊技機とスロットマシーンとを融合させてなる遊技機を含むことを特徴とする。ここで、「パチンコ遊技機とスロットマシーンとを融合させてなる遊技機」とは、遊技媒体としてメダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシーンである。
【0061】
手段21によると、パチンコ遊技機とスロットマシーンとを融合させてなる遊技機において、手段1から手段18までのいずれかの作用効果を奏することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパチンコ遊技機に具体化した一実施形態について、図1乃至図12に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の構成を示す概略正面図であり、図2はパチンコ遊技機の遊技領域の構成を示す正面図であり、図3及び図4はパチンコ遊技機の電気的または機能的な構成を示すブロック図であり、図5乃至図12はパチンコ遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【0063】
図1に示すように、パチンコ遊技機2の遊技盤3の盤面3aには、誘導レール4によって遊技領域5が区画形成されている。誘導レール4は、発射ハンドル6の操作に対応して、発射装置(図示しない)から発射された遊技球7を、遊技領域5の上部に導くためのものである。図2に示すように、遊技領域5には、普通入賞口8、普通絵柄始動口9、特別絵柄始動口10、及び大入賞口11が夫々設けられている。また、遊技領域5の略中央部分には、特別絵柄表示装置12(以下単に「表示装置12」という)が組込まれた本体枠13が配設されている。そして、この本体枠13により特別遊技領域が区画形成されている。また、本体枠13の上部には、例えば「亀」の形状を呈した可動装飾物14が組み込まれている。
【0064】
普通入賞口8、普通絵柄始動口9、特別絵柄始動口10、及び大入賞口11は、遊技球7の払出し装置(図示しない)に接続されている。払出し装置は、遊技球7の各入賞口8,9,10,11への入賞に伴い所定数の賞球を払い出す払出しモータを備えている。普通入賞口8は、遊技球7の入賞により所定数(例えば10個)の賞球を払い出すものであり、遊技球7を検知する普通入賞口スイッチ8a(図3参照)を備えている。普通絵柄始動口9は、遊技球7の通過に応じて、特別絵柄始動口10を開放させるか否かの抽選、所謂「当り」の抽選を行うものであり、遊技球7を検知する普通絵柄始動口スイッチ9a(図3参照)を備えている。なお、「当り」の場合には、普通絵柄始動口9に遊技球7が通過した後、30秒程度経過した後に、特別絵柄始動口10が0.5秒程度開放される。
【0065】
特別絵柄始動口10は、盤面3aに取付けるための板状の取付基部10a、取付基部10aの上に遊技球7の通路を形成するポケット部10b、その通路の入口を狭めたり拡げたりするための羽根10c、通路内に遊技球7が入球したことを検出する特別絵柄始動口スイッチ10d(図3参照)、及び羽根10cを駆動する特別絵柄始動口駆動装置10e(図3参照)等から、電動入賞口として構成されている。羽根10cが拡げられた開放状態では、閉鎖状態に比して、遊技球7が入賞し易くなる。特別絵柄始動口10に遊技球7が入賞すると、所定数(例えば5個)の賞球が払い出されるとともに、大入賞口11を開放させるか否かの抽選、所謂「大当り」の抽選が行われる。そして、この抽選の結果は、表示装置12に表示される。ここで、特別絵柄始動口スイッチ10dが本発明の遊技状況検出手段に相当し、特別絵柄表示装置12が手段2の発明の表示装置に相当する。
【0066】
また、大入賞口11は、特別絵柄始動口10の下方に位置しており、横長空間である入賞領域(図示しない)、開閉部材としてのシャッタ15、これを開閉させるためのソレノイドを有する大入賞口駆動装置16(図3参照)、入賞領域に入賞した遊技球7を検知する大入賞口スイッチ17(図3参照)、及び入賞領域に設けられたVゾーン19への遊技球7の通過を検知するVゾーンスイッチ18(図3参照)等から構成されている。つまり、大入賞口駆動装置16はシャッタ15に駆動連結されており、通電に伴う励磁によりシャッタ15を前方へ倒して入賞領域を開放し、通電停止に伴う消磁によりシャッタ15を起立させて入賞領域を閉鎖する。なお、大入賞口11は、「大当り遊技状態」の発生に伴い、閉鎖状態から開放状態に切替えられる。
【0067】
可動装飾物14は、変位可能に支持されるとともに、ソレノイド14a(図3参照)に連結されている。つまり、ソレノイド14aに通電されると、可動装飾物14は往復運動(振動)を行う。なお、この往復運動には例えば二種類の動作パターン(弱動パターン,強動パターン)があり、遊技状況に応じて一つの動作パターンが選択され、その動作パターンに応じた態様で動作する。ここで、可動装飾物14とソレノイド14aとを組合せたものが、本発明の特別演出手段に相当する。
【0068】
また、パチンコ遊技機2には、押圧可能な強制動作ボタン20が設けられている(図1参照)。この強制動作ボタン20は、可動装飾物14の強制動作を指示するためのものであり、特に本例ではスイッチ20a及び発光ダイオード20bが内蔵されている。つまり、強制動作ボタン20の操作が可能であることを発光ダイオード20bの点灯によって示唆するとともに、強制動作ボタン20が押圧操作されると、そのことを示す信号を出力する。ここで、強制動作ボタン20が本発明の操作手段に相当し、発光ダイオード20bが手段6の発明の示唆手段、及び手段7の発明の発光部に相当する。
【0069】
この他、パチンコ遊技機2には、図3に示すように、遊技効果を高めることを目的として、スピーカ21と、装飾用発光素子としての複数の各種ランプ22とが組込まれている。スピーカ21は、遊技の進行状態に合わせて効果音を発したり、その効果音の種類を変えたりする。各種ランプ22としては、例えば風車ランプ、飾りランプ、袖ランプ、サイドランプ等既知のものが挙げられ、これらは遊技の進行状態に合わせて光放射の態様を変える。特に、本体枠13の上部には、四つの保留ランプ23が設けられており、「大当り」の抽選において、保留回数分(最大4回)だけ点灯するようになっている。また、本体枠13の上部には、普通絵柄始動口9への遊技球7の通過による抽選結果を表示する普通絵柄表示器24と、抽選状態を表示する状態表示器25とが設けられている。
【0070】
表示装置12は、液晶ディスプレイ(LCD)から構成されている。なお、LCDに代えて、CRT、ドットマトリックス、発光ダイオード(LED)、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等が用いられてもよい。表示装置12の画面には、例えば、互いに左右方向に配置された三つの絵柄列(左絵柄列26、右絵柄列27、中絵柄列28)が表示される。各絵柄列26,27,28には、数字が付された複数種類(例えば10種類)の絵柄が表示される。
【0071】
各絵柄列26,27,28での絵柄の変動が、遊技球7の特別絵柄始動口10への入賞に基づき一斉に開始されるようになっている。絵柄の変動は所定の停止順、例えば左絵柄列26、右絵柄列27、中絵柄列28の順に停止される。そして、全絵柄列26,27,28の変動が停止したとき、表示されている絵柄(停止絵柄)の組合せが、予め定められた大当りの組合せ、すなわち同一種類の停止絵柄が大当りラインに沿って並んでいる組合せ(例えば「7」,「7」,「7」)となる場合がある。大当りの組合せが成立すると、所謂「大当り状態」となる。ここで、各絵柄列26,27,28の絵柄は、絵柄列毎に順次停止して表示されるため、最初の二列の絵柄列(左絵柄列26及び右絵柄列27)に同一の絵柄が停止絵柄として表示されると、所謂「リーチ状態」(残り一列の中絵柄列28にも同一の絵柄が停止表示されれば「大当り」となる状態)となり、遊技者にとっては、「大当り」の期待感が増す。ここで、「大当り状態」が前記手段3の発明における有利遊技状態に相当する。
【0072】
なお、「大当り状態」は、特別絵柄始動口10への遊技球7の入賞によって行われる抽選の結果が「大当り」であると発生される。ここで、上記の抽選は、遊技球7の入賞タイミングによって大当り判定用の当否乱数カウンタから値が取得されることによって行われる。そして、取得された値が特定の値である場合に、表示装置12に特定の態様で絵柄を表示させるとともに、大入賞口11を開放させる。なお、上記の抽選結果が「大当り」となる確率は、通常の遊技状態では、1/300に設定されている。
【0073】
「大当り状態」での大入賞口11の開放は、所定時間(例えば30秒)開放するか、或いは、所定数(例えば10個)の遊技球7が入賞するといった所定の条件が満たされると終了され、その後、遊技球7の入賞不能な状態に閉鎖される。また、大入賞口11には、Vゾーン19が設けられており、大入賞口11の開放中に遊技球7がVゾーン19を通過すると、「大当り状態」を継続する権利が取得されて、大入賞口11の閉鎖後、再度、大入賞口11が開放される。この大入賞口11の開閉は、所定回数(例えば初回の開放を含めて15回)を上限として繰り返される。
【0074】
次に、図3に基づいて、パチンコ遊技機2の電気的構成を説明する。パチンコ遊技機2は、遊技内容の制御を行う主制御基板30を備えている。そして、主制御基板30は、各種の処理プログラムを記憶したROM31と、データを一時的に記憶するRAM32と、各種の演算を行うCPU33と、所定周波数のパルス信号を出力するクロック回路34とを備えている。
【0075】
主制御基板30のCPU33には、入出力ポート35を介して、表示制御基板36、ランプ制御基板37、及び音声制御基板38が接続されている。ここで、表示制御基板36は、主制御基板30からの信号、及び強制動作ボタン20に内蔵されたスイッチ20aからの信号を受けて、表示装置12、可動装飾物14のソレノイド14a、及び強制動作ボタン20に内蔵された発光ダイオード20bを夫々制御するものである。なお、具体的な制御については後述する。ランプ制御基板37は、主制御基板30からの信号を受けて、パチンコ遊技機2に設けられた各種ランプ22を制御するものである。音声制御基板38は、主制御基板30からの信号を受けて、スピーカ21を制御するものである。また、主制御基板30には、前述した普通絵柄表示器24、状態表示器25、大入賞口駆動装置16、及び特別絵柄始動口駆動装置10eが接続されており、主制御基板30からの信号を受けて、駆動されるようになっている。さらに、主制御基板30には、普通入賞口スイッチ8a、普通絵柄始動口スイッチ9a、特別絵柄始動口スイッチ10d、大入賞口スイッチ17、及びVゾーンスイッチ18等も接続されており、夫々のスイッチにおいて検知された遊技球7の状況が主制御基板30に送られ、主制御基板30で認識されるようになっている。
【0076】
続いて、本発明の特徴的な構成を、図4に基づき説明する。パチンコ遊技機2には、機能的構成として、特別絵柄始動口スイッチ10dの出力を基に絵柄を表示装置12で変動表示させる絵柄変動実行手段40と、特別絵柄始動口スイッチ10dの出力に基づき開始され、大当り判定用の当否乱数カウンタ(詳細は後述)により「大当り」の当否を決定する抽選手段41と、絵柄変動実行手段40による絵柄の変動を抽選手段41に応じた停止絵柄で停止させる絵柄変動停止手段42とを有している。また、パチンコ遊技機2には、有利遊技状態発生手段43が設けられており、抽選手段41による抽選の結果、「大当り」となると、全絵柄列26,27,28の変動を予め定められた「大当り」の組合せで停止させるとともに、大当り状態設定手段44を機能させ、有利遊技状態として「大当り状態」を設定する。
【0077】
また、パチンコ遊技機2は、抽選手段41の抽選結果に応じて、ソレノイド14aに通電し、可動装飾物14を往復運動させる駆動制御手段45を備えている。可動装飾物14は、絵柄列26,27,28の変動中、所定のタイミングで作動する。特に、本例では、「大当り」の発生と可動装飾物14の動作とを関連付け、抽選結果が「大当り」になる可能性が高い場合にのみ可動装飾物14を動作させる。
【0078】
また、パチンコ遊技機2は、強制動作ボタン20の押圧操作すなわちスイッチ20aの出力に応じて、可動装飾物14を動作させる強制動作制御手段46を備えている。特に、強制動作制御手段46は、パターン選択手段48を有しており、動作情報記憶手段47に累積的に記憶された遊技情報に応じて、可動装飾物14の動作パターンを選択する。つまり、遊技者に動作パターンに応じた態様を認識させることにより、遊技情報を把握させることを可能にしている。なお、「累積的に記憶された遊技情報」には、遊技中に可動装飾物14が動作した回数や、遊技中に可動装飾物14が動作し且つ「大当り」が発生した回数等を含むことができる。
【0079】
さらに、パチンコ遊技機2は、絵柄の変動中、強制動作制御手段46の動作を禁止する実行処理禁止手段49を備えている。つまり、絵柄の変動中は抽選結果によって可動装飾物14が動作する可能性があることから、強制動作ボタン20が押圧されても、スイッチ20aの信号を受付けないようにしている。これにより、可動装飾物14の動作が、抽選結果によるものか、それとも強制動作によるものかを、遊技状態において区別することができる。なお、強制動作制御手段46の動作が禁止されている場合には、強制動作ボタン20に内蔵された発光ダイオード20b(図3参照)を消灯させ、強制動作ボタン20の操作が無効であることを示唆している。
【0080】
次に、パチンコ遊技機2にて行われる各種の処理の流れについて説明する。ここで、本例のパチンコ遊技機2では、電源投入後に、メイン処理にて、各種のデータを初期化したり、各種機器の状態を整える立ち上げ処理を実行する。また、電源復帰処理を実行した後に、後述する変動パターン乱数カウンタC3の値を更新し、更新した値を変動パターンバッファに格納する処理を、閉ループにて繰返し実行する。このメイン処理に対して、クロック回路34からのパルス信号に基づいて、例えば4msで、図5に示す割込み処理を行う。
【0081】
図5に示す割込み処理では、まず、外れ絵柄更新処理を行い(S10)、続いて、当否乱数カウンタC1及びリーチ乱数カウンタC2の更新処理を行い(S20)、その後、始動入賞処理(S30)、絵柄変動処理(S40)、大当り処理(S50)、及び強制動作処理(S60)を順次行い、最後に、その他の処理を行う(S70)。以下、夫々の処理について具体的に説明する。
【0082】
外れ絵柄更新処理(S10)では、図6に示すように、まず、第1絵柄乱数カウンタC4aの更新を行い(S101)、S102の処理に移行する。第1絵柄乱数カウンタC4aは、表示装置12に「外れ」の絵柄を表示する際に、左絵柄列26に表示される停止絵柄を決定するのに用いられるカウンタである。本例では、第1絵柄乱数カウンタC4aの値を、「0」〜「9」までは1ずつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、表示装置12の左絵柄列26には、第1絵柄乱数カウンタC4aの値に対応した数字が表示される。
【0083】
S102の処理では、第1絵柄乱数カウンタC4aの値が「0」であるか否かを判定し、「0」であれば、S103の処理に移行する。一方、第1絵柄乱数カウンタC4aの値が「0」でなければ、S106の処理に移行する。
【0084】
S103の処理では、第2絵柄乱数カウンタC4bの更新を行い、S104の処理に移行する。第2絵柄乱数カウンタC4bは、表示装置12に「外れ」の絵柄を表示する際、右絵柄列27に表示される停止絵柄を決定するのに用いられるカウンタである。本例では、第2絵柄乱数カウンタC4bの値を、「0」〜「9」までは1ずつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、表示装置12の右絵柄列27には、この第2絵柄乱数カウンタC4bの値に対応した数字が表示される。
【0085】
S104の処理では、第2絵柄乱数カウンタC4bの値が「0」であるか否かを判定し、「0」であれば、S105の処理に移行する。一方、第2絵柄乱数カウンタC4bの値が「0」でなければ、S106の処理に移行する。
【0086】
S105の処理では、第3絵柄乱数カウンタC4cの更新を行い、S106の処理に移行する。第3絵柄乱数カウンタC4cは、表示装置12に「外れ」の絵柄を表示する際に、中絵柄列28に表示される停止絵柄を決定するのに用いられるカウンタである。本例では、第3絵柄乱数カウンタC4cの値を、「0」〜「9」までは1ずつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、表示装置12の中絵柄列28には、この第3絵柄乱数カウンタC4cの値に対応した数字が表示される。
【0087】
S106の処理では、第1絵柄乱数カウンタC4aの値と第2絵柄乱数カウンタC4bの値とが同じであるか否かを判定する。各値が同じ値であれば、左絵柄列26と右絵柄列27とに同じ数字が表示され、「リーチ状態」の表示態様が形成されることになるので、S107の処理に移行する。一方、各値が同じ値でなければ、「リーチ状態」の表示態様は形成されず、また、「大当り状態」の表示態様が形成されないことになるため、第1絵柄乱数カウンタC4a、第2絵柄乱数カウンタC4b、及び第3絵柄乱数カウンタC4cの各値を、「外れ絵柄」を決定する値として、外れ絵柄バッファに格納して(S108)、外れ絵柄更新処理を終了する。
【0088】
S107の処理では、第1絵柄乱数カウンタC4aの値と第3絵柄乱数カウンタC4cの値とが同じであるか否かを判定する。各値が同じ値であれば、左絵柄列26と右絵柄列27と中絵柄列28とに同じ数字が表示され、「大当り状態」の表示態様が形成されることになる。ここで「大当り状態」の表示態様は、後述する別の処理(S413)にて決定されるので、本処理では、各値をそのままとし、外れ絵柄更新処理を終了する。一方、各値が同じ値でなければ、「大当り状態」の表示態様は形成されず、「リーチ状態」の表示態様ではあるが「大当り状態」の表示態様はない、所謂「外れリーチ状態」の表示態様が形成されることになるため、第1絵柄乱数カウンタC4a、第2絵柄乱数カウンタC4b、及び第3絵柄乱数カウンタC4cの各値を、「外れリーチ絵柄」を決定する値として、外れリーチ絵柄バッファに格納して(S109)、外れ絵柄更新処理を終了する。
【0089】
図5に示す当否乱数カウンタC1及びリーチ乱数カウンタC2の更新処理(S20)では、図示は省略するが、当否乱数カウンタC1及びリーチ乱数カウンタC2を更新し、更新した値を対応するバッファに格納する。当否乱数カウンタC1は、通常状態で1/300、確率変動状態で1/60の確率で当選する「大当り」の判定に用いられるものであり、本例では、「0」〜「599」までを順に1ずつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。なお、通常状態では、当否乱数カウンタC1の値として、「7」及び「307」の二種類の値が取得されると、「大当り」と判定する。また、確率変動状態では、当否乱数カウンタC1の値として、「60」で除したときの余りが「7」である、「7」、「67」、「127」……「547」の10種類の値が取得されると、「大当り」と判定する。一方、リーチ乱数カウンタC2は、「外れリーチ状態」を発生させるか否かの抽選に際して用いられるものであり、本例では、「0」〜「11」までを順に一づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。なお、リーチ乱数カウンタC2の値として「3」の値が取得されると、「外れリーチ状態」と判定する。よって、本例では、1/12の確率で「外れリーチ状態」が発生される。
【0090】
始動入賞処理(S30)では、図7に示すように、まず、特別絵柄始動口10に遊技球7が入賞したか否か(入賞か否か)を判定する(S301)。この判定は、特別絵柄始動口スイッチ10dが遊技球7を検知したか否かによって行われる。そして、入賞であれば、S302の処理に移行する。一方、入賞でなければ、S306の処理に移行する。
【0091】
S302の処理では、「大当り」の抽選を保留する保留数Nの値が「4」未満であるか否かを判定し、保留数Nの値が「4」未満であれば、S303の処理に移行する。一方、保留数Nの値が「4」未満でなければ、これ以上の抽選を保留することができないため、S306の処理に移行する。
【0092】
S303の処理では、保留数Nとして、「1」を加算した新たな値をセットする。そして、以降の処理では、「大当り」抽選用の保留ランプ23を一つ点灯し(S304)、対応するバッファに格納されている当否乱数カウンタC1の値、及びリーチ乱数カウンタC2の値を、第1保留エリア、第2保留エリア、第3保留エリア、及び第4保留エリアのうち、保留数Nに対応する空き記憶エリアに格納し(S305)、S306の処理に移行する。
【0093】
S306の処理では、保留数「N」の値が「0」よりも大きいか否かを判定し、保留数「N」の値が「0」よりも大きければ、S307の処理に移行する。一方、保留数「N」の値が「0」よりも大きくなければ、そもそも入賞がないことになるので、以降の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。
【0094】
S307の処理では、表示装置12が変動中であるか否か、また、「大当り」中であるか否かを判定する。表示装置12が変動中でなく、且つ「大当り」中でなければ、表示装置12を変動させることができるので、変動許可フラグF1に「1」の値をセットして(S308)、始動入賞処理を終了する。一方、表示装置12が変動中であるか、或いは、「大当り」中であると、表示装置12を変動させることができないので、以降の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。
【0095】
絵柄変動処理(S40)では、図8及び図9に示すように、まず、変動許可フラグF1の値が「1」であるか否かを判定し(S401)、変動許可フラグF1の値が「1」であれば、「大当り」抽選用の保留ランプ23を一つ消灯し(S402)、保留数Nとして、「1」減じた新たな値をセットし(S403)、記憶エリアのデータ、すなわち、第1保留エリア、第2保留エリア、第3保留エリア、及び第4保留エリアの各記憶エリアに記憶された当否乱数カウンタC1の値、及びリーチ乱数カウンタC2の値を、実行エリア側の記憶エリアにシフトする(S404)。そして、詳細は後述する表示コマンド決定処理を行い(S405)、決定された表示コマンドを表示制御基板36に送信し(S406)、変動許可フラグF1に「0」の値をセットし(S407)、S408の処理に移行する。
【0096】
S408の処理では、「大当り」中であるか否かを判定し、「大当り」中でなければ、S409の処理に移行する。一方、「大当り」中であれば、以降の処理をスキップし、絵柄変動処理を終了する。なお、「大当り」中とは、「大当り状態」の実行中と、この「大当り状態」終了後に、所定時間、パチンコ遊技機2の状態を整える状態とを含むものである。
【0097】
S409の処理では、表示装置12に変動表示されている絵柄の変動時間が終了したか否かを判定する。表示装置12では、後述する種々の変動パターンで絵柄を変動表示するのであるが、この変動パターン毎に設定された変動時間により、上記の判定がなされる。そして、変動時間が終了していれば、変動表示されている絵柄を停止させるため、及び、停止表示される停止絵柄の確認のため、確定コマンドを表示制御基板36に送信し(S410)、S411の処理に移行する。一方、変動時間が終了していれば、絵柄の停止処理を行わず、以降の処理をスキップして、絵柄変動処理を終了する。
【0098】
S411の処理では、抽選状態を変更する条件が満たされているか否か(更新条件か否か)を判定する。本例では、「外れリーチ状態」の発生を更新条件としているため、実行エリアに記憶されているリーチ乱数カウンタC2の値が「外れリーチ状態」を発生させる値であるか否かによって判定が行われる。そして、更新条件を満たしていれば、S412の処理に移行する。一方、更新条件を満たしていなければ、以降の処理をスキップして、絵柄変動処理を終了する。
【0099】
S412の処理では、大当り絵柄乱数カウンタC5の値を更新する。ここで、本例では、「大当り状態」にて、大当り絵柄乱数カウンタC5の値に対応する数字を表示するようにしてある。そして、本例では、表示装置12の各絵柄列26,27,28に、「0」〜「9」の数字を揃うように表示することにより、「大当り状態」の表示態様を形成するため、「大当り状態」の表示態様の種類は、10種類となる。よって、大当り絵柄乱数カウンタC5を、「0」〜「9」までは一づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻すこととし、更新された大当り絵柄乱数カウンタC5の値を、大当り絵柄バッファに格納し(S413)、絵柄変動処理を終了する。
【0100】
絵柄変動処理(S40)中に実行される表示コマンド決定処理(S405)は、図10に示すように、まず、実行エリアに格納されている「大当り」抽選用の当否乱数カウンタC1の値が「大当り状態」を発生させる値であるか否かを判定する(S451)。そして、「大当り状態」を発生させる値であれば、表示装置12に表示される停止絵柄として、大当り絵柄バッファに格納されている値に応じた大当り絵柄を設定する(S452)。そして、この大当り絵柄を停止させるまでの変動パターンとして、メイン処理にて随時更新され、変動パターンバッファに格納されている変動乱数カウンタC3の値に応じた変動パターンを決定する(S453)。また、これと共に、変動パターンバッファに格納されている変動乱数カウンタC3の値に応じて可動装飾物14の動作パターンを決定し(S454)、表示コマンド決定処理を終了する。なお、可動装飾物14は、「リーチ状態」になる確率(例えば1/10)のさらに1/6の割合で動作するように設定されており、その内、80%が弱動パターン、20%が強動パターンに割当てられている。また、可動装飾物14を動作させる場合には、その情報が動作情報記憶手段47に累積的に記憶される。つまり、動作情報記憶手段47に記憶された情報を基に、可動装飾物14の動作回数等を認識することが可能になる。
【0101】
一方、当否乱数カウンタC1の値が大当りを発生させる値でなければ、S455の処理に移行する。S455の処理では、実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC2の値が「外れリーチ状態」を発生させる値であるか否かを判定する。そして、「外れリーチ状態」を発生させる値であれば、表示装置12に表示される停止絵柄として、外れリーチ絵柄バッファに格納されている第1絵柄乱数カウンタC4a、第2絵柄乱数カウンタC4b、及び第3絵柄乱数カウンタC4cの各値に応じた外れリーチ絵柄を設定する(S456)。そして、この外れリーチ絵柄を停止させるまでの変動パターンとして、変動パターンバッファに格納されている変動パターン乱数カウンタC3の値に応じた変動パターンを決定する(S457)。また、これと共に、変動パターンバッファに格納されている変動乱数カウンタC3の値に応じて可動装飾物14の動作パターンを決定し(S458)、表示コマンド決定処理を終了する。
【0102】
一方、リーチ乱数カウンタC2の値が「外れリーチ状態」を発生させる値でなければ、S459の処理に移行する。S459の処理では、表示装置12に表示される停止絵柄として、外れ絵柄バッファに格納されている第1絵柄乱数カウンタC4a、第2絵柄乱数カウンタC4b、及び第3絵柄乱数カウンタC4cの各値に応じた外れ絵柄を設定する(S459)。そして、この外れ絵柄を停止させるまでの変動パターンとして、変動パターンバッファに格納されている変動パターン乱数カウンタC3の値に応じた変動パターンを決定し(S460)、表示コマンド決定処理を終了する。
【0103】
上述のような表示コマンド決定処理(S405)によって、表示装置12に最終的に停止表示される大当り絵柄、外れリーチ絵柄及び外れ絵柄の各種の絵柄が決定され、また、可動装飾物14の動作パターンが決定される。また、各絵柄を変動して停止する際に、変動時間を異ならせたり、登場するキャラクターを異ならせたり、変動する絵柄の大きさや色を異ならせる等、種々の演出を行うための変動パターンも決定される。つまり、表示装置12は、手段4の発明における演出手段としても機能している。
【0104】
大当り処理(S50)では、図11に示すように、まず、実行エリアに格納されている「大当り」抽選用の当否乱数カウンタC1の値が「大当り状態」を発生させる値であるか否か(「大当り」であるか否か)を判定し(S501)、「大当り」であれば、開放回数カウンタCRに「15」の値をセットし(S502)、入賞個数カウンタCEに「0」の値をセットし(S503)、開放回数カウンタCRの値を「1」減じて(S504)、大入賞口11を開放し(S505)、S506の処理に移行する。一方、「大当り」でなければ、以降の全ての処理をスキップして、大当り処理を終了する。ここで、開放回数カウンタCRは繰返し開放される大入賞口11の開放回数をカウントダウンするためのものであり、本例では、開放回数の上限が15回であるため、最初に「15」の値がセットされ、大入賞口11の開放前に「1」減算される。また、入賞個数カウンタCEは、大入賞口11の一回の開放中に入賞した遊技球7の入賞個数をカウントするためのものであり、大入賞口11が開放される前に、リセットのために「0」の値がセットされ、大入賞口11の開放中においては、大入賞口スイッチ17が遊技球7を検知する毎に、「1」加算される。
【0105】
S506の処理では、入賞個数カウンタCEの値が「10」よりも大きいか否かを判定し、大きくなければ、S507の処理に移行する。一方、大きい場合には、S507の処理をスキップし、大入賞口11を閉鎖し(S508)、S509の処理に移行する。これにより、大入賞口11は、一回の開放中に遊技球7が10個入賞すると、閉鎖される。
【0106】
S507の処理では、大入賞口11の開放時間が閉鎖時期に達したか否かを判定し、閉鎖時期に達していなければ、S506の処理に戻る。一方、閉鎖時期に達していれば、大入賞口11を閉鎖し(S508)、S509の処理に移行する。これにより、大入賞口11は、1回の開放中に遊技球7が10個入賞しなくても、開放時間が閉鎖時期に達すると閉鎖される。
【0107】
S509の処理では、開放回数カウンタCRの値が「0」であるか否かを判定し、「0」でなければ、S510の処理に移行する。一方、「0」であれば、大入賞口11の開放回数が上限の15回に達したことになるので、以降の処理をスキップし、大当り処理を終了する。
【0108】
S510の処理では、大入賞口11のVゾーン19を遊技球7が通過したか否か(V入賞ありか否か)を判定する。この判定は、大入賞口11の開放中にVゾーンスイッチ18が遊技球7を検知したか否かによって行われる。「V入賞あり」であれば、大入賞口11を繰返し開放させるための権利が取得されたものとして、S503の処理に戻り、以降の処理を繰返し実行する。一方、「V入賞あり」でなければ、大入賞口11を開放させるための権利が取得されなかったものとして、大当り処理を終了する。
【0109】
強制動作処理(S60)では、図12に示すように、まず、強制動作ボタン20のスイッチ20aが閉成されたか否かを判断する(S601)。判断の結果、スイッチ20aが閉成された場合には、絵柄が変動中か否かを判断する(S602)。そして、絵柄が変動していない場合には、動作情報記憶手段47から可動装飾物14の動作回数nを抽出し(S603)、S604の処理に移行する。一方、スイッチ20aが閉成されない場合、または絵柄の変動中である場合には、強制動作処理を終了する。
【0110】
S604の処理では、動作回数nが所定回数(例えば10回)よりも大きいか否かを判断する(S604)。そして、所定回数よりも大きい場合には、可動装飾物14の動作パターンとして強動パターンを選択し(S605)、一方、所定回数以下の場合には、可動装飾物14の動作パターンとして弱動パターンを選択する(S606)。その後、選択された動作パターンに応じて可動装飾物14を一定期間の間強制的に動作させ(S607)、強制動作処理を終了する。
【0111】
割込み処理におけるその他の処理(S70)では、特別絵柄始動口10を開放させるための「当り」の抽選処理、パチンコ遊技機2における各種の機器を制御するための処理等、各種の処理が行われる。なお、その他の処理(S70)については、本発明に直接的に関わるものではないため、詳細は省略する。
【0112】
このように、上記のパチンコ遊技機2では、強制動作ボタン20を押圧操作することによって可動装飾物14を強制的に動作させることができるため、遊技者はその動作を確認することで、可動装飾物14における故障の有無を容易に判断できる。すなわち、遊技者自身が故障の有無を確認することができるため、遊技性が損なわれる遊技機の選択を防止するとともに、遊技機を選択する際の遊技者の意識を一層高めることができる。特に、この可動装飾物14は、抽選結果が表示される前に動作可能なものであることから、遊技者は可動装飾物14が正常であることを予め認識しておくことにより、可動装飾物14の動作と抽選結果とを安心して関連させることができる。
【0113】
また、上記のパチンコ遊技機2では、複数の演出手段の中で作動頻度が最も少ない可動装飾物14のみを動作させることから、遊技盤上の動作が煩雑にならず、可動装飾物14の動作の有無及びその態様のみを容易に認識させることができる。
【0114】
上記のパチンコ遊技機2では、絵柄の変動中、可動装飾物14の強制動作を禁止することから、可動装飾物14の動作が、強制動作ボタン20の操作によるものか、それとも抽選結果によるものかを、遊技状態に応じて区別することができる。特に、強制動作が可能である場合には強制動作ボタン20に内蔵された発光ダイオード20bを点灯または点滅させることから、遊技者の無意味な操作を抑制することができる。
【0115】
上記のパチンコ遊技機2では、累積的に記憶された可動装飾物14に関する情報に基づいて動作パターンが選択されることから、遊技者は、動作パターンに応じた動作態様を認識することにより、可動装飾物14の動作に関する累積的な情報、例えば可動装飾物14の動作頻度を認識することが可能となり、遊技機を選択する際の参考情報とすることができる。
【0116】
上記のパチンコ遊技機2では、可動装飾物14の強制動作を、遊技中における可動装飾物14の動作と同様のパターンで行わせることから、遊技者は、強制的に動作する可動装飾物14の動作パターンと遊技中の動作パターンとを比較させることにより、可動装飾物14が正常か否かを容易に認識することができる。
【0117】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0118】
すなわち、上記実施形態のパチンコ遊技機2では、特別演出手段として、抽選手段41の抽選結果に応じて動作する可動装飾物14を例示したが、抽選結果とは関係なく動作する特別演出手段に対して本発明を適用するようにしてもよい。但し、上記実施形態のように抽選結果と関連した特別演出手段に対して適用することにより、特別演出手段に対する信頼性を高め、遊技者はそれが動作することを願うようになる。つまり、特別演出手段の動作と有利遊技状態の発生とを関連させながら、特別演出手段を認識するようになり、特別演出手段の動作の有無を一層注目するようになる。
【0119】
また、上記実施形態のパチンコ遊技機2では、特別演出手段として、動作によって移動または振動する可動装飾物14を示したが、特に可動装飾物14に限定されるものではなく、例えば、視覚的に認識可能な表示手段(例えば有利遊技状態が発生する可能性が高くなった場合に点灯または点滅するランプ)や、聴覚的に認識可能な鳴動手段(例えば有利遊技状態が発生する可能性が高くなった場合に発音する音発生手段)によって特別演出手段を構成するようにしてもよい。但し、可動装飾物14では、表示手段や鳴動手段と比べ、他の報知及び示唆と兼用される可能性が少なく、遊技中における作動の機会は極めて少ないことから、本発明を適用することにより得られる効果は大きい。
【0120】
上記実施形態のパチンコ遊技機2では、可動装飾物14の強制動作を、絵柄の変動中のみ禁止するもの、すなわち、絵柄が変動していない場合には遊技中であっても強制動作を許可するものを示したが、発射ハンドル6の操作等に応じて遊技中か否かを判断し、遊技中と判断された場合には強制動作を禁止(すなわち遊技の開始前においてのみ許可)するようにしてもよい。
【0121】
また、上記実施形態のパチンコ遊技機2では、可動装飾物14の強制動作が可能な状態を発光ダイオード20bの点灯によって示唆するものを示したが、視覚的に認識させるものに限らず、例えば、禁止状態において強制動作ボタン20が操作された場合、操作を受付けないことを示すブザー音や音声を発生させるようにしてもよい。
【0122】
上記実施形態のパチンコ遊技機2では、可動装飾物14の動作パターンとして、往復運動の強弱を切替えるものを示したが、可動装飾物14の動作速度を切替えるようにしてもよく、或いは可動装飾物14の動作が繰返される場合には、繰返す間隔を切替えるようにしてもよい。つまり、遊技者が視覚的または聴覚的に識別可能なパターンであれば、それによって情報を把握させることが可能となる。
【0123】
さらに、上記実施形態では、遊技機として、パチンコ遊技機2を示したが、パチンコ遊技機以外の遊技機、例えば、スロットマシーン、アレパチ、アレンジボール等であっても本発明を適用することができる。
【0124】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遊技者の操作によって特別演出手段を強制的に動作させることができるため、遊技者はその動作を確認することで、特別演出手段における故障の有無を容易に認識することができる。すなわち、遊技者自身が故障の有無を判断することにより、遊技性が損なわれる遊技機の選択を防止するとともに、遊技機を選択する際の遊技者の意識を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機を示す概略正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技領域を示す正面図である。
【図3】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】パチンコ遊技機における機能的構成を示すブロック図である。
【図5】割込み処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】外れ絵柄更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】始動入賞処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】絵柄変動処理の前半部分の流れを示すフローチャートである。
【図9】絵柄変動処理の後半部分の流れを示すフローチャートである。
【図10】表示コマンド決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】大当り処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】強制動作処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ遊技機(遊技機)
10d 特別絵柄始動口スイッチ(遊技状況検出手段)
12 特別絵柄表示装置(表示手段,演出手段)
14 可動装飾物(特別演出手段)
14a ソレノイド(特別演出手段)
20 強制動作ボタン(操作手段)
20a スイッチ
20b 発光ダイオード(示唆手段,発光部)
41 抽選手段
43 有利遊技状態発生手段
46 強制動作制御手段
47 動作情報記憶手段
48 パターン選択手段
49 実行処理禁止手段

Claims (8)

  1. 遊技状況に応じた所定のタイミングで動作し、遊技者に興趣を与える特別演出手段と、
    前記遊技者が操作可能な操作手段と、
    確認可能な時に前記操作手段が操作されると、前記特別演出手段を強制的に動作させる強制動作制御手段と
    を具備することを特徴とする遊技機。
  2. 遊技状況を検出する遊技状況検出手段と、該遊技状況検出手段によって検出された前記遊技状況に基づいて所定の遊技結果を抽選する抽選手段と、該抽選手段による抽選結果を表示する表示装置と、前記抽選結果が表示される前に動作可能で該動作によって遊技者に興趣を与える特別演出手段とを具備する遊技機において、前記遊技者が操作可能な操作手段と、確認可能な時に前記操作手段が操作されると、前記特別演出手段を強制的に動作させる強制動作制御手段とをさらに備えることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、前記抽選手段の抽選結果が所定結果である場合に、遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる有利遊技状態発生手段をさらに備え、前記特別演出手段は、前記抽選結果が前記所定結果になる可能性が高いことを示唆するものであることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2または請求項3に記載の遊技機において、前記抽選結果が表示される前に動作可能な演出手段を複数備え、該複数の演出手段の中で作動頻度が最も少ない演出手段を前記特別演出手段とすることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の遊技機において、所定の期間、前記強制動作制御手段の処理を禁止する実行処理禁止手段をさらに備えることを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の遊技機において、前記特別演出手段は複数の動作パターンを有し、前記強制動作制御手段は、前記複数の動作パターンの中から少なくとも1つの動作パターンを選択するパターン選択手段を有することを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の遊技機において、強制動作制御手段は、遊技中における前記特別演出手段の動作と同様のパターンで前記特別演出手段を強制的に動作させることを特徴とする遊技機。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の遊技機において、、前記特別演出手段は、動作によって移動または振動する可動装飾物からなることを特徴とする遊技機。
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