JP2004153743A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信側から悪質な通信業者へ誤発呼することを防止する。
【解決手段】電話回線網21に接続された電話機親機1は、通信前情報通知サービス等を利用して発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部215と、着呼の有無を検知する着呼検知部218と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンター216と、前記通信履歴を表示する表示装置25とを備えている。着呼判断部218により発信元が通信回線を切断したと判断され、かつ、カウンター216により計数されたリンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、制御装置23はその発信元情報を通信履歴記憶部215から削除する。
【選択図】 図2
【解決手段】電話回線網21に接続された電話機親機1は、通信前情報通知サービス等を利用して発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部215と、着呼の有無を検知する着呼検知部218と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンター216と、前記通信履歴を表示する表示装置25とを備えている。着呼判断部218により発信元が通信回線を切断したと判断され、かつ、カウンター216により計数されたリンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、制御装置23はその発信元情報を通信履歴記憶部215から削除する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信前情報通知サービス等により発信先の電話番号、名前等を受信する通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電話回線等の通信回線を使用し、順次不特定多数の相手先に発呼し、リンガーが1回鳴動する程度で切断する、いわゆる「ワンギリ」と呼ばれる悪質な通信業者が現れ、多くの被害が報告されている。その手口は、通信前情報通知サービス等を用いて発信元の電話番号をCI(Call Indicator)信号とともに送り込むものであり、発信元番号を受け取った使用者が知らずにこの番号を発呼すると、道徳的に芳しくないサービスにつながり、あとで莫大な通信費用を請求されるというものである。発信元は、パソコンを使って短時間に多数の相手先に発呼でき、着呼の前に回線を切断するため、通信費用もほとんど掛からず、また、法律的にも規制が難しいため、悪質な業者がはびこっているという現状である。
【0003】
このような被害を防ぐためには、受信側から発呼しないように心掛けることももちろん重要であるが、通信装置自体に少しでも防止できる機能を付加することが必要である。そのような機能として、例えば、通信前情報通知サービスよって取得した発信元情報を着信の重要性や緊急性と関連付けて受信者に知らせたり、着信拒否の設定にしたり、回線が切断されるまでのリンガーの鳴動の回数を活用して通信履歴を管理したりする方法が以下の文献に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−217903号公報
【特許文献2】
特開2000−312256号公報
【特許文献3】
特開2000−295324号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、発呼側の切断までのリンガーの鳴動の回数や継続時間によって注意を促したり、受信側からの発呼を制限したりすることができないため、被害件数を顕著に減らすことはできなかった。
【0006】
また、ワンギリ業者も例えば、ワンギリをツーギリに変えるなど、巧妙に手口を変えてくることが予想されるので、通信装置側で柔軟に対応できる融通性の高い機能が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、発呼の相手を識別する機能を備えることにより、受信側から悪質な通信業者へ誤発呼することを防止可能な通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の通信装置は、設定されたリンガーの鳴動の回数または継続時間以下の発呼で、特に発呼側が切断した着信を検出し、受信側から発呼することを、通信履歴への注意の付加、発呼禁止、警告等により防止する。
【0009】
具体的には、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、電話番号、名前と対応付けてリンガーの鳴動の回数及び着呼の有無をテーブル形式で表示することを特徴としている。
【0010】
これにより、発信元情報に新たな情報として、リンガーの鳴動の回数及び着呼の有無が追加され、通信履歴がテーブル形式で表示される。したがって、これを見た使用者は、自分で悪意呼を判断できる。
【0011】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、電話番号、名前と対応付けてリンガーの鳴動の継続時間及び着呼の有無をテーブル形式で表示することを特徴としている。
【0012】
これにより、発信元情報に新たな情報として、リンガーの鳴動の継続時間及び着呼の有無が追加され、通信履歴がテーブル形式で表示される。したがって、これを見た使用者は、自分で悪意呼を判断できる。
【0013】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、その発信元情報を前記通信履歴から削除することを特徴としている。
【0014】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼を通信履歴から削除することができ、うっかり誤発呼してしまうことを防止できる。
【0015】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、その発信元情報を前記通信履歴から削除することを特徴としている。
【0016】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼を通信履歴から削除することができ、うっかり誤発呼してしまうことを防止できる。
【0017】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、その発信元への発呼を禁止する処理を行なうことを特徴としている。
【0018】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼の発信元への発呼を禁止することができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0019】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、その発信元への発呼を禁止する処理を行なうことを特徴としている。
【0020】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼の発信元への発呼を禁止することができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0021】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、表示や音声により悪意呼である旨の警告処理を行なうことを特徴としている。
【0022】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼の警告を行なうことができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0023】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、表示や音声により悪意呼である旨の警告処理を行なうことを特徴としている。
【0024】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼の警告を行なうことができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0025】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンターとを備え、最初に着信してから所定時間に同じ発信元から発呼が複数あった場合、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下の悪意呼が所定数以上であるとき、誤発呼防止処理を行なうことを特徴としている。
【0026】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼を繰り返す悪質な通信業者に対して、誤発呼を防止することができる。
【0027】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンターとを備え、最初に着信してから所定時間に同じ発信元から発呼が複数あった場合、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下の悪意呼が所定数以上であるとき、誤発呼防止処理を行なうことを特徴としている。
【0028】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼を繰り返す悪質な通信業者に対して、誤発呼を防止することができる。
【0029】
なお、リンガーの鳴動の回数や継続時間は、悪質な通信業者の手口の変更にも柔軟に対応できるようするためにも、通信装置の使用者側で自由に設定可能にすることが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明は、発信元側から送られてくる電話番号、名前等の情報を通信履歴記憶部に記憶する通信装置、情報処理装置全般に対して適用されるが、ここでは、親機と子機から成る電話機を例に説明する。
【0031】
図1(A)は、電話機親機1の斜視図であり、図2は、電話機親機1のブロック図である。電話機親機1は、網制御装置22によって電話回線網21と接続されている。網制御装置22は、電話回線網21の状況を監視するとともに、回線を音声ユニット212側、コードレス用制御回路213側とに切り替える。モデム28は、通信前情報通知サービス(「ナンバー・ディスプレイ・サービス」ともいう。)のために1200bpsで送信される発信元情報を読取る装置である。
【0032】
制御装置23は、記憶装置24に記憶されているプログラムとあいまって、操作キー27、ダイヤルキー26からの入力情報、装置の各ユニットからの状態を示す情報、電話回線網21からの信号等の情報に基づいて、親機1全体の動作を決定して指令を発し、さらに表示装置25に表示の指示を出す。また、制御装置23には、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンター216と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマー217と、着呼の有無を検知する着呼検知部218と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンター219とが内蔵されている。操作キー27、ダイヤルキー26は、使用者が情報を入力したり、親機1に指示を与えたりするためのユニットである。
【0033】
記憶装置24の一部に通信履歴記憶部215を装備し、ここに、着信した発信元番号と名前、リンガーの鳴動の回数、着呼したか、発信元が回線を切断したかといった情報がテーブル形式で記憶されている。
【0034】
表示装置25は使用者に情報を表示したり、操作のガイダンスを行なったりするためのユニットであり、この表示装置25を見ながら操作キー27とダイヤルキー26を操作することで、対話的に電話機の各種パラメータの設定が可能となる。音声ユニット212は、音声信号を増幅し、ハンドセット211及び/或いはスピーカ29、マイク210を使用して音声を入力、出力する装置である。
【0035】
電話機親機1は、1台あるいは、複数台の電話機子機2(図1(B)参照)との無線接続が可能である。親機1のコードレス用制御回路213は、アンテナ214を通じて無線で子機2との通信を制御する装置であり、子機2との接続のための通信路の探索、接続の確立等を行なう制御部、信号の圧縮、復元を行なうコンパンダ部、電波発信、受信のためのチューナ等を含んでいる。例えば、子機2との通話の要望が制御装置23から来ると、コードレス用制御回路213では、制御用のチャネルのキャリアセンスを行い制御チャネルの空きを調べる。制御チャネルの空きがあり通信可能であれば、このチャネルを使用した親機1と子機2のID信号の発信、各子機2からのID信号の受信、及び確認、通話用の空きチャネルの確認、通話チャネルの指定、通話路の設定等を行い、子機2との通話路を確立する。通話が終了すると終話のための処理を行う。このように、コードレス用制御回路213は、子機2との通話の確立から通話の完了までのすべての処理を受け持っている。
【0036】
図1(B)は電話機子機2の斜視図であり、図3は電話機子機2のブロック図を示している。子機2に実装される各ユニットには、装置を小型にする必要があるため小型のユニットが使用される。図2のように、親機1は網制御装置22で電話回線網21と有線で接続されるが、子機2では、図3に示すように、この部分は装備されておらず、もっぱら無線で親機1と通信を行う。したがって、子機2が電話回路網21(図2参照)を通じて外部の通信装置と通信を行うときは、親機1を介して行う。
【0037】
制御装置34は、記憶装置32とあいまって子機2の各部の動作状態を把握し、各ユニットに動作の指令を行うが、さらに親機1との通話の制御を受け持つ、制御チャネル、通話チャネルの空きの確認、親機1と子機2のIDの確認、送信、等を行い、親機1のコードレス用制御回路213(図2参照)と密に通話(通信)し通話路の確立、切断に必要な各処理を行う。すなわち、親機1のコードレス用制御回路213の通信相手として子機2側の制御動作を受け持つ。各子機2は、子機2側の記憶装置32にそれぞれの通信履歴記憶部を有している場合もあるが、親機1側の通信履歴記憶部215(図2参照)が子機2ごとに集中的に通信履歴として記憶している場合もある。
【0038】
RFユニット36は、アンテナ35を通じて音声、制御信号の電波を送受信するチューナを中心とするユニットである。コンパンダIC37は、送信する信号を非線型に圧縮し、周波数の帯域の範囲内で音声の大きさに関わらず明解な会話が行われるようにするとともに、受信した圧縮信号を伸張し復調する回路である。音声ユニット33内にはアンプが装備され、音声をスピーカ310から発し、マイク311から入力される音声信号の増幅を行う。
【0039】
さらに、子機2側には、子機2を立てて置くための子機クレードル312と、子機2充電用のクレードル用DC電源313とから成る個別ユニット314が装備されている。
【0040】
ダイヤルキー39、操作キー38は、親機1のダイヤルキー26、操作キー27とほぼ同じ機能を持ち、ダイヤル番号等の入力に用いられる。表示装置31は、情報の表示や操作のガイダンスを行うユニットであり、子機2の場合も表示装置31を見ながらダイヤルキー39と操作キー38を用いて対話的にデータやパラメータを入力できるようになっている。
【0041】
図4に、上記の電話機における通信前情報通知サービスでの発信元情報通信手順を示す。まず、発信元が発呼すると、電話回線網21の先にある加入者交換機(図示せず)から着信起動信号51が送られてくる。この着信起動信号51は、16Hzの呼出信号の一種である。親機1は、この呼出信号の形式により、この信号が情報受信端末への着信起動信号51であると判断する。このとき、通常、呼出音は出さないように設計される。親機1は、この着信起動信号51を検出し、2本の回線をループにし、一次応答信号して電話回線網21に送出する。加入者交換機は、この一時応答信号を検出し、電話、番号等の発信元情報54を電話機に送信する。この情報は、ITU−T規格V.23に準拠した1200bpsの周波数変調方式で、調歩同期方式を採用している。発信元情報54の受信を完了すると、親機1は回線のループを切断して、受信完了を電話回線網21側に通知する。この受信完了信号を検出した加入者交換機は通常の呼出信号57を出し、電話機から呼出音が発生するとともに、受信した発信元情報54が親機1と子機2の表示装置25,31に表示される。親機1が再度回線をループにして2次応答をすると、通常の通話手順に入る。なお、送られてくる情報の種類によっては、呼出信号57以降の信号は送られず、受信完了信号検出の時点で情報の伝送が完了することもある。
【0042】
この通信前情報通知サービスは、通信の前手順、後手順を省略して情報部分にのみ言及すると、情報の種類を表すパラメータ種別、情報内容長、情報を1ブロックとして、必要な情報をそれぞれブロックとして順次送付するデータ構造となっている。パラメータ種別としては、発信電話番号、発信番号拡張情報、発信電話番号非通知理由等があり、特に最近開始されたネーム・ディスプレイ・サービスでは、発信企業名(又は氏名)のパラメータ種別が追加され、発信元の名前が入れられるようになった。このようにして、通信前情報通知サービスで発信元の電話番号、名前が通知される。名前の表示に使われる文字は、ローマ文字、カタカナ、漢字と次第に拡張されつつある。
【0043】
図5は、通信履歴記憶部215(図2参照)に記憶された通信履歴のテーブル(通信履歴表)を示している。この通信履歴表は、通信前情報通知サービスで受け取った発呼側の電話番号、発呼側の名前、回線の切断または着呼するまでのリンガーの鳴動の回数、リンガーの鳴動の継続時間、回線の切断が発呼側で行われたか又は着呼したか、送信側の発呼時刻等の項目を有している。
【0044】
通信履歴の抹消は、通常、使用者の指示で行われるが、表示装置25を見ながら操作キー27とダイヤルキー26を操作する従来公知の方法によって対話的に可能であるので、詳細は省略する。また、一定の継続時間後、自動で消去することも可能であり、この場合は、受信時刻を基点に使用者が設定した時間後に消去することとなる。
【0045】
図6に、第1の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。図6で、ステップ#10で電話回線網21を通じて、他の通信装置から呼の着信があれば、電話機は、ステップ#11で通信前情報通知サービスを利用して電話番号、名前を受信し、ステップ#12で通信履歴として記憶する。さらに、ステップ#13でリンガーの鳴動の回数、及び継続時間を計測する。もし発呼側が回線を切断した場合は、ステップ#14の判断がYESとなり、ステップ#15に移り、その時点のリンガーの鳴動の回数、リンガーの鳴動の継続時間、発呼側が回線を切断したことを時刻と共に通信履歴に登録する。
【0046】
発呼側が回線を切断しなかった場合は、ステップ#14の判断がNOとなり、ステップ#16に移り、オフフックしたか、すなわち着呼したかを確認する。もし着呼した場合は、ステップ#16の判断がYESとなり、ステップ#17に移ってリンガーの鳴動の回数、継続時間、着呼したこと、その時刻を含めて通信履歴に登録する。ステップ#16の判断がNOの場合、ステップ#13に戻ってルーチンを繰り返す。
【0047】
ステップ#17の処理後、ステップ#18で、リンガーの鳴動の回数、継続時間、発呼側が回線を切断したこと又は着呼したことを含む通信履歴表(図5参照)を表示する。したがって、この通信履歴表を見た使用者は、例えば、「日本太郎」がリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断していることから、発呼側をワンギリ業者と判断でき、無意識に発呼してしまうことを防止することができる。
【0048】
図7に、第2の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。図7は、図6のフローチャートとは、ステップ#14の判断がYESの場合の処理が異なっている。すなわち、ステップ#15で、リンガーの鳴動の回数、リンガーの鳴動の継続時間、発呼側が回線を切断したことを時刻と共に通信履歴に登録した後、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間を使用者の設定した基準値と比較し、基準値以下である場合は、ステップ#19の判断がYESとなり、ステップ#20へ移って発信元情報を通信履歴から削除し、ステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。
【0049】
例えば、リンガーの鳴動の回数と継続時間の基準値がそれぞれ2回と4秒である場合、図5において、「日本太郎」はリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断したことから、ワンギリ業者による悪意呼と判断して、通信履歴表から発信元の情報を削除して表示する。したがって、このような悪意呼が通信履歴表に表示されないので、誤発呼を防止することができる。
【0050】
なお、ステップ#19で比較した結果、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間が基準値を上回っていれば、ステップ#19の判断がNOとなり、そのままステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。
【0051】
ここで、ステップ#19の判断基準であるリンガーの鳴動の回数とリンガーの鳴動の継続時間の基準値は、使用者が自由に設定できるようになっている。これを行うには、操作キー27、ダイヤルキー26、表示装置25を使って対話的に従来の公知の方法で可能であるので、詳細は省略する。
【0052】
図8に、第3の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。図8は、図7のステップ#19の判断がYESの場合の処理が異なっている。すなわち、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間を使用者の設定した基準値と比較し、基準値以下である場合は、ステップ#19の判断がYESとなり、ステップ#21で発信元への発呼を禁止する処理を行い、ステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。
【0053】
例えば、リンガーの鳴動の回数と継続時間の基準値がそれぞれ2回と4秒である場合、図5において、「日本太郎」はリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断したことから、ワンギリ業者による悪意呼と判断して、「日本太郎」への発呼を禁止する。これにより、誤発呼を確実に防止することができる。
【0054】
なお、発呼の禁止の解除を特別の手順で使用者が行った場合、発呼を可能にするようにしてもよい。これを行うには、操作キー27、ダイヤルキー26、表示装置25を使って対話的に従来の公知の方法で可能であるので、詳細は省略する。
【0055】
図9に、第4の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。本実施形態は、図8のステップ#19の判断がYESの場合の処理が異なっている。すなわち、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間を使用者の設定した基準値と比較し、基準値以下である場合は、ステップ#19の判断がYESとなり、ステップ#22で音声や表示により悪意呼である旨の警告を行なうような処理を行い、ステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。なお、発信元への発呼を禁止する処理は行なわない。
【0056】
例えば、リンガーの鳴動の回数と継続時間の基準値がそれぞれ2回と4秒である場合、図5において、「日本太郎」はリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断したことから、ワンギリ業者による悪意呼と判断して、通信履歴の「日本太郎」の発信元情報を反転表示したり、ビープ音や声をスピーカ29(図2参照)から発したりすることにより、悪意呼であったことを使用者に知らせる。これにより、使用者の意思で発呼を中止することができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0057】
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、着信カウンター219(図2参照)により、所定時間に同じ発信元から複数の着信があったことがカウントされると、通信履歴を発信元ごとに作成し、着信した時刻を複数記憶する。さらに、リンガーの鳴動の回数又は/及びリンガーの鳴動の継続時間が基準値以下である着信が所定回数を上回ったときは、その発信元に対する誤発呼防止処理を行なう。
【0058】
誤発呼防止処理には、例えば、
▲1▼発信元情報を通信履歴から消去する。
▲2▼発信基情報を通信履歴から消去はしないが、通信履歴表を表示しない。
▲3▼通信履歴として記憶はするが、発呼禁止処理を行なう。
▲4▼通信履歴として記憶はするが、音声や表示で使用者に警告を行う。
▲5▼着呼し、すぐに開放する。
▲6▼着呼し、拒否メッセージを発信元に発信する。
▲7▼リンガーを鳴動させない。
等が考えられる。
【0059】
これにより、悪意呼を繰り返す悪質な発信元がブラックリストとして登録され、誤発呼をいっそう確実に防止することができるようになる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信装置によると、所定のリンガーの鳴動の回数または継続時間以下の発呼で、特に発呼側が切断した着信を検出し、通信履歴への注意の付加、発呼禁止、警告等により、受信側から発呼することを防止することができる。これにより、誤発呼を確実に防止することができ、いわゆるワンギリ業者による被害を効果的に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話機の親機(A)と子機(B)を示す斜視図である。
【図2】同上電話機親機のブロック図である。
【図3】同上電話機子機のブロック図である。
【図4】ナンバー・ディスプレイ・サービスでの発信元情報通信手順を示す図である。
【図5】通信履歴のテーブルを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 電話機親機
2 電話機子機
23 制御装置
24 記憶装置
25 表示装置
26 ダイヤルキー
27 操作キー
215 通信履歴記憶部
216 カウンター
217 タイマー
218 着呼検知部
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信前情報通知サービス等により発信先の電話番号、名前等を受信する通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電話回線等の通信回線を使用し、順次不特定多数の相手先に発呼し、リンガーが1回鳴動する程度で切断する、いわゆる「ワンギリ」と呼ばれる悪質な通信業者が現れ、多くの被害が報告されている。その手口は、通信前情報通知サービス等を用いて発信元の電話番号をCI(Call Indicator)信号とともに送り込むものであり、発信元番号を受け取った使用者が知らずにこの番号を発呼すると、道徳的に芳しくないサービスにつながり、あとで莫大な通信費用を請求されるというものである。発信元は、パソコンを使って短時間に多数の相手先に発呼でき、着呼の前に回線を切断するため、通信費用もほとんど掛からず、また、法律的にも規制が難しいため、悪質な業者がはびこっているという現状である。
【0003】
このような被害を防ぐためには、受信側から発呼しないように心掛けることももちろん重要であるが、通信装置自体に少しでも防止できる機能を付加することが必要である。そのような機能として、例えば、通信前情報通知サービスよって取得した発信元情報を着信の重要性や緊急性と関連付けて受信者に知らせたり、着信拒否の設定にしたり、回線が切断されるまでのリンガーの鳴動の回数を活用して通信履歴を管理したりする方法が以下の文献に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−217903号公報
【特許文献2】
特開2000−312256号公報
【特許文献3】
特開2000−295324号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、発呼側の切断までのリンガーの鳴動の回数や継続時間によって注意を促したり、受信側からの発呼を制限したりすることができないため、被害件数を顕著に減らすことはできなかった。
【0006】
また、ワンギリ業者も例えば、ワンギリをツーギリに変えるなど、巧妙に手口を変えてくることが予想されるので、通信装置側で柔軟に対応できる融通性の高い機能が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、発呼の相手を識別する機能を備えることにより、受信側から悪質な通信業者へ誤発呼することを防止可能な通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の通信装置は、設定されたリンガーの鳴動の回数または継続時間以下の発呼で、特に発呼側が切断した着信を検出し、受信側から発呼することを、通信履歴への注意の付加、発呼禁止、警告等により防止する。
【0009】
具体的には、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、電話番号、名前と対応付けてリンガーの鳴動の回数及び着呼の有無をテーブル形式で表示することを特徴としている。
【0010】
これにより、発信元情報に新たな情報として、リンガーの鳴動の回数及び着呼の有無が追加され、通信履歴がテーブル形式で表示される。したがって、これを見た使用者は、自分で悪意呼を判断できる。
【0011】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、電話番号、名前と対応付けてリンガーの鳴動の継続時間及び着呼の有無をテーブル形式で表示することを特徴としている。
【0012】
これにより、発信元情報に新たな情報として、リンガーの鳴動の継続時間及び着呼の有無が追加され、通信履歴がテーブル形式で表示される。したがって、これを見た使用者は、自分で悪意呼を判断できる。
【0013】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、その発信元情報を前記通信履歴から削除することを特徴としている。
【0014】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼を通信履歴から削除することができ、うっかり誤発呼してしまうことを防止できる。
【0015】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、その発信元情報を前記通信履歴から削除することを特徴としている。
【0016】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼を通信履歴から削除することができ、うっかり誤発呼してしまうことを防止できる。
【0017】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、その発信元への発呼を禁止する処理を行なうことを特徴としている。
【0018】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼の発信元への発呼を禁止することができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0019】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、その発信元への発呼を禁止する処理を行なうことを特徴としている。
【0020】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼の発信元への発呼を禁止することができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0021】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、表示や音声により悪意呼である旨の警告処理を行なうことを特徴としている。
【0022】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼の警告を行なうことができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0023】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、表示や音声により悪意呼である旨の警告処理を行なうことを特徴としている。
【0024】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼の警告を行なうことができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0025】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンターとを備え、最初に着信してから所定時間に同じ発信元から発呼が複数あった場合、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下の悪意呼が所定数以上であるとき、誤発呼防止処理を行なうことを特徴としている。
【0026】
これにより、リンガーの鳴動の回数が異常に少ない悪意呼を繰り返す悪質な通信業者に対して、誤発呼を防止することができる。
【0027】
また、本発明の通信装置は、発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンターとを備え、最初に着信してから所定時間に同じ発信元から発呼が複数あった場合、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下の悪意呼が所定数以上であるとき、誤発呼防止処理を行なうことを特徴としている。
【0028】
これにより、リンガーの鳴動の継続時間が異常に短い悪意呼を繰り返す悪質な通信業者に対して、誤発呼を防止することができる。
【0029】
なお、リンガーの鳴動の回数や継続時間は、悪質な通信業者の手口の変更にも柔軟に対応できるようするためにも、通信装置の使用者側で自由に設定可能にすることが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明は、発信元側から送られてくる電話番号、名前等の情報を通信履歴記憶部に記憶する通信装置、情報処理装置全般に対して適用されるが、ここでは、親機と子機から成る電話機を例に説明する。
【0031】
図1(A)は、電話機親機1の斜視図であり、図2は、電話機親機1のブロック図である。電話機親機1は、網制御装置22によって電話回線網21と接続されている。網制御装置22は、電話回線網21の状況を監視するとともに、回線を音声ユニット212側、コードレス用制御回路213側とに切り替える。モデム28は、通信前情報通知サービス(「ナンバー・ディスプレイ・サービス」ともいう。)のために1200bpsで送信される発信元情報を読取る装置である。
【0032】
制御装置23は、記憶装置24に記憶されているプログラムとあいまって、操作キー27、ダイヤルキー26からの入力情報、装置の各ユニットからの状態を示す情報、電話回線網21からの信号等の情報に基づいて、親機1全体の動作を決定して指令を発し、さらに表示装置25に表示の指示を出す。また、制御装置23には、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンター216と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマー217と、着呼の有無を検知する着呼検知部218と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンター219とが内蔵されている。操作キー27、ダイヤルキー26は、使用者が情報を入力したり、親機1に指示を与えたりするためのユニットである。
【0033】
記憶装置24の一部に通信履歴記憶部215を装備し、ここに、着信した発信元番号と名前、リンガーの鳴動の回数、着呼したか、発信元が回線を切断したかといった情報がテーブル形式で記憶されている。
【0034】
表示装置25は使用者に情報を表示したり、操作のガイダンスを行なったりするためのユニットであり、この表示装置25を見ながら操作キー27とダイヤルキー26を操作することで、対話的に電話機の各種パラメータの設定が可能となる。音声ユニット212は、音声信号を増幅し、ハンドセット211及び/或いはスピーカ29、マイク210を使用して音声を入力、出力する装置である。
【0035】
電話機親機1は、1台あるいは、複数台の電話機子機2(図1(B)参照)との無線接続が可能である。親機1のコードレス用制御回路213は、アンテナ214を通じて無線で子機2との通信を制御する装置であり、子機2との接続のための通信路の探索、接続の確立等を行なう制御部、信号の圧縮、復元を行なうコンパンダ部、電波発信、受信のためのチューナ等を含んでいる。例えば、子機2との通話の要望が制御装置23から来ると、コードレス用制御回路213では、制御用のチャネルのキャリアセンスを行い制御チャネルの空きを調べる。制御チャネルの空きがあり通信可能であれば、このチャネルを使用した親機1と子機2のID信号の発信、各子機2からのID信号の受信、及び確認、通話用の空きチャネルの確認、通話チャネルの指定、通話路の設定等を行い、子機2との通話路を確立する。通話が終了すると終話のための処理を行う。このように、コードレス用制御回路213は、子機2との通話の確立から通話の完了までのすべての処理を受け持っている。
【0036】
図1(B)は電話機子機2の斜視図であり、図3は電話機子機2のブロック図を示している。子機2に実装される各ユニットには、装置を小型にする必要があるため小型のユニットが使用される。図2のように、親機1は網制御装置22で電話回線網21と有線で接続されるが、子機2では、図3に示すように、この部分は装備されておらず、もっぱら無線で親機1と通信を行う。したがって、子機2が電話回路網21(図2参照)を通じて外部の通信装置と通信を行うときは、親機1を介して行う。
【0037】
制御装置34は、記憶装置32とあいまって子機2の各部の動作状態を把握し、各ユニットに動作の指令を行うが、さらに親機1との通話の制御を受け持つ、制御チャネル、通話チャネルの空きの確認、親機1と子機2のIDの確認、送信、等を行い、親機1のコードレス用制御回路213(図2参照)と密に通話(通信)し通話路の確立、切断に必要な各処理を行う。すなわち、親機1のコードレス用制御回路213の通信相手として子機2側の制御動作を受け持つ。各子機2は、子機2側の記憶装置32にそれぞれの通信履歴記憶部を有している場合もあるが、親機1側の通信履歴記憶部215(図2参照)が子機2ごとに集中的に通信履歴として記憶している場合もある。
【0038】
RFユニット36は、アンテナ35を通じて音声、制御信号の電波を送受信するチューナを中心とするユニットである。コンパンダIC37は、送信する信号を非線型に圧縮し、周波数の帯域の範囲内で音声の大きさに関わらず明解な会話が行われるようにするとともに、受信した圧縮信号を伸張し復調する回路である。音声ユニット33内にはアンプが装備され、音声をスピーカ310から発し、マイク311から入力される音声信号の増幅を行う。
【0039】
さらに、子機2側には、子機2を立てて置くための子機クレードル312と、子機2充電用のクレードル用DC電源313とから成る個別ユニット314が装備されている。
【0040】
ダイヤルキー39、操作キー38は、親機1のダイヤルキー26、操作キー27とほぼ同じ機能を持ち、ダイヤル番号等の入力に用いられる。表示装置31は、情報の表示や操作のガイダンスを行うユニットであり、子機2の場合も表示装置31を見ながらダイヤルキー39と操作キー38を用いて対話的にデータやパラメータを入力できるようになっている。
【0041】
図4に、上記の電話機における通信前情報通知サービスでの発信元情報通信手順を示す。まず、発信元が発呼すると、電話回線網21の先にある加入者交換機(図示せず)から着信起動信号51が送られてくる。この着信起動信号51は、16Hzの呼出信号の一種である。親機1は、この呼出信号の形式により、この信号が情報受信端末への着信起動信号51であると判断する。このとき、通常、呼出音は出さないように設計される。親機1は、この着信起動信号51を検出し、2本の回線をループにし、一次応答信号して電話回線網21に送出する。加入者交換機は、この一時応答信号を検出し、電話、番号等の発信元情報54を電話機に送信する。この情報は、ITU−T規格V.23に準拠した1200bpsの周波数変調方式で、調歩同期方式を採用している。発信元情報54の受信を完了すると、親機1は回線のループを切断して、受信完了を電話回線網21側に通知する。この受信完了信号を検出した加入者交換機は通常の呼出信号57を出し、電話機から呼出音が発生するとともに、受信した発信元情報54が親機1と子機2の表示装置25,31に表示される。親機1が再度回線をループにして2次応答をすると、通常の通話手順に入る。なお、送られてくる情報の種類によっては、呼出信号57以降の信号は送られず、受信完了信号検出の時点で情報の伝送が完了することもある。
【0042】
この通信前情報通知サービスは、通信の前手順、後手順を省略して情報部分にのみ言及すると、情報の種類を表すパラメータ種別、情報内容長、情報を1ブロックとして、必要な情報をそれぞれブロックとして順次送付するデータ構造となっている。パラメータ種別としては、発信電話番号、発信番号拡張情報、発信電話番号非通知理由等があり、特に最近開始されたネーム・ディスプレイ・サービスでは、発信企業名(又は氏名)のパラメータ種別が追加され、発信元の名前が入れられるようになった。このようにして、通信前情報通知サービスで発信元の電話番号、名前が通知される。名前の表示に使われる文字は、ローマ文字、カタカナ、漢字と次第に拡張されつつある。
【0043】
図5は、通信履歴記憶部215(図2参照)に記憶された通信履歴のテーブル(通信履歴表)を示している。この通信履歴表は、通信前情報通知サービスで受け取った発呼側の電話番号、発呼側の名前、回線の切断または着呼するまでのリンガーの鳴動の回数、リンガーの鳴動の継続時間、回線の切断が発呼側で行われたか又は着呼したか、送信側の発呼時刻等の項目を有している。
【0044】
通信履歴の抹消は、通常、使用者の指示で行われるが、表示装置25を見ながら操作キー27とダイヤルキー26を操作する従来公知の方法によって対話的に可能であるので、詳細は省略する。また、一定の継続時間後、自動で消去することも可能であり、この場合は、受信時刻を基点に使用者が設定した時間後に消去することとなる。
【0045】
図6に、第1の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。図6で、ステップ#10で電話回線網21を通じて、他の通信装置から呼の着信があれば、電話機は、ステップ#11で通信前情報通知サービスを利用して電話番号、名前を受信し、ステップ#12で通信履歴として記憶する。さらに、ステップ#13でリンガーの鳴動の回数、及び継続時間を計測する。もし発呼側が回線を切断した場合は、ステップ#14の判断がYESとなり、ステップ#15に移り、その時点のリンガーの鳴動の回数、リンガーの鳴動の継続時間、発呼側が回線を切断したことを時刻と共に通信履歴に登録する。
【0046】
発呼側が回線を切断しなかった場合は、ステップ#14の判断がNOとなり、ステップ#16に移り、オフフックしたか、すなわち着呼したかを確認する。もし着呼した場合は、ステップ#16の判断がYESとなり、ステップ#17に移ってリンガーの鳴動の回数、継続時間、着呼したこと、その時刻を含めて通信履歴に登録する。ステップ#16の判断がNOの場合、ステップ#13に戻ってルーチンを繰り返す。
【0047】
ステップ#17の処理後、ステップ#18で、リンガーの鳴動の回数、継続時間、発呼側が回線を切断したこと又は着呼したことを含む通信履歴表(図5参照)を表示する。したがって、この通信履歴表を見た使用者は、例えば、「日本太郎」がリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断していることから、発呼側をワンギリ業者と判断でき、無意識に発呼してしまうことを防止することができる。
【0048】
図7に、第2の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。図7は、図6のフローチャートとは、ステップ#14の判断がYESの場合の処理が異なっている。すなわち、ステップ#15で、リンガーの鳴動の回数、リンガーの鳴動の継続時間、発呼側が回線を切断したことを時刻と共に通信履歴に登録した後、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間を使用者の設定した基準値と比較し、基準値以下である場合は、ステップ#19の判断がYESとなり、ステップ#20へ移って発信元情報を通信履歴から削除し、ステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。
【0049】
例えば、リンガーの鳴動の回数と継続時間の基準値がそれぞれ2回と4秒である場合、図5において、「日本太郎」はリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断したことから、ワンギリ業者による悪意呼と判断して、通信履歴表から発信元の情報を削除して表示する。したがって、このような悪意呼が通信履歴表に表示されないので、誤発呼を防止することができる。
【0050】
なお、ステップ#19で比較した結果、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間が基準値を上回っていれば、ステップ#19の判断がNOとなり、そのままステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。
【0051】
ここで、ステップ#19の判断基準であるリンガーの鳴動の回数とリンガーの鳴動の継続時間の基準値は、使用者が自由に設定できるようになっている。これを行うには、操作キー27、ダイヤルキー26、表示装置25を使って対話的に従来の公知の方法で可能であるので、詳細は省略する。
【0052】
図8に、第3の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。図8は、図7のステップ#19の判断がYESの場合の処理が異なっている。すなわち、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間を使用者の設定した基準値と比較し、基準値以下である場合は、ステップ#19の判断がYESとなり、ステップ#21で発信元への発呼を禁止する処理を行い、ステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。
【0053】
例えば、リンガーの鳴動の回数と継続時間の基準値がそれぞれ2回と4秒である場合、図5において、「日本太郎」はリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断したことから、ワンギリ業者による悪意呼と判断して、「日本太郎」への発呼を禁止する。これにより、誤発呼を確実に防止することができる。
【0054】
なお、発呼の禁止の解除を特別の手順で使用者が行った場合、発呼を可能にするようにしてもよい。これを行うには、操作キー27、ダイヤルキー26、表示装置25を使って対話的に従来の公知の方法で可能であるので、詳細は省略する。
【0055】
図9に、第4の実施形態を実現するためのフローチャートを示す。本実施形態は、図8のステップ#19の判断がYESの場合の処理が異なっている。すなわち、リンガーの鳴動の回数または/及びリンガーの鳴動の継続時間を使用者の設定した基準値と比較し、基準値以下である場合は、ステップ#19の判断がYESとなり、ステップ#22で音声や表示により悪意呼である旨の警告を行なうような処理を行い、ステップ#18へ進んで通信履歴表の表示を行なう。なお、発信元への発呼を禁止する処理は行なわない。
【0056】
例えば、リンガーの鳴動の回数と継続時間の基準値がそれぞれ2回と4秒である場合、図5において、「日本太郎」はリンガーを1回だけ3秒間鳴動して回線を切断したことから、ワンギリ業者による悪意呼と判断して、通信履歴の「日本太郎」の発信元情報を反転表示したり、ビープ音や声をスピーカ29(図2参照)から発したりすることにより、悪意呼であったことを使用者に知らせる。これにより、使用者の意思で発呼を中止することができ、誤発呼を確実に防止することができる。
【0057】
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、着信カウンター219(図2参照)により、所定時間に同じ発信元から複数の着信があったことがカウントされると、通信履歴を発信元ごとに作成し、着信した時刻を複数記憶する。さらに、リンガーの鳴動の回数又は/及びリンガーの鳴動の継続時間が基準値以下である着信が所定回数を上回ったときは、その発信元に対する誤発呼防止処理を行なう。
【0058】
誤発呼防止処理には、例えば、
▲1▼発信元情報を通信履歴から消去する。
▲2▼発信基情報を通信履歴から消去はしないが、通信履歴表を表示しない。
▲3▼通信履歴として記憶はするが、発呼禁止処理を行なう。
▲4▼通信履歴として記憶はするが、音声や表示で使用者に警告を行う。
▲5▼着呼し、すぐに開放する。
▲6▼着呼し、拒否メッセージを発信元に発信する。
▲7▼リンガーを鳴動させない。
等が考えられる。
【0059】
これにより、悪意呼を繰り返す悪質な発信元がブラックリストとして登録され、誤発呼をいっそう確実に防止することができるようになる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信装置によると、所定のリンガーの鳴動の回数または継続時間以下の発呼で、特に発呼側が切断した着信を検出し、通信履歴への注意の付加、発呼禁止、警告等により、受信側から発呼することを防止することができる。これにより、誤発呼を確実に防止することができ、いわゆるワンギリ業者による被害を効果的に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話機の親機(A)と子機(B)を示す斜視図である。
【図2】同上電話機親機のブロック図である。
【図3】同上電話機子機のブロック図である。
【図4】ナンバー・ディスプレイ・サービスでの発信元情報通信手順を示す図である。
【図5】通信履歴のテーブルを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態を実現するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 電話機親機
2 電話機子機
23 制御装置
24 記憶装置
25 表示装置
26 ダイヤルキー
27 操作キー
215 通信履歴記憶部
216 カウンター
217 タイマー
218 着呼検知部
Claims (11)
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、電話番号、名前と対応付けてリンガーの鳴動の回数及び着呼の有無をテーブル形式で表示することを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、電話番号、名前と対応付けてリンガーの鳴動の継続時間及び着呼の有無をテーブル形式で表示することを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、その発信元情報を前記通信履歴から削除することを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、その発信元情報を前記通信履歴から削除することを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、発信元への発呼を禁止する処理を行なうことを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、その発信元への発呼を禁止する処理を行なうことを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下であったとき、表示や音声により悪意呼である旨の警告処理を行なうことを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置とを備え、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下であったとき、表示や音声により悪意呼である旨の警告処理を行なうことを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の回数を計数するカウンターと、前記通信履歴を表示する表示装置と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンターとを備え、最初に着信してから所定時間に同じ発信元から発呼が複数あった場合、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の回数が所定の基準値以下の悪意呼が所定数以上であるとき、誤発呼防止処理を行なうことを特徴とする通信装置。
- 発信元からの発呼により電話番号、名前等の発信元情報を受信し、通信履歴として記憶する通信履歴記憶部と、着呼の有無を検知する着呼検知部と、リンガーの鳴動の継続時間を計測するタイマーと、前記通信履歴を表示する表示装置と、所定時間の着信回数を計数する着信カウンターとを備え、最初に着信してから所定時間に同じ発信元から発呼が複数あった場合、発信元が通信回線を切断し、かつ、リンガーの鳴動の継続時間が所定の基準値以下の悪意呼が所定数以上であるとき、誤発呼防止処理を行なうことを特徴とする通信装置。
- 前記所定の基準値を使用者が設定可能としたことを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載の通信装置。
Priority Applications (1)
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JP2002319350A JP2004153743A (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | 通信装置 |
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JP2006295614A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Nec Corp | 不適正発信防止方法及び通信端末装置並びにその制御プログラム |
WO2011024970A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 京セラ株式会社 | 携帯端末 |
JP7339804B2 (ja) | 2019-07-31 | 2023-09-06 | シャープ株式会社 | 制御装置、通信機器および制御装置の制御方法 |
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2002
- 2002-11-01 JP JP2002319350A patent/JP2004153743A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5335090B2 (ja) * | 2009-08-27 | 2013-11-06 | 京セラ株式会社 | 携帯端末 |
JP7339804B2 (ja) | 2019-07-31 | 2023-09-06 | シャープ株式会社 | 制御装置、通信機器および制御装置の制御方法 |
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