JP2004153515A - デジタルカメラ及びプリント注文システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デジタルカメラ2と通信基地局3との電波状態が安定している時に、コントローラ21は自動的に通信基地局3に接続して、メモリカード16から読み出した画像ファイルを画像サーバー4に送信する。送信中に電波状態が悪くなった場合には、データ送信が中断される。電波状態が回復すると、中断された画像ファイルの未送信データの送信が再開される。画像サーバー4のシステムコントローラ39は、データ送信の中断により分割して送られてきたデータを結合して画像ファイルを作成し、データストレージ38に記憶する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像ファイルの送信が可能なデジタルカメラと、このデジタルカメラを用いたプリント注文システムとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラや、デジタルカメラを搭載した携帯電話などが急速に普及している。このようなデジタルカメラで撮影した画像を高品位にプリントする場合、携帯電話等の無線通信ネットワークを使用して画像ファイルをプリント業者に送信することが行なわれている。
【0003】
画像ファイルの送信方法としては、撮影時にプリントする画像だけを送信したり(例えば、特許文献1参照)、プリント注文時に画像ファイルを送信する(例えば、特許文献2及び3参照)方法等がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−197407号公報
【特許文献2】
特開2002−063443号公報
【特許文献3】
特開2002−064512号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像ファイルの送信は、送信操作によって行なわれていたため面倒であった。また、送信中の電波状態が安定するように、電波状態の良い位置や電波が遮られない位置を探して移動しなければならないことがあった。更に、電波状態が悪化すると送信エラーが発生し、再度送信操作を行なわなければならなかった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、送信操作を行なう必要がなく、また、電波状態や送信エラーを考慮することなしに、データ送信及びプリント注文を行なえるようにしたデジタルカメラとプリント注文システムとを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のデジタルカメラは、受信手段の通信エリア内に入った時に自動的に画像サーバーに接続して画像ファイルのデータ送信を開始し、通信エリアから出た時にデータ送信を中断するようにしたものである。これにより、送信操作を行なわなくても、画像ファイルの送信を行なうことができる。
【0008】
また、データ送信が中断された時に、データの送信経過を記憶しておき、受信手段と無線通信手段との接続が再開された時に、送信経過を参照して送信が中断された画像ファイルの未送信部分のデータを送信するようにしたものである。接続状態及び送信エラーの発生を気にかけることなく、データ送信を行なうことができる。
【0009】
また、未送信データに、データ送信が中断された画像ファイルの一部であることを表す分割識別データを付加するようにしたので、画像ファイルが複数のデータからなることを識別することができ、後にデータを結合をする際に利用することができる。
【0010】
更に、デジタルカメラの使用状態から、データ送信を行なうか否かを判定する送信判定手段を設けることもできる。これによれば、撮影中,カメラ機能操作中,記憶手段の内容変更中等のカメラ操作中にはデータ送信を行なわれないので、カメラ操作とデータ送信とが同時に行なわれて処理にかかる負荷が高くなることはない。
【0011】
また、記憶手段に記憶した画像ファイルを画像サーバーに送信するようにしているため、画像サーバーに送信する画像ファイルを記憶手段の中から選択することもできる。これにより、送信したくない画像ファイルが画像サーバーに送信されることはないため、プライバシー保護に寄与することができる。また、送信するファイルの選択が面倒な場合には、記憶手段に記憶されている全ての未送信画像ファイルを送信するように設定することもできる。
【0012】
更に、画像サーバーに送信した画像ファイルの中からプリントする画像を選択するプリント画像選択手段と、選択された画像の識別データを用いて注文ファイルを作成する注文ファイル作成手段とを設けたので、プリント業者まで出向かなくてもプリント注文を行なうことができる。
【0013】
また、上述したデジタルカメラを使用するプリント注文システムとしては、デジタルカメラから送信された画像ファイル及び注文ファイルを受信する受信手段と、受信手段から転送された画像ファイル及び注文ファイルを記憶する画像サーバーと、注文ファイルに応じた画像ファイルを画像サーバーから受信してプリントを行なうプリンタとから構成したものである。
【0014】
更に、データ送信が途中で中断された画像ファイルと、分割識別データが付与された未送信データとを受信した際に、データ結合手段によってデータを結合して一つの画像ファイルを生成することができるので、データ送信が接続状態の悪化によって中断されても、適正な画像ファイルを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したプリント注文システムの概念図であり、図2は、プリント注文システムの概略的な構成を示すブロック図である。このプリント注文システムは、例えば携帯電話網を利用する通信機能を備えたデジタルスチルカメラ(以下、デジタルカメラと省略する)2と、携帯電話網を構成する多数の通信基地局3と、画像サーバー4と、プリンタ5とから構成されている。
【0016】
デジタルカメラ2と通信基地局3の間は、携帯電話回線7により接続されている。実際には、デジタルカメラ2が通信基地局3の通信エリア8内に入ることによって接続が可能となる。また、通信基地局3と画像サーバー4との間、画像サーバー4とプリンタ5との間は、通常電話回線や、xDSL,光ファイバー等の高速データ通信回線9によって接続されている。
【0017】
デジタルカメラ2は、撮影部12,画像処理部13,バッファメモリ14,データ圧縮部15,メモリカード16,シャッタボタン17,操作パネル18,識別データ発生部19,データ通信部20,コントローラ21から構成されている。コントローラ21は、デジタルカメラ2の各部を制御するマイクロコンピュータからなる。コントローラ21内には、メモリ21aが設けられている。このメモリ21aには、各部を制御するためのプログラムや、各種処理の際に発生する一時的なデータ等が記憶される。
【0018】
撮影部12は、撮影レンズとカラーイメージエリアセンサ等から構成されている。シャッタボタン17の押下により、カラーイメージエリアセンサで被写体画像を光電変換して、アナログの画像信号が発生する。画像処理部13は、撮影部12で生成された画像信号にガンマ変換や周知の画像処理を行ない、これをA/D変換してRGBの画像データにし、バッファメモリ14に記憶する。バッファメモリ14は、複数のフレームメモリから構成されており、一つのフレームメモリでデータ圧縮処理等を行っているときに、別のフレームメモリに画像処理部13から送信された画像データが書き込めるようになっている。
【0019】
データ圧縮部15は、バッファメモリ14のフレームメモリから1フレーム分の画像データを読みだして、例えば、JPEG(Joint Photgraphic Experts Group)形式の画像データに変換,圧縮する。また、画像を一覧表示する際に使用するサイズの小さなサムネイル画像データも同時に作成する。なお、データ圧縮方式はJPEGに限定されることなく、他の周知の圧縮方式を用いてもよい。
【0020】
識別データ発生部19は、画像識別データ,分割識別データ,送信識別データを含むEXIFデータを作成してデータ圧縮部15に入力する。データ圧縮部15は、画像データとサムネイル画像データとEXIFデータとから画像ファイルを作成し、所定のファイル名を付加してメモリカード16に記憶する。メモリカード16は、デジタルカメラ2に対して着脱自在とされた記憶メディアであり、データの追記,消去,書き換えが可能である。
【0021】
図3は、メモリカード16に対する画像ファイルの記憶状態を示す説明図である。メモリカード16内には、画像フォルダ24と注文フォルダ25とが形成されている。画像フォルダ24内には、複数の画像ファイルPが連番のファイル名を付与されて格納されている。各画像ファイルPは、JPEG形式の画像データ26と、同じくJPEG形式のサムネイル画像データ27と、EXIFデータ28とから構成されている。EXIFデータは、デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格によって規定されている付加データであり、撮影日時等の撮影タグ30や、絞り,シャッタ速度等の撮影条件タグ31、カメラメーカによって自由なデータ記録が許されるメーカーノートタグ32等から構成されている。
【0022】
前述の画像識別データは、画像サーバー4に記憶された多数の画像ファイルPの中から目的の画像ファイルPを選択するために用いられ、カメラ使用者を特定する画像保持者識別データ等からなる。また、分割識別データは、画像サーバー4への画像ファイルPの送信が中断された場合に、送信されずに残った未送信データに付加されるデータである。送信識別データは、画像サーバー4に送信された画像ファイルに付加され、画像サーバー4に送信済みであるか否かの判断に利用される。これらの画像識別データ,分割識別データ,送信識別データは、EXIFデータ28のメーカーノートタグ32に書き込まれる。
【0023】
データ通信部20は、携帯電話回線7に接続する機能を有しており、携帯電話回線7の通信基地局3の通信エリア8内に入った時に、通信基地局3との接続が可能となる。このデータ通信部20は、メモリカード16から読み出した画像ファイルPを通信基地局3を介して画像サーバー4に送信する。
【0024】
コントローラ21とデータ通信部20とは、デジタルカメラ2と通信基地局3との通信状態を判定する通信状態判定手段と、データ送信を行なうか否かを判定する送信判定手段とを構成する。データ通信部20には、通信基地局3との間の電波状態の強弱を測定する測定回路が設けられており、この測定回路の測定結果はコントローラ21に入力される。コントローラ21は、データ通信部20の測定回路から入力された測定結果に基づいて電波状態を判定し、この電波状態が安定していないときにはデータ送信を行なわず、また、データ送信中であってもこれを中断する。
【0025】
また、コントローラ21は、デジタルカメラ2の電源がOFFされていて電波状態が良好な時に、自動的にデータ通信部20と通信基地局3とを接続させて、未送信の画像ファイルPを画像サーバー4に送信する。画像ファイルが送信済みであるか否かは、未送信ファイル判定手段として機能するコントローラ21によって送信識別データが参照されることにより判別される。なお、データ通信部20は、通常送信モードと、この通常送信モードよりも単位時間あたりの送信ビット数の大きな高速通信モードとを備えている。これらの通信モードは、電波状態に応じて自動的に切り替えられる。
【0026】
これにより、ユーザーが自らデータ送信操作を行なわなくても、画像ファイルPを画像サーバー4に送信することができる。また、画像サーバー4に送信された画像ファイルPは、ユーザーが所有する画像ファイルPのバックアップにもなるため、誤ってメモリカード16内の画像ファイルが削除されても、画像サーバー4から画像ファイルを取り出すことができる。
【0027】
上記とは逆に、デジタルカメラ2の電源がONされている時には、コントローラ21は画像ファイルPの送信を行なわない。これは、撮影等の処理とデータ送信処理とが並列に行なわれることで、コントローラ21の処理能力が低下するのを防止するためである。
【0028】
デジタルカメラ2が通信基地局3の通信エリアから出た時や、電波状態が悪化した場合には、画像サーバー4へのデータ送信が中断される。この中断された画像ファイルPのどのデータまでが送信されたかを表す送信経過データは、コントローラ21によって送信経過記憶手段であるメモリ21aに記憶される。コントローラ21は、電波状態が回復した時に、送信経過データを参照し、未送信のデータを画像サーバー4に送信する。この時に、EXIFデータ28のメーカーノートタグ32に、送信中断によって分割されたデータであることを表す分割識別データが書き込まれる。
【0029】
コントローラ21と、このコントローラ21に接続された操作パネル18とは、画像サーバー4に送信する画像ファイルPの選択を行なう選択手段を構成する。操作パネル18は、例えばデジタルカメラ2の背面に設けられたLCDパネルと、複数個の操作ボタンとからなる。LCDパネルは、各種操作メニューの表示や撮影済み画像の再生表示を行ない、撮影中にはビューファインダとしても機能する。
【0030】
デジタルカメラ2の初期設定では、メモリカード16に記憶されている未送信の画像ファイルPを全て画像サーバー4に送信するように設定されているが、ユーザーによっては送信したくない画像を有している場合もある。この場合には、操作ボタンの操作によって、デジタルカメラ2を送信画像選択モードに移行させ、LCDパネルに表示されるサムネイル画像の中から送信しない画像を設定することができる。
【0031】
また、操作パネル18は、プリントする画像を選択するプリント画像選択手段としても機能する。操作ボタンを操作してデジタルカメラ2をプリント注文モードに移行させると、LCDパネルには、メモリカード16に記憶されている画像のサムネイル画像が表示される。なお、このサムネイル画像は、画像サーバー4からサムネイル画像をダウンロードして表示してもよい。これによれば、メモリカードに記憶されていない画像のプリントも注文することができる。ユーザーは、サムネイル画像を見ながら、プリントする画像とプリント枚数とプリントサイズ等を操作ボタンで入力する。
【0032】
注文ファイル作成手段としても機能するコントローラ21は、操作ボタンから入力された内容にしたがって注文ファイル35を作成し、メモリカード16の注文フォルダ25内に記憶する。操作パネル18によってプリント注文の送信操作がなされると、メモリカード16から注文ファイル35が読み出され、データ通信部20によって画像サーバー4に送信される。
【0033】
画像サーバー4は、データ通信部37、データストレージ38、システムコントローラ39から構成されている。データ通信部37は、高速データ通信回線9によって通信基地局3に接続されており、多数のデジタルカメラ2から画像ファイルPを受信する。データ通信部37によって受信された画像ファイルPは、システムコントローラ39によってデータストレージ38に記憶される。データストレージ38には、ハードディスク等の大容量の記憶メディアが用いられる。また、画像ファイルPのEXIFデータ28は、画像ファイルPから抽出されて画像ファイルの検索用データとして別途記憶される。
【0034】
システムコントローラ39は、デジタルカメラ2から受信した注文ファイル35に応じてデータストレージ38内のファイル検索を行ない、対応する画像ファイルPと注文ファイルとをプリンタ5へ転送する。また、システムコントローラ39は、データ結合手段としても機能し、データ送信が中断された画像ファイルと、この画像ファイルの未送信データとを結合して画像ファイルを作成する。未送信データであるか否かは、EXIFデータ28のメーカーノートタグ32に記録された分割識別データによって識別される。
【0035】
プリンタ5は、コンビニエンスストア(コンビニ)、ファミリーレストラン、ホテル、駅の売店、レジャー施設、DPE店等に設置されている。プリンタ5は、データ通信部41と、メモリ42と、写真プリンタ部43と、伝票プリンタ部44と、ソーター45とシステムコントローラ46とからなる。
【0036】
データ通信部41は、画像サーバー4と高速データ通信回線9を用いて接続されている。データ通信部41は、画像サーバー4から注文ファイル35と画像ファイルPとを受信する。注文ファイル35と画像ファイルPとは、メモリ42内に記憶される。システムコントローラ46は、注文ファイル35の内容に応じて写真プリンタ部43,伝票プリンタ部44,ソーター45を制御する。
【0037】
写真プリンタ部43は、注文ファイル35に応じて、メモリ42に記憶されている画像ファイルPの所定枚数のプリントを実施する。伝票プリンタ部44は、注文ファイル35の内容に応じて、プリントサービスにかかった料金が記載された伝票をプリントする。プリント写真と伝票は、ソーター45で注文毎にまとめられてプリント収納袋等に収納される。ユーザーは、このプリンタ5の設置場所までプリント写真を受け取りに行ってもよいし、郵送してもらうこともできる。
【0038】
なお、写真プリンタ部としては、銀塩写真方式レーザプリンタや、インクジェットプリンタ等が用いられるが、この他のサーマル方式によるカラー感熱プリンタや、トナー方式のレザープリンタなどを用いてもよく、またはこれら方式の異なるプリンタを複数用いたり、プリントサイズに応じて複数設けてもよい。
【0039】
次に、上記実施形態の作用について、図4〜6のフローチャートを参照しながら説明する。デジタルカメラ2を用いて撮影を行なう場合、操作パネル18の操作ボタンを操作してデジタルカメラ2を撮影モードにセットする。LCDパネルでフレーミングを行なって、シャッタボタン17を押下すると、撮影部12で撮影が行なわれ、画像処理,データ圧縮,EXIFデータの付与等を経て、メモリカード16の画像フォルダ24内に画像ファイルPが記憶される。
【0040】
デジタルカメラ2による撮影を終了し、デジタルカメラ2の電源をOFFすると、コントローラ21による画像ファイル送信処理が開始される。データ通信部20の測定回路は、通信基地局3の電波強度を測定し、この測定結果をコントローラ21に入力する。コントローラ21は、この測定結果から通信基地局3との間の電波状態を判定する。電波状態が悪い場合には待期状態となり、定期的に電波状態のチェックが実施される。
【0041】
電波状態が良好な場合には、高速通信モードでデータ通信部20と通信基地局3との接続が確立され、メモリカード16から読み出された未送信の画像ファイルPが、携帯電話回線7によって通信基地局3に送信される。通信基地局3は、高速データ通信回線9を利用して、画像サーバー4に画像ファイルを転送する。
【0042】
画像サーバー4のシステムコントローラ39は、受信した画像ファイルPのEXIFデータ28を参照して、メーカーノートタグ32内の分割識別データの有無を確認する。分割識別データが無い場合には、受信したデータが通常の画像ファイルPとして識別され、データストレージ38に記憶される。
【0043】
画像ファイルのデータ送信中にも、データ通信部20の測定回路とコントローラ21とで通信基地局3との電波状態が判定されている。データ送信中に電波状態が悪化した場合には、コントローラ21はデータ送信を中断し、通信基地局3との接続を解除する。また、送信経過データをメモリ21aに記憶する。電波状態が回復した時には、送信経過データを参照して未送信のデータを画像サーバー4に送信する。この未送信データのEXIFデータ28には、分割識別データを書き込まれる。
【0044】
画像サーバー4のシステムコントローラ39は、分割識別データを参照して、送信途中の画像ファイルと新たに受信した未送信データとを結合し、画像ファイルPを作成する。この画像ファイルPは、データストレージ38に記憶される。以上のように画像サーバー4に画像ファイルPが送信され、デジタルカメラ2のメモリカード16内に未送信の画像ファイルが無くなると、コントローラ21による画像ファイル送信処理が終了する。
【0045】
撮影した画像からプリント写真を得るには、デジタルカメラ2をプリント注文モードにセットして、操作パネル18からプリント注文データを入力すればよい。コントローラ21は、入力された注文データにしたがって注文ファイル35を作成し、これをメモリカード16の注文フォルダ25に記憶する。注文送信操作がなされると、注文ファイル35が通信基地局3を介して画像サーバー4に送信される。
【0046】
画像サーバー4のシステムコントローラ39は、注文ファイル35の画像ファイルを検索し、データストレージ38から読み出して、注文ファイル35とともにプリンタ5に送信する。プリンタ5は、注文ファイル35の内容に応じて、画像ファイルPを写真プリンタ部43で所定枚数プリントする。同時に、伝票プリンタ部44で伝票をプリントする。プリント写真と伝票は、ソーター45によってプリント袋に収納される。ユーザーは、このプリンタ5の設置場所までプリント写真を受け取りに行ってもよいし、郵送してもらうこともできる。
【0047】
なお、上記実施形態では、デジタルカメラ2の電源がOFFしている時に画像ファイルの送信を行なうようにしたが、デジタルカメラ2の電源がONしている間に画像ファイルを送信してもよい。この場合、撮影中,カメラ機能操作中,メモリカード16内の内容変更中に画像ファイルの送信を行なわないようにすれば、コントローラ21の処理速度が低下することはない。
【0048】
また、注文ファイルを画像サーバーに送信するようにしたが、任意のプリンタに送信するようにしてもよい。この場合、プリンタが画像サーバーから画像ファイルを読み出してプリントを行なう。
【0049】
また、本発明は、通常のデジタルカメラ以外に、デジタルカメラが組み込まれた携帯電話や各種電子機器にも適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジタルカメラ及びプリント注文システムは、接続状態を判断して自動的にデータ送信が開始されるので、送信操作を行なわなくてもデータを送信することができる。また、データ送信が中断された場合でも、データ送信が自動的に再開されるので、ユーザーが接続状態を考慮する必要はない。更に、データが分割されて送信されても、これらのデータは適宜結合されるので、適正な画像ファイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント注文システムの構成を示す概念図である。
【図2】プリント注文システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】画像ファイルの構造を示す説明図である。
【図4】デジタルカメラの撮影及びデータ送信手順を示すフローチャートである。
【図5】画像サーバーのデータ受信手順を示すを示すフローチャートである。
【図6】プリント注文手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 デジタルカメラ
3 通信基地局
4 画像サーバー
5 プリンタ
7 携帯電話回線
9 高速データ通信回線
Claims (10)
- 撮影操作に基づいて画像ファイルを生成する撮影手段と、画像ファイルを記憶する記憶手段と、記憶手段内の画像ファイルが未送信であるか否かを判別する未送信ファイル判別手段と、未送信の画像ファイルに画像識別データを付加する識別データ付加手段と、無線によって受信手段と接続し、この受信手段に接続された画像サーバーに未送信の画像ファイルを送信する無線通信手段と、受信手段と無線通信手段との通信状態を判定する通信状態判定手段とからなり、
受信手段の通信エリア内に入った時に自動的に受信手段に接続して画像サーバーに画像ファイルを送信し、受信手段の通信エリアから出た時にデータ送信を中断することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記データ送信が中断された時にデータの送信経過を記憶する送信経過記憶手段を設け、受信手段と無線通信手段との接続が再開された時に、送信経過を参照して中断された画像ファイルの未送信データを送信することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 前記識別データ付加手段は、未送信データに、データ送信が中断された画像ファイルの一部であることを表す分割識別データを付加することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ。
- デジタルカメラの使用状態から、データ送信を行なうか否かを判定する送信判定手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記送信判定手段は、撮影中,カメラ機能操作中,記憶手段の内容変更中に、無線通信手段にデータ送信を行なわせないことを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
- 前記画像サーバーに送信する画像ファイルを記憶手段の中から選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記選択手段は、記憶手段に記憶されている全ての未送信画像ファイルを送信するように設定できることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
- 前記画像サーバーに送信した画像ファイルの中からプリントする画像を選択するプリント画像選択手段と、選択された画像の識別データを用いて注文ファイルを作成する注文ファイル作成手段とを設け、無線通信手段を用いて画像サーバーに注文ファイルを送信することを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載のデジタルカメラ。
- 請求項1ないし8いずれか記載のデジタルカメラと、このデジタルカメラから送信された画像ファイル及び注文ファイルを受信する受信手段と、受信手段から転送された画像ファイル及び注文ファイルを記憶する画像サーバーと、注文ファイルに応じた画像ファイルを画像サーバーから受信してプリントを行なうプリンタとからなることを特徴とするプリント注文システム。
- 前記画像サーバーは、送信が途中で中断された画像ファイルと、分割識別データが付加されている未送信データとを受信した際に、これらを結合して一つの画像ファイルを生成するデータ結合手段を有することを特徴とする請求項9記載のプリント注文システム。
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