JP2004152717A - シールドコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造で小型化が容易なシールドコネクタを提供すること。
【解決手段】電線側内導体端子3と電線側外導体端子4の2つの端子を並列に配して収容する電線側誘電体5を備えた電線側コネクタ2と、電線側内導体端子3に接続される基板側内導体端子7と、電線側誘電体5を受け入れる受入室9aを有する基板側誘電体9と、この受入室において基板側内導体端子7と共に並列に配される接触片8bと基板側誘電体9の外周に覆設される胴部8aとを有する基板側外導体端子8を備えた基板側コネクタ6とで構成し、これら電線側コネクタ2と基板側コネクタ6が嵌合接続されると、電線側外導体端子4と基板側外導体端子8の接触片8bとが接続され、電線側内導体端子3の外周が基板側外導体端子8の胴部8aによって覆われる。
【選択図】 図1
【解決手段】電線側内導体端子3と電線側外導体端子4の2つの端子を並列に配して収容する電線側誘電体5を備えた電線側コネクタ2と、電線側内導体端子3に接続される基板側内導体端子7と、電線側誘電体5を受け入れる受入室9aを有する基板側誘電体9と、この受入室において基板側内導体端子7と共に並列に配される接触片8bと基板側誘電体9の外周に覆設される胴部8aとを有する基板側外導体端子8を備えた基板側コネクタ6とで構成し、これら電線側コネクタ2と基板側コネクタ6が嵌合接続されると、電線側外導体端子4と基板側外導体端子8の接触片8bとが接続され、電線側内導体端子3の外周が基板側外導体端子8の胴部8aによって覆われる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の電気装置へのワイヤーハーネス等のケーブルの接続に関し、特にプリント基板にシールド電線を接続する際に用いられるシールドコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーションシステム等の自動車の電気装置に内蔵される電子部品やIC(集積回路)等が実装された制御用のプリント基板へ伝送される電気信号は高速化(高周波化)され、また、そのプリント基板の回路パターンも密集し高密度化されてきている。一般的に、このような高周波の電気信号を伝送するために高周波対応のシールド電線が用いられるが、伝送される電気信号の高周波化に伴って、このプリント基板にシールド電線を接続するためのシールドコネクタにも高周波対応小型化の要求が高まっている。
【0003】
シールド電線としては、例えばいわゆる同軸ケーブルと呼ばれるものがあり、その構造は、電気信号の伝送路として金属製の複数の素線を束ねた信号導体と、同じく複数の素線を網状にした編組線や金属箔とドレイン線よりなるシールド導体との間に絶縁性の絶縁体を介在させて、その外周を同じく絶縁性のシースで覆った同軸構造を有しており、シールド導体が信号導体の外周を覆うことで電磁的にシールドしている。
【0004】
一般的に、このようなシールド電線のプリント基板への接続に用いられるシールドコネクタは、シールド電線の端末部分に接続される電線側コネクタと、プリント基板上に接続固定される基板側コネクタとが嵌合されて接続されるという構成となっている。通常、電線側コネクタは、シールド電線の信号導体に圧着や圧接等により接続される電線側内導体端子と、所定の誘電率を有してこの電線側内導体端子を収容保持する電線側誘電体と、シールド電線の編組線やドレイン線などのシールド導体に接続されて電線側内導体端子の外周を覆う電線側外導体端子とがほぼ同軸に配されたものを、さらに樹脂製の電線側コネクタハウジングに収容するという構成になっている。
【0005】
基板側コネクタも同様で、プリント基板上の信号パターンに接続される基板側内導体端子と、所定の誘電率を有してこの基板側内導体端子を収容保持する基板側誘電体と、プリント基板上のグランドパターンに接続されて基板側内導体端子の外周を覆う基板側外導体端子とがほぼ同軸に配されたものを、さらに樹脂製の基板側コネクタハウジングに収容するという構成になっている。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−82778号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的にシールドコネクタの設計において、伝送路であるシールド電線のインピーダンスとシールドコネクタのインピーダンスを一致させる必要があるが、シールドコネクタのインピーダンスは「外導体内径と内導体外径の比」と「誘電体の誘電率」によって決定されるため、コネクタ全体のサイズは内導体端子のサイズに依拠する。つまりコネクタの小型化には、内導体端子をいかに小さくするかにかかっているのであるが、嵌合接続に必要な機械的強度を確保する必要性等から内導体端子の小型化には限界がある。そこで、本発明は簡易な構造で小型化が容易なシールドコネクタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため本発明に係るシールドコネクタは、シールド電線の端末部分に接続される電線側コネクタと、プリント基板上に接続固定される基板側コネクタとで構成され、前記電線側コネクタは、シールド電線の信号導体に接続される電線側内導体端子と、同じくシールド電線のシールド導体に接続される電線側外導体端子と、これら2つの端子を並列に配して収容する電線側誘電体を備え、前記基板側コネクタは、前記電線側コネクタの前記電線側内導体端子に接続される基板側内導体端子と、前記電線側誘電体を受け入れる受入室を有する基板側誘電体と、この基板側誘電体の前記受入室において前記基板側内導体端子と共に並列に配される接触片と前記基板側誘電体の外周に覆設される胴部とを有する基板側外導体端子を備え、これら電線側コネクタと基板側コネクタが嵌合接続されるときに、前記電線側外導体端子と前記基板側外導体端子の接触片とが接続され、前記電線側内導体端子の外周が前記基板側外導体端子の胴部によって覆われるように構成されていることを要旨とするものである。
【0009】
上記構成を有するシールドコネクタは、電線側コネクタが、シールド電線の信号導体に接続される電線側内導体端子とシールド導体に接続される電線側外導体端子が電線側誘電体に並列に配されて収容されるという構成なので、この電線側コネクタ単体では、電線側外導体端子が電線側内導体端子の外周を覆うというシールド構造を有しないことになるが、基板側コネクタの受入室に電線側誘電体を受け入れて嵌合接続されると、基板側外導体端子の胴部が電線側内導体端子の外周を覆うことでシールド構造を有するというものである。
【0010】
このような構成を採用することにより、従来電線側と基板側でそれぞれ4つの部品(内導体端子、誘電体、外導体端子、コネクタハウジング)が必要であったものが、コネクタハウジングを省略することで、それぞれ3部品で済むようになる上に、簡易な構造でもあるため、それぞれの内導体端子をさらに小型にしなくても、シールドコネクタ全体の小型化が容易となる。更には、コネクタ製作や部品管理に掛かるコストも削減されて、安価なシールドコネクタを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るシールドコネクタの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は電線側コネクタ2と基板側コネクタ6で構成されるシールドコネクタ1の外観斜視図、図2は電線側コネクタ2の分解斜視図、図3は電線側コネクタ2のシールド電線Wへの組付けの手順を示した図、図4は基板側コネクタ6の分解斜視図を示している。尚、以下の電線側コネクタ2と基板側コネクタ6の個々の説明では嵌合側を前として説明する。
【0012】
先ず、シールドコネクタ1の電線側コネクタ2について説明する。この電線側コネクタ2は、シールド電線Wの信号導体Waに接続される電線側内導体端子3と、シールド電線Wのシールド導体であるドレイン線Wbに接続される電線側外導体端子4と、これら2の導体端子を幅方向に並列に収容する端子収容室5a,5bが形成された電線側誘電体5の3部品で構成されている。
【0013】
この場合、接続されるシールド電線Wの構造は、信号導体Waの外周を覆うシールド導体が、銅やアルミニウムなどの金属箔とポリエステルフィルムなどの絶縁フィルムをラミネートし、テープ状にしたものをその金属箔を内側にして巻回したもので、金属箔に接触された接続用のドレイン線Wbが備えられている。
【0014】
信号導体Waに接続される電線側内導体端子3は、導電性板材を板金加工等により上方が開口した筒状に成形されており、基板側コネクタ6の基板側内導体端子7と嵌合接触して電気信号の受け渡しが行われるものである。この電線側内導体端子3はいわゆるメス型端子形状を有しており、中央の左右から起立した起立部3a,3aから前方に延設された板バネ3b,3bが内側に湾曲して形成されており、その間に挿入される基板側内導体端子7のタブ部7aの外面に弾性的に接触する。また、起立部3a,3a後方には、シールド電線Wの信号導体Waにかしめ加工により接続される圧着片3d,3dを備えた圧着部3cが設けられており、この圧着部3cが信号導体Waにかしめ固定されることで電線側内導体端子3と信号導体Waは電気的に接続される。
【0015】
ドレイン線Wbに接続される電線側外導体端子4も、導電性板材を板金加工等により上方が開口した筒状に成形されており、基板側コネクタ6の基板側外導体端子8に設けられた接触片8bと嵌合接触して導通接続されるものである。この電線側外導体端子4もいわゆるメス型端子形状を有しており、中央の左右から起立した起立部4a,4aから前方に延設された板バネ4b,4bが内側に湾曲して形成されており、間に挿入される接触片8bのタブ部8cの外面に弾性的に接触する。また、起立部4a,4aの後方には、シールド電線Wのドレイン線Wbが圧接により接続される圧接刃4d,4dを備えた圧接部4cが設けられており、圧接刃4d,4d間のスロット4eにドレイン線Wbを圧入することで電線側外導体端子4とドレイン線Wbは電気的に接続される。
【0016】
これら電線側内導体端子3と電線側外導体端子4が収容保持される電線側誘電体5はコネクタハウジングとしても機能するもので、所定の誘電率を有する合成樹脂材料から成形されており、並列に配された2つの端子収容室5a,5bが前後に開口して形成されている。この場合、電線側内導体端子3は右の端子収容室5aに、電線側外導体端子4は左の端子収容室5bにそれぞれ圧入されて保持される。
【0017】
このような構成の電線コネクタ2のシールド電線Wの端末部分への組付けについては、図3に示されるように、先ず、(a)シールド電線Wの端末部分を所定長さ皮剥ぎして、信号導体Waとドレイン線Wbを露出させる。(b)このうち信号導体Waを電線側内導体端子3の圧着部3c上に載置してかしめ治具等により圧着加工する。(c)そして、この信号導体Waに接続された電線側内導体端子3を、電線側外導体端子4が予め左の端子収容室5bに収容された電線側誘電体5の右の端子収容室5aに収容する。(d)最後に、ドレイン線Wbを電線側外導体端子4の圧接部4cに押し込むことで、シールド電線Wへの電線コネクタ2の組付けは完了する。
【0018】
次に、シールドコネクタ1の基板側コネクタ6について説明する。この基板側コネクタ6はプリント基板P上に接続固定されるもので、基板側誘電体9と、この基板側誘電体9に収容保持される基板側内導体端子7と、これらを収容する基板側外導体端子8とで構成されている。
【0019】
基板側外導体端子8は、導電性板材の折り曲げ加工により成形されたもので、嵌合側の前面と下面が開口した箱状に形成されている。収容する基板側誘電体9の外周を覆う胴部8aには、接触片8b、脚片8d、蓋部8eが一体的に設けられている。
【0020】
接触片8bは、胴部8a左側壁の後端部分から内側に向かって延設されるとともに前方に向かって折り曲げ形成されたもので、先端にタブ部8cを有する。この接触片8bは、嵌合接続の際に前述の電線側外導体端子4に接続されるもので、基板側誘電体9に形成された挿通孔9bに後方から挿入されると、その受入室9a内で前方に向かって突出して配される。
【0021】
胴部8aの左右側壁の下縁から垂下されて設けられた脚片8dは、プリント基板Pの図示しないグランドパターン(アース)のスルーホールに挿通され、そのスルーホールの下縁にてハンダ付けされることにより電気的に接続される。この脚片8dの先端には係合部としての爪8fが形成されているので、この爪8fがスルーホールの下縁に係合することにより、基板側外導体端子8はプリント基板Pに固定される。さらに、胴部8aの上壁の後端部分に設けられた蓋8eは、胴部8aの後方の開口を塞いでノイズの侵入や流出を防ぐためのもので、下方に折り曲げられる。
【0022】
基板側内導体端子7は、導電性板材の打ち抜き加工により成形されたもので、高周波の電気信号が伝達される。前述の基板側外導体端子8はこの基板側内導体端子7の周囲を覆いつつ電磁的にシールドする。この基板側内導体端子7は略直角に屈曲したL字型のいわゆるオス端子形状を有しており、一端側の脚部7bがプリント基板Pの図示しない信号パターンのスルーホールに挿通され、そのスルーホールの下縁にてハンダ付けされることにより電気的に接続される。他端側のタブ部7aは、前述の電線側コネクタ2の電線側内導体端子3に嵌合接触される部分である。この基板側内導体端子7は、そのタブ部7aが基板側誘電体9に形成された端子挿入孔9cに圧入されることで保持される。
【0023】
基板側誘電体9は所定の誘電率を有する合成樹脂材料により成形されたもので、電線側コネクタ2の全体を受け入れることが可能な受入室9aがフード部9dの内側に形成されている。この受入室9aの奥壁には、前述の端子挿入孔9cが前後に開口して形成されており、この端子挿入孔9c後ろに連通して形成された収容溝9eには、基板側内導体端子7の脚部7bが収容されるようになっている。収容された脚部7bの先端は収容溝9eの下縁より下方に突出される。また、端子挿入孔9cの横には、前述の基板側外導体端子8に設けられた接触片8bが挿通される挿通孔9bが前後に開口して形成されている。
【0024】
このような基板側コネクタ6の組立は、先ず、基板側誘電体9を基板側外導体端子8の胴部8aに前から収容する。そして、端子挿入孔9cに基板側内導体端子7を圧入して保持させ、最後に蓋8eを閉じることで完了する。
【0025】
次に、このような構成のシールドコネクタ1の嵌合接続について図5と図6を用いて説明する。図5は嵌合接続前の電線側コネクタ2と基板側コネクタ6の嵌合部分の横断面斜視図、図6は嵌合後の横断面斜視図を示している。
【0026】
図5に示されるように、電線側コネクタ2と基板側コネクタ6を対向させて、基板側誘電体5に形成された受入室9aに電線側コネクタ2を差し込むと、図6に示すように電線側内導体端子3の板バネ3b,3bの間に、基板側内導体端子7のタブ部7aが挿入されて、板バネ3bがタブ部7a外面に弾性的に接触される。これにより電線側内導体端子3と基板側内導体端子7は電気的に接続される。
【0027】
これと同時に、電線側外導体端子4の板バネ4b,4bの間には、基板側外導体端子8に設けられた接触片8bのタブ部8cが挿入されて、板バネ4bがタブ部8c外面に弾性的に接触される。これにより、電線側外導体端子4が接触片8bを介して基板側外導体端子8に電気的に接続されたことになる。
【0028】
このとき、図示されるように電線側内導体端子3の外周は、基板側外導体端子8の胴部8aによって覆われるため、電線側内導体端子3は基板側内導体端子7と共に、基板側外導体端子8によって電磁的にシールドされることになる。
【0029】
次に、接続されるシールド電線のシールド導体が素線を網状にした編組線よりなる場合の電線側コネクタへの接続について説明する。この場合、図7に示すように、(a)所定長さで露出された編組線Wdが、信号導体Waの側方で一本に撚り束ねられている。(b)電線側外導体端子4は、先の場合と異なり、電線側内導体端子3と同様に圧着片4g,4gを有する圧着部4fが設けられたものが用いられ、これらを信号導体Waと撚り束ねた編組線Wdにそれぞれ圧着接続してから、(c)電線側誘電体5の端子収容室5a、5bにそれぞれ収容することで組付けが完了する。
【0030】
以上説明したように、電線側外導体端子4を電線側内導体端子3と同様のものを用いて、ハウジングとしての役割も有する電線側誘電体5に並列に収容するという電線側コネクタ2の構造に対し、基板側コネクタ6は、その基板側外導体端子8を、電線側誘電体5を受け入れ可能な受入室9aにおいて基板側内導体端子7とともに並列に配される接触片8bと、基板側誘電体に覆設され嵌合接続後の電線側内導体端子3を基板側内導体端子7とともにその外周を覆う胴部8aとを有するという構造にしたことにより、簡易な構成で部品点数も少なくため、内導体端子をさらに小型することなく、シールドコネクタ全体としてのサイズを小さくすることが可能なシールドコネクタとなった。
【0031】
尚、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば基板側誘電体9のフード部9dが無い構成でもよく、その分、シールドコネクタ1をさらに小型化できる。また、電線側内導体端子3と信号導体Waとの接続が圧接による接続であっても勿論良い。
【0032】
更に、電線側内導体端子3と電線側外導体端子4や、基板側内導体端子7と接触片8bをそれぞれ横に並べた構成を示したが、上下に縦に並べた構成でも実施可能なのは言うまでもない。また、複数極を有するシールド電線のシールドコネクタとしても適用可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係るシールドコネクタによれば、電線側コネクタの電線側内導体端子と電線側外導体端子が電線側誘電体に並列に配されて収容されるという構成なので、電線側コネクタ単体ではシールド構造を有しないが、嵌合接続により基板側外導体端子が電線側内導体端子の外周を覆うことでシールド構造を有するという構成にしたことにより、従来電線側と基板側でそれぞれ4つの部品が必要であったものが、コネクタハウジングに相当するものを省略することができ、部品数が少なくなる上に、簡易な構造であるため、シールドコネクタの小型化が容易で、コネクタ製作や部品管理に掛かるコストも削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールドコネクタの概略構成を示した外観斜視図である。
【図2】電線コネクタの分解斜視図である。
【図3】電線コネクタのシールド電線への組付けの手順を示した図である。
【図4】基板コネクタの分解斜視図である。
【図5】嵌合接続前の電線側コネクタと基板側コネクタの嵌合部分の横断面を示した斜視図である。
【図6】図5の嵌合後の横断面を示した斜視図である。
【図7】他の実施形態に係る電線コネクタの概略構成及び組付けの手順を示した図である。
【符号の説明】
1 シールドコネクタ
2 電線側コネクタ
3 電線側内導体端子
4 電線側外導体端子
5 電線側誘電体
5a,5b 端子収容室
6 基板側コネクタ
7 基板側内導体端子
8 基板側外導体端子
8a 胴部
8b 接触片
9 基板側誘電体
9a 受入室
P プリント基板
W シールド電線
Wa 信号導体
Wb ドレイン線(シールド導体)
Wd 編組線(シールド導体)
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の電気装置へのワイヤーハーネス等のケーブルの接続に関し、特にプリント基板にシールド電線を接続する際に用いられるシールドコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーションシステム等の自動車の電気装置に内蔵される電子部品やIC(集積回路)等が実装された制御用のプリント基板へ伝送される電気信号は高速化(高周波化)され、また、そのプリント基板の回路パターンも密集し高密度化されてきている。一般的に、このような高周波の電気信号を伝送するために高周波対応のシールド電線が用いられるが、伝送される電気信号の高周波化に伴って、このプリント基板にシールド電線を接続するためのシールドコネクタにも高周波対応小型化の要求が高まっている。
【0003】
シールド電線としては、例えばいわゆる同軸ケーブルと呼ばれるものがあり、その構造は、電気信号の伝送路として金属製の複数の素線を束ねた信号導体と、同じく複数の素線を網状にした編組線や金属箔とドレイン線よりなるシールド導体との間に絶縁性の絶縁体を介在させて、その外周を同じく絶縁性のシースで覆った同軸構造を有しており、シールド導体が信号導体の外周を覆うことで電磁的にシールドしている。
【0004】
一般的に、このようなシールド電線のプリント基板への接続に用いられるシールドコネクタは、シールド電線の端末部分に接続される電線側コネクタと、プリント基板上に接続固定される基板側コネクタとが嵌合されて接続されるという構成となっている。通常、電線側コネクタは、シールド電線の信号導体に圧着や圧接等により接続される電線側内導体端子と、所定の誘電率を有してこの電線側内導体端子を収容保持する電線側誘電体と、シールド電線の編組線やドレイン線などのシールド導体に接続されて電線側内導体端子の外周を覆う電線側外導体端子とがほぼ同軸に配されたものを、さらに樹脂製の電線側コネクタハウジングに収容するという構成になっている。
【0005】
基板側コネクタも同様で、プリント基板上の信号パターンに接続される基板側内導体端子と、所定の誘電率を有してこの基板側内導体端子を収容保持する基板側誘電体と、プリント基板上のグランドパターンに接続されて基板側内導体端子の外周を覆う基板側外導体端子とがほぼ同軸に配されたものを、さらに樹脂製の基板側コネクタハウジングに収容するという構成になっている。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−82778号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的にシールドコネクタの設計において、伝送路であるシールド電線のインピーダンスとシールドコネクタのインピーダンスを一致させる必要があるが、シールドコネクタのインピーダンスは「外導体内径と内導体外径の比」と「誘電体の誘電率」によって決定されるため、コネクタ全体のサイズは内導体端子のサイズに依拠する。つまりコネクタの小型化には、内導体端子をいかに小さくするかにかかっているのであるが、嵌合接続に必要な機械的強度を確保する必要性等から内導体端子の小型化には限界がある。そこで、本発明は簡易な構造で小型化が容易なシールドコネクタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため本発明に係るシールドコネクタは、シールド電線の端末部分に接続される電線側コネクタと、プリント基板上に接続固定される基板側コネクタとで構成され、前記電線側コネクタは、シールド電線の信号導体に接続される電線側内導体端子と、同じくシールド電線のシールド導体に接続される電線側外導体端子と、これら2つの端子を並列に配して収容する電線側誘電体を備え、前記基板側コネクタは、前記電線側コネクタの前記電線側内導体端子に接続される基板側内導体端子と、前記電線側誘電体を受け入れる受入室を有する基板側誘電体と、この基板側誘電体の前記受入室において前記基板側内導体端子と共に並列に配される接触片と前記基板側誘電体の外周に覆設される胴部とを有する基板側外導体端子を備え、これら電線側コネクタと基板側コネクタが嵌合接続されるときに、前記電線側外導体端子と前記基板側外導体端子の接触片とが接続され、前記電線側内導体端子の外周が前記基板側外導体端子の胴部によって覆われるように構成されていることを要旨とするものである。
【0009】
上記構成を有するシールドコネクタは、電線側コネクタが、シールド電線の信号導体に接続される電線側内導体端子とシールド導体に接続される電線側外導体端子が電線側誘電体に並列に配されて収容されるという構成なので、この電線側コネクタ単体では、電線側外導体端子が電線側内導体端子の外周を覆うというシールド構造を有しないことになるが、基板側コネクタの受入室に電線側誘電体を受け入れて嵌合接続されると、基板側外導体端子の胴部が電線側内導体端子の外周を覆うことでシールド構造を有するというものである。
【0010】
このような構成を採用することにより、従来電線側と基板側でそれぞれ4つの部品(内導体端子、誘電体、外導体端子、コネクタハウジング)が必要であったものが、コネクタハウジングを省略することで、それぞれ3部品で済むようになる上に、簡易な構造でもあるため、それぞれの内導体端子をさらに小型にしなくても、シールドコネクタ全体の小型化が容易となる。更には、コネクタ製作や部品管理に掛かるコストも削減されて、安価なシールドコネクタを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るシールドコネクタの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は電線側コネクタ2と基板側コネクタ6で構成されるシールドコネクタ1の外観斜視図、図2は電線側コネクタ2の分解斜視図、図3は電線側コネクタ2のシールド電線Wへの組付けの手順を示した図、図4は基板側コネクタ6の分解斜視図を示している。尚、以下の電線側コネクタ2と基板側コネクタ6の個々の説明では嵌合側を前として説明する。
【0012】
先ず、シールドコネクタ1の電線側コネクタ2について説明する。この電線側コネクタ2は、シールド電線Wの信号導体Waに接続される電線側内導体端子3と、シールド電線Wのシールド導体であるドレイン線Wbに接続される電線側外導体端子4と、これら2の導体端子を幅方向に並列に収容する端子収容室5a,5bが形成された電線側誘電体5の3部品で構成されている。
【0013】
この場合、接続されるシールド電線Wの構造は、信号導体Waの外周を覆うシールド導体が、銅やアルミニウムなどの金属箔とポリエステルフィルムなどの絶縁フィルムをラミネートし、テープ状にしたものをその金属箔を内側にして巻回したもので、金属箔に接触された接続用のドレイン線Wbが備えられている。
【0014】
信号導体Waに接続される電線側内導体端子3は、導電性板材を板金加工等により上方が開口した筒状に成形されており、基板側コネクタ6の基板側内導体端子7と嵌合接触して電気信号の受け渡しが行われるものである。この電線側内導体端子3はいわゆるメス型端子形状を有しており、中央の左右から起立した起立部3a,3aから前方に延設された板バネ3b,3bが内側に湾曲して形成されており、その間に挿入される基板側内導体端子7のタブ部7aの外面に弾性的に接触する。また、起立部3a,3a後方には、シールド電線Wの信号導体Waにかしめ加工により接続される圧着片3d,3dを備えた圧着部3cが設けられており、この圧着部3cが信号導体Waにかしめ固定されることで電線側内導体端子3と信号導体Waは電気的に接続される。
【0015】
ドレイン線Wbに接続される電線側外導体端子4も、導電性板材を板金加工等により上方が開口した筒状に成形されており、基板側コネクタ6の基板側外導体端子8に設けられた接触片8bと嵌合接触して導通接続されるものである。この電線側外導体端子4もいわゆるメス型端子形状を有しており、中央の左右から起立した起立部4a,4aから前方に延設された板バネ4b,4bが内側に湾曲して形成されており、間に挿入される接触片8bのタブ部8cの外面に弾性的に接触する。また、起立部4a,4aの後方には、シールド電線Wのドレイン線Wbが圧接により接続される圧接刃4d,4dを備えた圧接部4cが設けられており、圧接刃4d,4d間のスロット4eにドレイン線Wbを圧入することで電線側外導体端子4とドレイン線Wbは電気的に接続される。
【0016】
これら電線側内導体端子3と電線側外導体端子4が収容保持される電線側誘電体5はコネクタハウジングとしても機能するもので、所定の誘電率を有する合成樹脂材料から成形されており、並列に配された2つの端子収容室5a,5bが前後に開口して形成されている。この場合、電線側内導体端子3は右の端子収容室5aに、電線側外導体端子4は左の端子収容室5bにそれぞれ圧入されて保持される。
【0017】
このような構成の電線コネクタ2のシールド電線Wの端末部分への組付けについては、図3に示されるように、先ず、(a)シールド電線Wの端末部分を所定長さ皮剥ぎして、信号導体Waとドレイン線Wbを露出させる。(b)このうち信号導体Waを電線側内導体端子3の圧着部3c上に載置してかしめ治具等により圧着加工する。(c)そして、この信号導体Waに接続された電線側内導体端子3を、電線側外導体端子4が予め左の端子収容室5bに収容された電線側誘電体5の右の端子収容室5aに収容する。(d)最後に、ドレイン線Wbを電線側外導体端子4の圧接部4cに押し込むことで、シールド電線Wへの電線コネクタ2の組付けは完了する。
【0018】
次に、シールドコネクタ1の基板側コネクタ6について説明する。この基板側コネクタ6はプリント基板P上に接続固定されるもので、基板側誘電体9と、この基板側誘電体9に収容保持される基板側内導体端子7と、これらを収容する基板側外導体端子8とで構成されている。
【0019】
基板側外導体端子8は、導電性板材の折り曲げ加工により成形されたもので、嵌合側の前面と下面が開口した箱状に形成されている。収容する基板側誘電体9の外周を覆う胴部8aには、接触片8b、脚片8d、蓋部8eが一体的に設けられている。
【0020】
接触片8bは、胴部8a左側壁の後端部分から内側に向かって延設されるとともに前方に向かって折り曲げ形成されたもので、先端にタブ部8cを有する。この接触片8bは、嵌合接続の際に前述の電線側外導体端子4に接続されるもので、基板側誘電体9に形成された挿通孔9bに後方から挿入されると、その受入室9a内で前方に向かって突出して配される。
【0021】
胴部8aの左右側壁の下縁から垂下されて設けられた脚片8dは、プリント基板Pの図示しないグランドパターン(アース)のスルーホールに挿通され、そのスルーホールの下縁にてハンダ付けされることにより電気的に接続される。この脚片8dの先端には係合部としての爪8fが形成されているので、この爪8fがスルーホールの下縁に係合することにより、基板側外導体端子8はプリント基板Pに固定される。さらに、胴部8aの上壁の後端部分に設けられた蓋8eは、胴部8aの後方の開口を塞いでノイズの侵入や流出を防ぐためのもので、下方に折り曲げられる。
【0022】
基板側内導体端子7は、導電性板材の打ち抜き加工により成形されたもので、高周波の電気信号が伝達される。前述の基板側外導体端子8はこの基板側内導体端子7の周囲を覆いつつ電磁的にシールドする。この基板側内導体端子7は略直角に屈曲したL字型のいわゆるオス端子形状を有しており、一端側の脚部7bがプリント基板Pの図示しない信号パターンのスルーホールに挿通され、そのスルーホールの下縁にてハンダ付けされることにより電気的に接続される。他端側のタブ部7aは、前述の電線側コネクタ2の電線側内導体端子3に嵌合接触される部分である。この基板側内導体端子7は、そのタブ部7aが基板側誘電体9に形成された端子挿入孔9cに圧入されることで保持される。
【0023】
基板側誘電体9は所定の誘電率を有する合成樹脂材料により成形されたもので、電線側コネクタ2の全体を受け入れることが可能な受入室9aがフード部9dの内側に形成されている。この受入室9aの奥壁には、前述の端子挿入孔9cが前後に開口して形成されており、この端子挿入孔9c後ろに連通して形成された収容溝9eには、基板側内導体端子7の脚部7bが収容されるようになっている。収容された脚部7bの先端は収容溝9eの下縁より下方に突出される。また、端子挿入孔9cの横には、前述の基板側外導体端子8に設けられた接触片8bが挿通される挿通孔9bが前後に開口して形成されている。
【0024】
このような基板側コネクタ6の組立は、先ず、基板側誘電体9を基板側外導体端子8の胴部8aに前から収容する。そして、端子挿入孔9cに基板側内導体端子7を圧入して保持させ、最後に蓋8eを閉じることで完了する。
【0025】
次に、このような構成のシールドコネクタ1の嵌合接続について図5と図6を用いて説明する。図5は嵌合接続前の電線側コネクタ2と基板側コネクタ6の嵌合部分の横断面斜視図、図6は嵌合後の横断面斜視図を示している。
【0026】
図5に示されるように、電線側コネクタ2と基板側コネクタ6を対向させて、基板側誘電体5に形成された受入室9aに電線側コネクタ2を差し込むと、図6に示すように電線側内導体端子3の板バネ3b,3bの間に、基板側内導体端子7のタブ部7aが挿入されて、板バネ3bがタブ部7a外面に弾性的に接触される。これにより電線側内導体端子3と基板側内導体端子7は電気的に接続される。
【0027】
これと同時に、電線側外導体端子4の板バネ4b,4bの間には、基板側外導体端子8に設けられた接触片8bのタブ部8cが挿入されて、板バネ4bがタブ部8c外面に弾性的に接触される。これにより、電線側外導体端子4が接触片8bを介して基板側外導体端子8に電気的に接続されたことになる。
【0028】
このとき、図示されるように電線側内導体端子3の外周は、基板側外導体端子8の胴部8aによって覆われるため、電線側内導体端子3は基板側内導体端子7と共に、基板側外導体端子8によって電磁的にシールドされることになる。
【0029】
次に、接続されるシールド電線のシールド導体が素線を網状にした編組線よりなる場合の電線側コネクタへの接続について説明する。この場合、図7に示すように、(a)所定長さで露出された編組線Wdが、信号導体Waの側方で一本に撚り束ねられている。(b)電線側外導体端子4は、先の場合と異なり、電線側内導体端子3と同様に圧着片4g,4gを有する圧着部4fが設けられたものが用いられ、これらを信号導体Waと撚り束ねた編組線Wdにそれぞれ圧着接続してから、(c)電線側誘電体5の端子収容室5a、5bにそれぞれ収容することで組付けが完了する。
【0030】
以上説明したように、電線側外導体端子4を電線側内導体端子3と同様のものを用いて、ハウジングとしての役割も有する電線側誘電体5に並列に収容するという電線側コネクタ2の構造に対し、基板側コネクタ6は、その基板側外導体端子8を、電線側誘電体5を受け入れ可能な受入室9aにおいて基板側内導体端子7とともに並列に配される接触片8bと、基板側誘電体に覆設され嵌合接続後の電線側内導体端子3を基板側内導体端子7とともにその外周を覆う胴部8aとを有するという構造にしたことにより、簡易な構成で部品点数も少なくため、内導体端子をさらに小型することなく、シールドコネクタ全体としてのサイズを小さくすることが可能なシールドコネクタとなった。
【0031】
尚、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば基板側誘電体9のフード部9dが無い構成でもよく、その分、シールドコネクタ1をさらに小型化できる。また、電線側内導体端子3と信号導体Waとの接続が圧接による接続であっても勿論良い。
【0032】
更に、電線側内導体端子3と電線側外導体端子4や、基板側内導体端子7と接触片8bをそれぞれ横に並べた構成を示したが、上下に縦に並べた構成でも実施可能なのは言うまでもない。また、複数極を有するシールド電線のシールドコネクタとしても適用可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係るシールドコネクタによれば、電線側コネクタの電線側内導体端子と電線側外導体端子が電線側誘電体に並列に配されて収容されるという構成なので、電線側コネクタ単体ではシールド構造を有しないが、嵌合接続により基板側外導体端子が電線側内導体端子の外周を覆うことでシールド構造を有するという構成にしたことにより、従来電線側と基板側でそれぞれ4つの部品が必要であったものが、コネクタハウジングに相当するものを省略することができ、部品数が少なくなる上に、簡易な構造であるため、シールドコネクタの小型化が容易で、コネクタ製作や部品管理に掛かるコストも削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールドコネクタの概略構成を示した外観斜視図である。
【図2】電線コネクタの分解斜視図である。
【図3】電線コネクタのシールド電線への組付けの手順を示した図である。
【図4】基板コネクタの分解斜視図である。
【図5】嵌合接続前の電線側コネクタと基板側コネクタの嵌合部分の横断面を示した斜視図である。
【図6】図5の嵌合後の横断面を示した斜視図である。
【図7】他の実施形態に係る電線コネクタの概略構成及び組付けの手順を示した図である。
【符号の説明】
1 シールドコネクタ
2 電線側コネクタ
3 電線側内導体端子
4 電線側外導体端子
5 電線側誘電体
5a,5b 端子収容室
6 基板側コネクタ
7 基板側内導体端子
8 基板側外導体端子
8a 胴部
8b 接触片
9 基板側誘電体
9a 受入室
P プリント基板
W シールド電線
Wa 信号導体
Wb ドレイン線(シールド導体)
Wd 編組線(シールド導体)
Claims (1)
- シールド電線の端末部分に接続される電線側コネクタと、プリント基板上に接続固定される基板側コネクタとで構成され、前記電線側コネクタは、シールド電線の信号導体に接続される電線側内導体端子と、同じくシールド電線のシールド導体に接続される電線側外導体端子と、これら2つの端子を並列に配して収容する電線側誘電体を備え、前記基板側コネクタは、前記電線側コネクタの前記電線側内導体端子に接続される基板側内導体端子と、前記電線側誘電体を受け入れる受入室を有する基板側誘電体と、この基板側誘電体の前記受入室において前記基板側内導体端子と共に並列に配される接触片と前記基板側誘電体の外周に覆設される胴部とを有する基板側外導体端子を備え、これら電線側コネクタと基板側コネクタが嵌合接続されるときに、前記電線側外導体端子と前記基板側外導体端子の接触片とが接続され、前記電線側内導体端子の外周が前記基板側外導体端子の胴部によって覆われるように構成されていることを特徴とするシールドコネクタ。
Priority Applications (1)
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JP2002319264A JP2004152717A (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | シールドコネクタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010092677A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Advantest Corp | 同軸コネクタ及び同軸多極コネクタ |
JP2015016266A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | 株式会社東芝 | 磁気共鳴イメージング装置 |
-
2002
- 2002-11-01 JP JP2002319264A patent/JP2004152717A/ja active Pending
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US9910112B2 (en) | 2013-07-12 | 2018-03-06 | Toshiba Medical Systems Corporation | Noise suppression for MRI signals directly sampled and digitized in imaging room |
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