JP2004152642A - 有機elパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】第一電極が短絡する虞が少ない有機ELパネルを提供する。
【解決手段】有機ELパネル21は、ストライプ状に形成された第一電極24bと絶縁層25と有機層26と第二電極27とを有する積層体23を基板22に形成したものである。有機層26が設けられていない領域の少なくとも第一電極24b間と第一電極24bの間に、第一電極24bが短絡することを防ぐ絶縁材料からならなる短絡防止部28bを設ける。短絡防止部28bは、絶縁層25上に形成されている。短絡防止部28bは、第二電極27を分断する壁部である。
【選択図】 図1
【解決手段】有機ELパネル21は、ストライプ状に形成された第一電極24bと絶縁層25と有機層26と第二電極27とを有する積層体23を基板22に形成したものである。有機層26が設けられていない領域の少なくとも第一電極24b間と第一電極24bの間に、第一電極24bが短絡することを防ぐ絶縁材料からならなる短絡防止部28bを設ける。短絡防止部28bは、絶縁層25上に形成されている。短絡防止部28bは、第二電極27を分断する壁部である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第一電極と第二電極の間に少なくとも発光層を有する有機層を挟持した積層体を基板に形成した有機ELパネルに関するものであり、特にマトリクス状に配置された発光部を有する有機ELパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、有機ELパネルが種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。有機ELパネル1は、ガラス基板2上に積層体3を形成したものであり、この積層体3は、透明電極4,絶縁層5,有機層6,背面電極7を有する(図8参照)。有機層6は正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層からなるものであり、透明電極4と背面電極7に挟持されている。積層体3は封止ガラス8に覆われており、この封止ガラス8はガラス基板2に接着剤9により接着されている。
【0003】
透明電極4は、陰極端子部4a及び陽極部4bを有している。背面電極7は、陰極端子部4aに一部重なるように形成されており、陰極端子部4aと電気的に導通している。有機ELパネル1は、陽極部4bと陰極端子部4aに電源を接続することにより発光部Pが光輝する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−267066号公報
【0005】
図9乃至図12は、発光部をマトリクス状に配置したドットマトリクス型の有機ELパネル11を示すものである。有機ELパネル11は、ガラス基板12上に積層体13を形成したものである。積層体13は、透明電極14,絶縁層15,リブ部18,有機層16,背面電極17を順次積層形成したものである。
【0006】
陽極部14は、陰極端子部14aと、ストライプ状に形成された陽極部14bとを有している。絶縁層15には、発光部に対応する矩形の開口15aが形成されている。リブ部18は、絶縁層15上に陽極部14bと直交する方向の平行線状に形成されている。
【0007】
背面電極17は、有機層16よりも広い領域に蒸着等の手段によって形成され、リブ部18によって周辺部17aとストライプ状の陰極部17bとに分断されている(図12参照)。周辺部17aは、陰極としての働きはなく、有機ELパネル11の発光に寄与しない。有機ELパネル11は、マトリクス状に配置された各発光部を夫々オン/オフすることにより所望の文字や図形を表示することができる。なお、図面が煩雑になることを防止するため、図9においては周辺部17aを図示しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示すように、非常に稀ではあるが、絶縁層15に小径の孔(以下、ピンホール15bと記す)が生じることがあり、このピンホール15bに背面電極17の材料(例えばアルミニウム)が入り込み、背面電極17の周辺部17aを介して陽極部14bが短絡するという問題があった。陽極部14bが短絡した有機ELパネル11は、所望の表示が不可能であり不良品となるため、歩留りが低下することになる。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、第一電極が短絡する虞が少ない有機ELパネルを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、ストライプ状に形成された複数の第一電極24bと絶縁層25と有機層26と第二電極27とを有する積層体23を基板22に形成したドットマトリクス型の有機ELパネル21であって、前記有機層26が設けられていない領域の少なくとも前記第一電極24bと前記第一電極24bの間に、前記第一電極24bが短絡することを防ぐ絶縁材料からなる短絡防止部28b,28cを設けたものである。
【0010】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記短絡防止部28b,28cは、前記絶縁層25上に形成されているものである。
【0011】
また、本発明は、請求項3に記載したように、前記短絡防止部28bは、前記第一電極に平行な方向に形成され前記第二電極27を分断する線状壁部であるものである。
【0012】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記第一の電極24bに直交する方向に形成され前記第二電極を分断するリブ部28aを有するものである。
【0013】
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記短絡防止部28b,28cと前記リブ部28aは同じ材料からなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付の図面に基いて説明する。なお、図面が煩雑になることを防止するため、図1及び図6において、周辺部27aは図示しない。
【0015】
図1乃至図5は第一実施形態を示すものである。有機ELパネル21は、ガラス基板22上に積層体23を形成したものである。積層体23は、透明電極24,絶縁層25,有機層26,背面電極27(第二電極),リブ部28a及びリブ部28b(線状壁部)を有している。
【0016】
透明電極24は、酸化インジウム(In2O3)と酸化スズ(SnO2)の混合物であるITO(Indium Tin Oxide)からなるものであり、スパッタリング或いは蒸着等の手段によって形成されている。透明電極24は、背面電極27の陰極部27bに導通される陰極端子部24aと、縦方向のストライプ状の陽極部24b(第一電極)とを有している。絶縁層25は、ポリイミド系の絶縁材料からなるものであり、フォトリソグラフィー法等の手段によって形成されている。絶縁層25は、有機層26よりも広い領域に形成されており、マトリクス状に配置された発光部に対応する矩形の開口25aを有している。
【0017】
有機層26は、正孔注入層26a,正孔輸送層26b,発光層26c及び電子輸送層26dからなるものである(図5参照)。なお、有機層26は、少なくとも発光層26cがあれば良いが、本実施形態のように正孔注入層26a,正孔輸送層26b及び電子輸送層26dを設けることにより、発光輝度を向上させることができる。背面電極27は、アルミニウム(Al)からなるものであり、周辺部27a及び陰極部27bを有している。陰極部27bは、透明電極24の陽極部24bに直交する方向、即ち横方法のストライプ状になっている。
【0018】
リブ部28a,28bは、フェノール系の絶縁材料からなるものであり、フォトリソグラフィー法等の手段によって形成されている。リブ部28a,28bは、絶縁層25上に形成されており、逆テーパ形状になっている。リブ部28aは、陽極部24bと直交する方向に平行線状に設けられており、有機層26及び背面電極27をストライプ状に分断する。リブ部28bは、有機層26が形成されていない領域の絶縁層25上の、陽極部24bと陽極部24bの間に、両端のリブ部28aに連なるように形成されている。
【0019】
第一実施形態によれば、有機層26が形成されていない領域において、絶縁層25にピンホール25bがあっても、背面電極27の周辺部27aが横方向に分断されているため、陽極部24bが周辺部27aを介して短絡する虞がない(図3参照)。
【0020】
図6及び図7は第二実施形態を示すものである。第二実施形態は、第一実施形態に比して第二絶縁層28cだけが異なるので、第一実施形態と同一の個所には同一の符号を付しその説明を省略する。
【0021】
第二絶縁層28c(短絡防止部)は、リブ部28aと同じ絶縁材料からなるものであり、両端のリブ部28aに沿うように、リブ部28aよりも幅広に形成されている。図7に示すように、有機層26が形成されていない領域において、絶縁層25にピンホール25bがあっても、第二絶縁層28cによって絶縁されているため陽極部24bが背面電極27の周辺部27aと電気的に導通することがなく、陽極部24bが背面電極27の周辺部27aと短絡する虞がない。
【0022】
第一,第二実施形態によれば、絶縁層25にピンホール25bがあったとしても、陽極部24bと陽極部24bが背面電極27の周辺部27aを介して短絡する虞が少ないため、有機ELパネルの製造において歩留りが向上する。なお、有機ELパネル22に積層体13を覆う封止ガラス等の封止部材を設けても良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、ストライプ状に形成された複数の第一電極と絶縁層と有機層と第二電極とを有する積層体を基板に形成したドットマトリクス型の有機ELパネルであって、
前記有機層が設けられていない領域の少なくとも前記第一電極間と前記第一電極の間に、前記第一電極が短絡することを防ぐ絶縁材料からなる短絡防止部を設けたものであり、第一電極が第二電極と短絡する虞が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す正面図。
【図2】同上実施形態を示す断面図。
【図3】同上実施形態を示す要部断面図。
【図4】同上実施形態を示す断面図。
【図5】同上実施形態を示す有機層の拡大断面図。
【図6】本発明の第二実施形態を示す正面図。
【図7】同上実施形態を示す要部断面図。
【図8】従来例を示す断面図。
【図9】他の従来例を示す正面図。
【図10】同上従来例を示す断面図。
【図11】同上従来例を示す断面図。
【図12】同上従来例を示す断面図。
【符号の説明】
21 有機ELパネル
22 ガラス基板(基板)
23 積層体
24b 陽極部(第一電極)
25 絶縁層
26 有機層
27 背面電極(第二電極)
28b リブ部(短絡防止部)
28c 第二絶縁層(短絡防止部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、第一電極と第二電極の間に少なくとも発光層を有する有機層を挟持した積層体を基板に形成した有機ELパネルに関するものであり、特にマトリクス状に配置された発光部を有する有機ELパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、有機ELパネルが種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。有機ELパネル1は、ガラス基板2上に積層体3を形成したものであり、この積層体3は、透明電極4,絶縁層5,有機層6,背面電極7を有する(図8参照)。有機層6は正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層からなるものであり、透明電極4と背面電極7に挟持されている。積層体3は封止ガラス8に覆われており、この封止ガラス8はガラス基板2に接着剤9により接着されている。
【0003】
透明電極4は、陰極端子部4a及び陽極部4bを有している。背面電極7は、陰極端子部4aに一部重なるように形成されており、陰極端子部4aと電気的に導通している。有機ELパネル1は、陽極部4bと陰極端子部4aに電源を接続することにより発光部Pが光輝する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−267066号公報
【0005】
図9乃至図12は、発光部をマトリクス状に配置したドットマトリクス型の有機ELパネル11を示すものである。有機ELパネル11は、ガラス基板12上に積層体13を形成したものである。積層体13は、透明電極14,絶縁層15,リブ部18,有機層16,背面電極17を順次積層形成したものである。
【0006】
陽極部14は、陰極端子部14aと、ストライプ状に形成された陽極部14bとを有している。絶縁層15には、発光部に対応する矩形の開口15aが形成されている。リブ部18は、絶縁層15上に陽極部14bと直交する方向の平行線状に形成されている。
【0007】
背面電極17は、有機層16よりも広い領域に蒸着等の手段によって形成され、リブ部18によって周辺部17aとストライプ状の陰極部17bとに分断されている(図12参照)。周辺部17aは、陰極としての働きはなく、有機ELパネル11の発光に寄与しない。有機ELパネル11は、マトリクス状に配置された各発光部を夫々オン/オフすることにより所望の文字や図形を表示することができる。なお、図面が煩雑になることを防止するため、図9においては周辺部17aを図示しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示すように、非常に稀ではあるが、絶縁層15に小径の孔(以下、ピンホール15bと記す)が生じることがあり、このピンホール15bに背面電極17の材料(例えばアルミニウム)が入り込み、背面電極17の周辺部17aを介して陽極部14bが短絡するという問題があった。陽極部14bが短絡した有機ELパネル11は、所望の表示が不可能であり不良品となるため、歩留りが低下することになる。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、第一電極が短絡する虞が少ない有機ELパネルを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、ストライプ状に形成された複数の第一電極24bと絶縁層25と有機層26と第二電極27とを有する積層体23を基板22に形成したドットマトリクス型の有機ELパネル21であって、前記有機層26が設けられていない領域の少なくとも前記第一電極24bと前記第一電極24bの間に、前記第一電極24bが短絡することを防ぐ絶縁材料からなる短絡防止部28b,28cを設けたものである。
【0010】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記短絡防止部28b,28cは、前記絶縁層25上に形成されているものである。
【0011】
また、本発明は、請求項3に記載したように、前記短絡防止部28bは、前記第一電極に平行な方向に形成され前記第二電極27を分断する線状壁部であるものである。
【0012】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記第一の電極24bに直交する方向に形成され前記第二電極を分断するリブ部28aを有するものである。
【0013】
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記短絡防止部28b,28cと前記リブ部28aは同じ材料からなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付の図面に基いて説明する。なお、図面が煩雑になることを防止するため、図1及び図6において、周辺部27aは図示しない。
【0015】
図1乃至図5は第一実施形態を示すものである。有機ELパネル21は、ガラス基板22上に積層体23を形成したものである。積層体23は、透明電極24,絶縁層25,有機層26,背面電極27(第二電極),リブ部28a及びリブ部28b(線状壁部)を有している。
【0016】
透明電極24は、酸化インジウム(In2O3)と酸化スズ(SnO2)の混合物であるITO(Indium Tin Oxide)からなるものであり、スパッタリング或いは蒸着等の手段によって形成されている。透明電極24は、背面電極27の陰極部27bに導通される陰極端子部24aと、縦方向のストライプ状の陽極部24b(第一電極)とを有している。絶縁層25は、ポリイミド系の絶縁材料からなるものであり、フォトリソグラフィー法等の手段によって形成されている。絶縁層25は、有機層26よりも広い領域に形成されており、マトリクス状に配置された発光部に対応する矩形の開口25aを有している。
【0017】
有機層26は、正孔注入層26a,正孔輸送層26b,発光層26c及び電子輸送層26dからなるものである(図5参照)。なお、有機層26は、少なくとも発光層26cがあれば良いが、本実施形態のように正孔注入層26a,正孔輸送層26b及び電子輸送層26dを設けることにより、発光輝度を向上させることができる。背面電極27は、アルミニウム(Al)からなるものであり、周辺部27a及び陰極部27bを有している。陰極部27bは、透明電極24の陽極部24bに直交する方向、即ち横方法のストライプ状になっている。
【0018】
リブ部28a,28bは、フェノール系の絶縁材料からなるものであり、フォトリソグラフィー法等の手段によって形成されている。リブ部28a,28bは、絶縁層25上に形成されており、逆テーパ形状になっている。リブ部28aは、陽極部24bと直交する方向に平行線状に設けられており、有機層26及び背面電極27をストライプ状に分断する。リブ部28bは、有機層26が形成されていない領域の絶縁層25上の、陽極部24bと陽極部24bの間に、両端のリブ部28aに連なるように形成されている。
【0019】
第一実施形態によれば、有機層26が形成されていない領域において、絶縁層25にピンホール25bがあっても、背面電極27の周辺部27aが横方向に分断されているため、陽極部24bが周辺部27aを介して短絡する虞がない(図3参照)。
【0020】
図6及び図7は第二実施形態を示すものである。第二実施形態は、第一実施形態に比して第二絶縁層28cだけが異なるので、第一実施形態と同一の個所には同一の符号を付しその説明を省略する。
【0021】
第二絶縁層28c(短絡防止部)は、リブ部28aと同じ絶縁材料からなるものであり、両端のリブ部28aに沿うように、リブ部28aよりも幅広に形成されている。図7に示すように、有機層26が形成されていない領域において、絶縁層25にピンホール25bがあっても、第二絶縁層28cによって絶縁されているため陽極部24bが背面電極27の周辺部27aと電気的に導通することがなく、陽極部24bが背面電極27の周辺部27aと短絡する虞がない。
【0022】
第一,第二実施形態によれば、絶縁層25にピンホール25bがあったとしても、陽極部24bと陽極部24bが背面電極27の周辺部27aを介して短絡する虞が少ないため、有機ELパネルの製造において歩留りが向上する。なお、有機ELパネル22に積層体13を覆う封止ガラス等の封止部材を設けても良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、ストライプ状に形成された複数の第一電極と絶縁層と有機層と第二電極とを有する積層体を基板に形成したドットマトリクス型の有機ELパネルであって、
前記有機層が設けられていない領域の少なくとも前記第一電極間と前記第一電極の間に、前記第一電極が短絡することを防ぐ絶縁材料からなる短絡防止部を設けたものであり、第一電極が第二電極と短絡する虞が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す正面図。
【図2】同上実施形態を示す断面図。
【図3】同上実施形態を示す要部断面図。
【図4】同上実施形態を示す断面図。
【図5】同上実施形態を示す有機層の拡大断面図。
【図6】本発明の第二実施形態を示す正面図。
【図7】同上実施形態を示す要部断面図。
【図8】従来例を示す断面図。
【図9】他の従来例を示す正面図。
【図10】同上従来例を示す断面図。
【図11】同上従来例を示す断面図。
【図12】同上従来例を示す断面図。
【符号の説明】
21 有機ELパネル
22 ガラス基板(基板)
23 積層体
24b 陽極部(第一電極)
25 絶縁層
26 有機層
27 背面電極(第二電極)
28b リブ部(短絡防止部)
28c 第二絶縁層(短絡防止部)
Claims (5)
- ストライプ状に形成された複数の第一電極と絶縁層と有機層と第二電極とを有する積層体を基板に形成したドットマトリクス型の有機ELパネルであって、
前記有機層が設けられていない領域の少なくとも前記第一電極と前記第一電極の間に、前記第一電極が短絡することを防ぐ絶縁材料からなる短絡防止部を設けたことを特徴とする有機ELパネル。 - 前記短絡防止部は、前記絶縁層上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。
- 前記短絡防止部は、前記第一電極に平行な方向に形成され前記第二電極を分断する線状壁部であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。
- 前記第一の電極に直交する方向に形成され前記第二電極を分断するリブ部を有することを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。
- 前記短絡防止部と前記リブ部は同じ材料からなることを特徴とする請求項4に記載の有機ELパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002317160A JP2004152642A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 有機elパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002317160A JP2004152642A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 有機elパネル |
Publications (1)
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ID=32460621
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007012461A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Optrex Corp | 有機el表示素子の製造方法および有機el表示素子 |
JP2007194115A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Fujifilm Corp | 機能素子 |
JP2011071028A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Nippon Seiki Co Ltd | 有機elパネル及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002317160A patent/JP2004152642A/ja active Pending
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JP2007012461A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Optrex Corp | 有機el表示素子の製造方法および有機el表示素子 |
JP2007194115A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Fujifilm Corp | 機能素子 |
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