JP2004152586A - 表面実装型電池 - Google Patents

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Hiromitsu Mishima
洋光 三島
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Abstract

【課題】外装体内に配置した発電要素に熱が作用しても、導通不良を起こすことなく信頼性の高い表面実装型電池を提供する。
【解決手段】発電要素2に形成した正極用端面電極3及び負極用端面電極4を熱可塑性樹脂で形成し、前記正極用端面電極3及び負極用端面電極4を筐体3の正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12に電気的に接合させ、筐体9の開口部を蓋体10で気密封止することにより表面実装型電池1を提供する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型で熱に対する信頼性の高い表面実装型電池に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
近年の電子機器分野における部品の小型化は著しく、また同時に表面実装構造化の進展は著しい。多くのデバイスが表面実装技術に適する形状に変わりつつあり、例えば、携帯型小型電子機器のメモリバックアップ用として用いられる電池においても表面実装技術に適する形状や構造を有するものが要求されている。コイン型と称される電池は小型・薄型で、その代表例である。
【0003】
しかしながら、このような小型・薄型の電池においては外装体上面を正極用の電極取出し部、外装体下面を負極用の電極取出し部とした構造であることから、回路基板にハンダ付けするには別途端子が必要となり、部品点数が多くなるために、コストアップにもつながるといった課題があった。
【0004】
さらに、コイン型電池は、円盤形状であるため、回路基板に実装した場合にデッドスペースが生じ、実装密度を低下させるといった課題があった。
【0005】
そこで、特許文献1には、小型で端子等を使うことなく、直接回路基板へ実装することが可能な電池として、正極、負極及びこれらの間の電解質または電解質を含むセパレータの積層体からなる積層型電池の側面、取付面の少なくともいずれか一方に外部接続用の端面電極を一体に形成し、一方、基板上に前記積層型電池の外部接続用端子に接続させる導体膜を形成し、該基板上の導体膜に前記端面電極を導電性固着材により固着して積層型電池を基板に実装する積層型電池の実装構造が提案されている。
【0006】
さらに、ケースあるいはラミネートからなる外装体で電池の端面電極以外の外面を覆い、これにより内部構成部材の保護や、電解質として液状のものを用いた場合に、電解質の蒸発の防止を図ったり、端面電極の外面への露出部を取付面側にして前記導電性固着剤により接続する方法が提案されている。
【0007】
また、端面電極は、メッキ、焼き付け、または蒸着、スパッタリング等の薄膜成型法等により形成されている。
【0008】
この積層型電池及び実装方法によれば、種々の基板に互換性を有してチップ状の電子部品と同様に積層型電池を搭載することが可能になるといった利点があった。
【0009】
しかしながら、薄膜成型法等により形成された端面電極は、可とう性に乏しく、ハンダ付けやハンダリフロー法により表面実装を行うと、積層型電池に熱が加わり、積層型電池を構成する電極及び電解質等と端面電極の熱膨張係数の相違によって、端面電極が剥離し易くなり導通不良が発生するなどの課題があった。
【0010】
特に、小型化になると積層型電池に熱が伝導し易くなり、端面電極の剥離が顕著になるといった課題がある。
【0011】
係る課題は、発振部品やフィルターと称される表面実装型電子部品においても同様であるが、積層型電池は、集電体などの金属、電極などの無機物、及び電解質などの有機物から構成されており、各部材による熱膨張係数の相違が顕著である。このため、熱の作用による各部材の熱膨張及び収縮により接合部が剥離し易く、発信部品やフィルターなどの表面実装型電子部品と比較しても顕著に信頼性が低下するといった課題があった。
【0012】
さらに、特許文献1に記載の積層型電池は、端面電極が外部に露出しているため、外装体としての強度が低く、例えば、200℃以上の高温下で行われるハンダリフロー法などでは、内圧の上昇に耐えきれずに端面電極の部分から気密性が損なわれるという課題があった。
【0013】
また、電解質に液状のものまたは、ポリマーのように可とう性を有するものを用いていると、発電素子自体の剛性が低いために端面電極と外装体を接合することが困難であり、強固な接合強度を得ることが出来ず、気密性が損なわれるといった課題があった。
【0014】
本発明は、上述の課題に鑑みて突出されたものであり、その目的は、ハンダリフロー法などで加熱されても端面電極の剥離が発生せず、導通不良などが起こらない信頼性の高い表面実装型電池を提供しようとすることである。
【0015】
さらに、本発明の他の目的は、気密性の高い外装体を有し、高い気密性、信頼性を有する表面実装型電池を提供しようとすることである。
【0016】
【特許文献1】
特開平6−275248号公報(第1頁 第2〜9行、第3頁 第36〜39行、第3頁 第47〜第4頁 第3行)
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上述した熱の作用に対する高い信頼性、及び高い気密性を有する表面実装型電池の課題を考慮し、鋭意研究を重ねた結果本発明に至った。
【0018】
すなわち、正極板、電解質層及び負極板を順次積層してなる直方体ブロックの異なる端面に、正極用端面電極及び負極用端面電極を設けるとともに、該正極用端面電極及び負極用端面電極に正極板及び負極板を接続した発電素子と、開口部を有する筐体の底板上面側に正極用電極パッド、負極用電極パッドを形成するとともに、前記筐体の開口部を封止して成る外装体とを有し、前記発電素子をその正負極用端面電極が前記正負極用電極パッドと接合するように収容するとともに、前記正負極用電極パッドが前記底板上面側から互いに筐体の底板下面側に延出してなる表面実装型電池であって、前記正負極用端面電極は導電剤を含む熱可塑性樹脂で形成されていることとした。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の表面実装型電池の例を示す断面図である。
本発明の表面実装型電池1は、発電素子2と外装体8からなり、発電素子2は、その正極用端面電極3と負極用端面電極4と、外装体8の筐体9の底板上面側に形成した、正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12とを接合して収容し、筐体9の開口部を蓋体10で封止してなる。
【0020】
発電素子2は、正極板5、電解質層7及び、負極板6を順次積層してなる直方体ブロック16の異なる端面に形成した正極用端面電極3及び負極用端面電極4に正極板5及び負極板6から互いに異なる端面に延ばした延出部15に接続して形成してなる。
【0021】
正極板5及び負極板6は、活物質粒子を結着剤で固めた板状のもの、あるいは活物質からなる板状の焼結体を用いることができる。
【0022】
また、図4(a)に示すように正極板5及び負極板6は、電子の移動をスムーズに行わせ、活物質を有効に活用するために、集電体16,17を設けることが好ましく、例えば、導電性接着剤を介して貼り合わせるようにすれば良い。さらに、図4(b)に示すように、集電体16,17の両面に電極板5,6を形成することより性能をさらに向上させることができる。
【0023】
この場合、正極用板7及び負極用板8を熱可塑性樹脂と導電剤からなる導電性接着層19を介して正極用集電体17及び負極用集電体18に接合されてなる。また、集電体17,18を用いる場合、集電体17,18の両面に電極板を形成することより性能をさらに向上させることができる。
【0024】
これら、正極板5及び負極板6に使用する活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、二酸化マンガン、五酸化バナジウム、炭素材料、チタン酸リチウム、酸化モリブデン等を、また、負極板6には、リチウムアルミ合金を用いることができる。
【0025】
正極板5及び負極板6の活物質の選択は、相対的なものであって、それぞれの活物質の充放電電位を比較し、より貴な電位を示すものを正極板5、より卑な電位を示すものを負極板6とすれば良く、これらの組み合わせにより任意の電位を得ることができる。
【0026】
電解質層7は、有機電解液、ゲル状電解液、高分子固体電解質、無機固体電解質などを用いることができる。
【0027】
ここで、有機電解液を用いる場合、不織布や微多孔膜などのセパレータに予め含浸して用いればよい。また、ゲル電解質は、モノマー状の高分子固体電解質と有機溶媒を混合し、加熱または紫外線照射等によりモノマー状の高分子固体電解質を硬化させたものを用いることができる。
【0028】
正極用端面電極3と負極用端面電極4は、熱可塑性樹脂中に導電材を含有したものが用いられる。このように、導電性樹脂材として熱可塑性を有するものを用いるのは、熱可塑性樹脂は熱が加わると変形し易いため、表面実装型電池1をハンダ付け、もしくは、ハンダリフロー法により回路基板に実装する際、その熱が正極用端子電極13及び負極用端子電極14から延出部15、及び正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12を介して発電素子2に作用したとしても、正極用端面電極3と負極用端面電極4は発電素子2の熱膨張を吸収することができるため、熱応力が発電素子2の接合部にかからず剥離等を生じることなく強固に密着でき、これにより、導通不良の発生を防止することができる。さらには、リフロー法のような過酷な条件でも耐え得る、極めて優れた耐熱構造を持った集電構造とすることができる。
【0029】
ここで、導電材としては、金属、導電性酸化物、導電性樹脂など抵抗値が低いものを用いることができる。
【0030】
特に、カーボン、グラファイト(40〜70μΩ・cm)、酸化亜鉛(1011〜1016μΩ・cm)、酸化錫(10μΩ・cm)、アンチモンをドープした酸化錫(1×10〜5×10μΩ・cm)、酸化インジウム(10〜1011μΩ・cm)、炭化チタン(180μΩ・cm)などの導電材は、充放電を繰り返してもイオン化せず、電解質層7へ溶出してリチウムイオンの出入りを阻害するようなことがないため、充放電の繰り返しによる放電容量の低下を防止し、表面実装型電池1の寿命を向上させることができる。さらに、カーボン、グラファイトは抵抗値が小さいため、表面実装型電池1の内部抵抗を小さくすることができより好ましい。
【0031】
また、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、及びそれらの液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系樹脂、ポリケトンスルフィド(PKS)系樹脂、フッソ樹脂(PFA)等のエンジニアプラスチック、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド(PPO)系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂のうち少なくとも一種を挙げることができる。
【0032】
特に、熱伝導率が小さい材料としては、ポリフェニレンスルフィド(PPO)系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂を用いるのが好ましい。これにより、ハンダ等により正極用端子電極13及び負極用端子電極14から熱が正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12に伝わりにくくなり、発電素子2に熱応力が生じなくなるため好ましい。
【0033】
また、正極用端子電極13及び負極用端子電極14から熱が正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12に伝わりにくくするために正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12の材質をポリフェニレンスルフィド(PPO)系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂としても構わない。
【0034】
発電素子2は、正極用端面電極3と負極用端面電極4を熱可塑性樹脂中に導電材を含有したものを介して、筐体9の底板上面側に形成した正極用電極パッド11と負極用電極パッド12に接合され配置される。
【0035】
熱可塑性樹脂に導電材を含有したものは、正極用端面電極3と負極用端面電極4に用いたものと同じ材質のものを用いると、より強固な接合強度が得られ好ましい。
【0036】
また、外装体8は、筐体9の開口部にエポキシ樹脂などを介して蓋体10を接合し気密封止してなる。
【0037】
筐体9は、開口部を有する直方体であり、筐体9の底板上面側には、正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12が形成されている。さらに、底板下面側には、正極用端子電極13と負極用端子電極14が形成されており、これらは、延出部15を介して、正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12に接合されている。
【0038】
筐体9に用いる材料としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、イミド樹脂、フェニレンエーテル樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ムライト、窒化珪素、ガラス−セラミックス等の絶縁性セラミックスを用いることができる。
【0039】
特に、絶縁性セラミックスは、気密性、耐熱性、耐湿性の点で優れ、発電素子2が外気に曝されるのを効果的に防止することができ、信頼性の高い表面実装型電池1を提供することができる。さらに、絶縁性であると、発電素子2の正極用端面電極3と負極用端面電極4を筐体9の底板上面側に形成した正極用電極パッド11と負極用電極パッド12に直接接合しても短絡することがなく、筐体9の内面を絶縁処理するなどの処理を必要としない。
【0040】
また、セラミックスは、接着剤との濡れ性が比較的良く、また、セラミックスの表面には微少な気孔が多数存在するため、この気孔に接着剤が入り込むことによるアンカー効果によって筐体9と接着剤層との接合力を高めることができ、より高い気密性を得ることができる。
【0041】
蓋体10は、板状であり、筐体9の主面とほぼ同じ面積を有する。蓋体10の材質としては、SUS、アルミニウムなどの金属板、あるいは、絶縁性セラミックスを用いることができる。
【0042】
正極用端子電極13と負極用端子電極14、正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12、及び延出部15は、表面が金メッキされたものを用いると鉛入りハンダ、鉛なしハンダともに濡れ性がよく、また端子表面の酸化劣化等もなく好適である。
【0043】
このように、本発明の表面実装型電池1は、正極用端面電極3及び負極用端面電極4に熱可塑性樹脂中に導電材を含有したものを用いることにより、表面実装型電池1をハンダ付け、もしくは、ハンダリフロー法により回路基板に実装する際、その熱が正極用端子電極13及び負極用端子電極14から延出部15、及び正極用電極パッド11及び負極用電極パッド12を介して表面実装型電池1に作用したとしても、正極用端面電極3と負極用端面電極4の熱可塑性樹脂は熱により軟化し、発電素子2の熱膨張を吸収することができるため、剥離等を生じることなく強固に密着させ、導通不良の発生を防止することができる。さらには、リフロー法のような過酷な条件でも耐え得る、極めて優れた耐熱構造を持った集電構造とすることができ、熱の作用に対して高い信頼性を得ることができる。
【0044】
また、筐体10の底板下面側に正極用端子電極13及び負極用端子電極14を形成することで回路基板上に直接実装することを可能とすることができる。
【0045】
さらに、絶縁性セラミックスなどを外装体2に用いるため、気密性、耐熱性、耐湿性に優れ、発電素子2を外気に曝されるのを完全に防止できるため高い信頼性を得ることができる。
【0046】
次に、表面実装型電池1の製法について具体例を挙げて説明する。
【0047】
発電素子2を構成する正極板5及び負極板6として活物質粒子を結着剤で固めたものを用いる場合、金属箔板上に、活物質、導電剤、結着剤を混練したスラリーを塗布した後、乾燥硬化させることにより製作することができる。
【0048】
正極板5及び負極板6として活物質の焼結体を用いる場合、次の(1)〜(3)のいずれかの方法により制作したものも用いることができる。
(1)成形助剤を溶解させた水又は溶剤に活物質を分散させ、必要に応じては、可塑剤、分散剤を混合してスラリーを調整し、このスラリーを基材フィルム上に塗布、乾燥させた後、基材フィルムから成形体を剥離して焼成する。
(2)活物質を直接もしくは造粒したものを金型投入してプレス機で加圧成形した成形体を焼成する。
(3)造粒した活物質をロールプレス機で加圧成形してシート状に成形したものを焼成する。
【0049】
ただし、(2)及び(3)の造粒については、(1)の方法で述べたスラリーから造粒する湿式造粒であっても溶剤を用いない乾式造粒であっても良く、また、(2)の方法では必ずしも成形助剤を用いる必要はない。
【0050】
次に、正極用焼結体の電解質層7との接触面と反対側の表面に熱可塑性樹脂と導電剤からなる導電性接着剤層18を配して正極用集電体17を熱圧着し長尺の正極板5を作製するとともに、負極用焼結体の電解質層7との接触面と反対側の表面に熱可塑性樹脂と導電剤からなる導電性接着剤層18を配して負極用集電体18を熱圧着し長尺の負極板6を作製する。
【0051】
図2に示すような発電素子2を形成するには、図5(a)(b)に示すように、負極板6を所定の間隔に隔てて併設した後、これらを覆うように電解質層7を積層し、さらに電解質層7上に負極板6と直交するように正極板5を所定の間隔を隔てて併設した後、これらを覆うようにさらに電解質層7を積層する。そして、この作業を繰り返すことで負極板6、電解質層7、正極板5、電解質層7の順で複数層積み重ねた井形上の積層体19を作製する。
【0052】
次いで、図5(b)の点線Pで示す正極板5と負極板6が交差していない箇所を切断することにより、図3に示すような平面形状が長方形をした正極板5と負極板6とが交差するように配置され、正極板5と負極板6との間に電解質層7を備えた直方体ブロック16を切り出す。
【0053】
しかる後、切り出した直方体ブロック16のうち、正極板5が露出する直方体ブロック16の端側面に導電性樹脂層を被着して正極用端面電極3を形成するとともに、負極用板8が露出する直方体ブロック16の側面に導電性樹脂層を被着して負極用端面電極4を形成することにより発電素子2を形成する。
【0054】
この際、発電素子2に正極用端面電極3と負極用端面電極4を形成する方法としては、直接ディスペンサーを用いて導電性塗料を塗布する方法や、剥離処理を施した基材フィルム上に一定幅の導電性塗料を予め塗布しておき、直方体ブロック16の側面へ転写する方法、導通してはならない部位をマスキングして導電性塗料槽へディッピングする方法、パッド印刷方法等を採用することができる。
【0055】
次に、筐体9の正極用電極パッド11、負極用電極パッド12上に導電性接着剤をディスペンサーなどで所定量塗布し、発電素子2を配置して正極用端面電極3、負極用端面電極4と正極用電極パッド11、負極用電極パッド12を電気的に接続する。
【0056】
しかる後、筐体9上に封止用エポキシ樹脂を介して蓋体10を接合し、発電素子2を外装体8内に気密封止することにより表面実装型電池1を得ることができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、正極板、電解質層及び負極板を順次積層してなる直方体ブロックの異なる端面に、正極用端面電極及び負極用端面電極を設けるとともに、該正極用端面電極及び負極用端面電極に正極板及び負極板を接続した発電素子と、開口部を有する筐体の底板上面側に正極用電極パッド、負極用電極パッドを形成するとともに、前記筐体の開口部を封止して成る外装体とを有し、前記発電素子をその正負極用端面電極が前記正負極用電極パッドと接合するように収容するとともに、前記正負極用電極パッドが前記底板上面側から互いに筐体の底板下面側に延出してなる表面実装型電池であって、前記正負極用端面電極は導電剤を含む熱可塑性樹脂で形成されていることから、表面実装型電池をハンダ付け、もしくは、ハンダリフロー法により回路基板に実装する際、その熱が正極用端子電極及び負極用端子電極から延出部、及び正極用電極パッド及び負極用電極パッドを介して表面実装型電池に作用したとしても、正極用端面電極と負極用端面電極は発電素子の熱膨張を吸収することができるため、剥離等を生じることなく強固に密着させ、導通不良の発生を防止することができとともに、リフロー法のような過酷な条件でも耐え得る、極めて優れた耐熱構造を持った集電構造とすることができ、熱の作用に対して高い信頼性を得ることができる。
【0059】
また、筐体の底板下面側に正極用端子電極及び負極用端子電極を形成することで回路基板上に直接実装することを可能とすることができる。
【0060】
さらに、絶縁性セラミックスなどを外装体に用いるため、気密性、耐熱性、耐湿性に優れ、発電素子を外気に曝されるのを完全に防止できるため高い信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面実装型電池の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の表面実装型電池における発電素子の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の表面実装型電池における直方体ブロックの一例を示す斜視図である。
【図4】(a)(b)は本発明の表面実装型電池における電極板の一例を示す断面図である。
【図5】(a)は図3の直方体ブロックを形成する方法を説明するための断面図、(b)は図3の直方体ブロックを形成する方法を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1・・・表面実装型電池
2・・・発電素子
3・・・正極用端面電極
4・・・負極用端面電極
5・・・正極板
6・・・負極板
7・・・電解質層
8・・・外装体
9・・・筐体
10・・・蓋体
11・・・正極用電極パッド
12・・・負極用電極パッド
13・・・正極用端子電極
14・・・負極用端子電極
15・・・延出部
16・・・直方体ブロック
17・・・正極用集電体
18・・・負極用集電体
19・・・導電性接着層
20・・・積層体

Claims (1)

  1. 正極板、電解質層及び負極板を順次積層してなる直方体ブロックの異なる端面に、正極用端面電極及び負極用端面電極を設けるとともに、該正極用端面電極及び負極用端面電極に正極板及び負極板を接続した発電素子と、開口部を有する筐体の底板上面側に正極用電極パッド、負極用電極パッドを形成するとともに、前記筐体の開口部を封止して成る外装体とを有し、前記発電素子をその正負極用端面電極が前記正負極用電極パッドと接合するように収容するとともに、前記正負極用電極パッドが前記底板上面側から互いに筐体の底板下面側に延出してなる表面実装型電池であって、前記正負極用端面電極は導電剤を含む熱可塑性樹脂で形成されていることを特徴とする表面実装型電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110473845A (zh) * 2019-09-19 2019-11-19 捷捷半导体有限公司 一种三面贴装塑封元器件的结构及其制造方法
WO2023140190A1 (ja) * 2022-01-21 2023-07-27 京セラ株式会社 電池用パッケージおよび電池モジュール

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