JP2004151752A - 電子地図表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】地図表示の表現力を十分に高めることができ、しかも、特別なスイッチ操作を必要とせずに、通常の表示と表現力を高めた表示を切り換えることができる電子地図表示装置を提供する。
【解決手段】電子地図表示装置1は、複数種の表示形式の地図情報を記憶する地図情報記憶部7と、表示部6と、表示部6の表示画面6aかもしくは電子地図表示装置1の傾斜角度を感知する傾斜感知部4とを備え、感知された傾斜角度に基づいて、制御部8は地図情報記憶部7より対応する表示形式の地図情報を読み出して表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】電子地図表示装置1は、複数種の表示形式の地図情報を記憶する地図情報記憶部7と、表示部6と、表示部6の表示画面6aかもしくは電子地図表示装置1の傾斜角度を感知する傾斜感知部4とを備え、感知された傾斜角度に基づいて、制御部8は地図情報記憶部7より対応する表示形式の地図情報を読み出して表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子地図表示装置に関し、特に、携帯型の電子地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示画面に電子地図を表示できる電子地図表示装置が実用化されている。さらに、GPS(Global Positioning System)などの位置情報サービスを利用して現在位置付近の電子地図を表示できる電子地図表示装置も実用化されており、さらに、携帯可能にして、地磁気センサーを備えることにより、進行方向に対応して表示される地図情報を回転させるものも存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−289646号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電子地図表示装置は、もっぱら平面的な二次元の電子地図を表示するだけであり、縮尺を変えることによって広域地図から詳細地図までを段階的に切り換えて任意に表示できるものの、最も詳細な地図(例:市街地図)を表示した場合であっても、上空から見た建物の形やその建物の名称程度の限られた情報しか表示することができず、地図表示の表現力が乏しいという問題点がある。
【0005】
ちなみに、カーナビゲーションシステムに用いられる電子地図表示装置においては、建物の立体図形を表示できるいわゆる三次元表示機能を有しているものもあるが、この機能をそのまま携帯型の電子地図表示装置に適用した場合は、表現力の向上を望める反面、いちいちスイッチ操作によって表示モードを切り換えなければならず、操作が面倒になるという問題点がある。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、地図表示の表現力を十分に高めることができ、しかも、特別なスイッチ操作を必要とせずに、通常の表示と表現力を高めた表示を切り換えることができる電子地図表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数種の表示形式の地図情報を記憶する記憶手段と、該地図情報を表示する表示手段と、該表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度を感知する感知手段と、該感知手段によって感知された傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式を判別する判別手段と、該判別手段による判別結果に基づいて前記記憶手段より対応する表示形式の地図情報を読み出して前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明では、表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式が判別され、その判別結果に基づいて記憶手段より対応する表示形式の地図情報が読み出されて前記表示手段に表示される。したがって、単に本体または表示画面の傾斜を変えるだけで、簡単に地図情報の表示形式を変更することができ、特別なスイッチ操作を必要とせずに、地図情報の表示形式を変更できる電子地図表示装置を提供することができる。
本発明は、さらに、地図情報を外部のサーバに置くことができる。この場合、電子地図表示装置それ自体は地図情報を持つ必要がないので、とりわけ記憶容量の少ない小型の電子地図表示装置に好適なものとすることができる。
また、現在位置を特定する位置特定手段を備え、現在位置付近の地図情報を前記記憶手段から読み出し、または、外部のサーバに要求するようにすれば、場所を問わず、必要な地図情報を取得することができ、現在位置の把握や目的地までの経路案内などに利用することができる。
また、前記記憶手段に記憶される地図情報の表示形式を、少なくとも低表現力と高表現力の2種類のレイヤーからなるものとすれば、レイヤー単位に地図情報を読み出し、または、外部のサーバから転送することができ、情報の読み出しまたは転送の効率化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0009】
まず、第一の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態のブロック構成図である。電子地図表示装置1は、手持ちに適した任意形状のケース2(本体)に、位置測定部3(位置特定手段)、傾斜感知部4(感知手段)、操作部5、表示部6(表示手段)、地図情報記憶部7(記憶手段)及び制御部8(判別手段、制御手段)などの各部を実装して構成されている。
【0010】
図2は、制御部8のブロック図である。制御部8は、不揮発性半導体メモリ(以下「ROM」という)8bにあらかじめ格納されている制御プログラムを揮発性半導体メモリ(以下「RAM」という)8cにロードし、その制御プログラムをコントローラ(以下「CPU」という)8aで実行することにより、入力部8dから取り込んだ様々なデータ(位置測定部3、傾斜感知部4、操作部5及び地図情報記憶部7からのデータ)に基づいて、所要の電子地図表示データを生成し、その電子地図表示データを出力部8e経由で表示部6に出力する。
【0011】
ここで、位置測定部3は、電子地図表示装置1の現在位置を測定するものである。現在位置は、たとえば、GPSなどの位置情報サービスを利用して得ることができる。さらに、D−GPS(Differential GPS)などの位置補正サービスを利用すれば、誤差の少ないきわめて高精度な現在位置を得ることができる。または、電子地図表示装置1を携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などのセルラー方式電話機に実装した場合は、最寄りの無線局の位置から大まかな現在位置を得ることができる。所望の精度を勘案して、適切な位置情報サービスを利用すればよい。
【0012】
傾斜感知部4は、たとえば、ケース2に取り付けられた傾斜計(センサ)などで構成してもよい。このセンサは、ケース2を傾斜させた場合にその傾斜量を示す信号を出力する。以下、説明の便宜上、傾斜感知部4から出力される信号は、ケース2を立てた状態、具体的には、表示部6の表示画面(図4の符号6a参照)が地面に対して「垂直」になった状態で“アクティブ”となり、「水平」になった状態で“インアクティブ”となる二値信号であるものとする。ただし、「垂直」や「水平」は、角度的な厳密さを要求しない。おおむね「垂直」や「水平」とみなされるものであればよい。本明細書においては、見た目で表示画面が立っている状態のことを「垂直」といい、また、見た目で表示画面が立っていない状態のことを「水平」という。
【0013】
操作部5は、上記の制御プログラムに対してユーザ入力を行う部分である。たとえば、文字キーやファンクションキーまたはカーソルキー若しくはそれらを混在したキーボードあるいは表示部6に併設されたタッチパネルであってもよい。
【0014】
表示部6は、文字列やグラフィック画像などを所定の解像度で表示できる表示装置であり、たとえば、液晶パネルなどの平面型表示装置とすることができる。
【0015】
地図情報記憶部7は、半導体メモリやその他の記憶デバイス(固定型であるか着脱自在型であるかは問わない)によって構成された記憶領域に電子地図情報を記憶するものである。本実施の形態における特徴の一つは、その電子地図情報を、表示形式の異なる少なくとも二種類の地図情報(低表現力情報7aと高表現力情報7b)としている点にある。
【0016】
特に限定しないが、本実施の形態における低表現力情報7aは、道路や建物などを上空から俯瞰し、それを図形化した情報(二次元情報または2D情報)であるものとする。また、高表現力情報7bは、建物の外観形状を立体的に図形化した情報(三次元情報または3D情報)であるものとする。前者の二次元情報は単に町並みの俯瞰情報しか持たず、一方、後者の三次元情報は実際に目の当たりにしている建物の外観形状や高さなどの情報を提示するから、それぞれ情報の“濃さ”に違いがある低表現力の地図情報及び高表現力の地図情報であるということができる。
【0017】
次に、本実施の形態における電子地図表示装置1の主要な動作について説明する。
図3は、制御部8で実行される制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートである。このフローチャートでは、まず、傾斜感知部4から出力される信号を読み込み(ステップS11)、その信号のアクティブ/インアクティブを識別して、電子地図表示装置1の状態が「水平」であるか「垂直」であるかを判定する(ステップS12)。そして、その判定結果が「水平」であれば、地図情報記憶部7から低表現力情報7aを読み込み(ステップS13)、または、「垂直」であれば、地図情報記憶部7から高表現力情報7bを読み込み(ステップS14)、いずれの場合も、読み込んだ地図情報(低表現力情報7a/高表現力情報7b)を表示部6に出力して地図を表示し(ステップS15)、処理を終了するという一連の流れを実行する。
【0018】
図4は、電子地図表示装置1が「水平」である場合(a)と「垂直」である場合(b)の表示部6の表示状態例を示す図である。この図において、電子地図表示装置1が「水平」である場合(a)は、表示部6の表示画面6aに低表現力情報7a、たとえば、道路9や建物10、11などを上空から俯瞰した二次元情報が表示される。また、電子地図表示装置1が「垂直」である場合(b)は、表示部6の表示画面6aに高表現力情報7b、たとえば、道路12や建物13、14などを立体化した三次元情報が表示される。
【0019】
このように、本実施の形態においては、電子地図表示装置1を「水平」にした場合と「垂直」にした場合で、それぞれ、地図情報記憶部7から表示形式の異なる地図情報(低表現力情報7a/高表現力情報7b)が選択的に読み出され、それらが表示画面6aに表示される。
【0020】
したがって、二次元情報などの低表現力情報7aと、三次元情報などの高表現力情報7bとを自在に切り換えて表示できる上、かかる切り換えの際には電子地図表示装置1の傾きを操作(水平←→垂直)するだけでよく、この操作は片手でも簡単に行うことができるから、煩わしいスイッチ操作を全く必要とせず、とりわけ、携帯用途に最適な電子地図表示装置1とすることができる。
【0021】
なお、以上の説明では、電子地図表示装置1を垂直にしたときに、図4(b)に示すように、表示画面6a内の全ての建物13、14を立体化しているが、これに限定されない。特定の建物についてだけ立体化するようにしてもよい。たとえば、図5に示すように、低表現力情報7aに含まれる建物10、11のうちカーソルキーなどによって選択された建物(図示の例ではハッチングを付した右側の建物11)に関する詳細情報を高表現力情報7bとして表示画面6aに表示するようにしてもよい。この場合の高表現力情報7bは、図4(b)に示すような立体図形であってもよく、または、図5に示すような各フロアーごとの案内文字情報15であってもよい。
【0022】
次に、第二の実施の形態について説明する。
上記の第一の実施の形態では、本体内部に地図情報を記憶する例を示したが、一般に地図情報はサイズが大きく、大量の記憶領域を必要とするという不都合がある。そこで、本実施の形態では、外部のサーバに地図情報を記憶させ、必要な地図情報だけをその都度サーバからダウンロードして利用することにより、上記の不都合(記憶容量問題)の解消を図る。
【0023】
図6は、本実施の形態のブロック構成図である。本実施の形態の電子地図表示装置20は、手持ちに適した任意形状のケース2に、位置測定部3、傾斜感知部4、操作部5、表示部6及び制御部8などの各部を実装して構成する点で前記の第一の実施の形態の電子地図情報表示装置1と共通し、地図情報記憶部7の代わりに、通信部21(送信手段、受信手段)を備える点で相違する。
【0024】
この通信部21は、制御部8からの指示にしたがって、外部のサーバ22に対して所要の地図情報を要求する地図情報要求部21aと、その要求に応答してサーバ22から転送される地図情報を受け取り、制御部8に出力する地図情報受領部21bとを有している。
【0025】
通信部21とサーバ22との間は、任意の通信インフラ、たとえば、携帯電話回線などの公衆回線網やブルーツースなどの局地的無線通信サービス等を介して相互接続できるようになっており、サーバ22は、全国各地の地図情報をあらかじめハードディスクに保持し、電子地図表示装置20から要求された地域の地図情報をハードディスクから読み出してその要求元の電子地図表示装置20に送信する。ここで、サーバ22はすべての地域について表示形式(表現力)の異なる少なくとも二種類の地図情報を記憶する。一の地図情報は先に説明した低表現力情報7aに相当し、二の地図情報は先に説明した高表現力情報7bに相当する。
【0026】
図7は、第二の実施の形態の制御部8で実行される制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートであり、前記図3のフローチャートに対応するものである。図3のフローチャートとの相違は、水平、垂直の判定後に、次のステップS21を実行する点にある。
【0027】
すなわち、電子地図表示装置20の状態が「水平」であるか「垂直」であるかを判定し(ステップS12)、その判定結果が「水平」の場合は、サーバ22に対して低表現力情報7aのダウンロードを要求し(ステップS21a)、「垂直」の場合は、サーバ22に対して高表現力情報7bのダウンロードを要求し(ステップS21b)、いずれの場合も、地図情報のダウンロード完了を待ってから(ステップS21c)、ダウンロードした地図情報(低表現力情報7a/高表現力情報7b)を表示部6に出力して地図を表示し(ステップS15)、処理を終了する。
【0028】
この実施の形態においては、必要の都度、サーバ22から地図情報(低表現力情報7aまたは高表現力情報7b)をダウンロードするので、電子地図表示装置20の内部にあらかじめ地図情報を記憶しておく必要がなく、したがって、地図情報保持のための記憶領域を不要にできるというメリットが得られる。
【0029】
なお、通信インフラ経由で地図情報をダウンロードする場合、その地図情報のダウンロードサイズに比例して通信時間が長くなり、通信コストがかさむ上、地図表示の切り替えにストレスを感じるという不都合を招くため、何らかの対策を講じる必要がある。
【0030】
図8は、その対策例を示す図であり、サーバ22に保存されている地図情報の構造模式図である。この図において、地図情報30は、複数のレイヤーから構成されている。たとえば、下位から順に第1〜第4までの四つのレイヤー31〜34を有しているものとすると、第1レイヤー31を低表現力情報として使用し、その他のレイヤー(第2〜第4レイヤー32〜34)を種類の異なる高表現力情報として使用することができる。
【0031】
この場合、第1レイヤー31は第一の実施の形態における低表現力情報7aに相当し、その他のレイヤー(第2〜第4レイヤー32〜34)のうちの一つ、たとえば、第2レイヤー32は第一の実施の形態における高表現力情報7bに相当する。また、この場合、残りの第3レイヤーと33と第4レイヤー34は、たとえば、建物のフロアー配置図や地下街マップあるいはその他の詳細情報のための高表現力情報とすることができる。
【0032】
図9は、上記の対策を講じた本実施の形態における地図表示例を示す図である。同図(a)は電子地図表示装置20を「水平」にしたときのもの、同図(b)と(c)は、電子地図表示装置20を「垂直」にしたときのものである。
まず、水平にした場合(同図(a))は、表示画面6aに低表現力情報(第1レイヤー31)が表示される。また、垂直にした場合(同図(b))は、低表現力情報(第1レイヤー31)に含まれる建物31a、31bのうちカーソルキーなどによって選択された建物(図示の例ではハッチングを付した右側の建物31b)に関する高表現力情報(第2レイヤー32;図示の例ではフロアーごとの案内文字列情報32a)が表示画面6aに表示される。これらの表示態様は、前記の第一の実施の形態と同様である。
【0033】
一方、水平にした場合であっても、たとえば、目的の建物に入ってから水平にした場合は、同図(c)に示すように、その建物の所在フロアーの配置図35(第3レイヤー33または第4レイヤー34)を表示画面6aに表示することができる。36は廊下、37はエレベータ、38〜41は部屋である。目的の建物に入ったかどうかの判定は、たとえば、ブルーツースやPHS基地局などのエリア識別情報を利用して行うことが可能である。
【0034】
上記の対策を講じた実施の形態では、同図(a)〜(c)のいずれにおいても、サーバ22から特定のレイヤー情報だけをダウンロードすればよく、不必要な情報をダウンロードしないから、通信時間を短くすることができ、通信コストの削減と地図表示切り替えのストレス緩和を図ることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式が判別され、その判別結果に基づいて記憶手段より対応する表示形式の地図情報が読み出されて前記表示手段に表示される。したがって、単に本体または表示画面の傾斜を変えるだけで、簡単に地図情報の表示形式を変更することができ、特別なスイッチ操作を必要とせずに、地図情報の表示形式を変更できる電子地図表示装置を提供することができる。
さらに、地図情報を外部のサーバに置くようにすれば、電子地図表示装置それ自体は地図情報を持つ必要がなくなり、とりわけ記憶容量の少ない小型の電子地図表示装置に好適なものとすることができる。
また、現在位置を特定する位置特定手段を備え、現在位置付近の地図情報を前記記憶手段から読み出し、または、外部のサーバに要求するようにすれば、場所を問わず、必要な地図情報を取得することができ、現在位置の把握や目的地までの経路案内などに利用することができる。
また、前記記憶手段に記憶される地図情報の表示形式を、少なくとも低表現力と高表現力の2種類のレイヤーからなるものとすれば、レイヤー単位に地図情報を読み出し、または、外部のサーバから転送することができ、情報の読み出しまたは転送の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態のブロック構成図である。
【図2】制御部8のブロック図である。
【図3】第一の実施の形態における制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートである。
【図4】第一の実施の形態における表示部6の表示状態例を示す図である。
【図5】第一の実施の形態における表示部6の他の表示状態例を示す図である。
【図6】第二の実施の形態のブロック構成図である。
【図7】第二の実施の形態における制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートである。
【図8】地図情報のレイヤー構造図である。
【図9】第三の実施の形態における表示部6の表示状態例を示す図である。
【符号の説明】1 電子地図表示装置
2 ケース(本体)
3 位置測定部(位置特定手段)
4 傾斜感知部(感知手段)
6 表示部(表示手段)
6a 表示画面
7 地図情報記憶部(記憶手段)
7a 低表現力情報(地図情報)
7b 高表現力情報(地図情報)
8 制御部(判別手段、制御手段)
20 電子地図表示装置
21 通信部(送信手段、受信手段)
22 サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子地図表示装置に関し、特に、携帯型の電子地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示画面に電子地図を表示できる電子地図表示装置が実用化されている。さらに、GPS(Global Positioning System)などの位置情報サービスを利用して現在位置付近の電子地図を表示できる電子地図表示装置も実用化されており、さらに、携帯可能にして、地磁気センサーを備えることにより、進行方向に対応して表示される地図情報を回転させるものも存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−289646号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電子地図表示装置は、もっぱら平面的な二次元の電子地図を表示するだけであり、縮尺を変えることによって広域地図から詳細地図までを段階的に切り換えて任意に表示できるものの、最も詳細な地図(例:市街地図)を表示した場合であっても、上空から見た建物の形やその建物の名称程度の限られた情報しか表示することができず、地図表示の表現力が乏しいという問題点がある。
【0005】
ちなみに、カーナビゲーションシステムに用いられる電子地図表示装置においては、建物の立体図形を表示できるいわゆる三次元表示機能を有しているものもあるが、この機能をそのまま携帯型の電子地図表示装置に適用した場合は、表現力の向上を望める反面、いちいちスイッチ操作によって表示モードを切り換えなければならず、操作が面倒になるという問題点がある。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、地図表示の表現力を十分に高めることができ、しかも、特別なスイッチ操作を必要とせずに、通常の表示と表現力を高めた表示を切り換えることができる電子地図表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数種の表示形式の地図情報を記憶する記憶手段と、該地図情報を表示する表示手段と、該表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度を感知する感知手段と、該感知手段によって感知された傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式を判別する判別手段と、該判別手段による判別結果に基づいて前記記憶手段より対応する表示形式の地図情報を読み出して前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明では、表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式が判別され、その判別結果に基づいて記憶手段より対応する表示形式の地図情報が読み出されて前記表示手段に表示される。したがって、単に本体または表示画面の傾斜を変えるだけで、簡単に地図情報の表示形式を変更することができ、特別なスイッチ操作を必要とせずに、地図情報の表示形式を変更できる電子地図表示装置を提供することができる。
本発明は、さらに、地図情報を外部のサーバに置くことができる。この場合、電子地図表示装置それ自体は地図情報を持つ必要がないので、とりわけ記憶容量の少ない小型の電子地図表示装置に好適なものとすることができる。
また、現在位置を特定する位置特定手段を備え、現在位置付近の地図情報を前記記憶手段から読み出し、または、外部のサーバに要求するようにすれば、場所を問わず、必要な地図情報を取得することができ、現在位置の把握や目的地までの経路案内などに利用することができる。
また、前記記憶手段に記憶される地図情報の表示形式を、少なくとも低表現力と高表現力の2種類のレイヤーからなるものとすれば、レイヤー単位に地図情報を読み出し、または、外部のサーバから転送することができ、情報の読み出しまたは転送の効率化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0009】
まず、第一の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態のブロック構成図である。電子地図表示装置1は、手持ちに適した任意形状のケース2(本体)に、位置測定部3(位置特定手段)、傾斜感知部4(感知手段)、操作部5、表示部6(表示手段)、地図情報記憶部7(記憶手段)及び制御部8(判別手段、制御手段)などの各部を実装して構成されている。
【0010】
図2は、制御部8のブロック図である。制御部8は、不揮発性半導体メモリ(以下「ROM」という)8bにあらかじめ格納されている制御プログラムを揮発性半導体メモリ(以下「RAM」という)8cにロードし、その制御プログラムをコントローラ(以下「CPU」という)8aで実行することにより、入力部8dから取り込んだ様々なデータ(位置測定部3、傾斜感知部4、操作部5及び地図情報記憶部7からのデータ)に基づいて、所要の電子地図表示データを生成し、その電子地図表示データを出力部8e経由で表示部6に出力する。
【0011】
ここで、位置測定部3は、電子地図表示装置1の現在位置を測定するものである。現在位置は、たとえば、GPSなどの位置情報サービスを利用して得ることができる。さらに、D−GPS(Differential GPS)などの位置補正サービスを利用すれば、誤差の少ないきわめて高精度な現在位置を得ることができる。または、電子地図表示装置1を携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などのセルラー方式電話機に実装した場合は、最寄りの無線局の位置から大まかな現在位置を得ることができる。所望の精度を勘案して、適切な位置情報サービスを利用すればよい。
【0012】
傾斜感知部4は、たとえば、ケース2に取り付けられた傾斜計(センサ)などで構成してもよい。このセンサは、ケース2を傾斜させた場合にその傾斜量を示す信号を出力する。以下、説明の便宜上、傾斜感知部4から出力される信号は、ケース2を立てた状態、具体的には、表示部6の表示画面(図4の符号6a参照)が地面に対して「垂直」になった状態で“アクティブ”となり、「水平」になった状態で“インアクティブ”となる二値信号であるものとする。ただし、「垂直」や「水平」は、角度的な厳密さを要求しない。おおむね「垂直」や「水平」とみなされるものであればよい。本明細書においては、見た目で表示画面が立っている状態のことを「垂直」といい、また、見た目で表示画面が立っていない状態のことを「水平」という。
【0013】
操作部5は、上記の制御プログラムに対してユーザ入力を行う部分である。たとえば、文字キーやファンクションキーまたはカーソルキー若しくはそれらを混在したキーボードあるいは表示部6に併設されたタッチパネルであってもよい。
【0014】
表示部6は、文字列やグラフィック画像などを所定の解像度で表示できる表示装置であり、たとえば、液晶パネルなどの平面型表示装置とすることができる。
【0015】
地図情報記憶部7は、半導体メモリやその他の記憶デバイス(固定型であるか着脱自在型であるかは問わない)によって構成された記憶領域に電子地図情報を記憶するものである。本実施の形態における特徴の一つは、その電子地図情報を、表示形式の異なる少なくとも二種類の地図情報(低表現力情報7aと高表現力情報7b)としている点にある。
【0016】
特に限定しないが、本実施の形態における低表現力情報7aは、道路や建物などを上空から俯瞰し、それを図形化した情報(二次元情報または2D情報)であるものとする。また、高表現力情報7bは、建物の外観形状を立体的に図形化した情報(三次元情報または3D情報)であるものとする。前者の二次元情報は単に町並みの俯瞰情報しか持たず、一方、後者の三次元情報は実際に目の当たりにしている建物の外観形状や高さなどの情報を提示するから、それぞれ情報の“濃さ”に違いがある低表現力の地図情報及び高表現力の地図情報であるということができる。
【0017】
次に、本実施の形態における電子地図表示装置1の主要な動作について説明する。
図3は、制御部8で実行される制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートである。このフローチャートでは、まず、傾斜感知部4から出力される信号を読み込み(ステップS11)、その信号のアクティブ/インアクティブを識別して、電子地図表示装置1の状態が「水平」であるか「垂直」であるかを判定する(ステップS12)。そして、その判定結果が「水平」であれば、地図情報記憶部7から低表現力情報7aを読み込み(ステップS13)、または、「垂直」であれば、地図情報記憶部7から高表現力情報7bを読み込み(ステップS14)、いずれの場合も、読み込んだ地図情報(低表現力情報7a/高表現力情報7b)を表示部6に出力して地図を表示し(ステップS15)、処理を終了するという一連の流れを実行する。
【0018】
図4は、電子地図表示装置1が「水平」である場合(a)と「垂直」である場合(b)の表示部6の表示状態例を示す図である。この図において、電子地図表示装置1が「水平」である場合(a)は、表示部6の表示画面6aに低表現力情報7a、たとえば、道路9や建物10、11などを上空から俯瞰した二次元情報が表示される。また、電子地図表示装置1が「垂直」である場合(b)は、表示部6の表示画面6aに高表現力情報7b、たとえば、道路12や建物13、14などを立体化した三次元情報が表示される。
【0019】
このように、本実施の形態においては、電子地図表示装置1を「水平」にした場合と「垂直」にした場合で、それぞれ、地図情報記憶部7から表示形式の異なる地図情報(低表現力情報7a/高表現力情報7b)が選択的に読み出され、それらが表示画面6aに表示される。
【0020】
したがって、二次元情報などの低表現力情報7aと、三次元情報などの高表現力情報7bとを自在に切り換えて表示できる上、かかる切り換えの際には電子地図表示装置1の傾きを操作(水平←→垂直)するだけでよく、この操作は片手でも簡単に行うことができるから、煩わしいスイッチ操作を全く必要とせず、とりわけ、携帯用途に最適な電子地図表示装置1とすることができる。
【0021】
なお、以上の説明では、電子地図表示装置1を垂直にしたときに、図4(b)に示すように、表示画面6a内の全ての建物13、14を立体化しているが、これに限定されない。特定の建物についてだけ立体化するようにしてもよい。たとえば、図5に示すように、低表現力情報7aに含まれる建物10、11のうちカーソルキーなどによって選択された建物(図示の例ではハッチングを付した右側の建物11)に関する詳細情報を高表現力情報7bとして表示画面6aに表示するようにしてもよい。この場合の高表現力情報7bは、図4(b)に示すような立体図形であってもよく、または、図5に示すような各フロアーごとの案内文字情報15であってもよい。
【0022】
次に、第二の実施の形態について説明する。
上記の第一の実施の形態では、本体内部に地図情報を記憶する例を示したが、一般に地図情報はサイズが大きく、大量の記憶領域を必要とするという不都合がある。そこで、本実施の形態では、外部のサーバに地図情報を記憶させ、必要な地図情報だけをその都度サーバからダウンロードして利用することにより、上記の不都合(記憶容量問題)の解消を図る。
【0023】
図6は、本実施の形態のブロック構成図である。本実施の形態の電子地図表示装置20は、手持ちに適した任意形状のケース2に、位置測定部3、傾斜感知部4、操作部5、表示部6及び制御部8などの各部を実装して構成する点で前記の第一の実施の形態の電子地図情報表示装置1と共通し、地図情報記憶部7の代わりに、通信部21(送信手段、受信手段)を備える点で相違する。
【0024】
この通信部21は、制御部8からの指示にしたがって、外部のサーバ22に対して所要の地図情報を要求する地図情報要求部21aと、その要求に応答してサーバ22から転送される地図情報を受け取り、制御部8に出力する地図情報受領部21bとを有している。
【0025】
通信部21とサーバ22との間は、任意の通信インフラ、たとえば、携帯電話回線などの公衆回線網やブルーツースなどの局地的無線通信サービス等を介して相互接続できるようになっており、サーバ22は、全国各地の地図情報をあらかじめハードディスクに保持し、電子地図表示装置20から要求された地域の地図情報をハードディスクから読み出してその要求元の電子地図表示装置20に送信する。ここで、サーバ22はすべての地域について表示形式(表現力)の異なる少なくとも二種類の地図情報を記憶する。一の地図情報は先に説明した低表現力情報7aに相当し、二の地図情報は先に説明した高表現力情報7bに相当する。
【0026】
図7は、第二の実施の形態の制御部8で実行される制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートであり、前記図3のフローチャートに対応するものである。図3のフローチャートとの相違は、水平、垂直の判定後に、次のステップS21を実行する点にある。
【0027】
すなわち、電子地図表示装置20の状態が「水平」であるか「垂直」であるかを判定し(ステップS12)、その判定結果が「水平」の場合は、サーバ22に対して低表現力情報7aのダウンロードを要求し(ステップS21a)、「垂直」の場合は、サーバ22に対して高表現力情報7bのダウンロードを要求し(ステップS21b)、いずれの場合も、地図情報のダウンロード完了を待ってから(ステップS21c)、ダウンロードした地図情報(低表現力情報7a/高表現力情報7b)を表示部6に出力して地図を表示し(ステップS15)、処理を終了する。
【0028】
この実施の形態においては、必要の都度、サーバ22から地図情報(低表現力情報7aまたは高表現力情報7b)をダウンロードするので、電子地図表示装置20の内部にあらかじめ地図情報を記憶しておく必要がなく、したがって、地図情報保持のための記憶領域を不要にできるというメリットが得られる。
【0029】
なお、通信インフラ経由で地図情報をダウンロードする場合、その地図情報のダウンロードサイズに比例して通信時間が長くなり、通信コストがかさむ上、地図表示の切り替えにストレスを感じるという不都合を招くため、何らかの対策を講じる必要がある。
【0030】
図8は、その対策例を示す図であり、サーバ22に保存されている地図情報の構造模式図である。この図において、地図情報30は、複数のレイヤーから構成されている。たとえば、下位から順に第1〜第4までの四つのレイヤー31〜34を有しているものとすると、第1レイヤー31を低表現力情報として使用し、その他のレイヤー(第2〜第4レイヤー32〜34)を種類の異なる高表現力情報として使用することができる。
【0031】
この場合、第1レイヤー31は第一の実施の形態における低表現力情報7aに相当し、その他のレイヤー(第2〜第4レイヤー32〜34)のうちの一つ、たとえば、第2レイヤー32は第一の実施の形態における高表現力情報7bに相当する。また、この場合、残りの第3レイヤーと33と第4レイヤー34は、たとえば、建物のフロアー配置図や地下街マップあるいはその他の詳細情報のための高表現力情報とすることができる。
【0032】
図9は、上記の対策を講じた本実施の形態における地図表示例を示す図である。同図(a)は電子地図表示装置20を「水平」にしたときのもの、同図(b)と(c)は、電子地図表示装置20を「垂直」にしたときのものである。
まず、水平にした場合(同図(a))は、表示画面6aに低表現力情報(第1レイヤー31)が表示される。また、垂直にした場合(同図(b))は、低表現力情報(第1レイヤー31)に含まれる建物31a、31bのうちカーソルキーなどによって選択された建物(図示の例ではハッチングを付した右側の建物31b)に関する高表現力情報(第2レイヤー32;図示の例ではフロアーごとの案内文字列情報32a)が表示画面6aに表示される。これらの表示態様は、前記の第一の実施の形態と同様である。
【0033】
一方、水平にした場合であっても、たとえば、目的の建物に入ってから水平にした場合は、同図(c)に示すように、その建物の所在フロアーの配置図35(第3レイヤー33または第4レイヤー34)を表示画面6aに表示することができる。36は廊下、37はエレベータ、38〜41は部屋である。目的の建物に入ったかどうかの判定は、たとえば、ブルーツースやPHS基地局などのエリア識別情報を利用して行うことが可能である。
【0034】
上記の対策を講じた実施の形態では、同図(a)〜(c)のいずれにおいても、サーバ22から特定のレイヤー情報だけをダウンロードすればよく、不必要な情報をダウンロードしないから、通信時間を短くすることができ、通信コストの削減と地図表示切り替えのストレス緩和を図ることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式が判別され、その判別結果に基づいて記憶手段より対応する表示形式の地図情報が読み出されて前記表示手段に表示される。したがって、単に本体または表示画面の傾斜を変えるだけで、簡単に地図情報の表示形式を変更することができ、特別なスイッチ操作を必要とせずに、地図情報の表示形式を変更できる電子地図表示装置を提供することができる。
さらに、地図情報を外部のサーバに置くようにすれば、電子地図表示装置それ自体は地図情報を持つ必要がなくなり、とりわけ記憶容量の少ない小型の電子地図表示装置に好適なものとすることができる。
また、現在位置を特定する位置特定手段を備え、現在位置付近の地図情報を前記記憶手段から読み出し、または、外部のサーバに要求するようにすれば、場所を問わず、必要な地図情報を取得することができ、現在位置の把握や目的地までの経路案内などに利用することができる。
また、前記記憶手段に記憶される地図情報の表示形式を、少なくとも低表現力と高表現力の2種類のレイヤーからなるものとすれば、レイヤー単位に地図情報を読み出し、または、外部のサーバから転送することができ、情報の読み出しまたは転送の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態のブロック構成図である。
【図2】制御部8のブロック図である。
【図3】第一の実施の形態における制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートである。
【図4】第一の実施の形態における表示部6の表示状態例を示す図である。
【図5】第一の実施の形態における表示部6の他の表示状態例を示す図である。
【図6】第二の実施の形態のブロック構成図である。
【図7】第二の実施の形態における制御プログラムの要部を示す概略的なフローチャートである。
【図8】地図情報のレイヤー構造図である。
【図9】第三の実施の形態における表示部6の表示状態例を示す図である。
【符号の説明】1 電子地図表示装置
2 ケース(本体)
3 位置測定部(位置特定手段)
4 傾斜感知部(感知手段)
6 表示部(表示手段)
6a 表示画面
7 地図情報記憶部(記憶手段)
7a 低表現力情報(地図情報)
7b 高表現力情報(地図情報)
8 制御部(判別手段、制御手段)
20 電子地図表示装置
21 通信部(送信手段、受信手段)
22 サーバ
Claims (6)
- 複数種の表示形式の地図情報を記憶する記憶手段と、
該地図情報を表示する表示手段と、
該表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度を感知する感知手段と、
該感知手段によって感知された傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の表示形式を判別する判別手段と、
該判別手段による判別結果に基づいて前記記憶手段より対応する表示形式の地図情報を読み出して前記表示手段に表示させる制御手段と
を備えたことを特徴とする電子地図表示装置。 - 前記感知手段は感知すべき傾斜角度の条件として、水平方向か垂直方向かを感知することを特徴とする請求項1に記載の電子地図表示装置。
- 現在位置を特定する位置特定手段を更に備えるとともに前記記憶手段は前記地図情報を複数記憶し、
前記制御手段は、前記判別手段による判別結果と前記位置特定手段によって特定される位置とに基づいて、前記記憶手段より対応する表示形式の地図情報を読み出して前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の電子地図表示装置。 - 前記複数の表示形式は、少なくとも低表現力と高表現力の2種類のレイヤーからなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電子地図表示装置。
- 前記複数の表示形式とは、二次元的な情報からなる表示形式と、三次元的な情報からなる表示形式とを含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電子地図表示装置。
- 表示手段と、
該表示手段の表示画面かもしくは装置本体の傾斜角度を感知する感知手段と、
該感知手段によって感知された傾斜角度に基づいて、前記表示手段に表示すべき地図情報の送信要求を外部のサーバに送信する送信手段と、
該送信手段による送信要求に応じて前記外部のサーバより送信される地図情報を受信する受信手段と、
該受信手段によって受信された地図情報を前記表示手段に表示させる制御手段と
を備えたことを特徴とする電子地図表示装置。
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