JP2004151124A - 感光記録装置 - Google Patents

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Mitsufumi Misawa
充史 三沢
Naoyoshi Chino
直義 千野
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Abstract

【課題】網目状のパターンが記録されることを防止する。
【解決手段】インスタントフイルム12の上方に補正板7,LCD6,多孔板5,光源部が順に配置されている。多孔板5は多数の貫通孔20が設けられており、光源部からの光を略平行光にして射出し,LCD6を照明する。LCD6から射出された記録光の各光束は、インスタントフイルム12の露光面12a上で隣接する光束と接するように、補正板7に設けた補正レンズ23によって径が広げられる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多孔板を用いた感光記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インスタントフイルム等の感光記録材料に記録光を照射して画像を記録するプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された感光記録装置では、光源からの光を液晶アレイで変調し、その光を微小レンズを適当なピッチで並べた微小レンズアレイでインスタントフイルムに結像させている。また、微小レンズアレイに代えて屈折率分布型レンズを集合させたレンズアレイを用いる手法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
ところで、上記のような微小レンズアレイを用いる場合では、インスタントフイルムと微小レンズとの間に、集光、合焦させるだけの距離が必要であり、装置の薄型化、小型化を図るためにはミラー等を用いて記録光の光路を折り曲げる等の必要があり、部品点数の増加にともなう製造コストの上昇を避けることができなかった。また、屈折率分布型レンズを集合させたレンズアレイを用いた場合では、特許文献1にも記載されているように、製造コストが高くなるといった問題の他、焦点距離の自由度が低く、薄型化、小型化を図ることができないといった問題がある。
【0004】
上記のような問題点を解消するために、レンズアレイに代えて多孔板を用いた記録装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この記録装置では、例えば光源、多孔板,透過型のLCD(液晶ディスプレイ),インスタントフイルムが順番に配置され、多孔板で照明光を略平行光とし、この照明光でLCDを照明して得られる記録光でインスタントフイルムを露光することによって画像を記録する。上記の多孔板は、適当な厚みの板部材に多数の貫通孔を設けたものであり、これに光源からの光を通すと平行光とみなせる光を得ることができ、レンズを用いなくともLCDに表示し画像をインスタントフイルムに記録することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−295822号公報
【特許文献2】
特開平8−271995号公報
【特許文献3】
特開2002−196425号公報等)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多孔板は、上記のように板部材に多数の貫通孔を設けたもであるから、貫通孔と貫通孔の間の部分(以下、仕切壁という)は照明光を遮る。したがって、仕切壁に対向するLCDの部分は照明光が照射されずに影となり、この影の部分に対応するインスタントフイルムの部分には露光が与えられない。結果として、インスタントフイルムには画像とともに、多孔板の貫通孔のパターンに応じた黒い網目状のパターンが記録されてしまい、記録された画像の画質を著しく低下させてしまうという問題があった。
【0007】
また、上記のような黒い網目状のパターンの発生を防止するためには、多孔板からの照明光が十分に平行光とみなせる場合においては、多孔板とインスタントフイルムとの間に極めて大きな間隔を設けなくてはならない。一方、多孔板からの照明光はほぼ平行光とみなせるが、完全な平行光ではないため、多孔板とインスタントフイルムとの間隔を離しすぎると隣接する各貫通孔からの光の一部がインスタントフイルム上で重なってしまい、白い網目状のパターンが記録されてしまう。
【0008】
上記のように多孔板を用いた場合には、網目状のパターンが記録されてしまうという問題があり、これらを解消しようとすると、インスタントフイルム等の感光記録材料と、多板との間隔に制約が生じてしまい設計の自由度がなくなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、多孔板に応じた網目状のパターンが感光記録材料に記録されないようにするとともに、感光記録材料と多孔板との間隔の自由度が高く、薄型化,小型化に有利な感光記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、隣接する貫通孔から射出される各光束が前記感光記録材料上で互いに接するように、各貫通孔から射出される光束の断面サイズを拡大または縮小する補正レンズを少なくとも多孔板よりも感光記録材料側に設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を実施した感光記録装置の要部概略を図1に示す。感光記録装置2は、その本体ケース3内に光源部4と、光源部4からの光を略平行光とするための多孔板5と、記録すべき画像を表示するLCD(液晶ディスプレイ)6と、補正板7等とから構成されている。また、本体ケース3には、パック装填蓋8が設けられている。パック装填蓋8を開放することにより、本体ケース3内のパック装填室にフイルムパック9を装填できる。
【0012】
フイルムパック9は、プラスチック製のケース11と、このケース11内に積層して収納された複数枚、例えば10枚程度の感光記録材料としてのインスタントフイルム12とからなる。ケース11には、最上層のインスタントフイルム12の露光面12aを露呈する露光開口11aが設けられており、この露光開口11aを介して露光面12aに露光が与えられる。
【0013】
最上層のインスタントフイルム12に露光が完了すると、図示しないクロー機構によって、そのインスタントフイルム12がケース11より押し出されて、回転中の一対の展開ローラ13に送り込まれる。インスタントフイルム12は、展開ローラ13の回転によって排出口3aから排出されるとともに、インスタントフイルム12に設けられた現像処理液ポッド12b内の現像処理液がインスタントフイルム12の内部に展開される。これにより、排出から1分〜数分の後にインスタントフイルム12に画像が現れる。
【0014】
このようなフイルムパック9は、従来のインスタントカメラに用いられるものと同じであり、またインスタントフイルム9を排出し現像処理液を展開するクロー機構や展開ローラ等の排出機構についても従来のインスタントカメラに用いられるものと同じである。
【0015】
インスタントフイルム12の露光面12aに対向するように補正板7が配され、その上層にLCD6,多孔板5,光源部4が順番に配されており、これらによってインスタントフイルム9に露光を行う露光ユニットが構成されている。
【0016】
光源部4は、LED15〜17と、LCD6の表示画面とほぼ同一のサイズの発光面(光射出面)18aを有する導光板18とから構成される。LED15〜17は、LCD6の照明光を得るためのものであり、LED15は赤色光を、LED16は緑色光を、LED17は青色光をぞれそれ出力する。LED15〜18からの光は、導光板18に入射し、その内部で反射されることによって発光面18aから均一に拡散されて照明光として射出される。
【0017】
光源部4としては、各種のものが用いることができる。例えば、3色のLEDを用いる代わりに白色光を出力するLEDを用いたり、その他のランプ等を用いることができる。また、面発光する有機EL素子を用いることもできる。さらに、必ずしもLCD6の全面を同時に照明する必要はなく、後述するように、LCD6を走査して照明してもよい。
【0018】
多孔板5は、光源部4からの照明光を平行光とするためのものであり、前述のように光源部4とLCD6との間に配置されている。図2に示すように、多孔板5は、LCD6の表示画面とほぼ同じサイズの矩形の板部材に、多数の貫通孔20を所定ピッチで設けたものである。貫通孔20には、光源部4からの照明光がさまざまな角度で入射し、入射した照明光のうち貫通孔20の軸芯と平行あるいはほぼ平行に入射した光はLCD6側に射出され、それ以外の光は貫通孔20の内面で反射されることによって、減衰・消失する。このようにして多孔板5によって略平行光が得られる。なお、図2では、貫通孔20のサイズを誇張して描いてある。
【0019】
多孔板5の材質としては、各種のものを用いることができ、例えばアルミニウム等の金属板、樹脂板,カーボン材料板等を用いることができる。多孔板5は、どのような加工法を用いて作成してもよく、例えば多孔シートを積層して所定の厚みにする手法、樹脂によるモールド成形する手法,板部材に機械的に孔あけを行う手法,エッチングにより貫通孔20を形成する手法等を用いてことができる。
【0020】
貫通孔20の配列形状は、貫通孔20が均一に配置されるものであればどのようなものでも良い。例えば、配列形状は、碁盤目状、千鳥状(最密状)等を採用できるが、千鳥状とするのが好ましい。また、貫通孔20の配列ピッチは、どのようなものでもよいが、なるべく小さくするのが良く、0.05〜0.5mmとするのが好ましく、0.05〜0.3mmとするのがより好ましい。
【0021】
貫通孔20の断面形状は、円形,楕円形や、正方形,六角形などの多角形等にすることができるが、製作を容易にするために、円形または多角形とすることが好ましい。また、多孔板5の厚み、すなわち貫通孔20の深さと、貫通孔20の断面のサイズ(径)とは、必要とする画像の鮮明度等に応じて,適宜選択することができるが、貫通孔20の直径(円の場合)あるいは相当直径(楕円や多角形等の場合)は、5mm以下とするのが好ましく、多孔板5の厚さは、貫通孔20の直径あるいは相当直径の3倍以上、好ましくは5倍以上、さらに好ましくは7倍以上であるのが好ましい。なお、上述の相当直径とは、「4×面積/総辺長(または全周長)」で表わされる長さである。
【0022】
この例においては、貫通孔20の配列形状は、千鳥状であり、配列ピッチは0.55mmとなっている。また、貫通孔20の断面形状が円形、その直径は0.40mmであり、多孔板5の厚み(貫通孔の深さ)は4.8mmとなっている。
【0023】
また、平行光以外の光を効率良く吸収でき、光源部3からの略平行光(平行光を含む)だけを効率良く取り出すために、各貫通孔15の内面を低反射面とするのが好ましく、より好ましくは多孔板5の全表面を低反射面とするのが良い。低反射面は、反射率が2%以下とするのが好ましい。
【0024】
透過型の画像表示手段としてのLCD6は、図示しない駆動回路によって駆動されて、記録すべきカラー画像を表示する。このLCD6は、例えばセグメントが1/20〜1/30mmのピッチで形成されたものが用いられており、1個の貫通孔20から射出される照明光の光束で複数のセグメントが照明される。
【0025】
LCD6としては、各種の液晶表示モード,駆動方式のものを用いることができる。また、カラー表示を行う場合のカラーフィルターについても、ストライプ配列,モザイク配列,デルタ配列等の各種のものが利用できる。さらに、透過型の画像表示手段としては、供給される画像データあるいはアナログ信号に応じて表示画像を透過像として表示するものであれば、LCDに限らず各種のものを利用できる。
【0026】
多孔板5から射出された略平行な照明光は、LCD6を透過することにより、LCD6に表示されているカラー画像に応じた赤色,緑色,青色の各記録光とされる。多数の光束からなる照明光でLCD6が照明されるので、LCD6からは多数の光束からなる記録光が射出される。1つの光束は、LCD6の複数のセグメントをそれぞれ透過するため、記録光の各光束は、対応する各セグメントの濃度に応じた光強度、セグメントに対応するカラーフィルタの色に部分毎に変換される。
【0027】
補正板7は、多孔板5の各貫通孔20の相互間の仕切壁21(図2参照)に対応する影がインスタントフイルム12に黒い網目状のパターンとして記録されることを防止するためのものであり、図3に示すように、補正板7には、各貫通孔から射出される光束の断面サイズを拡大または縮小する多数の補正レンズ23が形成されている。補正板7は、例えば、透明な樹脂製の板に凹面の補正レンズ23が一体に形成されている。なお、図3では、補正板7の露光面12a側の面を上向きにして描いてあり、補正レンズ23のサイズを誇張して描いてある。
【0028】
図4に示すように、補正レンズ23は、各貫通孔20に対向する部分にそれぞれ設けられており、対応する貫通孔20から射出されてLCD6を通った記録光の光束が入射する。補正レンズ23は、入射する記録光を屈折させてその光束の径(断面サイズ)を広げることによって、露光面12a上に黒い網目状のパターンが記録されないようにする。
【0029】
補正レンズ23は、入射する記録光の光束の径を、露光面12a上で隣接する光束と接する程度にまで広げる屈折力があればよい。このため、補正レンズ23と露光面12aとの間隔がたとえ短くても補正レンズ23の曲率を十分に小さくできるので、補正レンズ23の製作が容易であるとともに、補正板7を薄くできるため感光記録装置2の薄型化にも有利である。また、補正レンズ23の屈折力を調整すれば、多孔板5とインスタントフイルム12の間隔を自由に設定できる。
【0030】
なお、貫通孔20の断面が円形である場合、それから射出される光束は露光面12aに円形に照射されることになるから、隣接する記録光の光束を露光面上で重ねることなく多孔板5の影を完全に消すことはできない。しかしながら、隣接する光束を互いに接するように広げて、一部の影が残ったとしても画質に影響を与えない程度にまで、影の大きさを極めて小さくすることができる。
【0031】
また、隣接する光束を露光面上で重ねることなく多孔板5の影を消すには、貫通孔20の断面形状を貫通孔20の配列形状に応じてたものとすることで実現できる。例えば、この例のように貫通孔20を千鳥状に配した場合には、貫通孔20の断面形状を六角形とすればよい。また、貫通孔20を碁盤目状に配した場合には、貫通孔20の断面形状を正方形とすればよい。
【0032】
次に上記構成の作用について説明する。画像を記録する場合には、まずLCD6に記録すべきカラー画像を表示する。次に、LED15〜17が同時に点灯される。なお、LED15〜17を順番に点灯させて3色面順次で露光を行ってもよい。
【0033】
LED15〜17からの光が導光板18に入射し、その発光面18aから照明光として多孔板5に照射される。照明光は、その一部が仕切壁21の表面で反射・吸収されて、残りが貫通孔20に入射する。貫通孔20に入射した照明光のうち、貫通孔20の軸芯と平行あるいはほぼ平行に入射した光は、LCD6側に射出されるが、それ以外の光は貫通孔20の内面で反射されることによって、減衰・消失する。このようにして各貫通孔20によって略平行光とされて射出される多数の光束が照明光としてLCD6に照射される。照明光は、LCD6に照射されることによって、そのLCD6に表示中のカラー画像に応じた3色の記録光に変換される。そして、この記録光が補正板7に入射する。
【0034】
図4に示されるように、貫通孔20から射出された光束は、LCD6を透過して、補正板7の対応する補正レンズ23に入射する。そして、この補正レンズ23により、隣接する光束と露光面12a上で接するように、記録光の各光束の径が広げられてインスタントフイルム12の露光面12aに照射され、インスタントフイルム12に露光を与える。
【0035】
インストントフイルム12のフイルム感度,光源部3の光強度,多孔板5やLCD6による光の減衰等を考慮して適正露光が得られるように予め決められた時間が経過すると、LED15〜17が消灯される。
【0036】
上記のようにして露光が完了した後に、展開ローラ13の回転が開始されるとともに、クロー機構によって露光済みのインスタントフイルム2が展開ローラ13に向けてケース11から押し出される。押し出されたインスタントフイルム12は、展開ローラ13の回転によって搬送され排出口3aから排出され、同時に現像処理液の展開が行われる。そして1分〜数分が経過するとカラー画像が現れる。
【0037】
この例と同様に多孔板5とインスタントフイルムとが近接しているときで、補正板7がない場合の露光状態を図5に示す。この場合には、貫通孔20から射出された光束は、その径がほとんど広がることなく、LCD6を透過してインストントフイルム12に達する。このため、露光面12aには露光が与えられない領域31が生じ、結果として黒い網目状のパターンが記録されてしまう。
【0038】
しかしながら、本発明では、図4に示されるように補正板7を設け、その補正レンズ23で未露光の領域がないように光束の径を広げて露光を行っているので黒い網目状のパターンが記録されることはない。したがって、高画質の画像を記録できる。
【0039】
図6は、白い網目状のパターンが記録されることがないようにした例を示すものである。この例では、補正板32には、補正レンズ33が形成されたものが用いられている。補正レンズ33は、インスタントフイルム12の露光面12a上で隣接する光束が接するようにLCD6から射出された光束の径を小さくするものであり、凸面として形成されている。この補正レンズ33の曲率は、上記実施形態の補正レンズと同様に曲率を十分に小さくできる。
【0040】
補正板32がない場合を図7に示すように、白い網目状のパターンは、LCD6から射出された記録光が完全な平行光ではないために、その光束の径が露光面12aに向かうにしたがって大きくなって露光面12a上で重なり、二重露光される領域34が生じるためである。しかしながら、この例では、上記のように補正板32を設けることにより、二重露光される部分がなく、白い網目状のパターンが記録されることがない。
【0041】
図8はLCDを走査して照明する例を示すものである。光源部40は、インスタントフイルム12の幅方向に長い棒状のランプ41と、このランプ41を覆うとともに下面にランプ41からの光を射出するスリット42aが設けられたケース42とからなる。スリット42aは、インスタントフイルム12の幅方向に長く形成され、ランプ41からの光をライン状の照明光として射出する。
【0042】
上記の光源部40は、走査機構43によって図中矢線方向(インスタントフイルムの幅方向と直交する方向)に一定の速度で移動される。走査機構43は、一対のプーリー44a,44bと、これらプーリー44a,44bに掛けられるとともに光源部40が取り付けられたベルト45と、一方のプーリー44aを回転させることでベルトとともに光源部40を矢線方向に移動させるモータ46とから構成されている。なお、図示される走査機構の構成は一例であり、各種構成の走査機構を採用することができる。また、最初の実施形態と同じものには同一の符号を付してある。
【0043】
この例によれば、光源部40からの照明光でLCD6をライン状の照明しながら、その照明位置が順次に移動されて、LCD6の全面が照明されれる。したがって、このようにしても、インスタントフイルム12の露光面12aの全面に露光を与えることができる。
【0044】
上記各実施形態では、図9(a)に示すように、光源部とインスタントフイルムとの間に、光源部側から多孔板,LCD,補正板の順番に配置した構成であるが、補正レンズが多孔板よりもインスタントフイルム側に配されているのならば、これらの順番は問わない。したがって、図9(b)に示すように、光源部側からLCD,多孔板,補正板の順番に配置してもよく、図9(c)に示すように光源部側から多孔板,補正板,LCDの順番に配置してもよい。
【0045】
また、多数の補正レンズが一体に形成された補正板を用いる他に、各貫通穴のインスタントフイルム(感光記録材料)側の開口部分に、補正レンズをそれぞれ設けてもよい。図10は、各貫通穴20の感光記録材料側の開口部分に凹面の補正レンズ51をそれそれ設けた例を示しており、図11は凹面の補正レンズ52をそれぞれ設けた例を示している。なお、これらの構成による作用は上記各実施形態と同様である。
【0046】
上記各実施形態では、感光記録材料として、現像処理液ポッドが設けられた、いわゆるモノシートタイプのインスタントフイルムを用いた例について説明したが、ピールアパート式のインスタントフイルムであってもよい。また、感光記録材料としては、インスタントフイルムの他に、印画紙や写真フイルム、各種のものを用いることがで、さらには露光が与えられることにより電気的に像を形成するものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、接する貫通孔から射出される各光束が感光記録材料上で互いに接するように、光束の断面サイズを拡大または縮小する補正レンズを光源と感光記録材料との間に配された多孔板よりも感光記録材料側に設けたので多孔板を用いることによって生じる網目状のパターンが記録されないようにすることができるとともに、多孔板と感光記録材料との間隔の自由度が向上し、薄型化、小型化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した感光記録装置の要部構成を示す断面図である。
【図2】多孔板を示す斜視図である。
【図3】補正板を示す斜視図である。
【図4】インスタントフイルムの露光状態を示す説明図である。
【図5】補正板がない場合のインスタントフイルムの露光状態を示す説明図である。
【図6】白い網目状パターンが記録されないようにした例を示すものである。
【図7】図6の例において補正板がない場合のインスタントフイルムの露光状態を示す説明図である。
【図8】LCDを走査して照明する例を示すものである。
【図9】多孔板,LCD,補正板の配置順序を示す説明図である。
【図10】各貫通穴の射出側の開口に凹の補正レンズをそれぞれ形成した例を示すものである。
【図11】各貫通穴の射出側の開口に凸の補正レンズをそれぞれ形成した例を示すものである。
【符号の説明】
4,40 光源部
5 多孔板
6 LCD
7,32 補正板
12 インスタントフイルム
20 貫通孔
23,33,51,52 補正レンズ

Claims (1)

  1. 光源と、感光記録材料と、複数の貫通孔が設けられ略平行光だけを射出する多孔板と、透過型の画像表示手段とを備え、前記光源と感光記録材料の間に前記多孔板と画像表示手段とが配され、画像表示手段に表示された画像を光源からの光で感光記録材料に記録する感光記録装置において、
    隣接する貫通孔から射出される各光束が前記感光記録材料上で互いに接するように、各貫通孔から射出される光束の断面サイズを拡大または縮小する補正レンズを少なくとも前記多孔板よりも感光記録材料側に設けたことを特徴とする感光記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8080776B2 (en) 2008-05-28 2011-12-20 Fujifilm Corporation Imaging device

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