JPH11271889A - 写真処理機器 - Google Patents
写真処理機器Info
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- JPH11271889A JPH11271889A JP7799898A JP7799898A JPH11271889A JP H11271889 A JPH11271889 A JP H11271889A JP 7799898 A JP7799898 A JP 7799898A JP 7799898 A JP7799898 A JP 7799898A JP H11271889 A JPH11271889 A JP H11271889A
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- light
- incident
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミラートンネル10を大型化することなくネ
ガ面を一様に照射する。装置の小型化、消費電力の低減
を図る。 【解決手段】 ミラートンネル10の光入射側拡散板と
してフライアイレンズ13を用いる。フライアイレンズ
13は、入射光がミラートンネル10内部に導かれるよ
うに、ディフューザ14との対向面側に凹凸形状を形成
すべく、透明基板13a上に多数のマイクロレンズ13
b…を2次元的に配置して構成される。これにより、フ
ライアイレンズ13に入射する光は、ミラートンネル1
0外部の不要な箇所に拡散されることがほとんど無く、
光量ロスが低減される。また、フライアイレンズ13
は、入射光をフィルム面に対して均等に分光する特性を
有することになるので、ディフューザ14やミラートン
ネル10内部で入射光を強力に拡散させなくても、光を
フィルム面に対してほぼ一様に照射することが可能とな
る。
ガ面を一様に照射する。装置の小型化、消費電力の低減
を図る。 【解決手段】 ミラートンネル10の光入射側拡散板と
してフライアイレンズ13を用いる。フライアイレンズ
13は、入射光がミラートンネル10内部に導かれるよ
うに、ディフューザ14との対向面側に凹凸形状を形成
すべく、透明基板13a上に多数のマイクロレンズ13
b…を2次元的に配置して構成される。これにより、フ
ライアイレンズ13に入射する光は、ミラートンネル1
0外部の不要な箇所に拡散されることがほとんど無く、
光量ロスが低減される。また、フライアイレンズ13
は、入射光をフィルム面に対して均等に分光する特性を
有することになるので、ディフューザ14やミラートン
ネル10内部で入射光を強力に拡散させなくても、光を
フィルム面に対してほぼ一様に照射することが可能とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば写真処理装
置や写真プリンタ等の写真処理機器に関するものであ
り、特に、光源からの光を拡散させてネガフィルムに導
くミラートンネルを有する写真処理機器に関するもので
ある。
置や写真プリンタ等の写真処理機器に関するものであ
り、特に、光源からの光を拡散させてネガフィルムに導
くミラートンネルを有する写真処理機器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばハロゲンランプ等の光
源からの光をネガフィルムに照射し、感光材料にネガ像
を焼き付ける写真処理機器が種々提案されている。この
ような写真処理機器では、通常、光源とネガフィルムと
の間の光路中に、例えば図3に示すようなミラートンネ
ル51が設けられる。なお、図3は、例えば特開平8−
82869号公報に記載された発明が従来技術として取
り上げたミラートンネル51の概略の構成を示してい
る。
源からの光をネガフィルムに照射し、感光材料にネガ像
を焼き付ける写真処理機器が種々提案されている。この
ような写真処理機器では、通常、光源とネガフィルムと
の間の光路中に、例えば図3に示すようなミラートンネ
ル51が設けられる。なお、図3は、例えば特開平8−
82869号公報に記載された発明が従来技術として取
り上げたミラートンネル51の概略の構成を示してい
る。
【0003】ミラートンネル51は、内周面に光反射面
52が形成された筒状のミラートンネル本体53を有し
ており、ミラートンネル本体53における光入射側およ
び光出射側の両開口部に、拡散板54・55を配設して
構成されている。拡散板54・55は、例えばスリガラ
スや、PMMA(メタクリル樹脂)等の樹脂に乳白色の
顔料を含有させたもので構成される。
52が形成された筒状のミラートンネル本体53を有し
ており、ミラートンネル本体53における光入射側およ
び光出射側の両開口部に、拡散板54・55を配設して
構成されている。拡散板54・55は、例えばスリガラ
スや、PMMA(メタクリル樹脂)等の樹脂に乳白色の
顔料を含有させたもので構成される。
【0004】このような構成により、光源からの光は、
ミラートンネル51の光入射側の拡散板54にて拡散さ
れてミラートンネル51内に進入する。そして、進入し
た光がミラートンネル51内部の光反射面52にて反
射、拡散され、ミラートンネル51の光出射側の拡散板
55にて再度拡散された後、ネガフィルムに到達する。
ミラートンネル51の光入射側の拡散板54にて拡散さ
れてミラートンネル51内に進入する。そして、進入し
た光がミラートンネル51内部の光反射面52にて反
射、拡散され、ミラートンネル51の光出射側の拡散板
55にて再度拡散された後、ネガフィルムに到達する。
【0005】つまり、ミラートンネル51を用いて拡散
光をネガフィルムに照射することにより、ハロゲンラン
プ等の点光源を用いた場合でも、ネガ面をほぼ一様に露
光することができるので、ネガ面における光軸付近とそ
の周辺部とで露光むらが発生するのを極力抑えることが
できる。
光をネガフィルムに照射することにより、ハロゲンラン
プ等の点光源を用いた場合でも、ネガ面をほぼ一様に露
光することができるので、ネガ面における光軸付近とそ
の周辺部とで露光むらが発生するのを極力抑えることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、拡散板54
は、上述したようにスリガラスまたは乳白色の物質で構
成されるため、光源からの光が拡散板54を通過する際
に、光量が1/10程度低下し、また、拡散板55にお
いても同様な光量低下が起こる。したがって、従来の写
真処理機器の構成では、光源からの光が2枚の拡散板5
4・55を通過することによって起こる光量低下を補償
するために、光源のパワーをより大きくしなければなら
ず、その結果、光源の消費電力が増大するという問題が
生ずる。
は、上述したようにスリガラスまたは乳白色の物質で構
成されるため、光源からの光が拡散板54を通過する際
に、光量が1/10程度低下し、また、拡散板55にお
いても同様な光量低下が起こる。したがって、従来の写
真処理機器の構成では、光源からの光が2枚の拡散板5
4・55を通過することによって起こる光量低下を補償
するために、光源のパワーをより大きくしなければなら
ず、その結果、光源の消費電力が増大するという問題が
生ずる。
【0007】また、ネガ面をより一様に照射する方法と
して、例えばミラートンネル51の拡散板54・55の
厚みを増加させ、ミラートンネル51での拡散効果を高
める方法が考えられる。しかし、拡散板54・55の厚
みと光の透過率とはほぼ反比例の関係にあるので、拡散
板54・55の厚みの増加によってさらに光量の低下が
起こる。したがって、ネガ面において一様な照度を得る
ために上記方法を採用した場合には、容量の高い光源が
必要となり、その結果、上記と同様の問題が生ずる。
して、例えばミラートンネル51の拡散板54・55の
厚みを増加させ、ミラートンネル51での拡散効果を高
める方法が考えられる。しかし、拡散板54・55の厚
みと光の透過率とはほぼ反比例の関係にあるので、拡散
板54・55の厚みの増加によってさらに光量の低下が
起こる。したがって、ネガ面において一様な照度を得る
ために上記方法を採用した場合には、容量の高い光源が
必要となり、その結果、上記と同様の問題が生ずる。
【0008】また、ネガ面をより一様に照射する別の方
法としては、ミラートンネル51を光軸方向に長く形成
し、ミラートンネル51内部での反射回数を増加させる
ことにより拡散効果を高める方法もある。しかし、この
方法では、ミラートンネル51が大型化するという問題
が生ずる。
法としては、ミラートンネル51を光軸方向に長く形成
し、ミラートンネル51内部での反射回数を増加させる
ことにより拡散効果を高める方法もある。しかし、この
方法では、ミラートンネル51が大型化するという問題
が生ずる。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ミラートンネルを大型化
することなくネガ面を一様に照射することができ、これ
によって、装置の小型化、消費電力の低減を図ることの
できる写真処理機器を提供することにある。
なされたもので、その目的は、ミラートンネルを大型化
することなくネガ面を一様に照射することができ、これ
によって、装置の小型化、消費電力の低減を図ることの
できる写真処理機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る写
真処理機器は、上記の課題を解決するために、内周面に
光反射面が形成された筒状部の両開口部に拡散板をそれ
ぞれ配置してなる拡散手段を備え、光源からの光を上記
両拡散板および上記光反射面を介して原画像を記録した
フィルムに照射する写真処理機器において、上記拡散手
段における光入射側拡散板は、入射光を拡散手段内部に
導くことができるように、表面に規則性を持った凹凸が
形成されてなることを特徴としている。
真処理機器は、上記の課題を解決するために、内周面に
光反射面が形成された筒状部の両開口部に拡散板をそれ
ぞれ配置してなる拡散手段を備え、光源からの光を上記
両拡散板および上記光反射面を介して原画像を記録した
フィルムに照射する写真処理機器において、上記拡散手
段における光入射側拡散板は、入射光を拡散手段内部に
導くことができるように、表面に規則性を持った凹凸が
形成されてなることを特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、光源からの光は、拡
散手段の光入射側拡散板、筒状部内面の光反射面、光出
射側拡散板にて順に拡散された後、フィルムに照射され
る。このように、光源からの光を拡散手段を介してフィ
ルムに照射することにより、フィルムの中心部と周縁部
とにおける光量差に起因する露光むらが極力抑えられ、
フィルムの全面にほぼ一様に光が照射される。そして、
フィルムに記録された原画像が例えば印画紙等の感光材
料に焼き付けられる。
散手段の光入射側拡散板、筒状部内面の光反射面、光出
射側拡散板にて順に拡散された後、フィルムに照射され
る。このように、光源からの光を拡散手段を介してフィ
ルムに照射することにより、フィルムの中心部と周縁部
とにおける光量差に起因する露光むらが極力抑えられ、
フィルムの全面にほぼ一様に光が照射される。そして、
フィルムに記録された原画像が例えば印画紙等の感光材
料に焼き付けられる。
【0012】ここで、光入射側拡散板の表面には、入射
光を拡散手段内部に導くことができるように、規則性を
持った凹凸が形成されているので、入射光は、凹部およ
び/または凸部の各々の表面にて屈折されて拡散手段内
部に導かれる。したがって、入射光を乳白色の顔料に衝
突させて拡散させる既存の拡散板では、拡散手段外部の
不要な箇所へ拡散される光も存在していたが、上記構成
の光入射側拡散板では、そのような不要な箇所への入射
光の拡散がほとんど無い。
光を拡散手段内部に導くことができるように、規則性を
持った凹凸が形成されているので、入射光は、凹部およ
び/または凸部の各々の表面にて屈折されて拡散手段内
部に導かれる。したがって、入射光を乳白色の顔料に衝
突させて拡散させる既存の拡散板では、拡散手段外部の
不要な箇所へ拡散される光も存在していたが、上記構成
の光入射側拡散板では、そのような不要な箇所への入射
光の拡散がほとんど無い。
【0013】これにより、拡散手段内部に入射する光の
光量ロスが低減され、光源からの光が光入射側および光
出射側拡散板を通過することによる光量低下は従来ほど
起こらない。その結果、光源のパワーを必要以上に増大
させなくても済む。また、光入射側拡散板は、その表面
に規則性を持った凹凸が形成されており、これによっ
て、入射光をフィルム面に対して均等に分光する特性を
有することになるので、拡散効果としては、従来の乳白
色の拡散板とほぼ同程度の拡散効果が保証される。
光量ロスが低減され、光源からの光が光入射側および光
出射側拡散板を通過することによる光量低下は従来ほど
起こらない。その結果、光源のパワーを必要以上に増大
させなくても済む。また、光入射側拡散板は、その表面
に規則性を持った凹凸が形成されており、これによっ
て、入射光をフィルム面に対して均等に分光する特性を
有することになるので、拡散効果としては、従来の乳白
色の拡散板とほぼ同程度の拡散効果が保証される。
【0014】したがって、上記構成によれば、従来とほ
ぼ同程度の拡散効果を確保しつつ、入射光の光量低下を
回避して、光源の消費電力の低減を図ることができる。
ぼ同程度の拡散効果を確保しつつ、入射光の光量低下を
回避して、光源の消費電力の低減を図ることができる。
【0015】また、光入射側拡散板が上記特性を有して
いるので、光出射側拡散板や拡散手段内部で入射光を強
力に拡散させなくても、光をフィルム面に対してほぼ一
様に照射することが可能となる。これにより、光出射側
拡散板を薄く形成することが可能になると共に、拡散手
段の長さを短くして拡散手段を小型化することが可能と
なる。
いるので、光出射側拡散板や拡散手段内部で入射光を強
力に拡散させなくても、光をフィルム面に対してほぼ一
様に照射することが可能となる。これにより、光出射側
拡散板を薄く形成することが可能になると共に、拡散手
段の長さを短くして拡散手段を小型化することが可能と
なる。
【0016】したがって、拡散手段が上記構成の光入射
側拡散板を備えていることにより、装置自体の小型化お
よび装置の省スペース化を図ることができる。
側拡散板を備えていることにより、装置自体の小型化お
よび装置の省スペース化を図ることができる。
【0017】請求項2の発明に係る写真処理機器は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
上記光入射側拡散板は、透明基板の表面に複数のマイク
ロレンズを2次元的に配置してなることを特徴としてい
る。
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
上記光入射側拡散板は、透明基板の表面に複数のマイク
ロレンズを2次元的に配置してなることを特徴としてい
る。
【0018】上記の構成によれば、光入射側拡散板の表
面に、規則性を持った凹凸が確実に形成される。また、
透明基板およびマイクロレンズはともに透明であるた
め、光入射側拡散板を乳白色の拡散板で構成する場合に
比べ、光入射側拡散板の透過率が確実に向上する。
面に、規則性を持った凹凸が確実に形成される。また、
透明基板およびマイクロレンズはともに透明であるた
め、光入射側拡散板を乳白色の拡散板で構成する場合に
比べ、光入射側拡散板の透過率が確実に向上する。
【0019】したがって、上記構成によれば、光量ロス
をさらに低減することができ、その結果、光源の消費電
力の低減を図ることができる。
をさらに低減することができ、その結果、光源の消費電
力の低減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1(a)(b)および図2に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
1(a)(b)および図2に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0021】本実施形態に係る写真処理機器は、図2に
示すように、ランプボックスとしての筐体1を有してい
る。この筐体1内には、光源としてのハロゲンランプ
2、リフレクター3、調光ユニット4、コンデンサレン
ズ5、および、コールドミラー6が設けられている。調
光ユニット4、コンデンサレンズ5、および、コールド
ミラー6は、ハロゲンランプ2と筐体1外部の所定位置
に搬送されるネガフィルム7とを結ぶ光軸上に、ハロゲ
ンランプ2からの光の出射方向に沿ってこの順で設けら
れている。
示すように、ランプボックスとしての筐体1を有してい
る。この筐体1内には、光源としてのハロゲンランプ
2、リフレクター3、調光ユニット4、コンデンサレン
ズ5、および、コールドミラー6が設けられている。調
光ユニット4、コンデンサレンズ5、および、コールド
ミラー6は、ハロゲンランプ2と筐体1外部の所定位置
に搬送されるネガフィルム7とを結ぶ光軸上に、ハロゲ
ンランプ2からの光の出射方向に沿ってこの順で設けら
れている。
【0022】ハロゲンランプ2は、ネガフィルム7に光
を照射してネガフィルム7に記録された原画像を感光材
料としての印画紙に焼き付けるための光源であるが、そ
の他、ネガフィルム7のスキャニング(データ取り)に
も使用されるものである。
を照射してネガフィルム7に記録された原画像を感光材
料としての印画紙に焼き付けるための光源であるが、そ
の他、ネガフィルム7のスキャニング(データ取り)に
も使用されるものである。
【0023】リフレクター3は、ハロゲンランプ2から
出射される光を反射して前方(調光ユニット4方向)へ
照射すると共に集光することができるように、ハロゲン
ランプ2の周囲に凹面形状で設けられている。調光ユニ
ット4は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の各色の調光フィルタ4aと、熱線を反射させる一
方、可視光を透過させる熱線反射フィルタ4bとを備え
ている。
出射される光を反射して前方(調光ユニット4方向)へ
照射すると共に集光することができるように、ハロゲン
ランプ2の周囲に凹面形状で設けられている。調光ユニ
ット4は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の各色の調光フィルタ4aと、熱線を反射させる一
方、可視光を透過させる熱線反射フィルタ4bとを備え
ている。
【0024】コンデンサレンズ5は、入射光を平行光に
変えるものである。また、コールドミラー6は、熱線を
透過させる一方、可視光のみをネガフィルム7方向に反
射させるものである。
変えるものである。また、コールドミラー6は、熱線を
透過させる一方、可視光のみをネガフィルム7方向に反
射させるものである。
【0025】また、筐体1には、コールドミラー6から
ネガフィルム7への光の通過部となる開口部8が形成さ
れている。そして、この開口部8の内径よりも若干大き
い形状のホコリ進入防止ガラス9が、上記開口部8を塞
ぐように筐体1の内面に設けれている。
ネガフィルム7への光の通過部となる開口部8が形成さ
れている。そして、この開口部8の内径よりも若干大き
い形状のホコリ進入防止ガラス9が、上記開口部8を塞
ぐように筐体1の内面に設けれている。
【0026】筐体1とネガフィルム7との間であって、
ハロゲンランプ2とネガフィルム7とを結ぶ光軸上に
は、ネガフィルム7における露光むらを低減するため
に、ハロゲンランプ2からの光を拡散させてネガフィル
ム7に照射するミラートンネル10(拡散手段)が設け
られている。このミラートンネル10は、図1(b)に
示すように、内周面にミラー11(光反射面)が形成さ
れた筒状部12の両開口部に、拡散板としてのフライア
イレンズ13(光入射側拡散板)およびディフューザ1
4を配置してなるものである。上記の筒状部12は、断
面が略正方形となるように筒状に形成されている。
ハロゲンランプ2とネガフィルム7とを結ぶ光軸上に
は、ネガフィルム7における露光むらを低減するため
に、ハロゲンランプ2からの光を拡散させてネガフィル
ム7に照射するミラートンネル10(拡散手段)が設け
られている。このミラートンネル10は、図1(b)に
示すように、内周面にミラー11(光反射面)が形成さ
れた筒状部12の両開口部に、拡散板としてのフライア
イレンズ13(光入射側拡散板)およびディフューザ1
4を配置してなるものである。上記の筒状部12は、断
面が略正方形となるように筒状に形成されている。
【0027】ディフューザ14は、例えばスリガラス
や、内部に乳白色の顔料を含むPMMA(メタクリル樹
脂)等で構成される従来と同等の拡散板であり、筒状部
12における光出射側の開口部に設けられ、光出射側拡
散板として機能する。
や、内部に乳白色の顔料を含むPMMA(メタクリル樹
脂)等で構成される従来と同等の拡散板であり、筒状部
12における光出射側の開口部に設けられ、光出射側拡
散板として機能する。
【0028】フライアイレンズ13は、図2に示す開口
部8の内径よりも若干大きい形状を呈しており、筒状部
12における光入射側の開口部に設けられていると共
に、筐体1の外部から開口部8を塞ぐように筐体1に接
して配置されている。
部8の内径よりも若干大きい形状を呈しており、筒状部
12における光入射側の開口部に設けられていると共
に、筐体1の外部から開口部8を塞ぐように筐体1に接
して配置されている。
【0029】図1(a)(b)に示すように、フライア
イレンズ13は、透明基板13aと多数のマイクロレン
ズ13b…とが一体成形されて構成されており、内部に
乳白色の顔料等を含んでおらず透明である。本発明で
は、マイクロレンズ13b…は全て同一形状で構成され
ており、透明基板13aにおけるディフューザ14と対
向する側の表面に、各々のレンズの焦点等を考慮して2
次元的に規則正しく配列されている。これにより、フラ
イアイレンズ13表面には、入射光をミラートンネル1
0内部に導くことができるような規則性を持った凹凸が
形成されることになる。
イレンズ13は、透明基板13aと多数のマイクロレン
ズ13b…とが一体成形されて構成されており、内部に
乳白色の顔料等を含んでおらず透明である。本発明で
は、マイクロレンズ13b…は全て同一形状で構成され
ており、透明基板13aにおけるディフューザ14と対
向する側の表面に、各々のレンズの焦点等を考慮して2
次元的に規則正しく配列されている。これにより、フラ
イアイレンズ13表面には、入射光をミラートンネル1
0内部に導くことができるような規則性を持った凹凸が
形成されることになる。
【0030】このようなフライアイレンズ13の構成に
より、フライアイレンズ13に入射する光は、凹凸形状
を成すフライアイレンズ13表面にて屈折、拡散される
が、このことは、フライアイレンズ13に入射する光
が、多数のマイクロレンズ13b…によって分光される
と言うこともできる。したがって、フライアイレンズ1
3は、マイクロレンズ13b…の作用によって面光源と
同等な機能を有することになる。また、フライアイレン
ズ13は、どちらも透明な透明基板13aおよびマイク
ロレンズ13b…で構成されているため、透過率90%
以上が実現されている。
より、フライアイレンズ13に入射する光は、凹凸形状
を成すフライアイレンズ13表面にて屈折、拡散される
が、このことは、フライアイレンズ13に入射する光
が、多数のマイクロレンズ13b…によって分光される
と言うこともできる。したがって、フライアイレンズ1
3は、マイクロレンズ13b…の作用によって面光源と
同等な機能を有することになる。また、フライアイレン
ズ13は、どちらも透明な透明基板13aおよびマイク
ロレンズ13b…で構成されているため、透過率90%
以上が実現されている。
【0031】透明基板13aにおけるマイクロレンズ1
3b…の設置側表面は、マイクロレンズ13b…の中心
線が光軸と交わるように、凹面形状に設計されている。
これにより、マイクロレンズ13b…を透過する光を、
ディフューザ14の周縁部、ひいては、ネガフィルム7
(図2参照)の周縁部にまで確実に導くことができるよ
うになっている。なお、図1(a)における複数の同心
円は、透明基板13aのマイクロレンズ13b…設置側
表面が凹面であることを示している。また、フライアイ
レンズ13表面には、熱線反射コーティングが施されて
おり、ネガフィルム7への熱線の到達をさらに抑えて、
ネガ面の温度上昇をさらに抑えることができるようにな
っている。
3b…の設置側表面は、マイクロレンズ13b…の中心
線が光軸と交わるように、凹面形状に設計されている。
これにより、マイクロレンズ13b…を透過する光を、
ディフューザ14の周縁部、ひいては、ネガフィルム7
(図2参照)の周縁部にまで確実に導くことができるよ
うになっている。なお、図1(a)における複数の同心
円は、透明基板13aのマイクロレンズ13b…設置側
表面が凹面であることを示している。また、フライアイ
レンズ13表面には、熱線反射コーティングが施されて
おり、ネガフィルム7への熱線の到達をさらに抑えて、
ネガ面の温度上昇をさらに抑えることができるようにな
っている。
【0032】次に、上記構成を備える本発明の写真処理
機器の動作について、同じく図1(a)(b)および図
2に基づいて説明する。
機器の動作について、同じく図1(a)(b)および図
2に基づいて説明する。
【0033】ハロゲンランプ2から立体角360°で出
射された光は、リフレクター3によって前方へ反射さ
れ、集光されて調光ユニット4に入射する。調光ユニッ
ト4では、熱線反射フィルタ4bによって熱線の一部が
取り除かれる一方、可視光が熱線反射フィルタ4bを透
過し、調光フィルタ4aによってY、M、Cの色バラン
スが調整される。
射された光は、リフレクター3によって前方へ反射さ
れ、集光されて調光ユニット4に入射する。調光ユニッ
ト4では、熱線反射フィルタ4bによって熱線の一部が
取り除かれる一方、可視光が熱線反射フィルタ4bを透
過し、調光フィルタ4aによってY、M、Cの色バラン
スが調整される。
【0034】調光ユニット4から出射された光は、コン
デンサレンズ5によってより平行光となり、コールドミ
ラー6によってネガフィルム7方向に反射される。な
お、コールドミラー6に到達した熱線の一部は、コール
ドミラー6を透過し、光路から外れる。
デンサレンズ5によってより平行光となり、コールドミ
ラー6によってネガフィルム7方向に反射される。な
お、コールドミラー6に到達した熱線の一部は、コール
ドミラー6を透過し、光路から外れる。
【0035】コールドミラー6によって反射された光
は、ホコリ進入防止ガラス9、開口部8を順に透過して
ミラートンネル10の光入射側に配置されたフライアイ
レンズ13に入射する。フライアイレンズ13に入射し
た光は、フライアイレンズ13表面にて屈折、拡散され
てミラートンネル10内部に導かれる。
は、ホコリ進入防止ガラス9、開口部8を順に透過して
ミラートンネル10の光入射側に配置されたフライアイ
レンズ13に入射する。フライアイレンズ13に入射し
た光は、フライアイレンズ13表面にて屈折、拡散され
てミラートンネル10内部に導かれる。
【0036】このとき、フライアイレンズ13の表面
に、凹凸部分が規則性を持って形成されていることによ
り、上記凹凸部分で拡散した光がミラートンネル10内
部に確実に導かれる。フライアイレンズ13は、従来の
乳白色の拡散板のように、顔料との衝突によって入射光
を拡散させる構成ではなく、マイクロレンズ13b…に
よって形成されるフライアイレンズ13表面の凹凸部分
での屈折、拡散によって入射光をミラートンネル10内
部へ導く構成であるので、ミラートンネル10外部の不
要な箇所へ入射光が拡散されることがほとんど無く、光
量ロスはほとんど無い。
に、凹凸部分が規則性を持って形成されていることによ
り、上記凹凸部分で拡散した光がミラートンネル10内
部に確実に導かれる。フライアイレンズ13は、従来の
乳白色の拡散板のように、顔料との衝突によって入射光
を拡散させる構成ではなく、マイクロレンズ13b…に
よって形成されるフライアイレンズ13表面の凹凸部分
での屈折、拡散によって入射光をミラートンネル10内
部へ導く構成であるので、ミラートンネル10外部の不
要な箇所へ入射光が拡散されることがほとんど無く、光
量ロスはほとんど無い。
【0037】その後、入射光は、ミラートンネル10内
面のミラー11での複数回の反射によってさらに拡散さ
れ、ディフューザ14に入射する。ディフューザ14に
入射した光は、ディフューザ14内部の乳白色の顔料と
の衝突によって散乱されてさらに拡散光となり、ミラー
トンネル10からネガフィルム7に向かって出射され
る。その結果、ネガフィルム7に対して一様な光が照射
され、ネガ面における露光むらが極力低減される。
面のミラー11での複数回の反射によってさらに拡散さ
れ、ディフューザ14に入射する。ディフューザ14に
入射した光は、ディフューザ14内部の乳白色の顔料と
の衝突によって散乱されてさらに拡散光となり、ミラー
トンネル10からネガフィルム7に向かって出射され
る。その結果、ネガフィルム7に対して一様な光が照射
され、ネガ面における露光むらが極力低減される。
【0038】以上のように、本発明では、フライアイレ
ンズ13を光入射側拡散板として用いることにより、ミ
ラートンネル10に入射する光の光量ロスが低減される
ので、ミラートンネル10を通過する光の光量低下は従
来ほど生じない。その結果、ハロゲンランプ2のパワー
を必要以上に増大させる必要がない。
ンズ13を光入射側拡散板として用いることにより、ミ
ラートンネル10に入射する光の光量ロスが低減される
ので、ミラートンネル10を通過する光の光量低下は従
来ほど生じない。その結果、ハロゲンランプ2のパワー
を必要以上に増大させる必要がない。
【0039】また、フライアイレンズ13は、マイクロ
レンズ13bの配置により、その表面に規則性を持った
凹凸が形成されてなるものであり、入射光を均等に分光
する作用を奏するので、拡散効果としては、従来の乳白
色の拡散板を用いた場合とほぼ同程度の拡散効果を保証
できる。
レンズ13bの配置により、その表面に規則性を持った
凹凸が形成されてなるものであり、入射光を均等に分光
する作用を奏するので、拡散効果としては、従来の乳白
色の拡散板を用いた場合とほぼ同程度の拡散効果を保証
できる。
【0040】したがって、上記構成によれば、従来とほ
ぼ同程度の拡散効果を確保しつつ、入射光の光量低下を
回避して、ハロゲンランプ2の消費電力の低減を図るこ
とができる。
ぼ同程度の拡散効果を確保しつつ、入射光の光量低下を
回避して、ハロゲンランプ2の消費電力の低減を図るこ
とができる。
【0041】また、本発明では、透明基板13aとマイ
クロレンズ13b…との一体成形によってフライアイレ
ンズ13が構成されていることにより、透明基板13a
とマイクロレンズ13b…とをそれぞれ別々に製造し、
上記両者を接着して得られるフライアイレンズ13に比
べ、レンズの焦点距離、配置位置等における誤差が少な
いものとなる。したがって、レンズ設計上の誤差を極力
低減することができるので、所望の拡散効果を確実に得
ることが可能となる。また、フライアイレンズ13が一
体成形品であれば、フライアイレンズ13の製造が容易
となり、量産が可能になると共に、フライアイレンズ1
3の歩留りも向上することとなる。
クロレンズ13b…との一体成形によってフライアイレ
ンズ13が構成されていることにより、透明基板13a
とマイクロレンズ13b…とをそれぞれ別々に製造し、
上記両者を接着して得られるフライアイレンズ13に比
べ、レンズの焦点距離、配置位置等における誤差が少な
いものとなる。したがって、レンズ設計上の誤差を極力
低減することができるので、所望の拡散効果を確実に得
ることが可能となる。また、フライアイレンズ13が一
体成形品であれば、フライアイレンズ13の製造が容易
となり、量産が可能になると共に、フライアイレンズ1
3の歩留りも向上することとなる。
【0042】次に、ミラートンネル10に設けられる光
入射側拡散板として、フライアイレンズ13を適用した
理由について説明する。
入射側拡散板として、フライアイレンズ13を適用した
理由について説明する。
【0043】フライアイレンズ13は、多数のマイクロ
レンズ13b…の集合体であり、上述のように入射光を
分光して2次元的に一様な光として照射することができ
るため、単独で例えばプロジェクタータイプの反射型大
画面テレビ、パソコン、ワープロ、原稿照射装置等の光
源部に通常用いられている。このため、このような分光
作用を有するフライアイレンズ13を本発明のようにミ
ラートンネル10の光入射側拡散板として用いることに
より、従来の乳白色の拡散板と同等の拡散効果を維持す
るという発想は容易であるかもしれない。
レンズ13b…の集合体であり、上述のように入射光を
分光して2次元的に一様な光として照射することができ
るため、単独で例えばプロジェクタータイプの反射型大
画面テレビ、パソコン、ワープロ、原稿照射装置等の光
源部に通常用いられている。このため、このような分光
作用を有するフライアイレンズ13を本発明のようにミ
ラートンネル10の光入射側拡散板として用いることに
より、従来の乳白色の拡散板と同等の拡散効果を維持す
るという発想は容易であるかもしれない。
【0044】しかし、フライアイレンズ13をミラート
ンネル10に適用した場合、光量ロスがほとんど生じる
ことなく入射光がフライアイレンズ13にて分光される
ので、ディフューザ14やミラートンネル10内部で入
射光を強力に拡散させなくても、ネガ面に対してほぼ一
様な照度を確保することができる。したがって、従来で
は、ネガ面に対して一様な照度を得るために、例えばミ
ラートンネル10を必要以上に光軸方向に長く形成した
り、他方の拡散板(ディフューザ14)の厚みを増加さ
せたりしてミラートンネル10での拡散効果を高めてい
たが、本発明ではそのような拡散効果を高めるような手
段を講じる必要がなく、むしろ、ディフューザ14を薄
くしたり、ミラートンネル10を短く形成することが可
能となる。
ンネル10に適用した場合、光量ロスがほとんど生じる
ことなく入射光がフライアイレンズ13にて分光される
ので、ディフューザ14やミラートンネル10内部で入
射光を強力に拡散させなくても、ネガ面に対してほぼ一
様な照度を確保することができる。したがって、従来で
は、ネガ面に対して一様な照度を得るために、例えばミ
ラートンネル10を必要以上に光軸方向に長く形成した
り、他方の拡散板(ディフューザ14)の厚みを増加さ
せたりしてミラートンネル10での拡散効果を高めてい
たが、本発明ではそのような拡散効果を高めるような手
段を講じる必要がなく、むしろ、ディフューザ14を薄
くしたり、ミラートンネル10を短く形成することが可
能となる。
【0045】したがって、フライアイレンズ13をミラ
ートンネル10の光入射側拡散板として用いることによ
り、ミラートンネル10を小型化することができるの
で、装置自体の小型化および装置の省スペース化を図る
ことができるという更なる効果を奏する。このような効
果は、フライアイレンズ13とミラートンネル10とを
組み合わせて初めて得られるものであり、決して個々の
単独の構成において得られるものではない。
ートンネル10の光入射側拡散板として用いることによ
り、ミラートンネル10を小型化することができるの
で、装置自体の小型化および装置の省スペース化を図る
ことができるという更なる効果を奏する。このような効
果は、フライアイレンズ13とミラートンネル10とを
組み合わせて初めて得られるものであり、決して個々の
単独の構成において得られるものではない。
【0046】なお、以上の説明では、ミラートンネル1
0の光入射側拡散板として、フライアイレンズ13を適
用した例について示したが、フライアイレンズ13に限
定するわけではない。上記光入射側拡散板としては、光
の方向性、分布をコントロールできるように表面に凹凸
形状を形成し、上記凹凸部分にて入射光を屈折、拡散さ
せる拡散板(以下、表面拡散板と称する)であればよ
い。
0の光入射側拡散板として、フライアイレンズ13を適
用した例について示したが、フライアイレンズ13に限
定するわけではない。上記光入射側拡散板としては、光
の方向性、分布をコントロールできるように表面に凹凸
形状を形成し、上記凹凸部分にて入射光を屈折、拡散さ
せる拡散板(以下、表面拡散板と称する)であればよ
い。
【0047】このような表面拡散板としては、例えば、
Physical Optics Corporation 社製の表面拡散板であっ
て、凹レンズと同等の働きをする約5μmの溝をランダ
ムなパターンで形成したものがある。また、その他、フ
レネルレンズのような略鋸刃状の断面形状を有する表面
拡散板で、平面視で輪帯状の溝が表面に形成されてなる
もの(フレネルレンズそれ自体ではない)であってもよ
い。
Physical Optics Corporation 社製の表面拡散板であっ
て、凹レンズと同等の働きをする約5μmの溝をランダ
ムなパターンで形成したものがある。また、その他、フ
レネルレンズのような略鋸刃状の断面形状を有する表面
拡散板で、平面視で輪帯状の溝が表面に形成されてなる
もの(フレネルレンズそれ自体ではない)であってもよ
い。
【0048】なお、本発明では、フライアイレンズ13
に形成されているマイクロレンズ13b…の形状を全て
同一形状としているが、これに限定されることはなく、
マイクロレンズ13b…を形状の異なるもので構成して
も構わない。このような構成でも、入射光をミラートン
ネル10外部の不要な箇所に拡散させることがないの
で、本発明と同様の効果を得ることができる。
に形成されているマイクロレンズ13b…の形状を全て
同一形状としているが、これに限定されることはなく、
マイクロレンズ13b…を形状の異なるもので構成して
も構わない。このような構成でも、入射光をミラートン
ネル10外部の不要な箇所に拡散させることがないの
で、本発明と同様の効果を得ることができる。
【0049】なお、本発明では、マイクロレンズ13b
…の形成される透明基板13a表面を凹面形状としてい
るが、別に平面形状であってもよく、その場合でも本発
明と同様の効果を得ることができるのは勿論のことであ
る。
…の形成される透明基板13a表面を凹面形状としてい
るが、別に平面形状であってもよく、その場合でも本発
明と同様の効果を得ることができるのは勿論のことであ
る。
【0050】なお、本発明では、透明基板13aとマイ
クロレンズ13b…とが一体成形されたフライアイレン
ズ13を用いているが、上記両者を別々に製造し接着す
ることによりフライアイレンズ13が構成されていても
構わない。この場合、マイクロレンズ13b…を高精度
で透明基板13a上に配置する必要がある。
クロレンズ13b…とが一体成形されたフライアイレン
ズ13を用いているが、上記両者を別々に製造し接着す
ることによりフライアイレンズ13が構成されていても
構わない。この場合、マイクロレンズ13b…を高精度
で透明基板13a上に配置する必要がある。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明に係る写真処理機器は、
以上のように、上記拡散手段における光入射側拡散板
は、入射光を拡散手段内部に導くことができるように、
表面に規則性を持った凹凸が形成されてなる構成であ
る。
以上のように、上記拡散手段における光入射側拡散板
は、入射光を拡散手段内部に導くことができるように、
表面に規則性を持った凹凸が形成されてなる構成であ
る。
【0052】それゆえ、拡散手段内部に入射する光の光
量ロスが低減され、光源からの光が光入射側および光出
射側拡散板を通過することによる光量低下は従来ほど起
こらない。その結果、光源のパワーを必要以上に増大さ
せなくても済む。また、光入射側拡散板は、その表面に
規則性を持った凹凸が形成されており、これによって、
入射光をフィルム面に対して均等に分光する特性を有す
ることになるので、拡散効果としては、従来の乳白色の
拡散板とほぼ同程度の拡散効果が保証される。
量ロスが低減され、光源からの光が光入射側および光出
射側拡散板を通過することによる光量低下は従来ほど起
こらない。その結果、光源のパワーを必要以上に増大さ
せなくても済む。また、光入射側拡散板は、その表面に
規則性を持った凹凸が形成されており、これによって、
入射光をフィルム面に対して均等に分光する特性を有す
ることになるので、拡散効果としては、従来の乳白色の
拡散板とほぼ同程度の拡散効果が保証される。
【0053】したがって、上記構成によれば、従来とほ
ぼ同程度の拡散効果を確保しつつ、入射光の光量低下を
回避して、光源の消費電力の低減を図ることができると
いう効果を奏する。
ぼ同程度の拡散効果を確保しつつ、入射光の光量低下を
回避して、光源の消費電力の低減を図ることができると
いう効果を奏する。
【0054】また、光入射側拡散板が上記特性を有して
いるので、光出射側拡散板や拡散手段内部で入射光を強
力に拡散させなくても、光をフィルム面に対してほぼ一
様に照射することが可能となる。これにより、光出射側
拡散板を薄く形成することが可能になると共に、拡散手
段の長さを短くして拡散手段を小型化することが可能と
なる。
いるので、光出射側拡散板や拡散手段内部で入射光を強
力に拡散させなくても、光をフィルム面に対してほぼ一
様に照射することが可能となる。これにより、光出射側
拡散板を薄く形成することが可能になると共に、拡散手
段の長さを短くして拡散手段を小型化することが可能と
なる。
【0055】したがって、拡散手段が上記構成の光入射
側拡散板を備えていることにより、装置自体の小型化お
よび装置の省スペース化を図ることができるという効果
を併せて奏する。
側拡散板を備えていることにより、装置自体の小型化お
よび装置の省スペース化を図ることができるという効果
を併せて奏する。
【0056】請求項2の発明に係る写真処理機器は、以
上のように、請求項1の構成において、上記光入射側拡
散板は、透明基板の表面に複数のマイクロレンズを2次
元的に配置してなる構成である。
上のように、請求項1の構成において、上記光入射側拡
散板は、透明基板の表面に複数のマイクロレンズを2次
元的に配置してなる構成である。
【0057】それゆえ、光入射側拡散板の表面に、規則
性を持った凹凸が確実に形成されると共に、透明基板お
よびマイクロレンズはともに透明であるため、光入射側
拡散板の透過率が確実に向上する。したがって、光量ロ
スをさらに低減することができ、その結果、光源の消費
電力の低減をさらに図ることができるという効果を奏す
る。
性を持った凹凸が確実に形成されると共に、透明基板お
よびマイクロレンズはともに透明であるため、光入射側
拡散板の透過率が確実に向上する。したがって、光量ロ
スをさらに低減することができ、その結果、光源の消費
電力の低減をさらに図ることができるという効果を奏す
る。
【図1】(a)は、本発明に係る写真処理機器に供され
るミラートンネルを光出射側から見たときの平面図であ
り、(b)は、上記ミラートンネルを光軸に平行な平面
で切ったときの断面図である。
るミラートンネルを光出射側から見たときの平面図であ
り、(b)は、上記ミラートンネルを光軸に平行な平面
で切ったときの断面図である。
【図2】上記写真処理機器の概略の構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】従来のミラートンネルの概略の構成を示す断面
図である。
図である。
2 ハロゲンランプ(光源) 7 ネガフィルム(フィルム) 10 ミラートンネル(拡散手段) 11 ミラー(光反射面) 12 筒状部 13 フライアイレンズ(拡散板、光入射側拡散板) 13a 透明基板 13b マイクロレンズ 14 ディフューザ(拡散板、光入射側拡散板)
Claims (2)
- 【請求項1】内周面に光反射面が形成された筒状部の両
開口部に拡散板をそれぞれ配置してなる拡散手段を備
え、光源からの光を上記両拡散板および上記光反射面を
介して原画像を記録したフィルムに照射する写真処理機
器において、 上記拡散手段における光入射側拡散板は、入射光を拡散
手段内部に導くことができるように、表面に規則性を持
った凹凸が形成されてなることを特徴とする写真処理機
器。 - 【請求項2】上記光入射側拡散板は、透明基板の表面に
複数のマイクロレンズを2次元的に配置してなることを
特徴とする請求項1に記載の写真処理機器。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7799898A JPH11271889A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 写真処理機器 |
EP99105078A EP0945753B1 (en) | 1998-03-25 | 1999-03-24 | Photographic processing apparatus |
DE69905631T DE69905631T2 (de) | 1998-03-25 | 1999-03-24 | Fotografisches Behandlungsgerät |
CNB991031334A CN1241060C (zh) | 1998-03-25 | 1999-03-25 | 照相处理装置 |
US09/276,145 US6204913B1 (en) | 1998-03-25 | 1999-03-25 | Photographic processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7799898A JPH11271889A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 写真処理機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11271889A true JPH11271889A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13649482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7799898A Withdrawn JPH11271889A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 写真処理機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11271889A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009282548A (ja) | 2001-02-27 | 2009-12-03 | Dolby Lab Licensing Corp | 高ダイナミック・レンジ表示装置 |
JP2010261965A (ja) * | 2010-07-09 | 2010-11-18 | Yamaha Motor Co Ltd | 部品認識装置、表面実装機および部品検査装置 |
JP2011082298A (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ光吸収装置及びその固体レーザ装置 |
US8890799B2 (en) | 2002-03-13 | 2014-11-18 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Display with red, green, and blue light sources |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP7799898A patent/JPH11271889A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009282548A (ja) | 2001-02-27 | 2009-12-03 | Dolby Lab Licensing Corp | 高ダイナミック・レンジ表示装置 |
US9412337B2 (en) | 2001-02-27 | 2016-08-09 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Projection displays |
US9804487B2 (en) | 2001-02-27 | 2017-10-31 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Projection displays |
US10261405B2 (en) | 2001-02-27 | 2019-04-16 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Projection displays |
US8890799B2 (en) | 2002-03-13 | 2014-11-18 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Display with red, green, and blue light sources |
US9270956B2 (en) | 2002-03-13 | 2016-02-23 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Image display |
US10416480B2 (en) | 2002-03-13 | 2019-09-17 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Image display |
US11378840B2 (en) | 2002-03-13 | 2022-07-05 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Image display |
JP2011082298A (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ光吸収装置及びその固体レーザ装置 |
JP2010261965A (ja) * | 2010-07-09 | 2010-11-18 | Yamaha Motor Co Ltd | 部品認識装置、表面実装機および部品検査装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |